JP2011201020A - カートリッジ及びテープ印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装着対象部からの取り外しが容易に行えると共に大型化を抑制できるカートリッジ、及び、このカートリッジを装着することが可能な装置(例えは、テープ印刷装置)を提供する。
【解決手段】装着対象部(装着部200)に装着されるカートリッジ(テープカートリッジ3)は、装着部200からテープカートリッジ3を取り外すイジェクト機構5を備え、イジェクト機構5は、テープカートリッジ3の断面方向に移動可能に設置されるイジェクトボタン510と、イジェクトボタン510と係合する係合部520と、係合部520とイジェクトボタン510とにより、付勢力を保持して固定される付勢部(付勢ばね530)と、を備え、イジェクトボタン510が押圧されることにより係合部520の係合が解除される。
【選択図】図3
【解決手段】装着対象部(装着部200)に装着されるカートリッジ(テープカートリッジ3)は、装着部200からテープカートリッジ3を取り外すイジェクト機構5を備え、イジェクト機構5は、テープカートリッジ3の断面方向に移動可能に設置されるイジェクトボタン510と、イジェクトボタン510と係合する係合部520と、係合部520とイジェクトボタン510とにより、付勢力を保持して固定される付勢部(付勢ばね530)と、を備え、イジェクトボタン510が押圧されることにより係合部520の係合が解除される。
【選択図】図3
Description
本発明は、カートリッジ、及びこのカートリッジを装着するテープ印刷装置に関する。
従来、装着対象部に装着されるカートリッジとして、例えば、テープ状部材を巻回して収容するカートリッジ(テープカートリッジ)が知られている。また、例えば、装着対象部としての装着部に、このテープカートリッジを装着し、テープ状部材を繰り出して印刷を行うテープ印刷装置が知られている。なお、テープ印刷装置の装着部に装着したテープカートリッジは、取り外して他の種類のテープカートリッジ等に交換することができる。テープカートリッジを取り外す場合、テープカートリッジの外形を把持して上方に引き上げることで行っている。特許文献1には、このテープカートリッジの取り外しの動作を、テープ印刷装置に備えるイジェクト機構により、テープカートリッジを自動で浮上させることが開示されている。
テープカートリッジの外形を把持して上方に引き上げることで、テープカートリッジを装着部から取り外す場合には、力が必要となり、テープカートリッジの取り外しが困難となるという課題があった。また、特許文献1のイジェクト機構を備えたテープ印刷装置は、構成が複雑であり、テープ印刷装置が大型化してしまうことが課題となっていた。
従って、装着対象部からの取り外しが容易に行えると共に大型化を抑制できるカートリッジ、及び、このカートリッジを装着することが可能な装置(例えは、テープ印刷装置)が要望されていた。
従って、装着対象部からの取り外しが容易に行えると共に大型化を抑制できるカートリッジ、及び、このカートリッジを装着することが可能な装置(例えは、テープ印刷装置)が要望されていた。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(適用例1)本適用例に係るカートリッジは、装着対象部に装着されるカートリッジであって、装着対象部からカートリッジ本体を取り外すイジェクト機構を備えていることを特徴とする。
このようなカートリッジによれば、カートリッジ本体にイジェクト機構を備えているため、装着対象部を有してカートリッジを装着する装置の大型化を抑制することができる。例えば、テープ印刷装置の大型化を抑制することができる。
(適用例2)上記適用例に係るカートリッジにおいて、イジェクト機構は、カートリッジ本体の断面方向に移動可能に設置されるイジェクトボタンと、イジェクトボタンと係合する係合部と、係合部とイジェクトボタンとにより、付勢力を保持して固定される付勢部と、を備え、イジェクトボタンが押圧されることにより係合部の係合が解除されることが好ましい。
このようなカートリッジによれば、係合部の係合を解除できる力でイジェクトボタンを押圧すれば、後は、イジェクトボタンが付勢部の付勢力により、装着対象部を押圧してカートリッジを取り外す(浮上させる)。これにより、操作し易いイジェクト機構を備えたカートリッジを実現できる。また、イジェクトボタンと係合部と付勢部とを備えることによりイジェクト機構が構成でき、イジェクト機構を簡易な構成で実現することができる。また、イジェクト機構の構成が簡易なため、カートリッジの大型化を抑制できる。
(適用例3)上記適用例に係るカートリッジにおいて、係合部は、カートリッジ本体の外装を構成するケース部と、イジェクトボタンと、に構成されていることが好ましい。
このようなカートリッジによれば、係合部を別の部材で形成してカートリッジの内部に組み立てる必要がなく、係合部を簡易な構成で実現できる。
(適用例4)上記適用例に係るカートリッジにおいて、付勢部は、コイルばねで形成されていることが好ましい。
このようなカートリッジによれば、コイルばねは、加工が容易であり、カートリッジへの組みつけも容易となる。また、コイルばねは、イジェクトボタンを均等な力で押圧することができる。従って、イジェクトボタンは、付勢部の付勢力により装着対象部を押圧する場合、傾きなどが低減され、効率的に押圧することができる。
(適用例5)上記適用例に係るカートリッジにおいて、イジェクト機構は、カートリッジ本体の略重心位置となる断面方向に設置されていることが好ましい。
このようなカートリッジによれば、イジェクト機構が動作する際に、重量的なバランスを取るための効果的な配置とすることができる。これにより、イジェクト機構は、無駄な付勢力を必要とせずに動作することができ、効率的で確実にカートリッジを取り外すことができる。
(適用例6)上記適用例に係るカートリッジにおいて、テープ状部材を巻回してカートリッジ本体に収容するスプールを備え、イジェクト機構は、スプールの略回転中心軸上に設置されていることが好ましい。
このようなカートリッジによれば、スプールの略回転中心軸上にイジェクト機構を設置することにより、効率的な平面配置とすることができ、カートリッジの大型化を抑制する。また、テープ状部材を巻回したカートリッジにおいて、スプールの回転中心軸は、カートリッジの重心位置の近傍に位置するため、スプールの略回転中心軸上にイジェクト機構を設置することで、イジェクト機構が動作する際に、重量的なバランスを取るための効果的な配置となる。これにより、イジェクト機構は、無駄な付勢力を必要とせずに動作することができ、効率的で確実にカートリッジを取り外すことができる。
(適用例7)本適用例に係るテープ印刷装置は、上述したいずれかのカートリッジを装着する装着部と、テープ状部材に印刷を行う印刷部と、を備えていることを特徴とする。
このようなテープ印刷装置によれば、格別な力を必要とせずにカートリッジの取り外しが容易に行えるテープ印刷装置を実現できる。また、簡易な構成のイジェクト機構を備えたことで、カートリッジの大型化を抑制でき、併せてテープ印刷装置の大型化を抑制することができる。
(適用例8)上記適用例に係るテープ印刷装置において、装着部に装着したカートリッジを保持する保持部を備え、保持部は、イジェクト機構の動作により、カートリッジの保持を解除することが好ましい。
このようなテープ印刷装置によれば、カートリッジが装着部に挿入された場合のカートリッジの保持と、イジェクト機構の動作によるカートリッジの取り外しとを確実に行うことができる。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態)
(実施形態)
図1は、実施形態に係るテープカートリッジ3をテープ印刷装置1に装着する前の状態を示す外観斜視図である。図2は、テープカートリッジ3をテープ印刷装置1に装着した状態を示す外観斜視図である。図1、図2を参照して、テープ印刷装置1及びテープカートリッジ3の概略構成及び動作を説明する。
テープ印刷装置1は、外装ケース100によりテープ印刷装置1本体の外装が形成され、外装ケース100の前部上面には各種入力キーからなるキーボード101が設置されている。後部上面の左部には、カートリッジ(以降、テープカートリッジ3と称す)を装着する装着対象部としての装着部200が、テープカートリッジ3の外形と略相似形状で窪んで形成されている。また、装着部200の上部には、テープカートリッジ3を装着部200に着脱する際に開閉する開閉蓋102が設置されている。また、装着部200の右部には、キーボード101からの入力結果などを表示するディスプレイ103が設置されている。
外装ケース100内部において、装着部200の左部には、テープ状部材380に対してフルカット及びハーフカットを行う、カット装置(図示省略)が設置されている。また、外装ケース100の左部の側面には、テープカートリッジ3から繰り出された印刷済みのテープ状部材380を排出するテープ排出口104が形成されている。装着部200からテープ排出口104にかけてのカット装置に対応する外装ケース100には、テープ状部材380をテープ排出口104に送り出すためのテープ送り経路105が設けられている。また、図示省略するが、テープ印刷装置1の本体内部には、電源装置や、テープ印刷装置1の動作を統括制御する制御部を実装した回路基板等が設置されている。
装着部200には、保持部としての一対の挟持片215が装着部200の底面201から突出して形成されている。また、装着部200の下側には、印刷部としての印刷駆動装置(図示省略)が設置されている。この印刷駆動装置を構成するプラテンローラー回転軸111とインクリボン巻取り軸112とヘッドユニット113とが、装着部200の底面201から装着部200内に延出している。なお、ヘッドユニット113は、サーマルヘッド等が実装される印刷ヘッド114を有し、ヘッドカバー218により覆われている。
テープカートリッジ3は、ケース部としての外装ケース300によりテープカートリッジ3本体の外装が形成されている。なお、外装ケース300の内部には、テープ状部材380をロール状に巻回して装着するテープ供給スプール340が設置されている。テープ供給スプール340に巻回されたテープ状部材380の先端部は、外装ケース300の側壁に開設されたテープ送出口301から送り出された状態となっている。なお、テープ状部材380は、図1に示すように、印刷される部材となる粘着剤付の印刷テープ381と、剥離紙382とを積層して構成されている。
また、外装ケース300の内部には、インクリボン370をロール状に巻回して装着するリボン供給スプール350や、印刷済みのインクリボン370を巻回するリボン巻取りスプール360や、プラテンローラー390等が設置されている。
テープ送出口301の近傍の外装ケース300の側壁と、テープ送出口301に対向する側壁とには、それぞれ固定部302が窪んで形成されている。この一対の固定部302は、テープカートリッジ3を装着部200に装着した際、挟持片215と係合する。
また、テープ送出口301の近傍には、プラテンローラー回転軸111と係合して回転するプラテンローラー390が設置され、その対向する側には、テープ状部材380を挟んで印刷ヘッド114が臨むための開口部303を有している。また、開口部303の近傍には、リボン供給スプール350とリボン巻取りスプール360が設置されている。リボン供給スプール350は、インクリボン370をプラテンローラー390と印刷ヘッド114との間に供給する。リボン巻取りスプール360は、インクリボン巻取り軸112と係合して回転し、インクリボン370を巻き取る。なお、本実施形態では、プラテンローラー390は、テープカートリッジ3内部に設置されているが、テープ印刷装置1に設置されていてもよい。
なお、テープカートリッジ3のテープ供給スプール340の略回転中心部には、本実施形態のイジェクト機構5が設置されている。このイジェクト機構5は、テープカートリッジ3を装着部200から取り外す場合に用いる機構である。イジェクト機構5の詳細に関しては後述する。
テープカートリッジ3の装着部200への装着の仕方を説明する。
テープカートリッジ3を装着部200の外周に沿うようにして挿入する。そして、テープカートリッジ3のプラテンローラー回転軸111にプラテンローラー390を係合させ、インクリボン巻取り軸112にリボン巻取りスプール360を係合させる。そして、底面201に当接するまで挿入する(押し下げる)。この動作により、テープカートリッジ3を装着部200へ装着する。その際、テープカートリッジ3に形成される一対の固定部302と、装着部200の一対の挟持片215とがそれぞれ係合することで、装着したテープカートリッジ3を保持して固定する。
テープカートリッジ3を装着部200の外周に沿うようにして挿入する。そして、テープカートリッジ3のプラテンローラー回転軸111にプラテンローラー390を係合させ、インクリボン巻取り軸112にリボン巻取りスプール360を係合させる。そして、底面201に当接するまで挿入する(押し下げる)。この動作により、テープカートリッジ3を装着部200へ装着する。その際、テープカートリッジ3に形成される一対の固定部302と、装着部200の一対の挟持片215とがそれぞれ係合することで、装着したテープカートリッジ3を保持して固定する。
テープカートリッジ3を装着した後に、開閉蓋102を閉じる。この時、テープカートリッジ3の開口部303内に臨むヘッドユニット113(印刷ヘッド114)が、インクリボン370及びテープ状部材380をプラテンローラー390に押圧して挟持する。
ここで、制御部から印刷指示がなされた場合、駆動モーター(図示省略)が作動し、プラテンローラー390とリボン巻取りスプール360が同期して回転を開始する。この動作により、テープ状部材380が繰り出され、印刷ヘッド114により、テープ状部材380(印刷テープ381)にインクリボン370のインクが熱転写されて印刷される。印刷済みのテープ状部材380は、テープ送出口301からテープ排出口104側に向かって順次送られる。また、印刷済みのインクリボン370は、開口部303を周回してリボン巻取りスプール360に順次巻き取られる。
図3は、イジェクト機構5を示す概断面図であり、図3(a)は、テープカートリッジ3を装着部200に装着した状態の概断面図であり、図3(b)は、テープカートリッジ3を装着部200から取り外す状態の概断面図である。図3を参照して、イジェクト機構5の構成及び動作を説明する。
図3に示すように、テープカートリッジ3はイジェクト機構5を備えている。イジェクト機構5は、テープ供給スプール340の略回転中心軸A上で、テープカートリッジ3内の断面方向に設置されている。イジェクト機構5は、概略、イジェクトボタン510と、係合部520と、付勢部としての付勢ばね530とを有して構成されている。
イジェクトボタン510は、テープカートリッジ3内の断面方向に移動可能に設置される。イジェクトボタン510は、ボタントップ部511と、軸部512と、押圧ボタン部513とを有して構成されている。ボタントップ部511は、使用者により押圧される部分である。軸部512は、ボタントップ部511と押圧ボタン部513とを連結する部分である。軸部512は、略円柱形状で、側面には係合部520を構成する係合突起521を有している。押圧ボタン部513は、後述する付勢ばね530の付勢力により押圧されて、装着部200の底面201を押圧する部分である。
係合部520は、イジェクトボタン510と係合して、付勢ばね530に付勢力を保持させた状態で固定するものである。係合部520は、イジェクトボタン510の軸部512側面に形成される係合突起521と、上ケース310(詳細にはボタン案内部311)に形成される弾性変形を行う係合片522とで構成されている。
付勢ばね530は、コイルばねで形成され、圧縮ばねとして動作する。係合部520の係合が解除された場合には、付勢ばね530の付勢力が解除されて固定部302から挟持片215が外れ、テープカートリッジ3を浮き上がらせる。
テープカートリッジ3の外装ケース300は、詳細には、上ケース310と下ケース330とで構成されている。上ケース310には、ボタン案内部311が、断面方向(下ケース330方向側)に円筒状に形成されている。また、ボタン案内部311の下部となる上ケース310内部には、断面方向に軸案内部312が円筒状に形成されている。ボタン案内部311と軸案内部312は、略同心円の円筒となる。
下ケース330には、ボタン案内部311に対向する部位に、押圧ボタン案内部331が円筒状に形成されている。押圧ボタン案内部331の上部には、下側から当接する付勢ばね530を受けるばね受け部332が形成されている。
ここで、イジェクト機構5の組み立てに関して簡単に説明する。
なお、テープカートリッジ3は、その外装ケース300内部に、テープ状部材380を巻回したテープ供給スプール340やインクリボン370を巻回したリボン供給スプール350等、基本的な構成部材が収容されている。また、イジェクトボタン510は、ボタントップ部511と、軸部512及び押圧ボタン部513との2体に分けられている。
なお、テープカートリッジ3は、その外装ケース300内部に、テープ状部材380を巻回したテープ供給スプール340やインクリボン370を巻回したリボン供給スプール350等、基本的な構成部材が収容されている。また、イジェクトボタン510は、ボタントップ部511と、軸部512及び押圧ボタン部513との2体に分けられている。
最初に、イジェクトボタン510(軸部512及び押圧ボタン部513)の軸部512に付勢ばね530を挿入する。次に、軸部512を押圧ボタン案内部331から挿入してボタン案内部311側に挿通する。次に、挿通した軸部512とボタントップ部511とを、かしめて固定する。
これにより、ボタントップ部511と、軸部512及び押圧ボタン部513とが一体となり、イジェクトボタン510が完成する。また、この状態で、付勢ばね530は、押圧ボタン部513と、押圧ボタン案内部331のばね受け部332とに挟まれた状態となる。次に、押圧ボタン部513を押圧することで、付勢ばね530を押圧し、係合部520(係合突起521と係合片522)を係合させる。これで、イジェクト機構5が完成する。本実施形態では、この状態で、ボタントップ部511の押圧される端面511Aは、上ケース310の外面313と略同一面となる。また、押圧ボタン部513の端面513Aは、下ケース330の外面333から、係合片522の断面方向の略厚さ分の隙間(段差)を有して窪んだ状態となる。
テープカートリッジ3を装着部200へ装着した場合、図3(a)に示すように、下ケース330の外面333が装着部200の底面201に当接すると共に、下ケース330に形成する一対の固定部302に、一対の挟持片215がそれぞれ係合することで、装着したテープカートリッジ3を保持して固定する。そして、テープ状部材380を巻回したテープ供給スプール340は、回転中心軸Aを中心に回転する。実際には、回転中心軸A上に形成したボタン案内部311の外周面に沿って回転する。
次に、イジェクト機構5の動作に関して説明する。
テープカートリッジ3を装着部200から取り外す場合、テープカートリッジ3が装着されている状態(図3(a)に示す状態)において、イジェクトボタン510のボタントップ部511を底面201方向(矢印Bで示す方向)に押圧する。ボタントップ部511を押圧することにより、係合部520の係合が解除される。これにより、付勢力を保持して固定(圧縮されて固定)されていた付勢ばね530は、固定から解除される。
テープカートリッジ3を装着部200から取り外す場合、テープカートリッジ3が装着されている状態(図3(a)に示す状態)において、イジェクトボタン510のボタントップ部511を底面201方向(矢印Bで示す方向)に押圧する。ボタントップ部511を押圧することにより、係合部520の係合が解除される。これにより、付勢力を保持して固定(圧縮されて固定)されていた付勢ばね530は、固定から解除される。
図3(b)に示すように、付勢ばね530が固定から解除されることにより、押圧ボタン部513の端面513Aが底面201を押圧すると共に、一対の挟持片215の保持力に抗して、挟持片215のテープカートリッジ3への保持を解除する。これにより、テープカートリッジ3は、固定部302が挟持片215から外れて、底面201から浮き上がった状態となる。使用者は、図3(b)の状態となったテープカートリッジ3の外装ケース300を把持して持ち上げることで、テープカートリッジ3を装着部200から完全に取り外すことができる。
なお、使用者がイジェクトボタン510のボタントップ部511を押圧する力は、係合部520を解除するだけの力でよく、その後は、付勢ばね530の付勢力でイジェクト機構5が動作してテープカートリッジ3を取り外す。
なお、取り外されたテープカートリッジ3は、図3(b)に示すテープカートリッジ3の状態となっている。詳細には、係合部520の係合が解除され、イジェクトボタン510の押圧ボタン部513が、付勢ばね530に付勢されて、下ケース330の外面333から突出した状態となっている。
なお、下ケース330の外面333から突出した状態の押圧ボタン部513を、付勢ばね530の付勢力に抗して押し込むことにより、係合部520が係合する。この動作により、図3(a)に示すテープカートリッジ3の状態となり、テープカートリッジ3を、再び装着部200に装着した場合、イジェクト機構5を再び動作させることができる。
上述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態のカートリッジ(テープカートリッジ3)によれば、イジェクト機構5は、イジェクトボタン510と係合部520と付勢ばね530とにより構成できるため、イジェクト機構5を簡易な構成で実現することができる。また、イジェクト機構5の構成が簡易なため、テープカートリッジ3の大型化を抑制できる。
本実施形態のカートリッジ(テープカートリッジ3)によれば、イジェクト機構5は、イジェクトボタン510と係合部520と付勢ばね530とにより構成できるため、イジェクト機構5を簡易な構成で実現することができる。また、イジェクト機構5の構成が簡易なため、テープカートリッジ3の大型化を抑制できる。
本実施形態のテープカートリッジ3によれば、係合部520の係合を解除できる程度の力でイジェクトボタン510を押圧すれば、後は、イジェクトボタン510が付勢ばね530の付勢力により、テープカートリッジ3を取り外す(浮上させる)。これにより、操作し易いイジェクト機構5を備えたテープカートリッジ3を実現できる。
本実施形態のテープカートリッジ3によれば、係合部520は、係合片522と係合突起521とで構成され、係合片522は、テープカートリッジ3の上ケース310に形成され、係合突起521は、イジェクトボタン510の軸部512に形成されている。この構造により、係合部520を別の部材で形成してテープカートリッジ3の内部に組み立てる必要がなく、係合部520を簡易な構成で実現できる。また、係合部520を構成する部品点数を減らせることで、部品コスト、組み立てコストを削減できる。
本実施形態のテープカートリッジ3によれば、付勢部としての付勢ばね530は、コイルばねで形成されている。コイルばねは、加工が容易であり、テープカートリッジ3への組みつけも容易となる。従って、イジェクト機構5を備えるテープカートリッジ3のコストを抑制することができる。
本実施形態のテープカートリッジ3によれば、付勢ばね530がコイルばねで形成されるため、イジェクトボタン510を均等な力で押圧することができる。従って、傾きなどが低減され、テープカートリッジ3が効率的に着脱できる。
本実施形態のテープカートリッジ3によれば、テープ供給スプール340の略回転中心軸A上にイジェクト機構5を設置することにより、効率的な平面配置とすることができ、テープカートリッジ3の大型化を抑制することができる。また、テープ状部材380を巻回したテープ供給スプール340の回転中心軸Aは、テープカートリッジ3の重心位置の近傍に位置するため、テープ供給スプール340の略回転中心軸A上にイジェクト機構5を設置することで、イジェクト機構5が動作する際に、重量的なバランスを取るための効果的な配置となる。これにより、イジェクト機構5は、無駄な付勢力を必要とせずに動作することができ、効率的で確実にテープカートリッジ3を取り外すことができる。
本実施形態のテープカートリッジ3によれば、テープカートリッジ3の押圧ボタン部513が下ケース330の外面333から突出した状態であっても、押圧ボタン部513を押し込むことにより、容易に係合部520を係合させることができる。従って、テープカートリッジ3を再び装着部200に装着して、イジェクト機構5を確実に動作させることができる。
本実施形態のテープカートリッジ3によれば、ボタントップ部511の押圧される端面511Aは、上ケース310の外面313と略同一面としている。これにより、テープカートリッジ3を保管する場合等において、端面511Aが上ケース310の外面313から突出している場合に比較して、ボタントップ部511が押されて係合部520が解除されることを低減できる。
本実施形態のテープカートリッジ3によれば、係合部520を係合させた状態では、押圧ボタン部513の端面513Aは、下ケース330の外面333から突出せずに窪んだ状態となっている。これにより、テープカートリッジ3を保管する場合等において、押圧ボタン部513が押されることによるイジェクト機構5の不具合発生を低減できる。
本実施形態のテープカートリッジ3によれば、係合部520を係合させた状態では、押圧ボタン部513の端面513Aが下ケース330の外面333から窪んだ状態となっている。また、ボタントップ部511の端面511Aが上ケース310の外面313と略同一面となっている。これにより、テープカートリッジ3を保管する場合等において、複数のテープカートリッジ3を重ねることができ、保管のためのスペースを小さくすることができる。
本実施形態のテープ印刷装置1によれば、テープカートリッジ3の取り外しが容易に行えるテープ印刷装置1が実現できる。また、簡易な構成のイジェクト機構5を備えたことで、テープカートリッジ3の大型化を抑制でき、併せてテープ印刷装置1の大型化を抑制することができる。
本実施形態のテープ印刷装置1によれば、装着部200に装着したテープカートリッジ3を保持する挟持片215を備えている。そして、挟持片215は、イジェクト機構5の動作により、テープカートリッジ3の保持を解除する。これにより、テープカートリッジ3の着脱を確実に行うことができる。
なお、上述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更や改良等を加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)前記実施形態のテープカートリッジ3において、ボタントップ部511の押圧される端面511Aは、上ケース310の外面313と略同一面としている。しかし、これに限られず、端面511Aは、上ケース310の外面313から突出させてもよい。上ケース310の外面313と略同一の面とした場合には、テープカートリッジ3と開閉蓋102との隙間を狭くすることができ、テープ印刷装置1の薄型化に効果がある。また、上ケース310の外面313から突出させた場合には、イジェクトボタン510の押し易さの向上を図ることができる。
(変形例2)前記実施形態のテープカートリッジ3において、係合部520を構成する係合片522は、上ケース310に形成しているが、これに限られず、下ケース330に形成してもよいし、上ケース310や下ケース330とは別体で形成して用いることでもよい。
(変形例3)前記実施形態のテープカートリッジ3において、付勢ばね530はコイルばねで形成されている。しかし、これに限られず、板ばね等を含む弾性部材で形成してもよい。
(変形例4)前記実施形態のテープカートリッジ3において、イジェクト機構5は、テープ供給スプール340の略回転中心軸A上に設置している。しかし、これに限られず、イジェクト機構5は、テープカートリッジ3の略重心位置となる断面方向に設置されていてもよい。このような設置により、イジェクト機構5が動作する際に、重量的なバランスを取るための更に効果的な配置とすることができる。これにより、格別な力を必要とせずにイジェクト機構5を動作させることができ、確実にテープカートリッジ3を取り外すことができる。
(変形例5)前記実施形態では、カートリッジとして、テープ状部材380を巻回して収容するテープカートリッジ3を例にして、イジェクト機構5を適用している。しかし、テープ状部材380を収容しない様々なカートリッジに対してイジェクト機構5を適用することができ、上述した効果を奏することができる。また、テープ印刷装置1に限定されることなく、カートリッジを装着する様々な装置にも適用でき、装置の大型化を抑制することができる。
1…テープ印刷装置、3…テープカートリッジ、5…イジェクト機構、200…装着部、215…挟持片、302…固定部、340…テープ供給スプール、380…テープ状部材、510…イジェクトボタン、511…ボタントップ部、512…軸部、513…押圧ボタン部、520…係合部、521…係合突起、522…係合片、530…付勢ばね、A…回転中心軸。
Claims (8)
- 装着対象部に装着されるカートリッジであって、
前記装着対象部から前記カートリッジ本体を取り外すイジェクト機構を備えていることを特徴とするカートリッジ。 - 請求項1に記載のカートリッジであって、
前記イジェクト機構は、
前記カートリッジ本体の断面方向に移動可能に設置されるイジェクトボタンと、
前記イジェクトボタンと係合する係合部と、
前記係合部と前記イジェクトボタンとにより、付勢力を保持して固定される付勢部と、を備え、
前記イジェクトボタンが押圧されることにより前記係合部の係合が解除されることを特徴とするカートリッジ。 - 請求項2に記載のカートリッジであって、
前記係合部は、前記カートリッジ本体の外装を構成するケース部と、前記イジェクトボタンと、に構成されていることを特徴とするカートリッジ。 - 請求項2または請求項3に記載のカートリッジであって、
前記付勢部は、コイルばねで形成されていることを特徴とするカートリッジ。 - 請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
前記イジェクト機構は、前記カートリッジ本体の略重心位置となる断面方向に設置されていることを特徴とするカートリッジ。 - 請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載のカートリッジであって、
テープ状部材を巻回して前記カートリッジ本体に収容するスプールを備え、
前記イジェクト機構は、前記スプールの略回転中心軸上に設置されていることを特徴とするカートリッジ。 - 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のカートリッジを装着する装着部と、
前記テープ状部材に印刷を行う印刷部と、を備えていることを特徴とするテープ印刷装置。 - 請求項7に記載のテープ印刷装置であって、
前記装着部に装着した前記カートリッジを保持する保持部を備え、
前記保持部は、前記イジェクト機構の動作により、前記カートリッジの保持を解除することを特徴とするテープ印刷装置。
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- 2010-03-24 JP JP2010067543A patent/JP2011201020A/ja not_active Withdrawn
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