JP2002055660A - 電子装置 - Google Patents

電子装置

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JP2002055660A
JP2002055660A JP2000243935A JP2000243935A JP2002055660A JP 2002055660 A JP2002055660 A JP 2002055660A JP 2000243935 A JP2000243935 A JP 2000243935A JP 2000243935 A JP2000243935 A JP 2000243935A JP 2002055660 A JP2002055660 A JP 2002055660A
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film transistor
driving
signal
transistor
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Minoru Kanbara
実 神原
Katsuhiko Morosawa
克彦 両澤
Kazuhiro Sasaki
和広 佐々木
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、要求される回路特性に応じて異な
るトランジスタを選択的に設けた駆動回路を備えた電子
装置を提供する。 【解決手段】 駆動周波数が500kHz以下のトップ
ゲートドライバ2及びボトムゲートドライバ3のシフト
レジスタとなるTFTをアモルファスシリコンからなる
薄膜トランジスタで構成し、駆動周波数が1MHz以上
のドレインドライバ4となる単結晶シリコントランジス
タからなる集積回路とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像素子や表示素
子を駆動するための駆動回路を備えた電子装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】マトリクス状に画素が配置された撮像素
子や表示素子を線順次で選択して走査するための駆動回
路には、前段からの出力信号を後段に順次シフトしてい
くシフトレジスタが広く用いられている。このようなシ
フトレジスタでは、従来、前段からの出力信号を減衰さ
せることなく後段にシフトしていくことは困難であっ
た。
【0003】特に近年における撮像素子や表示素子の高
精細化の要請により、このようなシフトレジスタの段数
も多くしていく必要が生じている。段数が増えることと
なると、後ろの方の段での信号の減衰が激しくなってし
まうという問題が生じる。このため、従来、このような
シフトレジスタには、各段からの出力信号を所定レベル
まで増幅するバッファを設けるのが通常であったが、バ
ッファを設けることによってシフトレジスタが大型化し
てしまうという問題があった。
【0004】シフトレジスタは、画素TFTをスイッチ
ング素子とした動画を表示する液晶パネルをアクティブ
駆動する周辺回路のうちのドレインドライバ及びゲート
ドライバにも設けられているが、これらのシフトレジス
タは駆動周波数が異なるため、ともに半導体層がアモル
ファスシリコンからなる周辺TFTのみで特性の異なる
2種のシフトレジスタを構成することは極めて困難であ
った。
【0005】また通常、多階調表示の液晶パネルの画素
TFTに印加されるドレイン電圧の最小値と最大値の差
は5(V)程度であるが、このような小さい電位差の信
号をアモルファスシリコンからなるTFTのみで構成し
たドレインドライバで支障なく供給することは困難であ
るためアモルファスシリコンTFTをドレインドライバ
に適用することは検討されなかった。
【0006】一方、高移動度のp−SiTFTからなる
ゲートドライバ及びドレインドライバを液晶パネル上に
形成した液晶表示装置があるが、p−SiTFTを形成
するプロセス上で高温処理を行う必要があるため、高温
に耐えうる高価な基板を必要としていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、要求される
回路特性に応じて異なるトランジスタを選択的に設けた
駆動回路を備えた電子装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明にかかる電子装置は、一対の基
板に液晶を挟んだ液晶パネルと、前記一対の基板の一方
に設けられた駆動用薄膜トランジスタで構成され、駆動
周波数が500kHz以下のシフトレジスタを有する第
1駆動回路と、前記一対の基板の一方に設けられた集積
回路で構成され、駆動周波数が1MHz以上のシフトレ
ジスタを有する第2駆動回路と、を備えることを特徴と
する。
【0009】本発明によれば、相対的に低速な駆動周波
数(クロック周波数)で駆動される第1駆動回路を薄膜
トランジスタで構成し、アモルファスシリコンのような
薄膜トランジスタでは困難な高速な駆動周波数(クロッ
ク周波数)で駆動される第2駆動回路を集積回路で構成
したので、特に動画のような高速駆動が要求される液晶
表示パネルを良好に表示することができる。
【0010】請求項2記載の発明にかかる電子装置は、
一対の基板に液晶を挟んだ液晶パネルと、前記一対の基
板の一方に設けられた駆動用薄膜トランジスタで構成さ
れ、この駆動用トランジスタのゲートに供給される信号
のハイレベルとローレベルの電位差が15(V)以上で
ある第1駆動回路と、前記一対の基板の一方に設けられ
た複数の駆動用トランジスタからなる集積回路で構成さ
れ、この駆動用トランジスタのゲートに供給される信号
のハイレベルとローレベルの電位差が12(V)以下で
ある第2駆動回路と、を備えることを特徴とする。
【0011】本発明によれば、駆動回路の少なくとも一
部のトランジスタに供給される信号が15(V)以上の
高電位差であれば薄膜トランジスタでオンオフ比がとれ
るので駆動でき、また薄膜トランジスタではオンオフ比
がとりにくい12(V)以下の信号で動作されるトラン
ジスタは、低い電位差でもオンオフ駆動できる集積回路
により構成したので、極めて良好に駆動することができ
る。
【0012】上記電子装置では、前記液晶パネルは前記
一対の基板の一方に画素用薄膜トランジスタを有し、前
記第1駆動回路は前記画素用薄膜トランジスタのゲート
電極に接続されたゲートドライバとし、前記第2駆動回
路は前記画素用薄膜トランジスタのドレイン電極に接続
されたドレインドライバとしてもよい。
【0013】すなわち、1走査期間(1水平期間)に1
つのゲート信号だけ出力すればよいゲートドライバを、
相対的に高駆動周波数で駆動すること困難な薄膜トラン
ジスタトランジスタで構成し、1走査期間に、複数の画
素用薄膜トランジスタにパラ出力するために高駆動周波
数が要求されるドレインドライバを集積回路としたので
良好に駆動することができる。また画素用薄膜トランジ
スタの十分なオンオフ比をとるためには、ゲートドライ
バのゲート信号のハイレベルとローレベルの電位差は通
常15(V)以上(望ましくは25(V)以上)必要で
あり、このような高電位差のある信号を出力するために
は、第1駆動回路の少なくとも一部のトランジスタのゲ
ートに供給される信号が同程度の高電位差が必要になる
ことがあるが、15(V)以上でれば薄膜トランジスタ
でオンオフ比がとれるので、第1駆動回路に薄膜トラン
ジスタを適用することが可能になり、一方出力する信号
のハイレベルとローレベルの電位差が12(V)以下で
あると、薄膜トランジスタでは十分なオンオフ比がとれ
ないので集積回路に置き換えることで十分な駆動をする
ことができる。
【0014】前記駆動用薄膜トランジスタが前記画素用
薄膜トランジスタの製造工程内で形成されば、製造工程
を簡略化することができる。さらに前記駆動用薄膜トラ
ンジスタを半導体層が比較的移動度の低いアモルファス
シリコンとすれば、製造工程によりポリシリコンのよう
に高温にする必要がないので安価な基板を用いることが
でき、同時に高温発生装置が不要となり製造コストを低
く抑えることができる。そして前記駆動用薄膜トランジ
スタを例えばnチャネル型のみとした単一種型のトラン
ジスタにすると、C−MOSトランジスタのようにnチ
ャネル型トランジスタ及びpチャネル型トランジスタの
両方を構成する必要がないので製造工程を簡略化でき
る。前記集積回路は、単結晶シリコンからなるトランジ
スタで構成されたチップであるので、極めて高速なクロ
ック周波数でも駆動できる。前記集積回路がC−MOS
トランジスタを含む別体のチップであるようにすれば、
液晶表示パネル自体がC−MOS構造を有しなくても、
わざわざ液晶表示パネルを製造する際にC−MOSトラ
ンジスタを形成しなくともよい。
【0015】複数の段からなり、前記シフトレジスタの
各段は、前の段から所定レベルの出力信号が制御端子に
供給されることによってオンし、前の段から電流路の一
端に供給された所定レベルの信号を電流路の他端に出力
する第1の薄膜トランジスタ(TFT21)と、前記第1
の薄膜トランジスタの制御端子の電流路の他端と制御端
子との間の容量に蓄積された電荷によってオンし、負荷
(TFT23)を介して電流路の一端に供給される信号を
電流路の他端から放出する第2の薄膜トランジスタ(T
FT22)と、前記第1の薄膜トランジスタの制御端子
の電流路の他端と制御端子との間の容量に蓄積された電
荷によってオンし、外部から電流路の一端に供給される
第1または第2の信号を当該段の出力信号として電流路
の他端から出力する第3の薄膜トランジスタ(TFT2
5)と、前記第2の薄膜トランジスタがオフしていると
きに負荷(TFT23)を介して制御端子に供給される信
号によってオンし、外部から電流路の一端に供給される
定電圧の信号を当該段の出力信号として電流路の他端か
ら出力する第4の薄膜トランジスタ(TFT26)と、次
の段から所定レベルの出力信号が制御端子に供給される
ことによってオンし、前記第1の薄膜トランジスタの電
流路の他端と前記第2、第3の薄膜トランジスタの制御
端子との間に形成された容量に蓄積された電荷を排出さ
せる第5の薄膜トランジスタ(TFT27)とを備えるよ
うにすれば、ブートストラップ効果により外部から供給
される第1または第2の信号のレベルを、各段からの出
力信号のレベルとして出力することが可能となる。この
ため、前の段からの出力信号のレベルを減衰させること
なく、順次シフトさせていくことが可能となる。また、
第1〜第5の薄膜トランジスタがオン/オフ駆動される
のは、当該段の出力信号が所定レベルとなるときの前後
だけなので、オン/オフ駆動の回数を最低限に抑えるこ
とができる。これにより、各薄膜トランジスタの閾値特
性の変動を抑止することができ、上記シフトレジスタ
は、長期間に渡って安定して動作することが可能とな
る。
【0016】請求項11記載の発明にかかる電子装置
は、基板に複数の撮像素子が設けられた撮像パネルと、
前記基板に設けられた駆動用薄膜トランジスタで構成さ
れ、駆動周波数が500kHz以下のシフトレジスタを
有する第1駆動回路と、前記基板に設けられた集積回路
で構成され、駆動周波数が1MHz以上のシフトレジス
タを有する第2駆動回路と、を備えることを特徴とす
る。
【0017】本発明によれば、相対的に低速な駆動周波
数(クロック周波数)で駆動される第1駆動回路を薄膜
トランジスタで構成し、アモルファスシリコンのような
薄膜トランジスタでは困難な高速な駆動周波数(クロッ
ク周波数)で駆動される第2駆動回路を集積回路で構成
したので、特に動画のような高速駆動が要求される液晶
表示パネルを良好に表示することができる。
【0018】請求項12記載の発明にかかる電子装置
は、基板に複数の撮像素子が設けられた撮像パネルと、
前記基板に設けられた駆動用薄膜トランジスタで構成さ
れ、この駆動用トランジスタのゲートに供給される信号
のハイレベルとローレベルの電位差が15(V)以上で
ある第1駆動回路と、前記基板に設けられた複数の駆動
用トランジスタからなる集積回路で構成され、この駆動
用トランジスタのゲートに供給される信号のハイレベル
とローレベルの電位差が12(V)以下である第2駆動
回路と、を備えることを特徴とする。
【0019】本発明によれば、駆動回路の少なくとも一
部のトランジスタに供給される信号が15(V)以上の
高電位差であれば薄膜トランジスタでオンオフ比がとれ
るので駆動でき、また薄膜トランジスタではオンオフ比
がとりにくい12(V)以下の信号で動作されるトラン
ジスタは、低い電位差でもオンオフ駆動できる集積回路
により構成したので、極めて良好に駆動することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態について説明する。図1(a)は、この
実施の形態にかかる撮像装置の構成を示すブロック図で
ある。図示するように、この撮像装置は、バックライト
システム301と、ガラス等の透明な基板5上にそれぞ
れ設けられた、画像を撮影する撮像素子1、FPCでな
るコントローラからの制御信号に従って撮像素子1を駆
動するためのトップゲートドライバ2、ボトムゲートド
ライバ3及びドレインドライバ4から構成されている。
図1(b)は、撮像装置の略断面図であり、基板5上
に、撮像素子1を構成する複数のダブルゲートトランジ
スタ10と、トップゲートドライバ2、ボトムゲートド
ライバ3を構成する薄膜トランジスタ6と、が設けら
れ、基板5の下方に蛍光管302と拡散板を兼ねた導光
板303とからなるバックライトシステム301が配置
されている。
【0021】マトリクス状に配置された複数のダブルゲ
ートトランジスタ10は、図2に示すように、ガラス等
の基板5上に形成されたクロムよりなるボトムゲート電
極42と、ボトムゲート電極42上に形成された窒化シ
リコンよりなるボトムゲート絶縁膜43と、ボトムゲー
ト絶縁膜43上にボトムゲート電極42と対向して形成
されたアモルファスシリコンからなる半導体層44と、
半導体層44上に形成された窒化シリコンからなるブロ
ッキング層45と、ブロッキング層45の一端上から半
導体層44上に跨って設けられたn型不純物がドープさ
れたアモルファスシリコンからなるn型半導体層46a
と、ブロッキング層45の他端上から半導体層44上に
跨って設けられたn型不純物がドープされたアモルファ
スシリコンからなるn型半導体層46bと、n型半導体
層46a、46b上からボトムゲート絶縁膜43上にわ
たって形成されたクロムよりなるドレイン電極47、ソ
ース電極48と、ボトムゲート絶縁膜43上及びソー
ス、ドレイン電極47、48上を覆うように形成された
窒化シリコンからなるトップゲート絶縁膜49と、トッ
プゲート絶縁膜49上に半導体層44に対向するように
形成されたITOよりなるトップゲート電極50と、ト
ップゲート絶縁膜49及びトップゲート電極50を覆う
ように形成された窒化シリコンからなる層間絶縁膜51
と、から構成される。ダブルゲートトランジスタ10の
トップゲート電極50はトップゲートラインTGLに、
ボトムゲート電極42はボトムゲートラインBGLに、
ドレイン電極47はドレインラインDLに、ソース電極
48は接地されたグランドラインGLにそれぞれ接続さ
れている。撮像素子1を構成するダブルゲートトランジ
スタ10の駆動原理については後述する。
【0022】トップゲートドライバ2は、撮像素子1の
トップゲートラインTGLに接続され、コントローラか
らの制御信号Tcntに従って、各トップゲートライン
TGLに+15(V)または−15(V)の信号を選択
的に出力する。制御信号Tcntのうちのクロック信号
CK1、CK2のクロック周波数(駆動周波数)は、5
00kHz以下であり、望ましくは200kHz以下、
より望ましくは80〜150kHz程度であり、クロッ
ク信号CK1、CK2のハイレベルとローレベルの電位
差は15(V)以上必要であり、25(V)以上が望ま
しい。トップゲートドライバ2は、コントローラから供
給される信号に従って、+15(V)の信号を各トップ
ゲートラインTGLに順次選択的に出力するnチャネル
型のみの複数の薄膜トランジスタからなるシフトレジス
タで構成される。
【0023】ボトムゲートドライバ3は、撮像素子1の
ボトムゲートラインBGLに接続され、コントローラか
らの制御信号Bcntに従って、各ボトムゲートライン
BGLに+15(V)または0(V)の信号を選択的に
出力する。制御信号Bcntのうちのクロック信号CK
1、CK2のクロック周波数(駆動周波数)は、500
kHz以下であり、望ましくは200kHz以下、より
望ましくは80〜150kHz程度である。クロック信
号CK1、CK2のハイレベルとローレベルの電位差は
15(V)以上必要であり、トップゲートドライバ2
は、コントローラから供給される信号に従って、+5
(V)の信号を各トップゲートラインTGLに順次選択
的に出力する複数の薄膜トランジスタからなるシフトレ
ジスタで構成される。
【0024】ドレインドライバ4は、単結晶シリコント
ランジスタからなる集積回路チップであり、基板5上に
直接載置(Chip On Glass)されることにより撮像素子
1のドレインラインDLに接続され、コントローラから
の制御信号Dcntに従って、後述する所定の期間にお
いて全てのデータラインDLにプリチャージ電圧(+5
(V))を出力し、電荷をプリチャージさせる。ドレイ
ンドライバ4は、プリチャージの後の所定の期間におい
てダブルゲートトランジスタ10の半導体層44にチャ
ネルが形成されているか否かによって変化する各データ
ラインDLの電位を読み出し、画像データDATAとし
てコントローラに供給する。ドレインドライバ4は、デ
ータラインDLからパラで読み出した電位信号を、内部
のC−MOSトランジスタを含む回路構成のシフトレジ
スタでP/S変換する。ドレインドライバ4内のシフト
レジスタはアクティブマトリクス駆動のため、3〜4M
Hz以上のクロック周波数で動作するのが望ましいが、
最低でも1MHz以上であればよい。また、プリチャー
ジ電圧(ハイレベル)は12(V)以下で、非プリチャ
ージ時の電圧(ローレベル)は0(V)でよいが消費電
力及び回路規模を考慮すればプリチャージ電圧は5
(V)又は3.3(V)の電圧が望ましく、その他の制
御信号Dcntもハイレベル電位とローレベル電位との
差が3.3(V)又は5.5(V)でもよい。
【0025】次に、撮像素子1を構成するダブルゲート
トランジスタ10の駆動原理について、図3(a)〜
(h)の模式図を参照して説明する。
【0026】ダブルゲートトランジスタ10の半導体層
44のチャネル形成領域は、n型半導体層46a、46
b間のブロッキング層45の下に発生するため、チャネ
ル長はブロッキング層45のチャネル長方向の長さに等
しい。したがって、図3(a)に示すように、ボトムゲ
ート電極(BG)42に印加されている電圧が0(V)
であるときは、トップゲート電極(TG)50に印加さ
れている電圧が+15(V)であっても、チャネルの両
端にかかる電界がトップゲート電極(TG)50に印加
されている電圧でなく、ソース、ドレイン電極47、4
8の電圧になるので半導体層44にはチャネル長方向に
連続したnチャネルが形成されず、ドレイン電極46a
(D)に+5(V)の電圧が供給されても、ドレイン電
極(D)46aとソース電極(S)46bとの間に電流
は流れない。また、この状態では、後述するように半導
体層44及び半導体層44のチャネル領域直上のブロッ
キング層45に蓄積された正孔が同じ極性のトップゲー
ト電極(TG)50の電圧により反発し、吐出される。
以下、この状態をリセット状態という。
【0027】図3(b)に示すように、トップゲート電
極(TG)50に印加されている電圧が−15(V)で
あり、ボトムゲート電極(BG)42に印加されている
電圧が0(V)であるときは、半導体層44にはnチャ
ネルが形成されず、ドレイン電極46a(D)に+5
(V)の電圧が供給されても、ドレイン電極(D)46
aとソース電極(S)46bとの間に電流は流れない。
【0028】このように、半導体層44のチャネル領域
の両端とトップゲート電極(TG)50との間にそれぞ
れドレイン電極(D)46aとソース電極(S)46b
が配置されているため、チャネル領域の両端には、ドレ
イン電極(D)46aとソース電極(S)46bとの電
界に影響されるため、トップゲート電極(TG)50の
みの電界では連続したチャネルを形成することができな
いので、ボトムゲート電極(BG)42に印加されてい
る電圧が0(V)である場合には、トップゲート電極
(TG)18に印加されている電圧の如何に関わらず、
半導体層44にnチャネルが形成されることはない。
【0029】図3(c)に示すように、トップゲート電
極(TG)50に印加されている電圧が+15(V)で
あり、ボトムゲート電極(BG)42に印加されている
電圧が+15(V)であるときは、半導体層44のボト
ムゲート電極(BG)42側にnチャネルが形成され
る。これにより、半導体層44が低抵抗化し、ドレイン
電極46aに+5(V)の電圧が供給されると、ドレイ
ン電極(D)46aとソース電極(S)46bとの間に
電流が流れる。
【0030】図3(d)に示すように、後述するように
半導体層44内に十分な量の正孔が蓄積されず、トップ
ゲート電極(TG)50に印加されている電圧が−15
(V)であると、ボトムゲート電極(BG)42に印加
されている電圧が+15(V)であっても、半導体層4
4の内部に空乏層が広がり、nチャネルがピンチオフさ
れて、半導体層44が高抵抗化する。このため、ドレイ
ン電極46aに+5(V)の電圧が供給されても、ドレ
イン電極(D)46aとソース電極(S)46bとの間
に電流が流れない。以下、この状態を第1の読み出し状
態という。
【0031】半導体層44には入射された励起光の光量
に応じて正孔−電子対が生じる。このとき図3(e)に
示すように、トップゲート電極(TG)50に印加され
ている電圧が−15(V)であり、ボトムゲート電極
(BG)42に印加されている電圧が0(V)である
と、正孔−電子対のうち正極性の正孔が半導体層44及
び半導体層44のチャネル領域直上のブロッキング層4
5に蓄積される。以下、上述したリセット状態となり、
後述する読み出し状態となるまでにおけるこの状態をフ
ォトセンス状態という。なお、こうしてトップゲート電
極(TG)50の電界に応じて半導体層44内に蓄積さ
れた正孔は、リセット状態となるまで半導体層44から
吐出されることはない。
【0032】図3(f)に示すように、トップゲート電
極(TG)50に印加されている電圧が−15(V)で
あり、ボトムゲート電極(BG)42に印加されている
電圧が+15(V)であるが、半導体層44内に正孔が
蓄積されている場合には、蓄積されている正孔が負電圧
の印加されているトップゲート電極50に引き寄せられ
て保持され、トップゲート電極50に印加されている負
電圧が半導体層44に及ぼす影響を緩和する方向に働
く。このため、半導体層44のボトムゲート電極(B
G)42側にnチャネルが形成され、半導体層44が低
抵抗化して、ドレイン電極46aに+5(V)の電圧が
供給されると、ドレイン電極(D)46aとソース電極
(S)46bとの間に電流が流れる。以下、この状態を
第2の読み出し状態という。
【0033】次に、図1(a)に示すトップゲートドラ
イバ2の詳細について説明する。図4は、トップゲート
ドライバ2の全体の構成を示すブロック図である。撮像
素子1に配されているダブルゲートトランジスタ10の
行数(トップゲートラインTGLの数)をnとすると、
トップゲートドライバ2は、n個の段RS(1)〜RS
(n)から構成される。但し、図4では、nが偶数であ
る場合の構成を示している。
【0034】コントローラからの制御信号Tcntとし
て、奇数番目の段RS(1),RS(3),・・・に
は、信号CK1が供給されている。偶数番目の段RS
(2),RS(4),・・・には、信号CK2が供給さ
れている。各段共に、コントローラから定電圧Vssが
供給されている。信号CK1、CK2のハイレベルは+
15(V)、ローレベルは−15(V)である。また、
定電圧Vssのレベルは−15(V)である。
【0035】また、1番目の段RS(1)には、コント
ローラからスタート信号INが供給される。スタート信
号INのハイレベルは+15(V)、ローレベルは−1
5(V)である。2番目以降の段RS(2)〜RS
(n)には、それぞれの前段RS(1)〜RS(n−
1)からの出力信号OUT1〜OUTn−1が供給され
る。さらに、各段RS(k)(k:1〜nの整数)に
は、後ろの段RS(k+1)〜の出力信号OUTk+1
(但し、最終段RS(n)の場合は1番目の段RS
(1)の出力信号OUT1がリセットパルスとして供給
される。なお、各段RS(1)〜RS(n)の出力信号
OUT1〜OUTnは、撮像素子1のトップゲートライ
ンTGLにそれぞれ出力される。
【0036】図5は、トップゲートドライバ2の各段R
S(1)〜RS(n)の回路構成を示す図である。図示
するように、各段RS(1)〜RS(n)は、基本構成
として6つのTFT(薄膜トランジスタ)21、22、
23、25、26、27を有している。TFT21、2
2、23、25、26、27は、図1(b)の薄膜トラ
ンジスタ6に相当する、いずれもnチャネルMOS型の
電界効果トランジスタで構成され、ゲート絶縁膜に窒化
シリコンを用い、半導体層にアモルファスシリコンを用
いている。各段RS(k)のTFT21のゲート電極及
びドレイン電極は互いに前段RS(k−1)のTFT2
5のソース電極に接続され、TFT21のソース電極
は、TFT22のゲート電極、TFT25のゲート電極
及びTFT27のドレイン電極に接続されている。TF
T22のドレイン電極は、TFT23のソース電極及び
TFT26のゲート電極に接続され、TFT22のソー
ス電極及びTFT27のソース電極には定電圧Vssが
供給されている。そして、TFT23のゲート電極及び
ドレイン電極には基準電圧Vddが供給され、奇数段の
TFT25のドレイン電極には信号CK1が供給され、
偶数段のTFT25のドレイン電極には信号CK2が供
給され、各段のTFT25のソース電極はTFT26の
ドレイン電極に接続され、TFT26のソース電極には
定電圧Vssが供給されている。TFT27のゲート電
極には、次段の出力信号OUTk+1が入力される。こ
こで、1段目以外の奇数番目の段RS(k)を例とし
て、各段RS(1)〜RS(n)の機能を説明する。
【0037】TFT21のゲート電極とドレイン電極と
には、前の段RS(k−1)からの出力信号OUTk−
1が供給される。TFT21は、ハイレベルの出力信号
OUTk−1が供給されたときにオンし、この出力信号
OUTk−1によりドレイン電極とソース電極との間に
電流が流れることによって、TFT21のソース電極と
TFT22、25のゲート電極との間の配線にそれぞれ
形成されている配線容量C2、C5に電荷をチャージさ
せる。
【0038】TFT23のゲート電極とドレイン電極と
には、基準電圧Vddが供給されているので、TFT2
3は、基準電圧Vddを分圧する負荷としての機能を有
する。
【0039】TFT22は、配線容量C2に電荷がチャ
ージされていないときにオフ状態となり、TFT23を
介して供給された基準電圧Vddにより配線容量C6に
電荷をチャージさせる。また、TFT22は、配線容量
C2に電荷がチャージされているときにオン状態とな
り、ドレイン電極とソース電極との間に貫通電流が生じ
る。ここで、TFT22、23は、いわゆるEE型の構
成となっているため、TFT23が完全なオフ抵抗とな
らないことで配線容量C6に蓄積された電荷が完全にデ
ィスチャージされないことがあるが、TFT26の閾値
電圧よりも十分に低い電圧となる。
【0040】TFT25のドレイン電極には、信号CK
1が供給される。TFT25は、配線容量C5に電荷が
チャージされているとき(すなわち、TFT26がオフ
状態のとき)にオン状態となり、入力された信号CK1
によりゲート電極とソース電極と並びにそれらの間のゲ
ート絶縁膜からなる寄生容量へのチャージアップや、ゲ
ート電極とドレイン電極と並びにそれらの間のゲート絶
縁膜による寄生容量がオン電流によりチャージアップさ
れるブートストラップ効果により配線容量C5の電位が
上昇しゲート飽和電圧にまで達するとソース−ドレイン
電流がほぼ飽和するので、出力信号OUTkは、実質的
に信号CK1とほぼ同電位となる。TFT25は、ま
た、配線容量C5に電荷がチャージされていないとき
(すなわち、TFT26がオン状態のとき)にオフ状態
となり、ドレイン電極に供給された信号CK1の出力を
遮断する。
【0041】TFT26のドレイン電極には、定電圧V
ssが供給される。TFT26は、配線容量C6に電荷
がチャージされていないとき(すなわち、TFT25が
オン状態のとき)にオフ状態となり、TFT25のソー
ス電極から出力された信号のレベルを当該段の出力信号
OUTkとして出力させる。
【0042】TFT26は、また、配線容量C6に電荷
がチャージされているとき(すなわち、TFT25がオ
フ状態のとき)にオン状態となり、ドレイン電極に供給
された定電圧Vssのレベルをソース電極から当該段の
出力信号OUTkとして出力させる。
【0043】TFT27のゲート電極には、後ろの段R
S(k+1)の出力信号OUTk+1が供給される。T
FT27は、ゲート電極に供給される出力信号OUTk
+1がハイレベルになったときにオンし、配線容量C
2、C5に蓄積された電荷をディスチャージさせる。
【0044】なお、偶数番目の段RS(k)において
は、TFT25のドレイン電極に信号CK2が、信号C
K1の代わりにコントローラから供給される。また、1
番目の段RS(1)においては、TFT21のゲート電
極及びドレイン電極にスタート信号INが、前の段の出
力信号の代わりにコントローラから供給される。最後の
段RS(n)においては、TFT27のゲート電極に1
番目の段RS(1)の出力信号OUT1が、供給され
る。
【0045】次に、図1(a)に示すボトムゲートドラ
イバ3の詳細について説明すると、ボトムゲートドライ
バ3は、全体の構成及び各段の構成共に、トップゲート
ドライバ2の構成と同じである。但し、ボトムゲートド
ライバ3は、定電圧Vss(−15(V))の代わりに
定電圧Vss(0(V))がコントローラから供給され
る。信号CK1、CK2のローレベルは、定電圧Vss
のレベルと同じ0(V)である。また、制御信号Bcn
tに含まれる各信号のコントローラからの供給タイミン
グが、制御信号Tcntに含まれる各信号の供給タイミ
ングと異なる。
【0046】以下、この実施の形態にかかる撮像装置の
動作について説明する。最初に、トップゲートドライバ
2及びボトムゲートドライバ3の動作について説明す
る。なお、トップゲートドライバ2とボトムゲートドラ
イバ3とは、実質的には信号の入力タイミングと定電圧
Vssのレベルが異なり、これに合わせて出力信号の出
力タイミングとレベルとが異なるだけなので、ボトムゲ
ートドライバ3については、トップゲートドライバ2と
異なる部分だけを説明することとする。
【0047】図6は、トップゲートドライバ2(または
ボトムゲートドライバ3)の動作を示すタイミングチャ
ートである。1垂直期間が開始したタイミングtnにお
いて、コントローラから1番目の段RS(1)に供給さ
れるスタート信号INが立ち上がる。スタート信号IN
は、1水平期間が終了するタイミングt1までの所定期
間においてハイレベルとなっている。
【0048】タイミングtnからt1までの間の所定期
間、ハイレベルのスタート信号INがコントローラから
1番目の段RS(1)のTFT21のゲート電極に供給
されると、1番目の段RS(1)のTFT21がオンす
る。このとき、ハイレベルのスタート信号INは、1番
目の段RS(2)のTFT21のドレイン電極にも供給
されており、ドレイン電極とソース電極との間に電流が
流れることで、1番目の段RS(1)の配線容量C2、
C5に電荷がチャージされる。そして、配線容量C2、
C5の電位がハイレベルとなることで、TFT22、2
5がそれぞれオンする。この期間、段RS(2)〜RS
(n)のTFT21のドレイン電極及びゲート電極に
は、ハイレベルのスタート信号INが入力されていない
ので、段RS(2)〜RS(n)のTFT21のゲート
絶縁膜及び半導体層には、TFT21のしきい値ゲート
電圧に大きな影響を及ぼす程度に電子が蓄積されること
はない。また、1番目の段RS(1)のTFT21のゲ
ート電極及びドレイン電極には、1垂直期間のうちタイ
ミングtnからt1までの間だけしかハイレベルになら
ないので、1番目の段RS(1)のTFT21のゲート
絶縁膜及び半導体層には、TFT21のしきい値ゲート
電圧に大きな影響を及ぼす程度に電子が蓄積され続ける
ことはない。
【0049】TFT22がオンするまで、1番目の段R
S(1)の配線容量C6は、TFT23を介して供給さ
れる基準電圧Vddによって電荷が蓄積されてハイレベ
ルとなっている。ここで、TFT22がオンしたことに
よって、配線容量C6に蓄積されている電荷がディスチ
ャージされる。これにより、1番目の段RS(1)TF
T26は、ゲート電極の電位がローレベルとなってオフ
する。また、ハイレベルのスタート信号INが供給され
ている期間は信号CK2がハイレベルとなっているた
め、連続して駆動している場合は、n番目の段RS
(n)のTFT25から出力信号OUTnが出力され
る。
【0050】次に、タイミングt1からt2までの所定
期間、信号CK1がハイレベルとなる。このとき、1番
目の段RS(1)においては、TFT25がオン、TF
T26がオフとなることから、TFT25のソース電極
から、ほぼ信号CK1のハイレベルが出力信号OUT1
として出力される。
【0051】また、タイミングt1からt2までの所定
期間、1番目の段RS(1)から出力されているハイレ
ベルの出力信号OUT1は、2番目の段RS(2)のT
FT21のゲート電極及びドレイン電極に供給されてい
る。これにより、1番目の段RS(1)にハイレベルの
スタート信号INが供給された場合と同様に、2番目の
段RS(2)の配線容量C2、C5に電荷がチャージさ
れる。
【0052】タイミングt1からt2までの一部の間、
2番目の段RS(2)においては、TFT25がオン、
TFT26がオフとなるが、TFT25のドレイン電極
に供給されている信号CK2がローレベルであるため、
ほぼ信号CK2のローレベルが出力信号OUT2として
出力される。
【0053】また同時に、ハイレベルの出力信号OUT
1は、n番目の段RS(n)のTFT27のゲート電極
に供給されているので、前の垂直期間においてn番目の
段RS(n)の配線容量C2、C5に蓄積された電荷が
ディスチャージされ、定電圧Vssとなる。このためn
番目の段RS(n)のTFT21が再びオンするまでの
間、n番目の段RS(n)の配線容量C2、C5がフロ
ーティング状態になることがなく安定して駆動すること
ができる。こうして3〜n番目の段RS(3)〜RS
(n)では、タイミングt1からt2までの間、配線容
量C2、C5の電位がローレベルとなり、TFT22、
25がオフ状態となる。配線容量C6の電位がハイレベ
ルとなり、TFT26がオン状態となる。これにより、
3〜n番目の段RS(3)〜RS(n)においては、ほ
ぼ定電圧Vssのレベルが出力信号OUT3〜OUTn
としてそれぞれ出力される。またこの期間、各段RS
(1)〜RS(n)のTFT21のうち、ゲート電極及
びドレイン電極にハイ電圧が印加されているのは2番目
の段RS(2)のみであり、他の段のTFT21のゲー
ト絶縁膜及び半導体層には、TFT21のしきい値ゲー
ト電圧に大きな影響を及ぼす程度に電子が蓄積され続け
ることはない。
【0054】次に、タイミングt2からt3までの所定
期間、信号CK2がハイレベルとなる。タイミングt2
からt3までの間においては、タイミングt1からt2
までの間における1番目、2番目、n番目の段RS
(1)、RS(2)、RS(n)をそれぞれRS
(2)、RS(3)、RS(1)に、信号CK1、CK
2をそれぞれ信号CK2、CK1に置き換えると、各段
RS(1)〜RS(n)はタイミングt1からt2まで
の間と同様に動作することとなる。すなわち、タイミン
グt2からt3までの間においては、2番目の段RS
(2)からの出力信号OUT2が所定期間ハイレベルと
なり、それ以外の段RS(1)、RS(3)〜RS
(n)からの出力信号OUT1、OUT3〜OUTnが
ローレベルとなる。2番目の段RS(2)からのハイレ
ベルの出力信号OUT2は、1番目の段RS(1)のT
FT27のゲート電極へ出力され、1番目の段RS
(1)の配線容量C2、C5の電位を定電圧Vssにす
る。このため1番目の段RS(1)のTFT21が再び
オンするまでの間、1番目の段RS(1)の配線容量C
2、C5がフローティング状態になることがなく安定し
て駆動することができる。またこの期間、各段RS
(1)〜RS(n)のTFT21のうち、ゲート電極及
びドレイン電極にオン電圧が印加されているのは3番目
の段RS(3)のみであり、他の段のTFT21のゲー
ト絶縁膜及び半導体層には、TFT21のしきい値ゲー
ト電圧に大きな影響を及ぼす程度に電子が蓄積され続け
ることはない。
【0055】また、タイミングt3からt4までの間に
おいては、タイミングt1からt2までの間における1
番目、2番目、n番目の段RS(1)、RS(2)、R
S(n)をそれぞれRS(3)、RS(4)、RS
(2)に置き換えると、各段RS(1)〜RS(n)は
タイミングt1からt2までの間と同様に動作すること
となる。すなわち、タイミングt3からt4までの間に
おいては、3番目の段RS(3)からの出力信号OUT
3が所定期間ハイレベルとなり、それ以外の段RS
(1)、RS(2)、RS(4)〜RS(n)からの出
力信号OUT1、OUT2、OUT4〜OUTnがロー
レベルとなる。また、3番目の段RS(3)からのハイ
レベルの出力信号OUT3は、2番目の段RS(2)の
TFT27のゲート電極へ出力され、2番目の段RS
(2)の配線容量C2、C5の電位を定電圧Vssにす
る。このため2番目の段RS(2)のTFT21が再び
オンするまでの間、2番目の段RS(2)の配線容量C
2、C5がフローティング状態になることがなく安定し
て駆動することができる。
【0056】以下同様に、タイミングtn−1からtn
までの所定期間においては、n−1番目の段RS(n−
1)のTFT25からハイレベルの出力信号OUTn−
1が出力され、タイミングtnからt1までの間にn番
目の段RS(n)のTFT25からハイレベルの出力信
号OUTnが出力される。したがって、タイミングt1
から次のタイミングt1までの間が1垂直期間となっ
て、ハイレベルの出力信号OUT1からOUTn−1を
順次出力する。
【0057】なお、図6のタイミングチャートにおい
て、トップゲートドライバ2として適用した場合には、
コントローラからの信号CK1、CK2がハイレベルと
なっている所定期間は、1水平期間の全体であっても、
1水平期間の一部でもよい。すなわち、トップゲートド
ライバ2では、後述するようにリセット電圧を1Tの期
間出力してもよく、また1T未満の間出力してもよい。
一方、ボトムゲートドライバ3として適用した場合に
は、コントローラからの信号CK1、CK2がハイレベ
ルとなっている所定期間は、1水平期間のうちの前半半
分である。すなわち、ボトムゲートドライバ3では、ハ
イレベルの出力信号OUTkとハイレベルの出力信号O
UTk+1との間に、後述するようにデータラインDL
にプリチャージ電圧を供給する期間がなる。
【0058】また、信号CK1、CK2のローレベル、
定電圧Vssのレベルの違いにより、各段RS(1)〜
RS(n)から出力される出力信号OUT1〜OUTn
のローレベルは、トップゲートドライバ2として適用し
た場合は−15(V)、ボトムゲートドライバ3として
適用した場合は0(V)である。さらに、信号CK1、
CK2のハイレベルの違いにより、各段RS(1)〜R
S(n)から出力される出力信号OUT1〜OUTnの
ハイレベルは、トップゲートドライバ2として適用した
場合は+15(V)、ボトムゲートドライバ3として適
用した場合は+15(V)である。
【0059】次に、撮像素子1を駆動して画像を撮影す
るための全体の動作について、図7(a)〜(i)に示
す模式図を参照して説明する。なお、以下の説明におい
て、1Tの期間は、1水平期間と同じ長さを有するもの
とする。また、説明を簡単にするため、撮像素子1に配
置されているダブルゲートトランジスタ10のうち、最
初の3行のみを考えることとする。
【0060】まず、タイミングT1からT2までの1T
の期間において、図7(a)に示すように、トップゲー
トドライバ2は、1行目のトップゲートラインTGLを
選択して+15(V)を出力し、2、3行目(他の全
行)のトップゲートラインTGLに−15(V)を出力
する。一方、ボトムゲートドライバ3は、すべてのボト
ムゲートラインBGLに0(V)を出力する。この期間
において、1行目のダブルゲートトランジスタ10がリ
セット状態となり、2、3行目のダブルゲートトランジ
スタ10が前の垂直期間での読み出し状態を終了した状
態(フォトセンスに影響しない状態)となる。
【0061】次に、タイミングT2からT3までの1T
の期間において、図7(b)に示すように、トップゲー
トドライバ2は、2行目のトップゲートラインTGLを
選択して+15(V)を出力し、他のトップゲートライ
ンTGLに−15(V)を出力する。一方、ボトムゲー
トドライバ3は、すべてのボトムゲートラインBGLに
0(V)を出力する。この期間において、1行目のダブ
ルゲートトランジスタ10がフォトセンス状態となり、
2行目のダブルゲートトランジスタ10がリセット状態
となり、3行目のダブルゲートトランジスタ10が前の
垂直期間での読み出し状態を終了した状態(フォトセン
スに影響しない状態)となる。
【0062】次に、タイミングT3からT4までの1T
の期間において、図7(c)に示すように、トップゲー
トドライバ2は、3行目のトップゲートラインTGLを
選択して+15(V)を出力し、他のトップゲートライ
ンTGLに−15(V)を出力する。一方、ボトムゲー
トドライバ3は、すべてのボトムゲートラインBGLに
0(V)を出力する。この期間において、1、2行目の
ダブルゲートトランジスタがフォトセンス状態となり、
3行目のダブルゲートトランジスタ10がリセット状態
となる。
【0063】次に、タイミングT4からT4.5までの
0.5Tの期間において、図7(d)に示すように、ト
ップゲートドライバ2は、すべてのトップゲートライン
TGLに−15(V)を出力する。一方、ボトムゲート
ドライバ3は、すべてのボトムゲートラインBGLに0
(V)を出力する。また、ドレインドライバ4は、すべ
てのデータラインDLに+5(V)を出力する。この期
間において、すべての行のダブルゲートトランジスタ1
0がフォトセンス状態となる。
【0064】次に、タイミングT4.5からT5までの
0.5Tの期間において、図7(e)に示すように、ト
ップゲートドライバ2は、すべてのトップゲートライン
TGLに−15(V)を出力する。一方、ボトムゲート
ドライバ3は、1行目のボトムゲートラインBGLを選
択して+15(V)を出力し、他のボトムゲートライン
BGLに0(V)を出力する。この期間において、1行
目のダブルゲートトランジスタ10が第1または第2の
読み出し状態となり、2、3行目のダブルゲートトラン
ジスタ10がフォトセンス状態のままとなる。
【0065】ここで、1行目のダブルゲートトランジス
タ10は、フォトセンス状態となっていたタイミングT
2からT4.5までの期間で十分な光が半導体層に照射
されていると、第2の読み出し状態となって半導体層内
にnチャネルが形成されるため、対応するデータライン
DL上の電荷がディスチャージされる。一方、タイミン
グT2からT4.5までの期間で十分な光が半導体層に
照射されていないと、第1の読み出し状態となって半導
体層内のnチャネルがピンチオフされるため、対応する
データラインDL上の電荷はディスチャージされない。
データドライバ4は、タイミングT4.5からT5まで
の期間で各データラインDL上の電位を読み出し、1行
目のダブルゲートトランジスタ10が検出した画像デー
タDATAとしてコントローラに供給する。
【0066】次に、タイミングT5からT5.5までの
0.5Tの期間において、図7(f)に示すように、ト
ップゲートドライバ2は、すべてのトップゲートライン
TGLに−15(V)を出力する。一方、ボトムゲート
ドライバ3は、すべてのボトムゲートラインBGLに0
(V)を出力する。また、ドレインドライバ4は、すべ
てのデータラインDLに+5(V)を出力する。この期
間において、1行目のダブルゲートトランジスタ10が
読み出しを終了した状態となり、2、3行目のダブルゲ
ートトランジスタ10がフォトセンス状態となる。
【0067】次に、タイミングT5.5からT6までの
0.5Tの期間において、図7(g)に示すように、ト
ップゲートドライバ2は、すべてのトップゲートライン
TGLに−15(V)を出力する。一方、ボトムゲート
ドライバ3は、1行目のボトムゲートラインBGLを選
択して+15(V)を出力し、他のボトムゲートライン
BGLに0(V)を出力する。この期間において、1行
目のダブルゲートトランジスタ10が読み出しを終了し
た状態となり、2行目のダブルゲートトランジスタ10
が第1または第2の読み出し状態となり、3行目のダブ
ルゲートトランジスタ10がフォトセンス状態となる。
【0068】ここで、2行目のダブルゲートトランジス
タ10は、フォトセンス状態となっていたタイミングT
3からT5.5までの期間で十分な光が半導体層に照射
されていると、第2の読み出し状態となって半導体層内
にnチャネルが形成されるため、対応するデータライン
DL上の電荷がディスチャージされる。一方、タイミン
グT3からT5.5までの期間で十分な光が半導体層に
照射されていないと、第1の読み出し状態となって半導
体層内のnチャネルがピンチオフされるため、対応する
データラインDL上の電荷はディスチャージされない。
データドライバ4は、タイミングT5.5からT6まで
の期間で各データラインDL上の電位を読み出し、2行
目のダブルゲートトランジスタ10が検出した画像デー
タDATAとしてコントローラに供給する。
【0069】次に、タイミングT6からT6.5までの
0.5Tの期間において、図7(h)に示すように、ト
ップゲートドライバ2は、すべてのトップゲートライン
TGLに−15(V)を出力する。一方、ボトムゲート
ドライバ3は、すべてのボトムゲートラインBGLに0
(V)を出力する。また、ドレインドライバ4は、すべ
てのデータラインDLに+5(V)を出力する。この期
間において、1、2行目のダブルゲートトランジスタ1
0が読み出しを終了した状態となり、3行目のダブルゲ
ートトランジスタ10がフォトセンス状態となる。
【0070】次に、タイミングT6.5からT7までの
0.5Tの期間において、図7(i)に示すように、ト
ップゲートドライバ2は、すべてのトップゲートライン
TGLに−15(V)を出力する。一方、ボトムゲート
ドライバ3は、1行目のボトムゲートラインBGLを選
択して+15(V)を出力し、他のボトムゲートライン
BGLに0(V)を出力する。この期間において、1、
2行目のダブルゲートトランジスタ10が読み出しを終
了した状態となり、3行目のダブルゲートトランジスタ
10が第1または第2の読み出し状態となる。
【0071】ここで、3行目のダブルゲートトランジス
タ10は、フォトセンス状態となっていたタイミングT
4からT6.5までの期間で十分な光が半導体層に照射
されていると、第2の読み出し状態となって半導体層内
にnチャネルが形成されるため、対応するデータライン
DL上の電荷がディスチャージされる。一方、タイミン
グT4からT6.5までの期間で十分な光が半導体層に
照射されていないと、第1の読み出し状態となって半導
体層内のnチャネルがピンチオフされるため、対応する
データラインDL上の電荷はディスチャージされない。
データドライバ4は、タイミングT6.5からT7まで
の期間で各データラインDL上の電位を読み出し、3行
目のダブルゲートトランジスタ10が検出した画像デー
タDATAとしてコントローラに供給する。
【0072】こうしてドレインドライバ4から行毎に供
給された画像データDATAに対して、コントローラが
所定の処理を行うことで、撮像対象物の画像データが生
成される。なお、フォトセンス時以外でも、例えば読み
出し後でもダブルゲートトランジスタ10にはトップゲ
ート電極50に−15(V)、ボトムゲート電極42に
0(V)が印加され、励起光に応じて電子−正孔対が発
生されるが、読み出し後に蓄積されたキャリアをリセッ
トにより吐出してからフォトセンスを開始するので、フ
ォトセンス時にダブルゲートトランジスタ10で発生し
た電子−正孔対は、所定期間中の光入射によるものであ
り、高い精度で撮像することができる。また、励起光に
対して感度がよい半導体層を適用した場合、フォトセン
ス期間が長いと暗くても明るいときと同程度のキャリア
を蓄積してしまうことがあるためフォトセンスの暗と明
の電圧比が低くなってしまうが、トップゲートドライバ
2とボトムゲートドライバ3の転送速度を制御すること
により最適な電圧比になるようにフォトセンス時間を設
定することができる。
【0073】以上説明したように、この実施の形態にか
かる撮像装置では、撮像素子1のトップゲートラインT
GL及びボトムゲートラインBGLを選択するためのト
ップゲートドライバ2及びボトムゲートドライバ3は、
コントローラから制御信号Tcnt、Bcntとして供
給される信号CK1、CK2の電圧レベルを各段RS
(1)〜RS(n)の出力信号として出力することがで
きる。このため、撮像素子1に配置されたダブルゲート
トランジスタ10の行数が多くなり、トップゲートドラ
イバ2及びボトムゲートドライバ3の段数が多くなって
も、後ろの方の段で出力信号のレベルが減衰してしまう
ことがない。
【0074】また、トップゲートドライバ2及びボトム
ゲートドライバ3の各段RS(k)(k:1〜nの整
数)を構成するTFT21のゲート電極にハイレベルの
信号が印加されるのは、それぞれの前段からハイレベル
の出力信号OUTk−1(但し、第1段RS(1)では
コントローラからのスタート信号IN)が供給されてい
るときだけである。すなわち、各段RS(k)のTFT
21は、出力信号をシフトさせるために特に必要な場合
以外、オン/オフ駆動されることはない。このため、各
段RS(k)のTFT21の閾値電圧特性の変動を極力
抑えることができ、閾値電圧特性の変動によるトップゲ
ートドライバ2及びボトムゲートドライバ3の誤動作を
抑えることができる。
【0075】また、この実施の形態にかかる撮像装置で
適用されているトップゲートドライバ2及びボトムゲー
トドライバ3の各段RS(k)を構成するTFT21
は、前段RS(k−1)からの出力信号OUTk−1
(但し、1番目の段RS(1)ではコントローラからの
制御信号IN)によってオンされ、配線容量C2、C5
に電荷をチャージさせる。つまり、配線容量C2、C5
に電荷をチャージさせるために特別な制御信号をコント
ローラから供給する必要がなく、トップゲートドライバ
2及びボトムゲートドライバ3を外部のコントローラと
接続するための端子数を少なくすることができる。ま
た、一旦配線容量C2、C5にチャージされた電荷は、
TFT21を介さずにTFT27を介して排出されるの
で、配線容量C2、C5をディスチャージの際に前段の
出力信号OUTをハイレベルにさせることがない。
【0076】さらに、この実施の形態にかかる撮像装置
では、撮像素子1を構成する素子は、ダブルゲートトラ
ンジスタ10だけであるのに対して、トップゲートドラ
イバ2及びボトムゲートドライバ3を構成する素子は、
TFT21〜23、25〜27だけである。ここで、T
FT21〜23、25〜27は、ダブルゲートトランジ
スタ10のトップゲート電極(またはボトムゲート電
極)を除いた構造のものとすることができるので、トッ
プゲートドライバ2及びボトムゲートドライバ3の薄膜
トランジスタは、撮像素子1のダブルゲートトランジス
タ10の薄膜トランジスタ部分と同一の基板上に、同一
のプロセスで形成することができる。
【0077】従って、撮像素子1、トップゲートドライ
バ2及びボトムゲートドライバ3を含む撮像装置を低コ
ストで製造することが可能になると共に、撮像素子1と
トップゲートドライバ2またはボトムゲートドライバ3
との間の接続不良が発生することを抑えることができ
る。さらには、トップゲートドライバ2及びボトムゲー
トドライバ3を別モジュールで製造して取り付けるより
も、撮像装置全体を薄型に形成することができる。
【0078】本発明は、上記の実施の形態に限られず、
種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可
能な上記の実施の形態の変形態様について、説明する。
【0079】上記の実施の形態では、トップゲートドラ
イバ2及びボトムゲートドライバ3は、各段が基本構成
としての6つのTFT21〜23、25〜27から構成
されるものとしていた。しかしながら、トップゲートド
ライバ2及びボトムゲートドライバ3は、この構成に限
られるものではない。トップゲートドライバ2及びボト
ムゲートドライバ3の他の構成例について、図8〜図1
4を参照して説明する。
【0080】図8に示す構成では、トップゲートドライ
バ2またはボトムゲートドライバ3の各段(k:1〜n
の整数)は、基本構成としてのTFT21〜23、25
〜27に加えて、付加構成としてのTFT24を有して
いる。TFT24は、ドレイン電極がTFT25のソー
ス電極に接続され、ソース電極には定電圧Vssが供給
されている。奇数番目の段RS(1)、RS(3)、…
…におけるTFT24のゲート電極には、信号CK1の
レベルを反転した信号¬CK1(¬は、論理否定を表
す。以下、同じ)が供給され、偶数番目の段RS
(2)、RS(4)、……におけるTFT24のゲート
電極には、信号CK2のレベルを反転した信号¬CK2
が供給される。同様に奇数番目の段RS(1)、RS
(3)、……におけるTFT25のドレイン電極には、
信号CK1が供給され、偶数番目の段RS(2)、RS
(4)、……におけるTFT24のドレイン電極には、
信号CK2が供給される。TFT24は、図9に示すよ
うに、信号CK1がハイレベルからローレベルに変化し
たとき、すなわち信号¬CK1がローレベルからハイレ
ベルに変化するとオンし、TFT25のソース電極と接
続されている配線に形成された配線容量C1にチャージ
された電荷を強制的に排出させる。つまり、TFT24
は、TFT25からトップゲートラインTGLまたはボ
トムゲートラインBGLに出力されたハイレベルの出力
信号OUTkを迅速に定電圧Vssに下げる機能を有し
ている。このため、出力信号OUTkのハイレベルから
ローレベルへの立ち下がりを鋭敏にすることができる。
また図10に示すように、付加構成としてのTFT31
を設けてもよい。TFT31は、ゲート電極に基準電圧
Vddが印加され、ドレイン電極が配線容量C2に接続
され、ソース電極に定電圧Vssが供給されている。こ
れにより、TFT31は、配線容量C6のディスチャー
ジとともにオンし、配線容量C2、C5に蓄積される電
荷の量を調整して、配線容量C2、C5の電位を安定さ
せるものである。
【0081】図11に示す構成では、図10のTFT3
1の替わりに抵抗素子32を設けている。抵抗素子32
は、十分な大きさの抵抗値を有しており、TFT31と
同様に、配線容量C2、C5に蓄積される電荷の量を調
整して、配線容量C2、C5の電位を安定させる機能を
有している。
【0082】図12、図13に示す構成では、各段RS
(k)(k:1〜nの整数)においてそれぞれ図10、
図11に示す構成にTFT24が付加されている。この
ため、図3に示すトップゲートドライバ2またはボトム
ゲートドライバ3の全体構成において、各段RS(1)
〜RS(n)に信号CK1または信号CK2のレベルを
反転した信号¬CK1または¬CK2が適宜供給され
る。
【0083】ここで、TFT24がなくても動作可能な
理由について説明する。TFT25のソース電極から出
力される信号CK1(またはCK2)のレベルがローレ
ベルに変化すると、ハイレベル時にドレイン電極に接続
された配線に蓄積された電荷が強制的にディスチャージ
されることはないものの、出力信号OUTkのレベル
は、信号CK1のローレベルまで変化することができ
る。すなわち、出力信号OUTkのレベルをローレベル
までに変化させるための時間は、図8、図12、図13
の例に比べてかかるものの、一定時間の間で出力信号O
UTkのレベルをローレベルに変化させることができる
ことによるものである。また上述した各実施の形態で
は、図14に示すようにTFT23以外の抵抗素子33
を設けてもよい。
【0084】また、上記の実施の形態では、n番目の段
RS(n)の出力信号OUTnを1番目の段RS(1)
のTFT27のゲート電極に供給し、これによって配線
容量C2、C5に蓄積された電荷をディスチャージさせ
ていた。しかしながら、1番目の段RS(1)のTFT
27のゲート電極には、コントローラから所定のタイミ
ングで制御信号を供給するものとしてもよい。これによ
り、1垂直期間中の最後の水平期間から次の垂直期間の
最初の水平期間に至るまでの時間を任意に設定すること
が可能となる。
【0085】また、上記の実施の形態では、図6のタイ
ミングチャートで示したように、1垂直期間が開始する
とコントローラからハイレベルのスタート信号INをト
ップゲートドライバ2(またはボトムゲートドライバ
3)の1番目の段RS(1)に供給するものとしてい
た。しかしながら、この場合におけるスタート信号IN
は、n番目の段RS(n)から出力される出力信号OU
Tnと同じである。従って、トップゲートドライバ2
(またはボトムゲートドライバ3)を連続駆動させる場
合には、図15に示すように、1番最初にイニシャルパ
ルスとしてハイレベルのスタート信号INを供給する以
外は、n番目の段RS(n)からの出力信号OUTnを
1番目の段RS(1)に供給するものとしてもよい。こ
の場合、一番最初のスタート信号INにより、出力信号
OUTnがハイレベルになるが、このタイミングではド
レインラインDLにプリチャージ電圧が供給されていな
いので特に問題ない。また、トップゲートドライバ2
(またはボトムゲートドライバ3)を1度のみ駆動させ
る場合には、図16に示すように、コントローラからの
制御信号Tcntにn番目の段RS(n)の配線容量C
2、C5のディスチャージ用の信号φを付加し、ハイレ
ベルの出力信号OUTnが出力された後、信号φにより
n番目の段RS(n)の配線容量C2、C5をディスチ
ャージしてもよい。
【0086】また、上記の実施の形態では、トップゲー
トドライバ2の奇数番目の段RS(1),RS(3),
・・・には信号CK1、¬CK1を、偶数番目の段RS
(2),RS(4),・・・には信号CK2、¬CK2
をそれぞれコントローラから供給するものとしていた。
しかしながら、トップゲートドライバ2の場合は、ボト
ムゲートドライバ3と異なり、信号CK1、CK2を1
水平期間の全体でハイレベルとさせることができる。す
ると、信号CK2は信号¬CK1と、信号¬CK2は信
号CK1とそれぞれ等価なものとなる。従って、偶数番
目の段RS(2),RS(4),・・・には信号¬CK
1、CK1をコントローラから供給するものとしてもよ
い。
【0087】次に、上述したような構成を有する撮像装
置の製造方法について、図面を参照して説明する。図1
7は、本実施形態に係る撮像装置の製造方法を示すプロ
セス断面図である。まず、図17(a)に示すように、
ガラス基板5上にAl(アルミニウム)合金やTa(タ
ンタル)等の、遮光性を有する金属膜をスパッタリング
または蒸着により形成し、所定の電極形状にパターニン
グして、ダブルゲート型トランジスタ10のボトムゲー
ト電極42、及びトップゲートドライバ2、ボトムゲー
トドライバ3の薄膜トランジスタ6(TFT21〜2
3、25〜27やTFT24)のゲート電極342を同
一工程で同時に形成する。
【0088】次いで、図17(b)に示すように、ボト
ムゲート電極42及びゲート電極342上に、該Al合
金やTa等の金属酸化膜、あるいは、CVDシリコン窒
化膜等の単層、あるいは、複数層から構成される絶縁膜
43を形成する。この絶縁膜43は、ダブルゲート型ト
ランジスタのボトムゲート絶縁膜、及び、TFTのゲー
ト絶縁膜として機能するものであり、後述する半導体層
44、344との界面状態により、ダブルゲート型トラ
ンジスタ10及び薄膜トランジスタ6の特性に影響を及
ぼすため、膜質の向上が不可欠である。そのため、絶縁
膜の欠陥を低減する目的で、異種の絶縁膜を積層した
り、洗浄工程を追加することが行われる。また、後述す
る半導体層44、344の形成工程と連続的に行われ
る。
【0089】次いで、図17(c)に示すように、ボト
ムゲート電極42及びゲート電極342の形成位置に対
応する絶縁膜43上にCVD法により、アモルファスシ
リコンの半導体層44、344を形成する。さらに、半
導体層44、344を後工程におけるダメージから保護
するための窒化シリコンからなるブロック層45、34
5を作成する。上述したように、半導体層44、344
に接する絶縁膜は、その界面状態により、ダブルゲート
型トランジスタ10及び薄膜トランジスタ6の特性を左
右するため、半導体層44、344とブロック層45、
345は、真空中で連続成膜することにより、汚れがつ
かないようにすることが望ましい。
【0090】次いで、図17(d)に示すように、半導
体層44、344及びブロック層45、345上に、n
+シリコン層46、346を形成する。これは、ブロッ
ク層45、345上にn+シリコン膜を成膜する方法に
よってもよいし、半導体層44、344にリンなどをド
ーピングして形成するものであってもよい。このn+
リコン層46、346(後述する46a、46b、34
6a、346b)は、後述するソース電極48、348
及びドレイン電極47、347と、半導体層44、34
4との電気的接続(オーミック接続)を良好にし、逆電
界におけるリーク電流を防止する目的で形成される。
【0091】次いで、図17(e)に示すように、n+
シリコン層46、346上に、Al合金やTa等の金属
膜をスパッタリングまたは蒸着により形成し、n+シリ
コン層46、346とともに、所定の電極形状にパター
ニングして、ダブルゲート型トランジスタのソース電極
48及びドレイン電極47と、TFTのソース電極34
8及びドレイン電極347と、n+シリコン層46a、
46b、346a、346bを同一工程で形成する。そ
して、図17(f)に示すように、全面にCVDシリコ
ン窒化膜やシリコン酸化膜等の、透明な層間絶縁膜兼ト
ップゲート絶縁膜49を形成した後、ITO等の透明導
電膜を蒸着により形成し、所定形状にパターニングし
て、ダブルゲート型トランジスタのトップゲート電極5
0を形成する。
【0092】その後、図2に示したように、CVDシリ
コン窒化膜等の透明な絶縁膜51をオーバーコート膜
(保護絶縁膜)として形成した後、ダブルゲートトラン
ジスタ10のトップゲート電極50、ボトムゲート電極
42、ソース、ドレイン電極47、48に接続されたト
ップゲートラインTGL、ボトムゲートラインBGL、
ドレインラインDLの端子部(図示を省略)や、信号が
供給されるTFT6のゲート電極、ドレイン電極を露出
するように開口部を形成し、単一のガラス基板5上にフ
ォトセンサアレイとTFTアレイが併設された撮像装置
が完成する。
【0093】このような構成及び製造方法を有する撮像
装置によれば、単一のガラス基板5上にフォトセンサア
レイとTFTアレイを、同一の工程で、同時に形成する
ことができ、フォトセンサアレイを指紋読取回路に、ま
た、TFTアレイを指紋読取回路の駆動回路として適用
することができる。したがって、フォトセンサアレイ及
びTFTアレイを、同一の生産設備による同一の製造プ
ロセスを経て、単一のモジュール部品として製造するこ
とができ、機器の小型軽量化、及び、製造コストの大幅
な削減を図ることができる。また上記工程では、製造に
要する最高温度は250℃程度でよいので安価なガラス
を採用でき、高温発生装置が不要なので製造コストを抑
制できる。
【0094】また、上記の実施の形態では、図4、図
8、図10〜図16に示す構成のシフトレジスタを、撮
像素子1を駆動するためのトップゲートドライバ2また
はボトムゲートドライバ3として適用した場合を説明し
た。しかしながら、このような構成のシフトレジスタ
は、複数の画素が配置された任意の撮像素子または表示
素子について、画素を行毎に選択するドライバとして適
用することができる。さらには、このような構成のシフ
トレジスタは、撮像素子または表示素子を駆動するため
のドライバとしてだけではなく、直列のデータを並列の
データに変換する場合などの他の用途にも適用すること
ができる。
【0095】上記シフトレジスタをデジタルスチルカメ
ラの液晶表示装置のゲートドライバに適用した例を以下
に説明する。図18は、この実施の形態にかかるデジタ
ルスチルカメラの外観を示す斜視図である。図示するよ
うに、このデジタルスチルカメラは、カメラ本体部10
1とレンズユニット部102とから構成されている。
【0096】カメラ本体部101は、その正面に表示部
110と、モード設定キー112aとを備える。モード
設定キー112aは、画像を撮影し、後述する画像メモ
リに記録する撮影モードと、記録された画像を再生する
再生モードとの切り換えを行うためのキーである。表示
部110は、液晶表示装置によって構成され、撮影モー
ド時には撮影前にレンズで捉えている画像を表示する
(モニタリングモード)ためのビューファインダとして
機能し、再生モード時には記録された画像を表示するた
めのディスプレイとして機能する。表示部110の構成
については、詳しく後述する。
【0097】カメラ本体部101は、また、その上面に
電源キー111と、シャッターキー112bと、「+」
キー112cと、「−」キー112dと、シリアル入出
力端子113とを備える。電源キー111は、スライド
操作することによって、デジタルスチルカメラの電源を
オン/オフするためのキーである。
【0098】シャッターキー112bは、撮影モード時
に画像の記録を指示すると共に、再生モード時に選択内
容の決定を指示するためのキーである。「+」キー11
2c及び「−」キー112dは、再生モード時に画像メ
モリに記録されている画像データから表示部110に表
示するための画像データを選択したり、記録/再生時の
条件設定のために用いられる。シリアル入出力端子11
3は、外部の装置(パーソナルコンピュータ、プリンタ
など)との通信を行うためのケーブルを挿入するための
端子である。
【0099】レンズユニット部102は、撮影すべき画
像を結像するレンズを図の背面側に備える。レンズユニ
ット部2は、カメラ本体部101に結合した軸にを中心
に上下方向に360°回動可能に取り付けられている。
【0100】図19に示すように、液晶表示部110
は、単一のガラス基板405上に、上述したTFT6で
構成されたシフトレジスタからなるゲートドライバ20
3、及びTFT202aが形成された液晶パネル401
を有している。TFT202aは画素電極411と接続
され、画素電極411上には配向膜412が設けられて
いる。
【0101】液晶表示部110は、さらに、対向基板4
06と、TFTアレイ202a及び対向基板406間で
あって周囲をシール材413で封止された液晶202b
と、を有し、その周辺には、液晶表示部110を駆動す
るための、ドレインドライバ204等の周辺回路が設け
られている。
【0102】対向基板406は、ガラス基板405との
対向面側(TFT202a側)に、RGBの各画素に対
応したカラーフィルタ404と、カラーフィルタ404
間に形成されたブラックマスク407と、カラーフィル
タ404上の全面に、絶縁膜408を介して形成された
ITOからなる共通電極409と、共通電極409上の
全面に形成された配向膜410と、を有し、また、他面
側に形成された直線偏光板403と、を有して構成され
ている。
【0103】さらに、ガラス基板405の背面(図面下
方)側には照射光を透過的に照射するための光源151
及び導光板152からなるバックライト(本発明におけ
る面光源を構成する)150が設けられている。ここ
で、液晶表示部140のガラス基板405の背面には、
バックライト150との間に偏光板138が設けられて
いる。
【0104】図20は、図18のデジタルスチルカメラ
の回路構成を示すブロック図である。図示するように、
このデジタルスチルカメラの回路は、表示部110と、
キー入力部112a、112b、112c、112d
と、マトリクス状に複数の撮像画素が配列され、受光し
た光の強度によって電荷を蓄積するCCD(Charge Cou
pled Device)121と、サンプルホールド回路122
と、A/D変換器123と、垂直ドライバ124と、タ
イミングジェネレータ125と、カラープロセス回路1
26と、DMAコントローラ127と、DRAM128
と、記録用メモリ130と、キー入力部112a、11
2b、112c、112dからのコマンドに従ってに格
納されたプログラムを実行し、デジタルスチルカメラの
各回路部を制御するCPU(Central Processing Uni
t)31と、画像圧縮伸長回路132と、VRAMコン
トローラ133と、VRAM134と、デジタルビデオ
エンコーダ135と、シリアル入出力端子113とを備
える。
【0105】撮影モードにおける上記回路の動作状態を
説明する。撮影モードには2つの動作モードがあり、撮
影した画像を表示部110にて表示するモニタリングモ
ードと、撮影した画像を画像データとして記録する画像
記録モードと、に分けられる。
【0106】モニタリングモードでは、CPU131が
予め設定された撮像周期毎にタイミングジェネレータ1
25及びカラープロセス回路126を制御によりCCD
121を駆動し、CCD121は垂直ドライバ124か
ら出力された駆動信号Spに基づいて撮影した画像の光
量に応じて変換された電気信号Seをサンプルホールド
回路122に順次出力する。サンプルホールド回路12
2は、この電気信号Seのうちの実効部分Se'をA/
D変換器123に出力する。A/D変換器123は実効
部分Se'をデジタルデータSdに変換し、カラープロ
セス回路126に出力し、カラープロセス回路126は
デジタルデータSdから輝度/色差デジタルデータであ
るYUVデータをDMAコントローラ127に出力す
る。DMAコントローラ127は、YUVデータをDR
AM128に記録・更新する。CPU131は、DMA
コントローラ127から転送された1フレーム分のYU
VデータをDRAM128から読み出し、VRAMコン
トローラ133を介してVRAM134に書き込む。ま
た、デジタルビデオエンコーダ135は、一定周期毎に
VRAMコントローラ133を介してVRAM134よ
り1フレーム分のYUVデータを線順次で読み出してア
ナログビデオ信号Saを生成し、表示部110に出力す
る。シリアル入出力端子113は、CPU131が外部
機器とデータのシリアル転送を行うための入出力端子で
ある。
【0107】キー入力部112a、112b、112
c、112dは、それぞれカメラ本体部101に配され
たモード設定キー112a、シャッターキー112b、
「+」キー112c及び「−」キー112dから構成さ
れ、これらの各キーからの入力に従ったコマンドをCP
U131に投入する。
【0108】以下に、画像記録モードを説明する。まず
CCD121がサンプルホールド回路122に電気信号
Seが出力し続けている状態で操作者がデジタルスチル
カメラのシャッターキー112bを押すことにより、C
PU131がタイミングジェネレータ125及びカラー
プロセス回路126を制御して転送動作が停止される。
そして、最後に転送された1フレーム分の電気信号Se
はモニタリングモードと同様に、サンプルホールド回路
122、A/D変換器123、及びカラープロセス回路
126を介してYUVデータに変換される。CPU13
1は、このYUVデータをDMAコントローラ127を
介して所定のフォーマットで読み出し、画像圧縮伸長回
路132に入力し圧縮させる。圧縮されたデータは、記
録用メモリ130で保存される。この保存が終了後、C
PU131は、タイミングジェネレータ125及びカラ
ープロセス回路126を再び起動し、モニタリングモー
ドに自動的に戻る。
【0109】再生モードでは、キー入力部112a、1
12b、112c、112dでの操作に応じて、記録用
メモリ130で保存された圧縮データを画像圧縮伸長回
路132で伸長し、この圧縮を解凍された1フレーム分
のYUVデータを画像圧縮伸長回路132から読み出
し、VRAMコントローラ133を介してVRAM13
4に書き込む。VRAM134に書き込まれた1フレー
ム分のYUVデータは、ビデオエンコーダ135で線順
次で読み出して変換され、アナログビデオ信号Saとし
て表示部110に出力される。また画像記録モードで撮
影が終了直後に再生モードに切り替わり、表示部110
が撮影した1フレーム分の画像を表示するように設定し
てもよい。
【0110】図21は、図18の表示部110の構成を
示すブロック図である。表示部110は、液晶表示装置
によって構成されるもので、基板405上にそれぞれC
OG接合されたゲートドライバ203並びにドレインド
ライバ204を有する液晶パネル401と、液晶パネル
401に接続されたクロマ回路211、位相比較器21
2、レベルシフタ213、及び液晶コントローラ101
とからなるFPCと、を備える。
【0111】モニタリングモード及び画像記録モードの
いずれにおいても、クロマ回路211はデジタルビデオ
エンコーダ135のアナログビデオ信号Saからアナロ
グRGB信号SR1,SG1,SB1を生成する。この
とき、アナログビデオ信号S R1,SG1,SB1は、
液晶パネル401の視覚特性に合わせてガンマ補正が行
われている。レベルシフタ213は、液晶を交流駆動す
るため、及び明るさを調整するためクロマ回路211で
生成されたアナログRGB信号SR1,SG1,SB1
の極性を1ラインまたは1フレーム毎に反転し、且つ振
幅の制御を行い、レベルシフト処理されたアナログRG
B信号SR2,SG2,SB2を出力する。液晶コント
ローラ101は、発振回路を内蔵し、クロマ回路211
がアナログビデオ信号Saから同期分離処理により生成
した垂直同期信号VDが入力されることにより垂直方向
の同期をとり、水平同期信号HDと位相比較信号CKH
による位相比較器出力によりPLL(Phase Locked Loo
p)を構成して水平方向の同期をとる。そして、液晶コ
ントローラ101は、極性反転制御用信号CKFをレベ
ルシフタ213に出力し、ドレインドライバ204に制
御信号群DCNTを出力し、ゲートドライバ203に制
御信号群GCNTを出力する。
【0112】液晶パネル401は、m×n個の画素によ
って構成されるアクティブマトリクス駆動のものであ
り、一対の基板間に液晶202bを封入することによっ
て構成されている。液晶パネル401の一方の基板40
6には、クロマ回路211で生成され、ACレベル増幅
及びDCレベル増幅されたコモン電圧VCOM(VCO
はその値を経時的に変位しても可)が印加されている
共通電極409が形成され、液晶パネル401の基板4
05には、画素に対応する画素電極411と半導体層が
アモルファスシリコンからなる薄膜トランジスタ(TF
T)202aとがマトリクス状に配置されており、画素
電極の間にはn本のゲートラインGL1〜GLnとm本
のドレインラインDL1〜DLmとがそれぞれ平行に形
成されている。そして、ゲートラインGL1〜GLnと
平行してキャパシタラインCL1〜CLnが設けられて
いる。
【0113】TFT202aのゲートはゲートラインG
Lに、ドレインはドレインラインDLに、ソースは画素
電極にそれぞれ接続され、画素容量202bは、画素電
極、共通電極及びその間の液晶とで構成される。ドレイ
ンラインDL上の表示信号は、選択されているゲートラ
インGLに対応するTFT102を介して画素容量20
2bに書き込まれる。画素容量202bに書き込まれた
表示信号に従って液晶の配向状態が制御され、液晶を透
過する光の量が変化することによって画像が表示され
る。キャパシタ202cは、キャパシタラインCL1〜
CLn、それに重なるゲート絶縁膜及び画素電極から構
成され、キャパシタラインCL1〜CLnには、キャパ
シタ電圧VCSが常時印加されている。そして全ての共
通電極にはライン毎に可変のコモン電圧VCOMが常時
印加されている。
【0114】ゲートドライバ203は、図4、図5、図
8、図10〜図16に示すn段構成のシフトレジスタの
いずれかによって構成され、コントローラ101から供
給される制御信号群GCNT中の信号CK1、CK2及
びスタート信号INに従って、ゲートラインGL1〜G
Lnのいずれかを順次選択して、アクティブ(ハイレベ
ル)にする。ゲートドライバ203は、各ゲートライン
GL1〜GLnに、+15(V)または−15(V)の
出力信号OUT1〜OUTnを選択的に出力する。制御
信号GCNTのうちのクロック信号CK1、CK2のク
ロック周波数(駆動周波数)は、500kHz以下であ
り、望ましくは200kHz以下、より望ましくは80
〜150kHz程度であり、クロック信号CK1、CK
2のハイレベルとローレベルの電位差は15(V)以上
必要であり、25(V)以上が望ましい。
【0115】ドレインドライバ204は、シフトレジス
タ141と、サンプルホールドバッファー142と、マ
ルチプレクサー143とから構成された1チップの単結
晶シリコンからなる集積回路であり、基板5上に直接載
置されることによりドレインラインDLに接続され、コ
ントローラからの制御信号DCNTに従って、所定の期
間において全てのデータラインDLに画像信号を出力す
る。
【0116】複数の段を有するシフトレジスタ141
は、図23に示すように、各段毎に、複数の単結晶シリ
コントランジスタ141a、141b、141c、14
1d、141eを有し、トランジスタ141b、141
dはC−MOSトランジスタからなり、構成がゲートド
ライバのシフトレジスタと異なる。ドレインドライバ2
04のシフトレジスタ141は、図24に示す波形チャ
ートによりサンプリング信号OUTPUTを順次出力す
るが、アクティブマトリクス駆動のため、3〜4MHz
以上のクロック周波数のクロック信号CLK及び反転ク
ロック信号¬CLKで動作するのが望ましく、最低でも
1MHz以上が要求される。また、クロック信号CLK
及び反転クロック信号¬CLKの電圧はハイレベルが1
2(V)以下でよいが消費電力及び回路規模を考慮すれ
ば5(V)又は3.3(V)の電圧が望ましく、その他
の制御信号DCNTのハイレベルも3.3(V)又は
5.5(V)でもよい。またクロック信号CLK及び反
転クロック信号¬CLKを含む制御信号DCNTのロー
レベルは0(V)に設定されている。
【0117】ドレインドライバ204のシフトレジスタ
は、液晶パネル401の水平方向の画素数に対応するm
段構成のもので、制御信号群DCNTのうちのクロック
信号CLK、反転クロック信号反転した信号¬CLK及
びスタート信号INDが入力されてアナログRGB信号
のサンプリングを行うためのサンプリング信号を生成す
る。マルチプレクサー143は、制御信号群DCNTの
うちの配列信号に基づいてレベルシフタ213からのア
ナログビデオ信号SR2,SG2,SB2を各ラインの
画素のRGB配列に応じた順番に整列させて出力する。
サンプルホールドバッファー142は、シフトレジスタ
141の出力信号OUTPUT1〜OUTPUTmから
のサンプリング信号に基づいてアナログビデオ信号S
R2,S ,SB2をバッファで増幅してドレインラ
インDL1〜DLmに出力する。
【0118】以下、この実施の形態にかかるデジタルス
チルカメラの動作について、説明する。
【0119】モード設定キー112aの操作により、デ
ジタルスチルカメラのモードが撮影モード(モニタリン
グモード及び画像記録モード)に設定されている場合に
は、レンズによって結像された画像に応じてCCD12
1の各画素が蓄積した電荷に対応する電気信号Seが垂
直ドライバ124から供給される駆動信号に従ってサン
プルホールド回路122に順次入力され、実効部分のア
ナログ電気信号Se'としてA/D変換器123に入力
される。読み出された撮像信号Seは、を介してA/D
変換器123に供給され、デジタルの画像データSdに
変換されてカラープロセス回路126に供給される。
【0120】カラープロセス回路126はデジタルデー
タSdから輝度/色差デジタルデータであるYUVデー
タをDMAコントローラ127に出力し、DMAコント
ローラ127は、YUVデータをDRAM128に記録
・更新する。CPU131は、DMAコントローラ12
7から転送された1フレーム毎のYUVデータをDRA
M128から読み出し、VRAMコントローラ133を
介してVRAM134に書き込む。
【0121】そして、デジタルビデオエンコーダ135
は、一定周期毎にVRAMコントローラ133を介して
VRAM134より1フレーム分のYUVデータを線順
次で読み出してアナログビデオ信号Saを生成し、表示
部110に出力し、表示部110で表示される。ここ
で、シャッターキー112bが操作されると、CPU1
31からの指示に従ってCPU131がタイミングジェ
ネレータ125及びカラープロセス回路126を制御し
て転送動作が停止される。そして、最後に転送された1
フレーム分の電気信号Seが、サンプルホールド回路1
22、A/D変換器123、及びカラープロセス回路1
26を介してYUVデータに変換される。YUVデータ
は、DMAコントローラ127を介して所定のフォーマ
ットで読み出し、画像圧縮伸長回路132に入力し圧縮
され、記録用メモリ130で保存される。
【0122】一方、モード設定キー112aの操作によ
り、デジタルスチルカメラのモードが再生モードに設定
されている場合には、CPU131は、「+」キー11
2cまたは「−」キー112dの操作によって指示され
た圧縮画像データを記録用メモリ130から読み出し、
画像圧縮伸長回路132で伸長され、VRAMコントロ
ーラ133の制御によりVRAM134に書き込まれ
る。この書き込まれたYUVデータは、デジタルビデオ
エンコーダによりアナログ化され、アナログ信号Saと
して表示部110に出力される。
【0123】アナログビデオ信号Saはクロマ回路21
1に入力され、ガンマ補正されたアナログビデオ信号S
R1,SG1,SB1、垂直同期信号VD及び水平同期
信号HDに分離される。位相比較器212は、クロマ回
路211からの水平同期信号HD及び液晶コントローラ
101からの位相比較信号CKHにより水平方向のタイ
ミングを測り液晶コントローラ101に出力する。液晶
コントローラ101は、これらの信号に応じて、ドレイ
ンドライバ204に制御信号群DCNTを出力するとと
もに、ゲートドライバ203に制御信号群GCNTを出
力する。液晶コントローラ101からの極性反転制御用
信号CKFに基づき、クロマ回路211から出力された
アナログビデオ信号SR1,SG1,SB1は、レベル
シフタ213で1ラインまたは1フレーム毎に極性反転
される。この適宜反転されたアナログビデオ信号
R2,SG2,SB2は、制御信号群DCNTに応じ
てドレインドライバ204に入力される。
【0124】コントローラ101が生成した制御信号群
GCNT中のスタート信号INがゲートドライバ203
に供給されることによって、ゲートドライバ203が動
作を開始する。
【0125】液晶コントローラ101からゲートドライ
バ203にクロック信号CK1、CK2等が順次供給さ
れ、このとき、ゲートラインGL1本毎に出力されるス
タート信号により各段に走査信号が転送され、順次ゲー
トラインGLに出力される。一方ドレインドライバ20
4では、アナログビデオ信号SR2,SG2,SB2
マルチプレクサー143にパラで入力され、制御信号群
DCNTのうちの配列信号に基づいて各ラインの画素の
RGB配列に応じた順番に整列させて出力される。マル
チプレクサーから出力されたアナログビデオ信号
R2,SG2,S は、レベルシフタ141からの
サンプリング信号に応じてサンプルホールドバッファー
142内で順次サンプリングされ、内部のバッファーを
介してドレインラインDL1〜DLmにパラ出力され
る。
【0126】ドレインラインDL1〜DLmにそれぞれ
供給された表示信号は、ゲートドライバ203による選
択に従ってオンされているTFT202aを介して画素
容量202bに、1水平期間の間で書き込まれる。
【0127】表示部110は、以上のような動作を繰り
返すことによって、液晶パネル401の各画素の画素容
量202bに表示信号を書き込んでいく。この表示信号
に応じて液晶の配向状態が変化し、「暗」または「明」
で各画素が表されている画像が液晶パネル401に表示
される。
【0128】次に、上述したような構成を有する撮像装
置の製造方法について、図面を参照して説明する。図2
5は、本実施形態に係る液晶パネル401の製造方法を
示すプロセス断面図である。まず、図25(a)に示す
ように、ガラス基板405上にAl(アルミニウム)合
金やTa(タンタル)等の、遮光性を有する金属膜をス
パッタリングまたは蒸着により形成し、所定の電極形状
にパターニングして、画素用薄膜トランジスタである薄
膜トランジスタ202aのゲート電極442、及び駆動
用薄膜トランジスタであるゲートドライバ203の薄膜
トランジスタ6(TFT21〜23、25〜27やTF
T24)のゲート電極342を同一工程で同時に形成す
る。
【0129】次いで、図25(b)に示すように、ゲー
ト電極442及びゲート電極342上に、該Al合金や
Ta等の金属酸化膜、あるいは、CVDシリコン窒化膜
等の単層、あるいは、複数層から構成される絶縁膜44
3を形成する。この絶縁膜443は、薄膜トランジスタ
6ゲート絶縁膜、及び画素用薄膜トランジスタ202a
のゲート絶縁膜として機能するものであり、後述する半
導体層344、444との界面状態により、薄膜トラン
ジスタ6及び薄膜トランジスタ202aの特性に影響を
及ぼすため、膜質の向上が不可欠である。そのため、絶
縁膜の欠陥を低減する目的で、異種の絶縁膜を積層した
り、洗浄工程を追加することが行われる。また、後述す
る半導体層344、444の形成工程と連続的に行われ
る。
【0130】次いで、図25(c)に示すように、ゲー
ト電極342及びゲート電極442の形成位置に対応す
る絶縁膜443上にCVD法により、アモルファスシリ
コンの半導体層44、344を形成する。さらに、半導
体層344、444を後工程におけるダメージから保護
するための窒化シリコンからなるブロック層345、4
45を作成する。上述したように、半導体層344、4
44に接する絶縁膜は、その界面状態により、薄膜トラ
ンジスタ6及び薄膜トランジスタ202aの特性を左右
するため、半導体層344、444とブロック層34
5、445は、真空中で連続成膜することにより、汚れ
がつかないようにすることが望ましい。
【0131】次いで、図25(d)に示すように、半導
体層344、444及びブロック層345、445上
に、n+シリコン層346、446を形成する。これ
は、ブロック層345、445上にn+シリコン膜を成
膜する方法によってもよいし、半導体層344、444
にリンなどをドーピングして形成するものであってもよ
い。このn+シリコン層346、446(後述する34
6a、346b、446a、446b)は、後述するソ
ース電極348、448及びドレイン電極347、44
7と、半導体層344、444との電気的接続(オーミ
ック接続)を良好にし、逆電界におけるリーク電流を防
止する目的で形成される。
【0132】次いで、図25(e)に示すように、n+
シリコン層346、446上に、Al合金やTa等の金
属膜をスパッタリングまたは蒸着により形成し、n+
リコン層346、446とともに、所定の電極形状にパ
ターニングして、画素用薄膜トランジスタの202aの
ソース電極448及びドレイン電極447と、ゲートド
ライバ203のシフトレジスタ用のTFTのソース電極
448及びドレイン電極447と、n+シリコン層34
6a、346b、446a、446bを同一工程で形成
する。そして、図25(f)に示すように、全面にCV
Dシリコン窒化膜やシリコン酸化膜等の、透明な層間絶
縁449を形成した後、ゲートドライバ203のトラン
ジスタのソース電極448上の層間絶縁449に開口部
450を形成し、ITO等の透明導電膜を蒸着により形
成し、所定形状にパターニングして開口部450を介し
ソース電極448と接続される画素電極451を形成す
る。
【0133】その後、ゲート電極342、442、ドレ
イン電極347、447に接続されたゲートラインG
L、ドレインラインDLの端子部(図示を省略)を露出
するように開口部を形成し、単一のガラス基板405上
にゲートドライバ203のシフトレジスタとなる薄膜ト
ランジスタと画素用薄膜トランジスタ202aが併設さ
れた電子装置が完成する。
【0134】このような構成及び製造方法を有する電子
装置によれば、単一のガラス基板405上にシフトレジ
スタ用TFTアレイと画素用TFTアレイを、同一の工
程で、同時に形成することができ、シフトレジスタを表
示装置の駆動用に、また、画素用TFTアレイを画素の
スイッチング用に適用することができる。したがって、
シフトレジスタ及び画素用TFTアレイを、同一の生産
設備による同一の製造プロセスを経て、単一のモジュー
ル部品として製造することができ、機器の小型軽量化、
及び、製造コストの大幅な削減を図ることができる。ま
た上記工程では、製造に要する最高温度は250℃程度
でよいので安価なガラスを採用でき、高温発生装置が不
要なので製造コストを抑制できる。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
相対的に低速な駆動周波数で駆動される第1駆動回路を
薄膜トランジスタで構成し、アモルファスシリコンのよ
うな薄膜トランジスタでは困難な高速な駆動周波数で駆
動される第2駆動回路を集積回路で構成したので、特に
動画のような高速駆動が要求される液晶表示パネルを良
好に表示することができる。また本発明によれば、駆動
回路の少なくとも一部のトランジスタに供給される信号
が15(V)以上の高電位差であれば薄膜トランジスタ
でオンオフ比がとれるので駆動でき、また薄膜トランジ
スタではオンオフ比がとりにくい12(V)以下の信号
で動作されるトランジスタは、低い電位差でもオンオフ
駆動できる集積回路により構成したので、極めて良好に
駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態にかかる撮
像装置の構成を示すブロック図であり、(b)は、その
略断面図である。
【図2】撮像素子を構成するダブルゲートトランジスタ
の断面図である。
【図3】(a)〜(f)は、撮像素子を構成するダブル
ゲートトランジスタの駆動原理を説明する模式図であ
る。
【図4】トップゲートドライバ(またはボトムゲートド
ライバ)のシフトレジスタの構成を示すブロック図であ
る。
【図5】トップゲートドライバ(またはボトムゲートド
ライバ)の各段の回路構成を示す図である。
【図6】トップゲートドライバ(またはボトムゲートド
ライバ)の動作を示すタイミングチャートである。
【図7】(a)〜(i)は、この実施の形態にかかる撮
像装置の動作を説明する模式図である。
【図8】トップゲートドライバ(またはボトムゲートド
ライバ)の各段の他の回路構成を示す図である。
【図9】図8に示すトップゲートドライバ(またはボト
ムゲートドライバ)の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図10】トップゲートドライバ(またはボトムゲート
ドライバ)の各段の他の回路構成を示す図である。
【図11】トップゲートドライバ(またはボトムゲート
ドライバ)の各段の他の回路構成を示す図である。
【図12】トップゲートドライバ(またはボトムゲート
ドライバ)の各段の他の回路構成を示す図である。
【図13】トップゲートドライバ(またはボトムゲート
ドライバ)の各段の他の回路構成を示す図である。
【図14】トップゲートドライバ(またはボトムゲート
ドライバ)の各段の他の回路構成を示す図である。
【図15】トップゲートドライバ(またはボトムゲート
ドライバ)の他のシフトレジスタの構成を示すブロック
図である。
【図16】トップゲートドライバ(またはボトムゲート
ドライバ)の他のシフトレジスタの構成を示すブロック
図である。
【図17】(a)〜(f)は撮像装置の製造プロセスを
示す断面図である。
【図18】液晶表示素子を備えたデジタルスチルカメラ
を示す斜視図である。
【図19】図18のデジタルスチルカメラの表示部の断
面図である。
【図20】図18の表示部を示す回路図である。
【図21】図18のデジタルスチルカメラの表示パネル
の回路図である。
【図22】図21のドレインドライバを示すブロック図
である。
【図23】図22のシフトレジスタを示す回路図であ
る。
【図24】図23に示すシフトレジスタの動作を示すタ
イミングチャートである。
【図25】(a)〜(f)は表示装置の製造プロセスを
示す断面図である。
【符号の説明】
1…撮像素子、2…トップゲートドライバ、3…ボトム
ゲートドライバ、4…ドレインドライバ、5…基板、1
0…ダブルゲートトランジスタ、21〜27…TFT
(基本構成)、31…TFT(付加構成)、32…抵抗
素子(付加構成)、RS(1)〜RS(n)…段、TG
L…トップゲートライン、BGL…ボトムゲートライ
ン、DL…ドレインライン、GL…グランドライン
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G06T 1/00 400 H04N 1/028 Z 5C051 H04N 1/028 5/335 Z 5C080 5/335 G02F 1/136 500 Fターム(参考) 2H092 JA24 JA28 JA37 KA03 KA05 LA16 2H093 NB11 NC09 NC22 5B047 AA25 BA02 BB04 CB05 CB06 5C006 AC11 AC24 AF42 AF43 BB15 BC12 BF03 EB05 FA16 5C024 AX01 CY50 GX11 GZ01 HX01 HX40 5C051 AA01 BA03 DA06 DB08 DC02 DC07 5C080 AA10 BB05 DD08 EE29 FF11 JJ02 JJ03 JJ04 JJ06

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の基板に液晶を挟んだ液晶パネル
    と、 前記一対の基板の一方に設けられた駆動用薄膜トランジ
    スタで構成され、駆動周波数が500kHz以下のシフ
    トレジスタを有する第1駆動回路と、 前記一対の基板の一方に設けられた集積回路で構成さ
    れ、駆動周波数が1MHz以上のシフトレジスタを有す
    る第2駆動回路と、 を備えることを特徴とする電子装置。
  2. 【請求項2】 一対の基板に液晶を挟んだ液晶パネル
    と、 前記一対の基板の一方に設けられた駆動用薄膜トランジ
    スタで構成され、この駆動用トランジスタのゲートに供
    給される信号のハイレベルとローレベルの電位差が15
    (V)以上である第1駆動回路と、 前記一対の基板の一方に設けられた複数の駆動用トラン
    ジスタからなる集積回路で構成され、この駆動用トラン
    ジスタのゲートに供給される信号のハイレベルとローレ
    ベルの電位差が12(V)以下である第2駆動回路と、 を備えることを特徴とする電子装置。
  3. 【請求項3】 前記液晶パネルは前記一対の基板の一方
    に画素用薄膜トランジスタを有し、前記第1駆動回路は
    前記画素用薄膜トランジスタのゲート電極に接続された
    ゲートドライバであり、前記第2駆動回路は前記画素用
    薄膜トランジスタのドレイン電極に接続されたドレイン
    ドライバであることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の電子装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動用薄膜トランジスタは、前記画
    素用薄膜トランジスタの製造工程内で形成されることを
    特徴とする請求項3記載の電子装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動用薄膜トランジスタは、その半
    導体層がアモルファスシリコンからなることを特徴とす
    る請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電子装置。
  6. 【請求項6】 前記画素用薄膜トランジスタは、その半
    導体層がアモルファスシリコンからなることを特徴とす
    る請求項1〜請求項5のいずれかに記載の電子装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動用薄膜トランジスタは、単一種
    型のトランジスタであることを特徴とする請求項1〜請
    求項6のいずれかに記載の電子装置。
  8. 【請求項8】 前記集積回路は、単結晶シリコンからな
    るトランジスタで構成されたチップであることを特徴と
    する請求項1〜請求項7のいずれかに記載の電子装置。
  9. 【請求項9】 前記集積回路は、C−MOSトランジス
    タを含むチップであることを特徴とする請求項1〜請求
    項8のいずれかに記載の電子装置。
  10. 【請求項10】 前記第1駆動回路の前記シフトレジス
    タの各段は、 前の段から所定レベルの出力信号が制御端子に供給され
    ることによってオンし、前の段から電流路の一端に供給
    された所定レベルの信号を電流路の他端に出力する第1
    の薄膜トランジスタと、 前記第1の薄膜トランジスタの制御端子の電流路の他端
    と制御端子との間の容量に蓄積された電荷によってオン
    し、負荷を介して電流路の一端に供給される信号を電流
    路の他端から放出する第2の薄膜トランジスタと、 前記第1の薄膜トランジスタの制御端子の電流路の他端
    と制御端子との間の容量に蓄積された電荷によってオン
    し、外部から電流路の一端に供給される第1または第2
    の信号を当該段の出力信号として電流路の他端から出力
    する第3の薄膜トランジスタと、 前記第2の薄膜トランジスタがオフしているときに負荷
    を介して制御端子に供給される信号によってオンし、外
    部から電流路の一端に供給される定電圧の信号を当該段
    の出力信号として電流路の他端から出力する第4の薄膜
    トランジスタと、 次の段から所定レベルの出力信号が制御端子に供給され
    ることによってオンし、前記第1の薄膜トランジスタの
    電流路の他端と前記第2、第3の薄膜トランジスタの制
    御端子との間に形成された容量に蓄積された電荷を排出
    させる第5の薄膜トランジスタとを備えることを特徴と
    する請求項1〜請求項9のいずれかに記載の電子装置。
  11. 【請求項11】 基板に複数の撮像素子が設けられた撮
    像パネルと、 前記基板に設けられた駆動用薄膜トランジスタで構成さ
    れ、駆動周波数が500kHz以下のシフトレジスタを
    有する第1駆動回路と、 前記基板に設けられた集積回路で構成され、駆動周波数
    が1MHz以上のシフトレジスタを有する第2駆動回路
    と、 を備えることを特徴とする電子装置。
  12. 【請求項12】 基板に複数の撮像素子が設けられた撮
    像パネルと、 前記基板に設けられた駆動用薄膜トランジスタで構成さ
    れ、この駆動用トランジスタのゲートに供給される信号
    のハイレベルとローレベルの電位差が15(V)以上で
    ある第1駆動回路と、 前記基板に設けられた複数の駆動用トランジスタからな
    る集積回路で構成され、この駆動用トランジスタのゲー
    トに供給される信号のハイレベルとローレベルの電位差
    が12(V)以下である第2駆動回路と、 を備えることを特徴とする電子装置。
  13. 【請求項13】 前記撮像素子は、励起光によりキャリ
    アを生成する半導体層と、前記半導体層の両端にそれぞ
    れ設けられたソース、ドレイン電極と、第1ゲート絶縁
    膜を介し前記半導体層の上方に設けられた第1ゲート電
    極と、第2ゲート絶縁膜を介し前記半導体層の下方に設
    けられた第2ゲート電極と、を備える薄膜トランジスタ
    であることを特徴とする請求項11又は12に記載の電
    子装置。
  14. 【請求項14】 前記駆動用薄膜トランジスタは、前記
    撮像素子の製造工程内に形成されることを特徴とする請
    求項13記載の電子装置。
  15. 【請求項15】 前記駆動用薄膜トランジスタは、単一
    種型のトランジスタであることを特徴とする請求項11
    〜請求項14のいずれかに記載の電子装置。
  16. 【請求項16】 前記集積回路は、単結晶シリコンから
    なるトランジスタで構成されたチップであることを特徴
    とする請求項11〜請求項15のいずれかに記載の電子
    装置。
  17. 【請求項17】 前記集積回路は、C−MOSトランジ
    スタを含むチップであることを特徴とする請求項11〜
    請求項16のいずれかに記載の電子装置。
  18. 【請求項18】 一対の基板に液晶を挟んだ液晶パネル
    と、 前記一対の基板の一方に設けられた駆動用薄膜トランジ
    スタで構成されたシフトレジスタを有する第1駆動回路
    と、 前記一対の基板の一方に設けられた集積回路で構成され
    たシフトレジスタを有する第2駆動回路と、 を備えることを特徴とする電子装置。
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