JP2002069924A - 自走式縦断粗面仕上げ機 - Google Patents

自走式縦断粗面仕上げ機

Info

Publication number
JP2002069924A
JP2002069924A JP2000301236A JP2000301236A JP2002069924A JP 2002069924 A JP2002069924 A JP 2002069924A JP 2000301236 A JP2000301236 A JP 2000301236A JP 2000301236 A JP2000301236 A JP 2000301236A JP 2002069924 A JP2002069924 A JP 2002069924A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surface finishing
rough surface
finishing material
holding
self
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000301236A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Fujita
俊夫 藤田
Tetsuji Fukatsu
哲司 深津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyu Kensetsu KK
Original Assignee
Taiyu Kensetsu KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyu Kensetsu KK filed Critical Taiyu Kensetsu KK
Priority to JP2000301236A priority Critical patent/JP2002069924A/ja
Publication of JP2002069924A publication Critical patent/JP2002069924A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Repair (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】コンクリート舗装に縦断方向の箒目を施すこと
により粗面仕上げとする自走式機械。 【解決手段】走行可能な車体部を装備した架台に、施工
進行方向の直交方向に所要長さを有し、所要の硬さを有
する箒若しくはブラシからなる粗面仕上げ材と、該粗面
仕上げ材を仕上げ面に対し所要の圧力で押し付ける保持
部と、該粗面仕上げ材を洗浄する水槽を装備したことを
特徴とする自走式縦断粗面仕上げ機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート舗装
に縦断方向の箒目を施すことにより粗面仕上げとする自
走式機械に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート舗装の表面仕上げは、荒仕
上げ、平坦仕上げの後に、すべり抵抗性と防眩効果を高
めるために、粗面仕上げを施さなければならない。
【0003】粗面仕上げの方法は、未だ固まらないコン
クリート路面に箒や刷毛若しくはブラシを用いて箒目と
呼ばれる比較的浅い溝をつけることにより表面を粗面に
することがほとんどである。特に高いすべり抵抗性を必
要とするトンネル内や橋梁前後には、グルービングと呼
ばれる所定間隔の比較的深い溝を、硬化前路面に鉄ピン
等を用いて付ける、若しくは硬化後路面にカッターで溝
切りする、等の方法によって粗面仕上げとする場合も有
る。
【0004】従来は、道路の横断方向(道路幅員方向)
に箒目若しくはグルービングを行っていたが、近年、車
輌走行時の騒音低減、施工直進性の確保、仕上がり面の
美観向上のため、縦断方向(道路延長方向)に箒目若し
くはグルービングを施工することが行われるようになっ
てきた。
【0005】ここで、箒目施工作業は人力作業によるも
ので、適度に湿潤させた横長の箒を、路面に対する圧力
を熟練作業員の勘で調整しながら走らせるものである。
また、箒にコンクリートのノロが付着すると適度な箒目
が付き難くなるため、こまめに水洗いによる洗浄を行う
必要が有る。従来の横断方向の箒目であれば、幅員の短
い距離を箒を走らせ、洗浄し、また幅員距離箒を走らせ
るというサイクルで施工するため、1工程施工距離が元
々短く、ガイドとして定規を用いるなどで、人力施工で
あっても箒目が乱れる等の施工不良は少なかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、縦断方
向に人力により箒目施工を行おうとすると、箒目施工及
び水洗いの繰返し作業であるため、1工程施工距離を延
ばすことが出来ず、箒を洗浄するために所要間隔で作業
を中断しなければならない。この作業中断位置で箒目が
不揃いとなる。また、人力施工であるため、箒の路面に
対する圧力調整が一定しない、施工幅員の変化への対応
も困難等の原因で箒目が不揃いとなる。箒目の不揃い
は、均一性・直進性を欠き美観が損なわれるのみなら
ず、不陸や段差、横断凹部等が生じることにより、すべ
り抵抗性向上や騒音低減という縦断粗面仕上げ本来の機
能も損なわれる懸念が有る。
【0007】また、作業空間が狭く不安定である作業台
上での作業であり、作業員の負担が増加し、作業時間も
増加する。特に、補修工事の場合、限定された交通規制
区間内で行うため、安全性を欠く作業となる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題に対し、本
発明者らが鋭意努力の結果完成したものが、本発明の自
走式縦断粗面仕上げ機である。
【0009】即ち、請求項1に示したような、コンクリ
ート舗装の縦断方向の粗面仕上げに用いる装置であっ
て、走行可能な車体部を装備した架台に、施工進行方向
の直交方向に所要長さを有し、所要の硬さを有する箒若
しくはブラシからなる粗面仕上げ材と、該粗面仕上げ材
を仕上げ面に対し所要の圧力で押し付ける保持部と、該
粗面仕上げ材を洗浄する水槽を装備したことを特徴とす
る自走式縦断粗面仕上げ機である。
【0010】これによって、箒目による縦断粗面仕上げ
作業の省力化、省熟練化及び安全性向上が図れ、人力で
行ったときのような箒目の均一性・直線性の乱れが減少
し、美観向上や、すべり抵抗性や騒音低減の機能向上が
図れる。
【0011】次に、請求項2に示したような、該保持部
及びこれに装着された該粗面仕上げ材を少なくとも2つ
以上に分割し、分割された各々の保持部及びこれに装着
された該粗面仕上げ材を施工方向に対し前後にずらし該
架台に装備し、少なくとも1組の保持部及びこれに装着
された該粗面仕上げ材が施工方向の直交方向に水平移動
する移動手段を装備したことを特徴とする請求項1記載
の自走式縦断粗面仕上げ機である。
【0012】これにより、分割された粗面仕上げ材及び
保持部がラップして施工することが可能となり、幅員の
変化に追従して乱れの無い箒目を施工することが可能と
なる。
【0013】また、請求項3に示したように、該保持部
及びこれに装着された該粗面仕上げ材を少なくとも2つ
以上に分割し、分割された各々の保持部及びこれに装着
された該粗面仕上げ材を施工方向に対し前後にずらし該
架台に装着し、該保持部を装着した架台が、油圧制御手
段により施工方向の直交方向に伸縮自在とした構成とす
ることを特徴とする請求項1記載の自走式縦断粗面仕上
げ機である。
【0014】これにより、施工幅員だけでなく作業空間
の幅員が伸縮する場合でも、装置全幅が伸縮可能である
ため、施工幅員の変化に追従した好適な箒目施工が可能
のみならず、より安全性を向上させ得る。
【0015】さらに、請求項4に示したような、該水槽
は、水槽内部に、周囲を保持手段によって保持され、振
動手段により微振動する脱着可能な網状平板を装備し、
該網状平板の上方に回転可能な固定ローラーと可動手段
により該固定ローラーへ接離可能で回転可能な押えロー
ラーを装備し、始動制御手段により、該水槽内に挿入さ
れた粗面仕上げ材を自動的に洗浄し、挟み込み脱水する
構成としたことを特徴とする請求項1〜3のうち何れか
1つ記載の自走式縦断粗面仕上げ機である。
【0016】これにより、粗面仕上げ材の洗浄作業の省
力化が図れ、作業員の負担と作業時間の減少ができる。
【0017】そして、請求項5に示したような、該水槽
を該保持部の直後に配し、該保持部に垂直方向及び前後
方向への移動装置を装備して、移動制御手段により、粗
面仕上げ材を装着した保持部が自動的に該水槽内に誘導
され、粗面仕上げ材洗浄後始動位置へ戻る構成としたこ
とを特徴とする請求項1〜4のうち何れか1つ記載の自
走式縦断粗面仕上げ機である。
【0018】これにより、粗面仕上げ材の洗浄時に、粗
面仕上げ材を保持部ごと水槽に誘導され、洗浄後当初の
位置に粗面仕上げ材及び保持部を戻すことができ、箒目
施工作業の中断があっても、その位置における箒目の乱
れは起らず、美観確保と機能向上がより図れる。
【0019】また、請求項6に示したように、該粗面仕
上げ材が、箒若しくはブラシの代りに所要長さの金属製
のピンを所要の間隔で並べたものを用いることを特徴と
する請求項1〜5のうち何れか1つ記載の自走式縦断粗
面仕上げ機である。
【0020】これは、縦断粗面仕上げを箒目ではなくグ
ルービングとする場合において、請求項6の装置を使用
することで、請求項1〜5の箒目の場合と同様、良好な
グルービングによる縦断粗面仕上げを行うことができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付した
図面を参照して詳述する。
【0022】
【実施例1】図1は基本的な自走式縦断粗面仕上げ機1
の側面図、図2は施工進行方向から見た立面図、図3は
平面図である。施工進行方向は図1では右方向、図3で
は下方向である。
【0023】自走式縦断粗面仕上げ機1は、架台6に保
持部取付部4を介して保持部3が装着されている。保持
部3の先端には施工路面に対し所要の角度を有するよう
に粗面仕上げ材(箒)2が装着されている。架台6には
粗面仕上げ材2の洗浄用に水槽5が装備されている。ま
た、自走式縦断粗面仕上げ機1が自走できるよう、架台
6には駆動装置8としてエンジンを搭載した車体部7が
装備され、車体部7には車輪7Aと安全性と直進性補正
のためブレーキ7Bが装備されている。
【0024】ここで、粗面仕上げ材2はコンクリート舗
装の粗面仕上げに通常用いられている箒、刷毛やブラシ
であればどのような材質はものでも用いられるが、コン
クリート舗装の表面が真空養生を行う等で硬い場合はポ
リプロピレン製、真空養生を行わず軟らかい状態の場合
はシュロ製のものがよい。
【0025】粗面仕上げ材2及び保持部3の幅は一度に
施工幅員全幅を施工できる長さを有することが望まし
い。また、施工面の傾斜、凹凸など形状により適応して
施工できるようにするためと、粗面仕上げ材2の洗浄を
簡便にするため、粗面仕上げ材2及び保持部3は2つ以
上に分割することがより望ましい。
【0026】粗面仕上げ材2の路面に対する圧力の調整
は、保持部3及び保持部取付部4において行う。調整の
方法は手動、スプリング、油圧など所要の圧力に調整で
きるものであればどのような方法でもよい。望ましく
は、保持部3は図2及び3に示したように3点の保持棒
3A、3B、3Cで保持するものとし、中央の保持棒3
Aにて手動又は油圧を用い圧力調整し、両脇の保持棒3
B、3Cはスプリングを用い追従させ、粗面仕上げ材2
全体が施工路面に対し均一で、任意の圧力を保つように
するものがよい。
【0027】ここに、水槽5は粗面仕上げ材2の全幅以
上の幅を有しているのが望ましい。架台6への装着を簡
便にするため、2つ以上に分割してもよい。また、水槽
内の清掃を簡便にするため、水槽底部にドレン5Aを装
備しているのが望ましい。ドレン5Aは、水槽底部に溜
まるコンクリートのノロを排出し易いよう、大口径のも
のとすることがより望ましい。
【0028】ここに、車体部7による移動方法は、駆動
手段8による自走式とする。駆動手段8はエンジンでも
モーターでも構わないが、粗面仕上げ機の前後への移動
のみであるため簡易なものでよい。また、車体部7によ
る進行は、オフレールでもオンレールでも構わないが、
安定した直線状の箒目を施工するためには、オンレール
の方がより望ましい。車体部7に装着している車輪7A
は、通常のタイヤでも鉄輪でもよいが、レール上を走行
できる形状をした鉄輪がより望ましい。オフレールで行
うときは、直進性制御装置やガイド棒(ともに図示しな
い)を用いて直進性を確保することが望ましい。
【0029】この装置によって行った縦断粗面仕上げ
は、人力で行ったときのような箒目の均一性・直線性の
乱れが減少し、舗装面の美観や機能向上が図れた。ま
た、作業も安全なものであり、作業量や作業員の人数も
減らすことができた。
【0030】なお、図4に示したように、保持部の粗面
仕上げ材取付部3Dの角度を任意に可変とすることで、
粗面仕上げ材2の角度を車体前方へ傾斜させれば、後退
しながらの粗面仕上げ施工が可能となり、作業空間の狭
い場合の施工には好適である。
【0031】
【実施例2】図5は粗面仕上げ材及び保持部を分割し、
幅員方向に水平移動可能にすることによって、粗面仕上
げ施工幅員が可変とした自走式縦断粗面仕上げ機の側面
図、図6は同平面図である。なお、施工方向は図5にお
いては右方向、図6においては下方向である。
【0032】粗面仕上げ材、保持部及び保持部取付部は
2分割され、分割された粗面仕上げ材、保持部及び保持
部取付部は架台6の前後に並べられた別々のレール上に
装着されている。即ち、粗面仕上げ材11・保持部13
・保持部取付部15の組は施工方向に対し後方の架台レ
ール17に、粗面仕上げ材12・保持部14・保持部取
付部16の組は施工方向に対し前方の架台レール18に
装着されている。それぞれの粗面仕上げ材等の組は人力
若しくは図示しない移動装置と図示しないリミッターや
始動スイッチ等制御装置によって水平方向への移動が可
能である。なお、架台レール17、18は図5及び図6
に示したような進行方向に対し前後に並列させたものだ
けではなく、上下に配列したものでもよい。
【0033】ここで、粗面仕上げの施工幅員が変化する
場合は、粗面仕上げ材等を水平方向に移動させ、施工位
置をラップさせることによって、幅員の変化に追従して
粗面仕上げの施工が行える。
【0034】
【実施例3】図7は粗面仕上げ材及び保持部を分割し、
架台を幅員方向に伸縮自在にすることによって、粗面仕
上げ施工幅員を可変とした自走式縦断粗面仕上げ機の平
面図である。
【0035】本実施例の装置は、実施例2と同様な分割
された粗面仕上げ材11、保持部13及び保持部取付部
15の組と、同12、14、16の組が幅員方向に伸縮
可能な架台21の架台レール22と23にそれぞれ固定
されている。架台21の伸縮方法は図示しない油圧制御
手段による。架台21が伸縮すれば、これに合せ粗面仕
上げ材等の施工位置がラップして施工幅員が伸縮でき
る。なお、水槽24も架台21に合せ伸縮自在の構造で
ある。また、伸縮自在な架台レール22及び23は、図
7及び図8に示したような進行方向に対し前後に並列さ
せたものだけではなく、上下に配列したものでもよい。
【0036】本実施例の縦断粗面仕上げ機は実施例2の
装置と同様、施工幅員の変化に追従して施工できるのみ
ならず、装置自体を伸縮するため、施工幅員だけでなく
作業空間の幅員が伸縮する規制区域の狭い場所における
施工に好適であり、より安全性を向上させ得る。
【0037】なお、実施例2のような装置はオンレール
の施工に、実施例3のような装置はオフレールの施工に
好適である。
【0038】
【実施例4】図9は粗面仕上げ材2の自動洗浄機能を備
えた水槽5の施工方向の断面図である。
【0039】水槽5内部には、水面以下に鉄製フルイ3
1が嵌め込まれている。該フルイ31は中央部に振動手
段である小型のバイブレータ32を備え、フルイ全体が
微振動するようになっている。また、該フルイ31は周
囲を防振ゴム製による枠33で囲ってあり、これにより
フルイが振動してもフルイの位置がずれないよう保持さ
れる。フルイ31は水槽5上部より落し込んで装着する
もので、簡易に脱着可能で、これより水槽5内が清掃も
簡易にできる。
【0040】また、水面より上方に回転可能な固定ロー
ラー34と、油圧シリンダー36によって固定ローラー
34へ向って接離可能な押えローラー35(回転可能)
が装備されている。通常、押えローラー35は固定ロー
ラー34から離れた位置に有るが、粗面仕上げ材が挿入
された場合、押えローラー35は固定ローラー34に接
近し粗面仕上げ材を挟み込むようできる。
【0041】該水槽5に粗面仕上げ材2が挿入される
と、図示しない始動スイッチによってフルイ31が振動
し自動的に粗面仕上げ材2は洗浄される。これも図示し
ないタイマー若しくはリミッターなど制御手段によって
所要時間洗浄後、粗面仕上げ材2を引き抜くとき、押え
ローラー35が稼動し固定ローラー34と共に粗面仕上
げ材2を挟み込み脱水する。これにより、粗面仕上げ材
の洗浄作業の省力化が図れ、作業員の負担と作業時間の
減少ができる。
【0042】図10は粗面仕上げ材2を自動的に水槽5
へ導き、該粗面仕上げ材洗浄後始動位置まで戻るように
した装置である。なお、水槽5は保持部の直後に装備さ
れている。
【0043】保持部3は可動式保持部取付部41を介し
て架台6に取付けられている。可動式保持部取付部41
には垂直方向移動用油圧シリンダー42が取付けられ、
これによって保持部3は垂直方向に移動可能である。ま
た、架台6には前後方向移動用油圧シリンダー43が取
付けられ、これによって可動式保持部取付部41及び保
持部3は前後方向に移動可能である。
【0044】これに、図示しないリミッター及び始動ス
イッチによって、図11に示したように、粗面仕上げ材
2を装着した保持部3は自動的に後方に位置する水槽に
誘導され、粗面仕上げ材2は水槽で洗浄される。洗浄
後、図示しないリミッター及び反復用始動スイッチによ
り始動位置(図10の状態)に戻り、粗面仕上げ施工が
再開される。粗面仕上げ材2は洗浄による施工中断時の
位置に戻るため、施工中断による箒目の乱れや不陸は最
小限に抑えられる。
【0045】図12は通常行われる箒目による粗面仕上
げの状態(図12左図)の粗面仕上げ材2から、グルー
ビングによる粗面仕上げの状態(図12右図)に変更し
た場合を図示したものである。
【0046】グルービング用粗面仕上げ材51は、所要
長さの鉄などの金属製のピンを、グルービングの所要間
隔で幅員方向に並べたもので、本実施例では、長さ30
cmの鉄ピン(φ6mm)を10cm間隔で並べて製作
した。
【0047】該グルービング用粗面仕上げ材51を、実
施例1の装置(図1〜3)に装着して縦断粗面仕上げを
行ったところ、箒目施工による粗面仕上げ面52と同
様、直進性を確保し乱れの無い縦断グルービング面53
が施工できた。
【0048】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、自走機械によって、箒目による縦断粗面仕上げ作業
の省力化、省熟練化及び安全性向上が図れ、人力で行っ
たときのような箒目の乱れが減少し、安定した直線状の
箒目となり、美観向上や、すべり抵抗性や騒音低減の機
能向上が図れる。
【0049】請求項2の発明によれば、分割された粗面
仕上げ材及び保持部がラップして施工することが可能と
なり、幅員の変化に追従して施工することが可能とな
る。
【0050】請求項3の発明によれば、施工幅員だけで
なく作業空間の幅員が伸縮する場合でも、装置全幅が伸
縮可能であるため、施工幅員の変化に追従した好適な箒
目施工が可能のみならず、より安全性を向上させ得る。
【0051】請求項4の発明によれば、粗面仕上げ材の
水洗作業の省力化が図れ、作業員の負担と作業時間の減
少ができる。
【0052】請求項5の発明によれば、粗面仕上げ材を
自動的に水洗し当初の位置に粗面仕上げ材及び保持部を
戻すことができるため、箒目施工作業の中断があって
も、の位置における箒目の乱れは起らず、美観確保と機
能向上がより図れる。
【0053】請求項6の発明によれば、請求項1〜4の
箒目施工の場合と同様、良好なグルービングによる縦断
粗面仕上げを行うことができる。
【0054】このように、本発明の自走式縦断粗面仕上
げ機を用いれば、美観に優れ、すべり抵抗性や騒音低減
効果が向上し、施工幅員や路面性状の変化にも追従して
箒目やグルービングによる縦断粗面仕上げが施工でき、
省力化や時間短縮も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基本的な自走式縦断粗面仕上げ機の側面図であ
る。
【図2】基本的な自走式縦断粗面仕上げ機の施工進行方
向から見た立面図である。
【図3】基本的な自走式縦断粗面仕上げ機の平面図であ
る。
【図4】粗面仕上げ材の角度を変更した場合の図であ
る。
【図5】粗面仕上げ材及び保持部を分割し、幅員方向に
水平移動可能にすることによって、粗面仕上げ施工幅員
を可変とした自走式縦断粗面仕上げ機の側面図である。
【図6】粗面仕上げ材及び保持部を分割し、幅員方向に
水平移動可能にすることによって、粗面仕上げ施工幅員
を可変とした自走式縦断粗面仕上げ機の平面図である。
【図7】粗面仕上げ材及び保持部を分割し、架台を幅員
方向に伸縮自在にすることによって、粗面仕上げ施工幅
員を可変とした自走式縦断粗面仕上げ機の平面図であ
る。
【図8】図7の自走式縦断粗面仕上げ機を、幅員方向に
縮小させた場合の平面図である。
【図9】粗面仕上げ材の自動洗浄機能を備えた水槽の施
工方向断面図である。
【図10】粗面仕上げ材を自動的に水槽に導き始動位置
へ戻す装置の、始動位置での側面図である。
【図11】図10の装置で、粗面仕上げ材を水槽に導い
た状態の側面図である。
【図12】箒目施工の状態(左図)からグルービング施
工の状態(右図)に変更した場合の図である。
【符号の説明】
1 自走式縦断粗面仕上げ機 2 粗面仕上げ材(箒若しくはブラシ) 3 保持部 3A 保持部の中央の保持棒 3B、3C 保持部の端部の保持棒 3D 粗面仕上げ材取付部 4 保持部取付部 5 水槽 5A ドレン 6 架台 7 車体部 7A 車輪 7B ブレーキ 8 駆動装置(エンジン) 11、12 2分割された粗面仕上げ材 13、14 2分割された保持部 15、16 2分割された保持部取付部 17 粗面仕上げ材等を2分割した場合の後方の架台レ
ール 18 粗面仕上げ材等を2分割した場合の前方の架台レ
ール 21 幅員方向伸縮可能とした架台 22 幅員方向伸縮可能とした後方の架台レール 23 幅員方向伸縮可能とした前方の架台レール 24 幅員方向伸縮可能とした水槽 31 フルイ 32 小型バイブレータ 33 防振ゴム製フルイ枠 34 固定ローラー 35 押えローラー 36 押えローラー可動用油圧シリンダー 37 水面 41 可動式保持部取付部 42 垂直方向移動用油圧シリンダー 43 前後方向移動用油圧シリンダー 51 グルービング用粗面仕上げ材 52 縦断箒目施工を行ったコンクリート路面 53 縦断グルービング施工を行ったコンクリート路面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート舗装の縦断方向の粗面仕上げ
    に用いる装置であって、走行可能な車体部を装備した架
    台に、施工進行方向の直交方向に所要長さを有し、所要
    の硬さを有する箒若しくはブラシからなる粗面仕上げ材
    と、該粗面仕上げ材を仕上げ面に対し所要の圧力で押し
    付ける保持部と、該粗面仕上げ材を洗浄する水槽を装備
    したことを特徴とする自走式縦断粗面仕上げ機。
  2. 【請求項2】該保持部及びこれに装着された該粗面仕上
    げ材を少なくとも2つ以上に分割し、分割された各々の
    保持部及びこれに装着された該粗面仕上げ材を施工方向
    に対し前後にずらし該架台に装備し、少なくとも1組の
    保持部及びこれに装着された該粗面仕上げ材が施工方向
    の直交方向に水平移動する移動手段を装備したことを特
    徴とする請求項1記載の自走式縦断粗面仕上げ機。
  3. 【請求項3】該保持部及びこれに装着された該粗面仕上
    げ材を少なくとも2つ以上に分割し、分割された各々の
    保持部及びこれに装着された該粗面仕上げ材を施工方向
    に対し前後にずらし該架台に装着し、該保持部を装着し
    た架台が、油圧制御手段により施工方向の直交方向に伸
    縮自在とした構成とすることを特徴とする請求項1記載
    の自走式縦断粗面仕上げ機。
  4. 【請求項4】該水槽は、水槽内部に、周囲を保持手段に
    よって保持され、振動手段により微振動する脱着可能な
    網状平板を装備し、該網状平板の上方に回転可能な固定
    ローラーと可動手段により該固定ローラーへ接離可能で
    回転可能な押えローラーを装備し、始動制御手段によ
    り、該水槽内に挿入された粗面仕上げ材を自動的に洗浄
    し、挟み込み脱水する構成としたことを特徴とする請求
    項1〜3のうち何れか1つ記載の自走式縦断粗面仕上げ
    機。
  5. 【請求項5】該水槽を該保持部の直後に配し、該保持部
    に垂直方向及び前後方向への移動装置を装備して、移動
    制御手段により、粗面仕上げ材を装着した保持部が自動
    的に該水槽内に誘導され、粗面仕上げ材洗浄後始動位置
    へ戻る構成としたことを特徴とする請求項1〜4のうち
    何れか1つ記載の自走式縦断粗面仕上げ機。
  6. 【請求項6】該粗面仕上げ材が、箒若しくはブラシの代
    りに所要長さの金属製のピンを所要の間隔で並べたもの
    を用いることを特徴とする請求項1〜5のうち何れか1
    つ記載の自走式縦断粗面仕上げ機。
JP2000301236A 2000-08-24 2000-08-24 自走式縦断粗面仕上げ機 Pending JP2002069924A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000301236A JP2002069924A (ja) 2000-08-24 2000-08-24 自走式縦断粗面仕上げ機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000301236A JP2002069924A (ja) 2000-08-24 2000-08-24 自走式縦断粗面仕上げ機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002069924A true JP2002069924A (ja) 2002-03-08

Family

ID=18782804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000301236A Pending JP2002069924A (ja) 2000-08-24 2000-08-24 自走式縦断粗面仕上げ機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002069924A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016031271A1 (ja) * 2014-08-25 2016-03-03 株式会社ガイアートT・K 舗装工法、舗装構造、および舗装用縦溝形成器具
CN106958183A (zh) * 2017-03-27 2017-07-18 长安大学 一种用于半刚性基层表面非光滑处治的水力处治装置
CN108104433A (zh) * 2017-12-13 2018-06-01 冯云鹏 一种建筑施工用楼顶表面粗化装置
JP2020153098A (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 株式会社ガイアート コンクリート舗装工法および縦溝形成システム
CN113089429A (zh) * 2021-04-12 2021-07-09 祥昇建工有限公司 一种水泥路面拉毛施工装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016031271A1 (ja) * 2014-08-25 2016-03-03 株式会社ガイアートT・K 舗装工法、舗装構造、および舗装用縦溝形成器具
JP5913753B1 (ja) * 2014-08-25 2016-04-27 株式会社ガイアートT・K 舗装工法、舗装構造、および舗装用縦溝形成器具
US9982402B2 (en) 2014-08-25 2018-05-29 Gaeart Co., Ltd. Paving construction method, pavement structure, and longitudinal groove forming instrument for pavement
CN106958183A (zh) * 2017-03-27 2017-07-18 长安大学 一种用于半刚性基层表面非光滑处治的水力处治装置
CN108104433A (zh) * 2017-12-13 2018-06-01 冯云鹏 一种建筑施工用楼顶表面粗化装置
JP2020153098A (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 株式会社ガイアート コンクリート舗装工法および縦溝形成システム
JP7191744B2 (ja) 2019-03-19 2022-12-19 株式会社ガイアート コンクリート舗装工法および縦溝形成システム
CN113089429A (zh) * 2021-04-12 2021-07-09 祥昇建工有限公司 一种水泥路面拉毛施工装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101537730B1 (ko) 콘크리트 포장 시공용 평탄 작업장치
JP2002069924A (ja) 自走式縦断粗面仕上げ機
CN203846378U (zh) H型四履带滑模摊铺机
KR102351043B1 (ko) 도로 표면 골 형성용 로울러장치
JP4034127B2 (ja) 舗装材の敷き均し装置
CN215212185U (zh) 一种混凝土浇筑激光整平装置
KR20100032628A (ko) 형강 밴딩 머신
JP3348222B2 (ja) シールド工事におけるインバートコンクリート均し装置
JPH0611321Y2 (ja) 床コンクリート均し装置
GB2080374A (en) Apparatus for Levelling a Surface
JPH0613953Y2 (ja) 床コンクリート均し装置
JP2876308B2 (ja) 切削装置および切削機
JP3204673U (ja) コンクリート仕上げ装置
JPS6111331Y2 (ja)
CN218621731U (zh) 一种道路坑洼填补装置
JP2006241831A (ja) 側溝改修工法及び側溝改修工事用側溝切断機
CN115324135A (zh) 一种挖掘机用路基边坡刷坡装置及其施工方法
JP4538160B2 (ja) コンクリート舗装機械
CN219315429U (zh) 路面整平装置
CN220598548U (zh) 一种水利工程用地下截渗墙开槽机
CN103920730B (zh) 一种换向片半包精拉方式及其精拉模具
CN215976830U (zh) 一种公路桥梁伸缩缝施工装置
JPH10298914A (ja) コンクリート舗装装置
CN221072176U (zh) 一种道路桥梁工程用振捣装置
JPH033609Y2 (ja)