JP2002057880A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

Info

Publication number
JP2002057880A
JP2002057880A JP2000244846A JP2000244846A JP2002057880A JP 2002057880 A JP2002057880 A JP 2002057880A JP 2000244846 A JP2000244846 A JP 2000244846A JP 2000244846 A JP2000244846 A JP 2000244846A JP 2002057880 A JP2002057880 A JP 2002057880A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
data
processing
identification mark
reading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000244846A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Nakai
嘉之 中井
Takeshi Murakami
剛 村上
Keiji Nakamura
圭二 中村
Tokiyuki Okano
時行 岡野
Takashi Nishimachi
孝 西町
Kosuke Harada
浩介 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2000244846A priority Critical patent/JP2002057880A/ja
Publication of JP2002057880A publication Critical patent/JP2002057880A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Storing Facsimile Image Data (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像処理を表面と裏面をマルチタスクで実行
でき、小容量のSDRAMで低コストで高速処理を可能
とする両面原稿同時読込画像処理装置を提供する。 【解決手段】 両面原稿画像読取手段10と、画像読取
手段10が読み取った表裏画像データに対して画像処理
を施す画像処理手段50とを備えた画像処理装置1にお
いて、画像読取手段から同時に入力される表裏画像デー
タの一方を画像処理手段にて処理している間、他方のデ
ータ又は前記処理が行われている一方のデータの次以降
に入力されるデータを記憶する記憶手段54と、記憶手
段54に記憶される表裏画像データの少なくとも一方の
先頭に画像表データであるか画像裏データであるかを識
別する表裏識別マークを付加する表裏識別マーク付加手
段30とを備え、一方の面の画像データの画像処理が終
了した時点で記憶手段54から他方の面の画像データの
みをバースト(連続)で読み出し、画像処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ送信
装置などにおいて、両面原稿の表(おもて)面および裏
(うら)面の画像を両面同時に読み取り、同時入力され
る画像表(おもて)データと画像裏(うら)データとに
対してマルチタスクで画像処理を施す両面画像処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用紙の両面に原稿が記載された両
面原稿を両面同時に読み取る両面同時読取技術として、
以下に示すような技術がある。
【0003】両面原稿を両面同時に読み取り、2つの電
話回線を使って同時に送信するファクシミリ送信機(特
開昭64−50665号公報)。このファクシミリ送信
機は、受信側のファクシミリに電話回線が2回線必要と
いう欠点があった。
【0004】2つのイメージセンサーを使って両面を同
時に読み取り、片面で読み取りを行いながら送信し、も
う片方の面に対しては、読み取ったデータをSDRAM
に記憶し、1面の送信が完了してから、SDRAMから
読み出して送信するファクシミリ(特開平2−1246
80号公報)。このファクシミリは、少なくとも1面分
のデータを記憶できる大容量のSDRAMが必要であ
り、特に長尺原稿の場合、SDRAMがオーバーフロー
するおそれがあり、これに対処するには大容量のSDR
AMが必要となりコストアップにつながった。
【0005】原稿の両面を2つのラインセンサで読み取
り、各ラインセンサの1ライン分の出力をあわせて長い
1ラインとして扱う両面走査装置(特開平2−2917
64号公報)。この両面走査装置は、画像が横長になっ
てしまうという欠点があった。
【0006】両面原稿の両面を2つのラインセンサで読
み取り、2つのラインセンサの位相を2分の1ラインず
らすことによって各ラインセンサの1ライン分の出力を
あわせて長い1ラインとして扱う両面走査装置(特開平
8−242368号公報)。この両面走査装置は、画像
が横長になってしまうという欠点があった。
【0007】両面原稿の表面と裏面を同時に読み取り、
1ラインずつ交互に圧縮伸長を行うファクシミリ装置
(特開平9−284438号公報)。このファクシミリ
装置は、マルチタスクの切り替えが1ラインと小さいた
め効率が悪く、また、回転などの処理ができないという
欠点があった。
【0008】両面読み取りの場合、片面読み取りの場合
より速度を落として、単位時間あたりの読み取り速度を
片面と同等にする画像読取装置、複写機、およびシステ
ム(特開平11−146153号公報)。この画像読取
装置、複写機、およびシステムは、両面読み取り時のス
キャン速度が遅くなるという欠点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、両面原稿を
同時に読み込み、圧縮処理などの画像処理を行う両面画
像処理装置において、両面を同時に読み込んだ画像デー
タが画像表データか画像裏データかを区別して、画像圧
縮などの画像処理を表面と裏面をマルチタスクで実行す
ることを可能とし、小容量のSDRAMを用い、低コス
トで高速処理を可能とすることを目的とする。
【0010】さらに、本発明は、両面画像処理装置にお
いて、両面を同時に読み込んだ画像を画像回転処理した
後にも、その画像データが画像表データか画像裏データ
かを識別可能とすることを目的とする。
【0011】本発明は、両面画像処理装置において、両
面を同時に読み込む時の画像データを圧縮処理する場
合、圧縮処理を施す前に画像表データ面か画像裏データ
かがわかり、マルチタスク処理を容易にかつ安価に可能
とした画像処理装置を提供することを目的とする。
【0012】本発明は、両面を同時に読み込んだ画像
を、1ページごと独立して、1つの通信回線で、安価に
ファクシミリ送信できるファクシミリ装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、両面原稿の表面画像および裏面画像を同
時に読み取り画像信号に変換する両面原稿画像読取手段
(両面原稿読取部)と、該両面原稿画像読取手段にて読
み取られた画像表データおよび画像裏データに対して画
像処理を施す画像処理手段とを備えた画像処理装置にお
いて、上記両面原稿画像読取手段から同時に入力される
画像表データまたは画像裏データの一方を上記画像処理
手段にて処理している間、他方のデータまたは前記処理
が行われている一方のデータの次以降に入力されるデー
タを記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶される画像
表データまたは画像裏データの少なくとも一方の先頭
に、画像表データであるか画像裏データであるかを識別
する表裏識別マーク(識別子)を付加する表裏識別マー
ク付加手段とを備えた。
【0014】本発明は、上記画像処理装置において、上
記記憶手段から上記表裏識別マーク付加手段で付加した
表裏識別マークを参照していずれか一方の画像データの
みを読み出す画像データ読出手段を備え、一方の面の画
像データの画像処理が終了した時点で前記記憶手段から
前記表裏識別マークを参照して他方の面の画像データの
みをバースト(連続)で読み出し、画像処理を行うように
した。
【0015】本発明は、上記画像処理装置において、上
記画像処理手段で実行する画像データに対する画像処理
が画像データ圧縮処理であり、該圧縮処理に当たって、
各画像データの先頭に付加された表裏識別マークを除去
して圧縮処理し、圧縮処理した画像データに新たに表裏
識別マークを付加する圧縮処理用表裏識別マーク付替手
段を備えた。
【0016】本発明は、上記画像処理装置において、上
記画像処理手段が、画像データ圧縮処理を複数ラインづ
ついずれかの画像データ毎に交互に実行する手段であ
る。
【0017】上記課題を解決するために、本発明は、両
面原稿の表面画像および裏面画像を同時に読み取り画像
信号に変換する両面原稿画像読取手段と、該両面原稿画
像読取手段にて読み取られた画像表データおよび画像裏
データに対して画像回転処理を施す画像回転処理手段と
を備えた画像処理装置において、上記両面原稿画像読取
手段から同時に入力される画像表データまたは画像裏デ
ータの一方が上記画像回転処理手段にて画像回転処理さ
れている間、他方のデータまたは前記画像回転処理が行
われている一方のデータの次以降に入力されるデータを
記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶される記憶され
る画像表データまたは画像裏データの少なくとも一方
に、その先頭に画像表データであるか画像裏データであ
るかを識別する表裏識別マークを付加する表裏識別マー
ク付加手段とを備えた。
【0018】本発明は、上記画像処理装置において、上
記記憶手段から上記表裏識別マーク付加手段で付加した
表裏識別マークを参照していずれか一方の画像データの
みを読み出す画像データ読出手段を備え、一方の面の画
像データの画像回転処理が終了した時点で前記記憶手段
から前記表裏識別マークを参照して他方の面の画像デー
タのみをバーストで読み出し、画像回転処理を行うよう
にした。
【0019】本発明は、上記画像処理装置において、画
像データを回転処理するに当たって、回転処理前の画像
データの先頭に付加された表裏識別マークを消し、回転
処理した後の画像データのラインの先頭に回転後の画像
の表裏識別マークをつける画像回転処理用表裏識別マー
ク付替手段を備えた。
【0020】上記課題を解決するために、本発明は、前
記画像処理装置を備えたファクシミリ送信装置におい
て、画像処理手段から出力される画像処理済みの画像デ
ータを各画像毎に順次蓄積して夫々1ページ分のデータ
を作成するページ作成手段と、該ページ作成手段からの
ページデータをファクシミリ送信する通信制御手段を備
え、画像データをファクシミリ送信する場合、圧縮デー
タに画像表データか画像裏データかの表裏識別マークを
入れ、送信する前に、圧縮処理を施し1ページ単位で送
信するようにした、。
【0021】
【発明の実施の形態】本実施の形態にかかる画像処理装
置は、両面原稿の表面画像と裏面画像とを同時に読み取
ることができる両面画像読取部を備え、該両面画像読取
部において両面原稿の読取りを行った場合、該両面画像
読取部から同時に入力される表面の画像データ(画像表
データ)および裏面の画像データ(画像裏データ)に対
し、マルチタスクで画像処理を行う装置である。
【0022】本発明にかかる画像処理装置の構成を、フ
ァクシミリ送信装置を例にとって、図1用いて説明す
る。本発明にかかる両面画像処理装置1は、両面画像読
取部10と、画像前処理部20と、表裏識別マーク付加
部30と、シリアル/パラレル変換部40と、画像処理
部50とを有して構成される。
【0023】この両面画像処理装置1にページ作成部6
0および通信制御部70からなるファクシミリ送信部2
を付加することによって、ファクシミリ送信装置を構成
することができる。
【0024】両面画像読取部10は、原稿の両面の画像
を同時に読み取る両面原稿画像読取手段であり、表面の
画像を読み取る読取センサとして働くCCD画像読取手
段11とアナログ/ディジタル変換手段(ADC)12
と、裏面の画像を読み取る読取センサとして働くCIS
画像読取手段15とアナログ/ディジタル変換手段(A
DC)16とを有して構成される。CCD画像読取手段
11とCIS画像読取手段15で同時に読み取られた原
稿の画像表データおよび画像裏データは、ADC12お
よびADC16において、それぞれアナログ信号からデ
ィジタル信号に変換される。
【0025】両面画像読取部10の構成を、図2を用い
て説明する。両面画像読取部10は、原稿パス101に
読取原稿Mを通過させ、原稿の表面をランプ112で照
射し、その反射光を反射鏡113−1,113−2,1
13−3およびレンズ114を介してCCDユニット1
11へ入射させて表面画像を読み取る。また、裏面画像
については、上記原稿パス101で原稿Mに接近して配
置されたCISユニット151により読み取るようにな
っている。
【0026】画像前処理部20は、表面用画像前処理手
段21Aと裏面用画像前処理手段21Bとから構成され
る。それぞれの画像前処理手段21は、読み取った多値
画像データに、シェーディング補正および濃度補正を施
し、さらに設定モードに応じた主走査変倍処理および副
走査変倍処理を施し、加えて誤差拡散処理による画像処
理を施す。上記表面用画像前処理手段21Aは画像前処
理が施された2値画像データA(画像表データ)を、裏
面用画像前処理手段21Bは画像前処理が施された2値
画像データB(画像裏データ)を出力する。
【0027】表裏識別マーク付加部30は、表裏識別マ
ーク発生部31と付加部32とを有しており、画像裏デ
ータの先頭に画像表データであるか画像裏データである
か、すなわち原稿の表裏面を識別する表裏識別マーク
(識別子)を付加する。表裏識別マークは、画像裏デー
タに限らず画像表データの先頭にマークを付加してもよ
い。
【0028】シリアル/パラレル変換部40は、画像表
データ用のシリアルパラレル変換手段41AとFIFO
バッファメモリ42Aと、画像裏データ用のシリアルパ
ラレル変換手段41BとFIFOバッファメモリ42B
とから構成される。シリアルパラレル変換手段41は画
像前処理部20から送られてきたシリアルの2値画像デ
ータをパラレルデータに変換する。FIFOバッファメ
モリ42は、(32bit×4)単位の容量を有するバ
ッファメモリであり、シリアル変換された128bit
のデータを蓄積する。
【0029】画像表データ(2値画像データA)は、画
像圧縮処理部51からのデータを要求する負論理のXD
REQ信号によって、シリアルパラレル変換手段41A
からACK信号と共に画像圧縮処理部51へ転送され
る。
【0030】画像処理部50は、シリアル/パラレル変
換部40から入力される画像表データのパラレル2値画
像データAおよび画像裏データのパラレル2値画像デー
タCに対して、マルチタスクで画像圧縮処理や画像回転
処理を施す手段である。画像処理部50は、画像圧縮処
理部51と、画像回転処理部52と、SDRAMコント
ローラ53と、SDRAM54と、表裏識別マーク検出
部55と、識別マーク付替処理部56とを有して構成さ
れる。
【0031】画像圧縮処理部51は、パラレル2値画像
データを各種の画像データ圧縮処理手法を用いて画像圧
縮処理する画像圧縮処理手段である。さらに、画像圧縮
処理部51は、パラレル2値画像データ(元データ)の先
頭に付加された表裏識別マークを除去して画像圧縮処理
を施し、圧縮処理を施されて得られた圧縮画像データの
先頭に表裏識別マークを付加する圧縮処理用表裏識別マ
ーク付替手段としての働きを有している。
【0032】画像回転処理部52は、SDRAM54に
格納された画像データに回転処理を施す画像回転処理手
段として働く。
【0033】SDRAMコントローラ53は、表面用画
像前処理手段21Aから送られてきたパラレル2値画像
データA(画像表データ)と、裏面用画像前処理手段2
1Bから送られてきたパラレル2値画像データC(画像
裏データ)を、後述する処理手順によってSDRAM5
4に書き込み、所定の手順でSDRAM54から読み出
す処理を実行する制御手段である。
【0034】SDRAMコントローラ53は、アドレス
カウンタADRCNT、サブラインカウンタLCNT、
画素カウンタPCNT、ラインカウンタTLCNT、M
1カウンタM1CNT、M2カウンタM2CNT、およ
び、1ラインの画素数登録部ならびに1ページのライン
数登録部を備えている。
【0035】SDRAM54は、画像裏データと画像表
データが書込まれる記憶手段である。
【0036】表裏識別マーク検出部55は、SDRAM
54から読み出した画像データから表裏識別マークを検
出する手段であり、その検出結果とともに画像データを
画像圧縮処理部51または画像回転処理部52へ送る処
理を実行する手段である。
【0037】SDRAMコントローラ53と、表裏識別
マーク検出部55で、SDRAM54から表裏識別マー
クを参照して画像表データまたは画像裏データの一方の
みを読み出す読出手段として働く。
【0038】識別マーク付替処理部56は、画像を回転
させたときに、回転前の画像データ(元データ)の先頭に
付与されていた表裏識別マークを削除し、新たに回転さ
せた画像のラインの先頭に画像表データであるか画像裏
データであるかを識別する識別子である画像回転処理用
表裏識別マークを付与する画像回転処理用識別マーク付
替手段である。
【0039】ページ作成部60は、FIFOバッファメ
モリを用いたページ作成手段である。FIFOバッファ
メモリ61は、画像処理部50から送られてきた圧縮処
理された4ライン分の画像データを画像表データと画像
裏データとに振り分けて順次書き込み、画像表データ及
び画像裏データに対して夫々1ページ分のページデータ
を作成する。
【0040】通信制御部70は、ページ作成手段60で
作成した画像データを1ページづつ所定の通信プロトコ
ルに従って通信回線に送り出す通信制御手段である。
【0041】この画像処理装置における画像処理の流れ
の概要を、図3を用いて説明する。先ず、両面画像処理
装置1に設けた図示を省略したモード設定部から、読取
原稿が両面原稿であるか片面原稿であるかの読取モー
ド、および読み取ったデータを拡大処理するか縮小処理
するかの拡大/縮小倍率のモードを設定するモード設定
処理を行う(P1)。次いで、設定されたモードをモー
ド判定部にて判定するモード判定処理をおこなう(P
2)。画像読取部10で、上記設定モードに基づいて画
像読取処理を実行し(P3)、読み取られた画像データ
に対し拡大/縮小を行う走査変倍処理を行う(P4)。
この画像データにさらに誤差拡散等の画像処理(P5)
を行った後、画像処理部50で圧縮・回転処理(P6)
等を行う。本発明に係る画像処理は、特に、最後の圧縮
・回転処理時の処理に特徴がある。処理P4における走
査変倍処理は、通常、副走査に対してのみ実行し、主走
査に対する変倍処理は設定モードに応じて読取処理P3
で実行する。
【0042】ここで、両面原稿の裏面に対応する2値画
像データB(画像裏データ)は、画像処理部50へ入力
される前に、付加部(OR回路)において、表裏識別マ
ーク発生部31にて生成される表裏識別マーク(フラグ
等)を2値画像データBの先頭に付加され、2値画像デ
ータCとして画像処理部50へ入力される。表裏識別マ
ークが付加されていないデータを画像表データとするこ
とができ、また、表裏識別マーク自体に表裏の意味を持
たせて、画像表データおよび画像裏データに夫々付加す
ることができる。
【0043】画像処理部50への2値画像データAおよ
び2値画像データCの入力は同時に発生するが、該画像
処理部50が2値画像データA(画像表データ)および
2値画像データC(画像裏データ)を同時に処理しよう
とすると、圧縮などの処理部が2つ必要となり回路規模
が増大してしまう。このため、本発明では、上記画像処
理部50が、同時に入力される画像データの一方のみに
対して圧縮処理などの画像処理を行うようにし、該処理
が行われている一方のデータの次以降に入力されるデー
タまたは他方の画像データは一旦SDRAM等の記憶手
段54に記憶させ、一方の処理が終了した後SDRAM
から読み出して圧縮処理などの画像処理を行うようにす
る。
【0044】ここで、マルチファンクションで両面原稿
をファクシミリ送信する場合の両面画像圧縮処理の実施
例を図4のタイミングチャートを参照して説明する。水
平同期信号に同期して画像読取部10から画像前処理を
施されて送られてくる画像表データと画像裏データと
は、上述したように両面同時に送られてくるものであ
り、この時の圧縮処理は、4ライン毎に画像表データと
画像裏データを切り替えて施される。
【0045】まず、最初の処理シーケンス1にあって
は、4ライン分の画像表データ(パラレル2値画像デー
タA:表1,表2,表3,表4)は、1ライン毎に画像圧
縮処理部51へ直接入力されリアルタイムで圧縮処理が
施される。この間に入力される画像裏データ(パラレル
2値画像データC)(裏1〜裏4)は1ライン毎にSD
RAMコントローラ53を介して一旦記憶手段であるS
DRAM54に書き込まれる。画像表データの4ライン
分の圧縮処理が終了すると、SDRAM54に格納され
た4ライン分の画像裏データ(裏1〜裏4)をバースト
で読み出し、4ライン分の画像裏データに対して圧縮処
理を行う。
【0046】ファクシミリ送信される画像データは、コ
ピーモードと比較して解像度が低くかつ2値データでも
あるので、その圧縮処理速度は通常の場合両面画像読取
部10からの送信速度よりも早い。したがって、画像表
データの4ライン目のデータが読み取られると直ちに画
像表データの圧縮処理が終了する。画像表データの圧縮
処理が終了すると、SDRAMコントローラ53は、S
DRAM54から4ライン分の画像裏データ(裏1〜
4)をバーストで読み出し画像圧縮処理部51に送り画
像裏データの圧縮処理を実行することができる(処理シ
ーケンス1)。画像裏データ(裏1〜裏4)の4ライン
分の圧縮処理が、次の水平同期信号まで、すなわち次の
画像データの読み込みが開始されるまでに終了すれば、
次の水平同期信号に同期して次の4ライン分の画像表デ
ータの圧縮処理(処理シーケンス2)がリアルタイムに
実行される。
【0047】ところで、処理シーケンス1の4ライン分
の画像表データの圧縮処理において、3ライン目のデー
タが入力された時に、2ライン目のデータの圧縮処理が
既に終わっていれば続いて3ライン目のデータの圧縮が
行えるが、2ライン目のデータ圧縮処理が終わっていな
ければ入力された3ライン目データの圧縮が行えないた
め該データは一旦SDRAM54に記憶され、2ライン
目データの処理終了を待ってSDRAMから読み出され
て処理される。このように、最初の4ラインは基本的
に、SDRAM54に書き込むデータは画像裏データで
あるが、リアルタイム圧縮処理が間に合わなかった場
合、SDRAM54には画像裏データと画像表データが
混在することが発生する。
【0048】画像データの圧縮処理にかかる時間は画像
のデータ内容によって異なるものであり、中間調の多い
原稿などを圧縮処理する場合には、画像裏データの圧縮
処理が次の処理シーケンスの最初の水平同期信号が発生
するまでに終了せず、画像裏データの圧縮処理中に画像
表データおよび画像裏データが送られてくることがあ
る。この例を図5を用いて説明する。
【0049】図5に示すように、処理シーケンス1の画
像裏データ4ライン分(裏1〜裏4)の圧縮処理を行っ
ている間に、次に処理シーケンス2で処理される画像デ
ータの1ライン目が入力された場合には、このシーケン
ス2で処理される画像表データ(表1)は所定のアドレ
スを付されて一旦SDRAM54に記憶され、画像裏デ
ータ(裏1)は画像表データ(表1)のアドレスに続けて
SDRAM54に記憶される。次いで、処理シーケンス
1の画像裏データ(裏1〜裏4)の圧縮処理が終了する
と直ちに、SDRAMコントローラ53は、SDRAM
54から処理シーケンス2の画像表デ−タ(表1)を読
み出し、画像圧縮処理部51は、処理シーケンス2の画
像表データの処理を開始する。
【0050】このように、SDRAM54に記憶された
画像表データが読み出されて圧縮処理される場合、画像
圧縮処理部51がデータを要求すれば、SDRAMコン
トローラ53がアドレスに応じたデータを読み出して画
像圧縮処理部51に送り込んで、圧縮処理を続ける。
【0051】画像裏データは1ラインを分割し、前述の
FIFOバッファメモリ42Bの容量(32bit×
4)単位、すなわち、128画素ずつ、SDRAMコン
トローラ53によって、0H、10H、20HとSDR
AM54に書き込まれる。SDRAMコントローラー5
3のアドレスカウンタ(ADRCNT)は、128画素
書き込むごとに10H加算される。
【0052】一方、SDRAMコントローラ53は、シ
リアル/パラレル変換部40の画像表データ用のFIF
Oバッファメモリ42Aが画像表データでFULLにな
った(32×4bit)ことを示すFULL信号がアサ
ートしたとき、画像圧縮処理部51からのデータ要求の
XDREQ信号がアサートされない場合は、この画像表
データを画像圧縮処理部51へ転送せずにSDRAM5
4に書き込む。これは、すなわち、XDREQ信号がア
サートされないということは、画像圧縮処理部51で前
の画像表データの処理が終了しておらず、次の画像表デ
ータを転送しても処理が行えないためである。画像圧縮
処理部51からのデータ要求であるXDREQ信号が入
力されると、SDRAMコントローラ53は先に格納し
た画像表データをSDRAM54からリードして、画像
圧縮処理部51へ転送する。このように、SDRAM5
4に格納された画像データには、画像裏データの中に画
像表データが混在する場合がある。
【0053】上述のような場合の例を図6に示す。図6
の例では、画像表データは直接画像圧縮処理部51に転
送されるので、0から90Hまでは画像裏データのみが
SDRAM54に書き込まれるが、図6(A)に示すよう
にFIFOバッファメモリ42Aが次の画像表データに
よってFULL信号になった時点で、画像圧縮処理部5
1からXDREQ信号がアサートされなかったときに
は、画像表データが次のアドレスであるAOHに書き込
まれ、続けて画像裏データが書き込まれる。(図6
(B))に示すように画像圧縮処理部51からXDREQ
信号がアサートされると、画像表データは、SDRAM
54から読み出され、画像圧縮処理部51に転送され
る。そして、その後は、画像表データは今までどおり直
接画像圧縮処理部51へ転送され、画像裏データはSD
RAM54に書きこまれる。
【0054】上記処理では、基本的に、画像表データは
直接画像圧縮処理部51に入力されてリアルタイムに処
理され、画像裏データは一旦SDRAM54に記憶され
た後、バーストで読み出されて処理される。但し、前の
データの圧縮処理が間に合わなかった場合に一部の画像
表データがSDRAM54に記憶されることがあり、こ
の場合、SDRAM54には画像表データと画像裏デー
タとが混在していることとなる。
【0055】SDRAM54に記憶された画像表データ
の読み出しはアドレスによって行われるため問題はない
が、読み出された画像表データはその時点でSDRAM
54から削除されるわけではないため、その後の画像裏
データの読出時には、読み出した画像データが画像表デ
ータか画像裏データかを判断することが必要となる。
【0056】このため、上記画像裏データには128b
itデータの最初の1bitとして表裏識別マークが付
加されており、SDRAMから画像裏データを読み出す
時には、表裏識別マーク検出部55によって128bi
t毎に画像裏データであるか否かの検出を行い、画像裏
データであると判断されたデータのみ画像圧縮処理部へ
転送する。
【0057】この転送制御を図7を用いて説明する。図
7の例では、SDRAM54のアドレス00Hの画像裏
データをバーストで連続して読み出しているが、40番
目と41番目との画像裏データの間に画像表データが検
出されており、該画像表データは先のアドレスによるデ
ータ読み出しによって既に処理の終わっているデータで
あるため、この時画像圧縮処理部51へは転送されな
い。この図7の処理は図5において、裏1〜裏4のRで
示された読み出し処理である。
【0058】上記処理の具体的な内容を図8に示すフロ
ーチャートを用いて説明する。
【0059】ステップS1〜S3は、原稿読取動作およ
び各種カウンタ初期設定を示している。すなわち、読取
原稿Mをセットして図示を省略したスタートボタンを押
すと、両面画像読取部10のランプ112が点灯し、原
稿Mが原稿パス101を通過する(S1)。原稿Mの裏
面の反射光はCISユニット151によって画像信号に
変換され、原稿Mの表面の反射光は反射鏡113−1〜
113−3、レンズ114を経て、CCDユニット11
において画像信号に変換される(S2)。SDRAMコ
ントローラ53に設けた、アドレスカウンタADRCN
T、サブラインカウンタLCNT、画素カウンタPCN
T、ラインカウンタTLCNT、M1CNT、M2CN
Tをそれぞれ0にリセットするとともに、1ラインの画
素数および1ページのライン数をそれぞれPMAX、L
MAXにセットする(S3)。
【0060】ステップS2で読み取った画像表データ
は、アナログディジタル変換手段12において、ディジ
タル信号に変換され、表面用前処理部21Aにおいてシ
ェーディング補正、濃度補正、主走査変倍、副走査変
倍、誤差拡散の各処理を施された後2値化され、表裏識
別マーク付加部30において127bit(画素)毎に
1bitの表裏識別マーク“0”が付加される(S4
A)。
【0061】表裏識別マークが付加された画像表データ
は、シリアル/パラレル変換部40のシリアルパラレル
変換手段41Aにおいて、シリアルデータからパラレル
データに変換され、32bit×4のFIFOバッファ
メモリ42Aにラッチされる。SDRAMコントローラ
53は、FIFOバッファファメモリ42Aを監視し、
128ビットをラッチしたか否かを監視する(S5
A)。
【0062】FIFOバッファメモリ42Aに128b
itのデータがラッチされると、SDRAMコントロー
ラ53は、サブラインカウンタLCNTのカウント値を
更新しカウント値が“3”を超えたか否かを監視する
(S6A)。サブラインカウンタLCNTは、0〜7ラ
インまでをカウントするカウンタであり、4ライン毎に
圧縮をリアルタイム処理で行うのが画像表データか画像
裏データかを切り替えるのに使用する。サブラインカウ
ンタLCNTのカウント値が“0”〜“3”のとき、画
像表データのリアルタイム圧縮処理を行い、画像裏デー
タをSDRAM54に書き込んでいる。また、サブライ
ンカウンタLCNTのカウント値が“4”〜“7”のと
き、画像裏データをリアルタイム圧縮処理する。
【0063】ステップS6Aにおいて、サブラインカウ
ンタLCNTのカウント値が“3”を超えていないと
き、すなわち4ライン分の処理が終わっていないときに
は、2値画像データA(画像表データ)をSDRAM5
4に書き込み、アドレスカウンタADRCNTの値を+
10H更新し、M1カウンタM1CNTの内容を+1更
新して(S7A)、ステップS4Aに戻り、次の1ライ
ン分の画像表データの読み込みに対応する。M1カウン
タM1CNTは画像表データを書き込む度にダウンカウ
ントされるカウンタで、画像表データを読み出すとき
に、カウント値が“0”になるまでSDRAM54のバ
ーストリードを繰り返す。
【0064】ステップS6Aで、サブラインカウンタL
CNTのカウント値が“3”を超えたときには、4ライ
ン分の画像表データを読み取ったので、画像圧縮処理部
51からXDREQ信号があるか否かを判断する(S8
A)。このときアドレスカウンタADRCNTの内容は
Zである。
【0065】ステップS8AでXDREQがないときに
は、2値画像データ(画像表データ)をSDRAM54
に書き込み、アドレスカウンタADRCNTの値を+1
0H更新する(S9A)。次いで、画像圧縮処理部51
からXDREQ信号が出力されるのを監視し(S10
A)、XDREQ信号の受信を検出したときには、SD
RAM54のアドレスZからから2値画像データを読み
出す(S11A)。
【0066】ステップS8Aで画像圧縮処理部51から
XDREQ信号があったとき、またはステップS11A
の後、画像圧縮処理部51へ画像表データを転送する
(S12)。
【0067】次いで、SDRAMコントローラ53は、
画素カウンタPCNTのカウント値を、+128更新し
た(S13)後、画素カウンタPCNTのカウント値が
1ライン分の画素数PMAXを越えたか否かを判断し
(S14)、画素カウンタPCNTのカウント値が1ラ
イン分の画素数PMAXを越えたときには、画素カウン
タPCNTの値を“0”にリセットするとともに、サブ
ラインカウンタLCNTの値を+1、ラインカウンタT
LCNTの値を+1更新する(S15)。次いで、サブ
ラインカウンタLCNTの値が“7”を越えたか否かを
判断し(S16)、“7”を超えたときには、サブライ
ンカウンタLCNTの値を“0”にリセットした(S1
7)後、ラインカウンタTLCNTのカウント値が1ペ
ージのライン数LMAXを越えたか否かを判断する(S
17)。
【0068】ステップS18において、ラインカウンタ
TLCNTのカウント値が1ページのライン数LMAX
を越えたときには、処理を終了する。
【0069】ステップS14で画素カウンタPCNTの
カウント値が1ライン分の画素数PMAXを越えないと
き、ステップS16でサブラインカウンタLCNTの値
が7を越えないとき、ステップS18でラインカウンタ
TLCNTのカウント値が1ページのライン数LMAX
を越えないときには、夫々ステップS4に戻って次の画
像データが入力されるのを待機する。
【0070】ステップS2で読み取った画像裏データ
は、アナログディジタル変換手段16において、ディジ
タル信号に変換され、裏面用前処理部21Bにおいてシ
ェーディング補正、濃度補正、主走査変倍、副走査変
倍、誤差拡散の各処理を施された後2値化され、表裏識
別マーク付加部30において127bit(画素)毎に
1bitの表裏識別マーク“1”が付加される(S4
B)。
【0071】表裏識別マークが付加された画像表データ
は、シリアル/パラレル変換部40のシリアルパラレル
変換手段41Bにおいて、シリアルデータからパラレル
データに変換され、32bit×4のFIFOバッファ
メモリ42Bにラッチされる。SDRAMコントローラ
53は、FIFOバッファファメモリ42Bを監視し、
128ビットをラッチしたか否かを監視する(S5
B)。
【0072】FIFOバッファメモリ42Bに128b
itのデータがラッチされると、SDRAMコントロー
ラ53は、サブラインカウンタLCNTのカウント値を
更新しカウント値が“3”を超えたか否かを監視する
(S6B)。
【0073】ステップS6Bにおいて、サブラインカウ
ンタLCNTのカウント値が“3”を超えていないと
き、すなわち4ライン分の処理が終わっていないときに
は、2値画像データC(画像表データ)をSDRAM5
4に書き込み、アドレスカウンタADRCNTの値を+
10H更新し、M2カウンタM2CNTの内容を+1更
新して(S7B)、ステップS4Bに戻り、次の1ライ
ン分の画像表データの読み込みに対応する。
【0074】ステップS6Bで、サブラインカウンタL
CNTのカウント値が3を超えたときには、4ライン分
の画像表データを読み取ったので、画像圧縮処理部51
からXDREQ信号があるか否かを判断する(S8
B)。このときアドレスカウンタADRCNTの内容は
Zである。
【0075】ステップS8BでXDREQがないときに
は、2値画像データC(画像裏データ)をSDRAM5
4に書き込み、アドレスカウンタADRCNTの値を+
10H更新する(S9B)。次いで、画像圧縮処理部51
からXDREQ信号が出力されるのを監視し(S10
B)、XDREQ信号の受信を検出したときには、SD
RAM54のアドレスZからから2値画像データを読み
出す(S11B)。その後ステップS12に移行して、
前述と同様な処理を実行する。
【0076】以上のように、本発明のアドレスカウンタ
ADRCNTは、非常にシンプルなのがわかる。このフ
ローチャートにはステップ7Aおよびステップ7BでS
DRAM54に書いた生データの読み出しについては触
れず、それは図9で後述する。
【0077】SDRAM54からの生データ(圧縮され
ていないデータ)の読み出し処理を図9のフローチャー
トを用いて説明する。これは、図8のステップ7Aおよ
びステップ7BでSDRAM54に書いたデータの読み
出し処理であって、図5のタイミングチャートでは裏面
のリード(図5ではRと略されている)にあたり、図7
のタイミングチャートに相当する。これらの処理につい
ては、図8と図9と分けたが、並列に処理は行なわれて
いる。
【0078】SDRAM54からのデータの読み出しに
当たって、まず読み出すデータが面面の画像データか裏
面の画像データであるかをサブラインカウンタLCNT
のカウント値と画素カウンタPCNTのカウンタ値を用
いて判断する(S21)。読み出す画像データが画像表デ
ータであるときには、ステップS7Aで画像表データを
書き込む度にカウントされたM1カウンタM1CNTの
内容が1未満であるか否かを判断する(S22)。ステッ
プS22で、M1カウンタM1CNTの内容が1未満で
ない(1以上)ときは、SDRAM54に格納されている
データをバースト読み出しする(S23)。表裏識別マー
ク検出部55は、読み出したデータの表裏識別マークを
検査して読み出したデータが画像表データか画像裏デー
タかを判定する(S24)。
【0079】表裏識別マークが画像表データを表してい
るときには、読み出した画像表データを画像圧縮処理部
51へ転送し、M1カウンタM1CNTのカウント値を
−1更新する(S25)。読み出した画像データが表デー
タでないときには読み出したデータを廃棄してステップ
S30に移行する。
【0080】次いで、1ページ分の画像表データの読出
しが終了したか否かを、ラインカウンタTLCNTのカ
ウント値を参照して判断し(S30)、1ページ分の画像
表データの読出しが終了したときには、処理を終了す
る。ステップS30で、1ページ分の読出しが終了して
いないと判断したときには、ステップS21に戻って、
次の画像データの読出しを行う。
【0081】ステップS21の判断で読み出す画像デー
タが画像表データでない(画像裏データ)と判断された
ときには、ステップS7Bで画像裏データを書き込む度
にカウントされたM2カウンタM2CNTの内容が1未
満であるか否かを判断する(S26)。ステップS26
で、M2カウンタM2CNTの内容が1未満でないとき
は、SDRAM54に納されているデータをバースト読
み出しする(S27)。表裏識別マーク検出部55は、読
み出したデータの表裏識別マークを検査して読み出した
データが画像表データか画像裏データかを判定する(S
28)。
【0082】表裏識別マークが画像裏データを表してい
るときには、読み出した画像裏データを画像圧縮処理部
51へ転送し、M2カウンタM2CNTのカウント値を
−1更新する(S29)。読み出した画像データが裏デー
タでないときには読み出したデータを廃棄してステップ
S30に移行する。
【0083】次いで、1ページ分の画像裏データの読出
しが終了したか否かを、ラインカウンタTLCNTのカ
ウント値を参照して判断し(S30)、1ページ分の画像
裏データの読出しが終了したときには、処理を終了す
る。ステップS30で、1ページ分の読出しが終了して
いないと判断したときには、ステップS21に戻って、
次の画像データの読出しを行う。
【0084】このように、本発明では、画像表データの
中に画像裏データが混在しても処理はバースト読み出し
で行うことが出来るので、回路を簡略化でき、処理は高
速化できる。特に、図4および図5に示したように、S
DRAM54に格納された4ライン分のデータの画像圧
縮処理部51への転送は、5ライン目のデータがくるま
でに処理を行うと高率がいい(図5では間に合わない例
を示した)ので、バーストアクセスが可能であることは
効果が大きい。ステップS24とステップS25は識別
用マークが表面である場合のみ、SDRAM54から読
んだデータの画像圧縮処理部への転送を行う処理を示し
たもので、図1の表裏識別マーク検出部55がSDRA
M54からのリードデータを検出し、画像表データだけ
を画像圧縮処理部51に転送する。ステップS26〜S
29は画像裏データの処理である。
【0085】生データ入力から圧縮データのSDRAM
54書込みまでの処理を図10のフローチャートを用い
て説明する。
【0086】この処理では、シリアルパラレル変換部4
0もしくはSDRAM54から、圧縮前のデータ(生デ
ータ)が画像圧縮処理部51へ入力された場合(ステッ
プS31)、該データが画像圧縮された(ステップS3
2)後、圧縮データが127ビットに到達するまでラッ
チされ(ステップS33)、該圧縮データが画像表デー
タか画像裏データかを判断(ステップS34)し、その
判断結果によってそれぞれの表裏識別マーク(1bi
t)を付加する(ステップS35、S36)。両面同時
読み込みの時の画像データを圧縮した場合、伸長する前
に表面か裏面かがわかるのでマルチタスク処理が容易に
安価に可能となる。ステップS31の処理は図8、図9
で詳細を説明しているので省略する。
【0087】図11を用いて、圧縮データの読取りから
ファクシミリへ転送するまでの処理を説明する。ここで
説明する処理は、両面画像読取部10で読み取った画像
データに対し画像処理部50で画像圧縮処理を施した圧
縮データをページ作成部60のFIFOバッファメモリ
61を介して通信回線上に送り出す処理である。
【0088】ファクシミリ送信部2から画像データの転
送要求があると、SDRAMコントローラ53は、SD
RAM54に格納した画像圧縮処理部51において圧縮
処理を施した表裏識別マークが付加された圧縮画像デー
タを、バーストで読み取り(ステップS41)、ファク
シミリ送信部から要求されている画像データが画像表デ
ータの転送要求であるのが画像裏データの転送要求であ
るのかを判断する(S42)。
【0089】転送を要求するデータが画像表データであ
るときには、読み出した圧縮画像データの表裏識別マー
クを参照して画像表データであるか否かを判断する(S
43)。読み出した圧縮画像データが圧縮画像表データ
であるときには、表裏識別マークを削除してファクシミ
リ送信部2のFIFOバッファメモリ61に送信する
(S45)。ステップS45の処理の後またはステップS
43で読み出した圧縮画像データが圧縮画像裏データで
あるときには、ステップS49へ移行し1ページ分のデ
ータの読み出しが終了したか否かを判断し(S49)、1
ページ分の転送処理が終了していれば処理を終了する、
1ページ分の処理が終了していないときには、ステップ
S41に戻り次の圧縮画像データをバーストで読み出
す。
【0090】ステップS42の判断の結果、転送要求が
画像表データでない場合には、読み出した圧縮画像デー
タの表裏識別マークを参照して画像裏データであるか否
かを判断する(S46)。読み出した圧縮画像データが圧
縮画像裏データであるときには、表裏識別マークを削除
して(S47)、ファクシミリ送信部2のFIFOバッ
ファメモリ61に送信する(S48)。ステップS48の
処理の後またはステップS46で読み出した圧縮画像デ
ータが圧縮画像表データであるときには、ステップS4
9へ移行し1ページ分のデータの読み出しが終了したか
否かを判断し(S49)、1ページ分の転送処理が終了し
ていれば処理を終了する、1ページ分の処理が終了して
いないときには、ステップS41に戻り次の圧縮画像デ
ータをバーストで読み出す。
【0091】このように、読み取った画像データの圧縮
処理の際に、表面および裏面のマルチタスク処理を行っ
ても、ファクシミリに転送する時は容易に画像表データ
または画像裏データの内、希望する面のデータを表裏識
別マークを参照して選択するとともに、選択した結果の
圧縮画像データから表裏識別マークを削除して容易にペ
ージ単位で転送することができる。
【0092】
【発明の効果】上記構成を備えることにより、本発明
は、両面原稿の両面の画像を同時に読み込んだ場合に、
読み込んだ画像データが画像表データか画像裏データか
を区別できるので、画像表データと画像裏データに対す
る圧縮などの画像処理をマルチタスクで実行することが
可能となる。よって、SDRAMの容量を小さくするこ
とができ、低コストで高速処理が可能となる。
【0093】また、上記構成を備えることによって、両
面を同時に読み込んだ画像を回転した後にも画像表デー
タか画像裏データかの識別が可能なので、画像表データ
と画像裏データに対する圧縮などの画像処理をマルチタ
スクで実行することが可能となる。よって、SDRAM
の容量を小さくすることができるとともに、低コストで
高速処理が可能となる。
【0094】また、本発明によれば、両面を同時に読み
込んだ画像表データおよび画像裏データを夫々を圧縮し
た場合、伸長する前に画像表データか画像裏データかが
わかるので、マルチタスク処理を容易にかつ安価に実行
することが可能となる。
【0095】さらに、本発明によれば、両面を同時に読
み込んだ画像表データと画像裏データをファクシミリ送
信するに当たって、1ページ毎に独立して、1つの通信
回線で、安価に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像処理装置の構成の概要を説
明するブロック図。
【図2】原稿の両面同時読取りを可能とする一般的な画
像読取部の構成を示すブロック図。
【図3】本発明にかかる画像処理装置における処理の流
れの概要を説明する図。
【図4】本発明にかかる画像処理装置における両面同時
読取りを行う場合のライン毎のタイミングを説明するタ
イミングチャート。
【図5】本発明にかかる画像処理装置における両面同時
読取りを行う場合のライン毎のタ他のイミングを説明す
るタイミングチャート。
【図6】本発明にかかる画像処理装置において、画像表
データを圧縮しながら画像裏データをSDRAMに書き
込む場合を説明するタイミングチャート。
【図7】本発明にかかる画像処理装置において、データ
をSDRAMから順次読み出し画像裏データであれば画
像圧縮処理部に転送する場合を説明するタイミングチャ
ート。
【図8】本発明にかかる画像処理装置において、両面同
時に入力した画像を、片面は直接画像圧縮処理部に転送
し片面はSDRAMに書きこむ処理を説明するフローチ
ャート。
【図9】本発明にかかる画像処理装置において、SDR
AMに格納されたデータを読み出し、画像圧縮処理部に
転送する処理を説明するフローチャート。
【図10】本発明にかかる画像処理装置において、入力
した画像データを圧縮して表裏識別マークを付加してか
らSDRAMに書き込む処理を説明するフローチャー
ト。
【図11】本発明にかかる画像処理装置において、圧縮
データを表裏識別マークで表裏の判別を行いながら、フ
ァクシミリ部に転送する処理を説明するフローチャー
ト。
【符号の説明】
1 両面画像処理装置 2 ファクシミリ送信部 10 両面画像読取部 101 原稿パス 11 CCD画像読取手段 111 CCDユニット 112 ランプ 113 反射鏡 114 レンズ 12、16 アナログ/ディジタル変換手段(ADC) 15 CIS画像読取手段 151 CISユニット 20 画像前処理部 21A 表面用画像前処理手段 21B 裏面用画像前処理手段 30 表裏識別マーク付加部 31 表裏識別マーク発生部 32 付加部 40 シリアル/パラレル変換部 41 シリアルパラレル変換手段 42 FIFOバッファメモリ 50 画像処理部 51 画像圧縮処理部 52 画像回転処理部 53 SDRAMコントローラ 54 SDRAM(記憶手段) 55 画像回転処理部 56 識別マーク付替処理部 60 ページ作成部 70 通信制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 圭二 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 岡野 時行 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 西町 孝 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 原田 浩介 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5C073 AA05 BB01 BB07 CB01 CE01 CE04 5C076 AA03 AA14 AA24 BA03 BA04 BA06 BA08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面原稿の表面画像および裏面画像を同
    時に読み取り画像信号に変換する両面原稿画像読取手段
    と、該両面原稿画像読取手段にて読み取られた画像表デ
    ータおよび画像裏データに対して画像処理を施す画像処
    理手段とを備えた画像処理装置において、上記両面原稿
    画像読取手段から同時に入力される画像表データまたは
    画像裏データの一方を上記画像処理手段にて処理してい
    る間、他方のデータまたは前記処理が行われている一方
    のデータの次以降に入力されるデータを記憶する記憶手
    段と、該記憶手段に記憶される画像表データまたは画像
    裏データの少なくとも一方の先頭に、画像表データであ
    るか画像裏データであるかを識別する表裏識別マーク
    (識別子)を付加する表裏識別マーク付加手段とを備え
    たことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 上記記憶手段から上記表裏識別マーク付
    加手段で付加した表裏識別マークを参照していずれか一
    方の画像データのみを読み出す画像データ読出手段を備
    え、一方の面の画像データの画像処理が終了した時点で
    前記記憶手段から前記表裏識別マークを参照して他方の
    面の画像データのみをバーストで読み出し、画像処理を
    行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 上記画像処理手段で実行する画像データ
    に対する画像処理が画像データ圧縮処理であり、該圧縮
    処理に当たって、各画像データの先頭に付加された表裏
    識別マークを除去して圧縮処理し、圧縮処理した画像デ
    ータに新たに表裏識別マークを付加する圧縮処理用表裏
    識別マーク付替手段を備えることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 上記画像処理手段が、画像データ圧縮処
    理を複数ラインづついずれかの画像データ毎に交互に実
    行する手段であることを特徴とする請求項1に記載の画
    像処理装置。
  5. 【請求項5】 両面原稿の表面画像および裏面画像を同
    時に読み取り画像信号に変換する両面原稿画像読取手段
    と、該両面原稿画像読取手段にて読み取られた画像表デ
    ータおよび画像裏データに対して画像回転処理を施す画
    像回転処理手段とを備えた画像処理装置において、上記
    両面原稿画像読取手段から同時に入力される画像表デー
    タまたは画像裏データの一方が上記画像回転処理手段に
    て画像回転処理されている間、他方のデータまたは前記
    画像回転処理が行われている一方のデータの次以降に入
    力されるデータを記憶する記憶手段と、該記憶手段に記
    憶される記憶される画像表データまたは画像裏データの
    少なくとも一方に、その先頭に画像表データであるか画
    像裏データであるかを識別する表裏識別マークを付加す
    る表裏識別マーク付加手段とを備えたことを特徴とする
    画像処理装置。
  6. 【請求項6】 上記記憶手段から上記表裏識別マーク付
    加手段で付加した表裏識別マークを参照していずれか一
    方の画像データのみを読み出す画像データ読出手段を備
    え、一方の面の画像データの画像回転処理が終了した時
    点で前記記憶手段から前記表裏識別マークを参照して他
    方の面の画像データのみをバーストで読み出し、画像回
    転処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像処
    理装置。
  7. 【請求項7】 画像データを回転処理するに当たって、
    回転処理前の画像データの先頭に付加された表裏識別マ
    ークを消し、回転処理した後の画像データのラインの先
    頭に回転後の画像の表裏識別マークをつける画像回転処
    理用表裏識別マーク付替手段を備えたことを特徴とする
    請求項5または請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 画像処理手段から出力される画像処理済
    みの画像データを各画像毎に順次蓄積して夫々1ページ
    分のデータを作成するページ作成手段と、該ページ作成
    手段からのページデータをファクシミリ送信する通信制
    御手段を備え、画像データをファクシミリ送信する場
    合、圧縮データに画像表データか画像裏データかの表裏
    識別マークを入れ、送信する前に、圧縮処理を施し1ペ
    ージ単位で送信することを特徴とした請求項1ないし請
    求項7のいずれか一項に記載された画像処理装置を備え
    たファクシミリ送信装置。
JP2000244846A 2000-08-11 2000-08-11 画像処理装置 Pending JP2002057880A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000244846A JP2002057880A (ja) 2000-08-11 2000-08-11 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000244846A JP2002057880A (ja) 2000-08-11 2000-08-11 画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002057880A true JP2002057880A (ja) 2002-02-22

Family

ID=18735473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000244846A Pending JP2002057880A (ja) 2000-08-11 2000-08-11 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002057880A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011035667A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Sharp Corp 画像形成装置、画像処理装置、画像形成方法、制御プログラム、および記録媒体
JP2011171923A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Ricoh Co Ltd 画像処理装置及び画像処理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011035667A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Sharp Corp 画像形成装置、画像処理装置、画像形成方法、制御プログラム、および記録媒体
JP2011171923A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Ricoh Co Ltd 画像処理装置及び画像処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7123385B2 (en) Image processing apparatus
JP2001309131A (ja) デジタル画像読取装置
JP4027133B2 (ja) 画像処理装置
JP2002057880A (ja) 画像処理装置
JP3907471B2 (ja) 画像入出力制御装置
JP2001186311A (ja) 画像読取装置、複写機、ファクシミリ装置および複合機
JP2003078693A (ja) 画像読み取り方法及び装置
JP5304169B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JPH11346305A (ja) 画像処理装置
JPH09284626A (ja) 画像生成装置
JP4071809B2 (ja) 画像処理装置
JP3703431B2 (ja) データ通信装置、画像処理装置、データ通信方法、及び画像処理装置におけるデータ通信方法
JPH0844875A (ja) 符号化処理装置
JP2941836B2 (ja) 画像処理装置
JP3264559B2 (ja) 画像符号化方法及び装置
JP4042178B2 (ja) 画像形成装置のデータ転送制御方法
JPH08111738A (ja) ファクシミリ装置
JP2004080627A (ja) 画像形成装置
JP2001243025A (ja) データ処理装置及び方法
JPH09307725A (ja) Dma転送方法
JP2003169172A (ja) デジタル複写装置
JP2000296655A (ja) 画像記録装置および画像記録方法
JP2004007060A (ja) 画像処理装置
JP2001245160A (ja) 画像データ処理装置及び方法
JP2004208104A (ja) 画像読み取りシステム