JP2002058616A - 便 器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、使用者が立ち座りする際、または使
用後に臀部を浮かせて後始末をする際の該使用者の膝等
への負担を軽減することが出来る便器を提供することを
課題とする。 【解決手段】便器本体２の上面前端部にもたれ部５１と
支柱５２とからなるフロントレスト５が立設されている
便器を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、フロントレストを設け
た便器、特に携帯用便器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば便器（携帯用便器）とし
て、便器本体の上面後部に背もたれを設けた便器が提供
されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、使用者が立ち座りする際、または使用後に
臀部を浮かせて後始末をする際、該使用者の膝等に相当
の負荷がかかるという問題点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、便器本体(2) の上面前端
部にもたれ部(51)と支柱(52)とからなるフロントレスト
(5) が立設されている便器を提供するものである。

【０００５】該もたれ部(51)の正面には胸当てパッド(5
1A) が設けられていることが望ましい。

【０００６】更に、該便器本体(2) の上面開口部(21)は
前後に長い形状とされており、該上面開口部(21)の周縁
には便座(3) が載置されていることが望ましい。

【０００７】また更に、該便器本体(2) の前端部は幅狭
となっており、該便器本体(2) 前端部の両側面には足置
きスペース(22)が設けられていることが望ましい。

【０００８】

【作用】本発明では、便器本体(2) の上面前端部にもた
れ部(51)と支柱(52)とからなるフロントレスト(5) が立
設されているため、使用者が該フロントレスト(5) を抱
込んで前傾姿勢をとることにより、身体を安定させた状
態で腹圧をかけて用便することが出来る。また、該フロ
ントレスト(5) に手を掛けて立ち座りをすることによ
り、立ち座りの際の膝等への負担を軽減することが出来
る。

【０００９】更に、該フロントレスト(5) のもたれ部(5
1)の正面に胸当てパッド(51A) が設けられているため、
使用者の胸部は該胸当てパッド(51A) により快適に支持
される。

【００１０】該便器本体(2) の上面開口部(21)は前後に
長い形状とされているため、前傾姿勢を保っている使用
者は、使用後に臀部を浮かせることなく後始末をするこ
とが可能となり、膝等への負担を軽減することが出来
る。また、使用者の座る位置が多少前後にずれた場合で
も、周囲を汚すことなく該上面開口部(21)から便受器内
に排泄することが出来る。

【００１１】また、該足置きスペース(22)に足を置くこ
とにより、使用者は両脚を大きく開くことなく安定した
状態で前傾姿勢を保つことが出来る。

【００１２】

【実施例】本発明を図１および図２に示す実施例によっ
て説明する。図１および図２に示す便器（携帯用便器）
(1) は、上面開口部(21)を有する便器本体(2) と、該開
口部(21)の上端周辺に載置される便座(3) と、該便座
(3) の上側から該開口部(21)を覆う折れ蓋(4) と、該便
器本体(2) の上面前端部に立設されたフロントレスト
(5) とからなり、該便器本体(2) の開口部(21)には便受
器（図示せず）が上方から懸架される。

【００１３】該便器本体(2) の前端部は幅狭として、そ
の両側面には足置きスペース(22)が設けられている。

【００１４】該折れ蓋(4) は、前半部(41)と後半部(42)
とに分割され、該前半部(41)と該後半部(42)との間には
ヒンジ(43)が介在して、二つ折りに折畳み可能となって
いる。また、該前半部(41)の前縁にはヒンジブラケット
(44)が設けられ、該ヒンジブラケット(44)は便器本体
(2) 上面前端部の蓋取付け部(23)に蝶着されている。該
折れ蓋(4) を開く場合には、該ヒンジ(43)を介して該前
半部(41)と該後半部(42)とを折畳んだ状態で立ち上げ
る。該折れ蓋(4) は開いた状態で該フロントレスト(5)
によって安定に支持される。

【００１５】該フロントレスト(5) は、もたれ部(51)と
支柱(52)とからなり、該もたれ部(51)の正面にはクッシ
ョン性を有する胸当てパッド(51A) が設けられている。

【００１６】該便器本体(2) を跨いで着座し、該フロン
トレスト(5) を抱込んで前傾姿勢をとる。この場合、使
用者は該足置きスペース(22)に足を置くことにより、使
用者は両脚を開くことなく安定した状態で前傾姿勢を保
つことが出来る。使用者の胸部は該胸当てパッド(51A)
により快適に支持され、身体を安定させた状態で腹圧を
かけて用便することが出来る。また、立ち座りの際、該
フロントレスト(5) に手を掛けることにより、膝等への
負担を軽減することが出来る。

【００１７】更に、該便器本体(2) の開口部(21)は前後
に長い形状とされているため、使用者は使用後に臀部を
浮かせることなく後始末をすることが可能となり、膝等
への負担を軽減することが出来る。また、使用者の座る
位置が多少前後にずれた場合でも、周囲を汚すことなく
該上面開口部(21)から便受器内に排泄することが出来
る。

【００１８】

【発明の効果】本発明では、使用者が立ち座りする際、
または使用後に臀部を浮かせて後始末をする際の該使用
者の膝等への負担を軽減することが出来る。

【図面の簡単な説明】

図１および図２は本発明の実施例を示すものである。

【図１】折れ蓋が閉じている状態の便器の斜視図

【図２】折れ蓋が開いている状態の便器の斜視図

【符号の説明】 1 便器（携帯用便器） 2 便器本体 21 上面開口部 22 足置きスペース 3 便座 5 フロントレスト 51 もたれ部 51A 胸当てパッド 52 支柱

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】便器本体の上面前端部にもたれ部と支柱と
   からなるフロントレストが立設されていることを特徴と
   する便器。
2. 【請求項２】該もたれ部の正面には胸当てパッドが設け
   られている請求項１に記載の便器。
3. 【請求項３】該便器本体の上面開口部は前後に長い形状
   とされており、該上面開口部の周縁には便座が載置され
   ている請求項１および請求項２に記載の便器。
4. 【請求項４】該便器本体の前端部は幅狭となっており、
   該便器本体前端部の両側面には足置きスペースが設けら
   れている請求項１〜請求項３に記載の便器。