JP2001041190A - 水中ポンプ - Google Patents

水中ポンプ

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JP2001041190A
JP2001041190A JP11217747A JP21774799A JP2001041190A JP 2001041190 A JP2001041190 A JP 2001041190A JP 11217747 A JP11217747 A JP 11217747A JP 21774799 A JP21774799 A JP 21774799A JP 2001041190 A JP2001041190 A JP 2001041190A
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pressure
flow rate
motor
speed
pump
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JP11217747A
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Yasuo Iijima
康雄 飯島
Masaki Mitsui
雅樹 三井
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SHINTOO KK
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SHINTOO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプを駆動する水中モータとして可変速モ
ータを適用し、給水管内の圧力及び流量に応じて可変速
モータを速度制御して、アキュムレータを用いない水中
ポンプを実現させる。 【解決手段】 給水管16に取り付けられた圧力センサ
9及び流量センサ10により検出された圧力及び流量の
検出出力をポンプ制御回路6に入力する。流量が所定値
以上の場合にはポンプ制御回路6は高圧力制御により圧
力センサ9の検出出力に対応して水中モータ3の回転速
度を制御する。また、流量が所定値以下の場合にはポン
プ制御回路6は低圧力制御により圧力センサ9の検出出
力に対応して水中モータ3の回転速度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポンプを駆動する
水中モータとして可変速モータを適用し、これを給水の
流量や圧力の変化に対応して速度制御することにより、
アキュムレータを用いることなく構成した水中ポンプに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、水中ポンプの一例である井戸用
ポンプの構成を示すもので、井戸ケーシング33内に配
設されるポンプユニット30と、地上に設置されてポン
プユニット30の運転を制御する地上ユニット39とを
備えて構成されている。
【0003】水中モータ31にポンプ32を直結して構
成されたポンプユニット30は、ポンプ32に連結され
た揚水管35が井戸ケーシング33の地上開口部を閉じ
る井戸蓋36に支持されることにより、ポンプ32が井
戸の運転水位W以下になるように井戸ケーシング33内
に設置される。前記揚水管35は地上で吸水管46に連
結され、吸水管46は地上ユニット39を経て蛇口34
に接続する給水管47に連結されている。
【0004】地上ユニット39には電力ケーブル38か
ら商用電力が供給されており、蛇口34が開閉操作され
ることによる給水管47内の圧力及び流量の変化に応じ
て水中ケーブル37を通じて水中モータ31に駆動電力
を供給して、その回転を制御する。
【0005】水中モータ31として主として誘導電動機
が用いられ、この回転を制御する前記地上ユニット39
は、図8に示すように、前記揚水管35に連結された吸
水管46と給水管47との間に連結管40が配設され、
この連結管40にアキュムレータ41、圧力スイッチ4
2、フロースイッチ43が取り付けられている。圧力ス
イッチ42は、連結管40の内の圧力に対応して変形す
るダイアフラムによりスイッチ接点をON/OFF作動
させるもので、ここでは圧力1.5kgf/cm2でO
N、圧力が2.0kgf/cm2の上昇点でOFFとな
るように設定されている。また、フロースイッチ43
は、連結管40内の流量が所定値以上になったときON
動作するように構成されたもので、ここでは約2l/分
以上の流量でON動作するように設定されている。ま
た、アキユムレータ41は、圧力タンクとして貯水の目
的に加えて、空気の圧縮を利用して連結管40内の圧力
変化にヒステリシス特性をもたせ、吐出流量の僅かな変
化に反応して圧力スイッチ42がON/OFF動作する
ことによる水中モータ31の間断動作を抑制している。
前記圧力スイッチ42及びフロースイッチ43のON/
OFF動作により、これらが接続された制御回路44が
動作してメインリレー45による水中モータ31の運転
/停止が制御される。
【0006】いま、蛇口34が開栓されると、アキュム
レータ41内の蓄圧水が給水管47を通じて放出され、
連結管40内の圧力が下がるので圧力スイッチ42がO
Nとなり、圧力スイッチ42が接続された制御回路44
はメインリレー45をONに動作させて水中モータ31
を始動させる。水中モータ31の運転によりポンプ32
からの揚水が開始され、この揚水によりフロースイッチ
43はON動作してON信号が制御回路44に入力され
る。
【0007】蛇口34が絞られると連結管40内の圧力
上昇により圧力スイッチ42はOFFとなるが、流量が
2l/分以上であるときはフロースイッチ43はON状
態となっているので、水中モータ31の運転は継続され
る。図9は、蛇口34の開閉操作に伴う連結管40内の
流量(a)及び圧力(b)の変化に伴う圧力スイッチ4
2(c)、フロースイッチ43(d)、水中モータ31
(e)のON/OFF動作を示すものである。蛇口34
が開栓されると、連結管40内の圧力低下により圧力ス
イッチ42がONとなり、水中モータ31が始動して揚
水がなされた後、蛇口34が絞られた状態での流量が2
l/分以上であるときはフロースイッチ43はON状態
を維持し、水中モータ31の運転は継続される。蛇口3
4が更に絞られて流量が2l/分以下になる状態では、
フロースイッチ43はOFFとなるので、制御回路44
はメインリレー45をOFFにして水中モータ31の運
転を停止させる。この2l/分以下の流量で給水が継続
された場合に、アキュムレータ41内の圧力が低下した
ときには圧力スイッチ42がONとなって水中モータ3
1の始動による揚水がなされ、揚水により圧力が回復す
ると圧力スイッチ43はOFFとなって揚水は停止さ
れ、このような水中モータ31のON/OFF制御がな
されることにより所要の流量による給水が維持される。
【0008】上記のように水中モータ31は、圧力及び
流量に対応してON/OFF制御される。水中モータ3
1は一般に誘導電動機が用いられ、直入起動、停止によ
るON−OFF制御がなされる。しかし、吐出量の変化
に伴って圧力及び流量が変化し、それに応じて水中モー
タ31が反応すると、ON/OFFの頻度が増し、水中
モータ31、ポンプ32、メインリレー45に故障を発
生させる元になる。そこで、水中モータ31の頻繁なO
N/OFF動作を抑制するためにアキュムレータ41が
設けられており、圧力タンクとして水を貯める目的に加
えて、空気の圧縮を利用して水中モータ31のON/O
FF頻度を抑制している。それ故に、アキュムレータ4
1を取り除いたとすると、水中モータ31は激しくON
/OFF動作を繰り返すインチング運転の状態となり、
ポンプシステムの破壊につながる。従って、従来のポン
プシステムではアキュムレータ41は不可欠の構成要素
である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アキュ
ムレータ41は地上ユニット39に占める体積が大き
く、地上ユニット39が大型化する課題があった。ま
た、アキュムレータ41はメンテナンスを要する構成要
素であり、メンテナンスに要する時間や費用が発生す
る。また、一般に水中モータ31として採用される誘導
電動機は商用電力の周波数に対応する速度で運転される
ことになるため、水中ポンプとして同一の全揚程、吐出
量を得るには商用電力の50Hz地域、60Hz地域に
応じた専用のポンプ設計を必要とする課題があった。更
に、誘導電動機は3600rpmまでの低速運転となる
ため、水中モータ及びポンプは大型化する課題があっ
た。
【0010】本発明は、上記従来構成の課題に鑑みて創
案されたもので、その目的とするところは、水中モータ
の高速応答制御を可能とすることによりアキュムレータ
が不要な構成を実現し、ポンプユニット及び地上ユニッ
トを小型化すると共に、ポンプ運転性能を向上させた水
中ポンプを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る水中ポンプは、回転速度の制御が可能な
可変速モータと、この可変速モータにより回転駆動され
るポンプと、このポンプからバルブを経て吐出口に至る
給水管内の圧力を検出する圧力センサと、前記給水管内
の流量を検出する流量センサと、検出された圧力及び流
量に基づいて前記可変速モータの回転速度を制御する制
御手段とを備え、前記制御手段は、前記吐出口からの吐
出量が所定値以上の流量であるときの高圧力設定値と、
吐出口からの吐出量が所定値以下の流量であるときの低
圧力設定値とを所持し、前記流量センサによって検出さ
れた流量が所定値以上であるときは、前記圧力センサに
よって検出された圧力値と前記高圧力設定値との差に対
応する速度指令値により前記可変速モータの回転速度を
制御し、前記流量センサによって検出された流量が所定
値以下であるときは、前記圧力センサによって検出され
た圧力値と前記低圧力設定値との差に対応する速度指令
値により前記可変速モータの回転速度を制御するように
構成されてなることを特徴とする。
【0012】上記構成によれば、制御手段は流量センサ
によって検出された流量が所定値以上であるときは、圧
力センサによって検出された圧力値と高圧力設定値との
差に対応する速度指令値により可変速モータの回転速度
が制御されるので、吐出量に対応する圧力に維持されて
安定した吐出がなされる。一方、流量センサによって検
出された流量が所定値以下であるときは、圧力センサに
よって検出された圧力値と低圧力設定値との差に対応す
る速度指令値により可変速モータの回転速度が制御され
るので、流量が少ない場合には低い基準値である低圧力
設定値が制御基準となり、流量が少ない状態で圧力の検
出が小さい場合にも対応させることができる。従って、
圧力及び流量に対応して可変速モータが速度制御され、
アキュムレータを設けることなく水中ポンプを構成する
ことができる。
【0013】上記構成において、制御手段は、吐出量が
所定値以下の流量である状態からバルブが全閉に操作さ
れたとき、流量センサからの検出出力により速度指令値
をゼロにして、強制的に可変速モータの回転を停止させ
る強制停止手段を備えて構成することができる。
【0014】ポンプ特性として低圧、低流量の領域にお
いて吐出流量及び圧力に敏感に反応しない不感帯があ
り、低流量の状態から速度指令の減少方向、即ち停止さ
せる方向の制御に反応しない場合がある。強制停止手段
はバルブが全閉に操作された流量ゼロの状態が検出され
たとき、速度指令値をゼロに制御するので、低流量時か
らも可変速モータの回転を確実に停止させることができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の一実施形態について説明し、本発明の理解に供する。
尚、以下に示す実施形態は本発明を具体化した一例であ
って、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0016】図1は、実施形態に係る水中ポンプの構成
を示すもので、井戸ポンプに適用した例を示すものであ
る。水中ポンプは、井戸ケーシング13内に配設される
水中ユニット1と、地上に設置されて水中ユニット1の
運転を制御する地上ユニット2とを備えて構成されてい
る。
【0017】水中モータ3にポンプ4を直結して構成さ
れた水中ユニット1は、ポンプ4に連結された揚水管1
4が井戸ケーシング13の地上開口部を閉じる井戸蓋1
9に支持されることにより、ポンプ4が井戸の運転水位
W以下になるように井戸ケーシング13内に設置され
る。前記揚水管14は地上で吸水管15に連結され、吸
水管15は地上ユニット2を経て吐出口18に接続する
給水管16に連結されている。
【0018】地上ユニット2は、三相200Vの商用電
力を電源として可変速モータである水中モータ3を回転
速度可変に駆動する。図2は、地上ユニット2の構成を
示すもので、前記吸水管15に逆止弁11を経て連結さ
れた給水管16に、圧力センサ9及び流量センサ10が
配設され、圧力センサ9及び流量センサ10の検出信号
に基づいて水中モータ3を制御する制御手段5を備えて
構成されている。圧力センサ9の検出出力は圧力前置処
理回路7によって増幅され、圧力信号Pxとしてポンプ
制御回路6に入力される。また、流量センサ10の検出
出力は流量前置処理回路8によって増幅され、流量信号
Qxとしてポンプ制御回路6に入力される。また、給水
管16の端部は、前記蛇口を構成するバルブ17によっ
て開閉される吐出口18に接続されている。
【0019】図3は、ポンプ制御回路6の構成を示すも
ので、入力された圧力信号Px及び流量信号Qxをもと
に、バルブ17の開栓量に対応する吐出口18からの吐
出量が得られるように速度指令をモータドライバ5aに
出力する。モータドライバ5aは入力された速度指令に
応じた回転速度に水中モータ3を回転制御する。
【0020】上記構成になる地上ユニット2の制御動作
を、図4(a)及び図5(a)に示すような状態にバル
ブ17が操作された場合を例にとって以下に説明する。
【0021】まず、図4(a)に示すように、バルブ1
7を全閉の状態から全開の状態へ、全開の状態から全閉
の状態へ急激に開閉操作された場合に、図4(e)に示
すように、吐出口18から吐出される流量がバルブ17
の開閉操作に対応するようにする制御動作について説明
する。
【0022】図4(a)に示すように、バルブ17が全
閉から全開へと急激に操作されたとき、2kg/cm2
に保持されていた給水管16内の圧力は、図4(c)に
示すように急激に低下する。この圧力の変化は圧力セン
サ9によって検出され、圧力前置処理回路7によって増
幅されて圧力信号Pxとしてポンプ制御回路6に入力さ
れる。
【0023】図3に示すように、ポンプ制御回路6は基
準圧力2kg/cm2に相当する電圧を可変抵抗器VR
1によって設定し、これを基準電圧バッファ回路IC2
1から基準圧力電圧として加算器IC23の加算点に入
力している。一方、入力された圧力信号Pxは入力電圧
バッファ回路IC22に入力され、その出力である圧力
検出電圧が同じく加算回路IC23の加算点に入力され
る。加算器IC23は基準圧力電圧と圧力検出電圧との
差分を増幅し、これを指令出力IC24から速度指令電
圧としてモータドライバ5aに出力する。バルブ17が
全閉から全開になった状態では圧力信号Pxは急激に低
下するので、図4(d)に示すように、元の2kg/c
2に復元すべく速度指令電圧は上昇するように制御さ
れ、水中モータ3の回転速度は図4(b)に示すよう
に、0rpmから6000rpmにまで加速される。
【0024】次いでバルブ17が全閉に操作されると、
その瞬間に圧力は2kg/cm2を越えて上昇しようと
する。この圧力変化は圧力センサ9で検出され、圧力前
置処理回路7を通じてポンプ制御回路6に入力されるの
で、ポンプ制御回路6は圧力を2kg/cm2に戻すた
めに、図4(d)に示すように、速度指令電圧を減少さ
せる。従って、水中モータ3の回転速度は6000rp
mから減速し、停止される。
【0025】この制御により、バルブ17の急激な全
開、全閉の操作がなされた状態においても、図4(e)
に示すように、給水管16内の流量は一定の状態に保た
れ、吐出口18から安定した流量でバルブ17の開閉操
作に対応した吐出がなされる。
【0026】次に、図5(a)に示すように、バルブ1
7を全開状態から絞り、微小な開度により小流量2l/
min以下で吐出口18から吐出させ、この状態が維持
された後に全閉の状態に操作された場合の制御動作につ
いて説明する。このような状態は、西瓜や麦茶の冷却、
寒冷地における凍結防止のための使途、あるいは漏水等
の場合が該当する。
【0027】バルブ17の微小開により給水管16内の
流量が2l/min以下になったとき、これを検出した
流量センサ10からの出力信号により流量前置処理回路
8は流量信号Qx1をポンプ制御回路6に入力する。流
量信号Qx1は前記基準電圧を生成する可変抵抗器VR
1を含む回路に並列に抵抗器R1を接続するので、基準
圧力電圧は2kg/cm2に相当する電圧から0.7k
g/cm2に相当する基準圧力電圧に変更されることに
なる。従って、図5(c)に示すように、流量2l/m
in以下の吐出状態における給水管16内の圧力は、
0.7kg/cm2に維持制御される。このとき、速度
指令電圧は、図5(d)に示すように、一瞬低下する
が、直ちに0.7kg/cm2を維持するために上昇し
て所定のレベルを維持する。この速度指令電圧により水
中モータ3は、図5(b)に示すように、6000rp
mから減速して1000rpmで運転継続される。
【0028】この小流量の吐出状態からバルブ17が全
閉に操作されたとき、流量センサ10が流量ゼロを検出
するので、流量前置処理回路8は流量停止信号Qx0
ポンプ制御回路6に入力する。この流量停止信号Qx0
の入力によりスピードタイマ20に+15Vが印加さ
れ、抵抗器R2とコンデンサC1とによって設定される
時定数τ=R1*C1(秒)の経過後に加算回路IC2
3の加算点に+電圧が印加されるので、見かけ上の圧力
が上昇した状態となり、図5(d)に示すように、時間
τだけ遅延した後、速度指令電圧は急減してゼロとな
る。この制御により、水中モータ3の速度はバルブ17
の全閉後、時間τだけ遅れて停止する。これ以降、バル
ブ17が全閉状態になっている間は、逆止弁11によっ
て給水管16内に水がとじ込まれるため、水中モータ3
の停止状態にあっても0.7kg/cm2に維持され
る。
【0029】前記スピードタイマ20は、ポンプ特性の
不感帯があることによる動作の不具合を補間するもので
ある。前述のように流量2l/min以下の吐出状態で
運転した後、バルブ17を全閉に操作したとき、その時
点で流量はゼロになるので、水中モータ3は停止するは
ずである。しかし、ポンプの特性としてインペラとケー
シングとの間に所要の隙間が設けられていることから、
低圧力、低流量の領域においては隙間から水が逃げるこ
とによる不感帯があり、圧力及び流量に敏感に反応しな
い場合がある。前述の0.7kg/cm2の制御時から
バルブ17が全閉に操作されると、圧力は若干増加する
が、これによる僅かな速度指令電圧の減少方向には反応
せず、水中モータ3は低速で回転を続けることになる。
水中モータ3の回転が続行されると、バルブ17が全閉
であるため圧力が上昇するはずであるが、不感帯から反
応しない場合がある。この状態はバルブ17が全閉の状
態が長時間にわたる場合にも水中モータ3は運転を続け
ることになり、無駄な電力消費が発生することになる。
【0030】そこで、スピードタイマ20は低流量の制
御状態において、前述のように見かけ上の圧力が急上昇
した状態をつくるので、速度指令電圧が急減して水中モ
ータ3を確実に停止させることができる。
【0031】図5(a)に示すように、再びバルブ17
が少し開かれて流量が2l/min以下にて吐出口18
から吐出された状態になったとき、流量センサ10の検
出動作により流量前置処理回路8は流量停止信号Qx0
をOFFにするので、ポンプ制御回路6は流量2l/m
in以下の吐出状態における給水管16内の圧力0.7
kg/cm2を維持するための速度指令電圧を出力す
る。このとき、スピードタイマ20に設けられたダイオ
ードDはコンデンサC1の充電電圧を速やかに放電して
速度指令電圧の回復を早めることに寄与する。この速度
指令電圧により水中モータ3は、図5(b)に示すよう
に、1000rpmで再起動され、流量2l/minが
維持される。
【0032】流量2l/minの状態から図5(a)に
示すようにバルブ17が全開に操作されると、流量セン
サ10からの出力信号により流量前置処理回路8は流量
信号Qx1の出力を停止するので、ポンプ制御回路6の
基準圧力電圧は2kg/cm2に相当する電圧に復帰す
る。従って、速度指令電圧は2kg/cm2に相当する
電圧となり、水中モータ3は6000rpmで運転され
る。
【0033】以上説明した圧力と流量とによる水中モー
タ3の回転速度制御は、図6に示すように、圧力Pと流
量Qとに対応する水中モータ3の回転数に制御される。
【0034】いま、流量Qが160l/minで吐出さ
れているとき、水中モータ3は6000rpmで運転さ
れる。バルブ17の操作により流量が減少すると、圧力
2kg/cm2の基準圧力電圧の設定に対して圧力セン
サ9の検出出力に基づく圧力信号Pxが減少するので、
ポンプ制御回路6による速度指令電圧が低下し、水中モ
ータ3は減速して運転が継続される。
【0035】バルブ17の操作により小流量2l/mi
n以下になったときには、前述したように流量センサ1
0の検出出力に基づいて基準圧力電圧の設定が0.7k
g/cm2にシフトされる。この低流量、低圧力の状態
では、図示するように水中モータ3は約1000rpm
の低速回転で運転され、圧力センサ9の検出出力に基づ
くフィードバック制御により低流量を維持する制御がな
される。
【0036】以上説明したように、本実施形態に係る水
中ポンプでは可変速モータで構成された水中モータ3を
給水管16内の圧力及び流量に応じたフィードバック制
御により回転速度が制御されるので、従来構成において
不可欠な構成要素であるアキュムレータが不要となり、
地上ユニット2の小型化を図ることができると同時に、
アキュムレータのメンテナンスは不要となる。また、水
中モータ3は可変速モータとして高速回転で運転するこ
とが可能であり、水中ユニットの小型化を図ると共に、
低流量時の低速度運転がなされるので、消費電力の低減
を図ることも可能となる。
【0037】尚、水中モータ3は、センサレスブラシレ
スモータのような可変速モータの他、誘導電動機をイン
バータ制御することによる可変速動作するものを適用す
ることができる。また、制御手段5は、マイクロコンピ
ュータによるソフトウエア制御によっても同様の制御動
作がなされるように構成することができる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば、ポン
プを可変速モータにより駆動し、吐出量に応じた圧力設
定により、給水管内の圧力及び流量の変化に対応したフ
ィードバック制御により可変速モータの回転数が制御さ
れるので、従来構成のポンプにおいて不可欠であったア
キュムレータを廃止しても安定した給水動作がなされ
る。従って、地上ユニットに占める体積が大きく、メン
テナンスが必要なアキュムレータのない構成により、地
上ユニットの小型化がなされると同時にメンテナンスに
要する時間や経費が節減される。
【0039】また、一般的に採用される誘導電動機をO
N−OFF制御する水中ポンプでは、商用電力に回転速
度が依存するため、商用電力の周波数が異なる地域毎に
専用のポンプを用意する必要があったが、本発明による
水中ポンプは商用電力の周波数に関係なく動作するの
で、地域毎に専用のポンプを用意する無駄がなく、統一
された仕様によりコストダウンと管理の無駄を削減する
ことができる。
【0040】また、可変速モータにより、高速運転が可
能となるため水中ユニットの小型化を図ることができ、
低流量時には低速運転がなされるため消費電力の低減を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る水中ポンプの構成を示す構成
図。
【図2】水中モータの制御構成を示すブロック図。
【図3】ポンプ制御回路の構成を示す回路図。
【図4】バルブの開閉に対応する各部の変化状態を示す
グラフ。
【図5】バルブの開閉に対応する各部の変化状態を示す
グラフ。
【図6】圧力と流量に対応する水中モータの回転数変化
を示すグラフ。
【図7】従来技術に係る水中ポンプの構成を示す構成
図。
【図8】従来技術に係る地上ユニットの構成を示す構成
図。
【図9】蛇口の開閉操作に伴う(a)は流量、(b)は
圧力の変化と、(c)は圧力スイッチ、(d)はフロー
スイッチ、(e)はモータポンプのON/OFF動作と
を示すグラフ。
【符号の説明】
1 水中ユニット 2 地上ユニット 3 水中モータ 4 ポンプ 5 制御手段 6 ポンプ制御回路 9 圧力センサ 10 流量センサ 16 給水管 17 バルブ 18 吐出口 20 スピードタイマ(強制停止手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H020 AA08 AA09 BA11 BA12 BA14 BA21 BA24 CA00 CA01 CA04 DA02 DA04 DA14 DA28 EA07 EA09 EA12 5H570 AA05 BB03 BB04 BB09 BB10 DD03 EE03 FF07 FF08 LL22 LL24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転速度の制御が可能な可変速モータ
    と、この可変速モータにより回転駆動されるポンプと、
    このポンプからバルブを経て吐出口に至る給水管内の圧
    力を検出する圧力センサと、前記給水管内の流量を検出
    する流量センサと、検出された圧力及び流量に基づいて
    前記可変速モータの回転速度を制御する制御手段とを備
    え、 前記制御手段は、前記吐出口からの吐出量が所定値以上
    の流量であるときの高圧力設定値と、吐出口からの吐出
    量が所定値以下の流量であるときの低圧力設定値とを所
    持し、前記流量センサによって検出された流量が所定値
    以上であるときは、前記圧力センサによって検出された
    圧力値と前記高圧力設定値との差に対応する速度指令値
    により前記可変速モータの回転速度を制御し、前記流量
    センサによって検出された流量が所定値以下であるとき
    は、前記圧力センサによって検出された圧力値と前記低
    圧力設定値との差に対応する速度指令値により前記可変
    速モータの回転速度を制御するように構成されてなるこ
    とを特徴とする水中ポンプ。
  2. 【請求項2】 制御手段は、吐出量が所定値以下の流量
    である状態からバルブが全閉に操作されたとき、流量セ
    ンサからの検出出力により速度指令値をゼロにして、強
    制的に可変速モータの回転を停止させる強制停止手段を
    備えてなる請求項1記載の水中ポンプ。
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