JP2001221793A - 作動油の汚れ状態診断装置 - Google Patents

作動油の汚れ状態診断装置

Info

Publication number
JP2001221793A
JP2001221793A JP2000030871A JP2000030871A JP2001221793A JP 2001221793 A JP2001221793 A JP 2001221793A JP 2000030871 A JP2000030871 A JP 2000030871A JP 2000030871 A JP2000030871 A JP 2000030871A JP 2001221793 A JP2001221793 A JP 2001221793A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic oil
flow path
hydraulic
forming member
light receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000030871A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Yoshitomi
雄二 吉富
Akiomi Kono
顕臣 河野
Genroku Sugiyama
玄六 杉山
Sotaro Tanaka
壮太郎 田中
Hajime Yasuda
元 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2000030871A priority Critical patent/JP2001221793A/ja
Priority to PCT/JP2001/000893 priority patent/WO2001059433A1/ja
Publication of JP2001221793A publication Critical patent/JP2001221793A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/26Oils; Viscous liquids; Paints; Inks
    • G01N33/28Oils, i.e. hydrocarbon liquids
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/01Arrangements or apparatus for facilitating the optical investigation
    • G01N21/03Cuvette constructions
    • G01N21/05Flow-through cuvettes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/01Arrangements or apparatus for facilitating the optical investigation
    • G01N21/03Cuvette constructions
    • G01N2021/0346Capillary cells; Microcells
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/26Oils; Viscous liquids; Paints; Inks
    • G01N33/28Oils, i.e. hydrocarbon liquids
    • G01N33/2894Oils, i.e. hydrocarbon liquids for metal working or machining

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧駆動回路の作動油中に混入した金属摩耗
粉および砂等の固形物を不純物として連続的に検出し、
作動油の汚れ状態を診断できるようにする。 【解決手段】 透明のガラス材料からなるマイクロセル
25に流路26を形成すると共に、流路26を左,右両
側から挟む位置には素子取付穴27,28を形成する。
素子取付穴27内には発光素子33を設け、素子取付穴
28内には受光素子34を設ける。ミニポンプ23を用
いてマイクロセル25の流路26内に作動油をほぼ一定
の速度で流通させるときに、発光素子33から照射した
レーザ光を流路26内の作動油を透過させて受光素子3
4により受光する。そして、受光素子34からは受光量
に対応した検出信号をコントローラ35に向け出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧駆動回
路を搭載した油圧ショベル等の建設機械に設けられ、作
動油中に混入した金属粉および砂等の固形物からなる不
純物を検出するのに好適に用いられる作動油の汚れ状態
診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械に
は、作動油を収容する作動油タンクと、該作動油タンク
内の作動油を吸込み高圧の圧油として吐出する油圧ポン
プと、該油圧ポンプからの圧油が給排されることにより
作動する油圧シリンダ、油圧モータ等の油圧アクチュエ
ータとを備えてなる油圧駆動回路が搭載されている。
【0003】そして、このような油圧駆動回路にあって
は、作動油タンク内の作動油を油圧ポンプにより高圧の
圧油として油圧アクチュエータに供給した後に、この圧
油は低圧の戻り油となって順次作動油タンク内へと戻さ
れる。このため、作動油を継続して使用すると、その品
質が徐々に劣化することは知られている。
【0004】また、このような作動油中には、水分が浸
入したり、金属の摩耗粉や砂等の固形物が不純物となっ
て混入したりすることが多く、これらの不純物により作
動油は徐々に汚染されてしまうので、一定の期間毎に作
動油を交換する必要が生じるものである。
【0005】このため、油圧駆動回路内を流れる作動油
の劣化・汚染状態を把握することが望まれており、下記
のような種々の提案がなされている。
【0006】例えば、作動油の劣化状態を評価する指標
として全酸価や粘度等があり、これらは定期的に作動油
タンクから作動油を抽出して、バッチ処理等の検査方法
によって評価しているのが一般的である。
【0007】また、インラインで作動油の全酸価を測定
する方法としては、特開平5−281188号公報(以
下、第1の従来技術という)に記載のように、作動油内
に挿入した電極と基準電極との電位差によって行うもの
がある。
【0008】一方、作動油の汚染状態を評価する指標と
しては、作動油中の水分量を測定する方法と、作動油中
に混入した金属の摩耗粉や砂等の固形物量を測定する方
法がある。そして、特開平6−66705号公報(以
下、第2の従来技術という)記載の方法は、バッチ処理
により作動油を抽出して加熱し、蒸発させることにより
油中の水分量を測定するものである。
【0009】また、作動油中の金属粉をインラインで検
出する方法として、特開平9−318574号公報(以
下、第3の従来技術という)には、所定電圧を印加した
電極対を作動油中に浸積し、摩耗粉等の金属粉によって
前記電極が短絡した際のピーク電圧を検知して金属粉を
検出することが記載されている。
【0010】さらに、作動油の劣化・汚染状態を常時監
視し、その寿命を検出する装置として、特開平10−2
99721号公報(以下、第4の従来技術という)に
は、作動油の寿命に関する情報を検出するセンサ群と作
動油寿命検出手段により作動油の寿命を評価することが
記載されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術のうち、例えば第2の従来技術等によるものは、
作動油の劣化、汚染状態を評価するためにバッチ処理に
よる測定方法を採用しているため、定期的に作動油を抽
出する必要があり、操作が煩雑になるという問題があ
る。
【0012】また、この場合には、作動油の抽出時と測
定結果の判別時との間にタイムラグが生じることにな
り、作動油の交換タイミングに遅れが生じ易く、油圧機
器に損傷を与える虞れがある。
【0013】また、前記第1,第3の従来技術にあって
は、電極を用いた測定方法および装置であるために、導
電性の金属粉は検出可能であるが、非導電性の砂等は検
出することができず、作動油の汚染状態を必ずしも有効
に判別することができないという問題がある。
【0014】さらに、第4の従来技術にあっても、金属
粉や水分等の不溶解異物をセンサで検出し、作動油の寿
命を判定することは記載されているが、センサ構造およ
び検出原理を具体的に記載しておらず、例えば作動油の
汚染に大きな影響を与える非導電性の砂等を検出するす
るのは難しいものである。
【0015】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
なされたもので、本発明の目的は、例えば油圧ショベル
等の建設機械に用いられている油圧駆動回路の作動油中
に混入した金属の摩耗粉および砂等の固形物を不純物と
して連続的に検出でき、作動油の汚染状態を安定して診
断できるようにした作動油の汚れ状態診断装置を提供す
ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、油圧アクチュエータを駆動
するための作動油を収容する作動油タンクと、該作動油
タンク内に貯えられる作動油を採取する採取管と、該採
取管の途中に設けられ、該採取管と連通した流路を有し
ている光透過性材料からなる流路形成部材と、該流路形
成部材に設けられた発光部および受光部からなり、前記
発光部から流路を横切る方向に照射した光を前記受光部
で受光することにより前記作動油中に混入した不純物を
検出する光学式の検出手段と、該検出手段の受光部から
出力される検出信号に従って前記不純物による作動油の
汚れ状態を判別する状態判別手段とにより構成してい
る。
【0017】このように構成することにより、作動油タ
ンク内の作動油を採取管を通じて流路形成部材の流路内
に流通させると共に、該流路形成部材に設けた検出手段
の発光部から流路内の作動油に向けて照射した光を受光
部で受光し、作動油中に混入した金属の摩耗粉や砂等の
固形物を不純物として検出することができる。そして、
状態判別手段は受光部から出力される検出信号により作
動油の汚れ状態を判別でき、例えば表示器等を用いて作
動油の汚れ状態を目視可能に表示することができる。
【0018】また、請求項2の発明によると、採取管と
流路形成部材のうちいずれか一方には、作動油タンク内
の作動油を前記流路形成部材の流路内に向けて吸引する
ポンプを設けてなる構成としている。
【0019】これにより、ポンプを例えば小型の低圧ポ
ンプ等で構成できる。そして、このポンプを駆動するこ
とにより、タンク内の作動油を採取管を介して流路形成
部材の流路内に所定速度で導入でき、このときに検出手
段の発光部から流路内の作動油に向けて光を定期的に照
射することにより、受光部側で照射された光を受光で
き、その光量によって作動油の汚れ状態を検出すること
ができる。
【0020】即ち、作動油中に混入している金属の摩耗
粉および砂等の固形物が流路形成部材の流路を通過する
ときには、発光部からの光が遮られ、受光部側での受光
量が固形物の粒径等に比例して降下する。そして、この
ときの光量変化を検出信号の電圧変化等として取出すこ
とにより、作動油がどの程度汚れているかを判別するこ
とができる。
【0021】一方、請求項3の発明は、作動油タンクと
油圧アクチュエータとの間の管路途中には、前記作動油
タンク内の作動油を高圧の圧油として前記油圧アクチュ
エータに給排するための主油圧ポンプを設け、採取管は
該主油圧ポンプによって前記管路内を流れる作動油の一
部を流路形成部材の流路内に流通させる構成としてい
る。
【0022】これにより、主油圧ポンプを用いて採取管
および流路形成部材の流路内に作動油を流通させ、該流
路形成部材の流路内を流通する作動油の汚れ具合を、光
学式の検出手段によって検出でき、流路形成部材や検出
手段等に高圧が作用するのを防止することができる。
【0023】また、請求項4の発明によると、流路形成
部材は主油圧ポンプの吸込側と作動油タンクとの間を接
続した管路の途中に採取管を介して設ける構成としてい
る。これにより、主油圧ポンプ等からなる油圧駆動回路
のうち、主油圧ポンプの吸込側と作動油タンクとの間に
位置する低圧側部分に流路形成部材を設置でき、作動油
の汚れをインラインで検出することができる。
【0024】また、請求項5の発明は、流路形成部材
を、ガラス材料からなる素材に流路および検出手段の発
光部、受光部の取付部を加工して形成したマイクロセル
により構成している。これにより、流路形成部材を小型
のマイクロセルとして形成することができ、装置の小
型、軽量化を図ることができる。
【0025】一方、請求項6の発明によると、流路形成
部材は、上,下または左,右に2分割した石英ガラス材
料からなる2つの素材にドライエッチング手段を用いて
流路および検出手段の発光部、受光部の取付部をそれぞ
れ形成し、前記2つの素材を互いに接着することによっ
て製作したマイクロセルにより構成している。
【0026】この場合には、流路形成部材となるマイク
ロセルを、上,下または左,右に2分割した石英ガラス
材料からなる素材にドライエッチングを施して流路およ
び検出手段の発光部、受光部の取付部をそれぞれ形成し
た後に、これらの素材を上,下で重合わせて互いに接着
することにより製作でき、簡単なプロセスでマイクロセ
ルを多量に生産することができる。
【0027】さらに、請求項7の発明によると、状態判
別手段は、検出手段の受光部から出力される検出信号の
電圧変化に従って作動油中に混入した固形不純物の体積
比率を求め、この体積比率から作動油の汚れ状態を判別
する構成としている。
【0028】これにより、状態判別手段は受光部からの
検出信号に従って、その降下電圧と降下頻度から予め作
成したマップ等の算出アルゴリズムに基づき作動油中に
混入している金属摩耗粉や砂等の固形物の体積比率を算
出でき、算出値が規定の体積比率を越えたときには、作
動油の交換等を促すメッセージを表示器等により報知す
ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
作動油の汚れ状態診断装置を油圧ショベルに適用した場
合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0030】ここで、図1ないし図8は本発明の第1の
実施の形態を示している。図中、1は油圧ショベルの下
部走行体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載され
た上部旋回体で、該上部旋回体2は旋回フレーム3を有
し、この旋回フレーム3上には、運転室を画成するキャ
ブ4と、該キャブ4の後側に位置して原動機(図示せ
ず)および後述の油圧ポンプ12等を収容した建屋カバ
ー5と、該建屋カバー5の後側に位置するカウンタウェ
イト6等とが設けられている。
【0031】また、旋回フレーム3の前部中央にはブー
ム7A、アーム7Bおよびバケット7C等からなる作業
装置7が設けられ、この作業装置7はブーム7A、アー
ム7Bを上,下に俯仰動させつつ、バケット7Cを回動
させることにより、土砂等の掘削作業を行うものであ
る。
【0032】次に、図2を参照して油圧ショベルの上部
旋回体2等に搭載された油圧駆動回路について説明す
る。
【0033】11は上部旋回体2の旋回フレーム3上に
設けられる作動油タンクで、該作動油タンク11は内部
に作動油を収容し、比較的大型のタンクとして構成され
るものである。12は作動油タンク11と共に油圧源を
構成する主油圧ポンプ(以下、油圧ポンプ12という)
で、該油圧ポンプ12は吸込側が吸込管路13を介して
作動油タンク11と接続され、吐出側には吐出管路14
が接続されている。
【0034】そして、油圧ポンプ12は作動油タンク1
1から吸込んだ作動油を高圧の圧油として吐出管路14
側に吐出し、この圧油を後述の油圧シリンダ16等に供
給するものである。また、油圧シリンダ16からの戻り
油は戻し管路15を介して作動油タンク11内ヘと順次
還流されるものである。
【0035】16は油圧アクチュエータとしての油圧シ
リンダで、該油圧シリンダ16は、例えば作業装置7の
ブームシリンダ、アームシリンダまたはバケットシリン
ダ等を構成するものである。そして、油圧シリンダ16
は管路17A,17Bを介して圧油が給排されることに
より、ロッド16Aを伸縮動作させるものである。
【0036】18は油圧シリンダ16を制御する方向制
御弁で、該方向制御弁18は吐出管路14、戻し管路1
5と管路17A,17Bとの間に設けられ、キャブ4内
のオペレータが操作レバー18Aを傾転操作することに
より、中立位置(イ)から切換位置(ロ),(ハ)に切
換えられる。そして、方向制御弁18が中立位置(イ)
にある間は、油圧シリンダ16の作動が停止され、切換
位置(ロ),(ハ)に切換えられたときには、油圧シリ
ンダ16のロッド16Aが伸長,縮小されるものであ
る。
【0037】19は油圧ポンプ12の吐出側に設けられ
たリリーフ弁で、該リリーフ弁19は吐出管路14と作
動油タンク11との間にリリーフ管路20等を介して設
けられている。そして、リリーフ弁19は吐出管路14
内の圧力がリリーフ設定圧を越えると開弁し、このとき
の過剰圧をリリーフ管路20を介して作動油タンク11
側にリリーフさせ、これによって油圧ポンプ12等の油
圧機器を過剰圧から保護するものである。
【0038】次に、21は作動油の汚れ診断を行うため
に作動油を採取する採取管で、該採取管21は吸込管部
21Aと戻し管部21Bとからなり、吸込管部21Aの
端部は作動油タンク11の底部側に接続されている。そ
して、採取管21は後述のミニポンプ23により吸引し
た作動油タンク11内の作動油を、後述のマイクロセル
25内に流通させるものである。
【0039】また、採取管21の戻し管部21Bは、図
3に示すように後述するマイクロセル25の流路26下
流側にコネクタ22を介して接続され、マイクロセル2
5の流路26内を流通した作動油を作動油タンク11へ
と還流させるものである。
【0040】23は採取管21の吸込管部21Aを介し
て作動油タンク11に接続されたポンプとしてのミニポ
ンプで、該ミニポンプ23は油圧ポンプ12に比較して
も非常に小さい小型の低圧ポンプにより構成され、図3
に示す如くコネクタ24を介してマイクロセル25の流
路26に接続されている。そして、ミニポンプ23は作
動油タンク11内の作動油を比較的小さい流量で吸引し
つつ、この作動油を流路26内にほぼ一定の流量で流通
させるものである。
【0041】25は採取管21の吸込管部21Aと戻し
管部21Bとの間にミニポンプ23等を介して設けられ
た流路形成部材としてのマイクロセルで、該マイクロセ
ル25は図3に拡大して示すように、例えば石英ガラス
等の光透過性材料により長さが数10ミリ(mm)程度
の板状ブロックとして形成され、その中央部には長手方
向に貫通した角穴状通路からなる流路26が穿設されて
いる。そして、流路26は長手方向中間部が最小の流路
面積となり、この中間部から上流端、下流端側に向けて
それぞれテーパ状に拡開する流路形状となっている。
【0042】また、マイクロセル25には、流路26の
中間部を左,右両側から挟む位置に取付部となる素子取
付穴27,28が有底の角穴として形成され、これらの
素子取付穴27,28は流路26を挟んで互いに対向配
設されている。そして、図5に示すように素子取付穴2
7の底部側は流路26との間が後述の発光素子33によ
る投光窓部27Aとなり、素子取付穴28の底部側は流
路26との間が後述の受光素子34による受光窓部28
Aとなっている。
【0043】ここで、マイクロセル25の製作方法につ
いて図4を参照して述べると、マイクロセル25は、石
英ガラス等の透明性ガラス材料を用いて成形された素材
としてのセンタセル部材29および左,右のサイドセル
部材30,31からなり、センタセル部材29には予め
前記流路26が長手方向に形成されている。また、サイ
ドセル部材30,31には、素子取付穴27,28が予
め形成されている。
【0044】そして、これらの3個のセル部材29〜3
1は、図4中に矢印で示す方向で互いに衝合され、透明
性の接着剤等を用いて一体に固定されることにより、マ
イクロセル25が図3に示す如く製作されるものであ
る。
【0045】32は光学式の検出手段を構成する光セン
サで、該光センサ32は、図3に示す如くマイクロセル
25の素子取付穴27内に嵌挿して取付けられたレーザ
ダイオード等からなる発光部としての発光素子33と、
素子取付穴28内に嵌挿して取付けられたフォトトラン
ジスタ等からなる受光部としての受光素子34とにより
構成されている。
【0046】即ち、発光素子33は、例えば0.4〜
0.8μm程度の波長をもったレーザ光を受光素子34
側に向け、流路26内へと図5中の矢示A方向に照射す
る。そして、受光素子34はこのときレーザ光を受光す
ることにより、後述のコントローラ35に図6に例示す
るような検出信号を出力する。
【0047】この場合、流路26内を流れる作動油中に
金属粉、砂等の固形物S(以下、不純物Sという)が混
入していない状態では、発光素子33からのレーザ光が
ほぼ100%受光されるので、受光素子34からの検出
信号は、その電圧Vが正規の電圧V1 となって出力され
る。
【0048】一方、作動油中に不純物Sが混入される
と、発光素子33からのレーザ光が不純物Sにより遮ら
れ、受光素子34の受光量が不純物Sの粒径に比例して
低下するので、検出信号の電圧Vは受光量に対応して電
圧降下し、例えば判定電圧V0よりも低い電圧値まで瞬
間的に低下するものである。
【0049】35は作動油の汚れ状態を判別する状態判
別手段としてのコントローラで、該コントローラ35は
マイクロコンピュータ等から構成され、動作スイッチ3
6および表示器37等が設けられている。そして、コン
トローラ35の入力側は光センサ32の受光素子34、
動作スイッチ36等に接続され、出力側はミニポンプ2
3、発光素子33および表示器37等に接続されてい
る。
【0050】また、コントローラ35はROM、RAM
等の記憶部35Aを有し、該記憶部35Aにはタイマ
T、カウンタCおよび判定電圧V0 等を格納すると共
に、図7に示す汚れ状態診断用の処理プログラムおよび
図8に示す判定マップ等が格納されている。
【0051】そして、この判定マップは実験データ等に
基づいて予め作成した算出アルゴリズム等からなり、作
動油中に混入した不純物Sの体積比率Rを、カウンタC
の計数値に対応した比率(%)として算出するものであ
る。
【0052】本実施の形態による油圧ショベルに搭載し
た油圧駆動回路に用いる作動油の汚れ状態診断装置は、
上述の如き構成を有するもので、次に図7、図8を参照
してコントローラ35による汚れ状態診断処理について
説明する。
【0053】まず、動作スイッチ36を投入して汚れ診
断を開始させ、ミニポンプ23を始動すると、ステップ
1でタイマTを、T=0に零リセットすると共に、カウ
ンタCを、C=0に零リセットする。
【0054】この場合、ミニポンプ23を駆動すると、
作動油タンク11内の作動油が採取管21を介してマイ
クロセル25の流路26内に導入され、この作動油は流
路26内をほぼ一定の流速で戻し管部21B側へと流通
する。そして、マイクロセル25に設けた光センサ32
は、発光素子33から受光素子34に向け流路26を横
切る方向にレーザ光を後述の一定時間T0 だけ照射す
る。
【0055】発光素子33から照射されたレーザ光は、
マイクルセル25の流路26内を流れる作動油を透過し
て受光素子34に達し、該受光素子34は受光量に対応
した検出信号をコントローラ35に向けて出力する。な
お、マイクロセル25の流路26内を流れる作動油の流
速は、ミニポンプ23の吐出量を流路26の有効断面積
に応じて予め調整することによりほぼ一定の流速に設定
されるものである。
【0056】次に、ステップ2では光センサ32の受光
素子34から読込んだ検出信号の電圧Vが、図6に示す
判定電圧V0 以下まで低下したか否かを判定する。そし
て、ステップ2で「YES」と判定したときには、作動
油中に金属粉、砂等の不純物Sが混入されていると判定
できるから、ステップ3に移ってカウンタCの計数値
を、C=C+1として「1」だけ歩進させる。
【0057】また、ステップ2で「NO」と判定したと
きには、カウンタCの計数値を前回の計数値に保ち、次
なるステップ4でタイマTが、汚れ判定を行うのに十分
な一定時間T0 に達した否かを判定する。
【0058】ここで、ステップ4で「NO」と判定する
間は、汚れ判定に十分な時間が経過していないので、次
なるステップ5に移ってタイマTを、T=T+1として
「1」だけ歩進させ、ステップ2以降の処理を続行す
る。そして、ステップ4で「YES」と判定したときに
は、タイマTが一定時間T0 に達しているから、ステッ
プ6に移って図8に示す判定マップによる汚れ判定の演
算処理を行う。
【0059】即ち、カウンタCの計数値が、図8に示す
計数値C1 に達するまでは、作動油中に混入した不純物
Sの体積比率Rは、交換が必要とされる限界の体積比率
R1(%)には達していないと判別することができる。
そこで、この場合にはステップ7に移って表示器37に
より「作動油を継続して使用可能」として作動油の汚染
状態を表示し、今回の診断処理を終了させる。
【0060】しかし、油圧ショベルによる油圧駆動回路
の作動中において、上述の如き汚れ状態の診断処理を一
定の時間毎に繰返して行い、ステップ1〜7に亘る処理
を間欠的に実行している途中で、例えばカウンタCの計
数値が図8に示す計数値C1を越えたときには、ステッ
プ6の演算処理により、作動油中に混入した不純物Sの
体積比率Rは、交換が必要とされる限界の体積比率R1
(%)に達したと判別することができる。
【0061】そこで、この場合にはステップ7に移って
表示器37により「作動油の交換」を促すように作動油
の汚染状態を表示し、作動油が交換時期に達しているこ
とを油圧ショベルのオペレータ等に報知する。
【0062】かくして、本実施の形態によれば、ミニポ
ンプ23等を用いてマイクロセル25の流路26内に作
動油をほぼ一定の速度で流通させると共に、マイクロセ
ル25には流路26の長手方向中間部を左,右両側から
挟むように光センサ32の発光素子33、受光素子34
を取付け、発光素子33から照射されるレーザ光を、マ
イクルセル25の流路26内を流れる作動油を透過させ
て受光素子34により受光する構成としている。
【0063】これにより、受光素子34は受光量に対応
した検出信号をコントローラ35に向けて出力し、検出
信号の電圧Vが、図6に示す判定電圧V0 以下まで低下
したか否かによって、作動油中に金属粉、砂等の不純物
Sが混入しているか否かを判定できる。
【0064】そして、ステップ3によるカウンタCの計
数値に従って検出信号(電圧V)の降下電圧とその頻度
を算定でき、その後はステップ6による判定マップの算
出アルゴリズムに従って作動油中に混入した不純物Sの
体積比率Rを算出できると共に、この体積比率Rにより
油圧駆動回路内を流れる作動油の交換時期をインライン
で判別処理することができる。
【0065】従って、本実施の形態によれば、油圧ショ
ベル等に用いられる油圧駆動回路の作動油中に混入した
金属の摩耗粉および砂等の固形物からなる不純物Sを、
インラインで連続的に検出でき、作動油の汚染状態を安
定して診断できる。そして、作動油の汚染に大きな影響
を与える非導電性の砂等も光センサ32を用いて確実に
検出でき、作動油の汚れ診断を高精度に安定して行うこ
とができる。
【0066】また、作動油タンク11からの作動油を、
ミニポンプ23を用いて小型のマイクロセル25の流路
26内に流通させる構成としているので、例えば数10
mm程度まで装置全体をコンパクトに形成でき、小型、
軽量化を図り、小型の油圧ショベル等にも容易に適用す
ることが可能となる。
【0067】次に、図9は本発明の第2の実施の形態を
示し、本実施の形態では前述した第1の実施の形態と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。しかし、本実施の形態の特徴は、流路形成
部材としてのマイクロセル41を上,下に2分割したセ
ル部材42A,42Bにより構成したことにある。
【0068】ここで、上,下に2分割したセル部材42
A,42Bは石英ガラス材料からなる平板状の素材から
なり、両者の衝合面側にはドライエッチング手段を用い
て、それぞれ流路溝43A,43B、左,右の取付溝4
4A,45Aおよび44B,45Bが形成されている。
【0069】そして、セル部材42A,42Bを図9中
に示す矢印の如く上,下方向で互いに衝合し、その衝合
面を透明性の接着剤等を用いて接合することにより、マ
イクロセル41は製作される。このときにマイクロセル
41には、流路溝43A,43B間で第1の実施の形態
と同様の流路26が形成され、左側の取付溝44A,4
4B間で素子取付穴27が形成されると共に、右側の取
付溝45A,45B間で素子取付穴28が形成されるも
のである。
【0070】また、この場合には、素子取付穴27の投
光窓部27Aに相当する部位と素子取付穴28の受光窓
部28Aに相当する部位とに接合面が存在するが、この
接合面によるノイズの影響(例えば検出信号の電圧低
下)等を予め見込んでおくことにより、ノイズの影響等
は容易に除去できるものである。
【0071】かくして、このように構成される本実施の
形態にあっても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができるが、特に本実施の形態で
は、マイクロセル41を上,下に2分割した同一形状の
セル部材42A,42Bを用いて形成することができ
る。
【0072】また、半導体製造技術等で用いられている
ドライエッチング手段により、セル部材42A,42B
の衝合面側には流路溝43A,43B、左,右の取付溝
44A,45Aおよび44B,45Bを微細な形状に容
易に形成でき、マイクロセル41をより小型、軽量化し
て製造できる。そして、エッチング手段による製作法に
よれば、マイクロセル41を簡単なプロセスで多量に製
作することができ、材料費や製造コスト等も確実に低減
できる。
【0073】次に、図10は本発明の第3の実施の形態
を示し、本実施の形態では前述した第1の実施の形態と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。しかし、本実施の形態の特徴は、作動油
タンク11と油圧ポンプ12との間を接続する吸込管路
13の途中に採取管51を介して流路形成部材としての
マイクロセル52を設ける構成としたことにある。
【0074】ここで、マイクロセル52は、作動油タン
ク11および油圧ポンプ12等からなる油圧駆動回路の
うち、低圧側となる吸込管路13の途中部位から採取管
51の吸込管部51Aを分岐させ、該吸込管部51Aの
先端側にマイクロセル52の流路(図示せず)を接続す
ると共に、この流路の下流側には戻し管部51Bの基端
側を接続し、戻し管部51Bの先端側を吸込管路13に
接続することにより、吸込管路13に並列接続される構
成としている。
【0075】これにより、マイクロセル52の流路内に
は油圧ポンプ12の吸引力を利用して吸込管路13内を
流れる低圧の作動油の一部を導入でき、採取管51内を
流れる作動油の流量は、吸込管路13内を流れる作動油
の流量に比較して十分に小さい流量に設定されるもので
ある。
【0076】また、マイクロセル52は第1の実施の形
態で述べたマイクロセル25とほぼ同様に構成され、そ
の流路を挟む位置には光センサ32の発光素子33、受
光素子34等が取付けられている。しかし、この場合に
はマイクロセル52の上流側に採取管51の吸込管部5
1Aが直接接続され、第1の実施の形態で述べたミニポ
ンプ23等は省略されている。
【0077】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができるが、特に本実施の形態では、油圧ポンプ
12を用いてマイクロセル52内に作動油を吸引でき、
汚れ診断を行うために特別にポンプを用いる必要がなく
なり、構造の簡素化を図ることができる。そして、マイ
クロセル52を流通する作動油の吸引圧力等は、例えば
マイクロセル52の流路面積を変えることにより調整で
きる。また、採取管51の吸込管部51A途中に絞り弁
等を設ける構成とした場合でも、マイクロセル52内の
圧力を簡単に調整できるものである。
【0078】なお、前記第3の実施の形態では、油圧駆
動回路のうち吸込管路13の途中にマイクロセル52を
設けた場合を例に挙げて説明したが、これに替えて、例
えば図10中に二点鎖線で示すように、リリーフ管路2
0の途中に採取管51′を介してマイクロセル52′を
設ける構成としてもよい。また、戻し管路15の途中に
採取管を介して流路形成部材(マイクロセル)を設ける
構成としてもよいものである。
【0079】また、前記第2の実施の形態では、マイク
ロセル41を上,下に2分割したセル部材42A,42
Bにより構成するものとして述べたが、これに替えて、
例えば左,右に2分割した素材としてのセル部材を用い
てマイクロセルを構成してもよい。
【0080】また、前記各実施の形態にあっては、マイ
クロセル25(41,52)に光センサ32の発光素子
33と受光素子34とを直接組込んだ場合を例に挙げて
説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば
マイクロセル等の流路形成部材の外部に設置した発光部
(光源)からの光を、光ファイバを用いて流路形成部材
の流路側に導く構成としてもよい。そして、流路形成部
材の流路を横切った光を、他の光ファイバにより流路形
成部材の外部に設置した受光部側に導く構成とすること
も可能である。
【0081】さらに、前記各実施の形態では、作動油の
汚れ状態診断装置を油圧ショベルに適用した場合を例に
挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば油圧
クレーン、ホイールローダ等の土木・建設機械によう
に、作動油中に非導電性の砂等が侵入する可能性のある
種々の油圧駆動回路を採用した産業機械等にも広く適用
できるものである。
【0082】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、作動油タンク内の作動油を採取管で採取し
つつ、流路形成部材に設けた検出手段の発光部から流路
内の作動油に向け照射した光を受光部で受光し、該受光
部からの検出信号に従って作動油の汚れ状態を判別する
構成としたので、例えば油圧ショベル等の油圧駆動回路
内を流れる作動油中に混入した金属の摩耗粉や砂等の固
形物を不純物として検出でき、作動油の汚れ状態をイン
ラインで判別することができる。従って、作動油に混入
され易い金属粉および砂等の固形物の体積比等を簡単
に、しかもインラインで測定することができ、その結果
を予め設定した限界の体積比と比較することにより、作
動油の寿命(交換時期)を容易に判定できる。
【0083】また、請求項2に記載の発明は、採取管と
流路形成部材のうちいずれか一方には、作動油タンク内
の作動油を前記流路形成部材の流路内に向けて吸引する
ポンプを設ける構成としているため、例えばポンプを小
型の低圧ポンプ等により構成でき、このポンプを駆動す
ることにより、作動油タンク内の作動油を採取管を介し
て流路形成部材の流路に所定の速度で導入できると共
に、流路形成部材内に高圧が作用することはなく、全体
を小型、軽量化することができる。
【0084】一方、請求項3に記載の発明は、作動油タ
ンクと油圧アクチュエータとの間の管路途中に、作動油
を高圧の圧油として油圧アクチュエータに給排するため
の主油圧ポンプを設け、採取管は該主油圧ポンプによっ
て前記管路内を流れる作動油の一部を流路形成部材の流
路内に流通させる構成としているので、主油圧ポンプを
用いて採取管内に作動油を流通させ、このときに流路形
成部材の流路内を流通する作動油の汚れ具合を、光学式
の検出手段によって検出できると共に、流路形成部材や
検出手段等に高圧が作用するのを防止でき、この場合に
も装置の小型、軽量化を図ることができる。
【0085】また、請求項4に記載の発明は、流路形成
部材を主油圧ポンプの吸込側と作動油タンクとの間に採
取管を介して設ける構成としているので、主油圧ポンプ
等からなる油圧駆動回路のうち、主油圧ポンプの吸込側
と作動油タンクとの間に位置する低圧側部分に流路形成
部材を設置でき、作動油の汚れをインラインで検出する
ことができる。
【0086】また、請求項5に記載の発明は、流路形成
部材を、ガラス材料からなる素材に流路および検出手段
の発光部、受光部の取付部を加工して形成したマイクロ
セルにより構成しているので、流路形成部材を小型のマ
イクロセルとして形成することができ、装置の小型、軽
量化を図ることができる。
【0087】一方、請求項6に記載の発明は、流路形成
部材となるマイクロセルを、上,下または左,右に2分
割した石英ガラス材料からなる素材にドライエッチング
を施して流路および検出手段の発光部、受光部の取付部
をそれぞれ形成した後に、これらの素材を重合わせて互
いに接着することにより製作でき、簡単なプロセスでマ
イクロセルを多量に生産することができる。
【0088】さらに、請求項7に記載の発明によると、
状態判別手段は、検出手段の受光部から出力される検出
信号の電圧変化に従って作動油中に混入した固形不純物
の体積比率を求め、この体積比率から作動油の汚れ状態
を判別する構成としているため、受光部からの検出信号
による降下電圧と降下頻度とに基づいて作動油中に混入
した金属摩耗粉や砂等の固形物の体積比率を算出でき、
算出値が規定の体積比率を越えたときには、作動油の交
換等を促すメッセージを表示器等により報知することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による作動油の汚れ
状態診断装置を備えた油圧ショベルを示す正面図であ
る。
【図2】図1の油圧ショベルに搭載した油圧駆動回路等
を示す制御回路図である。
【図3】図2中のマイクロセル、ミニポンプ等を拡大し
て示す斜視図である。
【図4】図3中のマイクロセルを複数のセル部材から組
立てる前の状態を示す分解斜視図である。
【図5】マイクロセルに設けた光センサの発光素子、受
光素子等を図3中の矢示V−V方向からみた拡大断面図
である。
【図6】受光素子による検出信号の特性線図である。
【図7】図3中のコントローラによる作動油の汚れ状態
診断処理を示す流れ図である。
【図8】カウンタの計数値と不純物の体積比率との関係
を示す特性線図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態による作動油の汚れ
状態診断装置に用いるマイクロセルの各セル部材を示す
分解斜視図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態による作動油の汚
れ状態診断装置に用いる油圧駆動回路図である。
【符号の説明】
11 作動油タンク 12 主油圧ポンプ 13 吸込管路 14 吐出管路 15 戻し管路 16 油圧シリンダ(油圧アクチュエータ) 18 方向制御弁 20 リリーフ管路 21,51,51′ 採取管 23 ミニポンプ(ポンプ) 25,41,52,52′ マイクロセル(流路形成部
材) 26 流路 27,28 素子取付穴(取付部) 29 センタセル部材(素材) 30,31 サイドセル部材(素材) 32 光センサ(検出手段) 33 発光素子(発光部) 34 受光素子(受光部) 35 コントローラ(状態判別手段) 37 表示器 42A,42B セル部材(素材) 43A,43B 流路溝 44A,44B,45A,45B 取付溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 玄六 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 田中 壮太郎 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 安田 元 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 3H082 AA12 AA15 CC02 DB11 DB21 DB26 DB28 DB32 DE05 EE02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧アクチュエータを駆動するための作
    動油を収容する作動油タンクと、 該作動油タンク内に貯えられる作動油を採取する採取管
    と、 該採取管の途中に設けられ、該採取管と連通した流路を
    有している光透過性材料からなる流路形成部材と、 該流路形成部材に設けられた発光部および受光部からな
    り、前記発光部から流路を横切る方向に照射した光を前
    記受光部で受光することにより前記作動油中に混入した
    不純物を検出する光学式の検出手段と、 該検出手段の受光部から出力される検出信号に従って前
    記不純物による作動油の汚れ状態を判別する状態判別手
    段とにより構成してなる作動油の汚れ状態診断装置。
  2. 【請求項2】 前記採取管と流路形成部材のうちいずれ
    か一方には、前記作動油タンク内の作動油を前記流路形
    成部材の流路内に向けて吸引するポンプを設けてなる請
    求項1に記載の作動油の汚れ状態診断装置。
  3. 【請求項3】 前記作動油タンクと油圧アクチュエータ
    との間の管路途中には、前記作動油タンク内の作動油を
    高圧の圧油として前記油圧アクチュエータに給排するた
    めの主油圧ポンプを設け、前記採取管は該主油圧ポンプ
    によって前記管路内を流れる作動油の一部を前記流路形
    成部材の流路内に流通させる構成としてなる請求項1に
    記載の作動油の汚れ状態診断装置。
  4. 【請求項4】 前記流路形成部材は前記主油圧ポンプの
    吸込側と作動油タンクとの間を接続した管路の途中に前
    記採取管を介して設ける構成としてなる請求項3に記載
    の作動油の汚れ状態診断装置。
  5. 【請求項5】 前記流路形成部材は、ガラス材料からな
    る素材に前記流路および検出手段の発光部、受光部の取
    付部を加工して形成したマイクロセルにより構成してな
    る請求項1,2,3または4に記載の作動油の汚れ状態
    診断装置。
  6. 【請求項6】 前記流路形成部材は、上,下または左,
    右に2分割した石英ガラス材料からなる2つの素材にド
    ライエッチング手段を用いて前記流路および検出手段の
    発光部、受光部の取付部をそれぞれ形成し、前記2つの
    素材を互いに接着することによって製作したマイクロセ
    ルにより構成してなる請求項1,2,3または4に記載
    の作動油の汚れ状態診断装置。
  7. 【請求項7】 前記状態判別手段は、前記検出手段の受
    光部から出力される検出信号の電圧変化に従って前記作
    動油中に混入した固形不純物の体積比率を求め、この体
    積比率から作動油の汚れ状態を判別する構成としてなる
    請求項1,2,3,4,5または6に記載の作動油の汚
    れ状態診断装置。
JP2000030871A 2000-02-08 2000-02-08 作動油の汚れ状態診断装置 Pending JP2001221793A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000030871A JP2001221793A (ja) 2000-02-08 2000-02-08 作動油の汚れ状態診断装置
PCT/JP2001/000893 WO2001059433A1 (fr) 2000-02-08 2001-02-08 Appareil permettant de detecter la contamination d'un fluide de travail

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000030871A JP2001221793A (ja) 2000-02-08 2000-02-08 作動油の汚れ状態診断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001221793A true JP2001221793A (ja) 2001-08-17

Family

ID=18555825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000030871A Pending JP2001221793A (ja) 2000-02-08 2000-02-08 作動油の汚れ状態診断装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2001221793A (ja)
WO (1) WO2001059433A1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002061612A (ja) * 2000-08-16 2002-02-28 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作動油中の水分検出装置
US7172903B2 (en) * 2002-03-12 2007-02-06 Exxonmobil Research And Engineering Company Method for on-line monitoring of lubricating oil using light in the visible and near IR spectra
JP2007519907A (ja) * 2004-01-29 2007-07-19 ハイダック フィルターテヒニク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 流体の少なくとも一つの品質パラメータの試験装置
WO2013164468A1 (en) * 2012-05-03 2013-11-07 Fras Technology Fluid analysis
US9243994B1 (en) 2014-08-21 2016-01-26 Yamashin-Filter Corp. Measurement device
WO2018147491A1 (ko) * 2017-02-10 2018-08-16 대모 엔지니어링 주식회사 유압식 브레이커, 작동유 모니터링 시스템 및 작동유 모니터링 방법

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0197841A (ja) * 1987-10-09 1989-04-17 Hitachi Ltd 吸光光度計
JPH01295136A (ja) * 1988-02-17 1989-11-28 Kiyouseki Seihin Gijutsu Kenkyusho:Kk エンジン油の劣化検出装置
JPH02242138A (ja) * 1989-03-16 1990-09-26 Toshiba Mach Co Ltd 作動油自動検査システム
JPH05240872A (ja) * 1991-11-29 1993-09-21 Canon Inc サンプル測定デバイス及びサンプル測定システム
JPH0712723A (ja) * 1992-09-30 1995-01-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 潤滑油劣化度測定装置
JPH07280720A (ja) * 1994-04-13 1995-10-27 Nippondenso Co Ltd 濃度検出装置
JPH10288580A (ja) * 1997-04-14 1998-10-27 Olympus Optical Co Ltd 微小流路素子
JPH10299721A (ja) * 1997-04-21 1998-11-10 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 油圧回路の作動油寿命検出装置
JPH11503236A (ja) * 1995-04-06 1999-03-23 アルファ・ラヴァル・アグリ・アクチボラゲット 流体中の粒子の定量決定方法及びその装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3220338B2 (ja) * 1994-09-02 2001-10-22 キヤノン株式会社 測定用セル及びその製造方法
JP2902365B2 (ja) * 1996-10-22 1999-06-07 弘明 青島 主成分及び結晶系を同じくする合成単結晶体を化学結合させて一体同化した同軸結晶結合体の製造方法
JPH11148919A (ja) * 1997-11-14 1999-06-02 Bunshi Bio Photonics Kenkyusho:Kk キャピラリチップ

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0197841A (ja) * 1987-10-09 1989-04-17 Hitachi Ltd 吸光光度計
JPH01295136A (ja) * 1988-02-17 1989-11-28 Kiyouseki Seihin Gijutsu Kenkyusho:Kk エンジン油の劣化検出装置
JPH02242138A (ja) * 1989-03-16 1990-09-26 Toshiba Mach Co Ltd 作動油自動検査システム
JPH05240872A (ja) * 1991-11-29 1993-09-21 Canon Inc サンプル測定デバイス及びサンプル測定システム
JPH0712723A (ja) * 1992-09-30 1995-01-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 潤滑油劣化度測定装置
JPH07280720A (ja) * 1994-04-13 1995-10-27 Nippondenso Co Ltd 濃度検出装置
JPH11503236A (ja) * 1995-04-06 1999-03-23 アルファ・ラヴァル・アグリ・アクチボラゲット 流体中の粒子の定量決定方法及びその装置
JPH10288580A (ja) * 1997-04-14 1998-10-27 Olympus Optical Co Ltd 微小流路素子
JPH10299721A (ja) * 1997-04-21 1998-11-10 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 油圧回路の作動油寿命検出装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002061612A (ja) * 2000-08-16 2002-02-28 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作動油中の水分検出装置
US7172903B2 (en) * 2002-03-12 2007-02-06 Exxonmobil Research And Engineering Company Method for on-line monitoring of lubricating oil using light in the visible and near IR spectra
JP2007519907A (ja) * 2004-01-29 2007-07-19 ハイダック フィルターテヒニク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 流体の少なくとも一つの品質パラメータの試験装置
WO2013164468A1 (en) * 2012-05-03 2013-11-07 Fras Technology Fluid analysis
US9243994B1 (en) 2014-08-21 2016-01-26 Yamashin-Filter Corp. Measurement device
WO2018147491A1 (ko) * 2017-02-10 2018-08-16 대모 엔지니어링 주식회사 유압식 브레이커, 작동유 모니터링 시스템 및 작동유 모니터링 방법

Also Published As

Publication number Publication date
WO2001059433A1 (fr) 2001-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6311080B1 (ja) フィルタ状態推定システムおよびフィルタ状態の推定方法
KR101600120B1 (ko) 작동유의 오염도 검출 장치
JP5406223B2 (ja) 適応型ペイロード監視システム
CA2595840C (en) Electrokinetic concentration device and methods of use thereof
CN105926419A (zh) 道面自主检测机器人系统及检测方法
JP2001221793A (ja) 作動油の汚れ状態診断装置
CN105951569A (zh) 履带式道面自主检测机器人系统及检测方法
EP2765240A1 (en) System for controlling land leveling work which uses an excavator
JP2004211884A (ja) オイル汚染度診断機能を備える重装備とその重装備を利用したネットワーク上のオイル汚染度測定システム及びその運営方法
US20220050058A1 (en) Inspection device for hydraulic equipment, inspection system for hydraulic equipment, work vehicle, and inspection method for hydraulic equipment
WO2011042254A1 (de) Biosensorvorrichtung mit filterüberwachungseinrichtung
CN105887634A (zh) 履带式道面自主检测智能装置
KR20190113916A (ko) 유압 작업 기계
JPH07301595A (ja) 粒子測定装置およびその粒子測定方法
US7450235B1 (en) Optical sensing of fluid condition-method and apparatus
CN205934677U (zh) 一种履带式道面自主检测机器人
KR101918837B1 (ko) 유압식 브레이커, 작동유 모니터링 시스템 및 작동유 모니터링 방법
CN113529844B (zh) 负流量挖掘机直行控制系统和方法
JPS62255849A (ja) 粒子測定装置
JP2000303504A (ja) 油圧機械における作動油の診断装置
JP3476702B2 (ja) ポンプ故障診断装置
US20220154430A1 (en) Method and system for monitoring track tension in construction machinery
US8598863B2 (en) Apparatus and method for detecting motion characteristics of particles in flow channel
JP3868782B2 (ja) 作動油の汚れ状態診断装置および作動油の汚れ状態診断装置を備えた建設機械
KR100499263B1 (ko) 온라인상에서의 굴삭기의 오일 오염도 측정시스템 및 그방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080226

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080701