JP2002022963A - ホログラム偏光分離素子とそのホログラム偏光分離素子を用いた偏光分離色分離光学系 - Google Patents
ホログラム偏光分離素子とそのホログラム偏光分離素子を用いた偏光分離色分離光学系Info
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Abstract
易な偏光分離素子とそれを用いた偏光分離色分離光学
系。 【解決手段】 ホログラム11R 、11G 、11B を用
いて照明光22、27、32の中、特定の直線偏光成分
のみを回折させ、それと直交する直交偏光成分を透過さ
せ、透過した直交偏光成分を2分の1波長板16R 、1
6G 、16B を通過させてその偏光方向を回折した直線
偏光成分の偏光方向に揃えるようにする。透過した直交
偏光成分を反射板15R 、15G 、15B で反射偏向さ
せて回折した直線偏光成分と同方向へ向けることが望ま
しい。
Description
離素子とそのホログラム偏光分離素子を用いた偏光分離
色分離光学系に関し、特に、照明光を無駄なく効率的に
利用可能なホログラム偏光分離素子とそのホログラム偏
光分離素子を用いた偏光分離色分離光学系に関するもの
である。
で照明して投影表示する液晶プロジェクターにおいて
は、照明光の偏光をある一定の直線偏光に揃える必要が
ある。このため、光源と液晶表示素子との間に偏光板を
配置し、一方向の直線偏光を取り出している。
取り出すことができるが、それに直交する偏光成分は全
て吸収してしまい、このため偏光板の透過効率は50%
未満に止まっている。この点は、液晶プロジェクターの
効率を低減させる原因の1つとなっている。
め、両偏光成分を一方向に揃えるものが知られている。
図8はその1例の構成を簡単に示す図であり、透明な板
状体41内に偏光ビームスプリット面42、43を45
°傾けて平行に配置し、一方の偏光ビームスプリット面
42に対応する位置の射出側に2分の1波長板44を貼
り付けてなる構造を持つ素子40を使用し、この素子4
0の一方の偏光ビームスプリット面42に入射するラン
ダム偏光(自然偏光)の光45の中、S偏光成分は偏光
ビームスプリット面42で反射され、隣接する偏光ビー
ムスプリット面43の裏面で反射して素子40から出て
行くと共に、P偏光成分は偏光ビームスプリット面42
で反射せずに透過し、貼り合わされた2分の1波長板4
4によってS偏光に変換される。したがって、入射光4
5の全ての偏光成分はS偏光となって素子40から平行
光46として射出するので、入射光45のランダム偏光
は大きな損失なく一方向の直線偏光に揃えて利用でき
る。
複雑であり、価格も高価なことが課題である。
みてなされたものであり、その目的は、ホログラムの偏
光分離機能を利用した作製容易な偏光分離素子とそれを
用いた偏光分離色分離光学系を提供することである。
明のホログラム偏光分離素子は、ホログラムを用いて照
明光の中、特定の直線偏光成分のみを回折させ、それと
直交する直交偏光成分を透過させ、透過した直交偏光成
分又は回折した直線偏光成分を2分の1波長板を通過さ
せてその偏光方向を回折した直線偏光成分の偏光方向又
は透過した直交偏光成分の偏光方向に揃えるようにした
ことを特徴とするものである。
した直交偏光成分を反射板で反射偏向させて回折した直
線偏光成分又は透過した直交偏光成分と同方向へ向ける
ようにすることが望ましい。
れた光路中に両光束の境界が目立たなくする光学手段が
配置されていることが望ましい。
からなっていても、反射型ホログラムからなっていても
よい。
明媒体中に配置されていてもよい。
ログラムに対してS偏光であるのが通常であるが、透過
型ホログラムの場合は、P偏光を回折させるようにする
ことも可能である。
偏光分離色分離光学系は、ホログラムを用いて照明光の
中、特定の波長域の特定の直線偏光成分のみを回折さ
せ、それと直交する特定の波長域の直交偏光成分とその
波長域以外の光を透過させ、透過した特定の波長域の直
交偏光成分又は回折した特定の波長域の特定の直線偏光
成分を2分の1波長板を通過させてその偏光方向を90
°回転させて偏光方向に揃えるようにしたホログラム偏
光分離素子を青色、緑色、赤色それぞれの波長域用に3
組備え、青色、緑色、赤色の中の第1の波長域用のホロ
グラムを透過又は回折した第1の波長域の偏光成分を反
射し、他の波長域の光を透過する第1の波長選択性反射
板と、第1の波長選択性反射板を透過した光路中に配置
された青色、緑色、赤色の中の第2の波長域用のホログ
ラムを透過又は回折した第2の波長域の偏光成分を反射
し、他の波長域の光を透過する第2の波長選択性反射板
と、第2の波長選択性反射板を透過した光路中に配置さ
れた青色、緑色、赤色の中の第3の波長域用のホログラ
ムを透過又は回折した第3の波長域の偏光成分を少なく
とも反射する第3の反射板とを備え、少なくとも前記の
第1の波長域用及び第2の波長域用の2分の1波長板
は、前記第1の波長選択性反射板及び第2の波長選択性
反射板で反射された光路中に配置されていることを特徴
とするものである。
ログラム及び第2の波長域用のホログラムの回折効率波
長分布と、第1の波長選択性反射板及び第1の波長選択
性反射板の反射率波長分布とが略同じ形状であることが
望ましい。
た偏光分離色分離光学系は、例えば、表示画像の青色分
解像と緑色分解像と赤色分解像をそれぞれ異なる3個の
液晶表示素子に表示し、表示された各色分解像を重畳し
て投影表示する3板式液晶投影装置の各液晶表示素子の
照明用に使用することができる。
明光の中、特定の直線偏光成分のみを回折させ、それと
直交する直交偏光成分を透過させ、透過した直交偏光成
分又は回折した直線偏光成分を2分の1波長板を通過さ
せてその偏光方向を回折した直線偏光成分の偏光方向又
は透過した直交偏光成分の偏光方向に揃えるようにした
ので、入射光のランダム偏光を大きな損失なく一方向の
直線偏光に揃えて利用することがきると共に、作製容易
なホログラムと2分の1波長板の組み合わせで構成でき
るため簡単に作製でき、価格も高価にならない。このよ
うなホログラム偏光分離素子を用いることにより、簡単
な構成で明るく効率良い3板式液晶投影装置等の照明装
置を構成することができる。
光をホログラムによってS偏光のみを回折させ、一方、
ホログラムで回折されないP偏光は隣接する反射板によ
って折り曲げてS偏光回折方向に射出方向を揃え、続い
てそのP偏光は2分の1波長板によりS偏光へと変換す
ることにより、入射光のランダム偏光を大きな損失なく
一方向の直線偏光に揃えて利用することが可能な偏光分
離素子である。
反射板と2分の1波長板からなる3つの素子それぞれを
青色、緑色、赤色の何れかのみに対応した特性とするこ
とで、偏光分離機能と色分離機能とを同時に達成する偏
光分離色分離光学系を可能にするものである。
そのホログラム偏光分離素子を用いた偏光分離色分離光
学系を実施例に基づいて説明する。
に参照光2と物体光3を同じ側から入射させて透過型ホ
ログラムを記録する配置を示す。このときの記録条件を
選択することにより、図1(b)に示すように、S偏光
を回折し、P偏光を透過させて偏光分離が可能なホログ
ラム11が得られる。すなわち、図1(a)において、
体積ホログラム記録材料1に入射する参照光2の入射角
をθr 、物体光3の入射角をθo とすると、図1(b)
に示すように、記録されたホログラム11に、記録のと
きの参照光2の入射角θr に相当する入射角θr で入射
するランダム偏光(自然偏光)の入射光12は、そのS
偏光成分が回折効率1に近い値で記録のときの物体光3
の透過方向へ回折角θo で回折光13として回折され、
P偏光成分が透過率1に近い値で記録のときの参照光2
の透過方向へ射出角θr で透過光14として透過して行
く。
m、緑色の中心波長を550nm、赤色の中心波長を6
30nmとし、それぞれの波長で上記のような偏光分離
可能なホログラム11B 、11G 、11R が得られる。
する。 撮影波長:460nm ホログラム記録材料の屈折率:1.52 記録屈折率変調:0.07 ホログラム記録材料の膜厚:1.75μm 参照光入射角θr :45° 物体光入射角θo :−45° 干渉縞ピッチ:0.213993μm (媒質中での値)このようにして記録された青色のホロ
グラム11B の入射角45°での回折効率波長分布特性
は、図2のようになる。この図から明らかなように、こ
のホログラム11B は、入射角θr =45°で入射する
ランダム偏光の白色入射光12の中、波長460nmを
中心とする青色波長域のS偏光成分を略回折し、青色波
長域のP偏光成分及び他の色の波長域の光を略透過する
特性を有することが分かる。
で撮影する。 撮影波長:550nm ホログラム記録材料の屈折率:1.52 記録屈折率変調:0.07 ホログラム記録材料の膜厚:2.5μm 参照光入射角θr :45° 物体光入射角θo :−45° 干渉縞ピッチ:0.255861μm (媒質中での値)このようにして記録された緑色のホロ
グラム11G の入射角45°での回折効率波長分布特性
は、図3のようになる。この図から明らかなように、こ
のホログラム11G は、入射角θr =45°で入射する
ランダム偏光の白色入射光12の中、波長550nmを
中心とする緑色波長域のS偏光成分を略回折し、緑色波
長域のP偏光成分及び他の色の波長域の光を略透過する
特性を有することが分かる。
で撮影する。 撮影波長:630nm ホログラム記録材料の屈折率:1.52 記録屈折率変調:0.07 ホログラム記録材料の膜厚:2.5μm 参照光入射角θr :45° 物体光入射角θo :−45° 干渉縞ピッチ:0.297729μm (媒質中での値)このようにして記録された赤色のホロ
グラム11R の入射角45°での回折効率波長分布特性
は、図4のようになる。この図から明らかなように、こ
のホログラム11R は、入射角θr =45°で入射する
ランダム偏光の白色入射光12の中、波長550nmを
中心とする赤色波長域のS偏光成分を略回折し、赤色波
長域のP偏光成分及び他の色の波長域の光を略透過する
特性を有することが分かる。
光分離機能を持つホログラム11B、11G 、11R を
用いて3板式液晶投影装置の照明光源を構成することと
考える。その実施例を図5に示す。
系を用いた3板式液晶投影装置の主要部の構成を示す図
であり、表示画像の色分解した青色分解像を表示する青
色用透過型液晶表示素子(液晶パネル)19B と、緑色
分解像を表示する緑色用透過型液晶表示素子(液晶パネ
ル)19G と、赤色分解像を表示する赤色用透過型液晶
表示素子(液晶パネル)19R との3枚の液晶パネルが
備えられ、それぞれに各色分解像が表示される。3枚の
液晶パネルは、図示のように、コの字状に配置され、そ
の間に赤色の波長域の光のみを反射し、他の波長域の光
を透過するダイクロイックミラー20R と、青色の波長
域の光のみを反射し、他の波長域の光を透過するダイク
ロイックミラー20B とが交差するように対角方向に配
置され、赤色分解像が表示された赤色用液晶パネル19
R からの赤色光はダイクロイックミラー20R で反射さ
れ、青色分解像が表示された青色用液晶パネル19B か
らの青色光はダイクロイックミラー20B で反射され、
緑色分解像が表示された緑色用液晶パネル19G からの
緑色光はダイクロイックミラー20R 、20B を透過す
るようになっている。そのため、3枚の液晶パネル19
B 、19G 、19Rに表示された青色、緑色、赤色3色
の色分解像は、このダイクロイックミラー20R 、20
B で重畳されたカラー像となり、投影レンズ37により
スクリーン38上に拡大投影される。
R を単一の白色光源21からの照明光22をそれぞれS
偏光の青色照明光36B 、緑色照明光31G 、赤色照明
光26R に偏光分離、色分離して照明するための光学系
には、上記の青色用ホログラム11B 、緑色用ホログラ
ム11G 、赤色用ホログラム11R が用いられる。その
ためには、図5に示すように、照明光22の光路中に、
まず、赤色用ホログラム11R が入射角45°に配置さ
れ、その−45°方向の回折光23R は赤色波長帯域の
S偏光となっており、赤色用ホログラム11R の透過方
向下流には、赤色の波長域の光のみを反射し、他の波長
域の光を透過するダイクロイックミラー15R が光路に
対してホログラム11R の配置角とは反対の45°にな
るように配置され、赤色用ホログラム11R の透過光の
中、赤色波長域の透過成分であるP偏光を回折光23R
と同じ方向に反射光24R として反射する。その反射光
24R の光路中には、赤色波長域の光にπの位相差を与
える赤色用2分の1波長板16R がその光学軸がP偏光
の偏光方向に対して45°の角度をなすように配置され
ており、反射光24R は回折光23R と同じS偏光の光
25R に変換され、2つの赤色波長域の光23R と25
R は並列して反射鏡17に入射して反射され、上記のS
偏光の赤色照明光26R となる。
27中には緑色成分と青色成分の光が主に含まれている
が、その照明光27は、赤色用ホログラム11R と同様
に入射角45°になるように配置された緑色用ホログラ
ム11G に入射し、その−45°方向にS偏光の緑色波
長帯域の回折光28G が回折され、緑色用ホログラム1
1G の透過方向下流に、ダイクロイックミラー15R と
同様に、ホログラム11G の配置角とは反対の45°に
なるように配置された緑色の波長域の光のみを反射し、
他の波長域の光を透過するダイクロイックミラー15G
により緑色用ホログラム11G の透過光の中、緑色波長
域の透過成分であるP偏光を回折光28 G と同じ方向に
反射光29G として反射する。その反射光29G の光路
中には、緑色波長域の光にπの位相差を与える緑色用2
分の1波長板16G がその光学軸がP偏光の偏光方向に
対して45°の角度をなすように配置されており、反射
光29G は回折光28G と同じS偏光の光30G に変換
され、2つの緑色波長域の光28G と30G は並列して
上記のS偏光の緑色照明光31G となる。
32中には青色成分の光が主に含まれているが、その照
明光32は、赤色用ホログラム11R 、緑色用ホログラ
ム11G と同様に入射角45°になるように配置された
青色用ホログラム11B に入射し、その−45°方向に
S偏光の青色波長帯域の回折光33B が回折され、青色
用ホログラム11B の透過方向下流に、ダイクロイック
ミラー15R 、15Gと同様に、ホログラム11B の配
置角とは反対の45°になるように配置された青色の波
長域の光のみを反射し、他の波長域の光を透過するダイ
クロイックミラー15B により青色用ホログラム11B
の透過光の中、青色波長域の透過成分であるP偏光を回
折光33B と同じ方向に反射光34B として反射する。
なお、このダイクロイックミラー15B の代わりに通常
の反射鏡を用いてもよい。その反射光34B の光路中に
は、青色波長域の光にπの位相差を与える青色用2分の
1波長板16B がその光学軸がP偏光の偏光方向に対し
て45°の角度をなすように配置されており、反射光3
4B は回折光33B と同じS偏光の光35B に変換さ
れ、2つの青色波長域の光33B と35B は並列して反
射鏡18に入射して反射され、上記のS偏光の青色照明
光36B となる。
ホログラム11R 、緑色用ホログラム11G 、青色用ホ
ログラム11B は何れも、屈折率1.52の立方体プリ
ズムの対角面に配置されている。
機能を持つホログラム11B 、11 G 、11R と2分の
1波長板16B 、16G 、16R とを組み合わせること
により、ランダム偏光の照明光22、27、32を大き
な損失なくS偏光あるいはP偏光に揃えて利用すること
できる(P偏光にするには、2分の1波長板16B 、1
6G 、16R を回折光33B 、28G 、23R の光路中
に配置する。)。また、このような構成のホログラム偏
光分離素子を3組用意し、それぞれを青色、緑色、赤色
の何れかのみに対応した特性として図5のように組み合
わせることにより、偏光分離機能と色分離機能とを同時
に持つ、効率が良くて明るく、作製が容易な3板式液晶
投影装置用の照明装置を構成することができる。
1R 、11G 、11B の図2〜図4のようなS偏光回折
効率波長分布と、ダイクロイックミラー20B 、2
0G 、20B の反射率波長分布とが略同じ特性であるこ
とが、効率良い3原色照明を行うためには望ましい。
ホログラム11として透過型のものを用いるものとした
が、反射型ホログラムでもランダム偏光をP偏光とS偏
光に分離することができる。詳細は特開平7−2343
16号参照。
離されたP偏光とS偏光を一方のP偏光あるいはS偏光
に揃えて、入射光のランダム偏光を大きな損失なく一方
向の直線偏光に揃えて透過型液晶表示素子のバックライ
トとして利用する実施例について次に説明する。
うに、偏光分離機能を有する反射型ホログラムであり、
透明プリズム52中に設定されているときにランダム偏
光中のP偏光成分を透過し、S偏光成分を反射方向に回
折するものである。図6の実施例では、入射角45°の
ランダム偏光の入射光57中のS偏光成分を回折角−4
5°で回折する特性のものとしているが、これに限定さ
れるものではない。図6(a)の配置においては、透明
プリズム52の入射面54が入射光57に対して垂直に
設けられており、入射面54からプリズム52中に入射
した入射光57は、ホログラム51に入射し、そのS偏
光成分58はホログラム51で回折され、透明プリズム
52の射出面55から外へ出る。入射光57のP偏光成
分59はホログラム51を透過するが、ホログラム51
の射出側には、反射面、全反射面あるいはダイクロイッ
クミラー53が設けられており、透過したP偏光成分5
9はこの反射面53でS偏光成分58と並列方向に反射
されて透明プリズム52の射出面55から外へ出るが、
その射出面55の位置に2分の1波長板56が貼り付け
られており、P偏光成分59はこの2分の1波長板56
を通ることによりS偏光に変換され、S偏光成分58と
並列した同じS偏光の光60として射出面55から出て
行く。
ム52の入射面54が入射光57に対して垂直に設けら
れており、入射面54からプリズム52中に入射した入
射光57は、ホログラム51に入射し、そのS偏光成分
58はホログラム51回折されるが、この場合は、ホロ
グラム51の回折側に、反射面、全反射面あるいはダイ
クロイックミラー53が設けられており、回折されたS
偏光成分58はこの反射面53で反射され、透明プリズ
ム52の射出面55から外へ出るが、その射出面55の
位置に2分の1波長板56が貼り付けられており、S偏
光成分58はこの2分の1波長板56を通ることにより
P偏光に変換される。一方、入射光57のP偏光成分5
9はホログラム51を透過し、透明プリズム52の射出
面55からそのまま外へ出る。ここで、反射面53は、
反射されたS偏光成分58と透過したP偏光成分59が
並列して平行になる角度に設定されている。そのため、
P偏光成分59と、2分の1波長板56でS偏光からP
偏光に変換され光61とは並列してプリズム52の射出
面55から並列して出て行く。
イックミラーとすることにより、図5のような、偏光分
離機能と色分離機能とを同時に持つ3板式液晶投影装置
用の照明装置を構成することができることは明らかであ
る。
ラム11R 、11G 、11B 、51で分離され、回折光
あるいは透過光の光路中に配置された2分の1波長板に
より一方の偏光に揃えられた光は、並列されて平行に進
む2本の光束からなるものであり、その間に境界が存在
し得るので、そのまま液晶パネル19R 、19G 、19
B を照明すると、照明むらが生じる可能性がある。
に揃えられ平行な光束70(例えば、図6参照)中に、
その境界71を目立たないようにするインテグレータ照
明光学系72(例えば、「光技術コンタクト」Vol.
37,No.9(1999)pp.39〜47参照)を
挿入して液晶パネル73を均一に照明するようにするこ
とが望ましい。その様子を図7に示す。インテグレータ
照明光学系72は第1レンズアレー721 と第2レンズ
アレー722 とからなり、第1レンズアレー721 は平
行光束70を第2レンズアレー722 上の各レンズ毎に
集光し、第2レンズアレー722 の各レンズはそれらの
集光点からの光を液晶パネル73上に整合重畳して照明
するものであり、入射光束70に境界71があっても液
晶パネル73上では目立たず、均一に照明できるもので
ある。
そのホログラム偏光分離素子を用いた偏光分離色分離光
学系を実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれ
ら実施例に限定されず種々の変形が可能である。
のホログラム偏光分離素子によると、ホログラムを用い
て照明光の中、特定の直線偏光成分のみを回折させ、そ
れと直交する直交偏光成分を透過させ、透過した直交偏
光成分又は回折した直線偏光成分を2分の1波長板を通
過させてその偏光方向を回折した直線偏光成分の偏光方
向又は透過した直交偏光成分の偏光方向に揃えるように
したので、入射光のランダム偏光を大きな損失なく一方
向の直線偏光に揃えて利用することがきると共に、作製
容易なホログラムと2分の1波長板の組み合わせで構成
できるため簡単に作製でき、価格も高価にならない。こ
のようなホログラム偏光分離素子を用いることにより、
簡単な構成で明るく効率良い3板式液晶投影装置等の照
明装置を構成することができる。
の作用を説明するための図である。
効率波長分布特性を示す図である。
効率波長分布特性を示す図である。
効率波長分布特性を示す図である。
を用いた3板式液晶投影装置の主要部の構成を示す図で
ある。
素子の構成と作用を説明するための図である。
テグレータ照明光学系を説明するための図である。
ための図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 ホログラムを用いて照明光の中、特定の
直線偏光成分のみを回折させ、それと直交する直交偏光
成分を透過させ、透過した直交偏光成分又は回折した直
線偏光成分を2分の1波長板を通過させてその偏光方向
を回折した直線偏光成分の偏光方向又は透過した直交偏
光成分の偏光方向に揃えるようにしたことを特徴とする
ホログラム偏光分離素子。 - 【請求項2】 前記の透過した直交偏光成分又は前記の
回折した直交偏光成分を反射板で反射偏向させて前記の
回折した直線偏光成分又は前記の透過した直交偏光成分
と同方向へ向けることを特徴とする請求項1記載のホロ
グラム偏光分離素子。 - 【請求項3】 同方向へ向けられ偏光方向が揃えられた
光路中に両光束の境界が目立たなくする光学手段が配置
されていることを特徴とする請求項2記載のホログラム
偏光分離素子。 - 【請求項4】 前記ホログラムが透過型ホログラムから
なることを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載
のホログラム偏光分離素子。 - 【請求項5】 前記ホログラムが反射型ホログラムから
なることを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載
のホログラム偏光分離素子。 - 【請求項6】 前記ホログラムが透明プリズムの透明媒
体中に配置されていることを特徴とする請求項1から5
の何れか1項記載のホログラム偏光分離素子。 - 【請求項7】 前記ホログラムが回折する偏光成分はホ
ログラムに対してS偏光であることを特徴とする請求項
1から6の何れか1項記載のホログラム偏光分離素子。 - 【請求項8】 ホログラムを用いて照明光の中、特定の
波長域の特定の直線偏光成分のみを回折させ、それと直
交する特定の波長域の直交偏光成分とその波長域以外の
光を透過させ、透過した特定の波長域の直交偏光成分又
は回折した特定の波長域の特定の直線偏光成分を2分の
1波長板を通過させてその偏光方向を90°回転させて
偏光方向に揃えるようにしたホログラム偏光分離素子を
青色、緑色、赤色それぞれの波長域用に3組備え、青
色、緑色、赤色の中の第1の波長域用のホログラムを透
過又は回折した第1の波長域の偏光成分を反射し、他の
波長域の光を透過する第1の波長選択性反射板と、第1
の波長選択性反射板を透過した光路中に配置された青
色、緑色、赤色の中の第2の波長域用のホログラムを透
過又は回折した第2の波長域の偏光成分を反射し、他の
波長域の光を透過する第2の波長選択性反射板と、第2
の波長選択性反射板を透過した光路中に配置された青
色、緑色、赤色の中の第3の波長域用のホログラムを透
過又は回折した第3の波長域の偏光成分を少なくとも反
射する第3の反射板とを備え、少なくとも前記の第1の
波長域用及び第2の波長域用の2分の1波長板は、前記
第1の波長選択性反射板及び第2の波長選択性反射板で
反射された光路中に配置されていることを特徴とするホ
ログラム偏光分離素子を用いた偏光分離色分離光学系。 - 【請求項9】 少なくとも前記第1の波長域用のホログ
ラム及び第2の波長域用のホログラムの回折効率波長分
布と、前記第1の波長選択性反射板及び第1の波長選択
性反射板の反射率波長分布とが略同じ形状であることを
特徴とする請求項8記載のホログラム偏光分離素子を用
いた偏光分離色分離光学系。 - 【請求項10】 表示画像の青色分解像と緑色分解像と
赤色分解像をそれぞれ異なる3個の液晶表示素子に表示
し、表示された各色分解像を重畳して投影表示する3板
式液晶投影装置の各液晶表示素子の照明用に使用するこ
とを特徴とする請求項8又は9記載のホログラム偏光分
離素子を用いた偏光分離色分離光学系。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000211409A JP2002022963A (ja) | 2000-07-12 | 2000-07-12 | ホログラム偏光分離素子とそのホログラム偏光分離素子を用いた偏光分離色分離光学系 |
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JP2000211409A JP2002022963A (ja) | 2000-07-12 | 2000-07-12 | ホログラム偏光分離素子とそのホログラム偏光分離素子を用いた偏光分離色分離光学系 |
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- 2000-07-12 JP JP2000211409A patent/JP2002022963A/ja active Pending
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