JP4995000B2 - 自動車用バイザーおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
[自動車用バイザーの構造]
図1、図2は、実施例1の自動車用バイザーを示したものであり、自動車用バイザー1aは、合成樹脂の射出成形によって、長尺なへの字状に一体形成されている。そして、庇体2が外向きに膨出するように設けられており、その庇体2の上端縁に沿って、帯状の当接板3が一体的に設けられている。また、当接板3の下端には、3つの係合突起4,4・・が、庇体2の内面の上端より下方へ突出するように設けられている。図3は、係合突起4を拡大して示したものであり、係合突起4は、正面から見た場合には、下向きの台形状になっており、中央に、自動車用バイザー1aを自動車に装着する際に取付金具を係止させるための金具係合孔5が穿設されている。また、鉛直断面を見た場合には、先端側に比べて基端側の方が厚くなっている。
図4、図5は、上記した自動車用バイザー1aを射出成形するための金型を示したものであり、金型11は、第一金型である上型(移動型)12と第二金型である下型(固定型)13とによって構成されている。上型12には、自動車用バイザー1aの当接板3、庇体2の表面側を形成するための凹状部分が形成されており、下型13には、当接板3、庇体2の裏面側を形成するための凹状部分が形成されている。また、下型13には、自動車用バイザー1aの低透明層10を形成するための第一スライドコア7が設けられている。第一スライドコア7は、第一コア挿通孔25に嵌め込まれており、基端には、油圧式のシリンダ20が取り付けられている(図5参照)。そして、第一スライドコア7は、シリンダ20によって、上型12と下型13との相対移動方向に沿ってスライドすることができるようになっている。さらに、その第一スライドコア7には、係合突起4を形成するための3つの凹部16,16,16が設けられており、それらの凹部16,16,16には、それぞれ、扁平な直方体状の第二スライドコア9と、四角柱状の第三スライドコア8とが設けられている。
図8は、金型11を用いて射出成形により自動車用バイザー1aを製造する様子を示したものである。金型11を用いて射出成形する場合には、第一スライドコア7、各第二スライドコア9,9,9および各第三スライドコア8,8,8を突出させた状態(各凹部16,16,16を閉塞した状態)で、上型12と下型13とを合致させる。そして、図8(a)の如く、第一ランナー18から第一ゲート19を介して第一キャビティ41内へ溶融させた第一樹脂(アクリル樹脂)を充填し、所定の時間放置することによって樹脂を冷却する。
[自動車用バイザーの構造]
図12は、実施例2の自動車用バイザー1bを示したものであり、自動車用バイザー1bは、直方体状の係合突起47が低透明層10から内向きに(略水平に)突出した状態になっている。自動車用バイザー1bのその他の部分の構造は、実施例1の自動車用バイザー1aと同様である。
図13は、自動車用バイザー1bの射出成形に用いる下型に設けられる第一スライドコアを示したものであり、この第一スライドコア43においては、当接板3の内面を形成する部分Pのやや下側に、直方体状の凹部44が設けられている。そして、凹部44と隣接するように、第二コア挿通孔45が穿設されており、それらの第二コア挿通孔45内に、直方体状の第二スライドコア46が嵌め込まれている。なお、第二コア挿通孔45は、上型と下型の相対移動方向に対して所定の角度をなすように穿設されている。さらに、第二スライドコア46の基端には、油圧式のシリンダが取り付けられている。そして、第二スライドコア46は、シリンダによって、第二コア挿通孔45に沿って、先端面が凹部44の周面と同一面を形成する位置から内部まで出没する(スライドする)ようになっている。そして、第二スライドコア46が突出すると、凹部44の開口部が閉塞されるようになっている。なお、第一スライドコア43を設けた下型のその他の構成は、上記実施形態のものと同様である。また、自動車用バイザー1bの射出成形に用いる上型の構造も、上記実施形態のものと同様である。
上記した第一スライドコア43を有する下型および上型を用いて射出成形により自動車用バイザーを製造する場合には、図14の如く、第一スライドコア43および各第二スライドコア46,46,46を突出させた状態(各凹部44,44,44を閉塞した状態)で、上型と下型とを合致させる。そして、図14(a)の如く、第一ランナー18から第一ゲート19を介して第一キャビティ41内へ溶融させた第一樹脂(アクリル樹脂)を充填し、所定の時間放置することによって樹脂を冷却する。そして、図14(b)の如く、第一スライドコア43を第一コア挿通孔の内部へ没入させるとともに、各第二スライドコア46,46,46を、第二コア挿通孔45の内部へ没入させる。次に、図14(c)の如く、第二ランナー29から第二ゲート30を介して第二キャビティ42内へ溶融させた第二樹脂(黒色のアクリル樹脂)を充填し、所定の時間放置することによって樹脂を冷却する。しかる後、上型12を水平方向に移動させることにより、上型12と下型13とを離反させる。そして、開放されたキャビティ内から成形品である自動車用バイザー1aを取り出すことによって、射出成形の一サイクルを完了する。
2・・庇体
3・・当接板
4・・係合突起
7・・第一スライドコア
8・・第三スライドコア
9・・第二スライドコア
10・・低透明層
11・・金型
12・・上型
13・・下型
14・・ベース部分
16・・凹部
31・・取付金具
43・・第一スライドコア
44・・凹部
46・・第二スライドコア
47・・係合突起
48・・第一スライドコア
49・・第二スライドコア
36・・窓枠
B・・自動車。
Claims (2)
- 帯状の当接板の下端縁に沿って帯状の庇体が外向きに膨出するように一体的に設けられた長尺状であり、
前記当接板および前記庇体の少なくとも一部が、第一樹脂からなる層の内側に第一樹脂より透明度の低い第二樹脂からなる低透明層を積層した積層構造になっているとともに、前記低透明層以外のベース部分が第一樹脂によって形成されており、
自動車の窓枠と係合する金具を係止させるための係合突起が、前記第二樹脂からなる低透明層の内側に一体的に形成された自動車用バイザーを製造するための製造方法であって、
庇体の外面および当接板の外面を形成するための第一金型と、庇体の内面および当接板の内面を形成するための第二金型とを用いた射出成形によるものであり、
第二金型に、第一スライドコアが出没自在に設けられているとともに、その第一スライドコアに第二スライドコアが出没自在に設けられており、その第二スライドコアを没入させると、第一スライドコアの表面に係合突起形成用の凹部が形成され、かつ、第二スライドコアを突出させると、その第二スライドコアによって前記凹部の開口部が閉塞されるようになっており、
第一スライドコアおよび第二スライドコアを突出させた第二金型と第一金型とを接合させることによって形成される第一キャビティに第一樹脂を射出することによって、ベース部分を形成した後、
第一金型をその状態で保持し第一スライドコアおよび第二スライドコアを没入させることによって形成される第二キャビティに第二樹脂を射出することによって、係合突起を有する低透明層を形成することを特徴とする自動車用バイザーの製造方法。 - 帯状の当接板の下端縁に沿って帯状の庇体が外向きに膨出するように一体的に設けられた長尺状であり、
前記当接板および前記庇体の少なくとも一部が、第一樹脂からなる層の内側に第一樹脂より透明度の低い第二樹脂からなる低透明層を積層した積層構造になっているとともに、前記低透明層以外のベース部分が第一樹脂によって形成されており、
自動車の窓枠と係合する金具を係止させるための係合突起が、前記第二樹脂からなる低透明層の内側に一体的に形成されており、かつ、当接板の下端の少なくとも一部から、庇体の内側において下向きに突出するように形成された自動車用バイザーを製造するための製造方法であって、
庇体の外面および当接板の外面を形成するための第一金型と、庇体の内面および当接板の内面を形成するための第二金型とを用いた射出成形によるものであり、
第二金型に、第一スライドコアが出没自在に設けられているとともに、その第一スライドコアに、係合突起の庇体と反対側の面を形成するための第二スライドコアと、庇体の内面の一部および係合突起の庇体側の面を形成するための第三スライドコアとが出没自在に設けられており、
第二スライドコアを没入させると、第一スライドコアの表面に、係合突起形成用の凹部が形成され、かつ、第二スライドコアおよび第三スライドコアを突出させると、それらの第二スライドコアおよび第三スライドコアによって前記凹部の開口部が閉塞されるようになっており、
第一スライドコア、第二スライドコアおよび第三スライドコアを突出させた第二金型と第一金型とを接合させることによって形成される第一キャビティに第一樹脂を射出することによって、ベース部分を形成した後、
第一金型をその状態で保持し第一スライドコア、第二スライドコアを没入させることによって形成される第二キャビティに第二樹脂を射出することによって、係合突起を有する低透明層を形成し、しかる後、第三スライドコアを没入させた後に第一金型と第二金型とを離反させて成形品を取り出すことを特徴とする自動車用バイザーの製造方法。
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