JP2002052750A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

Info

Publication number
JP2002052750A
JP2002052750A JP2000242721A JP2000242721A JP2002052750A JP 2002052750 A JP2002052750 A JP 2002052750A JP 2000242721 A JP2000242721 A JP 2000242721A JP 2000242721 A JP2000242721 A JP 2000242721A JP 2002052750 A JP2002052750 A JP 2002052750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
platen
housing
thermal head
thermal printer
inner box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000242721A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Funada
邦彦 舟田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagano Fujitsu Component Ltd
Original Assignee
Nagano Fujitsu Component Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagano Fujitsu Component Ltd filed Critical Nagano Fujitsu Component Ltd
Priority to JP2000242721A priority Critical patent/JP2002052750A/ja
Publication of JP2002052750A publication Critical patent/JP2002052750A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J15/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in continuous form, e.g. webs
    • B41J15/04Supporting, feeding, or guiding devices; Mountings for web rolls or spindles
    • B41J15/042Supporting, feeding, or guiding devices; Mountings for web rolls or spindles for loading rolled-up continuous copy material into printers, e.g. for replacing a used-up paper roll; Point-of-sale printers with openable casings allowing access to the rolled-up continuous copy material

Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉可能な印字部を有するサーマルプリンタ
において、印刷用紙の補給/交換作業中に印字部に塵埃
等の異物が付着することを防止する。 【解決手段】 サーマルプリンタ10は、サーマルヘッ
ド12を支持する外箱14と、外箱14に引出し式挿抜
可能に組み合わされ、プラテン18を支持する内箱16
とを備える。プラテン18は、外箱14に対する内箱1
6の移動に伴い、サーマルヘッド12と協働して印刷用
紙Pを挟持する作用位置と、サーマルヘッド12から離
隔して印刷用紙Pを解放する非作用位置との間で移動す
る。サーマルヘッド12を吊設支持する外箱14の上端
壁22は、内箱16の後端側壁44と協働して、プラテ
ン18が非作用位置にあるときにサーマルヘッド12を
プリンタ外部環境から遮蔽する。プラテン18の外周面
に沿って回動変位可能なカバー部材46は、非作用位置
にあるプラテン18を外部環境から遮蔽する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルプリンタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルヘッドとプラテンとを有する感
熱式印字部を備えたサーマルプリンタは、部品点数が比
較的少なく小形化が容易であるため、キャッシュレジス
ターや携帯型端末装置の併設プリンタとして広く採用さ
れている。特に、プラテンに対し固定的に配置したサー
マルヘッドの多数の発熱体を電気的に走査して印字を行
うラインサーマルプリンタは、振動や塵埃に対する耐久
性に優れることから、近年、車載用のプリンタとして好
適に使用されている。
【0003】この種のサーマルプリンタにおいて、ロー
ル形態で装填される印刷用紙の補給/交換作業を容易に
するために、互いに開閉動作可能に組み合わされる一対
の筐体部分にサーマルヘッドとプラテンとを個別に搭載
して、開閉可能な印字部を構成したものが知られている
(例えば特開平5−104818号公報、特開平7−1
86414号公報参照)。このような開閉可能な印字部
を有するサーマルプリンタは、補給/交換した新たな印
刷用紙を印字待機状態にセットする際に、筐体を開いて
サーマルヘッドとプラテンとを互いに十分に離隔した状
態で、例えばプラテンに印刷用紙の前端部分を載せ、次
いで筐体を閉じることにより、容易かつ迅速に用紙セッ
トできる利点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した開閉可能な印
字部を有するサーマルプリンタでは、印刷用紙の補給/
交換に際して筐体を開いている間に、印字部へ塵埃等の
異物が付着することによって、その後のプリンタの印字
機能が劣化する場合がある。特に、印字部開閉型のライ
ンサーマルプリンタは、筐体を閉じると同時にサーマル
ヘッドとプラテンとが互いに所定圧力下で当接される構
成が一般的であり、そのため印字部に付着した異物を印
字作業の直前に除去することが困難になっている。した
がって、印字部開閉型のサーマルプリンタでは、例えば
自動車室内のように塵埃が堆積し易い環境で使用する場
合は殊に、印刷用紙の補給/交換に際し、印字部への異
物の付着を防止すべく作業者が細心の注意を払うことが
要求されている。さらに車載用途の場合には、乗務員が
自ら急務的に印刷用紙の補給/交換を行うときに、乗務
員の手に付着した塵埃や油脂がサーマルヘッドやプラテ
ンを汚損することが危惧されるので、用紙補給/交換作
業中に少なくとも作業者の手がサーマルヘッドやプラテ
ンに直接には触れないようにすることが望まれている。
【0005】したがって本発明の目的は、開閉可能な印
字部を有するサーマルプリンタにおいて、印刷用紙の補
給/交換作業中に、印字部に塵埃等の異物が付着したり
作業者の手が直接に接触したりすることを防止でき、以
て用紙補給/交換作業後の印字機能の劣化を回避できる
サーマルプリンタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、サーマルヘッドと、サー
マルヘッドを支持する第1筐体と、第1筐体に相対移動
可能に組み合わされる第2筐体と、第2筐体に支持さ
れ、第1筐体に対する第2筐体の移動に伴い、サーマル
ヘッドと協働して印刷用紙を挟持する作用位置とサーマ
ルヘッドから離隔して印刷用紙を解放する非作用位置と
の間で移動するプラテンとを具備するサーマルプリンタ
において、プラテンが非作用位置にあるときに、プラテ
ンとサーマルヘッドとの少なくとも一方を実質的に遮蔽
する遮蔽機構を具備することを特徴とするサーマルプリ
ンタを提供する。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のサーマルプリンタにおいて、第1筐体が、開口を有す
る外箱からなり、第2筐体が、第1筐体の開口を通して
外箱に直動式に挿抜可能な内箱からなり、遮蔽機構は、
プラテンが非作用位置にあるときに外箱の開口の大部分
を閉塞する内箱の壁を具備し、内箱のこの壁が外箱の壁
と協働してサーマルヘッドを実質的に遮蔽するサーマル
プリンタを提供する。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のサーマルプリンタにおいて、内箱の側壁とプラテンと
の間に、ロール形態の印刷用紙を繰り出し可能に支持す
る用紙支持部が設けられるサーマルプリンタを提供す
る。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか1項に記載のサーマルプリンタにおいて、遮蔽
機構は、プラテンの外周面に沿って変位可能に配置され
るカバー部材を具備し、カバー部材は、プラテンが作用
位置にあるときにプラテンの少なくともサーマルヘッド
と協働する表面領域を露出させ、プラテンが非作用位置
にあるときにプラテンの少なくともこの表面領域を遮蔽
するサーマルプリンタを提供する。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のサーマルプリンタにおいて、プラテンの作用位置と非
作用位置との間の移動に連動してカバー部材を変位させ
る連動機構をさらに具備するサーマルプリンタを提供す
る。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか1項に記載のサーマルプリンタにおいて、プラ
テンを駆動する駆動機構が第2筐体に設置されるサーマ
ルプリンタを提供する。
【0012】請求項7に記載の発明は、サーマルヘッド
と、サーマルヘッドを支持する第1筐体と、第1筐体に
相対移動可能に組み合わされる第2筐体と、第2筐体に
支持され、第1筐体に対する第2筐体の移動に伴い、サ
ーマルヘッドと協働して印刷用紙を挟持する作用位置と
サーマルヘッドから離隔して印刷用紙を解放する非作用
位置との間で移動するプラテンとを具備するサーマルプ
リンタにおいて、第1筐体が、開口を有する外箱からな
り、第2筐体が、第1筐体の開口を通して外箱に直動式
に挿抜可能な内箱からなり、内箱に、ロール形態の印刷
用紙を繰り出し可能に支持する用紙支持部が設けられる
ことを特徴とするサーマルプリンタを提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態を詳細に説明する。図面において、同一
又は類似の構成要素には共通の参照符号を付す。図1は
本発明の一実施形態によるサーマルプリンタ10の印字
部開放時の概略斜視図、図2はサーマルプリンタ10の
印字部閉鎖時の概略断面図である。なお以下の説明で
は、サーマルプリンタ10の各構成要素の上下(天地)
関係を図面の記載に対応して記述するが、この天地関係
以外の設置形態でもサーマルプリンタ10を使用できる
ことは理解されよう。
【0014】サーマルプリンタ10は、サーマルヘッド
12と、サーマルヘッド12を支持する第1筐体14
と、第1筐体14に相対移動可能に組み合わされる第2
筐体16と、第2筐体16に支持され、第1筐体14に
対する第2筐体16の移動に伴いサーマルヘッド12に
対して移動するプラテン18とを備える。第1筐体14
は、一側方に矩形開口20を有する略直方体形状の外箱
14からなり、第2筐体16は、第1筐体すなわち外箱
14の開口20を通して外箱14に直動式すなわち引出
し式に挿抜可能な略直方体形状の内箱16からなる。外
箱14と内箱16との間には、外箱14に対して内箱1
6を引出し式に案内支持する図示しないガイド機構が設
置される。プラテン18は、外箱14に対する内箱16
の移動に伴い、サーマルヘッド12と協働して印刷用紙
Pを挟持する作用位置(図2)と、サーマルヘッド12
から離隔して印刷用紙Pを解放する非作用位置(図1)
との間で移動する。
【0015】サーマルヘッド12は、その印字面12a
に整列配置した多数の発熱体(図示せず)を電気的に走
査して印字を行うラインドット構造を有し、外箱14の
開口20の近傍で、印字面12aを略鉛直下方に向け
て、外箱14の上端壁22から弾性体(例えば図示の一
対のコイルばね)24を介して受動変位可能に吊設支持
される。弾性体24は、外力により撓んでサーマルヘッ
ド12に下向きの弾性的付勢力を負荷するように構成さ
れ、それにより、後述するようにプラテン18が作用位
置にあるときに、サーマルヘッド12とプラテン18と
の間に印字作業に必要な所定の圧力を生成する。外箱1
4にはさらに、サーマルヘッド12の電気的走査を制御
する制御回路部26と、制御回路部26とサーマルヘッ
ド12とを電気的に接続するケーブル28とが内設され
る。
【0016】プラテン18は、サーマルヘッド12とプ
ラテン18との間に挟持した印刷用紙Pを摩擦力により
連続的に繰り出すための駆動ローラとして機能する円筒
状部材であり、内箱16の前端面16aに隣接して上方
に一体的に突設された一対のコラム30の間に、駆動軸
32を介して回動可能に架設される。駆動軸32はその
一端で、内箱16に設置された動力伝達装置(例えば歯
車列)34に作用的に連結される。動力伝達装置34
は、同様に内箱16に設置された駆動源(例えば電動
機)36に作用的に連結され、駆動源36のトルクを駆
動軸32及びプラテン18に伝達する。動力伝達装置3
4及び駆動源36は、図示のように内箱16に形成され
た収納空間38に、外部環境から遮蔽して内蔵される。
【0017】サーマルプリンタ10で使用される印刷用
紙Pは、ウエブ状に連続する長尺素材からなり、ロール
形態に巻かれた状態でプリンタ内部に装填される。その
目的で内箱16には、プラテン18の後方(すなわち用
紙送り方向上流側)に隣接して、ロール形態の印刷用紙
Pを繰り出し可能に支持する用紙支持部40が設けられ
る。用紙支持部40は、所定外径寸法のロール形態に巻
かれた印刷用紙Pを直接的に収容できる上端開放形の凹
所であり、ロール形態の印刷用紙Pの軸線方向(すなわ
ち紙幅方向)への変動を最小限に抑制するとともに軸線
中心の円滑な回動を可能にする寸法及び形状を有する。
【0018】サーマルプリンタ10においては、内箱1
6をその用紙支持部40の略全体がプリンタ外部環境に
露出されるまで外箱14から抜き出して、プラテン18
をサーマルヘッド12から十分に離隔した非作用位置に
配置した状態で、ロール形態の印刷用紙Pの補給/交換
作業が実施される。そしてこの位置で、補給/交換した
新たな印刷用紙Pの前端部分を所望長さだけ繰り出して
プラテン18に載せ、次いで内箱16を外箱14に挿入
してプラテン18を作用位置に配置することにより、印
刷用紙Pが印字待機状態に容易かつ迅速にセットされ
る。プラテン18を作用位置に配置したときに、内箱1
6は、その全体が外箱14に収容されるとともにその前
端面16aが外箱14の開口端面14aに対し実質的同
一面上に配置され、内箱16の前端面16aと外箱14
の開口端面14aとの間に、印刷用紙Pを導出可能な隙
間42が形成される(図2)。同時にプラテン18は、
印刷用紙Pの前端部分を介してサーマルヘッド12に弾
性体24による所定圧力下で押付けられ、印刷用紙Pを
摩擦力により連続的に繰り出すことができる状態に設定
される。
【0019】サーマルプリンタ10はさらに、プラテン
18が非作用位置にあるときに、サーマルヘッド12と
プラテン18との少なくとも一方を外部環境に対し実質
的に遮蔽する遮蔽機構を備える。図示実施形態では、遮
蔽機構は、サーマルヘッド12を吊設支持する外箱14
の上端壁22と、用紙支持部40を画定する内箱16の
後端側壁44とから構成される。外箱14の上端壁22
は、サーマルヘッド12の印字面12aを略鉛直下方に
向けて吊設支持する目的で、サーマルヘッド12の全体
をサーマルプリンタ10の外部上方空間から遮蔽する形
状及び寸法を有して形成される。また、内箱16の後端
側壁44は、プラテン18が非作用位置にあるとき、す
なわち用紙支持部40の略全体が外部環境に露出される
まで内箱16を外箱14から十分に抜き出したときに、
外箱14の開口20の大部分を閉塞してサーマルヘッド
12の全体をサーマルプリンタ10の外部環境から実質
的に遮蔽するように機能する。
【0020】上記構成を有する遮蔽機構は、用紙支持部
40にロール形態で装填される印刷用紙Pの補給/交換
作業中に、作業者の手が印字部の特にサーマルヘッド1
2の印字面12aに直接に接触することを防止するもの
である。したがって、内箱16の後端側壁44は、プラ
テン18が非作用位置にあるときに、作業者の手が外箱
14の開口20から外箱14内に進入することを阻止で
きるものであればよく、その観点で、外箱14の開口2
0の例えば半分以上、好ましくは4分の3以上を閉塞可
能な形状及び寸法を有することができる。
【0021】なお、このような構成の遮蔽機構は、サー
マルヘッド12を支持する第1筐体14とプラテン18
を支持する第2筐体16とを、上記したような引出し構
造を成す外箱14と内箱16とから形成し、さらに内箱
16に用紙支持部40を設けた結果として、好都合に構
成されたものと見なすことができる。いずれにしても、
外箱14の上端壁22及び内箱16の後端側壁44は、
プラテン18を作用位置に配置している間、サーマルヘ
ッド12とプラテン18とからなる印字部の印字機能を
些かも妨げないものである。
【0022】サーマルプリンタ10はさらに、遮蔽機構
として、プラテン18の円筒状の外周面18a(図3)
に沿って変位可能に配置されるカバー部材46を備え
る。カバー部材46は、プラテン18が作用位置にある
ときに、プラテン18の少なくともサーマルヘッド12
と協働する表面領域すなわち上側の外周面領域18b
(図4)を露出させるとともに、プラテン18が非作用
位置にあるときに、プラテン18の少なくともこの外周
面領域18bを遮蔽するように機能する。
【0023】図3及び図4に示すように、カバー部材4
6は、プラテン18の外周面18aの曲率と実質的同一
の曲率及び外周面18aの外径よりも僅かに大きな内径
を有する略半円筒形の主部分46aと、主部分46aの
軸線方向両端で径方向内方へ一体的に延設され、プラテ
ン18の駆動軸32に回動自在に連結される一対の端部
分46bとを備える。したがってカバー部材46は、主
部分46aがプラテン18の下側に位置して外周面18
aの上側略半分の外周面領域18bを露出させる露出位
置(図4(a))と、主部分46aがプラテン18の上
側に位置してこの外周面領域18bを遮蔽する遮蔽位置
(図4(b))との間で、駆動軸32を中心にプラテン
18に非接触に回動できるようになっている。カバー部
材46は、内箱16の用紙支持部40にロール形態で装
填される印刷用紙Pの補給/交換作業の間、この遮蔽位
置に保持されて、作業者の手が印字部の特にプラテン1
8の外周面領域18bに直接に接触することを防止す
る。また、プラテン18が作用位置にある間、カバー部
材46はサーマルヘッド12とプラテン18とからなる
印字部の印字機能を些かも妨げない。
【0024】サーマルプリンタ10では、内箱16の引
出し式の移動に伴うプラテン18の作用位置と非作用位
置との間の移動に連動して、カバー部材46を露出位置
と遮蔽位置との間で回動変位させる連動機構が設けられ
る。図示実施形態では、この連動機構は、駆動軸32と
カバー部材46との間に配置され、カバー部材46を遮
蔽位置に向けて弾性的に付勢する付勢部材48と、カバ
ー部材46に一体的に設けられ、内箱16の引出し式の
移動に伴い外箱14に選択的に係合及び離脱する係合部
50とから構成される。付勢部材48は、例えば図示の
ように駆動軸32に巻き付けて設置されるねじりコイル
ばね48から形成できる。ねじりコイルばね48は、そ
の一端でカバー部材46の一方の端部分46bに固定さ
れ、かつ他端で内箱16の所望部位16bに固定され
る。また、係合部50は、例えば図示のようにカバー部
材46の一方の端部分46bに固定的に突設される突起
50から形成できる。突起50は、内箱16の引出し式
の移動に伴い、外箱14の所望部位14bに摺動可能に
係合する。
【0025】カバー部材46は、プラテン18が非作用
位置にある間、すなわち用紙支持部40の略全体が外部
環境に露出されるまで内箱16を外箱14から十分に抜
き出している間は、付勢部材すなわちねじりコイルばね
48の付勢により図4(b)に示す遮蔽位置に保持され
る。この状態から、内箱16を外箱14に挿入すると、
挿入途中の所定位置で、カバー部材46に設けた係合部
すなわち突起50が外箱14の所望部位14bに衝突係
合する。そこで、さらに継続して内箱16を押し込むこ
とにより、突起50が外箱14の所望部位14bに押さ
れ、カバー部材46がねじりコイルばね48の弾性力に
抗して図4で時計方向へ回動する。その後、内箱16の
全体が外箱14に収容されてプラテン18が作用位置に
置かれると、カバー部材46はねじりコイルばね48の
弾性復元力下で、図4(a)に示す露出位置に保持され
る。また、内箱16を外箱14から抜き出す際には、突
起50が外箱14の所望部位14b上で摺動しつつ、カ
バー部材46がねじりコイルばね48の弾性復元力によ
り図4で反時計方向へ回動する。そして、抜き出し途中
の所定位置で、突起50が外箱14の所望部位14bか
ら離脱して、カバー部材46が図4(b)に示す遮蔽位
置に保持される。
【0026】上記構成を有するサーマルプリンタ10に
よれば、印刷用紙Pの補給/交換作業の間、外箱14の
上端壁22と内箱16の後端側壁44とが協働してサー
マルヘッド12の印字面12aをプリンタ外部環境から
遮蔽するとともに、カバー部材46がプラテン18の外
周面領域18bをプリンタ外部環境から遮蔽する構成と
したから、用紙補給/交換作業に際して、印字部の特に
サーマルヘッド12の印字面12a及びプラテン18の
外周面領域18bに、塵埃等の異物が付着したり作業者
の手が直接に接触したりすることを未然に防止でき、以
て用紙補給/交換作業後の印字機能の劣化を効果的に回
避することが可能になる。したがってサーマルプリンタ
10では、例えば自動車室内のように塵埃が堆積し易い
環境で使用する場合であっても、印刷用紙の補給/交換
に際し、作業者が細心の注意を払わずとも印字部への異
物の付着や手による汚損を防止でき、以て作業者の熟練
が不要になり、作業負担が軽減される。
【0027】さらに、サーマルプリンタ10では、プラ
テン18の駆動機構である動力伝達装置34及び駆動源
36が、内箱16の収納空間38に外部環境から遮蔽し
て内蔵されるので、駆動機構を塵埃等の異物から確実に
保護することができる。このように、サーマルプリンタ
10は、プラテン18を作用位置に配置すると同時にサ
ーマルヘッド12とプラテン18との間に所定圧力が生
成されるラインサーマルプリンタとして、塵埃に対する
極めて優れた耐久性を示すことができる。
【0028】なお、用紙補給/交換作業後の印字機能の
劣化を最小限にするという観点では、サーマルプリンタ
10は、プラテン18が非作用位置にあるときにサーマ
ルヘッド12とプラテン18との少なくとも一方を実質
的に遮蔽する遮蔽機構を備えていればよく、したがっ
て、外箱14の上端壁22及び内箱16の後端側壁44
と、カバー部材46とのいずれか一方を省略してもよ
い。また、図5に変形例として示すように、内箱16を
その用紙支持部40の略全体がプリンタ外部環境に露出
されるまで外箱14から抜き出したときに、内箱16が
外箱14に対し下方へ所望角度だけ回動して、プラテン
18が非作用位置に配置されるように構成することもで
きる。このような構成によれば、ロール形態の印刷用紙
Pの補給/交換作業が一層容易になる利点がある。さら
に、前述した実施形態における外箱14と内箱16との
引出し式構造以外の構造で、相対移動可能に組み合わさ
れる第1筐体と第2筐体とを有するサーマルプリンタに
も、本発明を適用できる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、開閉可能な印字部を有するサーマルプリンタ
において、印刷用紙の補給/交換作業中に、印字部に塵
埃等の異物が付着したり作業者の手が直接に接触したり
することを防止でき、以て用紙補給/交換作業後の印字
機能の劣化を回避することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるサーマルプリンタの
印字部開放時の概略斜視図で、ロール形態の印刷用紙を
取出した状態で示す。
【図2】図1のサーマルプリンタの印字部閉鎖時の概略
断面図で、ロール形態の印刷用紙を装填した状態で示
す。
【図3】図1のサーマルプリンタにおけるプラテン遮蔽
機構を概略で示す拡大斜視図である。
【図4】図3のプラテン遮蔽機構の動作を示す概略側面
図で、(a)プラテン露出位置、及び(b)プラテン遮
蔽位置の各状態を示す。
【図5】変形例によるサーマルプリンタの印字部開放時
の概略斜視図で、ロール形態の印刷用紙を装填した状態
で示す。
【符号の説明】
10…サーマルプリンタ 12…サーマルヘッド 14…第1筐体(外箱) 16…第2筐体(内箱) 18…プラテン 20…開口 22…上端壁 24…弾性体 32…駆動軸 34…動力伝達機構 36…駆動源 40…用紙支持部 44…後端側壁 46…カバー部材 48…付勢部材 50…係合部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドと、該サーマルヘッドを
    支持する第1筐体と、該第1筐体に相対移動可能に組み
    合わされる第2筐体と、該第2筐体に支持され、該第1
    筐体に対する該第2筐体の移動に伴い、該サーマルヘッ
    ドと協働して印刷用紙を挟持する作用位置と該サーマル
    ヘッドから離隔して印刷用紙を解放する非作用位置との
    間で移動するプラテンとを具備するサーマルプリンタに
    おいて、 前記プラテンが前記非作用位置にあるときに、該プラテ
    ンと前記サーマルヘッドとの少なくとも一方を実質的に
    遮蔽する遮蔽機構を具備することを特徴とするサーマル
    プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記第1筐体が、開口を有する外箱から
    なり、前記第2筐体が、該第1筐体の該開口を通して該
    外箱に直動式に挿抜可能な内箱からなり、前記遮蔽機構
    は、前記プラテンが前記非作用位置にあるときに該外箱
    の該開口の大部分を閉塞する該内箱の壁を具備し、該内
    箱の該壁が該外箱の壁と協働して該サーマルヘッドを実
    質的に遮蔽する請求項1に記載のサーマルプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記内箱の前記側壁と前記プラテンとの
    間に、ロール形態の印刷用紙を繰り出し可能に支持する
    用紙支持部が設けられる請求項2に記載のサーマルプリ
    ンタ。
  4. 【請求項4】 前記遮蔽機構は、前記プラテンの外周面
    に沿って変位可能に配置されるカバー部材を具備し、該
    カバー部材は、該プラテンが前記作用位置にあるときに
    該プラテンの少なくとも前記サーマルヘッドと協働する
    表面領域を露出させ、該プラテンが前記非作用位置にあ
    るときに該プラテンの少なくとも該表面領域を遮蔽する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のサーマルプリン
    タ。
  5. 【請求項5】 前記プラテンの前記作用位置と前記非作
    用位置との間の移動に連動して前記カバー部材を変位さ
    せる連動機構をさらに具備する請求項4に記載のサーマ
    ルプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記プラテンを駆動する駆動機構が前記
    第2筐体に設置される請求項1〜5のいずれか1項に記
    載のサーマルプリンタ。
  7. 【請求項7】 サーマルヘッドと、該サーマルヘッドを
    支持する第1筐体と、該第1筐体に相対移動可能に組み
    合わされる第2筐体と、該第2筐体に支持され、該第1
    筐体に対する該第2筐体の移動に伴い、該サーマルヘッ
    ドと協働して印刷用紙を挟持する作用位置と該サーマル
    ヘッドから離隔して印刷用紙を解放する非作用位置との
    間で移動するプラテンとを具備するサーマルプリンタに
    おいて、 前記第1筐体が、開口を有する外箱からなり、前記第2
    筐体が、該第1筐体の該開口を通して該外箱に直動式に
    挿抜可能な内箱からなり、該内箱に、ロール形態の印刷
    用紙を繰り出し可能に支持する用紙支持部が設けられる
    ことを特徴とするサーマルプリンタ。
JP2000242721A 2000-08-10 2000-08-10 サーマルプリンタ Pending JP2002052750A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000242721A JP2002052750A (ja) 2000-08-10 2000-08-10 サーマルプリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000242721A JP2002052750A (ja) 2000-08-10 2000-08-10 サーマルプリンタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002052750A true JP2002052750A (ja) 2002-02-19

Family

ID=18733697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000242721A Pending JP2002052750A (ja) 2000-08-10 2000-08-10 サーマルプリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002052750A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009255358A (ja) * 2008-04-15 2009-11-05 Hioki Ee Corp ロール紙用プリンタ
JP2013010271A (ja) * 2011-06-29 2013-01-17 Fujitsu Component Ltd サーマルプリンタ
JP2015066777A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 セイコーインスツル株式会社 サーマルプリンタ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009255358A (ja) * 2008-04-15 2009-11-05 Hioki Ee Corp ロール紙用プリンタ
JP2013010271A (ja) * 2011-06-29 2013-01-17 Fujitsu Component Ltd サーマルプリンタ
JP2015066777A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 セイコーインスツル株式会社 サーマルプリンタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4529732B2 (ja) テープ印字装置
EP1862322B1 (en) Dual-side printing apparatus
JP5429090B2 (ja) テープカートリッジ
JP4763577B2 (ja) ロール紙支持機構及びプリンタ
EP1985456B1 (en) Printer device
EP1914082B1 (en) Thermal printer
JP2012210800A (ja) プリンタ
JP6303598B2 (ja) 印刷装置
JP2002052750A (ja) サーマルプリンタ
EP2565043A1 (en) Printer
JP2011201020A (ja) カートリッジ及びテープ印刷装置
JP4898616B2 (ja) ロール紙収容機構及びプリンタ
JP2005096433A (ja) ロール紙収納容器及びプリンタ
JP2011194590A (ja) 切断具のカバー機構及び印刷装置
JP2010064323A (ja) 印字装置
JP2002200815A (ja) カセット式プリンタ
JP2015193186A (ja) プリンタ
JP2002128328A (ja) カセット式プリンタ
JP2000318257A (ja) ラインサーマルプリンタ
EP3124273A1 (en) Tape printing device and tape printing system
JP5702215B2 (ja) プラテンローラ固定構造及びプリンタ
JP2002019208A (ja) プリンタ装置
JPH0138111Y2 (ja)
JP2000326530A (ja) サーマルプリンタ
JP2023120994A (ja) 印刷装置