JP2002070671A - 多方向燃料噴射式に用いるインテークマニホールド - Google Patents

多方向燃料噴射式に用いるインテークマニホールド

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JP2002070671A
JP2002070671A JP2000265571A JP2000265571A JP2002070671A JP 2002070671 A JP2002070671 A JP 2002070671A JP 2000265571 A JP2000265571 A JP 2000265571A JP 2000265571 A JP2000265571 A JP 2000265571A JP 2002070671 A JP2002070671 A JP 2002070671A
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intake manifold
intake
injector
independent
intake pipe
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JP2000265571A
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Mitsunori Nishimura
光宣 西村
Shigeto Niitsuma
重人 新妻
Morio Kuwano
盛雄 桑野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【課題】多方向燃料噴射方式の複数気筒共通のインジェ
クタを備えるインテークマニホールドにおいて、燃料噴
霧ガイド及びインジェクタ保持機能を有するハウジング
が独立吸気管と一体化した合成樹脂製インテークマニホ
ールドを実現する。 【解決手段】インテークマニホールド100は、独立吸
気管103の集合体を上下に分割した合成樹脂製の成形
体である。その上側の分割成形体110は、独立吸気管
の一方の分割壁111とコレクタ部102,スロットル
ボディ取付け用フランジ101,シリンダヘッド取付け
用フランジ104とを一体成形してなる。下側の分割成
形体120は、独立吸気管の他方の分割壁121インジ
ェクタ収納部106,燃料噴霧ガイド105とを一体成
形してなり、これらの分割成形体を溶着してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1個のインジェク
タ(燃料噴射弁)により複数個の気筒に合わせて多方向
の燃料噴霧を噴射する多方向燃料噴射式に用いるインテ
ークマニホールドに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の吸気管構造に関しては、特開平
10−274136号公報に記載されたものがあり、こ
れに関するアルミ鋳造製のインテークマニホールドが製
品として存在している。
【0003】また、近年は、内燃機関の軽量化、低コス
ト化のために大半のインテークマニホールドが樹脂化さ
れつつある。
【0004】合成樹脂によりインテークマニホールドを
作製する場合には、成形上の便宜からインテークマニホ
ールドを上下に2分割し、両者を溶着して一体化してい
る(例えば、特開平9−177624号公報、特開平1
0−16065号公報、特開平11−141421号公
報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したインテークマ
ニホールドの分割は、各独立吸気管にインジェクタを備
えるものに適用されている。本発明は、このようなタイ
プと異なり1個のインジェクタにより複数の気筒に燃料
噴霧を供給する多方向燃料噴射式のインジェクタを備え
たインテークマニホールドにおいて、その合理的な分割
を可能にし、しかも、燃料噴霧と吸気との混合を良好に
し得る構造のインテークマニホールドを提供することに
ある。
【0006】また、この種のインテークマニホールドに
バイパス通路を形成可能にするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題の前者の解決手
段は、次のように構成する。
【0008】すなわち、1個のインジェクタにより複数
個の気筒に合わせて多方向の燃料噴霧を噴射する多方向
燃料噴射式に用いるインテークマニホールドにおいて、
前記インテークマニホールドは、大別すると独立吸気管
の集合体を上下に分割した合成樹脂製の成形体であり、
その上側の分割成形体は、独立吸気管の分割壁とコレク
タ部,スロットルボディ取付け用フランジ,シリンダヘ
ッド取付け用フランジとを一体成形してなり、下側の分
割成形体は、独立吸気管の分割壁と前記インジェクタを
収納するインジェクタ収納部,燃料噴霧を独立吸気管の
通路に合流させるための燃料噴霧ガイドを有し、これら
の分割成形体を溶着してなることを特徴とする。
【0009】また、上記課題の後者の解決手段として
は、一つは、前記上側の分割成形体に、一端が前記コレ
クタ部の開口と独立して前記スロットルボディ取付け用
フランジに開口し、他端が前記下側の分割成形体に設け
た独立吸気管下壁に臨むバイパス通路を形成し、独立吸
気管下壁のうち前記バイパス通路が臨む部位が前記イン
ジェクタ収納部の直ぐ上に形成するようにした。
【0010】もう一つは、上側の分割成形体の外周ある
いは内周に別の合成樹脂成形部材を組み合わせることで
バイパス通路を形成するようにした。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る実施例を図面を用い
て説明する。
【0012】まず、第1実施例を図1〜図8を用いて説
明する。本実施例は多気筒内燃機関のインテークマニホ
ールドに適用されるものである。一例として3気筒内燃
機関用のインテークマニホールド、すなわち、1個のイ
ンジェクタで3個の気筒に向け燃料を噴霧するタイプの
インジェクタが装着されるインテークマニホールドを例
に説明する。なお、本発明は内燃機関の気筒数及び内燃
機関に備えられるインジェクタの数は限定しない。従っ
て、インジェクタの数は気筒数の2分の1、3分の1、
4分の1、6分の1の数でもよい。
【0013】図1は本実施例に係るインテークマニホー
ルドを斜め」上方からみた斜視図、図2はそれを斜め下
方からみた斜視図を示している。
【0014】まず、図1,図2によりインテークマニホ
ールドの全体構成を説明する。
【0015】インテークマニホールド100は、スロッ
トルボディ300(図6参照)を取り付けるためのスロ
ットルボディ取付け用フランジ101(以下、スロット
ルフランジと称す)、コレクタ部102と、コレクタ部
102から分岐する3個の独立吸気管103と、インテ
ークマニホールド100を内燃機関の図示されないシリ
ンダヘッドに固定するためのシリンダヘッド取付け用フ
ランジ部104(以下、エンジンフランジと称する)、
独立吸気管103に隣接する燃料噴霧ガイド105、燃
料噴霧ガイド105の集合部に設けられたインジェクタ
収納部(インジェクタハウジング)106、インジェク
タ収納部106の内部と連通するよう該収納部の側部に
設けられた燃料導入用ニップル107、インジェクタ収
納部106の開口(インジェクタ挿入口)周縁に設けら
れたフランジ部108(以下、インジェクタフランジと
称す)等から成る。
【0016】インジェクタ収納部にインジェクタ400
(図6参照)を装着したとき、インジェクタ400の外
周部とハウジング106の内壁面でインジェクタに供給
される燃料の通路が形成される。この詳細は、図6によ
り後述する。
【0017】本実施例ではスロットルフランジ101の
側部に、インテークマニホールド100の吸気通路から
負圧を取出すためのニップル109を設けていて、ニッ
プル109は吸気通路と連通している。ニップル109
はコレクタ部102、独立吸気管103に設けてもよ
い。内燃機関システム上、負圧を取出す必要がなけれ
ば、本ニップル109は設けなくてもよい。
【0018】次に、インテークマニホールド100の構
成部品を図3、図4を用いて説明する。
【0019】図3はインテークマニホールド100の分
解斜視図、図4はインテークマニホールド100の吸気
通路部及び燃料噴霧ガイドよりなる通路部の縦断面図で
ある。
【0020】インテークマニホールド100は、大別す
ると独立吸気管103の集合体を上下に略半割に近い形
で分割した合成樹脂製の成形体であり、その上側の分割
成形体110は、独立吸気管の上側の分割壁111とコ
レクタ部102,スロットルフランジ(スロットルボデ
ィ取付け用フランジ)101,エンジンフランジ(シリ
ンダヘッド取付け用フランジ)104とを一体成形して
なる。下側の分割成形体120は、独立吸気管103の
下側の分割壁121とインジェクタ収納部106,燃料
噴霧ガイド105とを一体成形してなる。
【0021】燃料噴霧ガイドは、図6及び図8に示すよ
うにインジェクタ400から噴射される燃料噴霧を独立
吸気管103の通路に合流させるためのものである。こ
れらの分割成形体110,120を溶着してなる。
【0022】ここでは、上側分割成形体110をマニホ
ールドベース、下側分割成形体120をマニホールドカ
バーと称する。
【0023】図3に示すように、マニホールドベース1
10は、コレクタ部102を中心にその下部に3個の独
立吸気管103の分割壁111が多方向に展開する。一
方、マニホールドカバー120は、インジェクタ収納部
106を中心に燃料噴霧ガイド105を形成する壁部が
多方向に展開し、その燃料噴霧ガイド106の周囲に独
立吸気管の下側の部分121が展開している構造をな
す。
【0024】このようにしてマニホールドベース110
及びマニホールドカバー120を形成した場合には、イ
ンテークマニホールドがインジェクタ収納部106と一
体構造であっても、図3に示すように両者の溶着部11
2及び122は、分割された独立吸気管壁の回りを囲む
段差のない二次元的な接合面をなし、しかもその溶着部
112,122が略三角形に近い単純な輪郭を形成する
ので、接合の位置合わせが容易で溶着作業の簡便化を図
り得る。
【0025】マニホールドベース110とマニホールド
カバー120を溶着し一体化することによって、コレク
タ部102から3方向に分岐する独立吸気管103及び
スロットル部フランジ101の下方に位置するインジェ
クタ収納部106を有するインテークマニホールド10
0が形成される。
【0026】独立吸気管103は、スロットフランジ1
01とエンジンフランジ104とに高低差を設けて、ス
ロットルフランジ101側からエンジンフランジ104
側に傾く上下方向に傾きをもち、この独立吸気管103
にマニホールドカバー120に設けた燃料噴霧ガイド1
05が図6に示すように独立吸気管よりも傾きを小さく
して(略水平に近い状態)合流するようにしてあり、こ
のようして燃料噴霧ガイド105に案内される燃料噴霧
が吸気管103の通路に流れる吸気流に斜め方向から衝
突する形で合流するので、吸気流のスムーズな流れを確
保しつつその中に燃料噴霧が効果的に撹拌されて良好な
混合気がエンジン側に搬送されるように設定してある。
【0027】本実施例では、マニホールドベース110
には、図4に示すようにアイドル空気制御用のバイパス
102′の一端がコレクタ部102の開口と独立してス
ロットルボディフランジ101に開口する。このバイパ
ス102′は、ストレートな通路形状をなしてコレクタ
部102の背面に設けられ、バイパス102′の他端が
マニホールドカバー120に設けた独立吸気管下壁12
1′に臨んでいる。
【0028】独立吸気管下壁121′のうちバイパス通
路が臨む部位は、インジェクタ収納部106の直ぐ上に
形成されている。
【0029】このようにすることで、バイパス102′
を、マニホールドベース110及びマニホールドカバー
120側で型抜き容易に形成することができ、またバイ
パス102′とインジェクタ収納部106とを上下に接
近して配置することで、インテークマニホールドの低背
化及びアイドル制御機構やインジェクタの集約的配置を
なすことでワイヤハーネスの集約化を図ることができる
ようにしてある。
【0030】スロットルフランジ101には、そのコー
ナにスロットルボディ取付け用の複数の穴131及びガ
スケット装着用の溝171が形成されており、穴131
には雌ネジを設けた金属製のインサート130、溝17
1には合成ゴム製のガスケット170が装着される。
【0031】エンジンフランジ(シリンダヘッド取付け
用フランジ)104には、インテークマニホールド10
0をエンジンのシリンダヘッドに取り付けるための穴1
51、及びガスケット装着用の溝161があり、穴15
1には金属筒150、溝161には合成ゴム製のガスケ
ット160が装着される。
【0032】インジェクタフランジ108には、インジ
ェクタを固定するホルダ取付け用の穴141があり、穴
141には雌ネジを設けた金属製のインサート140が
装着される。ガスケット160,170は、インテーク
マニホールド100とシリンダヘッド及びスロットルボ
ディの間を気密シールするための手段である。
【0033】インテークマニホールド100を構成する
合成樹脂成形体は、射出成形法で成形され、それらの溶
着は、振動溶着、熱版溶着、超音波溶着、抵抗溶着、D
RI、DSI法などのいずれかで行なわれる。
【0034】ここで、インテークマニホールド100の
内燃機関への搭載および機能について図5〜図8を用い
て説明する。
【0035】図5はインテークマニホールド100を内
燃機関(ここでは3気筒エンジン)に搭載した例を示す
斜視図、図6は図5の縦断面図、図7は図6のうちイン
ジェクタ収納部106付近を拡大した詳細図、図8は図
6のA−A断面矢視図である。
【0036】図5に示すように、エンジンブロック21
0の上部には、吸気弁および排気弁を装着しているシリ
ンダブロック220があり、インテークマニホールド1
00はシリンダブロック220のフランジ221に取り
付けられる。
【0037】フランジ221には、図5に示すようにス
タッドボルト230が予め取付けられ、このスタッドボ
ルト230にインテークマニホールド側の金属筒150
(図1)の穴152に通し、ナット240,ワッシャ2
50で締め付けることにより、インテークマニホールド
100がシリンダヘッドのフランジ221に固定され
る。インテークマニホールド100をフランジ221に
固定する手段として、本実施例では、スタッドボルト2
30,ナット240,ワッシャ250を用いているが、
その他の固定方法を採用することもできる。
【0038】インテークマニホールド100のスロット
ルフランジ101には、吸入空気量制御手段であるスロ
ットルボディ300が設置され、スロットルフランジ1
01に設けた雌ネジのインサート130(図3)に雄ネ
ジ350を締め付けることにより、スロットルボディ3
00がインテークマニホールド100に固定される。
【0039】図6に示すように、スロットルボディ30
0の一端外周部301には、吸気ダクト360が取付け
られ、バンド370で締め付けられている。
【0040】吸気ダクト360の上流には図示されない
エアークリーナが設けられている。吸気ダクト360の
保持方法はこれに限らない。
【0041】図6および図7に示すように、インテーク
マニホールド100のインジェクタ収納部106には、
多方向噴射式のインジェクタ400が装着される。
【0042】インジェクタ400の外周部には、Oリン
グ401,402が装着されており、インジェクタ40
0外周部、Oリング401,402及びインジェクタ収
納部06の内周面により環状の燃料通路が形成される。
燃料導入管107を介して上記環状の燃料通路に流入す
る燃料は、インジェクタ400の側壁に設けた燃料入口
(図示せず)からインジェクタ400内に入り、燃料噴
射される。インジェクタ400の軸方向の両サイドに
は、合成ゴム製のクッション450,460が装着され
ている。クッション450の端にはホルダ410が装着
され、インジェクタ400をインジェクタ収納部から離
脱しないように保持している。
【0043】ホルダ410は、インジェクタフランジ1
08に設けられた雌ネジのインサート140(図3)と
雄ネジ420(図5)でインジェクタフランジ108に
固定される。インテークマニホールド100の燃料導入
部107には燃料用配管430が装着され、バンド44
0で締め付けられている。
【0044】スロットルボディ300には、その内部に
スロットルシャフト303により回動自在に支持される
スロットルバルブ302が装着され、また、図6に示す
ようにインテークマニホールド100側のバイパス通路
102′に通じるバイパス通路305が形成されてい
る。バイパス通路305及び102′によりスロットル
バルブ302をバイパスする空気通路が確保され、その
途中にバイパス空気制御用(例えば、アイドル回転制御
用)のバルブ310が配置されている。
【0045】スロットルボディ300には、バイパス空
気制御バルブ310のほかに、圧力センサ320及びス
ロットルポジションセンサ330が装備され、図示され
ない電気配線が取り付く。アクセルドラム350には図
示されないアクセルワイヤが取り付く。温水ニップル3
40には図示されない温水通路用配管が取り付く。
【0046】本実施例では、インテークマニホールド1
00のインジェクタ400及びスロットルボディ300
のバイパス空気制御バルブ310を、エンジンシリンダ
ヘッドと反対側に配置すること、及びスロットルポジシ
ョンセンサ330をバイパス空気制御バルブ310と並
び設けていることで、各コネクタ400′,330′,
400′をできるだけ接近させて上向き或いは斜め上向
きに設けることで、各コネクタに接続される電気配線
(ワイヤハーネス)の集約化を図り、ハーネスの接続作
業および配線の引き回しの簡便化を図っている。
【0047】内燃機関の吸入空気は、エアークリーナか
ら取り込まれた後、吸気ダクト360を通り、図6に示
すようにスロットルボディ300のスロットルバルブ3
02とバイパス空気制御バルブ310のバルブ311で
流量制御された後にインテークマニホールド100のコ
レクタ102あるいはバイパス通路102’に至り、独
立吸気通路103へ分配され、シリンダヘッド220の
吸気ポート222へ至り、吸気行程にある気筒223に
送り込まれる。
【0048】スロットルバルブ302は、スロットルシ
ャフト303固定されていて、スロットルシャフト30
3の一端にはアクセルドラム350(図5)が固定され
ている。このアクセルドラム350はアクセルワイヤを
介し車室内の図示されないアクセルペダルと連動してい
て、アクセルペダルの踏込み量に応じてスロットルバル
ブ302は開閉し空気流量を制御する。
【0049】バイパス空気制御バルブ310は、図示し
ていないエンジンコントロールユニットからの信号を受
け、バルブ311を開閉して空気流量を制御する。な
お、本インテークマニホールド100に搭載される吸入
空気流量制御手段はこれに限らない。
【0050】エンジンに供給される燃料は、図示されな
いエンジンコントロールユニットから信号を受けたイン
ジェクタ400によって、燃料噴霧ガイド105へ噴霧
され、このガイド105により案内される燃料噴霧は、
独立吸気管103で吸入空気流と混ぜ合わされ、吸気ポ
ート222を経て、気筒223に供給される。
【0051】図8の破線矢印403はインジェクタ40
0の燃料噴霧方向を示している。このように、本インテ
ークマニホールド100に搭載されるインジェクタ10
0は、複数の燃料噴射孔を介して複数の気筒(独立吸気
管)に向け燃料を噴霧する。この方式は、1気筒に1個
のインジェクタが搭載された内燃機関のシステムに比
べ、インジェクタの数が少なく、部品点数、コスト削減
につながるメリットがある。
【0052】次に、本発明の他の実施例を、図9〜12
を用いて説明する。
【0053】図9の(a)は、本実施例に係るインテー
クマニホールド100を斜め上方からみた斜視図、
(b)はその背面一部をみた斜視図である。図10は、
インテークマニホールドの実装状態を示し、第1実施例
の図6に相当する。図11は本実施例に係るインテーク
マニホールド100の分解斜視図である。
【0054】本インテークマニホールド100は、1個
の燃料噴霧手段で複数個の気筒に燃料を噴霧する多方向
噴霧インジェクタ方式に利用する点で、第1実施例と同
様であり、また、インサート130,140及びガスケ
ット160,170,金属筒150の構成及び機能は第
1実施例と同じである。また、スロットルボディ30
0、インジェクタ400の取付け方法、インテークマニ
ホールド100のシリンダヘッド220への取付け方法
も第1実施例と同様である。
【0055】第1実施例と異なる点は、インテークマニ
ホールド100のバイパス102′が図10に示すよう
にインジェクタ収納部106の反対側の位置に取付けら
れたこと、及びインテークマニホールド100が図11
に示すように3分割されていることである。
【0056】そのために、インテークマニホールド10
0は、大別すると独立吸気管103の集合体を上,中,
下に分割した3つの合成樹脂製の成形体により構成す
る。
【0057】その上側の分割成形体(以下、マニホール
ドベースとする)110は、独立吸気管におけるバイパ
ス通路102′の一方の分割壁(上壁)103′とコレ
クタ部102,スロットルフランジ(スロットルボディ
取付け用フランジ)101,エンジンフランジ(シリン
ダヘッド取付け用フランジ)104とを一体成形してな
る。
【0058】下側の分割成形体(以下、マニホールドカ
バーとする)120は、独立吸気管103における主吸
気通路103aの一方の分割壁103a′とインジェク
タを収納するインジェクタ収納部106,燃料噴霧を独
立吸気管の主吸気通路103aに合流させるための燃料
噴霧ガイド105とを一体成形してなる。インジェクタ
収納部106の配置及び構造は第1実施例と同様のもの
である。
【0059】中間の分割成形体(以下、仕切り部材とす
る)180は、マニホールドベース110とマニホール
ドカバー120との間に介在してバイパス通路のもう一
方の分割壁(下壁)と主空気通路(103a)のもう一
方の分割壁(上壁)となる。
【0060】インテークマニホールド100は、マニホ
ールドベース110とマニホールドカバー120と仕切
り部材180との溶着により形成される。
【0061】本実施例では、マニホールドベース110
に、まず仕切り部材180を溶着し、その後、マニホー
ルドベース110とマニホールドカバー120とを溶着
することで、独立吸気管103のバイパス通路102′
と主吸気通路103aとを形成する。
【0062】上記バイパス通路102′の位置に合わせ
て、スロットルボディ300側のバイパス通路も第1実
施例とは反対側に取付けてある。
【0063】図11に示す導線190は、仕切り部材1
80をマニホールドベース110の内面に抵抗溶着法で
溶着するための手段であり、マニホールドベース110
と仕切り部材180とが溶着された際には、本導線19
0はインテークマニホールド100内に残る。マニホー
ルドベース110とマニホールドカバー120との溶着
は、第1実施例と同様である。
【0064】マニホールドベース110と仕切り部材1
80の溶着は、振動溶着法、抵抗溶着法、DRI、DS
Iでも良い。
【0065】なお、第2実施例では、マニホールドベー
ス110とマニホールドカバー120との間に仕切り部
材180を介在させて独立吸気管103のバイパス通路
102′と主吸気通路103aを形成しているが、例え
ば、図12(c),(d)に示すように、マニホールド
ベース120の上面にバイパス通路形成のカバー18
0′を被着してバイパス通路102′を形成することも
可能である。
【0066】図12(a)〜(d)は、マニホールドベ
ース110、マニホールドカバー120、仕切り部材1
80(或いはカバー180′)の溶着例を示したバイパ
ス通路102’と独立吸気管103の断面図である。
【0067】図12(b)が仕切り部材180を抵抗溶
着法で溶着した例を示している。図12(a)は仕切り
部材180を振動溶着法で溶着した例、図12(c)、
(d)はカバー180′をマニホールドベース110の
外周に設けたリブ113にそれぞれ振動溶着法、抵抗溶
着法で溶着した例である。また、仕切り部材180は、
マニホールドベース110に入れ子構造として固定して
も良い。図12(c),(d)のように、合成樹脂成形
でつくられた独立吸気管103の主吸気通路外周にリブ
113を設け、このリブ113にカバー180′を溶着
することで、バイパス通路が形成されると共にインテー
クマニホールドの剛性を高める効果がある。
【0068】図12(a),(b)は、バイパス通路壁
を構成する仕切り部材180を吸気管内側に設けたもの
であるが、この場合にもリブを介して仕切り部材180
を溶着することで、図12(c)、(d)と同効果を得
ることができる。
【0069】
【発明の効果】第1の課題解決手段によれば、多方向燃
料噴射方式の複数気筒共通のインジェクタを備えるイン
テークマニホールドにおいて、燃料噴霧ガイド及びイン
ジェクタ保持機能を有するハウジングが独立吸気管と一
体化した合成樹脂製インテークマニホールドを実現する
ことができ、この種エンジンの軽量化、低コスト化を図
り得る。
【0070】第2の課題解決手段によれば、上記多方向
燃料噴射方式の複数気筒共通のインジェクタを備えるイ
ンテークマニホールドにおいて、さらに、バイパス通路
が一体化された合成樹脂製インテークマニホールドを提
供することができ、また、バイパス通路が一体化される
ことで合成樹脂製インテークマニホールド自身の剛性が
高めることができ、合成樹脂製インテークマニホールド
の信頼性向上を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るインテークマニホール
ドを斜め上方からみた斜視図。
【図2】上記実施例に係るインテークマニホールドを斜
め下方からみた斜視図。
【図3】上記インテークマニホールドの斜視図。
【図4】上記インテークマニホールドの吸気通路部及び
燃料噴霧ガイドを示す断面図。
【図5】上記インテークマニホールドの内燃機関への搭
載例を示す斜視図。
【図6】図5の縦断面図。
【図7】図6のインジェクタ部を拡大した詳細図。
【図8】図7のA−A断面矢視図。
【図9】本発明の他の実施例を斜め上方からみた斜視
図。
【図10】上記他の実施例の縦断面図。
【図11】上記他の実施例に係るインテークマニホール
ドの分解斜視図。
【図12】上記他の実施例に係るインテークマニホール
ド構成部材の溶着例を、一つの吸気通路をとりあげて示
す部分断面図。
【符号の説明】
100…インテークマニホールド、101…スロットル
ボディ取付け用フランジ、102…コレクタ部、10
2’…バイパス通路、103…独立吸気管、104…エ
ンジンフランジ(シリンダヘッド取付け用フランジ)、
105…燃料噴霧ガイド、106…インジェクタ収納
部、107…燃料導入部、108…インジェクタフラン
ジ、109…ニップル、110…マニホールドベース、
111…独立吸気管壁(分割壁)、112…溶着部、1
13…リブ、120…マニホールドカバー、121…独
立吸気管壁(分割壁)、122…溶着部、180…仕切
り部材、180′…カバー。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 35/10 102H 69/00 350R

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1個のインジェクタにより複数個の気筒
    に合わせて多方向の燃料噴霧を噴射する多方向燃料噴射
    式に用いるインテークマニホールドにおいて、 前記インテークマニホールドは、大別すると独立吸気管
    の集合体を上下に分割した合成樹脂製の成形体であり、
    その上側の分割成形体は、独立吸気管の一方の分割壁と
    コレクタ部,スロットルボディ取付け用フランジ,シリ
    ンダヘッド取付け用フランジとを一体成形してなり、下
    側の分割成形体は、独立吸気管の他方の分割壁と前記イ
    ンジェクタを収納するインジェクタ収納部,燃料噴霧を
    独立吸気管の通路に合流させるための燃料噴霧ガイドと
    を一体成形してなり、これらの分割成形体を溶着してな
    ることを特徴とする多方向燃料噴射式に用いるインテー
    クマニホールド。
  2. 【請求項2】 前記下側の分割成形体は、インジェクタ
    収納部を中心に前記燃料噴霧ガイドを形成する壁部が多
    方向に展開し、その燃料噴霧ガイドの周囲に前記独立吸
    気管の下側の部分が展開している構造をなす請求項1記
    載の多方向燃料噴射式に用いるインテークマニホール
    ド。
  3. 【請求項3】 前記独立吸気管は、上下方向に傾きをも
    ち、この独立吸気管に前記下側の分割成形体の前記燃料
    噴霧ガイドが前記独立吸気管よりも傾きを小さくして合
    流する請求項1又は2記載の多方向燃料噴射式に用いる
    インテークマニホールド。
  4. 【請求項4】 前記上側の分割成形体には、一端が前記
    コレクタ部の開口と独立して前記スロットルボディ取付
    け用フランジに開口し、他端が前記下側の分割成形体に
    設けた独立吸気管下壁に臨むバイパス通路が形成され、
    独立吸気管下壁のうち前記バイパス通路が臨む部位が前
    記インジェクタ収納部の直ぐ上に形成されている請求項
    1から3のいずれか1項記載の多方向燃料噴射式に用い
    るインテークマニホールド。
  5. 【請求項5】 前記インテークマニホールドは、前記上
    下の分割成形体のほかに、その中間に介在する仕切り部
    材を有し、この仕切り部材もインテークマニホールド構
    成部材に溶着することで、前記独立吸気管のバイパス通
    路と主吸気通路を仕切り形成してなる請求項1から3の
    いずれか1項記載の多方向燃料噴射式に用いるインテー
    クマニホールド。
  6. 【請求項6】 前記インテークマニホールドは、前記上
    下の分割成形体のほかに、前記上側の分割成形体の上面
    に被着されるカバーを有し、そのカバーもインテークマ
    ニホールド構成部材に溶着することで、前記上側分割成
    形体の上面に前記独立吸気管のバイパス通路を形成して
    なる請求項1から3のいずれか1項記載の多方向燃料噴
    射式に用いるインテークマニホールド。
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