JP2002052841A - 感熱記録材料およびその製造方法 - Google Patents

感熱記録材料およびその製造方法

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JP2002052841A JP2000267467A JP2000267467A JP2002052841A JP 2002052841 A JP2002052841 A JP 2002052841A JP 2000267467 A JP2000267467 A JP 2000267467A JP 2000267467 A JP2000267467 A JP 2000267467A JP 2002052841 A JP2002052841 A JP 2002052841A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感熱記録の感度及び発色画像の耐可塑剤
性に優れた感熱記録材料を提供すること。 【解決手段】 ウレアウレタン化合物顕色剤を含有する
感熱記録材料を作成する分散・配合条件を特定の条件と
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウレアウレタン化合
物顕色剤を用いた感熱記録材料に関し、特に感度及び記
録画像の耐可塑剤性を向上させた感熱記録材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子供与性染料前駆体と電子受容性化合
物を使用した記録材料は、感圧記録紙、感熱紙、感光感
圧記録紙、通電感熱記録紙等としてよく知られている。
例えば英国特許2140449、米国特許448005
2、同4436920、特公昭60−23922、特開
昭57−179836、同60−123556、同60
−123557などに詳しい。
【0003】記録材料の具備すべき性能は、(1)発色
濃度及び発色感度が十分であること、(2)カブリを生
じないこと、(3)発色後の発色体の堅牢性が十分であ
ること、(4)発色色相が適切で複写機適性があるこ
と、(5)発色体の耐薬品性が充分であること、などで
あるが、現在これらを完全に満足するものは得られてい
ない。
【0004】特に近年感熱記録材料の発達が著しいが、
これらの感熱記録材料は、白色度が高い、外観、感触が
普通紙に近い、発色感度等の記録適性が良い等、多くの
優れた特性を備えており、また感熱記録は、装置が小
型、メインテナンスフリー、騒音の発生がないことなど
の利点があり、計測用記録計、ファクシミリ、プリンタ
ー、コンピューターの端末機、ラベル、乗車券等の自動
券売機など広範囲の分野に用途を拡大してきた。これら
記録方式の主流は、ともに、2成分発色剤を含有する発
色層を支持体上に設けてなる記録材料を用い、これに記
録エネルギーとして熱を感熱ヘッド、ホットスタンプ、
レーザー光等により加えることにより、記録材料上で感
熱剤成分を相互に接触させ、発色記録する方法である。
中でも、発色剤として、無色又は淡色の電子供与性染料
前駆体(特にロイコ染料)とフェノール性化合物のよう
な酸性顕色剤を用いるものが多い。これらロイコ染料を
用いた記録材料は、例えば、クリスタルバイオレットラ
クトンと4,4´−イソプロピリデンジフェノール(ビ
スフェノールA)を感熱剤とする感熱紙(米国特許第3
539375号公報など参照)等で代表される。
【0005】これらに用いられる染料前駆体及び顕色剤
はそれぞれ電子供与性化合物及び電子受容性化合物が主
として一般に用いられている。これは、該電子供与性化
合物である染料前駆体の反応性が高く、電子受容性化合
物である顕色剤と接触することにより、瞬間的に濃度の
高い発色画像が得られること、また白色に近い外観が得
られ、赤色、橙色、黄色、緑色、青色、黒色等各種の発
色色相を得ることができる等々の優れた特性をもってい
るためである。しかしながら、その反面、得られた発色
画像は耐薬品性が劣ることから、プラスチックシートや
消しゴムに含まれる可塑剤あるいは食品や化粧品に含ま
れる薬品に接触して、記録が容易に消失したり、また、
記録部分の耐光性が劣ることから、比較的短期間の日光
暴露で記録が退色したり、さらには消失するなど、記録
の保存安定性に劣るという欠点を有し、この欠点の故
に、その用途に一定の制約を受けているのが現状であ
り、その改良が強く望まれている。
【0006】また近年ビスフェノールAを代表とするフ
ェノール性化合物は環境ホルモンの問題から使用が懸念
されており、非フェノール系の顕色剤が要望されてい
る。
【0007】既にこの様な要望に対して保存性の良い記
録画像が得られる記録シートとして、例えば特開昭59
−115887号公報、及び米国特許第4521793
号公報には、芳香族イソシアナート化合物とイミノ化合
物からなる発色剤の組合せからなる記録シートが開示さ
れている。この発明では、熱、圧力、光等の記録エネル
ギーを加えることにより、2種の発色剤を接触し反応さ
せる各種の記録シートが開示されている。また、発色剤
を適宜選択することにより、赤、橙、黄、茶、褐色等の
各種の色を発色することができると記載している。しか
しながら、現在広く用いられている感熱記録シートで強
く要望されている黒発色については、いまだ不十分であ
る。
【0008】また、非フェノール系顕色剤を用いた感熱
記録シートとしては、特開平8−2111号公報、特開
平8−2112号公報に、無色又は淡色の染料前駆体と
ウレア化合物を含有する発色層を有する感熱記録体が開
示されている。しかし、これらの記録体は発色濃度が低
く保存性も不十分であった。
【0009】また、特開平5−116459号公報に
は、無色又は淡色の染料前駆体とスルホニルウレア化合
物を含む感熱発色層を有する感熱記録体が開示されてい
る。しかし、これらの記録体は白色度が低く保存性も不
十分であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、感度
及び記録画像の耐可塑剤性を向上させた感熱記録材料を
提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ウレアウ
レタン化合物顕色剤を含有する感熱記録材料において、
その分散条件、配合条件を特定の条件とすることによっ
て驚くべき優れた性能を発現することを見出し本発明を
完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明は以下の通りである。発
明の第1は、ウレアウレタン化合物顕色剤を含有する感
熱記録材料において、該ウレアウレタン化合物顕色剤の
平均粒子径が0.05μm以上5μm以下であることを
特徴とする感熱記録材料である。
【0013】発明の第2は、ウレアウレタン化合物顕色
剤を含有する感熱記録材料において、該ウレアウレタン
化合物顕色剤粉砕時の液温が60℃以下であることを特
徴とする感熱記録材料である。
【0014】発明の第3は、ウレアウレタン化合物顕色
剤粉砕時のpHが5〜10であることを特徴とする発明
の第2に記載の感熱記録材料である。
【0015】発明の第4は、ウレアウレタン化合物顕色
剤を含有する感熱記録材料において、該ウレアウレタン
化合物顕色剤の分散剤として水溶性高分子及びアニオン
系界面活性剤の中から選ばれる何れか1つ以上を用いる
ことを特徴とする感熱記録材料である。
【0016】発明の第5は、ウレアウレタン化合物顕色
剤を含有する感熱記録材料において、該ウレアウレタン
化合物顕色剤の分散剤としてポリビニルアルコール、変
性ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース、縮合ナフタレンスルホン
酸ソーダ、ポリカルボン酸アンモニウム塩、水溶性低分
子コポリマー及び2−エチルヘキシルスルホコハク酸ソ
ーダの中から選ばれる何れか1つ以上を用いることを特
徴とする感熱記録材料である。
【0017】発明の第6は、ウレアウレタン化合物顕色
剤の分散剤として発明の第4または5の何れかに記載の
分散剤を用いることを特徴とする発明の第1〜3の何れ
かに記載の感熱記録材料である。
【0018】発明の第7は、熱可融性物質を含有する発
明の第1〜6の何れかに記載の感熱記録材料である。
【0019】発明の第8は、熱可融性物質の分散剤とし
て水溶性高分子及びアニオン系界面活性剤の中から選ば
れる何れか1つ以上を用いることを特徴とする発明の第
7に記載の感熱記録材料である。
【0020】発明の第9は、熱可融性物質の分散剤とし
てポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ、ポリカルボン酸
アンモニウム塩、水溶性低分子コポリマー及び2−エチ
ルヘキシルスルホコハク酸ソーダの中から選ばれる何れ
か1つ以上を用いることを特徴とする発明の第7に記載
の感熱記録材料である。
【0021】発明の第10は、ウレアウレタン化合物顕
色剤及び熱可融性物質を含有する感熱記録材料におい
て、該ウレアウレタン化合物顕色剤の分散剤としてメチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、
縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ及び水溶性低分子コポ
リマーの中から選ばれる何れか1つ以上を用い、熱可融
性物質の分散剤として変性ポリビニルアルコール、メチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、
縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ及びポリカルボン酸ア
ンモニウム塩の中から選ばれる何れか1つ以上を用いる
ことを特徴とする感熱記録材料である。
【0022】発明の第11は、ウレアウレタン化合物顕
色剤及び熱可融性物質の分散剤として発明の第10に記
載の分散剤を用いることを特徴とする発明の第1〜3の
何れかに記載の感熱記録材料である。
【0023】発明の第12は、ウレアウレタン化合物顕
色剤と熱可融性物質を同時に微粉砕化したことを特徴と
する発明の第7〜11の何れかに記載の感熱記録材料で
ある。
【0024】発明の第13は、無色または淡色の染料前
駆体を含有する発明の第1〜12の何れかに記載の感熱
記録材料である。
【0025】発明の第14は、無色または淡色の染料前
駆体の分散剤として水溶性高分子、アニオン系界面活性
剤及び両者の混合分散剤から選ばれるいずれかを用いる
ことを特徴とする発明の第13に記載の感熱記録材料で
ある。
【0026】発明の第15は、水溶性高分子がメチルセ
ルロースまたはヒドロキシプロピルメチルセルロースで
あり、アニオン系界面活性剤がポリオキシエチレンアル
キルエーテル硫酸塩または2−エチルヘキシルスルホコ
ハク酸ソーダである混合分散剤であることを特徴とする
発明の第14に記載の感熱記録材料である。
【0027】発明の第16は、感熱記録材料の感熱記録
層を塗布する支持体表面のpHが3〜9であることを特
徴とする発明の第1〜15の何れかに記載の感熱記録材
料である。
【0028】発明の第17は、感熱記録材料の感熱記録
層を形成する感熱塗液のpHを5〜12の間で支持体上
に塗布したことを特徴とする発明の第1〜16の何れか
に記載の感熱記録材料の製造方法である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を詳細に説明する。本発明の感熱記録材料は、ウレア
ウレタン化合物顕色剤を含有する。本発明に係わるウレ
アウレタン化合物顕色剤とは、分子中にウレア基(-NHC
ONH-基)とウレタン基(-NHCOO-基)がそれぞれ少なくと
も1以上存在する化合物を言う。
【0030】これまでウレア基を持った化合物が顕色作
用を示すことは知られていたが、発色濃度が低く保存性
も低く実用的でなかった。ところが驚くべきことにウレ
ア基とウレタン基が一分子中に同時に存在するウレアウ
レタン化合物は、無色または淡色の染料前駆体の優れた
顕色剤となり、両者を含有する発色剤及びそれを用いた
感熱記録材料は発色濃度も高く、保存性にも優れてい
る。
【0031】このようなウレアウレタン化合物が優れた
顕色作用を示す機構は不明であるが、分子中のウレア基
とウレタン基の相互作用によるものと推定される。
【0032】本発明に係わるウレアウレタン化合物顕色
剤は、分子中にウレア基(-NHCONH-基)とウレタン基(-
NHCOO-基)の両方が存在すればどの様な化合物でもよい
が、芳香族化合物又は複素環化合物であることが好まし
い。また、ウレア基とウレタン基の両端に芳香族化合物
残基または複素環化合物残基が直接結合しているものが
好ましい。更に好ましくは分子中にウレア基(-NHCONH-
基)とウレタン基(-NHCOO-基)の他にスルホン基(-S
2-基)またはアミド基(-NHCO-基)またはイソプロピ
リデン基(-C(CH3)2-基)がウレア基に直接結合せずに存
在することが望ましい。
【0033】本発明に係わるウレアウレタン化合物顕色
剤の合成方法は、ウレア基(-NHCONH-基)とウレタン基
(-NHCOO-基)が生成する方法であれば特に制限はない
が、イソシアナート化合物とOH基含有化合物及びアミ
ン化合物との反応で作る方法が容易で好ましい。
【0034】すなわち、本発明に係わるウレアウレタン
化合物顕色剤は、少なくとも2つ以上のイソシアナト基
を持つイソシアナートを出発物質として、そのイソシア
ナートの少なくとも1つのイソシアナト基を残して他の
イソシアナト基とOH基含有化合物を反応させてウレタ
ン基を形成させ、次に残ったイソシアナト基とアミン化
合物を反応させウレア基を形成させることができる。ま
た、まずイソシアナト基とアミン化合物を反応させてウ
レア基を形成させ、次に残ったイソシアナト基とOH基
含有化合物を反応させてウレタン基を形成させてもよ
い。
【0035】出発物質のイソシアナートはイソシアナト
基を2つ以上持つものであれば他に特に制限はないが、
例えばパラフェニレンジイソシアナート、2,5−ジメ
トキシベンゼン−1,4−ジイソシアナート、2,4−
トルエンジイソシアナート、2,6−トルエンジイソシ
アナート、ジフェニルメタンジイソシアナート、o−ト
リジンジイソシアナート、ジフェニルエーテルジイソシ
アナート、1,5−ナフチレンジイソシアナート、ジア
ニシジンジイソシアナート、9−エチルカルバゾール−
3,6−ジイソシアナート、3,3´−ジメチル−4,
4´−ジフェニルメタンジイソシアナート、ヘキサメチ
レンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、
トリフェニルメタントリイソシアナート、トリス(4−
フェニルイソシアナート)チオホスファート、4,4
´,4´´−トリイソシアナト−2,5−ジメトキシト
リフェニルアミン、4,4´,4´´−トリイソシアナ
トトリフェニルアミン、メタキシリレンジイソシアナー
ト、リジンジイソシアナート、ダイマー酸ジイソシアナ
ート、イソプロピリデンビス−4−シクロヘキシルイソ
シアナート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアナー
ト、メチルシクロヘキサンジイソシアナート等があげら
れる。またジイソシアナートの2量体例えばトルエンジ
イソシアナートの2量体であるN,N´(4,4´−ジ
メチル−3,3´−ジフェニルジイソシアナト)ウレト
ジオン(商品名デスモジュールTT)や3量体、例えば
4,4´,4´´−トリメチル−3,3´,3´´−ト
リイソシアナト−2,4,6−トリフェニルシアヌレー
ト等でもよい。またトルエンジイソシアナート、ジフェ
ニルメタンジイソシアナート等の水アダクトイソシアナ
ート例えば1,3−ビス(3−イソシアナト−4−メチ
ルフェニル)ウレアやポリオールアダクト例えばトルエ
ンジイソシアナートのトリメチロールプロパンアダクト
(商品名デスモジュールL)やアミンアダクト体等でも
よい。また特開平10−76757号公報及び特開平1
0−95171号公報(これらの公報の内容は参照する
ことにより本明細書中に取り込まれる。)に記載のイソ
シアナート化合物及びイソシアナートアダクト体化合物
のうち、イソシアナト基が2以上存在するものでもでも
よい。
【0036】特に好ましい例としてトルエンジイソシア
ナートを挙げることができる。トルエンジイソシアナー
トは2,4−トルエンジイソシアナートが好ましいが、
この他に2,4−トルエンジイソシアナートと2,6−
トルエンジイソシアナートの混合物が一般に市販されて
おり、安価に入手することが可能であるがこれでもよ
い。
【0037】ウレアウレタン化合物顕色剤の出発物質で
あるイソシアナートと反応させウレア基を形成させるア
ミン化合物としては、アミノ基を有する化合物であれば
何でもよいが例えばアニリン、o−トルイジン、m−ト
ルイジン、p−トルイジン、o−アニシジン、p−アニ
シジン、p−フェネチジン、N,N−ジメチル−p−フ
ェニレンジアミン、N,N−ジエチル−p−フェニレン
ジアミン、2,4−ジメトキシアニリン、2,5−ジメ
トキシアニリン、3,4−ジメトキシアニリン、p−ア
ミノアセトアニリド、p−アミノ安息香酸、o−アミノ
フェノール、m−アミノフェノール、p−アミノフェノ
ール、2,3−キシリジン、2,4−キシリジン、3,
4−キシリジン、2,6−キシリジン、4−アミノベン
ゾニトリル、アントラニル酸、p−クレシジン、2,5
−ジクロロアニリン、2,6−ジクロロアニリン、3,
4−ジクロロアニリン、3,5−ジクロロアニリン、
2,4,5−トリクロロアニリン、α−ナフチルアミ
ン、アミノアントラセン、o−エチルアニリン、o−ク
ロロアニリン、m−クロロアニリン、p−クロロアニリ
ン、N−メチルアニリン、N−エチルアニリン、N−プ
ロピルアニリン、N−ブチルアニリン、アセト酢酸アニ
リド、臭化トリメチルフェニルアンモニウム、4,4´
−ジアミノ−3,3´−ジエチルジフェニルメタン、
4,4´−ジアミノベンズアニリド、3,5−ジアミノ
クロロベンゼン、ジアミノジフェニルエーテル、3,3
´−ジクロロ−4,4´ジアミノジフェニルメタン、
3,3´−ジメチル−4,4´−ジアミノジフェニルメ
タン、トリジンベース、o−フェニレンジアミン、m−
フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、2−ク
ロロ−p−フェニレンジアミン、ジアニシジン、p−ア
ミノ安息香酸メチル、p−アミノ安息香酸エチル、p−
アミノ安息香酸n−プロピル、p−アミノ安息香酸イソ
プロピル、、p−アミノ安息香酸ブチル、p−アミノ安
息香酸ドデシル、p−アミノ安息香酸ベンジル、o−ア
ミノベンゾフェノン、m−アミノアセトフェノン、p−
アミノアセトフェノン、m−アミノベンズアミド、o−
アミノベンズアミド、p−アミノベンズアミド、p−ア
ミノ−N−メチルベンズアミド、3−アミノ−4−メチ
ルベンズアミド、3−アミノ−4−メトキシベンズアミ
ド、3−アミノ−4−クロロベンズアミド、p−(N−
フェニルカルバモイル)アニリン、p−〔N−(4−ク
ロロフェニル)カルバモイル〕アニリン、p−〔N−
(4−アミノフェニル)カルバモイル〕アニリン、2−
メトキシ−5−(N−フェニルカルバモイル)アニリ
ン、2−メトキシ−5−〔N−(2´−メチル−3´−
クロロフェニル)カルバモイル〕アニリン、2−メトキ
シ−5−〔N−(2´−クロロフェニル)カルバモイ
ル〕アニリン、5−アセチルアミノ−2−メトキシアニ
リン、4−アセチルアミノアニリン、4−(N−メチル
−N−アセチルアミノ)アニリン、2,5−ジエトキシ
−4−(N−ベンゾイルアミノ)アニリン、2,5−ジ
メトキシ−4−(N−ベンゾイルアミノ)アニリン、2
−メトキシ−4−(N−ベンゾイルアミノ)−5−メチ
ルアニリン、4−スルファモイルアニリン、3−スルフ
ァモイルアニリン、2−(N−エチル−N−フェニルア
ミノスルホニル)アニリン、4−ジメチルアミノスルホ
ニルアニリン、4−ジエチルアミノスルホニルアニリ
ン、スルファチアゾール、4−アミノジフェニルスルホ
ン、2−クロロ−5−N−フェニルスルファモイルアニ
リン、2−メトキシ−5−N,N−ジエチルスルファモ
イルアニリン、2,5−ジメトキシ−4−N−フェニル
スルファモイルアニリン、2−メトキシ−5−ベンジル
スルホニルアニリン、2−フェノキシスルホニルアニリ
ン、2−(2´−クロロフェノキシ)スルホニルアニリ
ン、3−アニリノスルホニル−4−メチルアニリン、ビ
ス〔4−(m−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホ
ン、ビス〔4−(p−アミノフェノキシ)フェニル〕ス
ルホン、ビス〔3−メチル−4−(p−アミノフェノキ
シ)フェニル〕スルホン、3,3´−ジメトキシ−4,
4´−ジアミノビフェニル、3,3´−ジメチル−4,
4´−ジアミノビフェニル、2,2´−ジクロロ−4,
4´−ジアミノ−5,5´−ジメトキシビフェニル、
2,2´,5,5´−テトラクロロ−4,4´−ジアミ
ノビフェニル、オルソ−トリジンスルホン、2,4´−
ジアミノビフェニル、2,2´−ジアミノビフェニル、
4,4´−ジアミノビフェニル、2,2´−ジクロロ−
4,4´−ジアミノビフェニル、3,3´−ジクロロ−
4,4´−ジアミノビフェニル、2,2´−ジメチル−
4,4´−ジアミノビフェニル、4,4´−チオジアニ
リン、2,2´−ジチオジアニリン、4,4´−ジチオ
ジアニリン、4,4´−ジアミノジフェニルエーテル、
3,3´−ジアミノジフェニルエーテル、3,4´−ジ
アミノジフェニルエーテル、4,4´−ジアミノジフェ
ニルメタン、3,4´−ジアミノジフェニルメタン、ビ
ス(3−アミノ−4−クロロフェニル)スルホン、ビス
(3,4−ジアミノフェニル)スルホン、4,4´−ジ
アミノジフェニルスルホン、3,3´−ジアミノジフェ
ニルスルホン、3,4´−ジアミノジフェニルスルホ
ン、3,3´−ジアミノジフェニルメタン、4,4−ジ
アミノジフェニルアミン、4,4´−エチレンジアニリ
ン、4,4´ジアミノ−2,2´−ジメチルジベンジ
ル、3,3´−ジアミノベンゾフェノン、4,4´−ジ
アミノベンゾフェノン、1,4−ビス(4−アミノフェ
ノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキ
シ)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)
ベンゼン、9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオ
レン、2,2−ビス(4−アミノフェノキシフェニル)
プロパン、4,4´−ビス(4−アミノフェノキシ)ジ
フェニル、3,3´,4,4´−テトラアミノジフェニ
ルエーテル、3,3´,4,4´−テトラアミノジフェ
ニルスルホン、3,3´,4,4´−テトラアミノベン
ゾフェノン、3−アミノベンゾニトリル、4−フェノキ
シアニリン、3−フェノキシアニリン、4,4´−メチ
レンビス−o−トルイジン、4,4´−(p−フェニレ
ンイソプロピリデン)−ビス−(2,6−キシリジ
ン)、o−クロロ−p−ニトロアニリン、o−ニトロ−
p−クロロアニリン、2,6−ジクロロ−4−ニトロア
ニリン、5−クロロ−2−ニトロアニリン、2−アミノ
−4−クロロフェノール、o−ニトロアニリン、m−ニ
トロアニリン、p−ニトロアニリン、2−メチル−4−
ニトロアニリン、m−ニトロ−p−トルイジン、2−ア
ミノ−5−ニトロベンゾニトリル、メトール、2,4−
ジアミノフェノール、N−(β−ヒドロキシエチル)−
o−アミノフェノール硫酸塩、スルファニル酸、メタニ
ル酸、4B酸、C酸、2B酸、p−フルオロアニリン、
o−フルオロアニリン、3−クロロ−4−フルオロアニ
リン、2,4−ジフルオロアニリン、2,3,4−トリ
フルオロアニリン、m−アミノベンゾトリフルオライ
ド、m−トルイレンジアミン、2−アミノチオフェノー
ル、2−アミノ−3−ブロモ−5−ニトロベンゾニトリ
ル、ジフェニルアミン、p−アミノジフェニルアミン、
オクチル化ジフェニルアミン、2−メチル−4−メトキ
シジフェニルアミン、N,N−ジフェニル−p−フェニ
レンジアミン、ジアニシジン、3,3´−ジクロロベン
ジジン、4,4´−ジアミノスチルベン−2,2´−ジ
スルホン酸、ベンジルエチルアニリン、1,8−ナフタ
レンジアミン、ナフチオン酸ソーダ、トビアス酸、H
酸、J酸、フェニルJ酸、1,4−ジアミノ−アントラ
キノン、1,4−ジアミノ−2,3−ジクロロアントラ
キノン等の芳香族アミン類、さらに3−アミノ−1,
2,4−トリアゾール、2−アミノピリジン、3−アミ
ノピリジン、4−アミノピリジン、α−アミノ−ε−カ
プロラクタム、アセトグアナミン、2,4−ジアミノ−
6−[2´−メチルイミダゾリル−(1)]エチル−S
−トリアジン、2,3−ジアミノピリジン、2,5−ジ
アミノピリジン、2,3,5−トリアミノピリジン、1
−アミノ−4−メチルピペラジン、1−(2−アミノエ
チル)ピペラジン、ビス(アミノプロピル)ピペラジ
ン、N−(3−アミノプロピル)モルホリン等の複素環
化合物アミン類、メチルアミン、エチルアミン、ジメチ
ルアミン、ジエチルアミン、ステアリルアミン、アリル
アミン、ジアリルアミン、イソプロピルアミン、ジイソ
プロピルアミン、2−エチルヘキシルアミン、エタノー
ルアミン、3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピル
アミン、3−エトキシプロピルアミン、ジイソブチルア
ミン、3−(ジエチルアミノ)プロピルアミン、ジ−2
−エチルヘキシルアミン、3−(ジブチルアミノ)プロ
ピルアミン、t−ブチルアミン、プロピルアミン、3−
(メチルアミノ)プロピルアミン、3−(ジメチルアミ
ノ)プロピルアミン、3−メトキシプロピルアミン、メ
チルヒドラジン、1−メチルブチルアミン、メタンジア
ミン、1,4−ジアミノブタン、シクロヘキサンメチル
アミン、シクロヘキシルアミン、4−メチルシクロヘキ
シルアミン、2−ブロモエチルアミン、2−メトキシエ
チルアミン、2−エトキシメチルアミン、2−アミノ−
1−プロパノール、2−アミノブタノール、3−アミノ
−1,2−プロパンジオール、1,3−ジアミノ−2−
ヒドロキシプロパン、2−アミノエタンチオール、エチ
レンジアミン、ジエチレントリアミン、ヘキサメチレン
ジアミン等の脂肪族アミン類などが挙げられる。
【0038】さらに上記アミン化合物の中でも特に下記
式(I)の如き少なくとも1個のアミノ基を有するアニ
リン誘導体であることが好ましい。
【0039】
【化1】
【0040】(式中、R1、R2、R3及びR4は、各々独
立して、水素、ハロゲン、アルキル基、アルコシキ基ま
たはアミノ基を表し、X1及びX2は、各々独立してアミ
ノ基または式(b)で示される基を表し、
【0041】
【化2】
【0042】Y1は−SO2−、−O−、−(S)n−、
−(CH2n−、−CO−、−CONH−、式(a)で
示される下記の一群の基の何れか、
【0043】
【化3】 または存在しない場合を示す。nは1または2であ
る。)
【0044】またイソシアナートと反応させウレタン基
を形成させるOH基含有化合物としてはOH基を有する
化合物であれば何でもよいが、例えばフェノール、クレ
ゾール、キシレノール、p−エチルフェノール、o−イ
ソプロピルフェノール、レゾルシン、p−tert−ブ
チルフェノール、p−tert−オクチルフェノール、
2−シクロヘキシルフェノール、2−アリルフェノー
ル、4−インダノール、チモール、2−ナフトール、p
−ニトロフェノール、o−クロロフェノール、p−クロ
ロフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ブ
タン、2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ペンタン、
2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ヘプタン、カテコ
ール、3−メチルカテコール、3−メトキシカテコー
ル、ピロガロール、ヒドロキノン、メチルヒドロキノ
ン、4−フェニルフェノール、p,p´−ビフェノー
ル、4−クミルフェノール、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)酢酸ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢
酸ベンジル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホ
ン、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スル
ホン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、4−ヒドロキシフェニル−4´−メチル
フェニルスルホン、3−クロロ−4−ヒドロキシフェニ
ル−4´−メチルフェニルスルホン、3,4−ジヒドロ
キシフェニル−4´−メチルフェニルスルホン、4−イ
ソプロピルオキシフェニル−4´−ヒドロキシフェニル
スルホン、ビス(2−アリル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、4−ヒドロキシフェニル−4´−ベンジ
ルオキシフェニルスルホン、4−イソプロピルフェニル
−4´−ヒドロキシフェニルスルホン、4−ヒドロキシ
−4´−イソプロポキシジフェニルスルホン、ビス(2
−メチル−3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)スルフィド、4,4´−ジヒドロキシジフェニル
エーテル、4,4´−チオジフェノール、4,4´−ジ
ヒドロキシベンゾフェノン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、4,4´−ジ
ヒドロキシジフェニルメタン、3,3´−ジヒドロキシ
ジフェニルアミン、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチル
フェニル)スルフィド、ビス(4−(2−ヒドロキシ)
フェニル)スルホン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェ
ノン、2,2´,4,4´−テトラヒドロキシベンゾフ
ェノン、サリチル酸フェニル、サリチルアニリド、4−
ヒドロキシ安息香酸メチル、4−ヒドロキシ安息香酸ベ
ンジル、4−ヒドロキシ安息香酸(4´−クロロベンジ
ル)、1,2−ビス(4´−ヒドロキシ安息香酸)エチ
ル、1,5−ビス(4´−ヒドロキシ安息香酸)ペンチ
ル、1,6−ビス(4´−ヒドロキシ安息香酸)ヘキシ
ル、3−ヒドロキシフタル酸ジメチル、没食子酸ステア
リル、没食子酸ラウリル、没食子酸メチル、4−メトキ
シフェノール、4−(ベンジルオキシ)フェノール、4
−ヒドロキシベンズアルデヒド、4−n−オクチルオキ
シサリチル酸、4−n−ブチルオキシサリチル酸、4−
n−ペンチルオキシサリチル酸、3−n−ドデシルオキ
シサリチル酸、3−n−オクタノイルオキシサリチル
酸、4−n−オクチルオキシカルボニルアミノサリチル
酸、4−n−オクタノイルオキシカルボニルアミノサリ
チル酸等のフェノール類があげられる。ただし、これら
のフェノール類にはアミノ基を有するものは好ましくな
い。アミノ基はOH基よりもイソシアナト基との反応性
が高いのでアミノ基が先にイソシアナト基と反応し、目
的とする化合物を得ることが困難な場合がある。またメ
タノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペ
ンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノー
ル、イソプロパノール、イソブタノール、イソペンタノ
ール、2−エチル−1−ヘキサノール、1−デカノー
ル、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、2−
ペンタノール、3−ヘキサノール、tert−ブタノー
ル、tert−アミルアルコール、メチルセロソルブ、
ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、アリルアルコ
ール、2−メチル−2−プロペン−1−オール、ベンジ
ルアルコール、4−ピリジンメタノール、フェニルセロ
ソルブ、フルフリルアルコール、シクロヘキサノール、
シクロヘキシルメタノール、シクロペンタノール、2−
クロロエタノール、1−クロロ−3−ヒドロキシプロパ
ン、グリセリン、グリセロール等のアルコール類、ポリ
プロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグ
リコール、アジペート系ポリオール、エポキシ変成ポリ
オール、ポリエーテルエステルポリオール、ポリカーボ
ネートポリオール、ポリカプロラクトンジオール、フェ
ノール系ポリオール、アミン変成ポリオール等のポリエ
ーテル系ポリオール類、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−プ
ロパンジオール、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,6−ヘキ
サングリコール、1,9−ノナンジオール、アクリルポ
リオール、フッ素ポリオール、ポリブタジエンポリオー
ル、ポリヒドロキシポリオール、トリメチロールプロパ
ン、トリメチロールエタン、ヘキサントリオール、リン
酸、ネオペンチルグリコール、ペンタエリスリトール、
ヒマシ油系ポリオール、ポリマーポリオール、メチルペ
ンタンジオール、含ハロゲンポリオール、含リンポリオ
ール、エチレンジアミン、α−メチルグルコシド、ソル
ビトール、シュークローズ等のポリオール類があげられ
る。
【0045】本発明に係わるウレアウレタン化合物顕色
剤として、分子構造中におけるウレア基の数(A)とウ
レタン基の数(B)が次の数式を満たすウレアウレタン
化合物が好ましい。 10≧(A+B)≧3 (ただし、A、Bは1以上の整
数)
【0046】ウレア基の数(A)とウレタン基の数
(B)が数式10≧(A+B)≧3(ただし、A、Bは
1以上の整数)を満たすウレアウレタン化合物とは、分
子構造中にウレア基(-NHCONH-基)とウレタン基(-NHCO
O-基)がそれぞれ少なくとも1以上存在し、かつウレア
基とウレタン基の合計数が3以上でかつ10以下存在す
る化合物である。
【0047】従来、このような化合物は知られておら
ず、全く新規な化合物である。この新規化合物は、例え
ば、熱、圧力などの記録エネルギーを用いた記録材料に
有用である。
【0048】ウレア基の数(A)とウレタン基の数
(B)が数式10≧(A+B)≧3(ただし、A、Bは
1以上の整数)を満たすウレアウレタン化合物の合成方
法は、ウレア基(-NHCONH-基)とウレタン基(-NHCOO-
基)とが、ウレア基とウレタン基の合計数が3〜10と
なるように生成される方法であれば特に制限はないが、
イソシアナート化合物とOH基含有化合物及びアミン化
合物との反応で作る方法が容易で好ましい。
【0049】すなわち、本発明に係わるウレアウレタン
化合物は、例えば少なくとも2つ以上のイソシアナト基
を持つイソシアナートを出発物質として、そのイソシア
ナートの少なくとも1つのイソシアナト基を残して他の
イソシアナト基とOH基含有化合物を反応させてウレタ
ン基を形成させ、次にこのウレタン化合物2分子の残っ
たイソシアナト基同士を水で反応させ結合させることに
よりウレア基とウレタン基の合計数が少なくとも3つの
ウレアウレタン化合物を得ることが出来る。
【0050】また、例えば少なくとも2つ以上のイソシ
アナト基を持つイソシアナートを出発物質として用い、
そのイソシアナートの少なくとも1つのイソシアナト基
を残して他のイソシアナト基とOH基含有化合物を反応
させてウレタン基を形成させ、次に残ったイソシアナト
基と2つ以上のアミノ基を有するアミン化合物を反応さ
せウレア基を形成させ、さらに残ったアミノ基にイソシ
アナート化合物を反応することによって、ウレア基とウ
レタン基の合計数が少なくとも3つのウレアウレタン化
合物を得ることができる。また、まずイソシアナト基と
アミン化合物を反応させてウレア基を形成させ、次に残
ったイソシアナト基と2つ以上のOH基を有するOH基
含有化合物を反応させてウレタン基を形成させ、さらに
イソシアナート化合物を反応させることによってもウレ
ア基とウレタン基の合計数が少なくとも3つのウレアウ
レタン化合物を得ることができる。この時、最後に反応
するイソシアナートとして2つ以上のイソシアナト基を
持つイソシアナート化合物を用い、残ったイソシアナト
基と2つ以上のOH基を有するOH含有化合物あるいは
2つ以上のアミノ基を有するアミノ化合物を反応させる
操作を順次繰り返すことによって、ウレア基とウレタン
基の合計数が3〜10存在するウレアウレタン化合物を
得ることが出来る。
【0051】出発物質のイソシアナートはイソシアナト
基を2つ以上持つものであれば他に特に制限はないが、
例えばパラフェニレンジイソシアナート、2,5−ジメ
トキシベンゼン−1,4−ジイソシアナート、2,4−
トルエンジイソシアナート、2,6−トルエンジイソシ
アナート、ジフェニルメタンジイソシアナート、o−ト
リジンジイソシアナート、ジフェニルエーテルジイソシ
アナート、1,5−ナフチレンジイソシアナート、ジア
ニシジンジイソシアナート、9−エチルカルバゾール−
3,6−ジイソシアナート、3,3´−ジメチル−4,
4´−ジフェニルメタンジイソシアナート、ヘキサメチ
レンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、
トリフェニルメタントリイソシアナート、トリス(4−
フェニルイソシアナート)チオホスファート、4,4
´,4´´−トリイソシアナト−2,5−ジメトキシト
リフェニルアミン、4,4´,4´´−トリイソシアナ
トトリフェニルアミン、メタキシリレンジイソシアナー
ト、リジンジイソシアナート、ダイマー酸ジイソシアナ
ート、イソプロピリデンビス−4−シクロヘキシルイソ
シアナート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアナー
ト、メチルシクロヘキサンジイソシアナート等があげら
れる。またジイソシアナートの2量体例えばトルエンジ
イソシアナートの2量体であるN,N´(4,4´−ジ
メチル−3,3´−ジフェニルジイソシアナト)ウレト
ジオン(商品名デスモジュールTT)や3量体例えば
4,4´,4´´−トリメチル−3,3´,3´´−ト
リイソシアナト−2,4,6−トリフェニルシアヌレー
ト等でもよい。またトルエンジイソシアナート、ジフェ
ニルメタンジイソシアナート等の水アダクトイソシアナ
ート例えば1,3−ビス(3−イソシアナト−4−メチ
ルフェニル)ウレアやポリオールアダクト例えばトルエ
ンジイソシアナートのトリメチロールプロパンアダクト
(商品名デスモジュールL)やアミンアダクト体等でも
よい。また特開平10−76757号公報及び特開平1
0−95171号公報に記載のイソシアナート化合物及
びイソシアナートアダクト体化合物の内イソシアナト基
が2以上存在するものでもでもよい。
【0052】特に好ましい例としてトルエンジイソシア
ナートを挙げることができる。トルエンジイソシアナー
トとしては、2,4−トルエンジイソシアナートが好ま
しいが、この他に2,4−トルエンジイソシアナートと
2,6−トルエンジイソシアナートの混合物が一般に市
販されており、安価に入手することが可能であるがこれ
でもよい。これらのトルエンジイソシアナート異性体混
合物は常温で液体である。
【0053】ウレアウレタン化合物の出発物質であるイ
ソシアナートと反応させウレア基を形成させるアミン化
合物としては、アミノ基を有する化合物であれば何でも
よいが例えばアニリン、o−トルイジン、m−トルイジ
ン、p−トルイジン、o−アニシジン、p−アニシジ
ン、p−フェネチジン、N,N−ジメチル−p−フェニ
レンジアミン、N,N−ジエチル−p−フェニレンジア
ミン、2,4−ジメトキシアニリン、2,5−ジメトキ
シアニリン、3,4−ジメトキシアニリン、p−アミノ
アセトアニリド、p−アミノ安息香酸、o−アミノフェ
ノール、m−アミノフェノール、p−アミノフェノー
ル、2,3−キシリジン、2,4−キシリジン、3,4
−キシリジン、2,6−キシリジン、4−アミノベンゾ
ニトリル、アントラニル酸、p−クレシジン、2,5−
ジクロロアニリン、2,6−ジクロロアニリン、3,4
−ジクロロアニリン、3,5−ジクロロアニリン、2,
4,5−トリクロロアニリン、α−ナフチルアミン、ア
ミノアントラセン、o−エチルアニリン、o−クロロア
ニリン、m−クロロアニリン、p−クロロアニリン、N
−メチルアニリン、N−エチルアニリン、N−プロピル
アニリン、N−ブチルアニリン、アセト酢酸アニリド、
臭化トリメチルフェニルアンモニウム、4,4´−ジア
ミノ−3,3´−ジエチルジフェニルメタン、4,4´
−ジアミノベンズアニリド、3,5−ジアミノクロロベ
ンゼン、ジアミノジフェニルエーテル、3,3´−ジク
ロロ−4,4´ジアミノジフェニルメタン、3,3´−
ジメチル−4,4´−ジアミノジフェニルメタン、トリ
ジンベース、o−フェニレンジアミン、m−フェニレン
ジアミン、p−フェニレンジアミン、2−クロロ−p−
フェニレンジアミン、ジアニシジン、p−アミノ安息香
酸メチル、p−アミノ安息香酸エチル、p−アミノ安息
香酸n−プロピル、p−アミノ安息香酸イソプロピル、
p−アミノ安息香酸ブチル、p−アミノ安息香酸ドデシ
ル、p−アミノ安息香酸ベンジル、o−アミノベンゾフ
ェノン、m−アミノアセトフェノン、p−アミノアセト
フェノン、m−アミノベンズアミド、o−アミノベンズ
アミド、p−アミノベンズアミド、p−アミノ−N−メ
チルベンズアミド、3−アミノ−4−メチルベンズアミ
ド、3−アミノ−4−メトキシベンズアミド、3−アミ
ノ−4−クロロベンズアミド、p−(N−フェニルカル
バモイル)アニリン、p−〔N−(4−クロロフェニ
ル)カルバモイル〕アニリン、p−〔N−(4−アミノ
フェニル)カルバモイル〕アニリン、2−メトキシ−5
−(N−フェニルカルバモイル)アニリン、2−メトキ
シ−5−〔N−(2´−メチル−3´−クロロフェニ
ル)カルバモイル〕アニリン、2−メトキシ−5−〔N
−(2´−クロロフェニル)カルバモイル〕アニリン、
5−アセチルアミノ−2−メトキシアニリン、4−アセ
チルアミノアニリン、4−(N−メチル−N−アセチル
アミノ)アニリン、2,5−ジエトキシ−4−(N−ベ
ンゾイルアミノ)アニリン、2,5−ジメトキシ−4−
(N−ベンゾイルアミノ)アニリン、2−メトキシ−4
−(N−ベンゾイルアミノ)−5−メチルアニリン、4
−スルファモイルアニリン、3−スルファモイルアニリ
ン、2−(N−エチル−N−フェニルアミノスルホニ
ル)アニリン、4−ジメチルアミノスルホニルアニリ
ン、4−ジエチルアミノスルホニルアニリン、スルファ
チアゾール、4−アミノジフェニルスルホン、2−クロ
ロ−5−N−フェニルスルファモイルアニリン、2−メ
トキシ−5−N,N−ジエチルスルファモイルアニリ
ン、2,5−ジメトキシ−4−N−フェニルスルファモ
イルアニリン、2−メトキシ−5−ベンジルスルホニル
アニリン、2−フェノキシスルホニルアニリン、2−
(2´−クロロフェノキシ)スルホニルアニリン、3−
アニリノスルホニル−4−メチルアニリン、ビス〔4−
(m−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、ビス
〔4−(p−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、
ビス〔3−メチル−4−(p−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕スルホン、3,3´−ジメトキシ−4,4´−ジ
アミノビフェニル、3,3´−ジメチル−4,4´−ジ
アミノビフェニル、2,2´−ジクロロ−4,4´−ジ
アミノ−5,5´−ジメトキシビフェニル、2,2´,
5,5´−テトラクロロ−4,4´−ジアミノビフェニ
ル、オルソ−トリジンスルホン、2,4´−ジアミノビ
フェニル、2,2´−ジアミノビフェニル、4,4´−
ジアミノビフェニル、2,2´−ジクロロ−4,4´−
ジアミノビフェニル、3,3´−ジクロロ−4,4´−
ジアミノビフェニル、2,2´−ジメチル−4,4´−
ジアミノビフェニル、4,4´−チオジアニリン、2,
2´−ジチオジアニリン、4,4´−ジチオジアニリ
ン、4,4´−ジアミノジフェニルエーテル、3,3´
−ジアミノジフェニルエーテル、3,4´−ジアミノジ
フェニルエーテル、4,4´−ジアミノジフェニルメタ
ン、3,4´−ジアミノジフェニルメタン、ビス(3−
アミノ−4−クロロフェニル)スルホン、ビス(3,4
−ジアミノフェニル)スルホン、4,4´−ジアミノジ
フェニルスルホン、3,3´−ジアミノジフェニルスル
ホン、3,4´−ジアミノジフェニルスルホン、3,3
´−ジアミノジフェニルメタン、4,4−ジアミノジフ
ェニルアミン、4,4´−エチレンジアニリン、4,4
´ジアミノ−2,2´−ジメチルジベンジル、3,3´
−ジアミノベンゾフェノン、4,4´−ジアミノベンゾ
フェノン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベン
ゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、
9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、2,
2−ビス(4−アミノフェノキシフェニル)プロパン、
4,4´−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニル、
3,3´,4,4´−テトラアミノジフェニルエーテ
ル、3,3´,4,4´−テトラアミノジフェニルスル
ホン、3,3´,4,4´−テトラアミノベンゾフェノ
ン、3−アミノベンゾニトリル、4−フェノキシアニリ
ン、3−フェノキシアニリン、4,4´−メチレンビス
−o−トルイジン、4,4´−(p−フェニレンイソプ
ロピリデン)−ビス−(2,6−キシリジン)、o−ク
ロロ−p−ニトロアニリン、o−ニトロ−p−クロロア
ニリン、2,6−ジクロロ−4−ニトロアニリン、5−
クロロ−2−ニトロアニリン、2−アミノ−4−クロロ
フェノール、o−ニトロアニリン、m−ニトロアニリ
ン、p−ニトロアニリン、2−メチル−4−ニトロアニ
リン、m−ニトロ−p−トルイジン、2−アミノ−5−
ニトロベンゾニトリル、メトール、2,4−ジアミノフ
ェノール、N−(β−ヒドロキシエチル)−o−アミノ
フェノール硫酸塩、スルファニル酸、メタニル酸、4B
酸、C酸、2B酸、p−フルオロアニリン、o−フルオ
ロアニリン、3−クロロ−4−フルオロアニリン、2,
4−ジフルオロアニリン、2,3,4−トリフルオロア
ニリン、m−アミノベンゾトリフルオライド、m−トル
イレンジアミン、2−アミノチオフェノール、2−アミ
ノ−3−ブロモ−5−ニトロベンゾニトリル、ジフェニ
ルアミン、p−アミノジフェニルアミン、オクチル化ジ
フェニルアミン、2−メチル−4−メトキシジフェニル
アミン、N,N−ジフェニル−p−フェニレンジアミ
ン、ジアニシジン、3,3´−ジクロロベンジジン、
4,4´−ジアミノスチルベン−2,2´−ジスルホン
酸、ベンジルエチルアニリン、1,8−ナフタレンジア
ミン、ナフチオン酸ソーダ、トビアス酸、H酸、J酸、
フェニルJ酸、1,4−ジアミノ−アントラキノン、
1,4−ジアミノ−2,3−ジクロロアントラキノン等
の芳香族アミン類、さらに3−アミノ−1,2,4−ト
リアゾール、2−アミノピリジン、3−アミノピリジ
ン、4−アミノピリジン、α−アミノ−ε−カプロラク
タム、アセトグアナミン、2,4−ジアミノ−6−[2
´−メチルイミダゾリル−(1)]エチル−S−トリア
ジン、2,3−ジアミノピリジン、2,5−ジアミノピ
リジン、2,3,5−トリアミノピリジン、1−アミノ
−4−メチルピペラジン、1−(2−アミノエチル)ピ
ペラジン、ビス(アミノプロピル)ピペラジン、N−
(3−アミノプロピル)モルホリン等の複素環化合物ア
ミン類、メチルアミン、エチルアミン、ジメチルアミ
ン、ジエチルアミン、ステアリルアミン、アリルアミ
ン、ジアリルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロ
ピルアミン、2−エチルヘキシルアミン、エタノールア
ミン、3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピルアミ
ン、3−エトキシプロピルアミン、ジイソブチルアミ
ン、3−(ジエチルアミノ)プロピルアミン、ジ−2−
エチルヘキシルアミン、3−(ジブチルアミノ)プロピ
ルアミン、t−ブチルアミン、プロピルアミン、3−
(メチルアミノ)プロピルアミン、3−(ジメチルアミ
ノ)プロピルアミン、3−メトキシプロピルアミン、メ
チルヒドラジン、1−メチルブチルアミン、メタンジア
ミン、1,4−ジアミノブタン、シクロヘキサンメチル
アミン、シクロヘキシルアミン、4−メチルシクロヘキ
シルアミン、2−ブロモエチルアミン、2−メトキシエ
チルアミン、2−エトキシメチルアミン、2−アミノ−
1−プロパノール、2−アミノブタノール、3−アミノ
−1,2−プロパンジオール、1,3−ジアミノ−2−
ヒドロキシプロパン、2−アミノエタンチオール、エチ
レンジアミン、ジエチレントリアミン、ヘキサメチレン
ジアミン等の脂肪族アミン類などが挙げられる。
【0054】さらに上記アミン化合物の中でも特に下記
式(I)の如き少なくとも1個のアミノ基を有するアニ
リン誘導体が好ましい。
【0055】
【化4】
【0056】(式中、R1、R2、R3及びR4は、各々独
立して、水素、ハロゲン、アルキル基、アルコシキ基ま
たはアミノ基を表し、X1及びX2は、各々独立してアミ
ノ基または式(b)で示される基を表し、
【0057】
【化5】
【0058】Y1は−SO2−、−O−、−(S)n−、
−(CH2n−、−CO−、−CONH−、式(a)で
示される下記の一群の基の何れか、
【0059】
【化6】 または存在しない場合を示す。nは1または2であ
る。)
【0060】またイソシアナートと反応させウレタン基
を形成させるOH基含有化合物としてはOH基を有する
化合物であれば何でもよいが、例えばフェノール、クレ
ゾール、キシレノール、p−エチルフェノール、o−イ
ソプロピルフェノール、レゾルシン、p−tert−ブ
チルフェノール、p−tert−オクチルフェノール、
2−シクロヘキシルフェノール、2−アリルフェノー
ル、4−インダノール、チモール、2−ナフトール、p
−ニトロフェノール、o−クロロフェノール、p−クロ
ロフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ブ
タン、2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ペンタン、
2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ヘプタン、カテコ
ール、3−メチルカテコール、3−メトキシカテコー
ル、ピロガロール、ヒドロキノン、メチルヒドロキノ
ン、4−フェニルフェノール、p,p´−ビフェノー
ル、4−クミルフェノール、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)酢酸ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢
酸ベンジル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホ
ン、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スル
ホン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、4−ヒドロキシフェニル−4´−メチル
フェニルスルホン、3−クロロ−4−ヒドロキシフェニ
ル−4´−メチルフェニルスルホン、3,4−ジヒドロ
キシフェニル−4´−メチルフェニルスルホン、4−イ
ソプロピルオキシフェニル−4´−ヒドロキシフェニル
スルホン、ビス(2−アリル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、4−ヒドロキシフェニル−4´−ベンジ
ルオキシフェニルスルホン、4−イソプロピルフェニル
−4´−ヒドロキシフェニルスルホン、4−ヒドロキシ
−4´−イソプロポキシジフェニルスルホン、ビス(2
−メチル−3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)スルフィド、4,4´−ジヒドロキシジフェニル
エーテル、4,4´−チオジフェノール、4,4´−ジ
ヒドロキシベンゾフェノン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、4,4´−ジ
ヒドロキシジフェニルメタン、3,3´−ジヒドロキシ
ジフェニルアミン、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチル
フェニル)スルフィド、ビス(4−(2−ヒドロキシ)
フェニル)スルホン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェ
ノン、2,2´,4,4´−テトラヒドロキシベンゾフ
ェノン、サリチル酸フェニル、サリチルアニリド、4−
ヒドロキシ安息香酸メチル、4−ヒドロキシ安息香酸ベ
ンジル、4−ヒドロキシ安息香酸(4´−クロロベンジ
ル)、1,2−ビス(4´−ヒドロキシ安息香酸)エチ
ル、1,5−ビス(4´−ヒドロキシ安息香酸)ペンチ
ル、1,6−ビス(4´−ヒドロキシ安息香酸)ヘキシ
ル、3−ヒドロキシフタル酸ジメチル、没食子酸ステア
リル、没食子酸ラウリル、没食子酸メチル、4−メトキ
シフェノール、4−(ベンジルオキシ)フェノール、4
−ヒドロキシベンズアルデヒド、4−n−オクチルオキ
シサリチル酸、4−n−ブチルオキシサリチル酸、4−
n−ペンチルオキシサリチル酸、3−n−ドデシルオキ
シサリチル酸、3−n−オクタノイルオキシサリチル
酸、4−n−オクチルオキシカルボニルアミノサリチル
酸、4−n−オクタノイルオキシカルボニルアミノサリ
チル酸等のフェノール類があげられる。ただし、これら
のフェノール類としてはアミノ基を有するものは好まし
くない。アミノ基はOH基よりもイソシアナト基との反
応性が高いのでアミノ基が先にイソシアナト基と反応
し、目的とする化合物を得ることが困難な場合がある。
またメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オク
タノール、イソプロパノール、イソブタノール、イソペ
ンタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、1−デカ
ノール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、
2−ペンタノール、3−ヘキサノール、tert−ブタ
ノール、tert−アミルアルコール、メチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、アリルア
ルコール、2−メチル−2−プロペン−1−オール、ベ
ンジルアルコール、4−ピリジンメタノール、フェニル
セロソルブ、フルフリルアルコール、シクロヘキサノー
ル、シクロヘキシルメタノール、シクロペンタノール、
2−クロロエタノール、1−クロロ−3−ヒドロキシプ
ロパン、グリセリン、グリセロール等のアルコール類、
ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテ
ルグリコール、アジペート系ポリオール、エポキシ変成
ポリオール、ポリエーテルエステルポリオール、ポリカ
ーボネートポリオール、ポリカプロラクトンジオール、
フェノール系ポリオール、アミン変成ポリオール等のポ
リエーテル系ポリオール類、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2
−プロパンジオール、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペ
ンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,6−
ヘキサングリコール、1,9−ノナンジオール、アクリ
ルポリオール、フッ素ポリオール、ポリブタジエンポリ
オール、ポリヒドロキシポリオール、トリメチロールプ
ロパン、トリメチロールエタン、ヘキサントリオール、
リン酸、ネオペンチルグリコール、ペンタエリスリトー
ル、ヒマシ油系ポリオール、ポリマーポリオール、メチ
ルペンタンジオール、含ハロゲンポリオール、含リンポ
リオール、エチレンジアミン、α−メチルグルコシド、
ソルビトール、シュークローズ等のポリオール類があげ
られる。
【0061】本発明に係わるウレアウレタン化合物顕色
剤としては、さらに一般式(II)〜(VIII)のウ
レアウレタン化合物も好ましい。
【0062】
【化7】
【0063】(式中、X及びZは各々独立して芳香族化
合物残基または複素環化合物残基または脂肪族化合物残
基を表し、各残基は置換基を有していてもよく、Y
0は、トリレン基、キシリレン基、ナフチレン基、ヘキ
サメチレン基、及び−φ−CH2−φ−基からなる群か
ら選ばれる1つを表し、−φ−はフェニレン基を示
す。)、
【0064】
【化8】
【0065】(式中、X及びYは、各々独立して芳香族
化合物残基または複素環化合物残基または脂肪族化合物
残基を表し、また、各残基は置換基を有していてもよ
い。)、
【0066】
【化9】
【0067】(式中、X及びYは、各々独立して芳香族
化合物残基または複素環化合物残基または脂肪族化合物
残基を表し、αは2価以上の価数を有する残基を表し、
nは2以上の整数を表し、また、各残基は置換基を有し
ていてもよい。)、
【0068】
【化10】
【0069】(式中、Z及びYは、各々独立して芳香族
化合物残基または複素環化合物残基または脂肪族化合物
残基を表し、βは2価以上の価数を有する残基を表し、
nは2以上の整数を表し、また、各残基は置換基を有し
ていてもよい。)、
【0070】
【化11】
【0071】(式中、ベンゼン環の水素原子は芳香族化
合物残基又は脂肪族化合物残基又は複素環化合物残基に
より置換されていてもよく、また、各残基は置換基を有
していてもよく、γは−SO2−、−O−、−(S)
n−、−(CH2n−、−CO−、−CONH−、式
(a)で示される基の何れかからなる群から選ばれる1
つ、
【0072】
【化12】 又は存在しない場合を示す。nは1または2であ
る。)、
【0073】
【化13】
【0074】(式中、ベンゼン環の水素原子は芳香族化
合物残基又は脂肪族化合物残基又は複素環化合物残基に
より置換されていてもよく、また、各残基は置換基を有
していてもよく、δは−SO2−、−O−、−(S)
n−、−(CH2n−、−CO−、−CONH−、−N
H−、−CH(COOR1)−、−C(CF32−、及
び−CR23−からなる群から選ばれる1つ又は存在し
ない場合を示し、R1、R2及びR3はアルキル基を表
し、nは1または2である。)、及び
【0075】
【化14】
【0076】(式中、X、Y及びZは各々独立して芳香
族化合物残基または複素環化合物残基または脂肪族化合
物残基を表し、各残基は置換基を有していてもよい。こ
こでX、Y及びZは芳香族化合物残基または複素環化合
物残基であることが好ましい。)
【0077】一般式(II)〜(VIII)のウレアウ
レタン化合物も全く新規な化合物である。この新規化合
物は、例えば、熱、圧力などの記録エネルギーを用いた
感熱記録材料に有用である。
【0078】本発明に係わる式(II)のウレアウレタ
ン化合物は製法に限定はないが例えば下記一般式(I
X)のOH基含有化合物と下記一般式(X)のイソシア
ナート化合物及び下記一般式(XI)のアミン化合物
を、例えば下記反応式(A)にしたがって反応させるこ
とにより得ることができる。
【0079】
【化15】
【0080】
【化16】
【0081】
【化17】
【0082】(式中、X及びZは各々独立して芳香族化
合物残基または複素環化合物残基または脂肪族化合物残
基を表し、各残基は置換基を有していてもよい。Y
0は、トリレン基、キシリレン基、ナフチレン基、ヘキ
サメチレン基、又は−φ−CH2−φ−基からなる群か
ら選ばれる1つを表し、−φ−はフェニレン基を示
す。)なお、本発明でいう脂肪族とは脂環式も含むもの
とする。
【0083】
【化18】
【0084】本発明に係わる式(III)のウレアウレ
タン化合物は、製法に限定はないが例えば一般式(I
X)のOH基含有化合物と下記一般式(XII)のイソ
シアナート化合物及び水を、例えば下記反応式(B)に
したがって反応させることにより得ることができる。
【0085】
【化19】
【0086】(式中、Yは芳香族化合物残基または複素
環化合物残基または脂肪族化合物残基を表す。また、残
基は置換基を有していてもよい。)
【0087】
【化20】
【0088】本発明に係わる式(IV)のウレアウレタ
ン化合物は、製法に限定はないが例えば一般式(IX)
のOH基含有化合物と一般式(XII)のイソシアナー
ト化合物及び下記一般式(XIII)のアミン化合物
を、例えば下記反応式(C)または(D)にしたがって
反応させることにより得ることができる。
【0089】
【化21】
【0090】(式中、αは2価以上の価数を有する残基
を表し、nは2以上の整数を表す。)
【0091】
【化22】
【0092】
【化23】
【0093】本発明に係わる式(V)のウレアウレタン
化合物は、製法に限定はないが例えば一般式(XI)の
アミン化合物と一般式(XII)のイソシアナート化合
物及び下記一般式(XIV)のOH基含有化合物を、例
えば下記反応式(E)または(F)にしたがって反応さ
せることにより得ることができる。
【0094】
【化24】
【0095】(式中、βは2価以上の価数を有する残基
を表し、nは2以上の整数を表す。)
【0096】
【化25】
【0097】
【化26】
【0098】上記式(II)〜(IV)で表されるウレ
アウレタン化合物を合成するときに用いることができる
一般式(IX)〜(XIV)の化合物についてさらに詳
しく述べる。
【0099】一般式(IX)で表されるOH基含有化合
物としてはOH基を一つ以上持つ化合物であれば特に制
限はないが、例えばフェノール、クレゾール、キシレノ
ール、p−エチルフェノール、o−イソプロピルフェノ
ール、レゾルシン、p−tert−ブチルフェノール、
p−tert−オクチルフェノール、2−シクロヘキシ
ルフェノール、2−アリルフェノール、4−インダノー
ル、チモール、2−ナフトール、p−ニトロフェノー
ル、o−クロロフェノール、p−クロロフェノール、4
−フェニルフェノール、4−ヒドロキシフェニル−4´
−メチルフェニルスルホン、3−クロロ−4−ヒドロキ
シフェニル−4´−メチルフェニルスルホン、4−イソ
プロピルフェニル−4´−ヒドロキシフェニルスルホ
ン、4−イソプロピルオキシフェニル−4´−ヒドロキ
シフェニルスルホン、4−ヒドロキシフェニル−4´−
ベンジルオキシフェニルスルホン、4−イソプロピルフ
ェニル−4´−ヒドロキシフェニルスルホン、4−ヒド
ロキシ−4´−イソプロポキシジフェニルスルホン、サ
リチル酸フェニル、サリチルアニリド、4−ヒドロキシ
安息香酸メチル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4
−ヒドロキシ安息香酸(4´−クロロベンジル)、1,
2−ビス(4´−ヒドロキシ安息香酸)エチル、1,5
−ビス(4´−ヒドロキシ安息香酸)ペンチル、1,6
−ビス(4´−ヒドロキシ安息香酸)ヘキシル、3−ヒ
ドロキシフタル酸ジメチル、4−メトキシフェノール、
4−(ベンジルオキシ)フェノール、4−ヒドロキシベ
ンズアルデヒド、4−n−オクチルオキシサリチル酸、
4−n−ブチルオキシサリチル酸、4−n−ペンチルオ
キシサリチル酸、3−n−ドデシルオキシサリチル酸、
3−n−オクタノイルオキシサリチル酸、4−n−オク
チルオキシカルボニルアミノサリチル酸、4−n−オク
タノイルオキシカルボニルアミノサリチル酸等のモノフ
ェノール類があげられる。また2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(ヒドロキシ
フェニル)ブタン、2,2−ビス(ヒドロキシフェニ
ル)ペンタン、2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ヘ
プタン、カテコール、3−メチルカテコール、3−メト
キシカテコール、ピロガロール、ヒドロキノン、メチル
ヒドロキノン、4−フェニルフェノール、4,4´−ビ
フェノール、4−クミルフェノール、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)酢酸ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)酢酸ベンジル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
スルホン、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)スルホン、3,4−ジヒドロキシフェニル
−4´メチルフェニルスルホン、ビス(2−アリル−4
−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(2−メチル−
3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)スル
フィド、4,4´−ジヒドロキシジフェニルエーテル、
4,4´−チオジフェノール、4,4´−ジヒドロキシ
ベンゾフェノン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパン、4,4´−ジヒドロキシ
ジフェニルメタン、3,3´−ジヒドロキシジフェニル
アミン、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)
スルフィド等のジフェノール類があげられる。ただし、
これらのOH含有化合物としてはアミノ基を有するもの
は好ましくない。アミノ基はOH基よりもイソシアナト
基との反応性が高いのでアミノ基が先にイソシアナト基
と反応し、目的とする化合物を得ることが困難な場合が
ある。またメタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノー
ル、オクタノール、イソプロパノール、イソブタノー
ル、イソペンタノール、2−エチル−1−ヘキサノー
ル、1−デカノール、ラウリルアルコール、ステアリル
アルコール、2−ペンタノール、3−ヘキサノール、t
ert−ブタノール、tert−アミルアルコール、メ
チルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビトー
ル、アリルアルコール、2−メチル−2−プロペン−1
−オール、ベンジルアルコール、4−ピリジンメタノー
ル、フェニルセロソルブ、フルフリルアルコール、シク
ロヘキサノール、シクロヘキシルメタノール、シクロペ
ンタノール、2−クロロエタノール、1−クロロ−3−
ヒドロキシプロパン、グリセリン、グリセロール等のモ
ノアルコール類があげられる。またポリプロピレングリ
コール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、アジ
ペート系ポリオール、エポキシ変成ポリオール、ポリエ
ーテルエステルポリオールポリカーボネートポリオー
ル、ポリカプロラクトンジオール、フェノール系ポリオ
ール、アミン変成ポリオール等のポリエーテル系ポリオ
ール類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
1,3−プロパンジオール、1,2−プロパンジオー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサングリコー
ル、1,9−ノナンジオール、アクリルポリオール、フ
ッ素ポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリヒド
ロキシポリオール、トリメチロールプロパン、トリメチ
ロールエタン、ヘキサントリオール、リン酸、ネオペン
チルグリコール、ペンタエリスリトール、ヒマシ油系ポ
リオール、ポリマーポリオール、メチルペンタンジオー
ル、含ハロゲンポリオール、含リンポリオール、エチレ
ンジアミン、α−メチルグルコシドルビトール、シュー
クローズ等のポリオール類でもよい。これらのうち、好
ましくはモノフェノール類が用いられる。
【0100】一般式(X)のイソシアナート化合物とし
ては、2,4−トルエンジイソシアナート、2,6−ト
ルエンジイソシアナート、ジフェニルメタンジイソシア
ナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、1,5−ナ
フチレンジイソシアナート、メタキシリレンジイソシア
ナート等が挙げられる。これらのうち、トルエンジイソ
シアナートが好ましい。
【0101】また、一般式(XII)のイソシアナート
化合物としては、イソシアナト基を2つ以上持つもので
あれば他に特に制限はないが、例えばパラフェニレンジ
イソシアナート、2,5−ジメトキシベンゼン−1,4
−ジイソシアナート、2,4−トルエンジイソシアナー
ト、2,6−トルエンジイソシアナート、ジフェニルメ
タンジイソシアナート、o−トリジンジイソシアナー
ト、1,5−ナフチレンジイソシアナート、ジアニシジ
ンジイソシアナート、9−エチルカルバゾール−3,6
−ジイソシアナート、3,3´−ジメチル−4,4´−
ジフェニルメタンジイソシアナート、ヘキサメチレンジ
イソシアナート、イソホロンジイソシアナート、トリフ
ェニルメタントリイソシアナート、トリス(4−フェニ
ルイソシアナート)チオホスファート、4,4´,4´
´−トリイソシアナト−2,5−ジメトキシトリフェニ
ルアミン、4,4´,4´´−トリイソシアナトトリフ
ェニルアミン、メタキシリレンジイソシアナート、リジ
ンジイソシアナート、ダイマー酸ジイソシアナート、イ
ソプロピリデンビスー4−シクロヘキシルイソシアナー
ト、ジシクロヘキシルメタンジイソシアナート、メチル
シクロヘキサンジイソシアナート、等があげられる。ま
たジイソシアナートの2量体例えばトルエンジイソシア
ナートの2量体であるN,N´−(4,4´−ジメチル
−3,3´−ジフェニルジイソシアナート)ウレトジオ
ン(商品名デスモジュールTT)や3量体例えば4,4
´,4´´−トリメチル−3,3´,3´´−トリイソ
シアナート−2,4,6−トリフェニルシアヌレート等
でもよい。またトルエンジイソシアナート、ジフェニル
メタンジイソシアナート等の水アダクトイソシアナー
ト、例えば1,3−ビス(3イソシアナトー4−メチル
フェニル)ウレアやポリオールアダクト例えばトルエン
ジイソシアナートのトリメチロールプロパンアダクト
(商品名デスモジュールL)やアミンアダクト体等でも
よい。また特開平10−76757号公報及び特開平1
0−95171号公報に記載のイソシアナート化合物及
びイソシアナートアダクト体化合物のうち、イソシアナ
ト基が2以上存在するものでもよい。特に好ましい例と
してトルエンジイソシアナートを挙げることができる。
【0102】一般式(XI)のアミン化合物としてはア
ミノ基を一つ以上持つ化合物であれば他に特に制限はな
いが例えばアニリン、o−トルイジン、m−トルイジ
ン、p−トルイジン、o−アニシジン、p−アニシジ
ン、p−フェネチジン、2,4−ジメトキシアニリン、
2,5−ジメトキシアニリン、3,4−ジメトキシアニ
リン、p−アミノアセトアニリド、p−アミノ安息香
酸、o−アミノフェノール、m−アミノフェノール、p
−アミノフェノール、2,3−キシリジン、2,4−キ
シリジン、3,4−キシリジン、2,6−キシリジン、
4−アミノベンゾニトリル、アントラニル酸、p−クレ
シジン、2,5−ジクロロアニリン、2,6−ジクロロ
アニリン、3,4−ジクロロアニリン、3,5−ジクロ
ロアニリン、2,4,5−トリクロロアニリン、α−ナ
フチルアミン、アミノアントラセン、o−エチルアニリ
ン、o−クロロアニリン、m−クロロアニリン、p−ク
ロロアニリン、p−アミノ安息香酸メチル、p−アミノ
安息香酸エチル、p−アミノ安息香酸n−プロピル、p
−アミノ安息香酸イソプロピル、、p−アミノ安息香酸
ブチル、p−アミノ安息香酸ドデシル、p−アミノ安息
香酸ベンジル、o−アミノベンゾフェノン、m−アミノ
アセトフェノン、p−アミノアセトフェノン、m−アミ
ノベンズアミド、o−アミノベンズアミド、p−アミノ
ベンズアミド、p−アミノ−N−メチルベンズアミド、
3−アミノ−4−メチルベンズアミド、3−アミノ−4
−メトキシベンズアミド、3−アミノ−4−クロロベン
ズアミド、p−(N−フェニルカルバモイル)アニリ
ン、p−〔N−(4−クロロフェニル)カルバモイル〕
アニリン、p−〔N−(4−アミノフェニル)カルバモ
イル〕アニリン、2−メトキシ−5−(N−フェニルカ
ルバモイル)アニリン、2−メトキシ−5−〔N−(2
´−メチル−3´−クロロフェニル)カルバモイル〕ア
ニリン、2−メトキシ−5−〔N−(2´−クロロフェ
ニル)カルバモイル〕アニリン、5−アセチルアミノ−
2−メトキシアニリン、4−アセチルアミノアニリン、
2−メトキシ−4−(N−ベンゾイルアミノ)−5−メ
チルアニリン、4−スルファモイルアニリン、3−スル
ファモイルアニリン、2−(N−エチル−N−フェニル
アミノスルホニル)アニリン、4−ジメチルアミノスル
ホニルアニリン、4−ジエチルアミノスルホニルアニリ
ン、スルファチアゾール、4−アミノジフェニルスルホ
ン、2−クロロ−5−N−フェニルスルファモイルアニ
リン、2−メトキシ−5−N,N−ジエチルスルファモ
イルアニリン、2,5−ジメトキシ−4−N−フェニル
スルファモイルアニリン、2−メトキシ−5−ベンジル
スルホニルアニリン、2−フェノキシスルホニルアニリ
ン、2−(2´−クロロフェノキシ)スルホニルアニリ
ン、3−アニリノスルホニル−4−メチルアニリン、o
−クロロ−p−ニトロアニリン、o−ニトロ−p−クロ
ロアニリン、2,6−ジクロロ−4−ニトロアニリン、
5−クロロ−2−ニトロアニリン、2−アミノ−4−ク
ロロフェノール、o−ニトロアニリン、m−ニトロアニ
リン、p−ニトロアニリン、2−メチル−4−ニトロア
ニリン、m−ニトローp−トルイジン、2−アミノ−5
−ニトロベンゾニトリル、スルファニル酸、メタニル
酸、4B酸、C酸、2B酸、p−フルオロアニリン、o
−フルオロアニリン、3−クロロ−4−フルオロアニリ
ン、2,4−ジフルオロアニリン、2,3,4−トリフ
ルオロアニリン、m−アミノベンゾトリフルオリド、2
−アミノ−3−ブロモ−5−ニトロベンゾニトリル等の
芳香族モノアミン類、4,4´−ジアミノ−3,3´−
ジエチルジフェニルメタン、4,4´−ジアミノベンズ
アニリド、3,5−ジアミノクロロベンゼン、ジアミノ
ジフェニルエーテル、3,3´−ジクロロ−4,4´−
ジアミノジフェニルメタン、3,3´−ジメチル−4,
4´−ジアミノジフェニルメタン、トリジンベース、ジ
アニシジン、ビス〔4−(m−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕スルホン、ビス〔4−(p−アミノフェノキシ)
フェニル〕スルホン、ビス〔3−メチル−4−(p−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、3,3´−ジメ
トキシ−4,4´−ジアミノビフェニル、3,3´−ジ
メチル−4,4´−ジアミノビフェニル、2,2´−ジ
クロロ−4,4´−ジアミノ−5,5´−ジメトキシビ
フェニル、2,2´,5,5´−テトラクロロ−4,4
´−ジアミノビフェニル、オルソ−トリジンスルホン、
2,4´−ジアミノビフェニル、2,2´−ジアミノビ
フェニル、4,4´−ジアミノビフェニル、2,2´−
ジクロロ−4,4´−ジアミノビフェニル、3,3´−
ジクロロ−4,4´−ジアミノビフェニル、2,2´−
ジメチル−4,4´−ジアミノビフェニル、4,4´−
チオジアニリン、2,2´−ジチオジアニリン、4,4
´−ジチオジアニリン、4,4´−ジアミノジフェニル
エーテル、3,3´−ジアミノジフェニルエーテル、
3,4´−ジアミノジフェニルエーテル、4,4´−ジ
アミノジフェニルメタン、3,4´−ジアミノジフェニ
ルメタン、ビス(3−アミノ−4−クロロフェニル)ス
ルホン、ビス(3,4−ジアミノフェニル)スルホン、
4,4´−ジアミノジフェニルスルホン、3,3´−ジ
アミノジフェニルスルホン、3,4´−ジアミノジフェ
ニルスルホン、3,3´−ジアミノジフェニルメタン、
4,4´−ジアミノジフェニルアミン、4,4´−エチ
レンジアニリン、4,4´ジアミノ−2,2´−ジメチ
ルジベンジル、3,3´−ジアミノベンゾフェノン、
4,4´−ジアミノベンゾフェノン、1,4−ビス(4
−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−ア
ミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノ
フェノキシ)ベンゼン、9,9−ビス(4−アミノフェ
ニル)フルオレン、2,2−ビス(4−アミノフェノキ
シフェニル)プロパン、4,4´−ビス(4−アミノフ
ェノキシ)ジフェニル、ジアニシジン、3,3´−ジク
ロロベンジジン、等の芳香族ジアミン類などが挙げられ
る。さらに3−アミノ−1,2,4−トリアゾール、2
−アミノピリジン、3−アミノピリジン、4−アミノピ
リジン、α−アミノ−ε−カプロラクタム、アセトグア
ナミン、2,4−ジアミノ−6−[2´−メチルイミダ
ゾリル−(1)]エチル−S−トリアジン、2,3−ジ
アミノピリジン、2,5−ジアミノピリジン、2,3,
5−トリアミノピリジン、1−アミノ−4−メチルピペ
ラジン、1−(2−アミノエチル)ピペラジン、ビス
(アミノプロピル)ピペラジン、N−(3−アミノプロ
ピル)モルホリン等の複素環化合物アミン類、メチルア
ミン、エチルアミン、ステアリルアミン、アリルアミ
ン、イソプロピルアミン、2−エチルヘキシルアミン、
エタノールアミン、3−(2−エチルヘキシルオキシ)
プロピルアミン、3−エトキシプロピルアミン、3−
(ジエチルアミノ)プロピルアミン、3−(ジブチルア
ミノ)プロピルアミン、t−ブチルアミン、プロピルア
ミン、3−(メチルアミノ)プロピルアミン、3−(ジ
メチルアミノ)プロピルアミン、3−メトキシプロピル
アミン、メチルヒドラジン、1−メチルブチルアミン、
メタンジアミン、1,4−ジアミノブタン、シクロヘキ
サンメチルアミン、シクロヘキシルアミン、4−メチル
シクロヘキシルアミン、2−ブロモエチルアミン、2−
メトキシエチルアミン、2−エトキシメチルアミン、2
−アミノ−1−プロパノール、2−アミノブタノール、
3−アミノ−1,2−プロパンジオール、1,3−ジア
ミノ−2−ヒドロキシプロパン、2−アミノエタンチオ
ール、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ヘキ
サメチレンジアミン等の脂肪族アミン類等が挙げられ
る。これらのうち、好ましくは芳香族モノアミン類が用
いられる。
【0103】また一般式(XIII)のアミン化合物と
してはアミノ基を2つ以上持つ化合物であれば特に制限
はないが例えば4,4´−ジアミノ−3,3´−ジエチ
ルジフェニルメタン、4,4´−ジアミノベンズアニリ
ド、3,5−ジアミノクロロベンゼン、ジアミノジフェ
ニルエーテル、3,3´−ジクロロ−4,4´−ジアミ
ノジフェニルメタン、3,3´−ジメチル−4,4´−
ジアミノジフェニルメタン、トリジンベース、ジアニシ
ジン、ビス〔4−(m−アミノフェノキシ)フェニル〕
スルホン、ビス〔4−(p−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕スルホン、ビス〔3−メチル−4−(p−アミノフ
ェノキシ)フェニル〕スルホン、3,3´−ジメトキシ
−4,4´−ジアミノビフェニル、3,3´−ジメチル
−4,4´−ジアミノビフェニル、2,2´−ジクロロ
−4,4´−ジアミノ−5,5´−ジメトキシビフェニ
ル、2,2´,5,5´−テトラクロロ−4,4´−ジ
アミノビフェニル、オルソ−トリジンスルホン、2,4
´−ジアミノビフェニル、2,2´−ジアミノビフェニ
ル、4,4´−ジアミノビフェニル、2,2´−ジクロ
ロ−4,4´−ジアミノビフェニル、3,3´−ジクロ
ロ−4,4´−ジアミノビフェニル、2,2´−ジメチ
ル−4,4´−ジアミノビフェニル、4,4´−チオジ
アニリン、2,2´−ジチオジアニリン、4,4´−ジ
チオジアニリン、4,4´−ジアミノジフェニルエーテ
ル、3,3´−ジアミノジフェニルエーテル、3,4´
−ジアミノジフェニルエーテル、4,4´−ジアミノジ
フェニルメタン、3,4´−ジアミノジフェニルメタ
ン、ビス(3−アミノ−4−クロロフェニル)スルホ
ン、ビス(3,4−ジアミノフェニル)スルホン、4,
4´−ジアミノジフェニルスルホン、3,3´−ジアミ
ノジフェニルスルホン、3,4´−ジアミノジフェニル
スルホン、3,3´−ジアミノジフェニルメタン、4,
4´−ジアミノジフェニルアミン、4,4´−エチレン
ジアニリン、4,4´ジアミノ−2,2´−ジメチルジ
ベンジル、3,3´−ジアミノベンゾフェノン、4,4
´−ジアミノベンゾフェノン、1,4−ビス(4−アミ
ノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフ
ェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノフェノ
キシ)ベンゼン、9,9−ビス(4−アミノフェニル)
フルオレン、2,2−ビス(4−アミノフェノキシフェ
ニル)プロパン、4,4´−ビス(4−アミノフェノキ
シ)ジフェニル、ジアニシジン、3,3´−ジクロロベ
ンジジン、トリジンベース、o−フェニレンジアミン、
m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン等の
芳香族アミン類などが挙げられる。さらに上記アミン化
合物の中でも特に下記式(I)の如き少なくとも2個の
アミノ基を有するアニリン誘導体であることが好まし
い。
【0104】
【化27】
【0105】(式中、R1、R2、R3及びR4は、各々独
立して、水素、ハロゲン、アルキル基、アルコシキ基ま
たはアミノ基を表し、X1及びX2は、各々独立してアミ
ノ基または式(b)で示される基を表し、
【0106】
【化28】
【0107】Y1は−SO2−、−O−、−(S)n−、
−(CH2n−、−CO−、−CONH−、式(a)で
示される下記の一群の基の何れか、
【0108】
【化29】 または存在しない場合を示す。nは1または2であ
る。)
【0109】また一般式(XIV)のOH基含有化合物
としてはOH基を2つ以上持つ化合物であれば特に制限
はないが例えば2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ブ
タン、2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ペンタン、
2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ヘプタン、カテコ
ール、3−メチルカテコール、3−メトキシカテコー
ル、ピロガロール、ヒドロキノン、メチルヒドロキノ
ン、p,p´−ビフェノール、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)酢酸ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
酢酸ベンジル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホ
ン、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スル
ホン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、3,4−ジヒドロキシフェニル−4´−
メチルフェニルスルホン、ビス(2−アリル−4−ヒド
ロキシフェニル)スルホン、ビス(2−メチル−3−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィ
ド、4,4´−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,
4´−チオジフェノール、4,4´−ジヒドロキシベン
ゾフェノン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
ヘキサフルオロプロパン、4,4´−ジヒドロキシジフ
ェニルメタン、3,3´−ジヒドロキシジフェニルアミ
ン、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スル
フィド等のフェノール類があげられる。ただし、これら
のジフェノール類としてアミノ基を有するものは好まし
くない。アミノ基はOH基よりもイソシアナト基との反
応性が高いのでアミノ基が先にイソシアナト基と反応
し、目的とする化合物を得ることが困難な場合がある。
またポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエ
ーテルグリコール、アジペート系ポリオール、エポキシ
変成ポリオール、ポリエーテルエステルポリオールポリ
カーボネートポリオール、ポリカプロラクトンジオー
ル、フェノール系ポリオール、アミン変成ポリオール等
のポリエーテル系ポリオール類、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、
1,2−プロパンジオール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,
5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
1,6−ヘキサングリコール、1,9−ノナンジオー
ル、アクリルポリオール、フッ素ポリオール、ポリブタ
ジエンポリオール、ポリヒドロキシポリオール、トリメ
チロールプロパン、トリメチロールエタン、ヘキサント
リオール、リン酸、ネオペンチルグリコール、ペンタエ
リスリトール、ヒマシ油系ポリオール、ポリマーポリオ
ール、メチルペンタンジオール、含ハロゲンポリオー
ル、含リンポリオール、エチレンジアミン、α−メチル
グルコシド、ソルビトール、シュークローズ等のポリオ
ール類が挙げられる。
【0110】本発明に係わる式(VI)のウレアウレタ
ン化合物は、製法に限定はないが例えばモノフェノール
化合物と芳香族ジイソシアナート化合物及び下記一般式
(XV)のジアミン化合物を、例えば下記反応式(G)
または(H)にしたがって反応させることにより得るこ
とができる。
【0111】
【化30】
【0112】(式中、ベンゼン環の水素原子は芳香族化
合物残基又は脂肪族化合物残基又は複素環化合物残基に
より置換されていてもよい。また、各残基は置換基を有
していてもよい。γは−SO2−、−O−、−(S)
n−、−(CH2n−、−CO−、−CONH−、式
(a)で示される下記の一群の基の何れか、
【0113】
【化31】 又は存在しない場合を示す。nは1または2である。)
【0114】
【化32】
【0115】
【化33】
【0116】本発明に係わる式(VII)のウレアウレ
タン化合物は、製法に限定はないが例えばアニリン誘導
体と芳香族ジイソシアナート化合物及び下記一般式(X
VI)のジヒドロキシ化合物を、例えば下記反応式
(J)または(K)にしたがって反応させることにより
得ることができる。
【0117】
【化34】
【0118】(式中、ベンゼン環の水素原子は芳香族化
合物残基又は脂肪族化合物残基又は複素環化合物残基に
より置換されていてもよい。また、各残基は置換基を有
していてもよい。δは−SO2−、−O−、−(S)
n−、−(CH2n−、−CO−、−CONH−、−N
H−、−CH(COOR1)−、−C(CF32−、−
CR23−の何れか又は存在しない場合を示す。R1
2、R3はアルキル基を表し、nは1または2であ
る。)
【0119】
【化35】
【0120】
【化36】
【0121】本発明に係わる式(VI)及び(VII)
のウレアウレタン化合物を合成するときに用いることが
できる化合物について以下で詳しく説明する。
【0122】式(VI)のウレアウレタン化合物を合成
する時に用いることができるモノフェノール化合物とし
ては、ベンゼン環に一つOH基が存在する化合物であれ
ば特に制限はないが、例えばフェノール、クレゾール、
キシレノール、p−エチルフェノール、o−イソプロピ
ルフェノール、レゾルシン、p−tert−ブチルフェ
ノール、p−tert−オクチルフェノール、2−シク
ロヘキシルフェノール、2−アリルフェノール、4−イ
ンダノール、チモール、2−ナフトール、p−ニトロフ
ェノール、o−クロロフェノール、p−クロロフェノー
ル、4−フェニルフェノール、4−ヒドロキシフェニル
−4´−メチルフェニルスルホン、3−クロロ−4−ヒ
ドロキシフェニル−4´−メチルフェニルスルホン、4
−イソプロピルフェニル−4´−ヒドロキシフェニルス
ルホン、4−イソプロピルオキシフェニル−4´−ヒド
ロキシフェニルスルホン、4−ヒドロキシフェニル−4
´−ベンジルオキシフェニルスルホン、4−イソプロピ
ルフェニル−4´−ヒドロキシフェニルスルホン、4−
ヒドロキシ−4´−イソプロポキシジフェニルスルホ
ン、サリチル酸フェニル、サリチルアニリド、4−ヒド
ロキシ安息香酸メチル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸(4´−クロロベンジ
ル)、3−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−メトキシ
フェノール、4−(ベンジルオキシ)フェノール、4−
ヒドロキシベンズアルデヒド、4−n−オクチルオキシ
サリチル酸、4−n−ブチルオキシサリチル酸、4−n
−ペンチルオキシサリチル酸、3−n−ドデシルオキシ
サリチル酸、3−n−オクタノイルオキシサリチル酸、
4−n−オクチルオキシカルボニルアミノサリチル酸、
4−n−オクタノイルオキシカルボニルアミノサリチル
酸等のフェノール類があげられる。ただし、これらのフ
ェノール類としてはアミノ基を有するものは好ましくな
い。
【0123】アミノ基はOH基よりもイソシアナト基と
の反応性が高いのでアミノ基が先にイソシアナト基と反
応し、目的とする化合物を得ることが困難な場合があ
る。
【0124】また式(VI)、(VII)のウレアウレ
タン化合物を合成する時に用いることができる芳香族ジ
イソシアナート化合物としてはベンゼン環に結合したイ
ソシアナト基を2つ有する芳香族ジイソシアナートであ
れば他に特に制限はないが、例えばパラフェニレンジイ
ソシアナート、2,5−ジメトキシベンゼン−1,4−
ジイソシアナート、2,4−トルエンジイソシアナー
ト、2,6−トルエンジイソシアナート等があげられ
る。とくに好ましい例としてトルエンジイソシアナート
類を挙げることができる。トルエンジイソシアナート類
としては、2,4−トルエンジイソシアナートが好まし
いが、この他に2,4−トルエンジイソシアナートと
2,6−トルエンジイソシアナートの混合物が一般に市
販されており、安価に入手することが可能であるがこれ
でもよい。これらのトルエンジイソシアナート異性体混
合物は常温で液体である。
【0125】また式(VI)のウレアウレタン化合物を
合成する時に用いることができる一般式(XV)のジア
ミン化合物としては例えば4,4´−ジアミノ−3,3
´−ジエチルジフェニルメタン、4,4´−ジアミノベ
ンズアニリド、3,5−ジアミノクロロベンゼン、ジア
ミノジフェニルエーテル、3,3´−ジクロロ−4,4
´−ジアミノジフェニルメタン、3,3´−ジメチル−
4,4´−ジアミノジフェニルメタン、トリジンベー
ス、ジアニシジン、ビス〔4−(m−アミノフェノキ
シ)フェニル〕スルホン、ビス〔4−(p−アミノフェ
ノキシ)フェニル〕スルホン、ビス〔3−メチル−4−
(p−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、3,3
´−ジメトキシ−4,4´−ジアミノビフェニル、3,
3´−ジメチル−4,4´−ジアミノビフェニル、2,
2´−ジクロロ−4,4´−ジアミノ−5,5´ジメト
キシビフェニル、2,2´,5,5´−テトラクロロ−
4,4´−ジアミノビフェニル、オルソ−トリジンスル
ホン、2,4´−ジアミノビフェニル、2,2´−ジア
ミノビフェニル、4,4´−ジアミノビフェニル、2,
2´−ジクロロ−4,4´−ジアミノビフェニル、3,
3´−ジクロロ−4,4´−ジアミノビフェニル、2,
2´−ジメチル−4,4´−ジアミノビフェニル、4,
4´チオジアニリン、2,2´−ジチオジアニリン、
4,4´−ジチオジアニリン、4,4´−ジアミノジフ
ェニルエーテル、3,3´−ジアミノジフェニルエーテ
ル、3,4´−ジアミノジフェニルエーテル、4,4´
−ジアミノジフェニルメタン、3,4´−ジアミノジフ
ェニルメタン、ビス(3−アミノ−4−クロロフェニ
ル)スルホン、ビス(3,4−ジアミノフェニル)スル
ホン、4,4´−ジアミノジフェニルスルホン、3,3
´−ジアミノジフェニルスルホン、3,4´−ジアミノ
ジフェニルスルホン、3,3´−ジアミノジフェニルメ
タン、4,4´−ジアミノジフェニルアミン、4,4´
−エチレンジアニリン、4,4´ジアミノ−2,2´−
ジメチルジベンジル、3,3´−ジアミノベンゾフェノ
ン、4,4´−ジアミノベンゾフェノン、1,4−ビス
(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4
−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−ア
ミノフェノキシ)ベンゼン、9,9−ビス(4−アミノ
フェニル)フルオレン、2,2−ビス(4−アミノフェ
ノキシフェニル)プロパン、4,4´−ビス(4−アミ
ノフェノキシ)ジフェニル、ジアニシジン、3,3´−
ジクロロベンジジン等の芳香族ジアミン類などが挙げら
れる。
【0126】また式(VII)のウレアウレタン化合物
を合成するときに用いることができるアニリン誘導体と
しては、アミノ基をベンゼン環に一つ持つアニリン化合
物であれば他に特に制限はないが、例えばアニリン、o
−トルイジン、m−トルイジン、p−トルイジン、o−
アニシジン、p−アニシジン、p−フェネチジン、N,
N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジエ
チル−p−フェニレンジアミン、2,4−ジメトキシア
ニリン、2,5−ジメトキシアニリン、3,4−ジメト
キシアニリン、p−アミノアセトアニリド、p−アミノ
安息香酸、o−アミノフェノール、m−アミノフェノー
ル、p−アミノフェノール、2,3−キシリジン、2,
4−キシリジン、3,4−キシリジン、2,6−キシリ
ジン、4−アミノベンゾニトリル、アントラニル酸、p
−クレシジン、2,5−ジクロロアニリン、2,6−ジ
クロロアニリン、3,4−ジクロロアニリン、3,5−
ジクロロアニリン、2,4,5−トリクロロアニリン、
o−エチルアニリン、o−クロロアニリン、m−クロロ
アニリン、p−クロロアニリン、p−アミノ安息香酸メ
チル、p−アミノ安息香酸エチル、p−アミノ安息香酸
n−プロピル、p−アミノ安息香酸イソプロピル、、p
−アミノ安息香酸ブチル、p−アミノ安息香酸ドデシ
ル、p−アミノ安息香酸ベンジル、o−アミノベンゾフ
ェノン、m−アミノアセトフェノン、p−アミノアセト
フェノン、m−アミノベンズアミド、o−アミノベンズ
アミド、p−アミノベンズアミド、p−アミノ−N−メ
チルベンズアミド、3−アミノ−4−メチルベンズアミ
ド、3−アミノ−4−メトキシベンズアミド、3−アミ
ノ−4−クロロベンズアミド、p−(N−フェニルカル
バモイル)アニリン、p−〔N−(4−クロロフェニ
ル)カルバモイル〕アニリン、p−〔N−(4−アミノ
フェニル)カルバモイル〕アニリン、2−メトキシ−5
−(N−フェニルカルバモイル)アニリン、2−メトキ
シ−5−〔N−(2´−メチル−3´−クロロフェニ
ル)カルバモイル〕アニリン、2−メトキシ−5−〔N
−(2´−クロロフェニル)カルバモイル〕アニリン、
5−アセチルアミノ−2−メトキシアニリン、4−アセ
チルアミノアニリン、4−(N−メチル−N−アセチル
アミノ)アニリン、2,5−ジエトキシ−4−(N−ベ
ンゾイルアミノ)アニリン、2,5−ジメトキシ−4−
(N−ベンゾイルアミノ)アニリン、2−メトキシ−4
−(N−ベンゾイルアミノ)−5−メチルアニリン、4
−スルファモイルアニリン、3−スルファモイルアニリ
ン、2−(N−エチル−N−フェニルアミノスルホニ
ル)アニリン、4−ジメチルアミノスルホニルアニリ
ン、4−ジエチルアミノスルホニルアニリン、スルファ
チアゾール、4−アミノジフェニルスルホン、2−クロ
ロ−5−N−フェニルスルファモイルアニリン、2−メ
トキシ−5−N,N−ジエチルスルファモイルアニリ
ン、2,5−ジメトキシ−4−N−フェニルスルファモ
イルアニリン、2−メトキシ−5−ベンジルスルホニル
アニリン、2−フェノキシスルホニルアニリン、2−
(2´−クロロフェノキシ)スルホニルアニリン、3−
アニリノスルホニル−4−メチルアニリン、o−クロロ
−p−ニトロアニリン、o−ニトロ−p−クロロアニリ
ン、2,6−ジクロロ−4−ニトロアニリン、5−クロ
ロ−2−ニトロアニリン、2−アミノ−4−クロロフェ
ノール、o−ニトロアニリン、m−ニトロアニリン、p
−ニトロアニリン、2−メチル−4−ニトロアニリン、
m−ニトローp−トルイジン、2−アミノ−5−ニトロ
ベンゾニトリル、p−フルオロアニリン、o−フルオロ
アニリン、3−クロロ−4−フルオロアニリン、2,4
−ジフルオロアニリン、2,3,4−トリフルオロアニ
リン、m−アミノベンゾトリフルオリド、2−アミノ−
3−ブロモ−5−ニトロベンゾニトリル等が挙げられ
る。
【0127】また式(VII)のウレアウレタン化合物
を合成するときに用いることができる一般式(XVI)
のジヒドロキシ化合物としては、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(ヒドロキ
シフェニル)ブタン、2,2−ビス(ヒドロキシフェニ
ル)ペンタン、2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ヘ
プタン、4,4´−ビフェノール、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)酢酸ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)酢酸ベンジル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホン、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)
スルホン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)スルホン、ビス(2−アリル−4−ヒドロキシ
フェニル)スルホン、ビス(2−メチル−3−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、4,
4´−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4´−チ
オジフェノール、4,4´−ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフ
ルオロプロパン、4,4´−ジヒドロキシジフェニルメ
タン、3,3´−ジヒドロキシジフェニルアミン、ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィド等
のジフェノール類があげられる。ただし、これらのジフ
ェノール類としてはアミノ基を有するものは好ましくな
い。アミノ基はOH基よりもイソシアナト基との反応性
が高いのでアミノ基が先にイソシアナト基と反応し、目
的とする化合物を得ることが困難な場合がある。
【0128】一般式(VIII)のウレアウレタン化合
物の合成法については、特に限定はないが例えば一般式
(IX)のOH基含有化合物と一般式(XII)のイソ
シアナート化合物及び一般式(XI)のアミン化合物
を、例えば下記反応式(L)にしたがって反応させるこ
とにより得ることができる。
【0129】
【化37】
【0130】なお、一般式(VIII)のウレアウレタ
ン化合物のウレタン基と結合しているXの置換基として
は、アルキル基、アルケニル基、フェニル基、シクロア
ルキル基、アミド基、アルコキシル基、ニトロ基、ニト
ロソ基、ニトリル基、トルエンスルホニル基、メタンス
ルホニル基、アセチル基、ハロゲン原子、ホルミル基、
ジアルキルアミノ基、イソシアナト基が好ましい。
【0131】これら一般式(II)〜(VIII)のウ
レアウレタン化合物顕色剤のうち、好ましいものは一般
式(III)〜(VII)の化合物であり、特に好まし
いものは一般式(VI)〜(VII)の化合物である。
【0132】また、式(II)〜(V)、(VIII)
のウレアウレタン化合物顕色剤においては、ウレア基あ
るいはウレタン基と結合している残基が脂肪族化合物残
基の場合、発色濃度及び印字保存性能が低下することが
あり、ウレア基あるいはウレタン基と結合している残基
は、芳香族化合物残基または複素環化合物残基であるこ
とが好ましい。しかし、脂肪族化合物残基が化合物中に
導入されることによって生じる可能性のある発色濃度及
び印字保存性能の低下は、ウレア基とウレタン基の数が
増えることによって軽減され、式(IV)、式(V)の
化合物ではウレア基あるいはウレタン基と結合している
残基の中に脂肪族化合物残基が存在しても性能上の問題
はほとんど生じない。
【0133】本発明に係わるウレアウレタン化合物を得
るには、イソシアナートに該反応剤を有機溶媒中または
無溶媒にて混合・反応後、濾過にて結晶を取り出せば目
的物が得られる。反応剤は目的に応じて単独または複数
種類用いてもよい。また溶媒はイソシアナト基及び反応
剤の官能基との反応を起こさないものであれば何でもよ
く、例えば、脂肪族系炭化水素、脂環族系炭化水素、芳
香族系炭化水素、塩素化脂肪族炭化水素、塩素化芳香族
炭化水素、塩素化脂環族炭化水素、ケトン等が挙げられ
る。特に、イソシアナートを溶解し、且つ生成物の溶解
度の小さいメチルエチルケトン、トルエンなどが好まし
い。上記反応操作にて得られる生成物は必ずしも単品と
は限らず、置換基の位置の異なる化合物の混合物として
得られることもある。
【0134】本発明のウレアウレタン化合物顕色剤は、
通常常温固体の無色または淡色の化合物である。
【0135】本発明のウレアウレタン化合物顕色剤の分
子量は5000以下であることが好ましく、さらには2
000以下であることが好ましい。
【0136】本発明のウレアウレタン化合物顕色剤中の
ウレア基及びウレタン基の数は合わせて20以下である
ことが好ましく、さらには10以下であることが好まし
い。また、当該ウレアウレタン化合物分子構造中のウレ
ア基とウレタン基の比率は、1:3〜3:1が好まし
く、特に1:2〜2:1が好ましい。
【0137】ウレアウレタン化合物顕色剤を用いて感熱
記録材料を作成するに当たっては当該ウレアウレタン化
合物の1種類あるいは必要に応じて2種類以上を併用す
ることもできる。
【0138】また感熱記録材料においては融点を持った
化合物の方が好ましく、本発明のウレアウレタン化合物
顕色剤の融点は好ましくは40℃から500℃、特に好
ましくは60℃から300℃の範囲にあることが望まし
い。
【0139】本発明によるウレアウレタン化合物顕色剤
を感熱記録材料において用いる場合、ウレアウレタン化
合物顕色剤の平均粒子径を0.05μm以上、5μm以
下とすることによって発色感度が十分で、しかも発色し
た記録画像は著しく安定で耐可塑剤性の良好な感熱記録
材料が得られる。さらに好ましくは、平均粒子径が0.
1μm以上、3μm以下である。平均粒子径が0.05
μm未満では、可塑剤に対する地肌保存性が悪くなる。
一方、平均粒子径が5μm以上では、感熱記録材料の感
度が低下する。
【0140】ウレアウレタン化合物顕色剤を粉砕し分散
液の形にするには、ウレアウレタン化合物顕色剤の1種
または複数種を、水溶性高分子、界面活性剤などの分散
剤を含有する水溶液中でサンドグラインダー等で微粉砕
することによって得られる。
【0141】ウレアウレタン化合物顕色剤を粉砕する場
合、粉砕時の液温は60℃以下であることが好ましい。
ウレアウレタン化合物顕色剤は粉砕する際に、水と接触
することにより、条件によってはウレタン基の加水分解
が進行し、ウレアウレタン化合物顕色剤を用いた感熱記
録材料の感度低下が生じるおそれがある。特に粉砕時の
液温が60℃より高い場合は、感度低下が大きい。粉砕
時の液温は、さらに好ましくは40℃以下である。
【0142】また、ウレアウレタン化合物顕色剤を粉砕
する場合、粉砕時のpHを5〜10とすることによって
さらに感熱記録材料の感度を向上することができる。粉
砕時のpHが5未満では感熱塗液作成時、無機顔料等の
分解が生じ、感度が低下するおそれがある。一方、pH
が10より大きいとウレアウレタン化合物顕色剤の加水
分解が起こり感度が低下することがある。
【0143】本発明でウレアウレタン化合物顕色剤を粉
砕し分散液の形にするのに用いることができる分散剤の
具体例としては、ポリビニルアルコール、カルボン酸変
性ポリビニルアルコール、スルホン酸変性ポリビニルア
ルコール、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの水
溶性高分子、縮合ナフタレンスルホン酸塩、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、ポ
リオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリ
ウム)、ジアルキルスルホコハク酸エステルナトリウ
ム、アルキルリン酸塩(例えば、アルキルリン酸ジエタ
ノールアミン、アルキルリン酸カリウム)、特殊カルボ
ン酸型高分子などのアニオン系界面活性剤、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライ
ド、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルなどのノニ
オン系界面活性剤、ジシアンアミドポリアミン、第3級
アミン塩、第4級アンモニウム塩などのカチオン系界面
活性剤をあげることができる。これらの中でも特に水溶
性高分子及びアニオン系界面活性剤がウレアウレタン化
合物顕色剤を分散する条件によらず高感度の感熱記録材
料が得られ、かつウレアウレタン化合物顕色剤の平均粒
子径の大きさによらず可塑剤に対する地肌保存性を向上
させた感熱記録材料が得られ好ましい。さらにはポリビ
ニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、メチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、縮合
ナフタレンスルホン酸ソーダ、ポリカルボン酸アンモニ
ウム塩、水溶性低分子コポリマー及び2−エチルヘキシ
ルスルホコハク酸ソーダが好ましい。さらにこの中でも
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ、水溶性低分子コ
ポリマーが好ましく、特にヒドロキシプロピルメチルセ
ルロースが最も好ましい。これらは、単独でも混合して
も使用できる。
【0144】次に本発明の感熱記録材料に含有される熱
可融性物質は、既に感熱記録材料に用いられる材料とし
て公知の化合物であり、特に限定されるものではない
が、60℃〜180℃の融点を有するものが好ましく、
特に80℃〜140℃の融点を有するものが好ましい。
例えば、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、ステア
リン酸アミド、パルミチン酸アミド、N−メチロールス
テアリン酸アミド、β−ナフチルベンジルエーテル、N
−ステアリルウレア、N,N´−ジステアリルウレア、
β−ナフトエ酸フェニルエステル、1−ヒドロキシ−2
−ナフトエ酸フェニルエステル、β−ナフトール(p−
メチルベンジル)エーテル、1,4−ジメトキシナフタ
レン、1−メトキシ−4−ベンジルオキシナフタレン、
N−ステアロイルウレア、p−ベンジルビフェニル、
1,2−ジ(m−メチルフェノキシ)エタン、1−フェ
ノキシ−2−(4−クロロフェノキシ)エタン、1,4
−ブタンジオールフェニルエーテル、ジメチルテレフタ
レート、メタターフェニル、シュウ酸ジベンジル、シュ
ウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル、シュウ酸(p−
クロロベンジル)エステル等が挙げられる。さらに、
4,4´−ジメトキシベンゾフェノン、4,4´−ジク
ロロベンゾフェノン、4,4´−ジフルオロベンゾフェ
ノン、ジフェニルスルホン、4,4´−ジクロロジフェ
ニルスルホン、4,4´−ジフルオロジフェニルスルホ
ン、4,4´ジクロロジフェニルジサルファイド、ジフ
ェニルアミン、2−メチル−4−メトキシジフェニルア
ミン、N,N´−ジフェニル−p−フェニレンジアミ
ン、1−(N−フェニルアミノ)ナフタレン、ベンジ
ル、1,3−ジフェニル−1,3−プロパンジオン等を
用いてもよい。これらのうち、好ましくはジフェニルス
ルホン、シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル、ベ
ンジルが感熱記録材料の感度及び可塑剤に対する保存性
を向上させる上で好ましく用いられる。
【0145】前記熱可融性物質は、単独でも、あるいは
二種以上を混合して使用してもよく、十分な熱応答性を
得るためには、ウレアウレタン化合物顕色剤100重量
部に対して10〜500重量部用いることが好ましく、
さらに、20〜250重量部用いることがより好まし
い。
【0146】本発明で熱可融性物質を粉砕し分散液の形
にするのに用いることができる分散剤としては、ウレア
ウレタン化合物顕色剤の分散で用いる分散剤と同様の化
合物を用いることができる。中でも特に水溶性高分子及
びアニオン系界面活性剤が感熱記録材料の可塑剤に対す
る地肌保存性を向上させる上で好ましく、さらにはポリ
ビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、メチル
セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、縮
合ナフタレンスルホン酸ソーダ、ポリカルボン酸アンモ
ニウム塩、水溶性低分子コポリマー及び2−エチルヘキ
シルスルホコハク酸ソーダが好ましい。さらにこの中で
も変性ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、縮合ナフタレンスル
ホン酸ソーダ、ポリカルボン酸アンモニウム塩が好まし
く、特にヒドロキシプロピルメチルセルロースが最も好
ましい。これらの分散剤は、単独でも混合しても使用で
きる。
【0147】また、ウレアウレタン化合物顕色剤を粉砕
する場合、上記熱可融性物質と同時に微粉砕(共粉砕)
することによって、各化合物を単独で微粉砕したのち混
合する場合に比べ、さらに感熱記録材料の感度が向上
し、耐可塑剤性が向上する。これらの効果が得られる理
由は必ずしも明確ではない。
【0148】さらに、ウレアウレタン化合物顕色剤の分
散剤としてメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ及び水
溶性低分子コポリマーの中から選ばれる何れか1つ以上
を用い、熱可融性物質の分散剤として変性ポリビニルア
ルコール、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ及びポ
リカルボン酸アンモニウム塩の中から選ばれる何れか1
つ以上を用いることによって、感熱記録材料の未印字部
(地肌)の耐湿性を向上することができる。
【0149】次に本発明の感熱記録材料に含有される無
色または淡色の染料前駆体は、既に感熱記録材料に用い
られる発色剤として公知の化合物であり、特に限定され
るものではないが、電子供与性染料前駆体が好ましく、
更にはロイコ染料が好ましく、特にトリアリールメタン
系ロイコ染料、フルオラン系ロイコ染料、フルオレン系
ロイコ染料、ジフェニルメタン系ロイコ染料などが好ま
しい。以下に代表的な染料前駆体を例示する。
【0150】(1)トリアリールメタン系化合物 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクト
ン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フ
タリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、
3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチ
ルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−3−(2−フェニルインドール−
3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチル
インドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリ
ド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチル
アミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニルインドー
ル−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3−p
−ジメチルアミノフェニール−3−(1−メチルピロー
ル−2−イル)−6−ジメチルアミノフタリド等。
【0151】(2)ジフェニルメタン系化合物 4,4−ビス−ジメチルアミノフェニルベンズヒドリル
ベンジルエーテル、N−ハロフェニルロイコオーラミ
ン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラ
ミン等。
【0152】(3)キサンテン系化合物 ローダミンBアニリノラクタム、ローダミンB−p−ク
ロロアニリノラクタム、3−ジエチルアミノ−7−ジベ
ンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オ
クチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−フ
ェニルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチ
ルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,4−ジ
クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−エチル−N−トリル)アミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−トリル)ア
ミノ−6−メチル−7−フェネチルフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−(4−ニトロアニリノ)フルオラ
ン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−(N−メチル−N−プロピル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチ
ル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシ
ル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−エチル−N−テトラヒドロフリル)アミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン等。
【0153】(4)チアジン系化合物 ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイ
ルロイコメチレンブルー等。
【0154】(5)スピロ系化合物 3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチルスピロジ
ナフトピラン、3,3−ジクロロスピロジナフトピラ
ン、3−ベンジルスピロジナフトピラン、3−メチルナ
フト−(3−メトキシベンゾ)スピロピラン、3−プロ
ピルスピロベンゾピラン等である。
【0155】また、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フ
ルオレン−9−スピロ−3´−(6´−ジメチルアミノ
フタリド)、3−ジエチルアミノ−6−ジメチルアミノ
フルオレン−9−スピロ−3´−(6´−ジメチルアミ
ノフタリド)、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオ
レン−9−スピロ−3´−(6´−ジメチルアミノフタ
リド)、3−ジブチルアミノ−6−ジメチルアミノフル
オレン−9−スピロ−3´−(6´−ジメチルアミノフ
タリド)、3−ジブチルアミノ−6−ジエチルアミノフ
ルオレン−9−スピロ−3´−(6´−ジメチルアミノ
フタリド)、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレ
ン−9−スピロ−3´−(6´−ジエチルアミノフタリ
ド)、3−ジエチルアミノ−6−ジメチルアミノフルオ
レン−9−スピロ−3´−(6´−ジエチルアミノフタ
リド)、3−ジブチルアミノ−6−ジメチルアミノフル
オレン−9−スピロ−3´−(6´−ジエチルアミノフ
タリド)、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオレン
−9−スピロ−3´−(6´−ジエチルアミノフタリ
ド)、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレン−9
−スピロ−3´−(6´−ジブチルアミノフタリド)、
3−ジブチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオレン−
9−スピロ−3´−(6´−ジエチルアミノフタリ
ド)、3−ジエチルアミノ−6−ジメチルアミノフルオ
レン−9−スピロ−3´−(6´−ジブチルアミノフタ
リド)、3,3−ビス[2−(4−ジメチルアミノフェ
ニル)−2−(4−メトキシフェニル)エテニル]−
4,5,6,7,−テトラクロロフタリド等の近赤外に
吸収領域を持つ化合物等である。なお、これらの無色ま
たは淡色の染料前駆体は必要に応じて二種類以上を併用
することができる。
【0156】無色または淡色の染料前駆体100重量部
に対しウレアウレタン化合物顕色剤は5〜1000重量
部使用することが好ましく、さらに好ましくは20〜5
00重量部である。ウレアウレタン化合物顕色剤が5重
量部以上であれば、染料前駆体を発色させるには十分で
あり、発色濃度も高い。また、ウレアウレタン化合物顕
色剤が1000重量部以下であれば、過剰のウレアウレ
タンの化合物顕色剤が残りにくく、経済的にも有利であ
り好ましい。
【0157】本発明で無色または淡色の染料前駆体を粉
砕し分散液の形にするのに用いることができる分散剤と
しては、ウレアウレタン化合物顕色剤の分散で用いる分
散剤と同様の化合物を用いることができる。中でも特に
水溶性高分子、アニオン系界面活性剤及び両者の混合分
散剤が感熱記録材料の感度及び可塑剤に対する地肌保存
性を向上させる上で好ましい。さらには水溶性高分子が
メチルセルロースまたはヒドロキシプロピルメチルセル
ロースであり、アニオン系界面活性剤がポリオキシエチ
レンアルキルエーテル硫酸塩または2−エチルヘキシル
スルホコハク酸ソーダである混合分散剤が好ましい。特
にヒドロキシプロピルメチルセルロースと2−エチルヘ
キシルスルホコハク酸ソーダの混合分散剤が最も好まし
い。
【0158】本発明の感熱記録材料において、さらに必
要に応じて酸性顕色剤を加えることにより感度が向上し
鮮明な発色の感熱記録材料が得られる。
【0159】酸性顕色剤としては、一般に使用される電
子受容性の物質が用いられ、特にフェノール誘導体、芳
香族カルボン酸誘導体あるいはその金属化合物、サリチ
ル酸誘導体又はその金属塩、N,N−ジアリールチオ尿
素誘導体、スルホニルウレア誘導体等が好ましい。特に
好ましいものはフェノール誘導体であり、具体的には、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−
ビス(ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2−ビス
(ヒドロキシフェニル)ヘプタン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)酢酸ブチル、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)酢酸ベンジル、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)スルホン、4−ヒドロキシフェニル−4´−メチ
ルフェニルスルホン、3−クロロ−4−ヒドロキシフェ
ニル−4´−メチルフェニルスルホン、3,4−ジヒド
ロキシフェニル−4´−メチルフェニルスルホン、4−
イソプロピルフェニル−4´−ヒドロキシフェニルスル
ホン、4−イソプロピルオキシフェニル−4´−ヒドロ
キシフェニルスルホン、ビス(2−アリル−4−ヒドロ
キシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシフェニル−4
´−ベンジルオキシフェニルスルホン、4−イソプロピ
ルフェニル−4´−ヒドロキシフェニルスルホン、ビス
(2−メチル−3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)スルフィド、4−ヒドロキシ安息香酸メチ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ
安息香酸(4´−クロロベンジル)、1,2−ビス(4
´−ヒドロキシ安息香酸)エチル、1,5−ビス(4´
−ヒドロキシ安息香酸)ペンチル、1,6−ビス(4´
−ヒドロキシ安息香酸)ヘキシル、3−ヒドロキシフタ
ル酸ジメチル、没食子酸ステアリル、没食子酸ラウリル
などを挙げることができる。またサリチル酸誘導体とし
ては4−n−オクチルオキシサリチル酸、4−n−ブチ
ルオキシサリチル酸、4−n−ペンチルオキシサリチル
酸、3−n−ドデシルオキシサリチル酸、3−n−オク
タノイルオキシサリチル酸、4−n−オクチルオキシカ
ルボニルアミノサリチル酸、4−n−オクタノイルオキ
シカルボニルアミノサリチル酸等があげられる。またス
ルホニルウレア誘導体の例としては4,4−ビス(p−
トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニ
ルメタン、4,4−ビス(o−トルエンスルホニルアミ
ノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン4,4−ビス
(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジ
フェニルスルフィド、4,4−ビス(p−トルエンスル
ホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルエーテル、
N−(p−トルエンスルホニル)−N´−フェニル尿素
等のアリールスルホニルアミノウレイド基を一個以上含
有する化合物があげられる。
【0160】更に、地肌かぶりや熱応答性等の向上のた
めに、N−ステアリル−N´−(2−ヒドロキシフェニ
ル)ウレア、N−ステアリル−N´−(3−ヒドロキシ
フェニル)ウレア、N−ステアリル−N´−(4−ヒド
ロキシフェニル)ウレア、p−ステアロイルアミノフェ
ノール、o−ステアロイルアミノフェノール、p−ラウ
ロイルアミノフェノール、p−ブチリルアミノフェノー
ル、m−アセチルアミノフェノール、o−アセチルアミ
ノフェノール、p−アセチルアミノフェノール、o−ブ
チルアミノカルボニルフェノール、o−ステアリルアミ
ノカルボニルフェノール、p−ステアリルアミノカルボ
ニルフェノール、1,1,3−トリス(3−tert−
ブチル−4−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)ブタ
ン、1,1,3−トリス(3−tert−ブチル−4−
ヒドロキシ−6−エチルフェニル)ブタン、1,1,3
−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(3−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)
プロパン、1,2,3−トリス(3−tert−ブチル
−4−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)ブタン、1,
1,3−トリス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニ
ル)ブタン、1,1,3−トリス(3−シクロヘキシル
−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ブタン、1,
1,3−トリス(3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ
−6−メチルフェニル)ブタン、1,1,3−テトラ
(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
1,1,3,3−テトラ(3−シクロヘキシル−4−ヒ
ドロキシ−6−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビ
ス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−6−メチ
ルフェニル)ブタン、1,1−ビス(3−シクロヘキシ
ル−4−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)ブタン等の
フェノール化合物を添加することも可能である。
【0161】無色または淡色の染料前駆体100重量部
に対し、上記の酸性顕色剤は5〜500重量部使用する
ことが好ましく、さらに好ましくは20〜200重量部
である。酸性顕色剤が5重量部以上であれば染料前駆体
の発色が良く、発色濃度も高い。また、酸性顕色剤50
0重量部以下であれば、酸性顕色剤が残りにくく、経済
的にも有利であり好ましい。
【0162】その他、感熱記録層には顔料として、ケイ
ソウ土、タルク、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化
珪素、水酸化アルミニウム、尿素−ホルマリン樹脂等を
含有させることもできる。また、ヘッド摩耗防止、ステ
ィッキング防止などの目的でステアリン酸亜鉛、ステア
リン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩、パラフィン、
酸化パラフィン、ポリエチレン、酸化ポリエチレン、ス
テアリン酸アミド、カスターワックス等のワックス類
を、また、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム等の分
散剤、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系などの
紫外線吸収剤、さらに界面活性剤、蛍光染料等も必要に
応じて含有させることができる。
【0163】さらに本発明に係わる感熱記録材料におい
ては、ヒンダードフェノール化合物又は紫外線吸収剤を
感熱記録層に含んでもよい。例えば1,1,3−トリス
(3´−シクロヘキシル−4´ヒドロキシフェニル)ブ
タン、1,1,3−トリス(2−メチル4−ヒドロキシ
−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、4,4´−
チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)ベンゼン、2,2´−ジヒドロキシ−4,4´−
ジメトキシベンゾフェノン、p−オクチルフェニルサリ
シレート、2−(2´−ヒドロキシ−5´−メチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、エチル−2−シアノ−3,
3´−ジフェニルアクリレート、テトラ(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−
ブタンテトラカルボエートなどである。
【0164】感熱記録層の形成に用いることができるバ
インダーとしては、例えば、デンプン類、ヒドロキシエ
チルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、ゼラチン、カゼイン、ポリビニルアルコー
ル、変性ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ソー
ダ、アクリルアミド/アクリル酸エステル共重合体、ア
クリルアミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸3元
共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカ
リ塩、エチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩
等の水溶性バインダー、及びスチレン/ブタジエン共重
合体、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体、アクリ
ル酸メチル/ブタジエン共重合体などのラテックス系水
不溶性バインダー等が挙げられる。
【0165】感熱記録層等が設けられる支持体として
は、紙が主として用いられるが、紙の他に各種織布、不
織布、合成樹脂フィルム、ラミネート紙、合成紙、金属
箔、あるいはこれらを組み合わせた複合シートを目的に
応じて任意に用いることができる。この支持体の坪量と
しては、40g/m2〜200g/m2が望ましく、感熱
記録材料として出来るだけ高い平面性が望まれることか
ら表面の平滑性及び平面性の優れるものが望ましいの
で、そのためマシンカレンダー、ソフトカレンダー及び
スーパーカレンダー等で熱及び圧力を加えて表面処理す
ることが好ましい。
【0166】また、支持体の表面pHは、3〜9である
ことが好ましく、さらに好ましくはpH5〜9であり、
さらには、pH6〜8であることが特に好ましい。支持
体の表面pHが3未満では地肌被りが生じる傾向にあ
り、pH9を越えるとウレアウレタン化合物顕色剤が分
解し、発色濃度が低下する場合がある。
【0167】感熱記録層は単一の層で構成されていても
複数で構成されていてもよい。例えば、各発色成分を一
層ずつに含有させ、多層構造としてもよい。
【0168】本発明においては、ウレアウレタン化合物
顕色剤を含有する発色剤を、塗布などの方法で何らかの
支持体上に感熱記録層を形成せしめることにより、感熱
記録材料とすることができる。
【0169】感熱記録層の形成は、上記のウレアウレタ
ン化合物、ロイコ染料のごとき無色又は淡色の染料前駆
体、熱可融性物質等を分散液の形にして他の必要な成分
とともに支持体上に塗工して行う。分散液の調製は、こ
れらのそれぞれの化合物の1種または複数種を、水溶性
高分子、界面活性剤など分散剤を含有する水溶液中でサ
ンドグラインダー等で微粉砕することにより得られる。
各分散液の粒子径は、ウレアウレタン化合物については
0.05〜5μmとすることが好ましく、他の成分につ
いては0.1〜10μm特に1μm前後とする事が好ま
しい。また、ウレアウレタン化合物、無色または淡色の
染料前駆体を含有する塗液のpHは5〜12であること
が好ましい。塗液のpHが5未満では、地肌被りが生じ
る傾向にあり、pH12を越えるとウレアウレタン化合
物顕色剤が分解し、発色濃度が低下する場合がある。
【0170】この感熱記録層は、各発色成分あるいはそ
の他の成分を微粉砕して得られる各々の水性分散液とバ
インダー等を混合し、支持体上に塗布、乾燥することに
より得ることができる。
【0171】また、本発明の方法で製造される感熱記録
材料には、必要に応じて裏面層(バックコート層)を設
けると、感熱記録材料のカール矯正、帯電防止、摩擦係
数調整をすることができる。裏面層の塗液成分、塗工方
法等は、感熱記録層の形成方法と同様の方法を用いるこ
とができる。乾燥塗工量は0.2〜10.0g/m2
範囲が好ましい。
【0172】さらにまた、感熱記録層と支持体との間
に、1層又は複数層からなる中間層を設け、熱応答性を
向上させることができる。中間層は有機、無機顔料、中
空粒子と、水溶性高分子、ラテックス等の水系バインダ
ーを主体としたものであり、感熱記録層と同様の有機、
無機顔料と水系バインダーを使用することができる。中
間層の形成方法についても特に限定されず、感熱記録層
の形成方法と同様の方法を用いることができる。乾燥塗
工量は2.0〜15.0g/m2の範囲が好ましい。こ
の場合、支持体上に設けた中間層の表面pHも3〜9で
あることが好ましく、さらに好ましくはpH5〜9であ
り、さらには、pH6〜8であることが特に好ましい。
【0173】本発明の感熱記録材料の感熱記録層の上に
必要に応じて保護層を設けると感熱記録材料の耐擦過性
を向上することができる。保護層の主成分は皮膜形成性
のポリマーである。かかる保護層に使用されるポリマー
としてはメチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシメチルセルロース、澱粉類、ゼラチン、
アラビアゴム、カゼイン、スチレン−無水マレイン酸共
重合体加水分解物、スチレン−無水マレイン酸共重合体
ハーフエステル加水分解物、イソブチレン−無水マレイ
ン酸共重合体加水分解物、ポリビニルアルコール、シリ
カ変性ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニ
ルアルコール、ポリアクリルアミド誘導体、ポリビニル
ピロリドン、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、アル
キン酸ナトリウムなどの水溶性高分子及びスチレン−ブ
タジエンゴムラテックス、アクリロニトリル−ブタジエ
ンゴムラテックス、アクリル酸メチル−ブタジエンゴム
ラテックス、ポリ酢酸ビニルエマルジョンなどの水不溶
性ポリマーがあり、これらのポリマーは単独で使用さ
れ、あるいは2種以上を併用することもできる。
【0174】上記の保護層中には印字時のサーマルヘッ
ドとのマッチング性の向上、保護層の耐水性の向上など
の目的で顔料、金属石鹸、ワックス、架橋剤などが添加
される。
【0175】顔料には酸化亜鉛、炭酸カルシウム、硫酸
バリウム、酸化チタン、リトポン、タルク、臘石、カオ
リン、水酸化アルミニウム、シリカ、非晶質シリカなど
があり、それらの添加量はポリマーの総重量の0.5〜
4倍、特に好ましくは0.8〜3.5倍の量である。上
記の範囲の下限以下の量ではヘツドマッチング性の向上
に無効であり、上限以上の量では感熱記録材料の感度の
低下が著しくその商品価値を損ねる。
【0176】金属石鹸にはステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウムなどの高級
脂肪酸金属塩のエマルジョンなどがあり、保護層全重量
の0.5〜20重量%、好ましくは1〜10重量%の割
合の量で添加される。ワックスにはパラフインワック
ス、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワック
ス、メチロールステアロアミド、ポリエチレンワックス
などのエマルジョンがあり、保護層全重量の1〜20重
量%、好ましくは1〜10重量%の割合の量で添加され
る。
【0177】また感熱層上に保護層を形成させるに際し
て、均一な塗布層とするため保護層形成用塗布液には界
面活性剤が添加される。界面活性剤にはスルホこはく酸
系のアルカリ金属塩、弗素含有界面活性剤などがあり、
具体的にはジ−(2−エチルヘキシル)スルホこはく
酸、ジ−(n−ヘキシル)スルホこはく酸などのナトリ
ウム塩またはアンモニウム塩などがあるが、一般にアニ
オン系界面活性剤であればいかなるものでも有効であ
る。保護層の乾燥塗布量は0.5〜10g/m2程度が
好ましく、特に1〜5g/m2程度の量が好ましい。
【0178】以下、実施例によって本発明を更に詳しく
説明する。なお、各物性の評価は以下の方法で行った。
【0179】<発色感度>大倉電機製印字試験機で、サ
ーマルヘッドは京セラ製KJT−256−8MGF1を
用いて印可電圧24Vパルス幅1.5msecでの発色
濃度を光学濃度計で測定した。
【0180】<耐可塑剤性>感熱記録材料を塩化ビニル
ラップにはさみ、上から300g/cm2の荷重をか
け、40℃に24時間放置して、放置後に印字部の濃度
を目視評価し、印字濃度の消色の少ないものを印字保存
性良好とした。また、地肌部の濃度を目視評価し、地肌
発色の少ないものを地肌保存性良好とした。
【0181】<紙面pHの測定>紙面pHの測定は、紙
面測定用pH計(型式−MPC)(共立理化学研究所
製)を用いて行った。
【0182】
【実施例1】2、4−トルエンジイソシアナート31.
5gを60℃で撹拌しておき、これに4,4´−ジアミ
ノジフェニルスルホン21.5gをメチルエチルケトン
120mlで希釈して4時間で滴下し、引き続き60℃
で2時間反応させた。反応後、室温まで冷却した後トル
エンを加え、析出した白色の固体を濾過により回収後、
トルエンにて洗浄し一晩真空乾燥して白色結晶の化合物
47gを得た。 次にこの化合物30gを取りフェノー
ル9.5gとメチルエチルケトン95mlを加え、さら
にトリエチルアミン30mgを加えた後、25℃で4時
間反応させた。反応後、トルエンを加え析出した結晶を
濾過により回収後、トルエンにて洗浄し一晩真空乾燥し
て白色結晶のウレアウレタン化合物38.5gを得た。
【0183】次にこの化合物2gを取り、2.5重量%
ポリビニルアルコール(日本合成化学工業社製:ゴーセ
ノールKL−05)水溶液8gと共にペイントシェーカ
ーで6時間粉砕・分散し、分散液を得た。分散直後の分
散液の液温は25℃で、分散液のpHは8であった。ま
た、この化合物の分散粒子径は0.6μmであった。
【0184】また、3−ジブチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン70gを5.4重量%ポリビニ
ルアルコール水溶液130gと共にサンドグラインダー
(ベッセル容量400ml、アイメックス社製)、回転
数2000rpmで3時間粉砕・分散して分散液を得
た。
【0185】また、ジフェニルスルホン70gを5.4
重量%ポリビニルアルコール(日本合成化学工業社製:
ゴーセノールKL−05)水溶液130gと共にサンド
グラインダー(ベッセル容量400ml、アイメックス
社製)、回転数2000rpmで3時間粉砕、分散して
分散液を得た。
【0186】また、炭酸カルシウム10gを水30gと
混合してスターラーで撹拌分散して、分散液を得た。
【0187】これらの分散液を上記化合物分散液の乾燥
固形分30重量部、3−ジブチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン分散液の乾燥固形分15重量
部、ジフェニルスルホン分散液の乾燥固形分30重量
部、炭酸カルシウム分散液の乾燥固形分20重量部、さ
らに固形分濃度16重量%のステアリン酸亜鉛分散液の
乾燥固形分10重量部、さらに15重量%ポリビニルア
ルコールの乾燥固形分7重量部の割合(乾体基準)で撹
拌混合して塗液を得た。この塗液のpHは8.2であっ
た。
【0188】次に、この塗液を坪量50g/m2の上質
紙面上に乾燥重量で5g/m2となるよう塗布乾燥し
て、スーパーカレンダーで処理して感熱記録材料を作製
した。
【0189】得られた感熱記録材料の発色感度の評価結
果は光学濃度1.3と良好であった。また、塩化ビニル
ラップによる印字保存性も退色は無く良好であった。結
果をまとめて表1に示す。
【0190】
【実施例2】実施例1で合成したウレアウレタン化合物
2gを取り、これにジフェニルスルホン2gを加え、
2.5重量%変性ポリビニルアルコール(日本合成化学
工業社製:ゴーセノールKL−05)水溶液16gと共
にペイントシェーカーで6時間粉砕・分散し、分散液を
得た。
【0191】続いて、実施例1で得られた化合物の分散
液及びジフェニルスルホン分散液の代わりに上記の共分
散液を乾燥固形分60重量部の割合で加えた以外は実施
例1と同様にして感熱記録材料を作成し、評価を行っ
た。結果をまとめて表1に示す。
【0192】
【実施例3】2,4−トルエンジイソシアナート61g
に溶媒としてトルエン450gを加え、これにトルエン
150gに溶解したアニリン26gを6時間で滴下して
加え、5℃で7時間反応させた。反応後、析出した白色
の固体を濾過により回収後、トルエンにて洗浄し一晩真
空乾燥して白色結晶の化合物70gを得た。 次にこの
化合物30gを取り溶媒としてトルエン365gを加
え、これに2、2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン12.2gとトリエチルアミン0.3mgを加
え、撹拌しながら60℃で4時間、続いて70℃で3時
間、さらに昇温して80℃で3時間反応させた。反応
後、反応液を室温まで冷却し、析出した結晶を濾過によ
り回収後、トルエンにて洗浄し一晩真空乾燥して白色結
晶の化合物42gを得た。
【0193】次にこの化合物2gを取り、これにジフェ
ニルスルホン2gを加え、2.5重量%変性ポリビニル
アルコール(日本合成化学工業社製:ゴーセランL−3
266)水溶液16gと共にペイントシェーカーで6時
間粉砕・分散し、分散液を得た。
【0194】続いて、実施例1で得られた化合物の分散
液及びジフェニルスルホン分散液の代わりに上記化合物
とジフェニルスルホンの共分散液を乾燥固形分60重量
部の割合で加えた以外は実施例1と同様にして感熱記録
材料を作成し、評価を行った。結果をまとめて表1に示
す。
【0195】
【実施例4】2,4−トルエンジイソシアナート30g
に溶媒としてトルエン30gを加え、これにフェノール
3.24gを加えて100℃で1時間30分反応させ
た。反応後トルエンを濃縮除去した後ヘキサンを加え、
析出した白色の固体を濾過により回収後、ヘキサンで洗
浄し一晩真空乾燥して白色結晶の化合物6.9gを得
た。次にこの化合物5.0gを取り溶媒としてトルエン
100gを加えこれにアニリン3.50gを加え25℃
で3時間反応し析出した結晶を濾過により回収後ヘキサ
ンにて洗浄し一晩真空乾燥して白色結晶の化合物5.5
gを得た。
【0196】次にこの化合物2gを取り、これにシュウ
酸ジメチルベンジルエステル2gを加え、2.5重量%
変性ポリビニルアルコール(日本合成化学工業社製:ゴ
ーセランL−3266)水溶液16gと共にペイントシ
ェーカーで6時間粉砕・分散し、分散液を得た。
【0197】続いて、実施例1で得られた化合物の分散
液及びジフェニルスルホン分散液の代わりに上記化合物
とシュウ酸ジメチルベンジルエステルの共分散液を乾燥
固形分60重量部の割合で加えた以外は実施例1と同様
にして感熱記録材料を作成し、評価を行った。結果をま
とめて表1に示す。
【0198】
【実施例5】2,4−トルエンジイソシアナート17g
に溶媒としてメチルエチルケトン40gを加え、メタノ
ール3.8gを滴下して加え、撹拌しながら、60℃で
5時間反応させた。次に、4,4´−ジアミノジフェニ
ルスルホン9.9gを加え、撹拌しながら60℃で4時
間反応させた。反応後、反応液を室温まで冷却し、アセ
トニトリル800gに投入し、析出した結晶を濾過によ
り回収後ヘキサンにて洗浄し、一晩真空乾燥して白色結
晶の化合物15gを得た。
【0199】次にこの化合物2gを取り、2.5重量%
メチルセルロース(信越化学工業社製:メトローズSM
−15)水溶液8gと共にペイントシェーカーで6時間
粉砕・分散し、分散液を得た。
【0200】続いて、実施例1で得られた化合物の分散
液の代わりに上記化合物の分散液を用いた以外は実施例
1と同様にして感熱記録材料を作成し、評価を行った。
結果をまとめて表1に示す。
【0201】
【実施例6〜10】実施例1のウレアウレタン化合物の
分散剤として用いたポリビニルアルコール(日本合成化
学工業社製:ゴーセノールKL−05)の代わりに、ポ
リカルボン酸アンモニウム塩(サンノプコ社製:ディス
パーサント5027)(実施例6)、水溶性低分子コポ
リマー(第一工業製薬社製:ディスコートN14)(実
施例7)、2−エチルヘキシルスルホコハク酸ソーダ
(第一工業製薬社製:ネオコールSWC)(実施例
8)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学
工業社製:メトローズ60SH−03)(実施例9)、
縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ(サンノプコ社製:ロ
ーマD)(実施例10)を用いた以外は実施例1と同様
にして感熱記録材料を作成し、評価を行った。結果をま
とめて表1に示す。
【0202】
【実施例11〜16】実施例1のジフェニルスルホンの
分散剤として用いたポリビニルアルコール(日本合成化
学工業社製:ゴーセノールKL−05)の代わりに、メ
チルセルロース(信越化学工業社製:メトローズSM−
15)(実施例11)、水溶性低分子コポリマー(第一
工業製薬社製:ディスコートN14)(実施例12)、
2−エチルヘキシルスルホコハク酸ソーダ(第一工業製
薬社製:ネオコールSWC)(実施例13)、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース(信越化学工業社製:メト
ローズ60SH−03)(実施例14)、縮合ナフタレ
ンスルホン酸ソーダ(サンノプコ社製:ローマD)(実
施例15)、ポリカルボン酸アンモニウム塩(サンノプ
コ社製:ディスパーサント5027)(実施例16)を
用いた以外は実施例1と同様にして感熱記録材料を作成
し、評価を行った。結果をまとめて表1に示す。
【0203】
【実施例17〜19】実施例5のジフェニルスルホンの
分散剤として用いたポリビニルアルコール(日本合成化
学工業社製:ゴーセノールKL−05)の代わりに、メ
チルセルロース(信越化学工業社製:メトローズSM−
15)(実施例17)、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース(信越化学工業社製:メトローズ60SH−0
3)(実施例18)、変性ポリビニルアルコール(日本
合成化学工業社製:ゴーセランL−3266)(実施例
19)を用いた以外は実施例5と同様にして感熱記録材
料を作成し、評価を行った。結果をまとめて表1に示
す。
【0204】
【実施例20】実施例17のウレアウレタン化合物の分
散剤として用いたメチルセルロース(信越化学工業社
製:メトローズSM−15)の代わりに変性ポリビニル
アルコール(日本合成化学工業社製:ゴーセランL−3
266)を用いた以外は実施例17と同様にして感熱記
録材料を作成し、評価を行った。結果をまとめて表1に
示す。
【0205】
【実施例21〜22】実施例7のジフェニルスルホンの
分散剤として用いたポリビニルアルコール(日本合成化
学工業社製:ゴーセノールKL−05)の代わりに、メ
チルセルロース(信越化学工業社製:メトローズSM−
15)(実施例21)、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース(信越化学工業社製:メトローズ60SH−0
3)(実施例22)を用いた以外は実施例7と同様にし
て感熱記録材料を作成し、評価を行った。結果をまとめ
て表1に示す。
【0206】
【実施例23〜24】実施例9のジフェニルスルホンの
分散剤として用いたポリビニルアルコール(日本合成化
学工業社製:ゴーセノールKL−05)の代わりに、メ
チルセルロース(信越化学工業社製:メトローズSM−
15)(実施例23)、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース(信越化学工業社製:メトローズ60SH−0
3)(実施例24)を用いた以外は実施例9と同様にし
て感熱記録材料を作成し、評価を行った。結果をまとめ
て表1に示す。
【0207】
【実施例25〜26】実施例22の3−ジブチルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオランの分散剤として
用いたポリビニルアルコールの代わりに、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース(信越化学工業社製:メトロー
ズ60SH−03)(実施例25)、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース(信越化学工業社製:メトローズ6
0SH−03)と2−エチルヘキシルスルホコハク酸ソ
ーダ(第一工業製薬社製:ネオコールSWC)の混合分
散剤(重量比1/1)(実施例25)を用いた以外は実
施例22と同様にして感熱記録材料を作成し、評価を行
った。結果をまとめて表1に示す。
【0208】
【比較例1】実施例1で合成したウレアウレタン化合物
の代わりに2、2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパンを用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録
シートを作成し、評価を行った。結果をまとめて表1に
示す。
【0209】
【比較例2〜3】実施例1で合成したウレアウレタン化
合物を実施例1と同様にして分散時間を変えて分散し、
平均粒径を測定したところ0.04μm(比較例2)、
6.5μm(比較例3)であった。これらの分散液をそ
れぞれ用いた以外は実施例1と同様にして感熱記録シー
トを作成し、評価を行った。結果をまとめて表1に示
す。
【0210】
【比較例4】実施例1で合成したウレアウレタン化合物
を実施例1と同様にして分散した。ただし、分散の間、
液温を65℃に保った。この分散液を用いた以外は実施
例1と同様にして感熱記録シートを作成し、評価を行っ
た。結果をまとめて表1に示す。
【0211】
【比較例5】実施例1で合成したウレアウレタン化合物
を実施例1と同様にして分散した。ただし、分散で用い
た分散液のpHが4になるように調整した。この分散液
を用いた以外は実施例1と同様にして感熱記録シートを
作成し、評価を行った。結果をまとめて表1に示す。
【0212】
【比較例6】実施例1で合成したウレアウレタン化合物
を実施例1と同様にして分散した。ただし、分散で用い
た分散液のpHが11になるように調整した。この分散
液を用いた以外は実施例1と同様にして感熱記録シート
を作成し、評価を行った。結果をまとめて表1に示す。
【0213】
【比較例7】実施例1の塗液に、1N−硫酸を添加して
pHを4.0に調整した。この塗液を用いた以外は実施
例1と同様にして感熱記録シートを作成し、評価を行っ
た。結果をまとめて表1に示す。
【0214】
【比較例8】実施例1の塗液に、1N−水酸化ナトリウ
ムを添加してpHを12.5に調整した。この塗液を用
いた以外は実施例1と同様にして感熱記録シートを作成
し、評価を行った。結果をまとめて表1に示す。
【0215】
【実施例27】実施例1の塗液を紙面pHが3.2の上
質紙上に乾燥重量で5g/m2となるよう塗布乾燥し
て、スーパーカレンダーで処理して感熱記録材料を作製
した。
【0216】得られた感熱記録材料の発色感度の評価結
果は光学濃度1.3と良好であった。また、塩化ビニル
ラップによる印字保存性も退色は無く良好であった。ま
た、地肌保存性も着色は少なく良好であった。結果をま
とめて表2に示す。
【0217】
【実施例28〜29】実施例27で用いた紙面pHが
3.2の上質紙の代わりに、紙面pHが5の上質紙(実
施例28)、紙面pHが6.8の上質紙(実施例29)
を用いた以外は実施例27と同様にして感熱記録材料を
作成し、評価を行った。結果をまとめて表2に示す。
【0218】
【比較例9〜10】実施例27で用いた紙面pHが3.
2の上質紙の代わりに、紙面pHが2.8の上質紙(比
較例9)、紙面pHが9.5の上質紙(比較例10)を
用いた以外は実施例27と同様にして感熱記録材料を作
成し、評価を行った。結果をまとめて表2に示す。
【0219】
【表1】
【0220】
【表2】
【0221】
【発明の効果】以上、詳細且つ具体的に説明したよう
に、本発明の感熱記録材料は感熱記録の感度及び感熱発
色画像の耐可塑剤性に優れている。
フロントページの続き (72)発明者 椛島 和夫 神奈川県川崎市川崎区夜光1丁目3番1号 旭化成工業株式会社内 Fターム(参考) 2H026 AA07 BB24 CC03 CC05 DD40 DD42 HH00 HH03

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウレアウレタン化合物顕色剤を含有する
    感熱記録材料において、該ウレアウレタン化合物顕色剤
    の平均粒子径が0.05μm以上5μm以下であること
    を特徴とする感熱記録材料。
  2. 【請求項2】 ウレアウレタン化合物顕色剤を含有する
    感熱記録材料において、該ウレアウレタン化合物顕色剤
    粉砕時の液温が60℃以下であることを特徴とする感熱
    記録材料。
  3. 【請求項3】 ウレアウレタン化合物顕色剤粉砕時のp
    Hが5〜10であることを特徴とする請求項2に記載の
    感熱記録材料。
  4. 【請求項4】 ウレアウレタン化合物顕色剤を含有する
    感熱記録材料において、該ウレアウレタン化合物顕色剤
    の分散剤として水溶性高分子及びアニオン系界面活性剤
    の中から選ばれる何れか1つ以上を用いることを特徴と
    する感熱記録材料。
  5. 【請求項5】 ウレアウレタン化合物顕色剤を含有する
    感熱記録材料において、該ウレアウレタン化合物顕色剤
    の分散剤としてポリビニルアルコール、変性ポリビニル
    アルコール、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
    チルセルロース、縮合ナフタレンスルホン酸ソーダ、ポ
    リカルボン酸アンモニウム塩、水溶性低分子コポリマー
    及び2−エチルヘキシルスルホコハク酸ソーダの中から
    選ばれる何れか1つ以上を用いることを特徴とする感熱
    記録材料。
  6. 【請求項6】 ウレアウレタン化合物顕色剤の分散剤と
    して請求項4または5の何れかに記載の分散剤を用いる
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の感熱記
    録材料。
  7. 【請求項7】 熱可融性物質を含有する請求項1〜6の
    何れかに記載の感熱記録材料。
  8. 【請求項8】 熱可融性物質の分散剤として水溶性高分
    子及びアニオン系界面活性剤の中から選ばれる何れか1
    つ以上を用いることを特徴とする請求項7に記載の感熱
    記録材料。
  9. 【請求項9】 熱可融性物質の分散剤としてポリビニル
    アルコール、変性ポリビニルアルコール、メチルセルロ
    ース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、縮合ナフ
    タレンスルホン酸ソーダ、ポリカルボン酸アンモニウム
    塩、水溶性低分子コポリマー及び2−エチルヘキシルス
    ルホコハク酸ソーダの中から選ばれる何れか1つ以上を
    用いることを特徴とする請求項7に記載の感熱記録材
    料。
  10. 【請求項10】 ウレアウレタン化合物顕色剤及び熱可
    融性物質を含有する感熱記録材料において、該ウレアウ
    レタン化合物顕色剤の分散剤としてメチルセルロース、
    ヒドロキシプロピルメチルセルロース、縮合ナフタレン
    スルホン酸ソーダ及び水溶性低分子コポリマーの中から
    選ばれる何れか1つ以上を用い、該熱可融性物質の分散
    剤として変性ポリビニルアルコール、メチルセルロー
    ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、縮合ナフタ
    レンスルホン酸ソーダ及びポリカルボン酸アンモニウム
    塩の中から選ばれる何れか1つ以上を用いることを特徴
    とする感熱記録材料。
  11. 【請求項11】 ウレアウレタン化合物顕色剤及び熱可
    融性物質の分散剤として請求項10に記載の分散剤を用
    いることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の感
    熱記録材料。
  12. 【請求項12】 ウレアウレタン化合物顕色剤と熱可融
    性物質を同時に微粉砕化したことを特徴とする請求項7
    〜11の何れかに記載の感熱記録材料。
  13. 【請求項13】 無色または淡色の染料前駆体を含有す
    る請求項1〜12の何れかに記載の感熱記録材料。
  14. 【請求項14】 無色または淡色の染料前駆体の分散剤
    として水溶性高分子、アニオン系界面活性剤及び両者の
    混合分散剤から選ばれるいずれかを用いることを特徴と
    する請求項13に記載の感熱記録材料。
  15. 【請求項15】 水溶性高分子がメチルセルロースまた
    はヒドロキシプロピルメチルセルロースであり、アニオ
    ン系界面活性剤がポリオキシエチレンアルキルエーテル
    硫酸塩または2−エチルヘキシルスルホコハク酸ソーダ
    である混合分散剤であることを特徴とする請求項14に
    記載の感熱記録材料。
  16. 【請求項16】 感熱記録材料の感熱記録層を塗布する
    支持体表面のpHが3〜9であることを特徴とする請求
    項1〜15の何れかに記載の感熱記録材料。
  17. 【請求項17】 感熱記録材料の感熱記録層を形成する
    感熱塗液のpHを5〜12の間で支持体上に塗布したこ
    とを特徴とする請求項1〜16の何れかに記載の感熱記
    録材料の製造方法。
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