JPH05339369A - 芳香族コポリアミドとその製造法 - Google Patents

芳香族コポリアミドとその製造法

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JPH05339369A
JPH05339369A JP5011627A JP1162793A JPH05339369A JP H05339369 A JPH05339369 A JP H05339369A JP 5011627 A JP5011627 A JP 5011627A JP 1162793 A JP1162793 A JP 1162793A JP H05339369 A JPH05339369 A JP H05339369A
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mol
aromatic
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repeating structural
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Holger Jung
ホルガー・ユンク
Georg-Emerich Miess
ゲオルク−エメリッヒ・ミース
Karl Heinrich
カルル・ハインリッヒ
Peter Klein
ペーター・クライン
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Hoechst AG
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G69/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
    • C08G69/02Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids
    • C08G69/26Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids derived from polyamines and polycarboxylic acids
    • C08G69/265Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids derived from polyamines and polycarboxylic acids from at least two different diamines or at least two different dicarboxylic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G69/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
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    • C08G69/32Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids derived from polyamines and polycarboxylic acids from aromatic diamines and aromatic dicarboxylic acids with both amino and carboxylic groups aromatically bound

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ポリアミド溶媒に対する良好な溶解性と優れ
た紡糸適性を有する芳香族コポリアミドとその製造法を
提供する。 【構成】 式Ia,Ib,及びIc 〔R1とR2は主として非置換の二価芳香族基であって、
その原子価結合が、互いにパラ位または同等の同軸もし
くは平行位置にあり;X,Yは、式−S−,−SO
2−,−CO−、または−O−である〕で示される反復
構造単位を含み、そのモル比率が選定された範囲内にあ
る。上記コポリアミドで造られた造形構造物は、良好な
機械的特性を有し、特に、極めて高い引裂強さと結節強
さを有する繊維を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機溶媒中に溶解させ
て得られる溶液から紡糸することのできるジカルボン酸
−ジアミンタイプの新規な芳香族コポリアミドに関す
る。本発明はさらに、こうした芳香族コポリアミドから
造られる造形構造物〔例えば、極めて高い初期モジュラ
ス(弾性率)を有する繊維、フィルム、および被膜な
ど〕、ならびにこれらの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、芳香族ポリアミド(アラ
ミド)は、高い熱安定性、高い化学安定性、および低い
燃焼性を有する原材料である。したがって、このような
原材料から造られる例えば繊維やフィルムは、極めて優
れた機械的特性〔例えば、高い強度と高い初期モジュラ
ス(弾性率)〕を有し、工業分野の用途(例えば、プラ
スチック類の強化用や、フィルター材料として)に非常
に適している。
【0003】すでに知られていることであるが、高強度
と高初期モジュラスを有するポリアラミドで構成された
フィラメントや繊維は、芳香核へのアミド結合を、互い
に関して同軸的に、あるいは実質的に平行に配向させれ
ば(この結果、剛性かつ棒状のポリマー分子が形成され
る)造ることができる。
【0004】このタイプの典型的なポリアミドは、例え
ば、ポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)である。
この材料で造られたフィラメントが、例えばドイツ特許
第2219703号に説明されている。
【0005】該ポリアミドは、多くの利点をもってはい
るが、その製造と処理が極めて難しい。該ポリマーは、
極性有機溶媒に対して不溶性であるために、さらにまた
無機塩(例えば、塩化カルシウムや塩化リチウム等)を
可溶化剤として存在させても極性溶媒に不溶性であるた
めに、このポリマーは、形成されると直ちに反応媒体か
ら析出沈殿する。次いで、ポリマーを単離し、洗浄し、
乾燥し、そして紡糸溶媒中に再び溶解する。紡糸液を作
製するための好ましい溶媒は濃硫酸であるが、これはそ
の取り扱い(作業時の安全性、腐食)や廃棄処理の点で
問題を生じる。
【0006】したがって、公知のアミド溶媒に対して良
好な溶解性をもち、且つ容易に紡糸することのできるよ
うなコポリアミドであって、それから得られるフィラメ
ントが、延伸後に高い強度と高い初期モジュラスを有す
ることを特徴とするようなコポリアミドを開発すること
によって、これらの問題点を解消しようとする検討がな
されている。
【0007】したがって、例えば、テレフタル酸、p−
フェニレンジアミン、および3,4’−ジアミノフェニ
ルエーテルから得られるコポリアミド(アミド溶媒中に
おいて、容易に紡糸することのできる等方性溶液を生成
する)が、ドイツ特許第2556883号およびドイツ
公開公報第3007063号に説明されている。高度の
延伸を施した結果、フィラメントは高い強度とモジュラ
スを有する。ここで、溶解性の増大をもたらしているの
はメタ配向と酸素原子である。しかしながら、公知のア
ミド溶媒から処理して高い強度とモジュラスを有する繊
維を得ることができるようなアラミドがなおも求められ
ている。
【0008】選定された高分子量の芳香族コポリアミド
を処理して、極めて優れた機械的特性(例えば、高い引
裂強さ、高い初期モジュラス、および低い破断点伸び)
を有することを特徴とする造形構造物が得られることが
見いだされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、ポリアミド溶媒に対する良好な溶解性と優れた紡
糸適性を有することを特徴とし、処理を施して良好な機
械的特性をもった造形構造物を得ることのできる、さら
なる芳香族コポリアミドを提供することにある。
【0010】本発明によるコポリアミドは、選定された
芳香族ジアミンを選定された比率で含むことを特徴とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、有機ポリアミ
ド溶媒に対して可溶性であり、N−メチルピロリドン中
に0.25重量%溶解して得られる溶液を25℃にて測
定したときに少なくとも3.5dl/gの、特に少なく
とも4.5dl/gの内部粘度を有する芳香族コポリア
ミドであって、式Ia,Ib,Ic,および必要に応じ
てId 〔式中、前記コポリマー中のR1基の量に関して全R1
の少なくとも80モル%が非置換の二価芳香族基であっ
て、その原子価結合が、互いに関してパラ位または同等
の同軸もしくは平行位置にあり、そして前記コポリマー
中のR1基の量に関して全R1基の最大20モル%までが
非置換の二価芳香族基であって、その原子価結合が、互
いに関してメタ位または同等の角度位置にあり、R
2は、非置換の二価芳香族基であって、その原子価結合
が、互いに関してパラ位または同等の同軸もしくは平行
位置にあり、Xは、式−S−、−SO2−、−CO−、
または−O−(特に−O−)で示される群から選ばれる
ものであり、Yは、Xに関して規定したもののうちの一
つ(特に−O−)であり、そしてR3は、R2とは異なっ
ていて、式IIおよび/または式IIIおよび/または
式IVおよび/または式V (式中、Halはハロゲン原子であり、R4はC1〜C6
アルキル、C1〜C6アルコキシ、および/またはハロゲ
ンである)で示される基である〕で示される反復構造単
位を含み、このとき前記コポリマー中における反復構造
単位Ia,Ib,Ic,およびIdの合計量を基準とし
て、式Iaで示される反復構造単位の比率が40〜65
モル%(好ましくは45〜55モル%);式Ibで示さ
れる反復構造単位の比率が5〜55モル%(好ましくは
35〜45モル%);式Icで示される反復構造単位の
比率が5〜35モル%(好ましくは5〜25モル%);
および式Idで示される反復構造単位の比率が0〜30
モル%(好ましくは0または5〜20モル%);である
前記芳香族コポリアミドに関する。
【0012】コポリマーが、メタ位に基(例えばR
1基)またはメタ位に式IVの基を含む場合は、式Ib
の反復構造単位の量は、上記範囲量のうちの低め範囲
(例えば5〜30モル%)である。
【0013】本発明によるコポリマーが、式Idの反復
構造単位を含む場合、そして前記反復構造単位が式IV
の基を含んでいる場合、前記反復構造単位の量は、構造
単位Ia,Ib,Ic,およびIdの合計量を基準とし
て好ましくは5〜15モル%(特に好ましくは5〜10
モル%)である。
【0014】式Idの構造単位はさらに、式II〜Vの
うちの異なった基を含んでもよい(例えば、IIIと
V、IVとV、あるいはIIIとIVとVなど)。
【0015】含まれている基が、その原子価結合が互い
に関してパラ位または同等の同軸もしくは平行位置にあ
るような二価芳香族基である場合、前記基は、単核もし
くは多核の芳香族炭化水素基、あるいは複素環式−芳香
族基(単核であっても多核であってもよい)である。複
素環式−芳香族基の場合、前記基は、芳香核中に1つも
しくは2つの酸素原子、窒素原子、またはイオウ原子を
含む。
【0016】多核芳香族基は、互いに縮合していても、
あるいはC−C結合もしくは−CO−NH−結合を介し
て互いに線状に結合していてもよい。
【0017】互いに同軸もしくは平行位置にある原子価
結合は、反対方向を向いている。反対方向をなしている
同軸結合の例としてはビフェニル−4,4’−エン結合
がある。反対方向をなしている平行結合の例としてはナ
フタレン1,5−結合やナフタレン2,6−結合がある
(ナフタレン1,8−結合は平行でかつ同方向をなして
いる)。
【0018】その原子価結合が互いに関してパラ位また
は同等の同軸もしくは平行位置にある好ましい二価芳香
族基の例としては、互いに関してパラ位に自由原子価を
有する単核芳香族基(特に1,4−フェニレン)、反対
方向にて平行結合を有する二核の縮合芳香族基(特に、
1,4−ナフチレン、1,5−ナフチレン、および2,
6−ナフチレン)、あるいはC−C結合を介して繋がっ
ていて且つ反対方向にて同軸結合を有する二核芳香族基
(特に4,4’−ビフェニレン)などがある。
【0019】R1基およびR2基として特に好ましいのは
1,4−フェニレンである。
【0020】基が、互いに関してメタ位または同等の角
度位置において原子価結合を有する二価の芳香族基であ
れば、前記基は、単核もしくは多核の芳香族炭化水素基
または複素環式−芳香族基(単核であっても多核であっ
てもよい)である。複素環式−芳香族基の場合、前記基
は、芳香核中に1つもしくは2つの酸素原子、窒素原
子、またはイオウ原子を含む。
【0021】多核芳香族基は、互いに縮合していても、
あるいはC−C結合やブリッジ群(例えば、−O−,−
CH2−,−CO−NH−,−S−,または−SO2−な
ど)を介して互いに繋がっていてもよい。
【0022】原子価結合がメタ位と同等の角度位置にあ
る多核芳香族基の例としては、1,6−ナフチレン、
2,7−ナフチレン、または3,4’−ビフェニレンな
どがある。
【0023】このタイプの単核芳香族基の好ましい例は
1,3−フェニレンである。
【0024】式IIまたはVの基におけるHal置換基
の例としては臭素や塩素があり、好ましいのは塩素であ
る。
【0025】好ましいR4としてはメトキシやメチルが
あり、特に好ましいのはメチルである。
【0026】反復構造単位Ia,Ib,Ic,および必
要に応じてIdを含んだコポリアミドを製造するには、
式Xのジカルボン酸二塩化物を、式VI,VII,VI
II,および必要に応じてIX (式中、R1〜R3基、X、およびYは、前記にて規定し
た意味を有する)で示されるジアミンを含んだ混合物と
適切に反応させる。
【0027】さらに、式Xのジカルボン酸二塩化物およ
び個々のジアミン種は、混合物の形で使用することもで
きる。
【0028】この反応を行うに際しては、ジアミンV
I,VII,VIII,および必要に応じてIXの比率
は、前記にて規定した比率の、式Ia,Ib,Ic,お
よび必要に応じてIdで示される構造単位を有するポリ
アミドが形成されるよう選択しなければならない。
【0029】芳香族酸から誘導される全構造単位の合計
と、芳香族アミンから誘導される全構造単位の合計は実
質的に同じであるということ、すなわち、これらは多く
とも約1%(好ましくは多くとも0.2%)異なり、そ
して特に実際の測定や計量精度面の枠内にて同一である
ということ、については当技術者には自明のことであ
る。
【0030】形成されるポリアミドの分子量は、特に芳
香族酸と芳香族アミンとの比率を選択することにより制
御することができる。これらの選択規準は、重縮合分野
の当技術者には公知のことである。
【0031】式Xのジカルボン酸二塩化物が誘導される
適切な芳香族ジカルボン酸の例としては、ナフタレン−
1,4−ジカルボン酸、ナフタレン−1,5−ジカルボ
ン酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ビフェニル
−4,4’−ジカルボン酸、および特にテレフタル酸な
どがある。
【0032】ジカルボン酸二塩化物の多くとも10モル
%は、二価芳香族メタ基(divalent arom
atic meta−radicals)から誘導して
もよい。このようなジカルボン酸二塩化物が誘導される
ジカルボン酸の例としては、ナフタレン−1,6−ジカ
ルボン酸、ナフタレン−1,7−ジカルボン酸、ナフタ
レン−2,7−ジカルボン酸、ビフェニル−3,4’−
ジカルボン酸、および特にイソフタル酸などがある。
【0033】式VIの適切なジアミンの例としては、ナ
フタレン−1,4−ジアミン、ナフタレン−1,5−ジ
アミン、ナフタレン−2,6−ジアミン、ベンジジン、
および特にp−フェニレンジアミンなどがある。
【0034】式IXの適切なジアミンの例としては、2
−クロロ−1,4−フェニレンジアミン、4,4’−ジ
アミノベンズアニリド、m−フェニレンジアミン、3,
5’−ジメチルベンジジン、3,5’−ジクロロベンジ
ジン、および3,5’−ジメトキシベンジジンなどがあ
る。
【0035】上記のモノマー化合物の共重合は、一般に
は溶液重合として行われる。
【0036】このため、互いに反応させるべき芳香族モ
ノマー化合物を、通常は有機溶媒に溶かす。この有機溶
媒は、少なくとも1種類のアミドタイプ溶媒(例えば、
N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセト
アミド、テトラメチルウレア、N−メチル−2−ピペリ
ドン、N,N’−ジメチルエチレンウレア、N,N,
N’,N’−テトラメチルマレイミド、N−メチルカプ
ロラクタム、N−アセチルピロリジン、N,N−ジエチ
ルアセトアミド、N−エチル−2−ピロリドン、N,
N’−ジメチルプロピオンアミド、N,N−ジメチルイ
ソブチルアミド、N−メチルホルムアミド、およびN,
N’−ジメチルプロピレンウレアなど)を含むのが好ま
しい。本発明によるプロセスに対しては、N−メチル−
2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、およ
びこれらの混合物が重要である。
【0037】溶液重合の好ましい実施態様においては、
芳香族モノマージアミンがアミド溶媒中に溶解される。
次いで、このようにして得られた溶液を、共重合を開始
させるために激しく撹拌しながら、芳香族ジカルボン酸
二塩化物の形の少なくとも1種類の芳香族モノマー化合
物と混合する。
【0038】このプロセスにおいては、アミド溶媒は、
芳香族モノマー化合物およびそれらから得られる芳香族
コポリアミドに対する溶媒としてだけでなく、芳香族モ
ノマー化合物の共重合反応の副生物として形成されるハ
ロゲン化水素(例えば塩化水素)の酸受容体としても使
用される。場合によっては、溶解性を高める添加剤〔例
えば、周期表第I族またはII族の金属のハロゲン化物
(本ハロゲン化物は、共重合反応の前、反応時、または
反応後に共重合混合物に加える)〕を使用するのが有利
なことがある。
【0039】このような添加剤の例としては、塩化リチ
ウム等のアルカリ金属ハロゲン化物、あるいは塩化カル
シウム等のアルカリ土類金属ハロゲン化物がある。
【0040】溶液重合に対する重縮合温度は通常−20
℃〜+120℃であり、好ましくは+10℃〜+110
℃である。反応温度が+10℃〜+80℃のときに、特
に良好な結果が得られる。
【0041】重合反応混合物溶液中の芳香族モノマー濃
度の合計は、所望の重合度、重合混合物の所望の粘度、
使用する芳香族モノマー化合物の性質、使用する溶媒の
性質、および所望の重合温度等を考慮して調節すること
ができる。最も好ましい合計濃度は、重合反応の進行に
関する数多くの予備実験を基にして求めることができ
る。
【0042】重縮合反応は、反応が完了した後に2〜1
5重量%(好ましくは5〜12重量%)の重縮合生成物
が溶液中に存在するような仕方で行うのが好ましい。濃
度が5.0〜8重量%であるときに特に良好な結果が得
られる。
【0043】重合反応の進行に伴い、ポリマーの分子量
が、したがって反応バッチの粘度が増大する。
【0044】重縮合反応から得られるポリマー溶液の粘
度が、3.5dl/g以上の内部粘度、好ましくは4.
5dl/g以上の内部粘度、そしてさらに好ましくは
5.0dl/gの内部粘度(特に5.5〜8.0dl/
gの内部粘度)に相当するようになると、適切な分子鎖
長に達する。
【0045】内部粘度は次のように表される。
【0046】 上記の式において、ηrelは相対粘度であり、cはg/
100mlで表示したときの濃度である。
【0047】本発明の目的に対しては、いずれの場合
も、N−メチルピロリドン中に0.25%のポリマーを
溶解して得られる溶液を25℃にて測定する。
【0048】本発明にしたがって上記の芳香族ポリアミ
ドを作製することが使用される限り、既に説明されてい
てそれ自体公知である芳香族ポリアミドの製造法も、本
発明の1つの主題である。
【0049】ポリマー溶液が、さらなる処理に必要とさ
れる粘度に達したとき、単官能化合物(例えば塩化アセ
チル)を加えることにより、従来法にしたがって重縮合
反応を停止させることができる。形成される塩化水素
(塩の形でアミド溶媒に結合する)は、塩基性物質を加
えることによって中和することができる。
【0050】この目的に適した物質としては、例えば水
酸化リチウム、酸化カルシウム、および水酸化カルシウ
ム等があり、好ましいのは水酸化カルシウムである。
【0051】本発明のプロセスを施すことにより得られ
る芳香族コポリアミドは、例えば沈殿などの分離法によ
って共重合混合物から分離することができる。コポリア
ミドに造形を施すための溶液を作製するには、このよう
にして得られた芳香族コポリアミドを適切な有機溶媒に
溶解する。この方法は、造形溶液作製のための溶解プロ
セスと呼ばれている。
【0052】しかしながら、本発明にしたがって溶液重
合法を使用して芳香族コポリアミドが作製される場合、
コポリアミドは重合溶媒に完全に溶解する。なぜなら、
前記溶媒に対する溶解性が極めて高いからである。した
がって、本発明による方法を工業的に使用する場合、重
合から得られる混合物を直ちに芳香族コポリアミドに対
する造形用溶液として使用するのが有利である。
【0053】本発明による芳香族コポリアミドは、有機
溶媒(例えばアミドタイプの有機溶媒)に対する溶解性
が高く、また耐熱性と耐薬品性が極めて優れている。本
発明による芳香族コポリアミドは、種々の造形品(例え
ば、繊維、フィルム、および被膜)を製造するのに特に
有用であり、この点も同様に本発明の主題である。
【0054】本明細書の説明の範囲内において、“繊
維”という用語は、その最も広い意味において記載して
おり、したがってこの用語は、いかなる所望のデニール
のフィラメントやステープルファイバーも包含してい
る。
【0055】本明細書の説明の範囲内において、“フィ
ルム”という用語は、同様にその最も広い意味において
記載しており、したがってこの用語も、例えばシートや
膜などの種々の厚さの実施態様を包含している。
【0056】造形構造物は、優れた耐熱性と耐薬品性を
有するだけでなく、優れた機械的特性(例えば、引張強
さ、耐摩耗性、および弾性率)を有する。芳香族コポリ
アミドの溶液は、例えば、繊維、シート、シート状エレ
メント、繊維状材料、および他の造形品の製造など、種
々の方面に使用することができる。
【0057】芳香族コポリアミドの造形用溶液の製造プ
ロセスに使用される溶媒はアミドタイプの溶媒が好まし
く、特に前述のアミドタイプ溶媒、あるいは前記化合物
の2種以上の混合物が好ましい。
【0058】造形用溶液を作製する場合、芳香族コポリ
アミドの濃度を4〜15重量%(特に5〜12重量%)
の範囲に保持すると有利である。必要に応じて造形用溶
液に添加剤を組み込んで溶解性を高めてもよく、このと
き添加剤としては、周期表第I族と第II族の金属の少
なくとも1種の金属ハロゲン化物(例えば、塩化リチウ
ム、塩化カルシウム、または臭化マグネシウム)を、造
形用溶液の総重量を基準として0.2〜10%(好まし
くは0.5〜5%)の濃度にて使用することができる。
溶解性を高める添加剤はさらに、高温における造形用溶
液の安定性も高める。
【0059】造形用溶液に造形操作を施して造形品を得
ることは、いかなる適切な乾式法、湿式法、または乾式
/湿式法によっても行うことができる。造形用溶液に造
形を施すために(例えばフィラメントを得るために)湿
式法が使用される場合においては、造形用溶液(すなわ
ちこの場合は紡糸溶液)がダイ(例えば紡糸口金)を通
して凝固液中に押し出される。この方法では、凝固液が
水、または極性有機溶媒を含有した水溶液で作製されて
いると有利である。この極性有機溶媒は、芳香族コポリ
アミドを溶解するのに通常使用されるアミド溶媒から選
択することができる。
【0060】凝固液中に使用される極性有機溶媒は、造
形用溶液中に含まれているのと同じ溶媒であるのが好ま
しい。凝固液は、大気圧下にて0℃〜凝固液沸点の範囲
の温度で使用するのが好ましい。
【0061】極性有機溶媒は、凝固液中に70重量%以
下(特に50重量%以下)の濃度にて存在するのが好ま
しい。
【0062】上記の造形法は、造形用溶液からフィルム
や繊維を製造するのに特に適している。
【0063】芳香族コポリアミドから繊維を製造する場
合、複数の紡糸オリフィスを有する紡糸ヘッドを介して
造形用溶液すなわち紡糸溶液が押し出される。このとき
紡糸溶液のフィラメント状流れが、上記の凝固液中で固
化されるか(湿式法)、あるいは蒸発を促進する大気中
で固化される(乾式法)。さらに他の適切な変法として
は“ドライジェット/湿式紡糸法”があり、例えばUS
−A−3414645に説明されている。従来の水平も
しくは垂直型の湿式紡糸機、ドライジェット湿式紡糸
機、または応力のかかった状態で材料の流れが下向きで
あるような紡糸機を使用して紡糸することができる。
【0064】本発明による芳香族コポリアミドの湿式紡
糸の場合、凝固は、凝固を促進する添加剤を含有した凝
固液を使用して起こさせるのが好ましい。この凝固に次
いで、さらなる凝固工程を施し、芳香族コポリアミドの
凝固用フィラメントが、0〜100℃の温度に保持され
ている水浴中に通される。
【0065】追加の凝固工程は、溶媒を除去することに
よって凝固を完全なものにするよう作用する。さらに、
凝固を促進する添加剤(このような物質が使用されてい
る場合)が、凝固したフィラメントから洗い落とされ
る。
【0066】従来の紡糸法と装置を使用し、そして危険
かつ有害な溶媒(例えば濃硫酸)を使用せずに、本発明
による芳香族コポリアミドに処理を施して、いかなる問
題点ももたないフィラメントを得ることができる、とい
うことは上記の説明から明らかである。
【0067】したがって、作業者の危険性少なくなる。
さらに、本発明のコポリアミドから得られるフィラメン
トは緻密な内部構造を有する。
【0068】さらに、従来のファン法(fanning
process)や押出法を使用して造形用溶液を処
理することによってフィルムを得ることもできる。
【0069】上記の造形プロセスによって得られる繊維
やフィルムには通常、延伸操作が施され、これによっ
て、このようにして得られたフィラメントやフィルムの
機械的特性(例えば、引張強さや弾性率)だけでなく、
熱的特性(例えば熱安定性)も改良される。
【0070】本発明の芳香族コポリアミドで造られるフ
ィラメントは、一般には高い機械的強度と高い弾性率を
得るために延伸される。延伸比は通常、約1:6〜1:
20である。延伸温度は、一般には250〜550℃、
好ましくは350〜500℃である。
【0071】延伸は、一工程、二工程、または数工程の
いずれでも行うことができ、ホットプレートまたは円筒
状の加熱装置を使用して加熱することができる。さら
に、結晶質構造を改良するために、延伸されたフィラメ
ントやフィルムに対し、延伸温度と同じ温度またはそれ
より高い温度にてさらなる熱処理を施してもよい。この
点に関して、本発明による芳香族コポリアミドは、従来
の有機溶媒に対する溶解性が高い点で極めて有利である
だけでなく、繊維やフィルムの製造後にいかなる問題も
起こさずに“マイルド”な操作条件下にて延伸すること
ができる、ということが明らかとなっている。
【0072】本発明によるコポリマーから得られる繊維
は、高い引裂強さと初期モジュラスを、そしてこれによ
って低い破断点伸びを有することを特徴とする。
【0073】本発明のさらに好ましい態様は、本発明に
よるコポリマーで造られた繊維を含み、このとき前記繊
維は、約90〜250cN/tex(特に150〜25
0cN/tex)の引裂強さ、100%伸びに関して約
25〜60N/tex(特に35〜50N/tex)の
初期モジュラス、および約3〜7%(特に4〜6%)の
破断点伸びを有する。
【0074】驚くべきことに、アラミドに関してこれま
でに得られていない高い曲げ強さを有し、かつ高い引裂
強さと曲げ強さの良好な組み合わせを有する繊維が、特
定の延伸操作を使用することによって、本発明のコポリ
アミドから製造できることが見いだされた。引掛強さ
(DIN53843による)または結節強さ(DIN5
3842パート1による)を、曲げ強さに対する規準と
して使用することができる。
【0075】本発明によるコポリアミドから造られる好
ましい繊維は、25〜80cN/tex(特に50〜8
0cN/tex)の結節強さ、および/または40〜1
30cN/tex(特に85〜120cN/tex)の
引掛強さを有する。
【0076】本発明のコポリアミドから造られる特に好
ましい繊維は、200cN/tex以上(特に200〜
250cN/tex)の引裂強さ、および80cN/t
ex以上(特に85〜120cN/tex)の引掛強さ
を有する。
【0077】これらの特に好ましい繊維は、紡糸された
繊維を高温で延伸することによって、そして延伸条件下
で安定な紡糸仕上調製物(spin finish p
reparation)を使用することによって得るこ
とができる。このような調製物は、延伸プロセス時にお
ける繊維間の滑り摩擦を少なくする粒状不活性無機材料
を本質的に含有している。これらの調製物は通常、水性
懸濁液から繊維に施され、これを乾燥することによっ
て、前記無機材料の均一層が繊維の周りに形成される。
適切な不活性無機粒子の例としては、グラファイト、タ
ルク、コロイダルシリカ、撥水性シリカ、マイカ、水和
ケイ酸マグネシウムまたはケイ酸マグネシウムを含有し
た水性分散液、および水性ゲル形成性無機化合物(例え
ばケイ酸アルミニウム)などがある。
【0078】このような調製物の例が、JP−A−60
−239,522、JP−A−60−239,523、
およびEP−A−121,132に説明されている。
【0079】このようにして前処理されたアラミド繊維
の延伸は通常、300℃以上の(好ましくは350〜5
50℃)の繊維温度にて行われる。これらの特に好まし
いアラミド繊維を製造するための延伸比は、通常1:8
〜1:20、好ましくは1:9〜1:15である。
【0080】本発明はさらに、このような繊維およびそ
れらの製造法に関する。
【0081】本発明の芳香族コポリアミドで造られた繊
維(優れた機械的特性と熱的特性を有し、高い延伸適性
を有することを特徴とする)は、種々の用途にて工業的
に使用することができる。例えば、強化用プラスチッ
ク、特に自動車タイヤや他のゴム物品における布帛イン
サート用の強化材として、フィルターファブリックを製
造するための耐熱性断熱材として、および軽量の断熱材
として使用することができる。本発明の芳香族コポリア
ミドで造られたフィルムは、耐熱性の電気絶縁材とし
て、そして特に、膜の製造において、分離膜のための支
持材料として使用することができる。
【0082】以下に実施例を挙げて、本発明のさらなる
特徴および利点をより詳細に説明する。
【0083】しかしながら、本発明がこれらの実施例に
よって限定されないことは言うまでもない。逆に、当業
者にとっては、これらの実施例をベースにして考察すれ
ば、本発明の基本的な考え方を逸脱することなく、多く
の改良形や変形が可能であろう。
【0084】
【実施例】実施例1 100モル%のテレフタル酸二塩化物;50モル%のp
−フェニレンジアミン;25モル%の1,4−ビス−
(4−アミノフェノキシ)−ベンゼン;および25モル
%の3,4’−ジアミノジフェニルエーテル;から得ら
れる芳香族コポリアミド 162.2g(1.5モル)のp−フェニレンジアミ
ン、150.2g(0.75モル)の3,4’−ジアミ
ノジフェニルエーテル、および219.3g(0.75
モル)の1,4−ビス−(4−アミノフェノキシ)−ベ
ンゼンを、窒素雰囲気下で14042gのN−メチルピ
ロリドン中に溶解し、そして607.3g(3モル)の
テレフタル酸二塩化物を、35〜55℃の温度を保持し
つつ20分で加えた。所望の粘度(ηinh=5.5dl
/g)が得られたとき、4.7gの塩化アセチルを加え
ることによって重縮合反応を停止させ、次いで反応混合
物を328.2gの酸化カルシウム(NMP中55%濃
度の懸濁液)で中和した。本溶液を120℃でさらに撹
拌した。本溶液を濾過し、脱気し、そして湿式紡糸し
た。紡糸は、100個のオリフィス(それぞれ直径0.
1mm)を有するダイから、N−メチルピロリドンの水
中35%溶液(温度80℃)を含んだ凝固浴中に16m
/minの速度で行った。こうして得られたフィラメン
トを、2つの水浴、洗浄機、乾燥ゴデット、そして最後
に400〜440℃のホットプレート上に通して、元の
11倍の長さに延伸した。
【0085】フィラメントの線密度は1.91dte
x、引裂強さは190cN/tex、伸びは4%、およ
び100%伸びに対する初期モジュラスは41N/te
xであった。
【0086】実施例2〜37 実施例1に記載の手順にしたがって、他の芳香族コポリ
アミドを作製し、紡糸し、そして試験した。使用したジ
アミン類、これらの比率、得られたポリマーの溶液粘
度、紡糸条件、および得られた繊維の特性を下記の表に
示す。表に記載のモノマーに対し、以下のような略語を
使用する。
【0087】TPC =テレフタル酸二塩
化物 IPC =イソフタル酸二塩化物 NDC =2,6−ナフタレンジカルボン
酸二塩化物 PPD =p−フェニレンジアミン 3,4’−DADPE=3,4’−ジアミノジフェニル
エーテル BAPOB =1,4−ビス−(4−アミノフ
ェノキシ)−ベンゼン 4,4’−DABA =4,4’−ジアミノヘンズアニ
リド Cl−PPD =クロロ−p−フェニレンジアミ
ン MPD =m−フェニレンジアミン DMB =3,5’−ジメチルベンジジン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08L 77:00 (72)発明者 カルル・ハインリッヒ ドイツ連邦共和国デー−8934 グロスアイ ティンゲン,カルヴェンデルシュトラーセ 2 (72)発明者 ペーター・クライン ドイツ連邦共和国デー−6200 ヴィースバ ーデン,ファザネンヴェーク 13

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機ポリアミド溶媒に対して可溶性であ
    り、N−メチルピロリドン中にコポリマーを0.25重
    量%溶解して得られる溶液を25℃にて測定したときに
    少なくとも3.5dl/gの、特に4.5dl/gの内
    部粘度を有する芳香族コポリアミドであって、式Ia,
    Ib,Ic,および必要に応じてId 〔式中、前記コポリマー中のR1基の量に関して全R1
    の少なくとも80モル%が非置換の二価芳香族基であっ
    て、その原子価結合が、互いに関してパラ位または同等
    の同軸もしくは平行位置にあり、そして前記コポリマー
    中のR1基の量に関して全R1基の最大20モル%までが
    非置換の二価芳香族基であって、その原子価結合が、互
    いに関してメタ位または同等の角度位置にあり、 R2は、非置換の二価芳香族基であって、その原子価結
    合が、互いに関してパラ位または同等の同軸もしくは平
    行位置にあり、 Xは、式−S−、−SO2−、−CO−、または−O−
    で示される群から選ばれるものであり、 Yは、Xに関して規定したもののうちの一つであり、そ
    してR3は、R2とは異なっていて、式IIおよび/また
    は式IIIおよび/または式IVおよび/または式V (式中、Halはハロゲン原子であり、R4はC1〜C6
    アルキル、C1〜C6アルコキシ、および/またはハロゲ
    ンである)で示される基である〕で示される反復構造単
    位を含み、このとき前記コポリマー中における反復構造
    単位Ia,Ib,Ic,およびIdの合計量を基準とし
    て、式Iaで示される反復構造単位の比率が40〜65
    モル%;式Ibで示される反復構造単位の比率が5〜5
    5モル%;式Icで示される反復構造単位の比率が5〜
    35モル%;および式Idで示される反復構造単位の比
    率が0〜30モル%;である前記芳香族コポリアミド。
  2. 【請求項2】 XとYが−O−である、請求項1記載の
    芳香族コポリアミド。
  3. 【請求項3】 R1基の量に関して全R1基の少なくとも
    90モル%、好ましくは100モル%が1,4−フェニ
    レンであり、そしてR1基の量に関して全R1基の最大1
    0モル%までが1,3−フェニレンである、請求項1記
    載の芳香族コポリアミド。
  4. 【請求項4】 R2が1,4−フェニレンである、請求
    項1記載の芳香族コポリアミド。
  5. 【請求項5】 R1基の量に関して全R1基の少なくとも
    90モル%、好ましくは100モル%が1,4−フェニ
    レンであり、そして前記反復構造単位Ia,Ib,I
    c,およびIdの合計量を基準として、式Iaで示され
    る反復構造単位の比率が45〜55モル%;式Ibで示
    される反復構造単位の比率が35〜45モル%;式Ic
    で示される反復構造単位の比率が5〜25モル%;およ
    び式Idで示される反復構造単位の比率が0または5〜
    20モル%;である、請求項1記載の芳香族コポリアミ
    ド。
  6. 【請求項6】 R3が式IVで示される基であり、式I
    dで示される反復構造単位の比率が、構造単位Ia,I
    b,Ic,およびIdの合計量を基準として5〜15モ
    ル%、特に好ましくは5〜10モル%である、請求項1
    記載の芳香族コポリアミド。
  7. 【請求項7】 式X (式中、R1は請求項1において規定した意味を有す
    る)で示されるジカルボン酸二塩化物を、式VI (式中、R2は請求項1において規定した意味を有す
    る)で示されるジアミン、式VII (式中、Xは請求項1において規定した意味を有する)
    で示されるジアミン,式VIII (式中、Yは請求項1において規定した意味を有する)
    で示されるジアミン、および必要に応じて式IX (式中、R3は請求項1において規定した意味を有す
    る)で示されるジアミンを含んだ混合物と反応させ、こ
    のとき式VI〜IXで示されるジアミンのモル比率が、
    請求項1にて規定の式Ia,Ib,Ic,およびIdの
    反復構造単位比率を有するコポリアミドが形成されるよ
    うな範囲内にて選択される、請求項1記載のコポリアミ
    ドの製造法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の芳香族コポリアミドで造
    られた造形構造物。
  9. 【請求項9】 繊維、フィルム、または被膜である、請
    求項8記載の造形構造物。
  10. 【請求項10】 約90〜250cN/texの引裂強
    さ、100%伸びに関して約25〜60N/texの初
    期モジュラス、および3〜7%の破断点伸びを有する繊
    維である、請求項8記載の造形構造物。
  11. 【請求項11】 200cN/tex以上の、そして特
    に200〜250cN/texの引裂強さ、および80
    cN/tex以上の、そして特に85〜120cN/t
    exの引掛強さを有する繊維である、請求項8記載の造
    形構造物。
  12. 【請求項12】 i) 請求項1記載の芳香族コポリア
    ミドを含んだ繊維を作製する工程; ii) 延伸操作時に繊維間の滑り摩擦を低下させる不
    活性粒状無機物質を本質的に含み、且つ延伸条件下で安
    定であるような調製物の水性懸濁液を前記繊維に塗布す
    る工程; iii) このように前処理した繊維を、繊維の周りに
    前記無機物質の層が形成されるよう乾燥する工程;およ
    び iV) このように前処理した繊維を、300℃以上の
    温度、特に350〜550℃の温度にて延伸する工程;
    を含む、請求項11記載の繊維を製造する方法。
  13. 【請求項13】 プラスチック類を強化するために、そ
    して特にエラストマー類を強化するために、請求項1記
    載の芳香族コポリアミドを含んだ繊維を使用すること。
  14. 【請求項14】 膜を製造するための請求項1記載の芳
    香族コポリアミドを含んだフィルムの使用。
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