JP2002112202A - 画像信号処理装置およびその方法 - Google Patents

画像信号処理装置およびその方法

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JP2002112202A
JP2002112202A JP2000293948A JP2000293948A JP2002112202A JP 2002112202 A JP2002112202 A JP 2002112202A JP 2000293948 A JP2000293948 A JP 2000293948A JP 2000293948 A JP2000293948 A JP 2000293948A JP 2002112202 A JP2002112202 A JP 2002112202A
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Takushi Okuda
拓史 奥田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】IP変換時に動いている部分でも動き補償によ
り静止とみなしてフィールド補間を行うことができる画
像信号処理装置およびその方法を提供する。 【解決手段】1フィールド遅延のデータに対して動き補
償を行った現フィールドのデータと1フィールド遅延の
データに対して動き補償を行った2フィールド遅延のデ
ータの差の絶対値による動き量をあらわす関数を定め、
動き検出を行いたいピクセルRと同じ位置の現フィール
ドのピクセルAと2フィールド遅延の同じ位置のピクセ
ルD同士のデータの動き量を求め、さらに1フィールド
前のピクセルRの1ライン上の1フィールド遅延のピク
セルBと3フィールド遅延の同じ位置のピクセルE同士
のデータの動き量と、ピクセルRの1ライン下の1フィ
ールド遅延のピクセルCと3フィールド遅延の同じ位置
のピクセルF同士のデータの動き量を得、これらの動き
量を使って動き検出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号処理装置
に係り、特にインターレース信号をプログレッシブ信号
に変換(IP変換)する画像信号処理装置およびその方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テレビジョンやビデオなど、世間の多く
の画像信号は、インターレースである。これに対し、コ
ンピュータ信号は、プログレッシブであり、たとえば、
コンピュータの画像とテレビの画像を同時に同じコンピ
ュータディスプレイ上に表示するためにはインターレー
ス信号をプログレッシブに変換しなければならない。ま
た、インターレース信号は、その特徴から、画像中に細
い横線があるとちらつきが生じてしまうが、プログレッ
シブ信号では、そのようなことがなく、きれいに表示さ
れるため、最近では、家庭用のテレビ受像機でも内部で
インターレースからプログレッシブへの変換を行い、プ
ログレッシブで表示するようになっているものもある。
【0003】IP変換について インターレス信号は、図19に示すように、互いにずれ
た1ラインおきのラインデータをもつ2つのフィールド
で一枚のフレームを構成する。これに対して、プログレ
ッシブ信号は、図20に示すように、最初からすべての
ラインデータが存在している(つまっている)。インタ
ーレース信号からプログレッシブに変換する場合、イン
ターレースでは、1ラインおきのデータしか存在しない
ため、データのないラインについて、補間データを作り
出力する。
【0004】この補間データは、いろいろな作り方があ
るが、一般的には、図21に示すように、通常は動き検
出を行い、動領域と静止領域に分け、動領域については
フィールド内のデータから補間データを作成し、静止領
域については、前フィールドの同じラインのデータをそ
のまま持ってくるという方法が用いられる。そして、従
来、IP変換を行う際の動き検出処理は、同じ位置での
現フィールドと同じ位置での2フィールド遅延のデータ
を比較して判断していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うに従来の方法では、たとえば、横にゆっくりスクロー
ルするような画像をIP変換すると、画面全体が動きと
判断されて、フィールド内で補間させるため、全体的に
ぼやけた画像になってしまっていた。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、IP変換を行っている際に動い
ている部分でも、動き補償により静止とみなしてフィー
ルド間補間を行うことができ、IP変換後の画像の破綻
を防止できる画像信号処理装置およびその方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、インターレース信号のデータが存在しな
いラインについて、動き検出を行うことにより補間デー
タを作成し、当該補間データに基づいて画像データをイ
ンターレース信号からプログレッシブ信号に変換する画
像信号処理装置であって、画像データをインターレース
信号からプログレッシブ信号に変換する際に、連続する
複数のフィールドの画像データを用い、プログレッシブ
画像を完成させる注目フィールドに対して少なくとも動
き検出に使用するその他のフィールドの画像を動き補償
によりプログレッシブ画像を完成させる注目フィールド
の各画素の対応する画素データ位置までずらしたデータ
を用いて補間データを得る処理手段を有する。
【0008】また、本発明では、上記処理手段は、フィ
ールド内補間のデータを求める際、前後のラインの真上
と真下のデータの差の絶対値が所定の閾値よりも小さい
場合には、前後のラインの真上と真下のデータの平均値
で補間し、そうでない場合には、前後のラインの近傍複
数画素のデータの中の2つの中央値のデータの平均値で
補間する。
【0009】また、本発明は、インターレース信号のデ
ータが存在しないラインについて、動き検出を行うこと
により補間データを作成し、当該補間データに基づいて
画像データをインターレース信号からプログレッシブ信
号に変換する画像信号処理装置であって、演算で求めら
れた動き量が書き込み、読み出しされる第1メモリと、
画像データをインターレース信号からプログレッシブ信
号に変換する際の動き検出を、1フィールド遅延のデー
タに対して動き補償を行った現フィールドのデータと1
フィールド遅延のデータに対して動き補償を行った2フ
ィールド遅延のデータを使い、2つのデータの差の絶対
値による動き量をあらわす関数を定め、動き検出を行い
たいピクセルRと同じ位置の現フィールドのピクセルA
と2フィールド遅延の同じ位置のピクセルD同士のデー
タの動き量を求め、この値を上記第1メモリに書き込
み、当該第1メモリから、さらに1フィールド前の動き
検出を行いたいピクセルRの1ライン上の1フィールド
遅延のピクセルBと3フィールド遅延の同じ位置のピク
セルE同士のデータの動き量と、動き検出を行いたいピ
クセルRの1ライン下の1フィールド遅延のピクセルC
と3フィールド遅延の同じ位置のピクセルF同士のデー
タの動き量を取り出し、これらの動き量を使って動き検
出を行う処理手段とを有する。
【0010】また、本発明では、上記処理手段は、動き
検出を行いたいピクセルRと同じ位置の現フィールドの
ピクセルAと2フィールド遅延の同じ位置のピクセルD
同士のデータの動き量1を求め、上記第1メモリにこの
動き量を書き込み、当該第1メモリから、さらに1フィ
ールド前の動き検出を行いたいピクセルRの1ライン上
の1フィールド遅延のピクセルBと3フィールド遅延の
同じ位置のピクセルE同士のデータの動き量2と、動き
量検出を行いたいピクセルRの1ライン下の1フィール
ド遅延のピクセルCと3フィールド遅延の同じ位置のピ
クセルF同士のデータの動き量3を取り出し、動き量1
と動き量2の最大値である動き量4と、動き量1と動き
量3の最大値である動き量5を求め、動き量4と動き量
5の最小値をそのピクセルの動き量とし、動き量の大き
いところでは、動き検出を行いたいピクセルRの前後の
ラインのピクセルB、Cからフィールド内補間によって
得たデータを用い、動き量の小さいところでは、2フィ
ールド遅延の同じ位置のピクセルDのデータを用いる。
【0011】また、本発明では、所定画面分の値を保存
する第2メモリをさらに有し、上記処理手段は、動き検
出を行いたいピクセルRと同じ位置の現フィールドのピ
クセルAと2フィールド遅延の同じ位置のピクセルD同
士のデータの動き量1を求め、上記第1メモリにこの動
き量を書き込み、当該第1メモリからさらに1フィール
ド前の動き検出を行いたいピクセルRの1ライン上の1
フィールド遅延のピクセルBと3フィールド遅延の同じ
位置のピクセルE同士のデータの動き量2と、動き検出
を行いたいピクセルR1の1ライン下の1フィールド遅
延のピクセルCと3フィールド遅延の同じ位置のピクセ
ルF同士のデータの動き量3を取り出し、動き量1と動
き量2の最大値である動き量4と、動き量1と動き量3
の最大値である動き量5を求め、動き量4と動き量5の
最小値である動き量6を求め、動き検出を行いたいピク
セルRの前後のラインのピクセルB、Cからフィールド
内補間によって得たデータと2フィールド遅延の同じ位
置のピクセルD同士のデータの動き量7と、動き検出を
行いたいピクセルRと同じ位置の現フィールドのピクセ
ルAと2フィールド遅延の同じ位置のピクセルD同士の
データの動き量1の最大値8を求め、動き量6による関
数で、上記第2メモリに対して動き量6が所定の閾値以
上であれば、上記第2メモリに所定の初期値を書き込
み、そうでなければ、上記第2メモリから読み込んだ値
から1を減算し、その結果0より小さい値になった場合
には0にして、上記第2メモリに書き込み、その値が、
0ならば、動き量6を動き検出結果とし、そうでなけれ
ば、最大値8を動き検出結果とし、動き量の大きいとこ
ろでは、動き検出を行いたいピクセルRの前後のライン
のピクセルB、Cからフィールド内補間によって得たデ
ータを用い、動き量の小さいところでは、2フィールド
遅延の同じ位置のピクセルDのデータを用いる。
【0012】また、本発明では、上記処理手段は、動き
量の大きいところでは、動き検出を行いたいピクセルR
の前後のラインのピクセルB、Cからフィールド内補間
によって得たデータを用い、動き量の小さいところで
は、現フィールドの同じ位置のピクセルAと2フィール
ド遅延の同じ位置のピクセルDのデータの平均値を用い
る。
【0013】また、本発明では、上記処理手段は、フィ
ールド内補間のデータを求める際、前後のラインの真上
と真下のデータの差の絶対値が所定の閾値よりも小さい
場合には、前後のラインの真上と真下のデータの平均値
で補間し、そうでない場合には、前後のラインの近傍複
数画素のデータの中の2つの中央値のデータの平均値で
補間する。
【0014】また、本発明は、インターレース信号のデ
ータが存在しないラインについて、動き検出を行うこと
により補間データを作成し、当該補間データに基づいて
画像データをインターレース信号からプログレッシブ信
号に変換する画像信号処理装置であって、画像データを
インターレース信号からプログレッシブ信号に変換する
際の動き検出を、1フィールド遅延のデータに対して動
き補償を行った現フィールドのデータと、1フィールド
遅延のデータに対して補償を行った2フィールド遅延の
データと、1フィールド遅延のデータから補間して作成
したデータと、前フィールドの動き検出結果とを使用し
て行い、動いている領域は、1フィールド遅延のデータ
から、補間して補間データを作成し、静止している領域
は、現フィールドのデータから、補間データを作成する
処理手段を有する。
【0015】また、本発明装置では、上記処理手段は、
要素プロセッサを1次元的に多並列にしたSIMD制御
プロセッサを有する。
【0016】また、本発明装置では、上記要素プロセッ
サを1次元的に多並列したSIMD制御プロセッサは、
ビット処理である。
【0017】また、本発明装置では、上記処理手段は、
複数の論理回路を含む。
【0018】また、本発明は、インターレース信号のデ
ータが存在しないラインについて、動き検出を行うこと
により補間データを作成し、当該補間データに基づいて
画像データをインターレース信号からプログレッシブ信
号に変換する画像信号処理方法であって、画像データを
インターレース信号からプログレッシブ信号に変換する
際に、連続する複数のフィールドの画像データを用い、
プログレッシブ画像を完成させる注目フィールドに対し
て少なくとも動き検出に使用するその他のフィールドの
画像を動き補償によりプログレッシブ画像を完成させる
注目フィールドの各画素の対応する画素データ位置まで
ずらしたデータを用いて補間データを得る。
【0019】また、本発明では、フィールド内補間のデ
ータを求める際、前後のラインの真上と真下のデータの
差の絶対値が所定の閾値よりも小さい場合には、前後の
ラインの真上と真下のデータの平均値で補間し、そうで
ない場合には、前後のラインの近傍複数画素のデータの
中の2つの中央値のデータの平均値で補間する。
【0020】また、本発明は、インターレース信号のデ
ータが存在しないラインについて、動き検出を行うこと
により補間データを作成し、当該補間データに基づいて
画像データをインターレース信号からプログレッシブ信
号に変換する画像信号処理方法であって、画像データを
インターレース信号からプログレッシブ信号に変換する
際の動き検出を、1フィールド遅延のデータに対して動
き補償を行った現フィールドのデータと1フィールド遅
延のデータに対して動き補償を行った2フィールド遅延
のデータを使い、2つのデータの差の絶対値による動き
量をあらわす関数を定め、動き検出を行いたいピクセル
Rと同じ位置の現フィールドのピクセルAと2フィール
ド遅延の同じ位置のピクセルD同士のデータの動き量を
求め、この値を第1メモリに書き込み、当該第1メモリ
から、さらに1フィールド前の動き検出を行いたいピク
セルRの1ライン上の1フィールド遅延のピクセルBと
3フィールド遅延の同じ位置のピクセルE同士のデータ
の動き量と、動き検出を行いたいピクセルRの1ライン
下の1フィールド遅延のピクセルCと3フィールド遅延
の同じ位置のピクセルF同士のデータの動き量を取り出
し、これらの動き量を使って動き検出を行う。
【0021】また、本発明では、動き検出を行いたいピ
クセルRと同じ位置の現フィールドのピクセルAと2フ
ィールド遅延の同じ位置のピクセルD同士のデータの動
き量1を求め、上記第1メモリにこの動き量を書き込
み、当該第1メモリから、さらに1フィールド前の動き
検出を行いたいピクセルRの1ライン上の1フィールド
遅延のピクセルBと3フィールド遅延の同じ位置のピク
セルE同士のデータの動き量2と、動き量検出を行いた
いピクセルRの1ライン下の1フィールド遅延のピクセ
ルCと3フィールド遅延の同じ位置のピクセルF同士の
データの動き量3を取り出し、動き量1と動き量2の最
大値である動き量4と、動き量1と動き量3の最大値で
ある動き量5を求め、動き量4と動き量5の最小値をそ
のピクセルの動き量とし、動き量の大きいところでは、
動き検出を行いたいピクセルRの前後のラインのピクセ
ルB、Cからフィールド内補間によって得たデータを用
い、動き量の小さいところでは、2フィールド遅延の同
じ位置のピクセルDのデータを用いる。
【0022】また、本発明では、動き検出を行いたいピ
クセルRと同じ位置の現フィールドのピクセルAと2フ
ィールド遅延の同じ位置のピクセルD同士のデータの動
き量1を求め、上記第1メモリにこの動き量を書き込
み、当該第1メモリからさらに1フィールド前の動き検
出を行いたいピクセルRの1ライン上の1フィールド遅
延のピクセルBと3フィールド遅延の同じ位置のピクセ
ルE同士のデータの動き量2と、動き検出を行いたいピ
クセルR1の1ライン下の1フィールド遅延のピクセル
Cと3フィールド遅延の同じ位置のピクセルF同士のデ
ータの動き量3を取り出し、動き量1と動き量2の最大
値である動き量4と、動き量1と動き量3の最大値であ
る動き量5を求め、動き量4と動き量5の最小値である
動き量6を求め、動き検出を行いたいピクセルRの前後
のラインのピクセルB、Cからフィールド内補間によっ
て得たデータと2フィールド遅延の同じ位置のピクセル
D同士のデータの動き量7と、動き検出を行いたいピク
セルRと同じ位置の現フィールドのピクセルAと2フィ
ールド遅延の同じ位置のピクセルD同士のデータの動き
量1の最大値8を求め、動き量6による関数で、所定画
面分の値を保存する第2メモリに対して動き量6が所定
の閾値以上であれば、上記第2メモリに所定の初期値を
書き込み、そうでなければ、上記第2メモリから読み込
んだ値から1を減算し、その結果0より小さい値になっ
た場合には0にして、上記第2メモリに書き込み、その
値が、0ならば、動き量6を動き検出結果とし、そうで
なければ、最大値8を動き検出結果とし、動き量の大き
いところでは、動き検出を行いたいピクセルRの前後の
ラインのピクセルB、Cからフィールド内補間によって
得たデータを用い、動き量の小さいところでは、2フィ
ールド遅延の同じ位置のピクセルDのデータを用いる。
【0023】また、本発明では、動き量の大きいところ
では、動き検出を行いたいピクセルRの前後のラインの
ピクセルB、Cからフィールド内補間によって得たデー
タを用い、動き量の小さいところでは、現フィールドの
同じ位置のピクセルAと2フィールド遅延の同じ位置の
ピクセルDのデータの平均値を用いる。
【0024】また、本発明では、フィールド内補間のデ
ータを求める際、前後のラインの真上と真下のデータの
差の絶対値が所定の閾値よりも小さい場合には、前後の
ラインの真上と真下のデータの平均値で補間し、そうで
ない場合には、前後のラインの近傍複数画素のデータの
中の2つの中央値のデータの平均値で補間する。
【0025】また、本発明は、インターレース信号のデ
ータが存在しないラインについて、動き検出を行うこと
により補間データを作成し、当該補間データに基づいて
画像データをインターレース信号からプログレッシブ信
号に変換する画像信号処理方法であって、画像データを
インターレース信号からプログレッシブ信号に変換する
際の動き検出を、1フィールド遅延のデータに対して動
き補償を行った現フィールドのデータと、1フィールド
遅延のデータに対して補償を行った2フィールド遅延の
データと、1フィールド遅延のデータから補間して作成
したデータと、前フィールドの動き検出結果とを使用し
て行い、動いている領域は、1フィールド遅延のデータ
から、補間して補間データを作成し、静止している領域
は、現フィールドのデータから、補間データを作成す
る。
【0026】本発明によれば、たとえば処理手段におい
て、画像データをインターレース信号からプログレッシ
ブ信号に変換する際に、連続する複数のフィールドの画
像データを用いる。そして、プログレッシブ画像を完成
させる注目フィールドに対して少なくとも動き検出に使
用するその他のフィールドの画像を動き補償によりプロ
グレッシブ画像を完成させる注目フィールドの各画素の
対応する画素データ位置までずらしたデータを用い、こ
れに基づいて補間データを作成する。
【0027】また、本発明によれば、たとえば処理手段
において、画像データをインターレース信号からプログ
レッシブ信号に変換する際の動き検出を、たとえば1フ
ィールド遅延のデータに対して動き補償を行った現フィ
ールドのデータと1フィールド遅延のデータに対して動
き補償を行った2フィールド遅延のデータを使い、2つ
のデータの差の絶対値による動き量をあらわす関数を定
める。そして、動き検出を行いたいピクセルRと同じ位
置の現フィールドのピクセルAと2フィールド遅延の同
じ位置のピクセルD同士のデータの動き量を求め、この
値を第1メモリに書き込む。次に、この第1メモリか
ら、さらに1フィールド前の動き検出を行いたいピクセ
ルRの1ライン上の1フィールド遅延のピクセルBと3
フィールド遅延の同じ位置のピクセルE同士のデータの
動き量と、動き検出を行いたいピクセルRの1ライン下
の1フィールド遅延のピクセルCと3フィールド遅延の
同じ位置のピクセルF同士のデータの動き量を取り出
す。そして、これらの動き量を使って動き検出を行う。
以上の処理では、2フィールド遅延までのデータで、そ
れ以上のデータまで使っての動き検出と同等の結果が得
られる。
【0028】また、本発明によれば、たとえば処理手段
において、画像データをインターレース信号からプログ
レッシブ信号に変換する際の動き検出を、1フィールド
遅延のデータに対して動き補償を行った現フィールドの
データと、1フィールド遅延のデータに対して補償を行
った2フィールド遅延のデータと、1フィールド遅延の
データから補間して作成したデータと、前フィールドの
動き検出結果とを使用して行う。そして、動いている領
域は、1フィールド遅延のデータから、補間して補間デ
ータを作成する。これに対して、静止している領域は、
現フィールドのデータから、補間データを作成する。
【0029】本発明によれば、動き補償を行ったうえで
動き検出を行うため、静止と判定される部分が多くな
り、フィールド間での補間がされるため全体的にくっき
りとした画像が得られる。また、万一動き補償が間違っ
ていても、動きと検出されてフィールド内補間になるた
めIP変換後の画像が破綻することはない。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る画像信号処
理装置の一実施形態を示すブロック図である。
【0031】この画像信号処理装置10は、図1に示す
ように、処理手段としてのディジタルシグナルプロセッ
サ(DSP)11、画像データを入力し現フィールド、
1フィールド遅延、2フィールド遅延を出力するための
メモリ(MEM1)12と、現フィールドと1フィール
ド遅延のデータから動き補償を行い、対応する現フィー
ルドのデータを出力する動き補償装置(MC1)13
と、1フィールド遅延と2フィールド遅延のデータから
動き補償を行い、対応する2フィールド遅延のデータを
出力する動き補償装置(MC2)14と、1フィールド
前の動きの検出結果をフィードバックするための第1メ
モリとしてのメモリ(MEM2)15と、動き検出カウ
ント値を保存する第2メモリとしてのメモリ(MEM
3)16とを主構成要素として有している。
【0032】画像データIMの入力段にメモリ(MEM
1)12が配置されている。また、DSP11の出力端
子と入力端子との間にメモリ(MEM2)15、(ME
M3)16が配置されている。メモリ(MEM1)12
の現フィールドデータの出力端子と1フィールド遅延デ
ータ出力端子がそれぞれ動き補償装置13(MC1)の
入力端子に接続されている。また、メモリ(MEM1)
12の1フィールド遅延データの出力端子と2フィール
ド遅延データの出力端子がそれぞれ動き補償装置14
(MC2)の入力端子に接続されている。動き補償装置
13(MC1)の出力端子がDSP11の第1入力端子
(I1)に接続されている。メモリ(MEM1)12の
1フィールド遅延データの出力端子がDSP11の第2
入力端子(I2)に接続されている。動き補償装置14
(MC2)の出力端子がDSP11の第3入力端子(I
3)に接続されている。メモリ(MEM2)15の入力
端子がDSP11の現フィールドと2フィールドディレ
イのデータから演算して求めた、動き量を出力する第2
出力端子(O2)に接続され、メモリ15の出力端子が
DSP11の第4入力端子(I4)に接続されている。
メモリ(MEM3)16の入力端子がDSP11の動き
検出カウント値を出力する第3出力端子(O3)に接続
され、メモリ16の出力端子がDSP11の第5入力端
子(I5)に接続されている。
【0033】DSP11は、内部のメモリに、入力端子
I1へのデータDI1と入力端子I3へのデータDI3
のデータを蓄えておく。また、DSP11は、内部のメ
モリに、入力端子I2へのデータDI2を2ライン分蓄
えておく。
【0034】DSP11は、図示しない制御系によるパ
ラメータに基づいて、画像ソースによる画像信号をイン
タレース信号からプログレッシブ信号に変換するIP
(インタレース/プログレッシブ)変換を行う。
【0035】DSP11は、画像データをインターレー
ス信号からプログレッシブ信号に変換する際の動き検出
を、次のように行う。すなわち、1フィールド遅延のデ
ータに対して動き補償を行った現フィールドのデータと
1フィールド遅延のデータに対して動き補償を行った2
フィールド遅延のデータを使い、2つのデータの差の絶
対値による動き量をあらわす関数を定め、図2に示すよ
うに、動き検出を行いたいピクセルRと同じ位置の現フ
ィールドのピクセルAと2フィールド遅延の同じ位置の
ピクセルD同士のデータの動き量を求め、この値をメモ
リ15に書き込み、メモリ15から、さらに1フィール
ド前の動き検出を行いたいピクセルRの1ライン上の1
フィールド遅延のピクセルBと3フィールド遅延の同じ
位置のピクセルE同士のデータの動き量と、動き検出を
行いたいピクセルRの1ライン下の1フィールド遅延の
ピクセルCと3フィールド遅延の同じ位置のピクセルF
同士のデータの動き量を取り出し、これらの動き量を使
って動き検出を行うことによって、2フィールド遅延ま
でのデータで、それ以上前のデータまで使っての動き検
出と同等の結果を得る。
【0036】また、DSP11は、動き検出を行いたい
ピクセルRと同じ位置の現フィールドのピクセルAと2
フィールド遅延の同じ位置のピクセルD同士のデータの
動き量(動き量1)を求め、メモリ15にこの動き量を
書き込み、同メモリ15から、さらに1フィールド前の
動き検出を行いたいピクセルRの1ライン上の1フィー
ルド遅延のピクセルBと3フィールド遅延の同じ位置の
ピクセルE同士のデータの動き量(動き量2)と、動き
検出を行いたいピクセルRの1ライン下の1フィールド
遅延のピクセルCと3フィールド遅延の同じ位置のピク
セルF同士のデータの動き量(動き量3)を取り出し、
動き量1と動き量2の最大値(動き量4)と、動き量1
と動き量3の最大値(動き量5)を求め、その両者(動
き量4と動き量5)の最小値をそのピクセルの動き量と
し、動き量の大きいところでは、動き検出を行いたいピ
クセルRの前後のラインのピクセルB、Cからフィール
ド内補間によって得たデータを用い、動き量の小さいと
ころでは、2フィールド遅延の同じ位置のピクセルDの
データを用いる。
【0037】また、DSP11は、動き検出を行いたい
ピクセルRと同じ位置の現フィールドのピクセルAと2
フィールド遅延の同じ位置のピクセルD同士のデータの
動き量(動き量1)を求め、メモリ15にこの動き量を
書き込み、同メモリ15から、さらに1フィールド前の
動き検出を行いたいピクセルRの1ライン上の1フィー
ルド遅延のピクセルBと3フィールド遅延の同じ位置の
ピクセルE同士のデータの動き量(動き量2)と、動き
検出を行いたいピクセルRの1ライン下の1フィールド
遅延のピクセルCと3フィールド遅延の同じ位置のピク
セルF同士のデータの動き量(動き量3)を取り出し、
動き量1と動き量2の最大値(動き量4)と、動き量1
と動き量3の最大値(動き量5)を求め、その両者(動
き量4と動き量5)の最小値(動き量6)を求め、動き
検出を行いたいピクセルRの前後のラインのピクセル
B、Cからフィールド内補間によって得たデータと2フ
ィールド遅延の同じ位置のピクセルD同士のデータの動
き量(動き量7)と、動き検出を行いたいピクセルRと
同じ位置の現フィールドのピクセルAと2フィールド遅
延の同じ位置のピクセルD同士のデータの動き量(動き
量1)の最大値(動き量8)を求め、動き量6による関
数で、1画面分の値を保存するメモリ16に対して、動
き量6が、所定の閾値以上であれば、そのメモリ16に
ある初期値を書き込み、そうでなければ、そのメモリ1
6から読み込んだ値から1を減算し、その結果0より小
さい値になった場合には0にして、そのメモリ16に書
き込み、その値が、0ならば、動き量6を動き検出結果
とし、そうでなければ、動き量8を動き検出結果とし、
動き量の大きいところでは、動き検出を行いたいピクセ
ルRの前後のラインのピクセルB、Cからフィールド内
補間によって得たデータを用い、動き量の小さいところ
では、2フィールド遅延の同じ位置のピクセルDのデー
タを用いる。
【0038】DSP11は、動き量の大きいところで
は、動き検出を行いたいピクセルRの前後のラインのピ
クセルB、Cからフィールド内補間によって得たデータ
を用い、動き量の小さいところでは、現フィールドの同
じ位置のピクセルAと2フィールド遅延の同じ位置のピ
クセルDのデータの平均値を用いる。
【0039】さらに、DSP11は、フィールド内補間
のデータを求める際、前後のラインの真上と真下のデー
タの差の絶対値がある閾値よりも小さい場合には、前後
のラインの真上と真下のデータの平均値で補間し、そう
でない場合には、前後のラインの近傍複数画素(本実施
形態では近傍6画素)のデータの中の2つの中央値のデ
ータの平均値で補間する。
【0040】DSP11は、リニアアレイ(線型配列)
型DSP、たとえば要素プロセッサを1次元的に多並列
にしたSIMD(Single Instruction Stream Multiple
Data stream) 制御方式の並列プロセッサにより構成さ
れる。
【0041】以下に、SIMD制御プロセッサの具体的
な構成、およびDSP11におけるIP変換処理の具体
的な処理内容について、図面に関連付けて順を追って説
明する。
【0042】SIMD制御プロセッサの基本的な構成 以下、SIMD制御プロセッサの構成を、図3に関連付
けて説明する。このSIMD制御プロセッサ100は、
図3に示すように、入力ポインタ(入力スキップレジス
タ)101、入力SAM(シリアルアクセスメモリ)部
(入力レジスタ)102、データメモリ部(ローカルメ
モリ)103、ALU(Arithmetic and
Logic Unit)アレイ部104、出力SAM
部(出力レジスタ)105、出力ポインタ(出力スキッ
プレジスタ)106およびプログラム制御部107によ
り構成されている。
【0043】これらの構成部分のうち、入力SAM部1
02、データメモリ部103および出力SAM部105
は、主にメモリから構成される。入力SAM部102、
データメモリ部103、ALUアレイ部104および出
力SAM部105は、リニアアレイ(線形配列)形式に
並列化された複数(原画像の1水平走査期間分の画素数
H以上)の要素プロセッサ110を構成する。要素プロ
セッサ110それぞれ(単一エレメント)は、独立した
プロセッサの構成部分を有しており、図3において斜線
を付して示す部分に対応する。また、複数の要素プロセ
ッサ110は、図3において横方向に並列に配列され、
要素プロセッサ群を構成する。
【0044】入力ポインタ(入力スキップレジスタ)1
01は、1ビットシフトレジスタであり、外部の画像処
理機器(図示せず)等から原画像の1画素分の画素デー
タが入力されるたびに、論理値1(H)の1ビット信号
〔入力ポインタ信号(SIP)〕をシフトすることによ
り、入力された1画素分の画素データを担当する要素プ
ロセッサ110を指定し、指定した要素プロセッサ11
0の入力SAM部102(入力SAMセル)に、対応す
る原画像の画素データを書き込む。
【0045】つまり、入力ポインタ101は、原画像の
1水平走査期間ごとに、まず、図3の左端の要素プロセ
ッサ110に対する入力ポインタ信号を論理値1とし
て、画素データに同期したクロック信号に応じて入力さ
れる最初の原画像の画素データを、図3に示したSIM
D制御プロセッサ100の左端の要素プロセッサ100
の入力SAM部102に書き込み、さらにその後、クロ
ック信号が1周期分変化するたびに、順次、右隣の要素
プロセッサ110に対する論理値1の入力ポインタ信号
が右方にシフトして、要素プロセッサ110それぞれの
入力SAM部102に、原画像の画像データを1画素分
ずつ書き込んでゆく。
【0046】入力SAM部(入力レジスタ)102は、
上述したように入力ポインタ101から入力される入力
ポインタ信号が論理値1になった場合に、外部の画像処
理機器等から入力端子DINに入力される1画素分の画
素データ(入力データ)を記憶する。つまり、要素プロ
セッサ110の入力SAM部102は、全体として、水
平走査期間ごとに、原画像の1水平走査期間分の画素デ
ータを記憶する。さらに、入力SAM部102は、記憶
した1水平走査期間分の原画像の画素データ(入力デー
タ)を、プログラム制御部107の制御に従って、次の
水平走査帰線期間において、必要に応じてデータメモリ
部103に対して転送する。
【0047】データメモリ部(ローカルメモリ)103
は、プログラム制御部107の制御に従い、入力ポイン
タ101から入力される入力ポインタ信号(SIP)の
論理値に応じて、入力SAM部102に入力された原画
像の画素データ、演算途中のデータ、および、定数デー
タ等を記憶し、ALUアレイ部104に対して出力す
る。
【0048】ALUアレイ部104は、プログラム制御
部107の制御に従って、データメモリ部103から入
力される原画像の画素データ、演算途中のデータ、およ
び、定数データ等に対して算術演算処理および論理演算
処理を行って、データメモリ部103の所定のアドレス
に記憶する。なお、ALUアレイ部104は、原画像の
画素データに対する演算処理を全てビット単位で行い、
1サイクルごとに1ビット分のデータを演算処理する。
【0049】出力SAM部(出力レジスタ)105は、
プログラム制御部107の制御に従って、1水平走査期
間に割り当てられている処理が終了した場合に、データ
メモリ部103から処理結果の転送を受け記憶する。ま
た、出力SAM部105は、出力ポインタ106から入
力される出力ポインタ信号(SOP)に応じて記憶した
データを外部に出力する。
【0050】出力ポインタ(出力スキップレジスタ)1
06は、1ビットシフトレジスタにより構成され、出力
SAM部105に対して出力ポインタ信号(SOP)を
選択的に活性化して、処理結果(出力データ)の出力を
制御する。
【0051】プログラム制御部107は、プログラムメ
モリ、プログラムメモリに記憶されたプログラムの進行
を制御するシーケンス制御回路、および、入力SAM部
102、データメモリ部103および出力SAM部10
5を構成するメモリ用の「ロウ(ROW)」アドレスコデー
タ(いずれも図示せず)等から構成される。プログラム
制御部107は、これらの構成部分により、単一のプロ
グラムを記憶し、原画像の水平走査期間ごとに、記憶し
た単一のプログラムに基づいて各種制御信号を生成し、
生成した各種制御信号を介して全ての要素プロセッサ1
10を連動して制御することにより画像データに対する
処理を行う。このように、単一のプログラムに基づいて
複数の要素プロセッサを制御することを、SIMD制御
と称する。
【0052】各要素プロセッサ(プロセッサエレメン
ト)110は、1ビットプロセッサであり、外部の画像
処理機器や前段の回路から入力される原画像の画素デー
タそれぞれに対して、論理演算処理および算術演算処理
を行い、要素プロセッサ110全体として、FIRディ
ジタルフィルタによる水平方向および垂直方向のフィル
タリング処理等を実現する。なお、プログラム制御部1
07によるSIMD制御は、水平走査期間を周期として
行われるので、各要素プロセッサ110は、最大、水平
走査期間を要素プロセッサ110の命令サイクルの周期
で除算して得られるステップ数のプログラムを、各水平
走査期間ごとに実行し得る。
【0053】また、要素プロセッサ110は、隣接する
要素プロセッサ110と接続されており、必要に応じ
て、隣接する要素プロセッサ110とプロセッサ間通信
を行う機能を有する。つまり、各要素プロセッサ110
は、プログラム制御部107のSIMD制御に従って、
例えば、右隣または左隣の要素プロセッサ110のデー
タメモリ部103等にアクセスして処理を行うことがで
き、また、右隣の要素プロセッサ110へのアクセスを
繰り返すことにより、要素プロセッサ110は直接接続
されていない要素プロセッサ110のデータメモリ部1
03に対してアクセスし、データを読み出すことができ
る。要素プロセッサ110は、隣接プロセッサ間の通信
機能を利用して、水平方向のフィルタリング処理を全体
として実現する。
【0054】ここで、たとえば、水平方向に10画素程
度離れた画素データとの間の演算処理が必要になる場合
等、プロセッサ間通信を行うとプログラムステップが非
常に多くなってしまうが、実際のFIRフィルタ処理
は、10画素も離れた画素データ間の演算処理をほとん
ど含まず、連続する画素データに対する演算処理がほと
んどである。したがって、プロセッサ間通信を行うFI
Rフィルタ処理のプログラムステップが増加して非能率
になるということはほとんどあり得ない。
【0055】また、各要素プロセッサ110は、常に水
平走査方向における同一位置の画素データを専門に担当
して処理する。したがって、入力SAM部102から原
画像の画素データ(入力データ)を転送する先のデータ
メモリ部103の書き込みアドレスを水平走査期間の初
期ごとに変更して、過去の水平走査期間の入力データを
保持しておくことができるので、要素プロセッサ110
は、原画像の画素データを垂直方向にもフィルタリング
することができる。
【0056】なお、要素プロセッサ110それぞれにお
ける原画像の画素データ(入力データ)を入力SAM部
102に書き込む入力処理(第1の処理)、プログラム
制御部107の制御に従って、入力SAM部102に記
憶された入力データのデータメモリ部103への転送処
理、ALUアレイ部104による演算処理、出力SAM
部105への処理結果(出力データ)の転送処理(第2
の処理)、および、出力SAM部105からの出力デー
タの出力処理(第3の処理)は、処理周期を1水平走査
期間としたパイプライン形式で実行される。したがっ
て、入力データに着目した場合、同一の入力データに対
する第1〜第3の処理それぞれは1水平走査期間分の処
理時間を要するので、これら3つの処理の開始から終了
までには、3水平走査期間分の処理時間が必要とされ
る。しかしながら、これら3つの処理がパイプライン形
式で並行して実行されるので、平均すると、1水平走査
期間分の入力データの処理には、1水平走査期間分の処
理時間しか必要とされない。
【0057】以下、図3に示した画像処理用のリニアア
レイ型SIMD制御プロセッサの基本的な動作を説明す
る。
【0058】入力ポインタ101では、最初の水平走査
期間(第1の水平走査期間)において、入力された原画
像の画素データに同期したクロックに応じて、各要素プ
ロセッサ110に対する論理値1(H)の入力ポインタ
信号が順次シフトされて、原画像の各画素データを担当
して演算処理する要素プロセッサ110が指定される。
【0059】原画像の画素データは、入力端子DINを
介して入力SAM部102に入力される。入力SAM部
102では、入力ポインタ信号の論理値に応じて、各要
素プロセッサ110に原画像の1画素分の画素データが
記憶される。1水平走査期間に含まれる各画素に対応す
る要素プロセッサ110の全ての入力SAM部102に
おいて、それぞれ原画像の画素データが記憶される。そ
して、全体として1水平走査期間分の画素データが記憶
されると、入力処理(第1の処理)が終了する。
【0060】入力処理(第1の処理)が終了すると、水
平走査期間ごとに、単一のプログラムに従って、各要素
プロセッサ110の入力SAM部102、データメモリ
部103、ALUアレイ部104および出力SAM部1
05がプログラム制御部107によりSIMD制御され
て、原画像の画素データに対する処理が実行される。
【0061】すなわち、次の水平走査帰線期間(第2の
水平走査期間)において、各入力SAM部102では、
第1の水平走査期間において記憶した原画像の各画素デ
ータ(入力データ)がデータメモリ部103に転送され
る。
【0062】なお、このデータ転送処理は、プログラム
制御部107が、入力SAM読み出し信号(SIR)を
活性化〔論理値1(H)に〕して入力SAM部102の
所定のロウ(ROW)のデータを選択してアクセスを行
い、さらに、メモリアクセス信号(SWA)を活性化し
て、アクセスしたデータをデータメモリ部103の所定
のロウのメモリセル(後述)へ書き込むように入力SA
M部102およびデータメモリ部103を制御すること
により実現される。
【0063】次に、水平走査期間にプログラム制御部1
07により、プログラムに基づいて各要素プロセッサ1
10が制御され、データメモリ部103からデータがA
LUアレイ部104に対して出力される。ALUアレイ
部104では、算術演算処理および論理演算処理が行わ
れ、処理結果がデータメモリ部103の所定のアドレス
に書き込まれる。プログラムに応じた算術演算処理およ
び論理演算処理が終了すると、プログラム制御部107
では、データメモリ部103の制御が行われて、処理結
果がさらに次の水平走査帰線期間に出力SAM部105
に転送される(ここまでが第2の処理)。さらに、次の
水平走査期間(第3の水平走査期間)において、出力S
AM部105が制御されて、処理結果(出力データ)が
外部に出力される(第3の処理)。
【0064】つまり、入力SAM部102に記憶された
1水平走査期間分の入力データは、次の水平走査期間に
おいて、必要に応じてデータメモリ部103に転送さ
れ、記憶されて、その後の水平走査期間における処理に
用いられる。
【0065】要約すると、本実施形態に係る画像DSP
11は、図4(a),(b)に示すように、水平走査期
間に、入力SAM部102に入力データを入力し、図4
(c)に示すように、ALUアレイ部104でIP変換
処理を行い、出力SAM部105から出力データを出力
する。また、図4(b),(c)に示すように、水平帰
線期間に、入力SAM部102に入力されたデータをD
SP内部のデータメモリ部103に転送し、図4
(c),(d)に示すように、DSP内部のデータメモ
リ部103とALUアレイ部104で演算されたIP変
換の結果を出力SAM部105に転送する。この動作を
パイプライン的に行う。なお、IP変換なので、入力1
ラインに対して、出力は、2倍のスピードで、2ライン
分出力する。
【0066】次に、図3に示すような基本構成を有する
DSP11におけるIP変換の具体的な処理について、
図5〜図14に関連づけて説明する。
【0067】前述したように、DSP11は、内部のメ
モリに、入力端子I1へのデータDI1と入力端子I3
へのデータDI3を蓄えておく。これらのデータを、図
5に示すように、DAT1、DAT3とする。また、D
SP11は、内部のメモリに、入力端子I2へのデータ
DI2を2ライン分蓄えておく。これらのデータを、図
5に示すように、DAT20、DAT21とする。
【0068】また、たとえば2つのデータの差の絶対値
による動き量をあらわす関数を図6のように定める。
【0069】データDAT1とデータDAT3の動き量
をMV1とし、DSP11の第2出力端子O2から出力
する。メモリ15に蓄えられた、約1フィールド前のM
V1の値で、図5のDAT20とDAT40の動き量に
相当する値と、DAT21とDAT41の動き量に相当
する値を第4入力端子I4を介してメモリ15から読み
出し、それぞれ、MV2,MV3とする。MV1とMV
2の最大値をMX1とし、MV1とMV3の最大値をM
X2とする。MX1とMX2の最小値をMX3とする。
【0070】次にたとえば、フィールド内補間のデータ
を、図7に示すように求める。すなわち、今、フィール
ド補間で求めたい点をR、DAT20上のRの左上のデ
ータをA、DAT20上のRの真上のデータをB、DA
T20上のRの右上のデータをC、DAT21上のRの
左下のデータをD、DAT21上のRの真下のデータを
E、DAT21上のRの右下のデータをFとする。
【0071】Bのデータの値と、Eのデータの値の差の
絶対値が、所定の閾値よりも小さい場合、R=(B+
E)/2をフィールド内補間の結果とする。大きい場
合、まず、A,B,C,D,E,Fの値を大きい順に並
び替える。3番目に大きい値をM3、4番目に大きい値
をM4とすると、R=(M3+M4)/2をフィールド
内補間の結果とする。
【0072】また、RとDAT3の動き量をMVRとす
る。MV1とMVRのうち大きいほうの値をMX4とす
る。MX3が、8のとき、CD=4とする。MX3が、
8より小さいとき、1フレーム前の同じ位置のCDの値
をメモリ16から読み出し、その値から1を減算し、C
Dに代入する。CDが0以下になったときは、CDを0
にする。このようにして求めたCDの値をDSP11の
第3出力端子O3からメモリ16に出力する。CDが0
のときは、MXにMX3を代入する。CDが0より大き
いときは、MXにMX4を代入する。
【0073】最後に、IP変換の結果として、RES=
(MX*R+DAT3*(8−MX))/8とし、DA
T21または、DAT20とRESを出力する。
【0074】以下に、本第実施形態に係るIP変換動作
を図8〜図14のフローチャートに関連付けてさらに詳
細に説明する。
【0075】入力データの水平帰線期間に(ST10
1)、まず以下の転送および代入処理を行う。まず、ス
テップST102において以下の転送処理を行う。DS
P11内部のデータメモリ部103上の変数RESの値
を出力SAM部105(第1出力端子)O1に転送す
る。DSP11内部のデータメモリ部103上の変数M
V1の値を出力SAM部105(第2出力端子O2)に
転送する。DSP11内部のデータメモリ部103上の
変数CDの値を出力SAM部105(第3出力端子O
3)に転送する。
【0076】次に、ステップST103において以下の
代入処理を行う。入力SAM部102(第1入力端子I
1)からのデータの値を、DSP11内部のデータメモ
リ部103上の変数DAT1に代入する。入力SAM部
102(第2入力端子)I2からのデータの値を、DS
P11内部のデータメモリ部103上の変数DAT20
に代入する。入力SAM部102(第3入力端子I3)
からのデータの値を、DSP11内部のデータメモリ部
103上の変数DAT3に代入する。入力SAM部10
2(第4入力端子I4)からのメモリ24の読み出しデ
ータの値を、DSP11内部のデータメモリ部103上
の変数MV3に代入する。入力SAM部102(第5入
力端子I5)からのメモリ25の読み出しデータの値
を、DSP11内部のデータメモリ部103上の変数C
Dに代入する。
【0077】次に、DSP11内部のデータメモリ部1
03上の変数DAT20の値とDSP11内部のデータ
メモリ部103上の変数DAT21の値を加算し、DS
P11内部のデータメモリ部103上の変数Sに代入す
る(ST104)。DSP11内部のデータメモリ部1
03上の変数Sの値を2で除算し、Sに代入する(ST
105)。DSP11内部のデータメモリ部103上の
変数DAT20の値からDSP11内部のデータメモリ
部103上の変数DAT21の値を減算し、DSP11
内部のデータメモリ部103上の変数Xに代入する(S
T106)。そして、Xが負ならば(ST107)、X
に−Xを代入し(ST108)、Xが負でなければ(S
T107)、XにXを代入する(ST109)。次に、
図9のステップST110の処理に移行する。
【0078】ステップST110においては、以下の処
理を行う。DSP11内部のデータメモリ部103上の
変数T0に、1つ左のプロセッサエレメント110のD
AT20の値を代入する。DSP11内部のデータメモ
リ部103上の変数T1に、DAT20の値を代入す
る。DSP11内部のデータメモリ部103上の変数T
2に、1つ右のプロセッサエレメント110のDAT2
0の値を代入する。DSP11内部のデータメモリ部1
03上の変数T3に、1つ左のプロセッサエレメント1
10のDAT21の値を代入する。DSP11内部のデ
ータメモリ部103上の変数T4に、DAT21の値を
代入する。DSP11内部のデータメモリ部103上の
変数T5に、1つ右のプロセッサエレメント110のD
AT21の値を代入する。
【0079】次に、T0〜T5の値を大きい順に並べ替
え、大きいほうから、DSP11内部のデータメモリ部
103上の変数M1、M2、M3、M4、M5、M6に
代入する(ST111)。次に、M3とM4の値を加算
し、DSP11内部のデータメモリ部103上の変数M
に代入する(ST112)。DSP11内部のデータメ
モリ部103上の変数Mの値を2で除算し、Mに代入す
る(ST113)。DSP11内部のデータメモリ部1
03上の変数Xの値が所定の閾値よりも大きければ(S
T114)、DSP11内部のデータメモリ部103上
の変数RにDSP11内部のデータメモリ部103上の
変数Mの値を代入する(ST115)。これに対して、
変数Xの値が所定の閾値よりも大きくなければ(ST1
14)、DSP11内部のデータメモリ部103上の変
数RにDSP11内部のデータメモリ部103上の変数
Sの値を代入する(ST116)。次に、図10のステ
ップST117の処理に移行する。
【0080】ステップST117においては、DSP1
1内部のデータメモリ部103上の変数DAT1の値か
らDSP11内部のデータメモリ部103上の変数DA
T3の値を減算し、DSP11内部のデータメモリ部1
03上の変数Xに代入する。Xが負ならば(ST11
8)、Xに−Xを代入し(ST119)、Xが負でなけ
れば(ST118)、XにXを代入する(ST12
0)。次に、Xから2を減算する(ST121)。Xが
負ならば(ST122)、Xに0を代入し(ST12
3)、Xが負でなければ(ST122)、XにXを代入
する(ST124)。さらに、Xが8より大きければ
(ST125)、Xに8を代入し(ST126)、Xが
8より大きくなければ(ST125)、XにXを代入す
る(ST127)。そして、DSP11内部のデータメ
モリ部103上の変数MV1にXを代入する(ST12
8)。次に、図11のステップST129の処理に移行
する。
【0081】ステップST129においては、DSP1
1内部のデータメモリ部103上の変数Rの値からDS
P11内部のデータメモリ部103上の変数DAT3の
値を減算し、DSP11内部のデータメモリ部103上
の変数Xに代入する。そして、Xが負ならば(ST13
0)、Xに−Xを代入し(ST131)、Xが負でなけ
れば(ST130)、XにXを代入する(ST13
2)。次に、Xから2を減算する(ST133)。次
に、Xが負ならば(ST134)、Xに0を代入し(S
T135)、Xが負でなければ(ST134)、XにX
を代入する(ST136)。さらに、Xが8より大きけ
れば(ST137)、Xに8を代入し(ST138)、
Xが8より大きくなければ(ST137)、XにXを代
入する(ST139)。そして、DSP11内部のデー
タメモリ部103上の変数MVRにXを代入する(ST
140)。次に、図12のステップST141の処理に
移行する。
【0082】ステップST141においては、DSP1
1内部のデータメモリ部103上の変数MV1とDSP
11内部のデータメモリ部103上の変数MV2の値を
比較する。そして、MV1>MV2ならば、DSP11
内部のデータメモリ部103上の変数MX1にMV1を
代入し(ST142)、MV1>MV2でなければ、D
SP11内部のデータメモリ部103上の変数MX1に
MV2を代入する(ST143)。次に、DSP11内
部のデータメモリ部103上の変数MV1とDSP11
内部のデータメモリ部103上の変数MV3の値を比較
し(ST144)、MV1>MV3ならば、DSP11
内部のデータメモリ部103上の変数MX2にMV1を
代入し(ST145)、MV1>MV3でなければ、D
SP11内部のデータメモリ部103上の変数MX2に
MV3を代入する(ST146)。
【0083】次に、DSP11内部のデータメモリ部1
03上の変数MX1とDSP11内部のデータメモリ部
103上の変数MX2の値を比較し(ST147)、M
X1>MX2ならば、DSP11内部のデータメモリ部
103上の変数MX3にMX2を代入し(ST14
8)、MX1>MX2でなければ、DSP11内部のデ
ータメモリ部103上の変数MX3にMX1を代入する
(ST149)。さらに、DSP11内部のデータメモ
リ部103上の変数MV1とDSP11内部のデータメ
モリ部103上の変数MVRの値を比較し(ST15
0)、MV1>MVRならば、DSP11内部のデータ
メモリ部103上の変数MX4にMV1を代入し(ST
151)、MV1>MVRでなければ、DSP11内部
のデータメモリ部103上の変数MX4にMVRを代入
する(ST152)。そして、図13のステップST1
53の処理に移行する。
【0084】ステップST153においては、DSP1
1内部のデータメモリ部103上の変数MX3の値と8
を比較する。そして、DSP11内部のデータメモリ部
103上の変数MX3の値が8より小さければ、DSP
11内部のデータメモリ部103上の変数CDの値を1
減算する(ST154)。一方、変数MX3の値が8よ
り小さくなければ、DSP11内部のデータメモリ部1
03上の変数CDに4を代入する(ST155)。
【0085】次に、DSP11内部のデータメモリ部1
03上の変数CDの値と0を比較し(ST156)、D
SP11内部のデータメモリ部103上の変数CDが0
より小さければ、CDに0を代入する(ST157)。
変数CDが0より小さくなければ、変数CDにCDを代
入する(ST158)。次に、DSP11内部のデータ
メモリ部103上の変数CDの値が0ならばDSP11
内部のデータメモリ部103上の変数MXにMX3の値
を代入する(ST159,ST160)。DSP11内
部のデータメモリ部103上の変数CDの値が0より大
きければDSP11内部のデータメモリ部103上の変
数MXにMX4の値を代入する(ST159,ST16
1)。そして、図14のステップST162の処理に移
行する。
【0086】ステップST162においては、(MX*
R+DAT3*(8−MX))/8を演算し、DSP1
1内部のデータメモリ部103上の変数RESに代入す
る。そして、出力の水平帰線期間に(ST163)、D
SP11内部のデータメモリ部103上の変数DAT2
1の値を出力SAM部105へ転送する(ST16
4)。次に、DSP11内部のデータメモリ部103上
の変数DAT21にDSP11内部のデータメモリ部1
03上の変数DAT20の値を代入する(ST16
5)。DSP11内部のデータメモリ部103上の変数
MV2にDSP11内部のデータメモリ部103上の変
数MV3の値を代入する(ST165)。そして、図8
のステップST101に戻って、以上の処理を繰り返
す。
【0087】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、画像データをインターレース信号からプログレッシ
ブ信号に変換する際の動き検出を、1フィールド遅延の
データに対して動き補償を行った現フィールドのデータ
と1フィールド遅延のデータに対して動き補償を行った
2フィールド遅延のデータを使い、2つのデータの差の
絶対値による動き量をあらわす関数を定め、図2に示す
ように、動き検出を行いたいピクセルRと同じ位置の現
フィールドのピクセルAと2フィールド遅延の同じ位置
のピクセルD同士のデータの動き量を求め、この値をメ
モリ15に書き込み、メモリ15から、さらに1フィー
ルド前の動き検出を行いたいピクセルRの1ライン上の
1フィールド遅延のピクセルBと3フィールド遅延の同
じ位置のピクセルE同士のデータの動き量と、動き検出
を行いたいピクセルRの1ライン下の1フィールド遅延
のピクセルCと3フィールド遅延の同じ位置のピクセル
F同士のデータの動き量を取り出し、これらの動き量を
使って動き検出を行うDSP11を設けたので、静止と
判定される部分が多くなり、フィールド間での補間がさ
れるため全体的にくっきりとした画像を得ることができ
る。また、万一動き補償が間違っていても、動きと検出
されてフィールド内補間になるためIP変換後の画像が
破綻することはない。
【0088】なお、上述した実施形態においては、本発
明に係る処理手段をDSPで構成した場合を例に説明し
たが、本発明は、これに限定されるものではなく、論理
回路を組み合わせて構成することも可能である。
【0089】図15は、論理回路を組み合わせた本発明
に係る処理手段の構成例を示すブロックである。
【0090】この処理手段200は、第1動き補償ブロ
ック(MC1)201、第2動き補償ブロック(MC
2)202、メモリコントローラ203、フィールド内
補間(INFLD)ブロック204、第1感度(SNC
1)ブロック205、第2感度(SNC2)ブロック2
06、比較(MAX2)ブロック207、比較(MAX
3)ブロック208、処理(CDEXP)ブロック20
9、処理(MIN)ブロック210、選択(SEL)ブ
ロック211、演算(MIX)ブロック212、出力
(OUTSEL)ブロック213、RAM214、およ
びPLLブロック215を有している。
【0091】各部の機能について説明する。
【0092】動き補償(MC1、MC2)ブロック20
1,202 入力された2つのフィールドの画像データを比較し、動
き補償を行い、片方のフィールドのデータに対応する位
置にずらして、もう片方のデータを、フィールド内補間
(INFLD)ブロック204、SNC1ブロック20
5、SNC2ブロック206、SELブロック211に
出力する。
【0093】メモリコントローラ203 入力データ(DAT)をRAM214に蓄え、MC1ブ
ロック201、MC2ブロック202、INFLDブロ
ック204、SELブロック211に対して、図16の
関係を満たすデータをそれぞれ出力する。また、SNC
1ブロック205の出力をRAM214に蓄え、MAX
3ブロック208に対して、図16のSNC2、SNC
3にあたる位置のデータを出力する。また、CDEXP
ブロック209の出力をRAM214に蓄え、CDEX
Pブロック209に対して、1フレーム前の同じ位置に
蓄えた値を出力する。
【0094】INFLDブロック204 図17に示すように、メモリコントローラ203から得
たデータDAT20、DAT21を、レジスタに蓄え、
それぞれ、DAT20L、DAT21Lとする。さらに
その1クロック遅延のデータをレジスタに蓄え、DAT
20C、DAT21Cとする。さらにその1クロック遅
延のデータをレジスタに蓄え、DAT20R、DAT2
1Rとする。そして、DAT20CとDAT21Cの差
分絶対値が所定の閾値より小さければ、DAT20Cと
DAT21Cの加算平均をSNC2ブロック206、M
IXブロック212に対して出力し、そうでなければ、
DAT20L、DAT20C、DAT20R、DAT2
1L、DAT21C、DAT21Rをソートし、真中の
2つの値の加算平均値をSNC2ブロック206、MI
Xブロック212に対して出力する。
【0095】SNC1ブロック205、SCN2ブロッ
ク206 2つの入力値の差分絶対値をとり、図6に従う関数で変
換した結果を出力する。SNC1ブロック205から
は、メモリコントローラ203、MAX2ブロック20
7、MAX3ブロック208に対して出力し、SNC2
ブロック206からは、MAX2ブロック207に対し
て出力する。
【0096】MAX2ブロック207 SNC1ブロック205の出力値と、SNC2ブロック
206の出力値を比較し大きい方の値をMINブロック
210に対して出力する。
【0097】MAX3ブロック208 SNC1ブロック205の出力値(SNCA)、メモリ
コントローラ203からのデータ(SNCB,SNC
C)を入力し、SNCAとSNCBを比較して大きい方
の値と、SNCAとSNCCを比較して大きい方の値を
さらに比較し、そのうちの小さい方の値を、CDEXP
ブロック209とMINブロック210に対して出力す
る。
【0098】CDEXPブロック209 MAX3ブロック208からの出力データを入力し、そ
の値が8ならば、メモリコントローラ203に対して4
を出力する。MAX3ブロック208からの出力データ
を入力し、その値が8より小さければ、メモリコントロ
ーラ203からの出力データを入力し、その値を減算
し、0より小さくなった場合は0にして、メモリコント
ローラ203に出力する。メモリコントローラ203へ
の出力値が0ならば、MINブロック210に対して0
を出力し、メモリコントローラ203への出力値が0以
外ならば、MINブロック210に対して1を出力す
る。
【0099】MINブロック210 CDEXPブロック209からのフラグを入力し、その
値が0ならば、MAX3ブロック208から入力した値
をMIXブロック212に対して出力し、そうでなけれ
ば、MAX2ブロック207から入力した値をMIXブ
ロック212に対して出力する。
【0100】SELブロック211 フィールド信号、メモリコントローラ203からのデー
タを入力し、MIXブロック212に対しては、EVE
Nフィールドの時は、図16のDAT31にあたるデー
タを出力し、ODDフィールドの時は、図16のDAT
30にあたるデータを出力する。OUTSELブロック
213に対しては、EVENフィールドの時は、図16
のDAT20にあたるデータを出力し、ODDフィール
ドの時は、図16のDAT21にあたるデータを出力す
る。
【0101】MIXブロック212 INFLDブロック204からのデータ(R)、SEL
ブロック211からのデータ(DAT3)、MINブロ
ック212からのデータ(MX)を入力し、(MX*R
+DAT3*(8−MX))/8を演算し、その結果を
OUTSELブロック213に対して出力する。
【0102】OUTSELブロック213 MIXブロック212からの出力、SELブロック21
1からの出力をそれぞれ、ライン単位でメモリに蓄え、
1ライン分ずつ2倍のスピードで出力する。
【0103】以上論理回路を組み合わせて本発明に係る
処理手段を構成しても、静止と判定される部分が多くな
り、フィールド間での補間がされるため全体的にくっき
りとした画像を得ることができる。また、万一動き補償
が間違っていても、動きと検出されてフィールド内補間
になるためIP変換後の画像が破綻することはない。す
なわち、IP変換の際の動き検出の精度を向上でき、精
度高くIP変換を行うことができる。
【0104】次に、動き補償の例を、図18に関連付け
て説明する。あるNフィールドとその次のN+1フィー
ルドにおいて、NフィールドのA点に対する動きベクト
ルを求める場合、たとえば、A点に隣接する5×5ブロ
ックの領域(図18ので示す領域)と、B点に隣接す
る5×5ブロックの領域(図18ので示す領域)の各
データの差分絶対値和、A点に隣接する5×5ブロック
の領域と、C点に隣接する5×5ブロックの領域(図
18ので示す領域)の各データの差分絶対値和、のよ
うに周辺の各画素に対してブロック単位でマッチングを
行って、差分絶対値和を求めていく。そして、もっとも
小さい差分絶対値和がある閾値よりも小さければ、A点
とその点を結ぶ直線を動きベクトルとし、その点のN+
1フィールドのデータを出力する。もっとも小さい差分
絶対値和がある閾値よりも大きかった場合、動きベクト
ルが検出されなかったものとみなし、A点のN+1フィ
ールドのデータを出力する。
【0105】本実施形態によれば、このような動き補償
を行ったうえで動き検出を行うため、静止と判定される
部分が多くなり、フィールド間での補間がされるため全
体的にくっきりとした画像が得られる。
【0106】
【発明の効果】本発明によれば、IP変換の際の動いて
いる部分でも動き補償により、静止とみなして判断で
き、フィールド間補間を行うことでくっきりとしたプロ
グレッシブ画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像信号処理装置の一実施形態を
示すブロック図である。
【図2】本発明に係る処理手段としてのDSPのIP変
換時の動き検出処理を説明するための図である。
【図3】本発明に係るDSPを構成するSIMD制御プ
ロセッサの基本的な構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態に係る画像DSPの基本的な動作を
説明するためのタイミングチャートである。
【図5】本実施形態に係るIP変換の具体的な処理につ
いて説明するための図である。
【図6】本実施形態に係るIP変換において動き量を求
める関数について説明するための図である。
【図7】本実施形態に係るIP変換におけるフィールド
内補間について説明するための図である。
【図8】本実施形態に係るIP変換の具体的な処理につ
いて説明するためのフローチャートである。
【図9】本実施形態に係るIP変換の具体的な処理につ
いて説明するためのフローチャートである。
【図10】本実施形態に係るIP変換の具体的な処理に
ついて説明するためのフローチャートである。
【図11】本実施形態に係るIP変換の具体的な処理に
ついて説明するためのフローチャートである。
【図12】本実施形態に係るIP変換の具体的な処理に
ついて説明するためのフローチャートである。
【図13】本実施形態に係るIP変換の具体的な処理に
ついて説明するためのフローチャートである。
【図14】本実施形態に係るIP変換の具体的な処理に
ついて説明するためのフローチャートである。
【図15】論理回路を組み合わせた本発明に係る処理手
段の構成例を示すブロックである。
【図16】図15の回路の各部の機能を説明するための
図である。
【図17】図15のフィールド内補間ブロックの機能を
説明するための図である。
【図18】動き補償の例を説明するための図である。
【図19】インターレース信号の説明図である。
【図20】プログレッシブ信号の説明図である。
【図21】IP変換の説明図である。
【符号の説明】
10…画像信号処理装置、11…DSP、12,15,
16…メモリ、13,14…動き補償装置、100…S
IMD制御プロセッサ、101…入力ポインタ(入力ス
キップレジスタ)、102…入力SAM部(入力レジス
タ)、103…データメモリ部(ローカルメモリ)、1
04…ALUアレイ部、105…出力SAM部(出力レ
ジスタ)、106…出力ポインタ(出力スキップレジス
タ)、107…プログラム制御部、110…要素プロセ
ッサ、200…処理手段、201…第1動き補償ブロッ
ク(MC1)、202…第2動き補償ブロック(MC
2)、203…メモリコントローラ、204…フィール
ド内補間(INFLD)ブロック、205…第1感度
(SNC1)ブロック、206…第2感度(SNC2)
ブロック、207…比較(MAX2)ブロック、208
…比較(MAX3)ブロック、209…処理(CDEX
P)ブロック、210…処理(MIN)ブロック、21
1…選択(SEL)ブロック、212…演算(MIX)
ブロック、213…出力(OUTSEL)ブロック、2
14…RAM、215…PLLブロック。

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インターレース信号のデータが存在しな
    いラインについて、動き検出を行うことにより補間デー
    タを作成し、当該補間データに基づいて画像データをイ
    ンターレース信号からプログレッシブ信号に変換する画
    像信号処理装置であって、 画像データをインターレース信号からプログレッシブ信
    号に変換する際に、連続する複数のフィールドの画像デ
    ータを用い、プログレッシブ画像を完成させる注目フィ
    ールドに対して少なくとも動き検出に使用するその他の
    フィールドの画像を動き補償によりプログレッシブ画像
    を完成させる注目フィールドの各画素の対応する画素デ
    ータ位置までずらしたデータを用いて補間データを得る
    処理手段を有する画像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 上記処理手段は、フィールド内補間のデ
    ータを求める際、前後のラインの真上と真下のデータの
    差の絶対値が所定の閾値よりも小さい場合には、前後の
    ラインの真上と真下のデータの平均値で補間し、そうで
    ない場合には、前後のラインの近傍複数画素のデータの
    中の2つの中央値のデータの平均値で補間する請求項1
    記載の画像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 上記処理手段は、要素プロセッサを1次
    元的に多並列にしたSIMD制御プロセッサを有する請
    求項1記載の画像信号処理装置。
  4. 【請求項4】 上記要素プロセッサを1次元的に多並列
    したSIMD制御プロセッサは、ビット処理である請求
    項3記載の画像信号処理装置。
  5. 【請求項5】 上記処理手段は、複数の論理回路を含む
    請求項1記載の画像信号処理装置。
  6. 【請求項6】 インターレース信号のデータが存在しな
    いラインについて、動き検出を行うことにより補間デー
    タを作成し、当該補間データに基づいて画像データをイ
    ンターレース信号からプログレッシブ信号に変換する画
    像信号処理装置であって、 演算で求められた動き量が書き込み、読み出しされる第
    1メモリと、 画像データをインターレース信号からプログレッシブ信
    号に変換する際の動き検出を、1フィールド遅延のデー
    タに対して動き補償を行った現フィールドのデータと1
    フィールド遅延のデータに対して動き補償を行った2フ
    ィールド遅延のデータを使い、2つのデータの差の絶対
    値による動き量をあらわす関数を定め、動き検出を行い
    たいピクセルRと同じ位置の現フィールドのピクセルA
    と2フィールド遅延の同じ位置のピクセルD同士のデー
    タの動き量を求め、この値を上記第1メモリに書き込
    み、当該第1メモリから、さらに1フィールド前の動き
    検出を行いたいピクセルRの1ライン上の1フィールド
    遅延のピクセルBと3フィールド遅延の同じ位置のピク
    セルE同士のデータの動き量と、動き検出を行いたいピ
    クセルRの1ライン下の1フィールド遅延のピクセルC
    と3フィールド遅延の同じ位置のピクセルF同士のデー
    タの動き量を取り出し、これらの動き量を使って動き検
    出を行う処理手段とを有する画像信号処理装置。
  7. 【請求項7】 上記処理手段は、動き検出を行いたいピ
    クセルRと同じ位置の現フィールドのピクセルAと2フ
    ィールド遅延の同じ位置のピクセルD同士のデータの動
    き量1を求め、上記第1メモリにこの動き量を書き込
    み、当該第1メモリから、さらに1フィールド前の動き
    検出を行いたいピクセルRの1ライン上の1フィールド
    遅延のピクセルBと3フィールド遅延の同じ位置のピク
    セルE同士のデータの動き量2と、動き量検出を行いた
    いピクセルRの1ライン下の1フィールド遅延のピクセ
    ルCと3フィールド遅延の同じ位置のピクセルF同士の
    データの動き量3を取り出し、動き量1と動き量2の最
    大値である動き量4と、動き量1と動き量3の最大値で
    ある動き量5を求め、動き量4と動き量5の最小値をそ
    のピクセルの動き量とし、動き量の大きいところでは、
    動き検出を行いたいピクセルRの前後のラインのピクセ
    ルB、Cからフィールド内補間によって得たデータを用
    い、動き量の小さいところでは、2フィールド遅延の同
    じ位置のピクセルDのデータを用いる請求項6記載の画
    像信号処理装置。
  8. 【請求項8】 所定画面分の値を保存する第2メモリを
    さらに有し、 上記処理手段は、動き検出を行いたいピクセルRと同じ
    位置の現フィールドのピクセルAと2フィールド遅延の
    同じ位置のピクセルD同士のデータの動き量1を求め、
    上記第1メモリにこの動き量を書き込み、当該第1メモ
    リからさらに1フィールド前の動き検出を行いたいピク
    セルRの1ライン上の1フィールド遅延のピクセルBと
    3フィールド遅延の同じ位置のピクセルE同士のデータ
    の動き量2と、動き検出を行いたいピクセルR1の1ラ
    イン下の1フィールド遅延のピクセルCと3フィールド
    遅延の同じ位置のピクセルF同士のデータの動き量3を
    取り出し、動き量1と動き量2の最大値である動き量4
    と、動き量1と動き量3の最大値である動き量5を求
    め、動き量4と動き量5の最小値である動き量6を求
    め、動き検出を行いたいピクセルRの前後のラインのピ
    クセルB、Cからフィールド内補間によって得たデータ
    と2フィールド遅延の同じ位置のピクセルD同士のデー
    タの動き量7と、動き検出を行いたいピクセルRと同じ
    位置の現フィールドのピクセルAと2フィールド遅延の
    同じ位置のピクセルD同士のデータの動き量1の最大値
    8を求め、動き量6による関数で、上記第2メモリに対
    して動き量6が所定の閾値以上であれば、上記第2メモ
    リに所定の初期値を書き込み、そうでなければ、上記第
    2メモリから読み込んだ値から1を減算し、その結果0
    より小さい値になった場合には0にして、上記第2メモ
    リに書き込み、その値が、0ならば、動き量6を動き検
    出結果とし、そうでなければ、最大値8を動き検出結果
    とし、動き量の大きいところでは、動き検出を行いたい
    ピクセルRの前後のラインのピクセルB、Cからフィー
    ルド内補間によって得たデータを用い、動き量の小さい
    ところでは、2フィールド遅延の同じ位置のピクセルD
    のデータを用いる請求項6記載の画像信号処理装置。
  9. 【請求項9】 上記処理手段は、動き量の大きいところ
    では、動き検出を行いたいピクセルRの前後のラインの
    ピクセルB、Cからフィールド内補間によって得たデー
    タを用い、動き量の小さいところでは、現フィールドの
    同じ位置のピクセルAと2フィールド遅延の同じ位置の
    ピクセルDのデータの平均値を用いる請求項7記載の画
    像信号処理装置。
  10. 【請求項10】 上記処理手段は、動き量の大きいとこ
    ろでは、動き検出を行いたいピクセルRの前後のライン
    のピクセルB、Cからフィールド内補間によって得たデ
    ータを用い、動き量の小さいところでは、現フィールド
    の同じ位置のピクセルAと2フィールド遅延の同じ位置
    のピクセルDのデータの平均値を用いる請求項8記載の
    画像信号処理装置。
  11. 【請求項11】 上記処理手段は、フィールド内補間の
    データを求める際、前後のラインの真上と真下のデータ
    の差の絶対値が所定の閾値よりも小さい場合には、前後
    のラインの真上と真下のデータの平均値で補間し、そう
    でない場合には、前後のラインの近傍複数画素のデータ
    の中の2つの中央値のデータの平均値で補間する請求項
    6記載の画像信号処理装置。
  12. 【請求項12】 上記処理手段は、フィールド内補間の
    データを求める際、前後のラインの真上と真下のデータ
    の差の絶対値が所定の閾値よりも小さい場合には、前後
    のラインの真上と真下のデータの平均値で補間し、そう
    でない場合には、前後のラインの近傍複数画素のデータ
    の中の2つの中央値のデータの平均値で補間する請求項
    7記載の画像信号処理装置。
  13. 【請求項13】 上記処理手段は、フィールド内補間の
    データを求める際、前後のラインの真上と真下のデータ
    の差の絶対値が所定の閾値よりも小さい場合には、前後
    のラインの真上と真下のデータの平均値で補間し、そう
    でない場合には、前後のラインの近傍複数画素のデータ
    の中の2つの中央値のデータの平均値で補間する請求項
    8記載の画像信号処理装置。
  14. 【請求項14】 上記処理手段は、要素プロセッサを1
    次元的に多並列にしたSIMD制御プロセッサを有する
    請求項6記載の画像信号処理装置。
  15. 【請求項15】 上記処理手段は、要素プロセッサを1
    次元的に多並列にしたSIMD制御プロセッサを有する
    請求項7記載の画像信号処理装置。
  16. 【請求項16】 上記処理手段は、要素プロセッサを1
    次元的に多並列にしたSIMD制御プロセッサを有する
    請求項8記載の画像信号処理装置。
  17. 【請求項17】 上記要素プロセッサを1次元的に多並
    列したSIMD制御プロセッサは、ビット処理である請
    求項14記載の画像信号処理装置。
  18. 【請求項18】 上記要素プロセッサを1次元的に多並
    列したSIMD制御プロセッサは、ビット処理である請
    求項15記載の画像信号処理装置。
  19. 【請求項19】 上記要素プロセッサを1次元的に多並
    列したSIMD制御プロセッサは、ビット処理である請
    求項16記載の画像信号処理装置。
  20. 【請求項20】 上記処理手段は、複数の論理回路を含
    む請求項6記載の画像信号処理装置。
  21. 【請求項21】 インターレース信号のデータが存在し
    ないラインについて、動き検出を行うことにより補間デ
    ータを作成し、当該補間データに基づいて画像データを
    インターレース信号からプログレッシブ信号に変換する
    画像信号処理装置であって、 画像データをインターレース信号からプログレッシブ信
    号に変換する際の動き検出を、1フィールド遅延のデー
    タに対して動き補償を行った現フィールドのデータと、
    1フィールド遅延のデータに対して補償を行った2フィ
    ールド遅延のデータと、1フィールド遅延のデータから
    補間して作成したデータと、前フィールドの動き検出結
    果とを使用して行い、動いている領域は、1フィールド
    遅延のデータから、補間して補間データを作成し、静止
    している領域は、現フィールドのデータから、補間デー
    タを作成する処理手段を有する画像信号処理装置。
  22. 【請求項22】 上記処理手段は、要素プロセッサを1
    次元的に多並列にしたSIMD制御プロセッサを有する
    請求項21記載の画像信号処理装置。
  23. 【請求項23】 上記要素プロセッサを1次元的に多並
    列したSIMD制御プロセッサは、ビット処理である請
    求項22記載の画像信号処理装置。
  24. 【請求項24】 上記処理手段は、複数の論理回路を含
    む請求項21記載の画像信号処理装置。
  25. 【請求項25】 インターレース信号のデータが存在し
    ないラインについて、動き検出を行うことにより補間デ
    ータを作成し、当該補間データに基づいて画像データを
    インターレース信号からプログレッシブ信号に変換する
    画像信号処理方法であって、 画像データをインターレース信号からプログレッシブ信
    号に変換する際に、連続する複数のフィールドの画像デ
    ータを用い、プログレッシブ画像を完成させる注目フィ
    ールドに対して少なくとも動き検出に使用するその他の
    フィールドの画像を動き補償によりプログレッシブ画像
    を完成させる注目フィールドの各画素の対応する画素デ
    ータ位置までずらしたデータを用いて補間データを得る
    画像信号処理方法。
  26. 【請求項26】 フィールド内補間のデータを求める
    際、前後のラインの真上と真下のデータの差の絶対値が
    所定の閾値よりも小さい場合には、前後のラインの真上
    と真下のデータの平均値で補間し、そうでない場合に
    は、前後のラインの近傍複数画素のデータの中の2つの
    中央値のデータの平均値で補間する請求項25記載の画
    像信号処理方法。
  27. 【請求項27】 インターレース信号のデータが存在し
    ないラインについて、動き検出を行うことにより補間デ
    ータを作成し、当該補間データに基づいて画像データを
    インターレース信号からプログレッシブ信号に変換する
    画像信号処理方法であって、 画像データをインターレース信号からプログレッシブ信
    号に変換する際の動き検出を、1フィールド遅延のデー
    タに対して動き補償を行った現フィールドのデータと1
    フィールド遅延のデータに対して動き補償を行った2フ
    ィールド遅延のデータを使い、2つのデータの差の絶対
    値による動き量をあらわす関数を定め、動き検出を行い
    たいピクセルRと同じ位置の現フィールドのピクセルA
    と2フィールド遅延の同じ位置のピクセルD同士のデー
    タの動き量を求め、この値を第1メモリに書き込み、当
    該第1メモリから、さらに1フィールド前の動き検出を
    行いたいピクセルRの1ライン上の1フィールド遅延の
    ピクセルBと3フィールド遅延の同じ位置のピクセルE
    同士のデータの動き量と、動き検出を行いたいピクセル
    Rの1ライン下の1フィールド遅延のピクセルCと3フ
    ィールド遅延の同じ位置のピクセルF同士のデータの動
    き量を取り出し、これらの動き量を使って動き検出を行
    う画像信号処理方法。
  28. 【請求項28】 動き検出を行いたいピクセルRと同じ
    位置の現フィールドのピクセルAと2フィールド遅延の
    同じ位置のピクセルD同士のデータの動き量1を求め、
    上記第1メモリにこの動き量を書き込み、当該第1メモ
    リから、さらに1フィールド前の動き検出を行いたいピ
    クセルRの1ライン上の1フィールド遅延のピクセルB
    と3フィールド遅延の同じ位置のピクセルE同士のデー
    タの動き量2と、動き量検出を行いたいピクセルRの1
    ライン下の1フィールド遅延のピクセルCと3フィール
    ド遅延の同じ位置のピクセルF同士のデータの動き量3
    を取り出し、動き量1と動き量2の最大値である動き量
    4と、動き量1と動き量3の最大値である動き量5を求
    め、動き量4と動き量5の最小値をそのピクセルの動き
    量とし、動き量の大きいところでは、動き検出を行いた
    いピクセルRの前後のラインのピクセルB、Cからフィ
    ールド内補間によって得たデータを用い、動き量の小さ
    いところでは、2フィールド遅延の同じ位置のピクセル
    Dのデータを用いる請求項27記載の画像信号処理方
    法。
  29. 【請求項29】 動き検出を行いたいピクセルRと同じ
    位置の現フィールドのピクセルAと2フィールド遅延の
    同じ位置のピクセルD同士のデータの動き量1を求め、
    上記第1メモリにこの動き量を書き込み、当該第1メモ
    リからさらに1フィールド前の動き検出を行いたいピク
    セルRの1ライン上の1フィールド遅延のピクセルBと
    3フィールド遅延の同じ位置のピクセルE同士のデータ
    の動き量2と、動き検出を行いたいピクセルR1の1ラ
    イン下の1フィールド遅延のピクセルCと3フィールド
    遅延の同じ位置のピクセルF同士のデータの動き量3を
    取り出し、動き量1と動き量2の最大値である動き量4
    と、動き量1と動き量3の最大値である動き量5を求
    め、動き量4と動き量5の最小値である動き量6を求
    め、動き検出を行いたいピクセルRの前後のラインのピ
    クセルB、Cからフィールド内補間によって得たデータ
    と2フィールド遅延の同じ位置のピクセルD同士のデー
    タの動き量7と、動き検出を行いたいピクセルRと同じ
    位置の現フィールドのピクセルAと2フィールド遅延の
    同じ位置のピクセルD同士のデータの動き量1の最大値
    8を求め、動き量6による関数で、所定画面分の値を保
    存する第2メモリに対して動き量6が所定の閾値以上で
    あれば、上記第2メモリに所定の初期値を書き込み、そ
    うでなければ、上記第2メモリから読み込んだ値から1
    を減算し、その結果0より小さい値になった場合には0
    にして、上記第2メモリに書き込み、その値が、0なら
    ば、動き量6を動き検出結果とし、そうでなければ、動
    き量8を動き検出結果とし、動き量の大きいところで
    は、動き検出を行いたいピクセルRの前後のラインのピ
    クセルB、Cからフィールド内補間によって得たデータ
    を用い、動き量の小さいところでは、2フィールド遅延
    の同じ位置のピクセルDのデータを用いる請求項27記
    載の画像信号処理方法。
  30. 【請求項30】 動き量の大きいところでは、動き検出
    を行いたいピクセルRの前後のラインのピクセルB、C
    からフィールド内補間によって得たデータを用い、動き
    量の小さいところでは、現フィールドの同じ位置のピク
    セルAと2フィールド遅延の同じ位置のピクセルDのデ
    ータの平均値を用いる請求項28記載の画像信号処理方
    法。
  31. 【請求項31】 動き量の大きいところでは、動き検出
    を行いたいピクセルRの前後のラインのピクセルB、C
    からフィールド内補間によって得たデータを用い、動き
    量の小さいところでは、現フィールドの同じ位置のピク
    セルAと2フィールド遅延の同じ位置のピクセルDのデ
    ータの平均値を用いる請求項29記載の画像信号処理方
    法。
  32. 【請求項32】 フィールド内補間のデータを求める
    際、前後のラインの真上と真下のデータの差の絶対値が
    所定の閾値よりも小さい場合には、前後のラインの真上
    と真下のデータの平均値で補間し、そうでない場合に
    は、前後のラインの近傍複数画素のデータの中の2つの
    中央値のデータの平均値で補間する請求項27記載の画
    像信号処理方法。
  33. 【請求項33】 フィールド内補間のデータを求める
    際、前後のラインの真上と真下のデータの差の絶対値が
    所定の閾値よりも小さい場合には、前後のラインの真上
    と真下のデータの平均値で補間し、そうでない場合に
    は、前後のラインの近傍複数画素のデータの中の2つの
    中央値のデータの平均値で補間する請求項28記載の画
    像信号処理方法。
  34. 【請求項34】 フィールド内補間のデータを求める
    際、前後のラインの真上と真下のデータの差の絶対値が
    所定の閾値よりも小さい場合には、前後のラインの真上
    と真下のデータの平均値で補間し、そうでない場合に
    は、前後のラインの近傍複数画素のデータの中の2つの
    中央値のデータの平均値で補間する請求項29記載の画
    像信号処理方法。
  35. 【請求項35】 インターレース信号のデータが存在し
    ないラインについて、動き検出を行うことにより補間デ
    ータを作成し、当該補間データに基づいて画像データを
    インターレース信号からプログレッシブ信号に変換する
    画像信号処理方法であって、 画像データをインターレース信号からプログレッシブ信
    号に変換する際の動き検出を、1フィールド遅延のデー
    タに対して動き補償を行った現フィールドのデータと、
    1フィールド遅延のデータに対して補償を行った2フィ
    ールド遅延のデータと、1フィールド遅延のデータから
    補間して作成したデータと、前フィールドの動き検出結
    果とを使用して行い、動いている領域は、1フィールド
    遅延のデータから、補間して補間データを作成し、静止
    している領域は、現フィールドのデータから、補間デー
    タを作成する画像信号処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103763500A (zh) * 2011-01-04 2014-04-30 晨星软件研发(深圳)有限公司 一种具有移动补偿的解交错影像处理装置及其相关方法

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