JP2001243025A - データ処理装置及び方法 - Google Patents

データ処理装置及び方法

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JP2001243025A
JP2001243025A JP2000053249A JP2000053249A JP2001243025A JP 2001243025 A JP2001243025 A JP 2001243025A JP 2000053249 A JP2000053249 A JP 2000053249A JP 2000053249 A JP2000053249 A JP 2000053249A JP 2001243025 A JP2001243025 A JP 2001243025A
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bus
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JP2000053249A
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Sozo Yamazaki
壮三 山崎
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】伸張処理を伴うデータ転送において伸張処理後
のデータをリアルタイムに確実に転送することを可能と
する。 【解決手段】入力される圧縮データに伸張処理を施して
伸張データを生成し(S502〜S504)、生成され
た伸張データを画像バス上へ出力する(ステップS50
5)。このとき、伸張データの生成スピードが画像バス
への伸張データの出力スピードを上まわっているかを判
定し(ステップS506)、伸張データの生成スピード
が画像バスへの出力スピードを上回ると判定された場合
は、伸張処理のデータ出力レートを低下させる設定を行
い(ステップS509)、当該圧縮データに対する伸張
処理を再度実行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮処理されたデ
ータを伸張し、得られたデータを所定の処理のためにバ
ス上に出力するデータ処理装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スキャナ、プリンタ、ファイルシステム
をネットワークインターフェースを用いてネットワーク
上で共有することのできる画像処理装置が従来から提案
されている。
【0003】この場合、画像処理装置と、ユーザの要求
を満たすためのスキャナ、プリンタ、メモリ、ネットワ
ークインターフェース等の各デバイスをそれぞれ専用の
インターフェースを介して共通のシステムバスに接続さ
せる。そして、ユーザのニーズに応じてユーザインター
フェースから動作させる機能を選択することで、選択さ
れた機能を実現するデバイス間におけるシステムバス上
のデータ転送を制御する手段が一般的となっている。
【0004】例えば、コピー動作を実現させる場合は、
まずスキャナデバイスより本装置に入力された信号がシ
ステムバスを介してメモリへと取り込まれる。スキャナ
動作が終了と同時にメモリからデータをプリンタへと出
力させることでコピー動作が行われる。
【0005】上記の構成は、各デバイス動作が共通のシ
ステムバスを介して行われる。システムバスにおける転
送レートには制限があり、各デバイスからシステムバス
への出力データの転送レートが、システムバス上の転送
レートを超えてしまう場合には、出力された全てのデー
タを転送することができないため、転送エラーとなって
しまう。このため、各デバイスからの出力データの転送
レートがシステムバスの転送レートを超えたことを認識
する手段を設け、出力データの転送レートがシステムバ
スの転送レートを超えたことが認識された場合はシステ
ムバスへの転送動作を止める制御が行われ、転送エラー
を未然に防ぐ構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スキャ
ナ動作のような、スキャナより読み込まれたデータをリ
アルタイムで転送する必要がある処理では、データ転送
の途中に転送が止められた場合でも、スキャナからの入
力データ転送は止められないため、転送が止められた間
のデータについては正しく転送されず、転送途中に設け
られたバッファ等においてデータが上書きされるなどし
て抜け落ちてしまうことになる。このため、スキャナか
ら入力された画像データをシステムバスへと転送する前
にJPEG規格に基づいた圧縮処理を行い、データ量を
減らした後に転送を行うことでシステムバスへと出力す
るデータ転送レートを小さくして、システムバスを介し
たメモリへの転送を可能とする方法が考えられる。
【0007】これに対し、JPEG伸張処理では伸張処
理前のデータより伸張後のデータの方が大きくなる。し
たがって、JPEG圧縮時にはシステムバスの最大デー
タ転送レートを超えることがなくてもJPEG伸張時に
はデータ量が増えるだけに、最大転送レートを超えてし
まう可能性が出てくる。そして、JPEG圧縮処理にお
ける圧縮率が大きいほど、JPEG伸張時にはJPEG
コードデータに対する伸張されたデータのサイズ比が大
きくなるため超える可能性が大きくなってしまう。
【0008】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
のであり、伸張処理を伴うデータ転送において伸張処理
後のデータをリアルタイムに確実に転送することを可能
にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の一態様によるデータ処理装置は例えば以下
の構成を備える。すなわち、入力される圧縮データに伸
張処理を施して伸張データを生成する伸張手段と、前記
伸張手段で生成された伸張データをバス上へ出力する出
力手段と、前記伸張手段における伸張データの生成スピ
ードが前記出力手段における伸張データの出力スピード
を上まわっているかを判定する判定手段と、前記判定手
段により前記生成スピードが前記出力スピードを上回る
と判定された場合、前記伸張手段からのデータ出力レー
トを低下させる設定を行い、当該圧縮データに対して前
記伸張手段、出力手段、判定手段による処理を再度実行
させる再処理手段とを備え、前記伸張手段のデータ出力
レートを低下させる設定は、当該伸張手段に供給される
クロック周波数を下げることで実現する。
【0010】また、上記の目的を達成するための本発明
の一態様によるデータ処理方法は例えば以下の工程を備
える。すなわち、入力される圧縮データに伸張処理を施
して伸張データを生成する伸張工程と、前記伸張工程で
生成された伸張データをバス上へ出力する出力工程と、
前記伸張工程における伸張データの生成スピードが前記
出力工程における伸張データの出力スピードを上まわっ
ているかを判定する判定工程と、前記判定工程により前
記生成スピードが前記出力スピードを上回ると判定され
た場合、前記伸張工程からのデータ出力レートを低下さ
せる設定を行い、当該圧縮データに対して前記伸張工
程、出力工程、判定工程による処理を再度実行させる再
処理工程とを備え、前記伸張工程のデータ出力レートを
低下させる設定は、当該伸張工程の処理を実行する伸張
手段に供給されるクロック周波数を下げることで実現す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の好適な実施形態を説明する。
【0012】以下で説明する本実施形態発明のシステム
においては、スキャナから入力された画像データをシス
テムバスへと転送する前にJPEG規格に基づいた圧縮
処理を行い、データ量を減らした後に転送を行うことで
システムバスを介したメモリへの転送を可能としてい
る。また、メモリに格納されたJPEGコードデータを
読み出して、これに伸張処理を施し、再びシステムバス
を介してメモリへと転送を行う構成となっている。
【0013】そして、本実施形態においては、このよう
なJPEG圧縮されたコードデータのシステムバスを介
したリアルタイム転送の問題点、すなわち圧縮後のデー
タ量を確定できないために転送レートがシステムバスの
転送レートを越えてしまう場合が生じるという問題点に
対処するため以下の手段を講ずる。すなわち、圧縮後の
データの転送レートがシステムバスの最大転送レートを
超えた場合に、システムがこの状況を認識する手段を設
け、超えたことを認識した場合にはJPEG圧縮の圧縮
率を上げる設定を行った後に、再びスキャナから同じ原
稿を読み取る動作を行うことで、再スキャン時には圧縮
処理後のコードのデータ量を低減し、ひいてはデータの
転送レートを下げることができる。このように、圧縮後
のデータの転送レートがシステムバスの最大転送レート
を超えないように解像度変換における設定を行うことに
より、スキャナから読み取られた全データの転送を可能
にする。
【0014】更に、本実施形態においては、JPEG伸
張時に、システムバス上の最大データ転送レートとJP
EG伸張処理後のデータ転送レートを比較する手段を設
ける。そして、システムバス上の最大データ転送レート
をJPEG伸張処理後のデータ転送レートが超えた場合
には、JPEG伸張処理で行う演算処理動作速度を遅く
し、JPEG伸張処理後のデータ転送レートを小さくす
る。この結果、JPEG伸張時における伸張処理後のデ
ータ転送レートがシステムバスの最大転送レートを超え
るのを防ぐことができ、出力データの全てをシステムバ
スを介して外部メモリへと格納することが可能となる。
【0015】<全体構成>図1は本実施形態による画像
処理装置の全体構成を示すブロック図である。制御ユニ
ット2000は画像入力デバイスであるスキャナ207
0や画像出力デバイスであるプリンタ2095と接続
し、一方ではLAN2011や公衆回線(WAN)20
51と接続することで、画像情報やデバイス情報の入出
力を行う為のコントローラである。CPU2001はシ
ステム全体を制御するコントローラである。RAM20
02はCPU2001が動作するためのシステムワーク
メモリであり、画像データを一時記憶するための画像メ
モリでもある。ROM2003はブートROMであり、
システムのブートプログラムが格納されている。HDD
2004はハードディスクドライブで、システムソフト
ウェア、画像データを格納する。
【0016】操作部I/F2006は操作部2012と
システムバスと2007との間のインターフェース部で
あり、操作部2012に表示する画像データを操作部2
012に対して出力するとともに、操作部2012から
本システムの使用者が入力した情報をCPU2001に
伝える役割をする。Network2010はLAN2011
に接続し、情報の入出力を行う。モデム(MODEM)20
50は公衆回線2051に接続し、情報の入出力を行
う。以上のデバイスがシステムバス2007上に配置さ
れる。
【0017】画像バスインターフェース(Image BusI
/F)2005はシステムバス2007と画像データを
高速で転送する画像バス2008を接続し、データ構造
を変換するバスブリッジである。画像バス2008は、
PCIバスまたはIEEE1394で構成される。画像
バス2008上には以下のデバイスが配置される。
【0018】ラスターイメージプロセッサ(RIP)2
060はPDLコードをビットマップイメージに展開す
る。デバイスI/F部2020は、画像入出力デバイス
であるスキャナ2070やプリンタ2095と制御ユニ
ット2000を接続し、画像データの同期系/非同期系
の変換を行う。なお、デバイスI/F2020とこれら
画像入出力デバイスとの間には画像処理部1が設けられ
ている。画像処理部1は、入出力画像データに対し補
正、加工、編集等を行う。画像回転処理部2030は画
像データの回転を行う。画像圧縮処理部2040は、多
値画像データはJPEG、2値画像画像データはJBI
G、MMR、MHの圧縮伸張処理を行う。スキャナ画像
処理部2080とプリンタ画像処理部2090について
は、それぞれ図7と図8を用いて後述する。
【0019】また、2071はスキャナ2070と画像
処理部1を接続するインターフェースケーブルであり、
2096はプリンタ2095と画像処理部1を接続する
インターフェースケーブルである。
【0020】<画像入出力群>図2は、本実施形態によ
る画像入出力デバイスの概観を示す図である。画像入力
デバイスであるスキャナ部2070は、原稿となる紙上
の画像を照明し、CCDラインセンサ(図示せず)を走
査することによって、当該画像をラスターイメージデー
タとしての電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィー
ダ2072のトレイ2073にセットし、装置使用者が
操作部2012から読み取り起動を指示することによ
り、制御ユニット2000内のCPU2001がスキャ
ナ2070に指示を与え、フィーダ2072は原稿用紙
を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
なお、スキャナ2070と制御ユニット2000との間
の通信はインターフェースケーブル2071を介して行
われる。
【0021】画像出力デバイスであるプリンタ部209
5は、ラスターイメージデータ2096を用紙上の画像
に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光
体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイから
インクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジ
ェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリン
ト動作の起動は、コントローラCPU2001からの指
示2096によって開始する。プリンタ部2095に
は、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択でき
るように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセ
ット2101、2102、2103、2104がある。
また、排紙トレイ2111は印字し終わった用紙を受け
るものである。
【0022】<操作部>図3は操作部2012の概観を
示す図である。操作部2012において、LCD表示部
2013にはその画面上にタッチパネルシートが貼られ
ており、システムの操作画面を表示するとともに、表示
してあるキーが押されるとその位置情報をコントローラ
CPU2001に伝える。スタートキー2014は原稿
画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スター
トキー2014の中央部には、緑と赤の2色LED20
18があり、その色によってスタートキー2014が使
える状態にあるかどうかを示すようになっている。スト
ップキー2015は稼働中の動作を止める働きをする。
IDキー2016は、使用者のユーザIDを入力する時
に用いる。リセットキー2017は操作部からの設定を
初期化する時に用いる。
【0023】<画像圧縮処理部>図4は画像圧縮部20
40の構成を示すブロック図である。図4において、画
像バスI/Fコントローラ2041は、画像バス200
8と接続してそのバスアクセスシーケンスを制御する働
きや、入力バッファ2042及び出力バッファ2045
とのデータのやりとりを行うためのタイミング制御や、
画像圧縮部2043に対するモード設定などの制御を行
う。以下に画像圧縮処理部2040の処理手順を説明す
る。
【0024】画像バス2008を介して、CPU200
1から画像バスI/Fコントローラ2041に画像圧縮
制御のための設定を行う。この設定により画像バスI/
Fコントローラ2041は画像圧縮部2043に対して
画像圧縮に必要な設定(たとえばMMR圧縮・JBIG
伸張等の)を行う。必要な設定を行った後に、再度CP
U2001から画像バスI/Fコントローラ2041に
対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、
画像バスI/Fコントローラ2041はRAM2002
もしくは画像バス2008上の各デバイスから画像デー
タの転送を開始する。
【0025】受け取った画像データは入力バッファ20
42に一時格納され画像圧縮部2043の画像データ要
求に応じて一定のスピードで画像を転送する。この際、
入力バッファ2042は画像バスI/Fコントローラ2
041と画像圧縮部2043の両者の間で画像データを
転送できるかどうかを判断し、画像バス2008からの
画像データの読み込み及び、画像圧縮部2043への画
像の書き込みが不可能である場合は、データの転送を行
わないような制御を行う(以後このような制御をハンド
シェークと呼称する)。
【0026】画像圧縮部2043は受け取った画像デー
タを一旦RAM2044に格納する。これは画像圧縮を
行う際に、行う画像圧縮処理の種類によっては数ライン
分のデータを要するためであり、最初の1ライン分の圧
縮を行うためには数ライン分の画像データを用意してか
らでないと画像圧縮が行えないためである。画像圧縮を
施された画像データは直ちに出力バッファ2045に送
られる。出力バッファ2045では、画像バスI/Fコ
ントローラ2041及び画像圧縮部2043とのハンド
シェークを行い、画像データを画像バスI/Fコントロ
ーラ2041に転送する。画像バスI/Fコントローラ
2041では転送された圧縮(もしくは伸張)された画
像データをRAM2002もしくは画像バス2008上
の各デバイスに転送する。こうした一連の処理は、CP
U2001からの処理要求が無くなるまで(必要なペー
ジ数の処理が終わったとき)、もしくはこの画像圧縮部
2043から停止要求が出るまで(圧縮及び伸張時のエ
ラー発生時等)繰り返される。
【0027】<画像回転処理部>図5は画像回転処理部
2030の構成を示すブロック図である。画像バスI/
Fコントローラ2031は、画像バス2008と接続し
てそのバスシーケンスを制御する働きや、画像回転部2
032にモード等を設定する制御及び、画像回転部20
32に画像データを転送するためのタイミング制御を行
う。以下に画像回転処理部2030の処理手順を示す。
【0028】画像バス2008を介して、CPU200
1から画像バスI/Fコントローラ2031に画像回転
制御のための設定を行う。この設定により画像バスI/
Fコントローラ2041は画像回転部2032に対して
画像回転に必要な設定(たとえば画像サイズや回転方向
・角度等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CP
U2001から画像バスI/Fコントローラ2031に
対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、
画像バスI/Fコントローラ2031はRAM2002
もしくは画像バス2008上の各デバイスから画像デー
タの転送を開始する。
【0029】尚、ここでは32bitをそのサイズとし
回転を行う画像サイズを32×32(bit)とし、
又、画像バス2008上に画像データを転送させる際に
32bitを単位とする画像転送を行うものとする(扱
う画像は2値を想定する)。
【0030】上述のように、32×32(bit)の画
像を得るためには、上述の単位データ転送を32回行う
必要があり、且つ不連続なアドレスから画像データを転
送する必要がある。(図14参照)不連続アドレッシン
グにより転送された画像データは、読み出し時に所望の
角度に回転されているように、RAM2033に書き込
まれる。例えば、90度反時計方向回転であれば、最初
に転送された32bitの画像データを、図15のよう
にY方向に書き込んでいく。読み出し時にX方向に読み
出すことで、画像が回転される。
【0031】32×32(bit)の画像回転(RAM
2033への書き込み)が完了した後、画像回転部20
32はRAM2033から上述した読み出し方法で画像
データを読み出し、画像バスI/Fコントローラ203
1に画像を転送する。回転処理された画像データを受け
取った画像バスI/Fコントローラ2031は、連続ア
ドレッシングを以て、RAM2002もしくは画像バス
2008上の各デバイスにデータを転送する。
【0032】こうした一連の処理は、CPU2001か
らの処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が
終わったとき)繰り返される。
【0033】<画像処理部1>図6は画像処理部1の構
成を示すブロック図である。図6に示されるように、画
像処理部1にはデータセレクタ部2及びJPEG処理部
3が含まれ、スキャナ2070、プリンタ2095、ス
キャナ画像処理部2080、プリンタ画像処理部209
0、デバイスI/F部2020が接続される。
【0034】データセレクタ部2にはスキャナ画像処理
部2080、プリンタ画像処理部2090、デバイスI
/F部2020、JPEG処理部3が接続され、各動作
ごとにバスを切りかえるためのバスセレクタと、バスを
切りかえたり各バスにおける転送周波数を合わせたりす
るためのバッファとを備える。
【0035】このデータセレクタ部2において、スキャ
ナ動作の場合においては、スキャナ2070から入力さ
れたスキャン画像はスキャナ画像処理部2080を経て
デバイスI/F部2020へと出力されるようバスが切
り換えられる。この結果、スキャナ2070から読み取
りられた画像データはスキャナ画像処理部2080で所
定の処理が施された後にデバイスI/F部2020へと
出力される。
【0036】また、プリンタ動作の場合には、デバイス
I/F部2020から出力されたデータがプリンタ画像
処理部2090を経てプリンタ2095へと出力される
ように、データセレクタ部2でバスが切り換えられる。
【0037】更に、JPEG圧縮処理の場合には、スキ
ャナ2070から入力されたスキャン画像がスキャナ画
像処理部2080を経てJPEG処理部3へと出力され
るように、データセレクタ部2でバスが切り換えられ
る。この結果、スキャナから読み取られたスキャン画像
は、スキャナ画像処理部2080で処理の処理を施され
た後、JPEG処理部3へと出力されることになる。そ
して、JPEG処理部3で圧縮されたJPEGコードデ
ータはデータセレクタ部2内でデバイスI/F部1へと
出力されるようバスが切りかえられて、デバイスI/F
部2020へと出力される。
【0038】JPEG伸張処理の場合にはデバイスI/
F部2020から出力されたJPEGコードデータが、
データセレクタ部2内でJPEG処理部3へと出力され
るようバスが切りかえられて、JPEG処理部3へと出
力される。JPEG処理部3で伸張されたJPEG伸張
画像はデータセレクタ部2内でデバイスI/F部1へと
出力されるようバスが切りかえられて、デバイスI/F
部2020へと出力される。
【0039】<スキャナ画像処理部>図7はスキャナ画
像処理部2080の構成を示すブロック図である。
【0040】スキャナ画像バスコントローラ2081
は、スキャナ2070と入力バッファ2087間、出力
バッファ2088とデータセレクタ部2間とのバスアク
セスシーケンスを制御するとともに、スキャナ画像処理
部2080内の各デバイスの制御及びタイミング信号の
発生を行う。フィルタ処理部2082は、空間フィルタ
でコンボリューション演算を行う。編集部2083は、
例えば入力画像データからマーカーペンで囲まれた閉領
域を認識して、その閉領域内の画像データに対して、影
つけ、網掛け、ネガポジ反転等の画像加工処理を行う。
変倍処理部2084は、読み取り画像の解像度を変える
場合にラスターイメージの主走査方向について補間演算
を行い拡大、縮小を行う。なお、副走査方向の変倍につ
いては、画像読み取りラインセンサ(図示せず)を走査
する速度を変えることで行う。輝度・濃度変換部208
5は、所定のテーブルを参照して、読み取った輝度デー
タである画像データを濃度データに変換する。2値化部
2086は、多値のグレースケール画像データを、誤差
拡散処理やスクリーン処理によって2値化する。なお、
多値画像データを出力する場合は2値化は行わない。処
理が終了した画像データは、出力バッファ2088を経
てデータセレクタ部2へと転送される。
【0041】<プリンタ画像処理部>図8はプリンタ画
像処理部2090の構成を示すブロック図である。
【0042】プリンタ画像バスコントローラ2091
は、データセレクタ部2と入力バッファ2094の間、
及び出力バッファ2097とプリンタ2095の間のバ
スアクセスシーケンスを制御するとともに、プリンタ画
像処理部2090内の各デバイスの制御及びタイミング
信号の発生を行う。解像度変換部2092は、Network
2011あるいは公衆回線2051から提供された画像
データをプリンタ2095の解像度に変換するための解
像度変換を行う。スムージング処理部2093は、解像
度変換後の画像データのジャギー(斜め線等の白黒境界
部に現れる画像のがさつき)を滑らかにする処理を行
う。
【0043】<デバイスI/F部>図9はデバイスI/
F部2020の構成を示すブロック図である。
【0044】図9において、画像バスI/Fコントロー
ラ2021は、画像バス2008と接続し、そのバスア
クセスシーケンスを制御するとともに、デバイスI/F
部2020内の各デバイスの制御及びタイミング信号の
発生、更に、外部のデータセレクタ部2への制御信号の
発生を行う。
【0045】画像バス出力バッファ2022は、データ
セレクタ部2から送られてくる画像データを一時保存
し、画像バス2008に同期させて画像データを出力す
る。シリアルパラレル・パラレルシリアル変換2023
は、画像バス出力バッファ2022に保存された画像デ
ータを順番に並べて、あるいは分解して、画像バス20
08に転送できるデータ幅に変換する。パラレルシリア
ル・シリアルパラレル変換2024は、画像バス200
8から転送された画像データを分解して、あるいは順番
に並べて、画像バス入力バッファ2025に保存できる
データ幅に変換する。画像バス入力バッファ2025
は、画像バス2008から送られてくる画像データを一
時的に保存し、データセレクタ部2に同期させて保存し
た画像データを出力する。
【0046】画像バス2008がPCIバスの場合に
は、画像バス出力バッファ2022内に画像データが3
2ビット以上入ったときに、画像データを先入れ先出し
で32ビット分、バッファからシリアルパラレル・パラ
レルシリアル変換2023に送り、32ビットの画像デ
ータに変換し、画像バスI/Fコントローラ2021を
通して画像バス2008上に転送する。
【0047】さらに、画像バスから送られてくる32ビ
ットの画像データを画像バスI/Fコントローラで受け
取り、パラレルシリアル・シリアルパラレル変換202
4に送り、データセレクタ部2の入力データビット数の
画像データに分解し、プリントバッファ2025に保存
する。
【0048】また、画像バス2008がIEEE139
4の場合には、画像バス出力バッファ2022の画像デ
ータを先入れ先出しで、バッファからシリアルパラレル
・パラレルシリアル変換2023に送り、シリアル画像
データに変換し、画像バスI/Fコントローラ2021
を通して画像バス2008上に転送する。
【0049】さらに、画像バスからおくられてくるシリ
アル画像データを画像バスI/Fコントローラで受け取
り、パラレルシリアル・シリアルパラレル変換2024
に送り、データセレクタ部2の入力データビット数の画
像データに変換し、画像バス入力バッファ2025に保
存する。そして、データセレクタ部2から送られてくる
タイミング信号に同期させて、バッファ内の画像データ
を先入れ先出しで、データセレクタ部2に送る。
【0050】<JPEG処理部>本実施形態では、JP
EGコーデック処理にはPixel Magic社製の
JPEG処理部3において、PM−35を使用する。こ
れはスキャナからの画像転送周波数(本実施形態では2
2MHz)でJPEG圧縮および伸張が行える汎用のJ
PEGコーデックチップである。スキャナ画像処理部2
080から出力される画像データは3色で各8ビット
幅、計24ビット幅のデータがPM−35に入力され、
圧縮処理がなされた後、JPEGコードデータは16ビ
ット幅で出力を行う。なお、JPEG演算に使用する量
子化テーブルやハフマンテーブル等の設定値は、スキャ
ン画像処理動作前にPM−35内部レジスタに設定する
ことで演算に使用される。以下、PM−35JPEGコ
ーデックチップをJPEGコーデックチップ4と称す
る。なお、本例では、圧縮処理時と複号処理時とでJP
EGコーデックチップ4の動作周波数を切り換えること
が可能な構成となっている。すなわち、図10に示すよ
うに圧縮時は60MHzで動作し、復号時には図12に
示すように30MHzで動作するよう不図示の切換回路
が設けられている。
【0051】図10は画像処理部1内における、データ
セレクタ部2とJPEG処理部3との間の通信を説明す
る図である。上述のように、JPEG処理部3はJPE
Gコーデックチップ4を具備する。
【0052】JPEGコーデックチップ4の内部にも入
力、出力にバッファが設けられており(不図示)、デー
タの入出力は、それぞれデータセレクタ部2内に設けら
れたJPEG入力バッファ21、JPEG出力バッファ
22との間で行われる。
【0053】また、JPEGコーデックチップ4におけ
る入力データの制御信号には、入力リクエスト信号であ
るIrql信号と、入力イネーブル信号であるIackl信号
がある。Irql信号とIackl信号は画像処理動作開始前
は常に“High”である。
【0054】Irql信号はJPEGコーデックチップ4
内の入力バッファがフル状態ではなくデータの入力が可
能であれば“Low”に、入力不可である場合は“High”
になり、JPEGコーデックチップ4からデータセレク
タ部2内のバッファコントローラへと出力される。Iac
kl信号はデータセレクタ部2内のJPEG入力バッファ
がデータがエンプティ状態でなく、出力が可能であれば
“Low”となり、出力不可である場合は“High”となる
信号であり、データセレクタ部2からJPEGコーデッ
クチップ4へと出力される。JPEGコーデックチップ
4は、Irql信号“Low”を出力し、Iackl信号“Low”
を受けて初めてデータセレクタ部2からのデータ入力を
行う。
【0055】JPEGコーデックチップ4の出力データ
の制御には、出力リクエスト信号であるOrql信号と、
出力イネーブル信号であるOackl信号がある。Orql信
号とOackl信号は画像処理動作開始前は常に“High”信
号である。
【0056】Orql信号はJPEGコーデックチップ4
の出力バッファがエンプティ状態ではなく、データの出
力が可能であれば“Low”になり、出力不可である場合
は“High”となり、JPEGコーデックチップ4からデ
ータセレクタ部2内のバッファコントローラへと出力さ
れる。Oackl信号はデータセレクタ部2内のJPEG出
力バッファがデータがフル状態でなく、入力が可能であ
れば“Low”となり、入力不可である場合は“High”と
なり、データセレクタ部2からJPEGコーデック4へ
と出力される。
【0057】JPEGコーデック4は、Orql信号“Lo
w”を出力し、Oackl信号“High”を受けて初めてデー
タセレクタ部2へとデータの出力が行われる。
【0058】JPEGコーデックチップ4の動作中にI
rql信号が“High”となると、データセレクタ部2内の
JPEG入力バッファ21がスキャナ画像処理部208
0より画像データを受け取っていてもJPEG処理部3
に対する出力はできなくなる。この場合、JPEG入力
バッファ21のデータサイズ(本実施形態では24ビッ
ト幅/ワードで48ワード分)がフル状態になる前にI
rql信号が“High”から“Low”に切り替わると、画像デ
ータはJPEG入力バッファ21の内部で上書きされる
ことなくJPEG圧縮部3へと転送される。しかしなが
ら、JPEG入力バッファ21のデータサイズを越える
時間にわたってIrql信号が“High”であると、JPE
G入力バッファ21の内部でデータの上書きが発生して
しまう。そのため、その後Irql信号が“Low”に切り替
わっても、最終的にRAM2002等のメモリに格納さ
れるデータは、そのような上書きがなされた分、データ
が抜け落ちたものとなってしまう。
【0059】これは、JPEGコーデックチップ4とデ
ータセレクタ部2との間には、リクエスト信号に対する
イネーブル信号のようなハンドシェイクのための制御信
号があるのに対し、スキャナ2070からの入力信号に
はなく、データ転送を一時中断することができないため
である。
【0060】なお、JPEGコーデックチップ4の動作
中にIrql信号が“High”となる原因の主なものとして
は以下のものが考えられる。(1)一つは、JPEGコ
ーデックチップ4へのデータ入力転送に対し、内部での
圧縮演算処理が間に合わず、JPEGコーデックチップ
4の入力バッファがオーバーフローしてしまう場合であ
る。JPEG圧縮演算では、入力された画像データの種
類、設定された量子化テーブル値や処理方法によって出
力するJPEGコードデータ量が変わってくるため、J
PEGコードデータサイズが極端に大きくなった場合に
このような事態が生ずる可能性がある。(2)もう一つ
は、JPEGコーデックチップ4内部での圧縮演算処
理、および演算結果の出力処理は間に合っていても、O
ackl信号が“High”から“Low”に切り替わらない場合
である。これは、データセレクタ部2の先にあるデバイ
スI/F部2020内の画像バス出力バッファ2022
がフル状態であることによる。
【0061】上記(2)の場合について更に説明する。
画像バス出力バッファ2022はバッファ・メモリで構
成されており、データが入力されるときには画像バスI
/Fコントローラ2021によりバッファ・メモリのラ
イト・カウンタがカウントアップされ、ライト・カウン
タが示すアドレスにデータが格納される。また、出力さ
れるときには画像バスI/Fコントローラ2021によ
りバッファ・メモリメモリのリード・カウンタがカウン
トアップされ、リード・カウンタが示すアドレスからデ
ータが読み出される。
【0062】画像バスI/Fコントローラ2021はラ
イト・カウンタとリード・カウンタの値を常に監視して
おり、カウンタ値の差が所定値となったらデータ出力を
開始し、バッファ・メモリの容量以内のある所定値とな
ったら、つまリフル状態となったら、画像バスI/Fコ
ントローラ2021はデータセレクタ部2に対しバッフ
ァ・フル信号を出力する。このバッファ・フル信号を受
けると、データセレクタ部2のJPEG出力バッファ2
2はデータ出力動作をやめて、バッファ・メモリからデ
ータがあふれるのを防ぐ。
【0063】JPEG出力バッファ22はデータ出力を
止めたあと、フル状態となった時点でOackl信号を“Hi
gh”に切り替えて、JPEGコーデックチップ4からの
データ出力を止める。
【0064】画像バス出力バッファ2022がフル状態
であることは、画像バス出力バッファ2022の入力転
送に対し、画像バス2008への出力転送が間に合わな
いためにおこる。つまり、JPEGコーデックチップ4
からの出力データの転送レートが大きく、それが画像バ
ス2008の転送レートを超えた場合に生じる。
【0065】そこで、画像バスI/Fコントローラ20
21がバッファ・フル信号を出力した場合には、行われ
たスキャン動作処理結果は使用せず、再スキャンを行っ
て、再度JPEG演算処理を行う。その際、JPEG処
理部3におけるJPEG演算処理に使用する量子化テー
ブルの数値をより大きな所定値に設定することでJPE
Gの圧縮率を上げる。このようにして、再スキャンでは
JPEG演算処理を行う画像データサイズを小さくし、
JPEGコーデックチップ4から出力されるJPEGコ
ードデータ量を減らすことができ、同時に出力データ転
送レートも小さくできる。
【0066】このように、JPEG圧縮処理に対してデ
ータの転送が間に合っているか否かを監視し、データの
転送が間に合っていない場合はJPEGコーデックチッ
プ4の圧縮率を上げるように設定して、再スキャンを行
う。このようにして、JPEG圧縮部3からの出力デー
タ転送レートが画像バス2008の最大転送レートを超
えないように圧縮率の設定を行うことができ、全てのス
キャナ読み取り画像をシステムバス上のRAM2002
へと格納することが可能となる。なお、圧縮データに対
してはRAM2002を介して、ネットワークへの転送
やJPEG処理部での伸張処理を行うことになる。
【0067】以上のJPEG圧縮時のシステム動作の流
れを図11のフローチャートを参照して更に説明する。
【0068】操作部2012上のコピースタートキー2
014によりスキャン動作が開始されると(ステップS
301)、Countの初期値がゼロ(Count=0)に設定
(ステップS302)される。そして、画像バスI/F
コントローラ2021は、画像バス出力バッファ202
2のバッファ・フル信号を常に監視しつづけ、バッファ
・フル信号が出力されているか否かを判別する(ステッ
プS303)。そして、バッファ・フル信号が出力され
ている場合には変数Countをインクリメントする(ステ
ップS304)。
【0069】Countの値と所定値とを比較する(ステッ
プS305)。ここで、Countの値が所定値より大きい
場合には、バス出力バッファ2022が所定時間を越え
てバッファ・フル状態となっており、上述したようにJ
PEG圧縮部3からの出力データ転送レートが画像バス
2008の最大転送レートを超えてしまっていると判断
される。従って、このような場合は、スキャン画像デー
タが正しく転送されていないため、当該スキャン動作の
終了後(ステップS306)、読み取りが像の圧縮率を
上げて再スキャンを行うか否かをユーザに問い合わせる
(ステップS307)。これは、例えば、操作部201
2の表示パネル2013上に「読み取り画像の圧縮率を
上げて再スキャンを行いますか?」という表示を行い、
再スキャンを行うか否かを選択可能にするタッチパネル
式の選択手段を提供することで実現できる。
【0070】再スキャンを行う旨の選択がなされた場合
は、JPEGコーデックチップ4(PM−35)のレジ
スタ値のうち、量子化テーブル等、圧縮率に関係する設
定値を変更して、圧縮率を上げるよう設定し直す(ステ
ップS308、S309)。その後、再度ステップS3
01以降のスキャン動作に移ることで、新たな圧縮率に
よるJPEG圧縮処理が開始される。
【0071】なお、再スキャンを行わない旨の選択がな
された場合には、このままJPEG圧縮処理を終える
(ステップS308、S311)。この場合、正しい画
像データの転送は行われない。
【0072】一方、ステップS305でCountの値が所
定値以下であればスキャン画像データは正しく転送され
ているため、スキャン動作が終了したかどうかを判定し
(ステップS310)、終了していなければ再度ステッ
プS303以降の判別処理を繰り返す。ここで所定値と
は画像バスI/Fコントローラ2021内にあるレジス
タに予め格納されている数値を示す。
【0073】また、ステップS310でスキャン動作が
終了していれば、JPEG圧縮処理を終える(ステップ
S311)。
【0074】次に、JPEG伸張処理について説明す
る。
【0075】本実施形態のJPEG伸張処理では、先
に、JPEG圧縮処理されてRAM2002へと格納さ
れているJPEGコードデータを画像バス2008を介
して画像バス入力バッファ2025へと読み込み、JP
EGコーデックチップ4で伸張処理後、出力データを画
像バス出力バッファ2022へと転送した後、画像バス
2008を介してRAM2002へと転送し格納する一
連の動作を行う。
【0076】画像バス入力バッファ2025から出力さ
れる画像データは16ビット幅のJPEGコードデータ
であり、JPEGコーデックチップ4へと入力される。
一方、JPEGコーデックチップ4からの出力データは
JPEG圧縮処理前と同じ24ビット幅の画像データと
なる。
【0077】JPEG伸張時のJPEGコーデックチッ
プ4及びデータセレクタ部2との周辺構成を図12に示
す。データセレクタ部2内のJPEG入力バッファ2
1、JPEG出力バッファ22とJPEGコーデックチ
ップ4との間の制御信号はJPEG圧縮処理時と同じ構
成である。ただし、JPEG入力バッファ21、JPE
G出力バッファ22共に、デバイスI/F2020と接
続される。また、JPEGコーデックチップ4の内部動
作周波数は図示しないセレクタにより圧縮時に使用した
60MHzの発振子(図10参照)から30MHzの発
振子に切り替えられる。その後、JPEGコーデックチ
ップ4は伸張処理後のデータがJPEGコーデックチッ
プ4内の出力バッファ内に格納されると、出力動作を開
始する。このようにJPEGコーデックチップ4の内部
動作周波数を下げることでJPEGコーデックチップ4
の内部演算処理速度が遅くなり、JPEGコーデックチ
ップ4から出力されるデータ転送レートは下げられる。
【0078】JPEG伸張処理を30MHzの発振子に
切り替えて行っても、JPEGコーデックチップ4によ
る伸張データの出力レートが、画像バス2008上の最
大データ転送レートを超えてしまい、画像バスI/Fコ
ントローラ2021からバッファ・フル信号が所定期間
を越えて出力された場合には、JPEGコーデックチッ
プ4の内部動作周波数をさらに低くして、データ転送レ
ートをさらに下げることで画像バス2008へのデータ
転送を可能とすることができる。
【0079】ただし、この動作を行うには、発振子を接
続しているセレクタに、30MHz以下の使用する周波
数発振子を更に接続して、セレクタの切り替え制御を行
える構成にしておく必要がある。
【0080】以上のJPEG伸張時のシステム動作の流
れを図13のフローチャートを参照して更に説明する。
【0081】まず、JPEGコーデックチップ4(本例
ではPM−35)の内部動作周波数を切り替えるため外
部の発振子を接続しているセレクタの制御を行い発振子
を60MHz→30MHzへと切り替え(ステップS5
01)、その後、JPEG伸張処理を開始する(ステッ
プS502)。CPU2001の制御によりRAM20
02から画像バス2008を介して画像バス入力バッフ
ァ2025へとJPEGコードデータの読み出しを行う
(ステップS503)。読み出されたデータはJPEG
コーデックチップ4へと入力されて、JPEG伸張処理
が行われる(ステップS504)。
【0082】JPEGコーデックチップ4の出力データ
(伸張処理後のデータ)は画像バス出力バッファ202
2へと出力され画像バス2008上に転送される(ステ
ップS505)。この時、画像バスI/Fコントローラ
2021はバッファ・フル信号を監視しつづけ、バッフ
ァ・フル信号が出力されているか否かを判別する(ステ
ップS506)。
【0083】ステップS506でバッファ・フル信号が
出力されていなければ、JPEGコーデックチップ4の
処理動作が終了であるか否かを判定し(ステップS50
7)、終了していればJPEG伸張処理を終了する(ス
テップS508)。JPEGコーデックチップ4の処理
動作が終了していなければ、JPEGコーデックチップ
4による伸張処理と、出力データの画像バス出力バッフ
ァ2022への出力を続行する。
【0084】一方、ステップS506でバッファ・フル
信号が出力されていれば、動作周波数に関わるセレクタ
を切り替えてJPEGコーデックチップ4の内部動作周
波数を30MHzからさらに低い周波数に下げる動作を
行い(ステップS509)、再度JPEG伸張処理を開
始する(ステップS502)。
【0085】なお、本実施例では汎用のJPEGコーデ
ックチップ4としてPM−35を用いた例を示したが、
スキャナからのデータをリアルタイムで圧縮処理でき、
伸張処理が行えるものであればチップの種類はこれに限
定されるものではない。
【0086】また、本実施例ではJPEG演算処理の結
果、出力コードデータサイズが大きくなり、システムバ
スの転送レートを越えてしまう場合について述べたが、
本実施形態である共通のシステムバスを使用しているス
キャナ・プリンタ・ネットワークインターフェース・メ
モリ・画像処理システムは、動作によってはシステムバ
スを複数のデバイスが使用することになるため、他のJ
PEGより優先度の高いデバイスがシステムバスを使用
した場合には、転送レートとして問題が無くても、JP
EGコーデックチップ4の出力結果をシステムバス上に
出力することが出来なくなる。このような場合の対策と
しても本発明を適用すること可能であることはいうまで
もない。
【0087】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、スキャナ・プリンタ・ネットワークインターフェー
ス・メモリ・画像処理システムに対し共通のシステムバ
スを使用している画像処理装置において、JPEG伸張
時におけるシステムバス上の最大データ転送レートを、
JPEG伸張処理後のデータ転送レートが超えた場合
に、JPEG伸張処理で行う演算処理動作速度を遅くす
ることが可能となる。この結果、JPEG伸張時におけ
る伸張処理後のデータ転送レートがシステムバスの最大
転送レートを超えるのを防ぐことができ、伸張処理後の
データの全てをシステムバスを介して確実に外部メモリ
へと転送し、格納することが可能となる。
【0088】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0089】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
【0090】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
伸張処理を伴うデータ転送において伸張処理後のデータ
をリアルタイムに確実に転送することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態による画像処理装置の全体構成を示
すブロック図である。
【図2】本実施形態による画像入出力デバイスの概観を
示す図である。
【図3】操作部2012の概観を示す図である。
【図4】画像圧縮部2040の構成を示すブロック図で
ある。
【図5】画像回転処理部2030の構成を示すブロック
図である。
【図6】画像処理部1の構成を示すブロック図である。
【図7】スキャナ画像処理部2080の構成を示すブロ
ック図である。
【図8】プリンタ画像処理部2090の構成を示すブロ
ック図である。
【図9】デバイスI/F部2020の構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】画像処理部1内における、データセレクタ部
2とJPEG処理部3との間の通信を説明する図であ
る。
【図11】JPEG圧縮時のシステム動作の流れを示す
フローチャートである。
【図12】JPEG伸張時のJPEGコーデックチップ
4及びデータセレクタ部2との周辺構成を示す図であ
る。
【図13】JPEG伸張時のシステム動作の流れを示す
フローチャートである。
【図14】不連続なアドレスから画像データを転送する
状態を説明する図である。
【図15】メモリからのデータ読み出し順による画像の
回転を説明する図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B021 AA01 BB12 CC08 QQ04 5C059 KK34 LA00 MA00 MA23 ME02 PP01 PP02 SS06 TA47 TC21 UA02 UA05 5C078 AA04 BA21 CA01 DA01 DA02 5J064 AA00 BA15 BB10 BC14 BC25 BD02 BD03 9A001 BB03 BB04 BB06 DZ15 HH23

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される圧縮データに伸張処理を施し
    て伸張データを生成する伸張手段と、 前記伸張手段で生成された伸張データをバス上へ出力す
    る出力手段と、 前記伸張手段における伸張データの生成スピードが前記
    出力手段における伸張データの出力スピードを上まわっ
    ているかを判定する判定手段と、 前記判定手段により前記生成スピードが前記出力スピー
    ドを上回ると判定された場合、前記伸張手段からのデー
    タ出力レートを低下させる設定を行い、当該圧縮データ
    に対して前記伸張手段、出力手段、判定手段による処理
    を再度実行させる再処理手段とを備え、 前記伸張手段のデータ出力レートを低下させる設定は、
    当該伸張手段に供給されるクロック周波数を下げること
    で実現することを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記伸張手段は、JPEG圧縮されたデ
    ータに対して伸張処理を施して伸張データを生成するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記出力手段は、前記バスを介して接続
    されるメモリデバイスへ前記伸張データを格納するべく
    出力することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記出力手段は、前記伸張手段より入力
    される伸張データを出力バッファにバッファリングして
    前記バス上へ伸張データを出力し、 前記判定手段は、前記出力バッファの伸張データの格納
    状況に基づいて、前記伸張手段における伸張データの生
    成スピードが前記出力手段における伸張データの出力ス
    ピードを上まわっているかを判定することを特徴とする
    請求項1に記載のデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記判定手段は、前記出力バッファがフ
    ル状態になった場合に、前記伸張手段における伸張デー
    タの生成スピードが前記出力手段における圧縮データの
    出力スピードを上まわっていると判定することを特徴と
    する請求項4に記載のデータ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記バスを介して接続されるメモリデバ
    イスより圧縮データを入力し、前記伸張手段へデータを
    提供する入力手段を更に備えることを特徴とする請求項
    1に記載のデータ処理装置。
  7. 【請求項7】 入力される圧縮データに伸張処理を施し
    て伸張データを生成する伸張工程と、 前記伸張工程で生成された伸張データをバス上へ出力す
    る出力工程と、 前記伸張工程における伸張データの生成スピードが前記
    出力工程における伸張データの出力スピードを上まわっ
    ているかを判定する判定工程と、 前記判定工程により前記生成スピードが前記出力スピー
    ドを上回ると判定された場合、前記伸張工程からのデー
    タ出力レートを低下させる設定を行い、当該圧縮データ
    に対して前記伸張工程、出力工程、判定工程による処理
    を再度実行させる再処理工程とを備え、 前記伸張工程のデータ出力レートを低下させる設定は、
    当該伸張工程の処理を実行する伸張手段に供給されるク
    ロック周波数を下げることで実現することを特徴とする
    データ処理方法。
  8. 【請求項8】 前記伸張工程は、JPEG圧縮されたデ
    ータに対して伸張処理を施して伸張データを生成するこ
    とを特徴とする請求項7に記載のデータ処理方法。
  9. 【請求項9】 前記出力工程は、前記バスを介して接続
    されるメモリデバイスへ前記伸張データを格納するべく
    出力することを特徴とする請求項8に記載のデータ処理
    方法。
  10. 【請求項10】 前記出力工程は、前記伸張工程より入
    力される伸張データを出力バッファにバッファリングし
    て前記バス上へ伸張データを出力し、 前記判定工程は、前記出力バッファの伸張データの格納
    状況に基づいて、前記伸張工程における伸張データの生
    成スピードが前記出力工程における伸張データの出力ス
    ピードを上まわっているかを判定することを特徴とする
    請求項7に記載のデータ処理方法。
  11. 【請求項11】 前記判定工程は、前記出力バッファが
    フル状態になった場合に、前記伸張工程における伸張デ
    ータの生成スピードが前記出力工程における圧縮データ
    の出力スピードを上まわっていると判定することを特徴
    とする請求項10に記載のデータ処理方法。
  12. 【請求項12】 前記バスを介して接続されるメモリデ
    バイスより圧縮データを入力し、前記伸張工程へデータ
    を提供する入力工程を更に備えることを特徴とする請求
    項7に記載のデータ処理方法。
  13. 【請求項13】 請求項7乃至12のいずれかに記載の
    画像データ処理方法をコンピュータに実現させるための
    制御プログラムを格納する記憶媒体。
  14. 【請求項14】 コンピュータによって実行される制御
    プログラムを格納する記憶媒体であって、該制御プログ
    ラムが、 入力される圧縮データに伸張処理を施して伸張データを
    生成する伸張工程のコードと、 前記伸張工程で生成された伸張データをバス上へ出力す
    る出力工程のコードと、 前記伸張工程における伸張データの生成スピードが前記
    出力工程における伸張データの出力スピードを上まわっ
    ているかを判定する判定工程のコードと、 前記判定工程により前記生成スピードが前記出力スピー
    ドを上回ると判定された場合、前記伸張工程からのデー
    タ出力レートを低下させる設定を行い、当該圧縮データ
    に対して前記伸張工程、出力工程、判定工程による処理
    を再度実行させる再処理工程であって、前記伸張工程の
    データ出力レートを低下させる設定は、当該伸張工程の
    処理を実行する伸張手段に供給されるクロック周波数を
    下げることで実現する再処理工程のコードとを備えるこ
    とを特徴とする記憶媒体。
JP2000053249A 2000-02-29 2000-02-29 データ処理装置及び方法 Withdrawn JP2001243025A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012027577A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Kyocera Mita Corp バス間接続装置,画像処理装置
CN106054730A (zh) * 2016-07-08 2016-10-26 天津市津达执行器有限公司 电动执行器用的主板识别扩展板

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