JP2002054410A - エンジンの可変開角動弁装置 - Google Patents

エンジンの可変開角動弁装置

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JP2002054410A
JP2002054410A JP2000245016A JP2000245016A JP2002054410A JP 2002054410 A JP2002054410 A JP 2002054410A JP 2000245016 A JP2000245016 A JP 2000245016A JP 2000245016 A JP2000245016 A JP 2000245016A JP 2002054410 A JP2002054410 A JP 2002054410A
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Japan
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cam
camshaft
valve
intake
fixed
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JP2000245016A
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Takahiro Matsuoka
貴浩 松岡
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンのバルブの開角を任意に制御するこ
とが可能な可変開角動弁装置を提供する。 【解決手段】 固定吸気カム41を備えた第1カムシャ
フト8oと、第1カムシャフト8oの外周に相対回転自
在に支持された可動吸気カム43がピン44で連結され
た第2カムシャフト8iとを同軸に嵌合させ、位相変更
手段で第1カムシャフト8oに対する第2カムシャフト
8iの位相を変更する。図5(A)に示すように、エン
ジンのアイドル時や発進時には固定吸気カム41および
可動吸気カム43を相互に重なる位置とし、吸気バルブ
の開角を狭くする。また図5(B)に示すように、エン
ジンの部分負荷運転時には、固定吸気カム41および可
動吸気カム43を相対回転させて高位部41a,43a
の全長を増加させることにより、吸気バルブのリフトラ
インの下がり部を遅れ側にずらして開角を増加させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カムシャフトに設
けたカムによりバルブ駆動部材を介して開閉駆動される
バルブの開角を変更するエンジンの可変開角動弁装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】カムシャフトを半径方向外側の第1カム
シャフトおよび半径方向内側の第2カムシャフトの二重
構造とし、位相変更手段で第1カムシャフトに対する第
2カムシャフトの位相を変更することにより、第1カム
シャフトに設けた排気カムに対する第2カムシャフトに
設けた吸気カムの位相をずらし、吸気バルブのバルブタ
イミングを進み側および遅れ側に変化させるものが、特
開平7−224617号公報により公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のも
のは、吸気バルブの開弁時期および閉弁時期を並行して
進み側および遅れ側に変化させることは可能であるが、
吸気バルブの開角、つまり開弁時期から閉弁時期までの
期間を変更することができないため、エンジンの広範な
運転領域において吸気バルブの作動を適切に制御するこ
とが困難であった。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、エンジンのバルブの開角を任意に制御することが可
能な可変開角動弁装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、カムシャフト
に設けたカムによりバルブ駆動部材を介して開閉駆動さ
れるバルブの開角を変更するエンジンの可変開角動弁装
置であって、第1カムシャフトと、第1カムシャフトの
外周に固定されてバルブ駆動部材を作動させる固定カム
と、第1カムシャフトの外周に相対回転可能に支持され
て前記バルブ駆動部材を作動させる可動カムと、第1カ
ムシャフトの内部に同軸かつ相対回転可能に嵌合して可
動カムと一体に回転する第2カムシャフトと、第1カム
シャフトに対する第2カムシャフトの位相を変更する位
相変更手段とを備え、固定カムおよび可動カムは第1、
第2カムシャフトの軸線を中心とする同一半径の円弧よ
り構成されて相互に滑らかに連続する高位部をそれぞれ
有しており、位相変更手段による第1カムシャフトに対
する第2カムシャフトの位相の変更により、固定カムの
高位部および可動カムの高位部が円周方向に連続する長
さを変化させることを特徴とするエンジンの可変開角動
弁装置が提案される。
【0006】上記構成によれば、同軸に嵌合する第1カ
ムシャフトおよび第2カムシャフトの相対的な位相を位
相変更手段で変更すると、第1カムシャフトの外周に固
定された固定カムと、第1カムシャフトの外周に支持さ
れて第2カムシャフトと一体に回転する可動カムとが相
対回転し、同一半径の円弧より構成されて相互に滑らか
に連続する固定カムおよび可動カムの高位部が円周方向
に連続する長さが変化する。これにより、固定カムおよ
び可動カムによりバルブ駆動部材を介して開閉駆動され
るバルブの開角を変更することができ、エンジンの出力
の向上や燃費の改善に寄与することができる。
【0007】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、バルブ駆動部材は固定カムに
当接する第1ローラおよび可動カムに当接する第2ロー
ラを相互に隣接して備えたロッカーアームであり、前記
第1、第2ローラの外周面にクラウニングが施されたこ
とを特徴とするエンジンの可変開角動弁装置が提案され
る。
【0008】上記構成によれば、ロッカーアームに設け
た第1ローラおよび第2ローラの外周にクラウニングを
施したので、第1ローラと固定カムとの接触状態および
第2ローラと可動カムとの接触状態の均一化が可能とな
る。更にローラ幅よりもカム幅が大きい場合でも、第
1、第2ローラのエッジと、それに当接する固定カムお
よび可動カムのエッジとが干渉してスムーズな作動が妨
げられるのを防止することができる。
【0009】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項1または請求項2の構成に加えて、可動カムの両
側に隣接して一対の固定カムを配置したことを特徴とす
るエンジンの可変開角動弁装置。
【0010】上記構成によれば、可動カムの両側に隣接
して一対の固定カムを配置したので、可動カムおよび固
定カムからロッカーアームに偏荷重が伝達されないよう
にして該ロッカーアームの傾きを防止することができ
る。
【0011】また請求項4に記載された発明によれば、
請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、第1
カムシャフトに円周方向に形成した長孔を通して第2カ
ムシャフトと可動カムとをピンで結合したことを特徴と
するエンジンの可変開角動弁装置。
【0012】上記構成によれば、第1カムシャフトに円
周方向に形成した長孔を通して第2カムシャフトと可動
カムとをピンで結合したので、半径方向外側の第1カム
シャフトに支持した可動カムを、半径方向内側の第2カ
ムシャフトで支障なく駆動することができる。特に、可
動カムの両側に隣接して一対の固定カムを配置した場合
には、ピンおよび長孔の数を各1個に抑えて部品点数お
よび加工工数を削減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0014】図1〜図6は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1はエンジンの部分縦断面図、図2は図1の2
−2線断面図、図3は図2の3方向矢視図、図4は図1
の要部拡大図、図5は図4の5−5線断面図、図6はバ
ルブリフトおよびバルブ開角の特性図である。
【0015】図1に示すように、多気筒のSOHC型エ
ンジンEは、クランクシャフト1を回転自在に支持する
シリンダブロック2を備えており、このシリンダブロッ
ク2に設けたシリンダ3…に摺動自在に嵌合するピスト
ン4…がコネクティングロッド5…を介して前記クラン
クシャフト1に連接される。シリンダブロック2のデッ
キ面に結合されたシリンダヘッド6の上部に動弁カム室
7が区画されており、その動弁カム室7に回転自在に支
持されたカムシャフト8の上方がヘッドカバー9により
覆われる。
【0016】シリンダヘッド6から左側に突出するカム
シャフト8の軸端部に位相変更手段Vが設けられる。位
相変更手段Vの外周部に歯付きの従動プーリ10が設け
られており、クランクシャフト1の軸端部に設けた歯付
きの駆動プーリ11と前記従動プーリ10とがタイミン
グベルト12によって接続される。前記位相変更手段
V、駆動プーリ11およびタイミングベルト12が、シ
リンダブロック2、シリンダヘッド6およびヘッドカバ
ー9の左側面に取り付けた第1、第2タイミングベルト
カバー13,14により覆われる。
【0017】図2および図3を併せて参照すると明らか
なように、シリンダヘッド6には燃焼室21に連なる吸
気ポート22,22および排気ポート23,23が形成
されており、吸気ポート22,22はバルブスプリング
24,24で閉弁方向に付勢された吸気バルブ25,2
5で開閉され、排気ポート23,23はバルブスプリン
グ26,26で閉弁方向に付勢された排気バルブ27,
27で開閉される。シリンダヘッド6の上面にカムシャ
フトホルダ28…およびロッカーシャフトホルダ29…
が重ね合わされてボルト30…で締結されており、シリ
ンダヘッド6およびカムシャフトホルダ28…間にカム
シャフト8が回転自在に支持されるとともに、カムシャ
フトホルダ28…およびロッカーシャフトホルダ29…
間に吸気ロッカーシャフト31および排気ロッカーシャ
フト32が固定される。
【0018】吸気ロッカーシャフト31に吸気ロッカー
アーム33の中間部が揺動自在に支持されており、その
二股になった先端に設けた一対のタペットねじ34,3
4が吸気バルブ25,25のステムエンド25a,25
aに当接するとともに、他端に設けたローラ軸33aに
2個の第1ローラ35,35および1個の第2ローラ3
6が回転自在に支持される。またカムシャフト8と直交
する平面上で第1、第2ローラ35,35;36を支持
する壁とバルブ当接部とが連結されているので、吸気ロ
ッカーアーム33の剛性が増加する。吸気ロッカーアー
ム33を挟むように、排気ロッカーシャフト32に一対
の排気ロッカーアーム37,37の中間部が揺動自在に
支持されており、その先端に設けたタペットねじ38,
38が排気バルブ27,27のステムエンド27a,2
7aに当接するとともに、他端に設けたローラ軸37
a,37aにローラ40,40が回転自在に支持され
る。
【0019】図3〜図5から明らかなように、カムシャ
フト8は半径方向外側の第1カムシャフト8oと、その
半径方向内側に同軸に嵌合する第2カムシャフト8iと
から構成される。第1カムシャフト8oには一対の固定
吸気カム41,41と一対の排気カム42,42とが固
定され、かつ一対の固定吸気カム41,41間に僅かな
隙間α,αを存して可動吸気カム43が相対回転自在に
支持される。第1カムシャフト8oには円周方向に延び
る長孔8aが形成されており、この長孔8aを貫通する
ピン44によって第2カムシャフト8iと可動吸気カム
43とが結合される。従って、第1カムシャフト8oお
よび第2カムシャフト8iが相対回転すると、固定吸気
カム41,41に対して可動吸気カム43が相対回転す
る。
【0020】固定吸気カム41および可動吸気カム43
のプロフィールは同一であり、高位部41a,43aと
ベース円部41b,43bとが滑らかに連なっている。
高位部41a,43aは第1、第2カムシャフト8o,
8iの軸線Oを中心とする円弧から構成される。図5
(A)に示すように、ピン44が長孔8aの一端にある
とき、固定吸気カム41および可動吸気カム43は重な
っており、両高位部41a,43aのトータルの長さは
L1となる。また図5(B)に示すように、ピン44が
長孔8aの他端にあるとき、固定吸気カム41および可
動吸気カム43は相対回転して両高位部41a,43a
は滑らかに連続し、そのトータルの長さは前記L1より
も長いL2となる。尚、排気カム42,42のプロフィ
ールには通常の卵形のものが採用される。
【0021】位相変更手段Vの構造は公知のものであ
り、従動プーリ10と一体に結合された第1カムシャフ
ト8oと、その内部に同軸に嵌合する第2カムシャフト
8iとを連続的に相対回転させる機能を有する。その駆
動源として油圧を用いたものは、例えば特開平7−22
4617号公報により公知であり、その駆動源としてカ
ムシャフトの回転に伴う遠心力を用いたものは、例えば
特開平11−229831号公報により公知である。
【0022】次に、本実施例の作用について説明する。
【0023】図6には、低速回転域でのトルクおよび燃
費に重点を置いた排気バルブ27,27および吸気バル
ブ25,25のバルブリフトおよびバルブ開角の特性図
が示される。
【0024】エンジンEのアイドル時から発進時までの
領域(低速回転状態)では、位相変更手段Vによって固
定吸気カム41,41および可動吸気カム43を図5
(A)の状態に重ね合わせ、両高位部41a,43aの
トータルの長さを最小値のL1にする。その結果、吸気
バルブ25,25のリフトカーブは図6にAで示すもの
となって開角が最も小さくなり、体積効率ηvを確保し
てアイドル時の燃費改善およびエミッションの改善を図
るとともに、発進時のトルクを増加させることができ
る。この状態では、吸気ロッカーアーム33のローラ3
5,35は固定吸気カム41,41の全周に接触し、ロ
ーラ36は可動吸気カム43の全周に接触する。
【0025】エンジンEの部分負荷領域(クルージング
状態)では、位相変更手段Vによって固定吸気カム4
1,41および可動吸気カム43を図5(B)の状態に
相対回転させ、両高位部41a,43aのトータルの長
さを最大値のL2にする。その結果、吸気バルブ25,
25のリフトカーブは図6にCで示すものとなり、その
開角を最も大きくすることにより、体積効率ηvを意図
的に下げてクルージング状態における極低燃費を実現す
る。この状態では、リフトカーブの上り部分(バルブリ
フト増加部分)は吸気ロッカーアーム33のローラ3
5,35と固定吸気カム41,41との当接により規制
され、リフトカーブの下り部分(バルブリフト減少部
分)は吸気ロッカーアーム33のローラ36と可動吸気
カム43との当接により規制される。
【0026】エンジンEの高回転・高負荷領域では、位
相変更手段Vによって固定吸気カム41,41および可
動吸気カム43を、図5(A)および図5(B)の中間
の状態とする。これにより、吸気バルブ25,25のリ
フトカーブは図6にBで示すものとなって開角の大きさ
が中程度となる。これにより、体積効率ηvを最適値に
制御して高回転・高負荷の出力向上と燃費の改善とを両
立させることができる。このとき、前記エンジンEの部
分負荷領域(クルージング状態)と同様に、リフトカー
ブの上り部分(バルブリフト増加部分)は吸気ロッカー
アーム33のローラ35,35と固定吸気カム41,4
1との当接により規制され、リフトカーブの下り部分
(バルブリフト減少部分)は吸気ロッカーアーム33の
ローラ36と可動吸気カム43との当接により規制され
る。但し、固定吸気カム41,41および可動吸気カム
43の高位部41a,43aのトータルの長さは、最小
値のL1と最大値L2との中間の値となる。
【0027】図6から明らかなように、卵形の排気カム
42,42により作動する排気バルブ27,27のリフ
トカーブの頂部は滑らかな曲線になるのに対し、カムシ
ャフト8の軸線Oを中心とする円弧よりなる高位部41
a,43aを有する固定吸気カム41,41および可動
吸気カム43により作動する吸気バルブ25,25のリ
フトカーブの頂部は直線になる。そして吸気バルブ2
5,25の開角は前記直線の長さ、つまり両高位部41
a,43aのトータルの長さに応じて変化する。そし
て、吸気バルブ25,25の開角が変化しても、固定吸
気カム41,41によって規制されるリフトカーブの上
り部分(バルブリフト増加部分)は変化しないのでエン
ジンEの高出力が得やすくなる。
【0028】また固定吸気カム41,41および可動吸
気カム43が相対回転した状態(図5(B)参照)で
は、固定吸気カム41,41および可動吸気カム43の
エッジが吸気ロッカーアーム33のローラ35,35,
36のエッジと干渉してスムーズな作動が妨げられる可
能性があるが、ローラ35,35,36にクラウニング
を施すことにより、エッジどうしの干渉を確実に回避し
てスムーズな作動を確保することができる。しかも可動
吸気カム43の両側に隣接して一対の固定吸気カム4
1,41を対称形状に配置したので、可動吸気カム43
および固定吸気カム41,41の位相がずれた場合で
も、可動吸気カム43あるいは固定吸気カム41,41
から吸気ロッカーアーム33に偏荷重が加わらないよう
にし、該吸気ロッカーアーム33の傾きを防止してスム
ーズな作動および耐久性の向上を図ることができる。
【0029】更に、第1カムシャフト8oに円周方向に
形成した長孔8aを通して第2カムシャフト8iと可動
吸気カム43とをピン44で結合したので、半径方向外
側の第1カムシャフト8oに支持した可動吸気カム43
を、半径方向内側の第2カムシャフト8iで駆動するこ
とができる。また可動吸気カム43の両側に隣接して一
対の固定吸気カム41,41を配置したので、ピン44
および長孔8aの数を最小限に抑えて部品点数および加
工工数を削減することができる。
【0030】次に、図7に基づいて本発明の第2実施例
を説明する。
【0031】上述した第1実施例では吸気ロッカーアー
ム33が3個のローラ35,35,36を備えている
が、本第2実施例では3個のローラ35,35,36に
代えて固定吸気カム41,41および可動吸気カム43
に当接可能な単一のスリッパ45を備えている。また一
対の排気ロッカーアーム37,37も、ローラ40,4
0に代えてそれぞれスリッパ46,46を備えている。
【0032】本実施例のその他の構成は前記第1実施例
と同じであり、第1実施例と同様の作用効果を達成する
ことができる。
【0033】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0034】例えば、実施例ではSOHC型エンジンE
を例示したが、本発明はDOHC型エンジンに対しても
適用することができ、この場合、吸気バルブの開角およ
び排気バルブの開角の何れか一方、あるいは両方の開角
を制御することができる。
【0035】また実施例ではバルブのリフトカーブの下
り部分(バルブリフト減少部分)を変更しているが、リ
フトカーブの上り部分、あるいは下り部分および上り部
分の両方を変更することができる。また実施例では固定
吸気カム41,41と可動吸気カム43とが同じプロフ
ィールを有しているが、高位部41a,43aの半径さ
え一致していれば、同じプロフィールである必要はな
い。
【0036】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、同軸に嵌合する第1カムシャフトおよび第2
カムシャフトの相対的な位相を位相変更手段で変更する
と、第1カムシャフトの外周に固定された固定カムと、
第1カムシャフトの外周に支持されて第2カムシャフト
と一体に回転する可動カムとが相対回転し、同一半径の
円弧より構成されて相互に滑らかに連続する固定カムお
よび可動カムの高位部が円周方向に連続する長さが変化
する。これにより、固定カムおよび可動カムによりバル
ブ駆動部材を介して開閉駆動されるバルブの開角を変更
することができ、エンジンの出力の向上や燃費の改善に
寄与することができる。
【0037】また請求項2に記載された発明によれば、
ロッカーアームに設けた第1ローラおよび第2ローラの
外周にクラウニングを施したので、第1ローラと固定カ
ムとの接触状態および第2ローラと可動カムとの接触状
態の均一化が可能となる。更にローラ幅よりもカム幅が
大きい場合でも、第1、第2ローラのエッジと、それに
当接する固定カムおよび可動カムのエッジとが干渉して
スムーズな作動が妨げられるのを防止することができ
る。
【0038】また請求項3に記載された発明によれば、
可動カムの両側に隣接して一対の固定カムを配置したの
で、可動カムおよび固定カムからロッカーアームに偏荷
重が伝達されないようにして該ロッカーアームの傾きを
防止することができる。
【0039】また請求項4に記載された発明によれば、
第1カムシャフトに円周方向に形成した長孔を通して第
2カムシャフトと可動カムとをピンで結合したので、半
径方向外側の第1カムシャフトに支持した可動カムを、
半径方向内側の第2カムシャフトで支障なく駆動するこ
とができる。特に、可動カムの両側に隣接して一対の固
定カムを配置した場合には、ピンおよび長孔の数を各1
個に抑えて部品点数および加工工数を削減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの部分縦断面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図2の3方向矢視図
【図4】図1の要部拡大図
【図5】図4の5−5線断面図
【図6】バルブリフトおよびバルブ開角の特性図
【図7】本発明の第2実施例に係る、前記図2に対応す
る図
【符号の説明】
8o 第1カムシャフト 8i 第2カムシャフト 8a 長孔 25 吸気バルブ(バルブ) 33 吸気ロッカーアーム(ロッカーアーム、バ
ルブ駆動部材) 35 第1ローラ 36 第2ローラ 41 固定吸気カム(固定カム) 41a 高位部 43 可動吸気カム(可動カム) 43a 高位部 44 ピン L1 長さ L2 長さ O 軸線 V 位相変更手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G016 AA07 AA15 AA19 BA18 BA22 BA28 BA34 BA38 BA40 BB11 BB18 BB22 CA12 CA21 DA06 DA13 DA22 3G018 AB05 AB17 BA07 BA32 BA36 CA19 DA05 DA74 EA04 EA13 EA14 EA31 FA01 FA07 GA02 GA06 GA07 GA14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カムシャフト(8o,8i)に設けたカ
    ム(41,43)によりバルブ駆動部材を介して開閉駆
    動されるバルブ(25)の開角を変更するエンジンの可
    変開角動弁装置であって、 第1カムシャフト(8o)と、 第1カムシャフト(8o)の外周に固定されてバルブ駆
    動部材を作動させる固定カム(41)と、 第1カムシャフト(8o)の外周に相対回転可能に支持
    されて前記バルブ駆動部材を作動させる可動カム(4
    3)と、 第1カムシャフト(8o)の内部に同軸かつ相対回転可
    能に嵌合して可動カム(43)と一体に回転する第2カ
    ムシャフト(8i)と、 第1カムシャフト(8o)に対する第2カムシャフト
    (8i)の位相を変更する位相変更手段(V)と、を備
    え、 固定カム(41)および可動カム(43)は第1、第2
    カムシャフト(8o,8i)の軸線(O)を中心とする
    同一半径の円弧より構成されて相互に滑らかに連続する
    高位部(41a,43a)をそれぞれ有しており、位相
    変更手段(V)による第1カムシャフト(8o)に対す
    る第2カムシャフト(8i)の位相の変更により、固定
    カム(41)の高位部(41a)および可動カム(4
    3)の高位部(43a)が円周方向に連続する長さ(L
    1,L2)を変化させることを特徴とするエンジンの可
    変開角動弁装置。
  2. 【請求項2】バルブ駆動部材は固定カム(41)に当接
    する第1ローラ(35)および可動カム(43)に当接
    する第2ローラ(36)を相互に隣接して備えたロッカ
    ーアーム(33)であり、前記第1、第2ローラ(3
    5,36)の外周面にクラウニングが施されたことを特
    徴とする、請求項1に記載のエンジンの可変開角動弁装
    置。
  3. 【請求項3】可動カム(43)の両側に隣接して一対の
    固定カム(41)を配置したことを特徴とする、請求項
    1または請求項2に記載のエンジンの可変開角動弁装
    置。
  4. 【請求項4】第1カムシャフト(8o)に円周方向に形
    成した長孔(8a)を通して第2カムシャフト(8i)
    と可動カム(43)とをピン(44)で結合したことを
    特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の
    エンジンの可変開角動弁装置。
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