JP5544708B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、同一半導体基板上に拡散抵抗アレイとトレンチMOS型半導体素子とを集積した半導体装置およびその製造方法に関する。
IC等を構成する種々の素子要素の一つに抵抗素子がある。IC等のように同一半導体基板上に形成される抵抗素子としては複数の抵抗要素を表面電極配線で繋げた抵抗アレイの構成を採ることが多い。この抵抗アレイを構成する抵抗要素として拡散抵抗を用いる場合、複数の拡散抵抗領域間を相互に絶縁分離する必要がある。この拡散抵抗アレイを構成する拡散抵抗領域は、この領域の深さ方向では、この拡散抵抗領域の下部に接する逆極性の不純物領域との境界に形成されるpn接合によって容易に電気的に絶縁分離され得る点と、拡散領域の不純物濃度および拡散領域の長さ、幅を調整することにより抵抗値を容易に制御でき、高抵抗領域も容易に作成できる点で優れている。しかし、半導体基板の面方向に並列に配置される拡散抵抗領域間の絶縁分離のために必要な間隔を確保する必要があるので、この間隔が大きい面積を占有すると、集積度を高め難くなるという点が問題となる。
そこで、絶縁分離方式として、拡散抵抗アレイを構成する複数の各拡散抵抗領域の外周に形成したトレンチに、絶縁膜(体)などの誘電膜を埋め込むトレンチ分離方式を採ると、小さい分離幅でも所望の絶縁分離耐圧が得られるので、好ましい。
このようなトレンチ分離方式の拡散抵抗アレイとトレンチMOSFETとを、同一p型半導体基板(p型シリコン基板)上に相互に絶縁分離させて併設させた半導体装置の要部を図6の半導体基板の要部断面図に示す。この半導体装置は拡散抵抗アレイ100とトレンチMOSFET200とが共通の製造プロセスにより形成することができる点で優れている。前記拡散抵抗アレイ100は層間絶縁膜102などの誘電膜で充填されたトレンチ103aにより各拡散抵抗領域110間が相互に絶縁分離されている。このトレンチ103aの側壁には、前記層間絶縁膜102などの誘電膜で充填される前に、前記トレンチMOSFET200のゲート絶縁膜104および第一(ドープド)ポリシリコン膜からなるゲート電極105などと同時にこの順に形成されるゲート絶縁膜104aおよび第二(ドープド)ポリシリコン膜105aが堆積形成される。この拡散抵抗アレイ100中の環状第二(ドープド)ポリシリコン膜105aは製造プロセス的に図6に示すトレンチMOSFET200のゲート電極105との同時形成が避けられない。ところが、拡散抵抗アレイ100ではゲート電極105としての機能は不要なので、電気的にフローティング状態にしたところ、拡散抵抗領域110の抵抗値が不安定になる現象の生じることが判明した。そこで、拡散抵抗領域100の高電位側もしくは低電位側に電気的に接続して前記環状第二(ドープド)ポリシリコン膜105aの電位を固定する構成にした。
図4は、そのような前記トレンチ分離方式を採用した拡散抵抗アレイ100を示す図であり、(a)が平面図、(b)が(a)のX−X’線断面図、(c)が(a)のY−Y’線断面図である。
図5は、前記図4の拡散抵抗アレイ部分の製造工程を示す半導体基板の断面図であり、主要な製造工程を順に示す断面図である。図5の(a)と(c)は図4(b)に対応するX−X’位置の断面図であり、図5の(b)と(d)は図4(c)に対応するY−Y’位置の断面図である。図5の(a)と(b)はp型シリコン基板(図面ではp sub.と略記)115にnウエル116を形成した後、nウエル116の表面層にp型領域110を形成し、酸化膜111をエッチングマスクとして前記p型領域110を貫通して、p型領域110を複数の領域に分断するような深さのトレンチ103aを形成する。
次に、図5の(c)と(d)に示すように、エッチングマスクとして用いた前記酸化膜111を全面除去し、新たにゲート絶縁膜104aおよび環状の第二(ドープド)ポリシリコン膜105aを順に形成する。この環状第二(ドープド)ポリシリコン膜105aを全面に形成した膜からパターンエッチングによって形成する際に、環状の第二(ドープド)ポリシリコン膜105aの半導体基板表面への引き出しパターン部105bも同時に形成される。全面に形成された前記第一(ドープド)ポリシリコン膜はトレンチMOSFETではゲート電極105となり、必要なものであるが、前述のように拡散抵抗アレイ100では結果的にトレンチ103a側壁にも同時に形成されてしまうが、ゲート電極としての機能は不要である。前記半導体基板表面への引き出しパターン部105bは、拡散抵抗領域110と前記トレンチ103aの側壁の環状の第二(ドープド)ポリシリコン膜105aとを短絡させるために、図4(c)のように、基板表面の金属電極配線により接続し易くするために設けられる。その後、図4(b)、(c)に示すように、p型の拡散抵抗領域110の表面層にpコンタクト領域107を形成し、次にトレンチ103aを充填する層間絶縁膜102を形成し、拡散抵抗領域110と環状の第二(ドープド)ポリシリコン膜105aの半導体基板表面への引き出しパターン部105bとを基板表面で電気的に接続するためのコンタクト孔108aを各々開口した後、バリアメタル109、埋め込みプラグ112、金属電極配線113を形成すると、図4(a)、(b)、(c)に示す拡散抵抗アレイ100となる。
前記トレンチ分離方式では、拡散抵抗領域間を絶縁分離するには、通常、トレンチの深さを拡散抵抗領域より深くしなければならない。そのようなトレンチを用いて抵抗領域間に寄生MOSを形成することなく、かつ抵抗領域間を高密度に集積し得る抵抗領域を備えた半導体装置に関する発明が知られている(特許文献1)。この特許文献1の記載によれば、基板の面方向では絶縁膜および誘電体が充填されるトレンチおよび抵抗領域の深さより深いトレンチで抵抗領域間が分離され、この抵抗領域の深さ方向ではpn接合で電気的に分離される拡散抵抗アレイが示されている。
また、トレンチMOSFETと拡散抵抗アレイの両方のトレンチ側壁にゲート絶縁膜を介してゲート電極を同時に形成する場合でも、拡散抵抗アレイに形成されるゲート電極がチャージアップされて前記拡散抵抗アレイの抵抗値が不安定になることのない半導体装置について知られている(特許文献2)。
さらにまた、前述のようなトレンチによる絶縁分離方式の拡散抵抗アレイとトレンチ内部にゲート電極を設けるトレンチMOS型半導体素子とを1チップに集積する場合、工程の数を減らして製造コストを下げるために、一度のトレンチエッチングで前記拡散抵抗アレイと前記トレンチMOS型半導体素子の両方のトレンチを形成する製造方法についても知られている(特許文献3)。
特公平7−112005号公報(図1、2) 特開2006−319241号公報(要約−課題) 特開2007−149933号公報(図3〜図8)
しかしながら、前述の拡散抵抗アレイでは、拡散抵抗領域間のトレンチ側壁の(ドープド)ポリシリコン膜の電位を固定するために、該(ドープド)ポリシリコン膜は拡散抵抗領域の高電位側もしくは低電位側に電気的に接続される。この時、(ドープド)ポリシリコン膜とコンタクトを取るための引き出し領域が基板表面に必要となるが、トレンチの段差が存在する近傍でのパターニングとなるため、(ドープド)ポリシリコン膜パターン寸法が安定せず、コンタクトパターンに対する(ドープド)ポリシリコン膜パターンのオーバーラップ幅を大きめに確保しなければならない。また、トレンチパターンと(ドープド)ポリシリコン膜パターン間スペースもある程度確保せねばならず、抵抗となるトレンチスペース幅下限が制限され、拡散抵抗領域の長手方向に面積が大きくなってしまう、という問題がある。
本発明は以上説明した点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、拡散抵抗領域の長手方向の端部と該拡散抵抗領域の長手方向にある絶縁分離用トレンチ内の(ドープド)ポリシリコン膜との電気的接続に要する表面面積を少なくすることのできる拡散抵抗アレイを備える半導体装置およびその製造方法を提供することである。
特許請求の範囲の請求項1記載の発明によれば、他導電型半導体基板の一導電型ウエル内にあって他導電型オフセット領域をチャネル領域とするように形成され、層間絶縁膜で充填される第一トレンチ内にゲート絶縁膜を介して第一ポリシリコン膜をゲート電極として有するトレンチMOS型半導体素子と、
前記半導体基板の、異なる一導電型ウエル内の表面層に設けられる複数の他導電型拡散抵抗領域が前記層間絶縁膜で充填される第二トレンチと該第二トレンチの一方の側壁に前記ゲート絶縁膜を介して設けられる環状の第二ポリシリコン膜とによりそれぞれ取り囲まれ、前記層間絶縁膜で覆われる複数の前記他導電型拡散抵抗領域のいずれか一方の端部を露出する前記第一コンタクト孔と前記他導電型拡散抵抗領域のいずれか他方の端部を露出する第二コンタクト孔を備え、異なる他導電型拡散抵抗領域の前記第一コンタクト孔に露出する前記いずれか一方の端部と前記第二コンタクト孔に露出する前記いずれか他方の端部とを導電接続する金属配線を有する拡散抵抗アレイとを備える半導体装置において、
前記拡散抵抗アレイの前記第二コンタクト孔が、前記他導電型拡散抵抗領域の長手方向であって、前記いずれか他方の端部に前記第二トレンチを介して外側に配置され、該第二トレンチの他方の側壁に前記ゲート絶縁膜を介して設けられる環状の第三ポリシリコン膜に取り囲まれる前記半導体基板の他導電型表面領域と、前記第三ポリシリコン膜の表面と、前記第二ポリシリコン膜の表面と、前記いずれか他方の端部と、に連続する形状の開口を有し、
前記金属配線は、前記第二コンタクト孔に露出する前記いずれか他方の端部、前記第二ポリシリコン膜、前記第三ポリシリコン膜および前記他導電型表面領域に導電接続することにより、前記本発明の目的は達成される。
特許請求の範囲の請求項2記載の発明によれば、前記第一トレンチと、前記第二トレンチとが同一深さである特許請求の範囲の請求項1記載の半導体装置とすることにより、前記本発明の効果が達成される。
特許請求の範囲の請求項3記載の発明によれば、前記他導電型拡散抵抗領域の前記いずれかの他方の端部と前記半導体基板の他導電型表面領域との間の第二トレンチの幅が、他の第二トレンチの幅より狭い特許請求の範囲の請求項1または2に記載の半導体装置とする。
特許請求の範囲の請求項4記載の発明によれば、前記他導電型拡散抵抗領域の前記いずれかの他方の端部と前記半導体基板の他導電型表面領域との間の前記第二トレンチが前記第二ポリシリコンおよび前記第三ポリシリコン膜で充填されている特許請求の範囲の請求項3記載の半導体装置とする。
特許請求の範囲の請求項5記載の発明によれば、前記第一トレンチと前記第二トレンチとを同時に形成する工程と、前記第一ポリシリコン膜と前記第二ポリシリコン膜と前記第三ポリシリコン膜とを同時に形成する工程とを含む特許請求の範囲の請求項1記載の半導体装置の製造方法とする。
本発明によれば、前記拡散抵抗領域の長手方向の端部と該拡散抵抗領域の長手方向にある絶縁分離用トレンチ内の(ドープド)ポリシリコン膜との電気的接続に要する表面面積を少なくすることのできる拡散抵抗アレイを備える半導体装置およびその製造方法を提供することができる。
以下、本発明の半導体装置およびその製造方法について、図面を参照して詳細に説明する。本発明はその要旨を超えない限り、以下に説明する実施例の記載に限定されるものではない。
図1は本発明の実施例1にかかる半導体装置を構成する拡散抵抗アレイ部分の図であり、(a)は平面図、(b)は、前記図1(a)のA−A線断面図、(c)は、前記図1(a)のB−B’線断面図である。図2は前記図1(c)の変形例である。図3はそれぞれ前記図1(a)に示す拡散抵抗領域部分の製造工程をA−A’線およびB−B’線の位置で示す断面図である。図7は本発明の実施例1にかかる半導体装置の要部断面図である。
図1に本発明の実施例1にかかる半導体装置を構成する拡散抵抗アレイ部分の平面図および断面図を示す(ただし、(a)では、重なる部分は一部透視的に描かれている。)。拡散抵抗アレイ20は、図7の断面図に示すように、相互干渉や寄生MOS効果を防止するために同一半導体基板上のトレンチMOSFET30に絶縁分離膜10などを介して配置される。また、この拡散抵抗アレイ20は、図1(a)では三つの拡散抵抗領域7がそれぞれ第二トレンチ3aおよび環状の第二(ドープド)ポリシリコン膜5aに取り囲まれて、それぞれ平行に配置されている。それらのいずれかの拡散抵抗領域7のいずれか一方の端部が、この端部とこの端部の外側の環状の第二(ドープド)ポリシリコン膜5aと、第二トレンチ3aを介して前記拡散領域7の長手方向に配置される環状の第三(ドープド)ポリシリコン膜5bに取り囲まれたp型表面領域7aとに、それぞれの表面を覆う層間絶縁膜6に連続して開口する第二コンタクト孔14aを埋める周知のバリアメタル11と埋め込みプラグ(タングステンプラグなど)12を経て、異なる拡散抵抗領域7の他方の端部に形成された第一コンタクト孔14を埋めるバリアメタル11と埋め込みプラグ12に金属電極配線13aにより電気的に接続されている。このように環状第三(ドープド)ポリシリコン膜5bが拡散抵抗領域7の一方の端部を取り囲む環状の第二(ドープド)ポリシリコン膜5aとのみ金属電極配線13aで短絡されるような構成にすることにより、各拡散抵抗領域7を取り囲む各(ドープド)ポリシリコン膜5a同士が短絡されて拡散抵抗アレイとしての機能が損なわれることを防いでいる。
実施例1では、環状の第三(ドープド)ポリシリコン膜5bに取り囲まれたp型表面領域7aを設けることにより、従来のように、(ドープド)ポリシリコン膜105aの半導体基板表面への引き出しパターン部105bを設けなくてもよいのである。なぜなら、環状の第三(ドープド)ポリシリコン膜5bに取り囲まれたp型表面領域7aを設けずに、一方の環状の第二(ドープド)ポリシリコン膜5aのみを短絡させ、異なる拡散抵抗領域7を取り囲む異なる第二(ドープド)ポリシリコン膜5aとは絶縁となるように複数の拡散抵抗領域7の端部同士を導電接続することは幅の狭い第二トレンチ3a上では極めて難しいからである。
図7の要部断面図に示すトレンチMOSFET30は、p型シリコン基板1の表面層に形成したnウエル2と、該nウエルの表面層に形成したpオフセット領域8と、このpオフセット領域8の表面からpオフセット領域8の下層のnドレイン領域9aに達する深さの第一トレンチ3と、この第一トレンチ3の底面に形成したnドレイン領域9aと、前記第一トレンチ3の側壁に形成したゲート絶縁膜4と、前記側壁にゲート絶縁膜4を介して形成される第一(ドープド)ポリシリコン膜からなるゲート電極5と、前記pオフセット領域8の表面層に形成されるn型ソース領域9b、n型ソース領域9cを備え、第一トレンチ3を充填すると共に、半導体基板の表面を覆う層間絶縁膜6に開けられたnドレイン領域9a、n型ソース領域9b、n型ソース領域9cの各表面に達するコンタクト孔14bにはバリアメタル11を介して埋め込みプラグ12が充填され、前記層間絶縁膜6の表面で所要のパターンに配設される金属電極配線13に接続され、トレンチMOSFET30を構成する。このトレンチMOSFET30は前述した従来のトレンチMOSFET200と同じ構成であってよいので、簡略な説明とする。なお、トレンチMOSFET200は他のトレンチMOSFET構造であってもよい。たとえば、図7のトレンチ4の両側の側壁にゲート絶縁膜を介して形成されるポリシリコン膜をそれぞれ独立のゲート電極とし、前記ゲート絶縁膜に面したオフセット領域8をチャネル領域として、トレンチ4を挟む両側のソース電極がトレンチ4の下部のnドレイン領域9aを共通のドレインとして接続される構造の双方向MOSFETとすることもできる。
図1および図7に示す拡散抵抗アレイ20は、前記トレンチMOSFET30を構成するnウエル2とはLOCOS膜などの絶縁分離膜10を介して配置されるnウエル2a内の第二トレンチ3aで囲まれた直方体のp型領域として複数の拡散抵抗領域7が形成される。これらの複数の拡散抵抗領域7はそれぞれ拡散抵抗領域7表面の長手方向に抵抗記号15で示す抵抗成分を有し、各領域7の端部を所要の金属電極配線13aで接続することにより前記拡散抵抗アレイ20が形成される。拡散抵抗領域7は、nウエル2a内に、前記図7の前記pオフセット領域8と同時に形成されるp型領域を、前記第一トレンチ3と同時に、かつ前記p型領域より深く形成される第二トレンチ3aによって分断して複数の拡散抵抗領域7とすることにより形成される。複数の拡散抵抗領域7(図1(a)では三つ)は、それぞれの領域7の端部の表面層に形成されるpコンタクト領域7bの表面を覆う層間絶縁膜6に開口するように形成される第一コンタクト孔14、第二コンタクト孔14aとこれらの第一、第二コンタクト孔14、14aを埋めるバリアメタル11および埋め込みプラグ12を介して金属電極配線13aにより所望の接続配線になるように電気的に接続される。
実施例1にかかる拡散抵抗アレイ20では、前述の図4を参照して説明した従来の拡散抵抗アレイ100とは、金属電極配線13aで配線する際に必要な、第二トレンチ3a中の(ドープド)ポリシリコン膜5aと拡散抵抗領域7とを電気的に接続して環状の第二(ドープド)ポリシリコン膜5aの電位を固定するという観点での機能は同じであるが、実施例1では環状の第二(ドープド)ポリシリコン膜5aを半導体基板表面へ引き出す必要が必ずしも無く、そのための面積を小さくすることができるという構成の点で異なる。実施例1の(ドープド)ポリシリコン膜5aの電位を固定するための特徴的な構成は、図1の符号11、12、13aに示すように、拡散抵抗領域7の端部表面から環状の第二(ドープド)ポリシリコン膜5a、環状第三(ドープド)ポリシリコン膜5bを経てp型表面領域7aにまで至る連続的な第二コンタクト孔14aを層間絶縁膜6に開口し、バリアメタル11、埋め込みプラグ12、金属電極配線13aにより電気的に接続する構成である。この金属電極配線13aによれば、前記図4のように、(ドープド)ポリシリコン膜5aの基板表面への引き出し領域110a表面にコンタクト孔14bを設ける必要が無くなる。その結果、(ドープド)ポリシリコン膜5aの基板表面への引き出し領域(p型表面領域7a)の面積を小さくすることができる。すなわち、この引き出し領域(p型表面領域7a)は前記拡散抵抗領域7の長手方向に第二トレンチを介して形成されるp型表面領域7aであるから、前記引き出し領域(p型表面領域7a)の面積を小さくすることは拡散抵抗アレイ20の前記拡散抵抗領域7の長手方向の距離を短くすることができる効果を有することが分る。
実施例2にかかる拡散抵抗アレイ20の断面図を図2に示す。図2の(a)、(b)は図1の(c)の切断位置に対応するそれぞれ異なる変形例を示す断面図である。
図2の(a)は、拡散抵抗領域7の一方の端部に第二トレンチ3a中の環状の第二(ドープド)ポリシリコン膜5aおよび環状の第三(ドープド)ポリシリコン膜5bを介して形成されるp型表面領域7aという構成について、第二トレンチ3aの幅を前記環状第二(ドープド)ポリシリコン膜5aおよび環状の第三(ドープド)ポリシリコン膜5bの幅を併せた幅程度以下に狭くすることにより、第二トレンチ3aをゲート絶縁膜と(ドープド)ポリシリコン膜だけで充填した構成として、拡散抵抗アレイの各拡散抵抗領域の長手方向の距離をさらに短縮できる点を特徴とする変形例である。
図2の(b)は、第二トレンチ3aの幅を、前記図2(a)のトレンチ幅と通常の第二トレンチ3aの幅の中間の幅に狭くした変形例である。
図3は、前記図1の拡散抵抗アレイ部分の製造工程を示す半導体基板の断面図であり、主要な製造工程を順に示す断面図である。図3の(a)と(c)は図1(b)に対応する切断位置の断面図であり、図3の(b)と(d)は図1(c)に対応する切断位置の断面図である。図3の(a)と(b)はp型シリコン基板(図面ではp sub.と略記)1にnウエル2aを形成した後、nウエル2aの表面層にp型領域を形成し、酸化膜16をエッチングマスクとして前記p型領域を貫通して、p型領域を複数の領域に分断して複数の拡散抵抗領域7となるような深さの第二トレンチ3aを形成する。
次に、図3の(c)と(d)に示すように、エッチングマスクとして用いた前記酸化膜16を全面除去し、新たに、全面にゲート絶縁膜4aおよび(ドープド)ポリシリコン膜5aを順に形成する。前記(ドープド)ポリシリコン膜5aはトレンチMOSFETでは第一(ドープド)ポリシリコン膜としてゲート電極5となり、必要なものであるが、前述のように拡散抵抗アレイ20では結果的に第二トレンチ3a側壁にも同時に環状第二(ドープド)ポリシリコン膜5aとして形成されてしまうものである。その後、図1(b)、(c)に示すように、p型の拡散抵抗領域7の端部の表面層にpコンタクト領域7bを形成し、次にトレンチ3aを充填する層間絶縁膜6を形成し、拡散抵抗領域7の端部と、環状第二(ドープド)ポリシリコン膜5aおよび環状の第三(ドープド)ポリシリコン膜5bとp型表面領域7aとを表面で電気的に接続するための第二コンタクト孔14aを開口した後、バリアメタル11、埋め込みプラグ12、金属電極配線13aを形成すると、図1(a)、(b)、(c)に示す拡散抵抗アレイ20となる。
以上、説明した実施例ではトレンチMOS型半導体素子として、トレンチ横型MOSFETを採用したが、トレンチMOS型半導体素子として、他に縦型MOSFET、IGBTなどを用いて組合わせることもできる。
本発明の実施例1にかかる半導体装置を構成する拡散抵抗アレイ部分の平面図と断面図である。 本発明にかかる前記図1(c)の変形例を示す断面図である。 本発明の実施例1にかかる半導体装置の製造方法を説明するための拡散抵抗アレイ部分の製造工程を順に示す断面図である。 従来の半導体装置を構成する拡散抵抗アレイ部分の平面図と断面図である。 従来の半導体装置の製造方法を説明するための拡散抵抗アレイ部分の製造工程を順に示す断面図である。 従来の拡散抵抗アレイとトレンチMOSFETとが同一半導体基板に形成された半導体装置の要部断面図である。 本発明の実施例1にかかる拡散抵抗アレイとトレンチMOSFETとが同一半導体基板に形成された半導体装置の要部断面図である。
符号の説明
1 p型シリコン基板、p sub.
2、2a nウエル
3 第一トレンチ
3a 第二トレンチ
4、4a ゲート絶縁膜
5 ゲート電極
5a 第二(ドープド)ポリシリコン膜
5b 第三(ドープド)ポリシリコン膜
6 層間絶縁膜
7 拡散抵抗領域
7a p型表面領域
7b p型コンタクト領域
8 pオフセット領域
9a nドレイン領域
9b n型ソース領域
9c n型ソース領域
10 絶縁分離膜
11 バリアメタル
12 埋め込みプラグ
13、13a 金属電極配線
14 第一コンタクト孔
14a 第二コンタクト孔
14b コンタクト孔
15 抵抗記号
20 拡散抵抗アレイ
30 MOSFET

Claims (5)

  1. 他導電型半導体基板の一導電型ウエル内にあって他導電型オフセット領域をチャネル領域とするように形成され、層間絶縁膜で充填される第一トレンチ内にゲート絶縁膜を介して第一ポリシリコン膜をゲート電極として有するトレンチMOS型半導体素子と、
    前記半導体基板の、異なる一導電型ウエル内の表面層に設けられる複数の他導電型拡散抵抗領域が前記層間絶縁膜で充填される第二トレンチと該第二トレンチの一方の側壁に前記ゲート絶縁膜を介して設けられる環状の第二ポリシリコン膜とによりそれぞれ取り囲まれ、前記層間絶縁膜で覆われる複数の前記他導電型拡散抵抗領域のいずれか一方の端部を露出する前記第一コンタクト孔と前記他導電型拡散抵抗領域のいずれか他方の端部を露出する第二コンタクト孔を備え、異なる他導電型拡散抵抗領域の前記第一コンタクト孔に露出する前記いずれか一方の端部と前記第二コンタクト孔に露出する前記いずれか他方の端部とを導電接続する金属配線を有する拡散抵抗アレイとを備える半導体装置において、
    前記拡散抵抗アレイの前記第二コンタクト孔が、前記他導電型拡散抵抗領域の長手方向であって、前記いずれか他方の端部に前記第二トレンチを介して外側に配置され、該第二トレンチの他方の側壁に前記ゲート絶縁膜を介して設けられる環状の第三ポリシリコン膜に取り囲まれる前記半導体基板の他導電型表面領域と、前記第三ポリシリコン膜の表面と、前記第二ポリシリコン膜の表面と、前記いずれか他方の端部と、に連続する形状の開口を有し、
    前記金属配線は、前記第二コンタクト孔に露出する前記いずれか他方の端部、前記第二ポリシリコン膜、前記第三ポリシリコン膜および前記他導電型表面領域に導電接続することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第一トレンチと、前記第二トレンチとが同一深さであることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記他導電型拡散抵抗領域の前記いずれかの他方の端部と前記半導体基板の他導電型表面領域との間の第二トレンチの幅が、他の第二トレンチの幅より狭いことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記他導電型拡散抵抗領域の前記いずれかの他方の端部と前記半導体基板の他導電型表面領域との間の前記第二トレンチが前記第二ポリシリコンおよび前記第三ポリシリコン膜で充填されていること特徴とする請求項3記載の半導体装置。
  5. 前記第一トレンチと前記第二トレンチとを同時に形成する工程と、前記第一ポリシリコン膜と前記第二ポリシリコン膜と前記第三ポリシリコン膜とを同時に形成する工程とを含むことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
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