JP2002062507A - ホログラム偏光分離色分離素子を用いたカラー液晶プロジェクター - Google Patents

ホログラム偏光分離色分離素子を用いたカラー液晶プロジェクター

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JP2002062507A
JP2002062507A JP2000249135A JP2000249135A JP2002062507A JP 2002062507 A JP2002062507 A JP 2002062507A JP 2000249135 A JP2000249135 A JP 2000249135A JP 2000249135 A JP2000249135 A JP 2000249135A JP 2002062507 A JP2002062507 A JP 2002062507A
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JP
Japan
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liquid crystal
light
color
hologram
polarized light
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JP2000249135A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Ichikawa
信彦 市川
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホログラムの偏光分離色分離素子機能を利用
して部品点数が少なく小型化可能な3板式カラー液晶プ
ロジェクター。 【解決手段】 異なる原色の色分解像を表示する複数の
反射型液晶表示素子10 R 、10B 、10G と、各反射
型液晶表示素子に表示された色分解像を合成する色分解
像合成手段11と、各反射型液晶表示素子の前面に設け
られ特定の直線偏光成分を透過し、それと直交する偏光
成分を反射する偏光分離素子と、合成された色分解像を
投影する投影光学系とを備えたカラー液晶プロジェクタ
ーにおいて、偏光分離素子として、特定の波長域の直線
偏光成分のみを回折させ、その特定の波長域のそれと直
交する直線偏光成分及び他波長域の光を透過させるホロ
グラム偏光分離色分離素子50R 、50B 、50G を用
いたカラー液晶プロジェクター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラム偏光分
離色分離素子を用いたカラー液晶プロジェクターに関
し、特に、小型で照明光を無駄なく効率的に利用可能な
ホログラム偏光分離色分離素子を用いたカラー液晶プロ
ジェクターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の3枚の反射型の液晶表示素子を用
いた3板式カラー液晶プロジェクターが知られている。
図7にその構成を示す。図7において、表示画像の色分
解した赤色分解像を表示する赤色用反射型液晶表示素子
(R用液晶パネル)10R と、緑色分解像を表示する緑
色用反射型液晶表示素子(G用液晶パネル)10G と、
青色分解像を表示する青色用反射型液晶表示素子(B用
液晶パネル)10B との3枚の反射型液晶パネルが備え
られ、それぞれに各色分解像が表示される。各反射型液
晶パネルは、画素の表示状態に基づいて、S偏光の入射
光をP偏光の反射光に偏光面を回転させるかS偏光のま
ま反射させるタイプの反射型液晶表示素子からなるもの
である。R、G、B用の3枚の液晶パネル10R 、10
G 、10Bはそれぞれ偏光ビームスプリッタープリズム
15R 、15G 、15B を介してコの字状に配置され、
その間にR(赤色)光のみを反射し、他の色光を透過す
るダイクロイックミラー12と、B(青色)光のみを反
射し、他の色光を透過するダイクロイックミラー13と
が交差するように対角方向に配置されてなるダイクロイ
ックプリズム11が配置されており、Rの色分解画像が
表示された液晶パネル10R からのP偏光のR光は偏光
ビームスプリッタープリズム15R を透過して、ダイク
ロイックプリズム11のダイクロイックミラー12で反
射され、Bの色分解像が表示された液晶パネル10B
らのP偏光のB光は偏光ビームスプリッタープリズム1
B を透過して、ダイクロイックプリズム11のダイク
ロイックミラー13で反射され、Gの色分解像が表示さ
れた液晶パネル10G からのP偏光のG光は偏光ビーム
スプリッタープリズムG を透過して、ダイクロイックプ
リズム11の両ダイクロイックミラー12、13を透過
するように、ダイクロイックプリズム11が配置されて
いる。そのため、3枚の液晶パネル10R 、10G、1
B に表示されたR、G、Bの色分解画像は、このダイ
クロイックプリズム11で重畳されたカラー像となり、
投影レンズ20によりスクリーン21上に拡大投影され
る。
【0003】これらのR、G、B用の3枚の反射型液晶
パネル10R 、10G 、10B を照明するには、単一の
白色光源1からのランダム偏光の照明光2を偏光板3を
通すことによりS偏光の照明光4にする。なお、図示
上、実線はG光、破線はR光、一点鎖線はB光を示す。
以後、同じ。照明光4はミラー5で反射されてB光のみ
を透過し、他の色光を反射するダイクロイックミラー6
に達し、ダイクロイックミラー6で反射したG光とR光
は、G光のみを反射し、他の色光を透過するダイクロイ
ックミラー7に達し、ダイクロイックミラー7を透過し
たR光は偏光ビームスプリッタープリズム15R に達
し、S偏光であるのでその偏光ビームスプリット面16
R で反射されてR用反射型液晶パネル10R を前面から
照明する。液晶パネル10R で変調されてP偏光になっ
た画素からのR光のみが偏光ビームスプリット面16R
を今度は透過して上記のように合成重畳されて投影され
る。
【0004】一方、ダイクロイックミラー7で反射され
たG光は偏光ビームスプリッタープリズム15G に達
し、S偏光であるのでその偏光ビームスプリット面16
G で反射されてG用反射型液晶パネル10G を前面から
照明する。液晶パネル10G で変調されてP偏光になっ
た画素からのG光のみが偏光ビームスプリット面16G
を今度は透過して上記のように合成重畳されて投影され
る。
【0005】また、ダイクロイックミラー6を透過した
B光はミラー8で反射されて偏光ビームスプリッタープ
リズム15G に達し、S偏光であるのでその偏光ビーム
スプリット面16B で反射されてB用反射型液晶パネル
10B を前面から照明する。液晶パネル10B で変調さ
れてP偏光になった画素からのB光のみが偏光ビームス
プリット面16B を今度は透過して上記のように合成重
畳されて投影される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の3板
式カラー液晶プロジェクターにおいては、3原色の色分
解像を表示するための3枚の反射型液晶パネル10R
10G 、10B とダイクロイックプリズム11の他に、
ダイクロイックミラー6、7と偏光ビームスプリッター
プリズム15R 、15G 、15B と偏光板3が必要にな
り、部品点数が多いだけでなく、装置も大型になってし
まう。
【0007】本発明は従来技術のこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、ホログラムの偏
光分離色分離素子機能を利用して部品点数が少なく小型
化可能な3板式カラー液晶プロジェクターを提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のホログラム偏光分離色分離素子を用いたカラー液晶
プロジェクターは、異なる原色の色分解像を表示する複
数の反射型液晶表示素子と、各反射型液晶表示素子に表
示された色分解像を合成する色分解像合成手段と、各反
射型液晶表示素子の前面に設けられ特定の直線偏光成分
を透過し、それと直交する偏光成分を反射する偏光分離
素子と、合成された色分解像を投影する投影光学系とを
備えたカラー液晶プロジェクターにおいて、前記偏光分
離素子として、特定の波長域の直線偏光成分のみを回折
させ、その特定の波長域のそれと直交する直線偏光成分
及び他波長域の光を透過させるホログラム偏光分離色分
離素子を用いたことを特徴とするものである。
【0009】この場合に、ホログラム偏光分離色分離素
子としては、立方体プリズム形状をしており、その対角
面に沿って体積ホログラムが配置されてなるものである
ことが望ましい。
【0010】また、3枚の反射型液晶表示素子を備え、
それぞれ赤色分解像、緑色分解像、青色分解像を表示す
るものであり、それらに対応するホログラム偏光分離色
分離素子が、それぞれ赤色波長域、緑色波長域、青色波
長域のS偏光のみを回折するものであることが望まし
い。
【0011】本発明においては、偏光分離素子として、
特定の波長域の直線偏光成分のみを回折させ、その特定
の波長域のそれと直交する直線偏光成分及び他波長域の
光を透過させるホログラム偏光分離色分離素子を用いた
ので、従来のカラー液晶プロジェクターに比較して、ダ
イクロイックミラーと偏光ビームスプリッタープリズム
を兼用させることができ、また、偏光板が不要になる
分、部品点数が減り、装置も大幅に小型化できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、体積ホログラムの偏光
分離色分離素子機能を利用して、ダイクロイックミラー
と偏光ビームスプリッターの機能を1つのホログラムに
持たせることにより、3板式カラー液晶プロジェクター
の部品点数を減らして小型化しようとするものである。
【0013】以下、本発明のホログラム偏光分離色分離
素子を用いたカラー液晶プロジェクターを実施例に基づ
いて説明する。
【0014】まず、ホログラム偏光分離色分離素子につ
いて説明する。図3(a)に、体積ホログラム記録材料
31に参照光32と物体光33を同じ側から入射させて
透過型ホログラムを記録する配置を示す。図中、体積ホ
ログラム記録材料31の参照光32、物体光33の入射
側に密着配置してあるのはプリズム34であり、体積ホ
ログラム記録材料31に所定角度で参照光32と物体光
33が入射しやすくするためのもので、通常、体積ホロ
グラム記録材料31の屈折率と同じ屈折率のプリズム3
4が配置される。このときの記録条件を選択することに
より、図3(b)に示すように、S偏光を回折し、P偏
光を透過させて偏光分離が可能なホログラム41が得ら
れる。すなわち、図3(a)において、体積ホログラム
記録材料31に入射する参照光32の入射角をθr 、物
体光33の入射角をθo とすると、図3(b)に示すよ
うに、記録されたホログラム41に、記録のときの参照
光32の入射角θr に相当する入射角θr で入射するラ
ンダム偏光(自然偏光)の入射光42は、そのS偏光成
分が回折効率1に近い値で記録のときの物体光33の透
過方向へ回折角θo で回折光43として回折され、P偏
光成分が透過率1に近い値で記録のときの参照光32の
透過方向へ射出角θr で透過光44として透過して行
く。なお、図3(b)のホログラム41の両側には、ホ
ログラム41の屈折率と略同じで、ホログラム41へ入
射光42が所定角度で入射しやすく、また、ホログラム
41から所定角度で回折光13、透過光14が射出しや
すくするためのプリズム45、46が密着配置されてい
る。
【0015】具体例を示す。青色の中心波長を460n
m、緑色の中心波長を550nm、赤色の中心波長を6
30nmとし、それぞれの波長で上記のような偏光分離
可能なホログラム41B 、41G 、41R が得られる。
【0016】青色のホログラム41B は次の条件で撮影
する。 撮影波長:460nm ホログラム記録材料の屈折率:1.52 記録屈折率変調:0.07 ホログラム記録材料の膜厚:1.75μm 参照光入射角θr :45° 物体光入射角θo :−45° 干渉縞ピッチ:0.213993μm (媒質中での値)このようにして記録された青色のホロ
グラム41B の入射角45°での回折効率波長分布特性
は、図4のようになる。この図から明らかなように、こ
のホログラム41B は、入射角θr =45°で入射する
ランダム偏光の白色入射光42の中、波長460nmを
中心とする青色波長域のS偏光成分を略回折し、青色波
長域のP偏光成分及び他の色の波長域の光を略透過する
特性を有することが分かる。
【0017】また、緑色のホログラム41G は次の条件
で撮影する。 撮影波長:550nm ホログラム記録材料の屈折率:1.52 記録屈折率変調:0.07 ホログラム記録材料の膜厚:2.5μm 参照光入射角θr :45° 物体光入射角θo :−45° 干渉縞ピッチ:0.255861μm (媒質中での値)このようにして記録された緑色のホロ
グラム41G の入射角45°での回折効率波長分布特性
は、図5のようになる。この図から明らかなように、こ
のホログラム41G は、入射角θr =45°で入射する
ランダム偏光の白色入射光42の中、波長550nmを
中心とする緑色波長域のS偏光成分を略回折し、緑色波
長域のP偏光成分及び他の色の波長域の光を略透過する
特性を有することが分かる。
【0018】また、赤色のホログラム41R は次の条件
で撮影する。 撮影波長:630nm ホログラム記録材料の屈折率:1.52 記録屈折率変調:0.07 ホログラム記録材料の膜厚:2.5μm 参照光入射角θr :45° 物体光入射角θo :−45° 干渉縞ピッチ:0.297729μm (媒質中での値)このようにして記録された赤色のホロ
グラム41R の入射角45°での回折効率波長分布特性
は、図6のようになる。この図から明らかなように、こ
のホログラム41R は、入射角θr =45°で入射する
ランダム偏光の白色入射光42の中、波長550nmを
中心とする赤色波長域のS偏光成分を略回折し、赤色波
長域のP偏光成分及び他の色の波長域の光を略透過する
特性を有することが分かる。
【0019】以上の3枚のホログラム41R 、41G
41B は何れも入射角θr が45°、回折角θo −45
°であるので、その両側に密着配置されるプリズム4
5、46は直角三角プリズムとなり、それらの光学素子
(それぞれ、50R 、50G 、50B とする。)全体の
形状は立方体プリズム状のものになる。
【0020】ところで、このような光学素子50R 、5
G 、50B は、それぞれR光、G光、B光についてS
偏光成分を回折光43として回折し、P偏光成分を透過
光44として透過して偏光を分離する機能を持つもので
あるが、ホログラム41R 、41G 、41B は体積ホロ
グラムであるため、それぞれR光、G光、B光以外の色
の光は透過する特性を有する。したがって、図2にG用
の光学素子50G を例示するように、ランダム偏光の白
色光を入射させると、G光のS偏光成分だけはホログラ
ム41G で回折されて分離されるが、G光のP偏光成分
及び他の色のランダム偏光はそのまま透過する。また、
回折光の方向から反対に進むG光のP偏光成分も回折さ
れずにそのまま透過する作用を持っている。同様に、R
用の光学素子50R 、B用の光学素子50B はそれぞれ
R光、B光のS偏光成分だけを回折して分離し、R光、
B光のP偏光成分及び他の色のランダム偏光はそのまま
透過する。また、回折光の方向から反対に進むR光、B
光のP偏光成分も回折されずにそのまま透過する作用を
持っている。以後、このような光学素子50R 、5
G 、50B をホログラム偏光分離色分離素子と呼ぶ。
【0021】さて、本発明のカラー液晶プロジェクター
は、このようなホログラム偏光分離色分離素子50R
50G 、50B を用いて部品点数を減らして小型化する
ものである。図1に本発明の1実施例の3板式カラー液
晶プロジェクターの構成を示す。従来例(図7)と同様
に、表示画像の色分解した赤色分解像を表示するR用反
射型液晶パネル10R と、緑色分解像を表示するG用反
射型液晶パネル10Gと、青色分解像を表示するB用反
射型液晶パネル10B との3枚の反射型液晶パネルが備
えられ、それぞれに各色分解像が表示される。各反射型
液晶パネルは、画素の表示状態に基づいて、S偏光の入
射光をP偏光の反射光に偏光面を回転させるかS偏光の
まま反射させるタイプの反射型液晶表示素子からなるも
のである。R、G、B用の3枚の反射型液晶パネル10
R 、10G 、10B はそれぞれ上記のようなホログラム
偏光分離色分離素子50R 、50G 、50B を介してコ
の字状に配置される。ホログラム偏光分離色分離素子5
R 、50G 、50B の間に、R光のみを反射し、他の
色光を透過するダイクロイックミラー12と、B光のみ
を反射し、他の色光を透過するダイクロイックミラー1
3とが交差するように対角方向に配置されてなるダイク
ロイックプリズム11が配置されている。
【0022】これらの3枚の反射型液晶パネル10R
10G 、10B は、単一の白色光源1からのランダム偏
光の照明光2を色分離偏光分離してそれぞれR光、G
光、B光のS偏光で前面から照明する。そのためには、
R用反射型液晶パネル10R の前面側に配置されたR用
ホログラム偏光分離色分離素子50R の入射側の面から
白色光源1からのランダム偏光の照明光2を入射させる
と、照明光2中のS偏光のR光だけがそのホログラム4
R で回折されてR用反射型液晶パネル10R を前面か
ら照明する。R用反射型液晶パネル10R で変調されて
P偏光になった画素からの反射光のみが今度はホログラ
ム41R で回折されずに透過し、ダイクロイックプリズ
ム11のダイクロイックミラー12、13に入射する。
【0023】R用ホログラム偏光分離色分離素子50R
を回折されずに透過するランダム偏光のG光、B光及び
P偏光のR光は、ミラー5で反射されて今度はG用反射
型液晶パネル10G の前面側に配置されたG用ホログラ
ム偏光分離色分離素子50Gの入射側の面から入射し、
その中のS偏光のG光だけがそのホログラム41G で回
折されてG用反射型液晶パネル10G を前面から照明す
る。G用反射型液晶パネル10G で変調されてP偏光に
なった画素からの反射光のみが今度はホログラム41G
で回折されずに透過し、ダイクロイックプリズム11の
ダイクロイックミラー12、13に入射する。
【0024】G用ホログラム偏光分離色分離素子50G
を回折されずに透過するランダム偏光のB光及びP偏光
のR光、G光は、ミラー8で反射されて今度はB用反射
型液晶パネル10B の前面側に配置されたB用ホログラ
ム偏光分離色分離素子50Bの入射側の面から入射し、
その中のS偏光のB光だけがそのホログラム41B で回
折されてB用反射型液晶パネル10B を前面から照明す
る。B用反射型液晶パネル10B で変調されてP偏光に
なった画素からの反射光のみが今度はホログラム41B
で回折されずに透過し、ダイクロイックプリズム11の
ダイクロイックミラー12、13に入射する。
【0025】Rの色分解画像が表示されたR用反射型液
晶パネル10R からのP偏光のR光はR用ホログラム偏
光分離色分離素子50R を透過して、ダイクロイックプ
リズム11のダイクロイックミラー12で反射され、B
の色分解像が表示されたB用反射型液晶パネル10B
らのP偏光のB光はB用ホログラム偏光分離色分離素子
50B を透過して、ダイクロイックプリズム11のダイ
クロイックミラー13で反射され、Gの色分解像が表示
されたG用反射型液晶パネル10G からのP偏光のG光
はG用ホログラム偏光分離色分離素子50G を透過し
て、ダイクロイックプリズム11の両ダイクロイックミ
ラー12、13を透過し、3枚の反射型液晶パネル10
R 、10G 、10B に表示されたR、G、Bの色分解画
像は、このダイクロイックプリズム11で合成重畳され
てカラー像となり、投影レンズ20によりスクリーン2
1上に拡大投影される。
【0026】なお、B用ホログラム偏光分離色分離素子
50B を透過したP偏光のR光、G光、B光9は不要光
として利用されないが、2分の1波長板等の偏光面を9
0°回転させる光学素子を介して照明光2に戻すように
して、照明光の利用効率を上げるようにしてもよい。
【0027】以上のように、本発明におていは、偏光分
離と色分離素子を合わせ持つホログラム偏光分離色分離
素子を用いているので、従来のカラー液晶プロジェクタ
ーに比較して、ダイクロイックミラーと偏光ビームスプ
リッタープリズムを兼用させることができ、また、偏光
板が不要になる分、部品点数が減り、装置も大幅に小型
化できる。さらには、照明光の利用効率を向上させるこ
ともできる。
【0028】以上、本発明のホログラム偏光分離色分離
素子を用いたカラー液晶プロジェクターを実施例に基づ
いて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定され
ず種々の変形が可能である。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のホログラム偏光分離色分離素子を用いたカラー液晶プ
ロジェクターによると、偏光分離素子として、特定の波
長域の直線偏光成分のみを回折させ、その特定の波長域
のそれと直交する直線偏光成分及び他波長域の光を透過
させるホログラム偏光分離色分離素子を用いたので、従
来のカラー液晶プロジェクターに比較して、ダイクロイ
ックミラーと偏光ビームスプリッタープリズムを兼用さ
せることができ、また、偏光板が不要になる分、部品点
数が減り、装置も大幅に小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の3板式カラー液晶プロジェ
クターの構成を示す図である。
【図2】ホログラム偏光分離色分離素子の作用を説明す
るための図である。
【図3】偏光分離機能を持つホログラムの作製方法とそ
の作用を説明するための図である。
【図4】青色用ホログラムの1例のS偏光とP偏光回折
効率波長分布特性を示す図である。
【図5】緑色用ホログラムの1例のS偏光とP偏光回折
効率波長分布特性を示す図である。
【図6】赤色用ホログラムの1例のS偏光とP偏光回折
効率波長分布特性を示す図である。
【図7】従来の3板式カラー液晶プロジェクターの構成
を示す図である。
【符号の説明】
1…白色光源 2…照明光 5、8…ミラー 9…不要光(P偏光) 10R …R用反射型液晶パネル(赤色用反射型液晶表示
素子) 10B …G用反射型液晶パネル(緑色用反射型液晶表示
素子) 10G …B用反射型液晶パネル(青色用反射型液晶表示
素子) 11…ダイクロイックプリズム 12、13…ダイクロイックミラー 20…投影レンズ 21…スクリーン 31…体積ホログラム記録材料 32…参照光 33…物体光 34…プリズム 41…ホログラム 41R …R用ホログラム 41G …G用ホログラム 41B …B用ホログラム 42…入射光(ランダム偏光) 43…回折光(S偏光) 44…透過光(P偏光) 45、46…プリズム 50R …R用ホログラム偏光分離色分離素子 50B …G用ホログラム偏光分離色分離素子 50G …B用ホログラム偏光分離色分離素子
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 5/30 G02B 5/30 5C058 5/32 5/32 5C060 G02F 1/13 505 G02F 1/13 505 5G435 1/1335 515 1/1335 515 1/13357 G03B 21/00 E G03B 21/00 33/12 33/12 G09F 9/00 360D G09F 9/00 360 H04N 9/31 C H04N 9/31 5/74 K // H04N 5/74 G02F 1/1335 530 Fターム(参考) 2H042 CA06 CA07 CA14 CA17 2H049 AA02 AA12 AA25 AA34 AA55 AA64 BA02 BA18 BA46 BB03 BB61 BC22 CA05 CA08 CA09 CA11 CA15 2H088 EA14 EA15 EA16 HA11 HA23 HA24 MA05 2H091 FA19Z FA21X FA26X FD07 FD12 FD24 LA09 LA11 LA12 LA15 MA07 2H099 AA12 BA09 CA17 DA05 5C058 EA11 EA13 EA26 5C060 BA03 BC05 DA05 HC10 HC22 HC24 HC25 JB06 5G435 AA18 BB12 BB16 FF05 GG00 GG23 GG46 KK07 LL15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる原色の色分解像を表示する複数の
    反射型液晶表示素子と、各反射型液晶表示素子に表示さ
    れた色分解像を合成する色分解像合成手段と、各反射型
    液晶表示素子の前面に設けられ特定の直線偏光成分を透
    過し、それと直交する偏光成分を反射する偏光分離素子
    と、合成された色分解像を投影する投影光学系とを備え
    たカラー液晶プロジェクターにおいて、前記偏光分離素
    子として、特定の波長域の直線偏光成分のみを回折さ
    せ、その特定の波長域のそれと直交する直線偏光成分及
    び他波長域の光を透過させるホログラム偏光分離色分離
    素子を用いたことを特徴とするホログラム偏光分離色分
    離素子を用いたカラー液晶プロジェクター。
  2. 【請求項2】 前記ホログラム偏光分離色分離素子が、
    立方体プリズム形状をしており、その対角面に沿って体
    積ホログラムが配置されてなるものであることを特徴と
    する請求項1記載のホログラム偏光分離色分離素子を用
    いたカラー液晶プロジェクター。
  3. 【請求項3】 3枚の反射型液晶表示素子を備え、それ
    ぞれ赤色分解像、緑色分解像、青色分解像を表示するも
    のであり、それらに対応するホログラム偏光分離色分離
    素子が、それぞれ赤色波長域、緑色波長域、青色波長域
    のS偏光のみを回折するものであることを特徴とする請
    求項1又は2記載のホログラム偏光分離色分離素子を用
    いたカラー液晶プロジェクター。
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