JP2002049392A - 音声記録再生装置 - Google Patents

音声記録再生装置

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JP2002049392A
JP2002049392A JP2000232057A JP2000232057A JP2002049392A JP 2002049392 A JP2002049392 A JP 2002049392A JP 2000232057 A JP2000232057 A JP 2000232057A JP 2000232057 A JP2000232057 A JP 2000232057A JP 2002049392 A JP2002049392 A JP 2002049392A
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audio
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JP2000232057A
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English (en)
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Takashi Onishi
孝史 大西
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】再生すべき音声データの位置を瞬時に特定する
ことができる音声記録再生装置を提供する。 【解決手段】音声データが一定サイズ単位で記録される
複数のデータブロックからなる音声データファイルを記
録する音声記録再生装置において、上記音声データファ
イルを作成するとともに、上記音声データファイルを作
成するときに、上記データブロック毎の録音時間情報を
有する管理ファイルを作成するCPU6を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声記録再生装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、不揮発性メモリであるフラッシュ
メモリの急速的な普及により、このフラッシュメモリを
記録媒体とするディジタル音声記録再生装置が世の中に
出回るようになった。このディジタル音声記録再生装置
はアナログで入力される信号をディジタルの信号に変換
し、得られたディジタルの信号に対して圧縮処理を施し
て符号化データとし、この符号化データを記録媒体に記
録していくことで、長時間の録音が可能となる。
【0003】また、記憶容量が100MBを越える記録
媒体が開発されつつあり、今後、更に長時間の録音が可
能になることが十分に予想される。
【0004】長時間録音された音声データを指定された
再生位置から再生するにあたって、例えば、セクター内
に記録される音声データの記録時間が一定に記録される
記録方式では、指定された再生位置に対応する音声デー
タの位置を簡単な計算式により瞬時に求める事が出来
る。
【0005】しかし、セクター内に記録される音声デー
タの記録時間がランダムに記録される方式では、指定さ
れた再生位置を計算式では求めることは出来ず、セクタ
ー内に記録されている録音時間をファイルの先頭から順
次加算していき、指定の再生時間と一致するまで繰り返
さなければならない。そのため、再生位置の指定が、記
録されている音声データの末尾に近づくほど再生位置デ
ータの特定に時間がかかってしまい、瞬時に再生する事
が出来ないという問題が有った。
【0006】この問題を解決するために、特開平11−
65252号公報では、ディジタルレコーダーに記録さ
れた音声データを再生する時に、所定のファイルサイズ
以上のファイルの場合は、ブロック毎に録音時間を記録
した管理テーブルを作成し、この管理テーブルを参照す
る事で瞬時に再生位置を特定していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た特開平11−65252号公報において提案されてい
る管理テーブルの作成方法は、音声が記録されているフ
ァイルのサイズが大きくなればなるほどテーブルの作成
に時間がかかってしまい、瞬時に再生する事が出来ない
という問題が有った。
【0008】本発明はこのような課題に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、音声記録再生
装置によって記録された音声データファイルの任意の時
間から再生を開始するにあたって、再生すべき音声デー
タの位置を瞬時に特定することができる音声記録再生装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明は、音声データが一定サイズ単位で記
録される複数のデータブロックからなる音声データファ
イルを記録する音声記録再生装置において、上記音声デ
ータファイルを作成する音声データファイル作成手段
と、上記音声データファイルを作成するときに、上記デ
ータブロック毎の録音時間情報を有する管理ファイルを
作成する管理ファイル作成手段とを具備する。
【0010】また、第2の発明は、音声記録再生装置で
あって、上記音声データファイルの任意の位置を指定す
る指定手段と、上記管理ファイルの上記データブロック
毎の録音時間情報に基づいて、上記指定手段により指定
された上記音声データファイルの任意の位置を検索する
検索手段と、上記検索手段によって検索された任意の位
置の音声データにアクセスするアクセス手段とを具備す
る。
【0011】また、第3の発明は、音声記録再生装置で
あって、上記検索手段は、先頭ブロックから上記指定さ
れた任意の位置が含まれるデータブロックよりも一つ手
前のブロックまでの記録時間を求める第1の算出手段
と、上記指定された任意の位置が含まれるデータブロッ
クの先頭セクタから順次記録時間を求める第2の算出手
段と、上記第1の算出手段で求められた記録時間と、上
記第2の算出時間で求められた記録時間の和が上記任意
の位置と一致するセクタを求めるセクタ検索手段とを具
備する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
一実施形態を説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施形態としての音声
記録再生装置の構成図である。音声記録再生装置100
は、音声データを圧縮して記録媒体に記録したり圧縮し
た音声データをパソコンに転送することが可能で、マイ
クロホン1より得られるアナログ信号を増幅器(AM
P)2により増幅し、低減通過フィルタ(LPF)3を
通した後、CODEC4によってディジタル信号に変換
して、DSP(ディジタルシグナルプロセッサ)5に入
力する。
【0014】このDSP5は、録音動作時には音声デー
タを圧縮し、また再生動作時には音声データを伸長する
ものである。ここでの音声の圧縮方式としては、例えば
ハイブリッド符号化で携帯電話に採用されているCEL
P(Code Excited Linear Prediction)符号化を用い
る。この圧縮方式は波形符号化であるADPCMやスペ
クトル符号化方式であっても良い。
【0015】本実施形態で用いるCELP符号化方式で
は、サンプリング周波数を12KHz、解析フレーム長
を24ms、1フレーム毎の符号化データのビットスト
リームを41バイトとする標準モードと、サンプリング
周波数8KHz、解析フレーム長を30ms、1フレー
ム毎の符号化データのビットストリームを24バイトと
するロングモードの2種類のモードを用いる。標準モー
ドの場合、DSP5は、24ms毎に符号化した41バ
イトデータを主制御回路であるCPU6に渡すことで記
録媒体(FM)7への記録を行う。
【0016】記録媒体7に記録された音声データはCP
U6によって読み出され、DSP5で音声データを伸張
し、CODEC4によってD/A変換された後、ローパ
スフィルタ(LPF)8を通って増幅器(AMP)9で
増幅されてスピーカー10に出力される。
【0017】インターフェース回路(IF)12は図示
せぬパソコンと通信するためのインターフェース回路
で、例えば、USBインターフェース回路で構成され
る。また、表示装置(LCD)11は現在の状態を表示
する表示装置である。操作ボタンおよびスライダーとし
ては録音ボタン(REC)13、ストップボタン(S
T)14、再生ボタン(PL)15、早戻しボタン(R
EW)16、早送りボタン(FF)17、変更スライダ
ー(SL)18があり、これらの操作ボタンおよびスラ
イダーが操作されるとインターフェース回路12を通じ
てどのボタンが押されたか、あるいはスライダーがどの
位置にスライドされたかがCPU6に通知される。
【0018】図2は、本実施形態の音声記録再生装置を
正面から見たときの外観図である。特に変更スライダー
18は左右にスライド可能になっており、再生中に変更
スライダー18を左右に動かすことにより再生位置を変
更することができる。一番左にスライドさせた時はファ
イルの先頭に、一番右にスライドさせたときはファイル
の終端に再生位置が変更するようになっている。
【0019】また、動作停止中にこの変更スライダー1
8を動作させた場合には記録媒体7に記録されている音
声データファイルを選択する事ができる。例えば、記録
媒体7に音声データファイルが100ファイル記録され
ていた場合において、変更スライダー18が一番左端に
移動すると1番目のファイルを選択でき、また、一番右
に移動した場合は100番目のファイルを選択すること
ができる様になっている。
【0020】なお、この変更スライダー18は操作をし
たときだけ反応するようになっており、変更スライダー
18の操作終了後(操作が終了したかどうかは変更スラ
イダーの出力が変化しなくなってから所定時間経過した
かどうかで判断する。)の停止位置に基づいてファイル
の再生位置の移動、あるいはファイルの選択を行うよう
になっている。
【0021】ところで本実施形態では、音声データファ
イルの時間管理を管理ファイルを作成して管理するよう
になっている。そこで、この管理ファイルの構造を図3
を用いて説明する。この管理ファイルの作成処理の詳細
は後述するが、まず、当該管理ファイル200の先頭ア
ドレスから32ビット分のエリアに、DSS_FILE_NUMエン
トリが配されている。これは、この管理ファイルに登録
されている音声データファイルの数を記憶するエリアで
ある。なおここで音声データファイルは拡張子をDSS
とし、DSSファイルと呼ぶことにする。
【0022】そして、このDSS_FILE_NUMエントリに続け
て、各DSSファイル毎に、DSS_CHANKエントリ、DSS_I
NFOエントリ、DSS_QUALITYエントリ、DSS_BLOCK_NUMエ
ントリ、DSS_BLOCK_DATAエントリの各エリアが順に配さ
れている。
【0023】ここで、DSS_CHANKエントリは、8ビット
のエリアを3個含み、登録されているDSSファイルの
情報の始まりを示すASCIIコードが記憶される。即
ち、1つ目の8ビットのエリアに文字‘D’のASCII
コードが書き込まれ、次の2バイト目と3バイト目のエ
リアにそれぞれ‘S’のASCIIコードが書き込まれ
る。
【0024】DSS_INFOエントリは、JOB番号を記憶す
る16ビット分のエリアと、録音長、録音日付、及び録
音時をそれぞれ8*6ビットで示す3個のエリアとを含
む。個々に記憶されるデータは、あらかじめDSSファ
イルのファイルヘッダーに書き込まれている情報をコピ
ーして記録されるものである。
【0025】図4(A)は上記したDSSファイルの構
成を示す図であり、DSSファイルの先頭に配された音
声ファイルヘッダと、実際の音声データを記憶する複数
のブロック(Block1,2,…)とから構成される。上
記したDSS_INFOエントリに記憶される情報は、この音声
ファイルヘッダ中に記憶されている(以下、これをDSSC
ompInfoと称する)。即ち、該DSSCompInfoにおいて、J
OB番号は、音声記録再生装置で当該DSSファイルを
特定するために記録時に自動的に付加される通し番号
(バイナリーデータ)である。また、録音時間、録音日
付、及び録音時は、音声記録再生装置で記録時に生成さ
れるデータであり、ASCIIコードとして記録される。
【0026】次にDSS_QUALITYエントリは、DSSファ
イルの音質を特定するための8ビットの情報である。本
実施形態では、上記標準モードとロングモードの2種類
の符号化方法を用いる。
【0027】ここで、DSSファイルは、図4(A)に
示すように0.5MB分毎に区切られた複数のブロック
を含むものであるが、各ブロックはさらに、図4(B)
に示すように1000セクタに分割され、各セクター毎
に、標準モード/ロングモードを切り替えられる様にな
っている。そのため、各セクタは、セクタヘッダSHと
データ領域とからなり、セクタヘッダSHには、図4
(C)に示すように、当該セクタ内に記録されているデ
ータのフレーム数NFと音質情報CIとが記憶されるよ
うになっている。
【0028】音質情報CIは、標準モードの時は、
「0」、ロングモードの時は「1」が書き込まれる。従
って、この管理ファイル200のDSS_QUALITYエントリ
には、これら各セクタの音質情報CIに基づいて、当該
DSSファイルが標準モード、ロングモード、及びそれ
らの混在するモードの何れであるかを示す情報が記憶さ
れることになる。
【0029】次に、DSS_BLOCK_NUMエントリは、当該D
SSファイルに含まれるブロックの数を記録する16ビ
ットのエリアである。
【0030】なお、ここまでのDSS_CHANKエントリ、DSS
_INFOエントリ、DSS_QUALITYエントリ、DSS_BLOCK_NUM
エントリは、固定長データである。
【0031】これに対し、DSS_BLOCK_DATAエントリは、
各ブロックの録音時間を32ビットのデータとして記憶
するものであり、よって、DSS_BLOCK_DATAエントリ全体
のデータ長はブロックの個数に応じて変化する。
【0032】なお、各ブロックの録音時間とは、図4
(A)に示すように、音声ファイルヘッダーの後の、ブ
ロック1の先頭から当該ブロック1の終端までの録音時
間(ミリ秒)のことであり、当該ブロック自体の時間で
はない。
【0033】このブロックの時間は、セクターヘッダS
Hに記録されたフレーム数NFに、標準モードの場合は
24msを、ロングモードの場合は30msを乗じるこ
とで各セクタの録音時間を計算して、各セクタの録音時
間を累算する事で求める事が出来る。即ち、各ブロック
が0.5MBというデータサイズであっても、標準モー
ド、ロングモード、及びそれらの混在するモードのいず
れかであるかによって記録される時間は異なる。
【0034】図5は、音声記録再生装置100のCPU
6の主な動作を説明するためのフローチャートである。
【0035】このフローチャートに示す動作は電池の装
着により開始され、まず、各部の初期設定を行う(ステ
ップS1)。この初期設定としては、例えば、各ボタン
の状態検出や、電源制御、CPU6内の不図示内部メモ
リのクリア、音声データファイルを識別するための特定
情報(例えばファイル名)の表示部11への表示、など
を含む。
【0036】CPU6は、操作ボタンやスライダが操作
されたかどうかをある一定の周期で監視している。スラ
イダーが操作された場合(ステップS2)、再生中であ
るかどうかで処理方法を変える(ステップS3)。再生
中の場合はステップS5に進み再生位置の変更処理を行
う。この処理の詳細は後述する。再生中で無い場合は操
作ボタンやスライダを用いて記録媒体7に記録されてい
る音声データファイルを選択する処理を実行する(ステ
ップS4)。
【0037】また、ステップS2の判断がNOの場合に
はステップS6において録音操作が行われたかどうか、
すなわち録音ボタンREC13が操作されたかどうかを
判断し、録音操作が行われた場合には録音処理を実行す
る(ステップS7)。この録音処理では、まず、DSS
ファイルが新規作成され、DSSファイルヘッダー部が
作成される。そして、記録開始日付、記録開始時間がヘ
ッダー部に記録される。そして、CPU6はDSP5に
対して音声データの圧縮処理を行うコマンドを発行し、
DSP5はこのコマンドに従い、指定された音質モード
で圧縮処理を開始する。
【0038】この音質モードの設定は操作者によって設
定され、CPU6は設定された音質モードを読みとって
DSP5にコマンドとして送信する。DSP5は1フレ
ーム毎に音声データを符号化しCPU6に転送する。C
PU6はこの符号化データを記録媒体7に図4に示すD
SSファイルの構成に基づいて記録する。そしてステッ
プS8に進み、管理ファイルの生成処理を実行する。こ
の処理の詳細は後述する。なお、このステップS7の録
音処理は停止ボタンが押されるまで、あるいは記録媒体
(FM)7の空容量が無くなるまで行われる(ステップ
S13)。停止操作が行われるか、すなわちストップボ
タンST14が操作されるか、あるいは記録媒体(F
M)7の空容量がなくなったときには録音動作を停止し
(ステップS14)、図8の管理ファイル生成処理を行
い(ステップS15)、ステップS2に戻る。
【0039】また、ステップS6の判断がNOの場合に
はステップS9において再生操作が行われたかどうかを
判断する。再生操作が行われた、すなわち再生ボタンP
L15が操作された場合には、現在選択されているDS
Sファイルの管理情報が管理ファイル中にあるかどうか
を検索する(ステップS16)。なお、この管理ファイ
ルの検索処理の詳細は後述する。そして、現在選択され
ているDSSファイルを先頭から再生を行う再生処理を
実行する(ステップS10)。この再生処理はCPU6
によってDSP5に符号化データを伸張する処理を行う
コマンドを発行し、記録媒体(FM)7に記録されてい
るDSSファイルの符号化データを先頭から1フレーム
ずつ順次読み出し、DSP5に送信していく。
【0040】DSP5は符号化データを伸張し、COD
EC4に出力してD/A変換しLPF8、AMP9を介
してスピーカー10より再生音が出力される。この再生
処理は、停止操作が行われるか、ファイルの最後まで再
生が終了するまで繰り返される。
【0041】また、ステップS9の判断がNOの場合に
は停止操作が行われたかどうかを判断し、停止操作が行
われた場合にはステップS12において停止処理を実行
する。この停止処理は動作停止処理を行い、例えば、再
生中の場合は再生処理の停止を行う。
【0042】上記したように、CPU6は、音声データ
ファイルとしてのDSSファイルを作成する音声データ
ファイル作成手段と、当該音声データファイルを作成す
るときに、データブロック毎の録音時間情報を有する管
理ファイルを作成する管理ファイル作成手段としての機
能を有している。
【0043】図6は、図5のステップS16における管
理ファイルの検索処理の詳細を説明するためのフローチ
ャートである。音声記録再生装置の記録媒体には、録音
操作と停止操作を繰り返す事で、複数のDSSファイル
が作成される事になる。この複数のDSSファイルは作
成された順に通し番号が付けられ、一番最初に作成され
たファイルが1番となる。そして、音声記録再生装置が
停止状態の時に、音声データファイルの任意の位置を指
定する指定する指定手段としての変更スライダー18が
操作されるとその動作に応じて記録されているDSSフ
ァイルのファイル番号が選択される事になる。
【0044】この選択されたDSSファイルは、まず、
DSSファイルのヘッダー部を除いた音声データ部のフ
ァイルサイズが0.5MB以上かどうかを確認する(ス
テップS20)。0.5MB以下の場合はそのまま抜け
る。0.5MB以上の場合は、当該管理ファイルをオー
プンし(ステップS21)、読み出し位置(検索位置)
をDSS_CHANKに移動する(ステップS22)。
【0045】更に3バイト先のDSS_INFOエントリに読み
出し位置を移動し、DSS_INFOエントリのデータにアクセ
スしてCPU6内部のRAMに読み出す。そして、DS
Sファイルヘッダー部のDSSCompInfoの内容と一致する
かどうかを比較し(ステップS25)、一致した場合は
現在のDSS_BLOCK_DATAの読み出し開始位置(Block1)
を記憶し、管理ファイルを閉じてこの処理から抜け出す
(ステップS27)。一致しなかった場合は次のDSS_CH
ANKエントリへ読み出し位置を移動し(ステップS2
6)、ステップS23にジャンプして上記処理を繰り返
す。
【0046】上記したように、CPU6は、指定手段と
しての変更スライダー18により指定された音声データ
ファイルの任意の位置を検索する検索手段と、検索され
た任意の位置の音声データにアクセスするアクセス手段
としての機能を有している。
【0047】図7は、図5のステップS5における再生
位置変更処理の詳細を説明するためのフローチャートで
ある。再生処理動作中に変更スライダー18が左右に操
作されると再生位置を変更し、変更した位置から瞬時に
再生処理を再開する事ができる。まず、ステップS30
において、現在再生中のDSSファイルのヘッダー部を
除いた音声データ部のデータサイズが0.5MB以上か
どうかを確認する。
【0048】0.5MB以下の場合は、最初のセクター
のセクターヘッダーから順次録音時間を計算して、指定
された再生時間と一致するセクターを検索し(ステップ
S31)、この処理から抜け出す。0.5MB以上の場
合はステップS32において、CPU6内部のRAM上
の変数iを1にセットする。
【0049】この変数iは指定された再生位置に所属す
るブロック番号を表す。そして、Block(i)の録音時間が
指定の再生位置時間よりも大きくなるまで、iをインク
リメントしていく(ステップS33,S34)。iが1
でなかった場合(ステップS35)は、CPU6の内部
変数BlockDataにブロックiの一つ前のブロックi−1
の録音時間をセットする(ステップS36)。iが1の
場合は、BlockDataを0にセットする(ステップS3
7)。
【0050】そして、Block(i)の先頭のセクター位置に
読み出し位置を移動する(ステップS38)。続いてBl
ock(i)内の先頭セクターのセクターヘッダーから順次録
音時間を計算し、BlockDataに累算していき、指定の再
生位置時間と一致するセクターになったところでこの処
理から抜け出る(ステップS39)。
【0051】上記したように上記検索手段としてのCP
U6は、先頭ブロックから指定された任意の位置が含ま
れるデータブロックiよりも一つ手前のブロックi−1
までの記録時間(録音時間)を求める第1の算出手段
と、上記指定された任意の位置が含まれるデータブロッ
クiの先頭セクタから順次記録時間(録音時間)を求め
る第2の算出手段と、上記第1の算出手段で求められた
記録時間と、上記第2の算出時間で求められた記録時間
の和が上記任意の位置と一致するセクタを求めるセクタ
検索手段としての機能を有している。
【0052】図8は、図5のステップS8およびS15
における管理ファイル生成の詳細を説明するためのフロ
ーチャートである。録音処理によって、新規DSSファ
イルに1フレームごとの符号化データが記録されてい
く。そこで、ステップS40において、記録された符号
化データが0.5MB以上記録されたかどうかをチェッ
クする。0.5MBに満たない場合はこの処理から抜け
出る。
【0053】0.5MB以上記録された場合は、まず、
管理ファイルが存在するかどうかを確認し(ステップS
41)、存在しない場合は、新規管理ファイルを作成し
(ステップS42)、DSS_FILE_NUMエントリに「1」を
記録する(ステップS43)。管理ファイルが既に存在
していた場合は、現在記録中の音声ファイルの管理デー
タが管理データファイルの中に既に登録されているかど
うかを確認し(ステップS56)、登録されていなかっ
た場合のみ、DSS_FILE_NUMエントリの内容を読み出し、
インクリメントして記録を更新する(ステップS4
4)。
【0054】そして現在のブロック番号を計算する(ス
テップS45)。このブロック番号の計算は記録媒体
(FM)7に記録した符号化データのバイト数を0.5
MB即ち50000で割った値の商がブロック番号にな
り、最初はこのブロック番号は0とする。このブロック
番号が前回の管理ファイル作成処理を実行した時に求め
たブロック番号と同じかどうかを確認し(ステップS4
6)、同じであった場合は、ステップS48へジャンプ
する。
【0055】同じでない場合は、記録された符号化デー
タの録音時間をDSS_BLOCK_DATAエントリのBlock(i)に記
録する(ステップS47)。録音時間は録音処理開始時
から1フレームの符号化データを記録するたびにそのフ
レームのミリ秒を順次加算していくことで求められてい
るので計算する必要はない。
【0056】そして、ステップS48においてストップ
操作が行われていたかどうかをチェックし、行われてい
なかった場合はこの処理から抜け出し、ストップ操作が
行われていた場合は、DSSファイルヘッダーに録音終
了の日付と時間と録音長を記録する(ステップS4
9)。続いてDSS_BLOCK_DATAエントリにBlockNumberの
ブロックのBlockデータを記録する(ステップS5
0)。
【0057】次に、DSS_CHANKエントリに3バイト分の
ASCIIコード“DSS”を記録(ステップS51)
し、DSSCompInfoデータをDSSファイルヘッダーより
読み出し、DSS_INFOエントリに記録する(ステップS5
2)。その後、録音処理開始時にセットされた音質情報
をDSS_QUALITYエントリに記録し(ステップS53)、
また、BlockNumber変数の内容をDSS_BLOCK_NUMエントリ
に記録し(ステップS54)、管理ファイルを閉じて
(ステップS55)この処理から抜け出る。
【0058】上記した実施形態によれば、音声記録再生
装置の録音時に管理ファイルを作成するようにしたの
で、長時間録音された音声データでも、指定した再生位
置のデータに瞬時にアクセスする事が出来、これによっ
て即再生が可能な音声記録再生装置を提供する事が出来
る。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、長時間録音された音声
データでも、指定した再生位置のデータに瞬時にアクセ
スする事が出来、これによって即再生が可能な音声記録
再生装置を提供する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての音声記録再生装置
の構成図である。
【図2】本実施形態の音声記録再生装置を正面から見た
ときの外観図である。
【図3】本発明の実施形態におけるDSSファイルの時
間データを管理する管理ファイルの構成図である。
【図4】本発明の実施形態におけるDSSファイルの構
成図である。
【図5】音声記録再生装置100のCPU6の主な動作
を説明するためのフローチャートである。
【図6】図5のステップS16における管理ファイルの
検索処理の詳細を説明するためのフローチャートであ
る。
【図7】図5のステップS5における再生位置変更処理
の詳細を説明するためのフローチャートである。
【図8】図5のステップS8およびS14における管理
ファイル生成の詳細を説明するためのフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 マイクロホン 2 増幅器(AMP) 3 低域通過フィルタ(LPF) 4 CODEC 5 DSP 6 CPU 7 記録媒体(FM) 8 ローパスフィルタ(LPF) 9 増幅器(AMP) 10 スピーカー 11 表示装置(LCD) 12 インターフェース回路(IF) 13 録音ボタン(REC) 14 ストップボタン(ST) 15 再生ボタン(PL) 16 巻き戻しボタン(REW) 17 早送りボタン(FF) 18 変更スライダー(SL) 100 音声記録再生装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声データが一定サイズ単位で記録され
    る複数のデータブロックからなる音声データファイルを
    記録する音声記録再生装置において、 上記音声データファイルを作成する音声データファイル
    作成手段と、 上記音声データファイルを作成するときに、上記データ
    ブロック毎の録音時間情報を有する管理ファイルを作成
    する管理ファイル作成手段と、 を具備することを特徴とする音声記録再生装置。
  2. 【請求項2】 上記音声データファイルの任意の位置を
    指定する指定手段と、 上記管理ファイルの上記データブロック毎の録音時間情
    報に基づいて、上記指定手段により指定された上記音声
    データファイルの任意の位置を検索する検索手段と、 上記検索手段によって検索された任意の位置の音声デー
    タにアクセスするアクセス手段と、 を具備することを特徴とする請求項1に記載の音声記録
    再生装置。
  3. 【請求項3】 上記検索手段は、 先頭ブロックから上記指定された任意の位置が含まれる
    データブロックよりも一つ手前のブロックまでの記録時
    間を求める第1の算出手段と、 上記指定された任意の位置が含まれるデータブロックの
    先頭セクタから順次記録時間を求める第2の算出手段
    と、 上記第1の算出手段で求められた記録時間と、上記第2
    の算出時間で求められた記録時間の和が上記任意の位置
    と一致するセクタを求めるセクタ検索手段と、 を具備することを特徴とする請求項2に記載の音声記録
    再生装置。
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