JP2002069973A - 除塵装置 - Google Patents

除塵装置

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JP2002069973A JP2000263892A JP2000263892A JP2002069973A JP 2002069973 A JP2002069973 A JP 2002069973A JP 2000263892 A JP2000263892 A JP 2000263892A JP 2000263892 A JP2000263892 A JP 2000263892A JP 2002069973 A JP2002069973 A JP 2002069973A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無端状のスクリーンを回動させながら塵芥を
除去する除塵装置において、塵芥を良好に捕捉する一方
で、スクリーンの透水性を向上させる。 【解決手段】 無端状のスクリーン12を回転駆動しな
がら該スクリーン12によって塵芥を捕捉するように除
塵装置を構成した。スクリーン12は、一対の無端状の
ローラチェーン40の間に複数の単位フレーム30を並
べ、各単位フレーム30をそれぞれチェーン40に固定
することにより構成した。各単位フレーム30には、そ
の上下両端部にそれぞれ櫛状突起を設け、隣設される単
位フレーム30の櫛状突起を非接触状態で相互に噛み合
わせることにより各単位フレーム30の間をシールする
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水路内等に設けら
れた無端状のスクリーンを回転駆動しながら、このスク
リーンにより水路を流下する藻類や草の塊等の塵芥を捕
捉して除去する除塵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、上記のような除塵装置とし
て、例えば、無端状に構成された多孔質のベルト状部材
(スクリーン)を水路内に回動可能に設置し、このスク
リーンにより水路を流下する塵芥を捕捉するとともに、
このスクリーンを回転駆動することにより捕捉した塵芥
を水面上に引き上げて水路外に除去するように構成され
た除塵装置は一般に知られている。
【0003】このような除塵装置において、前記スクリ
ーンは、多孔質の複数の単位フレームを有しており、こ
れら単位フレームを無端状の一対のローラチェーンの間
に一列に並べた状態で、各単位フレームをそれぞれ各ロ
ーラチェーンに固定することにより無端状に構成されて
いる。そして、前記ローラチェーンを介してモータ駆動
のスプロケットに掛け渡され、該スプロケットの回転駆
動に伴いスクリーンが周回移動(回動)するように構成
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の除塵装置で
は、構造上スクリーンを構成する単位フレームの間に隙
間が生じるため、一般には、単位フレームの間に帯状の
連結部材を取付けて上記隙間をシールし、これにより隣
設される単位フレームの間を通じて塵芥が流下するのを
防止するようにしている。
【0005】ところが、上記のような連結部材は、単位
フレーム同士の自在性を確保し、かつローラチェーンの
延び等による上記隙間の変動に追従できるようにゴムで
構成されるのが一般的であり、そのため各単位フレーム
間の隙間が完全に密閉され、スクリーン全体として観る
と透水性が大きく損なわれることとなっている。つま
り、水路等の流水を堰き止め易い構造となっている。従
って、このようなシール構造を改めることにより、スク
リーンの透水性を向上させる必要がある。
【0006】なお、この場合、スクリーン構成部品の削
減および組立て工数の削減を図ることができれば製造コ
ストを低廉化する上で好ましい。
【0007】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、無端状のスクリーンを回動させながら
塵芥を除去する除塵装置において、塵芥を良好に捕捉す
る一方で、スクリーンの透水性を向上させることを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、無端状のスクリーンにより塵芥を捕捉し
つつ、該スクリーンの回転移動に伴い塵芥を引き上げる
除塵装置において、多孔質の複数の単位フレームがスク
リーンの回転方向に並べられた状態で相互に連結される
ことにより前記スクリーンが構成されるとともに、スク
リーンの回転方向における各単位フレームの前後両端部
に、複数の単位突起をスクリーン幅方向に並べてなる櫛
状突起が設けられ、隣合う各単位フレームの相対向する
櫛状突起が非接触状態で相互に噛み合うことにより両単
位フレームの間がシールされているものである(請求項
1)。
【0009】この構成によると、隣合う単位フレームの
間で櫛状突起が噛み合っているので、各単位フレームの
間からの塵芥の流下が良好に防止される。しかも、櫛状
突起同士は非接触状態で噛み合っているので、各単位フ
レームの間が完全に密封されることがなく、これにより
スクリーンの透水性が良好に確保される。また、単位フ
レーム同士の自在性も確保され、また、隣合う単位フレ
ーム間の隙間が多少変動しても櫛状突起の存在により各
単位フレームの隙間が良好にシールされる。なお、請求
項1の記載において「シール」とは、塵芥の流下を阻止
する意味でのシール(すなわち塵芥に対するシール)を
指すものである。
【0010】この構成においては、隣設される単位フレ
ーム同士を、各単位フレームの間であって、かつ各単位
フレームの前記幅方向両端部位に配設される連結軸を介
して相互に回動可能に連結し、隣合う単位フレームの各
櫛状突起が前記連結軸と同軸上で噛み合うように構成す
るのが好ましい(請求項2)。
【0011】このようにすれば、実施形態中で詳細に説
明するように、櫛状突起をコンパクトでシンプルな形状
とすることが可能となる。
【0012】なお、請求項1又は2記載の除塵装置にお
いては、櫛状突起を単位フレームに一体的に形成するの
が好ましい(請求項3)。
【0013】この構成によれば、スクリーン製作時に
は、各単位フレームを連結するだけで各単位フレームの
間をシールすることができる。従って、従来構造のよう
に各単位フレームの間に別途連結部材等を組付ける必要
がなく、部品数の削減および組立て工数の削減を図るこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。
【0015】図1及び図2は、本発明に係る除塵装置を
概略的に示している。なお、これらの図は、除塵装置の
構成をより分かり易くするために、装置を部分的に破断
して示し、また部分的に省略して示している。
【0016】同図に示すように、除塵装置10は、水路
1を流れる塵芥を捕捉するためのスクリーン12と、こ
のスクリーン12を駆動する駆動機構と、捕捉した塵芥
をスクリーン12から脱落させて捕集するための除去装
置14とを備えている。
【0017】上記スクリーン12は、水路1の長手方向
に貫通する無端ベルト状の多孔質の部材で、水路1内に
突設される隔壁2とこの隔壁2の下流側において水路1
の中央に立設される中間支柱壁3との間に、上部が水面
上に露出するように縦長に配置され、さらに、これら隔
壁2及び中間支柱壁3の間に回動可能な状態で支持さ
れ、上記駆動機構により回転駆動されるようになってい
る。
【0018】具体的に説明すると、上記隔壁2および中
間支柱壁3にそれぞれスクリーン12を案内するガイド
20が配置される一方、これらガイド20の上方に一対
のスプロケット23を備えた回転体22が回転可能に支
持され、スクリーン12の後記ローラチェーン40と上
記スプロケット23とを噛合させた状態でスクリーン1
2が上記回転体22と各ガイド20とに亘って掛け渡さ
れ、さらに、回転体22の若干下方に配置されたテンシ
ョンローラ24によりスクリーン12に所定の張力が付
与されている。そして、上記回転体22の側方に、駆動
源としてのモータ25が配設され、このモータ25の出
力軸に装着されたプーリ26と上記回転体22の回転軸
に装着されたプーリ27とに亘って伝導ベルト28が掛
け渡されている。これにより上記モータ25が作動する
とその回転駆動力が上記回転体22に伝達されて回転体
22が回転し、その結果、スクリーン12が各ガイド2
0により案内されつつ周回移動(回動)するようになっ
ている。
【0019】上記スクリーン12についてより詳しく説
明すると、図3及び図4に示すように、スクリーン12
は複数の単位フレーム30を有し、これら単位フレーム
30が一対の無端状のローラチェーン40(以下、チェ
ーン40と略す)を介して相互に連結されることにより
構成されている。
【0020】単位フレーム30は、図5及び図6に示す
ように、スクリーン12の幅方向(図5では左右方向;
以下単に幅方向という)に細長い長方形の底壁31aの
周囲に側壁31b,31cを備えた箱型の形状を有して
おり、後述する櫛状突起34,35等を含め、その全体
が合成樹脂等により一体に形成されている。
【0021】単位フレーム30の底壁31aは、スクリ
ーン12において塵芥の捕捉面を構成する部分であっ
て、この底壁31aには、その全体に亘って断面矩形の
多数の貫通孔32が規則的に形成されている。なお、当
実施形態においては、底壁31aの厚みが15mm程度
に設定されることにより貫通孔32が多少深さを有する
ように構成されている。
【0022】また、短辺側の側壁、すなわち単位フレー
ム30の幅方向両側の側壁31bには、それそれ外側に
後記チェーン40への取付部としてナット部材33が設
けられており、図示の例では各側壁31bにそれぞれ2
つのナット部材33が上下方向(図5で上下方向;スク
リーン12の回転方向)に所定間隔で設けられている。
これらのナット部材33は、例えば単位フレーム30全
体(ナット部材33以外の部分)を成型した後にナット
部材33を側壁31bに圧入することにより設けられて
いる。
【0023】また、長辺側の側壁、すなわち単位フレー
ム30の上下両側の側壁31cには、その外側に薄板状
の複数の突起(単位突起)が幅方向に等ピッチで一列に
突設された櫛状突起34,35が設けられている。櫛状
突起34,35を構成する各単位突起の形状やピッチは
共通であるが、各櫛状突起34,35は、全体が幅方向
に所定の寸法だけ、具体的には単位突起のピッチの1/
2の寸法だけ相互にオフセットされており、これによ
り、後述するように隣設される各単位フレーム30の櫛
状突起34,35が相互に噛み合うようになっている。
なお、各櫛状突起34,35の各単位突起の厚み(幅方
向の寸法)は、上記ピッチよりも小さく設定されてお
り、これにより各櫛状突起34,35が非接触状態で噛
み合うようになっている。
【0024】単位フレーム30は、図3及び図4に示す
ように、一対のチェーン40(図3では片側のみ図示)
の間に一列に並べられ、それぞれその両側(幅方向両
側)で各チェーン40に固定されている。これにより各
単位フレーム30が無端状に連結され、上記スクリーン
12が構成されている。なお、各単位フレーム30とチ
ェーン40との固定は、チェーン40のリンクプレート
41に形成された貫通孔にビス42を挿入し、これを単
位フレーム30の上記ナット部材33に螺着することに
よりリンクプレート41と単位フレーム30の側壁31
bとをビス42により締結することにより行われてい
る。
【0025】ここで、上記スクリーン12においては、
チェーン40の各ピン44のピッチが単位フレーム30
の短辺寸法と略等しく設定されている。これにより図8
に示すようにピン44が各単位フレーム30の間に配置
され、隣設される単位フレーム30同士がその両端部で
相互に回動可能な状態で連結されている。すなわち、各
単位フレーム30がピン44を連結軸として回動可能に
連結されている。
【0026】また、単位フレーム30の櫛状突起34と
これに隣設される単位フレーム30の櫛状突起35とが
図3及び図7に示すように噛み合い、すなわち櫛状突起
34,35の各単位突起同士が幅方向に交互に重なり合
い(重複し)、これにより両単位フレーム30の間がシ
ールされている。当実施形態では、図8に示すように、
各櫛状突起34,35は、上記ピン44と同軸上(ピン
44の軸線上)で噛み合うように設けられており、これ
により後述するようにコンパクトでシンプルな形状の櫛
状突起34,35でシールが達成され得るようになって
いる。
【0027】なお、図3及び図4において、符号43
は、上記ピン44周りに回転自在に支持されるローラ
で、符号38は、チェーン40と単位フレーム30との
間に介装されるカバープレートである。
【0028】上記除去装置14は、図1に示すように、
スクリーン12の外側であって上記回転体22の直上方
に配置されるスプレー装置50と、上記スプレー装置5
0に対向してスクリーン12の内側に配置されるトラフ
51とを有している。
【0029】スプレー装置50は、例えば水路底に設置
されるポンプにより流水を汲み上げつつスクリーン12
に向かって高圧で水を噴射するように構成されており、
これによりスクリーン12に絡まった塵芥を水圧により
除去するように構成されている。一方、トラフ51は、
スプレー装置50の作用によりスクリーン12から脱落
する塵芥を捕集しながらスクリーン12の上流側に配置
された捕集箱52に案内するように構成されている。
【0030】上記のように構成された除塵装置10にお
いて、水路1の流水は、図1及び図2中に白抜き矢印で
示すように隔壁2の開口部2aを介してスクリーン12
の内側に案内され、スクリーン12の周面、すなわち上
記単位フレーム30の貫通孔32を通じて下流側へと流
下する。従って、水中に塵芥が含まれていると、流水が
スクリーン12の周面を透過する際に捕捉されることと
なる。この際、上記スクリーン12においては、上述し
たように櫛状突起34,35同士が噛み合うことによっ
て隣設される単位フレーム30の間がシールされている
ので、各単位フレーム30の間を通じて塵芥が流下する
ことがなく、塵芥の捕捉が良好に行われることとなる。
しかも、各櫛状突起34,35は非接触状態で噛み合っ
ているので、各単位フレーム30の間は完全な密閉状態
とはなっておらず、従って、流水は各単位フレーム30
の間を通じて良好に流下することとなる。
【0031】このように塵芥が捕捉される一方で、上記
モータ25の作動によりスクリーン12が回転駆動さ
れ、これにより捕捉された塵芥がスクリーン12の回動
と共に水中から引上げられる。そして、スクリーン12
の回転に伴い、捕捉された塵芥がスクリーン上端部(回
転体22の位置)に達すると、スプレー装置50から噴
射される水の圧力によりスクリーン12から塵芥が除去
されてトラフ51内に捕集されることとなる。この際、
当実施形態では、上述したように塵芥の捕捉面である単
位フレーム30の底壁31aが15mm程度の厚みに設
定されて水流の透過口である貫通孔32がある程度の深
さを有しているので、例えば塵芥の捕捉面を金網等によ
り構成する場合に比べて繊維状の塵芥が絡まり難く、従
って、スクリーン12により捕捉した塵芥を上記スプレ
ー装置50による水圧で良好に除去することができる。
【0032】なお、このようにしてトラフ51内に捕集
された塵芥は、トラフ51を通じて捕集箱52へと案内
され、ある程度の塵芥が捕集箱52に溜まると、作業者
により水路外に搬出されることとなる。
【0033】以上のような除塵装置10によれば、上述
したようにスクリーン12を構成する各単位フレーム3
0に櫛状突起34,35を設け、これら櫛状突起34,
35を相互に噛み合わせることによって各単位フレーム
30の間をシールするようにしているので、各単位フレ
ーム30の間からの塵芥の流下を防止しながらも、各単
位フレーム30の間を通じて良好に流水を透過させるこ
とができる。
【0034】従って、ゴム製の連結部材で各単位フレー
ムの間を密閉する従来構造に比べ、スクリーン12の透
水性を向上させることができるという効果がある。しか
も、櫛状突起34,35は上述したように非接触状態で
相互に噛み合っているので、従来同様に、単位フレーム
同士の自在性も良好に確保することができ、また、隣合
う単位フレーム間の隙間が多少変動しても各単位フレー
ム間を良好にシールすることができる。
【0035】また、櫛状突起34,35が単位フレーム
30に一体形成されているため、スクリーン製作時に
は、単位フレーム30を並べてチェーン40に固定する
だけで各単位フレーム30の間をシールすることができ
る。従って、スクリーン製作時に連結部材を組付ける必
要がある従来構造に比べると、部品数の削減、および組
立て工数の削減を図ることができ、これによりスクリー
ン12の製造コストを低廉化することができるという効
果がある。
【0036】なお、上記除塵装置10のスクリーン12
では、櫛状突起34,35を相互に噛み合わせて各単位
フレーム30の間をシールしているが、当実施形態で
は、上述のようにチェーン40の各ピン44のピッチが
単位フレーム30の短辺寸法と略等しく設定されること
により隣設される単位フレーム30の間にピン44が配
置され、さらに櫛状突起34,35がピン44と同軸上
(ピン44の軸線上)で相互に噛み合うようにされいる
ため、各突起34,35をコンパクトでシンプルな構成
とすることができるという構造上の利点もある。
【0037】すなわち、櫛状突起34,35の噛み合い
位置がピン44の軸線上にない場合には、単位フレーム
30の回動に伴い、ピン44と櫛状突起34,35との
離間距離を半径として各櫛状突起34,35が大きく変
位することとなる。そのため、両櫛状突起34,35を
常に噛合させようとすれば、櫛状突起34,35を大型
化したり、湾曲した形状とすることが必要となる。これ
に対し、上記実施形態のように単位フレーム30の回動
支点であるピン44の軸線上で櫛状突起34,35が噛
み合うようにすれば、各櫛状突起34,35として然程
大きなものや、湾曲した形状のものを設けなくても各櫛
状突起34,35を良好に噛み合わせることができる。
つまり、図8に示すように各櫛状突起34,35をコン
パクトでシンプルな構成とすることができる。
【0038】ところで、以上説明した除塵装置10は、
本発明に係る除塵装置10の一の実施の形態であって、
その具体的な構成は本発明の要旨を逸脱しない範囲で適
宜変更可能である。例えば、以下のような構成を採るこ
ともできる。
【0039】 単位フレーム30は、上記のように全
体が一体成型のものに限らず、例えば平面視「口」状の
枠体に、別途製作した櫛状突起34,35や底壁31a
を組付けたものでもよい。この場合、底壁31aに代え
て金属製ネット等を取付けるようにしてもよい。但し、
スクリーン12の製作性を向上させる観点からは、実施
形態のように単位フレーム全体を一体成型する方が有利
である。なお、単位フレーム30は、全体を樹脂材料か
ら構成する以外に、例えばアルミニウム等の金属材料に
より構成するようにしてもよい。この場合、単位フレー
ム30は鋳造により製作すればよい。
【0040】 実施形態では、隣設される単位フレー
ム30の櫛状突起34,35がピン44と同軸上(ピン
44の軸線上)で噛み合うように各櫛状突起34,35
を設けているが、各突起34,35の形状、大きさ、配
置等は、各櫛状突起34,35が相互に噛み合い、各単
位フレーム30の間を良好にシールすることができれば
如何なる形状等であっても構わない。但し、櫛状突起3
4,35をコンパクトでシンプルな構成とする上では、
上記実施形態のようにピン44と同軸上で各櫛状突起3
4,35が噛み合うように構成するのが好ましい。
【0041】 実施形態では、チェーン40を介して
各単位フレーム30を無端状に連結しているが、例え
ば、各単位フレーム30同士を直接連結軸を介して連結
するようにしてもよい。例えば、単位フレーム30の幅
方向両端に上下(図5で上下)に延びる脚部を設け、隣
設される単位フレーム30の対応する脚部同士をそれぞ
れ連結軸により回動可能に連結するようにしてもよい。
この場合も、両連結軸の間であって連結軸の軸線上で各
櫛状突起34,35が噛み合うようにすれば、実施形態
と同様に、各櫛状突起34,35をコンパクトでシンプ
ルな構成とすることができる。
【0042】 実施形態では、スクリーン12の内側
に水流を招き入れながら塵芥をスクリーン12の内側で
捕捉するタイプの除塵装置10に本発明を適用している
が、本発明は、例えばスクリーンの外周面を水路の上流
側に向けた状態でスクリーンを水路1内に配置し、流下
する塵芥をスクリーンの外周面で捕捉するタイプの除塵
装置についても適用可能である。本発明は、要するに、
無端状のスクリーンにより塵芥を捕捉しつつ、該スクリ
ーンの回転移動に伴い塵芥を水路等から引き上げる装置
であって、かつ複数の単位フレームが連結されることに
よりスクリーンが構成されている除塵装置であれば適用
可能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、複数の
単位フレームを連結して構成した無端状のスクリーンを
回転駆動しながら塵芥を捕捉するように構成された除塵
装置において、スクリーン回転方向における各単位フレ
ームの端部に櫛状突起を設け、隣合う単位フレームの櫛
状突起を非接触状態で相互に噛み合わせることにより各
単位フレームの間をシールするようにしているので、各
単位フレームの間からの塵芥の流下を防止しながらも、
各単位フレームの間を通じて良好に流水を透過させるこ
とができる。従って、塵芥を良好に捕捉する一方で、従
来のこの種の装置に比べ、スクリーンの透水性を向上さ
せることができるという効果がある。
【0044】特に、このような構成において、単位フレ
ームに櫛状突起を一体的に形成するようにすれば、スク
リーンの構成部品数の削減および組立て工数の削減を図
ることができ、その結果、製造コストの低廉化が達成さ
れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る除塵装置の一の実施の形態を示す
斜視概略図である。
【図2】除塵装置の構成を示す平断面図である。
【図3】スクリーンの構成を示す平面図である。
【図4】スクリーンの構成を示す図3のA−A断面図で
ある。
【図5】単位フレームの構成を示す平面図である。
【図6】単位フレームの構成を示す図5のC矢視図であ
る。
【図7】隣設される単位フレームの櫛状突起の噛み合わ
せ部分を示す拡大図(図3の符号Bに示す部分の拡大
図)である。
【図8】ローラチェーンのピンと櫛状突起との位置関係
を説明する図4に対応する図である。
【符号の説明】
1 水路 10 除塵装置 12 スクリーン 30 単位フレーム 34,35 櫛状突起 40 ローラチェーン 41 リンクプレート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端状のスクリーンにより塵芥を捕捉し
    つつ、該スクリーンの回転移動に伴い塵芥を引き上げる
    除塵装置において、 前記スクリーンは、多孔質の複数の単位フレームを有
    し、これら単位フレームがスクリーンの回転方向に並べ
    られた状態で相互に連結されることにより構成されると
    ともに、前記回転方向における各単位フレームの前後両
    端部に複数の単位突起をスクリーン幅方向に並べてなる
    櫛状突起が設けられ、隣合う各単位フレームの相対向す
    る前記櫛状突起が非接触状態で相互に噛み合うことによ
    り両単位フレームの間がシールされていることを特徴と
    する除塵装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の除塵装置において、 隣設される単位フレーム同士が、各単位フレームの間で
    あって、かつ各単位フレームの前記幅方向両端部位に配
    設される連結軸を介して相互に回動可能に連結されると
    ともに、隣合う単位フレームの各櫛状突起が前記連結軸
    と同軸上で噛み合っていることを特徴とする除塵装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の除塵装置におい
    て、 前記櫛状突起は、単位フレームに一体的に形成されてい
    ることを特徴とする除塵装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004036160A (ja) * 2002-07-02 2004-02-05 Marsima Aqua System Corp 除塵装置

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