JP2001342917A - 船外機のインテークマニフォールド - Google Patents

船外機のインテークマニフォールド

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JP2001342917A
JP2001342917A JP2000162601A JP2000162601A JP2001342917A JP 2001342917 A JP2001342917 A JP 2001342917A JP 2000162601 A JP2000162601 A JP 2000162601A JP 2000162601 A JP2000162601 A JP 2000162601A JP 2001342917 A JP2001342917 A JP 2001342917A
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潤 伊藤
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量化およびコストの削減を図った船外機のイ
ンテークマニフォールドを提供するにある。 【解決手段】多気筒エンジン搭載の船外機において、エ
ンジンの各気筒に吸気を分配するインテークマニフォー
ルド21を合成樹脂で形成すると共に、このインテーク
マニフォールド21はサージタンク22とこのサージタ
ンク22から各気筒に延びるブランチ23とから構成さ
れ、このインテークマニフォールド21を、そのブラン
チ23内を流れる吸気の流れ方向に沿って分割したもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船外機のインテー
クマニフォールドに関する。
【0002】
【従来の技術】船外機などに搭載される多気筒エンジン
はスロットルボディにおいて流量が調整された吸気を各
気筒に分配するためのインテークマニフォールド(多岐
管)を備えている。インテークマニフォールドは一般に
アルミニウム合金製のものが用いられており、合成樹脂
を用いたものは無い。
【0003】インテークマニフォールドにはフィルタや
ポンプ等の艤装品が取り付けられている場合が多く、艤
装品間に配設されたホースやワイヤーハーネス等はイン
テークマニフォールドにボルト止めされた板金製や樹脂
製のクランプで固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アルミ
ニウム合金製のインテークマニフォールドは重く、エン
ジンの排気量が大きくなるにつれてインテークマニフォ
ールド自体が大型化し、また、エンジンの気筒数が増え
るにつれてそのブランチの本数が増え、重量が増大す
る。
【0005】一方、クランプをインテークマニフォール
ドとは別体に設けることは部品点数および組付け工程数
の増加を招き、また、インテークマニフォールドにクラ
ンプ取付用のネジ穴加工が必要になるなど、コストアッ
プに繋がる。
【0006】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、軽量化およびコストの削減を図った船外機のイ
ンテークマニフォールドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る船外機のイ
ンテークマニフォールドは、上述した課題を解決するた
めに、請求項1に記載したように、多気筒エンジン搭載
の船外機において、上記エンジンの各気筒に吸気を分配
するインテークマニフォールドを合成樹脂で形成すると
共に、このインテークマニフォールドはサージタンクと
このサージタンクから各気筒に延びるブランチとから構
成され、このインテークマニフォールドを、そのブラン
チ内を流れる吸気の流れ方向に沿って分割したものであ
る。
【0008】また、上述した課題を解決するために、請
求項2に記載したように、上記インテークマニフォール
ドを上記エンジンに直接固定すると共に、上記インテー
クマニフォールドにスロットルボディを接続し、このス
ロットルボディを上記エンジンにブラケットを介して取
り付ける一方、上記インテークマニフォールドの上記ス
ロットルボディおよびエンジンとの接合面に溝を形成
し、この溝にOリングを嵌挿したものである。
【0009】さらに、上述した課題を解決するために、
請求項3に記載したように、上記ブラケットのボルト穴
を長孔形状に形成したものである。
【0010】さらにまた、上述した課題を解決するため
に、請求項4に記載したように、上記インテークマニフ
ォールドに縦方向に延びる複数本の補強用リブを設けた
ものである。
【0011】そして、上述した課題を解決するために、
請求項5に記載したように、分割された上記インテーク
マニフォールドを振動溶着工法によって接合し一体化し
たものである。
【0012】そしてまた、上述した課題を解決するため
に、請求項6に記載したように、上記インテークマニフ
ォールドにホースクランプを設けると共に、このホース
クランプを分割してそれぞれの半片を分割された上記イ
ンテークマニフォールドにそれぞれ一体に形成して上記
インテークマニフォールドの接合時にクランプ形状にな
るように構成したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0014】図1は、この発明を適用した船外機1の左
側面図である。図1に示すように、この船外機1はエン
ジンホルダ2を備え、このエンジンホルダ2の上方にエ
ンジン3が設置される。また、エンジンホルダ2にはク
ランプブラケット4が取り付けられ、このクランプブラ
ケット4を介して船外機1が船体5のトランサム5aに
装着される。
【0015】図2は、エンジン3の拡大側面図である。
また、図3はエンジン3の下面図である。図1、図2お
よび図3に示すように、この船外機1に搭載されるエン
ジン3は、例えば水冷4サイクル直列四気筒エンジンで
あり、シリンダヘッド6、シリンダブロック7およびク
ランクケース8等を組み合わせて構成される。また、図
1に示すように、エンジン3の周囲は船外機カバー9に
より覆われる。
【0016】エンジン3の最前部、図1、図2および図
3においては左側、に配置されるクランクケース8の後
方(右側)にはシリンダブロック7が配置される。ま
た、シリンダブロック7の後方にはシリンダヘッド6が
配置される。そして、クランクケース8とシリンダブロ
ック7との接合部内にはクランクシャフト10が略垂直
に配置される(図1参照)。
【0017】図1に示すように、エンジン3の下部には
ドライブシャフトハウジング11が設置される。また、
クランクシャフト10の下端部にはドライブシャフト1
2の上端部が例えばスプライン嵌合されてドライブシャ
フトハウジング11内を下方に向かって延び、ドライブ
シャフトハウジング11の下部に設けられたギヤケース
13内のベベルギヤ14およびプロペラシャフト15を
介してプロペラ16を駆動するように構成される。
【0018】エンジン3の周囲には電装品(図示せず)
や吸気装置17、燃料供給装置18等の艤装品が配置さ
れる。吸気装置17は主にサイレンサ19と、スロット
ルボディ20およびインテークマニフォールド21とか
ら構成される。また、インテークマニフォールド21は
サージタンク22とこのサージタンク22から各気筒に
延びる四本のブランチ23とから構成される。
【0019】吸気装置17を構成するスロットルボディ
20は、例えばクランクケース8の前方に配置され、こ
のスロットルボディ20の上流側にサイレンサ19が、
下流側にインテークマニフォールド21のサージタンク
22がそれぞれ接続される。また、サージタンク22か
ら略水平に延びるブランチ23がシリンダブロック7の
側部に上下方向に配列され、シリンダヘッド6に形成さ
れる各吸気ポート(図示せず)に接続される。
【0020】本実施形態に示す船外機1は図示しない燃
料タンクを船体5側に備えており、燃料タンクから延び
る燃料供給ホース24が低圧燃料フィルタ25に接続さ
れる。シリンダヘッド6の後部を覆うシリンダヘッドカ
バー26にはエンジン3の動弁装置を構成するカムシャ
フト(図示せず)により駆動される低圧燃料ポンプ27
が配置され、この低圧燃料ポンプ27と低圧燃料フィル
タ25とが低圧燃料ホース28で接続される。
【0021】シリンダブロック7の左側面とインテーク
マニフォールド21との間に形成されるスペースにはベ
ーパーセパレータ29が配置される。ベーパーセパレー
タ29はガソリン等の液体燃料内に含まれる燃料蒸気を
分離してこの蒸気のみを大気に解放または吸気装置17
に戻すものであって、上記低圧燃料ポンプ27から低圧
燃料ホース30を介して燃料が導かれる。
【0022】ベーパーセパレータ29には高圧燃料ポン
プ(図示せず)が内装され、蒸気が分離された燃料を所
定の圧力で高圧燃料ホース31を介して高圧燃料フィル
タ32に圧送する。この高圧燃料フィルタ32は、例え
ばブラケット33を介してインテークマニフォールド2
1の下部に固定される。
【0023】高圧燃料フィルタ32に圧送された高圧の
燃料は、後述するようにインテークマニフォールド21
に一体または一体的に取り付けられた、デリバリパイプ
34に高圧燃料ホース35を介して送られる。そして、
このデリバリパイプ34が各気筒に取り付けられフュー
エルインジェクタ36に接続され、これらのフューエル
インジェクタ36が吸気ポート(図示せず)内に高圧の
燃料を噴射する。
【0024】図4は、エンジン3に取り付けられた状態
でのインテークマニフォールド21単体の左側面図であ
る。また、図5はインテークマニフォールド21単体の
上面図である。さらに、図6はインテークマニフォール
ド21単体の右側面図である。図4〜図6において、こ
のインテークマニフォールド21は合成樹脂によって形
成されたものである。また、図5に矢印で示すように、
このインテークマニフォールド21は、そのブランチ2
3内を流れる吸気の流れ方向に沿って外側シェル21a
と内側シェル21bとに左右方向(エンジン3に取り付
けられた状態で)に二分割される。
【0025】外側シェル21aおよび内側シェル21b
はそれぞれインジェクション方式で形成され、その合せ
面が振動溶着工法によって接合されて一体化される。イ
ンテークマニフォールド21の上流側に形成されるサー
ジタンク22にはスロットルボディ20の取付座37が
一体に形成される。また、インテークマニフォールド2
1の下流側に形成されるブランチ23の下流端にはエン
ジン3への取付座38が一体に形成される。このエンジ
ン3への取付座38は各ブランチ23の下流端を連結す
るよう上下方向に延びると共に、前記デリバリパイプ3
4取付用の取付ボス39が一体に形成され、この取付ボ
ス39にデリバリパイプ34が直接固定される。
【0026】図6に示すように、スロットルボディ20
の取付座37に形成される吸気口40の外周には溝41
が形成され、この溝41にOリング42が嵌挿される。
また、ブランチ23のエンジン3への取付座38に形成
される吸気通路43の出口43aの外周にも溝44が形
成され、この溝44にもOリング45が嵌挿される。
【0027】一方、内側シェル21bのエンジン3側の
面にはブランチ23の軸線に略直交して、すなわち縦方
向に延びる複数本の補強用リブ46が各ブランチ23を
連結するよう、内側シェル21bと一体に形成される。
また、この面には前記ベーパーセパレータ29固定用の
取付ボス47が設けられ、そのうちの一部は上記補強用
リブ46上に形成される。そして、これらの取付ボス4
7にベーパーセパレータ29が例えばボルト48によっ
て固定される。
【0028】他方、図4および図5に示すように、外側
シェル21aのエンジン3とは反対側の面にも補強用リ
ブ46が縦方向に延びて形成される。
【0029】図7は、図4のVII−VII線に沿う断
面図である。図4および図7に示すように、インテーク
マニフォールド21の上面にはホース類を保持するホー
スクランプ50が設けられる。このホースクランプ50
は左右に二分割され、それぞれの半片50a,50bが
外側シェル21aおよび内側シェル21bにそれぞれ一
体に形成されて両シェル21a,21bの接合時にクラ
ンプ形状になるように構成される。
【0030】図8は、図3のVIII矢視図である。図
3および図8に示すように、サイレンサ19、スロット
ルボディ20およびインテークマニフォールド21のサ
ージタンク22は複数本のボルト51a,51bで一体
化される。そして、これらの一体化された吸気装置17
はブラケット52を介してエンジン3の例えばクランク
ケース8に他のボルト53で取り付けられる。このと
き、ブラケット52は吸気装置17に上記吸気装置一体
化用のボルト51bで共締めされる。
【0031】一方、図2および図3に示すように、ブラ
ンチ23の下流端に形成されたエンジン3への取付座3
8は例えばボルト54によってシリンダヘッド6に直接
固定される。また、ブランチ23の上流側も例えば上下
の二箇所が例えばボルト55によってクランクケース8
に設けられたボス56に直接固定される。
【0032】図9(a)、(b)および(c)は上記吸
気装置取付用ブラケット52の三面図である。図9
(a)、(b)および(c)に示すように、ブラケット
52には吸気装置一体化用ボルト51bのボルト穴57
およびクランクケース8への取付用ボルト53のボルト
穴58がそれぞれ設けられ、これらのボルト穴57,5
8は長孔形状に形成される。
【0033】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0034】インテークマニフォールド21を合成樹脂
によって形成したことによりアルミニウム合金製のもの
より軽量化を図ることができる。また、アルミニウム合
金製のインテークマニフォールドはそのブランチ内の吸
気通路作成時に砂中子を用いるため、通路表面が粗くな
って吸気に抵抗を与えるが、樹脂製のインテークマニフ
ォールド21はそのブランチ23内の吸気通路43表面
をはるかに滑らかに形成でき、吸気抵抗の低減を図るこ
とができる。
【0035】さらに、合成樹脂はアルミニウム合金に比
べてエンジン3からの熱が伝わりにくく、吸気温度を下
げることができる。その結果、充填効率がアップして出
力の向上を図ることができる。そして、合成樹脂はアル
ミニウム合金に比べて単価が安いのでコストの削減を図
ることができる。
【0036】一方、インテークマニフォールド21をそ
のブランチ23内を流れる吸気の流れ方向に沿って外側
シェル21aと内側シェル21bとに左右方向(エンジ
ン3に取り付けられた状態で)に二分割し、インジェク
ション方式で形成したことにより、内部中空体樹脂形成
に多く用いられていた溶融中子方式よりも設備費を低く
抑えることができ、コストの削減を図ることができる。
また、両シェル21a,21bを振動溶着工法によって
接合、一体化したことにより、接着剤を用いて接合する
より高い強度を得ることができる。
【0037】そして、船外機1に用いられるインテーク
マニフォールド21は自動車に用いられるものに比べて
直線的な形状を有するため、振動溶着工法に適した分割
が可能である。
【0038】他方、ブランチ23の下流端に形成された
エンジン3への取付座38をボルト54によってシリン
ダヘッド6に直接固定すると共に、ブランチ23の上流
側も上下の二箇所をボルト55によってクランクケース
8に設けられたボス56に直接固定し、さらに、インテ
ークマニフォールド21のサージタンク22に取り付け
られたスロットルボディ20をブラケット52を介して
エンジン3のクランクケース8にボルト53で取り付け
たことにより、取付剛性を高めることができる。その結
果、エンジン3の振動にインテークマニフォールド21
が共振しなくなり、インテークマニフォールド21の耐
久性が向上する。
【0039】また、樹脂製のインテークマニフォールド
21は温度変化や吸水状態によって若干の変形を生じる
が、ブラケット52に設けられる吸気装置一体化用ボル
ト51bのボルト穴57およびクランクケース8への取
付用ボルト53のボルト穴58を長孔形状に形成したこ
とにより上記変形分が吸収でき、エンジン3への組み付
けが可能になる。
【0040】一方、インテークマニフォールド21のブ
ランチ23の表裏に、ブランチ23の軸線に略直交して
縦方向に延びる複数本の補強用リブ46を、各ブランチ
23を連結するように設けたことによりインテークマニ
フォールド21の剛性が増すと共に、船外機カバー9内
に例え海水が浸入しても補強用リブ46の周囲に海水が
溜まりにくく、塩が固着することも防止できる。
【0041】他方、インテークマニフォールド21の上
面に設けられるホースクランプ50を左右に二分割と
し、それぞれの半片50a,50bを外側シェル21a
および内側シェル21bにそれぞれ一体に形成して両シ
ェル21a,21bの接合時にクランプ形状になるよう
に構成したことにより、部品点数および組付け工程数が
削減され、インテークマニフォールド21へのクランプ
取付加工も不要になると共に、ホースクランプ50の成
形時に発生するパーティングラインによるバリがホース
類に当たらないように形成でき、ホース類を傷付けな
い。
【0042】ところで、樹脂製のインテークマニフォー
ルド21はシリンダヘッド6やスロットルボディ20と
の接合面の平面度が出しにくいため、アルミニウム合金
製のインテークマニフォールドのようにメタルガスケッ
トや紙ガスケットを用いて接合面をシールすることは困
難であるが、スロットルボディ20の取付座37に形成
される吸気口40の外周に溝41を形成し、この溝41
にOリング42を嵌挿すると共に、ブランチ23のエン
ジン3への取付座38に形成される吸気通路43の出口
43aの外周にも溝44を形成し、この溝44にもOリ
ング45を嵌挿するようにしたことにより、インテーク
マニフォールド21とシリンダヘッド6やスロットルボ
ディ20との接合面のシールが可能になる。また、イン
テークマニフォールド21側に溝41,44を形成して
これらの溝41,44にOリング42,45を嵌挿する
ように構成したので、メタルガスケットや紙ガスケット
を用いるより組付性が向上する。
【0043】なお、上述した実施形態においては本発明
を直列四気筒エンジンに適用した例を示したが、多気筒
エンジンであれば三気筒以下や五気筒以上でもよく、V
型エンジンでもよい。また、上述した実施形態において
はインテークマニフォールド21を二分割した例を示し
たが、三分割、四分割することで、より複雑な形状また
は構造のインテークマニフォールドにも適用可能であ
る。
【0044】そして、上述した実施形態においてはイン
テークマニフォールド21をシリンダヘッド6およびク
ランクケース8に固定した例を示したが、シリンダブロ
ック7を固定に利用してもよい。また、上述した実施形
態においてはインテークマニフォールド21をスロット
ルボディ20に取り付けられたブラケット52を介して
クランクケース8に固定した例を示したが、インテーク
マニフォールド21に直接ブラケットを取り付けてもよ
い。さらに、ブラケット52を用いる代わりにエンジン
3側に例えばボス(図示せず)を設け、このボスにイン
テークマニフォールド21やスロットルボディ20を取
り付けてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る船外
機のインテークマニフォールドによれば、多気筒エンジ
ン搭載の船外機において、上記エンジンの各気筒に吸気
を分配するインテークマニフォールドを合成樹脂で形成
すると共に、このインテークマニフォールドはサージタ
ンクとこのサージタンクから各気筒に延びるブランチと
から構成され、このインテークマニフォールドを、その
ブランチ内を流れる吸気の流れ方向に沿って分割したた
め、上記インテークマニフォールドの軽量化を図ること
ができると共に、吸気抵抗の低減、充填効率がアップお
よびコストの削減を図ることができる。
【0046】また、上記インテークマニフォールドを上
記エンジンに直接固定すると共に、上記インテークマニ
フォールドにスロットルボディを接続し、このスロット
ルボディを上記エンジンにブラケットを介して取り付け
る一方、上記インテークマニフォールドの上記スロット
ルボディおよびエンジンとの接合面に溝を形成し、この
溝にOリングを嵌挿したため、取付剛性が高まって上記
インテークマニフォールドの耐久性が向上すると共に、
上記インテークマニフォールドの上記スロットルボディ
およびエンジンとの接合面のシールが可能になる。
【0047】さらに、上記ブラケットのボルト穴を長孔
形状に形成したため、上記インテークマニフォールドの
変形分が吸収できる。
【0048】さらにまた、上記インテークマニフォール
ドに縦方向に延びる複数本の補強用リブを設けたため、
上記インテークマニフォールドの剛性が増すと共に、海
水による塩の固着も防止できる。
【0049】そして、分割された上記インテークマニフ
ォールドを振動溶着工法によって接合し一体化したた
め、高い接合強度が得られる。
【0050】そしてまた、上記インテークマニフォール
ドにホースクランプを設けると共に、このホースクラン
プを分割してそれぞれの半片を分割された上記インテー
クマニフォールドにそれぞれ一体に形成して上記インテ
ークマニフォールドの接合時にクランプ形状になるよう
に構成したため、部品点数および組付け工程数の削減が
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る船外機のインテークマニフォール
ドの一実施形態を示す船外機の左側面図。
【図2】エンジンの拡大側面図。
【図3】エンジンの下面図。
【図4】エンジンに取り付けられた状態でのインテーク
マニフォールド単体の左側面図。
【図5】インテークマニフォールド単体の上面図。
【図6】インテークマニフォールド単体の右側面図。
【図7】図4のVII−VII線に沿う断面図。
【図8】図3のVIII矢視図。
【図9】図9(a)、(b)および(c)は吸気装置取
付用ブラケットの三面図。
【符号の説明】
1 船外機 3 エンジン 20 スロットルボディ 21 インテークマニフォールド 22 サージタンク 23 ブランチ 37 スロットルボディの取付座(インテークマニフォ
ールドのスロットルボディとの接合面) 38 エンジンへの取付座(インテークマニフォールド
のエンジンとの接合面) 41 吸気口用溝 42 吸気口用Oリング 44 吸気出口用溝 45 吸気出口用Oリング 50 ホースクランプ 50a,50b ホースクランプの半片 52 吸気装置固定用ブラケット 57 吸気装置一体化用ボルトのボルト穴(ブラケット
のボルト穴) 58 クランクケースへの取付用ボルトのボルト穴(ブ
ラケットのボルト穴)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 35/10 102Q 301P

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多気筒エンジン搭載の船外機において、
    上記エンジンの各気筒に吸気を分配するインテークマニ
    フォールドを合成樹脂で形成すると共に、このインテー
    クマニフォールドはサージタンクとこのサージタンクか
    ら各気筒に延びるブランチとから構成され、このインテ
    ークマニフォールドを、そのブランチ内を流れる吸気の
    流れ方向に沿って分割したことを特徴とする船外機のイ
    ンテークマニフォールド。
  2. 【請求項2】 上記インテークマニフォールドを上記エ
    ンジンに直接固定すると共に、上記インテークマニフォ
    ールドにスロットルボディを接続し、このスロットルボ
    ディを上記エンジンにブラケットを介して取り付ける一
    方、上記インテークマニフォールドの上記スロットルボ
    ディおよびエンジンとの接合面に溝を形成し、この溝に
    Oリングを嵌挿した請求項1記載の船外機のインテーク
    マニフォールド。
  3. 【請求項3】 上記ブラケットのボルト穴を長孔形状に
    形成した請求項2記載の船外機のインテークマニフォー
    ルド。
  4. 【請求項4】 上記インテークマニフォールドに縦方向
    に延びる複数本の補強用リブを設けた請求項1、2また
    は3記載の船外機のインテークマニフォールド。
  5. 【請求項5】 分割された上記インテークマニフォール
    ドを振動溶着工法によって接合し一体化した請求項1、
    2、3または4記載の船外機のインテークマニフォール
    ド。
  6. 【請求項6】 上記インテークマニフォールドにホース
    クランプを設けると共に、このホースクランプを分割し
    てそれぞれの半片を分割された上記インテークマニフォ
    ールドにそれぞれ一体に形成して上記インテークマニフ
    ォールドの接合時にクランプ形状になるように構成した
    請求項1、2,3,4または5記載の船外機のインテー
    クマニフォールド。
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