JP2002061046A - 高強力、且つ耐熱性、耐薬品性に優れたメッシュクロス - Google Patents

高強力、且つ耐熱性、耐薬品性に優れたメッシュクロス

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JP2002061046A
JP2002061046A JP2000244099A JP2000244099A JP2002061046A JP 2002061046 A JP2002061046 A JP 2002061046A JP 2000244099 A JP2000244099 A JP 2000244099A JP 2000244099 A JP2000244099 A JP 2000244099A JP 2002061046 A JP2002061046 A JP 2002061046A
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Kazuyuki Hikasa
和之 日笠
Junyo Nakagawa
潤洋 中川
Koji Sato
弘二 佐藤
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高強度、高弾性率を有し、耐薬品性、耐熱性
に優れたメッシュクロスを提供する。 【解決手段】 脂肪族ジアミン単位と芳香族成分を主と
するジカルボン酸単位とからなる半芳香族ポリアミドか
らなるモノフィラメントにより構成されていることを特
徴とするメッシュクロス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高強力、高弾性率
で、且つ耐熱性、耐水性、耐薬品性に優れたメッシュク
ロスを供給するものであり、メッシュ状搬送ベルト、抄
紙用ベルト、ドライヤーカンバス、フィルター、スクリ
ーン紗等に好適に活用されるものである。
【0002】
【従来の技術】現在、メッシュ状搬送ベルトにはナイロ
ン、PPS等が使用されているが、ナイロンは耐熱性、
耐薬品性が低く、寸法安定性、とりわけ熱や吸水による
寸法安定性が悪という欠点を有している。またPPSは
耐薬品性には優れるものの、摩耗や衝撃による割れが発
生するという問題がある。さらに,フィルター用、スク
リーン紗用メッシュクロスとしてはナイロン、ポリエス
テル等が使用されているが、ポリエステルは耐熱性、耐
薬品性が悪いという欠点を有している。一方、溶融異方
性ポリエステル繊維のみからなるメッシュクロスは、強
度、弾性率の点では問題がないものの、剛直性ポリマー
であるため表面がフィブリル化しやすいという問題があ
った。また溶融異方性ポリエステルを芯成分、屈曲性ポ
リマーを鞘成分とする芯鞘複合繊維を用いる方法もある
が、鞘成分の屈曲性ポリマーが延伸されていない、すな
わち、配向結晶化が進まず、したがって非常に脆く、鞘
の剥離や脱落等が生じ易いという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決するものであり、その目的とするところは、高強
度、高弾性率を有し、耐薬品性、耐熱性に優れたメッシ
ュクロスを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、脂
肪族ジアミン単位と芳香族成分を主とするジカルボン酸
単位とからなる半芳香族ポリアミドからなるモノフィラ
メントにより構成されていることを特徴とするメッシュ
クロスである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で使用される半芳香族ポリ
アミドは、脂肪族ジアミンと芳香族成分を主とするジカ
ルボン酸から得られるポリアミドであり、好ましくは、
実質的に60〜100モル%の芳香族ジカルボン酸単位
および60〜100モル%の炭素数4〜12さらに好ま
しくは6〜9の脂肪族ジアミン単位からなる半芳香族ポ
リアミドである。芳香族ジカルボン酸単位の含有率が6
0モル%未満の場合には、耐酸化劣化性などの諸物性が
低下する場合がある。
【0006】芳香族ジカルボン酸としては、耐酸化劣化
性の点でテレフタル酸が好ましく、イソフタル酸、2,
6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカ
ルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,4−
フェニレンジオキシジ酢酸、1,3−フェニレンジオキ
シジ酢酸、ジフェン酸、ジ安息香酸、4,4’−オキシ
ジ安息香酸、ジフェニルメタン−4,4’−ジカルボン
酸、ジフェニルスルホン−4,4’−ジカルボン酸、
4,4’−ビフェニルジカルボン酸等の芳香族ジカルボ
ン酸を1種類、または2種類以上併用して使用すること
もできる。かかる芳香族ジカルボン酸の含有量はジカル
ボン酸成分の60モル%以上であり、好ましくは75モ
ル%以上、さらに好ましくは90モル%以上である。
【0007】本発明においては、上記芳香族ジカルボン
酸以外に、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、
3,3−ジエチルコハク酸、グルタル酸、2,2−ジメ
チルグルタル酸、アジピン酸、2−メチルアジピン酸、
トリメチルアジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、スベリン酸等の脂肪族ジカルボン酸;1,3
−シクロペンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサ
ンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸、トリメリット
酸、トリメシン酸、ピロメリット酸等の多価カルボン酸
等を発明の効果が失われない範囲で使用することがで
き、これらの酸は1種類のみならず2種類以上を用いる
ことができる。しかしながら、強度、耐薬品性、耐酸化
劣化性、耐熱性等の点からジカルボン酸成分は実質的に
100%の芳香族ジカルボン酸であることが好ましい。
【0008】ジアミン単位としては、脂肪族ジアミン単
位を60モル%以上含有していることが好ましく、75
モル%以上含有していることがより好ましく、90モル
%以上含有していることがさらに好ましい。脂肪族ジア
ミン単位の含有率が60モル%未満の場合には耐熱性な
どが低下する場合がある。
【0009】脂肪族ジアミンとしては、例えば、1,6
−ヘキサンジアミン、1,8−オクタンジアミン、1,
9−ノナンジアミン、1,10−デカンジアミン、1,
11−ウンデカンジアミン、1,12−ドデカンジアミ
ン、2−メチル−1,5−ペンタンジアミン、3−メチ
ル−1,5−ペンタンジアミン、2,2,4−トリメチ
ル−1,6−ヘキサンジアミン、2,4,4−トリメチ
ル−1,6−ヘキサンジアミン、2−メチル−1,8−
オクタンジアミン、5−メチル−1,9−ノナンジアミ
ン等の脂肪族ジアミンを挙げることができる。そして、
脂肪族基の炭素数が3個より少ないジアミン単位を含有
するポリアミドでは、耐酸化劣化性などの諸物性が低下
する傾向にあり、炭素数が10個以上のジアミン単位を
含有する半芳香族ポリアミドでは、耐熱性が低下する傾
向にあるので、耐酸化劣化性、耐加水分解性、耐薬品性
等の観点から脂肪族ジアミン成分としては、1,9−ノ
ナンジアミンの単独、または、1,9−ノナンジアミン
と2−メチル−1,8−オクタンジアミンとの併用が好
ましい。
【0010】1,9-ノナンジアミン単位および2-メチ
ル-1,8-オクタンジアミン単位を含有する場合は、ジ
アミン単位の60〜100モル%が1,9-ノナンジア
ミン単位および2-メチル-1,8-オクタンジアミン単
位からなり、かつ1,9-ノナンジアミン単位と2-メチ
ル-1,8-オクタンジアミン単位のモル比が40:60
〜99:1であることが好ましく、70:30〜95:
5であることがさらに好ましい。
【0011】本発明においては、上述の脂肪族ジアミン
以外のジアミンを発明の効果を失わない範囲で使用して
もよく、そのようなジアミンとしては、エチレンジアミ
ン、プロピレンジアミン、1,4−ブタンジアミン等の
脂肪族ジアミン;シクロヘキサンジアミン、メチルシク
ロヘキサンジアミン、イソホロンジアミン、ノルボルナ
ンジメチルジアミン、トリシクロデカンジメチルジアミ
ン等の脂環式ジアミン;p−フェニレンジアミン、m−
フェニレンジアミン、キシリレンジアミン、キシレンジ
アミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,
4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミ
ノジフェニルエ−テル等の芳香族ジアミン、あるいはこ
れらの混合物を挙げることができ、これらは1種類のみ
ならず2種類以上を用いることができる。
【0012】また、本発明に用いられるポリアミドはそ
の分子鎖における〔CONH/CH2 〕の比が1/2〜
1/8、とくに1/3〜1/5であることが好ましい。
この範囲のポリアミドからなるモノフィラメントは、と
くに耐酸化劣化性に優れている。
【0013】本発明に用いられる半芳香族ポリアミド
の、濃硫酸中30℃で測定した極限粘度[η]は0.5
〜3.0dl/gであることが好ましく、より好ましくは
0.7〜2.0dl/gである。極限粘度[η]がこの範囲
であると、モノフィラメント化する際の溶融粘度特性が
良好であり、さらに強度、耐酸化劣化性等が優れたもの
になる。
【0014】本発明に用いられるポリアミドは、その分
子鎖の末端基の10%以上が末端封止剤により封止され
ていることが好ましく、末端の40%以上が封止される
のがより好ましく、末端の70%以上が封止されている
のがさらに好ましい。末端を封止することによりポリア
ミドの分子量分布が狭くなるので、強度、耐酸化劣化性
等の性能が安定する。
【0015】末端封止剤としてはポリアミド末端のアミ
ノ基またはカルボキシル基と反応性を有する単官能性の
化合物であれば特に制限はないが、反応性および末端封
止の安定性などの点からモノカルボン酸またはモノアミ
ンが好ましく、取り扱いの容易さなどの点から、酢酸、
プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル
酸、ウラリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、バルミ
チン酸、ステアリン酸、安息香酸等のモノカルボン酸あ
るいはこれらの任意の混合物が反応性、末端封止の安定
性、価格などの点から好ましい。なお、末端の封止率は
1H−NMRにより、各末端基に対応する特性シグナル
の積分値より求めることができる。
【0016】ポリアミドの製造法は特に制限されず、結
晶性ポリアミドを製造する方法として知られている任意
の製造方法を用いることができる。例えば、酸クロライ
ドとジアミンを原料とする溶液重合法あるいは界面重合
法、ジカルボン酸またはジカルボン酸のアルキルエステ
ルとジアミンとを原料とする溶融重合法、固相重合法、
溶融押出機重合法などの方法により重合可能である。以
下に、ポリアミドの製造法の一例を示す。
【0017】末端封止剤及び触媒を、最初にジアミン成
分及びジカルボン酸成分に一括して添加し反応させ、ナ
イロン塩を製造した後、一旦280℃以下の温度におい
て極限粘度が0.15〜0.30dl/gのプレポリマ
ーとし、さらに固相重合するかあるいは溶融押出機を用
いて重合を行うことにより、本発明に用いられるポリア
ミドを得ることができる。重合の最終段階を固相重合に
より行う場合、減圧下または不活性ガス流通下に行うの
が好ましく、重合温度が200〜250℃の範囲内であ
れば、重合速度が大きく、生産性に優れ、着色やゲル化
を有効に抑制することができるので好ましい。重合の最
終段階を溶融押出機により行う場合、重合温度が370
℃以下であるとポリアミドの分解がほとんどなく、劣化
のないポリアミドが得られるので好ましい。
【0018】触媒としては、リン酸、亜リン酸、次亜リ
ン酸またはそれらのアンモニウム塩、それらの金属塩、
それらのエステル類をあげることができる。これらのな
かでも、次亜リン酸ナトリウムが入手のしやすさ取り扱
いの簡便さなどから好ましい。その他、必要に応じて銅
化合物などの安定剤、酸化チタンやカオリン、シリカ、
酸化バリウム等の無機物、カーボンブラック、染料や顔
料等の着色剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、酸化防止
剤、帯電防止剤、難燃剤、可塑剤、潤滑剤、結晶化速度
遅延剤などを重縮合反応時、またはその後に添加するこ
ともできる。特に、熱安定剤としてヒンダードフェノー
ルなどの有機系安定剤、ヨウ化銅などのハロゲン化銅化
合物、ヨウ化カリウムなどのハロゲン化アルカリ金属化
合物を添加すると、モノフィラメント化する際の溶融滞
留安定性等が更に向上するので好ましい。
【0019】さらに本発明に用いられる半芳香族ポリア
ミドには、本発明の効果を損なわない範囲内で、ポリエ
チレンテレフタレート、変性ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリアリレー
ト、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエ
ステルエーテルケトン、フッ素樹脂等の熱可塑性ポリマ
ーを添加してもよい。
【0020】溶融紡糸は、溶融押出機を用いて行うが、
スクリュー型押出機を使用するのが好ましい。本発明に
おいては、上記の半芳香族ポリアミドを、好ましくは融
点〜360℃で溶融し、30分以内の溶融滞留時間で口
金ノズルより紡出することによりモノフィラメントを得
ることができる。溶融温度及び溶融滞留時間が上記条件
を満たしていれば、紡出時の熱分解を有効に抑えること
ができ、高品質のポリアミドモノフィラメントを得るこ
とができる。
【0021】延伸は、加熱浴、加熱蒸気吹き付け、ロー
ラーヒーター、接触式プレートヒーター、非接触式プレ
ートヒーター等を使用して、270℃以下で行うのが好
ましく、120℃〜250℃で行うのがより好ましい。
さらに延伸倍率は2倍以上が好ましく、3倍以上がより
好ましい。必要に応じて、延伸に引き続き、さらに12
0℃〜270℃で定長熱処理、緊張熱処理または弛緩熱
処理を行うことができる。上記の方法の他にも、紡糸直
結延伸を行うことも可能である。このようにして得られ
たポリアミドモノフィラメントは、直径が30〜200
00μm程度であり、分散染料、酸性染料などを用いた
通常の染色方法で染色可能である。
【0022】本発明においては、かかるモノフィラメン
トによりメッシュクロス(織編物)を構成すればよいが、
製造工程性およびメッシュクロス開口部の寸法精度等の
点からからは平織物であることが好ましい。本発明の効
果が損なわれない範囲であれば、かかるモノフィラメン
ト以外の繊維を併用してメッシュクロスを構成してもか
まわないが、本発明の効果を効率的に得る点からは、本
発明で規定したモノフィラメントの割合が50重量%以
上、さらに80重量%、特に90重量%以上であるメッ
シュクロスとするのが好ましい。
【0023】メッシュクロスの開口度は、用途に応じて
適宜設定することができるが、例えば、スクリーン紗に
おいては、印刷精度、ろ過紙精度等の諸機能の点から、
200メッシュ以上、特に250メッシュ以上、さらに
は300メッシュ以上、またさらに350メッシュ以上
とするのが好ましい。かかるメッシュとすることにより
高精度の印刷、濾過等を行なうことができる。コスト及
び生産性の面からは500メッシュ以下とすることが好
ましい。以上のように、本発明のメッシュクロスは高強
力、高弾性率で、且つ耐熱性、耐薬品性などの諸物性に
優れているのでフィルター、スクリーン紗用途などに好
適である。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例により限定されるもので
はない。なお以下の例において、ポリアミドの極限粘度
[η]、強度、弾性率、耐薬品性は下記の方法により測
定または評価した。
【0025】極限粘度[η];濃硫酸中、30℃にて、
0.05、0.1、0.2、0.4g/dlの濃度の試
料の固有粘度(ηinh)を測定し、これを濃度0に外挿
した値を極限粘度[η]とした。 ηinh=[ln(t1/t0)]/c 〔式中、ηinhは個有粘度(dl/g)、t0は溶媒の流
下時間(秒)、t1は試料溶液の流下時間(秒)、cは
溶液中の試料の濃度(g/dl)を表す。〕
【0026】強度、弾性率;JIS L 1013に準
じて測定した。
【0027】メッシュクロス強度;JIS L 106
8−1964に準じて測定した。
【0028】耐薬品性;メッシュクロスを、70℃の各
種薬品(10%塩酸、10%硫酸、10%水酸化ナトリ
ウム水溶液、28%アンモニア水溶液)中に侵漬し、処
理前後の強度を測定し、強度の保持率(%)を求めた。
【0029】<実施例1>半芳香族ポリアミドとして
1,9−ノナンジアミンとテレフタル酸からなる[η]
=0.8dl/gのポリマーを使用し、溶融押出機を用
いて紡糸温度340℃で吐出速度と巻き取り速度の比
(ドラフト比)が15となる条件で紡糸することによ
り、モノフィラメントを製造した。これを引き続き、2
00℃で最大延伸倍率の0.9倍で延伸を行い20dt
exのモノフィラメントを得た。得られたモノフィラメ
ントは以下の性能を有していた。 強 度:6.8cN/dtex 弾性率:49cN/dtex 次いで、得られたモノフィラメントを用い200メッシ
ュの平織組織のメッシュクロスを作成し、熱セットした
後強度、耐薬品性の評価を実施した。結果を表1に示
す。
【0030】<実施例2>半芳香族ポリアミドとして
1,9−ノナンジアミン:2−メチル−1,8−オクタ
ンジアミン=50:50モル%からなるジアミン成分
と、テレフタル酸からなる[η]=0.9dl/gのポ
リマーを使用し、実施例1と同様に20dtexのモノ
フィラメントを得た。得られたモノフィラメントは以下
の性能を有していた。 強 度 :8.0cN/dtex 弾性率 :56cN/dtex 得られたモノフィラメントで実施例1と同様にメッシュ
クロスを作成し、強度、耐薬品性の評価を実施した。結
果を表1に示す。
【0031】<比較例1>ナイロン66(濃硫酸中、3
0℃での極限粘度[η]:1.4dl/g)を用いて実
施例1と同様に20dtexのモノフィラメントを得
た。得られたモノフィラメントは以下の性能を有してい
た。 強 度 :7.1cN/dtex 弾性率 :31cN/dtex 得られたモノフィラメントで実施例1と同様にメッシュ
クロスを作成し、強度、耐薬品性の評価を実施した。結
果を表1に示す。
【0032】<比較例2>ポリエチレンテレフタレート
(フェノール/テトラクロロエタン=1/1の混合溶媒
中、30℃での極限粘度[η]:0.65dl/g)を
使用し、常法により20dtexのモノフィラメントを
得た。得られたモノフィラメントは以下の性能を有して
いた。 強 度 :5.8cN/dtex 弾性率 :78cN/dtex 得られたモノフィラメントを用い200メッシュのメッ
シュクロスを作成し、熱セットした後強度、耐薬品性の
評価を実施した。結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明の半芳香族ポリアミドモノフィラ
メントを用いたメッシュクロスは、高強力、且つ耐熱
性、耐薬品性などの諸物性に優れており、メッシュ状搬
送ベルト、抄紙用ベルト、ドライヤーカンバス、フィル
ター、スクリーン紗用途に好適に使用することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J001 DA01 DB01 DB02 DD07 EB37 EC09 EC13 EE74D EE75D EE76D FB03 FC03 FC05 FC06 GA12 GA13 GA15 GA16 JA10 JB02 JB18 JB23 JB32 4L035 BB40 BB89 DD14 EE01 EE04 EE08 EE20 FF01 FF10 HH10 4L048 AA24 AB10 AC09 AC14 BA06 CA01 CA02 CA03 CA06 CA08 CA12 CA15 DA37 DA39 DA40

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪族ジアミン単位と芳香族成分を主と
    するジカルボン酸単位とからなる半芳香族ポリアミドか
    らなるモノフィラメントにより構成されていることを特
    徴とするメッシュクロス。
  2. 【請求項2】 ジカルボン酸単位の60〜100モル%
    がテレフタル酸単位であり、ジアミン単位の60〜10
    0モル%が1,9−ノナンジアミン単位である請求項1
    に記載のメッシュクロス。
  3. 【請求項3】 ジカルボン酸単位の60〜100モル%
    がテレフタル酸単位であり、ジアミン単位の60〜10
    0モル%が1,9−ノナンジアミン単位及び2−メチル
    −1,8−オクタンジアミン単位であり、前者と後者の
    モル比が40:60〜99:1である請求項1に記載の
    メッシュクロス。
  4. 【請求項4】 モノフィラメントの直径が30μm〜2
    0000μmである請求項1〜3のいずれか1項に記載
    のメッシュクロス。
JP2000244099A 2000-08-11 2000-08-11 高強力、且つ耐熱性、耐薬品性に優れたメッシュクロス Withdrawn JP2002061046A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017020127A (ja) * 2015-07-08 2017-01-26 旭化成株式会社 伝動ベルト用ポリアミド繊維、並びにそれを用いたコード、織物、及び伝動ベルト
CN110629580A (zh) * 2018-06-21 2019-12-31 亨巴赫有限责任公司 用于造纸机或纸浆脱水机的绷网及其用途

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JP2017020127A (ja) * 2015-07-08 2017-01-26 旭化成株式会社 伝動ベルト用ポリアミド繊維、並びにそれを用いたコード、織物、及び伝動ベルト
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