JP2002057994A - 画像信号処理装置およびその方法 - Google Patents

画像信号処理装置およびその方法

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JP2002057994A
JP2002057994A JP2000242268A JP2000242268A JP2002057994A JP 2002057994 A JP2002057994 A JP 2002057994A JP 2000242268 A JP2000242268 A JP 2000242268A JP 2000242268 A JP2000242268 A JP 2000242268A JP 2002057994 A JP2002057994 A JP 2002057994A
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Takushi Okuda
拓史 奥田
Tetsushi Umeda
哲士 梅田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フィールド内処理を行っている部分に斜め線が
あっても、滑らかに補間でき画像信号処理装置およびそ
の方法を提供する。 【解決手段】画像のフィールド内データでインターレー
ス信号からプログレッシブ信号に変換する際、前後のラ
インの真上と真下のデータの差の絶対値が所定の閾値よ
りも小さい場合には、前後のラインの真上と真下のデー
タの平均値で補間データを作成し、前後のラインの真上
と真下のデータの差の絶対値が所定の閾値以上の場合に
は、前後のラインの近傍6画素のデータの中の2つの中
央値のデータの平均値で補間データを作成する画像DS
P11を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号処理装置
に係り、特にインターレース信号をプログレッシブ信号
に変換(IP変換)する画像信号処理装置およびその方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テレビジョンやビデオなど、世間の多く
の画像信号は、インターレースである。これに対し、コ
ンピュータ信号は、プログレッシブであり、たとえば、
コンピュータの画像とテレビの画像を同時に同じコンピ
ュータディスプレイ上に表示するためにはインターレー
ス信号をプログレッシブに変換しなければならない。ま
た、インターレース信号は、その特徴から、画像中に細
い横線があるとちらつきが生じてしまうが、プログレッ
シブ信号では、そのようなことがなく、きれいに表示さ
れるため、最近では、家庭用のテレビ受像機でも内部で
インターレースからプログレッシブへの変換を行い、プ
ログレッシブで表示するようになっているものもある。
【0003】IP変換について インターレス信号は、図8に示すように、互いにずれた
1ラインおきのラインデータをもつ2つのフィールドで
一枚のフレームを構成する。これに対して、プログレッ
シブ信号は、図9に示すように、最初からすべてのライ
ンデータが存在している(つまっている)。インターレ
ース信号からプログレッシブに変換する場合、インター
レースでは、1ラインおきのデータしか存在しないた
め、データのないラインについて、補間データを作り出
力する。
【0004】この補間データは、いろいろな作り方があ
るが、一般的には、図10に示すように、通常は動き検
出を行い、動領域と静止領域に分け、動領域については
フィールド内のデータから補間データを作成し、静止領
域については、前フィールドの同じラインのデータをそ
のまま持ってくるという方法が用いられる。
【0005】そして、従来、IP変換を行うフィールド
内での処理は、図11に示すように前後のラインからの
線形補間で求めめるか、図12に示すように、前ライン
のデータをそのまま出力していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うに従来の方法では、フィールド内処理を行っている部
分に斜め線があると、どうしてもがたがたとした、階段
のような画像になってしまっていた。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、フィールド内処理を行っている
部分に斜め線があっても、滑らかに補間でき画像信号処
理装置およびその方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、インターレース信号のデータが存在しな
いラインについて、補間データを作成し、当該補間デー
タに基づいて画像データをインターレース信号からプロ
グレッシブ信号に変換する画像信号処理装置であって、
画像のフィールド内データでインターレース信号からプ
ログレッシブ信号に変換する際、前後のラインの真上と
真下のデータの差の絶対値が所定の閾値よりも小さい場
合には、前後のラインの真上と真下のデータの平均値で
補間データを作成し、前後のラインの真上と真下のデー
タの差の絶対値が所定の閾値以上の場合には、前後のラ
インの近傍複数画素のデータの中の2つの中央値のデー
タの平均値で補間データを作成する処理手段を有する。
【0009】また、本発明では、上記処理手段は、前後
のラインの真上と真下のデータの差の絶対値が所定の閾
値以上の場合には、前後のラインの近傍6画素のデータ
の中の2つの中央値のデータの平均値で補間データを作
成する。
【0010】また、本発明では、上記処理手段は、要素
プロセッサを1次元的に多並列にしたSIMD制御プロ
セッサを有する。
【0011】また、本発明は、インターレース信号のデ
ータが存在しないラインについて、補間データを作成
し、当該補間データに基づいて画像データをインターレ
ース信号からプログレッシブ信号に変換する画像信号処
理方法であって、画像のフィールド内データでインター
レース信号からプログレッシブ信号に変換する際、前後
のラインの真上と真下のデータの差の絶対値が所定の閾
値よりも小さい場合には、前後のラインの真上と真下の
データの平均値で補間データを作成し、前後のラインの
真上と真下のデータの差の絶対値が所定の閾値以上の場
合には、前後のラインの近傍複数画素のデータの中の2
つの中央値のデータの平均値で補間データを作成する。
【0012】また、本発明では、前後のラインの真上と
真下のデータの差の絶対値が所定の閾値以上の場合に
は、前後のラインの近傍6画素のデータの中の2つの中
央値のデータの平均値で補間データを作成する。
【0013】本発明によれば、インターレース信号のデ
ータが存在しないラインについて、補間データを作成
し、当該補間データに基づいて画像データをインターレ
ース信号からプログレッシブ信号に変換するIP変換の
場合であって、画像のフィールド内データでインターレ
ース信号からプログレッシブ信号に変換する際、処理手
段において、前後のラインの真上と真下のデータの差の
絶対値が所定の閾値よりも小さい場合には、前後のライ
ンの真上と真下のデータの平均値で補間データが作成さ
れる。これに対して、前後のラインの真上と真下のデー
タの差の絶対値が所定の閾値以上の場合には、前後のラ
インの近傍複数、たとえば近傍6画素のデータの中の2
つの中央値のデータの平均値で補間データが作成され
る。これらの補間データを用いることにより、フィール
ド内処理を行っている部分で斜め線があっても滑らかに
補間できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る画像信号処
理装置の一実施形態を示すブロック図である。
【0015】この画像信号処理装置10は、図1に示す
ように、処理手段としてのディジタルシグナルプロセッ
サ(DSP)11、インタレース画像データソース1
2、およびプログレッシブ画像データ出力装置13を主
構成要素として有している。
【0016】DSP11は、図示しない制御系によるパ
ラメータに基づいて、画像データソース12による画像
信号をインタレース信号からプログレッシブ信号に変換
するIP(インタレース/プログレッシブ)変換を行
う。DSP11は、画像のフィールド内データでインタ
ーレース信号からプログレッシブ信号に変換する際、前
後のラインの真上と真下のデータの差の絶対値が所定の
閾値よりも小さい場合には、前後のラインの真上と真下
のデータの平均値で補間データを作成し、前後のライン
の真上と真下のデータの差の絶対値が所定の閾値以上の
場合には、前後のラインの近傍複数画素(本実施形態で
は近傍6画素)のデータの中の2つの中央値のデータの
平均値で補間データを作成する。DSP11は、内部の
メモリに入力データを2ライン分蓄える。
【0017】なお、本発明は、フィールド内補間に関す
るものであるので、ここでは、フィールド内補間のみに
ついて説明する。もちろん、動き検出をし、動き検出結
果に応じて、フィールド内補間と、フィールド間補間を
適応的に切り替えるようにしてもよいことはいうまでも
ない。
【0018】DSP11は、リニアアレイ(線型配列)
型DSP、たとえば要素プロセッサを1次元的に多並列
にしたSIMD(Single Instruction Stream Multiple
Data stream) 制御方式の並列プロセッサにより構成さ
れる。
【0019】以下に、SIMD制御プロセッサの具体的
な構成、およびDSP11におけるIP変換処理の具体
的な処理内容について、図面に関連付けて順を追って説
明する。
【0020】SIMD制御プロセッサの基本的な構成 以下、SIMD制御プロセッサの構成を、図2に関連付
けて説明する。このSIMD制御プロセッサ100は、
図2に示すように、入力ポインタ(入力スキップレジス
タ)101、入力SAM(シリアルアクセスメモリ)部
(入力レジスタ)102、データメモリ部(ローカルメ
モリ)103、ALU(Arithmetic and
Logic Unit)アレイ部104、出力SAM
部(出力レジスタ)105、出力ポインタ(出力スキッ
プレジスタ)106およびプログラム制御部107によ
り構成されている。
【0021】これらの構成部分のうち、入力SAM部1
02、データメモリ部103および出力SAM部105
は、主にメモリから構成される。入力SAM部102、
データメモリ部103、ALUアレイ部104および出
力SAM部105は、リニアアレイ(線形配列)形式に
並列化された複数(原画像の1水平走査期間分の画素数
H以上)の要素プロセッサ110を構成する。要素プロ
セッサ110それぞれ(単一エレメント)は、独立した
プロセッサの構成部分を有しており、図2において斜線
を付して示す部分に対応する。また、複数の要素プロセ
ッサ110は、図2において横方向に並列に配列され、
要素プロセッサ群を構成する。
【0022】入力ポインタ(入力スキップレジスタ)1
01は、1ビットシフトレジスタであり、外部の画像処
理機器(図示せず)等から原画像の1画素分の画素デー
タが入力されるたびに、論理値1(H)の1ビット信号
〔入力ポインタ信号(SIP)〕をシフトすることによ
り、入力された1画素分の画素データを担当する要素プ
ロセッサ110を指定し、指定した要素プロセッサ11
0の入力SAM部102(入力SAMセル)に、対応す
る原画像の画素データを書き込む。
【0023】つまり、入力ポインタ101は、原画像の
1水平走査期間ごとに、まず、図2の左端の要素プロセ
ッサ110に対する入力ポインタ信号を論理値1とし
て、画素データに同期したクロック信号に応じて入力さ
れる最初の原画像の画素データを、図2に示したSIM
D制御プロセッサ100の左端の要素プロセッサ110
の入力SAM部102に書き込み、さらにその後、クロ
ック信号が1周期分変化するたびに、順次、右隣の要素
プロセッサ110に対する論理値1の入力ポインタ信号
が右方にシフトして、要素プロセッサ110それぞれの
入力SAM部102に、原画像の画像データを1画素分
ずつ書き込んでゆく。
【0024】入力SAM部(入力レジスタ)102は、
上述したように入力ポインタ101から入力される入力
ポインタ信号が論理値1になった場合に、外部の画像処
理機器等から入力端子DINに入力される1画素分の画
素データ(入力データ)を記憶する。つまり、要素プロ
セッサ110の入力SAM部102は、全体として、水
平走査期間ごとに、原画像の1水平走査期間分の画素デ
ータを記憶する。さらに、入力SAM部102は、記憶
した1水平走査期間分の原画像の画素データ(入力デー
タ)を、プログラム制御部107の制御に従って、次の
水平走査帰線期間において、必要に応じてデータメモリ
部103に対して転送する。
【0025】データメモリ部(ローカルメモリ)103
は、プログラム制御部107の制御に従い、入力ポイン
タ101から入力される入力ポインタ信号(SIP)の
論理値に応じて、入力SAM部102に入力された原画
像の画素データ、演算途中のデータ、および、定数デー
タ等を記憶し、ALUアレイ部104に対して出力す
る。
【0026】ALUアレイ部104は、プログラム制御
部107の制御に従って、データメモリ部103から入
力される原画像の画素データ、演算途中のデータ、およ
び、定数データ等に対して算術演算処理および論理演算
処理を行って、データメモリ部103の所定のアドレス
に記憶する。なお、ALUアレイ部104は、原画像の
画素データに対する演算処理を全てビット単位で行い、
1サイクルごとに1ビット分のデータを演算処理する。
【0027】出力SAM部(出力レジスタ)105は、
プログラム制御部107の制御に従って、1水平走査期
間に割り当てられている処理が終了した場合に、データ
メモリ部103から処理結果の転送を受け記憶する。ま
た、出力SAM部105は、出力ポインタ106から入
力される出力ポインタ信号(SOP)に応じて記憶した
データを外部に出力する。
【0028】出力ポインタ(出力スキップレジスタ)1
06は、1ビットシフトレジスタにより構成され、出力
SAM部105に対して出力ポインタ信号(SOP)を
選択的に活性化して、処理結果(出力データ)の出力を
制御する。
【0029】プログラム制御部107は、プログラムメ
モリ、プログラムメモリに記憶されたプログラムの進行
を制御するシーケンス制御回路、および、入力SAM部
102、データメモリ部103および出力SAM部10
5を構成するメモリ用の「ロウ(ROW)」アドレスコデー
タ(いずれも図示せず)等から構成される。プログラム
制御部107は、これらの構成部分により、単一のプロ
グラムを記憶し、原画像の水平走査期間ごとに、記憶し
た単一のプログラムに基づいて各種制御信号を生成し、
生成した各種制御信号を介して全ての要素プロセッサ1
10を連動して制御することにより画像データに対する
処理を行う。このように、単一のプログラムに基づいて
複数の要素プロセッサを制御することを、SIMD制御
と称する。
【0030】各要素プロセッサ(プロセッサエレメン
ト)110は、1ビットプロセッサであり、外部の画像
処理機器や前段の回路から入力される原画像の画素デー
タそれぞれに対して、論理演算処理および算術演算処理
を行い、要素プロセッサ110全体として、FIRディ
ジタルフィルタによる水平方向および垂直方向のフィル
タリング処理等を実現する。なお、プログラム制御部1
07によるSIMD制御は、水平走査期間を周期として
行われるので、各要素プロセッサ110は、最大、水平
走査期間を要素プロセッサ110の命令サイクルの周期
で除算して得られるステップ数のプログラムを、各水平
走査期間ごとに実行し得る。
【0031】また、要素プロセッサ110は、隣接する
要素プロセッサ110と接続されており、必要に応じ
て、隣接する要素プロセッサ110とプロセッサ間通信
を行う機能を有する。つまり、各要素プロセッサ110
は、プログラム制御部107のSIMD制御に従って、
例えば、右隣または左隣の要素プロセッサ110のデー
タメモリ部103等にアクセスして処理を行うることが
でき、また、右隣の要素プロセッサ110へのアクセス
を繰り返すことにより、要素プロセッサ110は直接接
続されていない要素プロセッサ110のデータメモリ部
103に対してアクセスし、データを読み出すことがで
きる。要素プロセッサ110は、隣接プロセッサ間の通
信機能を利用して、水平方向のフィルタリング処理を全
体として実現する。
【0032】ここで、たとえば、水平方向に10画素程
度離れた画素データとの間の演算処理が必要になる場合
等、プロセッサ間通信を行うとプログラムステップが非
常に多くなってしまうが、実際のFIRフィルタ処理
は、10画素も離れた画素データ間の演算処理をほとん
ど含まず、連続する画素データに対する演算処理がほと
んどである。従って、プロセッサ間通信を行うFIRフ
ィルタ処理のプログラムステップが増加して非能率にな
るということはほとんどあり得ない。
【0033】また、各要素プロセッサ110は、常に水
平走査方向における同一位置の画素データを専門に担当
して処理する。したがって、入力SAM部102から原
画像の画素データ(入力データ)を転送する先のデータ
メモリ部103の書き込みアドレスを水平走査期間の初
期ごとに変更して、過去の水平走査期間の入力データを
保持しておくことができるので、要素プロセッサ110
は、原画像の画素データを垂直方向にもフィルタリング
することができる。
【0034】なお、要素プロセッサ110それぞれにお
ける原画像の画素データ(入力データ)を入力SAM部
102に書き込む入力処理(第1の処理)、プログラム
制御部107の制御に従って、入力SAM部102に記
憶された入力データのデータメモリ部103への転送処
理、ALUアレイ部104による演算処理、出力SAM
部105への処理結果(出力データ)の転送処理(第2
の処理)、および、出力SAM部105からの出力デー
タの出力処理(第3の処理)は、処理周期を1水平走査
期間としたパイプライン形式で実行される。したがっ
て、入力データに着目した場合、同一の入力データに対
する第1〜第3の処理それぞれは1水平走査期間分の処
理時間を要するので、これら3つの処理の開始から終了
までには、3水平走査期間分の処理時間が必要とされ
る。しかしながら、これら3つの処理がパイプライン形
式で並行して実行されるので、平均すると、1水平走査
期間分の入力データの処理には、1水平走査期間分の処
理時間しか必要とされない。
【0035】以下、図2に示した画像処理用のリニアア
レイ型SIMD制御プロセッサの基本的な動作を説明す
る。
【0036】入力ポインタ101では、最初の水平走査
期間(第1の水平走査期間)において、入力された原画
像の画素データに同期したクロックに応じて、各要素プ
ロセッサ110に対する論理値1(H)の入力ポインタ
信号が順次シフトされて、原画像の各画素データを担当
して演算処理する要素プロセッサ110が指定される。
【0037】原画像の画素データは、入力端子DINを
介して入力SAM部102に入力される。入力SAM部
102では、入力ポインタ信号の論理値に応じて、各要
素プロセッサ110に原画像の1画素分の画素データが
記憶される。1水平走査期間に含まれる各画素に対応す
る要素プロセッサ110の全ての入力SAM部102に
おいて、それぞれ原画像の画素データが記憶される。そ
して、全体として1水平走査期間分の画素データが記憶
されると、入力処理(第1の処理)が終了する。
【0038】入力処理(第1の処理)が終了すると、水
平走査期間ごとに、単一のプログラムに従って、各要素
プロセッサ110の入力SAM部102、データメモリ
部103、ALUアレイ部104および出力SAM部1
05がプログラム制御部107によりSIMD制御され
て、原画像の画素データに対する処理が実行される。
【0039】すなわち、次の水平走査帰線期間(第2の
水平走査期間)において、各入力SAM部102では、
第1の水平走査期間において記憶した原画像の各画素デ
ータ(入力データ)がデータメモリ部103に転送され
る。
【0040】なお、このデータ転送処理は、プログラム
制御部107が、入力SAM読み出し信号(SIR)を
活性化〔論理値1(H)に〕して入力SAM部102の
所定のロウ(ROW)のデータを選択してアクセスを行
い、さらに、メモリアクセス信号(SWA)を活性化し
て、アクセスしたデータをデータメモリ部103の所定
のロウのメモリセル(後述)へ書き込むように入力SA
M部102およびデータメモリ部103を制御すること
により実現される。
【0041】次に、水平走査期間にプログラム制御部1
07により、プログラムに基づいて各要素プロセッサ1
10が制御され、データメモリ部103からデータがA
LUアレイ部104に対して出力される。ALUアレイ
部104では、算術演算処理および論理演算処理が行わ
れ、処理結果がデータメモリ部103の所定のアドレス
に書き込まれる。プログラムに応じた算術演算処理およ
び論理演算処理が終了すると、プログラム制御部107
では、データメモリ部103の制御が行われて、処理結
果がさらに次の水平走査帰線期間に出力SAM部105
に転送される(ここまでが第2の処理)。さらに、次の
水平走査期間(第3の水平走査期間)において、出力S
AM部105が制御されて、処理結果(出力データ)が
外部に出力される(第3の処理)。
【0042】つまり、入力SAM部102に記憶された
1水平走査期間分の入力データは、次の水平走査期間に
おいて、必要に応じてデータメモリ部103に転送さ
れ、記憶されて、その後の水平走査期間における処理に
用いられる。
【0043】要約すると、本実施形態に係る画像DSP
11は、図3(a),(b)に示すように、水平走査期
間に、入力SAM部102に入力データを入力し、図3
(c)に示すように、ALUアレイ部104でフィール
ド内IP変換処理を行い、出力SAM部から出力データ
を出力する。また、図3(b),(c)に示すように、
水平帰先期間に、入力SAM部102に入力されたデー
タをDSP内部のメモリに転送し、図3(c),(d)
に示すように、DSP内部のメモリとALUアレイ部1
04で演算されたフィールド内IP変換の結果を出力S
AM部105に転送する。この動作をパイプライン的に
行う。なお、IP変換なので、入力1ラインに対して、
出力は、2倍のスピードで、2ライン分出力する。
【0044】次に、図2に示すような基本構成を有する
DSP11におけるIP変換の具体的な処理について、
図4〜図7に関連付けて説明する。
【0045】上述したように、DSP11は、内部のメ
モリに入力データを2ライン分蓄える。これらのデータ
を、DAT1、DAT2とする。図4に示すように、
今、フィールド内補間で求めたい点をR、DAT1上の
Rの左上のデータをA、DAT1上のRの真上のデータ
をB、DAT1上のRの右上のデータをC、DAT2上
のRの左下のデータをD、DAT2上のRの真下のデー
タをE、DAT2上のRの右下のデータをFとする。
【0046】DAT1上のRの真上のデータBの値と、
DAT2上のRの真下のデータEの値の差の絶対値が、
所定の閾値よりも小さい場合、R=(B+E)/2とす
る。一方、大きい場合、まず、A,B,C,D,E,F
の値を大きい順に並び替える。3番目に大きい値をM
3、4番目に大きい値をM4とすると、R=(M3+M
4)/2を補間結果とする。最後に、IP変換の結果と
して、BとRまたは、RとEを出力する。
【0047】以下に、本発明に係るIP変換動作を図5
〜図7のフローチャートに関連つけてさらに詳細に説明
する。
【0048】入力データの水平帰線期間に入力SAM部
102から、DSP内部のデータメモリ(LM)103
へデータ転送し、データメモリ103上の変数DAT1
に代入する(ST101,ST102)。DSP内部の
データメモリ103上の変数Rの値を出力SAM部10
5に転送する(ST103)。次に、DSP内部のデー
タメモリ103上の変数DAT1の値とDSP内部のデ
ータメモリ103の変数DAT2の値を加算し、DSP
内部のデータメモリ103上の変数Sに代入する(ST
104)。そしえ、DSP内部のデータメモリ103上
の変数Sの値を2で除算し、Sに代入する(S10
5)。
【0049】DSP内部のデータメモリ103上の変数
DAT1の値からDSP内部のデータメモリ103上の
変数DAT2の値を減算し、DSP内部のデータメモリ
103上の変数Xに代入する(ST106)。そして、
Xが負ならば(ST107)、Xに−Xを代入し(ST
108)、Xが負でなければ(ST107)、XにXを
代入する(ST109)。次に、図6のステップST1
10の処理に移行する。
【0050】ステップST110においては、DSP内
部のデータメモリ103上の変数T0に、1つ左のプロ
セッサエレメント110のDAT1の値を代入する。D
SP内部のデータメモリ103上の変数T1に、DAT
1の値を代入する。DSP内部のデータメモリ103上
の変数T2に、1つ右のプロセッサエレメント110の
DAT1の値を代入する。DSP内部のデータメモリ1
03上の変数T3に、1つ左のプロセッサエレメント1
10のDAT2の値を代入する。DSP内部のデータメ
モリ103上の変数T4に、DAT2の値を代入する。
DSP内部のデータメモリ103上の変数T5に、1つ
右のプロセッサエレメント110のDAT2の値を代入
する。
【0051】次に、T0〜T5の値を大きい順に並べ替
え、大きい方から、DSP内部のデータメモリ103上
の変数M1、M2、M3、M4、M5、M6に代入する
(ST111)。M3とM4の値を加算し、DSP内部
のデータメモリ103上の変数Mに代入する(ST11
2)。DSP内部のデータメモリ103上の変数Mの値
を2で除算し、変数Mに代入する(ST113)。DS
P内部のデータメモリ103上の変数Xの値が所定の閾
値よりも大きければ(ST114)、DSP内部のデー
タメモリ103上の変数RにDSP内部のデータメモリ
103上の変数Mの値を代入する(ST115)。変数
Xの値が所定の閾値よりも大きくなければ(ST11
4)、DSP内部のデータメモリ103上の変数RにD
SP内部のデータメモリ103上の変数Sの値を代入す
る(ST116)。次に、図7のステップST117の
処理に移行する。
【0052】出力の水平帰線期間に(ST117)、D
SP内部のデータメモリ103上の変数DAT1の値を
出力SAM部105へ転送する(ST118)。DSP
内部のデータメモリ103上の変数DAT2にDSP内
部のデータメモリ103上の変数DAT1の値を代入す
る(119)。そして、図5のステップST101に戻
って、以上の処理を繰り返す。
【0053】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、画像のフィールド内データでインターレース信号か
らプログレッシブ信号に変換する際、前後のラインの真
上と真下のデータの差の絶対値が所定の閾値よりも小さ
い場合には、前後のラインの真上と真下のデータの平均
値で補間データを作成し、前後のラインの真上と真下の
データの差の絶対値が所定の閾値以上の場合には、前後
のラインの近傍6画素のデータの中の2つの中央値のデ
ータの平均値で補間データを作成する画像DSP11を
設けたので、フィールド内処理を行っている部分で斜め
線があっても滑らかに補間でき、精度高くIP変換を行
うことができる。
【0054】なお、前述したように、本発明は、フィー
ルド内補間に関するものであるので、本実施形態では、
フィールド内補間のみについて説明したが、もちろん、
動き検出をし、動き検出結果に応じて、フィールド内補
間と、フィールド間補間を適応的に切り替えるようにし
てもよいことはいうまでもない。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、フィールド内処理を行
っている部分で斜め線があっても滑らかに補間できる利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像信号処理装置の一実施形態を
示すブロック図である。
【図2】本発明に係るDSPを構成するSIMD制御プ
ロセッサの基本的な構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る画像DSPの基本的な動作を説明
するためのタイミングチャートである。
【図4】本発明に係るIP変換の具体的な処理について
説明するための図である。
【図5】本発明に係るIP変換の具体的な処理について
説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明に係るIP変換の具体的な処理について
説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明に係るIP変換の具体的な処理について
説明するためのフローチャートである。
【図8】インターレース信号の説明図である。
【図9】プログレッシブ信号の説明図である。
【図10】IP変換の説明図である。
【図11】従来のIP変換の課題を説明するための図で
ある。
【図12】従来のIP変換の課題を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
10…画像信号処理装置、11…DSP、12…インタ
レース画像データソース、13…プログレッシブ画像デ
ータ出力装置、100…SIMD制御プロセッサ、10
1…入力ポインタ(入力スキップレジスタ)、102…
入力SAM部(入力レジスタ)、103…データメモリ
部(ローカルメモリ)、104…ALUアレイ部、10
5…出力SAM部(出力レジスタ)、106…出力ポイ
ンタ(出力スキップレジスタ)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インターレース信号のデータが存在しな
    いラインについて、補間データを作成し、当該補間デー
    タに基づいて画像データをインターレース信号からプロ
    グレッシブ信号に変換する画像信号処理装置であって、 画像のフィールド内データでインターレース信号からプ
    ログレッシブ信号に変換する際、前後のラインの真上と
    真下のデータの差の絶対値が所定の閾値よりも小さい場
    合には、前後のラインの真上と真下のデータの平均値で
    補間データを作成し、前後のラインの真上と真下のデー
    タの差の絶対値が所定の閾値以上の場合には、前後のラ
    インの近傍複数画素のデータの中の2つの中央値のデー
    タの平均値で補間データを作成する処理手段を有する画
    像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 上記処理手段は、前後のラインの真上と
    真下のデータの差の絶対値が所定の閾値以上の場合に
    は、前後のラインの近傍6画素のデータの中の2つの中
    央値のデータの平均値で補間データを作成する請求項1
    記載の画像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 上記処理手段は、要素プロセッサを1次
    元的に多並列にしたSIMD制御プロセッサを有する請
    求項1記載の画像信号処理装置。
  4. 【請求項4】 上記処理手段は、要素プロセッサを1次
    元的に多並列にしたSIMD制御プロセッサを有する請
    求項2記載の画像信号処理装置。
  5. 【請求項5】 インターレース信号のデータが存在しな
    いラインについて、補間データを作成し、当該補間デー
    タに基づいて画像データをインターレース信号からプロ
    グレッシブ信号に変換する画像信号処理方法であって、 画像のフィールド内データでインターレース信号からプ
    ログレッシブ信号に変換する際、前後のラインの真上と
    真下のデータの差の絶対値が所定の閾値よりも小さい場
    合には、前後のラインの真上と真下のデータの平均値で
    補間データを作成し、前後のラインの真上と真下のデー
    タの差の絶対値が所定の閾値以上の場合には、前後のラ
    インの近傍複数画素のデータの中の2つの中央値のデー
    タの平均値で補間データを作成する画像信号処理方法。
  6. 【請求項6】 前後のラインの真上と真下のデータの差
    の絶対値が所定の閾値以上の場合には、前後のラインの
    近傍6画素のデータの中の2つの中央値のデータの平均
    値で補間データを作成する請求項5記載の画像信号処理
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010515381A (ja) * 2006-12-27 2010-05-06 インテル・コーポレーション 角度方向付けされた空間デインタレーサ用の方法および装置
US8144246B2 (en) 2008-03-10 2012-03-27 Sony Corporation Video signal processing apparatus, method, and computer program product for converting interlaced video signals into progressive video signals

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