JPH1040133A - ソフトウェアシミュレータ - Google Patents

ソフトウェアシミュレータ

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JPH1040133A
JPH1040133A JP8189640A JP18964096A JPH1040133A JP H1040133 A JPH1040133 A JP H1040133A JP 8189640 A JP8189640 A JP 8189640A JP 18964096 A JP18964096 A JP 18964096A JP H1040133 A JPH1040133 A JP H1040133A
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JP
Japan
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program
software
processing unit
central processing
virtual
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JP8189640A
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Inventor
Hiroyuki Nakada
博之 中田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中央演算装置が異なる制御対象に対してもソ
フトウェアの検証を行うことができるソフトウェアシミ
ュレータを得る。 【解決手段】 ソフトウェアの開発対象である制御装置
に搭載する中央演算装置のシュミレートを行う中央演算
装置モデル2と、開発対象である制御装置のハードウェ
アをシュミレートする周辺制御チップシミュレータ3
と、中央演算装置モデル2および周辺制御チップシミュ
レータ3を制御するシステムソフトを格納するシステム
ROMファイル4と、このシステムソフトウェアの動作
を行う上で必要なデータを格納するシステムRAMファ
イル5と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、制御装置のソフ
トウェアのデバッグに使用するソフトウェアシミュレー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、ソフトウェアの開発の対象とし
ての制御装置のハードウェア構成を示す図である。図に
おいて、21は制御装置、22は制御対象、23は制御
装置21上の中央演算装置、24は中央演算装置23が
後述のROM25およびRAM26からなるメモリへの
アクセスや制御対象22への通信をサポートする周辺制
御チップ、25はシステムソフトを格納するROM、2
6はシステムが動作するときにデータを格納しておくR
AM、27は制御装置21と制御対象22とを結ぶ通信
線である。
【0003】上述のようなハードウェア構成の制御装置
においては、制御装置21に起動がかかると中央演算装
置23が周辺制御チップ24を介してROM25よりシ
ステムソフトのプログラムを読み、RAM26上にデー
タを読み書きしながら、そのシステムソフトの実行を行
う。
【0004】図6は、ROM25に格納されたシステム
ソフトのプログラムの一例を示す図である。図6のプロ
グラムに基づき、制御装置21では次の動作を行う。 a.中央演算装置23(図では、CPUと記す)の初期
化を行う。 b.メモリのアクセススピード設定、システムタイマー
設定等の周辺制御チップ24の基本部分の初期化を行
う。 c.各タスクソフトウェアのメモリ確保、各タスクソフ
トウェアのスタートなど、制御ソフトウェアの初期化を
行う。 d.制御対象との通信を行うための周辺制御チップ24
の通信部分の初期化を行う。 e.制御対象22を制御するために制御対象22との通
信を行う。
【0005】上述の様な制御装置におけるソフトウェア
の開発においては、従来は制御装置のハードウェアが出
来上がるまで、外部機器とのインターフェイスに関わる
部分のソフトウェアの検証が出来なかった。
【0006】また、制御装置のハードウェアが出来上が
っても、ソフトウェアの開発を行う開発装置と、ソフト
ウェアの検証を行う制御装置が異なるため、制御ソフト
ウェアのダウンロードをして検証するといった手順を踏
まねばならず、ソフトウェアの開発手順が面倒なものに
なっていた。
【0007】図7は、従来例としてのある設備の制御ハ
ードウェア構成図である。図において、30はマルチバ
ス、31は中央制御装置、32はI/Oコントロール装
置、33は第1シーケンサコントロール装置、34は第
2シーケンサコントロール装置、35はNCコントロー
ル装置である。
【0008】このような構成の制御ハードウェアに対す
るシミュレーションを行うプログラム制御装置として、
特開平5−46436号公報では、中央制御装置31と
同一のアーキテクチャの中央制御装置と、データ入力装
置としてのキーボードと、表示装置と、図8(後述)に
示すようなメモリ空間を有するメモリにて構成され、図
7の32〜35で示した周辺制御装置なしで中央制御装
置のソフトウェアを動作させるプログラム制御装置が示
されている。
【0009】図8は従来例としてのプログラム制御装置
のメモリ構成を示す図である。図において、ユーザタス
ク空間は中央制御装置の制御ソフトウェアをロードする
部分である。仮想共用メモリ空間は、実設備において周
辺制御装置と情報のやりとりを行う空間であり、このプ
ログラム制御装置では実設備と同一のアドレスに位置し
ている。仮想I/O空間は、実設備において周辺制御装
置とI/O命令によって情報のやりとりを行うI/O空
間をメモリ上に仮想的に割り当てたものであり、ユーザ
タスクをこのプログラム制御装置で動作させる場合は、
I/O命令を仮想I/O空間に対する読み書きで代用す
ることになる。仮想動作タスク空間は、周辺制御装置の
仮想的な動作をソフト的に行うタスクが存在する空間で
ある。
【0010】図9は、従来例としてのプログラム制御装
置において仮想動作タスクのNC仮想動作処理を説明す
る図である。ここでは、周辺制御装置としてNCコント
ロール装置35を例に説明する。図において、40はプ
ログラム制御装置、41は仮想中央制御装置、42は仮
想中央制御装置41上のタスク、43は仮想中央制御装
置41上のデバイスドライバ、44は仮想NCコントロ
ール装置、45は仮想NCコントロール装置44上の仮
想共有メモリで、NCコントロール装置35を置き換え
たもの、46は仮想NCコントロール装置44上の仮想
動作タスクで、NCコントロール装置35の動作をソフ
トウェアで記述している仮想動作タスクに置き換えたも
のである。
【0011】次に、仮想中央制御装置41と仮想NCコ
ントロール装置44の動作について説明する。仮想中央
制御装置41から仮想NCコントロール装置44に指令
を出す場合、仮想中央制御装置41上のタスク42がデ
バイスドライバ43に動作要求を出し、デバイスドライ
バ43はその要求を仮想NCコントロール装置44上の
仮想共有メモリ45に書き込む。仮想NCコントロール
装置44上の仮想動作タスク46は仮想共有メモリ45
を監視しており、仮想共有メモリ45から仮想動作タス
ク46への割り込みを判断することで、仮想動作タスク
46に情報が伝達される。仮想NCコントロール装置4
4が動作を終えた場合、仮想動作タスク46は終了情報
を仮想共有メモリ45に書き込み、中央演算装置の内部
割り込み機能であるソフト割り込みを用いて仮想中央制
御装置41上のデバイスドライバ43に終了情報が伝達
される。デバイスドライバ43はその情報をタスク42
に伝達して、NC動作は完了する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来例で示したプログ
ラム制御装置のようなシミュレーション装置では、実機
上の中央演算装置とソフトウェアの検証を行うプログラ
ム制御装置の中央演算装置が同一のものという条件があ
る。しかし現実には、検証装置は高価な中央演算装置を
使用しているのに対し、検証の対象となる実機は廉価な
中央演算装置を使用しているといったように、中央演算
装置が異なる場合が多く、従来例で示したプログラム制
御装置では検証を行う対象が限定されるという問題点が
あった。
【0013】また、従来の制御装置では、CPUの初期
化部分に関するソフトウェアのデバッグについては、実
機上でしか行うことができなかったが、 a.ハードウェアに近いソフトウェアであるため、問題
が発生した場合にどちらに問題があるのか特定すること
が難しい場合が多い。 b.実機上で基本ソフトウェアのデバッグを行うことが
できない。ソフトウェアのデバッグには、現在のソフト
ウェアの状態をデバッグの端末に表示する必要があり、
その表示を行う基本ソフトウェアが正常に動作している
ことが前提になる。つまりこの基本ソフトウェアデバッ
グを実機上で行うための手段がないということになる。
という理由により、デバッグが非常に困難であるという
問題点があった。
【0014】さらに、従来例で示したプログラム制御装
置のようなシミュレーション装置では、共用メモリを介
した通信に対しての検証は可能であるが、以下に示す周
辺制御チップの初期化やレジスタのアクセスといった操
作を必要とする、通信ハードウェアを介した通信のシミ
ュレーションまで行うことができないという問題点があ
った。
【0015】図10は周辺制御チップの通信部分初期化
プログラムの例を示した図である。周辺制御チップの初
期化においては、a.送受信バッファの初期化に始ま
り、 b.通信ボーレート、パリティビット等の通信パラメー
タに関する設定、 c.割込の関数登録、割込番号セット、割込の有効等の
割込に関する設定、 といった複数の設定を決められた手順に従って正しく行
わなければならなく、ソフトウェア作成及びデバッグに
時間がかかっていたという問題点があった。
【0016】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、第1の目的は、中央演算装置が
異なる制御対象に対してもソフトウェアの検証を行うこ
とができるソフトウェアシミュレータを得るものであ
る。
【0017】また、第2の目的は、CPUの初期化部分
に関するソフトウェアのデバッグを行うことができるシ
ミュレータ装置を得るものである。
【0018】さらに、第3の目的は、周辺制御チップの
通信部分の初期化に関するソフトウェアのデバッグおよ
び通信のシミュレーションを行うことができるソフトウ
ェアシミュレータを得るものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係るソフトウ
ェアシミュレータにおいては、ソフトウェアの開発対象
である制御装置に搭載する中央演算装置のシュミレート
を行う中央演算装置モデルと、前記開発対象である制御
装置のハードウェアをシュミレートする周辺制御チップ
シミュレータと、前記中央演算装置モデルおよび前記周
辺制御チップシミュレータを制御するシステムソフトを
格納するシステムROMファイルと、このシステムソフ
トウェアの動作を行う上で必要なデータを格納するシス
テムRAMファイルと、を備えたものである。
【0020】また、中央演算装置モデルをデバッグする
デバッグツールと、このデバッグツールを動作させる中
央演算装置と、を備えたものである。
【0021】さらに、システムROMファイルは送受信
プログラムを格納すると共に前記周辺制御チップシミュ
レータは通信インターフェイスを有し、さらにこの通信
インターフェイスを結び、デジタル信号をやりとりする
ためのデジタルデータ仮想信号線を備えたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、この発明の一実施の形態である
仮想の制御装置を適用した制御装置ソフトウェアの開発
環境を示した図である。この発明の一実施の形態である
仮想の制御装置図で、図5のハードウェア構成を計算機
上でデバッグを行うために、各ハードウェアデバイスを
ソフトウェアモデルで置き換えたものである。
【0023】図において、1は狭義のソフトウェアシミ
ュレータとしての仮想制御装置、2は中央演算装置モデ
ル、3は周辺制御チップシミュレータ、4はシステムソ
フトを格納するROMファイル、5はシステムが動作す
るときにデータを格納するRAMファイル、6は中央演
算装置モデル2と周辺制御チップシミュレータ3との間
のデジタルデータをやりとりするためのデジタルインタ
ーフェイス、7は周辺制御チップシミュレータ3とRO
Mファイル4及びRAMファイル5との間のバイナリデ
ータをやりとりするためのバイナリデータインターフェ
イスである。10は広義のソフトウェアシミュレータと
しての計算機、11は仮想制御装置1全体を動かす計算
機のための中央演算装置、12はメモリ、13は仮想制
御装置1をデバッグするためのデバッグツールである。
【0024】中央演算装置モデル2は、ソフトウェアの
開発対象である制御装置に搭載する中央演算装置の仕様
書に記述してある中央演算装置の入出力のデジタル信号
の動きを基にして、入力されたデジタル信号に対して決
められた出力を出すように作成したものである。
【0025】周辺制御チップシミュレータ3は、ハード
ウェアの設計において使用されるハードウェア設計支援
ツールより出力された周辺制御チップシミュレータを、
ソフトウェア開発に利用したものである。
【0026】ハードウェア設計支援ツールは、中央演算
装置と組み合わせて動作させる周辺制御チップのような
LSIのハードウェアの設計において使用されるもの
で、デバッグのために計算機上で仮想的に動作させるソ
フトウェアとしての周辺制御チップシミュレータがあ
る。この周辺制御チップシミュレータは、入力されたデ
ジタル信号に対応したデジタル信号を出力するものであ
り、ハードウェア設計者は、この周辺制御チップシミュ
レータへの入出力信号が、周辺制御チップの設計時に予
定していたものと同一であるか確認することにより、周
辺制御チップの設計の良否を判断することができる。
【0027】ハードウェア技術者による、周辺制御チッ
プシミュレータを使用した周辺制御チップのデバッグで
は、単発の信号の入出力に関するデバッグであったが、
複数の信号の入出力に対する動作といったシステム的に
まとまった形でのデバッグができるようにしたものであ
る。
【0028】また、デジタルデータインターフェイス6
は周辺制御チップシミュレータ3から中央演算装置モデ
ル2に対して決められた信号を入出力できるように作成
されたものである。
【0029】次に仮想制御装置1の動作について説明す
る。まず、仮想制御装置1に対し起動がかかると、中央
演算装置モデル2は周辺制御チップシミュレータ3に、
ROMファイル4の先頭よりプログラムを読み出すよう
指示を出す。周辺制御チップシミュレータ3はROMフ
ァイル4上にバイナリで記述されている先頭プログラム
を読み出し、それをデジタル信号に変換して中央演算装
置モデル2に渡す。中央演算装置モデル2は、渡された
プログラムがメモリへのデータの読み書きの場合にはR
AMファイル5に対してアクセス、ハードウェアへのア
クセスプログラムの場合には周辺制御チップシミュレー
タ3に読み書き、ジャンププログラムの場合には次プロ
グラムの読み込み番地の変更、など渡されたプログラム
の実行を行う。中央演算装置モデル2は読み出されたプ
ログラムの実行が終了すると、次のプログラムを周辺制
御チップシミュレータ3に対し要求する。
【0030】また、仮想制御装置1を制御するシステム
ソフトを格納するROMファイル4を備えたので、仮想
制御装置1上で実機上のソフトウェアと同じソフトを動
作させることができ、ハードウェア支援ツールより出力
された周辺制御チップの実際に使用される条件下と同じ
状態でのデバッグもできる。
【0031】上述のような動作を通して、システムソフ
トのプログラム、例えば従来例で記載した図6のプログ
ラムの動作の検証を行うことができる。特に周辺制御チ
ップ24の基本部分の初期化に関するプログラムのデバ
ッグが可能である。例えば、図6のプログラムの周辺制
御チップの基本部分の初期化中にメモリのアクセススピ
ード設定を行う部分があった場合、その設定終了後、R
OMファイル4上のプログラムが正常に読み出させてい
るかどうかを確認することで、アクセススピード設定値
が正常かどうかの判定が行える。
【0032】次に仮想制御装置1を搭載した計算機10
の動作について説明する。まず、計算機用中央演算装置
11がデバッグツール13を介して、中央演算装置モデ
ル2に起動をかける。次に、デバッグツール13より中
央演算装置モデル2の動きを止めて、予定したように動
作しているか、仮想制御装置1の動きを確認する。も
し、予定した動作である場合は、正常に動作しているこ
とになり、続きを行わせる。また、予定した動作と異な
っている場合は、始めからデバッグツール13でステッ
プ実行を行いながら、仮想制御装置1の動作を確認して
いき、異常と考えられる箇所を探し出す。
【0033】このような作業により、ROMファイル4
に格納されているプログラムの検証を順々に行ってい
く。上述のような動作を通して、システムソフトのプロ
グラム、例えば従来例で記載した図6のプログラムの動
作の検証を行うことができる。特に計算機10上で、仮
想制御装置1を動作させることができるので、CPU
(ここでは、ソフトウェアの開発の対象としての制御装
置の中央演算装置23に対応する仮想制御装置1の中央
演算装置モデル2)の初期化部分に関するソフトウェア
実行中でも、計算機用中央演算装置11よりソフトウェ
アの動作状態に関する情報をみることができ、CPUの
初期化に関するプログラムのデバッグが可能である。ま
た、複数のハードウェア信号に対するデバッグが可能と
なる。
【0034】実施の形態2.図2は、この発明の一実施
の形態である仮想の制御装置を適用した制御装置ソフト
ウェアの開発環境を示した図で、2個の仮想の制御装置
を仮想制御装置と仮想制御対象として使用するようにし
たものである。図において、1〜7は上述の図1と同様
のものであり、その説明を省略する。また、2a、3
a、5a〜7aは、それぞれ2、3、5〜7と同じもの
をコピーして使用しているため、その説明を省略する。
【0035】1aは通信機能をテストするための仮想制
御対象、4aはROMファイル4と機能は同じである
が、格納されているソフトウェアがテスト対象の仮想制
御対象1aを動作させるためのテストソフト格納された
ROMファイル、14は仮想制御装置1の周辺制御チッ
プシミュレータ3の通信インターフェイスと仮想制御対
象1aの周辺制御チップシミュレータ3aの通信インタ
ーフェイスを結び、デジタル信号をやりとりするための
デジタルデータ仮想信号線である。
【0036】仮想制御装置1および仮想制御対象1a共
に基本的な動きは、上述の発明の実施の形態1の仮想制
御装置と同じであるが、ROMファイル4、4a上のプ
ログラム中に送受信プログラムが含まれていることが異
なる。
【0037】図3は制御装置の通信プログラムの一例を
示す図である。図3のプログラムの場合には次の処理を
行う。仮想制御装置1は、Aパケットを作成して仮想制
御対象1aに対して送信する、その後仮想制御対象1a
よりA返信パケットがくると、その内容を確認しエラー
があればエラー表示し、正常であれば、次のBパケット
(Cパケット)を作成送信するといった様な動作を行
う。
【0038】図4は制御対象の通信プログラムの一例を
示す図である。図4のプログラムの場合には次の処理を
行う。仮想制御対象1aは、仮想制御装置1より送信さ
れたAパケット(Bパケット、Cパケット)の内容を確
認しエラーがあればエラー表示し、正常であれば、Aパ
ケット(Bパケット、Cパケット)に対する返信作成処
理をし、仮想制御装置1に対して返信パケット送信処理
をする。
【0039】図2に示した制御装置ソフトウェアの開発
環境の動作について説明する。まず、仮想制御対象1a
の起動をかけると、中央演算装置モデル2aは周辺制御
チップシミュレータ6aを介してROMファイル4aか
らプログラムを読み実行する。ROMファイル4aのプ
ログラム中には、例えば図10に示されたような通信機
能初期化処理が記述されており、中央演算装置モデル2
aはプログラムに記述された手順に従って周辺制御チッ
プシミュレータ3aにアクセスを行い、初期化処理を行
う。
【0040】次に、ROMファイル4aのプログラム中
に含まれている、例えば図4に示されたような通信プロ
グラムの手順に従って、仮想制御装置1からのデータ受
信に関する処理(仮想制御装置1よりパケットを受信す
ると、その内容に応じて返信パケットを作成、もしくは
エラー表示を行い、返信パケットを仮想制御装置1に返
す)を行う。中央制御装置モデル2aはこの受信処理プ
ログラムを読み出すと、パケット受信待ちのために、周
辺制御チップシミュレータ3aからデータがデジタル信
号が受信されるのを待つ。
【0041】一方、仮想制御装置1では仮想制御対象1
aが受信モードになったのを確認して起動をかける。仮
想制御装置1は起動をかけると中央制御装置モデル2は
周辺制御チップシミュレータ6を介してROMファイル
4からプログラムを読み実行する。仮想制御対象1aと
同じように、まずROMファイル4aのプログラム中に
は例えば図6に示されたような通信機能初期化処理が記
述されており、中央制御装置モデル1aはプログラムに
記述された手順に従って周辺制御チップシミュレータ3
aにアクセスを行い、初期化処理を行う。
【0042】次に、ROMファイル4のプログラム中に
含まれている、例えば図3に示されたような通信プログ
ラムの手順に従って、データ送信処理を行う。中央演算
装置モデル2は送信処理プログラムを読み出すと、周辺
制御チップシミュレータ3からデータをデジタル信号に
変換して仮想制御対象1aへ送信する。
【0043】中央演算装置モデル1aは,周辺制御チッ
プシミュレータ3aを介して仮想制御装置1からのデジ
タル信号を受信すると、ROMファイル4aのプログラ
ムに従い解析する。その解析結果に基づき返答データを
作成し、周辺制御チップシミュレータ3aを介して仮想
制御装置1に返答データをデジタル信号に変換して送信
する。
【0044】中央演算装置モデル2は、周辺制御チップ
シミュレータ3を介して仮想制御対象1aからのデジタ
ル信号で送られた返答データを受信すると、ROMファ
イル4のプログラムに従い解析する。その解析結果に基
づきエラーならエラー表示を行い、正常であれば次の送
信データを作成し、周辺制御チップシミュレータ3aを
介して仮想制御対象1aに次の送信データをデジタル信
号に変換して送信する。
【0045】上述のような、送信データと返答データの
やりとりを繰り返し処理を進めていく動作を通して、シ
ステムソフトのプログラム、例えば従来例で記載した図
6のプログラムの動作の検証を行うことができる。特に
周辺制御チップの通信部分の初期化と制御対象との通信
に関するプログラムのデバッグが可能である。つまり、
周辺制御チップの通信部分の初期化を行った後、制御対
象に正常にデータが送れない場合は、周辺制御チップの
通信部分の初期化パラメータに間違いがあることにな
り、また、パケット送受信に対してエラーが発生した場
合は、制御対象との通信に関するプログラムに間違いが
あることになる。
【0046】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0047】この発明のソフトウェアシミュレータで
は、ソフトウェアの開発対象である制御装置に搭載する
中央演算装置のシュミレートを行う中央演算装置モデル
と、前記開発対象である制御装置のハードウェアをシュ
ミレートする周辺制御チップシミュレータと、前記中央
演算装置モデルおよび前記周辺制御チップシミュレータ
を制御するシステムソフトを格納するシステムROMフ
ァイルと、このシステムソフトウェアの動作を行う上で
必要なデータを格納するシステムRAMファイルと、を
備えたので、中央演算装置の違いによらず、計算機上で
実機上と同じコンパイラを使用してコンパイルしたソフ
トウェアのデバッグが可能となり、ソフトウェアの最適
化を計算機上で行うことができる。また、コンパイルに
よる言語の表記方法の違いを気にせずにソフトウェアを
作成、デバッグすることができる。
【0048】また、中央演算装置モデルをデバッグする
デバッグツールと、このデバッグツールを動作させる中
央演算装置と、を備えたので、計算機上でシミュレータ
モデルを動作させることができると共に、実機上と同じ
作りのシミュレータモデルで動作させたプログラムを実
機上に移動させて動作させることができるようになり、
ソフトウェアの信頼性が高く、実機上で確実に動作する
保証が得られるソフトウェアを生産することができる。
【0049】さらに、システムROMファイルは送受信
プログラムを格納すると共に前記周辺制御チップシミュ
レータは通信インターフェイスを有し、さらにこの通信
インターフェイスを結び、デジタル信号をやりとりする
ためのデジタルデータ仮想信号線を備えたので、周辺制
御チップの通信部分に関する初期化や、実際の通信デー
タを含めたのソフトウェアのデバッグができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態である仮想の制御装
置を適用した制御装置ソフトウェアの開発環境を示した
図である。
【図2】 この発明の一実施の形態である仮想の制御装
置を適用した制御装置ソフトウェアの開発環境を示した
図で
【図3】 制御装置の通信プログラムの一例を示す図で
ある。
【図4】 制御対象の通信プログラムの一例を示す図で
ある。
【図5】 従来例としての制御装置のハードウェア構成
を示す図である。
【図6】 ROM25に格納されたシステムソフトのプ
ログラムの一例を示す図である。
【図7】 従来例としてのある設備の制御ハードウェア
構成図である。
【図8】 従来例としてのプログラム制御装置のメモリ
構成を示す図である。
【図9】 従来例としてのプログラム制御装置において
仮想動作タスクのNC仮想動作処理を説明する図であ
る。
【図10】 周辺制御チップの通信部分初期化プログラ
ムの例を示した図である。
【符号の説明】
1 仮想制御装置、 2 中央演算装置モデル、 3
周辺制御チップシミュレータ、 4 ROMファイル、
5 RAMファイル、 6 デジタルインターフェイ
ス、 7 バイナリデータインターフェイス、 10
計算機、 11計算機のための中央演算装置、 12
メモリ、 13 デバッグツール、14 デジタルデー
タ仮想信号線。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソフトウェアの開発対象である制御装置
    に搭載する中央演算装置のシュミレートを行う中央演算
    装置モデルと、前記開発対象である制御装置のハードウ
    ェアをシュミレートする周辺制御チップシミュレータ
    と、前記中央演算装置モデルおよび前記周辺制御チップ
    シミュレータを制御するシステムソフトを格納するシス
    テムROMファイルと、このシステムソフトウェアの動
    作を行う上で必要なデータを格納するシステムRAMフ
    ァイルと、を備えたソフトウェアシミュレータ。
  2. 【請求項2】 前記中央演算装置モデルをデバッグする
    デバッグツールと、このデバッグツールを動作させる中
    央演算装置と、を備えたことを特徴とする請求項1記載
    のソフトウェアシミュレータ。
  3. 【請求項3】 前記システムROMファイルは送受信プ
    ログラムを格納すると共に前記周辺制御チップシミュレ
    ータは通信インターフェイスを有し、さらにこの通信イ
    ンターフェイスを結び、デジタル信号をやりとりするた
    めのデジタルデータ仮想信号線を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載のソフトウェアシミュレータ。
JP8189640A 1996-07-18 1996-07-18 ソフトウェアシミュレータ Pending JPH1040133A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100974934B1 (ko) * 2008-01-29 2010-08-09 주식회사 리버트론 가상 시뮬레이션 시스템 및 하드웨어 제어 프로그램 구현방법
CN111950219A (zh) * 2019-04-30 2020-11-17 北京百度网讯科技有限公司 用于实现模拟器的方法、装置、设备以及介质

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100974934B1 (ko) * 2008-01-29 2010-08-09 주식회사 리버트론 가상 시뮬레이션 시스템 및 하드웨어 제어 프로그램 구현방법
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