JPH05125183A - 共重合ポリアミドとその製造法 - Google Patents

共重合ポリアミドとその製造法

Info

Publication number
JPH05125183A
JPH05125183A JP26045291A JP26045291A JPH05125183A JP H05125183 A JPH05125183 A JP H05125183A JP 26045291 A JP26045291 A JP 26045291A JP 26045291 A JP26045291 A JP 26045291A JP H05125183 A JPH05125183 A JP H05125183A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diamine
aromatic
dicarboxylic acid
phenylenediamine
added
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26045291A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Kiriyama
勉 桐山
Toshitsugu Matsuki
寿嗣 松木
Toshihiro Mita
利弘 三田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP26045291A priority Critical patent/JPH05125183A/ja
Publication of JPH05125183A publication Critical patent/JPH05125183A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyamides (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、有機溶媒に可溶で、製糸安定性に優
れ、高伸度で高タフネスの繊維用組成物として有用な共
重合ポリアミドを提供することを目的とする。 【構成】主たる繰り返し単位のアミン成分が、置換又は
非置換p―フェニレンジアミンから選ばれた少なくとも
一種の芳香族ジアミン成分(A)、置換又は非置換m―
フェニレンジアミンから選ばれた少なくとも一種の芳香
族ジアミン成分(B)及び炭素数4〜12の直鎖の脂肪
族ジアミン成分(C)からなり、かつ主たる繰り返し単
位の酸成分が芳香族ジカルボン酸成分からな共重合ポリ
アミドにおいて、ジアミン成分(A)、(B)、(C)
が図1で示された組成DEFGの範囲にあることを特徴
とする共重合ポリアミド。 【効果】本発明の共重合ポリアミドは、高重合度を有
し、溶媒に対する溶解性が高く、引張強度、破断伸度、
引張初期モジュラス、タフネス等の機械的物性に優れた
繊維あるいは耐熱性、耐薬品性に優れた成型品の素材と
して好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強度、モジュラス等の
機械的物性に優れ、耐熱性、耐薬品性に富み、高伸度、
高タフネスの性能を有する新規な共重合ポリアミドに関
するものである。更に詳しくは、有機極性溶媒に可溶で
プロセス性が良好でありコストパフォーマンスの良好な
共重合ポリアミドに関する。
【0002】
【従来の技術】全芳香族ポリアミド(アラミド)は、高
強力、高モジュラス、および高い耐熱性を活かして繊
維、フイルム等に幅広く用いられる。とりわけパラ型の
アラミドであるポリ―p―フェニレンテレフタラミド
(PPTA)は産業資材、保護具、衣料等に、その特徴
を活かしアラミドの主流を成している。しかしながら、
タイヤ用途においては伸度不足から成形時の均一課が極
めて困難な状況になっている。
【0003】一方、PPTAの製造、紡糸成型について
みれば、分子の剛直性に起因する問題があり、例えば重
合反応溶媒として生体への毒性が強いヘキサメチルホス
ホルトリアミドを使用しなければならないことや、濃硫
酸によって液晶性の紡糸原液を調製し、いわゆる液晶紡
糸を行わなければならない。しかも、この硫酸を中和す
るため大量の中和剤を必要とし、製品中にこれら中和剤
からの無機イオンが混入し、製品の品質を損なう。又、
工程的にも作業環境的にも不利である。
【0004】これに対して重合溶媒として一般的な有機
極性溶媒を用い、等方性の紡糸原液を調製しプロセスの
簡略化を図る試みが提案されている。具体的には、エー
テル結合を分子鎖に共重合し、溶解性を改良する方法が
数多く提案されている(例えば、特開昭51―7638
6号公報、特開昭51―134743号公報、特開昭5
1―136916号公報、特開昭61―252229号
公報、特開昭62―27431号公報、特開昭62―2
25530号公報、特開昭62―177022号公報、
特開昭62―177023号公報など)。これらのうち
p―フェニレンジアミン(PPDA)と3,4′―ジア
ミノフェニルエーテル(3,4′―DAPE)とを共重
合した全芳香族共重合ポリアミドは、強度、剛性率、耐
薬品性に優れたポリマーであり、一般的な有機極性溶媒
であるN―メチルピロリドン等を重合反応溶媒として用
いることができ、しかも、この重合反応後のポリマー溶
液を直接用いて、紡糸等の成型ができ、プロセスの大幅
な改善が可能である。
【0005】しかしながらこのような柔軟な結合種であ
るエーテル結合をポリマー鎖中に導入することは、上記
の諸点については有効な手段であるが、コストパフォー
マンスを維持しながら機械物性の伸度を確保する点にお
いては有効とは言えず、6%以上の伸長性能を得るに至
っていない。
【0006】一方、特開昭63―75111号公報、特
開昭62―263320号公報においてナフタルアミド
成分をポリ―p―フェニレンテレフタルアミドに共重合
したり、ブレンドすることにより高強力、高弾性繊維の
繊維伸度を改善することが提案されている。しかしなが
ら、改善された繊維伸度は約4%から5%レベルへの改
善であり、十分な伸度性能を発揮するに至っていない。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、生体への毒性の少ない
有機溶媒に可溶で、製紙安定性に優れ、且つ高度の機械
的物性、特に高伸度で高タフネスの繊維性能を有する安
価な芳香族ポリアミドを提供することにある。
【0008】
【発明の構成】重合段階での溶媒への溶解性と紡糸成形
時のプロセス性とを維持して、かつ機械的物性の強度、
モジュラス、特に伸度の性能が優れた芳香族共重合ポリ
アミドについて鋭意検討した結果、従来の全芳香族ポリ
アミドに対して、アルキレン基を有する脂肪族ジアミン
成分を後添加して導入することによって、性能が大幅に
向上することを見出し本発明に至った。
【0009】即ち、本発明は、主たる繰り返し単位のア
ミン成分単位が、置換又は非置換p―フェニレンジアミ
ンから選ばれた少なくとも一種の芳香族ジアミン成分
(A)、置換又は非置換m―フェニレンジアミンから選
ばれた少なくとも一種の芳香族ジアミン成分(B)およ
び炭素数4〜12個の直鎖の脂肪族ジアミン成分(C)
からなり、かつ、主たる繰り返し単位の酸成分単位が芳
香族ジカルボン酸成分からなる共重合ポリアミドにおい
て、ジアミン成分(A)、(B)、(C)が図1で示さ
れた組成DEFGの範囲内にあることを特徴とする共重
合ポリアミドである。
【0010】本発明は、非プロトン性の有機極性溶媒中
で、少なくとも2種の芳香族ジアミン(A)、(B)と
芳香族ジカルボン酸ジクロライドとを該芳香族ジアミン
/芳香族ジカルボン酸ジクロライドのモル比0.95〜
1.05で反応させた後、全ジアミン成分に対して5〜
30モル%の脂肪族ジアミン(C)を添加し、続いて全
芳香族ジアミン成分と実質的に等モルになる様に残りの
芳香族ジカルボン酸ジクロライドを添加することを特徴
とする共重合ポリアミドの製造法である。
【0011】本発明は、芳香族ジカルボン酸ジクロライ
ドが置換又は非置換テレフタル酸ジクロライドから選ば
れた少なくとも一種であり、芳香族ジアミンが置換又は
非置換p―フェニレンジアミンから選ばれた少なくとも
一種(A)および置換又は非置換m―フェニレンジアミ
ンから選ばれた少なくとも一種(B)の芳香族ジアミン
からなり、脂肪族ジアミン(C)がH2 N―(CH2
―NH2 (但し、nは4〜12)で示されるアルキレ
ンジアミンである共重合ポリアミドの製造法である。
【0012】本発明は、芳香族ジアミン成分(A)、
(B)、(C)が図1で示された組成DEFGの範囲内
にある共重合ポリアミドの製造法である。
【0013】本発明は、ジアミン成分(A)が非置換p
―フェニレンジアミンであり、ジアミン成分(B)が非
置換m―フェニレンジアミンであり、ジアミン成分
(C)がヘキサメチレンジアミンである共重合ポリアミ
ドの製造法である。
【0014】本発明は、請求項1に記載の共重合ポリア
ミドからなる繊維である。
【0015】本発明は、引張強度が11g/de以上、破
断伸度が4.5%以上、引張初期モジュラスが200g
/de以上、タフネスが25以上である請求項6に記載の
繊維である。
【0016】本発明における芳香族ジカルボン酸ジクロ
ライドは一般的に公知のもので良い。例えばテレフタル
酸ジクロライド、2―クロロテレフタル酸ジクロライ
ド、3―メチルテレフタル酸ジクロライド、4,4′―
ビフェニルジカルボン酸ジクロライド、2,6―ナフタ
レンジカルボン酸ジクロライド、1,5―ナフタレンジ
カルボン酸ジクロライド、1,4―ナフタレンジカルボ
ン酸ジクロライド、イソフタル酸ジクロライド、5―ク
ロロイソフタル酸ジクロライド、4―メチルイソフタル
酸ジクロライド等が挙げられる。特にテレフタル酸ジク
ロライドは安価であり、精製グレードの市販品が入手し
やすくて良い。
【0017】本発明において、芳香族ジアミンは少なく
とも2種の芳香族ジアミン(A)、(B)を用いる。芳
香族ジアミン(A)は、置換又は非置換パラ型芳香族ジ
アミンから選ばれた少なくとも一種であり、パラ型フェ
ニレンジアミン、パラ型ビフェニレンジアミン等の一般
的に公知のもので良い。芳香族ジアミン(B)は置換又
は非置換メタ型芳香族ジアミンから選ばれた少なくとも
一種であり、メタ型フェニレンジアミン、メタ型ビフェ
ニレンジアミン等の一般的に公知のもので良い。一種の
パラ型芳香族ジアミンだけでは有機溶媒中での溶解性が
著しく低下し、また高伸度の成形物が得られない。ま
た、一種のメタ型芳香族ジアミンだけでは製糸の凝固工
程において白化現象が生じ易くなり、更に十分な繊維強
度が得られない。
【0018】非置換パラ型ジアミンとしては、例えば、
p―フェニレンジアミン、ベンチジンが挙げられる。置
換パラ型ジアミンとして、例えば、2―メチル―p―フ
ェニレンジアミン、2,5―ジメチル―p―フェニレン
ジアミン、2―メトキシ―p―フェニレンジアミン、2
―シアノ―p―フェニレンジアミン、2―クロロ―p―
フェニレンジアミン、3,3′―ジメチルベンチジン、
3,3′―ジメトキシベンチジン、3,3′−クロロベ
ンチジン、3,3′―ジブロモベンチジン、2,2′―
ジメチルベンチジン、3,5,3′,5′―テトラクロ
ロベンチジン等があげられる。
【0019】非置換メタ型ジアミンとしては、例えば、
m―フェニレンジアミン、3,4′―ビフェニルジアミ
ンが挙げられる。置換メタ型ジアミンとして、例えば、
4―メチル―m―フェニレンジアミン、2―メチル―m
―フェニレンジアミン、5―メチル―m―フェニレンジ
アミン、4―クロロ―m―フェニレンジアミン等があげ
られる。
【0020】脂肪族ジアミン(C)は、炭素数が4〜1
2のアルキレンジアミンである。炭素数3以下のアルキ
レンジアミンは塩基性が強く、第2段階の後添加重合で
も透明な重合溶液が得られない。また、炭素数13以上
のアルキレンジアミンでは得られる共重合体の耐熱性が
低下する。例えば、テトラメチレンジアミン、ペンタメ
チレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチ
レンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレン
ジアミン、デカメチレンジアミン、ドデカメチレンジア
ミン等から選ばれた少なくとも一種のジアミンを用いる
ことができる。得られる共重合ポリアミドの耐熱性から
更に好ましい脂肪族ジアミンとしてテトラメチレンジア
ミン、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジアミ
ン等が挙げられる。精製グレードの市販品が安価に入手
できるヘキサメチレンジアミンは最も好ましい脂肪族ジ
アミンである。
【0021】ジアミン成分(A)、(B)、(C)は図
1で示された組成DEFGの範囲内のものである。パラ
型芳香族ジアミン(A)が組成DEFGの範囲外になる
と、非プロトン性有機溶媒への溶解性が著しく悪くなる
傾向がある。他方、メタ型芳香族ジアミンが組成DEF
Gの範囲外になると、非プロトン性の有機溶媒の水溶液
で凝固させて製糸しようとしても未延伸糸の失透が著し
く、白くなり、繊維強度も低下する傾向がある。また、
脂肪族ジアミン(D)が組成DEFGの範囲外になる
と、第2段階の共重合反応においては反応溶液が濁ると
いう問題が生じてくる。30モル%を越えると更に著し
い。この様に濁ったドープでは製糸しても繊維物性の良
好な繊維は得られない。また、脂肪族ジアミン(C)が
組成DEFGの範囲外になると、得られる繊維の繊維強
度が低下し、繊維のタフネスも低下する傾向が見られ
る。5モル%未満になると更に著しい。
【0022】本発明の共重合ポリアミドを製造する方法
には、一般的な溶液重合法が用いられる。また、反応溶
媒としては、一般に公知の非プロトン性有機極性溶媒と
して知られる、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、N―メチルピロリドン、N―メチルカプロラク
タム、ジメチルスルホン、ヘキサメチルホスホルトリア
ミド、テトラメチル尿素、N,N′―ジメチル―2―イ
ミダゾリジノン等から選ばれた少なくとも一種を用いる
ことができる。とくに、回収時の熱的安定性と精製グレ
ードの市販品の入手し易さ及び溶解性とのバランスから
N―メチルピロリドンが好ましい。
【0023】本発明は、非プロトン性の有機極性溶媒中
で、少なくとも2種の芳香族ジアミン(A)、(B)と
芳香族ジカルボン酸クロライドとを該芳香族ジアミン/
芳香族ジカルボン酸ジクロライドのモル比0.95〜
1.05でまず反応させて後、同一溶液中に全ジアミン
成分に対して5〜30モル%の脂肪族ジアミン(C)を
添加し、ついで全芳香族ジアミン成分と実質的に等モル
になる様に残りの芳香族ジカルボン酸ジクロライドを添
加することを特徴とする共重合ポリアミドの製造法であ
る。該芳香族ジアミン/芳香族ジカルボン酸ジクロライ
ドのモル比を0.95〜1.05に調整する理由は、第
一段階で得られるオリゴマーの重合度をできるだけ高く
上げながら末端官能基をある程度残し、第二段階で添加
する脂肪族ジアミンと芳香族ジカルボン酸ジクロライド
とを更に共重合させるためである。また、第一段階で得
られるオリゴマーと第二段階でできるオリゴマーとが単
にブレンドされるのを避けるためには、第一段階の反応
時において該芳香族アミン/芳香族ジカルボン酸ジクロ
ライドのモル比を0.95〜0.98または1.02〜
1.05に調整するのが好ましい。該芳香族アミン/芳
香族ジカルボン酸ジクロライドのモル比が0.95未満
であったり、1.05より大きくなると第一段階で得ら
れるオリゴマーの重合度が低くなり、第二段階での共重
合反応においてドープが濁り、最終的に得られるポリマ
ーの重合度が十分に高くならない。
【0024】本発明において、非プロトン性の有機極性
溶媒中で、少なくとも2種の芳香族ジアミン(A)、
(B)と芳香族ジカルボン酸ジクロライドとを先ず反応
させた後、同一重合溶液中に脂肪族ジアミン(C)を添
加し、続いて全ジアミン成分と実質的に等モルになる様
に残りの芳香族ジカルボン酸ジクロライドを添加すると
いう2段階反応は極めて重要である。非プロトン性の有
機極性溶媒中で、少なくとも2種の芳香族ジアミン
(A)、(B)と脂肪族ジアミン(C)とを最初から混
合して全ジアミン成分と実質的に等モルになる様に芳香
族ジカルボン酸ジクロライドを添加するという1段階の
重合をさせると溶液がたちまち濁り、また溶液の粘度は
殆んど高くならない。また、非プロトン性の有機極性溶
媒中で、脂肪族ジアミン(C)と芳香族ジカルボン酸ジ
クロライドとを最初に重合させても、溶液が濁り、また
溶液の粘度は殆んど高くならない。
【0025】本発明において、非プロトン性の有機溶媒
中での溶解性を上げるために、重合の前、途中、終了時
等に一般に公知の無機塩を適当量添加しても差し支えな
い。この様な塩としては例えば塩化リチウム、塩化カル
シウム等が挙げられる。
【0026】さらに反応によって生成する塩化水素のご
とき酸を捕捉するために脂肪族第三級アミンや芳香族第
三級アミン、第四級アンモニウム塩等を併用できる。反
応の終了後、必要に応じて塩基性の無機化合物、例えば
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウ
ム、酸化カルシウム等を添加し中和反応する。
【0027】重合反応において生成するポリマーの溶媒
に対する濃度は重要である。均質な高重合度のポリマー
を得るには生成ポリマー濃度として20重量%以下が好
ましい。とりわけ数%から10%の範囲が安定したポリ
マーを得るのに好都合である。
【0028】本発明において得られた共重合ポリアミド
は、繊維、フイルム、成形樹脂、パルプ、シート等の幅
広い分野に応用することが可能である。
【0029】また、本発明において、その中和ドープを
使用して製糸する際の凝固液は非プロトン性の有機極性
溶媒の水溶液、塩化リチウムまたは塩化カルシウム等の
無機塩の水溶液、またはそれらの組合せの水溶液のいず
れでも用いることができる。工業的には凝固液としては
非プロトン性の有機極性溶媒の水溶液を用いるのが好ま
しい。本発明の最終共重合体のドープは、一般的に公知
のエアージェット湿式紡糸で製糸することができる。例
えば最終共重合体のドープを凝固浴中に押し出し、ドラ
フト率0.5〜5倍にて凝固液から凝固糸として引き取
り、水洗工程にて溶媒を十分に除去し、乾燥工程にて十
分に乾燥して未延伸糸を得、250℃〜550℃の範囲
で1段ないし複数段にて延伸処理する。
【0030】また、本発明で得られる繊維は、繊維物性
において引張強度11g/de以上、破断伸度が4.5%
以上、引張初期モジュラスが220g/de以上、タフネ
ス[破断伸度の平方根値×引張強度]が25以上であ
る。
【0031】また、本発明で得られる繊維は、衣料、産
業資材、自動車資材、タイヤコード、ゴム資材、海洋資
材、防護衣料、その他の用途に応用可能である。
【0032】
【発明の効果】本発明の共重合体ポリアミドは高重合度
を有し、溶媒に対する溶解性が高く、引張強度、破断伸
度、引張初期モジュラス、タフネス等の機械的物性に優
れた繊維、あるいは耐熱性、耐薬品性に優れた成形品の
素材として好適である。
【0033】以下、実施例をあげて本発明を更に詳細説
明するが、本発明がこれに限定されないのは言うまでも
ない。また実施例でいう部とは重量部をいい、重合度の
目安となる対数粘度ηinhは98.5重量%の濃硫酸
に濃度0.1g/dlで溶かした溶液を30℃にて通常の
方法で測定したものである。
【0034】
【実施例1】十分に乾燥した攪拌装置付きの三つ口フラ
スコにN―メチルピロリドン(NMP)1858.6部
を入れ、パラフェニレンジアミン(PPDA)27.0
471部(45モル%)及びメタフェニレンジアミン
(MPDA)27.0471部(45モル%)を常温下
で添加し、窒素中で溶解した後、攪拌しながらテレフタ
ル酸ジクロライド(TPC)99.3041部(88モ
ル%)を添加した。重合反応の進行に従って1時間後に
は粘度は徐々に上昇し中間共重合体が得られた。続いて
この中間重合体にヘキサメチレンジアミン(HMDA)
6.4590部(10モル%)を窒素中で添加、溶解し
た後、攪拌しながらテレフタル酸ジクロライド(TP
C)13.5414部(12モル%)を添加した。最終
的に80℃で60分間反応せしめたところ、透明性のき
わめて優れた粘稠なポリマー溶液が得られた。ついで、
この生成物に22.5重量%の水酸化カルシウムを含有
するNMPスラリー182.471部を添加し中和反応
を行った。
【0035】得られたポリマー溶液から析出せしめたポ
リマーについて測定した粘度(ηinh)は4.25で
あった。
【0036】該ポリマー溶液を孔径0.3mm、孔数25
ケのキャップを備えたシリンダーにとり、120℃に保
ちつつ、NMP30重量%水溶液からなる凝固浴中に押
し出した。キャップ面と凝固浴面との距離は10mmとし
た(以下、ドライジェット紡糸という)。紡糸した繊維
は水洗、乾燥したのち熱板上、300℃及び400℃で
全延伸倍率4.72倍で二段延伸し、全繊度67deのフ
ィラメントを得た。
【0037】この繊維の機械的物性は引張強度12.8
g/de、破断伸度6.4%、引張初期モジュラス243
g/de、タフネス32.4であり、HMDAを含まない
場合(比較例2)に較べて、引張強度、破断伸度、引張
初期モジュラス、タフネスの繊維性能が大幅に向上し
た。
【0038】
【比較例1】実施例1と同様の装置と有機溶媒とを用い
て、脂肪族ジアミンと芳香族カルボン酸ジクロライドだ
けで溶液重合を行なった。
【0039】NMP1862.9部にHMDA62.6
103部(100モル%)を常温下で添加し、窒素中で
溶解した後、攪拌しながらTPC109.3860部
(100モル%)を添加した。TPCの添加直後から真
っ白に濁り始め、最終的に80℃で60分間反応せしめ
ても粘度は上がらなかった。更に、水酸化カルシウムを
含有するNMPスラリーで中和しても、濁り具合は変わ
らず最終共重合体の粘度ηinhは0.1であった。
【0040】
【比較例2】実施例1と同様の装置と有機溶媒とを用い
て、脂肪族ジアミンを用いずに2種の芳香族ジアミンと
芳香族カルボン酸ジクロライドだけで溶液重合を行なっ
た。HMDAを添加せずにPPDA(50モル%)とM
PDA(50モル%)とTPC(100モル%)を用い
て重合したアラミドは、透明性の良好なものでηinh
は3.54であった。このNMP溶液を実施例1で示し
た方法で紡糸延伸(全延伸倍率3.1倍)した。得られ
た繊維の物性は全繊度50de、引張強度9.8g/de、
破断伸度6.0%、引張初期モジュラス195g/de、
タフネス24であった。
【0041】
【比較例3】実施例1と同様の装置と有機溶媒とを用い
て、ジアミン成分の組成比率を実施例1と同じにして、
脂肪族ジアミンを2種の芳香族ジアミンといっしょに最
初から添加する方法で溶液重合を行なった。PPDA、
MPDA、HMDAを溶解している時点は溶液は透明で
あるが、全ジアミン成分と等モルのTPCを添加したと
たんに溶液は激しく濁り、反応温度を80℃にあげて2
時間反応させても、溶液の粘度は殆んど上がらなかっ
た。更に、水酸化カルシウムを含有するNMPスラリー
で中和しても、濁り具合は変わらず最終共重合体の粘度
ηinhは0.2であった。
【0042】以上から、実施例1において後添加した脂
肪族ジアミンの添加時期が極めて重要に反応に関与する
ことが解った。
【0043】
【実施例2】第1段階でPPDA40モル%、MPDA
40モル%を、第2段階でHMDA20モル%をジアミ
ン成分として共重合した。即ち、PPDA23.957
7部、MPDA23.9577部をNMP1859.1
部と混合し、室温で溶解した後、TPC87.7110
部(78モル%)を攪拌下に添加し、室温で60分反応
させて中間重合体を得た。
【0044】続いてHMDA12.8728部を加えて
溶解してからTPC24.7390部(22モル%)を
攪拌しながら添加し80℃で60分間重合した。重合の
進行とともに粘稠になるが反応系は極めて透明性がよく
濁りは全く認められなかった。
【0045】重合反応の後、水酸化カルシウム22.5
重量%を含むNMP溶液181.833部を徐々に添加
し、中和反応を終了した。得られた最終共重合体ポリマ
ー溶液から析出せしめたポリマーについて測定した粘度
ηinhは3.51であった。
【0046】この溶液を、実施例1で示した方法で紡
糸、延伸(全延伸倍率4.1倍)して全繊度32デニー
ルの繊維を得た。この繊維は、引張強度13.0g/d
e、破断伸度6.0%、モジュラス380g/de、タフ
ネス31.8の良好な性能を有し、各種用途の繊維とし
て使用に十分耐えるものであった。
【0047】
【実施例3】PPDA37モル%、MPDA37モル
%、HMDA26モル%をジアミン成分として共重合し
た。即ち、PPDA22.1144部、MPDA22.
1144部をNMP1859.4部と混合し、室温で溶
解した後、TPC80.7943部(72モル%)を攪
拌下に添加し、室温で60分間反応させて中間重合体を
得た。続いてHMDA16.6996部を加えて溶解し
てからTPC31.4200部(28モル%)を攪拌し
ながら添加し80℃で60分間重合した。重合の進行と
ともに粘稠になるが反応系は極めて透明性がよく濁りは
全く認められなかった。
【0048】重合反応の後、水酸化カルシウム22.5
重量%を含むNMP溶液181.451部を徐々に添加
し、中和反応を終了した。得られた最終共重合体ポリマ
ー溶液から析出せしめたポリマーについて測定した粘度
ηinhは3.36であった。
【0049】この溶液を、実施例1で示した方法で紡
糸、延伸(全延伸倍率4.6倍)して全繊度70デニー
ルの繊維を得た。この繊維は、引張強度13.5g/d
e、破断伸度6.0%、モジュラス360g/de、タフ
ネス33.1の良好な性能であった。
【0050】
【実施例4】実施例1と同様にNMP1858.6部に
PPDA32.4565部(54モル%)及びMPDA
21.6377部(36モル%)を常温下で添加し、窒
素中で溶解した後、攪拌しながらTPC99.3041
部(88モル%)を添加した。重合反応の進行に従って
1時間後には粘度は徐々に上昇し中間共重合体が得られ
た。続けてこの中間重合体にHMDA6.4590部
(10モル%)を窒素中で添加、溶解した後、攪拌しな
がらTPC13.5414部(12モル%)を添加し
た。最終的に80℃で60分間反応せしめたところ、透
明のきわめて優れた粘稠なポリマー溶液が得られた。つ
いで、この生成物に22.5重量%の水酸化カルシウム
を含有するNMPスラリー182.471部を添加し中
和反応を行った。
【0051】得られたポリマー溶液から析出せしめたポ
リマーについて測定した粘度(ηinh)は3.41で
あった。
【0052】該ポリマー溶液を実施例1と同様に製糸し
た。紡糸した繊維は水洗、乾燥したのち熱板上、二段延
伸し、全繊度65deのフィラメントを得た。
【0053】この繊維の機械的物性は引張強度12.4
g/de、破断伸度5.3%、引張初期モジュラス370
g/de、タフネス28.5であり、HMDAを含まない
場合(比較例2)に較べて、引張強度、引張初期モジュ
ラス、タフネスの繊維性能が大幅に向上した。
【0054】
【実施例5】実施例1と同様にNMP1858.6部に
PPDA21.6377部(36モル%)及びMPDA
32.4565部(54モル%)を常温下で添加し、窒
素中で溶解した後、攪拌しながらTPC99.3041
部(88モル%)を添加した。重合反応の進行に従って
1時間後には粘度は徐々に上昇し中間共重合体が得られ
た。続けてこの中間重合体にHMDA6.4590部
(10モル%)を窒素中で添加、溶解した後、攪拌しな
がらTPC13.5414部(12モル%)を添加し
た。最終的に80℃で60分間反応せしめたところ、透
明のきわめて優れた粘稠なポリマー溶液が得られた。つ
いで、この生成物に22.5重量%の水酸化カルシウム
を含有するNMPスラリー182.471部を添加し中
和反応を行った。
【0055】得られたポリマー溶液から析出せしめたポ
リマーについて測定した粘度(ηinh)は3.47で
あった。
【0056】該ポリマー溶液を実施例1と同様に製糸し
た。紡糸した繊維は水洗、乾燥したのち熱板上、二段延
伸し、全繊度55deのフィラメントを得た。
【0057】この繊維の機械的物性は引張強度10.5
g/de、破断伸度6.4%、引張初期モジュラス210
g/de、タフネス26.6であり、HMDAを含まない
場合(比較例2)に較べて、引張強度、引張初期モジュ
ラス、タフネスの繊維性能が向上した。
【0058】
【比較例4】実施例1と同様にNMP1858.6部に
PPDA40.8712部(68モル%)及びMPDA
13.2230部(22モル%)を常温下で添加し、窒
素中で溶解した後、攪拌しながらTPC99.3040
部(88モル%)を添加した。重合反応が始まると直ち
に中間共重合体が濁り始め、1時間たっても粘度はあま
り上昇しなかった。続けてこの中間重合体にHMDA
6.4590部(10モル%)を添加し30分後、攪拌
しながらTPC13.5414部(12モル%)を添加
した。最終的に80℃で60分間反応せしめ、水酸化カ
ルシウムを含有するNMPスラリーで中和しても濁った
状態は改善されず粘度は上がらなかった。更に得られた
該ポリマー溶液を実施例1と同様に押し出し、凝固さ
せ、水洗、熱延伸して全繊度45デニールの繊維を得
た。この繊維は、引張強度4.3g/de、破断伸度2.
5%、引張初期モジュラス380g/de、タフネス6.
8の性能が極めて低い弱糸であった。以上から図1にお
ける組成DEFGの範囲外でPPDAが多くなると溶媒
への溶解性が急激に悪くなることが解る。
【0059】
【比較例5】実施例1と同様にNMP1858.6部に
PPDA18.0314部(30モル%)及びMPDA
36.0629部(60モル%)を常温下で添加し、窒
素中で溶解した後、攪拌しながらTPC99.3040
部(88モル%)を添加した。重合反応が進行して1時
間後、透明な粘稠な中間重合体を得た。
【0060】続けてこの中間重合体にHMDA6.45
90部(10モル%)を添加し30分後、攪拌しながら
TPC13.5414部(12モル%)を添加した。最
終的に80℃で60分間反応せしめ、水酸化カルシウム
を含有するNMPスラリーで中和して、透明な粘稠な最
終共重合体(粘度ηinh)を得た。
【0061】更に得られた該ポリマー溶液を実施例1と
同様に押し出し、NMP30%水溶液の凝固浴中で凝固
させたところ失透が激しく、水洗、乾燥させても透明な
糸にならずに白い糸であった。更に熱延伸を行なったと
ころ、全繊度40デニールの繊維を得た。この繊維は、
引張強度5.7g/de、破断伸度3.9%、引張初期モ
ジュラス180g/de、タフネス11.3の性能が極め
て低い弱糸であった。以上から図1における組成DEF
Gの範囲外でMPDAが多くなると溶媒への溶解性は良
いが凝固時の失透が急激に激しくなり白化が起こること
が解る。
【0062】なお、表2の比較例は本発明の範囲外の組
成の場合である。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の芳香族ジアミン成分(A),(B),
(C)の組成図。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主たる繰り返し単位のアミン成分単位が、
    置換又は非置換p―フェニレンジアミンから選ばれた少
    なくとも一種の芳香族ジアミン成分(A)、置換又は非
    置換m―フェニレンジアミンから選ばれた少なくとも一
    種の芳香族ジアミン成分(B)および炭素数4〜12の
    直鎖の脂肪族ジアミン成分(C)からなり、かつ、主た
    る繰り返し単位の酸成分単位が芳香族ジカルボン酸成分
    からな共重合ポリアミドにおいて、ジアミン成分
    (A)、(B)、(C)が図1で示された組成DEFG
    の範囲内にあることを特徴とする共重合ポリアミド。
  2. 【請求項2】非プロトン性の有機極性溶媒中で、少なく
    とも2種の芳香族ジアミン(A)、(B)と芳香族ジカ
    ルボン酸ジクロライドとを該芳香族ジアミン/芳香族ジ
    カルボン酸ジクロライドのモル比0.95〜1.05で
    反応させた後、全ジアミン成分に対して5〜30モル%
    の脂肪族ジアミン(C)を添加し、続いて全芳香族ジア
    ミン成分と実質的に等モルになる様に残りの芳香族ジカ
    ルボン酸ジクロライドを添加することを特徴とする共重
    合ポリアミドの製造法。
  3. 【請求項3】芳香族ジカルボン酸ジクロライドが置換又
    は非置換テレフタル酸ジクロライドから選ばれた少なく
    とも一種であり、芳香族ジアミンが置換又は非置換p―
    フェニレンジアミンから選ばれた少なくとも一種(A)
    および置換又は非置換m―フェニレンジアミンから選ば
    れた少なくとも一種(B)のジアミンからなり、脂肪族
    ジアミン(C)がH2 N―(CH2 ―NH2 (但
    し、nは4〜12)で示されるアルキレンジアミンであ
    る請求項2に記載の共重合ポリアミドの製造法。
  4. 【請求項4】ジアミン成分(A)、(B)、(C)が図
    1で示された組成DEFGの範囲内にある請求項2又は
    3に記載の共重合ポリアミドの製造法。
  5. 【請求項5】ジアミン成分(A)が非置換p―フェニレ
    ンジアミンであり、ジアミン成分(B)が非置換m―フ
    ェニレンジアミンであり、ジアミン成分(C)がヘキサ
    メチレンジアミンである請求項2〜4のいずれかに記載
    の共重合ポリアミドの製造法。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の共重合ポリアミドからな
    る繊維。
  7. 【請求項7】引張強度が11g/de以上、破断伸度が
    4.5%以上、引張初期モジュラスが200g/de以
    上、タフネスが25以上である請求項6に記載の繊維。
JP26045291A 1991-09-12 1991-09-12 共重合ポリアミドとその製造法 Pending JPH05125183A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26045291A JPH05125183A (ja) 1991-09-12 1991-09-12 共重合ポリアミドとその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26045291A JPH05125183A (ja) 1991-09-12 1991-09-12 共重合ポリアミドとその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05125183A true JPH05125183A (ja) 1993-05-21

Family

ID=17348143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26045291A Pending JPH05125183A (ja) 1991-09-12 1991-09-12 共重合ポリアミドとその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05125183A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111471298A (zh) * 2020-04-22 2020-07-31 建湖县兴隆尼龙有限公司 一种增韧尼龙材料及其制备方法
WO2022181558A1 (ja) * 2021-02-24 2022-09-01 帝人株式会社 耐熱性高タフネス繊維、その製造方法、および耐熱性高タフネスフィルム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111471298A (zh) * 2020-04-22 2020-07-31 建湖县兴隆尼龙有限公司 一种增韧尼龙材料及其制备方法
WO2022181558A1 (ja) * 2021-02-24 2022-09-01 帝人株式会社 耐熱性高タフネス繊維、その製造方法、および耐熱性高タフネスフィルム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5571891A (en) Aromatic copolyamides, production thereof, formed structures and production thereof
US4507467A (en) Wholly aromatic halogenated polyamide fiber and film
KR0151718B1 (ko) 전방향족 코폴리아미드, 이의 제조방법 및 이로부터 형성된 성형구조물
RU2017866C1 (ru) Формованное изделие
KR0151719B1 (ko) 방향족 폴리아미드, 이의 제조방법 및 이로부터 성형된 구조물
JPS6366851B2 (ja)
US5177175A (en) Fiber of wholly aromatic copolyamide from 2,6-naphthalene dicarboxylic acid and 3,4'-diaminodiphenylether
EP0441338B1 (en) Wholly aromatic polyamide
JPH02158624A (ja) 全芳香族ポリアミド、その製造方法およびそれから成形される構造物
EP0541510B1 (en) Wholly aromatic polyamide copolymer
JPH05125183A (ja) 共重合ポリアミドとその製造法
US5357031A (en) Aromatic copolyamides, process for their preparation and shaped articles made therefrom
KR920011027B1 (ko) 신규 전방향족 코폴리아미드
JP2732879B2 (ja) 全芳香族共重合ポリアミド
JPH05194732A (ja) 芳香族コポリアミドとその製造法
JPH04214725A (ja) 完全に芳香族のポリアミド、その製造方法及びそれから製造される成形構造体
JPH05339369A (ja) 芳香族コポリアミドとその製造法
KR930002419B1 (ko) 신규 전방향족 코폴리아미드의 제조 방법
US5235029A (en) Aromatic copolyamide
JPH03143923A (ja) 全芳香族ポリアミド及びその成型物
US3723380A (en) Aromatic amide-hydrazide copolymer
JPH0593061A (ja) 芳香族共ポリアミド、その製法及びこれから形成した構造物
JPS62933B2 (ja)
JPH03149225A (ja) 全芳香族共重合ポリアミド
JPH05339370A (ja) 芳香族コポリアミド、それらの製法、およびそれらから形成される構造体