JP2002061855A - 温水式床暖房フロア用木質床材 - Google Patents

温水式床暖房フロア用木質床材

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JP2002061855A
JP2002061855A JP2000251247A JP2000251247A JP2002061855A JP 2002061855 A JP2002061855 A JP 2002061855A JP 2000251247 A JP2000251247 A JP 2000251247A JP 2000251247 A JP2000251247 A JP 2000251247A JP 2002061855 A JP2002061855 A JP 2002061855A
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JP
Japan
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floor
adhesive
hot
floor heating
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JP2000251247A
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Takao Inoue
貴雄 井上
Kazuhiro Yamada
一宏 山田
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Eidai Co Ltd
Original Assignee
Eidai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床材からの遊離ホルムアルデヒドの放散量を
大きく抑制することのできる温水式床暖房フロア用木質
床材を得る。 【解決手段】 基材部5と表面化粧層8とを備えた温水
式床暖房フロア用木質床材10において、基材部5を、
第1の基材1と金属箔3と薄手の第2の基材3とを接着
積層して形成する。少なくとも前記第1の基材1はフェ
ノール樹脂系接着剤を接着剤として用いた木質材とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホルムアルデヒド
の放散を抑制した温水式床暖房フロア用木質床材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】木質床材の裏面に温水パイプを配置し、
パイプ内に温水を巡回させて床面から暖を得るようにし
た温水式床暖房フロアは知られている。用いられる木質
床材は、通常、基材部と表面化粧層から形成され、基材
部の裏面に形成された凹溝内を温水パイプが通過するよ
うにされている。基材部は通常合板であり、その上に、
突き板や適宜の化粧シート類が表面化粧層として接着積
層される。基材部として、PB,MDF,OSBなどの
木質繊維板が用いられる場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】合板や前記した木質繊
維板の製造にはバインダーとして接着剤が必要であり、
現在では、主に、尿素・メラミン系樹脂系接着剤やフェ
ノール樹脂系接着剤が用いられる。尿素・メラミン系樹
脂接着剤の場合、硬化剤として使用されるホルムアルデ
ヒドが木質材内部に未反応の状態で残っている場合や、
ユリア樹脂が加水分解された場合に、遊離ホルムアルデ
ヒドが発生し、それが大気中に放散されることが指摘さ
れている。フェノール樹脂系接着剤は、尿素・メラミン
系樹脂と比較して放散するホルムアルデヒド量が少ない
という利点があるが、フェノール系樹脂は高アルカリ性
であり、突き板などの表面化粧層を黒く変色させたり、
水に濡れて有色の抽出液が生じるなど、いわゆるアルカ
リ汚染を発生させるので、使用範囲が限られるという不
都合を有している。
【0004】特に、温水式床暖房フロア用木質床材で
は、床暖房時に常温よりも高い温度となるために、フェ
ノール樹脂系接着剤を用いる場合でも、少ないとはい
え、ホルムアルデヒドの放散量が増大することが考えら
れ、生活環境を保全するために、温水式床暖房フロアに
おける放散ホルムアルデヒド量を低減することは緊要の
課題となっている。ホルムアルデヒドの放散がないウレ
タン系あるいは変成酢酸ビニル系の接着剤を用いて製造
した木質基材を用いることにより、上記の課題は解決す
ることはできる。しかし、耐水性やコストの点から、そ
れは現実的な解決策となるには至っていない。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、木質床材の製造に通常用いられている接着剤
を用いて製造したものでありながら、放散するホルムア
ルデヒド量を大きく低減することのできる温水式床暖房
フロア用木質床材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による温水式床暖
房フロア用木質床材は、裏面に温水パイプ用溝を備えた
温水式床暖房フロア用木質床材であって、少なくとも基
材部と表面化粧層とを備え、基材部は裏面に温水パイプ
用溝を備えた第1の基材と該第1の基材より薄手である
第2の基材とが金属箔を介して接着積層されており、少
なくとも前記第1の基材はフェノール樹脂系接着剤を接
着剤として用いた木質材であることを特徴とする。
【0007】上記構成の温水式床暖房フロア用木質床材
において、前記第1の基材は熱発生源である温水パイプ
に最も近い位置にあり、昇温によるホルムアルデヒド放
散の影響を最も受けやすい。また、容積的にも前記第1
の基材の容積は単位床材の大半を占める。従って、少な
くとも前記第1の基材はフェノール樹脂系接着剤を接着
剤として用いた木質材とすることにより、ホルムアルデ
ヒドの放散量を少なくする。
【0008】フェノール系樹脂のなかでも、レゾール型
フェノール系樹脂はナトリウム存在下でナトリウムフェ
ノキシドとなり水溶性が付与されて安定化し、硬化後、
樹脂の分解によるホルムアルデヒドの放散が抑制されて
放散ホルムアルデヒド量がさらに少なくなることは知ら
れている。従って、前記フェノール樹脂系接着剤がレゾ
ール型フェノール系樹脂接着剤であることは、好ましい
態様である。
【0009】第1の基材の上に、該第1の基材より薄手
とされた第2の基材が好ましくはアルミ箔である金属箔
を介して接着積層される。この金属箔の存在により、第
1の基材からの遊離ホルムアルデヒドの大気への放散は
さらに抑制される。また、フェノール樹脂系接着剤によ
り第1の基材の表面にあるアルカリ汚染が発生したとし
ても、それは金属箔及び第2の基材により覆われること
となり、表面には露見しない。また、金属箔の存在によ
り第2の基材にアルカリ汚染が伝わることも実質的に回
避される。
【0010】本発明の温水式床暖房フロア用木質床材に
おいて、前記第1の基材は合板であってもよく、PB,
MDF,OSBなどの木質繊維板であってもよい。ま
た、前記第2の基材も合板であってもよく、上記木質繊
維板であってもよい。ただし、第2の基材がフェノール
樹脂系接着剤を接着剤として用いた木質材である場合に
は、その上に通常積層される突き板などの表面化粧層に
アルカリ汚染を生じさせる恐れがある。従って、好まし
くは、前記第2の基材はフェノール樹脂系接着剤以外の
接着剤(例えば、尿素・メラミン系樹脂接着剤、変成酢
酸ビニル・ウレタン混合系接着剤など)を用いた木質材
とされる。尿素・メラミン系樹脂接着剤を用いた木質材
の場合には、ある程度の量の遊離ホルムアルデヒドが放
散されるのは避けられない。しかし、単位床材の全容積
における第2の基材が占める割合をきわめて小さなもの
とすることは可能であり、それにより、放散するホルム
アルデヒド量を有意に低減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明による温水式床暖房フロア用木質床材の好ましい実施
の形態を説明する。図1は本発明による温水式床暖房フ
ロア用木質床材10の一実施の形態を示しており、図1
aは全体の斜視図であり、図1bは断面図である。この
例では、第1の基材1の上にアルミ箔2が積層され、さ
らにその上に第2の基材3が積層されて、基材部5を構
成しており、該基材部5の上には、突き板6とトップコ
ート層としての塗膜7とが積層した表面化粧層8が積層
されている。図示しないが、周囲に実加工が施される場
合もある。
【0012】この例において、基材部5は厚さ12mm
であり、その第1の基材1はフェノール樹脂系接着剤を
接着剤として用いた厚さ9mmの合板であって、その裏
面には温水パイプを挿通するための凹溝4が複数本形成
されており、第2の基材3は尿素系樹脂接着剤を接着剤
として用いた厚さ3mmの合板である。前記第1の基材
1とアルミ箔2と第2の基材3とは酢酸ビニル系接着剤
を用いて接着積層されている。突き板6は挽き板を集積
したフリッチをスライスして作られたものであり、該突
き板6の表面には、耐摩耗性を付与する目的で、αアル
ミナを混入したウレタン樹脂のトップコート層である塗
膜7が形成されている。突き板6は尿素系接着剤を用い
て前記第2の基材3に上に接着積層されている。
【0013】この構成の温水式床暖房フロア用木質床材
10において、熱発生源である温水パイプに最も近い位
置にあって昇温によるホルムアルデヒド放散の影響を最
も受けやすい第1の基材1は、接着剤としてフェノール
樹脂系接着剤を用いているので、遊離ホルムアルデヒド
の放散量を少なくすることができる。また、その上に
は、アルミ箔2が位置しており、遊離ホルムアルデヒド
の放散はさらに抑制される。
【0014】この例において、第2の基材3は、接着剤
として尿素系樹脂接着剤を用いており、遊離ホルムアル
デヒドの放散が起こり得るが、第2の基材3は3mmと
薄いものであり(より薄いものであってもよい)小容積
であるから、放散するホルムアルデヒド量は無視できる
程度に少量化できる。特に、第2の基材3として、例え
ば、遊離ホルムアルデヒドが0.1mg/L未満である
E0タイプ(JIS規格)のMDFを用いる、あるい
は、遊離ホルムアルデヒドの放散がない変性酢酸ビニル
樹脂のような接着剤を用いて製造した木質材を用いる、
などの手法をとることにより、遊離ホルムアルデヒド放
散の問題は、ほぼ完全にクリアー可能となる。
【0015】
【発明の効果】本発明による温水式床暖房フロア用木質
床材を用いることにより、温水式床暖房フロアにおける
遊離ホルムアルデヒドの放散の問題をほぼ完全に解決す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による温水式床暖房フロア用木質床材を
示す図であり、図1aは全体の斜視図を、図1bは図1
aのb−b線での断面を分解図として示している。の模
式的断面図。
【符号の説明】
10…温水式床暖房フロア用木質床材、1…第1の基
材。2…アルミ箔(金属箔)、3…第2の基材、4…凹
溝、5…基材部、6…突き板、7…塗膜、8…表面化粧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B250 AA05 CA11 DA04 EA02 EA13 FA21 FA31 FA33 GA03 3L070 BD01 BD19 DD02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面に温水パイプ用溝を備えた温水式床
    暖房フロア用木質床材であって、少なくとも基材部と表
    面化粧層とを備え、基材部は裏面に温水パイプ用溝を備
    えた第1の基材と該第1の基材より薄手である第2の基
    材とが金属箔を介して接着積層されており、少なくとも
    前記第1の基材はフェノール樹脂系接着剤を接着剤とし
    て用いた木質材であることを特徴とする温水式床暖房フ
    ロア用木質床材。
  2. 【請求項2】 前記第1の基材が合板である請求項1記
    載の温水式床暖房フロア用木質床材。
  3. 【請求項3】 前記第1の基材が木質繊維板である請求
    項1記載の温水式床暖房フロア用木質床材。
  4. 【請求項4】 前記フェノール樹脂系接着剤がレゾール
    型フェノール系樹脂接着剤である請求項1ないし3いず
    れか記載の温水式床暖房フロア用木質床材。
  5. 【請求項5】 前記金属箔がアルミ箔である請求項1な
    いし4いずれか記載の温水式床暖房フロア用木質床材。
  6. 【請求項6】 前記第2の基材がフェノール樹脂系接着
    剤以外の接着剤を接着剤として用いた木質材であること
    を特徴とする請求項1ないし5いずれか記載の温水式床
    暖房フロア用木質床材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017077673A (ja) * 2015-10-20 2017-04-27 朝日ウッドテック株式会社 床材用針葉樹合板およびその製造方法、ならびに、床材

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