JP2002061612A - 作動油中の水分検出装置 - Google Patents

作動油中の水分検出装置

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JP2002061612A
JP2002061612A JP2000246896A JP2000246896A JP2002061612A JP 2002061612 A JP2002061612 A JP 2002061612A JP 2000246896 A JP2000246896 A JP 2000246896A JP 2000246896 A JP2000246896 A JP 2000246896A JP 2002061612 A JP2002061612 A JP 2002061612A
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hydraulic oil
hydraulic
closed container
moisture
control valve
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JP2000246896A
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English (en)
Inventor
Masatsugu Arai
雅嗣 荒井
Yuji Yoshitomi
雄二 吉富
Sotaro Tanaka
壮太郎 田中
Hajime Yasuda
元 安田
Genroku Sugiyama
玄六 杉山
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧駆動回路の作動油中に混入した水分をイ
ンラインで簡単に検出でき、作動油の交換時期等を早期
に判別できるようにする。 【解決手段】 作動油タンク11と油圧ポンプ12との
間の吸込管路13の途中から採取管22の流入管部22
Bを分岐させ、流入管部22Bを共通管部22Aを介し
て密閉容器21に接続すると共に、採取管22の流出管
部22Cを作動油タンク11に接続する。共通管部22
Aの途中には正,逆転可能なミニポンプ23を設け、流
入管部22Bの途中には作動油の流入制御弁25を設
け、流出管部22Cの途中には流出制御弁26を設け
る。密閉容器21の底部側にヒータを設け、密閉容器2
1内の作動油をヒータによって加熱し、作動油中の水分
を密閉容器21内の空気中に蒸発させて水分量を検出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧駆動回
路を搭載した油圧ショベル等の建設機械に設けられ、作
動油中に混入した水分量を検出するのに好適に用いられ
る作動油中の水分検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械に
は、作動油を収容するタンクと、該タンク内の作動油を
吸込み高圧の圧油として吐出する油圧ポンプと、該油圧
ポンプからの圧油が給排されることにより作動する油圧
シリンダ、油圧モータ等の油圧アクチュエータとを備え
てなる油圧駆動回路が搭載されている。
【0003】そして、このような油圧駆動回路にあって
は、タンク内の作動油を油圧ポンプにより高圧の圧油と
して油圧アクチュエータに供給した後に、この圧油は低
圧の戻り油となって順次タンク内へと戻される。このた
め、作動油を継続して使用すると、その品質が徐々に劣
化することは知られている。
【0004】また、このような作動油中には、水分が浸
入したり、金属の摩耗粉や砂等の固形物が不純物となっ
て混入したりすることが多く、これらの不純物により作
動油は徐々に汚染されてしまうので、一定の期間毎に作
動油を交換する必要が生じるものである。
【0005】このため、油圧駆動回路内を流れる作動油
の劣化・汚染状態を把握することが望まれており、例え
ば作動油中に混入した水分の含有量を分析により測定す
る方法および装置も提案されている(例えば、特開平6
−66705号公報等)。
【0006】そして、この種の従来技術にあっては、作
動油中の水分量を分析して測定するため、例えば建設機
械の作動油タンク等から定期的にバッチ処理により作動
油を抽出し、この抽出した作動油を予め用意した密閉容
器内で加熱して蒸発させることにより、密閉容器内の水
蒸気圧等から作動油中に混入した水分量を推定して求め
るものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるものは、作動油中に混入した水分量を求め
るためにバッチ処理による測定方法を採用しているの
で、定期的に作動油を抽出する必要があり、操作が煩雑
になるという問題がある。
【0008】また、この場合には、作動油の抽出時と測
定結果の判別時との間にタイムラグが生じることにな
り、作動油の交換タイミングに遅れが生じ易く、油圧機
器に損傷を与える虞れがある。
【0009】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
なされたもので、本発明の目的は、例えば油圧ショベル
等の建設機械に用いられている油圧駆動回路の作動油中
に混入した水分を簡単に検出でき、作動油の交換時期等
を早期に判別することができるようにした作動油中の水
分検出装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明が採用する構成は、油圧アクチ
ュエータを駆動するための作動油を収容する作動油タン
クと、該作動油タンクに油路を介して接続され、給排ポ
ンプにより前記作動油が流入出される密閉容器と、該密
閉容器内に流入した作動油を加熱し、該作動油中の水分
を密閉容器内の空気中に蒸発させる熱源と、前記密閉容
器に設けられ、前記密閉容器内の空気中に蒸発した水分
を検出する水分検出手段とにより構成している。
【0011】このように構成することにより、例えば油
圧アクチュエータの作動が終了したとき等に、給排ポン
プを駆動して作動油タンクから密閉容器内に作動油を流
入させ、この状態で密閉容器内の作動油を熱源によって
加熱すれば、作動油中の水分を密閉容器内の空気中に蒸
発させることができる。そして、この段階で水分検出手
段を用いることにより、密閉容器内の水蒸気から作動油
中の水分含有量を検出することができる。
【0012】また、請求項2の発明は、水分検出手段
を、密閉容器内に蒸発した水分量に応じて抵抗値が変化
する発熱抵抗体により構成している。これにより、密閉
容器内の水蒸気が増加して湿度が高くなると、密閉容器
内の空気は相対的に比熱が増大するので、発熱抵抗体は
外部からの給電量に比較して温度上昇速度が小さくな
り、相対的に抵抗値が下がることによって検出電圧は低
下する。
【0013】一方、密閉容器内の水蒸気が減少して湿度
が低くなったときには、密閉容器内の空気は相対的に比
熱が低下するので、発熱抵抗体は外部からの給電量に比
較して温度上昇速度が大きくなり、相対的に抵抗値が上
がることによって検出電圧は上昇し、発熱抵抗体の検出
電圧に基づいて作動油中の水分含有量を検出することが
できる。
【0014】また、請求項3の発明は、水分検出手段
を、密閉容器内に蒸発した水分量に応じて静電容量が変
化する静電容量式センサにより構成している。この場合
には、密閉容器内の水蒸気が増加して湿度が高くなる
と、静電容量が増大して湿度に見合った電荷が静電容量
式センサに蓄えられるので、該センサから高い値の検出
電圧を取り出すことができる。一方、密閉容器内の湿度
が低い状態では、静電容量式センサに蓄えられる電荷が
減少することにより、センサからの検出電圧を低い電圧
とすることができる。
【0015】また、請求項4の発明は、作動油タンクと
油圧アクチュエータとの間の管路途中には、前記作動油
タンク内の作動油を高圧の圧油として前記油圧アクチュ
エータに給排するための油圧ポンプを設け、油路は、前
記管路の途中から分岐し前記油圧ポンプにより管路内を
流通する作動油の一部を密閉容器内に給排ポンプを介し
て流入させる流入路と、前記密閉容器内の作動油を前記
作動油タンク内に給排ポンプを介して流出させる流出路
とにより構成している。
【0016】これにより、油圧アクチュエータの作動が
終了した段階で、油圧ポンプの作動を続けることによっ
て管路内に作動油を循環でき、この作動油の一部を流入
路から密閉容器内へと給排ポンプを用いて流入させるこ
とができる。そして、水分量の検出後は給排ポンプを逆
回転させることにより、密閉容器内の作動油を流出路を
通じて作動油タンク内へと戻すことができる。
【0017】さらに、請求項5の発明は、流入路の途中
には作動油の流入を制御する流入制御弁を設け、流出路
の途中には作動油の流出を制御する流出制御弁を設け、
給排ポンプは、前記流入制御弁の開弁時に作動油を密閉
容器内に流入させるため一方向に回転し、前記流出制御
弁の開弁時には作動油を前記密閉容器から流出させるた
め他方向に回転する構成としている。
【0018】これにより、流入制御弁を開弁して給排ポ
ンプを一方向に回転駆動したときには、流出制御弁を閉
弁状態に保つことによって管路内の作動油を密閉容器内
に流入させることができる。そして、水分量の検出後は
流入制御弁を閉弁し、流出制御弁を開弁した状態で給排
ポンプを他方向に回転駆動することにより、密閉容器内
の作動油をタンク側に向けて強制的に排出できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
作動油中の水分検出装置を油圧ショベルに適用した場合
を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0020】ここで、図1ないし図7は本発明の第1の
実施の形態を示している。図中、1は油圧ショベルの下
部走行体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載され
た上部旋回体で、該上部旋回体2は旋回フレーム3を有
し、この旋回フレーム3上には、運転室を画成するキャ
ブ4と、該キャブ4の後側に位置して原動機(図示せ
ず)および後述の油圧ポンプ12等を収容した建屋カバ
ー5と、該建屋カバー5の後側に位置するカウンタウェ
イト6等とが設けられている。
【0021】また、旋回フレーム3の前部中央にはブー
ム7A、アーム7Bおよびバケット7C等からなる作業
装置7が設けられ、この作業装置7はブーム7A、アー
ム7Bを上,下に俯仰動しつつ、バケット7Cを回動す
ることにより、土砂等の掘削作業を行うものである。
【0022】次に、図2を参照して油圧ショベルの上部
旋回体2等に搭載された油圧駆動回路について説明す
る。
【0023】11は上部旋回体2の旋回フレーム3上に
設けられる作動油タンクで、該作動油タンク11は内部
に作動油を収容し、比較的大型のタンクとして構成され
るものである。12は作動油タンク11と共に油圧源を
構成するメインの油圧ポンプで、該油圧ポンプ12は吸
込側が吸込管路13を介して作動油タンク11と接続さ
れ、吐出側には管路14Aが接続されている。
【0024】そして、油圧ポンプ12は作動油タンク1
1から吸込んだ作動油を高圧の圧油として管路14A側
に吐出し、この圧油を後述の油圧シリンダ18等に供給
するものである。また、油圧シリンダ18からの戻り油
は管路14Bを介して作動油タンク11内ヘと順次還流
されるものである。
【0025】15は吐出側の管路14Aの途中に設けら
れた逆止弁、16は逆止弁15の下流側で管路14Aと
作動油タンク11との間に設けられたリリーフ管路を示
している。17はリリーフ管路16の途中に設けられた
リリーフ弁で、該リリーフ弁17は吐出側の管路14A
内の圧力がリリーフ設定圧を越えると開弁し、このとき
の過剰圧を作動油タンク11にリリーフさせ、これによ
って油圧ポンプ12等の油圧機器を過剰圧から保護する
ものである。
【0026】18は油圧アクチュエータとしての油圧シ
リンダで、該油圧シリンダ18は、例えば作業装置7の
ブームシリンダ、アームシリンダまたはバケットシリン
ダ等を構成するものである。そして、油圧シリンダ18
は管路19A,19Bを介して圧油が給排されることに
より、ロッド18Aを伸縮動作させるものである。
【0027】20は油圧シリンダ18を制御する方向制
御弁で、該方向制御弁20は管路14A,14Bと管路
19A,19Bとの間に設けられ、キャブ4内のオペレ
ータが操作レバー20Aを傾転操作することにより、中
立位置(イ)から切換位置(ロ),(ハ)に切換えられ
る。
【0028】そして、方向制御弁20が中立位置(イ)
にある間は、油圧シリンダ18の作動が停止され、切換
位置(ロ),(ハ)に切換えられたときには、油圧シリ
ンダ18のロッド18Aが伸長,縮小されるものであ
る。
【0029】次に、21は作動油中の水分量を検出する
ために用いる密閉容器で、該密閉容器21は、図3に示
すように小型の筒形容器として形成され、例えば200
〜300mm3 程度の容積を有している。このため、密
閉容器21は内径が10mm程度の油圧配管内にも収容
可能であり、油圧配管の端部等に取付スペースを容易に
確保できるものである。
【0030】22は密閉容器21内に作動油を流出入さ
せる油路としての採取管で、該採取管22は、図2、図
3に示すように密閉容器21の底部21A側に接続され
た共通管部22Aと、吸込管路13の途中部位から分岐
し該共通管部22Aに接続された流入路としての流入管
部22Bと、該流入管部22Bと並列になって共通管部
22Aと作動油タンク11との間を接続した流出路とし
ての流出管部22Cとにより構成されている。
【0031】23は採取管22の共通管部22A途中に
設けられた給排ポンプとしてのミニポンプで、該ミニポ
ンプ23は油圧ポンプ12に比較しても非常に小さい小
型のギヤポンプ等により構成され、図3に示す如くモー
タ24により正方向または逆方向に回転駆動される。そ
して、ミニポンプ23の正転時には作動油が密閉容器2
1内に向けて流通し、逆転時には作動油タンク11内に
向けて作動油が流通するものである。
【0032】25は採取管22の流入管部22B途中に
設けられた流入制御弁で、該流入制御弁25は小形の電
磁弁等からなり、常時は閉弁状態に保持されることによ
り吸込管路13内の作動油が採取管22側に流入するの
を阻止する。そして、流入制御弁25は後述するコント
ロ―ラ33からの制御信号により開弁されたときに、吸
込管路13内の作動油を採取管22側に流入させるもの
である。
【0033】26は採取管22の流出管部22C途中に
設けられた流出制御弁で、該流出制御弁26も小形の電
磁弁等からなり、常時は閉弁状態に保持されることによ
り作動油タンク11と採取管22との間を遮断する。そ
して、流出制御弁26はコントロ―ラ33からの制御信
号により開弁されたときに、共通管部22A側から作動
油タンク11に向けて作動油が流通するのを許すもので
ある。
【0034】27は密閉容器21の底部21A側に設け
られた熱源としてのヒータで、該ヒータ27はコントロ
ーラ33から給電されることにより、密閉容器21内の
作動油Fを底部21A側から加熱し、作動油F中に混入
した水分を密閉容器21の空気中に蒸発させるものであ
る。
【0035】28は密閉容器21内の圧力を調整する圧
力調整弁で、該圧力調整弁28は、図3に示す如く作動
油Fの液面よりも上側に位置して密閉容器21の側壁側
に設けられ、常時は閉弁状態に保持される。
【0036】そして、圧力調整弁28は、密閉容器21
内に作動油Fを流出入させるとき等に開弁され、作動油
Fの流出入を円滑化すると共に、密閉容器21内の圧力
が過剰に高くなったり、負圧状態になったりするのを防
ぐものである。また、圧力調整弁28は密閉容器21内
の圧力を検出する機能等も有している。
【0037】29は密閉容器21の上端側に設けられた
温度センサで、該温度センサ29は密閉容器21内の温
度を検出し、その検出信号をコントローラ33に出力す
るものである。また、温度センサ29は後述の抵抗式セ
ンサ30と共通の基板を用いて形成してもよいものであ
る。
【0038】30は密閉容器21の上端側に設けられた
水分検出手段としての抵抗式センサで、該抵抗式センサ
30は、図4に示す如くシリコン材料等からなる小型の
基板31と、該基板31上にフォトエッチング等の処理
を施すことにより形成された白金等の発熱抵抗体32と
から構成されている。そして、抵抗式センサ30は、例
えば1mm角よりも小さいチップとして形成され、小形
の密閉容器21内にコンパクトに収容されるものであ
る。
【0039】ここで、抵抗式センサ30の発熱抵抗体3
2は、例えば厚さが0.5〜1.0μm(マイクロメー
タ)程度の酸化シリコン、酸化タンタル、白金、酸化タ
ンタルを積層化した構造となっており、コントローラ3
3から直流電圧が印加されると発熱し、このときの抵抗
値変化から作動油中に混入した水分量を検出するもので
ある。
【0040】即ち、密閉容器21内の空気中では、水分
量(水蒸気)が増加して湿度が高くなると、密閉容器2
1内の空気は相対的に比熱が増大するので、発熱抵抗体
32は外部からの給電量に比較して温度上昇速度が小さ
くなる。このため、発熱抵抗体32は相対的に抵抗値が
下がり、その検出電圧V(出力電圧)は、図5に示す特
性線L1のように湿度の上昇に応じて漸次低下する。
【0041】一方、密閉容器21内の水蒸気が減少して
湿度が低くなったときには、密閉容器21内の空気は相
対的に比熱が低下するので、発熱抵抗体32は外部から
の給電量に比較して温度上昇速度が大きくなり、相対的
に抵抗値が上がることによって検出電圧Vは上昇する。
これにより、密閉容器21内の湿度(作動油F中の水分
含有量)を、図5に示す特性線L1の如く発熱抵抗体3
2の検出電圧Vに基づいて検出できるものである。
【0042】33はマイクロコンピュータ等から構成さ
れたコントローラで、該コントローラ33は、その入力
側に温度センサ29、抵抗式センサ30等が接続され、
出力側にはミニポンプ23用のモータ24、流入制御弁
25、流出制御弁26、ヒータ27および表示器34等
が接続されている。
【0043】そして、コントローラ33はROM、RA
M等の記憶部33Aを有し、該記憶部33Aにはタイマ
t等を格納すると共に、図6に示す作動油中の水分量判
別処理、図7に示す水分検出処理等のプログラムが格納
されている。
【0044】本実施の形態による油圧ショベルに搭載し
た油圧駆動回路に用いる作動油中の水分検出装置は、上
述の如き構成を有するもので、次に図6、図7を参照し
てコントローラ33による作動油中の水分量判別処理、
水分検出処理について説明する。
【0045】まず、油圧ショベルによる掘削作業等が終
了し、図2に示す方向制御弁20を中立位置(イ)に戻
して油圧シリンダ18等の作動を停止させた段階で、図
6に示す水分量判別処理は開始される。この場合、当該
判別処理等が完了するまで図2に示す油圧ポンプ12
は、原動機により例えば低い回転数で駆動し続けるのが
よい。
【0046】そして、処理動作がスタートすると、ステ
ップ1で水分検出処理が図7に示すプログラムに従って
実行される。即ち、図7中のステップ11では、図2に
示す流入制御弁25を開弁し、ステップ12ではミニポ
ンプ23を正転させ、吸込管路13内を流れる作動油の
一部を図2中の矢示A方向へと密閉容器21内に向けて
流入させる。
【0047】次に、ステップ13ではミニポンプ23の
駆動を開始してから一定時間、例えばt1秒が経過した
か否かを判定し、ステップ13で「NO」と判定する間
はミニポンプ23の駆動を続ける。そして、ステップ1
3で「YES」と判定したときには、ステップ14に移
ってミニポンプ23を停止し、ステップ15では流入制
御弁25を閉弁する。これにより、密閉容器21内には
時間t1秒に対応した所定量の作動油Fが図3に例示す
るように溜められる。
【0048】次に、ステップ16ではヒータ27を作動
して密閉容器21内の作動油Fを加熱し、ステップ17
では温度センサ29からの検出信号により密閉容器21
内の温度が、例えば120度(水が気化するのに十分な
温度)程度の温度T1まで上昇したか否かを判定する。
そして、ステップ17で「YES」と判定したときに
は、密閉容器21内が温度T1まで加熱されているの
で、ステップ18に移ってヒータ27を停止する。
【0049】これにより、密閉容器21内の作動油F
は、混入した水分がヒータ27で120度程度まで加熱
されて蒸発し、このときの水蒸気によって密閉容器21
内の空気は、その湿度が作動油F中の水分含有量に応じ
て変化することになる。
【0050】次に、ステップ19では抵抗式センサ30
に、例えば3〜10mA(ミリアンペア)程度の電流を
約30ms(ミリ秒)間だけ通電し、発熱抵抗体32の
抵抗値変化による検出電圧Vaを読込む。これにより、
密閉容器21内の湿度が温度T1のときに検出電圧Vaな
る検出値として出力されるものである。
【0051】また、次なるステップ20では、ヒータ2
7の停止から一定の時間t2秒(例えば100〜300
秒程度)が経過したか否かを判定し、「NO」と判定す
る間は密閉容器21内の温度が下がるのを待つ。なお、
この時間t2は、密閉容器21内の温度が、例えば60
度程度まで低下するのに必要な時間として設定するのが
よい。
【0052】そして、ステップ20で「YES」と判定
したときには、密閉容器21内の温度が時間t2の経過
により、例えば60度程度まで下がっているので、ステ
ップ21に移って抵抗式センサ30に、ステップ19と
ほぼ同様に通電してその検出電圧Vbを検出する。この
場合、温度センサ29で密閉容器21内の温度を同時に
検出する。例えば、密閉容器21内の温度が60度程度
まで下がった状態での検出電圧Vbを、ステップ21で
は読込むものである。
【0053】次に、ステップ22では密閉容器21内の
作動油Fを排出するために流出制御弁26を開弁し、ス
テップ23ではミニポンプ23を逆向きに回転させ、密
閉容器21内の作動油Fを図2中の矢示B方向へと作動
油タンク11に向け強制的に流出させる。
【0054】そして、次なるステップ24ではミニポン
プ23の逆転を開始してから一定時間、例えばt3秒
(t3<t1)が経過したか否かを判定し、ステップ24
で「NO」と判定する間はミニポンプ23の逆転を続け
る。そして、ステップ24で「YES」と判定したとき
には、ステップ25に移ってミニポンプ23を停止し、
ステップ26では流出制御弁26を閉弁して、ステップ
27でリターンする。
【0055】これにより、密閉容器21内の作動油Fは
作動油タンク11内へと排出され、密閉容器21は次な
る作動油Fの採取時まで実質的に空の状態におかれる。
この場合、図3に示す圧力調整弁28は、作動油Fを密
閉容器21に流入出する間は開弁され、図7中のステッ
プ16〜21に亘る処理の間は閉弁状態におかれるもの
である。
【0056】このように、ステップ11〜27に亘る水
分検出処理を実行することにより、密閉容器21内の作
動油Fに混入した水分を、温度T1での検出電圧Vaと、
これよりも低い温度(例えば、60度程度)での検出電
圧Vbとを湿度検出値として採取する。
【0057】そして、ステップ27でリターンした段階
で、図6に示すステップ2に移り、前記検出電圧Va,
Vbを減算または割算等を行うことにより、検出電圧V
を補正演算して外乱等によるノイズの影響を取除くと共
に、温度補正等も一緒に行うものである。なお、ステッ
プ1,2の処理を複数回繰り返して行うことにより、検
出電圧Vをより正確に求めることができる。
【0058】次に、図6に示すステップ3では、補正演
算後の検出電圧Vと図5に示す湿度との関係から、この
ときの湿度に対応した水分量を、作動油F中の水分含有
量Mとして演算により求める。そして、次なるステップ
4では、演算した水分含有量Mが判定値M0以上となっ
たか否かを判定し、「NO」と判定する間は、作動油F
中の水分含有量Mは十分に少量と判定できるので、ステ
ップ5に移って「作動油は正常」である旨を表示器34
により知らせる。
【0059】次に、上述したステップ1〜5の処理を繰
り返すうちに、ステップ4で「YES」と判定したとき
には、作動油F中の水分含有量Mが判定値M0以上とな
り、作動油F中には基準以上の水分が混入していると判
定できるので、ステップ6に移って「作動油が劣化」し
て交換時期に達していることを、油圧ショベルのオペレ
ータ等に表示器34により知らせる。
【0060】かくして、本実施の形態によれば、作動油
タンク11を油圧ポンプ12の吸込側に接続する吸込管
路13の途中から採取管22の流入管部22Bを分岐さ
せ、該流入管部22Bを共通管部22Aを介して密閉容
器21に接続すると共に、採取管22の流出管部22C
を作動油タンク11に接続する構成としている。
【0061】そして、共通管部22Aの途中にはギヤポ
ンプ等からなる正,逆転可能なミニポンプ23を設け、
流入管部22Bの途中には作動油の流入制御弁25を設
けると共に、流出管部22Cの途中には流出制御弁26
を設け、これらのミニポンプ23、流入制御弁25およ
び流出制御弁26をコントローラ33で制御することに
より、密閉容器21内に作動油を流入出させる構成とし
ている。
【0062】また、密閉容器21の底部21A側にはヒ
ータ27を設け、例えば油圧シリンダ18等の作動停止
時に、ミニポンプ23を正転方向に駆動して吸込管路1
3内の作動油Fを密閉容器21内に流入させた段階で、
密閉容器21内の作動油Fをヒータ27によって加熱
し、作動油F中の水分を密閉容器21内の空気中に蒸発
させる構成としている。
【0063】このため、密閉容器21内に設けた抵抗式
センサ30で密閉容器21内の水蒸気から作動油F中の
水分含有量を検出することができる。そして、この抵抗
式センサ30は、密閉容器21内に蒸発した水分量に応
じて抵抗値が変化する発熱抵抗体32により構成してい
るので、作動油F中の水分量を図5に示す特性線L1の
如く、密閉容器21内の湿度と発熱抵抗体32による検
出電圧Vとの関係から検出することができる。
【0064】この場合、例えば0.15%の水分を含む
1mgの作動油Fを、216mm3程度の容積をもった
密閉容器21内に流入させ、上述の如く水分量の検出を
行った。この結果、密閉容器21内の相対湿度は、約2
0%程度上昇することが確認され、作動油中の水分含有
量は安定して検出できることが分かった。
【0065】従って、本実施の形態によれば、油圧ショ
ベルの油圧駆動回路で使用している作動油中の水分を、
小形の密閉容器21等を用いてインラインで簡単に検出
することができ、作動油中の水分含有量が基準となる判
定値を越えているか否かを安定して判別できると共に、
例えば表示器34等により作動油の交換時期を早期に知
らせることができる。
【0066】また、作動油タンク11からの作動油を、
ミニポンプ23を用いて小型の密閉容器21に流入出さ
せる構成としているので、例えば数10mm以下のレベ
ルまで装置全体をコンパクトに形成でき、小型、軽量化
を図り、小型の油圧ショベル等にも容易に適用すること
が可能となる。
【0067】また、例えば1mg程度の作動油を密閉容
器21に流入出させるだけで、水分量の検出が可能であ
るため、油圧ショベルの稼働中でも掘削作業等に影響を
ほとんど与えることなく、作動油中に混入した水分の検
出作業を継続的に行うことができる。そして、この場合
には表示器34を用いて水分の検出作業中であることを
オペレータに知らせれば、オペレータに余分な負担を与
えることなく、水分の検出作業を続行することが可能と
なる。
【0068】さらに、抵抗式センサ30は、例えば3〜
10mA(ミリアンペア)程度の電流を約30ms(ミ
リ秒)通電するだけで、水分量の検出を短時間が行うこ
とができ、測定レスポンスを向上できると共に、微弱な
電流を通電するだけで良く、水分量の検査時におけるエ
ネルギ効率も高めることができる。
【0069】次に、図8および図9は本発明の第2の実
施の形態を示し、本実施の形態では前述した第1の実施
の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。しかし、本実施の形態の特徴
は、水分検出手段として静電容量式センサ41を用いる
構成としたことにある。
【0070】ここで、静電容量式センサ41は、絶縁性
の支持基板42と、該支持基板42上に設けた平板状の
電極43,44と、これらの電極43,44間に配置さ
れた感湿膜45とにより構成され、全体として1mm角
よりも小さい寸法で形成されるものである。
【0071】そして、静電容量式センサ41は、第1の
実施の形態で述べた抵抗式センサ30に替えて用いら
れ、密閉容器21内の水蒸気等の水分が感湿膜45内に
吸収または放出されることにより、図9に示す特性線L
2に沿って湿度にほぼ比例した検出電圧Vを出力するも
のである。
【0072】この場合には、密閉容器21内の水蒸気が
増加して湿度が高くなると、静電容量が増大して湿度に
見合った電荷が静電容量式センサ41の感湿膜45に蓄
えられるので、該センサ41から高い値の検出電圧Vを
出力することができる。一方、密閉容器21内の湿度が
低い状態では、静電容量式センサ41の感湿膜45に蓄
えられる電荷が減少することにより、検出電圧Vを低い
電圧値となって出力されるものである。
【0073】かくして、このように構成される本実施の
形態にあっても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができるが、特に本実施の形態で
は、静電容量式センサ41を用いることにより、湿度に
ほぼ比例した検出電圧Vを出力でき、水分量の検出処理
等をより安定して行うことができる。
【0074】次に、図10は本発明の第3の実施の形態
を示し、本実施の形態では前述した第1の実施の形態と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。しかし、本実施の形態の特徴は、水分検
出手段として静電容量式センサ51を用いる構成とした
ことにある。
【0075】ここで、静電容量式センサ51は、絶縁性
の支持基板52と、該支持基板52上に一定間隔をもっ
て列設した櫛刃状の細長電極53,53,…と、これら
の各細長電極53を上側から覆うように支持基板52上
に設けた絶縁ポリマー等からなる感湿膜54と、該感湿
膜54上に設けた多孔質金属層55と、該多孔質金属層
55を上側から被覆した保護層56とにより構成され、
全体として1mm角よりも小さい寸法で形成されるもの
である。
【0076】そして、静電容量式センサ51の各細長電
極53は、例えば互い違いにプラス側とマイナス側とな
るように電気的に並列接続され、これらの各細長電極5
3間で感湿膜54は水分量に対応した電荷を蓄えること
により、プラス側とマイナス側の細長電極53の本数分
だけ増倍した検出電圧Vを出力できるものである。
【0077】かくして、このように構成される本実施の
形態にあっても、前述した第2の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができるが、特に本実施の形態で
は、櫛歯状の細長電極53,53,…を有した静電容量
式センサ51を用いることにより、作動油中の水分量に
対し検出電圧Vを高い感度をもって出力でき、水分量の
検出性能を確実に向上することができる。
【0078】なお、前記各実施の形態では、図2に示す
油圧回路のうち吸込管路13の途中に採取管22を介し
て密閉容器21を接続した場合を例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限るものではなく、例えば図2に示
すリリーフ管路16の途中でリリーフ弁17と作動油タ
ンク11の間に採取管等を介して密閉容器を接続する構
成としてもよいものである。
【0079】また、前記各実施の形態にあっては、採取
管22を共通管部22A、流入管部22Bおよび流出管
部22Cにより構成するものとして述べたが、これに替
えて、例えば共通管部22Aに相当する部分を廃止し、
流入路(流入管部22B)と流出路(流出管部22C)
をそれぞれ密閉容器21に個別に接続する構成としても
よく、この場合には、流入路と流出路の途中にそれぞれ
ミニポンプ23等の給排ポンプを設ける構成とすればよ
いものである。
【0080】また、前記各実施の形態にあっては、流入
制御弁25、流出制御弁26を電磁弁により構成するも
のとして述べたが、これに替えて、例えば図2中の矢示
A,B方向にのみ作動油の流通を許すチェック弁等を流
入管部22Bと流出管部22Cの途中に設ける構成とす
ることも可能である。
【0081】さらに、前記各実施の形態では、作動油中
の水分検出装置を油圧ショベルに適用した場合を例に挙
げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば油圧ク
レーン、ホイールローダ等の土木・建設機械に適用して
もよく、作動油中に水分が浸入する可能性のある種々の
油圧駆動回路を採用した産業機械等にも広く適用できる
ものである。
【0082】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、作動油タンクと油路を介して接続された密
閉容器内に対して給排ポンプにより作動油を流入出させ
る構成とし、前記密閉容器には内部に流入した作動油を
加熱する熱源を設けると共に、密閉容器内の空気中に蒸
発した水分を検出する水分検出手段を設ける構成として
いるので、作動油中の水分を密閉容器内の空気中に蒸発
させ、その水蒸気から作動油中の水分含有量を検出する
ことができる。従って、例えば油圧ショベル等の建設機
械に用いられている油圧駆動回路の作動油中に混入した
水分をインラインで簡単に検出でき、作動油の交換時期
等を早期に判別することができる。
【0083】また、請求項2に記載の発明は、水分検出
手段を、密閉容器内に蒸発した水分量に応じて抵抗値が
変化する発熱抵抗体により構成しているので、密閉容器
内の湿度変化を発熱抵抗体の抵抗値変化して検出でき、
測定レスポンスを高めることができると共に、通電する
電力を低減でき、エネルギ効率等を確実に向上すること
ができる。
【0084】また、請求項3に記載の発明は、水分検出
手段を、密閉容器内に蒸発した水分量に応じて静電容量
が変化する静電容量式センサにより構成しているので、
密閉容器内の湿度変化にほぼ比例した検出電圧を出力す
ることができ、水分量の検出精度を高めることができ
る。
【0085】また、請求項4に記載の発明によると、油
路は、管路の途中から分岐し油圧ポンプにより管路内を
流通する作動油の一部を密閉容器内に給排ポンプを介し
て流入させる流入路と、前記密閉容器内の作動油を作動
油タンク内に給排ポンプを介して流出させる流出路とに
より構成しているので、油圧回路を循環する作動油の一
部を流入路から密閉容器内へと給排ポンプを用いて流入
させ、インラインで水分量を容易に検査できると共に、
水分量の検出後は給排ポンプを逆回転させることによ
り、密閉容器内の作動油を流出路を通じて作動油タンク
内へと戻すことができる。
【0086】さらに、請求項5記載の発明は、流入路の
途中に作動油の流入を制御する流入制御弁を設け、流出
路の途中には作動油の流出を制御する流出制御弁を設
け、給排ポンプは、前記流入制御弁の開弁時に作動油を
密閉容器内に流入させるため一方向に回転し、前記流出
制御弁の開弁時には作動油を前記密閉容器から流出させ
るため他方向に回転する構成としているので、流入制御
弁を開弁して給排ポンプを一方向に回転駆動したときに
は、流出制御弁を閉弁状態に保つことによって管路内の
作動油を密閉容器内に流入させ、水分量の検査を短時間
で行うことができる。そして、水分量の検出後は流入制
御弁を閉弁し、流出制御弁を開弁した状態で給排ポンプ
を他方向に回転駆動することにより、密閉容器内の作動
油をタンク側に向けて強制的に排出でき、次なる検査に
即座に対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による作動油中の水
分検出装置を備えた油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】図1の油圧ショベルに搭載した油圧シリンダ駆
動用の油圧回路図である。
【図3】図2中の密閉容器をヒータおよびコントローラ
等と共に示す水分検出装置の制御ブロック図である。
【図4】図3中の抵抗式センサを単体で示す斜視図であ
る。
【図5】密閉容器内の水蒸気による湿度と抵抗式センサ
の検出電圧との関係を示す特性線図である。
【図6】コントローラによる作動油中の水分量判別処理
を示す流れ図である。
【図7】図6中の水分検出処理を具体化して示す流れ図
である。
【図8】第2の実施の形態による水分検出用の静電容量
式センサを示す斜視図である。
【図9】図8の静電容量式センサによる検出電圧と湿度
との関係を示す特性線図である。
【図10】第3の実施の形態による水分検出用の静電容
量式センサを示す斜視図である。
【符号の説明】
11 作動油タンク 12 油圧ポンプ 13 吸込管路 16 リリーフ管路 18 油圧シリンダ(油圧アクチュエータ) 20 方向制御弁 21 密閉容器 22 採取管(油路) 22A 共通管部 22B 流入管部(流入路) 22C 流出管部(流出路) 23 ミニポンプ(給排ポンプ) 25 流入制御弁 26 流出制御弁 27 ヒータ(熱源) 29 温度センサ 30 抵抗式センサ(水分検出手段) 32 発熱抵抗体 33 コントローラ 34 表示器 41,51 静電容量式センサ(水分検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 壮太郎 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 安田 元 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 杉山 玄六 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2G060 AA01 AB02 AE19 AF07 AF10 AG11 BB08 HC02 HC10 HC18 3H082 AA11 AA21 CC02 DA17 DA41 DB03 DB26 DB28 EE02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧アクチュエータを駆動するための作
    動油を収容する作動油タンクと、 該作動油タンクに油路を介して接続され、給排ポンプに
    より前記作動油が流入出される密閉容器と、 該密閉容器内に流入した作動油を加熱し、該作動油中の
    水分を密閉容器内の空気中に蒸発させる熱源と、 前記密閉容器に設けられ、前記密閉容器内の空気中に蒸
    発した水分を検出する水分検出手段とにより構成してな
    る作動油中の水分検出装置。
  2. 【請求項2】 前記水分検出手段は、前記密閉容器内に
    蒸発した水分量に応じて抵抗値が変化する発熱抵抗体に
    より構成してなる請求項1に記載の作動油中の水分検出
    装置。
  3. 【請求項3】 前記水分検出手段は、前記密閉容器内に
    蒸発した水分量に応じて静電容量が変化する静電容量式
    センサにより構成してなる請求項1に記載の作動油中の
    水分検出装置。
  4. 【請求項4】 前記作動油タンクと油圧アクチュエータ
    との間の管路途中には、前記作動油タンク内の作動油を
    高圧の圧油として前記油圧アクチュエータに給排するた
    めの油圧ポンプを設け、前記油路は、前記管路の途中か
    ら分岐し前記油圧ポンプにより管路内を流通する作動油
    の一部を前記密閉容器内に給排ポンプを介して流入させ
    る流入路と、前記密閉容器内の作動油を前記作動油タン
    ク内に給排ポンプを介して流出させる流出路とにより構
    成してなる請求項1,2または3に記載の作動油中の水
    分検出装置。
  5. 【請求項5】 前記流入路の途中には作動油の流入を制
    御する流入制御弁を設け、前記流出路の途中には作動油
    の流出を制御する流出制御弁を設け、前記給排ポンプ
    は、前記流入制御弁の開弁時に作動油を前記密閉容器内
    に流入させるため一方向に回転し、前記流出制御弁の開
    弁時には作動油を前記密閉容器から流出させるため他方
    向に回転する構成としてなる請求項4に記載の作動油中
    の水分検出装置。
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