JPH10289129A - デバック用タスクスケジューラ - Google Patents

デバック用タスクスケジューラ

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JPH10289129A
JPH10289129A JP9097558A JP9755897A JPH10289129A JP H10289129 A JPH10289129 A JP H10289129A JP 9097558 A JP9097558 A JP 9097558A JP 9755897 A JP9755897 A JP 9755897A JP H10289129 A JPH10289129 A JP H10289129A
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Mitsuru Nakadan
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タスクのプログラムや運用時に設定されるタ
スクの優先順位を変更することなく、タスク間の実行の
タイミングによるテストを行うことができるとともに、
実施したテストパターンや実行切替の要因となった情報
を取得することができるデバック用タスクスケジューラ
を提供することを目的とする。 【解決手段】 同一実行優先順位のタスク11から成る
タスク待ち行列13を設定し、上記待ち行列内13のタ
スク11の実行順序を予め入力されたタスクの実行順序
に従って変更する手段を備えるとともに、タスク切り替
えの原因となった要因と、タスクの実行切り替えの情報
を主メモリ内のテーブルに格納するタスク切替え情報収
集テーブル19を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のタスクを
優先順位を指定して並列に実行できる計算機システムに
おいて、複数のタスクの実行タイミングのテストや不具
合を再現、解析を行うデバック用タスクスケジューラに
関するもので、特に、外部からの指示により、タスクの
実行順序を予め指定された順序またはランダムに変更す
る手段を備えたデバック用タスクスケジューラに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のタスクを優先順位を指定し
て並列に実行できる計算機システムの動作をテストする
システム診断方式としては、例えば、特開平1−207
837号公報に開示されているシステム診断方式があ
る。図9は、上記システム診断方式のデータ処理システ
ムの構成を示すブロック図で、1はデータ処理装置、2
はデータ処理装置に制御命令を入力する制御指令入力装
置、3はデータ処理装置1からのメッセージを出力する
メッセージ出力装置、4は端末装置を含む各種入出力装
置、5はデータ処理装置1に備えられた主記憶装置、6
はデータ処理装置1に備えられた基本処理装置、7は、
データ処理装置1に接続された補助記憶装置である。ま
た、8は上記主記憶装置5上で動作するテストプログラ
ムの実行を制御する実行制御部、20はテストプログラ
ムの内容を規定したテスト・ルーティン、21はテスト
・ルーティン20を実行した結果が正しいかどうかを判
断するチェック・ルーティン、22はチェック・ルーテ
ィン21がチェックする範囲をテーブル化したチェック
範囲設定テーブル、23は上記各テスト・ルーティン2
0の実行優先順位をテーブル化した実行優先順位設定テ
ーブルである。24は操作者の指示により上記チェック
範囲設定テーブル22,実行優先順位設定テーブル23
の各テーブルの内容を変更する制御を行うテーブル設定
値変更制御部である。図10は、上記実行優先順位設定
テーブル23の一例を示すもので、テスト・ルーティン
名とテスト対象と実行優先順位と設定可能範囲とがテー
ブル化されたものである。
【0003】次に、上記従来のシステム診断方式の動作
について、図11(a),(b)のフローチャートに基
づき説明する。まず、テストプログラムの実行を開始
(ステップS51)すると、実行制御部8は実行優先順
位設定テーブル23を参照し、実行可能状態にあるテス
ト・ルーティン20の中から最も優先順位の高いルーテ
ィンを選択(ステップS52)し、上記ルーティンの実
行(ステップS53)に入り、選択されたテスト・ルー
ティン20が入出力動作を要求しているかどうかを判断
(ステップS54)する。テスト・ルーティン20に入
出力動作の要求があった場合には、入出力動作を起動し
た後、上記テスト・ルーティン20を入出力動作の終了
割込み待ちにして実行を中断し(ステップS55)、次
に処理すべきテスト・ルーティン20の選択処理(ステ
ップS52)に戻る。選択したテスト・ルーティン20
が入出力動作を必要としない場合には、規定の終了ポイ
ント(1パス)まで実行(ステップS56)し、再度テ
スト・ルーティン20の選択処理(ステップS52)に
戻る。また、規定の終了ポイントが設定されていない場
合には、割込み発生(図11(b);ステップS61)
まで実行を続ける。割込みが発生する(ステップS6
1)と、割込みの種別を判別(ステップS62)し、上
記割込みが入出力動作終了割込みならば、チェック・ル
ーティン21がチェック範囲設定テーブル22に従って
終了時の正当性チェック(ステップS63)を行い、終
了割込みを報告した装置に対するテスト・ルーティン2
0が再開できるように、上記テスト・ルーティン20を
中断状態から実行可能状態へ移行させる(ステップS6
4)。また、上記割込みが入出力動作完了割込み以外の
割込みならば、上記割込みに対して割込み処理(ステッ
プS65)を行い、割込み発生時に実行中であったテス
ト・ルーティン20が再開できるように設定して、上記
テスト・ルーティン20を実行可能状態にする(ステッ
プS66)。割込み処理が終了すると、再度テスト・ル
ーティン20の選択処理(図11(a);ステップS5
2)に戻る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】また、上記従来のシス
テム診断方式は、予め実行優先順位の範囲を指定してあ
るテスト・ルーティン20に対して、テスト・ルーティ
ン20の実行優先順位を、その実行優先順位内で、操作
者のテーブル設置値変更の指示により変更するかあるい
はランダムに自動変更し、上記変更により再設定された
実行優先順位に従ってテスト・ルーティン20を順次実
行させることができる。しかしながら、実際に使用され
る計算機システムにおいては、上記従来例でのテスト・
ルーティン20に相当する個々のタスクの実行優先順位
は固定されているのが一般的であり、また、複数のタス
クに対して同一の優先順位を設定することも一般的であ
る。そのため、上記従来のシステム診断方式では、実際
のシステムに適用した場合、上記再設定された実行優先
順位が実際のシステムでは発生しない実行優先順位に設
定されてしまうという問題があった。また、各テスト・
ルーティン20に対してはそれぞれ異なる優先順位を設
定しているため、上記従来のシステム診断方式を複数の
タスクに対して同一の優先順位を設定しているようなシ
ステムに適用した場合、上記同一の実行優先順位を持つ
タスク間のタイミングのテスト洩れが発生する等の問題
があった。このように、従来のシステム診断方式による
システムの動作は実際のシステムの動作との差異が大き
く、アプリケーションプログラムまでを含めたシステム
としての試験を行う場合には適用できないという問題が
あった。
【0005】また、実際にテストを実施した場合、行っ
たテストパターンに関する情報やタスク切替の要因を記
録する手段が備えられていないため、テスト中やシステ
ム稼動中に不具合が発生した場合の解釈や、試験を実施
した結果の妥当性を検討することができないという問題
があった。
【0006】この発明は、上記問題を解決するためにな
されたもので、タスクのプログラムや運用時に設定され
るタスクの優先順位を変更することなく、タスク間の実
行のタイミングによるテストを行うことができるととも
に、実施したテストパターンや実行切替の要因となった
情報を取得することができるデバック用タスクスケジュ
ーラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
るデバック用タスクスケジューラは、同一実行優先順位
のタスクから成るタスク待ち行列を設定し、上記待ち行
列内のタスクの実行順序を予め入力されたタスクの実行
順序に従って変更する手段を備えたことを特徴とする。
なお、上記待ち行列は、同一実行優先順位が設定された
実行待ち状態のタスクを実行順序に並べたものを指す。
【0008】また、本発明の請求項2に係わるデバック
用タスクスケジューラは、外部からの指示や予め外部よ
り設定した条件が、システム実行中に発生した場合、同
一実行優先順位が設定された複数のタスクの実行順序を
ランダムに変更する手段を備えたことを特徴とする。
【0009】本発明の請求項3に係わるデバック用タス
クスケジューラは、タスクの実行切り替えの原因となっ
た要因と、タスクの実行切り替えの情報を主メモリ内の
テーブルに格納する手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図に基づき説明する。なお、以下の説明中、従来例
と共通する部分については同一符号を用いて説明する。
但し、本実施の形態においては、実際のシステムを例に
とるため、上記従来例のテスト・ルーティン20に相当
するものはタスクとなる。
【0011】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1に係わるデータ処理システムの構成を示すブロック
図である。同図において、1はデータ処理装置、2はデ
ータ処理装置1に制御命令を入力する制御指令入力装
置、3はデータ処理装置1からのメッセージを出力する
メッセージ出力装置、4は端末装置を含む各種入出力装
置、5はデータ処理装置1に備えられた主記憶装置、6
はデータ処理装置1に備えられた基本処理装置、7はデ
ータ処理装置1に接続された補助記憶装置、8は主記憶
装置5上で動作するテストプログラムの実行を制御する
実行制御部である。また、9はI/O完了等の何等かの
資源の開放を待つ資源待ちのタスク、10は資源待ちの
タスク9をまとめた資源待ちのタスクのリスト、11,
12は実行制御部8により実行されるタスク、13,1
4は同一実行優先順位が設定された実行待ち状態のタス
ク11,12を実行順序に並べた待ち行列で、13が最
も優先順位の高い待ち行列で、14は次に実行優先順位
の高い待ち行列である。15は一定時間経過毎に割込み
を発生するタイマ、16は上記待ち行列13(または1
4)内の各タスク11(または12)の順番を入換える
機能を有する実行順序入換え機能部である。17は外部
から指定したタスクの実行順序を記憶しておくための実
行順序指定テーブルで、18は外部から入力されたタス
クの実行順序やタスクの実行順序をランダムに入れ替え
る時の条件を保存するとともに、タイマ15,実行順序
入換え機能部16,実行順序指定テーブル17を制御す
るタスク実行順序設定変更制御部である。上記実行順序
指定テーブル17は、例えば、図2に示すように、実行
するタスクのタスクIDと、上記タスクに続いて実行す
るタスクのタスクIDから成るテーブルである。19
は、後述する実施の形態3において使用される、実行制
御部8で収集したタスクの切替時に収集データを格納す
るためのタスク切替情報収集テーブルである。なお、実
行制御部8と実行順序入換え機能部16,実行順序テー
ブル17,タスク実行順序設定変更制御部とにより、同
一または異なる実行優先順位の待ち行列内のタスクの実
行順序を予め入力されたタスクの実行順序に従って変更
する手段を構成する。
【0012】次に、上記構成のシステムの動作につい
て、図3のフローチャートに基づき説明する。まず、外
部からのデバック開始の指示がない場合、すなわち、テ
ストを行っておらず、現在のシステムが正常に稼動して
いる状態について説明する。実行を開始(ステップS
1)すると、実行制御部8は実行可能状態にあるタスク
の中から最も優先順位の高い待ち行列13の先頭のタス
ク11を選択処理(ステップS2)し、実行する(ステ
ップS3)。実行制御部8は、上記選択したタスク11
が入出力要求等による資源を待つ状態かどうか判断(ス
テップS4)し、上記タスク11が資源を待つ状態にな
ければ、実行制御部8は上記タスク11を規定の終了ポ
イントまで実行(ステップS5)し、再度、タスクの選
択処理(ステップS2)に戻る。なお、実行順序変更の
ルーティンであるステップS7の実行は、後述するよう
に、外部からデバック開始が指示された場合のみ行われ
る。一方、上記タスク11が資源を待つ状態であれば、
実行制御部8はタスク11の待ち資源を登録し、タスク
11を資源待ち状態としタスク11の実行を中断(ステ
ップS8)する。そして、実行制御部8は次に処理すべ
きタスク11の選択処理(ステップS2)に戻る。な
お、上記資源待ち状態となったタスク11は、資源待ち
のタスクのリスト10に置かれる。
【0013】また、上記ステップS2のタスクの選択処
理において、最も実行優先順位の高い待ち行列13に実
行待ちの状態のタスクがない場合には、実行制御部8
は、次に実行優先順位の高い待ち行列14の先頭のタス
ク12を選択し、実行する。上記タスク12も、上記タ
スク11の場合と同様に、何らかの資源待ち状態になる
か、もしくは規定の終了ポイントまで実行が継続され
る。また、上記タスク12に規定の終了ポイントが設定
されていない場合には、実行優先順位の高いタスク11
が実行可能状態になるまで実行を続ける(ステップS
5)。上記実行優先順位の高いタスク11の割込みによ
り実行が中断されたタスク12は、指定された実行優先
順位の待ち行列の最後尾に入れられる(ステップS
6)。
【0014】外部からデバック開始が指示された場合、
すなわちテストやデバックを行っている場合、実行制御
部8は、上記ステップS5のタスク11を規定の終了ポ
イントまで実行するか,ステップS6の実行が中断され
たタスク12を指定された実行優先順位の待ち行列の最
後尾に入れる制御を行った後、図4のフローチャートに
示すルーティンを実行(ステップS7)する。すなわ
ち、実行が開始される(ステップS11)と、実行制御
部8は、実行待ちになったタスクAのIDが実行順序指
定テーブル17に登録されているかどうかを調べ(ステ
ップS12)、上記タスクAのIDの登録の有無を判定
し(ステップ13)、登録されている場合には、続いて
実行されるタスクBのIDを実行順序指定テーブル17
から取出し(ステップS14)、そのIDをもつタスク
Bが実行待ちタスクの待ち行列13中に存在しないかど
うかを調べ(ステップS15)、上記タスクBのIDの
有無を判定(ステップ16)する。上記タスクBのID
が上記待ち行列13中に存在する場合には、上記当該タ
スクBを現在の待ち行列13から外し、先に実行待ちに
なったタスクAの待ち行列に入れる(ステップS1
7)。但し、後から取出されたタスクBが、先に取出さ
れたタスクAと同じ実行優先順位の待ち行列に存在する
場合には、待ち行列の変更は行わない。なお、上記タス
クBのIDが上記待ち行列13中に存在しない場合に
は、実行を終了(ステップS18)する。このように、
デバック時にタスクの実行順序を変更する場合、同一ま
たは異なる実行優先順位のタスクの待ち行列13,14
内でタスクの順番を指定して実行順序を変更するように
したので、予め実行順序指定テーブル17に指定した順
序でタスクを実行することができる。
【0015】次に、割込みや他のタスクの資源開放等に
より、資源待ちのタスクのリスト10内のタスクが待つ
資源が開放された場合の動作について、図5のフローチ
ャートに基づき説明する。セモフォ等の資源が開放され
る(ステップS21)と、実行制御部8は上記資源を待
っているタスクがないかどうか資源待ちのタスクのリス
ト10を調べ(ステップS22)、資源待ちのタスクの
有無を判定(ステップS23)する。資源を待っている
タスクがある場合には、そのタスクを資源待ちのタスク
のリスト10から取出し、上記タスクを実行待ちの状態
にした後、上記タスクに対して予め定められている優先
順位の待ち行列の最後尾に入れる(ステップS24)。
ここで、外部からデバック開始が指示されている場合に
は、実行制御部8は、図4のフローチャートに示すルー
ティンを実行(ステップS25)し、他の処理に戻る
(ステップS26)。外部からデバック開始が指示され
ていない場合には、直ちに他の処理に戻る(ステップS
26)。なお、上述した待ち行列内のタスクは、先頭に
置かれたタスクから順に実行制御部8により実行される
ので、上記待ち行列に入れられたタスクは順番が来た場
合に実行される。また、資源を待っているタスクがない
場合には、何も行わず、他の処理に戻る(ステップS1
4)。
【0016】このように、本実施の形態1によれば、タ
スクの実行順序を変更する場合、同一または異なる実行
優先順位のタスクの待ち行列13,14内でタスクの順
番を指定して実行順序を変更するようにしてデバック処
理を行うようにしたので、実際のシステムにおけるタス
クのプログラム及びタスクの実行優先順位を変更するこ
となく、また実行優先順位の設定が実際のシステムに近
い状態でタスクの実行順序を変更しながら、様々なケー
スでのタイミングによる実行切替えの試験を容易に実施
することができる。また、予め希望するタスクの実行順
序を設定しておくことにより、希望するタスク間のタイ
ミングに関するテストを集中的に行うことができる。
【0017】実施の形態2.上記実施の形態1では、外
部からデバック開始が指示によりタスクの実行順序を変
更する場合、図4のフローチャートに示すように、同一
または異なる実行優先順位のタスクの待ち行列内でタス
クの順番を指定して実行順序を変更するようにしたが、
外部からの入力、または、予め指定された時間経過毎に
設定されたタイマの割込みによってシステムを起動し、
同一実行優先順位のタスクの待ち行列内でタスクの実行
順序をランダムに変更してもよい。なお、図1のデータ
処理システムにおいて、実行制御部8と実行順序入換え
機能部16,実行順序テーブル17,タスク実行順序設
定変更制御部とにより、同一実行優先順位が設定された
複数のタスクの実行順序をランダムに変更する手段を構
成する。以下、本実施の形態2の動作について、図6の
フローチャートに基づき説明する。外部からの入力また
はタイマによる起動要求(ステップS31)があると、
実行制御部8は、実行優先順位が最も高い待ち行列13
を取出し(ステップS32)、上記待ち行列13に複数
のタスクが存在するかどうかを調べ(ステップS3
3)、複数のタスクの存在の有無を判定(ステップ3
4)する。待ち行列13に複数のタスクが存在する場合
には、同一実行優先順位の待ち行列内で実行を待ってい
るタスクの順序をランダムに入れ替える(ステップS3
5)。また、複数のタスクが存在しない場合には、何も
行わない。続いて、全てのタスクに対して、上記ステッ
プS32〜ステップS35に示すような、タスクの順序
の入れ替え処理が終了したかどうかを調べ(ステップS
36)上記入れ替え処理が終了したかどうかを判定する
(ステップ37)。処理が終了していない場合には、次
の実行優先順位が最も高い待ち行列14を取出す処理
(ステップS32)に戻る。全ての実行待ち行列に対し
て上記タスクの入れ替え処理が終了した場合は、元の処
理に戻る(ステップ38)。なお、上記例では、待ち行
列に対し実行優先順位が最も高い待ち行列から順にタス
クの入れ替え処理を行ったが、実行優先順位が最も低い
順に待ち行列から順にタスクの入れ替え処理を行っても
よい。
【0018】このように、本実施の形態2によれば、複
数のタスクに対して同一の実行順位が設定されていて
も、同一の実行順位の待ち行列内のタスクの実行順序を
ランダムに入れ替えてデバック処理を行うようにしたの
で、各タスクの実行優先順位を変更することなく、また
実行優先順位の設定が実際のシステムに近い状態でタス
クの実行順序を変更しながら、様々なタスクの実行順
序,タイミングによる試験を自動的に行うことができ
る。
【0019】実施の形態3.本実施の形態3は、上記本
実施の形態1,2に、実行時の実行切替の要因等の情報
を記録・保持するタスク切替情報収集テーブル19を追
加するとともに、実行制御部8に上記要因等の情報を取
得する機能を追加したものである。上記タスク切替情報
収集テーブル19は、図7に示すように、タスクID,
タスクの実行回数,直前に実行されていたタスク,タス
クの実行待ちの理由と上記理由毎の実行待ち回数を記録
したテーブルである。なお、図1のデータ処理システム
において、実行制御部8とタスク切替情報収集テーブル
19,実行順序入換え機能部16,実行順序テーブル1
7,タスク実行順序設定変更制御部とにより、タスクの
実行切り替えの原因となった要因と、タスクの実行切り
替えの情報を主メモリ内のテーブルに格納する手段を構
成する。上記タスクの実行待ちの理由、すなわちタスク
実行切替の要因としては、(1)I/Oの完了を待つ、
(2)排他制御に使用するセマフォが開放されるのを待
つ、(3)他のタスクと同期をとる、(4)現在実行し
ているタスクより実行優先順位の高いタスクが実行待ち
の状態になった、(5)規定の実行ステップを実行した
等が挙げられる。これらのタスク実行切替の要因の情報
は記録・保持され、システムの性能評価やタスク動作の
妥当性の確認や不具合の解析等に使用される。また、タ
スクIDは、システム内において各タスク固有のもの
で、タスクを識別するための値で,タスクの実行回数
は、当該タスクが起動された回数を表わす。、直前に実
行されていたタスクは、タスクの実行順序のデータを得
るものである。なお、図4において、タスクIDが0
は、例えば直前のタスクの実行が終了するなど、タスク
の切替がなく当該タスクが実行された場合を示すもので
ある。タスク実行待ちの理由毎の実行待ち回数は、実行
状態にあったタスクの実行切替が発生した理由の頻度を
示すものである。
【0020】次に、上記構成のシステムの動作につい
て、図8のフローチャートに基づき説明する。なお、図
8のフローチャートは、上記図3のフローチャートにス
テップS41,S42及びステップS43を追加したも
ので、上記図3のフローチャートと同一符号のステップ
は上記実施の形態1と同一の動作または処理を行うので
その説明を省略する。実行を開始(ステップS1)し、
タスクの選択処理(ステップS2)により次に実行する
タスクを取出した後、実行制御部8は、図7に示すよう
な、タスク切替情報収集テーブル19の上記実行するタ
スクのID項の実行回数を1つ増やし(ステップS4
1)、更に、直前に実行していたタスクのIDの値と上
記次に実行するタスクのIDの値とから決定されるタス
ク切替情報収集テーブル19の各項目の値を1つずつ増
やす(ステップS42)。その後、図3のフローチャー
トと同一のステップS3〜ステップS7までを実行した
後、実行制御部8は、実行が中断されたタスクが実行待
ちまたは資源待ち状態になった理由を調べ、タスクID
に基づいて、タスク切替情報収集テーブル19のタスク
実行待ちの理由の当該項目の値を1つ増やす(ステップ
S43)。そして、タスク切替情報収集テーブル19に
対する実行時の実行切替の要因等の情報の書き換えが終
了すると、再度、タスクの選択処理(ステップS2)に
戻る。
【0021】このように、本実施の形態3によれば、タ
スクの実行切替があった場合に、タスク切替情報収集テ
ーブル19のタスクの実行切替の要因等の情報を順次書
き換えて記憶・保存するようにしたので、タスク間の実
行関係に関するデータやタスク実行状態の変化のデータ
を得ることができ、タスクとタスク間の動作の妥当性の
確認や評価に役立つ情報を得ることができる。また、テ
スト時や不具合が発生した場合の解析時や再現試験を行
う場合には、上記データを解析することにより、例え
ば、上記実施の形態1に示したタスクの実行順序を指定
する場合の参考となるデータを得ることができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のデ
バック用タスクスケジューラは、同一または異なる実行
優先順位の待ち行列内のタスクの実行順序を予め入力さ
れたタスクの実行順序に従って変更するようにしたの
で、実行優先順位の設定が実際のシステムに近い状態で
タスクの実行順序を変更しながら、様々なケースでのタ
イミングによる実行切替えの試験を容易に実施すること
ができる。また、予め希望するタスクの実行順序を設定
しておくようにした場合には、希望するタスク間のタイ
ミングに関するテストを集中的に行うことができる。
【0023】また、請求項2記載のデバック用タスクス
ケジューラは、同一の実行順位の待ち行列内のタスクの
実行順序をランダムに入れ替えてデバック処理を行うよ
うにしたので、複数のタスクに対して同一の実行順位が
設定されていても、各タスクの実行優先順位を変更する
ことなく、様々なタスクの実行順序,タイミングによる
試験を自動的に行うことができる。
【0024】請求項3記載のデバック用タスクスケジュ
ーラは、タスクの実行切り替えの原因となった要因と、
タスクの実行切り替えの情報を主メモリ内のテーブルに
格納する手段を備えるようにしたので、タスクの実行切
替があった場合に上記タスクの実行切替の要因等の情報
を順次書き換えて記憶・保存することができる。したが
って、タスクとタスク間の動作の妥当性の確認や評価に
役立つ情報を得ることができる。また、不具合が発生し
た場合には、上記データを解析することにより、再現方
法の検討や不具合の原因の解析を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるデータ処理システ
ムの構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わる実行順序指定テー
ブルの一例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わる実行制御部の処理
手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態1に係わるタスクの実行順
序を入れ替えるときの処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図5】本発明の実施の形態に係わる資源が開放された
場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態2に係わるタスクの実行順
序を入れ替えるときの処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図7】本発明の実施の形態3に関わるタスク切替え情
報収集テーブルの一例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係わるタスク切替え要
因等の情報収集の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図9】従来のシステム診断方式で使用されるデータ処
理システムの構成図である。
【図10】従来のシステム診断方式で使用される実行優
先順位設定テーブルである。
【図11】従来のシステム診断方式の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【符号の説明】
1 データ処理装置,2 制御指令入力装置,3 メッ
セージ出力装置,4 入出力装置,5 主記憶装置,6
基本処理装置,7 補助記憶装置,8 実行制御部,
9 資源待ちのタスク,10 資源待ちのタスクのリス
ト,11,12 タスク,13,14 待ち行列,15
タイマ,16 実行順序入換え機能部,17 実行順
序指定テーブル,18 タスク実行順序設定変更制御
部,19 タスク切替情報収集テーブル,20 テスト
・ルーティン,21 チェック・ルーティン,22 チ
ェック範囲設定テーブル,23 実行優先順位設定テー
ブル,24 テーブル設定値変更制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のタスクを並列に実行する機能を有
    し、これ等の各タスクに固定の実行優先順位を設定でき
    る機能を有する実行制御部をもつ計算機システムにおい
    てデバック処理を行うデバック用タスクスケジューラで
    あって、同一または異なる実行優先順位の待ち行列内の
    タスクの実行順序を予め入力されたタスクの実行順序に
    従って変更する手段を備えたことを特徴とするデバック
    用タスクスケジューラ。
  2. 【請求項2】 複数のタスクを並列に実行する機能を有
    し、これ等の各タスクに固定の実行優先順位を設定でき
    る機能を有する実行制御部をもつ計算機システムにおい
    てデバック処理を行うデバック用タスクスケジューラで
    あって、同一実行優先順位が設定された複数のタスクの
    実行順序をランダムに変更する手段を備えたことを特徴
    とするデバック用タスクスケジューラ。
  3. 【請求項3】 タスクの実行切り替えの原因となった要
    因と、タスクの実行切り替えの情報を主メモリ内のテー
    ブルに格納する手段を備えたことを特徴とする請求項1
    または請求項2記載のデバック用タスクスケジューラ。
JP9097558A 1997-04-15 1997-04-15 デバック用タスクスケジューラ Pending JPH10289129A (ja)

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JP9097558A JPH10289129A (ja) 1997-04-15 1997-04-15 デバック用タスクスケジューラ

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6714546B1 (en) 1999-07-02 2004-03-30 Fujitsu Limited ATM cell multiplexer and scheduling method therefor
JP2008210275A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Mitsubishi Electric Corp 試験仕様生成装置及び試験システム及び試験仕様生成方法及びプログラム
JP2014174724A (ja) * 2013-03-08 2014-09-22 Mitsubishi Electric Corp ソフトウェア試験装置
JP2019215804A (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 株式会社デンソー マルチコアマイコン及び並列化方法

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