JP2002057897A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002057897A
JP2002057897A JP2001152203A JP2001152203A JP2002057897A JP 2002057897 A JP2002057897 A JP 2002057897A JP 2001152203 A JP2001152203 A JP 2001152203A JP 2001152203 A JP2001152203 A JP 2001152203A JP 2002057897 A JP2002057897 A JP 2002057897A
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unit
calibration
image
test chart
forming apparatus
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JP2001152203A
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Koji Ichikawa
幸治 市川
Makoto Tsugita
誠 次田
Tetsuo Ashida
哲郎 芦田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像手段とプリント手段のキャリブレーショ
ンを適切に行う。 【解決手段】 撮像位置にセットされたカメラ用テスト
チャート80を撮像する。カメラ側のキャリブレーショ
ン制御部75は、撮像により得られた画像データの特性
値とテストチャートの特性値より、WB補正部44、フ
レア補正部45、γ変換部46のキャリブレーションを
行う。次に、プリンタ用テストチャート81をプリント
する。キャリブレーション済みのカメラ部24でプリン
タ用テストチャート81を撮像する。プリンタ側のキャ
リブレーション制御部76は、カメラ部24より送られ
た画像データの特性値とテストチャートの特性値より、
グレイバランス補正部54、階調変換部55のキャリブ
レーションを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動証明写
真作製装置等に用いられる画像形成装置に関し、更に詳
しくは、撮像手段とプリント手段とのキャリブレーショ
ンを適切に実行する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】代金を投入してから、ボタン操作によっ
て簡単な指示を与えるだけで、免許証用証明写真やパス
ポート用証明写真を手軽に作成することができる自動証
明写真作製装置が広く知られている。この自動証明写真
作製装置は、ボックスが仕切り壁で撮影室と写真作製室
とに仕切られている。撮影室内には、椅子、照明設備、
操作ボタン等が設けられている。写真作製室には、撮像
部とプリント部とからなる画像形成装置が収納されてい
る。
【0003】一般的に、画像形成装置では、撮像特性や
プリント特性が変動すると、プリントした画像の画質が
変化する。例えば、撮像部として用いられる電子スチル
カメラでは、CCD等の撮像素子が経時変化したり、照
明設備が経時変化したりすると、撮像特性が変動してく
る。また、プリント部では、記録材料の製造バラツキ
や、環境条件(温度や湿度など)の違いにより濃度変動
が発生したりする。この経時変化や、環境若しくは照明
条件の変動があっても、一定の画質を維持するために、
所定日時毎、修理や部品交換毎、あるいは記録材料の補
充毎に、画像形成装置のキャリブレーションを実行する
ことが必要である。
【0004】画像形成装置のキャリブレーションとし
て、特開平6−233179号公報には、撮影室内に人
物が居ない間にカメラの絞り調節及びカラーバランス調
節を行うことが開示されている。また、特開平10−6
3047号公報には、気温、印刷ページ数、トナー残量
等をチェックし、温度条件や経時変化が発生していると
予測されるときに、プリンタのキャリブレーション要求
をユーザに発することが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に記
載された画像形成装置では、それぞれ、撮像手段若しく
はプリント手段の一方のキャリブレーションのみを行っ
ている。このため、両方の特性が変動している場合に
は、十分なキャリブレーション効果を得ることができな
かった。
【0006】本発明は上記問題点を考慮してなされたも
のであり、撮像手段とプリント手段のキャリブレーショ
ンを適切に行うことができる画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の画像形成装置は、被写体を撮像して
画像データを出力する撮像手段と、前記撮像手段からの
画像データに基づいて画像をプリントするプリント手段
と、前記撮像手段における撮像特性の変動と前記プリン
ト手段におけるプリント特性の変動を補正するキャリブ
レーション手段とを備え、前記撮像手段により第1のテ
ストチャートを撮像し、得られた画像データから撮像手
段のキャリブレーションを行った後、前記プリント手段
によりプリントされた第2のテストチャートを撮像手段
により撮像し、得られた画像データからプリント手段の
キャリブレーションを行うようにしたものである。撮像
手段とプリント手段の両方のキャリブレーションを行っ
ているから、撮影条件が変動した場合でも適切なキャリ
ブレーションを行うことができる。
【0008】請求項2記載の画像形成装置は、被写体を
撮像して画像データを出力する撮像手段と、前記撮像手
段からの画像データに基づいて画像をプリントするプリ
ント手段と、前記撮像手段における撮像特性の変動と前
記プリント手段におけるプリント特性の変動を補正する
キャリブレーション手段とを備え、第1のテストチャー
トと前記プリント手段によりプリントされた第2のテス
トチャートとを撮像手段で撮像し、前記第1のテストチ
ャートの画像データより撮像手段のキャリブレーション
を行った後、前記第2のテストチャートの画像データよ
り前記プリント手段のキャリブレーションを行うように
したものである。撮像手段とプリント手段のキャリブレ
ーションを1回の撮像により行っているから、キャリブ
レーション作業を短時間で完了することができる。
【0009】上記画像形成装置は、被写体の撮影及びプ
リントを行う撮影モードと、撮像手段とプリント手段の
キャリブレーションを行うキャリブレーションモードと
の間で切り替え可能とすることが好ましい。また、上記
第1及び第2のテストチャートを、それぞれ濃度の異な
る複数のグレイパッチから構成することができ、また、
これらのテストチャートを適正な位置にセットするため
のガイド枠を撮像手段に設けても良い。また、キャリブ
レーション手段を、撮像手段とプリント手段の少なくと
も一方に設けるようにしても良い。これにより、キャリ
ブレーション機能を有さない撮像手段又はプリント手段
を画像形成装置に適用することができるから、ハードウ
ェアのコストを低く抑えることが可能となる。
【0010】また、ホワイトバランス補正処理と、フレ
ア補正処理と、γ変換処理において用いられる補正パラ
メータの値を調整することで撮像手段のキャリブレーシ
ョンを行うことができる。また、グレイバランス補正処
理と階調補正処理において用いられる補正パラメータの
値を調整することでプリント手段のキャリブレーション
を行うことができる。
【0011】また、撮像手段及び前記プリント手段のキ
ャリブレーション実行条件を記憶する記憶手段とキャリ
ブレーション実行条件を満たしているか否かを検出する
検出手段と、キャリブレーション実行条件を満たした場
合に外部機器に対してキャリブレーション要求信号を出
力する出力手段とを備えたことを特徴としている。これ
により、キャリブレーション要求が自動的にオペレータ
に通知されるため、キャリブレーション作業の効率化を
図ることができる。
【0012】また、第1及び第2のテストチャート交換
条件を記憶する記憶手段と、テストチャート交換条件を
満たしているか否かを検出する検出手段と、テストチャ
ート交換条件を満たした場合に外部機器に対してテスト
チャート交換要求信号を出力する出力手段とを備えたこ
とを特徴としている。これにより、自動的にテストチャ
ート交換要求をオペレータに通知することが可能とな
る。
【0013】また、撮影モードにおける利用停止条件を
記憶する記憶手段と、利用停止条件を満たしているか否
かを検出する検出手段と、利用停止条件を満たした場合
に撮影モードにおける利用を停止する制御手段と、撮影
モードにおける利用停止の旨を表示する表示手段とを備
えたことを特徴としている。温湿度が高い場合など、撮
影条件が悪い場合に撮影モードでの利用を停止すること
で、画質の悪い写真がプリントされるのを防止すること
ができる。さらに、利用停止条件を満たした場合に外部
機器に対して利用停止情報を出力するとともに、外部機
器から撮影モードでの利用再開時間情報を入力する入出
力手段を備え、表示手段に撮影モードでの利用再開時間
を表示しても良い。
【0014】また、本発明は、所定位置に着座した人物
の写真を作成するための写真作製装置に本発明を適用す
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1において、自動証明写真作製
装置10は、ボックス9が仕切壁11によって撮影室1
2と写真作製室13とに分けられている。撮影室12に
は、撮影時に被撮影者が着座するための椅子14が設け
られている。椅子14は、撮影室に固定されたネジ筒1
4bに対し尻掛け部14aを回転させることにより高さ
調節が可能となっている。
【0016】仕切壁11には、撮影窓15及び操作パネ
ル16が取り付けられている。撮影窓15の上方には主
照明部17が、撮影窓15の下方には補助照明部20
が、撮影室11の後方側の壁面には背面照明部(図示せ
ず)が配されている。この主照明部17,補助照明部2
0,背面照明部はハロゲンランプや蛍光灯等の白色光源
で構成され、光照射が常時行われている。撮影窓15に
は、撮像された被写体像の他、プリント指令や代金投入
指令等が表示される。操作パネル16は、撮影ボタンや
プリントボタン、プリントサイズ変更ボタン等が設けら
れており、撮影窓15に表示された指示に従って使用者
が操作する。また、仕切壁11には、金銭投入口21及
び釣り銭口22が設けられている。
【0017】ボックス9の外周部には、プリント済みの
写真を外部に排出する取り出し口23が設けられ、使用
者はこの取り出し口23からプリント写真を取り出すこ
とができる。
【0018】図2に写真作製室13の構造を示す。写真
作製室13は、撮像手段としてのカメラ部24,プリン
ト部25,金銭ユニット27,ディスプレイ28,磁気
リーダ29,通信インターフェイス(I/F)85,タ
イマ回路86,用紙カウンタ87及び温度・湿度センサ
88と、これらの動作制御を行うシステムコントローラ
30とから構成される。システムコントローラ30に
は、画像データを記憶する画像メモリ31、後述するキ
ャリブレーション条件等を記憶するシステムRAM38
と、後述するキャリブレーション時に用いられる操作入
力部32が接続される。システムコントローラ30は、
通信I/F85及び通信回線97を通してシステム管理
コンピュータ98に接続され、信号の送受信を行うこと
ができる。なお、通信回線97としては、一般の電話回
線でも良いし、又はシステム専用回線を用いても良い。
さらに、通信回線97を省略して電波を利用して信号の
送受信を行っても良く、この場合には無線伝送手段が用
いられる。
【0019】金銭ユニット27は、金銭投入口21より
投入される金銭を検出し、処理手数料分の金銭が投入さ
れたときに撮像動作及びプリント動作を開始するための
開始信号をシステムコントローラ30に送る。また、金
銭ユニット27は、システムコントローラ30からの払
い出し信号により、余剰分の金銭を釣り銭出口22に払
い出す。
【0020】カメラ部24は、市販型の電子スチルカメ
ラが用いられ、撮像レンズ33、CCD等の固体撮像素
子34、画像データ処理回路35から構成される。撮影
窓15から入射した被写体光は、画像データ処理回路3
5において電気的な画像信号に変換された後、デジタル
変換される。デジタル変換によって生成された画像デー
タがシステムコントローラ30に送られる。システムコ
ントローラ30では、ドライバ36を介してディスプレ
イ28に画像を連続的に表示する。ディスプレイ28に
表示された画像はハーフミラー37により反射され、撮
影窓15に表示される。また、プリントが指示された時
には、カメラ部24から出力された画像データは、画像
メモリ31に一時記憶される。
【0021】プリント部25は、画像メモリ31から読
み出した画像データをプリント信号に変換するプリント
データ処理回路40と、このプリント信号に基づいて感
光材料42に画像記録を行う露光装置41と、現像転写
装置74とから構成されている。感光材料42は、マガ
ジン71に収納した状態でプリント部25にセットされ
る。現像転写装置74は、感光材料42に水を加えてか
らシート形態の受像材料に重ね、加圧・加熱して受像材
料にポジ像を転写する。そして、感光材料42を剥離し
た後、受像材料を証明写真として取り出し口23から排
出する。
【0022】図3は、カメラ部24及びプリント部25
の信号処理系を示したものである。撮像レンズ33を透
過した被写体光は、固体撮像素子34において光電変換
が行われ、電気的な画像信号に変換される。この画像信
号は、A/D変換器43においてデジタル変換され、赤
色データ(Rデータ)、緑色データ(Gデータ)、青色
データ(Bデータ)からなる画像データが生成される。
デジタル変換によって得られた画像データは、ホワイト
バランス(WB)補正部44に送られる。WB補正部4
4では、各色毎に定められたゲインを入力信号に乗じて
Rデータ、Gデータ、Bデータのバランスを調節する。
キャリブレーションでは、RデータとBデータのゲイン
をそれぞれ決定する。
【0023】ホワイトバランスの調整が行われた画像デ
ータは、フレア補正部45に送られる。フレア補正部4
5では、例えばRデータについて、 Rout =Rin−K・α なる演算を行って、フレアの発生に起因する光量増加を
抑制する。ここで、RinはRデータの入力、Rout はR
データの出力、Kは過度の補正を防止するために0〜1
の間で定められた定数であり、カメラメーカによって予
め設定される。αはフレア補正量を表す。また、Gデー
タ及びBデータについても同様のデータ処理が行われ
る。なお、このαは各色とも同じ値であり、キャリブレ
ーションによって決定される。
【0024】フレア補正が行われた画像データはMTX
演算部46において固体撮像素子34の感度特性等が補
正された後、γ変換部47に送られる。γ変換部47で
は、各色データの階調値の変換が行われ、固体撮像素子
34の分光特性を補正する。以上のデータ処理がなされ
たR、G、Bの画像データは、輝度・色差変換部50で
輝度・色差データに変換され、データ圧縮部51に送ら
れてデータ圧縮が行われる。圧縮された画像データは、
システムコントローラ31を介してプリント部25に送
られる。
【0025】プリント部25に送られた画像データは、
データ復元部52においてデータの展開が行われて輝度
・色差データに戻された後、RGB変換部53に送られ
てR、G、Bの原色データに変換される。変換された原
色データは、グレイバランス補正部54に送られ、R、
G、Bゲインが乗ぜられて色データのバランスが調整さ
れる。そして、階調補正部55に送られ、感光材料42
の発色特性を考慮した露光を与えるための階調値の変換
が行われる。
【0026】上記の補正が行われた原色データは、MT
X変換部56に送られて周知のカラーマスキング処理が
行われ、YMC変換部57に送られる。YMC変換部5
7では、R、G、Bの原色データをイエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)からなる補色データに変換
して、露光装置41に送る。
【0027】図4に示すように、露光装置41は、光走
査部61と紙送り部62から構成されている。光走査部
61は、3種類のレーザーダイオード(LD)62c,
62m,62yを備えている。LD62c,62m,6
2yは、波長の異なるレーザ光を感光材料42に照射し
て、感光材料42のシアン、マゼンタ、イエロー発色層
を露光する。これにより、シアン、マゼンタ、イエロー
の各色画像の潜像が感光材料42に記録される。これら
のLD62c,62m,62yは、プリントコントロー
ラ60により、対応する色データに応じてレーザ光の強
度が制御される。LD62c,62m,62yからのレ
ーザ光は、コリメータレンズ63c,63m,63y
と、シリンドリカルレンズ64c,64m,64yと、
ポリゴンミラー65と、fθレンズ66とを経て感光材
料42に入射する。
【0028】ポリゴンミラー65はモータ70により高
速回転され、周知のように、感光材料42の幅方向(主
走査方向)にレーザ光を振り、ポリゴンミラー65の1
面につき1回の主走査を行う。モータ70はドライバ7
0aを介してプリントコントローラ60により回転制御
される。fθレンズ66及びシリンドリカルレンズ67
からなる結像光学系により、3本のレーザ光が主走査方
向にずれた状態で感光材料42に結像される。さらに、
プリントコントローラ60の遅延回路によってそのずれ
分だけLDの発光タイミングが制御されるため、同一画
素の色データで強度変調された3本のレーザ光のスポッ
トは感光材料42上では同じ位置に照射され、3色のド
ットの潜像が重複記録される。
【0029】マガジン71から引き出された感光材料4
2は、送りローラ対72によりニップされて、主走査方
向と垂直な副走査方向に搬送される。送りローラ対72
は、モータ73及びドライバ73aを介してプリントコ
ントローラ60により回転制御される。そして、ポリゴ
ンミラー65によって1回の主走査が終わると、1ライ
ン分だけ副走査方向に間欠送りされる。1コマ分の画像
記録が終了すると、図示しないカッタにより露光済みの
感光材料42が未露光部分から切り離される。切り離さ
れた感光材料42は送りローラ対72により現像/転写
装置74(図2参照)に搬送される。この現像/転写装
置74では、露光済みの感光材料42とシート状の受像
シートとを密着させた状態で加熱することにより、感光
材料42に記録された画像を熱現像して受像シートに転
写する。そして、感光材料42を剥離した受像シートを
プリント写真として取り出し口23に排出する。
【0030】画像形成装置を構成する各部品の経時変化
や、温度や湿度の変化等の環境変化、照明部の経時変
化、画像形成装置の部品交換や照明部のランプ交換によ
って、プリント写真の画質に変動が生じる。また、感光
材料42のロット番号の違いによっても画質変動が発生
する。このため、カメラ部24及びプリント部25にお
いてテストチャートを用いたキャリブレーションが行わ
れ、かかる画質変動を是正する。図3において、画像デ
ータ処理回路35には、WB補正部44、フレア補正部
45、γ変換部46のキャリブレーションを行うキャリ
ブレーション制御部75が設けられている。また、プリ
ントデータ処理回路40には、グレイバランス補正部5
4及び階調補正部55のキャリブレーションを行うキャ
リブレーション制御部76が設けられている。
【0031】図5に示すように、カメラ部24のキャリ
ブレーションに用いられるカメラ用テストチャート80
は、無彩色(グレイ)の6つのパッチ(P1〜P6)に
より構成される。この6つのパッチの光学濃度は相異な
っており、パッチの番号が増えるに従って高くなる。な
お、パッチP1の光反射率は90%以上であることが望
ましく、パッチP6の光反射率は5%以下であることが
望ましい。これらのパッチP1〜P6の正確な光反射率
の値は、カメラ側のキャリブレーション制御部75に接
続された補正データメモリ77に予め書き込まれてい
る。
【0032】図6に示すように、プリント部25のキャ
リブレーションに用いられるプリンタ用テストチャート
81は、無彩色の9つのパッチ(P10〜P18)で構
成される。この9つのパッチ(P10〜P18)の光学
濃度は相異なっており、パッチ番号が増えるに従って高
くなる。なお、パッチP10及びテストチャートの端縁
部81aは白色であり、パッチP18は黒色となってい
る。また、中央のパッチP14はグレイバランス補正部
54のキャリブレーションに用いられ、その光学濃度は
75%程度となるように定められる。
【0033】以下、図7に示すフローチャートを用い
て、キャリブレーション処理の手順について説明する。
写真作製装置10は、通常はカメラ部24によって被写
体の撮影を行い、プリント部25によって被写体画像の
プリントを行う撮影モードに設定されている。オペレー
タは、写真作製室13の扉を開いてから、操作入力部3
2を介してカメラキャリブレーションモードに設定す
る。チャート保持具(図示せず)を基準撮影位置に搬送
する。この基準撮影位置は、椅子14の上方で、撮影窓
15に対面する位置である。
【0034】カメラ用テストチャート80をチャート保
持具にセットして、カメラ部24で撮像する。図8に示
すように、カメラ部24の背面には、LCDパネル90
が設けられており、これにカメラ用テストチャート80
の像が表示される。このLCDパネル90には、外ガイ
ド枠91と内ガイド枠92とが貼り付けられている。カ
メラ用テストチャート80の像の縁端が外ガイド枠91
と内ガイド枠92との間に入るように、ズームボタン2
4aを用いて倍率調節を行う。これにより、各パッチを
適切な位置、大きさで撮像することができる。
【0035】カメラ用テストチャート80の撮像が行わ
れると、システムコントローラ31からカメラ側のキャ
リブレーション制御部75にキャリブレーション命令が
送られる。そして、撮像により得られたカメラ用テスト
チャート80の画像データが、A/D変換部43よりキ
ャリブレーション制御部75に送られ、パッチP1〜パ
ッチP6のRGBの画像データが内部メモリに書き込ま
れる。
【0036】カメラ側のキャリブレーション制御部75
は、パッチP1の画像データをWB補正部44に送り、
WB補正部44からの出力データ(R1,G1,B1)
の値を読み出す。キャリブレーション制御部75は、W
B補正部44の内部メモリに書き込まれているRゲイン
(Rgp)、Gゲイン(Ggp)、Bゲイン(Bgp)の値よ
り、 Rgn=G1×Rgp/R1 Ggn=1 Bgn=G1×Bgp/B1 なる演算を行って、新たなゲイン(Rgn、Ggn、Bgn)
の値を算出し、WB補正部44の内部メモリに書き込
む。
【0037】次にフレア補正部45のキャリブレーショ
ンが行われる。このキャリブレーションでは、パッチP
1及びパッチP6のGデータが、キャリブレーションが
終了したWB補正部44に送られ、ここでWB調整を行
い、その出力データから各色共通のフレア補正量αの再
設定を行う。ここで、図9のグラフを用いて、フレア補
正量αの算出手段を説明する。同図において、横軸はグ
レイパッチP1,P6の反射率を対数表示したもの(補
正データメモリ77に予め書き込まれている)であり、
Re1はパッチP1の反射率を、Re6はパッチP6の反射
率を示す。また、図の縦軸は、フレア補正部45に入力
されるGデータの値を対数表示したものであり、QL1は
パッチP1におけるGデータを、QL6はパッチP6にお
けるGデータの値を示す。
【0038】フレアが生じていないときは、パッチ反射
率とデータ値との関係は、符号82で示す直線で表され
るが、フレアの影響によりデータ値がαだけ増加するた
め、実際は符号83で示す曲線となる。ここで、パッチ
P1のように光反射率が高い場合ではフレアの影響が無
視できるほど小さいと仮定すると、次式が成立する。 log(Re1):log(Re6)=log(QL1):log(QL6-α) キャリブレーション制御部75は、上式からフレア補正
量αを算出し、フレア補正部45の内部メモリに書き込
む。
【0039】次にγ変換部47のキャリブレーションが
行われる。γ変換部47では、10ビットの階調値で表
される入力データを、8ビットの階調値に変換して出力
する。カメラ側のキャリブレーション制御部75は、全
パッチP1〜P6のGデータを、キャリブレーション済
みのWB補正部44及びフレア補正部45でデータ処理
してから、Gデータを入力値(G1i〜G6i)として
取り込む。補正データメモリ77には、γ変換後におけ
る、パッチP1〜パッチP6のGデータの標準値(G1
a〜G6a)が書き込まれている。図10に示すよう
に、パッチP1〜パッチP6のGデータの入力値に対
し、補正データメモリ77から読み出した標準値を出力
値とする点S1〜S6をプロットする。そして、始点S
0及び終点S7とを含めた8つの点による高次多項式近
似を行って符号84で示される新たなγ変換テーブルを
作成し、γ変換部47のテーブルメモリに書き込む。
【0040】上記動作により、カメラ部24のキャリブ
レーションが終了する。次に、オペレータは操作入力部
32を介してプリンタキャリブレーションモードに設定
し、プリンタ用テストチャート81のプリントを指示す
る。システムコントローラ30は、画像メモリ31に記
憶されているプリンタ用テストチャート81を読み出
し、これをプリンタ部25に送ってプリントを行う。プ
リントされたプリンタ用テストチャート81をチャート
保持具にセットして撮像すると、プリント部25のキャ
リブレーションが開始する。カメラ部24において撮像
され、キャリブレーション済みの画像データ処理回路3
5によって所定の画像処理が行われた画像データは、シ
ステムコントローラ30を介してプリント部25に送ら
れる。この画像データは、データ展開部52及びRGB
変換部53によるデータ処理が行われた後、プリンタ側
のキャリブレーション制御部76に送られ、パッチP1
0〜パッチP18のRGBデータ値が内部メモリに書き
込まれる。
【0041】プリンタ側のキャリブレーション制御部7
6は、まずグレイバランス補正部54のキャリブレーシ
ョンを行う。パッチP14のRGBデータ(R14,G
14,B14)を読み出し、 Rg =G14/R14 Gg =1 Bg =G14/B14 なる演算により、新たなゲイン(Rg 、Gg 、Bg )の
値を算出する。そして、これらの値をグレイバランス補
正部54の内部メモリに書き込む。
【0042】次に、階調補正部55のキャリブレーショ
ンが行われる。プリンタ側のキャリブレーション制御部
76は、パッチP11〜パッチP17の画像データを取
り出し、グレイバランス補正後のGデータを入力値(G
11i〜G17i)として読み込む。また、キャリブレ
ーション制御部76に接続された補正データメモリ78
には、階調補正後のパッチP11〜パッチP17のGデ
ータの標準値(G11a〜G17a)が書き込まれてい
る。図11に示すように、パッチP11〜パッチP17
のGデータの入力値に対し、補正データメモリ78から
読み出された設定値を出力値とした点T2〜T8をプロ
ットする。そして、始点T1及び終点T9とを含めた9
つの点による高次多項式近似を行って符号85で示され
る新たな階調補正テーブルを作成し、これを階調補正部
55のテーブルメモリに書き込む。これにより、プリン
タ側のキャリブレーションが終了する。
【0043】上述したキャリブレーションは、感光材料
42や照明ランプ等を交換した場合はもちろん、所定時
間が経過した後や、周囲温度・湿度が大きく変動した場
合等、所定のキャリブレーション条件を満たした場合に
も行われる。このキャリブレーション条件としては、例
えば、前回のキャリブレーション時からの経過時間,プ
リント回数、温度又は湿度の変動量が該当し、これらの
情報はシステムRAM38に記憶されている。経過時
間、プリント回数、温湿度の変動量は、それぞれ、タイ
マ回路86,用紙カウンタ87,温度・湿度センサ88
によりモニターされており、システムコントローラ30
に送られる。システムコントローラ30は、これらの変
動量の情報と、システムRAM30に書き込まれたキャ
リブレーション条件とを比較参照し、キャリブレーショ
ン条件を満たしている場合にキャリブレーション要求信
号を発生する。
【0044】このキャリブレーション要求信号は、通信
I/F85及び通信回線87を通してシステム管理コン
ピュータ98に送られる。システム管理コンピュータ9
8では、複数の写真作成装置10からのキャリブレーシ
ョン要求の有無を管理しており、キャリブレーション要
求信号を受信したときに、当該信号を送信した装置を特
定して、システム管理者又はメンテナンス部門(オペレ
ータ)に対してキャリブレーションの実行を促す。な
お、前回のキャリブレーション時から所定時間が経過し
てキャリブレーション要求を発する場合には、キャリブ
レーション要求信号の発信後、オペレータ等がキャリブ
レーションを開始するまでの時間を考慮して、当該所定
時間が経過する少し前にキャリブレーション要求信号を
送信しても良い。
【0045】また、カメラ用テストチャート80及びプ
リンタ用テストチャート81は、経時変化や汚れなどの
要因によって、各パッチの濃度が変化する。このような
テストチャートを用いた場合には、適正なキャリブレー
ションが行われなくなるおそれがある。そこで、テスト
チャートの許容使用回数、各パッチ毎の許容光学濃度範
囲等を定めた、テストチャート交換条件に関するデータ
がシステムRAM38に記憶されている。また、各パッ
チ内の複数領域の光学濃度を測定してその平均値を階調
値として定める場合には、複数領域での測定値の許容分
散範囲もテストチャート交換条件としてシステムRAM
38に記憶しても良い。
【0046】テストチャートの使用回数情報はシステム
RAM38に記憶され、キャリブレーションを行う毎に
加算される。この値が前記許容使用回数を越えた場合、
あるいは各パッチの光学濃度の測定値が許容光学濃度範
囲又は許容分散範囲を超えた場合には、システムコント
ローラ30はシステム管理コンピュータ98に対してテ
ストチャート交換要求信号を送り、新品のテストチャー
トへの交換を促す。あるいは、操作入力部32に液晶パ
ネルを設け、この液晶パネルにテストチャートを交換す
べき旨のメッセージを表示することにより、キャリブレ
ーション実行中にテストチャートを交換することができ
る。
【0047】テストチャートの裏面には、各パッチ毎の
光学濃度データ、許容光学濃度範囲及び許容分散範囲な
どのデータが磁気記録されている。テストチャートの交
換後、これらの磁気情報は磁気リーダ29によって読み
取られ、新しいテストチャートの光学濃度情報がシステ
ムRAM38に記憶される。なお、本実施例では光学濃
度情報を磁気記録しているが、チャートの内部にICチ
ップに設け、このICチップに情報を記録しても良い。
あるいはバーコード情報として記録しておき、写真作製
室13に設けられたバーコードリーダを用いてその情報
を読み取るようにしても良い。さらに、チャート裏面に
光学濃度情報を印刷しても良く、この場合にはオペレー
タが操作入力部32を介して光学濃度情報を入力する。
【0048】キャリブレーション実行直前や、撮影条件
が非常に悪い場合などは、画質の悪いプリント写真が作
製され易いため、しばらくの間、撮影モードでの利用を
停止することが好ましい。このため、システムRAM3
8には、撮影モードでの利用を停止する条件を定めた利
用停止条件データが記憶されている。この利用停止条件
としては、キャリブレーション要求信号を送信後、所定
時間が経過した場合、感光材料42が不足した場合、装
置の一部が故障した場合、温湿度が所定の許容範囲外に
なった場合、等が該当する。これらの条件に該当した場
合には、システムコントローラ30は撮影モードでの使
用を停止するとともに、ディスプレイ28にその旨を表
示する。
【0049】さらに、システムコントローラ30は、通
信I/F85及び通信回線97を介して撮影モードでの
利用停止情報と、その理由を表す情報とをシステム管理
コンピュータ98に送る。システム管理コンピュータ9
8では、オペレータが写真作製装置10に到着するまで
の時間及びメンテナンス又はキャリブレーションを実行
する時間を算出し、撮影モードでの利用再開時間を表す
情報をシステムコントローラ30に送る。システムコン
トローラ30は、システム管理コンピュータ98からの
情報を基に、撮影モードでの利用再開予定時刻をディス
プレイ28に表示する。あるいは、利用再開時間をシス
テムコントローラ30側で算出するようにしても良い。
【0050】以下、上記構成による画像形成装置の作用
について説明する。証明写真を作製する場合は、金銭投
入口21に所定金額の代金を投入する。所定金額の投入
を金銭ユニット27が検出すると、撮影窓15に撮影準
備を促すメッセージが表示される。利用者は、椅子14
に正しく座ってから、操作パネル16を介して撮影命令
をシステムコントローラ30に送る。システムコントロ
ーラ30は、一定時間経過後、カメラ部24に撮影命令
を送り、利用者の顔の部分の撮像を行う。撮像により得
られた画像データは、画像データ処理回路35でWB調
整やγ変換などの処理が行われた後、画像メモリ31に
送られるとともに、ドライバ26を介してモニタ28に
表示される。このモニタ28の画像は、ハーフミラー3
7を経て撮影窓15に表示される。
【0051】利用者は、撮影窓15に表示された画像を
確認した後、操作パネル16を介してプリント命令をシ
ステムコントローラ30に送る。システムコントローラ
30では、画像メモリ31から画像データを読み出して
プリント部25に送る。プリント部25では、画像デー
タに対してプリントデータ処理回路40でグレイバラン
ス調整及び階調補正をしてから、露光装置41を駆動し
て感光材料42に画像記録をする。画像記録が終了した
感光材料42はカッタで切り離され、現像/転写装置7
4において受像シートにポジ画像が転写され、プリント
写真が取り出し口23に排出される。
【0052】装置を修理したとき、照明ランプを交換し
たとき、感光材料を装填したときには、カメラ部24及
びプリンタ部25のキャリブレーションが行われる。さ
らに、時間経過や温度変化等のキャリブレーション条件
を満たした場合には、システムコントローラ30からキ
ャリブレーション要求信号がシステム管理コンピュータ
98に送られるとともに、撮影モードでの利用を停止す
る旨及び利用再開予定時間がディスプレイ28に表示さ
れる。
【0053】まず、オペレータが操作入力部32を介し
てカメラキャリブレーションモードに設定し、チャート
保持具にセットしたカメラ用テストチャート80を撮像
する。すると、カメラ側のキャリブレーション制御部7
5は、撮像された画像データより、WB補正部44、フ
レア補正部45、γ変換部47のキャリブレーションを
行う。
【0054】カメラ部24のキャリブレーション終了
後、オペレータが操作入力部32を介してプリンタキャ
リブレーションモードに設定し、プリンタ用テストチャ
ート81をプリントする。そして、プリントアウトされ
たテストチャート81をチャート保持具にセットして、
キャリブレーション済みのカメラ部24で撮像すると、
プリンタ側のキャリブレーション制御部76は、カメラ
部24から送られた画像データより、グレイバランス補
正部54及び階調補正部55のキャリブレーションを行
う。
【0055】また、テストチャート80,81の使用回
数が多い場合、又は汚れ・キズが付着している場合に
は、システムコントローラ30はテストチャート交換要
求信号をシステム管理コンピュータ98に送り、あるい
は操作入力部32に設けた液晶パネルにその旨を表示す
る。これにより、特性が変化したテストチャートを用い
ることがなくなるから、常に適正なキャリブレーション
を行うことができる。
【0056】上記実施形態では、キャリブレーション時
に2つのテストチャート80,81を別々に撮影してい
るが、これを同時に行っても良い。図12のフローチャ
ートに示すように、プリンタ用テストチャート81をプ
リント後、カメラ用テストチャート80とプリンタ用テ
ストチャート81をキャリブレーション前のカメラ部2
4で順次撮像し、キャリブレーション制御部75の内部
メモリに記憶する。次に、カメラ用テストチャート80
を用いてカメラ部24のキャリブレーションを行う。そ
して、プリンタ用テストチャート81の画像をキャリブ
レーションが終了したカメラ部24からプリント部25
へと送る。以下、上記実施形態と同様に、プリント部2
5のキャリブレーションを行う。これにより、撮影作業
が1回で済むため、オペレータの手間が軽減される。
【0057】図13は、カメラ部24のキャリブレーシ
ョンをプリント部25で行うようにした例を示す。プリ
ント部25には、経時変化等によるホワイトバランス特
性の変動を補正するためのWB追加補正部93と、γ変
換特性の変動を補正するためのγ追加変換部94が設け
られている。一方、カメラ部24のWB補正部44及び
γ変換部47には、キャリブレーション機能は与えられ
ていない。また、キャリブレーション機能を有するフレ
ア追加補正部をプリント部25に設けてフレア補正特性
の変動を補正しても良い。
【0058】キャリブレーション制御部76は、カメラ
用テストチャート80の撮像中に、RGB変換部53か
ら出力された画像データを取り込み、WB追加補正部9
3の内部メモリに書き込まれているRゲイン(Rg
p’)、Gゲイン(Ggp’)、Bゲイン(Bgp’)
を用いて、前述したようにゲイン(Rgn’、Gg
n’、Bgn’)を求め、内部メモリに書き込む。得ら
れた新しいゲイン(Rgn’、Ggn’、Bgn’)を
用いて、ホワイトバランス特性を補正することで、経時
変化を補正する。
【0059】また、キャリブレーション制御部76は、
カメラ用テストチャート80の撮像中に、図10で説明
した手順と同様にしてγ変換テーブルを作成し、γ追加
変換部94のテーブルメモリに書き込む。なお、プリン
ト部25のキャリブレーションについては、図3に示す
例と同様に、プリンタ用テストチャート81を使用し、
キャリブレーション制御部76で実行される。
【0060】これにより、キャリブレーション機能を備
えていない電子スチルカメラをカメラ部24に適用した
場合でも、同様のキャリブレーション効果を得ることが
できる。また、これとは逆に、キャリブレーション機能
を有するグレイバランス追加補正部及び階調追加補正部
をカメラ部24に設け、カメラ側のキャリブレーション
制御部75でキャリブレーションを行うようにしても良
い。
【0061】図14は、システムコントローラ30でキ
ャリブレーションを行うようにした例を示す。この例で
は、カメラ部24のキャリブレーション制御部75と、
プリント部25のキャリブレーション制御部76とを省
略し、代わりにシステムコントローラ30にキャリブレ
ーション制御部95が設けられ、図13において説明し
たWB追加補正部93とγ追加補正部94とに接続され
ている。なお、図13と同じ部分には同じ符号を付して
ある。
【0062】グレイバランスの標準値からの変動を補正
するためのプリンタグレイバランス補正部96と、プリ
ンタ階調補正の変動分を補正するためのプリンタ階調補
正部97と、キャリブレーションのための標準データを
記憶した補正データメモリ98とが設けられている。
【0063】カメラ用テストチャート80の撮像中に、
ホワイトバランス特性とγ変換特性のキャリブレーショ
ンが行われる。そして、プリンタ用テストチャート81
の撮像中に、グレイバランス特性と階調変換特性のキャ
リブレーションが実行される。
【0064】また、テストチャートとして、有彩色のカ
ラーパッチ(例えば、マクベスチャートに用いられるも
の)を含むものを用い、このカラーパッチを用いてMT
X演算部46,56、輝度・色差変換部50及びRGB
変換部53での変換処理において用いられる変換パラメ
ータのキャリブレーションを行うようにしても良い。
【0065】上記実施形態では、カメラ部24には市販
型の電子スチルカメラが用いられているが、必ずしも市
販のものを用いる必要はなく、本発明の画像形成装置を
動作するために機能を限定したものを用いても良い。こ
の場合では輝度・色差変換部50、データ圧縮部51、
データ展開部52及びRGB変換部53を省略すること
ができる。
【0066】また、上記実施形態では、感光材料にレー
ザ光を照射することにより画像記録を行っているが、本
発明はこれに限定されず、例えば、熱転写方式、インク
ジェット方式、あるいは昇華型のプリンタを用いて画像
記録を行っても良い。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によれば、カメラ部とプリント部との両方を同時に
キャリブレーションするようにしたから、撮影条件が変
動した場合でも、適切なキャリブレーションを行うこと
ができる。また、プリント部において全てのキャリブレ
ーション動作を行うようにしたから、キャリブレーショ
ン機能のない電子スチルカメラを組み込むことができ、
装置のコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動証明写真作製装置の斜視図であり、一部を
破断して示している。
【図2】写真作製室の構成を示すブロック図である。
【図3】カメラ部及びプリント部の構成を示すブロック
図である。
【図4】露光装置の概略を示す説明図である。
【図5】カメラ用テストチャートを示す概略図である。
【図6】プリンタ用テストチャートを示す概略図であ
る。
【図7】キャリブレーション手順を示すフローチャート
である。
【図8】カメラ部の背面図である。
【図9】フレア補正のキャリブレーションを示すグラフ
である。
【図10】γ変換部のキャリブレーションを示すグラフ
である。
【図11】階調補正部のキャリブレーションを示すグラ
フである。
【図12】本発明の別のキャリブレーション手順を示す
フローチャートである。
【図13】カメラ部及びプリント部の別の構成を示すブ
ロック図である。
【図14】カメラ部及びプリント部のさらに別の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
10 自動証明写真作製装置 13 写真作製室 24 カメラ部 25 プリント部 30 システムコントローラ 41 露光装置 44 ホワイトバランス補正部 45 フレア補正部 46 γ変換部 54 グレイバランス補正部 55 階調補正部 75,76 キャリブレーション制御部 80 カメラ用テストチャート 81 プリンタ用テストチャート 91 外ガイド枠 92 内ガイド枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/48 H04N 1/46 A 5C077 5/232 B41J 3/00 A 5C079 17/00 B (72)発明者 芦田 哲郎 埼玉県朝霞市泉水3−13−45 富士写真フ イルム株式会社内 Fターム(参考) 2C061 AR01 KK18 KK22 KK25 KK32 2C262 AA24 AB07 AB12 AB17 AC08 BA09 BB03 BB36 BC10 BC13 EA04 FA13 2H104 AA19 BC48 5C022 AA13 AB20 AC69 5C061 BB11 CC09 5C077 MM27 MP08 PP15 PP32 PP33 PP37 PP71 PP74 PQ22 TT10 5C079 HB01 HB02 HB12 JA03 KA03 LA12 LA23 LB01 MA01 MA10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮像して画像データを出力する
    撮像手段と、前記撮像手段からの画像データに基づいて
    画像をプリントするプリント手段と、前記撮像手段にお
    ける撮像特性の変動と前記プリント手段におけるプリン
    ト特性の変動を補正するキャリブレーション手段とを備
    え、 前記撮像手段により第1のテストチャートを撮像し、得
    られた画像データから前記撮像手段のキャリブレーショ
    ンを行った後、前記プリント手段によりプリントされた
    第2のテストチャートを撮像手段により撮像し、得られ
    た画像データから前記プリント手段のキャリブレーショ
    ンを行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 被写体を撮像して画像データを出力する
    撮像手段と、前記撮像手段からの画像データに基づいて
    画像をプリントするプリント手段と、前記撮像手段にお
    ける撮像特性の変動と前記プリント手段におけるプリン
    ト特性の変動を補正するキャリブレーション手段とを備
    え、 第1のテストチャートと前記プリント手段によりプリン
    トされた第2のテストチャートとを撮像手段で撮像し、
    得られた前記第1のテストチャートの画像データより撮
    像手段のキャリブレーションを行った後、前記第2のテ
    ストチャートの画像データより前記プリント手段のキャ
    リブレーションを行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記キャリブレーション手段は、前記撮
    像手段と前記プリント手段の少なくとも一方に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 被写体の撮影及びプリントを行う撮影モ
    ードと、前記撮像手段と前記プリント手段のキャリブレ
    ーションを行うキャリブレーションモードとの間で切り
    替え可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1項記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2のテストチャートは、
    それぞれ光学濃度の異なる複数のグレイパッチで構成さ
    れることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記撮像手段は、前記第1及び第2のテ
    ストチャートを適正な位置にセットするためのガイド枠
    を備えていることを特徴とする請求項4又は5記載の画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記撮像手段のキャリブレーションは、
    ホワイトバランス補正処理、フレア補正処理、及びγ変
    換処理において用いられる補正パラメータの値を調整す
    ることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項記載の
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記プリント手段のキャリブレーション
    は、グレイバランス補正処理及び階調補正処理において
    用いられる補正パラメータの値を調整することを特徴と
    する請求項4〜7のいずれか1項記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記撮像手段及び前記プリント手段のキ
    ャリブレーション実行条件を記憶する記憶手段と、前記
    キャリブレーション実行条件を満たしているか否かを検
    出する検出手段と、前記キャリブレーション実行条件を
    満たした場合に外部機器に対してキャリブレーション要
    求信号を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とす
    る請求項4〜8のいずれか1項記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2のテストチャート交
    換条件を記憶する記憶手段と、前記テストチャート交換
    条件を満たしているか否かを検出する検出手段と、前記
    テストチャート交換条件を満たした場合に外部機器に対
    してテストチャート交換要求信号を出力する出力手段
    と、を備えたことを特徴とする請求項4〜9のいずれか
    1項記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記撮影モードにおける利用停止条件
    を記憶する記憶手段と、前記利用停止条件を満たしてい
    るか否かを検出する検出手段と、前記利用停止条件を満
    たした場合に前記撮影モードにおける利用を停止する制
    御手段と、前記撮影モードにおける利用停止の旨を表示
    する表示手段と、を備えたことを特徴とする請求項4〜
    10のいずれか1項記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記利用停止条件を満たした場合に外
    部機器に対して利用停止情報を出力するとともに、前記
    外部機器から前記撮影モードでの利用再開時間情報を入
    力する入出力手段を備え、前記制御手段は、前記表示手
    段に前記撮影モードでの利用再開時間を表示することを
    特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記画像形成装置は、所定位置で着座
    している人物を撮像して写真を作成する写真作製装置で
    あることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項記
    載の画像形成装置。
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