JP2915640B2 - タスク間インタフェ−ステストシステム - Google Patents

タスク間インタフェ−ステストシステム

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JP2915640B2
JP2915640B2 JP3213882A JP21388291A JP2915640B2 JP 2915640 B2 JP2915640 B2 JP 2915640B2 JP 3213882 A JP3213882 A JP 3213882A JP 21388291 A JP21388291 A JP 21388291A JP 2915640 B2 JP2915640 B2 JP 2915640B2
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伊平 梶谷
雅孝 赤木
久司 松村
浩 関野
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチタスクシステム
におけるタスク間通信のテストシステムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の方式では、タスクが擬似的に動作
するようなドライバタスクやスタブタスクを作成し、こ
れらのドライバタスクおよびスタブタスクによってテス
ト環境の設定およびタスク間インタフェ−スのテストを
行っている。
【0003】これに関するものに、特開平2−2572
27号公報に記載のプログラムの単体テストの支援シス
テムがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、タスク間インタフェ−スのテストを行う場合、その
インタフェ−スに着目したドライバタスクおよびスタブ
タスクを作成する。作成したドライバタスクおよびスタ
ブタスクによってテスト環境の設定およびタスク間イン
タフェ−スのテストを行っている。
【0005】そのためテスト毎にドライバタスクおよび
スタブタスクの作成が必要不可欠となり、ドライバタス
クおよびスタブタスクの作成中にミスが発生する場合が
ある。
【0006】また、被テストタスクと被テストタスクと
の間でタスク間インタフェ−スの確認を行うための、複
数のタスクを接続したテストを行うことは非常に困難で
あり、実際の実時間テストを行うことができない。
【0007】本発明の目的は、ドライバタスクおよびス
タブタスクの作成を不必要にし、また、被テストタスク
と被テストタスクの間でタスク間インタフェ−スのテス
トを容易に行えるテストシステムを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、複数のタスクのタスク間のインタフェ−ステストを
行うテストタスク実行手段と、一つのタスクが他のタス
クに送信するメッセ−ジをテストタスク実行手段に振り
替える振り替え手段とを有し、上記テストタスク実行手
段は、メッセ−ジの内容が正しいか異常かを判断するメ
ッセ−ジ解析部と、解析結果からの異常メッセ−ジを記
録しておく異常メッセ−ジ記録部とを備えることができ
る。
【0009】さらに、上記テストタスク実行手段は、メ
ッセ−ジ解析後にタスクにメッセ−ジを再送するメッセ
−ジ再送信部を備えてもよい。
【0010】上記振り替え手段はタスク間通信を制御す
るタスクスケジュ−ラ内部に有することができる。ま
た、特定のメッセ−ジのみを振り替えるようにするメッ
セ−ジ振り替えモ−ド記憶部をさらに有することができ
る。
【0011】さらに、メッセ−ジ振り替えの指示などを
行う入力手段と、異常メッセ−ジの表示やテスト状態の
表示をする表示手段を設けることができる。
【0012】
【作用】振り替え手段において、一つのタスクが他のタ
スクに送信するメッセ−ジをテストタスク実行手段に振
り替える。テストタスク実行手段は、受け取ったメッセ
−ジをメッセ−ジ解析部で、解析しメッセ−ジ内容が正
しいか異常かを判定する。メッセ−ジ内容が正しくない
場合はメッセ−ジ内容の異常の記録を異常メッセ−ジ記
録部において記録する。メッセ−ジ内容が正しい場合
は、メッセ−ジ再送信部からタスクにメッセ−ジを再送
する。
【0013】
【実施例】本発明の実施例について図面を用いて説明す
る。
【0014】図1は本発明によるタスク間インタフェ−
ステストシステムの構成を示すブロック図、図2はタス
ク間通信制御部の流れ図、図3はテストタスクの流れ図
を示している。
【0015】図1において、タスク間インタフェ−ステ
ストシステムはタスクスケジュ−ラ101、被テストタ
スク104、被テストタスク106およびテストタスク
108から構成されている。被テストタスク104およ
び被テストタスク106は、複数あるタスクのうちの1
つであり、両者は相互に接続してタスクを処理し、被テ
ストタスク104内部のメッセ−ジ送信部105から被
テストタスク106内部のメッセ−ジ受信部107に1
または2以上のメッセ−ジを送る。それぞれのタスクは
共通のプロセッサにより実行される。また、タスクごと
にプロセッサを持つようなマルチプロセッサ環境で動作
してもよい。ここではテスト対象のタスクを被テストタ
スクといい、実際に解析するタスクをテストタスクとい
う。タスク間で送受信されるそれぞれのメッセ−ジには
管理用のID番号が付されている。タスクスケジュ−ラ
101は、被テストタスク104と被テストタスク10
6との間に接続され、両者の間で送受信するメッセージ
をタスク間通信制御部102により監視し、振り替えテ
ストモ−ドである場合には振り替え対象メッセ−ジをテ
ストタスク108に振り替えている。すなわち、タスク
より送信されたメッセ−ジを強制的に他のタスクへ振り
替える機能をタスクスケジュ−ラに付加している。タス
ク間通信制御部102は、図1では、タスクスケジュ−
ラ101内部に示すが、外部に単体でタスクを振り替え
手段を有したものであればよい。また、メッセ−ジ振り
替えモ−ド記憶部103には、被テストタスク104と
被テストタスク106との間で送受信するメッセージの
うちテストしたいメッセージをあらかじめ登録しておき
記憶している。
【0016】テストタスク108の内部は、メッセ−ジ
振り替えモ−ド指示部109と、メッセ−ジ解析部11
0と、異常メッセ−ジ記録部111と、メッセ−ジ再送
信部112とからなり、テストタスク実行手段を構成し
ている。テストタスク108およびタスクスケジュ−ラ
101を実行するプロセッサは上記被テストタスクと同
一でもよいし、別のプロセッサでもよい。
【0017】テストタスク108の内部において、メッ
セ−ジ振り替えモ−ド指示部109は、タスクスケジュ
−ラ101に対してタスク間通信を強制的に振り替えテ
ストモ−ドにするための指示と、振り替え対象のメッセ
−ジの指示とを送出する。また、タスク間通信を強制的
には振り替えないモ−ドとタスク間通信を強制的に振り
替えるテストモ−ドを動作中に変更することもできる。
振り替え対象のメッセ−ジは、メッセ−ジに付されてい
るID番号により識別する。メッセ−ジ解析部110で
は、タスク間通信制御部102から振り替えられたメッ
セ−ジの内容と、あらかじめ入力しておいた正しいメッ
セ−ジとを比較することによりメッセ−ジの内容が正し
いかを解析し、誤りを検出した場合には、メッセ−ジ内
容に誤りがあったことを通知する。異常メッセ−ジ記録
部111では、メッセ−ジ解析部110からの通知され
た異常メッセ−ジの事象を記録しておく。メッセ−ジ再
送信部112では、タスク間通信制御部102によって
振り替えられたメッセ−ジを被テストタスク106のメ
ッセ−ジ受信部107に再送する。
【0018】また、テストタスク108には、キ−ボ−
ドなどの入力手段113と、異常メッセ−ジを表示した
り、テスト状態を表示したりするディスプレイやプリン
タ−などの表示手段114が接続している。入力手段1
13から振り替えテストモ−ドの指示や、振り替え対象
のメッセ−ジに付されているID番号を指示したり、正
しいメッセ−ジを入力することができる。
【0019】なお、図1において、被テストタスク10
4にはメッセ−ジ送信部105を、被テストタスク10
6にはメッセ−ジ受信部107を示しているが、両方の
被テストタスクに送信部および受信部の両方を備えるこ
とができ、相互の送受信をテストすることもできる。
【0020】つぎに、テストシステムの動作をタスク間
インタフェ−スのテストを行わない場合と行う場合とに
分けて説明する。
【0021】まず、タスク間インタフェ−スのテストを
行わない場合は、タスクスケジューラのタスク間通信制
御部102は、被テストタスク104内のメッセ−ジ送
信部105が送信したメッセ−ジを106のメッセ−ジ
受信部107にそのまま送る。
【0022】タスク間インタフェ−スのテストを行う場
合は、まず、事前に被テストタスク104と被テストタ
スク106との間でやり取りされるメッセ−ジのうち、
テストしたいメッセ−ジに付されているID番号を入力
手段113から入力しておき、メッセ−ジ振り替えモ−
ド指示部109から、メッセ−ジ振り替えモ−ド記憶部
103に記録しておく。また、メッセ−ジ解析部110
に、入力手段113から正しいメッセ−ジを入力してお
く。
【0023】つぎに、オペレ−タが入力手段113から
タスク間通信を強制的に振り替えテストモ−ドに入るこ
とを指示する。指示があるとメッセ−ジ振り替えモ−ド
指示部109が指示を受け付けて、メッセ−ジ振り替え
モ−ド記憶部103を介してタスク間通信制御部102
に対してテストモ−ドに入ることを指示する。このモ−
ドに入った場合、タスク間通信制御部102は、メッセ
−ジ送信部105から送信したメッセ−ジをテストタス
ク108内のメッセ−ジ解析部110に送る。メッセ−
ジ解析部110は、メッセ−ジ送信部105から送信さ
れたメッセ−ジの内容を解析し、メッセ−ジの内容に誤
りを検出した場合、メッセ−ジ内容に誤りがあったこと
を異常メッセ−ジ記録部111に通知する。異常メッセ
−ジ記録部111は通知された事象を記録する。オペレ
ータはこの異常メッセ−ジ記録部111の情報を表示手
段114より知ることができる。また、異常を検出した
場合にテストをその時点で終了するようにするか、異常
メッセ−ジを記録しておいてメッセ−ジ再送信部112
からメッセ−ジを再送して最後までテストを行うかを入
力手段113より指示することもできる。
【0024】また、メッセ−ジ解析部110でメッセ−
ジの内容に誤りを検出しなかった場合は、タスク間通信
制御部102によって振り替えられたメッセ−ジをメッ
セ−ジ再送信部112に送る。もしくは、異常を検出し
てもテストを最後まで行う場合には、異常メッセ−ジ記
録部111に記録をしておいて、メッセ−ジ再送信部1
12にメッセ−ジを送る。この時、送るメッセ−ジは、
異常メッセ−ジをそのまま転送して、被テストタスクの
処理をそのままテストすることもでき、また、正しいメ
ッセ−ジを送ってテストを続行することもできる。メッ
セ−ジ再送信部112はメッセ−ジの本来の宛先である
メッセ−ジ受信部107にメッセ−ジを送信する。
【0025】つぎに、図2を参照してタスク間通信制御
部102の処理フローを詳細に説明する。タスク間通信
制御部102は、被テストタスク104からメッセ−ジ
が送信された場合に起動される。タスク間通信制御部1
02はメッセ−ジ振り替えテストモ−ドか否かを判定す
る(処理201)。メッセ−ジ振り替えテストモ−ドで
ない場合は、被テストタスク106にそのままメッセ−
ジを送る(処理203)。メッセ−ジ振り替えモ−ドの
場合は、メッセ−ジ振り替えモ−ド記憶部103を参照
して、メッセ−ジ振り替え対象か否かの判定を行う(処
理202)。メッセ−ジ振り替え対象でない場合は、被
テストタスク106にメッセ−ジを送り(処理20
3)、メッセ−ジ振り替え対象の場合はテストタスク1
08にメッセ−ジを送る(処理204)。
【0026】つぎに、図3を参照してテストタスク10
8の処理フローを詳細に説明する。図3に示すフロー図
は、異常を検出した時に、テストをその時点で終了する
ようにする場合のフロー図である。
【0027】タスク間通信制御部102で振り替えられ
たメッセ−ジはテストタスク108に受信される(処理
301)。受信したメッセ−ジをメッセ−ジ解析部11
0で解析し(処理302)、解析の結果メッセ−ジの内
容に誤りを検出し(処理303)、異常があった場合に
はメッセ−ジ内容に誤りがあったことをで異常メッセ−
ジ記録しテストを中止する(処理304)。一方、メッ
セ−ジの内容に誤りを検出しなかった場合は、メッセ−
ジ再送信部112から振り替えられたメッセ−ジを被テ
ストタスク106に送信する(処理305)。テストタ
スク108は一連のタスク間インタフェ−ステストが終
了したかを判断し(処理306)、終了しことを検出す
るとテストタスクの実行を終了し、終了でなければつぎ
のメッセ−ジを受信する。以後、各メッセ−ジごとに解
析を繰り返す。
【0028】上記に示した実施例により、タスク間のイ
ンタフェ−スのテストを行うことができ、実際の実時間
テストを行うことができる。また、メッセ−ジを振り替
えることにより、従来のように、ドライバタスクや、ス
タブタスクを作成する必要がなくなり、テストタスクの
作成量が少なくなる。
【0029】また、テストタスク108のメッセ−ジ解
析部110において擬似的に異常を発生させて、障害の
テストをすることもできる。
【0030】なお、上記実施例においては、テストシス
テムとしているが、あらかじめ別の処理装置において、
テストタスクプログラムを作成しておいて、取外しが可
能な磁気記憶媒体やRAMまたはROMなどの記憶手段
にテストタスクを記憶して、被テストタスクを実行する
処理装置の記憶手段に装着して実行することもできる。
これによりテストシステムを実行するハ−ドウェアを設
けずソフトウェアでテストすることができる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、タスクから送信された
メッセ−ジを強制的に宛先タスク以外へ振り替える機能
を付加する事によりドライバタスクおよびスタブタスク
の作成をする必要がなくなる。また、被テストタスクと
被テストタスクの間でタスク間インタフェ−スのテスト
を行うため、複数のタスクを接続したテストを行うこと
ができる。タスク間インタフェ−スのテストを容易にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テストシステムの構成を示すブロック図。
【図2】タスク間通信制御部の流れ図。
【図3】テストタスクの流れ図。
【符号の説明】
101…タスクスケジュ−ラ、102…タスク間通信制
御部、103…メッセ−ジ振り替えモ−ド記憶部、10
4および106…被テストタスク、105…メッセ−ジ
送信部、107…メッセ−ジ受信部、108…テストタ
スク、109…メッセ−ジ振り替えモ−ド指示部、11
0…メッセ−ジ解析部、111…異常メッセ−ジ記録
部、112…メッセ−ジ再送信部、113…入力手段、
114…表示手段、201〜204…処理、301〜3
06…処理。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶谷 伊平 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地 日立ソフトウェアエンジニアリング株 式会社内 (72)発明者 赤木 雅孝 神奈川県麻生区王禅寺1099番地 株式会 社日立製作所 システム開発研究所内 (72)発明者 松村 久司 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社 日立製作所 神奈川工場内 (72)発明者 関野 浩 神奈川県秦野市堀山下1番地 日立コン ピュータエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−71239(JP,A) 特開 平3−15952(JP,A) 特開 昭60−79440(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 11/28 340 G06F 9/46 330

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のタスクのタスク間のインタフェ−ス
    テストを行うテストタスク実行手段と、一つのタスクが
    他のタスクに送信するメッセ−ジをテストタスク実行手
    段に振り替える振り替え手段とを有し、 上記テストタスク実行手段は、メッセ−ジの内容が正し
    いか異常かを判断するメッセ−ジ解析部と、解析結果か
    らの異常メッセ−ジを記録しておく異常メッセ−ジ記録
    部とを備えることを特徴とするタスク間インタフェ−ス
    テストシステム。
JP3213882A 1991-08-26 1991-08-26 タスク間インタフェ−ステストシステム Expired - Lifetime JP2915640B2 (ja)

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JPH0553870A JPH0553870A (ja) 1993-03-05
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