JP3207564B2 - イベント記録方法及び装置 - Google Patents

イベント記録方法及び装置

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JP3207564B2
JP3207564B2 JP30396392A JP30396392A JP3207564B2 JP 3207564 B2 JP3207564 B2 JP 3207564B2 JP 30396392 A JP30396392 A JP 30396392A JP 30396392 A JP30396392 A JP 30396392A JP 3207564 B2 JP3207564 B2 JP 3207564B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチタスクプログラ
ムの動作を再現・調査するデバッグ作業に好適なイベン
ト記録方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、マルチタスクのデバッグを行な
うためには、各タスクで発生するイベントの発生順序と
その内容を調べ保存し、また記録したイベント履歴を利
用してプログラムの動作を再現してプログラムの動作の
調査を行なう必要がある。従来、プログラムの動作を再
現するためにイベント履歴を記録するモニタをソフトウ
ェアによって実現する方式として、
【0003】(1)各タスクをモニタする専用のタスク
(イベント記録タスク)を用意し、各タスクで発生した
システムコールや割り込みによって発生するイベントを
集めてイベント履歴を記録する方式 (2)OSシミュレータにイベント調査機能を持たせて
イベント履歴を記録する方式 が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、イベントを監
視・記録するタスク(イベント記録タスク)を用意する
上記(1)の方式は、イベント記録タスク自身もタスク
の一つとして制御されているため、タスク切替をイベン
トとして認識し何時行なわれたかを調査記録するのが困
難であった。
【0005】つまり、タスクの実行順序をオペレーティ
ングシステムのスケジューリングに任せておいて、モニ
タがシステムコールや割り込みを監視することでイベン
トおよびタスク切替を調査する方式では、タスク切替が
何時行なわれたかを検出するためには、タスク切替が起
こり得るイベントや割り込みが発生する度に、イベント
記録タスクに制御を移して全タスクの状態の調査を行な
い、タスクが切り替わるか否かを予測しなくてはなら
ず、効率的ではなかった。
【0006】また、イベントおよびタスク切替の発生時
間と内容を記録するために、オペレーティングシステム
上で動作するイベントおよびタスク切替の記録機能を持
ったOSシミュレータを用いる上記(2)の方式は、計
算機の資源を多く必要とし、実行速度が遅くまた実現も
困難であった。
【0007】即ち、イベント履歴を用いてプログラムの
動作を正確に再現するためには、オペレーティングシス
テムによるタスク切替のタイミングと実行されるタスク
名の履歴も必要であるにも拘らず、従来は、タスク切替
の記録をオペレーティングシステム上で動作するソフト
ウェアによるモニタを用いて行なうのは困難であった。
【0008】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、その目的はマルチタスク・プログラムの動作の正確
な再現を可能とするようなタスク切替の履歴とイベント
発生の履歴を簡単且つ効率的記録できるイベント記録
法及び装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、本発明に係るイベント記録方法は、マルチ
タスク・オペレーティングシステム上で動作する複数の
タスクからなる利用者プログラムで発生するイベントを
記録する方法において、前記マルチタスク・オペレーテ
ィングシステムとは独立したタスクスケジューリングの
アルゴリズムに従って前記複数のタスクを動作させ、か
かる動作中に前記複数のタスクを所定のタスク切替アル
ゴリズムに従ってタスク切替し、前記タスク切替の発生
時間と切替内容を含むタスク切替情報を取得し、前記イ
ベントの発生時間と該イベントの内容を含むイベント情
報を取得し、取得した前記タスク切替情報及びイベント
情報を基に、前記利用者プログラムで発生したイベント
及びタスク切替の履歴を作成して記録することを特徴と
する。また、本発明に係るイベント記録装置は、マルチ
タスク・オペレーティングシステム上で動作する複数の
タスクからなる利用者プログラムで発生するイベントを
記録するイベント記録装置において、前記マルチタスク
・オペレーティングシステムとは独立したタスクスケジ
ューリングのアルゴリズムに従って前記複数のタスクを
動作させ、かかる動作中に前記複数のタスクを所定のタ
スク切替アルゴリズムに従ってタスク切替し、該タスク
切替の発生時間と切替内容を含むタスク切替情報を取得
するタスク制御手段と、前記イベントの発生時間とその
イベントの内容を含むイベント情報を取得するイベント
情報取得手段と、前記タスク切替情報及びイベント情報
を基に、前記利用者プログラムで発生したイベント及び
タスク切替の履歴を作成して記録する記録手段とを具備
したことを特徴とする。
【0010】
【作用】上記の構成において、オペレーティングシステ
ム上で動作する特定のタスク(イベント記録タスク)を
用いて実現されるモニタ(イベント記録装置)中のタス
ク制御手段は、オペレーティングシステムのタスクスケ
ジューリングとタスク切替のアルゴリズムをシミュレー
トしたタスクスケジューリングアルゴリズム、およびタ
スクスケジューリングに必要な情報を保持し、スケジュ
ーリングアルゴリズムに従ってタスクを動作させる時間
を決定し、その決定に従ってタスクを動作させるため
に、この動作させるタスクをオペレーティングシステム
に実行させ他のタスクを待機させる。タスク制御手段が
保持するタスクスケジューリングアルゴリズム、および
タスクスケジューリングに必要な情報は、イベント記録
装置制御手段から与えられる。
【0011】このように、イベント記録(調査)の対象
となるプログラムの各タスクのスケジューリングとタス
ク切替の時期の決定とが、オペレーティングシステムで
はなくて、同システム上で動作するモニタ中のタスク制
御手段により行なわれる。このため、タスク発生時間と
その切替内容を含むタスク切替情報が、モニタ中のタス
ク制御手段にて容易に取得できる。このタスク切替情報
はイベント記録装置制御手段に通知される。また、タス
クを動作させるためのタスクのスワッピング等の処理を
オペレーティングシステムに任せることで、モニタ(中
のタスク制御手段)の負担を軽くすることもできる。
【0012】一方、イベント検出調査手段は、実行中の
タスクを認識しながら、外部からの割り込みや実行中タ
スクが発行するシステムコール等を監視することで、イ
ベントの発生を検出する。このイベント検出調査手段に
よる検出対象となるイベントは、ユーザからの要求等に
従ってイベント記録装置制御手段により定められる。
【0013】イベント検出調査手段は、イベント発生を
検出した場合、発生したイベントを調査して、イベント
発生時間とそのイベントを発生したタスクに関する情報
を、そのタスクまたはオペレーティングシステムから取
得し、イベント情報としてイベント記録装置制御手段に
通知する。
【0014】イベント記録装置制御手段は、イベント検
出調査手段から通知されたイベント情報とタスク制御手
段から通知されたタスク切替情報をもとに、対象プログ
ラムで発生したイベントとタスク制御手段が行なったタ
スク切替の履歴を作成し、外部記録装置に記録・保存す
る。
【0015】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すブロック構成
図である。
【0016】図1において、1はオペレーティングシス
テム(マルチタスク・オペレーティングシステム)、2
はオペレーティングシステム1上で動作するユーザプロ
グラム(利用者プログラム)である。ユーザプログラム
2は、イベント記録の対象となるプログラムであり、例
えばタスクA、タスクBおよびタスクCの3つのタスク
からなるものとする。このプログラム2のタスクA,
B,Cの内容例を、図2(a),(b),(c)に示
す。
【0017】上記3つのタスクA,B,Cの動作は本来
非決定的である。つまり、タスクA,B,Cのどのタス
クから実行が始まるか、タスク切替が何時行なわれるか
等によって、その振る舞いは変化する。例えば、ユーザ
がこの3つのタスクA,B,Cを“同時”に起動したも
のとする。このとき、オペレーティングシステムのスケ
ジューリングの結果、タスクBが先に動きメッセージを
送るかタスクCがメッセージを送るかで、異なった結果
振る舞いをする。
【0018】3はプログラム2を構成するタスクA,
B,Cの動作を調査し記録するためのイベント記録装
置、4はイベント記録装置3によって調査されたイベン
トとタスク切替の履歴の情報等を保存するため外部記録
装置、5は端末装置である。端末装置5は、ユーザの入
力操作に従い、イベント記録に必要な情報を入力してイ
ベント記録装置3(内の後述するイベント記録装置制御
部33)に伝える。
【0019】イベント記録装置3は、オペレーティング
システム1上で動作する専用のイベント記録タスクを用
いて実現されるもので、イベント検出調査部31、タス
ク制御部32およびイベント記録装置制御部33から構
成される。
【0020】イベント検出調査部31は、イベント記録
対象タスク(A,B,C)が発行するシステムコール、
外部からの割り込み、またはタスクの状態の変化等を検
出する機能と、その状態になった要因がイベント発生に
よるものであるかを調査し、イベントを発生したタスク
に関する情報をそのタスクまたはオペレーティングシス
テム1から取得する機能とを持つ。この例では、タスク
A,B,Cによるメッセージの交換をイベントとしてと
らえている。このイベント定義は、例えばユーザ操作に
従って端末装置5から行なわれ、イベント記録装置制御
部33によりイベント検出調査部31に通知される。
【0021】イベント検出調査部31はまた、イベント
の発生時間とその内容を含むイベント情報をイベント記
録装置制御部33に通知する機能を持つ。このイベント
情報は、イベントの発生時間、そのイベントの内容、そ
のイベントを発生したタスクのタスク名(イベント発生
タスク名)、およびそのイベントを発生したアドレス
(イベント発生アドレス)からなる。
【0022】タスク制御部32は、タスクスケジューリ
ングアルゴリズムに従ってイベント対象タスクの生成・
制御・終了をオペレーティングシステム1に要求する機
能と、タスクがシステムコールを発行した場合にそれを
調査する機能と、タスク切替が発生した場合にタスク切
替発生時間とその内容を含むタスク切替情報を取得して
イベント記録装置制御部33に通知する機能とを持つ。
【0023】この例でのタスクスケジューリングアルゴ
リズムには、オペレーティングシステム(OS)の時分
割方式のスケジューリングアルゴリズムをシミュレート
したものが適用されており、これにより各タスクは例え
ばタスクAから一定時間ずつ実行される。ここでは、タ
スク制御部32は、最初にタスクA,B,Cを生成し直
ちに停止してタスクのID(タスク名)を記録し、後に
タスクを1つずつ動作させ、タスクを切り替える毎に、
タスクスケジューリングの結果である、タスク切替発生
時間、実行終了タスク名(それまで実行されていたタス
クのタスク名)と実行終了アドレス、および次実行タス
ク名(次に実行されるタスクのタスク名)と次実行開始
アドレスを、タスク切替情報としてイベント記録装置制
御部33に送る。
【0024】なお、本実施例においてイベントとタスク
切替の発生時間の記録に用いる時計は、プログラムを1
ステップ実行すると“1”進み、最大値を越えると
“0”に戻る論理時計である。
【0025】次にイベント記録装置制御部33は、端末
装置5からの入力に従い、イベント検出調査部31に対
し検出すべきイベントを定める(この例では、メッセー
ジの交換)機能と、タスク制御部32に対し調査すべき
プログラム(この例では、プログラム2)を与える機能
とを持つ。
【0026】イベント記録装置制御部33はまた、イベ
ント検出調査部31から送られたイベント情報およびタ
スク制御部32から送られたタスク切替情報をもとに、
イベント記録の対象となるプログラム2で発生したイベ
ントとタスク制御部32が行なったタスク切替の履歴を
メモリ(図示せず)上に作成して格納した後に外部記録
装置4に保存する機能を持つ。この履歴の形式は、イベ
ント・タスク切替発生時間、イベント・タスク切替発生
タスク名、イベント・タスク切替発生アドレス、および
イベント・タスク切替の内容の4種の情報からなり、こ
の情報の並び順にメモリに格納される。次に、図1の構
成の動作を説明する。
【0027】まず、図1の構成においては、オペレーテ
ィングシステム1からは、プログラム2を構成するタス
クA,B,Cは、(イベント記録装置3を実現する)イ
ベント記録タスクの管理のもとで動作するサブタスクで
あるように見える。またイベント記録タスクは、オペレ
ーティングシステム1からは通常のタスクであるように
見える。
【0028】さて、本実施例において、タスクA,B,
Cの動作を調査するために、イベント記録装置3内のタ
スク制御部32によるタスクスケジューリングに、前記
したようにOSの時分割方式のスケジューリングアルゴ
リズムをシミュレートしたものを適用し、タスクA,タ
スクB,タスクCによるメッセージ交換をイベントとし
て扱ったところ、イベント記録装置3は以下のように振
る舞った。
【0029】まず、イベント記録装置3のタスク制御部
32は、タスクAの0行目(A-0)を実行させる。この
場合、タスク制御部32は、最初はタスクAにタスク切
替が行なわれたと解釈し、このタスク切替をイベント記
録装置制御部33に通知する。即ちタスク制御部32
は、タスク切替発生時間、次実行タスク名、および次実
行開始アドレスからなるタスク切替情報をイベント記録
装置制御部33に通知する。ここでは最初であることか
ら、タスク切替情報中には実行終了タスク名と実行終了
アドレスはなく、またタスク切替発生時間(イベント・
タスク切替発生時間)は“0”とされ、次実行タスク名
は“A”、次実行開始アドレスは“0”とされる。
【0030】イベント記録装置制御部33は、タスク制
御部32からの通知に従い、図3に示すように、イベン
ト・タスク切替発生時間として“0”を、イベント・タ
スク切替の内容として(タスク制御部32から通知され
た次実行タスク名“A”と次実行開始アドレス“0”を
もとに生成される)“A-0にタスク切替え”を、メモリ
内に格納する。以降、タスクが切り替えられる毎に、タ
スク切替情報がタスク制御部32からイベント記録装置
制御部33に通知される。
【0031】さて、タスクAの4行目(A-4)が実行さ
れると、図2(a)からも明らかなように、タスクAか
ら[メイルボックスmを参照する]システムコールが発
行される。するとイベント検出調査部31は、このシス
テムコールを受けてタスクAを調査し、イベントである
ことを判別する。この結果、イベント検出調査部31
は、イベント記録装置制御部33に対して、[メイルボ
ックスmを参照する]イベントが発生したことと、その
イベント発生時間(イベント・タスク切替え発生時
間)、およびイベントを発生したタスクのタスク名
“A”とイベント発生アドレス“4”(4行目)を通知
するためのイベント情報をイベント記録装置制御部33
に送る。ここでは、イベントはタスクAにスケジューリ
ングしてイベントの記録を開始してから5ステップ目に
発生したことから、発生時間は5となる。
【0032】イベント記録装置制御部33は、イベント
検出調査部31からの通知に従い、図3に示すように、
イベント・タスク切替発生時間として“5”を、イベン
ト・タスク切替発生タスク(イベント発生タスク)とし
て“A”(タスクA)を、イベント・タスク切替発生ア
ドレス(イベント発生アドレス)として“4”を、イベ
ント・タスク切替の内容として“[メイルボックスmを
参照する]”を、メモリ内に格納する。
【0033】次に、タスクAの5行目(A-5)が実行さ
れたところでタスク切替が発生し、タスクBに切り替わ
ったものとする。このタスク切替は、タスクAに切り替
わってから6ステップ目に発生したことから、タスク切
替発生時間は“6”となる。この場合、タスク制御部3
2は、タスク切替発生時間“6”、実行終了タスク名
“A”と(タスクAの)実行終了アドレス“5”、およ
び次実行タスク名“B”と(タスクBの)次実行開始ア
ドレス“0”からなるタスク切替情報をイベント記録装
置制御部33に通知する。
【0034】イベント記録装置制御部33は、タスク制
御部32からの通知に従い、図3に示すように、イベン
ト・タスク切替発生時間として“6”を、イベント・タ
スク切替発生タスクとして“A”(タスクA)を、イベ
ント・タスク切替発生アドレスとして“5”(タスクA
の実行終了アドレス)を、イベント・タスク切替の内容
として(タスク制御部32から通知された次実行タスク
名“B”と次実行開始アドレス“0”をもとに生成され
る)“B-0にタスク切替え”を、メモリ内に順に格納す
る。
【0035】やがてタスクBの3行目(B-3) が実行さ
れると、図2(b)からも明らかなように、[タスクA
にメッセージを送る]イベントが発生する。この際のイ
ベントの発生時間は“9”となる。この場合、メモリ内
には、イベント・タスク切替発生時間として“9”が、
イベント・タスク切替発生タスクとして“B”(タスク
B)が、イベント・タスク切替発生アドレスとして
“3”(3行目)が、イベント・タスク切替の内容とし
て“[タスクAにメッセージを送る]”が、順に格納さ
れる(図3参照)。
【0036】次に、タスクBの実行が進み、タスクBの
5行目(B-5)の実行の後、再びタスクBの2行目(B
-2)が実行されたところでタスクCに切り替わったもの
とする。この場合、タスク制御部32からイベント記録
装置制御部33に、タスク切替発生時間“13”、実行
終了タスク名“B”と(タスクBの)実行終了アドレス
“2”、および次実行タスク名“C”と(タスクCの)
次実行開始アドレス“0”が通知される。この場合、メ
モリ内には、イベント・タスク切替発生時間として“1
3”が、イベント・タスク切替発生タスクとして“B”
(タスクB)が、イベント・タスク切替発生アドレスと
して“2”(タスクBの実行終了アドレス)が、イベン
ト・タスク切替の内容として“C-0にタスク切替え”が
順に格納される(図3参照)。
【0037】次にタスクCの実行が進み、タスクCの3
行目(C-3)が実行されたところで[タスクAにメッセ
ージを送る]イベントが発生したものとする(図2
(c)参照)。この場合、メモリ内には、イベント・タ
スク切替発生時間として“16”が、イベント・タスク
切替発生タスクとして“C”(タスクC)が、イベント
・タスク切替発生アドレスとして“3”(3行目)が、
イベント・タスク切替の内容として“[タスクAにメッ
セージを送る]”が順に格納される(図3参照)。
【0038】その後、再度実行されたタスクCの2行目
(C-2)でタスク切替が発生し、タスクAに切り替わっ
たものとする。この場合、タスク切替の発生時間は“2
0”、実行終了タスク名は“C”、(タスクCの)実行
終了アドレスは“2”、次実行タスク名は“A”であ
る。また、(タスクAの)次実行開始アドレスは、前回
タスクAを実行したときに5行目(A-5)でメイルがな
かったものとすると、“3”(A-13 )となる(図2
(a)参照)。したがって、メモリ内には、イベント・
タスク切替発生時間として“20”が、イベント・タス
ク切替発生タスクとして“C”(タスクC)が、イベン
ト・タスク切替発生アドレスとして“2”(2行目)
が、イベント・タスク切替の内容として“A-13 にタス
ク切替え”が格納される(図3参照)。
【0039】イベント記録装置制御部33は、以上のよ
うにして図3に示すようにメモリ内に格納したイベント
発生とタスク切替の履歴(イベント・タスク切替履歴)
を外部記録装置4に保存する。この外部記録装置4に保
存されたイベント・タスク切替え履歴を、表形式で図4
に示す。
【0040】次に、以上のイベント・タスク切替履歴を
得るためにイベント記録装置3内で行なわれる処理を、
準備段階と、タスクスケジューリングの1サイクルの様
子に分けて説明する。
【0041】まず、準備段階では、イベント記録装置制
御部33が、端末装置5からの指示入力に従って、タス
クA,B,Cの生成とその停止(終了)をタスク制御部
32に要求する。イベント記録装置制御部33は、タス
ク制御部32に要求したタスクの生成および停止作業が
完了すると、イベント検出調査部31に対し、取得すべ
きイベントがメッセージの交換であることを知らせる。
【0042】次にイベント記録装置制御部33は、タス
ク制御部32にスケジューリングアルゴリズムとして各
タスクをタスクAから順番に一定時間ずつ実行するとい
うアルゴリズムを渡す。
【0043】ここまでが準備段階であり、以降は主とし
てタスク制御部32が行なうイベント記録装置3の処理
のサイクルが続く。この処理サイクルについて、図5に
示すフローチャートを参照して説明する。
【0044】このサイクルにおいて、まずタスク制御部
32は、次に実行するタスクをスケジューリングアルゴ
リズムに従って決定する(ステップS1)。そしてタス
ク制御部32は、スケジューリングの結果を、即ちタス
ク切替発生時間、実行終了タスク名、実行終了アドレ
ス、次実行タスク名、および次実行開始アドレスをイベ
ント記録装置制御部33に通知する(ステップS2)。
【0045】次にタスク制御部32は、タスクスケジュ
ーリングのアルゴリズムに従って選ばれたタスクをタス
ク切替のアルゴリズムに従って実行させる(ステップS
3)。
【0046】このタスク制御部32の制御によりタスク
が実行されている間に、システムコールまたは割り込み
が発生すると、イベント検出調査部31に制御が移る。
するとイベント検出調査部31はタスク制御部32に対
して実行中のタスクを止めるように要求すると共に、こ
の状態になった要因がイベント発生(この例ではメッセ
ージ交換)によるものであるかを調査し、イベント発生
によるものであるならば、そのイベントの内容をイベン
ト発生タスクから取得して、イベント発生時間、イベン
ト発生タスク名およびイベント発生アドレスと共に、イ
ベント記録装置制御部33に通知する(ステップS
4)。ここで、イベント発生タスク名およびイベント発
生アドレスはタスク制御部32から取得されるものであ
る。
【0047】また、タスク制御部32の制御によりタス
クが実行されている間にタスク切替が発生すると、タス
ク制御部32は、イベント記録装置制御部33からの命
令(指示)の有無を確認してから(ステップS5)、次
のサイクルへと進む。
【0048】以上の繰り返しにより、メモリ内に図3に
示すようなイベント・タスク切替履歴が格納され、この
メモリの内容から外部記録装置4内に図4に示すイベン
ト・タスク切替履歴表が生成される。
【0049】なお、前記実施例では、メッセージ交換を
イベントとしてとらえる場合について説明したが、これ
に限るものではなく、端末装置5からの指示入力に従
い、ある変数がある値となっている場合や、システムコ
ールを呼び出す場合をイベントとしてとらえることも可
能である。後者の場合、イベントの内容は、タスクから
ではなく、オペレーティングシステム1から取得する必
要がある。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
イベント記録対象プログラムの各タスクを、オペレーテ
ィングシステムのタスクスケジューリングとタスク切替
アルゴリズムをシミュレートしたタスクスケジューリン
グに従ってタスク制御手段により動作させ、タスク切替
発生時には、このタスク制御手段がタスク切替の発生時
間とその切替内容を含むタスク切替情報を取得する構成
とすると共に、このタスク制御手段の制御により動かさ
れる対象プログラムをイベント検出調査手段が監視して
イベントの発生を検出し、イベント発生時間とそのイベ
ントの内容を含むイベント情報を取得する構成とし、上
記タスク切替情報およびイベント情報をもとにイベント
とタスク切替の履歴を作成するようにしたので、タスク
切替の発生を容易に検出し記録することができ、しかも
現在どのタスクが動作しているかを容易に知ることがで
きるため、対象プログラムで発生したイベントの調査・
記録が効率的に行なえる。また、このようにして得られ
たイベント記録(イベント・タスク切替履歴)を用いれ
ば、プログラムの動作の正確な再現が可能となり、これ
によってユーザプログラムのデバッグ時間を大幅に短縮
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック構成図。
【図2】同実施例においてイベント記録の対象としてい
るプログラムを構成するタスクA,B,Cの内容例を示
す図。
【図3】同実施例におけるイベント・タスク切替の履歴
のメモリ上での格納例を示す図。
【図4】図4のメモリ内容から外部記録装置4に記録さ
れたイベント・タスク切替履歴表を示す図。
【図5】主としてタスク制御部32が行なうイベント記
録装置3の処理サイクルを説明するためのフローチャー
ト。
【符号の説明】
1…オペレーティングシステム、2…ユーザプログラ
ム、3…イベント記録装置、4…外部記録装置、5…端
末装置、31…イベント検出調査部、32…タスク制御
部、33…イベント記録装置制御部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−76639(JP,A) 特開 昭59−136854(JP,A) 特開 平4−24841(JP,A) 特開 昭60−11948(JP,A) 特開 平2−271435(JP,A) 特開 平6−131203(JP,A) 安田剛著「異種OSのシミュレート方 式の一手法」情報処理学会研究報告Vo l.90,No.69(SE−74)(平成2 年(1990年)9月11日)p.74.2.1 −74.2.8 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 11/28 - 11/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マルチタスク・オペレーティングシステム
    上で動作する複数のタスクからなる利用者プログラムで
    発生するイベントを記録する方法において、 前記マルチタスク・オペレーティングシステムとは独立
    したタスクスケジューリングのアルゴリズムに従って前
    記複数のタスクを動作させ、かかる動作中に前記複数の
    タスクを所定のタスク切替アルゴリズムに従ってタスク
    切替し、 前記 タスク切替の発生時間と切替内容を含むタスク切替
    情報を取得し、 前記イベントの発生時間と該イベントの内容を含むイベ
    ント情報を取得し、 取得した前記タスク切替情報及びイベント情報を基に、
    前記利用者プログラムで発生したイベント及びタスク切
    替の履歴を作成して記録することを特徴とするイベント
    記録方法。
  2. 【請求項2】マルチタスク・オペレーティングシステム
    上で動作する複数のタスクからなる利用者プログラムで
    発生するイベントを記録するイベント記録装置におい
    て、 前記マルチタスク・オペレーティングシステムとは独立
    したタスクスケジューリングのアルゴリズムに従って前
    記複数のタスクを動作させ、かかる動作中に前記複数の
    タスクを所定のタスク切替アルゴリズムに従ってタスク
    切替し、該タスク切替の発生時間と切替内容を含むタス
    ク切替情報を取得するタスク制御手段と、 前記イベントの発生時間とそのイベントの内容を含むイ
    ベント情報を取得するイベント情報取得手段と、 前記タスク切替情報及びイベント情報を基に、前記利用
    者プログラムで発生したイベント及びタスク切替の履歴
    を作成して記録する記録手段とを具備したことを特徴と
    するイベント記録装置。
  3. 【請求項3】前記イベント情報取得手段は、前記利用者
    プログラムの実行状態を監視してイベントの発生を検出
    し、イベント発生検出時に前記イベント情報を取得する
    ことを特徴とする請求項2記載のイベント記録装置。
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