JP3672758B2 - デバッグ支援装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、シーケンサ周辺装置上のプログラムをデバッグする際に、シーケンサの各ユニットが揃わない状態でも、デバッグを可能にするデバッグ支援装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図12から図14を用いて従来例を説明する。図12は従来のシーケンサ周辺装置上で動作するプログラムをデバッグするときの機器構成のブロック図、図13は従来のデバッグ手順を示すフローチャートである。図12において、1は後述のデバッグ対象プログラム6zが動作するシーケンサ周辺装置、2はCRT、3はキーボード、4はシーケンサ、4aはシーケンサ4のCPUユニット、4bはシーケンサ4のネットワークユニット、4cはシーケンサ4のメモリ、4dはシーケンサ4で動作するシーケンスプログラム、5はCPU、6はメモリ、6zはデバッグの対象となるデバッグ対象プログラム、7aはCRT2とのCRT用インターフェース、7bはキーボード3とのキーボード用インターフェース、7cはシーケンサ4とのインタフェースであるネットワーク用インタフェースである。
シーケンサ4は通常、電源ユニット(特に図示せず)、CPUユニット、各種の機能ユニット等の複数のユニットを組み合わせて使用する。図12のシーケンサ4では、CPUユニット4aとネットワーク機能を有するネットワークユニット4bを組み合わせている。
【0003】
次に、図13のフローチャートに基づいて、従来のシーケンサ周辺装置上のプログラムのデバッグ手順を説明する。まず、ステップS5101において、デバッグの環境を整えることからスタートする。ステップS5102において、シーケンサ周辺装置1の接続対象となるシーケンサ4のCPUユニット4a(以下、対象CPUユニット)を用意する。ステップS5103において、対象CPUユニット4aが用意できなければ、ステップS5104において、対象CPUユニット4aと互換可能なCPUユニット(以下、互換CPUユニット)を用意する。ステップS5105において、互換CPUユニットも用意できなければ、ステップS5106において、デバッグ作業を中断する。
【0004】
ステップS5103で対象CPUユニット4aが用意できたか、またはステップS5105において互換CPUユニットが用意できた場合、ステップS5107において、シーケンサ周辺装置1とネットワーク接続するためのシーケンサ4のネットワークユニット4bを用意する。ステップS5108において、ネットワークユニット4bが用意できなければ、ステップS5106において、デバッグ作業を中断する。ネットワークユニット4bが用意できた場合、ステップS5109において、シーケンサ周辺装置1とシーケンサ4を接続する。ステップS5110において、シーケンサ4を起動してシーケンスプログラム4dを実行する。
【0005】
ステップS5111において、シーケンサ周辺装置1のキーボード3から入力される起動コマンドに従ってデバッグ対象プログラム6zを実行する。ステップS5112において、デバッグ対象プログラム6zが、シーケンサ4で動作しているシーケンスプログラム4dとデータの送受信をして、正しく動作した場合、ステップS5114において、デバッグ作業を終了する。デバッグ対象プログラム6zがデータの送受信ができなかったり、送受信したデータに誤りがあるなど、正しく動作しなかった場合、ステップS5113において、キーボード3から入力される停止コマンドによりデバッグ対象プログラム6zを停止し、デバッグ対象プログラム6zの修正作業に移り修正後、ステップS5111へ戻って動作確認の作業を繰り返す。
【0006】
図14は図12と同じく従来のシーケンサ周辺装置上で動作するプログラムをデバッグするときの機器構成のブロック図を示すが、ここではとりわけシーケンサ周辺装置とネットワークユニットとの通信部分のプログラムをデバッグするときの機器構成を示す。図において、19は通信回線を行き交う伝文を解読する専用の解読装置(以下、伝文解析装置)である。
【0007】
従来は、通信回線にデバッグ専用機材である伝文解析装置19を設置後、デバッグ対象プログラム6zとシーケンスプログラム4dを起動して、伝文解析装置19で送受信される伝文をモニタし確認しながら、デバッグを行っていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のシーケンサ周辺装置上で動作するプログラムをデバッグするときのデバッグ手順では、必要となるシーケンサのすべてのユニット、すなわち上記例ではシーケンサ周辺装置に接続するシーケンサのCPUユニットとネットワークユニット、が揃わなければ、デバッグ作業を行うことができなかった。また、互換CPUユニットを用いる場合、おおまかな動作の確認はできるが、対象CPUユニットとの違い、例えば、使用可能なデバイス点数の違いにより、対象CPUユニットを用いたときとは動作が異なることがあり、精度の高いデバッグができなかった。また、デバッグの対象となるシステムの構成が変わるたびに、CPUユニットやネットワークユニットを用意しなければならないので手間がかかった。
【0009】
また、伝文解析装置を用いた構成のものの場合には、伝文解析装置を用意、設置する手間があった。また、伝文解析装置を設置する場合、シーケンサ周辺装置やシーケンサを一旦停止する必要があるため、デバッグ中の伝文解析装置の設置/脱着は不可能であった。
【0010】
また、従来のデバッグ手順では、シーケンサ周辺装置に接続するシーケンサとシーケンサ周辺装置が必要なため、両方の装置が揃わないとデバッグ作業を行うことができなかった。
【0011】
本発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、シーケンサとネットワークで接続された装置(以下、シーケンサ周辺装置)で動作するプログラムのデバッグにおいて、シーケンサをパーソナルコンピュータ(以下、パソコン)でエミュレートし、シーケンサの各ユニットをパソコン上で選択することで、様々なシステム構成のシーケンサをエミュレートしてデバックを行うことができるようにしたデバッグ支援装置を得ることを目的としている。
【0012】
また本発明は、シーケンサ周辺装置からパソコンに送信された伝文及びその回答伝文をパソコン上でモニタすることにより、シーケンサ周辺装置上のアプリケーションにおける通信プログラムのデバッグを可能としたデバッグ支援装置を得ることを目的としている。
【0013】
また本発明は、シーケンサ周辺装置で動作するプログラムとシーケンサのエミュレートを1台のパソコンで実現できるようにしたデバッグ支援装置を得ることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的に鑑み、この発明は、シーケンサとネットワークで接続されたシーケンサ周辺装置で動作するプログラムのデバッグを支援するデバッグ支援装置であって、デバッグ対象プログラムを内蔵したシーケンサ周辺装置にシーケンサをエミュレートするシーケンスプログラムを内蔵したパーソナルコンピュータを接続し、パーソナルコンピュータがパーソナルコンピュータ上で選択されたシーケンサのCPUユニット名および経由するネットワークユニット名に従ったシステム構成のシーケンサをエミュレートすることを特徴とするデバッグ支援装置にある。
【0015】
またこの発明は、さらにシーケンサ周辺装置からパーソナルコンピュータに送信された伝文及びその回答伝文をパーソナルコンピュータ上でモニタすることにより、シーケンサ周辺装置上のアプリケーションにおける通信プログラムのデバッグを可能としたことを特徴とするデバッグ支援装置にある。
【0016】
またこの発明は、シーケンサとネットワークで接続されたシーケンサ周辺装置で動作するプログラムのデバッグを支援するデバッグ支援装置であって、シーケンスプログラムを内蔵しシーケンサをエミュレートすると共にデバッグ対象プログラムも内蔵し、入力選択されたシーケンサのCPUユニット名および経由するネットワークユニット名に従ったシステム構成のシーケンサをエミュレートする1台のパーソナルコンピュータからなることを特徴とするデバッグ支援装置にある。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1から図6を用いて、この発明の一実施の形態によるデバッグ支援装置を説明する。図1はこの実施の形態によるデバッグ支援装置の構成を示すブロック図、図2はデバッグ支援装置を用いたときのデバッグ手順を示すフローチャート、図3はパソコンでエミュレートするシーケンサのCPUユニット名とネットワークユニット名を設定する仮想シーケンサ設定手段を示すフローチャート、図4はCPUユニット名とネットワークユニット名を入力するための画面、図5はシーケンサで動作するシーケンスプログラムをパソコン上で疑似動作するためのシミュレーション手段を示すフローチャート、図6はシーケンサ周辺装置とのデータ通信を行うデータ通信手段を示すフローチャートである。図において、従来例と同一符号は同一または相当部分を示す。
【0021】
図1において、11はシーケンサをエミュレートするパソコン、12はCRT、13はキーボード、15はCPU、16はメモリ、16aはシーケンスプログラムを疑似動作するシミュレーション手段、16bはシーケンサ周辺装置とデータ通信するデータ通信手段、16cはエミュレートするシーケンサのCPUユニット名とネットワークユニット名を入力する仮想シーケンサ設定手段、16dはシーケンスプログラムをシミュレーションした状態を保存する領域(以下、シミュレーション領域)、17aはCRT12とのCRT用インターフェース、17bはキーボード13とのキーボード用インターフェース、17cはシーケンサ周辺装置1とのネットワーク用インタフェース、18は補助記憶装置、18aはシーケンスプログラム、18bは前記仮想シーケンサ設定手段16cで設定したCPUユニット名とネットワークユニット名を保存する仮想シーケンサ設定ファイルである。なお、デバッグ支援装置は図1に示され全てのものから構成されます。
【0022】
次に、図2のフローチャートに基づいて本発明によるデバッグ支援装置を用いたときのデバッグ手順について説明する。まず、ステップS201において、デバッグの環境を整えることからスタートする。ステップS202において、シーケンサ周辺装置1とパソコン11を接続する。ステップS203において、仮想シーケンサ設定手段16cを用いて、エミュレートするシーケンサのCPUユニット名、ネットワークユニット名を入力する。ステップS204において、シミュレーション手段16aとデータ通信手段16bを起動して、シーケンスプログラム18a(図12および13の従来のシーケンスプログラム4dに同じ)をパソコン11上で疑似動作してエミュレートを開始する。
後述するように、図3のようにネットワークユニット名を入力すると、その情報は仮想シーケンサ設定ファイル18bに保持される。図6に示すように、データ通信手段16bは、仮想シーケンサ設定ファイル18bからネットワークユニット名を読み出し、それに対応した伝文解析を行うことでネットワークの擬似動作を行う。エミュレートの具体例は後述する。
【0023】
ステップS205におて、シーケンサ周辺装置1のキーボード3から入力される起動コマンドに従ってデバッグ対象プログラム6zを実行する。ステップS206において、デバッグ対象プログラム6zが、シーケンサをエミュレートしているパソコン11とデータを送受信して、正しく動作した場合、ステップS208において、デバッグ作業を終了する。デバッグ対象プログラム6zがデータの送受信ができなかったり、送受信したデータに誤りがあるなど、正しく動作しなかった場合、ステップS207において、キーボード3から入力される停止コマンドによりデバッグ対象プログラム6zを停止し、デバッグ対象プログラム6zを修正後、ステップS205へ戻って動作確認の作業を繰り返す。
【0024】
次に、図3のフローチャートに基づいて仮想シーケンサ設定手段16cについて説明する。まず、ステップS301において、デバッグ作業者がキーボード13より入力する起動コマンドにより、メモリ16に展開されている仮想シーケンサ設定手段16cがスタートする。この手段は、ステップS302において、CRT12に図4のようなCPUユニット名とネットワークユニット名(周辺装置との接続方法)を入力する画面を表示する。図4の画面は、CPUユニット形名の一覧と、周辺装置との接続方法の一覧のデータが表示可能であり、作業者はキーボード13を用いて、エミュレートするシステムのCPUユニット形名と周辺装置との接続方法を一覧から選択する。
CPUとネットワークのユニット名がデバッグ作業者により入力された後、ステップS303において、キャンセルボタンが押された場合、ステップS311へ飛んで、仮想シーケンサ設定手段16cを終了する。OKボタンが押された場合、ステップS304において、入力データのチェックをする。すなわち正しくCPUユニット名とネットワークユニット名が選択されているか否かをチェックする。入力データが正しくない場合、すなわちCPUユニット名やネットワークユニット名が選択されていない場合は、ステップS305において、エラーメッセージを表示した後、ステップS302へ戻って処理を繰り返す。入力データが正しい場合、ステップS306において、入力されたCPUユニット名(図4のA3U等)とネットワークユニット名(図4のC24,E71等)を補助記憶装置18の仮想シーケンサ設定ファイル18bに保存する。
【0025】
疑似動作するCPUユニット名が設定されたので、ステップS307において、メモリ16に展開されているシミュレーション手段16aを起動する。ステップS308において、キーボード13から終了コマンドが入力されたかチェックし、入力されていない場合、ステップS309において、一定時間待機した後、ステップS308へ戻って終了コマンドのチェックを繰り返す。終了コマンドが入力された場合、ステップS310において、シミュレーション手段16aを終了して、ステップS311において、仮想シーケンサ設定手段16cを終了する。
【0026】
次に、図5のフローチャートに基づいてシミュレーション手段16aについて説明する。まず、ステップS501において、仮想シーケンサ設定手段16cが、メモリ16に展開されているシミュレーション手段16aを起動する。この手段は、ステップS502において、仮想シーケンサ設定ファイル18bからCPUユニット名を読み出す。ステップS503において、補助記憶装置18にあるシーケンスプログラム18aを読み出す。ステップS504において、シーケンスプログラムをシミュレーションした状態を保存する領域であるシミュレーション領域16dをメモリ16上に確保し、ステップS505において、シミュレーション領域16dを初期化する。ステップS506において、シーケンサ周辺装置1とのデータ通信を行うデータ通信手段16bを起動する。
【0027】
ステップS507において、シミュレーション領域16dを読み出し、これをシミュレーションの初期状態とする。ステップS508において、CPUユニット名の仕様に対応したシーケンスプログラム18aのシミュレーションを実行する。つまり、ステップS503において、補助記憶装置18のシーケンスプログラム18aを読み出しているので、そのプログラム内の命令を解析することでシミュレーションが可能になる。例えば、デバイスDからデバイスWへのデータ転送命令であれば、シミュレーション領域16d内のデバイスD相当アドレスからデバイスW相当アドレスへデータを転送(コピー)してシミュレーションを実現する。
ステップS509において、シミュレーションの結果をシミュレーション領域16dへ保存する。すなわち、デバイスD相当アドレスからデバイスW相当アドレスへデータをコピーするというシミュレーションを実行した結果をシミュレーション領域16dへ保存する。
図3のステップS308において、仮想シーケンサ設定手段16cは終了コマンド待ちになっている。仮想シーケンサ設定手段16cを終了するには、作業者がキーボード13から終了コマンドを入力する必要がある。終了コマンドが入力されると、ステップS310においてシミュレーション手段16aへ終了要求を発生する。この要求をステップS510で受けることになる。
ステップS510において、仮想シーケンサ設定手段16cから終了の要求が来ているかチェックし、要求が来ていない場合、ステップS507へ戻って、シミュレーションを繰り返す。終了の要求が有る場合、ステップS511において、データ通信手段16bを終了し、ステップS512において、シミュレーション領域16dを解放後、ステップS513において、シミュレーション手段16aを終了する。
【0028】
次に、図6のフローチャートに基づいてデータ通信手段16bについて説明する。図5のシミュレーション手段16aとデータ通信手段16bの起動/終了の関係は、図3に示すように、シミュレーション手段16aが起動し、次にこのシミュレーション手段16aがデータ通信手段16bを起動し、次にシミュレーション手段16aがデータ通信手段16bを終了させ、最後にシミュレーション手段16aが終了する。エミュレート時にはシミュレーション手段16aとデータ通信手段16bが同時に動作する(例えばウィンドウズ上でワードとエクセルが同時に動作するように)。
まず、ステップS601において、シミュレーション手段16aが、メモリ16に展開されているデータ通信手段16bを起動する。この手段は、ステップS602において、仮想シーケンサ設定ファイル18bからネットワークユニット名を読み出す。
【0029】
ステップS603において、シーケンサ周辺装置1のデバッグ対象プログラム6zからの伝文を受信したかチェックする。伝文を受信していなければ、ステップS604において、シミュレーション手段16aからの終了要求が有るかチェックし、有ればステップS614でデータ通信処理16bを終了する。終了要求がなければ、ステップS605において、一定時間待機後、ステップS603に戻って、伝文受信のチェックをする。ステップS603において、伝文を受信した場合、ステップS606において、ネットワークユニットに対応した伝文解析を行う。伝文解析はネットワークの通信プロトコルによって伝文の形式が異なるために必要な処理である。
【0030】
ステップS607において、伝文内容が読み出し要求であった場合、ステップS611において、シミュレーション領域16dを読み出す。読み出したデータは、ステップS612において、ネットワークユニットに対応した回答伝文を作成し、ステップS613において、シーケンサ周辺装置1のデバッグ対象プログラム6zへ送信する。回答伝文は例えば「通信先アドレス+結果+回答内容」という構成で作成する。通信先アドレスはどの装置/機器に対する回答であるかということを示す4桁の値、結果は要求に対する実行結果をOK/NGで示す2桁の文字、回答内容は回答となるデータを示す8桁の値である。例えば、通信先アドレス0001のシーケンサ周辺装置へシミュレーション領域16dから読み出したデータ123を回答するときには、0001OK00000123という伝文を作成して送信する。何らかの異常でシミュレーション領域16dの読み出しに失敗したときには0001NG00000000という伝文を送信する。
ステップS607において、伝文内容が読み出し要求でない場合、ステップS608において、書き込み要求かをチェックする。書き込み要求であった場合、ステップS609において、シミュレーション領域16dに受信したデータを書き込み、ステップS612へ戻る。書き込み要求の場合、回答伝文「通信先アドレス+結果+回答内容」の内容は常に0で、シミュレーション領域16dへの書き込みのOK/NGを結果のところに設定して伝文を作成する。書き込みOKの場合、0001KO00000000となる。
ステップS608において、伝文内容が書き込み要求でない場合、ステップS610において、ネットワークユニットに対応したエラー用の回答伝文を作成し、ステップ613へ戻る。ステップS613において、伝文を送信後、ステップS603へ戻って、処理を繰り返す。
【0031】
エミュレーションの具体例としては、例えば、図7(従来)および図8(本発明)に示すようなタンクの水量を調御するシステムを考える。シーケンスプログラム4dは、タンクヘそぞく水量とタンクから排出する水量を制御して、タンク内の水量を管理するプログラムである。タンクの水量値はシーケンサ4のメモリ4c上に保持されていて、タンクヘ水をそそぐ時はその値(以下、水量値)に増量分を加算して保持し、タンクから水を排水するときは減算して保持する。本例ではシーケンスプログラム4dを実行すると水量値が10→20→25と変わるものとする(水量値の実化に合わせてタンクの水量も変化する)。
【0032】
デバッグ対象プログラム6zは、シーケンサ4のメモリ4c上に保持されている水量値を、通信回線を介してシーケンサ周辺装置にあたるパソコン1のメモリ6上に読み出し、その値をCRT2に表示するプログラムである。ただし、このプログラムはデバッグ対象プログラムという名称が示す通り、デバッグの対象となっているプログラム、すなわち、今からその動作を確認しようとしているプログラムである。
【0033】
従来は、シーケンサ4の各ユニットとタンクを用意した後、パソコン1とPLC4を接続してデバック対象プログラム6zのデバッグを行わなければならなかった(図7および図12参照)。本発明でのデバッグとは、メモリ4c上の水量値が10→20→25と変化するのに合わせて、CRT2上の表示も同様に変化することを確認する作業である。デバッグが完了すれば、プログラムは完成し、タンクの水量をパソコン1でモニタすることが可能になる。
【0034】
本発明ではシーケンサ4をパソコン11でエミュレートしシーケンサ4とタンクを用意することなく、デバッグ対象プログラム6zのデバッグ作業を可能にするものである(図8および図1参照)。
【0035】
タンクの水量を制御するシステムを用いて、エミュレートの具体例を以下に示す。シミュレーション手段16aはシーケンスプログラム4dをパソコン11上で疑似動作(シミュレーション)する手段である。したがって、シミュレーション手段16aを用いてシーケンスプログラム4dを動作させると、シーケンサ4で動作させた時と同じように水量値が10→20→25と変化し、その値はシミュレーション領域16dに保持される。すなわち、シミュレーション手段16aはシーケンスプログラム4dの命令を解析してシミュレーションし、その結果をシミュレーション領域16dに保存するので、シーケンサ4のエミュレートが可能になる。
【0036】
デバッグ対象プログラム6zは、シミュレーション領域16dから水量値を、通信回線とデータ通信手段16bを介して読み出し、その値をCRT12に表示する。プログラムに誤りがあれば、水量値は正常に表示されないので、プログラムを修正し、再度デバッグ作業を行う。これを繰り返してプログラムを完成させる(図2参照)。
【0037】
このように、本発明によれば、シーケンサ4のユニットをパソコン11上で選択することによりシーケンサ設定の動作をパソコン11で忠実にエミュレートするため、デバッグ対象プログラム6zを、実際のシステムの場合とエミュレートのシステムの場合で変更する必要がなく、効率良くデバッグを行うことができる。また、PLCの各ユニットを用意する必要がないことも当然ながらメリットである。
【0038】
実施の形態2.
図9を用いてこの発明の別の実施の形態によるデバッグ支援装置を説明する。図9はこの実施の形態によるデバッグ支援装置におけるデータ通信手段の動作を示すフローチャート図であり、図6に示すのフローチャートにステップS701、S702の「CRTへ伝文表示」の2ステップを追加し、データ通信手段16bで受信した伝文および送信する伝文をCRT12に表示する処理(伝文表示機能)を追加したものである。図9において、図6と同一番号は同一の処理を示す。なお、伝文表示機能は他の手段と同様に基本的にソフトウェアによりはハードウェア(ここではパソコン、CRT用I/F、CRT)を駆動させることにより構成される。
【0039】
図9を用いて、図6のデータ通信手段に伝文表示機能を加えた動作を説明する。図6と異なるステップについて説明する。ステップS701では、ステップS603で受信した伝文をCRT12に表示する。ステップS702では、ステップS612またはステップS610で作成した回答伝文をCRT12に表示する。
なお、表示の一例を図10に示す。図10では先に説明した回答伝文を例にしている。
【0040】
送受信する伝文をCRT12に表示することにより、どのような伝文を受信して、どうのような回答伝文を送信したかを確認でき、不正な送受信データの発見に役立つことになる。例えば、ステップS610でエラー回答伝文を作成した場合、何故エラー回答となったかは、ステップS701で表示された受信伝文の見れば容易に判断できる。
【0041】
本実施の形態では、ステップS701及びステップS702で伝文をCRTに表示したが、伝文を表示するとともに補助記憶装置のファイルに記録することにより、伝文の履歴を残すことができ、過去に発生した異常な通信の原因追求などを容易に行うことができる。
【0042】
実施の形態3.
図11を用いてこの発明のさらに別の実施の形態によるデバッグ支援装置を説明する。図11はデバッグ支援装置の構成を示すブロック図である。図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示す。この実施の形態では、上記実施の形態におけるシーケンサ周辺装置1(図8ではパソコン1)をパソコン11側に組み込み、1台のパソコン11Xでデバッグ支援装置を構成した。
【0043】
図11において、11Xはシーケンサ周辺装置で動作するプログラムとシーケンサのエミュレートを実施するパソコン、17cXはシーケンサのエミュレート側のネットワーク用インターフェース、7cXはシーケンサ周辺装置で動作するプログラム側のネットワーク用インターフェースである。
【0044】
次に、図2のフローチャートに基づいて、この実施の形態によるデバッグ支援装置を用いた時のデバッグ手順について説明する。この実施の形態では1台のパソコン11Xでデバッグ支援装置を構成しているため、図2のステップS202のようにシーケンサ周辺装置1とパソコン11を接続する必要がなくなった以外は全く同一である。
【0045】
この実施の形態ではシーケンサ周辺装置で動作するプログラムとシーケンサのエミュレートの接続をパソコン内部で実施したが、折り返しケーブルを利用しても同様のことが可能になる。
【0046】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、シーケンサとネットワークで接続されたシーケンサ周辺装置で動作するプログラムのデバッグを支援するデバッグ支援装置であって、デバッグ対象プログラムを内蔵したシーケンサ周辺装置にシーケンサをエミュレートするシーケンスプログラムを内蔵したパーソナルコンピュータを接続し、パーソナルコンピュータがパーソナルコンピュータ上で選択されたシーケンサのCPUユニット名および経由するネットワークユニット名に従ったシステム構成のシーケンサをエミュレートするようにしたので、実際のCPUユニットやネットワークユニットを用意する手間が省け、デバッグ作業時間を短縮する効果がある。
【0047】
また、シーケンサ周辺装置からパソコンに送信された伝文及びその回答伝文をパソコン上でモニタするので、伝文解析装置などを必要とせずに伝文を確認でき、シーケンサ周辺装置上のアプリケーションにおける通信プログラムのデバッグを容易にする効果がある。
【0048】
また、シーケンサ周辺装置で動作するプログラムとシーケンサのエミュレートを1台のパソコンで実現することで、実際のCPUユニットやネットワークユニットを用意する手間が省け、デバッグ作業時間を短縮する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態によるデバッグ支援装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の一実施の形態によるデバッグ支援装置を用いたデバッグ手順を示すフローチャート図である。
【図3】 この発明の一実施の形態によるデバッグ支援装置のパソコンの仮想シーケンサ設定手段の動作を示すフローチャート図である。
【図4】 この発明の一実施の形態によるデバッグ支援装置のパソコンの仮想シーケンサ設定画面の一例を示す図である。
【図5】 この発明の一実施の形態によるデバッグ支援装置のパソコンのシミュレーション手段の動作を示すフローチャート図である。
【図6】 この発明の一実施の形態によるデバッグ支援装置のパソコンのデータ通信手段の動作を示すフローチャート図である。
【図7】 この発明によるエミュレーションの具体例を説明するための従来の場合の図である。
【図8】 この発明によるエミュレーションの具体例を説明するための本発明の場合の図である。
【図9】 この発明の別の実施の形態によるデバッグ支援装置におけるデータ通信手段に伝文表示機能を加えた場合の動作を示すフローチャート図である。
【図10】 回答伝文の表示の一例を示す図である。
【図11】 この発明のさらに別の実施の形態によるデバッグ支援装置の構成を示すブロック図である。
回答伝文をCRT12に表示する。
【図12】 従来のシーケンサ周辺装置上で動作するプログラムをデバッグするときの機器構成を示すブロック図である。
【図13】 従来のデバッグ手順を示すフローチャート図である。
【図14】 伝文解析装置を用いた従来のシーケンサ周辺装置上で動作するプログラムをデバッグするときの機器構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 シーケンサ周辺装置、2,12 CRT、3,13 キーボード、5,15 CPU、6,16 メモリ、6z デバッグ対象プログラム、7a,17aCRT用インターフェース、7b,17b キーボード用インターフェース、7c,17c,7cX,17cX ネットワーク用インターフェース、11,11X パーソナルコンピュータ、16a シミュレーション手段、16b データ通信手段、16c 仮想シーケンサ設定手段、16d シミュレーション領域、18 補助記憶装置、18a シーケンスプログラム、18b 仮想シーケンサ設定ファイル。

Claims (3)

  1. シーケンサとネットワークで接続されたシーケンサ周辺装置で動作するプログラムのデバッグを支援するデバッグ支援装置であって、デバッグ対象プログラムを内蔵したシーケンサ周辺装置にシーケンサをエミュレートするシーケンスプログラムを内蔵したパーソナルコンピュータを接続し、パーソナルコンピュータがパーソナルコンピュータ上で選択されたシーケンサのCPUユニット名および経由するネットワークユニット名に従ったシステム構成のシーケンサをエミュレートすることを特徴とするデバッグ支援装置。
  2. シーケンサ周辺装置からパーソナルコンピュータに送信された伝文及びその回答伝文をパーソナルコンピュータ上でモニタすることにより、シーケンサ周辺装置上のアプリケーションにおける通信プログラムのデバッグを可能としたことを特徴とする請求項1に記載のデバッグ支援装置。
  3. シーケンサとネットワークで接続されたシーケンサ周辺装置で動作するプログラムのデバッグを支援するデバッグ支援装置であって、シーケンスプログラムを内蔵しシーケンサをエミュレートすると共にデバッグ対象プログラムも内蔵し、入力選択されたシーケンサのCPUユニット名および経由するネットワークユニット名に従ったシステム構成のシーケンサをエミュレートする1台のパーソナルコンピュータからなることを特徴とするデバッグ支援装置。
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