JP4973654B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体基板上に複数の回路ブロックが形成された半導体装置に関し、特に、その半導体基板の構造に関するものである。
半導体集積回路、例えば、シリコン集積回路においては、1つのシリコン基板上に様々な機能を有する回路ブロックが集積される。
ここで、回路ブロックとは、半導体基板上において配線により接続された2つ以上の回路素子を含む領域である。
また、回路素子には、MOSトランジスタ、ダイオード、抵抗、インダクタ、容量などが含まれる。
回路ブロックは、デジタル回路ブロックとアナログ回路ブロックとに分類される。
ここで、デジタル回路ブロックとは、回路ブロック内で扱う信号レベルが1を表す信号と、0を表す信号との2種のみである回路ブロックであり、アナログ回路ブロックとは、回路ブロック内で扱う信号レベルが3種以上である回路ブロックとする。
半導体基板、例えば、シリコン基板は導電性を有するため、各回路ブロックを構成する素子の間においては、半導体基板を介して、相互に信号が伝播する。
特に、アナログ回路ブロックとデジタル回路ブロックとを同一シリコン基板上に集積する場合、デジタル回路ブロックからの漏れ信号がシリコン基板を介してアナログ回路ブロックに伝わると、この漏れ信号はクロストークノイズとなる。一般に、アナログ回路はデジタル回路よりもノイズ耐性が小さいために、クロストークノイズがアナログ回路ブロックに伝わると、アナログ回路ブロックが誤動作を引き起こす可能性が高い。
このクロストークノイズの伝播は、シリコン基板の抵抗値が小さいほど起こりやすくなり、シリコン基板の抵抗値が大きいほど起こりにくくなる。このため、クロストークノイズを低減するためには、シリコン基板の抵抗値を高めることが望ましい。
しかしながら、シリコン基板の抵抗値が高いと、MOSFETにおいては、ラッチアップが起こりやすくなり、さらに、静電気によるトランジスタの破壊(ESD)も起こりやすくなる。
このため、デジタル回路にとってはシリコン基板の抵抗値は低いことが望ましい。すなわち、シリコン基板の抵抗値に対する要求はデジタル回路とアナログ回路とでは異なる。
デジタル回路とアナログ回路とを1つのシリコン基板に集積する場合、一般には、シリコン基板の大部分のブロックはデジタル回路ブロックであるため、シリコン基板の抵抗値はデジタル回路に都合が良いように設定される。すなわち、シリコン基板の抵抗値は低く設定される。このため、アナログ回路は大きなクロストークノイズに晒されることになる。
アナログ回路とデジタル回路とを同一シリコン基板上に集積する場合において、クロストークノイズを低減しつつ、ラッチアップや静電破壊を防止するためには、シリコン基板の抵抗値をシリコン基板の場所によって変化させることが有効である。
しかしながら、シリコン基板は数100μmの厚みを有しているため、シリコン集積回路用のイオン注入や不純物拡散などの方式によっては、シリコン基板の表面から10μm程度の深さまでしか抵抗値を変化させることができない。このため、ラッチアップや静電破壊を効果的に防止することは不可能である。
これに対して、IEEE Electron Devices Vol.48 No.5,2001,pp928−934(非特許文献1)においては、高エネルギーの水素イオン注入による高抵抗化方法が提案されている。
図17は、シリコン基板11と、シリコン基板11上に形成された配線層12とを有する半導体装置10の断面図である。
上記文献において提案されている高抵抗化方法においては、図17に示すように、高抵抗化させる領域17以外の領域を覆う遮蔽板16を配線層12の上方に配置する。
次いで、半導体装置10に対してイオン15を注入する。高抵抗化領域17以外の領域においては、遮蔽板16によりイオン15が遮蔽されるため、イオン15は半導体装置10には到達しない。
これに対して、高抵抗化領域17は遮蔽板16には覆われていないため、イオン15は配線層12を通過してシリコン基板11に到達し、シリコン基板11内に高抵抗化領域17を形成する。
また、IEDM Tech.,1998,pp213−216(非特許文献2)においては、シリコン基板に絶縁物を充填する方法が提案されている。
図18は、シリコン基板21と、シリコン基板21上に形成された配線層22とを有する半導体装置20の断面図である。
上記文献において提案されている方法においては、図18に示すように、シリコン基板21の表面にエッチングにより溝を形成し、その溝を絶縁物23で充填する。メタル配線24は、配線層22内において、絶縁物23の上方に配置される。
また、特開平8−222695号公報(特許文献1)においては、シリコン基板に溝を形成する方法が提案されている。
図19は、シリコン基板31と、シリコン基板31上に形成された配線層32と、配線層32上に形成されたインダクタ配線33と、を有する半導体装置30の断面図である。
上記公報に提案されている方法においては、図19に示すように、インダクタ配線33の周囲においてシリコン基板1に到達する溝34が形成される。
特開平8−222695号公報 IEEE Electron Devices Vol.48 No.5,2001,pp928−934 IEDM Tech.,1998,pp213−216
図17に示した方法によれば、シリコン基板11の内部にまでイオン15を到達させるために、特殊なイオン加速装置が必要となる。
さらに、イオン15を所定の領域にのみ注入するためには、遮蔽板17でイオン15を遮蔽する必要があることから、シリコン基板11面内での場所によるイオン15の打ち分けは難しいといった問題点があった。
また、図18に示した方法によれば、シリコン基板21のエッチングされた領域の上にメタル配線24を形成するために、エッチングされた領域を絶縁物23で充填する必要があるが、エッチングされた領域を絶縁物23で完全に充填するために掘り込む深さが制限され、シリコン基板21の10μm程度の深さまでしか抵抗値を変化させることはできなかった。
図19に示した方法によれば、インダクタ配線33の周囲のみに溝34を形成しているので、クロストークノイズを十分に低減することはできないという問題点があった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、半導体基板上に形成された回路ブロック間のクロストークノイズ、特に、アナログ回路がデジタル回路から受けるクロストークノイズを低減し、誤動作を防止することができる半導体装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明は、半導体基板と、それぞれが前記半導体基板上に形成された配線層を備える複数の回路ブロックと、前記回路ブロック間を電気的に接続する回路ブロック間配線と、を備える半導体装置において、前記回路ブロック間配線が形成されていない領域において、前記配線層を貫通し、前記半導体基板の内部に到達する溝が形成されており、前記溝の前記半導体基板の内部における深さは10μm以上であり、前記半導体基板の内部における前記溝の体積が前記配線層の内部における前記溝の体積よりも大きいことを特徴とする半導体装置を提供する。
本発明に係る半導体装置においては、前記溝の前記半導体基板の内部における深さは50μm以上であることが好ましい。
さらに、本発明は、半導体基板と、それぞれが前記半導体基板上に形成された配線層を備える複数の回路ブロックと、前記回路ブロック間を電気的に接続する回路ブロック間配線と、を備える半導体装置において、前記回路ブロック間配線が形成されていない領域において、前記配線層を貫通し、前記半導体基板の内部に到達する溝が形成されており、前記溝の前記半導体基板の内部における深さは前記半導体基板の厚さの1/2よりも大きいことを特徴とする半導体装置を提供する。
本発明に係る半導体装置においては、前記溝の前記半導体基板の内部における深さは前記半導体基板の厚さの9/10よりも大きいことが好ましい。
さらに、本発明は、半導体基板と、それぞれが前記半導体基板上に形成された配線層を備える複数の回路ブロックと、前記回路ブロック間を電気的に接続する回路ブロック間配線と、を備える半導体装置において、前記複数の回路ブロック間のクロストークノイズを低減するために、前記回路ブロック間配線が形成されていない領域において、前記配線層及び前記半導体基板を貫通する溝が形成されていることを特徴とする半導体装置を提供する。
さらに、本発明は、半導体基板と、それぞれが前記半導体基板上に形成された配線層を備える複数の回路ブロックと、前記回路ブロック間を電気的に接続する回路ブロック間配線と、を備える半導体装置において、前記回路ブロック間配線が形成されていない領域において、前記配線層の表面から前記配線層を貫通し、前記半導体基板の内部に到達する溝と、前記半導体基板の裏面から、前記溝と干渉しない範囲内において、前記溝に向かって延びる第二溝と、が形成されていることを特徴とする半導体装置を提供する。
本発明に係る半導体装置においては、前記半導体基板の厚さは100μm以下であることが好ましい。
本発明に係る半導体装置においては、前記回路ブロックには、少なくとも一つのアナログ回路ブロックと少なくとも一つのデジタル回路ブロックが含まれており、前記溝は前記アナログ回路ブロックと前記デジタル回路ブロックとの間に形成されていることが好ましい。
本発明に係る半導体装置においては、前記回路ブロック間配線は前記半導体装置内には形成しないことが好ましい。
前記回路ブロック間配線は、例えば、前記回路ブロック間を電気的に接続するボンディングワイヤからなる。
本発明に係る半導体装置においては、前記回路ブロックの各々の前記配線層の内部には、前記溝に面して、不純物が前記配線層に侵入することを防止するシールリングが形成されていることが好ましい。
前記シールリングは、例えば、前記溝の深さ方向に配置された複数のメタル配線層と、隣接する前記メタル配線層を相互に電気的に接続するビアと、からなる。前記メタル配線層の各々は前記溝に平行に延びるものであり、かつ、前記回路ブロック内の信号配線とは電気的に絶縁されている。
本発明に係る半導体装置においては、前記シールリングは前記回路ブロックの各々の周囲を全て囲うことが好ましい。
本発明に係る半導体装置においては、前記溝の内壁及び底面を覆う絶縁膜を有することが好ましい。
前記絶縁膜は、例えば、シリコン酸化膜またはシリコン窒化膜からなる。
前記半導体基板の内部における前記溝の体積が前記配線層の内部における前記溝の体積よりも大きいことが好ましい。
前記配線層の内部における前記溝の内壁は前記半導体基板の法線に対して平行であり、前記半導体基板の内部における前記溝の内壁の少なくとも一部は前記半導体基板の法線に対して傾斜していることが好ましい。
前記半導体基板の内部における前記溝の縦断面形状は、例えば、六角形とすることができる。
本発明に係る半導体装置においては、回路ブロック間配線が形成されていない領域において、配線層を貫通し、半導体基板の内部に到達する溝が形成される。この溝により、回路ブロック間のクロストークノイズを低減することが可能である。
特に、アナログ回路とデジタル回路との間に溝を形成することにより、アナログ回路がデジタル回路から受けるクロストークノイズを低減させることができ、アナログ回路ひいては半導体装置の誤動作を防止することができる。
さらに、溝の上部にはメタル配線を形成しないので、溝を埋める必要はない。このため、溝を埋める場合よりも深い溝を掘ることができる。
さらに、メタル配線を用いずに回路ブロック間の電気的接続を行うことにより、回路ブロックの周囲全体に溝を形成することができ、クロストークノイズの低減効果を高めることができる。
また、回路ブロックの各々の配線層の内部に、溝に面して、シールリングを形成することにより、水分その他の不純物が配線層に侵入することを防止することができ、半導体装置の寿命を延ばすことができる。
また、溝の露出部分である内壁及び底面をシリコン酸化膜、シリコン窒化膜または有機物からなる絶縁膜で覆うことにより、半導体基板の露出領域から半導体基板の内部への不純物の侵入を阻止することができ、半導体装置の寿命を延ばすことができる。
図1(A)は本発明の一実施形態に係る半導体装置の平面図であり、図1(B)は図1(A)のIB−IB線における断面図である。 図2(A)乃至図2(E)は本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法における各製造工程を示す断面図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の効果を検証するための模式的な半導体装置の断面図である。 図4は、図3に示す半導体装置において、溝の深さDを変化させたときに、電極T1と電極T2との間を流れる基板電流の変化を表したグラフである。 図5は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の効果を検証するための模式的な半導体装置の断面図である。 図6は、図5に示す半導体装置において、溝の深さDを変化させたときに、電極T1と電極T2との間を流れる基板電流の変化を表したグラフである。 図7(A)は本発明の第1の実施例に係る半導体装置の平面図であり、図7(B)は図7(A)のVIIB−VIIB線における断面図である。 図8(A)は本発明の第2の実施例に係る半導体装置の平面図であり、図8(B)は図8(A)のVIIIB−VIIIB線における断面図である。 図9は本発明の第3の実施例に係る半導体装置の断面図である。 図10(A)は本発明の第4の実施例に係る半導体装置の平面図であり、図10(B)は図10(A)のXB−XB線における断面図である。 図11は本発明の第5の実施例に係る半導体装置の平面図である。 図12(A)は本発明の第6の実施例に係る半導体装置の平面図であり、図12(B)は図12(A)のXIIB−XIIB線における断面図である。 図13(A)は本発明の第7の実施例に係る半導体装置の平面図であり、図13(B)は図13(A)のXIIIB−XIIIB線における断面図である。 図14は本発明の第8の実施例に係る半導体装置の断面図である。 図15は本発明の第9の実施例に係る半導体装置の断面図である。 図16は本発明の第10の実施例に係る半導体装置の断面図である。 従来の半導体装置の断面図である。 従来の半導体装置の断面図である。 従来の半導体装置の断面図である。
符号の説明
100 本発明の一実施形態に係る半導体装置
101 シリコン基板
102、102A、102B 配線層
103 アナログ回路ブロック
104 デジタル回路ブロック
105 溝
106 メタル配線
107A、107B パッド
108 絶縁膜
110 第1の実施例に係る半導体装置
111 第一回路ブロック
112 第二回路ブロック
120 第2の実施例に係る半導体装置
130 第3の実施例に係る半導体装置
131 第二溝
140 第4の実施例に係る半導体装置
150 第5の実施例に係る半導体装置
151 ボンディングワイヤ
160 第6の実施例に係る半導体装置
161 シールリング
162 メタル配線層
163 ビア
170 第7の実施例に係る半導体装置
180 第8の実施例に係る半導体装置
190 第9の実施例に係る半導体装置
191 絶縁膜
200 第10の実施例に係る半導体装置
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態は本発明を実施するための一形態に過ぎず、本発明は本実施形態によって限定されるものではない。
図1(A)は本発明の一実施形態に係る半導体装置100の平面図であり、図1(B)は図1(A)のIB−IB線における断面図である。
図1(A)に示すように、本実施形態に係る半導体装置100は、シリコン基板101と、シリコン基板101上に形成されたアナログ回路ブロック103と、シリコン基板101上に形成されたデジタル回路ブロック104と、アナログ回路ブロック103とデジタル回路ブロック104とを電気的に接続するメタル配線106と、から構成されている。
図1(B)に示すように、アナログ回路ブロック103は、シリコン基板101上に形成されたトランジスタ(図示せず)と、トランジスタを覆うようにシリコン基板101上に形成された絶縁物からなる配線層102Aと、配線層102A上に配置され、トランジスタと電気的に連通しているパッド107Aと、からなり、デジタル回路ブロック104は、シリコン基板101上に形成されたトランジスタ(図示せず)と、トランジスタを覆うようにシリコン基板101上に形成された絶縁物からなる配線層102Bと、配線層102B上に配置され、トランジスタと電気的に連通しているパッド107Bと、からなる。
なお、図1(A)においてはメタル配線106を図示してあるが、実際には、メタル配線106は配線層102A及び102Bの内部において形成されており、外部には露出していない。
図1(A)に示すように、シリコン基板101上において、アナログ回路ブロック103は、シリコン基板101の一つのコーナーを含む四角形状に形成され、デジタル回路ブロック104はアナログ回路ブロック103の周囲を囲むL字型形状に形成されている。
図1(A)に示すように、シリコン基板101上のアナログ回路ブロック103とデジタル回路ブロック104との間には、配線層102A、102Bを貫通し、シリコン基板101の内部に到達する溝105が形成されている。
溝105は配線層102A、102B内において、メタル配線106が形成されていない領域のみに形成されている。すなわち、溝105はメタル配線106と干渉しないように形成されている。
溝105のシリコン基板101の内部における深さは15μmに設定されている。
さらに、溝105の内壁及び底面を含むシリコン基板101の全面は絶縁膜108で覆われている。なお、パッド107A、107Bのみは絶縁膜108では覆われてはおらず、パッド107A、107Bは外部に露出している。
図2(A)乃至図2(E)は本実施形態に係る半導体装置100の製造方法における各製造工程を示す断面図である。
以下、図2(A)乃至図2(E)を参照して、本実施形態に係る半導体装置100の製造方法を説明する。
まず、図2(A)に示すように、シリコン基板101上にアナログ回路ブロック103及びデジタル回路ブロック104を構成するトランジスタ(図示せず)を形成し、さらに、シリコン基板101上に配線層102を形成し、トランジスタを覆う。
さらに、配線層102上にアナログ回路ブロック103用のパッド107A及びデジタル回路ブロック104用のパッド107Bを形成する。
なお、アナログ回路ブロック103とデジタル回路ブロック104とは、配線層102の内部に形成されたメタル配線106を介して相互に電気的に接続されている。
次いで、図2(B)に示すように、メタル配線106が形成されていない領域が開口しているマスク(図示せず)を用いて、配線層102をエッチングする。これにより、メタル配線106が形成されていない領域において、配線層102を貫通する溝105Aが形成される。
次いで、図2(C)に示すように、溝105Aを始点として、シリコン基板101を必要な深さだけエッチングし、シリコン基板101の内部に到達する溝105を形成する。
溝105のシリコン基板101の内部における深さは10μm以上、例えば、15μmになるように溝105は形成される。
次いで、図2(D)に示すように、図2(C)に示す段階まで形成された半導体装置の全面に絶縁膜108を塗布する。
次いで、図2(E)に示すように、フォトリソグラフィー及びエッチングにより、パッド107A、107Bを覆っている絶縁膜108を除去する。これにより、絶縁膜108は、パッド107A、107B以外の領域において、溝105の内壁及び底面を含むシリコン基板101の全面を覆う。
図3及び図5は、本実施形態に係る半導体装置100の効果を検証するための模式的な半導体装置の断面図である。
図3に示す半導体装置においては、シリコン基板101上に4つの電極G1、T1、T2、G2が左からこの順番に配置されている。
各電極G1、T1、T2、G2の幅(図3の左右方向における長さ)は10μmである。
シリコン基板101の厚さは100μmである。
また、4つの電極G1、T1、T2、G2は等間隔に配置されており、相互に隣接する電極間の距離は50μmである。
電極T1及び電極T2は信号の入出力点であり、電極G1及び電極G2はグラウンドに接続されている。すなわち、電極T1及び電極T2は信号を取り扱う回路に相当し、電極G1及び電極G2は基板電圧を固定するための基板コンタクトに相当する。
また、電極T1と電極T2との間において、シリコン基板101には、50μmの幅(図3の左右方向における長さ)及び深さDを有する溝105が形成されている。
図5に示す半導体装置は、シリコン基板101の厚さが300μmである点を除いて、図3に示す半導体装置と同一の構造を有している。
図4は、図3に示す半導体装置において、溝105の深さDを変化させたときに、電極T1と電極T2との間を流れる基板電流の変化を表したグラフである。
図4に示すグラフの横軸は溝105の深さD(μm)を示し、縦軸は溝Dの深さが0の時の基板電流を1(=10)としたときの基板電流の相対値を示す。
図4に示すように、溝105の深さDを深くするほど基板電流は小さくなり、2点間のクロストークノイズ低減効果が大きくなることが分かる。
ここで、基板電流の減少率は溝105の深さDが浅いときに大きく、溝105の深さDが10μmのときには、基板電流は1/2程度に減少する。
さらに、溝105の深さDが50μm程度のときには、基板電流は1/5程度に減少する。
また、基板電流の減少率は、溝105の深さDがシリコン基板101の厚さの1/2程度よりも小さい場合には、シリコン基板101の厚さには依存しないが、溝105の深さDがシリコン基板101の厚さの1/2程度を超えると、シリコン基板101が薄い方が大きな効果が得られる。
また、溝105の深さDがシリコン基板101の厚さの9/10を超えるあたりからは基板電流は急激に減少し、溝105をシリコン基板101の裏面まで掘れ下げれば、基板電流は0になる。
図6は、図5に示す半導体装置において、溝105の深さDを変化させたときに、電極T1と電極T2との間を流れる基板電流の変化を表したグラフである。
図4と同様に、図6に示すグラフの横軸は溝105の深さD(μm)を示し、縦軸は溝Dの深さが0の時の基板電流を1(=10)としたときの基板電流の相対値を示す。
図6に示すグラフにおいても、基板電流の減少率は図4に示したグラフと同様の傾向を示す。
このように、図4及び図6から明らかであるように、シリコン基板101に溝105を掘ることにより、電極T1と電極T2との間におけるクロストークノイズを低減することが可能であることが分かる。
図7(A)は本発明の第1の実施例に係る半導体装置110の平面図であり、図7(B)は図7(A)のVIIB−VIIB線における断面図である。
図7(A)に示すように、本実施例に係る半導体装置110は、シリコン基板101と、シリコン基板101上に形成された第一回路ブロック111と、シリコン基板101上に形成された第二回路ブロック112と、第一回路ブロック111と第二回路ブロック112とを電気的に接続するメタル配線106と、から構成されている。
図7(B)に示すように、第一回路ブロック111は、シリコン基板101上に形成されたトランジスタ(図示せず)と、トランジスタを覆うようにシリコン基板101上に形成された絶縁物からなる配線層102Aと、配線層102A上に配置され、トランジスタと電気的に連通しているパッド(図示せず、図1(B)参照)と、からなり、第二回路ブロック112は、シリコン基板101上に形成されたトランジスタ(図示せず)と、トランジスタを覆うようにシリコン基板101上に形成された絶縁物からなる配線層102Bと、配線層102B上に配置され、トランジスタと電気的に連通しているパッド(図示せず、図1(B)参照)と、からなる。
なお、図7(A)においてはメタル配線106を図示してあるが、実際には、メタル配線106は配線層102A及び102Bの内部において形成されており、外部には露出していない。
図7(A)に示すように、シリコン基板101上において、第一回路ブロック111は、シリコン基板101の一つのコーナーを含む四角形状に形成され、第二回路ブロック112は第一回路ブロック111の周囲を囲むL字型形状に形成されている。
図7(A)に示すように、シリコン基板101上の第一回路ブロック111と第二回路ブロック112との間には、配線層102A、102Bを貫通し、シリコン基板101の内部に到達する溝105が形成されている。
溝105は配線層102A、102B内において、メタル配線106が形成されていない領域のみに形成されている。すなわち、溝105はメタル配線106と干渉しないように形成されている。
溝105はシリコン基板101の内部において深さDを有しており、深さDは10μm以上の値を有している。
さらに、溝105の内壁及び底面を含むシリコン基板101の全面は絶縁膜(図示せず、図1(B)参照)で覆われている。なお、パッドのみは絶縁膜では覆われてはおらず、パッドは外部に露出している。
図1(A)及び図1(B)に示した本発明の実施形態に係る半導体装置100においては、溝105のシリコン基板101の内部における深さDは15μmに設定されていたが、溝105のシリコン基板101の内部における深さDは15μmには限定されない。
本実施例に係る半導体装置110のように、溝105のシリコン基板101の内部における深さDは10μm以上の深さであれば、任意の値を選定することが可能である。
溝105のシリコン基板101の内部における深さDは大きいほど効果的である。特に、溝105のシリコン基板101の内部における深さDを50μm以上にすることが望ましい。
図8(A)は本発明の第2の実施例に係る半導体装置120の平面図であり、図8(B)は図8(A)のVIIIB−VIIIB線における断面図である。
本実施例に係る半導体装置120は、図7(A)及び図7(B)に示した第1の実施例に係る半導体装置110と比較して、シリコン基板101の内部における溝105の深さを除いて、同様の構造を有している。
本実施例に係る半導体装置120においては、図8(B)に示すように、溝105はシリコン基板101の裏面にまで貫通している。すなわち、本実施例に係る半導体装置120における溝105は配線層102及びシリコン基板101の双方を貫通するように形成されている。
このように、溝105を配線層102及びシリコン基板101の双方を貫通して形成することにより、第1の実施例に係る半導体装置110よりも高いクロストークノイズ低減効果を得ることができる。
図9は本発明の第3の実施例に係る半導体装置130の断面図である。
本実施例に係る半導体装置130は、図7(A)及び図7(B)に示した第1の実施例に係る半導体装置110と比較して、シリコン基板101の内部における溝105の形状を除いて、同様の構造を有している。
本実施例に係る半導体装置130においては、図9に示すように、シリコン基板101の内部に二つの溝、すなわち、溝105と第二溝131とが形成されている。
溝105は、図7(A)及び図7(B)に示した第1の実施例に係る半導体装置110における溝105と同様に、配線層102の表面から配線層102を貫通し、シリコン基板101の内部に到達している。
第二溝131は、シリコン基板101の裏面から、溝105と干渉しない範囲内において、溝105に向かって延びている。
すなわち、溝105と第二溝131とは同一線上に形成されており、溝105と第二溝131とが形成されることにより、溝105と第二溝131との間に挟まれているシリコン基板101の部分の厚さは100μm以下になっている。
このように、溝105及び第二溝131をシリコン基板101の表面及び裏面からそれぞれ形成することにより、第1の実施例に係る半導体装置110よりも高いクロストークノイズ低減効果を得ることができる。
図10(A)は本発明の第4の実施例に係る半導体装置140の平面図であり、図10(B)は図10(A)のXB−XB線における断面図である。
本実施例に係る半導体装置140は、図7(A)及び図7(B)に示した第1の実施例に係る半導体装置110と比較して、第一回路ブロック111及び第二回路ブロック112の構造を除いて、同様の構造を有している。
本実施例に係る半導体装置140においては、第一回路ブロック111はアナログ回路ブロック103として構成され、第二回路ブロック112はデジタル回路ブロック104として構成されている。
すなわち、本実施例に係る半導体装置140においては、溝105はアナログ回路ブロック103とデジタル回路ブロック104との間に形成されている。
これにより、クロストークノイズに敏感なアナログ回路ブロック103にデジタル回路ブロック104から伝わるクロストークノイズを低減させることができる。
図11は本発明の第5の実施例に係る半導体装置150の平面図である。
本実施例に係る半導体装置150は、図7(A)及び図7(B)に示した第1の実施例に係る半導体装置110と比較して、回路ブロック間の接続構造を除いて、同様の構造を有している。
図7(A)及び図7(B)に示した第1の実施例に係る半導体装置110においては、第一回路ブロック111と第二回路ブロック112とはメタル配線106を介して相互に電気的に接続されている。
これに対して、本実施例に係る半導体装置150においては、メタル配線106は形成されておらず、第一回路ブロック111と第二回路ブロック112とはボンディングワイヤ151を介して相互に電気的に接続されている。すなわち、図11に示すように、第一回路ブロック111のパッド107Aと第二回路ブロック112のパッド107Bとがボンディングワイヤ151を介して相互に電気的に接続されている。
メタル配線106は配線層102の内部に形成されるため、第一の実施例に係る半導体装置110においては、溝105はメタル配線106が形成されていない領域のみに形成されていた。
これに対して、本実施例に係る半導体装置150においては、メタル配線106が形成されていない。このため、本実施例に係る半導体装置150においては、溝105は第一回路ブロック111と第二回路ブロック112との間の全領域において形成されている。
このように、第一回路ブロック111と第二回路ブロック112との間の全領域において溝105を形成することにより、第1の実施例に係る半導体装置110よりも高いクロストークノイズ低減効果を得ることができる。
なお、本実施形態に係る半導体装置150をフリップチップとして実装する場合には、ボンディングワイヤ151の代わりに、プリント基板上の配線を介して第一回路ブロック111と第二回路ブロック112とを接続する。
図12(A)は本発明の第6の実施例に係る半導体装置160の平面図であり、図12(B)は図12(A)のXIIB−XIIB線における断面図である。
本実施例に係る半導体装置160は、図7(A)及び図7(B)に示した第1の実施例に係る半導体装置110と比較して、シールリング161を有する点を除いて、同様の構造を有している。
図12(A)に示すように、第一回路ブロック111及び第二回路ブロック112の各々の配線層102A、102Bの内部には、メタル配線106が形成されている領域を除いて、溝105に面して、不純物が配線層102A、102Bに侵入することを防止するシールリング161が形成されている。
図12(B)に示すように、シールリング161は、溝105の深さ方向において配置された複数のメタル配線層162と、隣接するメタル配線層162を相互に電気的に接続するビア163と、からなる。メタル配線層162の各々は溝105に平行に延びており、かつ、第一回路ブロック111及び第二回路ブロック112内の信号配線とは電気的に絶縁されている。
シールリング161は、溝105と第一回路ブロック111及び第二回路ブロック112との間のシールとして機能する。このため、配線層102を構成する絶縁物が有機物を含む低誘電率物質である場合には、水などの不純物が配線層102の内部に侵入しやすいが、シールリング161を第一回路ブロック111及び第二回路ブロック112の各々の周囲に形成することによって、水その他の不純物が配線層102の内部に浸入することを防止することができる。
図13(A)は本発明の第7の実施例に係る半導体装置170の平面図であり、図13(B)は図13(A)のXIIIB−XIIIB線における断面図である。
第6の実施例に係る半導体装置160においては、シールリング161は、第一回路ブロック111及び第二回路ブロック112の各々の配線層102A、102Bの内部において、メタル配線106が形成されている領域を除いて、溝105に面して形成されている。
これに対して、本実施例に係る半導体装置170においては、シールリング161は第一回路ブロック111及び第二回路ブロック112の各々の全周囲において形成されている。メタル配線106が形成されている領域においては、シールリング161はメタル配線106と干渉しないように形成されている。
この点を除いて、本実施例に係る半導体装置170は、第6の実施例に係る半導体装置160と同様の構造を有している。
このように、シールリング161を第一回路ブロック111及び第二回路ブロック112の各々の全周囲に形成することにより、第6の実施例に係る半導体装置160と比較して、水その他の不純物が配線層102の内部に侵入することを防止する効果を高めることができる。
図14は本発明の第8の実施例に係る半導体装置180の断面図である。
本実施例に係る半導体装置180においては、溝105の内壁及び底面並びに配線層102の外側表面を覆う絶縁膜108が形成されている。
本実施例に係る半導体装置180は、図7(A)及び図7(B)に示した第1の実施例に係る半導体装置110と比較して、絶縁膜108が形成されている点を除いて、同様の構造を有している。
絶縁膜108は、例えば、シリコン酸化膜またはシリコン窒化膜からなる。
シリコン酸化膜やシリコン窒化膜などはシリコンよりも化学変化しにくいため、溝105をシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜からなる絶縁膜108で覆うことにより、溝105において露出しているシリコン基板101のシリコンが大気に直接触れることがなくなり、溝105の表面が化学変化することに起因して、半導体装置の性能が劣化することを防止することができる。
なお、本実施例に係る半導体装置180においては、絶縁膜108は並びに配線層102の外側表面を覆うものとして形成されているが、絶縁膜108は少なくとも溝105の内壁及び底面を覆っていればよく、配線層102の外側表面を覆うことは必ずしも必要ではない。
図15は本発明の第9の実施例に係る半導体装置190の断面図である。
本実施例に係る半導体装置190においては、溝105の内壁及び底面並びに配線層102の外側表面を覆う絶縁膜191が形成されている。
第8の実施例に係る半導体装置180における絶縁膜108は、例えば、シリコン酸化膜またはシリコン窒化膜からなるものであったが、本実施例に係る半導体装置190における絶縁膜191は有機物の膜からなる。
絶縁膜191が有機物の膜からなる点を除いて、本実施例に係る半導体装置190は第8の実施例に係る半導体装置180と同様の構造を有している。
有機物の膜からなる絶縁膜191は、例えば、塗布などの方法により形成することができる。
溝105の内壁及び底面を絶縁膜191で覆うことにより、溝105において露出しているシリコン基板101のシリコンが大気に直接触れることがなくなり、溝105の表面が化学変化することに起因して、半導体装置の性能が劣化することを防止することができる。
図16は本発明の第10の実施例に係る半導体装置200の断面図である。
本実施例に係る半導体装置200においては、配線層102の内部における溝105の形状と、シリコン基板101の内部における溝105の形状とが異なっている。
溝105の形状が配線層102の内部とシリコン基板101の内部とで異なる点、具体的には、シリコン基板101の内部における溝105の体積が配線層102の内部における溝105の体積よりも大きいことを除いて、本実施例に係る半導体装置200は第1の実施例に係る半導体装置110と同様の構造を有している。
図16に示すように、本実施例に係る半導体装置200においては、配線層102の内部における溝105の内壁は縦断面においてシリコン基板101の法線に対して平行に形成されているのに対して、シリコン基板101の内部における溝105の内壁の少なくとも一部はシリコン基板101の法線に対して傾斜している。
ここで、シリコン基板101の内部における溝105の内壁がシリコン基板101の法線となすテーパー角Aが正の場合には溝105はシリコン基板101の水平方向に広がり、テーパー角Aが負の場合にはシリコン基板101の水平方向に狭まる。
具体的には、配線層102の内部における溝105の内壁は縦断面において矩形形状をなしているのに対して、シリコン基板101の内部における溝105の内壁は縦断面においてほぼ六角形の形状をなしている。
シリコン基板101の内部における溝105は、例えば、エッチングの方向が垂直方向のみではないエッチング、すなわち、等方性のエッチングを実施することによって形成することができる。
このように、シリコン基板101の内部における溝105の縦断面積をシリコン基板101の水平方向に広げることによって、クロストークノイズの低減効果を高めることができる。
なお、本実施例に係る半導体装置200においては、シリコン基板101の内部における溝105の内壁は縦断面においてほぼ六角形の形状をなしているが、シリコン基板101の内部における溝105の内壁の縦断面形状は六角形には限定されない。シリコン基板101の内部における溝105の内壁の少なくとも一部がシリコン基板101の法線に対して傾斜していれば、任意の形状を採用することができる。

Claims (19)

  1. 半導体基板と、それぞれが前記半導体基板上に形成された配線層を備える複数の回路ブロックと、前記回路ブロック間を電気的に接続する回路ブロック間配線と、を備える半導体装置において、
    前記回路ブロック間配線が形成されていない領域において、前記配線層を貫通し、前記半導体基板の内部に到達する溝が形成されており、前記溝の前記半導体基板の内部における深さは10μm以上であり、
    前記半導体基板の内部における前記溝の体積が前記配線層の内部における前記溝の体積よりも大きいことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記溝の前記半導体基板の内部における深さは50μm以上であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 半導体基板と、それぞれが前記半導体基板上に形成された配線層を備える複数の回路ブロックと、前記回路ブロック間を電気的に接続する回路ブロック間配線と、を備える半導体装置において、
    前記回路ブロック間配線が形成されていない領域において、前記配線層を貫通し、前記半導体基板の内部に到達する溝が形成されており、前記溝の前記半導体基板の内部における深さは前記半導体基板の厚さの1/2よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記溝の前記半導体基板の内部における深さは前記半導体基板の厚さの9/10よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 半導体基板と、それぞれが前記半導体基板上に形成された配線層を備える複数の回路ブロックと、前記回路ブロック間を電気的に接続する回路ブロック間配線と、を備える半導体装置において、
    前記回路ブロック間配線が形成されていない領域において、前記複数の回路ブロック間のクロストークノイズを低減するために、前記配線層及び前記半導体基板を貫通する溝が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 半導体基板と、それぞれが前記半導体基板上に形成された配線層を備える複数の回路ブロックと、前記回路ブロック間を電気的に接続する回路ブロック間配線と、を備える半導体装置において、
    前記回路ブロック間配線が形成されていない領域において、前記配線層の表面から前記配線層を貫通し、前記半導体基板の内部に到達する溝と、前記半導体基板の裏面から、前記溝と干渉しない範囲内において、前記溝に向かって延びる第二溝と、が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  7. 前記半導体基板の厚さは100μm以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 前記回路ブロックには、少なくとも一つのアナログ回路ブロックと少なくとも一つのデジタル回路ブロックが含まれており、前記溝は前記アナログ回路ブロックと前記デジタル回路ブロックとの間に形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記回路ブロック間配線は前記半導体装置内には形成しないことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の半導体装置。
  10. 前記回路ブロック間配線は、前記回路ブロック間を電気的に接続するボンディングワイヤからなるものであることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記回路ブロックの各々の前記配線層の内部には、前記溝に面して、不純物が前記配線層に侵入することを防止するシールリングが形成されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の半導体装置。
  12. 前記シールリングは、前記溝の深さ方向に配置された複数のメタル配線層と、隣接する前記メタル配線層を相互に電気的に接続するビアと、からなり、前記メタル配線層の各々は前記溝に平行に延びるものであり、かつ、前記回路ブロック内の信号配線とは電気的に絶縁されていることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置。
  13. 前記シールリングは前記回路ブロックの各々の周囲を全て囲うことを特徴とする請求項11または12に記載の半導体装置。
  14. 前記溝の内壁及び底面を覆う絶縁膜を有することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の半導体装置。
  15. 前記絶縁膜はシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜からなることを特徴とする請求項14に記載の半導体装置。
  16. 前記絶縁膜は有機物の膜からなることを特徴とする請求項14に記載の半導体装置。
  17. 前記半導体基板の内部における前記溝の体積が前記配線層の内部における前記溝の体積よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至16のいずれか一項に記載の半導体装置。
  18. 前記配線層の内部における前記溝の内壁は前記半導体基板の法線に対して平行であり、前記半導体基板の内部における前記溝の内壁の少なくとも一部は前記半導体基板の法線に対して傾斜していることを特徴とする請求項1乃至17のいずれか一項に記載の半導体装置。
  19. 前記半導体基板の内部における前記溝の縦断面形状は六角形であることを特徴とする請求項17または18に記載の半導体装置。
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