JP2002070785A - 給水装置及び給水装置制御方法 - Google Patents

給水装置及び給水装置制御方法

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JP2002070785A JP2000268694A JP2000268694A JP2002070785A JP 2002070785 A JP2002070785 A JP 2002070785A JP 2000268694 A JP2000268694 A JP 2000268694A JP 2000268694 A JP2000268694 A JP 2000268694A JP 2002070785 A JP2002070785 A JP 2002070785A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来ポンプが定格流量時に定格出力となるポン
プ回転数を最高回転数として設定するため、ポンプ能力
をフルに活用できず、給水装置の汎用性を高めにくく、
設備経済性とランニングコスト面で不利である。 【解決手段】ポンプの最大能力線38の範囲内でポンプ
を運転可能とするため、給水装置の電源投入後には吐出
流量零で運転電流値Iが定格電流値Icとなるポンプ回
転数Nc(点Acのポンプ回転数)を暫定的な最高回転
数Nmax としてポンプを制御する。圧力設定値Psを変
更設定した場合にも同様とする。その後圧力設定値Ps
を例えばP1としてポンプを運転中に、モータ駆動回路
のリミッター作動時のポンプ回転数Nx又はこのポンプ
回転数Nxにほぼ等しいポンプ回転数α×Nx(但し、
α≒1.0 、α<1.0 )(点A1を通るポンプ回転数)を
メモリに記憶し、次回ポンプ起動時にはポンプ最高回転
数Nmax をα×Nxに更新してポンプを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、給水装置及び給
水装置制御方法に関し、特にポンプの能力の範囲内でポ
ンプの仕様範囲(使用許容範囲)を拡大可能にした技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、ビルや居住用中高層の建物など
に給水する給水装置は、ポンプ、ポンプ駆動モータ、圧
力タンク、吐出圧検出手段、ポンプの回転数(つまり、
モータ回転数)を制御する制御装置を備えている。前記
ビルや建物の各々毎に高さが一定であるため、給水装置
の必要な吐出圧はほぼ一定で大きくは変動しない。この
種の従来の給水装置では、ポンプが定格流量時に定格出
力となるポンプ回転数を最高回転数と定義し、その最高
回転数以下の領域で必要な流量を発生させるようにポン
プ回転数を時々刻々制御している。
【0003】例えば、図5に示すように、回転数N=N
max (最高回転数)のライン100と実際に使用可能な
ポンプの最大能力ライン102との交点において、モー
タ駆動電流が定格電流Icとなり、ライン100の下の
領域(つまり、ポンプ仕様範囲)でポンプを使用してい
る。このように、従来は通常、ある型式の給水装置にお
けるポンプの最高回転数は、その機種の全部の給水装置
に共通に例えば3,600rpmのように設定されるこ
とになる。
【0004】一方、特開平11−287195号公報に
は、ターボ形ポンプ、ポンプ駆動用の交流モータ、この
モータの回転数を調整するインバータとを有するポンプ
ユニットにおいて、ポンプの流量と発生揚程の関係がモ
ータの定格出力内において任意の特性となるように、イ
ンバータの出力周波数(f)に対する出力電圧(V)の
関係を予め設定し、モータの電流を一定に制御しなが
ら、前記設定した特性を発揮させるポンプの特性制御装
置が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 図5に示すライン1
00の下のポンプ仕様範囲101(使用許容範囲)での
みポンプを運転する場合は、各ポンプ回転数毎にモータ
電流が定格電流値Icとなる最大能力ライン102とラ
イン100とで囲まれる領域103は、ポンプを運転可
能であるにもかかわらず、全く利用しない領域であるか
ら、ポンプの能力をフル活用してないことになる。その
結果、給水装置の汎用性を高めにくく、常にビルや建物
の給水要求に対して過剰能力の給水装置を採用すること
になり、設備経済的に不利で、ランニングコスト面でも
不利である。
【0006】前記公報の制御技術では、モータの電流を
一定(例えば、定格電流)に制御しながらポンプを運転
するため、ポンプやモータの能力をフルに活用できるけ
れども、給水装置などのように給水流量(つまり、負
荷)が常時変動する装置に適した制御技術とは言い難
い。本発明の目的は、ポンプの最高回転数をポンプの使
用状態に応じて適宜更新しつつ、ポンプを最高能力の範
囲内で使用可能にする給水装置と給水装置制御方法を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】 請求項1の給水装置
は、ポンプと、ポンプ駆動モータと、インバータを介し
てポンプ駆動モータを駆動するモータ駆動手段と、圧力
タンクと、ポンプの吐出圧を検出する圧力検出手段と、
検出吐出圧が目標圧力値となるようにポンプ回転数を変
化させて吐出圧を制御する制御手段とを備えた給水装置
において、前記モータ駆動手段は、モータ駆動電流が予
め設定された定格電流値を越えたときに作動するリミッ
ターを有し、前記制御手段は、電源投入後または圧力設
定変更後は、吐出流量零で運転電流値が定格電流値とな
る予め設定されたポンプ回転数Ncを最高回転数として
ポンプを制御し、ポンプ運転中に前記リミッターが作動
したときのポンプ回転数Nx又はこのポンプ回転数に略
等しいポンプ回転数α×Nx(但し、α≒1.0 、α<1.
0 )をメモリに記憶しておき、次回ポンプ起動時にはポ
ンプ最高回転数をα×Nxに更新してポンプを制御する
ことを特徴とするものである。
【0008】吐出流量零で運転電流値が定格電流値とな
る予め設定されたポンプ回転数Ncとは、ポンプの運転
可能最高回転数であり、制御手段は、電源投入後または
圧力設定変更後は、前記の運転可能最高回転数をポンプ
の最高回転数としてポンプを制御する。その後、制御手
段は、ポンプ運転中に前記リミッターが作動したときの
ポンプ回転数Nx又はこのポンプ回転数に略等しいポン
プ回転数α×Nx(但し、α≒1.0 、α<1.0 )をメモ
リに記憶しておき、次回ポンプ起動時にはポンプ最高回
転数をα×Nxに更新してポンプを制御する。
【0009】給水装置では、その設置場所や使用条件に
応じて吐出圧の圧力設定値を設定し、その圧力設定値ま
たは圧力設定値をもとに決定される目標圧力値となるよ
うにポンプ回転数を制御する。制御手段は、圧力設定値
または目標圧力値に基づいてポンプの回転数を制御して
いくが、ポンプの吐出流量が増加する程運転電流値が増
加し、運転電流値が定格電流値となったときの吐出流量
が最大吐出流量である。そして、圧力設定値が高くなる
程最大吐出流量が少なくなる。
【0010】そのため、ポンプの運転中にモータ駆動手
段のリミッターが作動したときのポンプ回転数Nxは、
運転電流値が定格電流を越えた時のポンプ回転数であ
り、給水装置に設定された圧力設定値を反映したポンプ
最高回転数である。このポンプ回転数Nx又はこのポン
プ回転数に略等しいポンプ回転数α×Nx(但し、α≒
1.0 、α<1.0 )をメモリに記憶しておき、次のポンプ
起動時にはポンプ最高回転数をα×Nxに更新してポン
プを制御するので、ポンプの使用状態(或いは、圧力設
定値)に適合するようにポンプ最高回転数を更新しなが
らポンプを運転することができ、給水装置の使用条件に
応じてポンプの能力を最大限発揮させることができる。
【0011】請求項2の給水装置制御方法は、ポンプ
と、ポンプ駆動モータと、インバータを介してポンプ駆
動モータを駆動すると共にモータ駆動電流が予め設定さ
れた定格電流値を越えたときに作動するリミッターを有
するモータ駆動手段と、圧力タンクと、ポンプ回転数を
変化させて吐出圧を制御する制御手段とを備えた給水装
置を制御する方法において、電源投入後または圧力設定
変更後に、吐出流量零で運転電流値が定格電流値となる
予め設定されたポンプ回転数Ncを最高回転数としてポ
ンプを制御する第1工程と、その後、ポンプ運転中にモ
ータ駆動手段のリミッターが作動したときのポンプ回転
数Nx又はこのポンプ回転数に略等しいポンプ回転数α
×Nx(但し、α≒1.0 、α<1.0 )をメモリに記憶す
る第2工程と、その後、ポンプ起動時にはポンプ最高回
転数をα×Nxに更新してポンプを制御する第3工程と
を備えたことを特徴とするものである。
【0012】第1工程では、電源投入後または圧力設定
変更後に、吐出流量零で運転電流値が定格電流値となる
予め設定されたポンプ回転数Ncを最高回転数としてポ
ンプを制御する。その後、第2工程では、ポンプ運転中
にモータ駆動手段のリミッターが作動したときのポンプ
回転数Nx又はこのポンプ回転数に略等しいポンプ回転
数α×Nx(但し、α≒1.0 、α<1.0 )をメモリに記
憶する。その後、第3工程では、ポンプ起動時にはポン
プ最高回転数をα×Nxに更新してポンプを制御する。
従って、請求項1と同様の作用が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態につ
いて説明する。本実施の形態は、ビルや中高層の居住用
の建物に装備されて、ビルや建物内の各階に給水する給
水装置に本発明を適用した場合の一例である。尚、以下
の説明は、給水装置の説明と、給水装置制御方法の説明
と含むものである。
【0014】図1に示すように、この給水装置1は、水
道本管に接続された吸入管11に並列接続されたターボ
形多段ポンプ12,13、これらポンプ12,13を夫
々駆動する3相交流電動機からなるポンプ駆動モータ1
4,15、ポンプ12,13の吐出管16,17に夫々
接続された逆止弁18,19および仕切弁20,21、
これら吐出管16,17に接続されビルや建物の給水系
に接続される給水管22、この給水管22に接続され吐
出圧を検出する圧力発信器23および圧力タンク24
(給水用アキュムレータ)、モータ14,15を制御す
る制御ユニット30、この制御ユニット30に接続され
た操作パネル31などを有し、この給水装置1は図示外
のキャビネット内に組み込まれたキャビネット型給水装
置に構成される場合もある。
【0015】前記制御ユニット30は、CPU32とR
OM33とRAM34を含むマイクロコンピュータ、入
出力インターフェース35、インバータを含むモータ駆
動回路36,37などを有し、圧力発信器23と操作パ
ネル31は入出力インターフェース35に接続されてい
る。モータ駆動回路36,37には、ポンプ駆動モータ
14,15のモータ駆動電流が予め設定された定格電流
値を越えたときに作動するリミッターが夫々設けられて
いる。操作パネル31には、電源スイッチ、1号ポンプ
12と2号ポンプ13を夫々選択するスイッチ、自動運
転スイッチ、手動運転スイッチ、停止スイッチ、ディス
プレイ、圧力設定スイッチ、及びその他の種々のスイッ
チなどが設けられている。
【0016】前記マイクロコンピュータのROM33に
は、図3、図4のフローチャートに示すポンプ自動運転
制御のフローチャートとこの制御に付随する種々の演算
式などが予め入力格納されている。前記マイクロコンピ
ュータのRAM34には、CPU32により前記の制御
を実施する際に必要な種々のワークメモリが設けられて
いる。
【0017】最初に、この給水装置1に採用されている
ポンプ自動運転制御の概要について図2を参照して説明
する。但し、以下の説明は、一方のポンプ12を運転す
る場合を例として説明する。図2の曲線38は、複数の
ポンプ回転数Nにおいてモータ14の運転電流値Iが定
格電流値Icとなる複数の点を結んだ曲線であり、ポン
プ12の最大能力線である。給水装置1の電源投入後に
は、吐出流量零で運転電流値Iが定格電流値Icとなる
ポンプ回転数Nc(点Acのポンプ回転数)を暫定的な
最高回転数Nmax としてポンプ12を制御する。圧力設
定値Psを変更設定した場合にも前記と同様である。
【0018】その後、圧力設定値Psを例えばP1とし
てポンプ12を運転中に、モータ駆動回路36のリミッ
ターが作動した場合には、そのときのポンプ回転数N1
に所定の定数α(但し、α≒1.0 、α<1.0 、例えば、
α=0.90)を乗じたポンプ回転数N1×αをRAM34
のメモリに記憶するとともに、ポンプ回転数をN1×α
に減速する。その後のポンプ起動時には、ポンプ最高回
転数をN1×αに更新してポンプ12を制御する。
【0019】尚、本実施形態では、前記ポンプ回転数を
N1×αに減速した点A1が、ポンプ最高回転数をN1
×αに制限する点A1に一致するように設定しており、
この点A1は運転電流値Iが定格電流値Icと等しくな
る曲線38の上にほぼ位置している。尚、この場合の吐
出流量の最大値は点A1に対応する流量であり、吐出圧
を圧力設定値Psに維持するため、吐出流量の増減に応
じてポンプ回転数を増減させるような制御が行われる。
【0020】一方、圧力設定値Psを例えばP2として
ポンプ12を運転中に、モータ駆動回路36のリミッタ
ーが作動した場合には、そのときのポンプ回転数N2に
前記の定数αを乗じたポンプ回転数N2×αをRAM3
4のメモリに記憶するとともに、ポンプ回転数をN2×
αに減速する。その後のポンプ起動時には、ポンプ最高
回転数をN2×αに更新してポンプ12を制御する。
尚、前記ポンプ回転数をN2×αに減速した点A2が、
ポンプ最高回転数をN2×αに制限する点A2に一致す
るように設定しており、この点A2は運転電流値Iが定
格電流値Icと等しくなる曲線38の上にほぼ位置して
いる。こうして、ポンプ12が稼動できる最大能力内の
範囲をポンプの仕様範囲(使用許容範囲)として、ポン
プ12を運転することができ、ポンプの仕様範囲(使用
許容範囲)を大幅に拡大することができる。
【0021】次に、前記ポンプ12を自動運転するポン
プ自動運転制御について図3、図4のフローチャートに
基づいて説明する。尚、図中符号Si(i=1,2,・
・)は各ステップを示す。給水装置1の電源投入により
この制御が開始されると、最初にRAM34のワークメ
モリをクリアしたりする必要な初期設定が実行され(S
1)、次にポンプ12の最高回転数値Nmとして吐出流
量零で運転電流値Iが定格電流値Icとなるポンプ回転
数Ncが予め設定される(S2)。
【0022】次に、予め設定されてRAM34のメモリ
に記憶されている圧力設定値Psが読込まれ(S3)、
圧力発信器23から検出圧力Pdが読込まれる(S
4)。次に検出圧力Pdが所定の起動圧力Pk以下か否
か判定され(S5)、Pd≦Pkでない場合はポンプ1
2を起動する必要がないためS3へ戻る。Pd≦Pkの
場合はポンプ12を起動する必要があるため、ポンプ最
高回転数Nmax に前記最高回転数値Nmが与えられ(S
6)、次に圧力設定値Psを所定の演算式に適用して目
標圧力Ptが演算され(S7)、ポンプ12が起動され
る(S8)。
【0023】次に、圧力発信器23から検出圧力Pdが
読込まれ(S9)、検出圧力Pdと目標圧力Ptとが比
較される(S10)。Pd>Ptの場合はS11におい
てポンプ回転数を僅かに減速する減速処理が実行され
る。この場合、モータ駆動回路36のインバータの出力
周波数を所定減少分小さく調整する制御信号がモータ駆
動回路36に出力され、その後S16へ移行する。Pd
<Ptの場合はS12においてポンプ回転数を僅かに増
速する増速処理が実行される。
【0024】この場合、モータ駆動回路36のインバー
タの出力周波数を所定増加分大きく調整する制御信号が
モータ駆動回路36に出力される。尚、この増速処理に
おいては、今回増速されたポンプ回転数Nxがポンプ最
高回転数Nmax 以上か否か判定し、Nx>Nmax の場合
にはNx=Nmax に設定することで、ポンプ回転数Nx
がポンプ最高回転数Nmax を越えないように制御してい
る。
【0025】S12の次のS13では、S12における
増速処理に応じてモータ駆動回路36内のリミッターが
作動したか否か判定し、その判定がNoの場合はS16
へ移行する。リミッターが作動した場合には、S14に
おいて、ポンプ12の最高回転数値Nmとしてα×Nx
が与えられてRAM34のメモリに記憶される。但し、
αは前記の定数、Nxは現在のポンプ回転数である。そ
の後、S15では、リミッターを停止させる為に、ポン
プ回転数をNx×β(但し、本実施形態の場合、β=
α)に減速処理してから、S16へ移行する。尚、S1
0の判定の結果、Pd=Ptである場合はS16へ移行
する。尚、前記のβはαと異なる値に設定してもよい。
【0026】S16では、前回のS16の演算処理の時
点から今回のS16の演算処理の時点までに、圧力設定
値Psが変更されたか否か判定され、変更無しの場合は
S19へ移行する。但し、圧力設定値Psが変更された
場合には、S2と同様に、最高回転数値Nmとして吐出
流量零で運転電流値Iが定格電流値Icとなるポンプ回
転数Ncが設定される。次に圧力設定値Psが読込まれ
(S18)、S19へ移行する。
【0027】S19においては、圧力設定値Psとイン
バータの出力周波数(これは、ポンプ吐出流量に比例し
ている)を、所定のマップ又は演算式に適用して、ビル
や建物内の給水系の末端圧力を一定にするような目標圧
力Ptが演算され、次にS20で所定のポンプ停止条件
が成立したか否か判定し、ポンプ停止条件が成立してな
い場合はS9に戻ってS9以降が繰り返し実行され、ま
た、ポンプ停止条件が成立した場合は、ポンプ12を停
止させる停止処理が実行され(S21)、その後S3へ
移行し、S3以降が繰り返し実行される。
【0028】以上説明したように、この給水装置1によ
れば、電源投入後または圧力設定変更後は、吐出流量零
で運転電流値Iが定格電流値Icとなる予め設定された
運転回転数Nc(運転可能最高回転数)を最高回転数と
してポンプ12を制御するため、ポンプ12の最高回転
数を設定する必要がないから操作が簡単になる。
【0029】ポンプ12の運転中にモータ駆動回路36
のリミッターが作動した時には、現在のポンプ回転数N
xにαを乗じた回転数α×NxをNm(ポンプ最高回転
数値)として記憶しておき、次回ポンプ起動時にはポン
プ最高回転数Nmax をNmに更新してポンプ12を制御
するので、ポンプ12の使用条件や圧力設定値Psに適
合するようにポンプ最高回転数Nmax を更新しながらポ
ンプ12を運転することができ、ポンプ12の能力を最
大限発揮させることができる。その結果、ポンプ12の
仕様範囲(使用許容範囲)を大幅に拡大することがで
き、給水装置の汎用性を高めることができ、設備経済性
やランニングコストの低減を図ることができる。
【0030】しかも、リミッター作動後のポンプ起動時
にはポンプ最高回転数Nmax をα×Nxに更新しそのポ
ンプ最高回転数Nmax を越えないようにポンプ回転数を
制御するので、圧力設定値が高く変更されたり、ポンプ
へ流入する水の流入圧力が低下したりするようなことが
ない限り、モータ駆動電流が定格電流を越えて再度がリ
ミッターが作動することもなく、安定した運転を行うこ
とができる。また、モータ駆動回路36のリミッターを
有効活用し、モータ駆動電流を検出する回路を設ける必
要がないので、モータ駆動回路36の構成が簡単化し、
演算処理も簡単になる。
【0031】尚、前記実施形態を部分的に変更して実施
可能であり、例えば、S14において、最高回転数値N
mとしてα×Nxを設定し、この最高回転数値Nmをメ
モリに記憶するようにしたが、α×Nxの代わりにNx
をメモリに記憶しておき、その後のS6においてα×N
xを演算し、ポンプ最高回転数Nmax をα×Nxに更新
してもよい。また、前記リミッターとしては、それが作
動した時に、作動中のポンプ12を強制停止させる形式
のリミッターも適用可能であり、そのリミッターが作動
して作動中のポンプ12を強制停止した際には、待機中
のポンプ13を例えばα×Nxの回転数で起動させるよ
うに構成する。
【0032】また、前記フローチャート中のS16〜S
18のステップは、別途割り込み処理で実行してもよ
い。前記のフローチャートには省略した圧力設定値Ps
を設定する処理も別途割り込み処理で実行してもよい。
【0033】また、請求項1,2に記載の「吐出流量零
で運転電流値が定格電流値となる予め設定されたポンプ
回転数Nc」は、理論上あり得る最高回転数ではある
が、このポンプ回転数Ncの代わりに、「吐出流量が零
に近い所定少量で運転電流値が定格電流値となる予め設
定されたポンプ回転数Nc’」を採用してもよい。尚、
前記給水装置1はキャビネット型の給水装置以外の給水
装置でもよい。その他、当業者であれば、本発明の趣旨
を逸脱することなく、種々の変更を付加した形態で実施
可能である。
【0034】
【発明の効果】 請求項1の給水装置によれば、電源投
入後または圧力設定変更後は、吐出流量零で運転電流値
が定格電流値となる予め設定された運転回転数Nc(運
転可能最高回転数)を最高回転数としてポンプを制御す
るため、ポンプの最高回転数を設定する必要がないから
操作が簡単になる。
【0035】ポンプ運転中にモータ駆動手段のリミッタ
ーが作動したときのポンプ回転数Nx又はこのポンプ回
転数に略等しいポンプ回転数α×Nx(但し、α≒1.0
、α<1.0 )をメモリに記憶しておき、次回ポンプ起
動時にはポンプ最高回転数をα×Nxに更新してポンプ
を制御するので、ポンプの使用条件(或いは、圧力設定
値又は目標圧力)に適合するようにポンプ最高回転数を
更新しながらポンプを運転することができ、ポンプの能
力を最大限発揮させることができる。そして、ポンプの
仕様範囲(使用許容範囲)を大幅に拡大することがで
き、給水装置の汎用性を高めることができ、設備経済性
やランニングコストの低減を図ることができる。
【0036】しかも、リミッター作動後のポンプ起動時
にはポンプ最高回転数をα×Nxに更新しそのポンプ最
高回転数を越えないようにポンプ回転数を制御するの
で、圧力設定値が高く変更されたり、ポンプへ流入する
水の流入圧力が低下したりするようなことがない限り、
モータ駆動電流が定格電流を越えて再度がリミッターが
作動することもなく、安定した運転を行うことができ
る。そして、モータ駆動手段のリミッター(これは、必
ず装備される)を有効活用し、モータ駆動電流を検出す
る回路を設ける必要がないので、モータ駆動手段の構成
が簡単化し、演算処理も簡単になる。
【0037】請求項2の給水装置制御方法によれば、前
記第1工程と、第2工程と、第3工程を備えているた
め、基本的に請求項1と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る給水装置の全体構成
図である。
【図2】ポンプ自動運転制御の概要を説明する説明図で
ある。
【図3】ポンプ自動運転制御のフローチャートの一部で
ある。
【図4】ポンプ自動運転制御のフローチャートの残部で
ある。
【図5】従来の給水装置のポンプ仕様範囲と最大能力ラ
イン等の説明図である。
【符号の説明】
1 給水装置 12,13 ポンプ 14,15 ポンプ駆動モータ 23 圧力発信器 24 圧力タンク 30 制御ユニット 31 操作パネル 36,37 モータ駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H020 AA05 BA04 BA11 BA12 BA18 CA00 CA01 CA08 DA01 DA04 DA21 DA28 EA10 EA11 EA12 EA16 3H045 AA06 AA09 AA16 AA23 BA20 BA32 CA03 CA09 DA07 EA13 EA26 EA37 EA38

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプと、ポンプ駆動モータと、インバ
    ータを介してポンプ駆動モータを駆動するモータ駆動手
    段と、圧力タンクと、ポンプの吐出圧を検出する圧力検
    出手段と、検出吐出圧が目標圧力値となるようにポンプ
    回転数を変化させて吐出圧を制御する制御手段とを備え
    た給水装置において、 前記モータ駆動手段は、モータ駆動電流が予め設定され
    た定格電流値を越えたときに作動するリミッターを有
    し、 前記制御手段は、電源投入後または圧力設定変更後は、
    吐出流量零で運転電流値が定格電流値となる予め設定さ
    れたポンプ回転数Ncを最高回転数としてポンプを制御
    し、ポンプ運転中に前記リミッターが作動したときのポ
    ンプ回転数Nx又はこのポンプ回転数に略等しいポンプ
    回転数α×Nx(但し、α≒1.0 、α<1.0 )をメモリ
    に記憶しておき、次回ポンプ起動時にはポンプ最高回転
    数をα×Nxに更新してポンプを制御することを特徴と
    する給水装置。
  2. 【請求項2】 ポンプと、ポンプ駆動モータと、インバ
    ータを介してポンプ駆動モータを駆動すると共にモータ
    駆動電流が予め設定された定格電流値を越えたときに作
    動するリミッターを有するモータ駆動手段と、圧力タン
    クと、ポンプ回転数を変化させて吐出圧を制御する制御
    手段とを備えた給水装置を制御する方法において、 電源投入後または圧力設定変更後に、吐出流量零で運転
    電流値が定格電流値となる予め設定されたポンプ回転数
    Ncを最高回転数としてポンプを制御する第1工程と、 その後、ポンプ運転中にモータ駆動手段のリミッターが
    作動したときのポンプ回転数Nx又はこのポンプ回転数
    に略等しいポンプ回転数α×Nx(但し、α≒1.0 、α
    <1.0 )をメモリに記憶する第2工程と、 その後、ポンプ起動時にはポンプ最高回転数をα×Nx
    に更新してポンプを制御する第3工程と、 を備えたことを特徴とする給水装置制御方法。
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