JP2002066652A - パンチプレス用金型およびパンチプレスにおける加工方法 - Google Patents

パンチプレス用金型およびパンチプレスにおける加工方法

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JP2002066652A
JP2002066652A JP2000256115A JP2000256115A JP2002066652A JP 2002066652 A JP2002066652 A JP 2002066652A JP 2000256115 A JP2000256115 A JP 2000256115A JP 2000256115 A JP2000256115 A JP 2000256115A JP 2002066652 A JP2002066652 A JP 2002066652A
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die
punch
work
stripper
pressing
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JP2000256115A
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Yoshinari Kitayama
良成 北山
Satoshi Matsuura
聡 松浦
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Komatsu Industries Corp
Original Assignee
Komatsu Industries Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パンチプレスの追い切り加工において、精度よ
く、しかも作業効率よく、打ち抜き加工部位のばり取り
を行うことができるパンチプレス用金型およびパンチプ
レスにおける加工方法を提供すること。 【解決手段】パンチプレス用金型1において、ダイ30
に追い切り加工用の追い切りダイ部32Bとワークのば
りをつぶすばり取り加工用の押圧ダイ部33Bとを設
け、パンチ20に追い切りダイ部32Bに対応した追い
切りパンチ部23Bを設け、ストリッパ40に押圧ダイ
部33Bに対応した押圧部42を設けた。ストリッパ4
0を下降させてワークをダイ30側に押さえつけること
でばりつぶしが行え、ついでパンチ20を下降させるこ
とでワークに打ち抜き加工を施すことができる。従っ
て、通常のプレス動作を1回行うだけで、打ち抜き加工
およびばり取り加工の両加工を行えるようになり、生産
性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パンチプレス用金
型およびパンチプレスにおける加工方法に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、たとえばタレットパンチプレス
のようなパンチプレスで追い切り加工(追い抜き加工と
もいう)を行うことが知られている。追い切り加工の具
体的な例を図12に示す。ここで、Wは鉄板等のワー
ク、Sは製品、S1は製品Sの外周形状、斜線部分はパ
ンチプレスの追い切り加工による打ち抜き部分で、二点
鎖線で示すPは、1回のパンチングで打ち抜かれる部分
である。図示しない金型とワークWとを水平方向へ相対
移動させながら、複数回のパンチングにより連続して部
分Pを打ち抜いていくことで、製品Sの外周形状S1を
打ち抜くことができ、ワークWから製品Sが得られる。
このような追い切り加工では、通常、打ち抜き加工を行
った後、グラインダ等を用いて製品Sの打ち抜き加工部
位のばり取りを行う。打ち抜き加工をパンチプレスで行
った後に、別の機械であるグラインダでばり取り加工を
行っているため、製品Sの段取り替えを行わなければな
らず、手間がかかるという問題がある。
【0003】このような問題を解決するため、パンチプ
レスにばり取り機能を持たせることで、段取り替えをな
くすことが考えられる。たとえば、打ち抜き加工を行う
パンチプレスでは、以下に示すようなばり取り機能を備
えたものが提案されている。 実用新案登録第2579388号公報、特開平10−
43821号公報、および特開平10−109118号
公報。 これらの公報に記載のものは、いずれも次のような動作
をする。まず、ダイ側からパンチ側へワークを半抜き加
工、つまり、パンチと略同形状のくぼみをワークに形成
して、だれ面を形成しておく。ついで、ダイおよびパン
チにより、半抜き加工されたワークをだれ面の部分でパ
ンチ側からダイ側へ打ち抜くことで、ばりの発生を抑制
している。 特開平5−42330号公報 この公報に記載された発明は、切削加工により、パンチ
と略同形状の溝をワークに予め形成し、この溝に沿って
パンチおよびダイにより打ち抜くことで、ばりの発生を
抑制している。 特開平10−263721号公報 この公報に記載された発明は、上下に間隔を隔てて設置
されるとともに互いに接近する方向へスプリングで付勢
される一対のローラでワークを挟み込み、この状態でワ
ークを水平方向へ移動させることでローラでばりを押し
つぶしている。 特開平8−267158号公報 この公報に記載された発明において、ダイは、ダイ本体
を有しており、このダイ本体の上下方向へ貫通したダイ
穴の上部周縁には切刃を有したリング状の突出部が形成
されることでダイが構成されている。このようなダイお
よびパンチによりワークが打ち抜かれ、この打ち抜き加
工時に、前記突出部でワーク下面を押圧することで、ワ
ーク下面でのばりの発生を防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような〜の各公報に開示されているものでは、以
下に示すような問題がある。では、ワークの板厚や材
質が異なると、半抜き加工の加工条件も変わるので、だ
れ面の形成がうまくいかずにばりの発生を防止できなく
なる。このような問題を解決するため、ワークの板厚や
材質が異なる毎に、専用の金型を用いて半抜き加工およ
び打ち抜き加工を行うことも考えられるが、部品点数が
増大するとともに、金型の段取り替え等の作業が増えて
しまうという問題がある。では、溝加工で生じた切粉
がワーク表面に残った場合、打ち抜き加工時に金型等で
切粉をワークに押しつけてしまい、ワークに圧痕をつけ
てしまう可能性がある。では、通常、ワークの移動は
当該ワークの縁を把持するワークホルダを水平方向へ移
動させることで行われているので、一対のローラで挟ん
だ状態でワークを水平方向へ移動させると、ワークホル
ダでつかんでいるワークの位置がずれたり、ワークその
ものが引っ張られて伸びや反りが生じる可能性がある。
では、ダイの切刃がリング状の突出部に形成されてい
るため、ダイを研磨するには、三次元方向に研磨しなけ
ればならない。たとえば直方体のダイ本体に貫通孔を形
成しただけの通常のダイの場合、ダイを研磨するには、
水平方向へ研磨すればよく、このような通常のダイに比
べると、で用いられるダイの切刃の研磨は難しく、ラ
ンニングコストが高くなる。
【0005】本発明の目的は、パンチプレスの追い切り
加工において、精度よく、しかも作業効率よく、打ち抜
き加工部位のばり取りを行うことができるパンチプレス
用金型およびパンチプレスにおける加工方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のパンチプレス用
金型は、上記目的を達成するために、以下の構成を備え
る。請求項1に記載の発明は、パンチと、このパンチに
対応したダイと、前記パンチおよび前記ダイ間に配置さ
れるストリッパとを備えるとともに、パンチプレスにお
ける追い切り加工を行うパンチプレス用金型であって、
前記ダイは、前記追い切り加工用の追い切りダイ部と、
前記追い切り加工により生じたワークのばりをつぶすば
り取り加工用の押圧ダイ部とを含んで構成されていると
ともに、これら追い切りダイ部および押圧ダイ部がオフ
セットして設置され、前記パンチは、前記追い切りダイ
部に対応して設けられる追い切りパンチ部を含んで構成
され、前記ストリッパは、前記押圧ダイ部に対応して設
けられかつ前記ワークを前記押圧ダイ部に向かって押圧
する押圧部を含んで構成されていることを特徴とするも
のである。
【0007】この発明によれば、ワンセットのパンチプ
レス用金型において、パンチに追い切りパンチ部を設
け、ストリッパに押圧部を設け、ダイに追い切りダイ部
および押圧ダイ部を設けているので、ストリッパおよび
ダイを互いに接近する方向へ移動させる、すなわちスト
リッパでワークをダイ側に押さえることでばり取り加工
が行え、パンチおよびダイを互いに接近する方向へ移動
させることで打ち抜き加工が行える。つまり、パンチ、
ダイ、およびストリッパからなるパンチプレス用金型の
通常のプレス動作を1回行うだけで、打ち抜き加工およ
びばり取り加工の両加工を行えるようになり、生産性を
向上させることができる。また、ストリッパでばり取り
加工を行い、パンチで打ち抜き加工を行っているので、
パンチの移動ストローク長さに関係なく、ばりのつぶし
方の度合いを、ストリッパの移動ストローク長さを調整
することで所望に設定できる。さらに、パンチプレスに
本発明のパンチプレス用金型を装着すれば、打ち抜き加
工およびばり取り加工の2種類の加工をパンチプレスの
みで行うことができ、ワークの段取り替えが不要になる
とともに、独立したばり取り作業を不要にできる。そし
て、ワークの段取り替えが不要となる分、加工精度を向
上させることができる。また、2種類の金型を用意し、
その金型交換をする必要がなく、生産性が向上するばか
りか、加工精度も向上させることができる。また、ばり
をつぶすことで打ち抜き加工部位でのばりを除去してい
るため、ワークの板厚や材質等が異なっても、同じ一組
の金型を用いることができて、ワークの変更による金型
交換作業をなくすことができ、また、切粉が発生しない
ので、切粉処理が不要であるとともに切粉によりワーク
が傷つけることもない。また、従来のパンチプレスのば
り取り加工では、所定の全ての打ち抜き加工を行った後
金型を交換し、これら打ち抜き加工した部分の全てのば
り取り加工をするのが一般的であり、このような場合、
機械的位置決め精度およびワークひずみ等による再現位
置の変化で加工精度の悪化は避けられなかった。これに
対し、本願発明は、打ち抜き後すぐにばり取り加工を行
うので加工精度を良好にできる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のパンチプレス用金型において、前記押圧部は、平坦面
に形成されていることを特徴とするものである。この発
明によれば、押圧部が平坦面で形成されているので、広
い面でワークをダイ側に押さえることができ、ワーク表
面に圧痕を付けないようにできる。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のパンチプレス用金型において、前記押
圧ダイ部は、前記ワークのばりに接触する傾斜面を備え
た先細りの突起形状に形成されていることを特徴とする
ものである。この発明によれば、押圧ダイ部はワークの
ばり部分に接触する傾斜面を備えた先細りの突起形状に
形成されているので、ばり部分のみを確実にワーク側に
押しつぶすことができる。
【0010】一方、本発明のパンチプレスにおける加工
方法は、上記目的を達成するために、以下の方法を採用
する。請求項4に記載の発明は、パンチと、このパンチ
に対応したダイと、前記パンチおよび前記ダイ間に配置
されるストリッパとにより行うパンチプレスにおける加
工方法であって、前記ストリッパおよび前記ダイを互い
に接近する方向へ移動させ、前記ストリッパおよび前記
ダイにそれぞれ設けられた押圧部および押圧ダイ部によ
り、打ち抜き加工で生じたワークのばりをつぶすばり取
り加工を行い、このばり取り加工完了後、前記パンチを
前記ダイに接近する方向へ移動させて前記ワークに打ち
抜き加工を行うことを一工程とし、前記押圧部および押
圧ダイ部によりばり取り加工されるワークの部分は、前
工程で打ち抜き加工されかつ所定ピッチ送られたワーク
の部分であることを特徴とするものである。
【0011】この発明によれば、請求項1と略同様な作
用効果が期待できる。つまり、パンチ、ダイ、およびス
トリッパからなるパンチプレス用金型の通常のプレス動
作を1回行うだけで、打ち抜き加工およびばり取り加工
の両加工を行えるようになり、生産性が向上する等の作
用効果が期待できる。また、打ち抜き後すぐにばり取り
加工を行うので、機械的位置ずれおよびワークのひずみ
等による加工位置の変化がなく、加工精度を良好にでき
る。
【0012】請求項5に記載の発明は、パンチと、この
パンチに対応したダイと、前記パンチおよび前記ダイ間
に配置されるストリッパとにより行うパンチプレスにお
ける加工方法であって、前記パンチおよび前記ダイを互
いに接近する方向へ移動させてワークに打ち抜き加工を
行い、この打ち抜き加工完了後、前記ストリッパおよび
前記ダイにそれぞれ設けられた押圧部および押圧ダイ部
間に、最後に打ち抜き加工したワークの部分を配置し、
前記ストリッパおよび前記ダイを互いに接近する方向へ
移動させて前記ワークの部分のばりつぶしを行うことを
特徴とするものである。この発明によれば、パンチおよ
びダイを互いに接近、ついで離間する方向へ移動させて
最後の打ち抜き加工をワークに行った後、ストリッパお
よびダイを互いに接近する方向へ移動させて、最後に打
ち抜き加工したワークの部分のばり取り加工を行ってい
る。最後に打ち抜かれたワークの部分のばり取り加工時
において、パンチはダイと離間した状態にあるから、パ
ンチでワークを余計に打ち抜くことなく、ばり取り加工
のみを最後に打ち抜き加工したワークの部分に施すこと
ができる。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項4または
請求項5に記載のパンチプレスにおける加工方法におい
て、前記ストリッパの前記移動は、圧力制御により行う
ことを特徴とするものである。この発明によれば、スト
リッパの移動は圧力制御によって行われているから、ワ
ークの打ち抜き形状、材質違い等による適正押圧力の変
化に即時対応できて、押圧部および押圧ダイ部のワーク
に対してのつぶし力が容易に調整可能となり、ばり部分
を常に略一定量だけつぶすことができるとともに、スト
ローク長さを容易に調整できてばりのつぶし方の度合い
を簡単に調整できる。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項4または
請求項5に記載のパンチプレスにおける加工方法におい
て、前記ストリッパおよび/または前記ダイの移動は、
この移動方向へ沿った前記ストリッパおよび/または前
記ダイの位置を制御して行うことを特徴とするものであ
る。この発明によれば、ワークの板厚、材質違いに際し
ても、ストリッパおよび/またはダイの位置を制御して
ばりのつぶし量を即時正確に調整でき、ばり取り精度を
向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本発明に係るパンチプ
レス用金型1を備えたパンチプレス1Aの要部が示され
ている。金型1は、パンチ20(上金型20)、このパ
ンチ20に対応したダイ30(下金型30)、およびパ
ンチ20およびダイ30間に配置されたストリッパ40
から構成されており、パンチプレス1Aにおける追い切
り加工(追い抜き加工)に用いられるものである。ここ
で、追い切り加工とは、前述で、図12を参照して説明
したように、金型1とワークWとを水平方向へ相対移動
させながら、複数回のパンチングによりワークWから製
品Sの外周形状を連続して打ち抜く加工のことであり、
通常は図示しないワークホルダによりワークWの方が水
平方向へ移動可能に保持されている。本実施形態におい
ても、ワークWの方を水平方向へ移動させるものとし、
ワークWの移動方向(追い切り方向)を図中矢印Aで示
す。
【0016】パンチプレス1Aは、図示しないベースに
固定された下フレーム11と、この下フレーム11の上
方に固定された上フレーム12とを備えている。下フレ
ーム11には、つば付き円筒状の下スリーブ13が垂直
方向に挿通され、この下スリーブ13の上端側には、ダ
イ30が設置されている。下スリーブ13の下端側に
は、歯車13Aが固定され、この歯車13Aは、モータ
14の出力軸に固定された駆動歯車14Aとかみ合って
いる。上フレーム12には、つば15Aを有する円筒状
の上スリーブ15が垂直方向に挿通され、この上スリー
ブ15のつば15Aは、上フレーム12に形成されたス
トリッパ用シリンダ室12A内に上下動可能に設けられ
ている。つまり、つば15Aは、ピストンの役割をして
いる。このような上スリーブ15の下端側には、ストリ
ッパ40が設置されている。上フレーム12の上部には
パンチ用シリンダ室12Bが形成され、このパンチ用シ
リンダ室12B内にはピストン16が上下動可能に設け
られている。このピストン16には下方へ延びたシャフ
ト17が設けられており、このシャフト17は、上スリ
ーブ15の円筒内に挿通され、シャフト17に設けられ
たキー17Bおよび上スリーブ15円筒内に形成された
キー溝15Bにより、上スリーブ15に対して回転不能
かつ上下方向へ変位可能とされている。このようなシャ
フト17の下端側には、パンチ20が設置されている。
また、シャフト17の途中には、歯車17Aが固定さ
れ、この歯車17Aは、モータ18の出力軸に固定され
た駆動歯車18Aとかみ合っており、モータ18を駆動
させると、シャフト17が回転するとともに、上スリー
ブ15も回転するようになっている。そして、パンチ2
0(シャフト17)の上下方向の移動量、およびストリ
ッパ40(上スリーブ15)の上下方向の移動量は、各
シリンダ室12A,12B内のつば15Aおよびピスト
ン16の位置制御を行う油圧サーボ(図示せず)によっ
てそれぞれ設定できるようになっている。
【0017】金型1において、パンチ20は、図2ない
し図4に示すように、略円盤状に形成されたパンチ本体
21と、このパンチ本体21の上部中央に設けられたシ
ャンク22と、パンチ本体21の下部に取り付けられた
追い切りパンチ用チップ23とを備えている。パンチ本
体21の下面には、追い切りパンチ用チップ23が取り
付けられる平面矩形状の取付穴21Aが形成されてい
る。シャンク22は、パンチプレス1Aのシャフト17
の下端に着脱可能とされ、パンチプレス1Aの加工軸、
つまりシャフト17の軸心とパンチ20の中心とを合わ
せるためのものである。追い切り加工用の追い切りパン
チ用チップ23は、パンチ本体21の取付穴21Aに挿
入されて取り付けられた取付部23Aと、この取付部2
3Aに下方へ突出して設けられた追い切りパンチ部23
Bとを備えている。取付部23Aは、ねじ等の固着具2
5(図4)によりパンチ本体21に固定されている。追
い切りパンチ部23Bは、その下端(先端)に平面矩形
状の切刃を有している(図4参照)。
【0018】ストリッパ40は、図2、図3、および図
5に示すように、略円盤状に形成されたストリッパ本体
41と、このストリッパ本体41の下面に形成されたば
り取り加工用の押圧部42と、ストリッパ本体41の上
部側に形成されかつパンチプレス1Aの上スリーブ15
に取り付けられるスリーブ取付部43とを備えている。
ストリッパ本体41には、パンチ20の追い切りパンチ
部23Bに対応した位置に、追い切りパンチ部23Bが
挿通可能な挿通孔41Aが形成されている。押圧部42
は、後述するダイ30の押圧ダイ部33Bに対応した位
置に設けられ、ストリッパ本体41の下面に形成された
平坦面により構成されている。このようなストリッパ4
0および前述のパンチ20において、パンチ20の追い
切りパンチ部23Bと、ストリッパ40の押圧部42と
はオフセットして配置されており、オフセットの方向は
追い切り方向Aに沿っている。
【0019】ダイ30は、図2、図3、および図6に示
すように、略円盤状に形成されたダイ本体31と、この
ダイ本体31の上部にそれぞれ取り付けられた追い切り
加工用の追い切りダイ用チップ32およびばり取り加工
用の押圧ダイ用チップ33と、ダイ本体31の下部側に
形成されかつパンチプレス1Aの下スリーブ13に着脱
可能に取り付けられるスリーブ取付部34とを備えてい
る。
【0020】ダイ本体31の上面には、追い切りダイ用
チップ32および押圧ダイ用チップ33の2つのチップ
32,33が取り付けられる平面矩形状の取付穴31A
が形成されている。この取付穴31Aにおいて、追い切
りダイ用チップ32が配置される位置には、取付穴31
Aの底面からダイ本体31の下面へ向かってダイ本体3
1を貫通する貫通孔31Bが形成されている。
【0021】追い切り加工用の追い切りダイ用チップ3
2は、ダイ本体31の取付穴31Aに挿入されるととも
に、貫通孔31Bの取付穴31A底面に形成された開口
にまたがって取付穴31Aの底面に取り付けられる取付
部32Aと、追い切りパンチ用チップ23の追い切りパ
ンチ部23Bに対応した追い切りダイ部32Bとを備え
ている。取付部32Aは、ねじ等の固着具35によりダ
イ本体31に固定されている。追い切りダイ部32B
は、追い切りダイ用チップ32を上下方向に貫通しかつ
追い切りパンチ部23Bが挿通可能な貫通孔(いわゆる
ダイ穴)から構成され、この貫通孔のチップ32上面側
の開口は、追い切りパンチ部23Bの切刃形状と略同一
の大きさになっている。
【0022】ばり取り加工用の押圧ダイ用チップ33
は、ダイ本体31の取付穴31Aに挿入されるととも
に、取付穴31A底面に固着具35で取り付けられる取
付部33Aと、この取付部33Aの上面に配置された押
圧ダイ部33Bとを有している。ここで、押圧ダイ用チ
ップ33をダイ本体31に取り付けた際、取付部33A
の上面は、ダイ本体31の上面と略面一に形成され、押
圧ダイ部33Bは、取付部33A上面から上方へ突出し
ている。押圧ダイ部33Bは、略平行な一対の突条部3
31から構成され、この突条部331の長手方向は、追
い切り方向Aに沿っている。突条部331は、断面三角
形状に形成され、長手方向へ沿った外側の一対の傾斜面
331Aは、上端から下端へ向かうほど互いに離れてい
く方向へそれぞれ傾斜しており、各傾斜面331Aの取
付部33A上面に対する傾斜角度は略同一になってい
る。また、一対の突条部331間の距離は、追い切りパ
ンチ部23Bにおける切刃形状に対応して設定されてい
る。具体的には、追い切りパンチ部23Bの切刃形状の
追い切り方向Aと略直交する寸法L1に対して、外側傾
斜面331Aの各上端間の寸法L2は小さく形成され
(L2<L1)、外側傾斜面331Aの各下端間の寸法
L3は大きく形成されている(L3>L1)。
【0023】このようなダイ30において、追い切りダ
イ部32Bおよび押圧ダイ部33Bはオフセットしてダ
イ本体31に配置されており、オフセットの方向は追い
切り方向Aに沿っている。なお、ダイ30において、追
い切りダイ部32Bは追い切りパンチ部23Bに対応し
て配置され、押圧ダイ部33Bは押圧部42に対応して
配置されており、追い切りパンチ部23Bおよび押圧部
42間のオフセットの距離と、追い切りダイ部32Bお
よび押圧ダイ部33B間のオフセットの距離とは、略等
しくなっている。
【0024】次に、パンチプレス用金型1を備えたパン
チプレス1Aによる追い切り加工について説明する。ま
ず、図12を参照して概略を説明すると、パンチプレス
1Aによる追い切り加工は、追い切りパンチ部23Bお
よび追い切りダイ部32Bにより、ワークWを部分Pず
つ複数回連続して打ち抜いていくことで行われ、これに
より、製品Sの外周形状S1が打ち抜かれる。
【0025】次に、追い切り加工における一工程につい
て、詳細に説明する。なお、本実施形態の一工程とは、
パンチ20が上下方向へ移動する一往復間のこととす
る。まず、鉄板等のワークWをストリッパ40とダイ3
0との間に配置する(図7(A))。この際、パンチ2
0、ダイ30、およびストリッパ40は、各待機点に位
置している。なお、待機点とは、ワークWと干渉しない
所定の地点のことをいう。 ワークWは、水平方向へ移
動可能な図示しないワークホルダにより、その縁が把持
されている。図中では、追い切り加工の途中工程を示し
ており、追い切りパンチ部23Bおよび追い切りダイ部
32Bより図中左側には、これから追い切り加工される
ワークWの部分が示され、追い切りパンチ部23Bおよ
び追い切りダイ部32Bよりも図中右側には、追い切り
加工済みのワークWの部分が示されている。なお、加工
し始めであれば、ワークWは追い切りパンチ部23Bお
よび追い切りダイ部32Bよりも図中左側に配置され、
当該ワークWの縁がちょうど追い切りパンチ部23Bと
追い切りダイ部32Bとの間に配置される。
【0026】ストリッパ40をストリッパ用シリンダ室
12Aおよびつば15A(図1)により下降させると、
ストリッパ40下面によりワークWがダイ30側に押さ
えつけられる(図7(B))。ワークWの追い切り加工
済みの部分には、下面側にばりが発生しており、図8に
示すように、押圧部42の平坦面がワークW上面を下方
に押圧することで、ワークW下面側のばり部分が押圧ダ
イ部33Bの外側傾斜面331Aにそれぞれ接触してつ
ぶされる。押圧部42および押圧ダイ部33Bによるば
りのつぶし量の調整は、図示しない油圧サーボでストリ
ッパ用シリンダ室12A内の油量を制御、つまり圧力制
御することで行われている。
【0027】この状態において、パンチ20をパンチ用
シリンダ室12Bおよびピストン16(図1)により下
降させると、追い切りパンチ部23Bがストリッパ40
の挿通孔41Aを通って、その先端の切刃でワークWが
打ち抜く(図7(C))。打ち抜き加工時において、ス
トリッパ40でワークWをダイ30側に押さえているの
で、ワークWのだれ込みを防止できる。この打ち抜き加
工完了後、打ち抜かれたワークWのかすW1は貫通孔3
1Bを通って落下していく。ワークWを打ち抜き終える
と、まずパンチ20が上昇し、追い切りパンチ部23B
がワークWから抜けてから、ストリッパ40が上昇し
て、それぞれ待機点に戻る。ここにおいて、パンチ20
の上昇時、ストリッパ40でワークWをダイ30側に押
さえているので、ワークWが追い切りパンチ部23Bと
一緒に上昇することがない。この後、図示しないワーク
ホルダによってワークWが追い切り方向Aへ所定ピッチ
移動される。そして、図7(A)に示すような状態にな
って、再び、ばり取り加工および打ち抜き加工が行われ
る。ここで、所定ピッチの大きさは、追い切りパンチ部
23Bの切刃形状の追い切り方向Aに沿った寸法よりも
小さくなっており、ワークWにおいて、前工程で打ち抜
き加工した部分の隣の部分が次工程で連続して打ち抜か
れることで、製品Sの外周形状S1が順次打ち抜かれて
いく。
【0028】追い切り加工における連続的な打ち抜き加
工を行い、この連続的な打ち抜き加工のうち、最終の打
ち抜き加工がなされたワークWの部分P1(図12)の
ばり取りは、以下のようにして行う。最後に打ち抜きさ
れたワークWの部分P1の隣に位置する前工程で打ち抜
かれたワークWの部分P2(図12)は、最終打ち抜き
加工と同一工程(最終工程)で、ばりがつぶされる。こ
のばり取りが終了してパンチ20が上昇された後、ワー
クWが追い切り方向Aへ所定ピッチ移動される。これに
より、最終打ち抜き加工されたワークWの部分P1が押
圧部42および押圧ダイ部33B間に配置されるように
なる。
【0029】この状態で、ストリッパ40のみを下降さ
せ、押圧部42の平坦面で最後に打ち抜きされたワーク
Wの部分P1を押圧ダイ部33Bに押さえつけて、外側
傾斜面331Aによりばりをつぶす。このように、スト
リッパ40のみを下降させることで、打ち抜きが不要な
ワークWの箇所を追い切りパンチ部23Bで打ち抜くこ
となく、最後に打ち抜きされたワークWの部分P1のば
りつぶしのみを行えるようになる。
【0030】上述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。 (1)ワンセットのパンチプレス用金型1において、パ
ンチ20に追い切りパンチ部23Bを設け、ストリッパ
40に押圧部42を設け、ダイ30に追い切りダイ部3
2Bおよび押圧ダイ部33Bを設けているので、通常の
プレス動作を1回行うだけで、打ち抜き加工およびばり
取り加工の両加工を行えるようになり、生産性を向上さ
せることができる。また、ストリッパ40でばり取り加
工を行い、パンチ20で打ち抜き加工を行っているの
で、パンチ20の移動ストローク長さに関係なく、ばり
のつぶし方の度合いを、ストリッパ40の移動ストロー
ク長さを調整することで所望に設定できる。さらに、パ
ンチプレス1Aにパンチプレス用金型1を装着している
から、打ち抜き加工およびばり取り加工の2種類の加工
をパンチプレス1Aのみで行うことができ、ワークWの
段取り替えが不要になるとともに、独立したばり取り作
業を不要にできる。そして、ワークWの段取り替えが不
要になる分、加工精度を向上させることができる。ま
た、ばりをつぶすことで打ち抜き加工部位でのばりを除
去しているため、ワークの板厚や材質等が異なっても、
同じ一組のパンチプレス用金型1を用いることができ
て、ワークの変更による金型交換作業をなくすことがで
き、また、切粉が発生しないので、切粉処理が不要であ
るとともに切粉によりワークが傷つけることもない。そ
して、ばりをつぶすことで打ち抜き加工部位でのばりを
なくしているため、ワークWの板厚や材質等が異なって
も、ストリッパ40のストローク長さを調整することで
同じ一組の金型1を用いることができ、ワークWの変更
による金型1の交換作業をなくすことができる。
【0031】(2)ストリッパ40において、押圧部4
2が平坦面で形成されているので、広い面でワークWを
ダイ30側に押さえることができ、ワークW表面に圧痕
を付けないようにできる。
【0032】(3)ダイ30の押圧ダイ部33Bはワー
クWのばり部分に接触する外側傾斜面331Aを備えた
先細りの突起形状に形成されているので、ばり部分のみ
を確実にワークW側に押しつぶすことができる。
【0033】(4)パンチ20およびダイ30により、
最後の打ち抜き加工をワークWに行った後、ストリッパ
40およびダイ30を互いに接近する方向へ移動させ
て、最後に打ち抜き加工したワークWの部分P1のばり
取り加工を行っている。従って、最後に打ち抜かれたワ
ークWの部分P1のばり取り加工時において、パンチ2
0はダイ30と離間した状態にあるから、パンチ20で
ワークWを余計に打ち抜くことなく、ばり取り加工のみ
を最後に打ち抜き加工したワークWの部分P1に施すこ
とができる。
【0034】(5)ストリッパ40の移動は圧力制御に
よって行われているから、押圧部42および押圧ダイ部
33BのワークWに対してのつぶし力が容易に調整可能
となり、ばり部分を、常に略一定量だけつぶすことがで
きるとともに、ストローク長さを容易に調整できてばり
のつぶし方の度合いを簡単に調整できる。
【0035】(6)ストリッパ40でワークWをダイ3
0側に押さえているので、打ち抜き加工時において、ワ
ークWのだれ込みを防止でき、パンチ20の上昇時にお
いて、ワークWが追い切りパンチ部23Bと一緒に上昇
してしまうのを防止でき、ワークの変形を防ぐことがで
きる。
【0036】(7)追い切りパンチ部23B、追い切り
ダイ部32B、および押圧ダイ部33Bを各チップ2
3,32,33で構成しているから、切刃の研磨を容易
にできるとともに、切刃を交換する際にパンチ20ご
と、あるいはダイ30ごと交換しなくてよいので安価に
できる。
【0037】(8)押圧部42および押圧ダイ部33B
により、ワークWが停止した状態でばりを上下方向から
挟んでつぶしているので、ばり取り加工において、ワー
クWに伸びや反りが生じるおそれがない。
【0038】(9)追い切り加工を行う追い切りパンチ
部23Bおよび追い切りダイ部32Bと、ばり取り加工
を行う押圧部42および押圧ダイ部33Bとを、それぞ
れオフセットして配置しているので、追い切り加工とば
り取り加工との2種類の加工における干渉を防止でき
る。
【0039】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良は、本発明に含まれるものである。たとえば、
前記実施形態では、パンチ20、ダイ30、およびスト
リッパ40のうち、パンチ20およびストリッパ40の
みを上下方向へ移動可能としたが、ダイも上下方向へ移
動可能としてもよく、このような場合も本発明に含まれ
る。また、油圧により、金型1を上下動させていたが、
クランクシャフトやフライホイール等の機械的機構を用
いてストリッパ40および/またはダイ30を移動させ
てもよく、機械的機構を用いれば、ストロークスピード
を大きくでき、加工効率を向上させることができる。こ
のような場合、押圧部42および押圧ダイ部33Bによ
るばりのつぶし量の調整は、たとえば、ストリッパ40
およびダイ30の上スリーブ15および下スリーブ13
への取り付け高さ位置を調整したり、異なる高さ寸法の
金型に交換することで行うことができる。また、ばりの
つぶし量の調整は、パンチ20および/またはダイ30
のストロークの位置をサーボ位置制御することで行って
もよい。
【0040】前記実施形態において、ダイ30に設けら
れた押圧ダイ部33Bは、断面三角形状の一対の突条部
331から構成されていたが、これに限定されるもので
はなく、図10または図11に示すような押圧ダイ部3
3Bであってもよい。図10の押圧ダイ部33Bは、断
面台形状の一対の突条部332から構成されており、前
述の実施形態と略同様の一対の傾斜面331Aをそれぞ
れ備えている。一方、図11の押圧ダイ部33Bは、丘
陵状の1本の突条部333から構成されており、この突
条部333の断面形状は、裾広がりの台形状に形成され
て前述の実施形態の略同様の一対の傾斜面331Aを備
えている。これら図10および図11に示すような形態
の突条部332,333であっても先細りの傾斜面33
1Aを備えていればよく、このような場合も、ばり部分
のみを確実にワークW側に押しつぶすことができる。
【0041】前記実施形態では、追い切りパンチ部23
B、追い切りダイ部32B、および押圧ダイ部33Bを
各チップ23,32,33で構成していたが、たとえ
ば、押圧部42もチップで構成してもよく、また、押圧
ダイ部のみをチップで構成してもよく、あるいは、パン
チおよびダイに各部23B,42,32B,33Bを一
体的に構成してもよい。しかしながら、チップで構成し
た方が、切刃の研磨を容易にでき、かつ切刃交換も安価
にできる。
【0042】前記実施形態では、ストリッパ40の押圧
部42を平坦面で構成していたが、たとえば、押圧部
を、ストリッパ下面に設けた複数の突部で構成し、これ
ら突部の先端でワークをダイ側に押さえつけるようにし
てもよい。しかし、押圧部が平坦面であった方が、ワー
ク表面に圧痕が付くのを防止できるので望ましい。
【0043】前記実施形態では、パンチ20およびスト
リッパ40のみを上下方向へ移動させていたが、パンチ
20、ダイ30、およびストリッパ40の3つを上下方
向へ移動させてもよい。また、ワークWのみを水平方向
へ移動可能としたが、金型1の方を移動可能としてもよ
く、また、ワークと、金型1との両方を移動可能として
もよい。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、パンチプレスの追い切
り加工において、経済的に、しかも作業効率よく、打ち
抜き加工部位のばり取りを行うことができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るパンチプレスを示す
全体図である。
【図2】前記実施形態におけるパンチプレス用金型を拡
大して示す縦断面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿った断面図である。
【図4】前記実施形態におけるパンチのダイとの対向面
を示す平面図である。
【図5】前記実施形態におけるストリッパのダイとの対
向面を示す平面図である。
【図6】前記実施形態におけるダイのストリッパとの対
向面を示す平面図である。
【図7】前記実施形態における作用を示す図である。
【図8】前記実施形態におけるばりつぶしの様子を示す
図である。
【図9】前記実施形態における最後に打ち抜き加工した
ワークの部分のばりつぶしの様子を示す図である。
【図10】本発明の変形例を示す図である。
【図11】本発明の他の変形例を示す図である。
【図12】追い切り加工を説明するための図である。
【符号の説明】
1 パンチプレス用金型 1A パンチプレス 20 パンチ 23B 追い切りパンチ部 30 ダイ 32B 追い切りダイ部 33B 押圧ダイ部 40 ストリッパ 42 押圧部 331A 傾斜面 P1 最後に打ち抜き加工したワークの部分 W ワーク

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチと、このパンチに対応したダイ
    と、前記パンチおよび前記ダイ間に配置されるストリッ
    パとを備えるとともに、パンチプレスにおける追い切り
    加工を行うパンチプレス用金型であって、 前記ダイは、前記追い切り加工用の追い切りダイ部と、
    前記追い切り加工により生じたワークのばりをつぶすば
    り取り加工用の押圧ダイ部とを含んで構成されていると
    ともに、これら追い切りダイ部および押圧ダイ部がオフ
    セットして設置され、 前記パンチは、前記追い切りダイ部に対応して設けられ
    る追い切りパンチ部を含んで構成され、 前記ストリッパは、前記押圧ダイ部に対応して設けられ
    かつ前記ワークを前記押圧ダイ部に向かって押圧する押
    圧部を含んで構成されていることを特徴とするパンチプ
    レス用金型。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のパンチプレス用金型に
    おいて、前記押圧部は、平坦面に形成されていることを
    特徴とするパンチプレス用金型。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のパンチ
    プレス用金型において、 前記押圧ダイ部は、前記ワークのばりに接触する傾斜面
    を備えた先細りの突起形状に形成されていることを特徴
    とするパンチプレス用金型。
  4. 【請求項4】 パンチと、このパンチに対応したダイ
    と、前記パンチおよび前記ダイ間に配置されるストリッ
    パとにより行うパンチプレスにおける加工方法であっ
    て、 前記ストリッパおよび前記ダイを互いに接近する方向へ
    移動させ、前記ストリッパおよび前記ダイにそれぞれ設
    けられた押圧部および押圧ダイ部により、打ち抜き加工
    で生じたワークのばりをつぶすばり取り加工を行い、こ
    のばり取り加工完了後、前記パンチを前記ダイに接近す
    る方向へ移動させて前記ワークに打ち抜き加工を行うこ
    とを一工程とし、 前記押圧部および押圧ダイ部によりばり取り加工される
    ワークの部分は、前工程で打ち抜き加工されかつ所定ピ
    ッチ送られたワークの部分であることを特徴とするパン
    チプレスにおける加工方法。
  5. 【請求項5】 パンチと、このパンチに対応したダイ
    と、前記パンチおよび前記ダイ間に配置されるストリッ
    パとにより行うパンチプレスにおける加工方法であっ
    て、 前記パンチおよび前記ダイを互いに接近する方向へ移動
    させてワークに打ち抜き加工を行い、 この打ち抜き加工完了後、前記ストリッパおよび前記ダ
    イにそれぞれ設けられた押圧部および押圧ダイ部間に、
    最後に打ち抜き加工したワークの部分を配置し、前記ス
    トリッパおよび前記ダイを互いに接近する方向へ移動さ
    せて前記ワークの部分のばりつぶしを行うことを特徴と
    するパンチプレスにおける加工方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載のパンチ
    プレスにおける加工方法において、 前記ストリッパの前記移動は、圧力制御により行うこと
    を特徴とするパンチプレスにおける加工方法。
  7. 【請求項7】 請求項4または請求項5に記載のパンチ
    プレスにおける加工方法において、 前記ストリッパおよび/または前記ダイの移動は、この
    移動方向へ沿った前記ストリッパおよび/または前記ダ
    イの位置を制御して行うことを特徴とするパンチプレス
    における加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112122943A (zh) * 2020-07-17 2020-12-25 浙江任达机械制造有限公司 一种制动套加工工艺
CN114769413A (zh) * 2022-05-24 2022-07-22 中国第一汽车股份有限公司 一种直切锻件的切边定位及退飞边装置

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CN112122943A (zh) * 2020-07-17 2020-12-25 浙江任达机械制造有限公司 一种制动套加工工艺
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