JP2005109930A - 画像処理装置、画像処理プログラム、記録媒体、および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像処理プログラム、記録媒体、および画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
補正精度の高いホワイトバランス補正を行うことができる画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、および、画像処理プログラムが記録された記録媒体を提供することを目的とする。
【解決手段】
予め、複数の色温度それぞれを有する複数の光源それぞれの下で被写体から得られる各画像の各色再現範囲を記憶しておく。まず、画像の色に関する所定の性質を解析して、その画像を、ホワイトバランスの補正が必要か否かに分類する。ホワイトバランスの補正が必要と分類された画像については、予め記憶されている色再現範囲のうちの画像の色分布に近似した色再現範囲を選択し、その色再現範囲に対応する色温度に応じたホワイトバランスの補正を行う。
【選択図】 図7

Description

本発明は、画像の色合いを調整するホワイトバランス補正を行う画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、および画像処理プログラムが記録されてなる記録媒体に関する。
デジタルカメラなどで撮影された撮影画像の色は、白色光源や、夕日や、ろうそくの光などといった、被写体を照明している光源の色によって大きな影響が与えられる。例えば、タングステンランプの下で被写体を撮影した撮影画像には、全体的に強く赤味がかかってしまうことが一般的である。一方、人の目には、光源の種類が変わった場合でも、被写体の色変化を最小にするように視細胞の感度レベルを調整する働きがあり、タングステンランプのような赤味の強い光源下であっても、赤色に感じる細胞の感度を下げることによって、通常の白色光源下での見え方に近い見え方となっている。したがって、被写体を照明している光源によっては、撮影時の見た目の印象と撮影画像とが大きく異なってしまうことがある。
画像の色を、その画像を取得したときに人が感じたような色に近付けるためには、画像中の白色が常に白色として再現されるように画像の色を調整するホワイトバランス補正を行う必要がある。このホワイトバランス補正に関して、特許文献1には、画像の色度に基づいて、被写体を照射している光源の色温度を推定して、推定した光源の色温度に基づいた色調整処理を行う方法について記載されている。
特開2000−78607号公報
しかし、例えば青色の色度値は、高い色温度と判定される領域に存在するため、特許文献1の方法によると、色温度が高くて青味がかかった光源で照射された被写体を撮影した画像だけではなく、元々青色の被写体を撮影した画像についても同じようにホワイトバランスの補正が施されてしまう。この結果、青い車や青空などといった、補正の必要がない画像までも、全て白っぽく補正されてしまうという不具合が生じる恐れがある。
また、同じ被写体を同じ光源下で撮影した場合であっても、例えば、フィルムのネガ種、露光条件、カメラの機種などの違いによって、得られた画像の色度分布に差が生じる。したがって、特許文献1に記載されている方法では、ホワイトバランス補正の精度にばらつきが生じてしまうという問題もある。
ここでいう撮影画像とは、デジタルカメラで撮影された撮影画像のみに限らず、例えば、銀塩カメラで撮影した撮影画像や、ビデオカメラで撮影された動画の撮影画像なども含まれる。
本発明は上記事情に鑑み、精度の高いホワイトバランス補正を行うことができる画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、および画像処理プログラムが記録された記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は、被写体の画像が入力される画像入力部と、
複数の色温度それぞれを有する複数の光源それぞれの下で被写体から得られる各画像の各色再現範囲を記憶する記憶部と、
画像入力部で入力された画像について、色に関する所定の性質を解析して、画像を、ホワイトバランスの補正が必要か否かに分類する解析部と、
解析部でホワイトバランスの補正が必要と分類された画像中の色分布を解析し、記憶部に記憶されている色再現範囲のうち、その色分布に近似した色再現範囲を選択する色再現範囲選択部と、
色再現範囲選択部で選択された色再現範囲に対応する色温度に応じたホワイトバランスの補正を行う補正処理部とを備えたことを特徴とする。
本発明の画像処理装置は、まず、入力された画像の色の性質を解析して、その画像を、ホワイトバランスの補正が必要か否かに分類する。例えば、青い車の画像などのように、ホワイトバランスの補正が必要ではないものについては、ホワイトバランスの補正の対象からはずすことによって、誤補正を防止することができる。
また、ホワイトバランスの補正が必要な画像については、その画像の色分布に適した色再現範囲を選択して、その色再現範囲に対応する色温度に応じたホワイトバランス補正を行うことによって、ホワイトバランス補正の精度を向上させることができる。
また、本発明の画像処理装置において、上記記憶部は、光源における複数の色温度それぞれに対応する複数の色再現範囲からなるセットを、相互に異なる複数の画像取得条件それぞれに相応して複数セット記憶するものであることが好ましい。
例えば、露光条件などといった画像取得条件の違いによって、同じ色温度の光源下であっても色再現範囲が異なることがある。したがって、予め、光源における複数の色温度それぞれに対応する複数の色再現範囲からなるセットを、相互に異なる複数の画像取得条件それぞれに相応して複数セット記憶しておくことによって、さらに精度よくホワイトバランス補正を行うことができる。
また、本発明の画像処理装置において、上記解析部は、画像入力部で入力された画像について、色に関する複数の性質を階層的に解析するものであることが好適である。
色に関する複数の性質を階層的に解析することによって、効率よく解析を行うことができる。
また、上記目的を達成する本発明の画像処理プログラムは、コンピュータ内で実行され、そのコンピュータを、
被写体の画像が入力される画像入力部と、
画像入力部で入力された画像について、色に関する所定の性質を解析して、該画像を、ホワイトバランスの補正が必要か否かに分類する解析部と、
解析部でホワイトバランスの補正が必要と分類された画像中の色分布を解析し、予め記憶された、複数の色温度それぞれを有する複数の光源それぞれの下で被写体から得られる各画像の各色再現範囲のうち、上記色分布に近似した色再現範囲を選択する色再現範囲選択部と、
色再現範囲選択部で選択された色再現範囲に対応する色温度に応じたホワイトバランスの補正を行う補正処理部とを備えた画像処理装置として動作させることを特徴とする。
また、本発明の画像処理プログラムにおいて、上記色再現範囲選択部は、光源における複数の色温度それぞれに対応する複数の色再現範囲からなるセットが、相互に異なる複数の画像取得条件それぞれに相応して複数セット記憶された色再現範囲のうち、上記色分布に近似した色再現範囲を選択するものであることが好ましい。
さらに、本発明の画像処理プログラムにおいて、上記解析部は、画像入力部で入力された画像について、色に関する複数の性質を階層的に解析するものであることも好適である。
ここで、上記本発明の画像処理装置と、上記画像処理プログラムとでは、それらを構成する構成要素名として、解析部などといった互いに同一の名称を付しているが、画像処理プログラムの場合は、そのような作用をなすソフトウェアを指し、画像処理装置の場合は、ハードウェアを含んだものを指している。
さらに、本発明の画像処理プログラムを構成する解析部などといった構成要素は、1つの構成要素の機能が1つのプログラム部品によって担われるものであってもよく、1つの構成要素の機能が複数のプログラム部品によって担われるものであってもよく、複数の構成要素の機能が1つのプログラム部品によって担われるものであってもよい。また、これらの構成要素は、そのような作用を自分自身で実行するものであってもよく、あるいは、コンピュータに組み込まれている他のプログラムやプログラム部品に指示を与えて実行させるものであっても良い。
また、上記目的を達成する本発明の記録媒体は、コンピュータ内で実行され、そのコンピュータを、
被写体の画像が入力される画像入力部と、
画像入力部で入力された画像について、色に関する所定の性質を解析して、該画像を、ホワイトバランスの補正が必要か否かに分類する解析部と、
解析部でホワイトバランスの補正が必要と分類された画像中の色分布を解析し、予め記憶された、複数の色温度それぞれを有する複数の光源それぞれの下で被写体から得られる各画像の各色再現範囲のうち、上記色分布に近似した色再現範囲を選択する色再現範囲選択部と、
色再現範囲選択部で選択された色再現範囲に対応する色温度に応じたホワイトバランスの補正を行う補正処理部とを備えた画像処理装置として動作させる画像処理プログラムが記録されてなることを特徴とする。
また、本発明の記録媒体において、上記の色再現範囲選択部は、光源における複数の色温度それぞれに対応する複数の色再現範囲からなるセットが、相互に異なる複数の画像取得条件それぞれに相応して複数セット記憶された色再現範囲のうち、上記色分布に近似した色再現範囲を選択するものであることが好ましい。
さらに、本発明の記録媒体において、上記解析部は、画像入力部で入力された画像について、色に関する複数の性質を階層的に解析するものであることも好適である。
この記録媒体は、CD−R,CD−RW,MOなどといった大容量の記録媒体のほか、ハードディスクなどであってもよい。
さらに、上記目的を達成する本発明の画像処理方法は、被写体の画像が入力される画像入力過程と、
画像入力過程で入力された画像について、色に関する所定の性質を解析して、画像を、ホワイトバランスの補正が必要か否かに分類する解析過程と、
解析過程でホワイトバランスの補正が必要と分類された画像中の色分布を解析し、予め記憶された、複数の色温度それぞれを有する複数の光源それぞれの下で被写体から得られる各画像の各色再現範囲のうち、上記色分布に近似した色再現範囲を選択する色再現範囲選択過程と、
色再現範囲選択過程で選択された色再現範囲に対応する色温度に応じたホワイトバランスの補正を行う補正処理過程とを有することを特徴とする。
このような画像処理方法を適用することによって、精度の高いホワイトバランス補正を行うことができる。
本発明によれば、補正精度の高いホワイトバランス補正を行うことができる画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、および画像処理プログラムが記録された記録媒体を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の画像処理装置の一実施形態が適用された、デジタル画像データに基づいて画像を写真プリントする写真用デジタルプリンタの外観斜視図である。
写真用デジタルプリンタ10は、写真フィルム上に記録された撮影画像を光学的に読み取って撮影画像データを得たり、あるいはデジタルカメラ等で撮影されて小型記録媒体に記録された撮影画像データを小型記録媒体から読み込んで、それらの撮影画像データに所定の補正処理を施して補正画像データを生成して、その補正画像データおよび補正画像データに基づく補正画像を、フレキシブルディスク(以下では、FDと称する)などといった記録媒体や写真プリントに記録する装置である。この補正画像データなどを記録する記録媒体はFDには限らず、CD−R,CD−RW,MOなどといった、近年広く用いられている大容量の記録媒体であってもよい。本実施形態においては、一般的なパーソナルコンピュータに標準的に装備されているFDドライブを使ってアクセスすることができるFDを記録媒体として適用する。
この写真用デジタルプリンタ10は、画像入力機100と画像出力機200から構成されている。
画像入力機100は、現像済み写真フィルムからその写真フィルムに記録された複数の撮影画像を光電的にコマごとに順次読み取るスキャナ部110と、スキャナ部110で読み取って得た撮影画像データに対し所定の補正処理を行う画像補正処理部120を備えている。画像補正処理部120は、CRT表示部130、キーボード140、マウス150、および回路部160から構成されており、回路部160は、小型記録媒体を装填するための小型記録媒体装填口(図示しない)、FDを装填するためのFD装填口(図示しない)、およびCD−ROMを装填するためのCD−ROM装填口(図示しない)を有している。回路部160は、大きくは、CRT表示部130、キーボード140やマウス150とともにコンピュータシステムを構成するコンピュータ回路部、画像補正処理用のハードウェアである画像処理基板とから構成されている。画像入力機100を構成している各部の詳細は後述する。
また、画像出力機200は、画像入力機100で得られた画像データに基づいて変調されたレーザ光を走査することにより印画紙に画像を露光するレーザプリンタ部210と、レーザプリンタ部210により露光された印画紙を現像してプリント写真を得るプロセッサ部220とから構成されている。画像出力機200の内部構成についても後述する。
まず、画像入力機100のスキャナ部110の構成と、写真フィルム上に記録された撮影画像を読み取る一連の手順について説明する。
図2は、画像入力機100のスキャナ部110の構成を示す模式図である。
ここでは、現像済みの写真フィルム20が、給送用ローラ31や給送駆動部32を備えたフィルムキャリア(外観は図示しない)にセットされ、給送用ローラ31が給送駆動部32により駆動され、写真フィルム20が矢印A方向に給送されて、写真フィルム20に記録された撮影画像がコマごとに粗く高速に読み取られる(以下、これをプレスキャンと称する)。
このスキャナ部110には、例えば、ハロゲンランプ、あるいはメタルハライドランプ等からなる光源111が備えられており、光源111から発せられた光は、それぞれC(シアン)、M(マゼンタ)、およびY(イエロー)の光を透過する3枚のフィルタ112C,112M,112Yを経由し、さらに拡散ボックス113を経由して、写真フィルム20を図2に示すように下側から照射する。写真フィルム20を透過した光は、ズームレンズ114を経由してCCD光センサ115に達する。このCCD光センサ115のセンサ面を含む平面上には、ズームレンズ114の作用により、写真フィルム20に記録された撮影画像が結像される。CCD光センサ115で得られた撮影画像信号は、A/D変換器116でデジタルの撮影画像データに変換され、後述する回路部160に伝達される。
3枚のフィルタ112C,112M,112Yは、それぞれの中央に、光がそのフィルタの作用を受けずに通過する開口部を有し、その開口部の周囲はそのフィルタにより作用を受けた光が透過する。フィルタ制御部117は各フィルタの開口部の大きさを調整し、それにより各フィルタの作用の程度を調整する。3枚のフィルタ112C,112M,112Yを通った光は拡散ボックス113内で拡散され、均一な光となって写真フィルム20を照射する。
写真フィルム20上の撮影画像はズームレンズ114によってCCD光センサ115の表面に結像されるが、このズームレンズ114は、ズームレンズ駆動部118によって駆動されてズームレンズ114の焦点距離が調整され、そのズームレンズ114の焦点距離に応じた倍率の画像がCCD光センサ115のセンサ面に結像される。CCD光センサ115は、写真フィルム20の幅方向に多数の受光素子が配列されたラインセンサであって、そのラインセンサが写真フィルム20の給送方向に3列並び、それらのラインセンサの表面にはそれぞれR(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の色分解フィルタが配置され、各ラインセンサでは写真フィルム20に記録された撮影画像のR,G,Bの各成分が読み取られる。この3本のラインセンサによる画像読取りは、写真フィルム20がA方向あるいはB方向に給送される間繰り返し行われ、その結果、写真フィルム20上に2次元的に広がる撮影画像がコマごとに読み取られる。
ここで、写真フィルム20が矢印A方向に給送されてCCD光センサ115により画像読取りが行われるプレスキャンのときは、写真フィルム20の給送速度が速く、かつCCD光センサ115を構成するラインセンサでは飛び飛びに間引かれた受光素子でのみ画像読み取りが行われ、その結果粗い画像が得られる。
このプレスキャンの時には、3枚のフィルタ112C,112M,112Yは予め定められた寸法の開口となるように制御される。そのプレスキャンの後、読み取られた撮影画像、および予め用意されている条件指定画面が図1に示すCRT表示部130に表示される。オペレータは、CRT表示部130に表示された撮影画像および条件指定画面を確認して、プリントサイズや画像濃度およびCMY各色の濃度などの画像取得条件を指定する。画像取得条件が指定されると、3枚のフィルタ112C,112M,112Yは、指定された画像取得条件にあうように調整され、さらに、必要に応じてズームレンズ114は指定されたプリントサイズに応じた焦点距離に調整される。さらに写真フィルム20は矢印B方向に給送されて、CCD光センサ115では、指定されたプリントサイズに応じた間引き方で(あるいは間引かずに)撮影画像が読み取られる(以下、これをファインスキャンと称する)。CCD光センサ115で得られた撮影画像信号は、前述したとおり、A/D変換器116でデジタルの撮影画像データに変換されて回路部160に伝達される。
次に、画像入力機100の画像補正処理部120を構成している回路部160の構成について説明する。
図3は、画像入力機100の画像補正処理部120を構成している回路部160のブロック図である。
この回路部160は、大別して、コンピュータ回路部170と画像補正処理基板190とからなる。
コンピュータ回路部170は、各種のプログラムが実行されるCPU171、CPU171で各種プログラムが実行される際の作業領域として使用されるRAM172、固定的な定数等が格納されたROM173、この画像入力機100内の各部の制御を行うための制御信号を入出力する制御インタフェース174、図2のスキャナ部110から画像が入力され、画像補正処理基板190に画像を出力する画像インタフェース175、図1に外観を示すCRT表示部130、キーボード140、マウス150、さらに小型記録媒体163をアクセスする小型記録媒体ドライブ162、FD165をアクセスするFDドライブ164、CD−ROM167をアクセスするCD−ROMドライブ166、ハードディスク176、図1に示す画像出力機200との間のデータの送受信を担う外部インタフェース177を備えており、それらはバス178で相互に接続されている。
制御インタフェース174からは、ここに示す例では、図2に示す給送駆動部32、フィルタ制御部117、ズームレンズ駆動部118に向けて各制御信号が送出され、給送制御部32、フィルタ制御部117、ズームレンズ駆動部118では、各制御信号を受けて、それぞれ写真フィルム20の給送、フィルタ112C,112M,112Yの調整、ズームレンズ114の焦点距離の調整(結像倍率の調整)が行われる。
また、その制御インタフェース174からは、CCD光センサ115を制御するための制御信号や、この画像入力機100の各部の制御を司る制御信号が出力される。
さらに、この制御インタフェース174からは、各種データや、オペレータによって指定された画像取得条件などが画像処理基板190に伝達される。
ここで、このCD−ROM167は本発明の記録媒体の一実施形態であり、CD−ROM167には、この画像処理基板190を本発明の画像処理装置の一実施形態として動作させるための画像処理プログラムが記憶されており、そのCD−ROM167はCD−ROMドライブ166に装填され、そのCD−ROM167に記憶された画像処理プログラムが、制御インタフェース174を介して画像処理基板190にアップロードされる。その結果、画像処理基板190は本発明の画像処理装置の一実施形態として動作する。
次に、この画像処理基板190内で実行される、画像処理プログラムについて説明する。
図4は、本発明の画像処理プログラムの一実施形態が記憶されたCD−ROMを示す概念図である。
画像処理プログラム300は、画像入力部310、画像解析部320、ガマット選択部330、および画像補正部340とで構成されている。ここで、画像入力部310は本発明の画像処理プログラムにおける画像入力部の一例に相当し、同様に、画像解析部320は本発明の画像処理プログラムにおける解析部の一例に相当し、ガマット選択部330は本発明の画像処理プログラムにおける色再現範囲選択部の一例に相当し、画像補正部340は、本発明の画像処理プログラムにおける補正処理部の一例に相当する。画像処理プログラム300の各部の詳細については、図3に示す本発明の画像処理装置の一実施形態である画像処理基板190の各部の作用と一緒に説明する。
図3に示す画像処理基板190は、画像入力部191、画像解析部192、ガマット選択部193、および画像補正部194を備えている。図4に示す画像処理プログラム167を画像処理基板190にインストールすると、画像配置プログラム167の画像入力部310は図3の画像入力部191を構成し、同様に、画像解析部320は画像解析部192を構成し、ガマット選択部330はガマット選択部193を構成し、画像補正部340は画像補正部194を構成する。
画像入力部191には、スキャナ部110で取得された撮影画像データ、あるいは小型記録媒体163に記録されている撮影画像データが入力される。この画像入力部191は本発明の画像処理装置における画像入力部の一例に相当する。
画像解析部192は、画像入力部191で入力された撮影画像データが表わす撮影画像の色の性質を解析する。画像解析部192は本発明の画像処理装置における解析部の一例にあたる。
ガマット選択部193は、撮影画像中の色分布を解析して、ハードディスク176に予め記憶されている複数の色再現範囲(以下では、この色再現範囲をガマットと称する)の中からその色分布に適したガマットを選択する。ガマット選択部193は本発明の画像処理装置における色再現範囲選択部の一例にあたり、ハードディスク176は本発明の画像処理装置における記憶部の一例に相当する。
画像補正部194は、選択されたガマットに対応する色温度に応じたホワイトバランス補正を撮影画像に施す。この画像補正部194は本発明の画像処理装置における補正処理部の一例に相当する。補正処理が施された補正画像は、FD165あるいは図1の画像出力機200に送られて写真に記録される。画像処理基板190で行われる処理については後で詳しく説明する。
画像入力機100は、基本的には以上のように構成されている。
ここで、図1に示す画像入力機100において写真フィルム上に記録された撮影画像を読み取る場合、スキャナ部110でプレスキャンが行われると、そのプレスキャンにより得られた撮影画像は、画像インタフェース175を経由して回路部160のコンピュータ回路部170(図3参照)に入力され、CRT表示部130に表示される。オペレータによって画像取得条件が指定されると、その指定結果に応じた画像取得条件を表す情報が画像処理基板190(図3参照)に伝達される。さらに、スキャナ部110ではファインスキャンが行われ、それにより得られた撮影画像は今度は画像処理基板190に入力されて各種の補正処理が行われる。その補正処理後の補正画像は、画像出力機200に伝達されて、レーザ光による露光の際にレーザ光変調用の信号として用いられる。
また、写真フィルムに記録された撮影画像をスキャナ部110で読み取るのではなく、デジタルカメラなどで撮影された撮影画像が記録された図3に示す小型記録媒体163から撮影画像が入力される場合は、撮影画像データが小型記録媒体ドライブ162を経由してコンピュータ回路部170に入力されて、撮影画像が図1に示すCRT表示部130に表示される。また、撮影画像データは画像インタフェース175を経由して画像処理基板190にも送られて、写真フィルムから撮影画像を読み取る場合と同様に、オペレータによってプリント倍率などの画像取得条件が指定されると、その指定結果に応じた画像取得条件を表す情報が画像処理基板190に伝達され、各種の画像補正処理が行われる。その画像補正処理後の補正画像は、画像出力機200に伝達される。
次に、画像出力機200の構成、および画像出力機200に伝達された撮影画像を写真にプリントする一連の手順について説明する。
図5は、画像出力機200の内部構造を示す模試図である。
この画像出力機200の内部には、巻回された長尺の未露光の印画紙30が装鎮されており、この印画紙30はその先端から引き出されて、レーザプリンタ部210を経由し、さらにプロセッサ部220を経由し、カッタ230により1コマずつに切断されてソータ240にスタックされる。
画像入力機100の画像処理基板190から出力されこの画像出力機200に送られてきた画像は、レーザプリンタ部210を構成する画像バッファ211に一旦格納される。
また、このレーザプリンタ部210には、それぞれR,G,Bの各色のレーザ光を出射する3つのレーザ光源212R,212G,212Bが備えられており、それらのレーザ光源212R,212G,212Bは画像バッファ211に格納されたR,G,Bの各色分解画像に基づいて駆動され、これらのレーザ光源212R,212G,212Bからは、その駆動に応じて変調されたレーザ光が出射される。それらのレーザ光は、回転多面鏡213により繰り返し反射偏向し、ミラー214で反射し、さらに印画紙30上でのスポット径を調節するためのfθレンズ215を経由して、露光部Epにおいて、印画紙30を、図5の紙面に垂直な方向に繰り返し走査する。その間印画紙30は矢印C方向に搬送され、その印画紙30上に画像が露光される。
この露光後の印画紙30は、プロセッサ部220に搬送され、まずリザーバ部221で印画紙30の搬送速度調整が行われた後、現像槽222で発色現像が行われ、定着槽223で漂白定着が行われ、さらにリンス槽224でリンス処理が行われ、乾燥部225で乾燥された後、前述したようにカッタ230で写真1枚ずつに切断されてソータ240にスタックされる。
画像入力機100で得られた画像データは、上記のようにして画像出力機200で写真プリントされる。
ここで、写真用デジタルプリンタ10における本発明の画像処理装置としての特徴は、画像処理基板190にある。以下、画像処理基板190で行われる処理について説明する。
図6は、図3にも示す画像処理基板190の機能ブロック図であり、図7は、図6に示す画像処理基板で行われる一連の処理のフローチャートである。以下、この図6、および図7を用いて画像処理基板190で行われる一連の処理について詳しく説明する。
まず、図1に示す画像入力機100のスキャナ部110で得られた撮影画像データ、あるいは図3に示す小型記録媒体163に記録された撮影画像データは、画像インタフェース175を経由して図6の画像入力部191に入力される(図7のステップS1)。このステップS1の処理は、本発明の画像処理方法における画像入力過程の一例に相当する。入力された撮影画像データは、画像解析部192に送られる。
画像解析部192は、画像入力部191から送られてきた撮影画像データが表わす撮影画像の色に関する各種の性質を階層的に解析する(図7のステップS2)。このステップS2の処理は、本発明の画像処理方法における解析過程の一例にあたる。
図8は、画像解析部で用いられる解析項目の例を示している。これらの解析項目のそれぞれは、画像の色に関する各所定の性質を表わしており、これらの解析項目による階層的な解析によって、撮影画像は、例えば、青空の画像などのようにホワイトバランス補正を行う必要がない画像や、タングステンランプの下で撮影された撮影画像などといったホワイトバランス補正を行うことが望ましい画像に分類される。
この例では、まず、ノード0で、撮影画像中のグレーと、予め用意されている目標のグレーとのずれが解析される。撮影画像中のグレーが目標のグレーに所定程度近い場合には、ノード1に進む。
ノード1では、撮影画像の色がRB平面で規格化されるときの回帰直線の傾きが解析される。このノード1は、撮影画像の色全体の、R(レッド)あるいはB(ブルー)方向への偏りを解析する項目である。回帰直線の傾きが所定値以下の場合には、ノード3へ進む。
ノード3では、撮影画像中のR色のかたまり具合が解析される。所定程度R色がかたまっている場合には、この撮影画像はモード1に分類され、逆にR色が広がっている場合には、この撮影画像はモード2に分類される。
上述したノード1で、回帰直線の傾きが所定値よりも大きいと解析された場合には、ノード4に進む。ノード4では、撮影画像中の、高彩度点における平均のR値が解析される。このR値が所定程度以下である場合には、この撮影画像はモード3に分類され、R値が所定程度より大きい場合には、この撮影画像はモード4に分類される。
一方、上述したノード0で撮影画像中のグレーが目標のグレーからずれていると解析された場合には、ノード2に進む。ノード2では、撮影画像中のグレーの集中率が解析される。グレーの集中率が所定程度以下である場合には、ノード5に進む。
ノード5では、撮影画像中の色がどの色領域に存在する色であるかが判定されるとともに、その色領域に予め対応付けられた目標補正値が取得される。この目標補正値が所定値以下の場合には、この撮影画像はモード5に分類され、目標補正値が所定値よりも大きい場合には、撮影画像はモード6に分類される。
また、ノード2で、グレーの集中率が大きいと解析された場合には、ノード6に進む。ノード6では、撮影画像中の色に対して、RB平面での原点側に近い領域の画素数が解析される。画素数が所定値以下の場合には、この撮影画像はモード7に分類され、画素数が所定値よりも大きい場合には、撮影画像はモード8に分類される。ノード0からノード6までの解析項目は、本発明にいう色に関する複数の性質の一例に相当する。
以上のように分類された撮影画像のうち、モード1,モード2,モード4,およびモード6に分類された撮影画像に対しては、ホワイトバランス補正の必要なしと判定され、モード3,モード5,モード7,およびモード8に分類された撮影画像に対しては、ホワイトバランス補正の必要ありと判定される。
このように階層的に用意された解析項目によって撮影画像の色を解析することによって、効率よく撮影画像の解析を行うことができる。なお、本発明にいう解析部での解析は、例えば、露光条件がオーバー、ノーマル、アンダーそれぞれのときの撮影画像などというように、撮影画像の取得条件などをモードと対応付けて分類するような解析項目を用意するものであってもよい。
図6に示す画像解析部192で、ホワイトバランス補正の必要なしと判定された各画像(モード1,2,4,6の画像)は、ガマット選択部193や画像補正部194には送られずに、図3に示すFD165あるいは図1の画像出力機200に送られる(図7のフローチャートでは、ステップS3から、ステップS4,S5,S6を省いてフローチャートの終わりまで進む)。ホワイトバランス補正が必要ないと判定された撮影画像については、ホワイトバランス補正を省くことによって、誤補正などといった不具合を未然に防止することができる。
また、画像解析部192で、ホワイトバランスの必要ありと判定された撮影画像(モード3,5,7,8の撮影画像)は、ガマット選択部193に送られる(図7のフローチャートでは、ステップS3からステップS4に進む)。
ここで、図6に示す記憶部195は、図3に示すハードディスク176がその役割を担うものである。この記憶部195には、予め、被写体を照明する光源における複数の色温度それぞれに対応する複数のガマット(色再現範囲)のセットが、撮影画像を取得する際の取得条件ごとに複数セット記憶されている。
図9は、記憶部に記憶されているガマットのセットの例を示している。
図9のパート(A)には、撮影画像を取得する際の露光条件がアンダーであるときの、光源における複数の色温度それぞれに対応した複数のガマット(A_1〜A_8)が示されている。この例では、A_1は3000K、A_2は3390K、A_3は3780K、A4は4340K、A5は5270K、A6は6730K、A7は8810K、A8は10700Kの色温度に対応している。このように、光源の色温度ごとに、対応するガマット(A_1〜A_8)はそれぞれ相違している。また、パート(B)は、露光条件がノーマルであるときの、光源における複数の色温度それぞれに対応した複数のガマット(B_1〜B_8)が示されている。露光条件がノーマルである場合は、露光条件がアンダーである場合よりも、ガマットが若干広くなっている。パート(C)には、露光条件がオーバーであるときの、光源における複数の色温度それぞれに対応した複数のガマット(C_1〜C_8)が示されている。露光条件がオーバーである場合には、各色温度に対応するガマットの差が全体的に小さくなっている。このように、光源の色温度が同じであっても、露光条件などといった画像の取得条件によってもガマットが異なる。図9に示す各種ガマットは、本発明にいう色再現範囲の一例にあたり、パート(A)、パート(B)、およびパート(C)それぞれに示されたガマットのセットは、本発明にいうセットの一例に相当する。
ここで、この例では、色温度の単位としてケルビン(K)を用いたが、例えば、ミレッド(mired)などの単位を用いるものであってもよい。また、ガマットセットを分類する画像取得条件は、メーカーごとのネガ種や、同一メーカーにおけるフィルム種の違いや、デジタルカメラおよび銀塩カメラなどにおけるカメラの機種の違いなどを適用するものであってもよい。
図6に示すガマット選択部193は、図9に示す、記憶部195に記憶された各種ガマットから、画像解析部192から送られてきた撮影画像に適したガマットを選択する(図7のステップS4)。このステップS4の処理は、本発明の画像処理方法における色再現範囲選択過程の一例に相当する。撮影画像に適したガマットを選択する際には、まず、その撮影画像の色度分布が解析される。この色度分布の解析は、従来から広く行われているものであり、この明細書では説明を省略する。
図10は、撮影画像の色度分布の例を示している。
図10のパート(A)は、室内で撮影された撮影画像の色度分布の例を示しており、パート(B)は、室外で撮影された撮影画像の色度分布の例を示している。図6に示すガマット選択部193は、送られてきた撮影画像を解析して、図10に示すような色度分布を得る。さらに、ガマット選択部193は、図9に示す各種ガマットから、この色度分布に最も合致するガマットを選択する。以下では、ガマットを選択する大まかな処理の流れについて説明する。ここで、図6に示す記憶部195には、図9に示す各ガマットのRB平面を100*100の領域に分割するときに、それら各領域がガマット内の領域ならば1、ガマット外の領域ならば0となる一連のデータRB_gmt[x][y](0≦x≦100,0≦y≦100)が、各種ガマットごとに記憶されている。
まず、撮影画像を構成する画素ごとに、輝度値Iiを算出する。
i=(Ri 2+Gi 2+Bi 21/2 …(1)
続いて、算出した輝度値Iiの最大輝度値Imaxを取得し、その最大輝度値Imaxで規格化を行う(0≦k≦1)。
(R,G,B)=(kR/Imax,kG/Imax,kB/Imax) …(2)
さらに、規格化したRB平面を100*100の領域に分割するときに、値を持つ領域ならば1、値を持たない領域ならば0となる一連のデータRB_img[x][y](0≦x≦100,0≦y≦100)を作成する。
このRB_img[x][y]と、予め記憶部195に記憶されているRB_gmt[x][y]とを比較して、RB_img[x][y]=RB_gmt[x][y]=1のとき1、それ以外のときには0となる一連のデータRB_com[x][y]を作成する。
作成されたRB_com[x][y]を使って、相関値を算出する。
相関値=ΣRB_com/(ΣRB_img*ΣRB_gmt)1/2 …(3)
この相関値の算出を、(2)式のkの値をk=1.0,0.9,…0.1と変化させながら、図9に示す各ガマットそれぞれに対して行い、相関値が最大となるときのガマットを選択する。
ホワイトバランス補正が必要な撮影画像と、以上のような一連の計算によって選択されたガマットは、図6に示すガマット選択部193から画像補正部194に伝えられる。
画像補正部194では、ガマット選択部193から送られてきたガマットに対応する色温度が取得される(図7のステップS5)。色温度が取得されると、その色温度に応じたホワイトバランス補正を撮影画像に施す(図7のステップS6)。このステップS5の処理は、本発明の画像処理方法における補正処理過程の一例に相当する。
ここで、ガマットを選択する際に、撮影画像データに含まれる、例えば、閃光の有無や、接写などというズーム情報、撮影場所の情報などといった撮影条件の情報を加味してもよい。
また、複数の画像に対してガマットを選択する場合、それらの画像が類似しているのにも関わらず、異なるガマットを選択してしまう場合がある。そこで、複数のガマットを選択して、それらを利用して色温度を推定してもよい。このように色温度を推定することによって、画像ごとのホワイトバランス補正のばらつきを抑えることができる。
また、所定の色温度を有する光源下で撮影された撮影画像を複数用意し、それらの色度分布の統計を予め記憶しておくことが好ましい。上記のような一連の処理によって取得された撮影画像の色温度や色度分布と、記憶されている統計とを比較することによって、さらにホワイトバランスの補正精度を向上させることができる。
ホワイトバランス補正が施された補正後の撮影画像は、図3に示すFD165や図1の画像出力機200に送られる。
このように、ホワイトバランス補正が必要であると判定された撮影画像については、その色度分布を解析して、色度分布に適したガマットを選択してから、そのガマットに対応する色温度に応じたホワイトバランス補正を行うことによって、光源の色温度に関する高精度の補正を行うことができる。また、上述した複数セットのガマットを用意することによって、光源の色温度だけではなく、撮影画像の取得条件による色度分布の違いまでも考慮した、精度のよい補正を行うことができる。
ここで、上記では、被写体を照明する光源における複数の色温度それぞれに対応するガマットのセットが、撮影画像を取得する際の取得条件ごとに複数セット記憶された記憶部を備えた画像処理装置について説明したが、本発明にいう記憶部は、被写体を照明する光源における複数の色温度それぞれに対応するガマットを1セットのみ記憶するものであってもよい。
また、上記では、デジタルカメラや銀塩カメラで撮影された撮影画像に対してホワイトバランス補正を行う画像処理装置の例について説明したが、本発明にいう画像処理装置は、例えば、ビデオカメラで撮影された撮影画像などに対してホワイトバランスの補正を行うものであってもよい。
また、上記では、記憶部に記憶された全てのガマットのうち、撮影画像の色度分布に近似したガマットを選択する例について説明したが、本発明にいう画像処理装置は、例えば、解析部で画像の取得条件を解析しておき、色再現範囲選択部では、その解析結果に適合する色再現範囲のセットに含まれる色再現範囲のうち、画像の色度分布に近似したものを選択するものであってもよい。
本発明の画像処理装置の一実施形態が適用された写真用デジタルプリンタの外観斜視図である。 画像入力機のスキャナ部の構成を示す模式図である。 画像入力機の画像補正処理部を構成している回路部のブロック図である。 本発明の画像処理プログラムの一実施形態が記憶されたCD−ROMを示す概念図である。 画像出力機の内部構造を示す模試図である。 画像処理基板の機能ブロック図である。 図5に示す画像処理基板で行われる一連の処理のフローチャートである。 画像解析部で用いられる解析項目の例を示している。 記憶部に記憶されているガマットのセットの例を示している。 撮影画像の色度分布の例を示している。
符号の説明
10 写真用デジタルプリンタ
20 写真フィルム
31 給送用ローラ
32 給送駆動部
100 画像入力機
110 スキャナ部
111 光源
112 フィルタ
113 拡散ボックス
114 ズームレンズ
115 CCD光センサ
116 A/D変換器
117 フィルタ制御部
118 ズームレンズ駆動部
120 画像補正処理部
130 CRT表示部
140 キーボード
150 マウス
160 回路部
162 小型記録媒体ドライブ
163 小型記録媒体
164 FDドライブ
165 FD
166 CD−ROMドライブ
167 CD−ROM
170 コンピュータ回路部
171 CPU
172 RAM
173 ROM
174 制御インタフェース
175 画像インタフェース
176 ハードディスク
177 外部インタフェース
178 バス
190 画像処理基板
191 画像入力部
192 画像解析部
193 ガマット選択部
194 画像補正部
195 記憶部
210 レーザプリンタ部
220 プロセッサ部
221 リザーバ部
222 現像槽
223 定着槽
224 リンス槽
225 乾燥槽
230 カッタ
240 ソータ
300 画像処理プログラム
310 画像入力部
320 画像解析部
330 ガマット選択部
340 画像補正部

Claims (10)

  1. 被写体の画像が入力される画像入力部と、
    複数の色温度それぞれを有する複数の光源それぞれの下で被写体から得られる各画像の各色再現範囲を記憶する記憶部と、
    前記画像入力部で入力された画像について、色に関する所定の性質を解析して、該画像を、ホワイトバランスの補正が必要か否かに分類する解析部と、
    前記解析部でホワイトバランスの補正が必要と分類された画像中の色分布を解析し、前記記憶部に記憶されている色再現範囲のうち、該色分布に近似した色再現範囲を選択する色再現範囲選択部と、
    前記色再現範囲選択部で選択された色再現範囲に対応する色温度に応じたホワイトバランスの補正を行う補正処理部とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記記憶部は、光源における複数の色温度それぞれに対応する複数の色再現範囲からなるセットを、相互に異なる複数の画像取得条件それぞれに相応して複数セット記憶するものであることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記解析部は、前記画像入力部で入力された画像について、色に関する複数の性質を階層的に解析するものであることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. コンピュータ内で実行され、該コンピュータを、
    被写体の画像が入力される画像入力部と、
    前記画像入力部で入力された画像について、色に関する所定の性質を解析して、該画像を、ホワイトバランスの補正が必要か否かに分類する解析部と、
    前記解析部でホワイトバランスの補正が必要と分類された画像中の色分布を解析し、予め記憶された、複数の色温度それぞれを有する複数の光源それぞれの下で被写体から得られる各画像の各色再現範囲のうち、該色分布に近似した色再現範囲を選択する色再現範囲選択部と、
    前記色再現範囲選択部で選択された色再現範囲に対応する色温度に応じたホワイトバランスの補正を行う補正処理部とを備えた画像処理装置として動作させることを特徴とする画像処理プログラム。
  5. 前記色再現範囲選択部は、光源における複数の色温度それぞれに対応する複数の色再現範囲からなるセットが、相互に異なる複数の画像取得条件それぞれに相応して複数セット記憶された色再現範囲のうち、前記色分布に近似した色再現範囲を選択するものであることを特徴とする請求項4記載の画像処理プログラム。
  6. 前記解析部は、前記画像入力部で入力された画像について、色に関する複数の性質を階層的に解析するものであることを特徴とする請求項4記載の画像処理プログラム。
  7. コンピュータ内で実行され、該コンピュータを、
    被写体の画像が入力される画像入力部と、
    前記画像入力部で入力された画像について、色に関する所定の性質を解析して、該画像を、ホワイトバランスの補正が必要か否かに分類する解析部と、
    前記解析部でホワイトバランスの補正が必要と分類された画像中の色分布を解析し、予め記憶された、複数の色温度それぞれを有する複数の光源それぞれの下で被写体から得られる各画像の各色再現範囲のうち、該色分布に近似した色再現範囲を選択する色再現範囲選択部と、
    前記色再現範囲選択部で選択された色再現範囲に対応する色温度に応じたホワイトバランスの補正を行う補正処理部とを備えた画像処理装置として動作させる画像処理プログラムが記録されてなることを特徴とする記録媒体。
  8. 前記色再現範囲選択部は、光源における複数の色温度それぞれに対応する複数の色再現範囲からなるセットが、相互に異なる複数の画像取得条件それぞれに相応して複数セット記憶された色再現範囲のうち、前記色分布に近似した色再現範囲を選択するものであることを特徴とする請求項7記載の記録媒体。
  9. 前記解析部は、前記画像入力部で入力された画像について、色に関する複数の性質を階層的に解析するものであることを特徴とする請求項7記載の記録媒体。
  10. 被写体の画像が入力される画像入力過程と、
    前記画像入力過程で入力された画像について、色に関する所定の性質を解析して、該画像を、ホワイトバランスの補正が必要か否かに分類する解析過程と、
    前記解析過程でホワイトバランスの補正が必要と分類された画像中の色分布を解析し、予め記憶された、複数の色温度それぞれを有する複数の光源それぞれの下で被写体から得られる各画像の各色再現範囲のうち、該色分布に近似した色再現範囲を選択する色再現範囲選択過程と、
    前記色再現範囲選択過程で選択された色再現範囲に対応する色温度に応じたホワイトバランスの補正を行う補正処理過程とを有することを特徴とする画像処理方法。
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