JP2001140678A - 建設機械搭載のエンジン制御装置 - Google Patents
建設機械搭載のエンジン制御装置Info
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- JP2001140678A JP2001140678A JP32774999A JP32774999A JP2001140678A JP 2001140678 A JP2001140678 A JP 2001140678A JP 32774999 A JP32774999 A JP 32774999A JP 32774999 A JP32774999 A JP 32774999A JP 2001140678 A JP2001140678 A JP 2001140678A
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- Japan
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- engine
- load
- construction machine
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 必要に応じて作業開始時の出力を変化さ
せ、燃料消費も少なく、かつ油圧ポンプの負荷の急激な
増大に対してもエンストしない建設機械搭載のエンジン
制御装置を提供することを目的としている。 【解決手段】 建設機械に搭載したエンジンの制御にお
いて,作業機の非操作状態から操作状態に変化させる場
合の油圧ポンプの負荷変化を検出し,該負荷変化が急激
であると判断した場合に該エンジンのアイドリングの出
力トルクを大きくするように制御したことを特徴とす
る。
せ、燃料消費も少なく、かつ油圧ポンプの負荷の急激な
増大に対してもエンストしない建設機械搭載のエンジン
制御装置を提供することを目的としている。 【解決手段】 建設機械に搭載したエンジンの制御にお
いて,作業機の非操作状態から操作状態に変化させる場
合の油圧ポンプの負荷変化を検出し,該負荷変化が急激
であると判断した場合に該エンジンのアイドリングの出
力トルクを大きくするように制御したことを特徴とす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建設機械搭載の
エンジン制御装置の技術分野に属する。更に,具体的に
は建設機械搭載のエンジンでエンストを防止した制御技
術の分野に属する。
エンジン制御装置の技術分野に属する。更に,具体的に
は建設機械搭載のエンジンでエンストを防止した制御技
術の分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来から、建設機械において作業機を操
作するための油圧ポンプは建設機械搭載のエンジンで駆
動されている。従って,油圧ポンプの負荷トルク又は出
力トルクよりもエンジンの出力が大きくなるように制御
し、エンジン・ストップ(エンスト)を防止している。
また,作業中においては作業機の操作をしていないとき
であっても油圧ポンプを回転させ、作業機の作業開始を
円滑にする必要がある。このため、油圧ポンプが無負荷
の場合、即ち、作業機を操作していないときでもエンジ
ンは一定以上の出力を供給して、「アイドリング」状態
を維持している。
作するための油圧ポンプは建設機械搭載のエンジンで駆
動されている。従って,油圧ポンプの負荷トルク又は出
力トルクよりもエンジンの出力が大きくなるように制御
し、エンジン・ストップ(エンスト)を防止している。
また,作業中においては作業機の操作をしていないとき
であっても油圧ポンプを回転させ、作業機の作業開始を
円滑にする必要がある。このため、油圧ポンプが無負荷
の場合、即ち、作業機を操作していないときでもエンジ
ンは一定以上の出力を供給して、「アイドリング」状態
を維持している。
【0003】しかし,油圧ポンプの出力トルクはレギュ
レータを介して,負荷変動が直接的に作用する負帰還に
よって制御されている。一方,エンジンの出力トルクは
エンジンの回転数や油圧ポンプを駆動するためのトルク
によって制御されており,油圧ポンプの負荷変動によっ
て直接的に制御されているわけではない。従って,作業
機の操作により負荷変動した場合エンジンの出力トルク
の立ち上がり応答は油圧ポンプの応答に比べて遅れてし
まう。特に,作業開始時に油圧ポンプの負荷が急激に増
大すると、エンジンの出力トルク応答が追従できず、一
時的に油圧ポンプの負荷がエンジンの出力トルクを上回
り,エンストが生じやすいという問題がある。
レータを介して,負荷変動が直接的に作用する負帰還に
よって制御されている。一方,エンジンの出力トルクは
エンジンの回転数や油圧ポンプを駆動するためのトルク
によって制御されており,油圧ポンプの負荷変動によっ
て直接的に制御されているわけではない。従って,作業
機の操作により負荷変動した場合エンジンの出力トルク
の立ち上がり応答は油圧ポンプの応答に比べて遅れてし
まう。特に,作業開始時に油圧ポンプの負荷が急激に増
大すると、エンジンの出力トルク応答が追従できず、一
時的に油圧ポンプの負荷がエンジンの出力トルクを上回
り,エンストが生じやすいという問題がある。
【0004】作業開始時のエンストを確実に防止するた
めにエンジンの出力を大きく設定しておけばよい。しか
し、エンジンの燃料消費が増加し、不経済となる。或い
は,油圧ポンプの負荷が緩やかに上昇するように操作を
ゆっくりと行えばよい。しかし,操作速度を遅すくする
と円滑な操作ができないため,作業の能率が悪くなり,
また,操作性も悪く操作がやりにくいという問題が生じ
る。
めにエンジンの出力を大きく設定しておけばよい。しか
し、エンジンの燃料消費が増加し、不経済となる。或い
は,油圧ポンプの負荷が緩やかに上昇するように操作を
ゆっくりと行えばよい。しかし,操作速度を遅すくする
と円滑な操作ができないため,作業の能率が悪くなり,
また,操作性も悪く操作がやりにくいという問題が生じ
る。
【0005】従来の建設機械搭載のエンジンでは、燃料
消費の増加又は操作性の不便の何れか一方を犠牲にする
か、或いは両者の妥協として燃料消費と操作性の不便の
双方を少しずつ犠牲にしていた。即ち,作業開始時の操
作性をよくするためにエンジンのアイドリング時の出力
トルク必要以上に高くするか,出力トルクを抑えて操作
性を犠牲にしていた。
消費の増加又は操作性の不便の何れか一方を犠牲にする
か、或いは両者の妥協として燃料消費と操作性の不便の
双方を少しずつ犠牲にしていた。即ち,作業開始時の操
作性をよくするためにエンジンのアイドリング時の出力
トルク必要以上に高くするか,出力トルクを抑えて操作
性を犠牲にしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のアイドリング時
のエンジン出力は一定に維持していたため、両者の矛盾
する問題を解決するのが困難であった。この発明は、上
述のような背景の下になされたもので、必要に応じて作
業開始時の出力を変化させ、燃料消費も少なく、かつ油
圧ポンプの負荷の急激な増大に対してもエンストしない
建設機械搭載のエンジン制御装置を提供することを目的
としている。
のエンジン出力は一定に維持していたため、両者の矛盾
する問題を解決するのが困難であった。この発明は、上
述のような背景の下になされたもので、必要に応じて作
業開始時の出力を変化させ、燃料消費も少なく、かつ油
圧ポンプの負荷の急激な増大に対してもエンストしない
建設機械搭載のエンジン制御装置を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は以下の手段を採用している。即ち、請求項1
記載の発明は、建設機械に搭載したエンジンの制御にお
いて,作業機の非操作状態から操作状態に変化させる場
合の油圧ポンプの負荷変化を検出し,該負荷変化が急激
であると判断した場合に該エンジンのアイドリングの出
力トルクを大きくするように制御したことを特徴として
いる。
に本発明は以下の手段を採用している。即ち、請求項1
記載の発明は、建設機械に搭載したエンジンの制御にお
いて,作業機の非操作状態から操作状態に変化させる場
合の油圧ポンプの負荷変化を検出し,該負荷変化が急激
であると判断した場合に該エンジンのアイドリングの出
力トルクを大きくするように制御したことを特徴として
いる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
発明において、フル稼働操作時のネガコン圧よりも高い
所定の第1基準圧に到達する所定時間経過前のネガコン
圧と所定の第2基準圧とを比較しネガコン圧が高い場合
は、前記負荷変化は急激であると判断し、前記アイドリ
ングの出力トルクを増大するように制御したことを特徴
としている。本発明では負荷の変化速度を求める代わり
に、所定のネガコン圧の比較により制御方式を簡単化し
ている。
発明において、フル稼働操作時のネガコン圧よりも高い
所定の第1基準圧に到達する所定時間経過前のネガコン
圧と所定の第2基準圧とを比較しネガコン圧が高い場合
は、前記負荷変化は急激であると判断し、前記アイドリ
ングの出力トルクを増大するように制御したことを特徴
としている。本発明では負荷の変化速度を求める代わり
に、所定のネガコン圧の比較により制御方式を簡単化し
ている。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2に記載の発明において、前記アイドリングの最大ト
ルクを増大させた後に前記ネガコン圧が所定の第3基準
圧よりも高くなった場合は前記増大させたアイドリング
の出力トルクを元の低い状態に復帰させるように制御し
たことを特徴としている。本発明では必要な場合にだけ
アイドリング時の出力トルクを増加させ,その作業が終
了したときは元の低い値に復帰させることにより燃料消
費を抑えている。
項2に記載の発明において、前記アイドリングの最大ト
ルクを増大させた後に前記ネガコン圧が所定の第3基準
圧よりも高くなった場合は前記増大させたアイドリング
の出力トルクを元の低い状態に復帰させるように制御し
たことを特徴としている。本発明では必要な場合にだけ
アイドリング時の出力トルクを増加させ,その作業が終
了したときは元の低い値に復帰させることにより燃料消
費を抑えている。
【0010】請求項4記載の発明は、建設機械に搭載し
たエンジンの制御において,作業機の軽負荷状態から重
負荷の操作状態に変化させる場合の油圧ポンプの負荷変
化を検出し,該負荷変化が急激であると判断した場合に
該エンジンの出力トルクを大きくするように制御したこ
とを特徴としている。
たエンジンの制御において,作業機の軽負荷状態から重
負荷の操作状態に変化させる場合の油圧ポンプの負荷変
化を検出し,該負荷変化が急激であると判断した場合に
該エンジンの出力トルクを大きくするように制御したこ
とを特徴としている。
【0011】
【発明の実施形態】図1は本発明の実施形態の全体構成
図を示し,図2はネガコン圧の挙動を示し,図3は本実
施形態の手順を示すフローチャートである。また,図4
は従来装置との比較を示す図である。以下、図面を参照
してこの発明の実施形態について説明する。
図を示し,図2はネガコン圧の挙動を示し,図3は本実
施形態の手順を示すフローチャートである。また,図4
は従来装置との比較を示す図である。以下、図面を参照
してこの発明の実施形態について説明する。
【0012】図1において,エンジン11の出力軸はメ
イン油圧ポンプ12、パイロット油圧ポンプ13の駆動
軸に連結されている。エンジン1には回転速度を制御す
るための電子ガバナ(又は機械的ガバナ)14が設けら
れており,ガバナ14はコントローラ20によって制御
されている。メイン油圧ポンプ12の出力油路22には
作業機のアクチュエータ(図示省略)を制御する切換制
御弁15が接続され、切換制御弁15の下流には絞り1
6を経て油タンク17が接続されている。なお,図1で
は,切換制御弁15は1個のみが図示されているが複数
個カスケードに接続されていてもよい。絞り16(以
下,ネガコン絞りという)は排出油の流量を制限し、ネ
ガコン絞り16の上流の油圧(Pn)はメイン油圧ポン
プ12の流量を負帰還制御するのに使用される。以下,
油圧(Pn)をネガコン圧という。
イン油圧ポンプ12、パイロット油圧ポンプ13の駆動
軸に連結されている。エンジン1には回転速度を制御す
るための電子ガバナ(又は機械的ガバナ)14が設けら
れており,ガバナ14はコントローラ20によって制御
されている。メイン油圧ポンプ12の出力油路22には
作業機のアクチュエータ(図示省略)を制御する切換制
御弁15が接続され、切換制御弁15の下流には絞り1
6を経て油タンク17が接続されている。なお,図1で
は,切換制御弁15は1個のみが図示されているが複数
個カスケードに接続されていてもよい。絞り16(以
下,ネガコン絞りという)は排出油の流量を制限し、ネ
ガコン絞り16の上流の油圧(Pn)はメイン油圧ポン
プ12の流量を負帰還制御するのに使用される。以下,
油圧(Pn)をネガコン圧という。
【0013】ネガコン圧Pnは圧力センサ19によって
検出され、検出データはコントローラ20の入力端から
入力される。なお,切換制御弁15はリモコン弁18の
パイロット油圧(出力圧)により遠隔制御されている。
また,切換制御弁15の出力ポートには作業機(図示省
略)を駆動制御するアクチュエータ(例えば,ブームシ
リンダ)23が油路24によって接続されている。コン
トローラ20には電源21が接続されている。
検出され、検出データはコントローラ20の入力端から
入力される。なお,切換制御弁15はリモコン弁18の
パイロット油圧(出力圧)により遠隔制御されている。
また,切換制御弁15の出力ポートには作業機(図示省
略)を駆動制御するアクチュエータ(例えば,ブームシ
リンダ)23が油路24によって接続されている。コン
トローラ20には電源21が接続されている。
【0014】非操作時は切換制御弁15は中立状態にあ
り、メイン油圧ポンプ12の圧油は油路24には流れ
ず,油路22からネガコン絞り16を通って、油タンク
17に排出される。従って,このときネガコン圧Pnは
図示されていないリリーフ弁のリリーフ圧と等しくな
り,最大圧となる。しかし,リモコン弁18を操作する
とメイン油圧ポンプ12の圧油は一部又は大部分が油路
24を通ってアクチュエータ23に流れるため,ネガコ
ン絞り16を流れる流量が減り,ンネガコン圧Pnも低
下する。この状態を図2に示す。
り、メイン油圧ポンプ12の圧油は油路24には流れ
ず,油路22からネガコン絞り16を通って、油タンク
17に排出される。従って,このときネガコン圧Pnは
図示されていないリリーフ弁のリリーフ圧と等しくな
り,最大圧となる。しかし,リモコン弁18を操作する
とメイン油圧ポンプ12の圧油は一部又は大部分が油路
24を通ってアクチュエータ23に流れるため,ネガコ
ン絞り16を流れる流量が減り,ンネガコン圧Pnも低
下する。この状態を図2に示す。
【0015】図2において、ネガコン圧Pnoは非操作時
のネガコン圧でリリーフ弁の圧力に等しい。Pnfはフル
操作時のネガコン圧で、Pn1、Pn2は負荷変化の速度を
調べるためのネガコン圧で、Pn1はネガコン圧PnがP
nfに達する直前のネガコン圧(第1基準圧)で、Pn2は
第2基準圧で、Pnf < Pn1< Pn2 の関係が
成立するように適宜の値を定める。ここでは(本実施形
態では),ネガコン圧PnがPn1 に達する時刻T1の
時間t秒前のネガコン圧をPntとし、PntがPnt<
Pn2のときは負荷上昇速度は遅いと判断し,Pnt≧
Pn2のときは負荷上昇速度は速いと判断する。従っ
て,ネガコン圧が図2のグラフAのように変化したとき
は負荷上昇速度は遅いと判断し,アイドリング出力は低
い状態を保持する。また,グラフBのときは負荷上昇速
度は速いと判断し、アイドリング出力を増大させる。
のネガコン圧でリリーフ弁の圧力に等しい。Pnfはフル
操作時のネガコン圧で、Pn1、Pn2は負荷変化の速度を
調べるためのネガコン圧で、Pn1はネガコン圧PnがP
nfに達する直前のネガコン圧(第1基準圧)で、Pn2は
第2基準圧で、Pnf < Pn1< Pn2 の関係が
成立するように適宜の値を定める。ここでは(本実施形
態では),ネガコン圧PnがPn1 に達する時刻T1の
時間t秒前のネガコン圧をPntとし、PntがPnt<
Pn2のときは負荷上昇速度は遅いと判断し,Pnt≧
Pn2のときは負荷上昇速度は速いと判断する。従っ
て,ネガコン圧が図2のグラフAのように変化したとき
は負荷上昇速度は遅いと判断し,アイドリング出力は低
い状態を保持する。また,グラフBのときは負荷上昇速
度は速いと判断し、アイドリング出力を増大させる。
【0016】また、Pn3は作業が非操作状態に復帰す
る直前のネガコン圧(第3基準圧)で,Pn3<Pnoで
ある。ネガコン圧PnがPn1<Pnとなった後にPn
<Pn3となったときは負荷上昇速度の速い作業は終了
したものと判断し,アイドリング出力を元の低い状態に
復帰させる。
る直前のネガコン圧(第3基準圧)で,Pn3<Pnoで
ある。ネガコン圧PnがPn1<Pnとなった後にPn
<Pn3となったときは負荷上昇速度の速い作業は終了
したものと判断し,アイドリング出力を元の低い状態に
復帰させる。
【0017】図3は上で述べた判断の手順を示す。この
判断手順はコントローラ20で行われる。ネガコン圧P
nが圧力センサ19により連続的に検出され、コンtロ
ーラ20に取り込まれる。ステップS1では、ネガコン
圧Pnと第3基準圧Pn3と比較し,Pn<Pn3なら
ばステップS2でPnと第一基準圧Pn1とを比較す
る。Pn>Pn3ならばステップS5でアイドリング出
力を低い値に設定(又は復帰)させる。ステップS2で
PnがPn<Pn1ならば何もしないでメインルーチン
に戻り,Pn>Pn1ならば,ステップS3で検出され
たデータの記録値から時間がt秒前のネガコン圧Pntを
求め、Pn2と比較する。記録値PntがPnt<Pn
2ならば負荷上昇速度は小さいのでアイドリング出力は
低い値のままとし,Pnt>Pn2ならば負荷上昇速度
は速い判断し,ステップS4でアイドリング出力を増大
させる。
判断手順はコントローラ20で行われる。ネガコン圧P
nが圧力センサ19により連続的に検出され、コンtロ
ーラ20に取り込まれる。ステップS1では、ネガコン
圧Pnと第3基準圧Pn3と比較し,Pn<Pn3なら
ばステップS2でPnと第一基準圧Pn1とを比較す
る。Pn>Pn3ならばステップS5でアイドリング出
力を低い値に設定(又は復帰)させる。ステップS2で
PnがPn<Pn1ならば何もしないでメインルーチン
に戻り,Pn>Pn1ならば,ステップS3で検出され
たデータの記録値から時間がt秒前のネガコン圧Pntを
求め、Pn2と比較する。記録値PntがPnt<Pn
2ならば負荷上昇速度は小さいのでアイドリング出力は
低い値のままとし,Pnt>Pn2ならば負荷上昇速度
は速い判断し,ステップS4でアイドリング出力を増大
させる。
【0018】図4(A)、(B)は本実施形態における
エンジン及び油圧ポンプの出力トルクの挙動特性を示
す。図4において,太い実線はエンジンのアイドリング
時の出力トルクを増加させない場合(図2のグラフAに
対応)を示し,細い実線は出力トルクをTeから(T
e’)に増加させた(図2のグラフBに対応)である。
ポンプの出力トルクTpはエンジンの出力トルクTeよ
りも僅かに小さい値に設定されている。また,(T
e’)、(Tp’)は増加させた後の出力トルクを示
す。なお,図4(B)の点31はエンジン出力を切り替
えた点(時刻)を示す。また,図4(A)の点32は定
格トルク点を示す。
エンジン及び油圧ポンプの出力トルクの挙動特性を示
す。図4において,太い実線はエンジンのアイドリング
時の出力トルクを増加させない場合(図2のグラフAに
対応)を示し,細い実線は出力トルクをTeから(T
e’)に増加させた(図2のグラフBに対応)である。
ポンプの出力トルクTpはエンジンの出力トルクTeよ
りも僅かに小さい値に設定されている。また,(T
e’)、(Tp’)は増加させた後の出力トルクを示
す。なお,図4(B)の点31はエンジン出力を切り替
えた点(時刻)を示す。また,図4(A)の点32は定
格トルク点を示す。
【0019】以上に本実施形態の構成,機能を説明して
きた。これらの説明から理解できるように,本実施形態
では,アイドリングのエンジン出力トルクを小さく設定
しているために燃料消費も少なく、しかも作業開始によ
り負荷が急激に増大する場合は上昇速度を検出して予見
的な制御により出力トルクを増加させているために急激
な負荷上昇を伴う操作に対してもエンストをしないで対
応でき、操作性にも優れているという効果が得られる。
更に,負荷が一定値以下に減少した場合は自動的にリセ
ットして低い値に復帰させているので上記した効果を得
るためにオペレータは特別な操作をする必要がない。
きた。これらの説明から理解できるように,本実施形態
では,アイドリングのエンジン出力トルクを小さく設定
しているために燃料消費も少なく、しかも作業開始によ
り負荷が急激に増大する場合は上昇速度を検出して予見
的な制御により出力トルクを増加させているために急激
な負荷上昇を伴う操作に対してもエンストをしないで対
応でき、操作性にも優れているという効果が得られる。
更に,負荷が一定値以下に減少した場合は自動的にリセ
ットして低い値に復帰させているので上記した効果を得
るためにオペレータは特別な操作をする必要がない。
【0020】以上、この発明の実施形態、実施例を図面
により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限
られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲
の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例え
ば、本実施形態ではプログラムの簡単化及び計算時間の
短縮化のためにネガコン圧を所定の圧力と比較して負荷
の上昇速度を定めているが、この代わりにネガコン圧の
減少速度又は油圧ポンプの出力トルク上昇速度を求めて
もよい。
により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限
られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲
の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例え
ば、本実施形態ではプログラムの簡単化及び計算時間の
短縮化のためにネガコン圧を所定の圧力と比較して負荷
の上昇速度を定めているが、この代わりにネガコン圧の
減少速度又は油圧ポンプの出力トルク上昇速度を求めて
もよい。
【0021】また、上記実施例では、作業機の非操作状
態から操作状態に変化させる場合,即ち操作開始時の場
合について述べているが、本発明は操作開始時の場合に
限られるものではなく、操作途中において軽負荷状態か
ら重負荷状態に操作を変化させる場合にも適用できるも
のである。
態から操作状態に変化させる場合,即ち操作開始時の場
合について述べているが、本発明は操作開始時の場合に
限られるものではなく、操作途中において軽負荷状態か
ら重負荷状態に操作を変化させる場合にも適用できるも
のである。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、請求項1〜請求項3記載の発明においては、ア
イドリングのエンジン出力トルクを小さく設定している
ために燃料消費も少なく、しかも作業開始により負荷が
急激に増大する場合は上昇速度を検出して予見的な制御
により出力トルクを増加させているために急激な負荷上
昇を伴う操作に対してもエンストをしないで対応でき、
操作性にも優れているという効果が得られる。また,請
求項4に記載の発明では、油圧ポンプの負荷が急激に増
大する場合にも、エンストを防止しているので,操作性
が改良されるという効果と燃料消費が効率的であるとい
う効果が得られる。
よれば、請求項1〜請求項3記載の発明においては、ア
イドリングのエンジン出力トルクを小さく設定している
ために燃料消費も少なく、しかも作業開始により負荷が
急激に増大する場合は上昇速度を検出して予見的な制御
により出力トルクを増加させているために急激な負荷上
昇を伴う操作に対してもエンストをしないで対応でき、
操作性にも優れているという効果が得られる。また,請
求項4に記載の発明では、油圧ポンプの負荷が急激に増
大する場合にも、エンストを防止しているので,操作性
が改良されるという効果と燃料消費が効率的であるとい
う効果が得られる。
【図1】 本発明の実施形態の構成全体を示す。
【図2】 本実施形態の負荷上昇速度の判定方法を示
す。
す。
【図3】 本実施形態の手順のフローチャートを示
す。
す。
【図4】 (A)、(B)は本実施形態の挙動を示
す。
す。
11 エンジン 12 メイン油圧ポンプ 14 ガバナ 15 切換制御弁 16 絞り(ネガコン絞り) 20 コントローラ 23 アクチュエータ Pn ネガコン圧
フロントページの続き Fターム(参考) 3G084 AA07 BA01 CA03 DA02 DA34 EA11 EB24 FA00 3G301 HA28 JA02 JA31 KA07 KA10 NA08 NC08 PF11Z PG00Z 3H089 AA16 BB15 CC01 DA02 DA13 DB13 DB43 FF07 FF12 GG02 JJ01
Claims (4)
- 【請求項1】 建設機械に搭載したエンジンの制御にお
いて,作業機の非操作状態から操作状態に変化させる場
合の油圧ポンプの負荷変化を検出し,該負荷変化が急激
であると判断した場合に該エンジンのアイドリングの出
力トルクを大きくするように制御したことを特徴とする
建設機械搭載のエンジン制御装置。 - 【請求項2】 フル稼働操作時のネガコン圧よりも高い
所定の第1基準圧に到達する所定時間経過前のネガコン
圧と所定の第2基準圧とを比較しネガコン圧が高い場合
は、前記負荷変化は急激であると判断し、前記アイドリ
ングの出力トルクを増大するように制御したことを特徴
とする請求項1に記載の建設機械搭載のエンジン制御装
置。 - 【請求項3】 前記アイドリングの最大トルクを増大さ
せた後に前記ネガコン圧が所定の第3基準圧よりも高く
なった場合は前記増大させたアイドリングの出力トルク
を元の低い状態に復帰させるように制御したことを特徴
とする請求項1又は請求項2の何れか1に記載の建設機
械搭載のエンジン制御装置。 - 【請求項4】 建設機械に搭載したエンジンの制御にお
いて,作業機の軽負荷状態から重負荷の操作状態に変化
させる場合の油圧ポンプの負荷変化を検出し,該負荷変
化が急激であると判断した場合に該エンジンの出力トル
クを大きくするように制御したことを特徴とする建設機
械搭載のエンジン制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32774999A JP2001140678A (ja) | 1999-11-18 | 1999-11-18 | 建設機械搭載のエンジン制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32774999A JP2001140678A (ja) | 1999-11-18 | 1999-11-18 | 建設機械搭載のエンジン制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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