JP6303598B2 - 印刷装置 - Google Patents

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  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Labeling Devices (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

本発明は、印刷されたラベルを台紙から剥離する剥離機構を備えた印刷装置に関する。
印刷されたラベルが台紙に貼付された状態で排出される動作モードと、印刷されたラベルが台紙から剥離された状態で排出される動作モードとを切り替えることが可能な印刷装置が知られている。特許文献1は、通常発行状態と剥離発行状態とに切り替え可能なラベルプリンタを開示する。ラベルプリンタは、転向ローラとトーションバネとを有する剥離ユニットを備える。剥離ユニットは、通常発行状態でプラテンローラから転向ローラが離隔し、剥離発行状態でプラテンローラに転向ローラが接触するように移動可能である。剥離発行状態において、転向ローラはトーションバネの付勢力によってプラテンローラに押し付けられる。プラテンローラ及び転向ローラは、間に台紙を挟んだ状態で回転し、台紙のうちラベルが貼付されていない面が対向するように台紙を屈曲させる。これによって剥離ユニットは、印刷されたラベルを台紙から剥離させる。なお、印刷されたラベルを台紙から適切に剥離させるためには、転向ローラとプラテンローラとを適切に接触させることが好ましい。
特開2006−150858号公報
上記ラベルプリンタでは、転向ローラは、トーションバネの付勢力によってプラテンローラに押し付けられる。このため、転向ローラとプラテンローラとの接触が不十分になる場合がある。一方、転向ローラとプラテンローラとを適切に接触させるためにトーションバネの付勢力を強くした場合、ユーザは、動作モードを切り替える操作を容易に行うことができなくなる場合がある。その理由は、ユーザが動作モードを剥離発行状態から通常発行状態に切り替える場合、トーションバネの付勢力に逆らって転向ローラをプラテンローラから離隔させるために強い力が必要となるためである。このように、上記ラベルプリンタでは、印刷されたラベルを台紙から適切に剥離させることと、動作モードの切り替えとを両立させることが難しい。
本発明の目的は、ラベルが台紙から剥離された状態で排出される動作モードに容易に切り替えることが可能であり、且つ、ラベルを台紙から適切に剥離させることが可能な印刷装置を提供することである。
本発明の第1態様に係る印刷装置は、ラベルに印刷を行う印刷部と、前記ラベルが貼付された台紙が巻回されたロールを収容する収容部を開閉可能な蓋部と、前記蓋部に設けられた第1ローラと、第2ローラ及び突起部を少なくとも備えた機構であって、前記第1ローラから前記第2ローラが離隔した第1状態、前記第1ローラに前記第2ローラが近接した第2状態、及び、前記第1ローラに前記第2ローラが接触した第3状態の間で移動可能な剥離機構と、前記蓋部に設けられた部材であって、前記蓋部が開放した状態から閉塞した状態に変化することに応じて前記剥離機構の前記突起部を移動させることで、前記剥離機構を前記第1状態から前記第2状態に移動させる移動部と、前記剥離機構の前記突起部の移動を規制することで、前記剥離機構が前記第3状態から前記第2状態に移動することを規制することが可能な第1規制部とを有する第1誘導部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、剥離機構は、蓋部を閉じる動作に応じて第1状態から第2状態まで移動する。これによってユーザは、蓋部を閉じる操作を行うことによって、剥離機構を、第2状態から第3状態に容易に切り替えることが可能な状態とすることができる。従ってユーザは、蓋部を閉じる操作を行うことによって、印刷装置の状態を、印刷されたラベルが台紙から剥離されて排出されるモードに容易に切り替えることができる。又、第1規制部は、剥離機構が第3状態から第2状態に切り替わることを抑制できる。従って、剥離機構は、第3状態においてラベルを台紙から適切に剥離させることができる。
本発明の第2態様に係る印刷装置は、ラベルに印刷を行う印刷部と、前記ラベルが貼付された台紙が巻回されたロールを収容する収容部を開閉可能な蓋部と、前記蓋部に設けられた第1ローラと、第2ローラ及び突起部を少なくとも備えた機構であって、前記第1ローラから前記第2ローラが離隔した第1状態、前記第1ローラに前記第2ローラが近接した第2状態、及び、前記第1ローラに前記第2ローラが接触した第3状態に切り替え可能な剥離機構と、前記蓋部に設けられた部材であって、前記蓋部が開放した状態から閉塞した状態に変化することに応じて前記剥離機構の前記突起部を移動させることで、前記剥離機構を前記第1状態から前記第2状態に切り替える移動部と、前記剥離機構の前記突起部の移動を規制することで、前記剥離機構が前記第3状態から前記第2状態に切り替わることを規制することが可能な第1規制部とを有する第1誘導部と、前記剥離機構を、前記第3状態から前記第2状態を経て前記第1状態に向けて付勢する第2付勢部とを備えたことを特徴とする。第2態様によれば、第1態様と同様の効果に加えて、ユーザは、第1規制部による突起部の移動の規制を解除する操作を行うことによって、剥離機構を第3状態から第2状態に容易に切り替えることができる。又、ユーザは、蓋部を開放する操作を行うことによって剥離機構を第2状態から第1状態に容易に切り替えることができる。以上の結果、ユーザは、印刷装置の動作モードを容易に切り替えることができる。
本発明の第3態様に係る印刷装置は、ラベルに印刷を行う印刷部と、前記ラベルが貼付された台紙が巻回されたロールを収容する収容部を開閉可能な蓋部と、前記蓋部に設けられた第1ローラと、第2ローラ及び突起部を少なくとも備えた機構であって、前記第1ローラから前記第2ローラが離隔した第1状態、前記第1ローラに前記第2ローラが近接した第2状態、及び、前記第1ローラに前記第2ローラが接触した第3状態に切り替え可能な剥離機構と、前記蓋部に設けられた部材であって、前記蓋部が開放した状態から閉塞した状態に変化することに応じて前記剥離機構の前記突起部を移動させることで、前記剥離機構を前記第1状態から前記第2状態に切り替える移動部と、前記剥離機構の前記突起部の移動を規制することで、前記剥離機構が前記第3状態から前記第2状態に切り替わることを規制することが可能な第1規制部とを有する第1誘導部とを備え、前記剥離機構は、前記移動部による移動が不可能な第4状態に更に切り替え可能であり、前記剥離機構を前記第4状態に固定する固定部を更に備えたことを特徴とする。第3態様によれば、第1態様と同様の効果に加えて、ユーザは、固定部によって剥離機構を第4状態に固定させることによって、ラベルから台紙が剥離されない状態で排出される動作モードで印刷装置を安定的に動作させることができる。
本発明の第4態様に係る印刷装置は、ラベルに印刷を行う印刷部と、前記ラベルが貼付された台紙が巻回されたロールを収容する収容部を開閉可能な蓋部と、前記蓋部に設けられた第1ローラと、第2ローラ及び突起部を少なくとも備えた機構であって、前記第1ローラから前記第2ローラが離隔した第1状態、前記第1ローラに前記第2ローラが近接した第2状態、及び、前記第1ローラに前記第2ローラが接触した第3状態に切り替え可能な剥離機構と、前記蓋部に設けられた部材であって、前記蓋部が開放した状態から閉塞した状態に変化することに応じて前記剥離機構の前記突起部を移動させることで、前記剥離機構を前記第1状態から前記第2状態に切り替える移動部と、前記剥離機構の前記突起部の移動を規制することで、前記剥離機構が前記第3状態から前記第2状態に切り替わることを規制することが可能な第1規制部とを有する第1誘導部とを備え、前記剥離機構は、軸部を有する枠部と、前記枠部に対して移動可能に設けられ、前記第2ローラを支持する部材であって、前記軸部と前記第2ローラとの間の距離を、第1距離と、前記第1距離と異なる第2距離とに切り替え可能な支持部と備え、前記蓋部が閉塞した状態における前記第1ローラと前記軸部との間の距離は、前記第1距離に略等しく、前記支持部を切り替えて前記軸部と前記第2ローラとの間の距離を前記第1距離とした場合、前記剥離機構は、前記軸部を支点として揺動することによって、前記第2状態から前記第3状態に切り替わることを特徴とする。第4態様によれば、第1態様と同様の効果に加えて、ユーザは、軸部と第2ローラとの間の距離が第2距離となるように支持部を切り替えることによって、第1ローラに第2ローラが接触しないように配置させることができる。従ってユーザは、軸部と第2ローラとの間の距離が第2距離となるように支持部を切り替えることによって、ラベルから台紙が剥離されない状態で排出される動作モードで印刷装置を安定的に動作させることができる。
第1〜第4態様において、前記第1規制部は、前記突起部の移動を規制する位置と規制しない位置との間で移動可能であり、前記蓋部は、前記突起部の移動を規制しない位置から規制する位置に向けて前記第1規制部を付勢する第1付勢部を更に備えてもよい。この場合、第1規制部は、第1付勢部によって、突起部の移動を規制する位置に移動する。従って第1規制部は、突起部の移動を適切に規制できる。又、ユーザは、第1付勢部の付勢力に逆らって、突起部の移動を規制しない位置に第1規制部を移動させることによって、第1規制部による突起部の移動の規制を解除できる。これによってユーザは、剥離機構を第3状態から第2状態に容易に切り替えることができる。
第1態様において、前記剥離機構が前記第2状態から前記第3状態に移動するときに前記突起部を誘導する第2誘導部を備えてもよい。この場合、ユーザは、剥離機構を第2状態から第3状態に容易に切り替えることができる。
第2〜第4態様において、前記剥離機構が前記第2状態から前記第3状態に切り替わるときに前記突起部を誘導する第2誘導部を備えてもよい。この場合、ユーザは、剥離機構を第2状態から第3状態に容易に切り替えることができる。
第1、第3、第4態様において、前記剥離機構を、前記第3状態から前記第2状態を経て前記第1状態に向けて付勢する第2付勢部を備えてもよい。この場合、ユーザは、第1規制部による突起部の移動の規制を解除する操作を行うことによって、剥離機構を第3状態から第2状態に容易に切り替えることができる。又、ユーザは、蓋部を開放する操作を行うことによって剥離機構を第2状態から第1状態に容易に切り替えることができる。以上の結果、ユーザは、印刷装置の動作モードを容易に切り替えることができる。
第1態様において、前記剥離機構は、前記移動部による移動が不可能な第4状態に更に移動可能であり、前記剥離機構を前記第4状態に固定する固定部を更に備えてもよい。この場合、ユーザは、固定部によって剥離機構を第4状態に固定させることによって、ラベルから台紙が剥離されない状態で排出される動作モードで印刷装置を安定的に動作させることができる。
第2、第4態様において、前記剥離機構は、前記移動部による移動が不可能な第4状態に更に切り替え可能であり、前記剥離機構を前記第4状態に固定する固定部を更に備えてもよい。この場合、ユーザは、固定部によって剥離機構を第4状態に固定させることによって、ラベルから台紙が剥離されない状態で排出される動作モードで印刷装置を安定的に動作させることができる。
第1〜第3態様において、前記剥離機構は、軸部を有する枠部と、前記枠部に対して移動可能に設けられ、前記第2ローラを支持する部材であって、前記軸部と前記第2ローラとの間の距離を第1距離と、前記第1距離と異なる第2距離とに切り替え可能な支持部とを備え、前記蓋部が閉塞した状態における前記第1ローラと前記軸部との間の距離は、前記第1距離に略等しく、前記支持部を切り替えて前記軸部と前記第2ローラとの間の距離を第1距離とした場合、前記剥離機構は、前記軸部を支点として揺動することによって、前記第2状態から前記第3状態に切り替わってもよい。この場合、ユーザは、軸部と第2ローラとの間の距離が第2距離となるように支持部を切り替えることによって、第1ローラに第2ローラが接触しないように配置させることができる。従ってユーザは、軸部と第2ローラとの間の距離が第2距離となるように支持部を切り替えることによって、ラベルから台紙が剥離されない状態で排出される動作モードで印刷装置を安定的に動作させることができる。
第1〜第4態様において、前記剥離機構は、前記軸部と前記第2ローラとの間の距離を前記第2距離とした状態で、前記支持部の移動を規制する第2規制部と、前記軸部と前記第2ローラとの間の距離を前記第1距離とした状態で、前記支持部の移動を規制する第3規制部とを備えてもよい。これによってユーザは、印刷装置の動作モードが、ラベルから台紙が剥離された状態で排出される動作モードと、ラベルから台紙が剥離されない状態で排出される動作モードとの間で不意に切り替わらないようにできる。
印刷装置1(蓋部3を閉じた状態)の斜視図である。 印刷装置1(蓋部3を開いた状態)の斜視図である。 蓋部3の斜視図である。 収容状態の剥離機構5を上側から見た斜視図である。 収容状態の剥離機構5を下側から見た斜視図である。 突出状態の剥離機構5を上側から見た斜視図である。 突出状態の剥離機構5を下側から見た斜視図である。 印刷装置1(蓋部3を開いた状態)の内部構成を示す斜視図である。 印刷装置1(蓋部3を開いた状態)の内部構成を示す斜視図である。 印刷装置1の内部構成を示す斜視図である。 図1のXI−XI線を矢印方向から見た断面図 印刷装置1の内部構成を示す斜視図である。 図2のXIII−XIII線を矢印方向から見た断面図 印刷装置1(蓋部3を開いた状態)の斜視図である。 印刷装置1(蓋部3を閉じた状態)の斜視図である。 印刷装置1(蓋部3を開いた状態)の斜視図である。 印刷装置1(蓋部3を閉じた状態)の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。印刷装置1は、USB(登録商標)ケーブルを介して外部端末(図示外)に接続可能である。印刷装置1は、外部端末から受信した印刷データに基づいて、印刷媒体に文字や図形等を印刷できる。印刷媒体は感熱ラベルである。外部端末は汎用のパーソナルコンピュータ(PC)である。図1の右下側、左上側、右上側、左下側、上側、及び下側を、夫々、印刷装置1の右側、左側、後側、前側、上側、及び下側と定義する。
<印刷装置1の概要>
図1、図2を参照し、印刷装置1の概要について説明する。印刷装置1は本体部2を備える。本体部2は、制御部(図示略)、印刷部26B、駆動部(図示略)等を内部に備える。制御部は、印刷装置1全体を制御するCPUを有する。印刷部26Bは、感熱ラベルに印刷を行うことが可能なラインサーマルヘッドである。駆動部は、感熱ラベルを搬送するためのモータである。本体部2は、前方上側の傾斜部2Aに表示部21及びスイッチ22を備える。本体部2は、傾斜部2Aのうち表示部21の後側に剥離機構5を備える。本体部2は、剥離機構5の後側に収容部24を備える。本体部2は、右側に電源供給部12、USB(登録商標)インタフェース(I/F)13、レバー23、収容部25、本体固定部28等を備える。
収容部24は、感熱ラベルが貼付された台紙が巻回されたロール(図示略)を収容可能な空間を形成する。以下、台紙及び感熱ラベルを、テープという。収容部24の左右両側及び上側は開口する。収容部24内に用紙ホルダ9が固定されている。用紙ホルダ9は、ロールを保持するための部材である。収容部24のうち前側の壁部の上端に切断部26Aが設けられ、切断部26Aの下側に印刷部26Bが設けられている。切断部26Aは、テープのうち印刷された部分を切り離すことが可能な刃である。切断部26A及び印刷部26Bは、左右方向に延びる。収容部24の前側の壁部のうち左右両端部の夫々から後方に向けて、一対の係合部241の夫々が突出する。一対の係合部241の夫々は、上方に延びる第1延設部、及び、第1延設部の上端から前方に延びる第2延設部を備える。一対の係合部241の夫々は、下端を支軸として揺動可能である。一対の係合部241の夫々は、レバー23が下方に押し下げられた場合、夫々の第1延設部の上端が後方に移動する向きに揺動する。
蓋部3は、収容部24の後端に設けられた支軸29に揺動可能に支持されている。蓋部3は、上側、右側、及び左側から収容部24を覆う位置に揺動可能である。支軸29に付勢部29Aが巻回されている。付勢部29Aはばねである。付勢部29Aは、蓋部3が収容部24を覆った状態から、覆わない状態に向けて付勢する。以下、蓋部3が収容部24を覆った状態を、蓋部3が閉じた状態といい、蓋部3が収容部24を覆わない状態を、蓋部3が開いた状態という。
蓋部3は、支軸29によって支持されている側と反対側の端部に、第1ローラ32を回転可能に支持する。第1ローラ32の回転軸は左右方向に延びている。第1ローラ32の回転軸の左右端部から左右外側に向けて、一対の被係合部321が延びている。一対の被係合部321の夫々は円柱状である。左側の被係合部321の左側に、ギア36が設けられている。一対の被係合部321の夫々は、蓋部3が閉じた状態で、一対の係合部241の夫々の第2延設部に係合する。この場合、蓋部3の閉じた状態から開いた状態に向かう揺動は、係合部241によって抑制され、閉じた状態が維持される。
蓋部3が閉じた状態で、印刷部26Bと第1ローラ32とは近接する。蓋部3が閉じた状態で、剥離機構5と第1ローラ32との間に、テープが排出される排出口26Cが形成される。蓋部3が閉じた状態で、ギア36は、本体部2に設けられたギア76(図8、図9参照)に噛み合う。ギア76は、本体部2の駆動部に連結し、回転可能である。蓋部3が閉じた状態でギア76が回転した場合、ギア36及び第1ローラ32は、ギア76の回転に応じて回転する。
蓋部3が閉じた状態でレバー23が下方に押し下げられた場合、係合部241の第2延設部から被係合部321が外れる。蓋部3は、付勢部29Aの付勢力によって、閉じた状態から開いた状態に向けて揺動する。
電源供給部12は、ACアダプタのプラグを差し込むための端子である。USB(登録商標) I/F13は、USBケーブルのコネクタを差し込むための複数の端子である。印刷装置1は、USB I/F13を介して外部端末と通信を行うことが可能である。なお、図1及び図2では、電源供給部12及びUSB I/F13はゴム製の蓋で覆われている。収容部25は、電池4を収容可能な空間を形成する。印刷装置1は、電源供給部12から供給される電源、又は、収容部25に収容された電池4から供給される電源によって駆動可能である。又、印刷装置1は、電源供給部12から供給される電源によって、収容部25に収容された電池4を充電することもできる。本体固定部28は、収容部25に収容された電池4を保持し、本体部2から電池4が外れないようにする。なお、印刷装置1の右側面には、レバー23、電源供給部12、USB I/F13、及び収容部25がまとめて配置されているので、ユーザは、レバー23、電源供給部12、USB I/F13、及び収容部25を介して行う印刷装置1の操作を容易に行うことができる。
感熱ラベルへの印刷が行われる場合の概要を説明する。用紙ホルダ9にロールが保持され、蓋部3が閉じられる。印刷部26Bと第1ローラ32との間に、ロールから延びるテープが下方から上方に向けて挿通される。第1ローラ32は所定の力で印刷部26Bにテープを押し付ける。駆動部の動作に伴い第1ローラ32が回転することによって、ロールからテープが順次繰り出され、下方から上方に向けて搬送される。同時に、印刷部26Bの発熱素子が発熱する。これによって、感熱ラベルに文字や図形が印刷される。印刷後、テープは、台紙に感熱ラベルが貼付された状態で、排出口26Cから外部に排出される。排出されたテープは、切断部26Aによって切断される。
なお、印刷装置1は、剥離機構5を用いることによって、印刷された感熱ラベルを台紙から剥離しながら、排出口26Cから外部に排出させることもできる。詳細は後述する。以下、印刷された感熱ラベルが台紙に貼付された状態で外部に排出される動作モードを、通常モードという。印刷された感熱ラベルが台紙から剥離されながら収容部24から排出される動作モードを、剥離モードという。
<蓋部3、第1誘導部331、第2誘導部332>
図3を参照し、蓋部3の詳細について説明する。蓋部3は、板状の第1部材3A、第2部材3B、及び、一対の第3部材3Cを備える。第1部材3Aは、支軸29によって支持された部分から湾曲して延びる。第2部材3Bは、第1部材3Aのうち支軸29によって支持された側と反対側から、第1部材3Aの湾曲中心に向けて直線状に延びる。一対の第3部材3Cは、第1部材3A及び第2部材3Bとの左右両端に対向して設けられる。第1部材3A及び第2部材3Bは、蓋部3が閉じた状態で、本体部2の収容部24の上側の開口を覆う。一対の第3部材3Cは、蓋部3が閉じた状態で、本体部2の収容部24の左右両側の開口を覆う。
以下、蓋部3が閉じた状態を例に挙げて説明する。一対の第3部材3Cは、第2部材3Bの前側で第1ローラ32を左右両側から支持する。一対の第3部材3Cの夫々は、第1ローラ32を支持する部分の近傍に第1誘導部331を備える。以下、左側の第3部材3Cが備える第1誘導部331について説明する。第1誘導部331は、棒状の移動部331A、第1規制部331B、及び、第1付勢部331Cを備える。移動部331Aは、第1ローラ32の左端の上方を前後方向に直線状に延びる。第1規制部331Bは、移動部331Aの後端から下方に向けて直線状に延びる。第1規制部331Bの下端は、前方に向けて僅かに突出する。第1規制部331Bの突出部分の先端は、後述する第2誘導部332の延設部332Aの後端に後側から近接する。第1誘導部331は、前後方向に移動可能である。第1付勢部331Cは、第1規制部331Bの後側に設けられる。第1付勢部332Cは、第1誘導部331を前方に向けて付勢する圧縮ばねである。第1誘導部331は、左側の第3部材3Cの左面に設けられたレバー31に接続する。レバー31が後方に移動した場合、第1誘導部331は、第1付勢部331Cの付勢力に逆らって後方に移動する。この場合、第1規制部331Bの下端と、第2誘導部332の延設部332Aとは離隔する。
なお、詳細な説明は省略するが、右側の第3部材3Cにも、上記と同一形状の第1誘導部331が設けられている。
第1ローラ32の左右両側、且つ、一対の第3部材3Cの夫々の近傍に、第2誘導部332が設けられている。以下、第1ローラ32の左側に設けられた第2誘導部332について説明する。第2誘導部332は、延設部332A及び固定部332Bを有する。固定部332Bは、第1ローラ32の左端の左側に設けられる。固定部332Bは、第1ローラ32と略同一の断面形状を有する円柱形である。固定部332Bの軸心は、第1ローラ32の回転軸の延長方向と同一方向に延びる。延設部332Aは、固定部332Bの周壁の上側と後側との間から外側に延びる板状の部材である。延設部332Aのうち固定部332Bと反対側の端部は、前方から後方に向けて斜め下方向に傾斜する。延設部332Aの固定部332Bと反対側の端部のうち後方の端部は、第1誘導部331の第1規制部331Bの下端に近接する。
<剥離機構5>
図4から図7を参照し、剥離機構5の詳細について説明する。図4に示すように、剥離機構5は枠部52を備える。枠部52は、板状の第1部材521、一対の第2部材522、及び、第3部材525とを有する。第1部材521の形状は、左右方向に延びる長方形である。一対の第2部材522の夫々は、第1部材521の左右両側から下側に延びる。一対の第2部材522の夫々の前端部に、左右両側に向けて突出する円柱状の軸部523が設けられている。剥離機構5は、本体部2(図2参照)に軸部523で揺動可能に支持される。以下、第1部材521の面が水平に延びた状態に剥離機構5が揺動した場合(図1参照)を例に挙げて説明する。一対の第2部材522の夫々に、左右方向に貫通する長穴524が設けられている。長穴524は、一対の第2部材522の夫々の前端近傍から後端近傍まで前後方向に延びる。図5に示すように、第3部材525は、第1部材521の下側に設けられている。第3部材525は、左右両端部で、後述する第2規制部55及び第3規制部56を支持する。第3部材525は、下方に突出する一対の固定部57を有する。
図5及び図7に示すように、第1部材521の下側に一対の第2規制部55が設けられる。一対の第2規制部55の夫々は、板状の第1延設部551、及び、第2延設部552を備える。第1延設部551、及び、第2延設部552の平面は上下方向を向く。左側の第2規制部55の第1延設部551は、第1部材521の前方左側の角、且つ、第1部材521から下側に離隔した位置で、第3部材525に固定されている。左側の第2規制部55の第1延設部551は、左側の固定部57の左側近傍まで右方水平方向に延びる。左側の第2規制部55の第2延設部552は、第1延設部551の右端から後方斜め上方向に延び、先端で屈曲して後方斜め下方向に延びる。右側の第2規制部55の第1延設部551は、第1部材521の前方右側の角、且つ、第1部材521から下側に離隔した位置で、第3部材525に固定されている。右側の第2規制部55の第1延設部551は、右側の固定部57の右側近傍まで左方水平方向に延びる。右側の第2規制部55の第2延設部552は、第1延設部551の左端から後方斜め上方向に延び、先端で屈曲して後方斜め下方向に延びる。一対の第2規制部55の夫々は、夫々の第2延設部552側が下方に移動する向きに弾性変形可能である。
第1部材521の下側に、一対の第3規制部56が更に設けられる。一対の第3規制部56の夫々は、板状の第1延設部561、第2延設部562、及び第3延設部563を備える。第1延設部561、第2延設部562、及び第3延設部563の平面は、左右方向を向く。左側の第3規制部56は、枠部52の左側の第2部材522の右側に配置され、右側の第3規制部56は、枠部52の右側の第2部材522の左側に配置される。
左側の第3規制部56の第1延設部561は、第1部材521の前方左側の角、且つ、左側の第2規制部55の左端の上側近傍から右斜め後方に延びる。左側の第3規制部56の第2延設部562は、第1延設部561の後端から左斜め後方に延びる。左側の第3規制部56の第3延設部563は、第2延設部562の後端から右斜め後方に延びる。左側の第3規制部56の第2延設部562と第3延設部563との接合部分は、後述する一対の第2部材542(図6、図7参照)のうち左側に近接する。右側の第3規制部56の第1延設部561は、第1部材521の前方右側の角、且つ、右側の第2規制部55の右端の上側近傍から左斜め後方に延びる。左側の第3規制部56の第2延設部562は、第1延設部561の後端から右斜め後方に延びる。左側の第3規制部56の第3延設部563は、第2延設部562の後端から左斜め後方に延びる。右側の第3規制部56の第2延設部562と第3延設部563との接合部分は、後述する一対の第2部材542のうち右側に近接する。一対の第3規制部56の夫々は、第2延設部562及び第3延設部563側が左右内側に移動する向きに弾性変形可能である。
図4及び図6に示すように、剥離機構5は、支持部54を更に備える。支持部54は、第1部材541、一対の第2部材542、及び第3部材543を備える。第1部材541は左右方向に延びる。第1部材541の左右方向の長さは、枠部52の第1部材521の左右方向の長さよりも僅かに短い。第1部材541の下側には、左右方向に延び且つ下側が開口した空間が形成される。図5及び図7示すように、第1部材541の下側の空間に第2ローラ51が設けられる。第2ローラ51は円柱状であり、左右方向に延びる。第2ローラ51の左右両端は、第1部材541によって回転可能に支持されている。
一対の第2部材542は、第1部材541の左右両端から前側に延びる板状部材である。一対の第2部材542の前後方向の長さは、枠部52の一対の第2部材522の前後方向の長さと略同一である。左側の第2部材542の少なくとも一部は、左側の第2部材522と、左側の第3規制部56との間に配置される。右側の第2部材542の少なくとも一部は、右側の第2部材522と、右側の第3規制部56との間に配置される。一対の第2部材542の夫々の外側面の前端部に、左右外側に突出する図示外の突出部が設けられる。夫々の突出部は、枠部52の一対の第2部材522の夫々の長穴524に内側から挿通する。2つの突出部の夫々は、長穴524に沿って前後方向に移動可能である。これによって支持部54は、枠部52の第1部材521及び一対の第2部材522で囲まれた空間内に配置された状態(図4、図5参照)と、空間の後側に配置された状態(図6、図7参照)とに移動可能である。一対の第2部材542の夫々の後端近傍に、左右外側に突出する突起部53が設けられている。一対の第2部材542の夫々の前端に、左右内側に突出する突出部542A(図7参照)が設けられている。
第3部材543は、一対の第2部材542の夫々の前後方向略中央よりも後側の部分の間に架設される。第1部材541、一対の第2部材542、及び第3部材543は、内側に開口を形成する。
図5に示すように、枠部52の第1部材521及び一対の第2部材522で囲まれた空間内に支持部54が配置された場合、一対の第2規制部55の夫々の第2延設部552は、支持部54の第1部材541、一対の第2部材542、及び第3部材543の内側の開口を下側から上側に通過する。夫々の第2延設部552は、支持部54の第3部材543の後端に接触し、第3部材543が後方に移動することを規制する。これによって、支持部54の後方への移動は規制される。
以下、一対の第2規制部55の夫々の第2延設部552が支持部54の第3部材543の後端に接触した状態(図4、図5で示される状態)を、収容状態という。収容状態において、軸部523と第2ローラ51との間の距離を、第2距離という。詳細には、第2距離は、軸部523の軸線及び第2ローラ51の軸線の双方に直交する方向を直交方向と定義した場合、軸部523の軸線を通る仮想線と、第2ローラ51の軸線を通る仮想線との間の直交方向の距離を示す。
一方、一対の第2規制部55の夫々を弾性変形させ、夫々の第2延設部552を下方に移動させた場合、夫々の第2延設部552の後側に支持部54の第3部材543を移動させることが可能となる。これによって、支持部54は後方に移動可能となる。収容状態の支持部54を後方に移動させ、夫々の第2延設部552の後側に支持部54の第3部材543が配置された場合を例に挙げる。この場合、左側の第2部材542の突出部542Aは、左側の第3規制部56の第1延設部561と第2延設部562との接合部分の左側に配置される。又、右側の第2部材542の突出部542Aは、右側の第3規制部56の第1延設部561と第2延設部562との接合部分の右側に配置される。この状態から支持部54が後方に更に移動した場合、第2延設部562が突出部542Aに接触し、突出部542Aが後方に移動することを規制する。これによって、支持部54の後方への移動は規制される。以下、第3規制部56の第2延設部562によって突出部542Aの後方への移動が規制された状態を、中間状態という。
一方、第3規制部56を弾性変形させ、第2延設部562及び第3延設部563を左右内側に移動させた場合、夫々の第2延設部562及び第3延設部563の接合部分の後側に突出部542Aを移動させることが可能となる。これによって、支持部54は後方に移動可能となる。中間状態の支持部54を後方に移動させ、夫々の第2延設部562及び第3延設部563の接合部分の後側に突出部542Aが配置された場合を例に挙げる。この場合、図7に示すように、左側の第2部材542の突出部542Aは、左側の第3規制部56の第2延設部562と第3延設部563との接合部分の後側に配置される。又、右側の第2部材542の突出部542Aは、右側の第3規制部56の第2延設部562と第3延設部563との接合部分の後側に配置される。夫々の第3延設部563は突出部542Aに接触し、突出部542Aが前方に移動することを規制する。これによって、支持部54の前方への移動は規制される。
以下、第3規制部56の第3延設部563によって突出部542Aの前方への移動が規制された状態(図6、図7で示される状態)を、突出状態という。突出状態において、軸部523と第2ローラ51との間の距離を、第1距離という。第1距離は、第2距離よりも長くなる。
<保持機構7>
図8から図13を参照し、保持機構7について説明する。保持機構7は、剥離機構5を移動可能に保持する。保持機構7は、一対の軸支持部71、一対の第2付勢部72、一対の固定部73、及び、一対の支持部74等を備える。
図8に示すように、一対の軸支持部71は、剥離機構5の左右両側に設けられる。図9に示すように、一対の軸支持部71の夫々は、前後方向に延びる溝71Aを左右内側に有する。剥離機構5の枠部52の左側に設けられた軸部523は、左側の軸支持部71の溝71Aに挿通し、剥離機構5の枠部52の右側に設けられた軸部523は、右側の軸支持部71の溝71Aに挿通する。剥離機構5は、一対の軸支持部71の夫々の溝71Aに沿って軸部523が移動することによって、前後方向に移動可能である。又、剥離機構5は、一対の軸支持部71の夫々の溝71Aが軸部523を揺動可能に支持することによって、前端を支点として後端を揺動させることが可能である。なお、詳細は後述するが、剥離機構5の後端を揺動させるときには、剥離機構5の前端の前方に、前端が自由に回動可能な空間が必要となる。
図9に示すように、一対の第2付勢部72、一対の固定部73、及び、一対の支持部74は、剥離機構5の下側に設けられる。一対の第2付勢部72は板状である。一対の第2付勢部72は、剥離機構5の下側に設けられた台座75に下端が固定されている。左側の第2付勢部72は、左側の軸支持部71の下方且つ内側から、後斜め上方に延びる。右側の第2付勢部72は、右側の軸支持部71の下方且つ内側から、後斜め上方に延びる。図11に示すように、一対の第2付勢部72の夫々の上端は、剥離機構5の第3部材525の下面の後端部に接触する。一対の第2付勢部72の夫々は、剥離機構5の後端部を上向きに付勢する。
図8から図10に示すように、一対の支持部74は、平面部と湾曲部を上面に有する直方体状である。左側の支持部74は、左側の第2付勢部72の右側に設けられ、右側の支持部74は、右側の第2付勢部72の左側に設けられる。図8、図10から図12に示すように、一対の支持部74の夫々の上面は、剥離機構5の第3部材525の下面の前端部に接触する。
図9及び図10に示すように、一対の固定部73は板状である。左側の固定部73は、左側の支持部74の右側から後斜め上方に延び、上端で屈曲し、後斜め下方に延びる。右側の固定部73は、右側の支持部74の左側から後斜め上方に延び、上端で屈曲し、後斜め下方に延びる。一対の固定部73の夫々は、下側に移動する向きに弾性変形可能である。
図10に示すように、軸支持部71の溝71Aに沿って軸部523が移動することによって剥離機構5が前方に移動した場合、一対の固定部73の夫々の上端部分は、枠部52のうち下方に突出する一対の固定部57の夫々の後側に配置し、一対の固定部57の夫々に後側から接触する。一対の固定部73の夫々は、一対の固定部57の夫々の後方への移動を規制する。剥離機構5は、本体部2の傾斜部2A(図1参照)の後端に、剥離機構5の前端が接触するまで移動した状態で保持される(図1参照)。なお、剥離機構5は揺動可能であり、且つ、一対の第2付勢部72によって後端部が上向きに付勢されている。しかし、傾斜部2Aの後端と剥離機構5の前端とが接触した状態で剥離機構5が保持されるため、傾斜部2Aと剥離機構5との間に空間が形成されない。従って、剥離機構5の前端の回動は傾斜部2Aによって抑制されるので、剥離機構5は、枠部52の第1部材521が水平な状態で保持される。図11に示すように、剥離機構5の前方下側の角は、一対の支持部74の湾曲部の前側に接触する。
なお、剥離機構の枠部52の第1部材521が水平な状態で保持された状態で、ユーザは、剥離機構5を収容状態から中間状態を経て突出状態に容易に切り替えることができない。理由は、ユーザは、この状態で剥離機構5の支持部54を指でつまむことが容易でないので、枠部52から支持部54を容易に引き出すことができないためである。以下、収容状態の剥離機構5が前側に移動した状態(図1、図10参照)を、第4状態という。
一方、一対の固定部73の夫々が下側に移動する向きに弾性変形することによって、剥離機構5は前後方向に移動可能となる。図12に示すように、軸支持部71の溝71Aに沿って軸部523が移動して剥離機構5が後方に移動した場合、一対の固定部73の夫々の上端部分は、枠部52のうち下方に突出する一対の固定部57の夫々の前側に配置する。一対の固定部73の夫々は、一対の固定部57の夫々に前側から接触する。一対の固定部73の夫々は、一対の固定部57の夫々の前方への移動を規制する。剥離機構5は、本体部2の傾斜部2A(図1参照)の後端と、剥離機構5の前端との間に空間が形成された状態で保持される。なお、剥離機構5は揺動可能であり、且つ、一対の第2付勢部72によって後端部が上向きに付勢されている。従って、第4状態と異なり、剥離機構5の前端は回動可能な状態になる。従って、図13に示すように、剥離機構5は、前端を支点として後端が上側に揺動する。剥離機構5が揺動する場合、剥離機構5の前方下側の角は、一対の支持部74の上面の湾曲部に沿って、前側から後方に移動する。
剥離機構5の後方が上側に揺動した状態で、ユーザは、剥離機構5を収容状態から中間状態を経て突出状態に容易に切り替えることができる。理由は、ユーザは、剥離機構5の支持部54の下側に指を引っ掛けて、枠部52から支持部54を引き出すことができるためである。以下、突出状態の剥離機構5が後端を上側に揺動させた状態(図2参照)を、第1状態という。
<通常モードで印刷装置1を動作させる場合の手順>
図14、図15を参照し、印刷装置1を通常モードで動作させる場合の手順について説明する。ユーザは、レバー23を下方に押し下げ、係合部241(図2参照)から被係合部321(図2参照)を脱離させる。蓋部3は、付勢部29A(図2参照)の付勢力によって開く。ユーザは、用紙ホルダ9(図2参照)にロールを装着する。
ユーザは、剥離機構5の支持部54を枠部52側に押し込む。剥離機構5は収容状態となる。一対の第2規制部55(図5参照)の夫々は、支持部54の第3部材543(図5参照)の後側に接触し、支持部54の後方への移動を規制する。次いでユーザは、剥離機構5の後端を下側に揺動させ、枠部52の第1部材521を水平にした状態で、剥離機構5を前側に移動させる。剥離機構5の前端は、本体部2の傾斜部2Aの後端に接触する。一対の固定部73(図10参照)は、枠部52の一対の固定部57(図10参照)の夫々の後側に接触し、剥離機構5の後方への移動を規制する。剥離機構5は第4状態で保持される。
ユーザは、ロールから延びるテープのうち先端部分の台紙を、切断部26A及び印刷部26B(図2参照)の後方に配置させた状態で、蓋部3を閉じる。図14に示すように、蓋部3が閉じる過程で、剥離機構5の支持部54の突起部53(図4参照)は蓋部3の第1誘導部331に接触しない。従って、剥離機構5は第1誘導部331の移動部331Aによって移動しない。図15に示すように、蓋部3が閉じた場合、係合部241が被係合部321に係合する。蓋部3は閉じた状態で保持される。
以下、蓋部3を閉じた場合における軸部523と第1ローラ32との間の距離を、第3距離という。詳細には、第3距離は、軸部523の軸線及び第1ローラ32の軸線の双方に直交する方向を直交方向と定義した場合、軸部523の軸線を通る仮想線と、第1ローラ32の軸線を通る仮想線との間の直交方向の距離を示す。第3距離は、収容状態における軸部523と第1ローラ32との間の距離(第2距離)よりも大きく、突出状態における軸部523と第1ローラ32との間の距離(第1距離)と略同一となる。なお、詳細には、第3距離は、第1距離よりも僅かに小さい。従って、第4状態において第1ローラ32と第2ローラ51(図5参照)とは離隔する。
ユーザはスイッチ22を押下する。印刷部26Bによる印刷が開始される。駆動部がギア76、36(図8、図9参照)を回転させることに応じて、第1ローラ32は回転する。第1ローラ32は、印刷された感熱ラベルを含むテープを排出口26Cから排出する。なお、排出されたテープに第2ローラ51は接触しないので、テープは延伸した状態で上方に排出される。このため、印刷された感熱ラベルは台紙に貼付された状態で排出される。
<剥離モードで印刷装置1を動作させる場合の手順>
図16、図17を参照し、印刷装置1を剥離モードで動作させる場合の手順について説明する。用紙ホルダ9にロールが装着されるまでの手順は、通常モードの場合と同一であるので、説明を省略する。ユーザは、第4状態の剥離機構5を後側に移動させる。一対の固定部73(図12参照)の夫々は弾性変形し、枠部52の一対の固定部57(図12参照)の夫々の前側に移動する。一対の固定部73の夫々は、一対の固定部57の夫々の前側に接触し、剥離機構5の前方への移動を規制する。本体部2の傾斜部2A(図1参照)の後端と、剥離機構5の前端との間に空間が形成される。剥離機構5の前端は、軸部523を支点として回動可能な状態になる。剥離機構5は、一対の第2付勢部72の夫々の付勢力によって揺動し、剥離機構5の後端は上側に移動する(図13参照)。
ユーザは、剥離機構5の支持部54に対して、枠部52から引き出す向きに力を加える。一対の第2規制部55(図5参照)の夫々は下側に弾性変形する。一対の第2規制部55(図5参照)の夫々は、支持部54の第3部材543の後側から前側に移動する。又、支持部54の第2部材542の突出部542A(図7参照)は、一対の第3規制部56(図7参照)の夫々の第1延設部561及び第2延設部562の接合部分の左右外側まで移動する。剥離機構5は、収容状態から中間状態に切り替わる。
ユーザは、剥離機構5の支持部54に対して、枠部52から引き出す向きに更に力を加える。一対の第3規制部56の夫々は左右内側に弾性変形する。突出部542A(図7参照)は、一対の第3規制部56の夫々の第2延設部562と第3延設部563の接合部分の後側まで移動する。剥離機構5は、中間状態から突出状態に切り替わる。夫々の第3延設部563は突出部542Aに接触し、支持部54の前方への移動を規制する。剥離機構5は第1状態で保持される。
ユーザは、切断部26A及び印刷部26B(図2参照)の後方、且つ、剥離機構5の支持部54に支持された第2ローラ51の下側に、ロールから延びるテープのうち先端部分の台紙を配置させる。ユーザは、この状態で蓋部3を閉じる操作を行う。図16に示すように、蓋部3が閉じる過程で、蓋部3の第1誘導部331(図3参照)の移動部331A(図3参照)の下側に、剥離機構5の支持部54の突起部53(図4参照)が接触する。蓋部3が徐々に閉じるに従って、突起部53は移動部331Aの下側に沿って後方に移動する。これによって剥離機構5は、一対の第2付勢部72の付勢力に逆らって、前端の軸部523を支点として後端を下側に揺動させる。支持部54の第1部材541に支持された第2ローラ51(図7参照)は下方に移動し、蓋部3に支持された第1ローラ32(図17参照)に上側から徐々に近接する。
蓋部3が閉じた場合、係合部241が被係合部321に係合し、蓋部3は閉じた状態で保持される。剥離機構5は、枠部52の第1部材521が水平になる状態まで揺動する。剥離機構5の支持部54は、枠部52から後方水平方向に突出した状態になる。支持部54に支持された第2ローラ51は、蓋部3に支持された第1ローラ32の後方斜め上側に配置する。第1ローラ32と第2ローラ51とは、間に僅かな隙間が設けられた状態で近接する。以下、蓋部3の閉じる動作に応じて、突出状態の剥離機構5が後端を下側に揺動させた後の状態であって、枠部52から支持部54が後方水平方向に突出した状態を、第2状態という。
ユーザは、第2状態の剥離機構5の支持部54を、蓋部3の第2部材3Bの上側に向けて押し下げる。剥離機構5は、後端を第2状態から更に下側に揺動させる。剥離機構5の支持部54の突起部53(図4参照)は、蓋部3の第2誘導部332(図3参照)の延設部332A(図3参照)に上側から接触する。夫々の突起部53は、延設部332Aの端部に沿って、後方斜め下側に移動する。夫々の突起部53は、第1誘導部331の第1規制部331B(図3参照)に接触する位置まで移動し、第1規制部331Bを後方に押す。第1誘導部331は、第1付勢部331Cの付勢力に逆らって後方に移動する。夫々の突起部53は、第1規制部331Bの下方まで移動する。移動後、夫々の突起部53が第1規制部331Bから離隔した場合、第1誘導部331は第1付勢部331Cの付勢力によって前方に移動する。第1規制部331Bの下端は、夫々の突起部53に上側から接触し、剥離機構5の上方への移動を規制する。
なお、蓋部3を閉じた場合における軸部523と第1ローラ32との間の距離(第3距離)は、突出状態における軸部523と第1ローラ32との間の距離(第1距離)と略同一である。なお、詳細には、第3距離は、第1距離よりも僅かに小さいが、双方の距離の差は小さいので、夫々の突起部53が第1規制部331Bの下側まで移動した状態で、第2ローラ51は、第1ローラ32の上方斜め後側に接触する。第1ローラ32と第2ローラ51との間に台紙のみが挟まれる。以下、ユーザが剥離機構5の支持部54を下側に押し込む操作に応じて、突出状態の剥離機構5が後端を第2状態から更に下側に揺動させた後の状態であって、第1ローラ32と第2ローラ51とが接触した状態を、第3状態という。
ユーザはスイッチ22を押下する。印刷部26Bによる印刷が開始される。駆動部がギア76、36(図8、図9参照)を回転させることに応じて、第1ローラ32は回転し、印刷された感熱ラベルを含むテープを排出口26Cから排出する。なお、第2ローラ51は第1ローラ32との間に台紙を挟み、台紙を後方に屈曲させて後方に排出させる。これによって、台紙に貼付された状態で印刷された感熱ラベルは、台紙から剥離され、排出口26Cから上側に排出される。
剥離モードで動作中の印刷装置1の蓋部3を開ける手順について説明する。ユーザは、レバー31を後方に移動させる。レバー31の移動に応じ、蓋部3の第1誘導部331は後方に移動する。第1規制部331Bは、剥離機構5の突起部53から離隔する。剥離機構5は、後端が上方に移動する向きに揺動可能となる。なお剥離機構5には、一対の第2付勢部72によって後端に上向きの付勢力が作用している。従って剥離機構5は、レバー31の後方への移動に応じ、後端が上方に移動する向きに揺動する。第1誘導部331の移動部331Aに、剥離機構5の突起部53が接触する。移動部331Aが突起部53の移動を規制することによって、剥離機構5の揺動は停止される。剥離機構5は、第3状態から第2状態に切り替わり、第2状態で保持される。
ユーザは、レバー23を下方に押し下げる。レバー23が押し下げられたことに応じ、一対の係合部241は、第1延設部の上端が後方に移動する向きに揺動する。これによって、一対の係合部241から一対の被係合部321が外れる。なお蓋部3には、付勢部29A(図2参照)によって、閉じた状態から開いた状態に向けて付勢が作用している。従って蓋部3は、レバー23が下方に押し下げられたことに応じ、閉じた状態から開いた状態に変化する。
蓋部3が開いたことに応じ、移動部331Aは突起部53から離隔する。剥離機構5は、一対の第2付勢部72によって、後端が上方に移動する向きに揺動する。剥離機構5は、第2状態から第1状態に切り替わる。
以上説明したように、印刷装置1の剥離機構5は、蓋部3を閉じる動作に応じて第1状態から第2状態に切り替わる。第2状態において剥離機構5は、支持部54が後方水平方向に延びた状態になる。剥離機構5は、支持部54を下方に押し下げることで第3状態に切り替えることが可能な状態になる。このためユーザは、蓋部3を閉じる操作を行うと同時に、剥離機構5を、第2状態から第3状態に容易に切り替え可能な状態とすることができる。印刷装置1は、第3状態で印刷が行われた場合、台紙から感熱ラベルを剥離させながら、感熱ラベルを排出させる。従ってユーザは、蓋部3を閉じる操作を行うことによって、印刷装置1の状態を、剥離モードに容易に切り替え可能な状態とすることができる。又、剥離機構5が第3状態に切り替えられた場合、第1規制部331Bが突起部53の移動を規制することによって、第2状態に戻ることが抑制される。従って、剥離機構5は、印刷装置1を剥離モードで安定的に動作させることができる。
第1誘導部331の第1規制部331Bは、第1付勢部331Cの付勢力に応じて前側に移動し、突起部53の移動を規制する。従って第1規制部331Bは、突起部53の移動を適切に規制できる。又、ユーザは、第1付勢部331Cの付勢力に逆らって第1規制部331Bを後方に移動させることによって、第1規制部331Bによる突起部53の移動の規制を解除できる。これによってユーザは、剥離機構5を第3状態から第2状態に容易に切り替えることができるので、印刷装置1の動作モードを容易に切り替えることができる。
第2誘導部332の延設部332Aは、ユーザによって支持部54が押し下げられたときに、突起部53を後方斜め下側に誘導する。従ってユーザは、印刷装置1の状態を、第2状態から第3状態に容易に切り替えることができる。
一対の第2付勢部72は、剥離機構5の後端が上側に移動する向きに付勢力を作用させる。ユーザが第1規制部331Bによる突起部53の移動の規制を解除する操作を行った場合、剥離機構5は自動的に揺動し、後端は上側に移動する。このためユーザは、剥離機構5を第3状態から第2状態に容易に切り替えることができる。又、ユーザが蓋部3を開く操作を行った場合、剥離機構5は自動的に揺動し、後端は更に上側に移動する。このためユーザは、剥離機構5を第2状態から第1状態に容易に切り替えることができる。結果、ユーザは、印刷装置1の動作モードを通常モード又は剥離モードに容易に切り替えることができる。
この場合、ユーザは、固定部によって剥離機構5を第4状態に固定させることによって、ラベルから台紙が剥離されない状態で排出される動作モードで印刷装置を動作させることができる。
剥離機構5が第4状態である場合、剥離機構5は収容状態となっており、軸部523と第2ローラ51との間の距離は第2距離になる。この場合、ユーザが蓋部3を閉じる操作を行っても、剥離機構5は移動せず、第1ローラ32と第2ローラ51は接触しない。このためユーザは、剥離機構5を第4状態とすることによって、第1ローラ32に第2ローラ51が接触しないように配置させることができる。従ってユーザは、剥離機構5を第4状態とすることによって、印刷装置1を通常モードで動作させることができる。
剥離機構5の第2規制部55は、支持部54が収容状態から中間状態に切り替わることを規制できる。又、第3規制部56は、支持部54が突出状態から中間状態に切り替わることを規制できる。このため印刷装置1、通常モード又は剥離モードで安定的に動作できる。第2規制部55及び第3規制部56は、印刷装置1の動作モードが不意に切り替わることを抑制できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。上記の一対の第1誘導部331の夫々の移動部331Aは、突起部53が通過する溝を有していてもよい。夫々の移動部331Aは、蓋部3が閉じるときに、一対の突起部53の夫々を溝に沿って移動させることによって、剥離機構5を第1状態から第2状態に切り替えてもよい。第1規制部331Bは、一対の突起部53の夫々を係止可能な形状(例えば、下端が開口した凹部)を下端に有していてもよい。一対の第1規制部331Bの夫々は、揺動することによって、一対の突起部53の夫々の移動を規制する状態と規制しない状態とに切り替わってもよい。移動部331A及び第1規制部331Bは、別の部材であってもよい。この場合、移動部331Aは、蓋部3の一部であってもよい。第1規制部331Bのみが前後方向に移動可能に設けられていてもよい。第1付勢部331Cは、第1規制部331Bを前方に付勢してもよい。第1誘導部331は、蓋部3の左側及び右側のうち一方にのみ設けられてもよい。
一対の第2誘導部332は、突起部53が通過する溝を有してもよい。夫々の第2誘導部332は、ユーザによって支持部54が下方に押し込まれたときに、一対の突起部53の夫々を溝に沿って移動させることによって、剥離機構5を第2状態から第3状態に切り替えてもよい。第2誘導部332は、第1ローラ32の左右両側の部分であってもよい。第1規制部331Bとの代わりに、一対の突起部53の夫々の上方への移動を規制する規制部が一対の第2誘導部332の夫々の下端に設けられてもよい。第2誘導部332は、蓋部3の左側及び右側のうち一方にのみ設けられてもよい。
一対の第2付勢部72は、剥離機構5の後端に対して上方に付勢力を作用させるばねであってもよい。1つの第2付勢部72が、剥離機構5の下側且つ左右略中央に設けられてもよい。一対の第2付勢部72は設けられていなくてもよい。この場合、ユーザは、剥離機構5の後端を手動で上方に持ち上げてもよい。
一対の固定部73が剥離機構5に設けられ、一対の固定部57が本体部2の台座75に設けられてもよい。一対の固定部57、73は、一対の軸支持部71の夫々の溝71A内に設けられてもよい。この場合、一対の固定部57、73は、溝71A内に設けられた段差であってもよい。一対の固定部57、73は設けられていなくてもよい。
剥離機構5は、一対の軸部523の代わりに、前後方向に延びる溝を左右両側に有していてもよい。この場合、一対の軸支持部71は、左右内側に延びる軸部を有してもよい。剥離機構5は、左右両側の溝に沿って、軸支持部71の軸部を相対移動させることによって、前後方向に移動可能に構成されてもよい。蓋部3を閉じた状態における軸部523と第1ローラ32との間の距離(第3距離)と、突出状態における一対の軸部523と第2ローラ51との間の距離(第1距離)とは、同一であってもよい。又、蓋部3を閉じた状態における軸部523と第1ローラ32との間の距離(第3距離)と、突出状態における一対の軸部523と第2ローラ51との間の距離(第1距離)とは、第1ローラ32と第2ローラ51との夫々の半径を加算した長さ分異なっていてもよい。この場合でも、剥離機構5を第3状態とした場合に、第1ローラ32と第2ローラ51とを接触させることができる。
一対の第2規制部55の夫々の形状は変更できる。第2規制部55は、左側及び右側の何れか一方のみであってもよい。一対の第3規制部56の夫々の形状は変更できる。第3規制部56は、左側及び右側の何れか一方のみであってもよい。第2規制部55及び第3規制部56は一体となって形状されていてもよい。
1 印刷装置
2 本体部
3 蓋部
4 電池
5 剥離機構
7 保持機構
9 用紙ホルダ
24 収容部
28 本体固定部
32 第1ローラ
51 第2ローラ
52 枠部
53 突起部
54 支持部
55 第2規制部
56 第3規制部
57 固定部
72 第2付勢部
73 固定部
331 第1誘導部
331A 移動部
331B 第1規制部
331C 第1付勢部
332 第2誘導部
332A 延設部
332B 固定部
332C 第1付勢部
523 軸部
541 第1部材
542 第2部材
542A 突出部

Claims (12)

  1. ラベルに印刷を行う印刷部と、
    前記ラベルが貼付された台紙が巻回されたロールを収容する収容部を開閉可能な蓋部と、
    前記蓋部に設けられた第1ローラと、
    第2ローラ及び突起部を少なくとも備えた機構であって、前記第1ローラから前記第2ローラが離隔した第1状態、前記第1ローラに前記第2ローラが近接した第2状態、及び、前記第1ローラに前記第2ローラが接触した第3状態の間で移動可能な剥離機構と、
    前記蓋部に設けられた部材であって、前記蓋部が開放した状態から閉塞した状態に変化することに応じて前記剥離機構の前記突起部を移動させることで、前記剥離機構を前記第1状態から前記第2状態に移動させる移動部と、前記剥離機構の前記突起部の移動を規制することで、前記剥離機構が前記第3状態から前記第2状態に移動することを規制することが可能な第1規制部とを有する第1誘導部と
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. ラベルに印刷を行う印刷部と、
    前記ラベルが貼付された台紙が巻回されたロールを収容する収容部を開閉可能な蓋部と、
    前記蓋部に設けられた第1ローラと、
    第2ローラ及び突起部を少なくとも備えた機構であって、前記第1ローラから前記第2ローラが離隔した第1状態、前記第1ローラに前記第2ローラが近接した第2状態、及び、前記第1ローラに前記第2ローラが接触した第3状態に切り替え可能な剥離機構と、
    前記蓋部に設けられた部材であって、前記蓋部が開放した状態から閉塞した状態に変化することに応じて前記剥離機構の前記突起部を移動させることで、前記剥離機構を前記第1状態から前記第2状態に切り替える移動部と、前記剥離機構の前記突起部の移動を規制することで、前記剥離機構が前記第3状態から前記第2状態に切り替わることを規制することが可能な第1規制部とを有する第1誘導部と、
    前記剥離機構を、前記第3状態から前記第2状態を経て前記第1状態に向けて付勢する第2付勢部と
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
  3. ラベルに印刷を行う印刷部と、
    前記ラベルが貼付された台紙が巻回されたロールを収容する収容部を開閉可能な蓋部と、
    前記蓋部に設けられた第1ローラと、
    第2ローラ及び突起部を少なくとも備えた機構であって、前記第1ローラから前記第2ローラが離隔した第1状態、前記第1ローラに前記第2ローラが近接した第2状態、及び、前記第1ローラに前記第2ローラが接触した第3状態に切り替え可能な剥離機構と、
    前記蓋部に設けられた部材であって、前記蓋部が開放した状態から閉塞した状態に変化することに応じて前記剥離機構の前記突起部を移動させることで、前記剥離機構を前記第1状態から前記第2状態に切り替える移動部と、前記剥離機構の前記突起部の移動を規制することで、前記剥離機構が前記第3状態から前記第2状態に切り替わることを規制することが可能な第1規制部とを有する第1誘導部と
    を備え
    前記剥離機構は、前記移動部による移動が不可能な第4状態に更に切り替え可能であり、
    前記剥離機構を前記第4状態に固定する固定部を更に備えたことを特徴とする印刷装置。
  4. ラベルに印刷を行う印刷部と、
    前記ラベルが貼付された台紙が巻回されたロールを収容する収容部を開閉可能な蓋部と、
    前記蓋部に設けられた第1ローラと、
    第2ローラ及び突起部を少なくとも備えた機構であって、前記第1ローラから前記第2ローラが離隔した第1状態、前記第1ローラに前記第2ローラが近接した第2状態、及び、前記第1ローラに前記第2ローラが接触した第3状態に切り替え可能な剥離機構と、
    前記蓋部に設けられた部材であって、前記蓋部が開放した状態から閉塞した状態に変化することに応じて前記剥離機構の前記突起部を移動させることで、前記剥離機構を前記第1状態から前記第2状態に切り替える移動部と、前記剥離機構の前記突起部の移動を規制することで、前記剥離機構が前記第3状態から前記第2状態に切り替わることを規制することが可能な第1規制部とを有する第1誘導部と
    を備え
    前記剥離機構は、
    軸部を有する枠部と、
    前記枠部に対して移動可能に設けられ、前記第2ローラを支持する部材であって、前記軸部と前記第2ローラとの間の距離を、第1距離と、前記第1距離と異なる第2距離とに切り替え可能な支持部と
    を備え、
    前記蓋部が閉塞した状態における前記第1ローラと前記軸部との間の距離は、前記第1距離に略等しく、前記支持部を切り替えて前記軸部と前記第2ローラとの間の距離を前記第1距離とした場合、前記剥離機構は、前記軸部を支点として揺動することによって、前記第2状態から前記第3状態に切り替わることを特徴とする印刷装置。
  5. 前記第1規制部は、前記突起部の移動を規制する位置と規制しない位置との間で移動可能であり、
    前記蓋部は、前記突起部の移動を規制しない位置から規制する位置に向けて前記第1規制部を付勢する第1付勢部を更に備えたことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の印刷装置。
  6. 前記剥離機構が前記第2状態から前記第3状態に移動するときに前記突起部を誘導する第2誘導部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  7. 前記剥離機構が前記第2状態から前記第3状態に切り替わるときに前記突起部を誘導する第2誘導部を備えたことを特徴とする請求項2から4の何れかに記載の印刷装置。
  8. 前記剥離機構を、前記第3状態から前記第2状態を経て前記第1状態に向けて付勢する第2付勢部を備えたことを特徴とする請求項1、請求項3、請求項4の何れかに記載の印刷装置。
  9. 前記剥離機構は、前記移動部による移動が不可能な第4状態に更に移動可能であり、
    前記剥離機構を前記第4状態に固定する固定部を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  10. 前記剥離機構は、前記移動部による移動が不可能な第4状態に更に切り替え可能であり、
    前記剥離機構を前記第4状態に固定する固定部を更に備えたことを特徴とする請求項2又は4に記載の印刷装置。
  11. 前記剥離機構は、
    軸部を有する枠部と、
    前記枠部に対して移動可能に設けられ、前記第2ローラを支持する部材であって、前記軸部と前記第2ローラとの間の距離を、第1距離と、前記第1距離と異なる第2距離とに切り替え可能な支持部と
    を備え、
    前記蓋部が閉塞した状態における前記第1ローラと前記軸部との間の距離は、前記第1距離に略等しく、前記支持部を切り替えて前記軸部と前記第2ローラとの間の距離を前記第1距離とした場合、前記剥離機構は、前記軸部を支点として揺動することによって、前記第2状態から前記第3状態に切り替わることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の印刷装置。
  12. 前記剥離機構は、
    前記軸部と前記第2ローラとの間の距離を前記第2距離とした状態で、前記支持部の移動を規制する第2規制部と、
    前記軸部と前記第2ローラとの間の距離を前記第1距離とした状態で、前記支持部の移動を規制する第3規制部と
    を備えたことを特徴とする請求項4又は11に記載の印刷装置。
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