JP2002067087A - 射出成形樹脂型用ゲート構造 - Google Patents
射出成形樹脂型用ゲート構造Info
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- JP2002067087A JP2002067087A JP2000260078A JP2000260078A JP2002067087A JP 2002067087 A JP2002067087 A JP 2002067087A JP 2000260078 A JP2000260078 A JP 2000260078A JP 2000260078 A JP2000260078 A JP 2000260078A JP 2002067087 A JP2002067087 A JP 2002067087A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 射出成形樹脂型のゲート部附近の型温上昇に
伴うクラック等に起因する製品部の成形不良を防止す
る。 【解決手段】 耐熱樹脂型のゲート部の下流にサブゲー
ト部を設け、成形品８を成形した際、ゲート１０と製品
部１２の間にサブゲート１１が形成されるようにするこ
とで、ゲート部の型温上昇に伴うダメージが製品部１２
に及ばないようにする。この際、サブゲート１１の形状
として、ゲート１０より幅広の偏平形状にする。
伴うクラック等に起因する製品部の成形不良を防止す
る。 【解決手段】 耐熱樹脂型のゲート部の下流にサブゲー
ト部を設け、成形品８を成形した際、ゲート１０と製品
部１２の間にサブゲート１１が形成されるようにするこ
とで、ゲート部の型温上昇に伴うダメージが製品部１２
に及ばないようにする。この際、サブゲート１１の形状
として、ゲート１０より幅広の偏平形状にする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製品を射
出成形する際使用される耐熱樹脂型のゲート構造に関す
る。
出成形する際使用される耐熱樹脂型のゲート構造に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、合成樹脂製品を製造する射出成形
型として、例えば特開昭５１−１１１８６２号や特開昭
５７−１６３５１９号のような耐熱性樹脂型が知られて
おり、一般的に耐久性が悪いため、試作品等の少数製品
の作製用に使用されることが多かったが、近年では、耐
久性樹脂の開発により大量生産向けの成形型としても使
用されるようになっている。
型として、例えば特開昭５１−１１１８６２号や特開昭
５７−１６３５１９号のような耐熱性樹脂型が知られて
おり、一般的に耐久性が悪いため、試作品等の少数製品
の作製用に使用されることが多かったが、近年では、耐
久性樹脂の開発により大量生産向けの成形型としても使
用されるようになっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
樹脂型で、例えば図４に示すようなランナー５１からゲ
ート５２を通して製品部５３に溶融樹脂を射出して成形
すると、ランナー５１の先端が小径に絞られているた
め、溶融樹脂の流速が上がり、同部の型温が上昇する傾
向にある。一方、樹脂型は一般的に金属製型等に較べて
熱伝導率及び型強度が低いため、射出が繰り返されると
樹脂型のゲート部やゲート部に連なる製品成形部等にク
ラックが発生し、このクラックが製品部５３にクラック
跡ｃとして転写されると成形不良となるため、試作品や
表面が平坦な製品等の場合、ゲート５２を切断後、サン
ドペーパ等で修正しているが、例えば表面にしぼ模様を
形成したような場合は、サンドペーパ等による修正が不
可能である。
樹脂型で、例えば図４に示すようなランナー５１からゲ
ート５２を通して製品部５３に溶融樹脂を射出して成形
すると、ランナー５１の先端が小径に絞られているた
め、溶融樹脂の流速が上がり、同部の型温が上昇する傾
向にある。一方、樹脂型は一般的に金属製型等に較べて
熱伝導率及び型強度が低いため、射出が繰り返されると
樹脂型のゲート部やゲート部に連なる製品成形部等にク
ラックが発生し、このクラックが製品部５３にクラック
跡ｃとして転写されると成形不良となるため、試作品や
表面が平坦な製品等の場合、ゲート５２を切断後、サン
ドペーパ等で修正しているが、例えば表面にしぼ模様を
形成したような場合は、サンドペーパ等による修正が不
可能である。
【０００４】そこで本発明は、樹脂型のゲート部附近の
クラック等に起因する製品部の成形不良を防止すること
を目的とする。
クラック等に起因する製品部の成形不良を防止すること
を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ランナー部やゲート部や製品成形部等が耐熱
樹脂によって形成される射出成形樹脂型のゲートの構造
において、ゲート部と製品成形部との間に所定長さのサ
ブゲート部を設けるようにした。
本発明は、ランナー部やゲート部や製品成形部等が耐熱
樹脂によって形成される射出成形樹脂型のゲートの構造
において、ゲート部と製品成形部との間に所定長さのサ
ブゲート部を設けるようにした。
【０００６】このようにゲート部と製品成形部との間に
サブゲート部を設け、型温上昇によって不具合が生じ易
いゲート部と製品成形部との距離を離すことにより、成
形不良等のダメージが製品部に及ばないようにし、サブ
ゲート部で成形されるサブゲートは成形後切除する。こ
のため、サブゲート部の長さは、ゲート部附近で生じ易
いクラック等の影響が及ばないような長さに設定し、射
出圧や溶融樹脂の種類や製品形状や耐熱樹脂の特性等を
勘案して適切な長さに設定する。
サブゲート部を設け、型温上昇によって不具合が生じ易
いゲート部と製品成形部との距離を離すことにより、成
形不良等のダメージが製品部に及ばないようにし、サブ
ゲート部で成形されるサブゲートは成形後切除する。こ
のため、サブゲート部の長さは、ゲート部附近で生じ易
いクラック等の影響が及ばないような長さに設定し、射
出圧や溶融樹脂の種類や製品形状や耐熱樹脂の特性等を
勘案して適切な長さに設定する。
【０００７】また請求項２では、サブゲート部を、ゲー
ト部より幅広の偏平状にした。このように偏平状にする
ことにより、ゲート切断後のゲート跡を目立たなくする
ことが出来、またゲート部より幅広のサブゲート部にす
ることで、溶融樹脂の流れを円滑にすることが出来る。
ト部より幅広の偏平状にした。このように偏平状にする
ことにより、ゲート切断後のゲート跡を目立たなくする
ことが出来、またゲート部より幅広のサブゲート部にす
ることで、溶融樹脂の流れを円滑にすることが出来る。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図１は本発明に係る
射出成形型の説明図、図２はゲート構造を説明するため
の成形品の説明図、図３は耐久性の検証試験を行った時
の説明図である。
した図面に基づき説明する。ここで図１は本発明に係る
射出成形型の説明図、図２はゲート構造を説明するため
の成形品の説明図、図３は耐久性の検証試験を行った時
の説明図である。
【０００９】本発明に係る射出成形樹脂型用ゲートは、
樹脂型により射出成形を繰り返すことによりゲート附近
の樹脂型にクラックが発生し、このクラックに起因する
成形不良が製品部に及ぶのを防止出来るようにされ、例
えば図１に示すような射出成形樹脂型１に適用されてい
る。
樹脂型により射出成形を繰り返すことによりゲート附近
の樹脂型にクラックが発生し、このクラックに起因する
成形不良が製品部に及ぶのを防止出来るようにされ、例
えば図１に示すような射出成形樹脂型１に適用されてい
る。
【００１０】この射出成形樹脂型１は、固定型２と可動
型３を備え、これら固定型２と可動型３は、それぞれＺ
Ａ等の材質からなる本体部２ａ、３ａと、エポキシ等の
耐熱樹脂からなる樹脂層部２ｂ、３ｂから構成されると
ともに、固定型２には、溶融樹脂を注入するスプルーブ
ッシュ４が設けられ、可動型３には突き出し機構５が設
けられている。
型３を備え、これら固定型２と可動型３は、それぞれＺ
Ａ等の材質からなる本体部２ａ、３ａと、エポキシ等の
耐熱樹脂からなる樹脂層部２ｂ、３ｂから構成されると
ともに、固定型２には、溶融樹脂を注入するスプルーブ
ッシュ４が設けられ、可動型３には突き出し機構５が設
けられている。
【００１１】そして、固定型２と可動型３が型締めされ
ると、スプルー部６の下流に、ランナー部やゲート部や
サブゲート部等を介して製品成形部７が形成されるよう
にしており、このような射出成形樹脂型１に溶融樹脂を
射出して図２に示すような成形品８を成形すると、ラン
ナ部に対応するランナ９と、ゲート部に対応するゲート
１０と、サブゲート部に対応するサブゲート１１と、製
品成形部に対応する製品部１２が成形されるようにして
おり、また製品部１２には、しぼ模様等の模様が刻設さ
れるようにしている。
ると、スプルー部６の下流に、ランナー部やゲート部や
サブゲート部等を介して製品成形部７が形成されるよう
にしており、このような射出成形樹脂型１に溶融樹脂を
射出して図２に示すような成形品８を成形すると、ラン
ナ部に対応するランナ９と、ゲート部に対応するゲート
１０と、サブゲート部に対応するサブゲート１１と、製
品成形部に対応する製品部１２が成形されるようにして
おり、また製品部１２には、しぼ模様等の模様が刻設さ
れるようにしている。
【００１２】ここで、サブゲート１１の形状は、ゲート
１０より幅広で且つ偏平状にされており、また、その長
さは、ゲート部の型温上昇に伴うストレスが製品部１２
に及ばないような長さに設定されている。ここで、サブ
ゲート１１を偏平状にしているのは、切断後のゲート跡
を目立たなくするためであり、またゲート１０より幅広
にしているのは、溶融樹脂の円滑な流れを確保するため
である。
１０より幅広で且つ偏平状にされており、また、その長
さは、ゲート部の型温上昇に伴うストレスが製品部１２
に及ばないような長さに設定されている。ここで、サブ
ゲート１１を偏平状にしているのは、切断後のゲート跡
を目立たなくするためであり、またゲート１０より幅広
にしているのは、溶融樹脂の円滑な流れを確保するため
である。
【００１３】以上のような本発明のゲート構造の効果に
ついて、図３に示すように、本発明に係るゲート１０、
サブゲート１１の構造と、従来構造のゲート５２の二つ
が形成されるようにして比較検証した。
ついて、図３に示すように、本発明に係るゲート１０、
サブゲート１１の構造と、従来構造のゲート５２の二つ
が形成されるようにして比較検証した。
【００１４】この結果、従来構造のゲート５２では、１
０００ショットから固定型と可動型の両方のゲート部附
近にクラックが発生し、製品部１２に悪影響を与えるよ
うになったが、本発明に係るゲート構造では５万ショッ
ト繰り返しても上記のような不具合が発生しなかった。
そこで本発明の有効性が確認された。
０００ショットから固定型と可動型の両方のゲート部附
近にクラックが発生し、製品部１２に悪影響を与えるよ
うになったが、本発明に係るゲート構造では５万ショッ
ト繰り返しても上記のような不具合が発生しなかった。
そこで本発明の有効性が確認された。
【００１５】尚、本発明は以上のような実施形態に限定
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に属する。例えば樹脂
型の構成や製品形状等は一例であり、またしぼ模様等の
ない製品にも適用可能である。
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に属する。例えば樹脂
型の構成や製品形状等は一例であり、またしぼ模様等の
ない製品にも適用可能である。
【００１６】
【発明の効果】以上のように本発明に係る射出成形樹脂
型用ゲート構造は、ランナー部の下流のゲート部と製品
成形部との間に所定長さのサブゲート部を設けるように
したため、ゲート部の型温が上昇しても製品部にダメー
ジを受けるような不具合が抑制される。また請求項２の
ように、サブゲート部を、ゲート部より幅広の偏平状に
すれば、ゲート切断後のゲート跡を目立たなくすること
が出来、しかも溶融樹脂の流れを円滑にすることが出来
る。
型用ゲート構造は、ランナー部の下流のゲート部と製品
成形部との間に所定長さのサブゲート部を設けるように
したため、ゲート部の型温が上昇しても製品部にダメー
ジを受けるような不具合が抑制される。また請求項２の
ように、サブゲート部を、ゲート部より幅広の偏平状に
すれば、ゲート切断後のゲート跡を目立たなくすること
が出来、しかも溶融樹脂の流れを円滑にすることが出来
る。
【図１】本発明に係る射出成形型の説明図
【図２】ゲート構造を説明するための成形品の説明図
【図３】耐久性の検証試験を行った時の説明図
【図４】従来のゲートの不具合状態を説明する説明図
１…射出成形樹脂型、７…製品成形部、８…成形品、９
…ランナー、１０…ゲート、１１…サブゲート、１２…
製品部。
…ランナー、１０…ゲート、１１…サブゲート、１２…
製品部。
Claims (2)
- 【請求項１】 ランナー部やゲート部や製品成形部等が
耐熱樹脂によって形成される射出成形樹脂型のゲート部
の構造であって、前記ゲート部と製品成形部との間に所
定長さのサブゲート部を設けることを特徴とする射出成
形樹脂型用ゲート構造。 - 【請求項２】 請求項１に記載の射出成型用樹脂型用ゲ
ート構造において、前記サブゲート部を、ゲート部より
幅広の偏平状にすることを特徴とする射出成形樹脂型用
ゲート構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000260078A JP3815957B2 (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | 射出成形樹脂型用ゲート構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000260078A JP3815957B2 (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | 射出成形樹脂型用ゲート構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002067087A true JP2002067087A (ja) | 2002-03-05 |
| JP3815957B2 JP3815957B2 (ja) | 2006-08-30 |
Family
ID=18748141
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000260078A Expired - Fee Related JP3815957B2 (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | 射出成形樹脂型用ゲート構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3815957B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6048714B1 (ja) * | 2016-03-25 | 2016-12-21 | 有限会社小椋製作所 | 射出成形金型及びゲートブッシュ |
Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5595514A (en) * | 1978-10-27 | 1980-07-19 | Universal Optical | Plastic molding and its manufacturing device and its preparation |
| JPS6469319A (en) * | 1987-09-11 | 1989-03-15 | Mitsubishi Gas Chemical Co | Manufacture of molding having mirror surface |
| JPH0483621A (ja) * | 1990-07-26 | 1992-03-17 | Olympus Optical Co Ltd | 鏡面を有する光学成形体の成形方法 |
| JPH0595014A (ja) * | 1991-10-02 | 1993-04-16 | Hitachi Ltd | 封止体形成方法 |
| JPH07290514A (ja) * | 1994-04-28 | 1995-11-07 | Mitsubishi Materials Corp | リングゲート金型 |
| JPH1095031A (ja) * | 1996-09-24 | 1998-04-14 | Dainippon Printing Co Ltd | 情報カードの成形金型及び成形方法並びに情報カード |
| JPH11291296A (ja) * | 1998-04-07 | 1999-10-26 | Nissan Motor Co Ltd | 射出成形型 |
-
2000
- 2000-08-30 JP JP2000260078A patent/JP3815957B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPS5595514A (en) * | 1978-10-27 | 1980-07-19 | Universal Optical | Plastic molding and its manufacturing device and its preparation |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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|---|---|
| JP3815957B2 (ja) | 2006-08-30 |
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