JP2002050747A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Abstract
導体支持基板に保護素子を形成するため半導体支持基板
の開口部を形成する際、シリコン活性層と半導体支持基
板との段差が大きくなると、フォトレジストのコーティ
ングの際にコートムラを生じる。また段差が急なため金
属配線が段差部分において断切れを起こしやすくなる。 【解決手段】 シリコン活性層と半導体支持基板との段
差部側壁に多結晶シリコンからなるサイドスペーサーを
形成し、段差部の形状を改善した。
Description
n Insulator)基板を用い、過大電流に対する入力保護又
は出力保護を有する半導体装置に関する。
の外部から規格以上の過大電流が入力されたときに内部
回路の破壊を防止するため、一般的に内部回路と外部接
続端子の間にダイオードやMOSトランジスタを用いた
入力保護素子もしくは出力保護素子が配置されている。
図2は入力保護回路を備えた半導体装置の入力回路部の
構成の一実施例を示したものである。図2においては、
内部回路としてN型MOSトランジスタ9とP型MOS
トランジスタ10で構成されるインバータが用いられて
いる。このインバータと外部入力パッド8との間に入力
保護素子としての保護N型MOSトランジスタ11が設
けている。上記の構成により、外部入力パッド8に負の
過電圧が印加されると、保護NMOSトランジスタ11
のPN接合が順方向となり、保護トランジスタ11に電
流が流れて内部回路を保護する。一方、正の過電圧が印
加された場合は、保護NMOSトランジスタ11のPN
接合のアバランシェブレークダウンで電流を保護MOS
トランジスタへ流す。このようにして入力保護素子を介
し、接地された基板に過大電流を直接逃がして内部回路
へ過大電流が流れないようにしている。
合、保護素子をシリコン活性層上に形成すると、埋込酸
化膜及び素子分離であるフィールド酸化膜により、半導
体支持基板へ直接過大電流を逃がすことが不可能とな
り、また周囲を放熱性の悪い絶縁体層で囲まれた形とな
るため、過大電流による発熱により、耐静電破壊素子が
破壊されやすくなる。そのため十分な耐静電破壊性を得
ることができない。
保護素子もしくは出力保護素子を半導体支持基板に形成
する半導体集積回路装置として、例えば特開平4−34
5064号公報に示すものがある。しかしシリコン活性
層及び埋込酸化膜をエッチングで除去し半導体支持基板
に保護素子形成領域を形成する際、埋込酸化膜をRIE
異方性ドライエッチで除去した場合は保護素子形成領域
にエッチングによるダメージが生じ、保護素子の信頼性
低下が問題となる。また、埋込酸化膜を等方性ウェット
エッチで除去した場合、深さ方向のみならず横方向もエ
ッチングされるため、埋込酸化膜の横方向エッチングに
よるシリコン活性層の剥がれなどの問題や、シリコン活
性層下が庇形状となり、後の工程でこの庇形状部に膜残
りなどの問題が生じてくる。
が完全に空乏化する完全空乏型SOIMOSトランジス
タの場合においてはそのシリコン活性層が薄くなるた
め、シリコン活性層および埋込酸化膜をエッチングし、
半導体支持基板開口部を形成後、パターニングのための
フォトレジストをコーティングしても、コートムラなど
の段差による影響は現れないが、チャネル形成時にシリ
コン活性層が完全に空乏化せず、一部分中性状態が残る
部分空乏型SOIMOSトランジスタの場合において
は、シリコン活性層および埋込酸化膜が厚くなるため、
半導体支持基板表面を露出させ保護素子形成領域を形成
すると、シリコン活性層と半導体支持基板との段差が大
きくなる。例えばシリコン活性層厚が0.4μm、埋込
酸化膜厚が0.4μmの場合、エッチング後のシリコン
活性層と半導体支持基板の間に約1.0μm近い段差が
生じており、レジストのコーティングの際にコートムラ
を生じ、安定した生産が行えない問題が生じる。また段
差が急なため金属配線が段差部分において断切れを起こ
しやすくなり、歩留まりの低下を引き起こす。
に、本発明は次の手段を用いた。
パターニングを施す工程と、シリコン活性層を異方性ド
ライエッチにより部分的に除去する工程と、埋込酸化膜
をエッチングし半導体支持基板表面部を部分的に露出し
入力保護素子又は出力保護素子を形成するための開口部
を形成する工程と、熱酸化膜を形成する工程と、多結晶
シリコンをシリコン活性層から半導体支持基板表面部ま
での深さと同程度の厚さで堆積する工程と、異方性ドラ
イエッチで多結晶シリコンを熱酸化膜表面が露出するま
でエッチングを行いシリコン活性層と半導体支持基板の
段差部分にサイドスペーサーを形成する工程を特徴とす
る半導体装置の製造方法とした。
イエッチを用いて埋込酸化膜の途中までエッチングする
工程と、残りの埋込酸化膜を等方性ウェットエッチで除
去し半導体支持基板表面部を露出させる工程とからなる
半導体装置の製造方法とした。
いて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例を示す入
力保護素子を有する半導体装置の断面図である。なお出
力保護素子を有する半導体装置の場合も同様である。本
実施例では、シリコン活性層3上にN型MOSトランジスタ
9とP型MOSトランジスタ10からなるCMOSインバータが
形成され、このCMOSインバータと外部入力パッド8の間
に、半導体支持基板1上に形成された保護N型MOSトラン
ジスタ11が接続されている。例えば保護素子をシリコ
ン活性層上に形成すると、周囲が絶縁体層で囲まれるた
め熱容量が小さく、過大電流による発熱で破壊されやす
くなる。そのため十分な熱容量を確保するために非常に
大きな保護素子が必要となるが、本実施例のように半導
体支持基板1に保護素子を形成することで十分な耐静電
破壊性をもつ保護素子を従来のバルクシリコンと同等の
サイズで形成することが可能となる。さらに本実施例で
はシリコン活性層3と半導体支持基板1の間で生じた段
差部に多結晶シリコンからなるサイドスペーサー7を形
成した構造となっている。この構造により、フォトレジ
ストのコーティングの際にコートムラを防ぐことがで
き、安定した生産が可能となる。
図3をもとに説明する。
厚が0.2μmから0.5μmである埋込酸化膜2が形
成され、さらにこの埋込酸化膜2の上に膜厚が0.2μ
mから0.5μmのP型シリコン活性層3を有する貼り
合わせSOI基板を用意する。この埋込酸化膜2の厚さ
は必要とされる絶縁膜耐圧、シリコン活性層3の厚さは
必要とされるソース・ドレイン間の耐圧により決まる。
また半導体支持基板1とシリコン活性層3は、入力保護
素子及び内部回路の特性に合わせ、異なる濃度の基板を
用いて構わない。またシリコン活性層3の導電型はN型
でも構わない。さらにシリコン活性層3と半導体支持基
板1が同導電型で基板濃度も等しい場合はSIMOX基
板を用いても構わない。
ートし、後に半導体支持基板1に入力保護素子を形成す
る領域のパターニングを施す(図3(a))。このレジスト
パターン12をマスク材としてRIE異方性ドライエッ
チでシリコン活性層3を埋込酸化膜2が露出するまでエ
ッチングする(図3(b))。さらにこのフォトレジスト1
2をマスク材として、RIE異方性ドライエッチにより
埋込酸化膜2をエッチングする。このときエッチングは
途中で止め、埋込酸化膜12に一部が残るようにする
(図3(c))。このエッチング残りの埋込酸化膜が0.
05μmから0.1μmまでになるようにエッチングを
行うのが好ましい。その後、フォトレジスト12を除去
したのち、例えばバッファードフッ酸を用いて等方性ウ
ェットエッチングを行い、残りの埋込酸化膜を取り除
き、半導体支持基板1の表面を露出させる(図3
(d))。このように埋込酸化膜除去に異方性ドライエッ
チ及び等方性ウェットエッチを用いることで、半導体支
持基板1にダメージを与えることなく、保護素子を形成
する領域を形成することができ、また埋込酸化膜2の横
方向のエッチングを極力抑えることでシリコン活性層3
の剥がれを防ぐことができる。
半導体支持基板1に熱酸化膜13を形成する。この熱酸
化膜厚はおよそ0.01μmから0.04μmである。
この熱酸化膜の上に、減圧CVD法で多結晶シリコン7
を堆積させる(図3(e))。この時多結晶シリコンは、
ウェットエッチングによる埋込酸化膜2の横方向エッチ
で形成された庇形状部分下にも回り込んで堆積する。こ
この多結晶シリコン7の膜厚は、シリコン活性層1から
半導体支持基板3までの深さと同等とする。その後RI
E異方性ドライエッチで多結晶シリコン膜をその下の熱
酸化膜が露出するまでエッチングすることで、シリコン
活性層と半導体支持基板の段差部側壁に多結晶シリコン
のサイドスペーサーを形成する(図3(f))。この時異
方性エッチングの反応ガスはSF6が望ましい。これら
の工程により半導体支持基板開口部形成で生じた段差形
状を改善することができる。上記の工程のあとは、従来
のバルクシリコン基板にMOSトランジスタを形成する
工程を、シリコン活性層3及び半導体支持基板1に施す
ことにより、図1に示すような構成が完成する。また図
1において入力保護素子をN型MOSトタンジスタ11とし
たが、ダイオードを保護素子として用いても構わない。
域の一実施例を示す断面図である。図4の示すように段
差部側壁に形成した多結晶シリコンのサイドスペーサが
接続孔を介して金属配線で基板接地をとることで、多結
晶シリコンからなるサイドスペーサーが電気的にフロー
ティングとなることを防ぎ寄生チャネル形成等を防ぐこ
とができる。
基板に放出することができ、静電破壊耐性が向上する。
部側壁の形状を改善することで安定した生産を行うこと
ができる。
ある。
の構成を示す電気結線部の一実施例を示したものであ
る。
す工程断面図である。
施例を示す断面図である。
3)
ートし、後に半導体支持基板1に入力保護素子を形成す
る領域のパターニングを施す(図3(a))。このレジ
ストパターン12をマスク材としてRIE異方性ドライ
エッチでシリコン活性層3を埋込酸化膜2が露出するま
でエッチングする(図3(b))。さらにこのフォトレ
ジスト12をマスク材として、RIE異方性ドライエッ
チにより埋込酸化膜2をエッチングする。このときエッ
チングは途中で止め、埋込酸化膜2の一部が残るように
する(図3(c))。このエッチング残りの埋込酸化膜
が0.05μmから0.1μmまでになるようにエッチ
ングを行うのが好ましい。その後、フォトレジスト12
を除去したのち、例えばバッファードフッ酸を用いて異
方性ウエットエッチングを行い、残りの埋込酸化膜を取
り除き、半導体支持基板1の表面を露出させる(図3
(d))。このように埋込酸化膜除去に異方性ドライエ
ッチ及び等方性ウエットエッチを用いることで、半導体
支持基板1にダメージを与えることなく、保護素子を形
成する領域を形成することができ、また埋込酸化膜2の
横方向のエッチングを極力抑えることでシリコン活性層
3の剥がれを防ぐことができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 シリコン活性層上にパターニングを施す
工程と、前記シリコン活性層を異方性ドライエッチによ
り部分的に除去する工程と、前記埋込酸化膜をエッチン
グし前記半導体支持基板表面部を部分的に露出し入力保
護素子又は出力保護素子を形成するための開口部を形成
する工程と、熱酸化膜を形成する工程と、多結晶シリコ
ンを前記シリコン活性層から前記半導体支持基板表面部
までの深さと同程度の厚さで堆積する工程と、異方性ド
ライエッチで前記多結晶シリコンを前記熱酸化膜表面が
露出するまでエッチングを行い前記シリコン活性層と前
記半導体支持基板の段差部側壁にサイドスペーサーを形
成する工程とからなる半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 異方性ドライエッチを用いて前記埋込酸
化膜の途中までエッチングする工程と、残りの前記埋込
酸化膜を等方性ウェットエッチで除去し、前記半導体支
持基板表面部を露出させる工程とからなる請求項1記載
の半導体装置の製造方法。
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JP2000237471A JP4149643B2 (ja) | 2000-08-04 | 2000-08-04 | 半導体装置の製造方法 |
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JP2006086239A (ja) * | 2004-09-15 | 2006-03-30 | Oki Electric Ind Co Ltd | 半導体装置およびその製造方法 |
JP2009065024A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-03-26 | Elpida Memory Inc | 半導体装置及びその製造方法 |
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