JPH04288205A - プラスチック成形用黒鉛型 - Google Patents

プラスチック成形用黒鉛型

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JPH04288205A
JPH04288205A JP5193291A JP5193291A JPH04288205A JP H04288205 A JPH04288205 A JP H04288205A JP 5193291 A JP5193291 A JP 5193291A JP 5193291 A JP5193291 A JP 5193291A JP H04288205 A JPH04288205 A JP H04288205A
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graphite
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plastic
thermal expansion
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Takashi Takagi
俊 高木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラスチック成形用型に
関し、特にその型を黒鉛材料によって形成したプラスチ
ック成形用黒鉛型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチック材料によって所定形状の製
品を成形するには、射出成形するにせよ真空成形するに
せよ、一般に図1に示すような分割された型により所謂
キャビティを形成して、このキャビティの有する形に応
じたプラスチック製品を成形するようにしている。また
、この成形に際しては、熱可塑性のプラスチックを例に
とって考えてみるとプラスチック材料をその可塑化温度
(一般的には、175℃〜320℃)まで加熱して型内
で成形し、その後冷却して固化させなければならないの
である。出願人は、このようなプラスチック成形用型と
して、熱膨張が極めて小さいためプラスチックの成形時
の精度が得やすいこと、及び放熱特性が非常に良くてプ
ラスチックの成形を効率良く行えることなどの長所を有
効に利用して、キャビティを構成する型を黒鉛製のもの
としたプラスチック成形用型を既に提案してきている。
【0003】ところで、このような黒鉛によってキャビ
ティを構成する型を形成しても、加熱されたプラスチッ
ク材料をキャビティ内に注入するためのスプールブッシ
ュ、プラスチック成形品の離型のためのエジェクターピ
ン、型のキャビティ面を部分的に補強するための入れ子
等の型の構造部品には、従来通りの材料、すなわち炭素
工具鋼SK4、合金工具鋼SKD61、あるいは高速度
工具鋼SKH51等が強度の面から用いられていたので
ある。
【0004】以上のような構成部品を構成している鋼材
料は、その熱膨張率が、キャビティを構成している型材
の黒鉛の2〜6倍となるものである。つまり、一般的な
黒鉛材の熱膨張率は2.0×10−6/℃〜7.0×1
0−6/℃(50℃〜400℃において)であるのに対
して、鋼材料の熱膨張率は12.9×10−6/℃(室
温程度において)程度もあるものである。また、これら
の構造部品は、プラスチック成形品へのバリの発生防止
及び、成形をより精密に行なう必要上、黒鉛製の型に対
して非常に小さなクリアランスで以って組み付ける必要
があるものである。
【0005】このため、従来のプラスチック成形用黒鉛
型においては、加熱され型内に注入されたプラスチック
材料からの熱が各構造部品に伝えられると、これらの構
造部品が黒鉛製の型以上の熱膨張をすることになり、当
然黒鉛側とのクリアランスがなくなってくる。このよう
な状態になると、黒鉛側を圧迫等してこれに亀裂を生じ
させることにもなる。特に、例えばエジェクターピン等
の構造部品においては、黒鉛製の型側と摺接することが
繰り返されるから、かじりの発生、さらには摩耗部への
樹脂進入による黒鉛製の型側に亀裂や割れがより多く生
じてしまうのである。
【0006】そこで、本発明者等は、このような黒鉛製
の型に亀裂や割れが生じないようにするにはどうしたら
よいかについて種々検討を重ねてきた結果、本発明を完
成したのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この種のプ
ラスチック成形用黒鉛型における上述した実状に対処す
べくなされたもので、その解決しようとする課題は、異
質な構造部品によって黒鉛型に引き起こされる亀裂や割
れである。
【0008】そして、本発明の目的とするところは、亀
裂や割れが生じることのないプラスチック成形用黒鉛型
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】以上の課題を解
決するために、まず第一請求項に係る発明の採った手段
は、実施例において使用する符号を付して説明すると、
「プラスチック成形用黒鉛型10において、型を構成す
るスプールブッシュ13、エジェクターピン14、入れ
子15等の構造部品を、型を構成している黒鉛と同等も
しくはそれ以下の熱膨張係数を有した金属あるいはセラ
ミック等の材料によって形成したことを特徴とするプラ
スチック成形用黒鉛型10」である。
【0010】以上のように構成したプラスチック成形用
黒鉛型10においては、スプールブッシュ13やエジェ
クターピン14等の構造部品の熱膨張係数が、可動型1
1及び固定型12を形成している黒鉛のそれと同等かそ
れ以下としてあるから、このプラスチック成形用黒鉛型
10全体がノズル20からスプールブッシュ13を通し
てキャビティC内に注入されたプラスチック材料によっ
て加熱されたとしても、各構造部品が黒鉛からなる可動
型11または固定型12以上に熱膨張することはない。 このため、可動型11または固定型12と各構造部品間
のクリアランスが無くなることはなく、可動型11及び
固定型12を形成している黒鉛に亀裂や割れを生ずるこ
とはないのである。
【0011】また、前述した課題を解決するために、第
二請求項に係る発明の採った手段は、第一請求項に係る
プラスチック成形用黒鉛型10を構成している各構造部
品の熱伝導率を、可動型11及び固定型12を構成して
いる黒鉛と同等もしくはそれ以上としたことである。
【0012】この第二請求項に係るプラスチック成形用
黒鉛型10においては、各構造部品における熱伝導率を
可動型11や固定型12を構成している黒鉛と同等もし
くはこれ以上のものとしたことによって、次の作用を有
しているのである。つまり、このプラスチック成形用黒
鉛型10全体がノズル20からスプールブッシュ13を
通してキャビティC内に注入されたプラスチック材料に
よって加熱されたとしても、その熱は各構造部品自体を
通して隣接する可動型11や固定型12等の黒鉛、ある
いはこれらの構造部品を支持している図示しない部材を
介して系外に速やかに伝導されるから、各構造部品が可
動型11や固定型12より高温となることはないのであ
る。従って、この点によっても、各構造部品が可動型1
1や固定型12以上に熱膨張をすることなく、可動型1
1や固定型12に亀裂や割れを生じさせることはないの
である。
【0013】特に、この第二請求項に係るプラスチック
成形用黒鉛型10においては、その各構造部品自体が十
分な熱伝導率を有していて、この製造部品を介して熱を
速やかに系外に出し得るものであれば、各構造部品自体
の熱膨張率が黒鉛のそれよりも大きなものであってもよ
いものである。勿論、各構造部品自体の熱膨張率が第一
請求項に係るプラスチック成形用黒鉛型10と同様に規
定されていれば、割れや亀裂の生じない黒鉛型として十
分なものとなることは言うまでもない。
【0014】
【実施例】次に、各発明を図面に示した実施例を参照し
て説明するが、第一請求項に係るプラスチック成形用黒
鉛型10は第二請求項に係るプラスチック成形用黒鉛型
10と実質的に同等なものであるから、以下の説明は、
第二請求項に係るプラスチック成形用黒鉛型10を中心
にして行うものである。
【0015】実施例1 図1にはこの第二請求項に係るプラスチック成形用黒鉛
型10を採用した射出成形機の断面が示してあり、この
プラスチック成形用黒鉛型10においては、黒鉛製の可
動型11及び固定型12を突き合わせることにより、プ
ラスチック成形を行うためのキャビティCを構成するよ
うにしている。このキャビティCに対しては、図示上方
に示したノズル20から、固定型12に設けたスプール
ブッシュ13を介してプラスチック材料が注入されるも
のである。
【0016】また、このプラスチック成形用黒鉛型10
においては、その固定型12を図示しない台等に固定し
、支持するとともに、この固定型12に対して可動型1
1を左右動できるようにしてある。この可動型11の固
定型12に対する左右動は、固定型12に対する可動型
11の位置を常に正確に保ちながら一定状態のキャビテ
ィCを形成しなければならないから、可動型11及び固
定型12は構造部品の一種である。また、このプラスチ
ック成形用黒鉛型10は、その他成形型として必要なエ
ジェクターピン14、入れ子15等の他の構造部品をも
有しているが、これらについては型として通常必要とさ
れるものであるから、その説明は省略する。
【0017】以上のようなスプールブッシュ13、エジ
ェクターピン14、入れ子15及びこれを支持する構造
部品は、この実施例1においては、熱膨張係数が4.6
×10−6/℃(30〜300℃において)の鉄−42
%ニッケル合金、所謂42アロイ材を使用した。一方、
可動型11及び固定型12を構成している黒鉛としては
、熱膨張係数及び熱伝導率が、それぞれ5.0×10−
6/℃(30〜300℃において)及び80kcal/
m・hr℃のものを使用した。
【0018】実施例2 この実施例2においては、熱膨張係数が3.6×10−
6/℃(RT−1000℃において)、熱伝導率が24
0kcal/m・hr℃の窒化アルミを使用した。一方
、可動型11及び固定型12を構成している黒鉛として
は、熱膨張係数及び熱伝導率がそれぞれ4.5×10−
6/℃(RT−400℃において)及び120kcal
/m・hr℃のものを使用した。その他の構成について
は、上記実施例1と同様である。
【0019】この実施例における場合に限らず、エジェ
クターピン14等の各構造部品を構成する材料としては
実施例以外の金属合金、セラミックス等を採用すること
ができることは当然である。この場合、可動型11及び
固定型12を形成している黒鉛の熱膨張係数及び熱伝導
率を前述した規定範囲内のものとすることができること
は当然として、そのような範囲内のものとすることが重
要である。
【0020】
【発明の効果】以上説明した通り、まず、第一請求項に
係る発明においては、各構造部品の熱膨張係数を、可動
型11及び固定型12を形成している黒鉛のそれと同等
かそれ以下としたことにその特徴があり、これにより、
プラスチック材料からの熱が加えられたたとしても、亀
裂や割れが生じることのないプラスチック成形用黒鉛型
を提供することができるのである。
【0021】また、第二請求項に係る発明においては、
各構造部品の熱伝導率を、可動型11及び固定型12を
構成している黒鉛のそれと同等かあるいはそれよりも大
きなものとしたから、上記と同様の効果を確実に実現す
ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】各発明に係るプラスチック成形用黒鉛型を採用
した射出成形機の代表的な例を示す断面図である。
【符号の説明】 10  プラスチック成形用黒鉛型 11  可動型 12  固定型 13  スプールブッシュ 14  サポートピン 15  ガイドブッシュ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  プラスチック成形用黒鉛型において、
    型を構成するスプールブッシュ、エジェクターピン、入
    れ子等の構造部品を、型を構成している黒鉛と同等もし
    くはそれ以下の熱膨張係数を有した金属あるいはセラミ
    ック等の材料によって形成したことを特徴とするプラス
    チック成形用黒鉛型。
  2. 【請求項2】  前記構造部品を形成している材料の熱
    伝導率を前記黒鉛と同等もしくはそれ以上としたことを
    特徴とするプラスチック成形用黒鉛型。
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