JP2002067683A - 車両窓用樹脂板 - Google Patents

車両窓用樹脂板

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JP2002067683A
JP2002067683A JP2000255850A JP2000255850A JP2002067683A JP 2002067683 A JP2002067683 A JP 2002067683A JP 2000255850 A JP2000255850 A JP 2000255850A JP 2000255850 A JP2000255850 A JP 2000255850A JP 2002067683 A JP2002067683 A JP 2002067683A
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JP
Japan
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resin plate
wire
along
vehicle
vehicle window
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JP2000255850A
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English (en)
Inventor
Shoji Takeda
尚司 竹田
Sei Ichihara
聖 市原
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緊急時には容易に破壊して脱出できるように
した車両窓用樹脂板を提供する。 【解決手段】 樹脂板1の内部に、該樹脂板1の周縁の
すくなくとも一部に沿ってワイヤ2が配置され、該ワイ
ヤ2が樹脂板1の内部より除去可能になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の窓などに
使用する車両窓用樹脂板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の水没事故などの緊急時に、水圧
や車体の損傷に起因してドアやウインドガラスの開放が
困難になる場合がある。このような不都合を解消して緊
急に車両から脱出するために、ウインドガラス破壊用の
ハンマを車内に常備することが従来から行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、軽量で強度が優
れていることから、合成樹脂製の透明板を自動車の一部
の窓に使用することが提案されている。このような樹脂
板は強度が強いため、緊急時にハンマで破壊することが
困難である。
【0004】本発明はこのような実情に鑑みてなしたも
ので、緊急時には容易に破壊して脱出できるようにした
車両窓用樹脂板を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1に記載の発明は、樹脂板の内部に、該樹脂板の
周縁のすくなくとも一部に沿ってワイヤが配置され、該
ワイヤの端部が樹脂板の内部より外部に露出しているこ
とを特徴とする車両窓用樹脂板に係るもので、ワイヤを
樹脂板の面に対して鉛直な方向または鋭角な方向に引っ
張ることにより、樹脂板を破壊することが可能になる。
【0006】請求項2に記載の発明は、樹脂板の周縁の
すくなくとも一部に沿って配置されたワイヤがアンテナ
線であることを特徴とする請求項1に記載の車両窓用樹
脂板に係るもので、ワイヤを樹脂板の面に対して鉛直な
方向または鋭角な方向に引っ張ることにより、樹脂板を
破壊することが可能になるが、通常はアンテナとして使
用することができる。
【0007】請求項3に記載の発明は、樹脂板の内部
に、該樹脂板の周縁のすくなくとも一部に沿ってワイヤ
が配置され、該ワイヤが通電により過熱して樹脂板を溶
融し得ることを特徴とする車両窓用樹脂板に係るもの
で、ワイヤに通電すると樹脂板はワイヤに沿って溶融
し、破壊または除去しやすくなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0009】図1は、本発明の実施の形態の一例を示す
正面図であって、1は自動車などの車両のドアや窓に使
用する樹脂板を示しており、一般には透明のポリカーボ
ネートなどの樹脂で射出成形した対衝撃性の強いもの
で、この樹脂板1の内部には、樹脂板1の周縁に沿うよ
うにワイヤ2が配置されている。ワイヤ2は、図1に示
すように樹脂板1全部の周縁に沿うように配置してもよ
く、または一部の周縁に沿うように配置してもよい。
【0010】図2は、図1の車両窓用樹脂板を製作する
際の一例を示す縦断側面図、図3は、図2のIII−I
II断面図であって、車両窓用樹脂板を射出成形する際
に使用する金型3は、成形部の周縁に沿った内方の適所
に、ワイヤ2を支持し得る溝4を備えた支持ピン5を突
設したものを使用し、溝4にワイヤ2を嵌め込んで金型
3の成形部周縁に沿った内方にワイヤ2を張設し、図1
に示すようにワイヤ2の一端が樹脂板1の外部にはみ出
て露出部6になるようにワイヤ2を配置する。
【0011】このように成形部周縁に沿った内方にワイ
ヤ2を張設した金型3で図2、図3に示すように樹脂板
1を射出成形すると、支持ピン5が突設されていた箇所
は、図1に示すように凹陥部7になってしまうので、射
出成形が完了したのち、凹陥部7に樹脂板1の屈折率と
同一の屈折率を有する樹脂を樹脂板1の面と同一面にな
るように充填し、凹陥部7が目立たないようにする。
【0012】周縁に沿うようにワイヤ2が配置されてい
る樹脂板1を製作する他の方法としては、成形金型の中
に樹脂板1の厚さのより薄いハードコート層を有する樹
脂板材を配置するとともにワイヤ2を配置し、その後、
樹脂板材のワイヤ2を配置した側に樹脂材を射出して一
体の樹脂板1としてもよい。樹脂板1の射出成形時に形
成型内にワイヤ2を配置して樹脂材を射出成形すること
によりワイヤ2を埋設すると、緊急時にワイヤ2の露出
部6を、樹脂板1の面に対して鉛直方向または鋭角な方
向に強く引っ張ることにより、樹脂板1を溝4または中
空部9に沿って破壊することが可能となる。
【0013】図4は、本発明の実施の形態の他の例を示
す正面図であって、樹脂板1の周縁に沿うように2本の
ワイヤ2を別個に配置し、それぞれのワイヤ2の一端を
樹脂板1の外部にはみ出させて露出部6になるようにし
たものである。
【0014】図5は、本発明の実施の形態のさらに他の
例を示す断面図であって、周縁に沿うように内部にワイ
ヤ2を配置した樹脂板1の表面に、ワイヤ2に沿うよう
に溝8を刻設したものである。溝8の断面形状は三角形
に限るものではなく、両側が近接した平行面を有する幅
の狭い形状のものでもよく、また樹脂板1の車内側表面
に刻設してもまたは車内外の両面に刻設してもよい。溝
8は樹脂板1の射出成形時に同時に成形することが可能
であるが、樹脂板1を射出成形した後、切削加工により
溝8を設けてもよい。
【0015】図6は、本発明の実施の形態のさらに他の
例を示す断面図であって、周縁に沿うように内部にワイ
ヤ2を配置した樹脂板1の肉厚内部に、ワイヤ2に沿う
ように長く連続する中空部9を設けたものである。中空
部9は、樹脂板1の射出成形時にガスを注入するガスア
シスト成形法によって成形することができ、中空部9の
断面形状は円形のほか、ガス注入ノズルの先端形状を変
えることにより四角形または三角形などの断面形状にす
ることも可能である。
【0016】図7は、本発明の実施の形態のさらに他の
例を示す正面図であって、樹脂板1の周縁の全部または
一部に沿うように樹脂板1内部に配置されているワイヤ
2は、一端が樹脂板1の外部にはみ出て露出部6になっ
ており、さらにワイヤ2は、車両内に設置してある受信
機、送信機などの入力端子または出力端子に接続されて
いて、ワイヤ2自体がアンテナの働きをするようになっ
ている。したがって車両には、アンテナを設置する必要
がなくなる。
【0017】図8は、本発明の実施の形態のさらに他の
例を示す正面図であって、樹脂板1の周縁に沿うように
樹脂板1内部に配置されているワイヤ2は、ニクロム
線、シーズ線ヒータなどのように通電により過熱する線
材を使用し、その端部はスイッチ10を介して電源11
に接続している。スイッチ10を閉じると、ワイヤ2は
通電により過熱し、ワイヤ2に沿う箇所の樹脂板1を溶
融するようになる。
【0018】水没事故などの緊急時に、図1、図4、図
7に示す樹脂板1を備えた車両においては、樹脂板1内
に配置してあるワイヤ2の露出部6を、樹脂板1の面に
対して鉛直方向または鋭角な方向に強く引っ張ることに
より、樹脂板1を溝4に沿って破壊することが可能とな
る。また図5、図6の樹脂板1の場合には、とくに容易
に樹脂板1を破壊することができる。さらに図8の樹脂
板1を備えた車両においては、スイッチ10を閉じるよ
りワイヤ2が加熱してワイヤ2に沿う箇所の樹脂板1が
溶融するため、樹脂板1を周縁部に沿って破壊または除
去することができる。
【0019】本発明の車両窓用樹脂板は、緊急時におけ
る車内からの脱出が容易になるだけでなく、車両を廃車
した場合に、樹脂板1のみを切り離して収集することに
より、廃棄物の分別処理も容易に行うことができるよう
になる。
【0020】さらに本発明の車両窓用樹脂板は、自動車
にあってはドアウインド、サイドウインド、リヤウイン
ドのほか、フロントウインドにも使用することができ
る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載の車両窓用樹脂板は、ワイヤの露出部を強く引っ
張ることにより樹脂板を容易に破壊し、水没事故などの
緊急時に速やかに脱出でき、車両を廃車した場合にも、
樹脂板のみを収集して廃棄物の分別処理が行える効果が
ある。
【0022】請求項2に記載の発明は、樹脂板を容易に
破壊できるほか、車両にアンテナを備えなくても、ワイ
ヤをアンテナとして活用できる効果がある。
【0023】請求項3に記載の車両窓用樹脂板は、ワイ
ヤに通電すると樹脂板はワイヤに沿って溶融し、破壊し
やすくなるため、水没事故などの緊急時に速やかに脱出
でき、車両を廃車した場合にも、樹脂板のみを収集して
廃棄物の分別処理が行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す正面図であ
る。
【図2】図1の車両窓用樹脂板を製作する際の一例を示
す縦断側面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の他の例を示す正面図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態のさらに他の例を示す断面
図である。
【図6】本発明の実施の形態のさらに他の例を示す断面
図である。
【図7】本発明の実施の形態のさらに他の例を示す正面
図である。
【図8】本発明の実施の形態のさらに他の例を示す正面
図である。
【符号の説明】
1 樹脂板 2 ワイヤ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂板の内部に、該樹脂板の周縁のすく
    なくとも一部に沿ってワイヤが配置され、該ワイヤの端
    部が樹脂板の内部より外部に露出していることを特徴と
    する車両窓用樹脂板。
  2. 【請求項2】 樹脂板の周縁のすくなくとも一部に沿っ
    て配置されたワイヤがアンテナ線であることを特徴とす
    る請求項1に記載の車両窓用樹脂板。
  3. 【請求項3】 樹脂板の内部に、該樹脂板の周縁のすく
    なくとも一部に沿ってワイヤが配置され、該ワイヤが通
    電により過熱して樹脂板を溶融し得ることを特徴とする
    車両窓用樹脂板。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7784822B2 (en) 2004-07-26 2010-08-31 Nxgen Technologies, Inc. Inflatable airbag
US7971899B2 (en) 2005-07-26 2011-07-05 Nxgen Technologies, Inc. Side curtain airbag
CN102350934A (zh) * 2011-07-26 2012-02-15 浙江吉利汽车研究院有限公司 一种汽车玻璃爆破系统
US8449023B2 (en) 2009-10-13 2013-05-28 Ppg Industries Ohio, Inc. Vehicle emergency egress system
JP2017112770A (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 豊田合成株式会社 車両窓用シール部材
JP2020032081A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 株式会社小糸製作所 車両樹脂窓損傷用器具

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