JP2014222210A - 照明光色推定装置、照明光色推定方法及びプログラム - Google Patents

照明光色推定装置、照明光色推定方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】それぞれ異なる照明光の下で同じ被写体を撮像した複数の画像を利用して照明光色を推定するにあたり、灰色仮説に基づくことなく高い精度で照明光色を推定できるようにする。
【解決手段】それぞれ異なる照明光の下で共通の被写体を撮像して得られた複数の画像から照明光色を推定する照明光色推定装置として、各照明光の下での共通の被写体からの反射光の分光特性を得るための分光特性変換行列を計算し、分光特性変換行列に基づいて、複数の画像が対応する照明光ごとに、被写体における特定の物体領域についての色温度ごとの表面反射率を分光特性候補として求める。また、照明光色推定装置分光特性候補として求められた表面反射率のうちで、照明光ごとの間で相互に近似する表面反射率の組合せを求め、表面反射率の組合せに基づいて照明光についての照明光色を計算する。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明光色推定装置、照明光色計算方法及びプログラムに関する。
照明光の色に関する性質に基づいて照明光の色(照明光色)を推定する手法として、画像中の鏡面反射成分を利用する手法、画像中の無彩色領域を利用する手法、シーン中の物体の色に関する仮定を利用する手法等が知られている。
鏡面反射成分を利用する手法では、例えば、誘電体からの反射光成分のうち鏡面反射成分が照明光の色を表すことに着目して照明光の色を推定する(例えば、非特許文献1参照)。
また、無彩色領域を利用する手法では、無彩色の領域からの反射光の色が照明光の色を反映していることを利用して照明光色を推定する(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。具体的には、それぞれ異なる照明光の下での白色(紙、色票)の画像から無彩色領域の色変化を事前に求めておく。そのうえで、画像中の無彩色領域に近い色を、事前に求めた無彩色領域の色の中から探索し、その平均を照明光色として推定する。
また、シーン中の物体の色の平均が灰色(無彩色)であると仮定することによって、シーン中の反射光の色を照明光色として推定する手法も知られている(例えば、非特許文献2参照)。
上記の各手法において使用する画像は1枚であるが、複数枚の画像を用いて照明光色を推定する手法も知られている。複数枚の画像を利用して照明光色を推定する手法としては、同一照明光下のもとで撮像した異なるシーンの複数の画像を用いる手法と、同一シーンを複数の異なる照明光の下で撮像した複数の画像を用いる手法とが知られている。
前者の手法は、1枚の画像を用いて照明光色を推定する上記の手法をそのまま適用することにより実現できる。
後者の手法としては、例えば、複数の画像において共通する被写体があることを前提としている。具体的には、各被写体の色の平均値が、照明光の変化によらず黒体放射軌跡(照明光色とみなせる領域)の近傍にある場合に、選択した被写体の色の平均値が灰色(無彩色)であると判断する。そして、その際の平均値を照明光の色として推定するというものである(例えば、特許文献3参照)。
特開2010−50651号公報 特開2002−290988号公報 特開平9−304180号公報
G.J.Klinker, S.A.Shafer, T.Kanade, "Using a color reflection model to a separate highlights from object color", Proceedings of the First International Conference on Computer Vision, pp.145-150 (1987). R.Gershon and A.D.Jepson,"The Computation of Color Constant Descriptors in Chromatic Images", Color Research and Application, Vol.14, No.6, pp.325-334 (1989).
非特許文献1のように鏡面反射成分を利用する手法では、画像中に鏡面反射成分が存在することを前提としている。そのため、画像中に鏡面反射成分が存在しない場合には適用することが難しくなる。
また、特許文献1、2、3などのように無彩色領域を利用する手法では、画像中の鏡面反射成分は不要であるが、推定精度が無彩色領域の有無に依存する。また、無彩色領域を利用する手法では、彩度の低い領域の色を照明光の色として誤推定するという問題もある。
また、特許文献3のように複数の画像を用いる手法は、灰色仮説(シーン中に存在する被写体の平均は灰色であるとする説)を前提としたものであるが、灰色仮説が成立しない場合には画像中の色分布の影響を強く受けることとなって推定精度が低下する場合がある。例えば、複数の画像のそれぞれが共有する被写体の色分布によっては、必ずしも全ての画像の被写体の平均の色が黒体放射軌跡の近傍に位置するとは限らない。このため、被写体の平均の色が黒体放射軌跡の近傍に位置しない画像がある場合には、特許文献3に記載の手法では照明光色を良好な精度で推定することが難しくなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、それぞれ異なる照明光の下で同じ被写体を撮像した複数の画像を利用して照明光色を推定するにあたり、灰色仮説に基づくことなく高い精度で照明光色を推定できるようにすることを目的とする。
本発明の一態様は、それぞれ異なる照明光の下で共通の被写体を撮像して得られた複数の画像から照明光色を推定する照明光色推定装置であって、それぞれ異なる照明光の下での前記共通の被写体からの反射光の分光特性を得るための分光特性変換行列を計算する分光特性変換行列計算部と、前記分光特性変換行列計算部によって計算された分光特性変換行列に基づいて、前記複数の画像が対応する照明光ごとに、前記被写体における特定の一部分である物体領域についての色温度ごとの表面反射率を分光特性候補として求める分光特性候補抽出部と、前記分光特性候補抽出部が求めた前記照明光ごとに対応する色温度ごとの表面反射率のうちで、前記照明光ごとの間で相互に近似する表面反射率の組合せを求める分光特性マッチング部と、前記分光特性マッチング部が求めた表面反射率の組合せに基づいて、前記照明光についての照明光色を計算する照明光色計算部とを備える照明光色推定装置である。
本発明の一態様は、それぞれ異なる照明光の下で共通の被写体を撮像して得られた複数の画像から照明光色を推定する照明光色推定方法であって、それぞれ異なる照明光の下での前記共通の被写体からの反射光の分光特性を得るための分光特性変換行列を計算する分光特性変換行列計算ステップと、前記分光特性変換行列計算ステップによって計算された分光特性変換行列に基づいて、前記複数の画像が対応する照明光ごとに、前記被写体における特定の一部分である物体領域についての色温度ごとの表面反射率を分光特性候補として求める分光特性候補抽出ステップと、前記分光特性候補抽出ステップが求めた前記照明光ごとに対応する色温度ごとの表面反射率のうちで、前記照明光ごとの間で相互に近似する表面反射率の組合せを求める分光特性マッチングステップと、前記分光特性マッチングステップが求めた表面反射率の組合せに基づいて、前記照明光についての照明光色を計算する照明光色計算ステップとを備える照明光色推定方法である。
本発明の一態様は、上記の照明光色推定方法であって、前記照明光色計算ステップは、前記分光特性マッチングステップにより求められた表面反射率の組合せに含まれる表面反射率についての平均値であり前記物体領域の色を示す平均表面反射率を求め、前記平均表面反射率を利用して前記照明光についての照明光色を計算する。
本発明の一態様は、コンピュータに、それぞれ異なる照明光の下での前記共通の被写体からの反射光の分光特性を得るための分光特性変換行列を計算する分光特性変換行列計算ステップと、前記分光特性変換行列計算ステップによって計算された分光特性変換行列に基づいて、前記それぞれ異なる照明光の下で共通の被写体を撮像して得られた複数の画像が対応する照明光ごとに、前記被写体における特定の一部分である物体領域についての色温度ごとの表面反射率を分光特性候補として求める分光特性候補抽出ステップと、前記分光特性候補抽出ステップが求めた前記照明光ごとに対応する色温度ごとの表面反射率のうちで、前記照明光ごとの間で相互に近似する表面反射率の組合せを求める分光特性マッチングステップと、前記分光特性マッチングステップが求めた表面反射率の組合せに基づいて、前記照明光についての照明光色を計算する照明光色計算ステップとを実行させるためのプログラムである。
以上説明したように、それぞれ異なる照明光の下で同じ被写体を撮像した複数の画像を利用して照明光色を推定するにあたり、灰色仮説に基づくことなく高い精度で照明光色を推定できるようになる。
本実施形態に係る照明光色推定装置の構成例と、照明及び被写体の例を示す図である。 3つの異なる照明光に対応する推定利用画像の例を示す図である。 図2の推定利用画像に対応する照明光ごとに対応して求められた分光特性候補としての表面反射率の例を示す図である。 本実施形態に係る照明光色推定装置が実行する処理手順例を示す図である。
図1(A)は、本実施形態に係る照明光色推定装置100の構成例を示すブロック図である。同図に示す照明光色推定装置100は、画像入力部101、色情報変換部102、分光特性変換行列計算部103、分光特性候補抽出部104、分光特性マッチング部105、照明光色計算部106及び記憶部107を備える。
画像入力部101は、図1(B)に示すように照明10からの光が照射される被写体20を撮像したカラー画像を照明光の推定に利用する推定利用画像として入力する。
ここで、画像入力部101は、それぞれが異なる種類による複数の照明10の照明光の下で共通の被写体20を撮像して得られた複数の撮像画像を推定利用画像として入力する。このように入力される複数の推定利用画像においては、いずれも同じ被写体20が共通に示されている。しかし、被写体20に照射される照明10の種類に応じて照明光の色(照明光色)が異なる。これに伴い、各画像において示される被写体20の色も照射された照明光の色に応じて異なってくる。
画像入力部101は、入力した推定利用画像を記憶部107に記憶させる。
なお、推定利用画像の具体例としては、例えば、屋外に設置された定点観測カメラや監視カメラ等で撮像された映像からフレーム単位で所定の時間間隔ごとに抽出し、静止画として生成した画像などであればよい。あるいは、異なる日時に撮像した建築物、風景などの画像であってもよい。また、複数の推定利用画像において共通となる被写体については、撮像位置やアングルが厳密に一致していなくともよい。
ここで、画像におけるR,G,Bの各画素は、以下の式1によって表されるように、照明光(E(λ):分光分布)と物体の色(ρ(λ):表面反射率)の情報を含む。従って、画像入力部101が入力した画像の画素値は、推定利用画像を撮像、スキャニングなどして生成する使用する機器の分光感度特性と、分光分布と、表面反射率との積分で表される。式1における変数iは、画像内の物体に対応する画像部分の画素値に付された番号を示す。
Figure 2014222210
画像入力部101が推定利用画像を入力するための具体的な構成としては特に限定されない。例えば、画像入力部101は、撮像素子を備え、撮像素子により被写体20を撮像した画像を推定利用画像として入力すればよい。
また、画像入力部101は、スキャナを備え、推定利用画像に対応する画内容が描かれた紙などをスキャンして読み取り、読み取った画像を推定利用画像として入力してもよい。
また、画像入力部101は、例えば外部の撮像装置などによって撮像された画像を入力可能なデータインターフェースやネットワーク対応の通信部などを備えてもよい。
色情報変換部102は、画像入力部101が入力して記憶部107に記憶させた推定利用画像の色情報について、当該推定利用画像の生成に使用した機器(撮像装置、スキャナなど)の特性(機器特性)の影響を排除した色情報に変換する。つまり、色情報変換部102は、上記の機器特性に依存しない色情報を得る。色情報変換部102は、色情報が変換された後の変換後の推定利用画像を記憶部107に記憶させる。
色情報変換部102が色情報の変換に用いるパラメータは、推定利用画像を撮像、スキャニングなどして生成する使用する機器の特性に応じて予め設定されている。以下の説明にあたり、色情報については、CIE(国際照明委員会)で規定されたXYZ三刺激値である場合を例に挙げる。ただし、色情報は、機器特性に依存しない色空間(たとえば、CIELABやCIELUV)で表現されたものであれば特に限定されない。
分光特性変換行列計算部103は、それぞれ異なる照明光の下での共通の被写体からの反射光の分光特性を得るための分光特性変換行列を計算する。具体的に、分光特性変換行列計算部103は、複数の表面反射率と、表面反射率を有する被写体領域からの反射光のデータとを用いて分光特性変換行列を計算する。また、分光特性変換行列計算部103による分光特性変換行列の計算は、画像入力部101が入力した推定利用画像を利用した照明光色推定のための処理に先立って、事前に行われる。
また、分光特性変換行列計算部103が分光特性変換行列の計算に用いる表面反射率と反射光のデータなどは、実際に周囲にある被写体の表面反射率と、様々な照明光の下での反射光の色(XYZ三刺激値)を測定して得てもよい。あるいは、ISO/TR 16066:2003で管理されている表面反射率データベースを用いて、数値的に照明光ごとの反射光の色(XYZ三刺激値)を求めてもよい。
一般的に、XYZ三刺激値は、物体からの反射光の分光特性と、CIEで規定された等色関数を用いて以下の式2のように定式化することができる。式2において、変数jは、可視光の範囲において分割された波長ごとに付された番号を示す。
Figure 2014222210
分光特性変換行列計算部103は、物体の表面反射率ρ(λ)からXYZ三刺激値を求めるための行列(分光特性変換行列)を計算する。
このような分光特性変換行列は、例えば1つには、等色関数と照明光の分光特性との積である3行N列の行列の擬似逆行列として求られる。あるいは、分光特性変換行列は、複数による物体の表面反射率ρ(λ)とXYZ三刺激値とのセットを利用して重回帰分析によって求められる。
一具体例として、後者の手法による分光特性変換行列の計算について説明する。
分光特性変換行列計算部103は、m種類の表面反射率ρi(λj)を有する物体と、E(λj)で表される分光分布の照明光が照射されている物体からの反射光の三刺激値Xiiiがある場合に、以下の式3として示す関係式を満たす行列を求める。
Figure 2014222210
上記の式3におけるN行×4列による行列Aが分光特性変換行列である。このような行列Aとしての分光特性変換行列を取得するにあたって、分光特性変換行列計算部103は、例えば、右辺の三刺激値Xiiiを含む4行×m列の行列Dに対して、D・(D・D)−1を作用させればよい。
また、分光特性変換行列計算部103は、式3による一次重回帰分析の代わりに二次重回帰分析によって行列Aを取得してもよい。なお、二次重回帰分析の場合には、式3での行列Dに相当する行列は式4として以下に示す形式となる。この場合、行列Aは10行×m列となる。
Figure 2014222210
分光特性候補抽出部104は、分光特性変換行列計算部103によって計算された分光特性変換行列に基づいて、複数の推定利用画像が対応する照明光ごとに、被写体における物体領域についての色温度ごとの表面反射率を分光特性候補として求める。ここで、物体領域とは、推定利用画像における被写体における特定の一部分の画像領域である。
分光特性変換行列計算部103によって計算された分光特性変換行列は、ある照明光が照射された物体領域からの反射光のXYZ三刺激値に基づいて表面反射率を計算するための変換行列である。
この場合の照明光は不明であるが、自然光の分光分布は黒体放射で近似できる。また、人工光については自然光下での見えに近くなるように設計されている。これらのことに基づいて、本実施形態においては、照明光を黒体放射の分光特性で表す。黒体放射は以下の式5に示すように、プランクの放射式により波長λと色温度Tの関数で表される。
Figure 2014222210
色温度を変化させることによって多様な照明光の分光特性を表現することができる。そこで、分光特性候補抽出部104は、式5における色温度Tを、所定の色温度の範囲において一定値おきに変化させた場合の各色温度の分光特性を、例えば以下の式6により求める。
Figure 2014222210
なお、上記の式6は一次重回帰分析の場合に対応し、二次重回帰分析の場合には、式4においてXYZ刺激値を含む右辺の行列が10行×1列となる式が対応する。
色温度の変更に関する一具体例として1000K〜15000Kの色温度の範囲において100Kおきに15段階で色温度Tを変化させた場合には、分光特性候補抽出部104は、15段階の色温度ごとに対応して15個の分光特性を求めればよい。
そして、分光特性候補抽出部104は、上記のように求めた15個の分光特性のそれぞれを照明光の分光特性とした場合の表面反射率を、物体領域からの反射光のXYZ三刺激値を利用して計算する。このように分光特性候補抽出部104が計算する表面反射率は、分光特性が15個であるのに応じて15個であり、15段階の色温度Tにそれぞれ対応する。分光特性候補抽出部104は、このように求めた色温度Tごとに対応する15個の表面反射率を分光特性候補として記憶部107に記憶させる。
具体例として、図2(A)、図2(B)、図2(C)は、それぞれ、種類の異なる照明光A,B,Cにより共通の被写体20を撮像して得られた推定利用画像である。また、図2(A)、図2(B)、図2(C)の推定利用画像のそれぞれにおいて、被写体20における同じ位置の矩形の画像部分が物体領域21である。
分光特性候補抽出部104は、例えば、図2(A)に示される照明光Aに対応する推定利用画像における物体領域21を対象として、1000K〜15000Kの色温度の範囲において100Kおきに15段階で色温度Tを変化させ、各色温度Tに対応する15個の表面反射率を分光特性候補として求める。
同様に、分光特性候補抽出部104は、図2(B)、図2(C)の各々に示される照明光B,Cに対応する各推定利用画像における物体領域21を対象として、15段階の色温度Tごとに対応する15個の表面反射率を分光特性候補として求める。
記憶部107は、分光特性候補抽出部104が上記のように求めた表面反射率を、例えば、表面反射率テーブルとして記憶する。図3は、図2の例に対応する表面反射率テーブルを示している。
図3に示すように、表面反射率テーブルは、15種類の色温度Tごとに対応して、照明光A、B,Cそれぞれに対応する15個の表面光反射率を含む表面光反射率セットを格納する。
つまり、照明光Aに対応する表面光反射率セットは、15種類の色温度Tごとに対応して、ρ_A〜ρ_A15による15個の表面反射率を含む。
照明光Bに対応する表面光反射率セットは、15種類の色温度Tごとに対応して、ρ_B〜ρ_B15による15個の表面反射率を含む。
照明光Cに対応する表面光反射率セットは、15種類の色温度Tごとに対応して、ρ_C〜ρ_C15による15個の表面反射率を含む。
分光特性マッチング部105は、分光特性候補抽出部104が求めた照明光ごとに対応する色温度ごとの表面反射率のうちで、照明光ごとの間で相互に近似する表面反射率の組合せ(ペア)を求める。
分光特性マッチング部105の処理の具体例として、図3に例示した表面反射率テーブルとして求められた照明光ごとの表面反射率のうちから、相互に近似している表面反射率のペアを求める場合について説明する。
例えば或る1つの照明光のもとで色温度Tによって変化する照明光の色のうちには、本来の照明光に近似する色が存在するはずである。このことから、分光特性候補抽出部104が抽出した照明光Aの表面反射率のセットにおいては、本来の被写体20の物体領域21の部分の表面反射率に近い表面反射率が存在するといえる。この点については、照明光A,Bそれぞれの表面反射率についても同様である。従って、照明光A,B,Cそれぞれに対応して分光特性候補抽出部104が抽出した表面反射率セットに含まれる表面反射率の間で互いに近似する表面反射率は、被写体20の物体領域21についての本来の表面反射率であると導出できる。
そこで、分光特性マッチング部105は、以下のようにして、照明光A,B,Cのそれぞれに対応する表面反射率の間で相互に近似している表面反射率を求める。
まず、例えば、分光特性マッチング部105は、照明光Aの表面反射率セットと、照明光Bの表面反射率セットとの間で、表面反射率が近似している組を総当たりで探索する。この探索処理は下記の式7により表すことができる。
式7において、i,j=1,2,…,15であり、dis()は、表面反射率ρ_A,ρ_Bの距離を表す。Argmin()はdis()の最小値をもたらす(i,j)の組を出力する関数である。
Figure 2014222210
分光特性マッチング部105は、表面反射率ρ_A,ρ_Bの距離dis(ρ_A,ρ_B)について、以下のように算出することができる。表面反射率は上述したように可視光の範囲で離散化した波長ごとの反射率でありN個の要素からなる。そこで、分光特性マッチング部105は、例えば、以下の式8に示すように、N個の各要素間の差の絶対値の平均として距離dis(ρ_A,ρ_B)を求めることができる。
Figure 2014222210
また、分光特性マッチング部105は、表面反射率をN個の成分からなるベクトルと見なし、距離dis(ρ_A,ρ_B)について、以下の式9に示すように、ベクトルρ_Aとベクトルρ_Bのなす角として求めることもできる。なお、式9において二重縦線により囲まれた記号はベクトルのノルムを表す。式9においては、ベクトルρ_Aについての定義式のみを示しているが、ベクトルρ_Bについても同様の定義式で表すことができる。
Figure 2014222210
さらに、分光特性マッチング部105は、上記の式8又は式9による演算の他に、人間の視知覚特性に基づいて波長ごとの表面反射率の差の重みづけ平均を計算することにより、距離dis(ρ_A,ρ_B)を算出することができる。この際に利用する視知覚特性としては、例えば、比視感度曲線や錐体の感度特性等を挙げることができる。
分光特性マッチング部105は、上記のように求めた距離dis(ρ_A,ρ_B)のうちで最小となる表面反射率の組合せ(ペア)を、照明光A,Bのそれぞれに対応する表面反射率の間で互いに近似する表面反射率の組合せとする。
また、上記と同様の処理によって、分光特性マッチング部105は、照明光B,Cのそれぞれに対応する表面反射率の間で互いに近似する表面反射率のペアと、照明光A,Cのそれぞれに対応する表面反射率の間で互いに近似する表面反射率のペアとを求める。
照明光色計算部106は、分光特性マッチング部105が求めた表面反射率の組合せに基づいて、推定利用画像を撮像した際の照明光についての照明光色を計算する。
このために、照明光色計算部106は、分光特性マッチング部105が求めた表面反射率の組合せにおける複数の表面反射率についての平均値である平均表面反射率を計算する。照明光色計算部106は、平均表面反射率を利用して、複数の推定利用画像が対応する照明光ごとに照明光色を計算する。
このように計算された照明光色が照明光色推定装置100の推定結果である。
前述のように、分光特性マッチング部105は、それぞれ異なる複数の照明光における2つの組合せごとに、互いに近似する表面反射率のペアを求める。このように求められた照明光における2つの組合せごとのペアに含まれる表面反射率の各々は、理想的には同一になる。しかし、ノイズや計算誤差などによって必ずしも同一になるとは限らない。
そこで、照明光色計算部106は、分光特性マッチング部105が求めた表面反射率について平均化する。具体的に、図3の例との対応であれば、分光特性マッチング部105によっては、照明光A,Bの組合せにおいて相互に近似するペアである2つの表面反射率ρ_A,ρ_B、照明光B,Cの組合せにおいて相互に近似するペアである2つの表面反射率ρ_B,ρ_C、照明光A,Cの組合せにおいて相互に近似するペアである2つの表面反射率ρ_A,ρ_Cが求められている。つまり、照明光色計算部106は、6つの表面反射率を求めている。この場合、照明光色計算部106は、上記のように分光特性マッチング部105が求めた6つの表面反射率についての平均値を、平均表面反射率として算出する。
なお、このように算出された平均表面反射率値は、被写体20における物体領域21の色として扱うことができる。
次に、照明光色計算部106は、それぞれ異なる複数の照明光ごとに、表面反射率のうちから、上記のように求めた表面反射率の平均値(平均表面反射率)に最も近似する2つの表面反射率を選択する。
照明光色計算部106は、照明光ごとに対応して、選択した2つの表面反射率の平均表面反射率に対する近さに応じた重み付けに従って色温度を計算する。
具体例として、例えば図2(A)の照明光Aに対応して照明光色計算部106が選択した2つの表面反射率がρ_A,ρ_Ai+1であり、ρ_A,ρ_Ai+1に対応する色温度がT,Ti+1であるとする。ここで、色空間において、平均表面反射率が表面反射率ρ_A,ρ_Ai+1をk:1−k(0≦k≦1)に内分する点である場合、照明光色計算部106は、照明光の色温度Tを以下の式10によって求める。
照明光色計算部106は、同様にして、照明光B,Cのそれぞれに対応する照明光の色温度Tを求める。
Figure 2014222210
照明光色計算部106は、上記のように照明光A,B,Cごとに求めた色温度Tを式5に代入して演算を行うことで、照明光A,B,Cごとの分光特性を求める。そのうえで、照明光色計算部106は、表面反射率ρ(λ)〜ρ(λ)の値を全て「1」とした式2における照明光の分光分布に、照明光Aについて求めた分光特性を当てはめることにより、照明光Aの色を求める。
同様にして、照明光色計算部106は、表面反射率ρ(λ)〜ρ(λ)の値を全て「1」とした式2における照明光の分光分布に、照明光B,Cの各々について求めた分光特性を当てはめることにより、照明光B,Cの色を求める。
記憶部107は、照明光色推定装置100が利用する各種の情報を記憶する。
例えば、記憶部107は、画像入力部101が入力した推定利用画像を記憶する。
また、記憶部107は、色情報変換部102により色情報が変換された推定利用画像を記憶する。
また、記憶部107は、分光特性変換行列計算部103が計算した分光特性変換行列を記憶する。
また、記憶部107は、分光特性候補抽出部104が抽出した分光特性候補としての表面反射率(表面反射率テーブル)を記憶する。
また、記憶部107は、分光特性マッチング部105が求めた表面反射率のペアを記憶する。
また、記憶部107は、照明光色計算部106が計算した照明光色の情報を記憶する。
記憶部107は、例えばRAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスクなどにより具現化できる。
このように本実施形態における照明光色推定装置100は、それぞれが異なる照明光ごとに対応して、同じ被写体についての色温度ごとの表面反射率を分光特性候補として求める。そのうえで、照明光色推定装置100は、これらの分光特性候補としての表面反射率のうちから照明光の組合せごとに近似するとされた表面反射率に基づいて、各照明光の色を推定する。
例えば灰色仮説に基づいて照明光色を推定する場合、被写体の色分布によっては推定精度が低下する可能性がある。これに対して、本実施形態による照明光色の推定では、例えば灰色仮説に基づく必要が無い。これにより、本実施形態では、被写体の色分布によらず高い精度で照明光色を推定することが可能になる。
図4のフローチャートは、照明光色推定装置100が実行する処理手順例を示している。
まず,推定利用画像を利用した推定処理に先立ち、分光特性変換行列計算部103は、被写体からの反射光の色を用いて被写体の表面反射率を推定するための変換行列(分光特性変換行列)を事前に計算する。計算によって作成された分光特性変換行列は記憶部107に記憶させておくようにする。分光特性変換行列計算部103が計算した分光特性変換行列は、式3における行列Aに対応し、照明光ごとにm種類の表面反射率と反射光の色から求められるものである。
上記のように事前に分光特性変換行列を求めておいた記憶部107に記憶させておいたうえで、画像入力部101は、それぞれが異なる照明光により同じ被写体を撮像した複数の推定利用画像を入力する(ステップS101)。画像入力部101は、入力した複数の推定利用画像を記憶部107に記憶させる。
色情報変換部102は、複数の推定利用画像ごとの色情報について、この推定利用画像の生成に使用した撮像した機器特性の影響を排除した色情報に変換する(ステップS102)。色情報変換部102は、色情報を変換した後の推定利用画像を記憶部107に記憶させる。
次に、分光特性候補抽出部104は、分光特性変換行列計算部103によって計算された分光特性変換行列に基づいて、複数種類の照明光(複数の推定利用画像の物体領域21)ごとに対応する色温度Tごとの複数の表面反射率を、分光特性候補として抽出する。
このために、分光特性候補抽出部104は、複数の推定利用画像に対応する照明光ごとに付した番号を示す変数iに「1」を代入する(ステップS103)。そのうえで、分光特性候補抽出部104は、i番目の照明光に対応した色温度ごとの表面反射率を、例えば式5、式6を利用して求める(ステップS104)。
次に、分光特性候補抽出部104は、変数iについてインクリメントしたうえで(ステップS105)、変数iが照明光の種類数(推定利用画像数)以下であるか否かについて判定する(ステップS106)。
変数iが照明光の種類数以下であれば(ステップS106−YES)、分光特性候補抽出部104は、ステップS104に戻り、次の照明光に対応する分光特性候補(色温度Tごとの表面反射率)を抽出する。
そして、全ての照明光の種類に応じた色温度Tごとの表面反射率の計算が完了するのに応じて、分光特性候補抽出部104は、変数iが照明光の種類数より多いと判定する(ステップS106−NO)。この段階で、例えば図3に表面反射率テーブルとして例示したように、照明光の種類ごとに対応して色温度Tごとに表面反射率が対応付けられた分光特性候補が得られる。
分光特性候補抽出部104は、例えば分光特性候補としての表面反射率テーブルの情報を記憶部107に記憶させる。
分光特性マッチング部105は、分光特性候補抽出部104が照明光(推定利用画像)ごとに対応して求めた色温度Tごとの表面反射率の間で、相互に近似する表面反射率の組合せ(ペア)を、例えば式7と、式8又は式9を利用した演算によって求める(ステップS107)。分光特性マッチング部105は、求めた表面反射率の組合せ(ペア)を記憶部107に記憶させる。
照明光色計算部106は、被写体20の物体領域21における平均表面反射率を計算する(ステップS108)。つまり、照明光色計算部106は、分光特性マッチング部105が求めた表面反射率の組合せに含まれる表面反射率の平均である平均表面反射率を計算する。
なお、前述のように、ステップS108により求められた平均表面反射率は、被写体20の色として扱うことができる。つまり、本実施形態の照明光色推定装置100は、照明光色を計算する過程において被写体20の色を求めることができる。
照明光色計算部106は、ステップS108により計算した平均表面反射率を利用して、推定利用画像が対応する照明光ごとの照明光色を計算する。
このために、照明光色計算部106は、複数の推定利用画像に対応する照明光ごとに付した番号を示す変数iに「1」を代入する(ステップS109)。そのうえで、照明光色計算部106は、i番目の照明光に対応した照明光を、例えば式10、式5を利用して計算する(ステップS110)。
次に、照明光色計算部106は、変数iについてインクリメントしたうえで(ステップS111)、変数iが照明光の種類数以下であるか否かについて判定する(ステップS112)。
変数iが照明光の種類数以下であれば(ステップS112−YES)、照明光色計算部106は、ステップS110に戻り、次の照明光に対応する照明光色を計算する。
そして、全ての照明光の種類に応じた照明光色の計算が完了するのに応じて、照明光色計算部106は、変数iが照明光の種類数より多いと判定する(ステップS112−NO)と、照明光色計算部106は同図に示す処理を終了する。このようにして、本実施形態においては照明光の種類ごとの照明光色が推定される。
照明光色計算部106は、計算した照明光色の情報を記憶部107に記憶させることができる。
なお、ステップS109〜S112の処理によっては、全ての種類の照明光ごとの照明光色を計算しているが、例えば、必要に応じて、一部の種類の照明光の照明光色のみを計算してもよい。
なお、色情報変換部102、分光特性変換行列計算部103、分光特性候補抽出部104、分光特性マッチング部105及び照明光色計算部106などの各機能部は、例えばCPU(Central Processing Unit)がプログラムを実行することにより実現できる。また、これらの機能部の全てまたは一部については、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアにより実現されてもよい。
なお、上述の照明光色推定装置100の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の照明光色推定装置100の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
100 照明光色推定装置
101 画像入力部
102 色情報変換部
103 分光特性変換行列計算部
104 分光特性候補抽出部
105 分光特性マッチング部
106 照明光色計算部
107 記憶部

Claims (4)

  1. それぞれ異なる照明光の下で共通の被写体を撮像して得られた複数の画像から照明光色を推定する照明光色推定装置であって、
    それぞれ異なる照明光の下での前記共通の被写体からの反射光の分光特性を得るための分光特性変換行列を計算する分光特性変換行列計算部と、
    前記分光特性変換行列計算部によって計算された分光特性変換行列に基づいて、前記複数の画像が対応する照明光ごとに、前記被写体における特定の一部分である物体領域についての色温度ごとの表面反射率を分光特性候補として求める分光特性候補抽出部と、
    前記分光特性候補抽出部が求めた前記照明光ごとに対応する色温度ごとの表面反射率のうちで、前記照明光ごとの間で相互に近似する表面反射率の組合せを求める分光特性マッチング部と、
    前記分光特性マッチング部が求めた表面反射率の組合せに基づいて、前記照明光についての照明光色を計算する照明光色計算部と
    を備える照明光色推定装置。
  2. それぞれ異なる照明光の下で共通の被写体を撮像して得られた複数の画像から照明光色を推定する照明光色推定方法であって、
    それぞれ異なる照明光の下での前記共通の被写体からの反射光の分光特性を得るための分光特性変換行列を計算する分光特性変換行列計算ステップと、
    前記分光特性変換行列計算ステップによって計算された分光特性変換行列に基づいて、前記複数の画像が対応する照明光ごとに、前記被写体における特定の一部分である物体領域についての色温度ごとの表面反射率を分光特性候補として求める分光特性候補抽出ステップと、
    前記分光特性候補抽出ステップが求めた前記照明光ごとに対応する色温度ごとの表面反射率のうちで、前記照明光ごとの間で相互に近似する表面反射率の組合せを求める分光特性マッチングステップと、
    前記分光特性マッチングステップが求めた表面反射率の組合せに基づいて、前記照明光についての照明光色を計算する照明光色計算ステップと
    を備える照明光色推定方法。
  3. 前記照明光色計算ステップは、
    前記分光特性マッチングステップにより求められた表面反射率の組合せに含まれる表面反射率についての平均値であり前記物体領域の色を示す平均表面反射率を求め、前記平均表面反射率を利用して前記照明光についての照明光色を計算する
    請求項2に記載の照明光色推定方法。
  4. コンピュータに、
    それぞれ異なる照明光の下での前記共通の被写体からの反射光の分光特性を得るための分光特性変換行列を計算する分光特性変換行列計算ステップと、
    前記分光特性変換行列計算ステップによって計算された分光特性変換行列に基づいて、前記それぞれ異なる照明光の下で共通の被写体を撮像して得られた複数の画像が対応する照明光ごとに、前記被写体における特定の一部分である物体領域についての色温度ごとの表面反射率を分光特性候補として求める分光特性候補抽出ステップと、
    前記分光特性候補抽出ステップが求めた前記照明光ごとに対応する色温度ごとの表面反射率のうちで、前記照明光ごとの間で相互に近似する表面反射率の組合せを求める分光特性マッチングステップと、
    前記分光特性マッチングステップが求めた表面反射率の組合せに基づいて、前記照明光についての照明光色を計算する照明光色計算ステップと
    を実行させるためのプログラム。
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