JP2002055595A - 運転訓練支援装置及び運転訓練支援システム - Google Patents

運転訓練支援装置及び運転訓練支援システム

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JP2002055595A
JP2002055595A JP2000243657A JP2000243657A JP2002055595A JP 2002055595 A JP2002055595 A JP 2002055595A JP 2000243657 A JP2000243657 A JP 2000243657A JP 2000243657 A JP2000243657 A JP 2000243657A JP 2002055595 A JP2002055595 A JP 2002055595A
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driving
data
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processing means
training
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JP2000243657A
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Kaoru Miyashita
薫 宮下
Kazuhiro Tanaka
数洋 田中
Hiroyo Ishii
啓予 石井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラントの運転操作の訓練を行う運転訓練支
援装置において、プラント施設の運転を統括管理する運
転管理者の訓練を、効率的かつ効果的に行う運転訓練装
置を提供する。 【解決手段】 本発明は、プラントのプロセス動作を模
擬するプロセス模擬計算手段1と、模擬されたプロセス
動作に基づいて運転操作を行う運転操作手段6と、この
運転操作を受けて施設全体の運転を統括管理する管理用
計算手段7とを設け、この管理用計算手段7は、運転操
作手段6とデータの送受信を行う伝送処理手段8と、デ
ータを保存するデータ保存手段12と、保存されたデー
タから表示画面を作成するデータ表示処理手段13と、
この表示画面を表示する入出力手段14と、保存された
データに基づき運転管理者の承認を促すための承認画面
を作成し表示するとともに、運転管理者の承認結果を伝
送処理手段8を介して運転操作手段6へ送信する承認処
理手段9とにより構成されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】化学プラント等の施設におい
て、施設全体の運転を統括管理する運転管理者の訓練支
援を効率的かつ効果的に行う運転訓練支援装置及び運転
訓練支援システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、化学プラント等の施設では、
プラントを安全かつ安定に運転するために、プラントの
運転員を訓練するための装置として、各種のプラント模
擬装置が開発されている。その多くは、プラントのプロ
セス動作を模擬する模擬計算機と運転員による運転操作
を行うための運転操作卓とが、データの送受信を行う構
成であり、運転員の操作内容に応じて模擬計算機でプロ
セスの模擬計算を行い、その模擬計算結果を運転操作卓
に表示することによって運転員の訓練を行うものであ
る。
【0003】この様なプラント模擬装置においては、例
えば、特開平10−260626号に示されるような、
プラント模擬手段を2つ設けることにより実プラントの
状態に基づいて正確なシミュレーションを行うものや、
特開平11−194814号に示されるような、複数の
プラント模擬部と複数の制御盤模擬部とをデータ伝送手
段にて接続することにより、複数の遠隔地から複数のメ
ンバによる運転訓練を可能にするもの等、模擬計算の精
度向上や運転員の訓練効果の向上のための提案が数多く
なされている。
【0004】一方、化学プラント等の施設では、上位に
施設全体の運転を統括管理するための管理用計算機が設
置され、運転管理者(以下、直長という)は管理用計算
機を用いて施設全体の運転を統括管理している。
【0005】一般に、直長は各施設に1人ずつ配置さ
れ、その主な役割は以下に示す通りである。 (1)プラントのプロセス動作について、生産目標、品
質、及び安全を確保するために運転員に指示する。 (2)施設内の設備の稼動状態を維持する。 (3)プラントが複数の施設で構成されるような場合、
他施設との間で互いに影響のある運転操作、例えば溶液
の移送やオフガスの排出等について、その移送量、組成
データ、排出量等の確認と調整を行う。 (4)情報連絡の要として、自施設の運転員、生産管理
部門、他施設等との間の連絡、調整、指示を行う。
【0006】このように、直長は、プラントの運転に重
要な役割を果たすため、直長の業務を限られた時間内で
確実に実施しなければならない。このため、直長の業務
能力の維持・向上が不可欠であり、さらに管理用計算機
の機能を十分に利用できる能力も必要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
運転訓練支援装置は、運転操作を行う運転員の訓練を目
的としたものであり、直長の業務を訓練するものではな
かった。そのため、直長の訓練を行うための直長向けの
訓練装置の開発が求めらていた。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、プラントの施設全体の運転を統括管理
する直長の業務のための訓練を、実際のプラントと同等
の運転条件で、効果的にかつ効率良く行うことができる
直長向けの運転訓練支援装置及び運転訓練支援システム
を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明においては、プラントの運転操作の
訓練を行う運転訓練支援装置において、プラントのプロ
セス動作を模擬するプロセス模擬計算手段と、このプロ
セス模擬計算手段により模擬されたプロセス動作に基づ
いて運転操作を行う運転操作手段と、この運転操作手段
で行われた運転操作を受けて施設全体の運転を統括管理
する管理用計算手段とを設け、管理用計算手段は、運転
操作手段とデータの送受信を行う伝送処理手段と、この
伝送処理手段により受信したデータを保存するデータ保
存手段と、このデータ保存手段に保存されたデータから
表示画面を作成するデータ表示処理手段と、このデータ
表示処理手段により作成された表示画面を表示する入出
力手段と、データ保存手段に保存されたデータに基づき
運転管理者の承認が必要な場合に承認を促すための承認
画面を作成しデータ表示処理手段を介して入出力手段に
表示するとともに、入出力手段から入力される運転管理
者の承認結果を伝送処理手段を介して運転操作手段へ送
信する承認処理手段とにより構成されることを特徴とす
る。
【0010】また、請求項2の発明においては、請求項
1記載の運転訓練支援装置において、上記運転操作手段
の運転操作の内容をあらかじめ決めて保存しておくスケ
ジュールデータ保存手段を設け、運転操作手段はスケジ
ュールデータ保存手段で決められた操作内容に基づいて
運転操作を行うことを特徴とする。
【0011】また、請求項3の発明においては、請求項
1ないし2記載の運転訓練支援装置において、上記プロ
セス模擬計算手段にプロセス動作の模擬速度を制御する
時間制御手段を設けたことを特徴とする。
【0012】また、請求項4の発明においては、請求項
1ないし2記載の運転訓練支援装置において、運転管理
者から運転員に対する指示をあらかじめ決めて保存して
おく選択肢データ保存手段と、選択肢データ保存手段に
保存してある各選択肢データに対応してあらかじめ決め
た運転操作の内容を保存しておく選択肢スケジュールデ
ータ保存手段とを設けたことを特徴とする。
【0013】また、請求項5の発明においては、プラン
トの運転操作の訓練を行う運転訓練支援システムにおい
て、プラントのプロセス動作を模擬するプロセス模擬計
算手段と、このプロセス模擬計算手段により模擬された
プロセス動作に基づいて運転操作を行う運転操作手段
と、この運転操作手段の運転操作を受けて施設全体の運
転を統括管理する管理用計算手段とを備えた運転訓練支
援装置を複数の施設から成るプラントの各施設毎に設
け、各管理用計算手段毎に設けられた伝送処理手段と各
プロセス模擬計算手段毎に設けられたデータ伝送処理手
段とが、互いにデータを送受信できる構成としたことを
特徴とする。
【0014】また、請求項6の発明においては、請求項
5記載の運転訓練支援システムにおいて、1つの施設の
上記運転訓練支援装置に、他施設の上記管理用計算手段
と同等の機能を備えた他施設管理計算処理手段と、他施
設の運転管理者の操作内容をあらかじめ決めて保存して
おくシナリオデータ保存手段と、他施設のプロセス模擬
計算手段と同等の機能を備えた他施設模擬計算処理手段
と、他施設の運転操作の内容をあらかじめ決めて保存し
ておく他施設スケジュールデータ保存手段とを設けたこ
とを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0016】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
運転訓練支援装置の概略構成図である。図に示すよう
に、本実施の形態の運転訓練支援装置は大きく分けて、
プラントのプロセス動作を模擬するプロセス模擬計算手
段1と、運転操作を行う運転操作手段6と、施設全体の
運転を統括管理する管理用計算手段7とから構成され
る。
【0017】プロセス模擬計算手段1は、プロセス模擬
計算手段1へ入出力を行うための模擬計算入出力手段4
と、プラントのプロセス状態を示すデータを初期データ
として保存しておく初期データ保存手段5と、その初期
データをもとにプラントのプロセス動作を模擬計算する
計算処理手段3と、運転操作手段6とデータの送受信を
行うデータ伝送処理手段2とからなる。
【0018】管理用計算手段7は、運転操作手段6とデ
ータの送受信を行う伝送処理手段8と、伝送処理手段8
で受信したデータを保存するデータ保存処理手段12
と、データ保存手段12に保存されたデータから表示画
面を作成するデータ表示処理手段13と、データ表示処
理手段13で作成された表示画面を表示するとともに管
理用計算手段7に入出力操作を行うための入出力手段1
4と、運転管理者の承認が必要な場合に承認を促すため
の承認画面を表示し、その承認結果を運転操作手段6へ
送信するための承認処理手段9とからなる。
【0019】次に、本実施の形態の運転訓練支援装置の
動作を説明する。
【0020】まず、プロセス模擬計算手段1で、模擬計
算入出力手段4から初期データ保存手段5に保存されて
いる初期データの中から任意のデータを指定する。プロ
セス模擬計算処理手段3は、指定されたデータを初期デ
ータ保存手段5から取り出し、そのデータに基づいてプ
ロセス模擬計算処理手段3でプロセス動作の模擬計算を
行う。そして、その模擬計算結果をデータ伝送処理手段
2を介して運転操作手段6へ送信する。
【0021】運転操作手段6では、プロセス模擬計算手
段1から模擬計算結果をデータ伝送処理手段2を介して
受信し、その結果を表示する。そして、その模擬プロセ
スデータを管理用計算手段7へ送信する。また、運転員
が運転操作手段6で操作した操作内容を、プロセス模擬
計算手段1と管理用計算手段7へ送信する。この送信さ
れた操作内容は、プロセス模擬計算手段1で計算処理手
段3の模擬計算の条件として用いられる。この模擬計算
の結果は、データ伝送処理手段2を介して運転操作手段
6へ送信され、運転操作手段6に表示される。すなわ
ち、運転員が運転操作手段6で操作した内容に応じて、
プロセス模擬計算手段1で模擬計算が行われ、その模擬
計算結果が運転操作手段6に表示される。
【0022】管理用計算手段7では、伝送処理手段8で
模擬プロセスデータを受信し、このデータをデータ保存
手段12へ保存する。そして、データ表示処理手段13
は、データ保存手段12から保存された模擬プロセスデ
ータを取り出し、この模擬プロセスデータに基づいて施
設全体を統括管理するための表示画面を作成し、入出力
手段14に表示する。その表示画面の例を図2に示す。
図に示すように、各施設の水位・温度・濃度等の情報が
表示され、各施設のプロセス状態が示される。
【0023】承認処理手段9は、受信した模擬プロセス
データに応じて、直長の承認を必要か否かを判断し、承
認が必要な場合には承認を促すための承認画面を作成す
る。承認処理手段9には、例えば、操作事前承認処理手
段10、運転記録承認処理手段11を設ける。
【0024】例えば、溶液等の移送を行う場合、操作事
前承認処理手段10で承認が必要と判断される。溶液の
移送が必要になるのは、送り出す側の貯水槽が満杯にな
ったときか、受け入れる貯水槽が空になったときなの
で、貯水槽の水位を検出し、溶液の移送が必要となる水
位になった場合に、直長の承認を促すための承認画面を
作成し、データ表示処理手段13を介して入出力手段1
4に表示する。その承認画面の一例を図3に示す。直長
は、この承認画面に対して承認の可否の判断結果を入出
力手段14を介して入力する。そして、入力された判断
結果は、伝送処理手段8を介して運転操作手段6へ伝え
られる。さらに、この判断結果に基づいて運転操作が行
われ、プロセス模擬計算手段1の模擬計算に反映され
る。
【0025】また、例えば、運転記録を残す場合、運転
記録承認処理手段11で承認が必要と判断される。日報
用のデータのような場合には、24時間ごとにデータを
記録すればよいので、運転記録として残すためのデータ
が揃ったときに所定の時間を決めて、そのデータを所定
の形式で入出力手段14に表示するとともに、承認を促
す承認画面を表示する。直長によって承認されれば、こ
のデータは正式な運転記録としてデータ保存手段12に
保存される。
【0026】以上のように、模擬プロセスデータに応じ
て、直長の承認を促す承認画面を表示し、その承認結果
を模擬プロセス計算機の模擬計算に反映することによ
り、直長の重要な役割である承認業務を、管理用計算機
を利用して模擬的に行うことができる。これより、直長
の業務訓練を容易に行うことができる。
【0027】図4は、本発明の第2の実施の形態に係る
運転訓練支援装置の概略構成図である。なお、運転操作
手段6をプロセス模擬計算手段1内に設けた点、スケジ
ュールデータ保存手段16を新たに設けた点、データ伝
送処理手段2を削除した点の他は、図1に示す第1の実
施の形態と同様であり、図1と同一部分には同一符号を
付してその説明を省略する。
【0028】スケジュールデータ保存手段16には、運
転操作手段6の標準的な運転操作の手順をスケジュール
データとして作成し保存しておく。直長の指示によって
その後の運転操作の手順が異なる場合には、それぞれの
場合について場合分けして保存する。図5に、スケジュ
ールデータ保存手段に保存されているスケジュールデー
タの一例を示す。例えば、貯水槽Bが空になったとき
に、直長が施設全体の運転効率を考慮して運転員にどの
ような指示を与えるかについて場合分けする。図5の例
に示すように、ポンプBの起動を指示する場合と、何も
指示しない場合に分けて、それぞれの操作手順をスケジ
ュールデータとして保存しておく。
【0029】運転操作手段6は、このスケジュールデー
タに基づいて運転操作を行い、そして、その操作内容は
計算処理手段3の模擬計算に反映される。模擬計算結果
は管理用計算手段7へ送られ、第1の実施の形態と同様
の動作が行われる。
【0030】このように、運転操作手段6では、運転員
が実際に運転操作をしなくとも、スケジュールデータに
基づいて運転を進行することができる。また、スケジュ
ールデータは、直長の指示によって場合分けして保存さ
れているため、様々な直長の指示内容に対応し、指示ど
おりに運転運転操作を行うことができる。これより、直
長の業務訓練を効率的に行うことができる。
【0031】また、運転操作手段6と計算処理手段3を
プロセス模擬計算手段1内に設けることにより、データ
伝送処理手段2を介すことなく、直接メモリ上でデータ
のやりとりを行うことができる。
【0032】図6は、本発明の第3の実施の形態に係る
運転訓練支援装置の概略構成図である。なお、時間制御
手段19をプロセス模擬計算処理手段1内に設けた点の
他は、図4に示す第2の実施の形態と同様であり、図4
と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0033】時間制御手段19は、直長の判断、指示、
及び承認が必要な時以外は、プロセス模擬運転の運転速
度を速め、直長の指示等の必要な時はプラントの実運転
と同じ速度で模擬運転を行うように、模擬速度の制御を
行う。
【0034】時間制御手段19には、直長の判断、指
示、及び承認が必要な場合の運転状態の条件をあらかじ
め設定しておく。そして、模擬運転の運転状態があらか
じめ設定された運転状態以外のときには、模擬運転の模
擬速度を速めるよう、時間制御を行う。例えば、模擬運
転の進行時間の刻み幅をΔtとすると、このΔtを大き
くすることによって模擬速度を速めることができる。逆
に、模擬運転の運転状態があらかじめ設定された運転状
態になったときには、Δtを元の値に戻し、模擬運転速
度をプラントの実運転と同じ速度で行うようにする。な
お、模擬運転速度を変えるのには、時間幅Δtを変化さ
せる方法の他にも、計算処理手段3の実行周期を変える
方法もある。
【0035】このように、直長の業務に関連の低い運転
状態のときには、模擬運転を高速に進めることによっ
て、直長の訓練中の待ち時間を短縮することができる。
これにより、直長の業務訓練を効率的に行うことができ
る。
【0036】図7は、本発明の第4の実施の形態に係る
運転訓練支援装置の概略構成図である。なお、選択肢デ
ータ保存手段20を管理用計算手段7に、選択肢スケジ
ュールデータ保存手段21をプロセス模擬計算手段1に
新たに設けた点の他は、図4に示す第2の実施の形態と
同様であり、図4と同一部分には同一符号を付してその
説明を省略する。
【0037】選択肢データ保存手段20には、直長から
の指示が必要なプラントの運転状態と、そのときの指示
すべき内容をあらかじめ決め、それらを選択肢データと
して保存しておく。この選択肢データの一例を図8に示
す。図に示すように、例えば、濃縮缶の出口流量が減少
した場合、直長の指示すべき内容として「加熱蒸気温度
の設定を上げる」,「加熱蒸気温度の設定を下げる」,
「入口流量を増加させる」,「入口流量を減少させる」
等の指示内容を、プラントの運転状態に関連付けて保存
しておく。
【0038】また、選択肢スケジュールデータ保存手段
21には、運転操作手段6の標準的な操作手順を選択肢
スケジュールデータとして作成し、保存しておく。
【0039】次に、データ表示処理手段13の処理の流
れを図9のフローチャートを参照しながら説明する。
【0040】まず、データ表示処理手段13は、運転操
作手段6から受信した模擬プロセスデータを、データ保
存手段12から読み込む(ステップS1)。この読み込
んだ模擬プロセスデータより、入出力手段14に表示さ
れている表示画面の更新を行う(ステップS2)。そし
て、選択肢データ保存手段20に保存されている選択肢
データより、現在のプロセス状態が直長の指示を必要と
する運転状態であるかどうかを判定する(ステップS
3)。ここで、直長の指示が必要と判定された場合に
は、保存されている選択肢データをもとに、操作データ
を選択するための対話画面を作成し、入出力手段14に
表示する(ステップS4)。図10に、図8に示す選択
肢データを基に作成した対話画面の一例を示す。図10
に示すように、対話画面には直長の指示すべき内容が表
示され、直長はこの対話画面から指示内容を選択するこ
とができる。そして、直長の回答が入出力手段14から
入力されると、その入力結果を伝送処理手段8を介して
プロセス模擬計算手段1へ送信する(ステップS5)。
そして、その後は途中で一時的に処理を停止(遅延)さ
せ(ステップS6)、再びステップS1へ戻り、処理は
一定周期で繰り返し行われる。
【0041】これより、計算処理手段3は、直長の入力
結果を受信し、対応する操作データを選択肢スケジュー
ルデータ保存手段21から取り出して模擬計算を進め
る。この模擬計算の結果は管理用計算手段7に送られ、
データ表示処理手段13を介して入出力手段14に図1
1に示すような模擬計算結果を示す画面で表示される。
図11の横軸は時間、縦軸は圧力や温度等のプロセス値
を示す。このようなトレンド画面を表示し、プロセス状
態を判断することによって、直長の判断が適切か否かを
確認することが可能である。
【0042】このように、直長の選択に対応して模擬運
転を行い、その結果を表示するため、結果的に直長の選
択が適切であるかどうかを判断することができ、直長の
訓練を効率的に行うことができる。
【0043】図12は、本発明の第5の実施の形態に係
る運転訓練支援システムの概略構成図であり、複数の施
設からなるプラントの各施設ごとに運転訓練支援装置を
設けた構成となっている。なお、他施設のプロセス動作
を模擬するプロセス模擬計算手段1a、他施設の運転操
作を行う運転操作手段6a、他施設全体の運転を統括管
理する管理用計算手段7aを設けた点の他は、図1に示
す第1の実施の形態と同様であり、図1と同一部分には
同一符号を付してその説明を省略する。管理用計算手段
7,7a、プロセス模擬計算手段1,1aは、それぞれ
互いにデータを送受信できる構成となっている。
【0044】このように、データ伝送処理手段2,2a
が互いにデータを送受信できることにより、各々の計算
処理手段3,3aでプロセス動作の模擬計算を行った結
果、他施設に影響が及ぶようなデータについて、例えば
互いの施設間で溶液の移送を行う場合の、移送する溶液
の量や組成のデータ等について、互いに送受信すること
ができる。また、伝送処理手段8,8aが互いにデータ
を送受信できることにより、他の施設に影響が及ぶよう
な作業をする場合に、その作業内容を他施設の管理用計
算手段に送信することができる。
【0045】そのため、複数の施設間で相互に影響が及
ぶような場合にも、互いに他の施設の情報を得ながらプ
ラントの運転を模擬することができる。これより、複数
施設間での直長の連携作業を訓練することができる。
【0046】なお、本実施の形態では、2つの施設の場
合について述べたが、3つ以上の場合でも同様に実施す
ることが可能となる。
【0047】図13は、本発明の第6の実施の形態に係
る運転訓練支援システムの概略構成図である。なお、運
転操作手段6をプロセス模擬計算手段1内に設けデータ
伝送処理手段2をなくした点、他施設のプロセス模擬計
算手段1aの代わりに同等の機能を備えた他施設模擬計
算処理手段22をプロセス模擬計算手段1内に設けた
点、他施設の管理用計算手段7aの代わりに同等の機能
を備えた他施設管理計算処理手段23を管理用計算手段
7内に設けた点、他施設模擬計算処理手段22の操作内
容をあらかじめ決めて保存しておく他施設スケジュール
データ保存手段24、他施設の直長の指示内容をあらか
じめ決めて保存しておくシナリオデータ保存手段25を
新たに設けた点の他は、図12に示す第5の実施の形態
と同様であり、図12と同一部分には同一符号を付して
その説明を省略する。
【0048】シナリオデータ保存手段25には、図14
に示すように、模擬運転の過程で生じる自施設から他施
設の直長に対する依頼や問合せ、それに対する回答、及
び他施設の直長からの依頼や問合せ等、標準的なものを
シナリオデータとして保存しておく。そのために、初期
データ保存手段5に保存されている初期データについて
それぞれ模擬計算を行い、あらかじめ想定できるシナリ
オデータをそれぞれの運転状態に対応させて保存してお
く。
【0049】また、他施設スケジュールデータ保存手段
24には、図5と同様に、他施設の運転操作の標準的な
操作手順を他施設スケジュールデータとして保存してお
く。他施設模擬計算処理手段22は、この操作手順に基
づいて模擬計算を行う。
【0050】データ表示処理手段13の処理の流れは、
図15(a)のフローチャートに示すように、ステップ
S13,ステップS14の他は図9に示す処理と同様で
あるので、説明を省略する。すなわち、読み込んだ模擬
プロセスデータについて、シナリオデータ保存手段25
に保存されているシナリオデータより、現在のプロセス
状態が直長への依頼や問合せの生じるような運転状態で
あるを判定する(ステップS13)。そのような運転状
態であると判定された場合には、保存されているシナリ
オデータをもとに、図16に示すような直長へ問合せを
するための対話画面を作成し、入出力手段14に表示す
る(ステップS14)。直長による回答は計算処理手段
3に送信され、これより、計算処理手段3は、直長の入
力結果を受信し、模擬計算を進める。
【0051】ここで、計算処理手段3の処理の流れを図
15(b)のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、現在時刻tを0にセットする(ステップS2
1)。模擬計算入出力手段4より指定された初期データ
を、初期データ保存手段5から読み込む(ステップS2
2)。この初期データに基づいて、計算処理手段3にて
プロセス動作の模擬計算を行い(ステップS23)、現
在時刻をΔt進める(ステップS24)。次に、管理用
計算手段7から受信した直長の回答を取り込み(ステッ
プS25)、この回答結果とスケジュールデータ保存手
段16のスケジュールデータより、現在のプロセス状態
がスケジュールデータを読み込む状態であるかどうかを
判定する(ステップS26)。読み込むべきだと判定さ
れると、スケジュールデータを読み込み(ステップS2
7)、一時的に処理を停止(遅延)させ(ステップS2
8)、その後再びステップS23へ戻る。ステップS2
3では、前回読み込んだスケジュールデータを基に、再
び模擬計算が行われる。これにより、計算処理手段3
は、直長による判断と、その判断結果に基づいて模擬計
算を継続することができる。
【0052】すなわち、自施設内に他施設のプロセス模
擬計算手段や他施設の管理用計算手段と同等の機能を備
えることにより、複数の施設毎に計算機を設けることな
く、また他施設の直長の存在を必要とせず、それらが実
在する状態と同様にして、模擬運転を行うことだでき
る。
【0053】このように、複数の施設からなるプラント
の場合、複数施設間での直長の連携作業を効率的に訓練
することができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の運転訓練
支援装置においては、施設全体の運転を統括管理する直
長の業務訓練を容易に、また効率的に実施することがで
きる。さらに、複数施設間での直長の連携作業を実際の
プラントと同等の運転状態で訓練できるので、効果的な
訓練を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る運転訓練支援装
置の構成図
【図2】本発明の第1の実施形態におけるプロセス状態
の表示画面
【図3】本発明の第1の実施形態における承認画面例
【図4】本発明の第2の実施形態に係る運転訓練支援装
置の構成図
【図5】本発明の第2の実施形態におけるスケジュール
データを示す図
【図6】本発明の第3の実施形態に係る運転訓練支援装
置の構成図
【図7】本発明の第4の実施形態に係る運転訓練支援装
置の構成図
【図8】本発明の第4の実施形態における選択肢データ
を示す図
【図9】本発明の第4の実施形態におけるデータ表示処
理のフロー図
【図10】本発明の第4の実施形態における対話画面例
【図11】本発明の第4の実施形態における直長の選択
が適切か否かを示す画面
【図12】本発明の第5の実施形態に係る運転訓練支援
装置の構成図
【図13】本発明の第6の実施形態に係る運転訓練支援
装置の構成図
【図14】本発明の第6の実施形態におけるシナリオデ
ータを示す図
【図15】(a)本発明の第6の実施形態におけるデー
タ表示処理のフロー図、(b)本発明の第6の実施形態
における計算処理のフロー図
【図16】本発明の第6の実施形態における対話画面例
【符号の説明】
1,1a…プロセス模擬計算手段、2,2a…データ伝
送処理手段、3,3a…計算処理手段、4,4a…模擬
計算入出力手段、5,5a…初期データ保存手段、6,
6a…運転操作手段、7,7a…管理用計算手段、8,
8a…伝送処理手段、9,9a…承認処理手段、10,
10a…操作事前承認処理手段、11,11a…運転記
録承認処理手段、12,12a…データ保存手段、1
3,13a…データ表示処理手段、14,14a…入出
力手段、16…スケジュールデータ保存手段、19…時
間制御手段、20…選択肢データ保存手段、21…選択
肢スケジュールデータ保存手段、22…他施設模擬計算
処理手段、23…他施設管理計算処理手段、24…他施
設スケジュールデータ保存手段、25…シナリオデータ
保存手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 啓予 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 Fターム(参考) 5B049 BB07 BB21 CC21 EE41

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラントの運転操作の訓練を行う運転訓
    練支援装置において、プラントのプロセス動作を模擬す
    るプロセス模擬計算手段と、このプロセス模擬計算手段
    により模擬されたプロセス動作に基づいて運転操作を行
    う運転操作手段と、この運転操作手段で行われた運転操
    作を受けて施設全体の運転を統括管理する管理用計算手
    段とを設け、前記管理用計算手段は、前記運転操作手段
    とデータの送受信を行う伝送処理手段と、この伝送処理
    手段により受信したデータを保存するデータ保存手段
    と、このデータ保存手段に保存されたデータから表示画
    面を作成するデータ表示処理手段と、このデータ表示処
    理手段により作成された表示画面を表示する入出力手段
    と、前記データ保存手段に保存されたデータに基づき運
    転管理者の承認が必要な場合に承認を促すための承認画
    面を作成し前記データ表示処理手段を介して前記入出力
    手段に表示するとともに、前記入出力手段から入力され
    る前記運転管理者の承認結果を前記伝送処理手段を介し
    て前記運転操作手段へ送信する承認処理手段とにより構
    成されることを特徴とする運転訓練支援装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の運転訓練支援装置におい
    て、上記運転操作手段の運転操作の内容をあらかじめ決
    めて保存しておくスケジュールデータ保存手段を設け、
    前記運転操作手段は前記スケジュールデータ保存手段で
    決められた操作内容に基づいて運転操作を行うことを特
    徴とする運転訓練支援装置。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし2記載の運転訓練支援装
    置において、上記プロセス模擬計算手段にプロセス動作
    の模擬速度を制御する時間制御手段を設けたことを特徴
    とする運転訓練支援装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし2記載の運転訓練支援装
    置において、運転管理者から運転員に対する指示をあら
    かじめ決めて保存しておく選択肢データ保存手段と、前
    記選択肢データ保存手段に保存してある各選択肢データ
    に対応してあらかじめ決めた運転操作の内容を保存して
    おく選択肢スケジュールデータ保存手段とを設けたこと
    を特徴とする運転訓練支援装置。
  5. 【請求項5】 プラントの運転操作の訓練を行う運転訓
    練支援システムにおいて、プラントのプロセス動作を模
    擬するプロセス模擬計算手段と、このプロセス模擬計算
    手段により模擬されたプロセス動作に基づいて運転操作
    を行う運転操作手段と、この運転操作手段の運転操作を
    受けて施設全体の運転を統括管理する管理用計算手段と
    を備えた運転訓練支援装置を複数の施設から成るプラン
    トの各施設毎に設け、前記各管理用計算手段毎に設けら
    れた伝送処理手段と前記各プロセス模擬計算手段毎に設
    けられたデータ伝送処理手段とが、互いにデータを送受
    信できる構成としたことを特徴とする運連訓練支援シス
    テム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の運転訓練支援システムに
    おいて、1つの施設の上記運転訓練支援装置に、他施設
    の上記管理用計算手段と同等の機能を備えた他施設管理
    計算処理手段と、前記他施設の運転管理者の操作内容を
    あらかじめ決めて保存しておくシナリオデータ保存手段
    と、前記他施設のプロセス模擬計算手段と同等の機能を
    備えた他施設模擬計算処理手段と、前記他施設の運転操
    作の内容をあらかじめ決めて保存しておく他施設スケジ
    ュールデータ保存手段とを設けたことを特徴とする運転
    訓練支援システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014206589A (ja) * 2013-04-11 2014-10-30 株式会社東芝 運転訓練シミュレータシステムおよび運転訓練シミュレーション方法

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