JP2002068726A - 疎水性二酸化珪素微粉末の製造方法及び製造装置 - Google Patents

疎水性二酸化珪素微粉末の製造方法及び製造装置

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JP2002068726A JP2000262219A JP2000262219A JP2002068726A JP 2002068726 A JP2002068726 A JP 2002068726A JP 2000262219 A JP2000262219 A JP 2000262219A JP 2000262219 A JP2000262219 A JP 2000262219A JP 2002068726 A JP2002068726 A JP 2002068726A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 シラン化合物の熱分解によって生成した
二酸化珪素微粉末をオルガノハロシランにより流動槽で
疎水化処理する疎水性二酸化珪素微粉末の製造方法にお
いて、流動槽から飛散する疎水化処理された二酸化珪素
微粉末を100〜500℃に保持されたサイクロン及び
バグフィルターで捕集することを特徴とする疎水性二酸
化珪素微粉末の製造方法。 【効果】 本発明によれば、流動槽からの飛散シリカを
サイクロン、バグフィルターで回収する。これらの装置
を100℃以上に保持するという容易な制御条件で、飛
散シリカをほぼ100%回収できる。これにより、製品
の歩留まりが上がり、廃ガス処理の負担が軽減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗料、接着剤、合
成樹脂用の増粘剤、プラスチックスの補強材、コピー用
のトナーの流動性改良などに用いられる疎水性二酸化珪
素微粉末の製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】熱分解
法二酸化珪素(以下、シリカと呼ぶ)は、粒径が約5〜
50nmと非常に微細であり、そのままでは捕集が困難
なため、凝集させた後、捕集している。この凝集したシ
リカには高濃度の塩素が含まれており、脱酸する必要が
ある。この脱酸は、通常流動槽で行っている。上記凝集
したシリカを脱酸する場合、脱酸時に流動槽から廃ガス
と共に飛散するシリカの量はわずかであるが、シリカを
疎水化処理剤で処理すると、処理により凝集がほぐれ、
凝集したシリカを脱酸する場合と比べて、流動槽から数
倍以上のシリカ(以下、処理シリカという)が廃ガスと
共に飛散する。この廃ガスをスクラバーで処理すると、
処理シリカが存在するためフィルターでの濾別が難しい
発泡を生じるなど、実際の操業に支障がでてくる。
【0003】本発明は、上記事情を改善したもので、上
記凝集したシリカをオルガノハロシランを疎水化処理剤
として用いて流動槽で処理した場合、廃ガスと共に飛散
して出てくる処理シリカを、装置及び制御を複雑にする
ことなく、確実に回収することができる疎水性二酸化珪
素(シリカ)微粉末の製造方法及び製造装置を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、流動槽からの飛散シリカを回収するため
に、サイクロン、バグフィルターを設置し、回収量から
飛散の程度を調べた。その結果、通常の熱分解法シリカ
を流動槽で脱酸したところ、飛散率は0.3〜0.5%
であったが、疎水化処理剤で処理・脱酸したところ、4
〜15%まであった。装置の形状、流動条件により飛散
率は異なるが、疎水化処理により凝集がほぐれ、脱酸の
みと比べ飛散し易くなるためと思われる。従って、製品
の歩留まり向上、廃ガス処理の軽減のために、飛散シリ
カの回収が必要となる。
【0005】ところで、廃ガス中には未反応の疎水化処
理剤のオルガノハロシラン(以下、シランと呼ぶ)が含
まれ、同様に存在する水分の結露によりゲル等が生成
し、装置、配管の目詰まりを引き起こすことがある。そ
こで、廃ガス系の各所を温度測定し、検討したところ、
装置及び廃ガス温度を100℃以上に保持すれば廃ガス
に含まれる水分が結露することがなく、水分及び未反応
のシランによるゲルやオイルなどが全くできないことが
わかった。特に、バグフィルターの濾布にゲル又はオイ
ルなどが生成しないことから目詰まりせず、連続運転の
可能なことがわかった。
【0006】また、流動条件と飛散の関係については、
流動条件により飛散の程度も変わってくる。通常、疎水
化処理では高濃度の塩素がガス中に含まれ、処理後これ
を脱酸する必要があるが、疎水化処理と脱酸を分けて行
うほうが有効である。この場合、脱酸時の流動には水分
の有無が関係してくる。そこで、水の量について検討し
たところ、水分がない状態では流動しにくく、流動用ガ
スにわずかでも水を添加すると流動状態がよくなり、飛
散も少なくなることがわかった。飛散が少なくなれば、
サイクロン、特にバグフィルターの負荷を下げることが
できる。
【0007】このように、飛散を抑え、サイクロン、バ
グフィルターの温度を100℃以上に保持することで、
飛散シリカをほぼ100%回収し得ることを知見したも
のである。
【0008】従って、本発明は、シラン化合物の熱分解
によって生成した二酸化珪素微粉末をオルガノハロシラ
ンにより流動槽で疎水化処理する疎水性二酸化珪素微粉
末の製造方法において、流動槽から飛散する疎水化処理
された二酸化珪素微粉末を100〜500℃に保持され
たサイクロン及びバグフィルターで捕集することを特徴
とする疎水性二酸化珪素微粉末の製造方法を提供する。
この場合、流動槽が二酸化珪素微粉末を疎水化処理する
疎水化処理部と、疎水化処理後に脱酸処理する脱酸部と
から構成され、脱酸部にて流動用ガスに水を0.1〜1
容量%添加して脱酸処理を行うようにすることが好まし
い。また、本発明は、シラン化合物を熱分解し二酸化珪
素微粉末とするための熱分解手段と、二酸化珪素微粉末
を凝集するための凝集手段と、凝集された二酸化珪素微
粉末を捕集するための第1のサイクロン及び第1のフィ
ルターと、捕集された二酸化珪素微粉末を疎水化処理す
るための疎水化部を有する流動槽と、前記流動槽から飛
散する疎水性二酸化珪素微粉末を捕集するためのそれぞ
れ温度100〜500℃に保持し得る第2のサイクロン
及び第2のフィルターとを具備することを特徴とする疎
水性二酸化珪素微粉末の製造装置を提供する。
【0009】本発明によれば、シランの加熱加水分解に
よりできた二酸化珪素微粉末(シリカ)を、流動槽でオ
ルガノハロシランなどの疎水化処理剤により疎水化する
と、処理しない場合と比べて廃ガス中へのシリカの飛散
量は多くなり、廃ガス中のシリカを回収しようとする
と、廃ガス中の水分の結露に伴い、未反応として廃ガス
と共に出てくる疎水化処理剤のオルガノハロシランのゲ
ル化やオイル化が問題となるが、回収装置のサイクロ
ン、バグフィルターを100℃以上に保持することによ
り、オルガノハロシランのゲル又はオイルが全くでき
ず、配管、バグフィルターの目詰まりがないことから連
続運転が可能となる。また、飛散シリカをほぼ100%
回収できることから、製品の歩留まりが向上するだけで
なく、廃ガスをスクラバーで処理しても、飛散シリカに
よるフィルターでの濾別が難しい発泡が殆どなくなり、
廃ガス、廃液処理の負担を大幅に減らすことができるも
のである。
【0010】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の疎水性二酸化珪素微粉末の製造方法は、シラン
化合物(ハロゲン化珪素化合物)の熱分解法によって二
酸化珪素微粉末(熱分解法シリカ)を製造し、これを流
動槽にて疎水化処理剤としてオルガノハロシランを用い
て疎水化処理するものである。
【0011】この場合、熱分解法シリカは、メチルトリ
クロロシラン等のハロゲン化珪素化合物を用いて公知の
方法によって製造される。なお、熱分解法シリカとして
は、疎水化に際し、流動性等の点から比表面積が50〜
400m2/gであるものが好ましい。
【0012】ハロゲン化珪素化合物から公知の方法で製
造された熱分解法シリカは、好ましくはこれを凝集し、
塩素ガス等のハロゲンガスを分離除去後、疎水化処理剤
としてオルガノハロシラン、水蒸気及び不活性ガスを使
用して流動槽にて疎水化される。この場合、流動槽は、
疎水化処理部と脱酸部とに分け、疎水化処理部で熱分解
性シリカの疎水化処理を行った後、脱酸部にて脱酸処理
を行うことが好ましい。
【0013】本発明においては、流動槽(処理部、脱酸
部)から飛散する疎水化処理されたシリカ微粉末を10
0〜500℃に保持されたサイクロン及びバグフィルタ
ーで捕集し、これを流動槽、特に脱酸部に戻すものであ
る。この場合、脱酸部にて、流動用ガスに水を0.1〜
1容量%添加することが、流動性の点から好ましい。
【0014】好ましい実施態様において、本発明の方法
は熱分解法シリカを製造する工程を有する装置内で連続
的に製造されるが、これに限定されるものではない。
【0015】図1は、本発明の好適な実施態様を説明す
るもので、常法に従いハロゲン化珪素化合物を水素、空
気と共に燃焼室(熱分解手段)1で燃焼することにより
製造された熱分解法シリカは、凝集器(凝集手段)2に
より、サイクロン3及びバグフィルター4で捕集するた
めに凝集される。なお、燃焼室1内で副生した塩素等の
ハロゲン含有ガスの分離は、サイクロン3及びバグフィ
ルター4を使用して達成され、分離されたハロゲン含有
ガスはスクラバーに導かれる。凝集したシリカは、ロー
タリーバルブ5を通り、ホッパー6に集められる。な
お、バグフィルター4で分離された凝集したシリカもホ
ッパー6に回収される。
【0016】次いで、凝集したシリカは、ダブルダンパ
ー7を通り、ダイアフラムポンプ8により疎水化のため
に流動槽9に送られる。
【0017】流動槽9は、疎水化処理部Aと脱酸部Bと
に区画され、図の装置では下部において処理部Aと脱酸
部Bとが連通している。そして、処理部Aでシリカの疎
水化処理が行われ、脱酸部Bで処理部Aからシリカと共
にくる塩素等のハロゲンガスを除去する。なお、疎水化
処理、脱酸はそれぞれ独立の装置で行ってもよい。
【0018】処理部Aにおいて、シリカは、不活性ガ
ス、一般的には窒素N2で流動させ、疎水化処理剤で処
理する。疎水化処理剤10は、ポンプ11により蒸発器
12を通して流動槽9へ送られる。なお、疎水化処理剤
は、シリカが流動槽9に入る前にシリカと混合させても
よく、また水を同伴した流動用窒素を加熱し、その後同
ガス流に疎水化処理剤を混ぜて流動槽9に導入するよう
にしてもよい。
【0019】シリカを疎水化処理するに際し、シリカの
疎水化処理温度は400〜600℃、より好ましくは4
50〜550℃であることが望ましい。流動速度は、1
〜6cm/secが好ましく、安定な流動状態及びシリ
カの飛散を抑える点から、より好ましくは1.4〜3c
m/secである。疎水化処理に効果があるため水が使
用され、水14はポンプ15にて流動用不活性ガスに供
給され、ヒーター13で加熱されて処理部Aに導入され
るが、疎水化処理に用いられる水は、シリカ100重量
部当り、0.1〜5重量部であることが好ましく、より
好ましくは0.5〜3重量部である。なお、疎水化処理
剤はオルガノハロシランであり、ジメチルジクロロシラ
ンが好適に用いられる。
【0020】脱酸部Bにおいて、シリカを不活性ガス、
一般的には窒素N2にて流動させ、脱酸処理を行うが、
この場合、この流動用ガスに水を添加して、水の存在雰
囲気下で脱酸処理を行う。この水の添加は、図1に示し
たようにポンプ17にて水16を流動用ガスに添加し、
ヒーター13で加熱して、脱酸部Bに導入することが好
ましく、この場合、流動用ガスに添加する水の量は、
0.1容量%以上が好ましく、特に0.1〜1容量%と
することが好ましい。水分が存在しないと、流動性が悪
くなって流動用ガスを多くせざるを得なくなり、結果的
に飛散が増え、特にバグフィルターの負荷の点から好ま
しくない。また、水分が多すぎると、脱酸部Bからシリ
カ回収容器24に回収したとき、結露が生じるなどの不
都合が生じるおそれがある。
【0021】なお、脱酸温度は400〜500℃が好ま
しく、流動速度は1〜6cm/secが好ましい。
【0022】上記流動槽(処理部A、脱酸部B)9から
の廃ガスは、サイクロン18、バグフィルター19を経
てスクラバーに送られると共に、廃ガスに随伴するシリ
カは、上記サイクロン18からロータリーバルブ20を
経て、またバグフィルター19からホッパー21に集め
られ、ロータリーバルブ22、ダイアフラムポンプ23
により脱酸部Bに戻される。また、脱酸処理されたシリ
カは回収容器24に集められる。
【0023】ここで、廃ガスと共に飛散したシリカを捕
集し、物性を調べたところ、カーボン量からすると十分
処理されているが、pHは3.7〜4.1であり、捕集
シリカは再度脱酸が必要となる。そこで、サイクロン1
8、バグフィルター19で捕集したシリカを、ダイアフ
ラムポンプ23により流動槽の脱酸部Bの中央部に供給
する。この場合、廃ガス中には未反応シランが存在し、
廃ガス中に存在する水分が100℃未満では装置壁面で
結露することに伴い、シランがゲル又はオイルとなり、
配管、特にバグフィルター19の濾布の目詰まりを起こ
してしまう。従って、系内は100℃以上を保持するこ
とが必要となる。図1でT1,T2は温度計でそれぞれ
廃ガス温度を測定する。T1及びT2における測定値は
100℃以上必要であり、特にバグフィルターはガスの
みではなく装置の接ガス部のためにもより高い温度、例
えば130℃以上が好ましい。これから、廃ガス系内は
100〜500℃に保持する必要があるが、バグフィル
ター濾布、装置の選定などから130〜200℃に保持
することが好ましい。バグフィルター19の濾布にゴム
状又はオイルの付着物が生成すると差圧が上昇し、運転
が困難となることから、差圧の変化を知るためバグフィ
ルター19に差圧計P1を取り付けてある。なお、図中
28は保温部、29は温度低下を防ぐためのスチームト
レースである。
【0024】なお、本発明の処理により得られる疎水性
シリカの特性として、特に制限されるものではないが、
例えば比表面積が110m2/g前後でカーボン量が約
0.9重量%以上、pHが4.5以上であることが好ま
しく、これにより例えばシーラント用として好適に用い
ることができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0026】[実施例1]図1の装置を用い、連続運転
を合計500時間行った。この場合、メチルトリクロロ
シラン50.3kg/hrを水素、空気と共に燃焼し、
シリカを20.1kg/hr生成した。シリカの疎水化
処理は、流動槽A部への窒素量30Nm3/hr、ジメ
チルジクロロシラン2.0kg/hr、水の量0.5k
g/hr、温度490℃で行った。シリカのA部の流動
速度は約2.0cm/secである。また、脱酸処理
は、流動槽B部への窒素量35Nm3/hr、水の量
0.2kg/hr、温度480℃、流動速度約2.2c
m/secで行った。得られた処理シリカの物性は、平
均で比表面積は114m2/g、カーボン量は0.97
重量%、pH4.7であった。また、サイクロン18、
バグフィルター19の温度は平均で、T1:150℃、
T2:135℃であった。バグフィルターの差圧P1は
運転開始時0.8kPa、運転終了時1.4kPaであ
った。運転途中でダイアフラムポンプ23の吐出側で、
サイクロン18、バグフィルター19の捕集量を調べた
ところ、合計0.8kg/hrで、飛散率は約4%であ
った。運転終了後、スクラバーの液にシリカの浮遊は殆
ど見られなかった。また、バグフィルターの濾布へのゲ
ル、オイルの付着は全く見られなかった。
【0027】なお、図1の装置でメチルトリクロロシラ
ンを燃焼し、シリカ20kg/hrを生成し、6時間ジ
メチルジクロロシランで処理し、ダイアフラムポンプ2
3の出口で飛散シリカを回収したところ平均1.4kg
/hrであった。一方、ジメチルジクロロシランを供給
しないで、脱酸のみを行ったところ0.07kg/hr
であった。これらを数回行ったが、処理をしない場合は
飛散率は0.3〜0.5%であったが、処理を行うと4
〜15%へ大きく増加してしまった。
【0028】[実施例2]図1の装置を用い、運転を7
時間行った。この場合、メチルトリクロロシラン49.
6kg/hrを水素、空気と共に燃焼し、シリカを1
9.8kg/hr生成した。シリカの疎水化処理におい
て、流動槽A部は実施例1と同じである。また、流動槽
B部に水は供給せず、窒素量45Nm3/hr、温度4
80℃、流動速度約2.8cm/secとした。処理シ
リカの物性は、比表面積114m2/g、カーボン量
0.95重量%、pH4.6であった。ダイアフラムポ
ンプ23吐出側での捕集量は2.4kg/hrで、飛散
率は約12%であった。
【0029】[実施例3]図1の装置を用い、運転を7
時間行った。この場合、メチルトリクロロシラン50.
4kg/hrを水素、空気と共に燃焼し、シリカを2
0.1kg/hr生成した。流動槽A部は実施例1と同
じである。また、流動槽B部へ水2.0kg/hrを供
給した他は実施例1と同じである。処理シリカの物性は
比表面積108m2/g、カーボン量は0.95重量
%、pH4.8であった。ダイアフラムポンプ23吐出
側での捕集量は1.2kg/hrで、飛散率は約6%で
あった。また、流動槽9出のシリカ回収容器24に結露
が見られた。
【0030】[比較例1]図2の装置を用いた。ここ
で、図2において、31,32は流動槽、33は疎水化
処理剤容器、34は恒温槽、35,37は水タンク、3
6,38はポンプ、39はバグフィルター、40はヒー
ター、42は保温部であり、図1と同一構成部品につい
ては同一の参照符号を付す。また、T51,T52,T
53は温度計、P51は差圧計である。
【0031】メチルトリクロロシラン約3kg/hrを
水素、空気と共に燃焼し、シリカを約1.2kg/hr
生成した。疎水化処理条件は、流動槽31,32の温度
500℃、ジメチルジクロロシラン0.12kg/h
r、水は流動槽31へ0.03kg/hr、流動槽32
ヘ流動用ガス100容量部当り1容量部加えた。流動速
度は約2.7cm/secである。処理シリカの物性
は、比表面積は115m2/g、カーボン量は0.92
重量%、pH4.5であった。温度は平均で、T51:
110℃、T52:90℃、T53:75℃であった。
バグフィルターの差圧計P51は運転開始時0.7kP
aのところ、2.8kPaまで上昇したので、合計40
時間で運転を中止した。終了後、バグフィルターの濾布
にオイル状のべとつきが見られた。T51部の配管の管
壁には見られなかったが、T52部にはゲル、オイルの
付着がかなり見られた。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、流動槽からの飛散シリ
カをサイクロン、バグフィルターで回収する。これらの
装置を100℃以上に保持するという容易な制御条件
で、飛散シリカをほぼ100%回収できる。これによ
り、製品の歩留まりが上がり、廃ガス処理の負担が軽減
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様のフローである。
【図2】本発明の比較例1のフローである。
【符号の説明】
1 燃焼室 2 凝集器 3,18 サイクロン 4,19 バグフィルター 5,20,22 ロータリーバルブ 6,21 ホッパー 7 ダブルダンパー 8,23 ダイアフラムポンプ 9 流動槽 10 疎水化剤タンク 11 ポンプ 12 蒸発器 13 ヒーター 14,16 水タンク 15,17 ポンプ 24 回収容器 28 保温部 29 スチームトレース P1 差圧計 T1,T2 温度計
フロントページの続き (72)発明者 秋山 昌律 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社群馬事業所内 (72)発明者 松澤 隆行 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社群馬事業所内 Fターム(参考) 4G004 AA01 4G072 AA41 BB05 GG03 GG04 HH28 HH30 MM03 QQ07 QQ09 RR01 RR11 RR17 UU07 UU09 UU30 4G075 AA27 BA05 BD14 CA02 CA57 CA66 DA01 DA13 EA01 EA06 EB01 EC25 4J037 AA18 CB23 DD25 EE14 EE33 EE44 FF15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シラン化合物の熱分解によって生成した
    二酸化珪素微粉末をオルガノハロシランにより流動槽で
    疎水化処理する疎水性二酸化珪素微粉末の製造方法にお
    いて、流動槽から飛散する疎水化処理された二酸化珪素
    微粉末を100〜500℃に保持されたサイクロン及び
    バグフィルターで捕集することを特徴とする疎水性二酸
    化珪素微粉末の製造方法。
  2. 【請求項2】 流動槽が二酸化珪素微粉末を疎水化処理
    する疎水化処理部と、疎水化処理後に脱酸処理する脱酸
    部とから構成され、脱酸部にて流動用ガスに水を0.1
    〜1容量%添加して脱酸処理を行うようにした請求項1
    記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 シラン化合物を熱分解し二酸化珪素微粉
    末とするための熱分解手段と、二酸化珪素微粉末を凝集
    するための凝集手段と、凝集された二酸化珪素微粉末を
    捕集するための第1のサイクロン及び第1のフィルター
    と、捕集された二酸化珪素微粉末を疎水化処理するため
    の疎水化部を有する流動槽と、前記流動槽から飛散する
    疎水性二酸化珪素微粉末を捕集するためのそれぞれ温度
    100〜500℃に保持し得る第2のサイクロン及び第
    2のフィルターとを具備することを特徴とする疎水性二
    酸化珪素微粉末の製造装置。
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