JP2002061719A - モータ及びその製造方法 - Google Patents

モータ及びその製造方法

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JP2002061719A JP2001118997A JP2001118997A JP2002061719A JP 2002061719 A JP2002061719 A JP 2002061719A JP 2001118997 A JP2001118997 A JP 2001118997A JP 2001118997 A JP2001118997 A JP 2001118997A JP 2002061719 A JP2002061719 A JP 2002061719A
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロータ回転軸にウォーム軸がクラッチを介して
連結されたモータの製造方法において、ウォーム軸を支
持するための軸受を傷付けることなく組み付けることが
できるモータの製造方法を提供する。 【解決手段】モータは、回転軸6を有するモータ本体
と、モータ本体に固定されるギヤハウジング21とその
ギヤハウジング21に固定される軸受22aとその軸受
22aに支持されるウォーム軸28とを有する出力部3
と、回転軸6からウォーム軸28に回転を伝達するとと
もに、ウォーム軸28から回転軸6への回転伝達を阻止
するクラッチとを備える。ウォーム軸28とクラッチの
従動側回転体29とからなる一体物23をギヤハウジン
グ21に組み付け、その後、従動側回転体29を除くク
ラッチの構成部品をギヤハウジング21に対して組み付
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータ回転軸にウ
ォーム軸がクラッチを介して連結されたモータ及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パワーウィンド装置等に用いられ
るモータとしては、図12に示すように、回転駆動され
る回転軸81を有するモータ本体82と、ウォーム軸8
3を有する出力部84と、回転軸81からウォーム軸8
3に回転を伝達するとともに、ウォーム軸83から回転
軸81への回転伝達を阻止するクラッチ85(図13参
照)とを備えたものがある。
【0003】図13に示すように、クラッチ85は、回
転軸81の先端に回転不能に固定される駆動側回転体8
6と、ウォーム軸83の基端に回転不能に固定される従
動側回転体87と、それらの外周を囲って出力部84の
ギヤハウジング88に固定されるカラー89と、従動側
回転体87とカラー89との間に配置される転動体90
とを備えている。
【0004】駆動側回転体86の軸中心には2面巾凹部
86aが形成され、該2面巾凹部86aに回転軸81の
先端に形成された2面巾凸部81aが嵌合されること
で、回転軸81と駆動側回転体86とが固定されてい
る。尚、2面巾凹部86aの壁面は、組付け時に2面巾
凸部81aが挿入され易くなるように開口部に向かうほ
どその幅が広くなるテーパ面とされている。
【0005】駆動側回転体86のウォーム軸83側の径
方向外側所定角度位置には、径方向外側に延びるととも
にウォーム軸83側に延びる突設部86bが形成されて
いる。その突設部86bの径方向内側の部分(ゴムGが
設けられる部分)は、従動側回転体87の径方向外側所
定角度位置に形成された凹部87a内に、周方向に所定
の隙間を有して配置されている。従動側回転体87の凹
部87aが形成されていない位置の径方向外側面には、
カラー89の内周面との距離が周方向に変化する制御面
87bが形成されている。そして、転動体90は、制御
面87bとカラー89の内周との間に配置されている。
【0006】カラー89の一端(図13中、上端)には
径方向内側に延びる環状の円盤部89aが形成されてい
る。そして、カラー89の他端側(図13中、下側)に
は、環状に形成されたカバープレート91が内嵌され、
該カバープレート91と前記円盤部89aにより駆動側
回転体86、従動側回転体87及び転動体90の軸線方
向の相対移動が規制されている。即ち、円盤部89aの
内径は駆動側回転体86が抜けない大きさの径に設定さ
れ、カバープレート91の内径は従動側回転体87が抜
けない大きさの径に設定されている。そして、カラー8
9の他端(図13中、下端)がギヤハウジング88に形
成された環状のセレーション穴88aに嵌合固定されて
いる。
【0007】このように構成されたモータは、以下のよ
うに組み付けられる。まず、図14に示すように、カラ
ー89内に、該カラー89の他端側から駆動側回転体8
6、転動体90及びウォーム軸83が嵌合固定された従
動側回転体87を組み付け、それらが抜けないようにカ
バープレート91を組み付けてクラッチウォーム軸ユニ
ット92を作成する。尚、その後、回転センサを構成す
るセンサマグネット93をカラー89から突出した駆動
側回転体86の軸部に固定する。
【0008】次に、クラッチウォーム軸ユニット92の
ウォーム軸83をギヤハウジング88のウォーム軸収容
凹部88b内、詳しくはウォーム軸収容凹部88b内に
保持された上下1対のメタル軸受94に挿入する。この
とき、クラッチウォーム軸ユニット92のカラー89を
人手、若しくは図示しない製造装置のチャック爪でつか
んで挿入する。そして、カラー89の他端をセレーショ
ン穴88aに嵌合させる。
【0009】次に、図15に示すように、モータ本体8
2のヨーク95を出力部84のギヤハウジング88に組
み付けるとともに、2面巾凹部86aに2面巾凸部81
aを嵌合して、回転軸81と駆動側回転体86とを固定
する。
【0010】このクラッチ85は、モータ本体82が駆
動され、回転軸81と共に駆動側回転体86が回転され
ると、突設部86bの径方向外側の部分により転動体9
0が押されるとともに突設部86bの径方向内側の部分
により従動側回転体87の凹部87aの回転方向壁面が
押され、従動側回転体87及びウォーム軸83が連れ回
りする。
【0011】一方、モータ本体82が停止している状態
で、ウォーム軸83と共に従動側回転体87が回転する
と、僅かに回転した時、転動体90が制御面87bとカ
ラー89の内周面とで狭持され、従動側回転体87のそ
れ以上の回転が阻止される(ロック状態となる)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従動側
回転体87は、クラッチウォーム軸ユニット92の状態
(ギヤハウジング88に組み付けられていない状態)
で、他のクラッチ構成部品(駆動側回転体86やカバー
プレート91等)に対して若干のガタを有し、カラー8
9に対して僅かに傾動可能になっている。
【0013】よって、クラッチウォーム軸ユニット92
のカラー89をつかんでウォーム軸83をメタル軸受9
4に挿入するとき、ウォーム軸83が自由に揺れて、そ
のウォーム83a(歯)等がメタル軸受94の内周面
(ウォーム軸83との接触面)に接触し、該メタル軸受
94の内周面を傷付けてしまう虞がある。
【0014】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、ロータ回転軸にウォー
ム軸がクラッチを介して連結されたモータにおいて、ウ
ォーム軸を支持するための軸受を傷付けることなく組み
付けることができるモータ、及びその製造方法を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、回転軸を有するモータ本
体と、前記モータ本体に固定されるハウジングとそのハ
ウジングに固定される軸受とその軸受に支持されるウォ
ーム軸とを有する出力部と、前記回転軸から前記ウォー
ム軸に回転を伝達するとともに、前記ウォーム軸から前
記回転軸への回転伝達を阻止するクラッチとを備えたモ
ータの製造方法であって、前記ウォーム軸、又は前記ク
ラッチの従動側回転体と前記ウォーム軸とからなる一体
物を前記ハウジングに組み付けるウォーム軸組付け工程
と、前記クラッチ又は前記従動側回転体を除く前記クラ
ッチを前記ハウジングに対して組み付けるクラッチ組付
け工程とを備えたことを要旨とする。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のモータの製造方法において、前記クラッチ組付け工程
は、前記クラッチの駆動側回転体を前記回転軸に組み付
ける駆動側回転体組付け工程と、前記駆動側回転体を除
く前記クラッチの構成部品を前記ハウジングに対して組
み付けるハウジング側部品組付け工程と、前記駆動側回
転体組付け工程及びハウジング側部品組付け工程の後、
前記モータ本体を前記ハウジングに固定するとともに、
前記駆動側回転体を他の前記クラッチの構成部品に連結
する連結工程とを備えたことを要旨とする。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のモータの製造方法において、前記ハウジング側部品組
付け工程の後、前記連結工程の前に、前記クラッチの作
動試験を行うクラッチ作動試験工程を備えたことを要旨
とする。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のモータの製造方法において、前記クラッチ作動試験工
程は、前記従動側回転体に形成された回転駆動連結部に
回転方向に係合可能な作動試験用治具を前記駆動側回転
体が組み付けられる方向から挿入して係合させ、該従動
側回転体を該作動試験用治具にて直接回転させて行うこ
とを要旨とする。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4
のいずれか1項に記載のモータの製造方法において、前
記ハウジング側部品組付け工程は、前記クラッチの構成
部品間の位置決めを位置決め用治具にて行いながら組み
付けることを要旨とする。
【0020】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のモータの製造方法において、前記従動側回転体と前記
クラッチの転動体を保持するサポート部材とに、位置決
め部を形成し、前記全ての位置決め部に前記位置決め用
治具が係合するように前記従動側回転体に対する前記サ
ポート部材及び前記転動体の回転方向の位置決めを行い
ながら組み付けることを要旨とする。
【0021】請求項7に記載の発明は、回転軸を有する
モータ本体と、前記モータ本体に固定されるハウジン
グ、前記ハウジングに固定される軸受、及び前記軸受に
支持されるウォーム軸を有する出力部と、前記回転軸に
組み付けられる駆動側回転体、環状のカラー、前記ウォ
ーム軸に固定又は前記ウォーム軸に一体成形され、前記
カラーの内側で前記駆動側回転体と同軸上に配置され、
前記カラーとの距離が回転方向に変化する制御面を有
し、前記駆動側回転体と回転方向に係合する従動側回転
体、及び前記制御面と前記カラーとの間に配置され、前
記駆動側回転体側が回転した時には前記従動側回転体と
共に回転し、前記従動側回転体側が回転した時には前記
制御面と前記カラーとに狭持されて該従動側回転体の回
転を阻止する転動体を有するクラッチとを備えたモータ
において、前記ウォーム軸又は前記従動側回転体と前記
ウォーム軸とからなる一体物を、前記ハウジングに組み
付け可能となるように形成したことを要旨とする。
【0022】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
のモータにおいて、前記クラッチの構成部品を、前記駆
動側回転体を除く前記クラッチの各構成部品が前記ハウ
ジングに対して組み付けられた後に前記駆動側回転体が
組付け可能となるように形成したことを要旨とする。
【0023】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
のモータにおいて、前記従動側回転体に、作動試験用治
具が回転方向に係合可能な回転駆動連結部を形成したこ
とを要旨とする。
【0024】請求項10に記載の発明は、請求項8又は
9に記載のモータにおいて、前記従動側回転体及び前記
転動体を保持するサポート部材に、位置決め用治具が回
転方向に係合可能な位置決め部を形成したことを要旨と
する。
【0025】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
ウォーム軸、又はクラッチの従動側回転体とウォーム軸
とからなる一体物はウォーム軸組付け工程にてハウジン
グに組み付けられ、クラッチ又は従動側回転体を除くク
ラッチはクラッチ組み付け工程でハウジングに対して組
み付けられるため、ウォーム軸を軸受に挿入する際にウ
ォーム軸が自由に揺れることがない。よって、組み付け
時の揺れによりウォーム(歯)等が軸受を傷付けること
がない。
【0026】請求項2に記載の発明によれば、駆動側回
転体は駆動側回転体組付け工程にて回転軸に組み付けら
れる。一方、駆動側回転体を除くクラッチの構成部品は
ハウジング側部品組付け工程にてハウジングに対して組
み付けられる。そして、その後、連結工程にてモータ本
体がハウジングに固定されるとともに、駆動側回転体が
他のクラッチの構成部品に連結される。
【0027】請求項3に記載の発明によれば、モータ本
体と出力部を組み付ける前に、クラッチの作動試験が行
われる。請求項4に記載の発明によれば、従動側回転体
に形成された回転駆動連結部に回転方向に係合可能な作
動試験用治具が、駆動側回転体が組み付けられる方向か
ら挿入されて係合される。そして、従動側回転体が作動
試験用治具にて直接回転されることで、クラッチの作動
試験が行われる。
【0028】請求項5に記載の発明によれば、位置決め
用治具にてクラッチの構成部品間の位置決めが行われて
組み付けられる。請求項6に記載の発明によれば、従動
側回転体とクラッチの転動体を保持するサポート部材と
に形成された位置決め部に位置決め用治具が係合するよ
うに従動側回転体に対するサポート部材及び前記転動体
の回転方向の位置決めが行われて組み付けられる。
【0029】請求項7の記載の発明によれば、ウォーム
軸、又は従動側回転体とウォーム軸とからなる一体物を
単体でハウジングに組み付けることができるため、ウォ
ーム軸を軸受に挿入する際にウォーム軸が自由に揺れな
いようにすることができる。よって、組み付け時の揺れ
によりウォーム(歯)等が軸受を傷付けることがない。
【0030】請求項8に記載の発明によれば、駆動側回
転体を除くクラッチの各構成部品がハウジングに対して
組み付けられた後に駆動側回転体を組み付けることがで
きる。よって、例えば駆動側回転体を回転軸に組み付
け、一方で駆動側回転体を除くクラッチの構成部品をハ
ウジングに対して組付け、その後モータ本体をハウジン
グに固定するとともに、駆動側回転体を他のクラッチの
構成部品に連結することができる。
【0031】請求項9に記載の発明によれば、従動側回
転体に形成された回転駆動連結部に治具を係合させ、該
治具にて従動側回転体を直接回転させてクラッチの作動
試験を行うことができる。
【0032】請求項10に記載の発明によれば、前記従
動側回転体、及び前記転動体を保持するサポート部材に
形成された位置決め部に位置決め用治具を係合させるこ
とで、両部品間の位置決めを行い該部品を組み付けるこ
とができる。
【0033】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明をパワーウインド装置用のモータに具体化した第1の
実施の形態について図1〜図8を参照して説明する。図
1は、本実施形態におけるモータ1の要部断面図を示
す。モータ1は、モータ本体2と出力部3とクラッチC
(図2参照)とを備えている。
【0034】図1に示すように、上記モータ本体2は、
ヨークハウジング(以下、単にヨークという)4、複数
のマグネット5、回転軸6、コイル導線が巻かれたコア
鉄心7、コンミテータ(整流子)8、樹脂製のブラシホ
ルダ9及び給電用のブラシ10を備えている。
【0035】ヨーク4は、略有底扁平円筒状に形成され
ている。そして、その内周面には、2つのマグネット5
が対向して固着されている。また、ヨーク4の底部に
は、その中心軸に沿って上記回転軸6の基端部が回転可
能に支持されている。この回転軸6の先端部には、図2
に示すように、円柱形状から平行に面取りした2面巾凸
部6aが形成されている。
【0036】上記マグネット5の位置に対応する上記回
転軸6の中間部には、前記コイル導線が巻かれたコア鉄
心7が固定されている。また、上記回転軸6の上記コア
鉄心7よりも先端側には、コンミテータ8が固定されて
いる。
【0037】上記ヨーク4の開口部には、径方向外側に
延びるフランジ部4aが形成され、そのフランジ部4a
には2つの貫通孔4b,4cが形成されている。又、ヨ
ーク4の開口部には、ブラシホルダ9が嵌合固定されて
いる。このブラシホルダ9は、ヨーク4の開口部と対応
し、同開口部を略覆う形状のホルダ本体9aと、フラン
ジ部4aより回転軸6の径方向外側に突出したコネクタ
部9bとを備えている。ホルダ本体9aのヨーク4内部
側にはコネクタ部9bと図示しない配線で接続された一
対のブラシ10が配設されている。又、ホルダ本体9a
の略中央には軸受11が設けられ、その軸受11によっ
て上記回転軸6の先端側が回転可能に支持されている。
【0038】又、ブラシホルダ9のホルダ本体9aとコ
ネクタ部9bとを繋ぐ連結部9cには、出力部3側(図
1中、下側)から凹設された凹部9dが形成されてい
る。ホルダ本体9aのヨーク4外部側(出力部3側)に
は、一対の第1係合凸部12,13が設けられている。
第1係合凸部12,13は回転軸6と平行に延出してい
る。ホルダ本体9aのヨーク4外部側(出力部3側)に
は、図2に示すように、回転センサSを構成するホール
IC15が固定されている。
【0039】ここで、上記ブラシ10は、上記コンミテ
ータ8に対応した位置に配置されて同コンミテータ8と
接触している。従って、コネクタ部9bに接続される図
示しない制御装置(外部電源)からブラシ10及びコン
ミテータ8を介してコア鉄心7に巻装したコイル導線に
電流が供給されると、同コア鉄心7、すなわちモータ本
体2の回転軸6が回転駆動される。
【0040】出力部3は、ギヤハウジング21と、第1
及び第2軸受22a,22bと、ウォーム部材23と、
ウォームホイール24と、出力軸25とを備える。ギヤ
ハウジング21の上端部(図1中、上側端部)中央に
は、開口凹部21aが形成されている。ギヤハウジング
21の上端部には、ブラシホルダ9の凹部9dに嵌挿さ
れる凸部21bが形成され、該凸部21bには、ヨーク
4の一方の貫通孔4bに嵌挿される嵌挿凸部21cが形
成されている。又、ギヤハウジング21の上端部には、
ヨーク4の他方の貫通孔4cに嵌挿可能な嵌挿凸部21
dが形成されている。そして、ギヤハウジング21は、
嵌挿凸部21c,21dがヨーク4の貫通孔4b,4c
に嵌挿された状態で図示しないネジでヨーク4にネジ止
めされている。
【0041】ギヤハウジング21には、開口凹部21a
の底部中央から凹設したクラッチ収容凹部21e(図2
及び図3参照)、該クラッチ収容凹部21eの底部中央
から回転軸6の軸線方向に沿って延びるように凹設した
ウォーム軸収容凹部21fが形成されている。又、ギヤ
ハウジング21には、ウォーム軸収容凹部21fの中間
部の軸線直交方向(図1中、右方向)に該ウォーム軸収
容凹部21fと連通するホイール収容部21gが形成さ
れている。ウォーム軸収容凹部21fの開口部には、軸
受収容凹部21h(図2参照)が形成されている。
【0042】又、開口凹部21aの底部には、一対の第
2係合凸部26,27が設けられている。両第2係合凸
部26,27は回転軸6の軸方向に平行に延出してい
る。両第2係合凸部26,27は、図3に示すように、
略コ字形状に形成され、前記第1係合凸部12,13を
それぞれ外側に囲って収容する。
【0043】第1及び第2軸受22a,22bは、金属
製で略円筒形状のすべり軸受(メタル軸受)であって、
第1軸受22aは軸受収容凹部21hに内嵌されてい
る。又、第2軸受22bは、ウォーム軸収容凹部21f
の底側(図1中、下側)に内嵌されている。
【0044】ウォーム部材23は、ウォーム軸28と、
ウォーム軸28のモータ本体2側に一体形成された従動
側回転体29とからなる(図3参照)。ウォーム軸28
は、その中間部にウォーム28aが形成され、その両端
部で第1及び第2軸受22a,22bに回転可能に支持
されてウォーム軸収容凹部21f内に収容されている。
【0045】ウォームホイール24は、ウォーム28a
と噛合され、ウォーム軸28と直交する方向(図1の紙
面直交方向)の軸中心で回転可能にホイール収容部21
g内に収容されている。そして、出力軸25は、ウォー
ムホイール24の回転に伴って同軸で回転するように該
ウォームホイール24に連結されている。この出力軸2
5は、公知の図示しないレギュレータを介して図示しな
いウインドガラスに連結される。
【0046】前記回転軸6は、クラッチCを介してウォ
ーム軸28に連結されている。クラッチCは、図2〜図
4に示すように、前記従動側回転体29と、カラー31
と、複数(3つ)の転動体32と、サポート部材33
と、プレートキャップ34と、駆動側回転体35と、ボ
ール36とを備えている。カラー31は、円筒形状の外
輪31aと外輪31aの一端(図2中、上端)から径方
向外側に延びる環状のフランジ部31bと、フランジ部
31bから180度間隔を有して更に径方向外側に延び
る一対の延設部31cとからなる。
【0047】カラー31は、その外輪31aがクラッチ
収容凹部21eに嵌合されている。そして、延設部31
cがギヤハウジング21に形成された嵌合部21i(図
3参照)に嵌合され、その回り止めがなされている。こ
のカラー31の内側には、前記従動側回転体29が配置
されている。
【0048】前記従動側回転体29は、図3に示すよう
に、ウォーム軸28の基端部から拡径された円盤部29
aと、円盤部29aの軸中心からモータ本体2側(回転
軸6側)に延びる軸部29bと、軸部29bから等角度
(120°)間隔で径方向外側に延びる3つの係合凸部
29cとからなる。係合凸部29cは、径方向外側に向
かうほど周方向の幅が広がるように形成されている。
又、係合凸部29cの径方向外側面は、図4に示すよう
に、カラー31の外輪31aの内周面31dとの距離が
回転方向に変化するように略平面の制御面41とされて
いる。軸部29bのモータ本体2側(回転軸6側)の軸
中心部には、図2及び図3に示すように、円形の凹部2
9dが凹設されている。
【0049】各転動体32は、金属材料にて略円柱形状
に形成され、図4に示すように、係合凸部29cの制御
面41と外輪31aの内周面31dとの間に配置されて
いる。転動体32の直径は、制御面41の中央部(回転
方向中央部)41aと外輪31aの内周面31dの間隔
の長さより小さく、制御面41の側部(回転方向端部)
41b,41cと外輪31aの内周面31dの間隔の長
さより大きく設定されている。即ち、転動体32の直径
は、中央部41aと側部41b,41cとの間の中間部
41dと、外輪31aの内周面31dの間隔の長さと等
しく設定されている。
【0050】サポート部材33は、前記各転動体32を
回転可能にかつ略平行に等角度間隔で保持する。詳述す
ると、サポート部材33は、樹脂材よりなり、図2及び
図3に示すように、リングプレート33aと、3つの内
延部33bと、3対のローラサポート33cと、3つの
連結部33dとからなる。リングプレート33aは、外
輪31aより径の大きい円環状に形成されている。3つ
の内延部33bは、リングプレート33aの内周から径
方向内側に等角度間隔で延設されている。各ローラサポ
ート33cは内延部33bの径方向内側の周方向両端部
から軸線方向に延設されている。各連結部33dは、隣
り合うローラサポート33cを連結するように円弧状に
形成されている。又、1対のローラサポート33cの先
端には周方向に向い合う係止凸部33eが形成されてい
る。そして、各転動体32は、各対のローラサポート3
3c間で、且つ内延部33bと係止凸部33eとの間で
保持され、リングプレート33aに対して周方向及び軸
線方向に移動不能に保持される。このように転動体32
を保持したサポート部材33は、前述したように転動体
32が制御面41と外輪31aの内周面31dとの間に
配置されるように、各ローラサポート33cが外輪31
aの内側に挿入され、リングプレート33aがフランジ
部31b上に当接されて配置される。
【0051】プレートキャップ34は、外形が前記第2
係合凸部26,27間における前記開口凹部21aに対
応した固定部34aと、固定部34aに形成された中央
孔の縁から軸線方向モータ本体側(図2中、上側)に延
びる円筒部34bと、円筒部34bの先端から径方向内
側に延びる環状の円盤部34cとからなる。円筒部34
b(中央孔)の内径は、前記フランジ部31bの外径と
同径に設定されている。又、円盤部34cの内径は、前
記外輪31aの内径と同径に設定されている。そして、
プレートキャップ34は、固定部34aが前記カラー3
1の延設部31cと当接し該カラー31の抜け止めをな
すと共に、円盤部34cがサポート部材33のリングプ
レート33aと当接し該サポート部材33の抜け止めを
なすように、固定部34aが開口凹部21aの底部に固
定されている。
【0052】前記駆動側回転体35は、樹脂材にて形成
され、軸部35aと、軸部35aよりも拡径された円盤
部35bと、円盤部35bの軸中心から軸線方向(図2
中、下方向)に延出した延出部35cとを有している。
駆動側回転体35には、延出部35cの先端からボール
収容凹部35dが凹設されている。ボール収容凹部35
dは、軸直交方向の壁面が球をくり貫いた形状に形成さ
れている。ボール収容凹部35dは、円盤部35bの途
中まで形成されている。このボール収容凹部35dに
は、ボール36が、その一部が延出部35cの先端から
突出した状態で保持されている。
【0053】又、駆動側回転体35の軸中心には、軸部
35aの基端(図2中、上端)から延び、断面に平行面
を有する2面巾凹部35eが前記ボール収容凹部35d
と連通するように形成されている。駆動側回転体35
は、2面巾凹部35eに回転軸6の2面巾凸部6aが嵌
合されることで、回転軸6に対して回転不能に連結され
ている。延出部35cは、従動側回転体29の凹部29
d内に略収容され、その延出部35cの先端から一部が
突出するボール36は、凹部29dの底部に当接されて
いる。
【0054】駆動側回転体35の円盤部35bの先端側
(図2中、下側)には、図4に示すように、径方向外側
及び軸線方向に突出する略扇形状の突設部42が等角度
間隔に複数(3つ)形成されている。各突設部42は、
図4に示すように、大きい円弧の面が外輪31aの内周
面31dより若干小さな径で同内周面31dに沿って形
成されている。即ち、駆動側回転体35は、その突設部
42がプレートキャップ34の円盤部34cの中心孔3
4dから軸線方向に挿入可能に形成されている。突設部
42には、径方向内側から突設部42の中間まで径方向
に延びる嵌合溝42aが形成されている。突設部42
は、外輪31a内において、従動側回転体29の各係合
凸部29c間であって、各転動体32(各ローラサポー
ト33c)間に配置されている。
【0055】嵌合溝42aには、ゴムよりなる緩衝部材
43が嵌合固定されている。緩衝部材43には、嵌合溝
42aから突設部42の径方向内側に突出し、周方向に
広がる緩衝部43aが形成されている。
【0056】緩衝部43aの周方向の幅は、図4に示す
ように、突設部42の内周面の周方向の幅より若干大き
く設定されている。緩衝部43aの一側面(反時計回り
側の面)43bは、駆動側回転体35が従動側回転体2
9に対して反時計回り方向(矢印X方向)に所定位置ま
で回転すると、係合凸部29cの時計回り側の面の径方
向内側に形成された第1緩衝面29eと当接する。又、
突設部42の径方向内側に形成される一側面(反時計回
り側の面)42bは、駆動側回転体35が前記所定位置
より更に反時計回り方向(矢印X方向)に回転すると、
係合凸部29cの時計回り側の面の径方向外側に形成さ
れた第1当接面29fと当接する。尚、駆動側回転体3
5は、緩衝部43aが周方向に撓む(潰れる)ことによ
り、前記所定位置より更に反時計回り方向(矢印X方
向)に回転する(図5参照)。
【0057】又、緩衝部43aの他側面(反時計回り側
の面)43cは、駆動側回転体35が従動側回転体29
に対して時計回り方向(矢印Y方向)に所定位置まで回
転すると、係合凸部29cの反時計回り側の面の径方向
内側に形成された第2緩衝面29gと当接する。又、突
設部42の径方向内側に形成される他側面(時計回り側
の面)42cは、駆動側回転体35が前記所定位置より
更に時計回り方向(矢印Y方向)に回転すると、係合凸
部29cの反時計回り側の面の径方向外側に形成された
第2当接面29hと当接する。尚、駆動側回転体35
は、緩衝部43aが周方向に撓む(潰れる)ことによ
り、前記所定位置より更に時計回り方向(矢印Y方向)
に回転する。
【0058】ここで、各部材32,42,29c,33
cの形状は、図5に示すように、突設部42の一側面4
2bが係合凸部29cの第1当接面29fと当接し、突
設部42の反時計回り側の面の径方向外側に形成された
第1押圧面42dがローラサポート33cと当接した状
態で、転動体32が制御面41の中央部41aと対応し
た位置に配置されるように設定されている。
【0059】又、各部材32,42,29c,33cの
形状は、突設部42の他側面42cが係合凸部29cの
第2当接面29hと当接し、突設部42の時計回り側の
面の径方向外側に形成された第2押圧面42eがローラ
サポート33cと当接した状態で、転動体32が制御面
41の中央部41aと対応した位置に配置されるように
設定されている。
【0060】図2に示すように、前記ホールIC15と
共に回転センサSを構成する環状のセンサマグネット5
1は、前記駆動側回転体35の軸部35aの外周に固定
されている。そして、前記ホールIC15は、このセン
サマグネット51の外縁一部と軸線方向に対向した位置
に配置され、センサマグネット51の回転速度、即ち回
転軸6の回転速度に応じたパルス信号を発生し、前記制
御装置に出力する。制御装置は、パルス信号に応じて供
給する電流を制御する。
【0061】上記のように構成されたモータ1は、以下
のように組み付けられる。 「ウォーム軸組付け工程」図7に示すように、ウォーム
部材23(ウォーム軸28と従動側回転体29とからな
る一体物)をギヤハウジング21に組付ける。即ち、ウ
ォーム部材23のウォーム軸28を第1及び第2軸受2
2a,22bに挿入しウォーム軸収容凹部21f内に収
容する。尚、本実施の形態では、図示しない製造装置の
チャック爪52にて従動側回転体29をつかんで軸線方
向に移動させウォーム軸28を第1及び第2軸受22
a,22bに挿入する。
【0062】「クラッチ組付け工程」従動側回転体29
を除くクラッチCをギヤハウジング21に対して組み付
ける。本実施の形態の「クラッチ組付け工程」は、「駆
動側回転体組付け工程」、「ハウジング側部品組付け工
程」、及び「連結工程」からなる。
【0063】「駆動側回転体組付け工程」駆動側回転体
35を回転軸6に組み付ける。詳しくは、駆動側回転体
35の2面巾凹部35eに回転軸6の2面巾凸部6aを
嵌合する。尚、本実施の形態では、この工程の前に、駆
動側回転体35の軸部35aにセンサマグネット51を
固定する。
【0064】「ハウジング側部品組付け工程」駆動側回
転体35を除くクラッチCの構成部品をギヤハウジング
21に対して組み付ける。詳しくは、先ずカラー31の
外輪31aをクラッチ収容凹部21eに嵌合させるとと
もに、延設部31cを嵌合部21i(図3参照)に嵌合
させる。次に、転動体32をサポート部材33に保持さ
せ、該サポート部材33を外輪31aの内側に挿入す
る。次に、プレートキャップ34の固定部34aがカラ
ー31の延設部31cと当接し該カラー31の抜け止め
をなすと共に、円盤部34cがサポート部材33のリン
グプレート33aと当接し該サポート部材33の抜け止
めをなすように、固定部34aを開口凹部21aの底部
に固定する。
【0065】「連結工程」前記「駆動側回転体組付け工
程」及び「ハウジング側部品組付け工程」の後、モータ
本体2を出力部3に固定するとともに、駆動側回転体3
5をクラッチCの他の構成部品に連結する。詳しくは、
図8に示すように、ヨーク4の貫通孔4b,4cにギヤ
ハウジング21の嵌挿凸部21c,21dを嵌挿すると
ともに、駆動側回転体35の突設部42をプレートキャ
ップ34の中心孔34dからカラー31の外輪31aの
内側(従動側回転体29の各係合凸部29c間であっ
て、各転動体32間)に挿入する。尚、本実施の形態で
は、この工程の後に、ヨーク4とギヤハウジング21を
図示しないネジでネジ止めする。
【0066】上記のように構成されたパワーウインド装
置(モータ1)は、以下のように動作する。モータ本体
2が駆動され回転軸6が図4の反時計回り方向(矢印X
方向)に回転されると、回転軸6と共に駆動側回転体3
5(突設部42)が同方向(矢印X方向)に一体回転す
る。そして、図5に示すように、突設部42の一側面4
2bが係合凸部29cの第1当接面29fと当接し、第
1押圧面42dがローラサポート33cと当接すると、
転動体32が制御面41の中央部41aと対応した位置
(以下、中立位置という)に配置される。
【0067】尚、突設部42の一側面42bが第1当接
面29fに当接する前に、緩衝部43aの一側面43b
が係合凸部29cの第1緩衝面29eに先に接触するた
め、該当接時の衝撃は小さくなる。
【0068】この中立状態では、転動体32は係合凸部
29cの制御面41と外輪31aの内周面31dにて挟
持されないため、従動側回転体29はカラー31に対し
て回転可能となる。従って、駆動側回転体35が更に反
時計回り方向に回転すると、その回転力が突設部42か
ら従動側回転体29に伝達され、従動側回転体29が連
れ回りする。尚、このとき転動体32には第1押圧面4
2dから同方向(矢印X方向)の回転力が伝達され、転
動体32は同方向に移動する。
【0069】逆に、回転軸6が図4の時計回り方向(矢
印Y方向)に回転されると、上記と同様に、突設部42
により転動体32が中立位置に配置される。この状態で
は、転動体32は係合凸部29cの制御面41と外輪3
1aの内周面31dにて挟持されないため、従動側回転
体29はカラー31に対して回転可能となる。従って、
駆動側回転体35の回転力が突設部42から従動側回転
体29に伝達され、従動側回転体29が連れ回りする。
【0070】すると、従動側回転体29と共にウォーム
軸28が回転し、その回転に応じてウォームホイール2
4及び出力軸25が回転する。従って、出力軸25に連
結されるウインドガラスが開閉される。
【0071】一方、モータ1が停止している状態で、出
力軸25側に負荷がかかると、その負荷は従動側回転体
29を回動させようとする。そして、従動側回転体29
が図4の時計回り方向(矢印Y方向)に回転されると、
転動体32は係合凸部29cの制御面41の側部41b
側(中間部41d側)に相対移動する。やがて、図6に
示すように、転動体32が中間部41dまで相対移動す
ると、転動体32は、制御面41と外輪31aの内周面
31dで挟持される(ロック状態となる)。そして、外
輪31aが固定されているため、従動側回転体29のそ
れ以上の回転は阻止され、駆動側回転体35を連れ回り
させることはない。
【0072】逆に、従動側回転体29が図4の反時計回
り方向(矢印X方向)に回転されると、駆動側回転体3
5が停止しているため、転動体32は係合凸部29cの
制御面41の側部41c側(中間部41d側)に相対移
動する。やがて、転動体32が中間部41dまで相対移
動すると、転動体32は、制御面41と外輪31aの内
周面31dで挟持される(ロック状態となる)。そし
て、外輪31aが固定されているため、従動側回転体2
9のそれ以上の回転は阻止され、駆動側回転体35を連
れ回りさせることはない。
【0073】このように、出力軸25側に大きな負荷を
かけても、従動側回転体29の回転は阻止される。従っ
て、出力軸25に連結されるウインドガラスが自重や、
外力により開閉されることは防止される。
【0074】次に、上記第1の実施の形態の特徴的な効
果を以下に記載する。 (1)ウォーム部材23(ウォーム軸28と従動側回転
体29とからなる一体物)をギヤハウジング21に組み
付け可能に構成し、該ウォーム部材23を単体でギヤハ
ウジング21に組み付けた。よって、ウォーム軸28を
第1及び第2軸受22a,22bに挿入する際にウォー
ム軸28が自由に揺れてしまうことがない。即ち、組み
付け時、ウォーム軸28を軸線方向に真直ぐ移動させる
ことができる。よって、組付け時の揺れによりウォーム
28a等が第1及び第2軸受22a,22bを傷付ける
虞がない。
【0075】(2)駆動側回転体35を除くクラッチC
の他の構成部品が組み付けられた後に駆動側回転体35
を組み付け可能に構成し、駆動側回転体35を回転軸6
に組み付け、駆動側回転体35を除くクラッチCの他の
構成部品をギヤハウジング21に対して組み付け、その
後、モータ本体2を出力部3に固定するとともに、駆動
側回転体35をクラッチCの他の構成部品に連結(突設
部42を外輪31aの内側に挿入)した。よって、従来
(図13参照)のように2面巾凸部81aが2面巾凹部
86aに挿入され易くなるように2面巾凹部86aの壁
面を開口部に向かうほどその幅が広くなるテーパ面とし
なくてもよい。よって、組み付け後の駆動時に、回転軸
6と駆動側回転体35とがガタつき難くなる。その結
果、駆動時の衝撃音が発生し難くなる。又、回転軸6と
駆動側回転体35間、主に樹脂材よりなる駆動側回転体
35の耐久性が向上される。
【0076】(第2の実施の形態)以下、本発明を具体
化した第2の実施の形態について図9〜図11を参照し
て説明する。尚、本実施の形態では、上記第1の実施の
形態に比べて主にクラッチ61の構成が異なるのみであ
るため、モータ全体の説明については図面及び説明を省
略し、同様の部材については同様の符号を付して説明す
る。図9は、本実施形態におけるモータ(クラッチ6
1)の要部断面図を示す。
【0077】クラッチ61は、カラー62と、従動側回
転体63と、複数の転動体64と、サポート部材65
と、駆動側回転体66と、ボール67とを備えている。
カラー62は、略円筒形状に形成され、その基端部がギ
ヤハウジング68に形成されたクラッチ収容凹部68a
に圧入固定されている。カラー62の先端部には径方向
内側に延びる環状の円盤部62aが形成されている。円
盤部62aの内周一部には、径方向外側に向かう位置決
め部としての位置決め溝62bが形成されている。尚、
円盤部62aの内径は、駆動側回転体66の最大外径よ
り大きく設定されている。
【0078】従動側回転体63は、上記実施の形態の従
動側回転体29(ウォーム部材23)と同様にウォーム
軸69の基端部に一体成形され、該ウォーム軸69と共
にウォーム部材70を構成している。従動側回転体63
には、上記実施の形態の従動側回転体29と同様に、径
方向外側に延びる係合凸部63aが等角度間隔で3つ形
成され、その径方向外側面には制御面63bが形成され
ている。又、この従動側回転体63の駆動側回転体66
側端面には、軸中心から偏芯した位置から軸線方向に凹
設された位置決め部及び回転駆動連結部としての駆動穴
63cが等角度(120°)間隔に3つ(図9中、1つ
のみ図示する)形成されている。
【0079】転動体64は、球状に形成され、制御面6
3bとカラー62との間において、制御面63b毎に軸
線方向に2個ずつ並べて配置されている。サポート部材
65は、前記カラー62より径の小さい略円筒形状に形
成された筒部65aと、筒部65a一端から径方向内側
に延びる環状の内延部65bとを備える。筒部65aに
は等角度(120°)間隔で径方向に貫通する保持孔6
5cが形成され、前記各転動体64はその保持孔65c
に保持されてその間隔が一定とされている。内延部65
bには、カラー62の円盤部62aより内側で円弧状に
延びる挿通孔65dが等角度間隔(隣り合う保持孔65
c間)に3つ形成されている。又、内延部65bの前記
挿通孔65dが形成されていない位置には、図10に示
すように、位置決め部としての円形状の位置決め孔65
eが形成されている。尚、図10は、位置決め孔65e
が形成された個所のみサポート部材65の異なる角度の
断面を図示している。内延部65bの内径は、前記従動
側回転体63に形成された駆動穴63cと対応し、軸線
方向から見て駆動穴63cが見える大きさの径に設定さ
れている。このサポート部材65は、筒部65aの一端
がカラー62の円盤部62aに当接されてその軸線方向
の移動が規制され、該カラー62内に保持されている。
【0080】駆動側回転体66は、従動側回転体63と
同軸上に配置される軸部66aと、軸部66aの中間部
から径方向外側に延びる環状部66bと、環状部66b
の外縁から等角度(120°)間隔で軸線方向に延びる
突設部66cとを備える。軸部66aの先端部(従動側
回転体63側端部)にはボール67が保持され、その先
端から突出したボール67の一部が従動側回転体63に
当接されている。又、軸部66aの基端部には、2面巾
凹部66dが形成され、該2面巾凹部66dには前記回
転軸6の2面巾凸部6aが嵌合されている。突設部66
cは、前記サポート部材65の挿通孔65dを貫通し、
前記従動側回転体63の係合凸部63a間に配置されて
いる。
【0081】上記のように構成されたモータ1は、以下
のように組み付けられる。 「ウォーム軸組付け工程」上記第1の実施の形態と同様
に、ウォーム部材70(ウォーム軸69と従動側回転体
63とからなる一体物)をギヤハウジング68に組付け
る。
【0082】「クラッチ組付け工程」従動側回転体69
を除くクラッチ61の構成部品をギヤハウジング68に
対して組み付ける。本実施の形態の「クラッチ組付け工
程」は、「駆動側回転体組付け工程」、「ハウジング側
部品組付け工程」、「クラッチ作動試験工程」及び「連
結工程」からなる。
【0083】「駆動側回転体組付け工程」上記第1の実
施の形態と同様に、駆動側回転体66を回転軸6に組み
付ける。 「ハウジング側部品組付け工程」駆動側回転体66を除
くクラッチ61の構成部品をギヤハウジング68に対し
て組み付ける。
【0084】詳しくは、先ず転動体64をサポート部材
65に保持させ、該転動体64が前記制御面63bの径
方向外側に配置されるように該サポート部材65を従動
側回転体63の外周側に配置する。このとき、先ず、図
示しない製造装置のチャック爪71(図10参照)にて
サポート部材65(筒部65a)の外周をつかむ。次に
製造装置の位置決め用治具としてのワーク当て金72
(図10参照)を回転させながらサポート部材65側に
移動させ、該ワーク当て金72に固定されたサポート部
材用ピン73をサポート部材65の位置決め孔65eに
嵌挿させる。次に、サポート部材65及びワーク当て金
72を回転させながら従動側回転体63側に移動させ、
図10に示すように、該ワーク当て金72に固定された
従動側回転体用ピン74を従動側回転体63の駆動穴6
3cに嵌挿させる。尚、サポート部材用ピン73と従動
側回転体用ピン74は、位置決め孔65eと駆動穴63
cに対応し、それぞれ嵌挿されることで、サポート部材
65と従動側回転体63との回転方向位置決めを行うよ
うに、ワーク当て金72の所定位置に予め設けられてい
る。このように、サポート部材用ピン73及び従動側回
転体用ピン74によりサポート部材65(転動体64)
と従動側回転体63(制御面63b)との回転方向位置
決めを行い、サポート部材65を従動側回転体63に組
み付ける。
【0085】次に、カラー62をギヤハウジング68の
クラッチ収容凹部68aに圧入固定する。このとき、先
ず、チャック爪75(図11参照)にてカラー62の外
周をつかむ。次に位置決め用治具としてのワーク当て金
76(図11参照)を回転させながらカラー62側に移動
させ、該ワーク当て金76に固定されたカラー用ピン7
7をカラー62の位置決め溝62bに係合させる。次
に、カラー62及びワーク当て金76を回転させながら
サポート部材65側に移動させ、図11に示すように、
該ワーク当て金76に固定されたサポート部材用ピン7
8及び従動側回転体用ピン79をサポート部材65の位
置決め孔65e及び従動側回転体63の駆動穴63cに
それぞれ嵌挿させる。このように、カラー用ピン77、
サポート部材用ピン78及び従動側回転体用ピン79に
よりカラー62とサポート部材65(転動体64)と従
動側回転体63(制御面63b)との回転方向位置決め
を行いながら、カラー62をギヤハウジング68のクラ
ッチ収容凹部68aに圧入固定する。尚、図11は、図
10と同様に、位置決め孔65eが形成された個所のみ
サポート部材65の異なる角度の断面を図示している。
【0086】「クラッチ作動試験工程」前記「ハウジン
グ側部品組付け工程」の後、クラッチ61の作動試験
(ロック作動試験)を行う。詳しくは、従動側回転体6
3の駆動穴63cに作動試験用治具としての図示しない
駆動ピンを挿入し、該駆動ピンにて従動側回転体63を
直接回転させて行う。このとき、転動体64が制御面6
3bとカラー62の内周面とで狭持され従動側回転体6
3のそれ以上の回転が阻止されると、正常であると判定
される。又、転動体64が制御面63bとカラー62の
内周面とで狭持されず、従動側回転体63が回転し続け
ると、異常(不良品)であると判定される。
【0087】「連結工程」前記「駆動側回転体組付け工
程」、「ハウジング側部品組付け工程」及び「クラッチ
作動試験工程」の後、上記第1の実施の形態と同様に、
モータ本体2を出力部3に固定するとともに、駆動側回
転体66をクラッチ61の他の構成部品に連結する。
【0088】上記のように構成されたパワーウインド装
置(モータ)は、以下のように動作する。モータ本体2
が駆動され回転軸6が回転されると、回転軸6と共に駆
動側回転体66(突設部66c)が一体回転する。する
と、突設部66cがサポート部材65を介して転動体6
4を押すとともに、従動側回転体63を押して、該従動
側回転体63を連れ回りさせる。
【0089】一方、モータ本体2が停止している状態
で、出力軸25側に負荷がかかると、その負荷は従動側
回転体63(制御面63b)を回動させようとする。そ
して、従動側回転体63が僅かに回動すると、転動体6
4は、制御面63bとカラー62の内周面とで挟持され
る(ロック状態となる)。よって、従動側回転体63の
それ以上の回転は阻止され、駆動側回転体66を連れ回
りさせることはない。
【0090】このように、出力軸25側に大きな負荷を
かけても、従動側回転体63の回転は阻止される。従っ
て、出力軸25に連結されるウインドガラスが自重や、
外力により開閉されることは防止される。
【0091】本実施の形態では、上記第1の実施の形態
の効果(1),(2)と同様の効果を得ることができ、
更に以下の効果を得ることができる。 (3)従動側回転体63に駆動穴63cを形成し、該駆
動穴63cに挿入した駆動ピンにて従動側回転体63を
直接回転させることにより、モータ本体2を出力部3に
固定する前に、クラッチ61の作動試験(ロック作動試
験)を行った。よって、モータ本体2を出力部3に固定
した後に出力軸25を回転させて試験を行う場合に比べ
て、不良品が組み付け工程の早期に検出される。その結
果、無駄な組み付け作業を低減することができ、組み付
けコストを低減することができる。又、モータ本体2を
出力部3に固定した後に出力軸25を回転させて試験を
行う場合に比べて、従動側回転体63を駆動するための
トルクが小さくなる。その結果、試験装置を小規模化す
ることができる。
【0092】(4)従動側回転体63に駆動穴63c、
サポート部材65に位置決め孔65e、カラー62に位
置決め溝62bを形成し、該駆動穴63c、位置決め孔
65e、位置決め溝62bに、従動側回転体用ピン7
4,79、サポート部材用ピン73,78及びカラー用
ピン77を係合させて位置決めし、組み付けた。よっ
て、各部材62,63,65の回転方向の位置決めが確
実に行われて組み付けられる。これにより、サポート部
材65に保持された転動体64が制御面63bの径方向
外側に配置されていない状態で組み付けられる等の不具
合が生じない。その結果、組み付け作業の自動化を図る
ことができる。
【0093】(5)従動側回転体63の駆動穴63c
は、従動側回転体63の組み付け時に従動側回転体用ピ
ン74,79を挿入して位置決めするための位置決め部
と、クラッチ61の作動試験時に駆動ピンを挿入して従
動側回転体63を直接回転させるための回転駆動連結部
とを兼ねている。よって、従動側回転体63を複雑な形
状に成形しなくても、前記位置決め及び前記作動試験を
行うことができる。
【0094】上記実施の形態は、以下のように変更して
実施してもよい。・上記各実施の形態では、駆動側回転
体35,66を回転軸6に組み付け、駆動側回転体3
5,66を除くクラッチC,61の他の構成部品をギヤ
ハウジング21,68に対して組み付け、その後、モー
タ本体2を出力部3に固定するとともに、駆動側回転体
35,66をクラッチC,61の他の構成部品に連結し
たが、駆動側回転体35,66をクラッチC,61の他
の構成部品に連結した後、モータ本体2を出力部3に固
定するとともに、回転軸6と駆動側回転体35,66と
を連結するようにしてもよい。尚、この場合、2面巾凹
部35e,66dの壁面を、開口部に向かうほどその幅
が広くなるテーパ面とすれば、2面巾凸部6aが2面巾
凹部35e,66dに挿入され易くなり、高度な部品精
度を必要とせず回転軸6と駆動側回転体35を組み付け
ることができる。このように変更しても上記実施の形態
の効果(1),(3),(4)と同様の効果を得ること
ができる。
【0095】・上記各実施の形態のウォーム部材23,
70(ウォーム軸28,69)の回転方向の位置決めを
行いウォーム軸収容凹部21f内に挿入する。このとき
ウォーム部材23,70は、単体で組み付けられるた
め、従来より正確に位置決めできる。よって、ウォーム
ホイール24を先に組み付けても、ウォーム軸28,6
9を、互い(ウォームホイール24とウォーム28a)
の歯を損傷させることなく容易に組み付けることができ
るようになる。これにより、このモータ1の組み付け順
序の自由度を広げることができる。
【0096】・上記第2の実施の形態では、「クラッチ
作動試験工程」にてクラッチ61の作動試験(ロック作
動試験)を行ったが、「クラッチ作動試験工程」は行わ
なくてもよい。このようにしても上記実施の形態の効果
(1),(2),(4)と同様の効果を得ることができ
る。
【0097】・上記第2の実施の形態では、「ハウジン
グ側部品組付け工程」にて従動側回転体用ピン74,7
9、サポート部材用ピン73,78及びカラー用ピン7
7により従動側回転体63、サポート部材65、カラー
62の相対的な位置決めを行って組み付けたが、他の方
法、例えば、作業者が目で相対的な位置を確認しながら
組み付けてもよい。このようにしても上記実施の形態の
効果(1)〜(3)と同様の効果を得ることができる。
【0098】・上記第2の実施の形態では、「ハウジン
グ側部品組付け工程」にて従動側回転体63とサポート
部材65とカラー62との相対的な位置決めを行って組
み付けたが、従動側回転体63とサポート部材65との
位置決めのみを行って組み付けるようにしてもよい。こ
のようにしても、サポート部材65に保持された転動体
64が従動側回転体63の制御面63bの径方向外側に
確実に配置される。
【0099】・上記第2の実施の形態では、従動側回転
体63の駆動穴63cが位置決め部と回転駆動連結部と
を兼ねているとしたが、別々に構成して実施してもよ
い。このようにしても、上記実施の形態の効果(1)〜
(4)と同様の効果を得ることができる。この場合、回
転駆動連結部は回転方向に係合可能であれば他の形状に
変更してもよく、例えば従動側回転体63の軸中心部か
ら4角形状に突出する凸部としてもよい。
【0100】・上記第1の実施の形態では、図示しない
製造装置のチャック爪52にて従動側回転体29をつか
んで軸線方向に移動させウォーム軸28を第1及び第2
軸受22a,22bに挿入するとしたが、ウォーム28
a等が第1及び第2軸受22a,22bに接触しないよ
うにすれば、手作業で行ってもよい。
【0101】・上記各実施の形態では、ウォーム軸2
8,69は、従動側回転体29,63と一体成形されて
ウォーム部材23,70を構成するとしたが、ウォーム
軸28,69と従動側回転体29,63は別体で固定さ
れて一体物とされるものに変更してもよい。この場合、
「ウォーム軸組付け工程」でウォーム軸28,69のみ
をギヤハウジング21,68に組み付け、「クラッチ組
み付け工程」で従動側回転体29,63を含むクラッチ
C,61の構成部品を組み付ける。若しくは、「ウォー
ム軸組付け工程」でウォーム軸28,69と従動側回転
体29,63を固定し、その一体物をギヤハウジング2
1,68に組み付け、「クラッチ組み付け工程」で従動
側回転体29,63を除くクラッチC,61の構成部品
を組み付ける。
【0102】・上記実施の形態では、転動体32を金属
材料にて形成したが、該転動体32(転動体64)を他
の材料、例えば樹脂材料にて形成してもよい。このよう
に転動体を樹脂材料にて形成した場合、転動体とカラー
31,62との摺動による異音の発生を抑えることがで
きる。
【0103】・上記実施の形態では、パワーウインド装
置用のモータ1に具体化したが、他の装置に使用される
モータに具体化してもよい。上記実施の形態から把握で
きる請求項記載以外の技術的思想について、以下に記載
する。
【0104】(イ)請求項1乃至6のいずれか1項に記
載のモータの製造方法において、前記クラッチは、前記
回転軸(6)に組み付けられる駆動側回転体(35)と、
環状のカラー(31)と、前記ウォーム軸に固定又は前記
ウォーム軸に一体成形され、前記カラー(31)の内側で
前記駆動側回転体(35)と同軸上に配置され、前記カラ
ー(31)との距離が回転方向に変化する制御面(41)を
有し、前記駆動側回転体(35)と回転方向に係合する従
動側回転体(29)と、前記制御面(41)と前記カラー
(31)との間に配置され、前記駆動側回転体(35)側が
回転した時には前記従動側回転体(29)と共に回転し、
前記従動側回転体(29)側が回転した時には前記制御面
(41)と前記カラー(31)とに狭持されて該従動側回転
体(29)の回転を阻止する転動体(32)とを有すること
を特徴とするモータの製造方法。
【0105】(ロ)上記(イ)に記載のモータの製造方
法において、前記転動体及び前記制御面は複数設けら
れ、該転動体を、その間隔をサポート部材にて保持した
状態で組み付けることを特徴とするモータの製造方法。
このようにすると、各転動体は、その間隔がサポート部
材にて保持された状態で組み付けられる。
【0106】(ハ)請求項7乃至10のいずれか1項に
記載のモータにおいて、前記転動体及び前記制御面は、
複数設けられ、該転動体の間隔はサポート部材にて保持
されたことを特徴とするモータ。このようにすると、各
転動体の間隔がサポート部材にて保持される。
【0107】(ニ)請求項10に記載のモータにおい
て、前記回転駆動連結部は、前記位置決め部を構成する
ことを特徴とするモータ。このようにすると、回転駆動
連結部及び位置決め部を容易に1つの工程で成形するこ
とができる。
【0108】(ホ)回転軸を有するモータ本体と、前記
モータ本体に固定されるハウジングとそのハウジングに
支持されるウォーム軸とを有する出力部と、前記回転軸
から前記ウォーム軸に回転を伝達するとともに、前記ウ
ォーム軸から前記回転軸への回転伝達を阻止するクラッ
チとを備えたモータの製造方法であって、前記クラッチ
の一部を構成する駆動側回転体に形成された嵌合凹部に
前記回転軸を嵌合する駆動側回転体組付け工程と、前記
駆動側回転体を除く前記クラッチの構成部品を前記ハウ
ジングに対して組み付けるハウジング側部品組付け工程
と、前記駆動側回転体組付け工程及びハウジング側部品
組付け工程の後、前記モータ本体を前記ハウジングに固
定するとともに、前記駆動側回転体を他の前記クラッチ
の構成部品に連結する連結工程とを備えたことを特徴と
するモータの製造方法。
【0109】このようにすると、従来のように回転軸を
駆動側回転体の嵌合凹部に嵌合し易くするためにその嵌
合凹部の開口部の幅を広くする必要がなくなる。よっ
て、組み付け後の駆動時に、回転軸と駆動側回転体とが
ガタつき難くなる。
【0110】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜6に記
載の発明によれば、ロータ回転軸にウォーム軸がクラッ
チを介して連結されたモータの製造方法において、ウォ
ーム軸を支持するための軸受を傷付けることなく組み付
けることができるモータの製造方法を提供することがで
きる。
【0111】請求項7〜10に記載の発明によれば、ロ
ータ回転軸にウォーム軸がクラッチを介して連結された
モータにおいて、ウォーム軸を支持するための軸受を傷
付けることなく組み付けることができるモータを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のモータの要部断面図。
【図2】第1の実施の形態のモータの要部拡大断面図。
【図3】第1の実施の形態のクラッチの分解斜視図。
【図4】図2のA−A断面図。
【図5】第1の実施の形態のクラッチの動作を説明する
ための断面図。
【図6】第1の実施の形態のクラッチの動作を説明する
ための断面図。
【図7】第1の実施の形態のモータの製造方法を説明す
るための説明図。
【図8】第1の実施の形態のモータの製造方法を説明す
るための説明図。
【図9】第2の実施の形態のクラッチを説明するための
説明図。
【図10】第2の実施の形態のモータの製造方法を説明
するための説明図。
【図11】第2の実施の形態のモータの製造方法を説明
するための説明図。
【図12】従来技術のモータの要部断面図。
【図13】従来技術のモータの要部拡大断面図。
【図14】従来技術のモータの製造方法を説明するため
の説明図。
【図15】従来技術のモータの製造方法を説明するため
の説明図。
【符号の説明】
2…モータ本体、3…出力部、6…回転軸、21,68
…ギヤハウジング(ハウジング)28,69…ウォーム
軸、29,63…従動側回転体、31,62…カラー、
32,64…転動体、35,66…駆動側回転体、4
1,63b…制御面、72,76…ワーク当て金(位置
決め用治具)、22a,22b…第1及び第2軸受、6
2b…位置決め溝(位置決め部)、63c…駆動穴(位
置決め部及び回転駆動連結部)、65e…位置決め孔
(位置決め部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富田 吉昌 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 Fターム(参考) 3J009 DA13 EA06 EA19 EA23 EA32 EC02 ED06 ED17 FA14 5H607 BB01 BB04 BB14 CC03 CC09 DD07 DD08 DD15 EE02 EE21 EE32 EE49 EE53 FF01 GG09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸(6)を有するモータ本体(2)
    と、 前記モータ本体(2)に固定されるハウジング(21,
    68)とそのハウジングに固定される軸受(22a,2
    2b)とその軸受に支持されるウォーム軸(28,6
    9)とを有する出力部(3)と、 前記回転軸(6)から前記ウォーム軸(28,69)に
    回転を伝達するとともに、前記ウォーム軸(28,6
    9)から前記回転軸(6)への回転伝達を阻止するクラ
    ッチ(C,61)とを備えたモータの製造方法であっ
    て、 前記ウォーム軸(28,69)、又は前記クラッチ
    (C,61)の従動側回転体(29,63)と前記ウォ
    ーム軸(28,69)とからなる一体物を前記ハウジン
    グ(21,68)に組み付けるウォーム軸組付け工程
    と、 前記クラッチ(C,61)、又は前記従動側回転体(2
    9,63)を除く前記クラッチ(C,61)を前記ハウ
    ジング(21,68)に対して組み付けるクラッチ組付
    け工程とを備えたことを特徴とするモータの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のモータの製造方法にお
    いて、 前記クラッチ組付け工程は、 前記クラッチ(C,61)の駆動側回転体(35,6
    6)を前記回転軸(6)に組み付ける駆動側回転体組付
    け工程と、 前記駆動側回転体(35,66)を除く前記クラッチ
    (C,61)の構成部品を前記ハウジング(21,6
    8)に対して組み付けるハウジング側部品組付け工程
    と、 前記駆動側回転体組付け工程及びハウジング側部品組付
    け工程の後、前記モータ本体(2)を前記ハウジング
    (21,68)に固定するとともに、前記駆動側回転体
    (35,66)を他の前記クラッチ(C,61)の構成
    部品に連結する連結工程とを備えたことを特徴とするモ
    ータの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のモータの製造方法にお
    いて、 前記ハウジング側部品組付け工程の後、前記連結工程の
    前に、 前記クラッチ(C,61)の作動試験を行うクラッチ作
    動試験工程を備えたことを特徴とするモータの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のモータの製造方法にお
    いて、 前記クラッチ作動試験工程は、 前記従動側回転体(63)に形成された回転駆動連結部
    (63c)に回転方向に係合可能な作動試験用治具を前
    記駆動側回転体(66)が組み付けられる方向から挿入
    して係合させ、該従動側回転体(63)を該作動試験用
    治具にて直接回転させて行うことを特徴とするモータの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれか1項に記載の
    モータの製造方法において、 前記ハウジング側部品組付け工程は、 前記クラッチ(61)の構成部品間の位置決めを位置決
    め用治具(72,76)にて行いながら組み付けること
    を特徴とするモータの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のモータの製造方法にお
    いて、 前記従動側回転体(63)と前記クラッチ(61)の転
    動体(64)を保持するサポート部材(65)とに、位
    置決め部(63c,65e)を形成し、 前記全ての位置決め部(63c,65e)に前記位置決
    め用治具(72,76)が係合するように前記従動側回
    転体(63)に対する前記サポート部材(65)及び前
    記転動体(64)の回転方向の位置決めを行いながら組
    み付けることを特徴とするモータの製造方法。
  7. 【請求項7】 回転軸を有するモータ本体(2)と、 前記モータ本体(2)に固定されるハウジング(21,
    68)、前記ハウジングに固定される軸受(22a,2
    2b)、及び前記軸受に支持されるウォーム軸(28,
    69)を有する出力部(3)と、 前記回転軸(6)に組み付けられる駆動側回転体(3
    5,66)、環状のカラー(31,62)、前記ウォーム
    軸(28,69)に固定又は前記ウォーム軸(28,6
    9)に一体成形され、前記カラー(31,62)の内側で
    前記駆動側回転体(35,66)と同軸上に配置され、前
    記カラー(31,62)との距離が回転方向に変化する制
    御面(41,63b)を有し、前記駆動側回転体(35,
    66)と回転方向に係合する従動側回転体(29,6
    3)、及び前記制御面(41,63b)と前記カラー(3
    1,62)との間に配置され、前記駆動側回転体(35,
    66)側が回転した時には前記従動側回転体(29,6
    3)と共に回転し、前記従動側回転体(29,63)側
    が回転した時には前記制御面(41,63b)と前記カラ
    ー(31,62)とに狭持されて該従動側回転体(29,
    63)の回転を阻止する転動体(32,64)を有するク
    ラッチ(C,61)とを備えたモータにおいて、 前記ウォーム軸(28,69)又は前記従動側回転体
    (29,63)と前記ウォーム軸(28,69)とから
    なる一体物を、前記ハウジング(21,68)に組み付
    け可能となるように形成したことを特徴とするモータ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のモータにおいて、 前記クラッチ(C,61)を、 前記駆動側回転体(35,66)を除く前記クラッチ
    (C,61)の各構成部品が前記ハウジング(21,6
    8)に対して組み付けられた後に前記駆動側回転体(3
    5,66)が組付け可能となるように形成したことを特
    徴とするモータ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のモータにおいて、 前記従動側回転体(63)に、作動試験用治具が回転方
    向に係合可能な回転駆動連結部(63c)を形成したこ
    とを特徴とするモータ。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9に記載のモータにおい
    て、 前記従動側回転体、及び前記転動体を保持するサポート
    部材に、位置決め用治具(72,76)が回転方向に係
    合可能な位置決め部(62b,63c,65e)を形成
    したことを特徴とするモータ。
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