JP2002050709A - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその製造方法

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JP2002050709A
JP2002050709A JP2000237407A JP2000237407A JP2002050709A JP 2002050709 A JP2002050709 A JP 2002050709A JP 2000237407 A JP2000237407 A JP 2000237407A JP 2000237407 A JP2000237407 A JP 2000237407A JP 2002050709 A JP2002050709 A JP 2002050709A
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semiconductor integrated
semiconductor
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JP2000237407A
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English (en)
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Yoichi Tamaoki
洋一 玉置
Takayuki Iwasaki
貴之 岩崎
Tomoyuki Tomatsuri
智之 戸祭
Eiichi Yoshida
栄一 吉田
Chiyoshi Kamata
千代士 鎌田
Atsushi Takaku
淳 高久
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 nチャネル型MISFET、pチャネル型M
ISFET、npnバイポーラ・トランジスタおよびp
npバイポーラ・トランジスタを有する半導体集積回路
装置の高性能化を実現する。 【解決手段】 SOI基板1は、単結晶シリコンからな
る支持基板2、酸化シリコン層3、単結晶シリコン層4
およびエピタキシャル層7からなる。エピタキシャル層
7の表面に形成されたフィールド酸化膜8の一部には深
いU溝(深溝)11が形成されている。nチャネル型M
ISFET(Mn)、pチャネル型MISFET(M
p)、npn型バイポーラ・トランジスタ(Bn)およ
びpnp型バイポーラ・トランジスタ(Bp)のそれぞ
れは、上記U溝11と酸化シリコン層3とによって互い
に電気的に分離された半導体島領域に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置およびその製造技術に関し、特に、SOI(Silicon O
n Insulator)基板上にバイポーラトランジスタとMIS
FET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect
Transistor)とを有する半導体集積回路装置に適用して
有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】SOI基板にnpn型バイポーラ・トラ
ンジスタと、nチャネル型MISFETおよびpチャネ
ル型MISFETからなる相補型MISFETとを混在
して形成する、いわゆるBi−CMOS型と呼ばれる半
導体集積回路装置(Bi−CMOS・IC)が一般に製
品化されている。これは、高速動作を行うnpn型バイ
ポーラ・トランジスタと、低消費電力を発揮する相補型
MISFETとの組み合わせにより、高速で低消費電力
を目的とした回路機能を得ようとするためである。
【0003】特開平6−53422号公報および特開平
9−55387号公報は、支持基板と、支持基板上に形
成された絶縁層と、前記絶縁層上に形成された単結晶シ
リコン層とからなるSOI基板の主面に素子分離用の深
溝を形成し、前記深溝と前記絶縁層とによって互いに電
気的に分離された半導体島領域に、nチャネル型MIS
FET、pチャネル型MISFETおよびnpn型バイ
ポーラ・トランジスタを形成する技術を開示している。
【0004】特開平7−263539号公報は、上記の
ようなSOI基板の主面に素子分離用の深溝を形成し、
前記深溝と前記絶縁層とによって互いに電気的に分離さ
れた半導体島領域に、nチャネル型MISFET、pチ
ャネル型MISFETおよびnpn型バイポーラ・トラ
ンジスタを形成する半導体集積回路装置において、前記
npn型バイポーラ・トランジスタが形成される半導体
島領域を2重の深溝で囲む技術を開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術は、SOI基板にnチャネル型MISFET、
pチャネル型MISFET、npn型バイポーラ・トラ
ンジスタおよびpnp型バイポーラ・トランジスタを形
成する技術については開示していない。
【0006】前記従来のBi−CMOS・ICは、np
n型バイポーラ・トランジスタがある程度の電気的特性
を発揮すれば、デジタル論理回路のように、その一導電
型のバイポーラ・トランジスタのみによって構成できる
回路に使用する限り、所望の電気的特性を持つ回路機能
が得られた。
【0007】しかしながら、Bi−CMOS・ICの電
気的特性をさらに改善し、あるいは応用範囲を拡張する
ために、npn型バイポーラ・トランジスタに加えてp
np型バイポーラ・トランジスタを混在させれば、さら
に使い勝手のよい半導体集積回路装置を提供することが
できる。特に、デジタル回路とアナログ回路とを一つの
半導体基板上に混載するデジタル・アナログ混載半導体
集積回路装置には、相補型MISFETの他に、相補型
バイポーラ・トランジスタの混載が要求されれば、さら
に性能のよいデジタル・アナログ回路を提供することが
できる。
【0008】従って、本発明の主たる目的は、nチャネ
ル型MISFETおよびpチャネル型MISFETから
なる相補型MISFET、ならびにnpn型バイポーラ
・トランジスタおよびpnp型バイポーラ・トランジス
タからなる相補型バイポーラ・トランジスタを混在させ
た半導体集積回路装置(以下、CBi−CMOS・IC
という場合もある)を実現することでのできる技術を提
供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、SOI基板に、nチ
ャネル型MISFETおよびpチャネル型MISFET
からなる相補型MISFET、ならびにnpn型バイポ
ーラ・トランジスタおよびpnp型バイポーラ・トラン
ジスタからなる相補型バイポーラ・トランジスタを混在
させた半導体集積回路装置において、SOI基板に積層
された絶縁層に達する分離溝、すなわち深溝(断面形状
が「U」字型に近いので「U溝」という場合もある)の
好適なレイアウト形状またはレイアウト方法を提供する
ことにある。
【0010】本発明の他の目的は、SOI基板に、nチ
ャネル型MISFETおよびpチャネル型MISFET
からなる相補型MISFET、ならびにnpn型バイポ
ーラ・トランジスタおよびpnp型バイポーラ・トラン
ジスタからなる相補型バイポーラ・トランジスタを混在
させた半導体集積回路装置において、特に、相補型バイ
ポーラ・トランジスタの一対の構造を提供することにあ
る。
【0011】本発明の他の目的は、nチャネル型MIS
FET、pチャネル型MISFET、npnバイポーラ
・トランジスタおよびpnpバイポーラ・トランジスタ
を有する半導体集積回路装置の製造工程を低減すること
のできる技術を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、nチャネル型MIS
FET、pチャネル型MISFET、npnバイポーラ
・トランジスタおよびpnpバイポーラ・トランジスタ
を有する半導体集積回路装置の微細化と高性能化とを実
現することのできる技術を提供することにある。
【0013】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0015】本発明は、要約的に述べる次の特徴の一つ
もしくはそれらの組み合わせによって構成される。
【0016】本発明の一つの特徴に従えば、支持基板
と、前記支持基板上に形成された絶縁層と、前記絶縁層
上に形成された単結晶シリコン層とからなるSOI半導
体基板(以下、単にSOI基板という場合もある)を使
用した半導体集積回路装置において、nチャネル型MI
SFETおよびpチャネル型MISFETからなる相補
型MISFET、ならびにnpn型バイポーラ・トラン
ジスタおよびpnp型バイポーラ・トランジスタからな
る相補型バイポーラ・トランジスタを混在させ、前記相
補型バイポーラ・トランジスタをバーチカル型(縦型)
構造とする。これによって、高電流増幅率の相補型バイ
ポーラ・トランジスタを形成し、高性能のCBi−CM
OS・ICを得ることができる。
【0017】本発明の他の特徴に従えば、前記CBi−
CMOS・ICにおいて、デジタル回路に多く使用され
るnpn型バイポーラ・トランジスタの性能を向上させ
るために、そのエミッタ領域とベース領域とを自己整合
的に形成した自己整合型トランジスタとし、pnp型バ
イポーラ・トランジスタは非自己整合型とする。これに
よって、相補型バイポーラ・トランジスタの混在を容易
に実現することができる。
【0018】本発明のさらに他の特徴に従えば、SOI
基板にnチャネル型MISFETおよびpチャネル型M
ISFETからなる相補型MISFET、ならびにnp
n型バイポーラ・トランジスタおよびpnp型バイポー
ラ・トランジスタからなる相補型バイポーラ・トランジ
スタを混在させた半導体集積回路装置であって、バイポ
ーラ・トランジスタなどの回路素子が形成される半導体
島領域のうち、隣接し合う一対の半導体島領域間の境界
には、深溝すなわち分離溝が少なくとも2本並行に延在
する部分を設け、一方、相補型バイポーラ・トランジス
タの一導電型のトランジスタを隣接させる場合、例えば
電流容量を多く許容させるために、ベース領域、エミッ
タ領域およびコレクタ領域を並列接続するような合成ト
ランジスタでは、隣接する半導体島領域間の境界は1本
の深溝で分離する。
【0019】また、デジタル回路およびアナログ回路部
などのように、隣接し合う一対の回路ブロック形成領域
間の境界にも、深溝すなわち分離溝が少なくとも2本並
行に延在する部分を設ける。このような分離溝の特徴に
従えば、回路素子、特に隣接する相補型バイポーラ・ト
ランジスタの高濃度n型埋込み層および高濃度p型埋込
み層の形成を2本の深溝によってそれらの半導体島領域
内に制限することができる。従って、例えばnpn型バ
イポーラ・トランジスタの高濃度n型埋込み層が隣接す
るpnp型バイポーラ・トランジスタの高濃度p型埋込
み層に拡散し、pnp型バイポーラ・トランジスタの特
性を阻害する不具合を防止することができると共に、一
対の相補型バイポーラ・トランジスタ間の寄生容量を低
減することができる。
【0020】一方、前記並列接続の合成バイポーラ・ト
ランジスタのように、寄生容量が問題とならない部分に
おいては、深溝を1本とすることによって占有面積を宿
主することができる。もちろん、相補型MISFETが
形成される半導体島領域においては、MISFETの特
質により、同一導電型トランジスタが形成される同一導
電型の半導体島領域間では、深溝の形成は不要となり、
異なる導電型間の境界のに1本の深溝を形成すればよ
い。また、前記異なる種類の回路ブロック形成領域間に
深溝すなわち分離溝が少なくとも2本並行に延在する部
分を設ける場合、それらの回路ブロック間での容量結合
を低減し、もしくはそれらの回路ブロック間相互の信号
リークを防止することができる。
【0021】このようにして、本発明の一つの特徴に従
えば、SOI基板に形成される深溝の本数を半導体島領
域間もしくは回路ブロック形成領域間で使い分けること
によって、占有面積の増加を防止しながら、隣接する半
導体島領域相互間または回路ブロック形成領域間の容量
結合を低減することができる。特に、深溝の径が0.4
μm以下の微細プロセスになると、半導体島領域間もし
くは回路ブロック形成領域間の容量結合が大きくなるの
で、容量結合の大きい領域には2本以上の深溝を配置す
ることが有効である。
【0022】本発明のさらに他の特徴に従えば、SOI
基板にnチャネル型MISFETおよびpチャネル型M
ISFETからなる相補型MISFET、ならびにおよ
びpnp型バイポーラ・トランジスタからなる相補型バ
イポーラ・トランジスタを混在させた半導体集積回路装
置であって、SOI基板の周辺部には、外部装置との間
で信号の送受信および電源の供給を行うための外部接続
端子を構成する複数のボンディングパッドを配置してそ
の周囲を深溝で取り囲む。また、ボンディングパッドと
内部回路とを接続する領域に形成されたゲート保護など
を含む入力保護回路の周囲も深溝で取り囲む。これによ
り、外部から内部回路への静電気などによる過電圧の印
加またはノイズの増加をより確実に防止することができ
る。
【0023】本発明の半導体集積回路装置の製造方法
は、以下の工程を有する; (a)支持基板と、前記支持基板上に形成された絶縁層
と、前記絶縁層上に形成された単結晶シリコン層とから
なるSOI基板の主面に、素子分離用の深溝と前記絶縁
層とによって互いに電気的に分離された複数の半導体島
領域を形成する工程、(b)前記複数の半導体島領域の
うち、第1の半導体島領域にnチャネル型MISFET
を形成し、第2の半導体島領域にpチャネル型MISF
ETを形成し、第3の半導体島領域にnpn型バイポー
ラ・トランジスタを形成し、第4の半導体島領域にpn
p型バイポーラ・トランジスタを形成する工程。
【0024】本発明の半導体集積回路装置の製造方法
は、前記npnバイポーラ・トランジスタのエミッタ領
域をベース領域に対して自己整合で形成し、前記pnp
バイポーラ・トランジスタのエミッタ領域をベース領域
に対して非自己整合で形成する。
【0025】前記自己整合型バイポーラ・トランジスタ
のベース電極と、非自己整合型バイポーラ・トランジス
タのエミッタ電極とは、同一工程で形成される同一の多
結晶シリコン層によって構成される。
【0026】本発明の半導体集積回路装置の製造方法
は、SOI基板にnチャネル型MISFETおよびpチ
ャネル型MISFETからなる相補型MISFET、な
らびにnpn型バイポーラ・トランジスタおよびpnp
型バイポーラ・トランジスタからなる相補型バイポーラ
・トランジスタを混在させた半導体集積回路装置の製造
方法であって、前記pnp型バイポーラ・トランジスタ
のベースコンタクト用n型不純物の導入は、前記nチャ
ネル型MISFETのソース、ドレインコンタクト用n
型不純物の導入と同一工程で行われ、前記pnp型バイ
ポーラ・トランジスタのエミッタ領域用p型不純物の導
入は、npn型バイポーラ・トランジスタのベース領域
用p型不純物の導入と同一工程で行われる。
【0027】すなわち、npn型バイポーラ・トランジ
スタのベース領域およびエミッタ領域の形成は、熱履歴
が極力加わらないよう、最後の工程で行われる。いわゆ
る、工程的に見れば、バイポーラ・トランジスタよりも
MISFETのソース、ドレインを先に形成する工程と
し、これによって、バイポーラ・トランジスタの熱履歴
が少なくなるので、その電気的特性の良さから見て、M
ISFETに対して優先的なプロセスとなる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて詳述する。なお、実施の形態を説明するための
全図において同一機能を有するものは同一の符号を付
し、その繰り返しの説明は省略する。
【0029】本実施形態の半導体集積回路装置は、SO
I基板の主面に形成したnチャネル型MISFET、p
チャネル型MISFET、npn型バイポーラ・トラン
ジスタおよびpnp型バイポーラ・トランジスタによっ
て回路を構成した、バイポーラ−CMOS・LSI(C
Bi−CMOS・LSI)であり、図1は、このLSI
の回路構成を示すSOI基板(チップ)1の全体平面図
である。
【0030】SOI基板1の中央部には、信号処理部、
制御回路部およびメモリ部などの内部回路が形成されて
いる。これらの内部回路(回路ブロック)のうち、信号
処理部は、例えばドライバ回路、ECLゲート回路(リ
ングオシレータ回路)、インバータ回路などのデジタル
/アナログ回路によって構成されている。また、制御回
路部は、例えばCMOSゲート回路によって構成されて
おり、メモリ部は、例えばCMOS−SRAM(Static
Random Access Memory)によって構成されている。
【0031】SOI基板1の周辺部には、外部装置との
間で信号の送受信や電源の供給を行うための外部接続端
子を構成する複数のボンディングパッドBPが形成され
ている。また、ボンディングパッドBPと内部回路との
間には、静電気などによる過電流や過電圧から内部回路
を保護するための入力保護回路(ESD)が形成されて
いる。この保護回路は、過大電圧などの異常電圧あるい
は異常信号が印加されない外部回路がボンディングパッ
ドに接続される部分においては、省略することができ
る。
【0032】図2は、上記SOI基板1の要部を示す断
面図である。SOI基板1は、単結晶シリコンからなる
支持基板2、支持基板2の上部に形成された酸化シリコ
ン層(絶縁層)3、酸化シリコン層3の上部に形成され
た単結晶シリコン層4および単結晶シリコン層4の上部
に形成されたエピタキシャル層7からなる。
【0033】SOI基板1の主面には、LOCOS(Loc
al Oxidization of Silicon)法によって形成されたフィ
ールド酸化膜8が形成されている。このフィールド酸化
膜8によって周囲を規定された活性領域には、nチャネ
ル型MISFET(Mn)、pチャネル型MISFET
(Mp)、npn型バイポーラ・トランジスタ(Bn)
およびpnp型バイポーラ・トランジスタ(Bp)が形
成されている。
【0034】nチャネル型MISFET(Mn)は、主
としてp型ウエル16に形成されたn+型半導体領域
(ソース、ドレイン)24、p型ウエル16の表面に形
成されたゲート酸化膜17およびゲート酸化膜17の上
部に形成されたゲート電極18によって構成されてい
る。また、pチャネル型MISFET(Mp)は、主と
してn型ウエル15に形成されたp+型半導体領域(ソ
ース、ドレイン)25、n型ウエル15の表面に形成さ
れたゲート酸化膜17およびゲート酸化膜17の上部に
形成されたゲート電極18によって構成されている。
【0035】npn型バイポーラ・トランジスタ(B
n)は、単結晶シリコン層4に形成されたn型埋込み層
5を埋込み型の高濃度コレクタ領域、エピタキシャル層
7に形成されたn型半導体領域13をコレクタ引出し
層、p型半導体領域31をベース領域、n型半導体領域
37をエミッタ領域として構成されている。p型半導体
領域(ベース領域)31の上部には、p型の多結晶シリ
コン膜からなるベース引出し電極30Aが形成され、n
型半導体領域(エミッタ領域)37の上部には、n型の
多結晶シリコン膜からなるエミッタ引出し電極36が形
成されている。
【0036】pnp型バイポーラ・トランジスタ(B
p)は、単結晶シリコン層4に形成されたp型埋込み層
6を埋込み型の高濃度コレクタ領域、エピタキシャル層
7に形成されたp型半導体領域14をコレクタ引出し
層、n型半導体領域19をベース領域、n+型半導体領
域23を外部ベース領域、p型半導体領域32をエミッ
タ領域として構成されている。p型半導体領域(エミッ
タ領域)32の上部には、p型の多結晶シリコン膜から
なるエミッタ引出し電極30Bが形成されている。
【0037】エピタキシャル層7の表面に形成されたフ
ィールド酸化膜8の一部には、その底部が酸化シリコン
層3に達する深いU溝(深溝)11が形成されている。
このU溝11の内部には酸化シリコン膜12などの絶縁
膜が埋め込まれている。
【0038】nチャネル型MISFET(Mn)、pチ
ャネル型MISFET(Mp)、npn型バイポーラ・
トランジスタ(Bn)およびpnp型バイポーラ・トラ
ンジスタ(Bp)のそれぞれは、上記U溝11と酸化シ
リコン層3とによって互いに電気的に分離された半導体
島領域に形成されている。上記のようなSOI基板1に
素子を形成した場合、完全な素子分離が可能となるの
で、配線−基板間の寄生容量や拡散容量を低減でき、L
SIの動作速度を向上させることが可能となる。
【0039】図3は、U溝11の平面パターンの一例を
示す平面図であり、図中の符号Lは、素子が形成される
活性領域を示している。それぞれの半導体島領域を囲む
U溝11は矩形の平面パターンで構成され、その一部は
互いに隣接する活性領域Lの間に形成されたフィールド
酸化膜8の一部を横切って延在している。この例では、
nチャネル型MISFET(Mn)が形成された半導体
島領域とpチャネル型MISFET(Mp)が形成され
た半導体島領域とは、それらの周囲を囲む1本のU溝1
1によって互いに電気的に分離されている。
【0040】図4は、U溝11の平面パターンの他の例
を示す平面図である。npn型バイポーラ・トランジス
タ(Bn)が形成された半導体島領域を囲むU溝11お
よびpnp型バイポーラ・トランジスタ(Bp)が形成
された半導体島領域を囲むU溝11は矩形の平面パター
ンで構成され、それらの一部は互いに隣接する活性領域
Lの間に形成されたフィールド酸化膜8の一部を横切っ
て延在している。この例では、npn型バイポーラ・ト
ランジスタ(Bn)が形成された半導体島領域とpnp
型バイポーラ・トランジスタ(Bp)が形成された半導
体島領域とは、2本の並行に延在するU溝11によって
互いに電気的に分離されている。
【0041】このように、本実施形態では、半導体素子
(MISFET、バイポーラ・トランジスタ)が形成さ
れる半導体島領域を囲むU溝11の数を、一部の半導体
島領域では1本とし、他の半導体島領域では2本とす
る。
【0042】図4に示すように、回路機能ブロックを構
成する単位回路となる相補型バイポーラ・トランジスタ
(Bn、Bp)の半導体島領域間の境界を2本のU溝1
1で分離することにより、半導体島領域が隣接したとき
に必要以上に延在するかも知れないn型埋込み層5とp
型埋込み層6とを2本のU溝11の間の半導体島領域内
で終端させることができる。従って、トランジスタのコ
レクタ浮遊容量のような不要な容量の増加を抑制するこ
とができ、またU溝11の幅が0.4μm程度まで微細
化された場合でも、一対の隣接する半導体島領域間の境
界に2本のU溝11を配置することによって、半導体島
領域間の好ましくない容量結合を低減することができ
る。
【0043】一方、相補型MISFET(Mn、Mp)
の間の境界は1本のU溝11で分離される。MISFE
Tの活性領域の浮遊容量は、ドレイン領域のpn接合に
よって決定されるので、半導体島領域間の浮遊よりがバ
イポーラ・トランジスタの場合とは異なる。また、MI
SFETの場合は、1本のU溝11で分離された一つの
半導体島領域に同一導電型のMISFETを複数形成し
てもよい。相補型MISFETによって論理回路もしく
はゲート回路を多数形成するために、p型の半導体島領
域(p型ウエル16)およびn型の半導体島領域(n型
ウエル15)に多数のMISFETを形成する。
【0044】さらに本実施形態では、図1に示すよう
に、デジタル回路部、メモリ部および信号回路部(アナ
ログ・デジタル回路)のように、隣接し合う一対の回路
ブロック形成領域間の境界にも、U溝11が2本以上並
行して延在する部分がある。これら2本のU溝11間の
距離は、前述した相補型バイポーラ・トランジスタ(B
n、Bp)間に配置された2本のU溝11間の距離より
も大きい。これにより、上記回路ブロック間での容量結
合を低減し、あるいは分離抵抗を増大させ、ノイズもし
くは回路ブロック間相互の信号リークを低減することが
できる。このような2本のU溝11の配置は、特にデジ
タル回路とアナログ回路とを混載する場合に有効であ
る。
【0045】ボンディングパッドBPは、層間絶縁膜も
しくはフィールド酸化膜8の上部に形成されており、そ
れ自身は他の回路素子あるいは基板から電気的に分離さ
れている。しかしながら、絶縁膜の下部にある下地の基
板を介して寄生素子(容量)により他の回路素子と好ま
しくない結合をする場合がある。本実施形態では、これ
を防ぐために、ボンディングパッドBPの周囲をU溝1
1で囲み、回路素子相互間の干渉を抑制している。ボン
ディングパッドBPの周囲を囲むU溝11は、同心円状
のパターンとしてもよく、あるいは2本以上で囲んでも
よい。
【0046】図5は、信号処理部の一部を構成するドラ
イバ回路の平面レイアウト図、図6は、このドライバ回
路の回路図である。
【0047】ドライバ回路は、3個のnpn型バイポー
ラ・トランジスタ(Bn)と3個のpnp型バイポーラ
・トランジスタ(Bp)とによって構成されている。ド
ライバ回路をnpn型バイポーラ・トランジスタ(B
n)とpnp型バイポーラ・トランジスタ(Bp)とで
構成することにより、npn型バイポーラ・トランジス
タ(Bn)またはpnp型バイポーラ・トランジスタ
(Bp)のいずれか一方だけで回路を構成する場合に比
べ、より簡単な構成で回路の高性能化を実現することが
できる。
【0048】ドライバ回路を構成するnpn型バイポー
ラ・トランジスタ(Bn)およびpnp型バイポーラ・
トランジスタ(Bp)のそれぞれは、並行に延在する2
本のU溝11および同図には示さない酸化シリコン層3
によって互いに電気的に分離された半導体島領域に形成
されている。すなわち、図5および図6に示すドライバ
回路では、相補型バイポーラ・トランジスタのうち、3
個のnpn型バイポーラ・トランジスタBn相互間が回
路的に並列接続され、大電流容量を持つ1個の合成トラ
ンジスタとして動作する。従って、前述したように、埋
込み層(5または6)がはみ出す問題が生じないので、
3個のnpn型バイポーラ・トランジスタBn相互間は
1本のU溝11で分離され、占有面積が縮小される。こ
のような構造は、3個のpnp型バイポーラ・トランジ
スタBp相互間を回路的に並列接続し、大電流容量を持
つ1個の合成トランジスタとして動作させる場合も同様
である。一方、一対の合成トランジスタ(Bn、Bp)
領域が面する境界(回路機能ブロックを構成する単位回
路となる相補型バイポーラ・トランジスタ(Bn、B
p)の半導体島領域の隣接辺間)は、2本のU溝11で
分離されることとなるので、高性能な相補型バイポーラ
・トランジスタ(Bn、Bp)が得られる。
【0049】これに対し、相補型MISFET(Mn、
Mp)の間の境界は、1本のU溝11で分離される部分
を有している。特に、デジタル回路で、後述するような
SRAMメモリ回路のように、高集積化のために少ない
占有面積を必要とする領域では、相補型MISFET
(Mn、Mp)の間の境を1本のU溝11で分離するこ
とにより、単位メモリセルサイズを縮小することができ
る。この場合、浮遊容量の増加は問題とならない。
【0050】バイポーラ・トランジスタ(Bn、Bp)
が形成された半導体島領域のそれぞれを完全に取り囲む
ように互いに並行に延在する2本のU溝11を各半導体
島領域に配置した場合の副次的効果として、一方のU溝
11の一部に加工不良が生じ、このU溝11で囲まれた
半導体島領域に形成されたバイポーラ・トランジスタ
と、隣接する他のバイポーラ・トランジスタとの電気的
分離ができなくなった場合でも、もう一方のU溝11に
よってバイポーラ・トランジスタ間の電気的分離が可能
となるので、素子間分離を確実に行うことができる。
【0051】上記ドライバ回路の一部を構成する3個の
npn型バイポーラ・トランジスタ(Bn)は並列に接
続されており、他の一部を構成する3個のpnp型バイ
ポーラ・トランジスタ(Bp)も並列に接続されてい
る。これにより、図5に示すように、バイポーラ・トラ
ンジスタ(Bn、Bp)のコレクタ領域(C)、ベース
領域(B)、エミッタ領域(E)に微細な幅の第1層配
線(M1)を接続し、これらの第1層配線(M1)に幅の
広い第2層配線(M2)を接続する場合、第1層配線
(M1)の配線長を短くすることができるので、大電流
を取り出すことのできるドライバ回路を実現することが
できる。これに対し、3個のnpn型バイポーラ・トラ
ンジスタ(Bn)および3個のpnp型バイポーラ・ト
ランジスタ(Bp)をそれぞれ縦方向に接続した場合
は、バイポーラ・トランジスタ(Bn、Bp)のコレク
タ領域(C)、ベース領域(B)、エミッタ領域(E)
に接続される微細な第1層配線(M1)の配線長が長く
なってしまうので、大電流を取り出すと第1層配線(M
1)が断線する虞れがある。
【0052】図7は、信号処理部の他の一部を構成する
インバータ回路の平面レイアウト図、図8は、このイン
バータ回路の回路図である。
【0053】インバータ回路は、nチャネル型MISF
ET(Mn)、pチャネル型MISFET(Mp)、n
pn型バイポーラ・トランジスタ(Bn)、pnp型バ
イポーラ・トランジスタ(Bp)および抵抗素子(R)
によって構成されている。nチャネル型MISFET
(Mn)、pチャネル型MISFET(Mp)、npn
型バイポーラ・トランジスタ(Bn)およびpnp型バ
イポーラ・トランジスタ(Bp)のそれぞれは、1本の
U溝11および同図には示さない酸化シリコン層3によ
って互いに電気的に分離された半導体島領域に形成され
ている。従って、隣接する半導体島領域の境界には2本
のU溝11が位置することになり、前述した場合と同様
の効果が得られる。
【0054】図9は、信号処理部の他の一部を構成する
ECLゲート回路の平面レイアウト図、図10は、この
ECLゲート回路の回路図である。
【0055】ECLリングオシレータ回路は、複数のn
pn型バイポーラ・トランジスタ(Bn)および抵抗素
子(Rc、Re、Ref)によって構成されている。n
pn型バイポーラ・トランジスタ(Bn)のそれぞれ
は、1本のU溝11および同図には示さない酸化シリコ
ン層3によって互いに電気的に分離された半導体島領域
に形成されている。従って、隣接する半導体島領域の境
界には2本のU溝11が位置することになる。
【0056】ECLリングオシレータ回路は、図11お
よび図12に示すような複数のpnp型バイポーラ・ト
ランジスタ(Bp)および抵抗素子(Rc、Re、Re
f)によって構成することもできる。この場合、pnp
型バイポーラ・トランジスタ(Bp)のそれぞれは、1
本のU溝11および同図には示さない酸化シリコン層3
によって互いに電気的に分離された半導体島領域に形成
される。従って、この場合も、隣接する半導体島領域の
境界には2本のU溝11が位置することになる。
【0057】図13は、制御回路部を構成するCMOS
ゲート回路の平面レイアウト図、図14は、このCMO
Sゲート回路の回路図である。
【0058】CMOSゲート回路は、2個のnチャネル
型MISFET(Mn)および2個のpチャネル型MI
SFET(Mp)によって構成されている。2個のnチ
ャネル型MISFET(Mn)は、それらに共通する一
つの活性領域Lに形成され、2個のpチャネル型MIS
FET(Mp)は、それらに共通するもう一つの活性領
域Lに形成されている。これら二つの活性領域Lのそれ
ぞれは、1本のU溝11および同図には示さない酸化シ
リコン層3によって互いに電気的に分離された半導体島
領域に形成されている。従って、この場合も、隣接する
半導体島領域の境界には2本のU溝11が位置すること
になる。
【0059】図15は、メモリ部を構成するCMOS−
SRAMのメモリセルを示す平面レイアウト図、図16
は、このメモリセルの回路図である。
【0060】SRAMのメモリセルは、一対の相補性デ
ータ線(DL、/DL)とワード線(WL)との交差部
に配置された一対の駆動用MISFET(Q2、Q4)、
一対の負荷用MISFET(Q1、Q3)および一対の転
送用MISFET(Q5、Q6)によって構成されてい
る。駆動用MISFET(Q2、Q4)および転送用MI
SFET(Q5、Q6)はnチャネル型MISFET(M
n)で構成され、負荷用MISFET(Q1、Q3)はp
チャネル型MISFET(Mp)で構成されている。す
なわち、メモリセルは、4個のnチャネル型MISFE
T(Mn)と2個のpチャネル型MISFET(Mp)
とを使った完全CMOS型で構成されている。メモリセ
ルを構成する上記6個のMISFETのうち、駆動用M
ISFETQ2および負荷用MISFETQ1は第1のイ
ンバータ回路(INV1)を構成し、駆動用MISFE
TQ4および負荷用MISFETQ3は第2のインバータ
回路(INV2)を構成している。これら一対のインバ
ータ回路はメモリセル内で交差結合され、1ビットの情
報を記憶する情報蓄積部としてのフリップフロップ回路
を構成している。
【0061】上記フリップフロップ回路の一方の入出力
端子は、転送用MISFETQ5のソース、ドレインの
一方に接続され、もう一方の入出力端子は、転送用MI
SFETQ6のソース、ドレインの一方に接続されてい
る。転送用MISFETQ5のソース、ドレインの他方
は、データ線DLに接続され、転送用MISFETQ6
のソース、ドレインの他方は、データ線/DLに接続さ
れている。また、フリップフロップ回路の一端(2個の
負荷用MISFETQ1、Q3のそれぞれのソース、ドレ
インの一方)は、例えば5Vの電源電圧(Vcc)に接続
され、他端(2個の駆動用MISFETQ2、Q4のそれ
ぞれのソース、ドレインの一方)は、例えば0VのGN
D電圧に接続されている。
【0062】SRAMのメモリセルを構成する上記6個
のMISFET(Q1〜Q6)のそれぞれは、U溝11お
よび同図には示さない酸化シリコン層3によって互いに
電気的に分離された6個の半導体島領域内1個ずつ形成
されている。U溝11は、メモリセルサイズを縮小する
ために、それぞれの半導体島領域の周囲に1個ずつ形成
されている。また、図15に拡大して示すように、3個
の半導体島領域が互いに隣接して配置される個所(図の
○印を付した箇所)では、U溝11が三叉路交差となる
ように半導体島領域が配置されている。これにより、U
溝11が四叉路交差となった箇所において生じる溝幅の
増大が防止されるので、その分、メモリセルサイズを縮
小することができる。
【0063】図17(a)は、npn型バイポーラ・ト
ランジスタ(Bn)によって構成される入力保護回路
(ESD)の回路図であり、同図(b)は、nチャネル
型MISFET(Mn)によって構成される入力保護回
路(ESD)の回路図である。いずれの場合も、回路を
構成する素子は、1本のU溝11および同図には示さな
い酸化シリコン層3によって電気的に分離された半導体
島領域に形成されている。
【0064】次に、本実施形態によるバイポーラ−CM
OS・LSIの製造方法を図18〜図35を用いて説明
する。
【0065】まず、図18に示すようなSOI基板1を
用意する。このSOI基板1は、例えばn型の単結晶シ
リコンからなる厚さ500μm程度の支持基板2と、膜
厚0.2〜0.5μm程度の酸化シリコン層3と、膜厚
1〜2μm程度のn型の単結晶シリコン層4とからな
る。このSOI基板1は、例えば2枚のシリコンウエハ
の一方の表面に酸化シリコン層3を形成した後、これら
のウエハを熱処理によって貼り合わせ、さらにその一方
を所定の厚さになるまで研磨することによって形成す
る。
【0066】次に、図19に示すように、フォトレジス
ト膜(図示せず)をマスクにして単結晶シリコン層4の
一部にn型不純物(リンまたはヒ素)をイオン注入し、
他の一部にp型不純物(ホウ素)をイオン注入した後、
SOI基板1を熱処理することによってこれらの不純物
を拡散させ、n型埋込み層5およびp型埋込み層6を形
成する。n型埋込み層5は、npn型バイポーラ・トラ
ンジスタ(Bn)のコレクタ領域を構成し、p型埋込み
層6は、pnp型バイポーラ・トランジスタ(Bp)の
コレクタ領域を構成する。バイポーラ・トランジスタの
コレクタ領域を埋込み層で構成することにより、コレク
タ抵抗を低減することができるので、バイポーラ・トラ
ンジスタの高周波特性を向上させることができる。
【0067】次に、図20に示すように、単結晶シリコ
ン層4の上部にn型の単結晶シリコンからなる膜厚0.
8μm程度のエピタキシャル層7を成長させ、続いて、
このエピタキシャル層7の表面にLOCOS法で素子分
離用のフィールド酸化膜8を形成する。単結晶シリコン
層4の上部に結晶欠陥の少ないエピタキシャル層7を形
成し、このエピタキシャル層7にバイポーラ・トランジ
スタのベース領域、エミッタ領域を形成することによ
り、バイポーラトランジスタの特性を向上させることが
できると共に、埋込み層(n型埋込み層5、p型埋込み
層6)とその上部に形成するエミッタ領域との距離の設
定を容易に行うことができる。また、エピタキシャル層
7にMISFETのゲート絶縁膜を形成することによ
り、高品質のゲート絶縁膜が得られるので、MISFE
Tの特性を向上させることができる。
【0068】次に、図21に示すように、エピタキシャ
ル層7の上部にCVD法で膜厚100nm程度の窒化シ
リコン膜9および膜厚200nm程度の酸化シリコン膜
10を堆積した後、フォトレジスト膜(図示せず)をマ
スクにして酸化シリコン膜10、窒化シリコン膜9、フ
ィールド酸化膜8およびエピタキシャル層7を順次エッ
チングすることにより、その底部が酸化シリコン層3に
達する幅0.4μm程度のU溝(深溝)11を形成す
る。
【0069】次に、図22に示すように、U溝11の内
部を含む酸化シリコン膜10の上部にCVD法で膜厚5
00nm程度の酸化シリコン膜12を堆積した後、U溝
11の外部の酸化シリコン膜12をドライエッチングで
除去する。このとき、図示のように、U溝11の内部に
埋め込んだ酸化シリコン膜12の表面がU溝11の上端
部よりも下方に後退するまでオーバーエッチングを行
う。このオーバーエッチングを行うことにより、U溝1
1の外部の酸化シリコン膜10も同時にエッチングされ
るが、その下層の窒化シリコン膜9がエッチングストッ
パとして機能するので、フィールド酸化膜8やエピタキ
シャル層7が削られることはない。その後、図23に示
すように、膜厚1000nm程度の酸化シリコン膜12
をもう一度堆積し、U溝11の内部の酸化シリコン膜1
2の表面がU溝11の上端部とほぼ同じ高さになるまで
エッチングを行う。このように、2回の工程でU溝11
の内部に酸化シリコン膜10を埋め込むことにより、ア
スペクト比の大きいU溝11の内部に酸化シリコン膜1
2を完全に埋め込むことができず、一部にボイド(空
隙)が生じた場合でも、U溝11の表面にボイドが露出
することがない。
【0070】次に、窒化シリコン膜9をエッチングで除
去した後、図24に示すように、フォトレジスト膜(図
示せず)をマスクにしてエピタキシャル層7の一部にn
型不純物(リン)をイオン注入し、他の一部にp型不純
物(ホウ素)をイオン注入し、続いてこれらの不純物を
熱処理で拡散させることによって、バイポーラ・トラン
ジスタ形成領域のエピタキシャル層7にn型半導体領域
13およびp型埋込み層14を形成し、MISFET形
成領域のエピタキシャル層7にn型ウエル15およびp
型ウエル16を形成する。n型半導体領域13は、np
n型バイポーラ・トランジスタ(Bn)のコレクタ引出
し層を構成し、p型埋込み層14は、pnp型バイポー
ラ・トランジスタ(Bp)のコレクタ引出し層を構成す
る。
【0071】次に、図25に示すように、エピタキシャ
ル層7の表面を熱酸化することによって、MISFET
のゲート酸化膜17を形成した後、ゲート酸化膜17の
上部にMISFETのゲート電極18を形成する。ゲー
ト電極18は、例えばゲート酸化膜17の上部にCVD
法で多結晶シリコン膜を堆積し、続いて多結晶シリコン
膜の上部にスパッタリング法でW(タングステン)シリ
サイド膜を堆積した後、フォトレジスト膜をマスクにし
てこれらの膜をエッチングすることにより形成する。
【0072】次に、図26に示すように、フォトレジス
ト膜(図示せず)をマスクにしてエピタキシャル層7の
一部にn型不純物(リンまたはヒ素)をイオン注入する
ことによって、pnpバイポーラ・トランジスタのベー
ス領域を構成するn型半導体領域19を形成する。ま
た、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクにしてp型
ウエル16にn型不純物(リンまたはヒ素)をイオン注
入することによって、低不純物濃度のn-型半導体領域
20を形成し、n型ウエル15にp型不純物(ホウ素)
をイオン注入することによって、低不純物濃度のp-
半導体領域21を形成する。n型半導体領域19の形成
と、n-型半導体領域20およびp-型半導体領域21の
形成とは、上記と逆の順序で行ってもよい。
【0073】次に、図27に示すように、SOI基板1
上にCVD法で堆積した酸化シリコン膜を異方性エッチ
ングすることによって、ゲート電極18の側壁にサイド
ウォールスペーサ22を形成した後、フォトレジスト膜
(図示せず)をマスクにしてn型半導体領域(ベース領
域)19の一部およびp型ウエル16にn型不純物(リ
ンまたはヒ素)をイオン注入することによって、pnp
バイポーラ・トランジスタの外部ベース領域を構成する
+型半導体領域23およびnチャネル型MISFET
のソース、ドレインを構成するn+型半導体領域24を
形成する。また、フォトレジスト膜(図示せず)をマス
クにしてn型ウエル15にp型不純物(ホウ素)をイオ
ン注入することによって、pチャネル型MISFETの
ソース、ドレインを構成するp+型半導体領域25を形
成する。このように、本実施形態の製造方法は、pnp
バイポーラ・トランジスタの外部ベース領域を構成する
+型半導体領域23とnチャネル型MISFETのソ
ース、ドレインを構成するn+型半導体領域24とを同
一工程で同時に形成する。ここまでの工程により、nチ
ャネル型MISFET(Mn)およびpチャネル型MI
SFET(Mp)が完成する。
【0074】次に、図28に示すように、SOI基板1
上にCVD法で膜厚100nm程度の酸化シリコン膜2
7を堆積した後、フォトレジスト膜(図示せず)をマス
クにして酸化シリコン膜27およびその下層の酸化シリ
コン膜(ゲート酸化膜17)をドライエッチングするこ
とにより、npnバイポーラ・トランジスタ形成領域の
エピタキシャル層7上に開孔28を形成し、pnpバイ
ポーラ・トランジスタ形成領域のn型半導体領域(ベー
ス領域)19上に開孔29を形成する。
【0075】次に、図29に示すように、酸化シリコン
膜27の上部にCVD法で膜厚200nm程度の多結晶
シリコン膜30を堆積した後、多結晶シリコン膜30に
p型不純物(ホウ素)をイオン注入する。多結晶シリコ
ン膜30へのp型不純物の導入は、多結晶シリコン膜3
0の成膜と同時に行ってもよい。
【0076】次に、図30に示すように、フォトレジス
ト膜(図示せず)をマスクにしてp型の多結晶シリコン
膜30をドライエッチングすることにより、npnバイ
ポーラ・トランジスタ形成領域にベース引出し電極30
Aを形成し、pnpバイポーラ・トランジスタ形成領域
にエミッタ引出し電極30Bを形成した後、SOI基板
1を熱処理する。この熱処理により、ベース引出し電極
30A中のp型不純物(ホウ素)が開孔28を通じてエ
ピタキシャル層7に拡散し、npnバイポーラ・トラン
ジスタのベース領域を構成するp型半導体領域31が形
成される。また、エミッタ引出し電極30B中のp型不
純物(ホウ素)が開孔29を通じてn型半導体領域(ベ
ース領域)19に拡散し、pnpバイポーラ・トランジ
スタのエミッタ領域を構成するp型半導体領域32が形
成されることにより、pnpバイポーラ・トランジスタ
(Bp)が完成する。このように、本実施形態の製造方
法は、npnバイポーラ・トランジスタ(Bn)のベー
ス領域を構成するp型半導体領域31とpnpバイポー
ラ・トランジスタ(Bp)のエミッタ領域を構成するp
型半導体領域32とを同一工程で同時に形成する。
【0077】次に、図31に示すように、SOI基板1
上にCVD法で膜厚200nm程度の酸化シリコン膜3
3を堆積した後、フォトレジスト膜(図示せず)をマス
クにしてnpnバイポーラ・トランジスタ形成領域の酸
化シリコン膜33とその下層のベース引出し電極30A
とをドライエッチングすることにより、p型半導体領域
(ベース領域)31の上部に開孔34を形成する。
【0078】次に、図32に示すように、開孔34の側
壁にサイドウォールスペーサ35を形成した後、開孔3
4の上部にエミッタ引出し電極36を形成する。開孔3
4は、SOI基板1上にCVD法で堆積した酸化シリコ
ン膜を異方性エッチングすることによって形成する。ま
た、エミッタ引出し電極36は、酸化シリコン膜34の
上部にn型の不純物(リン)が導入された膜厚200n
m程度の多結晶シリコン膜をCVD法で堆積した後、フ
ォトレジスト膜をマスクにしてこの多結晶シリコン膜を
ドライエッチングすることにより形成する。
【0079】次に、図33に示すように、SOI基板1
を熱処理し、エミッタ引出し電極35中のn型不純物
(リン)を開孔34を通じてp型半導体領域(ベース領
域)31に拡散させる。これにより、エミッタ引出し電
極36中のn型不純物(リン)が開孔34を通じてp型
半導体領域(ベース領域)31に拡散し、エミッタ領域
を構成するn型半導体領域37が形成されることによ
り、npnバイポーラ・トランジスタ(Bn)が完成す
る。このように、本実施形態の製造方法は、npnバイ
ポーラ・トランジスタ(Bn)のn型半導体領域(エミ
ッタ領域)37をp型半導体領域(ベース領域)31に
対して自己整合で形成する。一方、pnpバイポーラ・
トランジスタ(Bp)のp型半導体領域32(エミッタ
領域)は、n型半導体領域(ベース領域)19に対して
非自己整合で形成する。
【0080】次に、図34に示すように、SOI基板1
上にCVD法で酸化シリコン膜38を堆積した後、フォ
トレジスト膜をマスクにして酸化シリコン膜38、34
をドライエッチングすることにより接続孔40〜49を
形成し、続いて酸化シリコン膜38上に堆積したAl合
金などのメタル膜をパターニングして第1層目のAl配
線50〜59を形成する。なお、Al配線50〜59の
上部にはさらに複数層の配線が形成されるがそれらの図
示は省略する。
【0081】このように、本実施形態の製造方法は、n
チャネル型MISFET(Mn)およびpチャネル型M
ISFET(Mp)を形成した後、npnバイポーラ・
トランジスタ(Bn)およびpnpバイポーラ・トラン
ジスタ(Bp)を形成する。これにより、製造工程中の
熱処理などに曝される時間は、nチャネル型MISFE
T(Mn)およびpチャネル型MISFET(Mp)に
比べてnpnバイポーラ・トランジスタ(Bn)および
pnpバイポーラ・トランジスタ(Bp)の方が少なく
なるので、npnバイポーラ・トランジスタ(Bn)お
よびpnpバイポーラ・トランジスタ(Bp)の高性能
化を実現することができる。
【0082】また、npnバイポーラ・トランジスタ
(Bn)のn型半導体領域(エミッタ領域)37をp型
半導体領域(ベース領域)31に対して自己整合で形成
することにより、npnバイポーラ・トランジスタ(B
n)の微細化、高性能化を実現することができる。
【0083】また、本実施形態の製造方法は、pnpバ
イポーラ・トランジスタ(Bp)のp型半導体領域32
(エミッタ領域)をn型半導体領域(ベース領域)19
に対して非自己整合で形成する一方、pnpバイポーラ
・トランジスタの外部ベース領域を構成するn+型半導
体領域23とnチャネル型MISFETのソース、ドレ
インを構成するn+型半導体領域24とを同一工程で同
時に形成すし、npnバイポーラ・トランジスタのベー
ス領域を構成するp型半導体領域31とpnpバイポー
ラ・トランジスタのエミッタ領域を構成するp型半導体
領域32とを同一工程で同時に形成する。これにより、
pnpバイポーラ・トランジスタ(Bp)のp型半導体
領域32(エミッタ領域)をn型半導体領域(ベース領
域)19に対して自己整合で形成する場合に比べて製造
工程数を低減することができる。
【0084】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0085】前記実施の形態の半導体集積回路装置は、
半導体素子が形成される活性領域の周囲にフィールド絶
縁膜を形成したが、フィールド絶縁膜に変えて絶縁膜を
埋め込んだ浅溝を形成してもよい。この浅溝は、素子分
離領域の基板に溝を形成し、続いてこの溝の内部を含む
基板上に酸化シリコンなどの絶縁膜を堆積した後、化学
機械研磨法などを使って溝の外部の絶縁膜を除去するこ
とによって形成することができる。
【0086】前記実施の形態の半導体集積回路装置は、
npnバイポーラ・トランジスタのエミッタ領域をベー
ス領域に対して自己整合で形成し、pnpバイポーラ・
トランジスタのエミッタ領域をベース領域に対して非自
己整合で形成したが、pnpバイポーラ・トランジスタ
のエミッタ領域をベース領域に対して自己整合で形成す
ることもできる。この場合は製造工程が増えるが、pn
pバイポーラ・トランジスタの微細化、高性能化を実現
することができる。
【0087】また、バイポーラ・トランジスタの特性を
さらに向上させるために、コレクタ領域を構成する高濃
度埋込み層の上部に、この埋込み層と同じ導電型で中程
度の不純物濃度を有する半導体領域(いわゆるペデスタ
ルコレクタ層)を形成してもよい。
【0088】前記実施の形態の半導体集積回路装置は、
nチャネル型MISFETおよびpチャネル型MISF
ETを形成した後に、npnバイポーラ・トランジスタ
およびpnpバイポーラ・トランジスタを形成すること
で、バイポーラ・トランジスタの性能を優先させたが、
MISFETの性能を優先させたい場合は、npnバイ
ポーラ・トランジスタおよびpnpバイポーラ・トラン
ジスタを形成した後にnチャネル型MISFETおよび
pチャネル型MISFETを形成してもよい。
【0089】また、MISFETの特性をさらに向上さ
せるために、ソース、ドレインとチャネル領域との間
に、ソース、ドレインと異なる導電型の半導体領域(い
わゆるポケット領域)を形成してもよい。
【0090】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0091】本発明によれば、nチャネル型MISFE
T、pチャネル型MISFET、npnバイポーラ・ト
ランジスタおよびpnpバイポーラ・トランジスタを有
する半導体集積回路装置を高性能化することができる。
【0092】本発明によれば、nチャネル型MISFE
T、pチャネル型MISFET、npnバイポーラ・ト
ランジスタおよびpnpバイポーラ・トランジスタを有
する半導体集積回路装置の製造工程を低減することがで
きる。
【0093】本発明によれば、nチャネル型MISFE
T、pチャネル型MISFET、npnバイポーラ・ト
ランジスタおよびpnpバイポーラ・トランジスタを有
する半導体集積回路装置の微細化と高性能化とを両立さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の回路構成を示すSOI基板の全体平面図である。
【図2】図1に示すSOI基板の要部を示す断面図であ
る。
【図3】U溝の平面パターンの一例を示す平面図であ
る。
【図4】U溝の平面パターンの他の例を示す平面図であ
る。
【図5】信号処理部の一部を構成するドライバ回路の平
面レイアウト図である。
【図6】図5に示すドライバ回路の回路図である。
【図7】信号処理部の他の一部を構成するインバータ回
路の平面レイアウト図である。
【図8】図7に示すインバータ回路の回路図である。
【図9】信号処理部の他の一部を構成するECLゲート
回路の平面レイアウト図である。
【図10】図9に示すECLゲート回路の回路図であ
る。
【図11】信号処理部の他の一部を構成するECLゲー
ト回路の別例を示す平面レイアウト図である。
【図12】図11に示すECLゲート回路の回路図であ
る。
【図13】制御回路部を構成するCMOSゲート回路の
平面レイアウト図である。
【図14】図13に示すCMOSゲート回路の回路図で
ある。
【図15】メモリ部を構成するCMOS−SRAMのメ
モリセルを示す平面レイアウト図である。
【図16】図15に示すメモリセルの回路図である。
【図17】(a)は、npn型バイポーラ・トランジス
タによって構成される入力保護回路の回路図であり、
(b)は、nチャネル型MISFETによって構成され
る入力保護回路の回路図である。
【図18】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造方法を示すSOI基板の要部断面図である。
【図19】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造方法を示すSOI基板の要部断面図である。
【図20】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造方法を示すSOI基板の要部断面図である。
【図21】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造方法を示すSOI基板の要部断面図である。
【図22】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造方法を示すSOI基板の要部断面図である。
【図23】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造方法を示すSOI基板の要部断面図である。
【図24】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造方法を示すSOI基板の要部断面図である。
【図25】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造方法を示すSOI基板の要部断面図である。
【図26】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造方法を示すSOI基板の要部断面図である。
【図27】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造方法を示すSOI基板の要部断面図である。
【図28】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造方法を示すSOI基板の要部断面図である。
【図29】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造方法を示すSOI基板の要部断面図である。
【図30】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造方法を示すSOI基板の要部断面図である。
【図31】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造方法を示すSOI基板の要部断面図である。
【図32】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造方法を示すSOI基板の要部断面図である。
【図33】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造方法を示すSOI基板の要部断面図である。
【図34】本発明の一実施の形態である半導体集積回路
装置の製造方法を示すSOI基板の要部断面図である。
【符号の説明】
1 SOI基板 2 支持基板 3 酸化シリコン層(絶縁層) 4 単結晶シリコン層 5 n型埋込み層 6 p型埋込み層 7 エピタキシャル層 8 フィールド酸化膜 9 窒化シリコン膜 10 酸化シリコン膜 11 U溝(深溝) 12 酸化シリコン膜 13 n型半導体領域 14 p型半導体領域 15 n型ウエル 16 p型ウエル 17 ゲート酸化膜 18 ゲート電極 19 n型半導体領域(ベース領域) 20 n-型半導体領域 21 p-型半導体領域 22 サイドウォールスペーサ 23 n+型半導体領域(外部ベース領域) 24 n+型半導体領域(ソース、ドレイン) 25 p+型半導体領域(ソース、ドレイン) 27 酸化シリコン膜 28、29 開孔 30 多結晶シリコン膜 30A ベース引出し電極 30B エミッタ引出し電極 31 p型半導体領域(ベース領域) 32 p型半導体領域(エミッタ領域) 33 酸化シリコン膜 34 開孔 35 サイドウォールスペーサ 36 エミッタ引出し電極 37 n型半導体領域(エミッタ領域) 38 酸化シリコン膜 BP ボンディングパッド ESD 入力保護回路 R 抵抗素子
フロントページの続き (72)発明者 戸祭 智之 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 吉田 栄一 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 鎌田 千代士 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 高久 淳 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 Fターム(参考) 5F032 AA34 AA44 BA01 CA01 CA03 CA11 CA17 CA18 DA02 DA23 DA71 5F048 AA01 AA02 AA04 AA09 AA10 AB01 AB04 AB07 AC05 AC10 BA12 BA16 BB06 BB07 BB08 BC05 BE03 BF00 BG12 BG14 CA03 CA04 CA07 CA14 CA15 CC01 CC08 CC20 DA07 DA13 DA15 DA25 5F082 AA08 AA13 AA33 BA04 BA05 BA11 BA22 BA47 BC04 BC09 DA10 EA13 EA22 FA06 FA12 FA13 GA02 GA04

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基板と、前記支持基板上に形成され
    た絶縁層と、前記絶縁層上に形成された単結晶シリコン
    層とからなるSOI基板の主面に、素子分離用の深溝と
    前記絶縁層とによって互いに電気的に分離された複数の
    半導体島領域が形成され、 前記複数の半導体島領域のうち、隣接する第1の一対の
    半導体島領域には、前記SOI基板の主面の垂直方向に
    沿ってコレクタ領域、ベース領域およびエミッタ領域が
    配置されたバーチカル型のnpn型バイポーラ・トラン
    ジスタおよびpnp型バイポーラ・トランジスタがそれ
    ぞれ形成され、隣接する第2の一対の半導体島領域に
    は、nチャネル型MISFETおよびpチャネル型MI
    SFETがそれぞれ形成され、 前記第1の一対の半導体島領域間は、2本の前記深溝に
    よって電気的に分離された部分を有することを特徴とす
    る半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、前記npn型バイポーラ・トランジスタおよび前
    記pnp型バイポーラ・トランジスタのそれぞれは、コ
    レクタ領域の一部を構成する埋込み層を有していること
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、前記npn型バイポーラ・トランジスタおよび前
    記pnp型バイポーラ・トランジスタのうち、一方の、
    他方のバイポーラ・トランジスタは、エミッタ領域がベ
    ース領域に対して非自己整合的に形成されていることを
    特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、前記nチャネル型MISFETおよびpチャネル
    型MISFETが形成された、隣接する前記第2の一対
    の半導体島領域は、1本の深溝によって電気的に分離さ
    れていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、第1の回路ブロックを構成する第1グループの前
    記半導体島領域と、第2の回路ブロックを構成する第2
    グループの前記半導体島領域とが隣接する部分には、互
    いに並行するように延在する2本の深溝が配置されてい
    ることを特徴とする半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体集積回路装置にお
    いて、前記第1の回路ブロックは、デジタル回路で構成
    され、前記第2の回路ブロックは、アナログ回路で構成
    されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の半導体集積回路装置にお
    いて、複数の前記npn型バイポーラ・トランジスタが
    形成された半導体島領域および複数の前記pnp型バイ
    ポーラ・トランジスタが形成された半導体島領域は、そ
    れらが隣接する部分において、並行に延在する2本の深
    溝によって隣接する他の半導体島領域と電気的に分離さ
    れ、 複数の前記npn型バイポーラ・トランジスタは、互い
    に隣接する部分において、1本の深溝によって電気的に
    分離され、複数の前記pnp型バイポーラ・トランジス
    タは、互いに隣接する部分において、1本の深溝によっ
    て電気的に分離されていることを特徴とする半導体集積
    回路装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体集積回路装置にお
    いて、複数の前記npn型バイポーラ・トランジスタと
    複数の前記pnp型バイポーラ・トランジスタとからな
    るドライバ回路を有することを特徴とする半導体集積回
    路装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体集積回路装置にお
    いて、複数の前記npn型バイポーラ・トランジスタお
    よび複数の前記pnp型バイポーラ・トランジスタのそ
    れぞれは、並列に接続されていることを特徴とする半導
    体集積回路装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の半導体集積回路装置に
    おいて、前記SOI基板の主面に複数のボンディングパ
    ッドが形成され、前記複数のボンディングパッドのそれ
    ぞれは、前記素子分離用の深溝と前記絶縁層とによって
    電気的に分離されていることを特徴とする半導体集積回
    路装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の半導体集積回路装置に
    おいて、3個以上の半導体島領域が互いに隣接して配置
    される個所においては、前記U溝が三叉路交差となるよ
    うに前記半導体島領域が配置されていることを特徴とす
    る半導体集積回路装置。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の半導体集積回路装置に
    おいて、前記単結晶シリコン層は、エピタキシャル層を
    含むことを特徴とする半導体集積回路装置。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の半導体集積回路装置に
    おいて、前記複数の半導体島領域のそれぞれは、活性領
    域と、前記活性領域の周囲を囲むフィールド絶縁膜とを
    含み、前記素子分離用の深溝は、互いに隣接する活性領
    域の間に形成された前記フィールド絶縁膜の一部を横切
    って延在していることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の半導体集積回路装置に
    おいて、前記複数の半導体島領域のそれぞれは、活性領
    域と、前記活性領域の周囲を囲む素子分離用の浅溝とを
    含み、前記素子分離用の深溝は、互いに隣接する活性領
    域の間に形成された前記浅溝の一部を横切って延在して
    いることを特徴とする半導体集積回路装置。
  15. 【請求項15】 以下の工程を有する半導体集積回路装
    置の製造方法; (a)支持基板と、前記支持基板上に形成された絶縁層
    と、前記絶縁層上に形成された単結晶シリコン層とから
    なるSOI基板の主面に、素子分離用の深溝と前記絶縁
    層とによって互いに電気的に分離された複数の半導体島
    領域を形成する工程、(b)前記複数の半導体島領域の
    うち、第1の半導体島領域にnチャネル型MISFET
    を形成し、第2の半導体島領域にpチャネル型MISF
    ETを形成し、第3の半導体島領域にnpn型バイポー
    ラ・トランジスタを形成し、第4の半導体島領域にpn
    p型バイポーラ・トランジスタを形成する工程。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記nチャネル型MISFETお
    よび前記pチャネル型MISFETを形成した後、前記
    npnバイポーラ・トランジスタおよび前記pnpバイ
    ポーラ・トランジスタを形成することを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項15記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記pnpバイポーラ・トランジ
    スタのベース領域を構成する半導体領域と、前記nチャ
    ネル型MISFETのソース、ドレインを構成する半導
    体領域とを同一工程で形成することを特徴とする半導体
    集積回路装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項15記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記npnバイポーラ・トランジ
    スタのベース領域を構成する半導体領域と、前記pnp
    バイポーラ・トランジスタのエミッタ領域を構成するp
    型半導体領域とを同一工程で形成することを特徴とする
    半導体集積回路装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項15記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記npnバイポーラ・トランジ
    スタのエミッタ領域をベース領域に対して自己整合で形
    成し、前記pnpバイポーラ・トランジスタのエミッタ
    領域をベース領域に対して非自己整合で形成することを
    特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記npnバイポーラ・トランジ
    スタのベース電極と前記pnpバイポーラ・トランジス
    タのエミッタ電極とを、多結晶シリコン層によって形成
    することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007080945A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法
WO2007119278A1 (ja) * 2006-03-17 2007-10-25 Nec Corporation 半導体装置
JP2012175061A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Rohm Co Ltd 半導体装置およびその製造方法
JP5569526B2 (ja) * 2009-07-10 2014-08-13 日本電気株式会社 半導体装置

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