JP2004021754A - ファイル圧縮装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は記録媒体に記録可能な圧縮率でファイルの圧縮を行うファイル圧縮装置を提供する。
【解決手段】コンピュータ1は、CD21内の音楽データのうち、選択されたファイルを圧縮して半導体メモリカード22に格納するに際して、半導体メモリカード22の残容量を検出し、選択されたファイルを全て半導体メモリカード22の残容量内に格納可能な圧縮率を設定して、当該ファイルを圧縮して、半導体メモリカード22に格納する。したがって、選択されたファイルを全て半導体メモリカード22に格納することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】コンピュータ1は、CD21内の音楽データのうち、選択されたファイルを圧縮して半導体メモリカード22に格納するに際して、半導体メモリカード22の残容量を検出し、選択されたファイルを全て半導体メモリカード22の残容量内に格納可能な圧縮率を設定して、当該ファイルを圧縮して、半導体メモリカード22に格納する。したがって、選択されたファイルを全て半導体メモリカード22に格納することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファイル圧縮装置に関し、詳細には、記録媒体に記録可能な圧縮率でファイルの圧縮を行うファイル圧縮装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、コンピュータ、デジタルカメラ、MP3ポータブルプレーヤ等の各種情報を取り扱う機器が普及するに伴って、その情報量も大きくなってきており、このような情報を記録する記録媒体であるディバイスでは、種々のディスクフォーマット形式でフォーマットが行われているが、近時、FAT(File Allocation Table)型ディスクフォーマットが採用されていることが多い。
【0003】
まず、FAT型ディスクフォーマットについて説明すると、FAT型ディスクフォーマットでは、ディスクにセクタと呼ばれる単位でデータを記録し、AT互換のコンピュータでは、1セクタ512バイトである。この複数の連続したセクタが1つの円として並んだものがトラックであり、各セクタの物理アドレスは、トラック番号、面番号、セクタ番号の3つの値で表される。
【0004】
そして、FATでファイル管理を行うファイルシステム(以下、FAT型ディスクという。)では、セクタを物理アドレス(トラック番号、面番号、セクタ番号)では取り扱わず、物理セクタ番号と呼ばれる1つの値で管理する。これは、面の数や1トラックあたりのセクタ数がディスクの種類によって異なるため、ファイルシステムにおいて、物理アドレスを用いてセクタを管理すると、扱うディスクの種類が多くなった場合に、その管理が煩雑となるからである。
【0005】
ディスク上の領域は、システム領域とデータ領域とに区別され、データ領域には、クラスタと呼ばれる単位でデータが記録される。クラスタは、連続する複数のセクタを1つの単位とし、1クラスタは、2のべき乗(1,2,4,8,16,・・・)で表される偶数のセクタで構成されている。
【0006】
そして、ディスクは、FDC記述子により定義され、FDC記述子に記述された値により、システム領域やデータ領域の構成を知ることができる。また、ディスクのデバイスドライバにおける論理セクタ番号を物理セクタ番号に変換するときに使用する値も、このFDC記述子から得ることができる。
【0007】
FATの各項目は、データ領域のクラスタと1対1に対応するファイル割当表として作成され、クラスタの状態がファイル割当表に記録される。
【0008】
また、ディレクトリには、ルートディレクトリとサブディレクトリの2種類があり、いずれのディレクトリも同じ構造を有したディレクトリ項目が使用される。このディレクトリ項目の状態は、「使用中」と「空き」に分けられ、使用中のディレクトリ項目には、「ファイル項目」、「ボリュームラベル項目」、「サブディレクトリ指示項目」、「サブディレクトリ識別項目」、「親ディレクトリ指示項目」の5種類がある。ただし、ボリュームラベル項目は、ルートディレクトリのみで使用することができ、逆に、サブディレクトリ識別項目と親ディレクトリ指示項目は、サブディレクトリのみで使用される。また、空きのディレクトリ項目には、「消去項目」と「未使用項目」の2種類がある。
【0009】
そして、ディレクトリ項目は、名前、拡張名、属性、予約、記録時刻、記録日付、先頭クラスタ番号及びファイル長から構成されており、これら各欄のうち、ファイル長には、バイト単位のファイル長が格納される。
【0010】
すなわち、上述のように、ファイルの記録単位は、クラスタ単位になっており、1バイトのファイルであっても1クラスタを使用することになる。1クラスタは、上述のように、2のべき乗個の複数のセクタで構成されるため、例えば、1セクタ512バイトで、1クラスタ4セクタのディスクであると、1クラスタ=2048バイトとなる。すなわち、使用されるクラスタ数でファイル長を決めた場合、ファイル長は、次式で決定される。
【0011】
ファイル長=(使用クラスタ数)×(1クラスタ当たりのセクタ数)×(1セクタ当たりのバイト数)
ところが、このままでは、ユーザ側のレコード管理が煩雑になり、使い勝手が悪く、ユーザにとっては、バイト単位で任意の長さのレコードを扱える方が、使い勝手がよい。
【0012】
そして、実際のシステムでは、ディスクのデバイスドライバは、セクタ単位のリード/ライトを行うが、ユーザプログラムでは、バイト単位のリード/ライトが行えるように、ファイルシステムがデバイスドライバとユーザプログラムの間に介在して、リード/ライトするデータを管理調整する。
【0013】
そのため、この規格で書かれたディスクでは、バイト単位で任意の長さのレコードを扱えるようにするために、バイト単位のファイル長という欄がディレクトリ項目に設けられている。
【0014】
すなわち、FATからのみでは、ファイルが使用しているクラスタ数しかわからず、mバイトというバイト数しか得られない。
【0015】
その結果、実際のフルサイズを記録しておく必要があり、ディレクトリ項目のファイル長は、そのために設けられている。
【0016】
このようなディスク管理を行っている状況において、上記ディジタルカメラやMP3ポータブルプレーヤ等の多くは、ファイル(データ)を半導体メモリに格納して使用し、一般に、半導体メモリは、記録媒体(デバイス)として、容量当たりのコストは高いが、利用上の利便性が良好であることからよく使用されている。そして、この半導体メモリの容量の系列は、倍々に設定されているのが通常であり、限られた容量のデバイスにより多くのファイルを格納するために、ファイル(データ)の圧縮が行われている。
【0017】
このようなファイルの圧縮においては、例えば、音楽ファイルでは、MP3で圧縮されることが多く、このMP3は、MPEG Audio レイヤ(Layer)III のことで、一般的に、MPEG−1 Audio レイヤIII とMPEG−2 Audio レイヤIII LSF(Low Sampling Frequency)の両方を指している。
【0018】
このMPEG−1 AudioとMPEG−2 Audioには、主に3つの圧縮方式が用意されており、レイヤ(Layer)と呼ばれている。レイヤには、レイヤI、レイヤII、レイヤIII があり、後者になるほど高品質で、高圧縮率になる。
【0019】
そして、MP3が急速に広まった理由の一つは、MPEG−1 Audio レイヤIII が、44100Hz(16ビットステレオ)でサンプリングされたデータに対応している点にあり、すなわち、音楽CD(Compact Disc)と同等の音質に対応しているからである。
【0020】
また、MPEG−1 Audio レイヤIII では、音楽CDと同音質のデータを、品質をほとんど損なわずに、約10分の1以下のデータサイズまで圧縮することができる。
【0021】
ところが、この音楽CDのデータをPCM形式でデバイスに保存すると、1分間につき約10Mバイト(MB)の容量を必要とするが、MPEG−1 Audio レイヤIII で圧縮すると、約1MBの容量で済む。
【0022】
そして、従来、データを圧縮する技術としては、例えば、第1圧縮アルゴリズムにより圧縮された第1ディジタルデータのビットストリームを任意の一部の領域に格納し、前記第1圧縮アルゴリズムよりも圧縮率の高い第2圧縮アルゴリズムにより圧縮された第2ディジタルデータのビットストリームを残りの他の領域に格納するデータ格納媒体と、該データ格納媒体から前記第1ディジタルデータのビットストリームが出力されるときは第1ディジタルデータデコーディングアルゴリズムを利用してでコーディングし、前記第2ディジタルデータのビットストリームが出力されるときは第2ディジタルデータデコーディングアルゴリズムを利用してデコーディングするデコーダと、該デコーダから出力されるディジタルデータファイルのディジタル信号をアナログ形態の信号に変換してスピーカ側に出力するD/A変換手段とを具備するディジタルデータプレーヤーが提案されている(特開2000−311445号公報参照)。
【0023】
すなわち、この従来技術は、メモリに音楽ファイル等を格納する際に、メモリの遊休領域に、スピーチファイルまたは使用者の音声信号を保存して、メモリを有効活用しようとしている。
【0024】
また、従来、電話回線に接続され、前記電話回線の閉結、開放、着信検知、発信を行う回線インタフェース部と、前記回線インタフェース部を通して前記電話回線から受信される音声信号を、ディジタル信号に変換するA/D変換及び音声再生時にディジタル信号を音声信号に変換するD/A変換を行うA/D変換部と、前記A/D変換部で変換されたディジタル信号の圧縮、そして、既に圧縮されたデータの伸張復元を行うディジタル信号処理部と、前記ディジタル信号処理部の圧縮率及び伸張率を可変制御するビットレート可変制御部と、前記ディジタル信号処理部によって処理されたディジタル信号を記録再生する磁気ディスク装置と前記ディジタル信号処理部と前記磁気ディスク装置間のディジタル音声データの流れを制御する音声データ制御と、前記回線インタフェース部、回線制御部を含み枚数の拡張によって回線数の増加が可能な回線部と、前記回線部からの回線数を示すデータを使って回線数を認識し、回線数が少ないときに、前記ディジタル信号処理部によるディジタル信号の圧縮、伸張率を低くし、回線数が多いときに圧縮、伸張率を高くするように、前記ディジタル音声処理部を制御する音声処理制御部と、前記音声処理制御部、前記回線制御部、音声データ制御部を制御して電話回線からの制御に従って音声飯を録音、再生するよう統括制御する中央制御部を備えた音声蓄積装置が提案されている(特開平5−292194号公報参照)。
【0025】
すなわち、この従来技術は、電話回線の回線数の増加に応じて音声データの圧縮率を高くして、メモリの利用効率を向上させている。
【0026】
さらに、従来、データを取り込むデータ取り込み手段と、上記データ取り込み手段からの取り込みデータを圧縮するデータ圧縮手段と、上記取り込みデータ及び上記データ圧縮手段からの圧縮データを記録するデータ記憶手段と、上記圧縮データを記録する交換可能な記録媒体と、上記記録媒体の残容量と上記圧縮データのデータ量とを比較し、上記残容量よりも上記データ量が小さいときには上記圧縮データを上記記録媒体に記録させる制御を行い、上記残容量よりも上記データ量が大きいときには所定の警告を表示信号及び/又は警告音信号を発生制御する制御手段とを有するデータ圧縮記録装置が提案されている(特開平11−31377号公報参照)。
【0027】
そして、この公報では、データ圧縮をJPEG(Joint Picture Engineering Group)方式で圧縮する場合について取り扱っている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来技術にあっては、ファイル(データ)を圧縮して記録媒体に格納する場合に、効率的にファイルを圧縮して格納する上で、改良の必要があった。
【0029】
すなわち、特開2000−311445号公報記載の従来技術は、メモリに音楽ファイル等を格納する際に、メモリの遊休領域に、スピーチファイルまたは使用者の音声信号を保存して、メモリを有効活用しようとしている。
【0030】
ところが、メモリの遊休領域を利用するだけでは、ファイルを圧縮して格納する場合の効率的なメモリの利用を図ることができず、改良の必要があった。特に、MP3プレーヤの場合、CDと同等の音質でデータを圧縮して格納しようとすると、音楽1曲当たり3〜5MB(再生1分当たり、約1MB)のメモリ領域を占めるようになるが、これは、記録媒体の全容量に従って最大3MB程度の空きが存在することになり、容量がそれほど大きくない半導体メモリ(例えば、64Mバイト程度)にCDアルバム全曲(12曲程度)を格納する場合、圧縮率によって全曲が格納できる場合と、1、2曲格納できない場合が発生するという問題があった。
【0031】
また、特開平5−292194号公報記載の従来技術にあっては、電話回線の回線数の増加に応じて音声データの圧縮率を高くして、メモリの利用効率を向上させているため、記録媒体の残容量(記録可能な残り容量)を考慮したものではなく、改良の必要があった。
【0032】
さらに、特開平11−31377号公報記載の従来技術にあっては、データ圧縮をJPEG方式で圧縮する場合について取り扱っているが、JPEG方式に代表される静止画圧縮処理の場合、圧縮前の画像の内容、すなわち、原画の絵柄によってその圧縮処理後のデータサイズが大きくばらつき、圧縮した画像データを記録媒体に記録する場合、記録媒体の残容量によっては、圧縮した画像データを記録できない事態が発生するおそれがあった。
【0033】
例えば、ディジタルスチルカメラにおいて、圧縮した画像データを記録媒体の残容量の不足により記録できない事態が発生すると、シャッタチャンスの場面でシャッタを押して画像の取り込みを行おうとした場合、取り込んだ画像を記録できないことになり、結果として、シャッタチャンスを逃してしまうこととなる。このような事態の発生は、MP3を利用している場合であっても同様に発生するおそれがあり、利用性が悪いという問題があった。
【0034】
そこで、請求項1記載の発明は、選択されたファイルを圧縮して所定のデバイスに格納するに際して、デバイスの残容量を検出し、選択されたファイルを全て当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率を設定して、当該ファイルを圧縮することにより、選択されたファイルを全てデバイスに格納できるようにし、利用性の良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0035】
請求項2記載の発明は、ファイルの圧縮率を手動で選択設定する圧縮率設定手段で設定された圧縮率で選択されたファイルの全てをデバイスの残容量に格納可能か否かを判別し、格納不可能であると、当該設定された圧縮率を当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率に変更して、当該ファイルを圧縮することにより、ユーザの意図する圧縮率にできるだけ近い圧縮率で、選択された全てのファイルを圧縮して、デバイスに格納し、利用性のより一層良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0036】
請求項3記載の発明は、デバイスを、交換可能とすることにより、残容量の異なる各種デバイスが接続されても、適切に選択されたファイルを全てデバイスに格納できるようにし、利用性の良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0037】
請求項4記載の発明は、設定、変更した圧縮率を表示手段に表示出力することにより、ユーザが使用しているデバイスの再生装置に対応した圧縮率であるかを確認できるようにし、より一層利用性の良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0038】
請求項5記載の発明は、選択されたファイルの圧縮を順次行って、当該圧縮後のファイルの容量とデバイスの残容量に基づいて選択された全てのファイルを当該デバイスの残容量内に格納不可能であると判断すると、圧縮率を当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率に変更して、残りのファイルを圧縮することにより、圧縮結果のファイル容量が圧縮前に予測したファイル容量よりも大きい場合にも、順次圧縮率を変更してデバイスに選択された全てのファイルを圧縮して格納し、より一層利用性の良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0039】
請求項6記載の発明は、選択されたファイルのうち、容量の大きいファイルから圧縮を行うことにより、設定した圧縮率で全てのファイルをデバイスに格納可能であるか否かを早期に判別して、格納不可能であると、圧縮率を早期に変更できるようにし、より一層利用性の良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0040】
請求項7記載の発明は、圧縮後のファイルのデバイスへの書き込みを、選択された全てのファイルの圧縮を行った後に行うことにより、書込/読取速度の速い記録媒体に圧縮後のファイルを一時記録して、再圧縮の必要が生じる場合にも、処理を速やかに行い、処理速度を向上させて、より一層利用性の良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0041】
請求項8記載の発明は、既に圧縮を完了したファイルがデバイスの残容量に格納不可能な大きさであると、当該ファイルを圧縮率を変更して再度圧縮することにより、ユーザの意図する圧縮率にできるだけ近い圧縮率で、選択された全てのファイルを圧縮して、デバイスに格納し、利用性のより一層良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0042】
請求項9記載の発明は、デバイスのフォーマット形式を検出し、当該フォーマット形式に基づいて圧縮後のファイルの格納可能容量を検出し、当該格納可能容量に基づいてファイルの圧縮率を設定することにより、例えば、FAT型フォーマットのようにセクタ単位で記録を行いものでは、フルサイズの小さいファイルを数多く圧縮して記録する場合には、データ記録が行われない未使用領域が多く発生するため、デバイスの残容量のみでは、実際に記録可能な残容量を検出することが困難であるが、このような場合にも、デバイスのフォーマット形式で実際にデバイスに記録可能な残容量をより正確に検出し、より適切な圧縮率を設定するとともに、より速やかに全てのファイルを圧縮して、利用性のより一層良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0043】
請求項10記載の発明は、デバイスを搭載し当該デバイスを再生する再生装置の接続されるインターフェイスからデバイスの残容量、フォーマット形式を検出することにより、デジタルカメラやMP3プレーヤ等の再生装置に内蔵されているデバイスに対しても、適切にその残容量やフォーマット形式を検出して、選択されたファイルを全てデバイスに格納できるようにし、利用性の良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0044】
請求項11記載の発明は、デバイスを搭載し当該デバイスを再生する再生装置の接続されるインターフェイスから当該再生装置で再生可能な圧縮率の範囲を検出し、当該検出した圧縮率の範囲内で、圧縮率を設定することにより、再生装置で適切に再生できる圧縮率のファイルをデバイスに格納し、より一層利用性の良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0045】
請求項12記載の発明は、ファイルの圧縮率の変更範囲を手動設定する圧縮率範囲設定手段で設定された圧縮率の範囲内で、圧縮率を設定することにより、ユーザの意図する音質、画質等の範囲で圧縮してデバイスに格納し、より一層利用性の良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0046】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明のファイル圧縮装置は、選択されたファイルを圧縮して所定のデバイスに格納するファイル圧縮装置において、前記ファイルを複数種類の圧縮率で圧縮する機能を有し、前記デバイスの残容量を検出し、前記選択されたファイルを全て当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率を設定して、当該ファイルを圧縮することにより、上記目的を達成している。
【0047】
上記構成によれば、選択されたファイルを圧縮して所定のデバイスに格納するに際して、デバイスの残容量を検出し、選択されたファイルを全て当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率を設定して、当該ファイルを圧縮するので、選択されたファイルを全てデバイスに格納することができ、利用性を向上させることができる。
【0048】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記ファイル圧縮装置は、前記ファイルの圧縮率を手動で選択設定する圧縮率設定手段を備え、当該圧縮率設定手段で設定された圧縮率で前記選択されたファイルの全てを前記デバイスの残容量に格納可能か否かを判別し、格納不可能であると、当該設定された圧縮率を当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率に変更して、当該ファイルを圧縮するものであってもよい。
【0049】
上記構成によれば、ファイルの圧縮率を手動で選択設定する圧縮率設定手段で設定された圧縮率で選択されたファイルの全てをデバイスの残容量に格納可能か否かを判別し、格納不可能であると、当該設定された圧縮率を当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率に変更して、当該ファイルを圧縮しているので、ユーザの意図する圧縮率にできるだけ近い圧縮率で、選択された全てのファイルを圧縮して、デバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0050】
また、例えば、請求項3に記載するように、前記デバイスは、交換可能であってもよい。
【0051】
上記構成によれば、デバイスを、交換可能としているので、残容量の異なる各種デバイスが接続されても、適切に選択されたファイルを全てデバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性を向上させることができる。
【0052】
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記ファイル圧縮装置は、所定の表示手段を備え、前記設定、変更した圧縮率を当該表示手段に表示出力するものであってもよい。
【0053】
上記構成によれば、設定、変更した圧縮率を表示手段に表示出力しているので、ユーザが使用しているデバイスの再生装置に対応した圧縮率であるかを確認できるようにすることができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0054】
また、例えば、請求項5に記載するように、前記ファイル圧縮装置は、前記選択されたファイルの圧縮を順次行って、当該圧縮後のファイルの容量と前記デバイスの残容量に基づいて前記選択された全てのファイルを当該デバイスの残容量内に格納不可能であると判断すると、前記圧縮率を当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率に変更して、当該残りのファイルを圧縮するものであってもよい。
【0055】
上記構成によれば、選択されたファイルの圧縮を順次行って、当該圧縮後のファイルの容量とデバイスの残容量に基づいて選択された全てのファイルを当該デバイスの残容量内に格納不可能であると判断すると、圧縮率を当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率に変更して、残りのファイルを圧縮するので、圧縮結果のファイル容量が圧縮前に予測したファイル容量よりも大きい場合にも、順次圧縮率を変更してデバイスに選択された全てのファイルを圧縮して格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0056】
さらに、例えば、請求項6に記載するように、前記ファイル圧縮装置は、前記選択されたファイルのうち、容量の大きいファイルから圧縮を行うものであってもよい。
【0057】
上記構成によれば、選択されたファイルのうち、容量の大きいファイルから圧縮を行うので、設定した圧縮率で全てのファイルをデバイスに格納可能であるか否かを早期に判別して、格納不可能であると、圧縮率を早期に変更することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0058】
また、例えば、請求項7に記載するように、前記ファイル圧縮装置は、圧縮後のファイルの前記デバイスへの書き込みを、前記選択された全てのファイルの圧縮を行った後に行うものであってもよい。
【0059】
上記構成によれば、圧縮後のファイルのデバイスへの書き込みを、選択された全てのファイルの圧縮を行った後に行うので、書込/読取速度の速い記録媒体に圧縮後のファイルを一時記録して、再圧縮の必要が生じる場合にも、処理を速やかに行うことができ、処理速度を向上させて、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0060】
さらに、例えば、請求項8に記載するように、前記ファイル圧縮装置は、前記既に圧縮を完了したファイルが前記デバイスの残容量に格納不可能な大きさであると、当該ファイルを圧縮率を変更して再度圧縮するものであってもよい。
【0061】
上記構成によれば、既に圧縮を完了したファイルがデバイスの残容量に格納不可能な大きさであると、当該ファイルを圧縮率を変更して再度圧縮するので、ユーザの意図する圧縮率にできるだけ近い圧縮率で、選択された全てのファイルを圧縮して、デバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0062】
また、例えば、請求項9に記載するように、前記ファイル圧縮装置は、前記デバイスのフォーマット形式を検出し、当該フォーマット形式に基づいて圧縮後のファイルの格納可能容量を検出し、当該格納可能容量に基づいて前記ファイルの圧縮率を設定するものであってもよい。
【0063】
上記構成によれば、デバイスのフォーマット形式を検出し、当該フォーマット形式に基づいて圧縮後のファイルの格納可能容量を検出し、当該格納可能容量に基づいてファイルの圧縮率を設定するので、例えば、FAT型フォーマットのようにセクタ単位で記録を行いものでは、フルサイズの小さいファイルを数多く圧縮して記録する場合には、データ記録が行われない未使用領域が多く発生するため、デバイスの残容量のみでは、実際に記録可能な残容量を検出することが困難であるが、このような場合にも、デバイスのフォーマット形式で実際にデバイスに記録可能な残容量をより正確に検出することができ、より適切な圧縮率を設定することができるとともに、より速やかに全てのファイルを圧縮して、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0064】
さらに、例えば、請求項10に記載するように、前記ファイル圧縮装置は、前記デバイスを搭載し当該デバイスを再生する再生装置の接続されるインターフェイスを備え、当該インターフェイスから前記デバイスの残容量、フォーマット形式を検出するものであってもよい。
【0065】
上記構成によれば、デバイスを搭載し当該デバイスを再生する再生装置の接続されるインターフェイスからデバイスの残容量、フォーマット形式を検出するので、デジタルカメラやMP3プレーヤ等の再生装置に内蔵されているデバイスに対しても、適切にその残容量やフォーマット形式を検出して、選択されたファイルを全てデバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性を向上させることができる。
【0066】
また、例えば、請求項11に記載するように、前記ファイル圧縮装置は、前記デバイスを搭載し当該デバイスを再生する再生装置の接続されるインターフェイスを備え、当該インターフェイスから当該再生装置で再生可能な圧縮率の範囲を検出し、当該検出した圧縮率の範囲内で、前記圧縮率を設定するものであってもよい。
【0067】
上記構成によれば、デバイスを搭載し当該デバイスを再生する再生装置の接続されるインターフェイスから当該再生装置で再生可能な圧縮率の範囲を検出し、当該検出した圧縮率の範囲内で、圧縮率を設定するので、再生装置で適切に再生できる圧縮率のファイルをデバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0068】
さらに、例えば、請求項12に記載するように、前記ファイル圧縮装置は、前記ファイルの圧縮率の変更範囲を手動設定する圧縮率範囲設定手段を備え、当該圧縮率範囲設定手段で設定された圧縮率の範囲内で、前記圧縮率を設定するものであってもよい。
【0069】
上記構成によれば、ファイルの圧縮率の変更範囲を手動設定する圧縮率範囲設定手段で設定された圧縮率の範囲内で、圧縮率を設定するので、ユーザの意図する音質、画質等の範囲で圧縮してデバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0070】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0071】
図1は、本発明のファイル圧縮装置の第1の実施の形態を適用したコンピュータ1の概略構成図である。
【0072】
図1において、ファイル圧縮装置としてのコンピュータ1は、CPU(Central Processing Unit )2、キーボード(圧縮率設定手段、圧縮率範囲設定手段)3、信号処理回路4、主記憶装置5、D/A(ディジタル/アナログ)変換回路6、モニタ(表示手段)7、I/F回路8、固定ディスク9、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )ドライブ装置10及びカードI/F回路(インターフェイス)11等を備えている。
【0073】
CD−ROMドライブ装置10には、各種データを格納するCD(Compact Disc)21が挿入され、CD−ROMドライブ装置10は、CPU2の制御下で、挿入されたCD21を読み取る。このCD−ROMドライブ装置10に挿入されるCD21としては、例えば、音楽データを格納する音楽CD等である。
【0074】
CD−ROMドライブ装置10は、I/F回路8に接続されており、CD−ROMドライブ装置10の読み取ったデータは、I/F回路8を通して固定ディスク9や信号処理回路4に出力される。
【0075】
固定ディスク9は、例えば、ハードディスク等であり、コンピュータ1のOS(Operating System)が導入されており、また、リッパーとMP3エンコーダが一体化されたオールインワン統合ソフト20が導入されている。
【0076】
信号処理回路4には、D/A変換回路6を介してモニタ7が接続されており、モニタ7には、CPU2の制御下で、コンピュータ1で処理する各種情報が表示される。
【0077】
主記憶装置5は、RAM(Random Access Memory)等で構成され、CPU2が、固定ディスク9に格納されているOSを使用して、当該OS上で動作する各種アプリケーションの処理、例えば、上記オールインワン統合ソフト20で音楽CD21からMPデータを生成するMP3生成処理を実行したり、特に、後述するデータ圧縮制御処理を実行する際の各種データを一時記憶するワークメモリ等として利用される。
【0078】
カードI/F回路11は、信号処理回路4に接続されており、カードI/F回路11には、半導体メモリカード22等のデバイス、例えば、SM、SD、CF等が着脱可能に装着されて接続される。
【0079】
カードI/F回路11は、信号処理回路4に接続されており、CPU2の制御下で、信号処理回路4の処理したデータ、例えば、MP3データを半導体メモリカード22に圧縮されたデータを格納する。
【0080】
CPU2は、固定ディスク9に搭載されているOS上で動作する各種アプリケーション、特に、オールインワン統合ソフト20を実行して、CD21に格納されているデータ、例えば、音楽データを圧縮して、圧縮データ、例えば、MP3データを半導体メモリカード22に書き込む圧縮制御処理を行う。
【0081】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態のコンピュータ1は、CD21のデータを圧縮して圧縮データを半導体メモリカード22に書き込む圧縮制御処理を、半導体メモリカード22の残容量に応じた圧縮率で行う。
【0082】
なお、以下の説明では、CD21として音楽CD21がCD−ROMドライブ装置10に挿入されて、この音楽CD21の音楽データをMP3データに圧縮してデバイスとしての半導体メモリカード22に格納するものとして、説明する。
【0083】
なお、MP3プレーヤの「MP3」は、上述のように、MPEG−1/2 Audio レイヤIII という、MPEGの音声符号化の部分の俗称であり、MPEG−1 AudioとMPEG−2 Audioには、主に三つの圧縮方式が用意されており、これをレイヤ(Layer)と呼ぶ。レイヤには、レイヤI、レイヤII、レイヤIII があり、後者になるほど高品質で高圧縮率になる。
【0084】
MPEG−1 Audio レイヤIII では、音楽CDと同音質のデータを、品質をほとんど損なわずに、約10分の1以下のサイズまで圧縮することができ、音楽CD品質のデータをPCM形式で保存すると、1分間につき約10Mバイトの容量を必用とするが、MPEG−1 AudioレイヤIII で圧縮すると、約1Mバイトの容量で済む。
【0085】
また、ユーザがビットレートを設定する(変更する)前のデフォルトを標準の128kbpsとし、ユーザがビットレートを標準の128kbpsを設定しているものとして、説明する。
【0086】
すなわち、カードI/F回路11に半導体メモリカード22が接続されると、CPU2は、当該半導体メモリカード22をOS上にマウントする。次に、CD−ROMドライブ装置10に音楽CD21が挿入されると、CPU2は、OS上に音楽CD21をマウントして、オールインワン統合ソフト20を起動させる。
【0087】
ここで、ユーザがキーボード3等の入力装置から音楽CD21に格納されている曲の中から半導体メモリカード22にMP3ファイルとして格納したい曲を選択するが、いま、ユーザが音楽CD21に格納されている曲の全曲を選択したものとする。
【0088】
CPU2は、曲の選択が行われると、音楽CD21に格納されていて選択された曲の容量(PCMデータ、演奏時間等)を算出し、また、半導体メモリカード22の残容量を算出する。
【0089】
そして、MPEG1 レイヤIII ビットレートに対する曲1分当たりのファイル容量(MB)は、図2に示すように、ビットレートによって異なる。
【0090】
例えば、半導体メモリカード22の残容量が64MBであると、曲1分間に対して、MP3は、約1MBの容量が必要であり、選択された曲が、64分以内であれば、選択された曲全曲が半導体メモリカード22にMP3ファイルとして格納可能である。
【0091】
ところが、選択された曲が、例えば、74分であると、ユーザが設定したビットレート128kbpsでは、半導体メモリカード22に全ての曲を格納するには、容量が不足していることとなる。
【0092】
ここで、ビットレートを、96kbpsに設定すると、図2から分かるように、曲1分当たりのおおよそのファイル容量が0.75MBとなるため、選択された曲全てを半導体メモリカード22にMP3ファイルとして格納することができる。
【0093】
そこで、CPU2は、半導体メモリカード22の残容量を算出すると、選択された曲の全曲を半導体メモリカード22に格納可能かを判断し、上述のように、格納することができないと、格納可能なビットレートであって、選択されているビットレートに最も近いビットレートを選択・設定する。
【0094】
そして、CPU2は、この選択したビットレートで、選択された全ての曲をMP3ファイルとして格納可能であると判断すると、当該選択・設定したビットレートで音楽CD21の選択された曲全てのPCMデータを信号処理回路4にMP3ファイルに変換させて、変換されたMP3ファイルを半導体メモリカード22に格納させる。
【0095】
このように、選択されたファイルを圧縮して所定の半導体メモリカード22に格納するに際して、半導体メモリカード22の残容量を検出し、選択されたファイルを全て半導体メモリカード22の残容量内に格納可能な圧縮率を設定して、当該ファイルを圧縮すると、選択されたファイルを全て半導体メモリカード22に格納することができ、利用性を向上させることができる。
【0096】
この場合、半導体メモリカード22を、交換可能としているので、残容量の異なる各種デバイスが接続されても、適切に選択されたファイルを全てデバイスに格納することができ、利用性を向上させることができる。
【0097】
また、コンピュータ1は、圧縮されたファイルの容量、すなわち、上記例では、ビットレートに対する曲1分当たりのファイル容量は、おおよそのものであり、変動するため、ビットレートを選択して、圧縮を行って半導体メモリカード22に順次格納している途中で、選択された全ての曲を半導体メモリカード22に格納できないと判断すると、圧縮率、すなわち、ビットレートを変更して、選択された全ての曲を半導体メモリカード22に格納できるようにする。
【0098】
例えば、選択された曲が、1曲3分で、3曲9分であり、半導体メモリカード22の残容量が10MBであった場合、ビットレートを128kbpsに設定すると、選択された曲全てを半導体メモリカード22に格納できることとなる。
【0099】
ところが、ファイルの圧縮を行って、2曲目の圧縮が終了した時点で、半導体メモリカード22を7.5MB消費してしまった場合、現在設定しているビットレート128kbpsでは、3曲目のファイルを圧縮しても、10MBのうち7.5MBが既に使用されているため、格納できないこととなる。
【0100】
CPU2は、このように、半導体メモリカード22の残容量が残っているファイルを設定されている圧縮率(ビットレート)で圧縮したのでは格納しきれないと判断すると、圧縮率(ビットレート)を、残っているファイルを圧縮して半導体メモリカード22の残容量内に格納できる圧縮率(ビットレート)にさらに変更する。
【0101】
例えば、上記の場合、ビットレートを128kbpsから96kbpsに変更して、3曲目のファイルを圧縮すると、図2から分かるように、3曲目のファイルを圧縮して半導体メモリカード22の残容量に格納することができる。
【0102】
このように、選択されたファイルの圧縮を順次行って、当該圧縮後のファイルの容量と半導体メモリカード22の残容量に基づいて選択された全てのファイルを半導体メモリカード22の残容量内に格納不可能であると判断すると、圧縮率を半導体メモリカード22の残容量内に格納可能な圧縮率に変更して、残りのファイルを圧縮すると、圧縮結果のファイル容量が圧縮前に予測したファイル容量よりも大きい場合にも、順次圧縮率を変更して半導体メモリカード22に選択された全てのファイルを圧縮して格納することができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0103】
さらに、CPU2は、選択されたファイルを圧縮するに際して、選択されたファイルの容量の大きい方から圧縮を行わせるようにしてもよい。
【0104】
例えば、選択された曲(ファイル)が、3分(30MB)、4分(40MB)、5分(50MB)であったとすると、CPU2は、選択された曲の時間(ファイル)容量を検出して、容量の大きい順にソートを行い、圧縮実行の順番を決定する。この場合、CPU2は、5分、4分、3分の曲の順番で信号処理回路4に圧縮を実行させる。
【0105】
このように、選択されたファイルのうち、容量の大きいファイルから圧縮を行うと、設定した圧縮率で全てのファイルを半導体メモリカード22に格納可能であるか否かを早期に判別して、格納不可能であると、圧縮率を早期に変更することができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0106】
さらに、CPU2は、圧縮したファイルを主記憶装置5または固定ディスク9に一旦格納し、選択された全てのファイルの圧縮が半導体メモリカード22の残容量に格納可能な容量で完了した時点で一括して半導体メモリカード22に格納してもよい。
【0107】
すなわち、選択された曲(ファイル)が、大きな容量(例えば、50MB)の1つのファイルと大きな容量のファイルに比較して十分に小さな容量(例えば、5MB)の1つのファイルの系2つのファイルが選択されて、残容量が5.6MBである半導体メモリカード22に格納する場合、CPU2は、圧縮率として、2つのファイルの容量55MBを残容量5.6MBの半導体メモリカード22に格納可能な1/10を選択し、上述のように、2つのファイルのうち容量の大きい方のファイルから圧縮を開始する。
【0108】
CPU2は、容量の大きい方のファイルが、予定のファイル容量に対して、所定容量、例えば、10%(上記の場合、5.5MB)多くなると、大きな容量のファイルを半導体メモリカード22に格納した時点で、半導体メモリカード22の残容量は、0.1MBとなってしまう。
【0109】
この残容量に対して、小さい容量のファイルを圧縮して格納する場合、予定の1/10に対して、5倍の1/50以上の圧縮率で圧縮する必要があり、ユーザの意図する音質(圧縮率)に対して、大きく異なった結果となってしまう。
【0110】
そこで、このような場合に、既に圧縮を終了している大きな容量のファイルに対して、圧縮率を最初の圧縮率に近くかつより圧縮率の高い圧縮率に変更して、再圧縮を行い、次いで、小さい容量のファイルの圧縮を行う。
【0111】
このようにすることで、全てのファイルを意図する圧縮率に近い圧縮率で圧縮することができる。
【0112】
このように、圧縮後のファイルの半導体メモリカード22への書き込みを、選択された全てのファイルの圧縮を行った後に行うと、書込/読取速度の速い記録媒体に圧縮後のファイルを一時記録して、再圧縮の必要が生じる場合にも、処理を速やかに行うことができ、処理速度を向上させて、利用性をより一層向上させることができる。
【0113】
この場合、既に圧縮を完了したファイルが半導体メモリカード22の残容量に格納不可能な大きさであると、当該ファイルを圧縮率を変更して再度圧縮すると、ユーザの意図する圧縮率にできるだけ近い圧縮率で、選択された全てのファイルを圧縮して、半導体メモリカード22に格納することができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0114】
また、CPU2は、半導体メモリカード22のフォーマット形式をFDC記述子を検出することで認識する。
【0115】
なお、以下の説明では、半導体メモリカード22への書き込みを、選択したファイル(曲)の全ての圧縮が終了してから行うものとし、半導体メモリカード22への書き込みを行うまでは、圧縮したファイルを、固定ディスク9に蓄積する。
【0116】
ただし、圧縮したファイル毎に、半導体メモリカード22に格納はしないが、その都度、当該圧縮したファイルを半導体メモリカード22に格納した場合に、半導体メモリカード22の残容量がどのように変化するかを下記の方法で検出する。
【0117】
この固定ディスク9もなんらかの形式でフォーマットされているが、一般的に、この圧縮したファイルの容量は、ファイル長で認識している。
【0118】
そして、CPU2は、オールインワン統合ソフトを動作させて、1つのファイルの圧縮を終了した時点で、、圧縮されたファイル毎に、半導体メモリカード22に格納するときに、半導体メモリカード22のフォーマット形式で使用される容量を算出し、その時点での半導体メモリカード22の残容量がどのように変化するかを認識する。
【0119】
例えば、1セクタ512バイト、1クラスタ64セクタのフォーマットであると、1クラスタ=32kバイトであり、半導体メモリカード22への書き込みは、32kバイトで行われることになる。また、半導体メモリカード22の残容量が、32768kバイト(32MB)としたとき、1つのファイルを圧縮して、圧縮した結果が3100kバイトの圧縮ファイルであると、このファイルを半導体メモリカード22に格納すると、97クラスタが使用され、残容量が29664kバイトとなり、半導体メモリカード22の残容量(32768kバイト)から、ファイル長(3100kバイト)を減算した場合(29668kバイト)と違いがある。
【0120】
このような違いは、クラスタに対して、1つの圧縮ファイル容量がそれほど大きくなく、そのような圧縮ファイル数が大きい場合に、残容量の誤差が大きくなる。
【0121】
CPU2は、この時点で、設定した圧縮率で残りのファイル圧縮を行っても、選択したファイル全てを半導体メモリカード22に格納できないと判断すると、設定した圧縮率の変更等を実施する。
【0122】
具体的には、コンピュータ1には、上記図1のように、カードI/F回路11に、半導体メモリカード22が直接接続され、この半導体メモリカード22をMP3プレーヤー等に装着して、再生したり、図3に示すように、再生装置としてデジタルカメラ30をUSB等のインターフェイスを経由して、直接またはクレードル31経由で接続して、このデジタルカメラ30に半導体メモリカード22が装着されている。また、デジタルカメラ30では、MP3の再生が可能なものもある。
【0123】
そして、CPU2は、圧縮したファイルの再生が可能な装置、図3では、デジタルカメラ30のデバイスである半導体メモリカード22の残容量、フォーマット形式をUSB等のインターフェイスで検出して、圧縮率の設定に反映して、利便性を高めている。
【0124】
すなわち、図3の場合、CPU2は、再生装置(MP3再生機能付きデジタルカメラ)30で再生可能な圧縮率の範囲をコンピュータ1に接続されたクレードル(USB)31経由で検出して、その範囲内(例えば、図2のビットレート64kbpsから128kbps)での圧縮を行うことによって、デジタルカメラ30で再生可能な圧縮率でファイル圧縮する。
【0125】
この場合、選択されたファイル全てを半導体メモリカード22の残容量に格納するのに、ビットレート64kbpsでは格納できない場合には、警告表示、例えば、「再生装置で対応可能なビットレートでは、デバイスに格納できません。」をモニタ7に行って、選択ファイルの変更(選択ファイル数等)などを促す。
【0126】
また、オールインワン統合ソフトでは、前もって可能な圧縮率の中から実施を許可する圧縮率の範囲を設定可能となっており、キーボード3等から圧縮率の範囲を設定することができる。
【0127】
例えば、実施を許可する圧縮率(ビットレート)を64kbpsから128kbpsに設定し、大きな容量のファイル(曲)1つ(50MB)と大きな容量のファイル1つに比べて充分に小さな容量のファイル1つ(5MB)の計2つのファイルをファイル選択して、デバイス残容量(5.6MB)に格納する場合、設定した圧縮率(ビットレート128kbps)で選択されたファイルがほぼギリギリで、半導体メモリカード22の残容量に格納できそうなときに、大きな容量のファイルから圧縮を開始する。
【0128】
大きな容量のファイルが、予定のファイル容量に対して、10%(5.5MB)多くなると、大きな容量のファイルを半導体メモリカード22に格納した時点で、半導体メモリカード22の残容量は、0.1MBとなってしまう。
【0129】
この残容量に対して、小さな容量のファイルを圧縮して格納しようとした場合、予定の1/10に対して5倍の1/50以上(ビットレートでは、32kbps以下)の圧縮率で圧縮を行う必要があり、予定の音質(圧縮率)に対して大きく異なった結果となるため、警告表示「再生装置で対応可能なビットレートでは、デバイスに格納できません。」を行うことによって、選択ファイルの変更(選択ファイル数等)等を促す。
【0130】
このように、半導体メモリカード22等のデバイスのフォーマット形式を検出し、当該フォーマット形式に基づいて圧縮後のファイルの格納可能容量を検出し、当該格納可能容量に基づいてファイルの圧縮率を設定すると、例えば、FAT型フォーマットのようにセクタ単位で記録を行いものでは、フルサイズの小さいファイルを数多く圧縮して記録する場合には、データ記録が行われない未使用領域が多く発生するため、デバイスの残容量のみでは、実際に記録可能な残容量を検出することが困難であるが、このような場合にも、デバイスのフォーマット形式で実際にデバイスに記録可能な残容量をより正確に検出することができ、より適切な圧縮率を設定することができるとともに、より速やかに全てのファイルを圧縮して、利用性をより一層向上させることができる。
【0131】
また、図3に示したように、デバイス、例えば、半導体メモリカード22を搭載し当該デバイスを再生する再生装置、例えば、デジタルカメラ30の接続されるインターフェイスからデバイスの残容量、フォーマット形式を検出すると、デジタルカメラ30やMP3プレーヤ等の再生装置に内蔵されているデバイスに対しても、適切にその残容量やフォーマット形式を検出して、選択されたファイルを全てデバイスに格納することができ、利用性を向上させることができる。
【0132】
さらに、デバイス(半導体メモリカード22等)を搭載し当該デバイスを再生する再生装置(デジタルカメラ30等)の接続されるインターフェイスから当該再生装置で再生可能な圧縮率の範囲を検出し、当該検出した圧縮率の範囲内で、圧縮率を設定すると、再生装置で適切に再生できる圧縮率のファイルをデバイスに格納することができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0133】
また、ファイルの圧縮率の変更範囲を手動設定するキーボード3等で設定された圧縮率の範囲内で、圧縮率を設定すると、ユーザの意図する音質、画質等の範囲で圧縮してデバイスに格納することができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0134】
なお、上記説明においては、MP3の場合について説明したが、ファイル形式としては、MP3に限るものではなく、例えば、音楽ファイル形式としては、ATRAC3,WMA,AAC,TwinVQ等があり、画像ファイル形式としては、JPEG,JPEG2000,MPEG1,MPEG2,MPEG4等があり、いずれのファイル形式に対しても適用することができる。
【0135】
また、上記説明では、圧縮を行うファイルを、ユーザが選択するようにしているが、自動(デフォルト)で選択しているドライブやディレクトリの全ファイルを選択するようにしてもよい。
【0136】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0137】
【発明の効果】
請求項1記載の発明のファイル圧縮装置によれば、選択されたファイルを圧縮して所定のデバイスに格納するに際して、デバイスの残容量を検出し、選択されたファイルを全て当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率を設定して、当該ファイルを圧縮するので、選択されたファイルを全てデバイスに格納することができ、利用性を向上させることができる。
【0138】
請求項2記載の発明のファイル圧縮装置によれば、ファイルの圧縮率を手動で選択設定する圧縮率設定手段で設定された圧縮率で選択されたファイルの全てをデバイスの残容量に格納可能か否かを判別し、格納不可能であると、当該設定された圧縮率を当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率に変更して、当該ファイルを圧縮しているので、ユーザの意図する圧縮率にできるだけ近い圧縮率で、選択された全てのファイルを圧縮して、デバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0139】
請求項3記載の発明のファイル圧縮装置によれば、デバイスを、交換可能としているので、残容量の異なる各種デバイスが接続されても、適切に選択されたファイルを全てデバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性を向上させることができる。
【0140】
請求項4記載の発明のファイル圧縮装置によれば、設定、変更した圧縮率を表示手段に表示出力しているので、ユーザが使用しているデバイスの再生装置に対応した圧縮率であるかを確認できるようにすることができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0141】
請求項5記載の発明のファイル圧縮装置によれば、選択されたファイルの圧縮を順次行って、当該圧縮後のファイルの容量とデバイスの残容量に基づいて選択された全てのファイルを当該デバイスの残容量内に格納不可能であると判断すると、圧縮率を当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率に変更して、残りのファイルを圧縮するので、圧縮結果のファイル容量が圧縮前に予測したファイル容量よりも大きい場合にも、順次圧縮率を変更してデバイスに選択された全てのファイルを圧縮して格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0142】
請求項6記載の発明のファイル圧縮装置によれば、選択されたファイルのうち、容量の大きいファイルから圧縮を行うので、設定した圧縮率で全てのファイルをデバイスに格納可能であるか否かを早期に判別して、格納不可能であると、圧縮率を早期に変更することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0143】
請求項7記載の発明のファイル圧縮装置によれば、圧縮後のファイルのデバイスへの書き込みを、選択された全てのファイルの圧縮を行った後に行うので、書込/読取速度の速い記録媒体に圧縮後のファイルを一時記録して、再圧縮の必要が生じる場合にも、処理を速やかに行うことができ、処理速度を向上させて、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0144】
請求項8記載の発明のファイル圧縮装置によれば、既に圧縮を完了したファイルがデバイスの残容量に格納不可能な大きさであると、当該ファイルを圧縮率を変更して再度圧縮するので、ユーザの意図する圧縮率にできるだけ近い圧縮率で、選択された全てのファイルを圧縮して、デバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0145】
請求項9記載の発明のファイル圧縮装置によれば、デバイスのフォーマット形式を検出し、当該フォーマット形式に基づいて圧縮後のファイルの格納可能容量を検出し、当該格納可能容量に基づいてファイルの圧縮率を設定するので、例えば、FAT型フォーマットのようにセクタ単位で記録を行いものでは、フルサイズの小さいファイルを数多く圧縮して記録する場合には、データ記録が行われない未使用領域が多く発生するため、デバイスの残容量のみでは、実際に記録可能な残容量を検出することが困難であるが、このような場合にも、デバイスのフォーマット形式で実際にデバイスに記録可能な残容量をより正確に検出することができ、より適切な圧縮率を設定することができるとともに、より速やかに全てのファイルを圧縮して、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0146】
請求項10記載の発明のファイル圧縮装置によれば、デバイスを搭載し当該デバイスを再生する再生装置の接続されるインターフェイスからデバイスの残容量、フォーマット形式を検出するので、デジタルカメラやMP3プレーヤ等の再生装置に内蔵されているデバイスに対しても、適切にその残容量やフォーマット形式を検出して、選択されたファイルを全てデバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性を向上させることができる。
【0147】
請求項11記載の発明のファイル圧縮装置によれば、デバイスを搭載し当該デバイスを再生する再生装置の接続されるインターフェイスから当該再生装置で再生可能な圧縮率の範囲を検出し、当該検出した圧縮率の範囲内で、圧縮率を設定するので、再生装置で適切に再生できる圧縮率のファイルをデバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0148】
請求項12記載の発明のファイル圧縮装置によれば、ファイルの圧縮率の変更範囲を手動設定する圧縮率範囲設定手段で設定された圧縮率の範囲内で、圧縮率を設定するので、ユーザの意図する音質、画質等の範囲で圧縮してデバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファイル圧縮装置の一実施の形態を適用したコンピュータの概略構成図。
【図2】MPEG1 レイヤIII ビットレートに対する曲1分当たりのファイル容量(MB)を示す図。
【図3】図1のカードI/F回路に再生装置としてデジタルカメラが接続されている図。
【符号の説明】
1 コンピュータ
2 CPU
3 キーボード
4 信号処理回路
5 主記憶装置
6 D/A変換回路
7 モニタ
8 I/F回路
9 固定ディスク
10 CD−ROMドライブ装置
11 カードI/F回路
20 オールインワン統合ソフト
21 CD
22 半導体メモリカード
30 デジタルカメラ
31 クレードル
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファイル圧縮装置に関し、詳細には、記録媒体に記録可能な圧縮率でファイルの圧縮を行うファイル圧縮装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、コンピュータ、デジタルカメラ、MP3ポータブルプレーヤ等の各種情報を取り扱う機器が普及するに伴って、その情報量も大きくなってきており、このような情報を記録する記録媒体であるディバイスでは、種々のディスクフォーマット形式でフォーマットが行われているが、近時、FAT(File Allocation Table)型ディスクフォーマットが採用されていることが多い。
【0003】
まず、FAT型ディスクフォーマットについて説明すると、FAT型ディスクフォーマットでは、ディスクにセクタと呼ばれる単位でデータを記録し、AT互換のコンピュータでは、1セクタ512バイトである。この複数の連続したセクタが1つの円として並んだものがトラックであり、各セクタの物理アドレスは、トラック番号、面番号、セクタ番号の3つの値で表される。
【0004】
そして、FATでファイル管理を行うファイルシステム(以下、FAT型ディスクという。)では、セクタを物理アドレス(トラック番号、面番号、セクタ番号)では取り扱わず、物理セクタ番号と呼ばれる1つの値で管理する。これは、面の数や1トラックあたりのセクタ数がディスクの種類によって異なるため、ファイルシステムにおいて、物理アドレスを用いてセクタを管理すると、扱うディスクの種類が多くなった場合に、その管理が煩雑となるからである。
【0005】
ディスク上の領域は、システム領域とデータ領域とに区別され、データ領域には、クラスタと呼ばれる単位でデータが記録される。クラスタは、連続する複数のセクタを1つの単位とし、1クラスタは、2のべき乗(1,2,4,8,16,・・・)で表される偶数のセクタで構成されている。
【0006】
そして、ディスクは、FDC記述子により定義され、FDC記述子に記述された値により、システム領域やデータ領域の構成を知ることができる。また、ディスクのデバイスドライバにおける論理セクタ番号を物理セクタ番号に変換するときに使用する値も、このFDC記述子から得ることができる。
【0007】
FATの各項目は、データ領域のクラスタと1対1に対応するファイル割当表として作成され、クラスタの状態がファイル割当表に記録される。
【0008】
また、ディレクトリには、ルートディレクトリとサブディレクトリの2種類があり、いずれのディレクトリも同じ構造を有したディレクトリ項目が使用される。このディレクトリ項目の状態は、「使用中」と「空き」に分けられ、使用中のディレクトリ項目には、「ファイル項目」、「ボリュームラベル項目」、「サブディレクトリ指示項目」、「サブディレクトリ識別項目」、「親ディレクトリ指示項目」の5種類がある。ただし、ボリュームラベル項目は、ルートディレクトリのみで使用することができ、逆に、サブディレクトリ識別項目と親ディレクトリ指示項目は、サブディレクトリのみで使用される。また、空きのディレクトリ項目には、「消去項目」と「未使用項目」の2種類がある。
【0009】
そして、ディレクトリ項目は、名前、拡張名、属性、予約、記録時刻、記録日付、先頭クラスタ番号及びファイル長から構成されており、これら各欄のうち、ファイル長には、バイト単位のファイル長が格納される。
【0010】
すなわち、上述のように、ファイルの記録単位は、クラスタ単位になっており、1バイトのファイルであっても1クラスタを使用することになる。1クラスタは、上述のように、2のべき乗個の複数のセクタで構成されるため、例えば、1セクタ512バイトで、1クラスタ4セクタのディスクであると、1クラスタ=2048バイトとなる。すなわち、使用されるクラスタ数でファイル長を決めた場合、ファイル長は、次式で決定される。
【0011】
ファイル長=(使用クラスタ数)×(1クラスタ当たりのセクタ数)×(1セクタ当たりのバイト数)
ところが、このままでは、ユーザ側のレコード管理が煩雑になり、使い勝手が悪く、ユーザにとっては、バイト単位で任意の長さのレコードを扱える方が、使い勝手がよい。
【0012】
そして、実際のシステムでは、ディスクのデバイスドライバは、セクタ単位のリード/ライトを行うが、ユーザプログラムでは、バイト単位のリード/ライトが行えるように、ファイルシステムがデバイスドライバとユーザプログラムの間に介在して、リード/ライトするデータを管理調整する。
【0013】
そのため、この規格で書かれたディスクでは、バイト単位で任意の長さのレコードを扱えるようにするために、バイト単位のファイル長という欄がディレクトリ項目に設けられている。
【0014】
すなわち、FATからのみでは、ファイルが使用しているクラスタ数しかわからず、mバイトというバイト数しか得られない。
【0015】
その結果、実際のフルサイズを記録しておく必要があり、ディレクトリ項目のファイル長は、そのために設けられている。
【0016】
このようなディスク管理を行っている状況において、上記ディジタルカメラやMP3ポータブルプレーヤ等の多くは、ファイル(データ)を半導体メモリに格納して使用し、一般に、半導体メモリは、記録媒体(デバイス)として、容量当たりのコストは高いが、利用上の利便性が良好であることからよく使用されている。そして、この半導体メモリの容量の系列は、倍々に設定されているのが通常であり、限られた容量のデバイスにより多くのファイルを格納するために、ファイル(データ)の圧縮が行われている。
【0017】
このようなファイルの圧縮においては、例えば、音楽ファイルでは、MP3で圧縮されることが多く、このMP3は、MPEG Audio レイヤ(Layer)III のことで、一般的に、MPEG−1 Audio レイヤIII とMPEG−2 Audio レイヤIII LSF(Low Sampling Frequency)の両方を指している。
【0018】
このMPEG−1 AudioとMPEG−2 Audioには、主に3つの圧縮方式が用意されており、レイヤ(Layer)と呼ばれている。レイヤには、レイヤI、レイヤII、レイヤIII があり、後者になるほど高品質で、高圧縮率になる。
【0019】
そして、MP3が急速に広まった理由の一つは、MPEG−1 Audio レイヤIII が、44100Hz(16ビットステレオ)でサンプリングされたデータに対応している点にあり、すなわち、音楽CD(Compact Disc)と同等の音質に対応しているからである。
【0020】
また、MPEG−1 Audio レイヤIII では、音楽CDと同音質のデータを、品質をほとんど損なわずに、約10分の1以下のデータサイズまで圧縮することができる。
【0021】
ところが、この音楽CDのデータをPCM形式でデバイスに保存すると、1分間につき約10Mバイト(MB)の容量を必要とするが、MPEG−1 Audio レイヤIII で圧縮すると、約1MBの容量で済む。
【0022】
そして、従来、データを圧縮する技術としては、例えば、第1圧縮アルゴリズムにより圧縮された第1ディジタルデータのビットストリームを任意の一部の領域に格納し、前記第1圧縮アルゴリズムよりも圧縮率の高い第2圧縮アルゴリズムにより圧縮された第2ディジタルデータのビットストリームを残りの他の領域に格納するデータ格納媒体と、該データ格納媒体から前記第1ディジタルデータのビットストリームが出力されるときは第1ディジタルデータデコーディングアルゴリズムを利用してでコーディングし、前記第2ディジタルデータのビットストリームが出力されるときは第2ディジタルデータデコーディングアルゴリズムを利用してデコーディングするデコーダと、該デコーダから出力されるディジタルデータファイルのディジタル信号をアナログ形態の信号に変換してスピーカ側に出力するD/A変換手段とを具備するディジタルデータプレーヤーが提案されている(特開2000−311445号公報参照)。
【0023】
すなわち、この従来技術は、メモリに音楽ファイル等を格納する際に、メモリの遊休領域に、スピーチファイルまたは使用者の音声信号を保存して、メモリを有効活用しようとしている。
【0024】
また、従来、電話回線に接続され、前記電話回線の閉結、開放、着信検知、発信を行う回線インタフェース部と、前記回線インタフェース部を通して前記電話回線から受信される音声信号を、ディジタル信号に変換するA/D変換及び音声再生時にディジタル信号を音声信号に変換するD/A変換を行うA/D変換部と、前記A/D変換部で変換されたディジタル信号の圧縮、そして、既に圧縮されたデータの伸張復元を行うディジタル信号処理部と、前記ディジタル信号処理部の圧縮率及び伸張率を可変制御するビットレート可変制御部と、前記ディジタル信号処理部によって処理されたディジタル信号を記録再生する磁気ディスク装置と前記ディジタル信号処理部と前記磁気ディスク装置間のディジタル音声データの流れを制御する音声データ制御と、前記回線インタフェース部、回線制御部を含み枚数の拡張によって回線数の増加が可能な回線部と、前記回線部からの回線数を示すデータを使って回線数を認識し、回線数が少ないときに、前記ディジタル信号処理部によるディジタル信号の圧縮、伸張率を低くし、回線数が多いときに圧縮、伸張率を高くするように、前記ディジタル音声処理部を制御する音声処理制御部と、前記音声処理制御部、前記回線制御部、音声データ制御部を制御して電話回線からの制御に従って音声飯を録音、再生するよう統括制御する中央制御部を備えた音声蓄積装置が提案されている(特開平5−292194号公報参照)。
【0025】
すなわち、この従来技術は、電話回線の回線数の増加に応じて音声データの圧縮率を高くして、メモリの利用効率を向上させている。
【0026】
さらに、従来、データを取り込むデータ取り込み手段と、上記データ取り込み手段からの取り込みデータを圧縮するデータ圧縮手段と、上記取り込みデータ及び上記データ圧縮手段からの圧縮データを記録するデータ記憶手段と、上記圧縮データを記録する交換可能な記録媒体と、上記記録媒体の残容量と上記圧縮データのデータ量とを比較し、上記残容量よりも上記データ量が小さいときには上記圧縮データを上記記録媒体に記録させる制御を行い、上記残容量よりも上記データ量が大きいときには所定の警告を表示信号及び/又は警告音信号を発生制御する制御手段とを有するデータ圧縮記録装置が提案されている(特開平11−31377号公報参照)。
【0027】
そして、この公報では、データ圧縮をJPEG(Joint Picture Engineering Group)方式で圧縮する場合について取り扱っている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来技術にあっては、ファイル(データ)を圧縮して記録媒体に格納する場合に、効率的にファイルを圧縮して格納する上で、改良の必要があった。
【0029】
すなわち、特開2000−311445号公報記載の従来技術は、メモリに音楽ファイル等を格納する際に、メモリの遊休領域に、スピーチファイルまたは使用者の音声信号を保存して、メモリを有効活用しようとしている。
【0030】
ところが、メモリの遊休領域を利用するだけでは、ファイルを圧縮して格納する場合の効率的なメモリの利用を図ることができず、改良の必要があった。特に、MP3プレーヤの場合、CDと同等の音質でデータを圧縮して格納しようとすると、音楽1曲当たり3〜5MB(再生1分当たり、約1MB)のメモリ領域を占めるようになるが、これは、記録媒体の全容量に従って最大3MB程度の空きが存在することになり、容量がそれほど大きくない半導体メモリ(例えば、64Mバイト程度)にCDアルバム全曲(12曲程度)を格納する場合、圧縮率によって全曲が格納できる場合と、1、2曲格納できない場合が発生するという問題があった。
【0031】
また、特開平5−292194号公報記載の従来技術にあっては、電話回線の回線数の増加に応じて音声データの圧縮率を高くして、メモリの利用効率を向上させているため、記録媒体の残容量(記録可能な残り容量)を考慮したものではなく、改良の必要があった。
【0032】
さらに、特開平11−31377号公報記載の従来技術にあっては、データ圧縮をJPEG方式で圧縮する場合について取り扱っているが、JPEG方式に代表される静止画圧縮処理の場合、圧縮前の画像の内容、すなわち、原画の絵柄によってその圧縮処理後のデータサイズが大きくばらつき、圧縮した画像データを記録媒体に記録する場合、記録媒体の残容量によっては、圧縮した画像データを記録できない事態が発生するおそれがあった。
【0033】
例えば、ディジタルスチルカメラにおいて、圧縮した画像データを記録媒体の残容量の不足により記録できない事態が発生すると、シャッタチャンスの場面でシャッタを押して画像の取り込みを行おうとした場合、取り込んだ画像を記録できないことになり、結果として、シャッタチャンスを逃してしまうこととなる。このような事態の発生は、MP3を利用している場合であっても同様に発生するおそれがあり、利用性が悪いという問題があった。
【0034】
そこで、請求項1記載の発明は、選択されたファイルを圧縮して所定のデバイスに格納するに際して、デバイスの残容量を検出し、選択されたファイルを全て当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率を設定して、当該ファイルを圧縮することにより、選択されたファイルを全てデバイスに格納できるようにし、利用性の良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0035】
請求項2記載の発明は、ファイルの圧縮率を手動で選択設定する圧縮率設定手段で設定された圧縮率で選択されたファイルの全てをデバイスの残容量に格納可能か否かを判別し、格納不可能であると、当該設定された圧縮率を当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率に変更して、当該ファイルを圧縮することにより、ユーザの意図する圧縮率にできるだけ近い圧縮率で、選択された全てのファイルを圧縮して、デバイスに格納し、利用性のより一層良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0036】
請求項3記載の発明は、デバイスを、交換可能とすることにより、残容量の異なる各種デバイスが接続されても、適切に選択されたファイルを全てデバイスに格納できるようにし、利用性の良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0037】
請求項4記載の発明は、設定、変更した圧縮率を表示手段に表示出力することにより、ユーザが使用しているデバイスの再生装置に対応した圧縮率であるかを確認できるようにし、より一層利用性の良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0038】
請求項5記載の発明は、選択されたファイルの圧縮を順次行って、当該圧縮後のファイルの容量とデバイスの残容量に基づいて選択された全てのファイルを当該デバイスの残容量内に格納不可能であると判断すると、圧縮率を当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率に変更して、残りのファイルを圧縮することにより、圧縮結果のファイル容量が圧縮前に予測したファイル容量よりも大きい場合にも、順次圧縮率を変更してデバイスに選択された全てのファイルを圧縮して格納し、より一層利用性の良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0039】
請求項6記載の発明は、選択されたファイルのうち、容量の大きいファイルから圧縮を行うことにより、設定した圧縮率で全てのファイルをデバイスに格納可能であるか否かを早期に判別して、格納不可能であると、圧縮率を早期に変更できるようにし、より一層利用性の良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0040】
請求項7記載の発明は、圧縮後のファイルのデバイスへの書き込みを、選択された全てのファイルの圧縮を行った後に行うことにより、書込/読取速度の速い記録媒体に圧縮後のファイルを一時記録して、再圧縮の必要が生じる場合にも、処理を速やかに行い、処理速度を向上させて、より一層利用性の良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0041】
請求項8記載の発明は、既に圧縮を完了したファイルがデバイスの残容量に格納不可能な大きさであると、当該ファイルを圧縮率を変更して再度圧縮することにより、ユーザの意図する圧縮率にできるだけ近い圧縮率で、選択された全てのファイルを圧縮して、デバイスに格納し、利用性のより一層良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0042】
請求項9記載の発明は、デバイスのフォーマット形式を検出し、当該フォーマット形式に基づいて圧縮後のファイルの格納可能容量を検出し、当該格納可能容量に基づいてファイルの圧縮率を設定することにより、例えば、FAT型フォーマットのようにセクタ単位で記録を行いものでは、フルサイズの小さいファイルを数多く圧縮して記録する場合には、データ記録が行われない未使用領域が多く発生するため、デバイスの残容量のみでは、実際に記録可能な残容量を検出することが困難であるが、このような場合にも、デバイスのフォーマット形式で実際にデバイスに記録可能な残容量をより正確に検出し、より適切な圧縮率を設定するとともに、より速やかに全てのファイルを圧縮して、利用性のより一層良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0043】
請求項10記載の発明は、デバイスを搭載し当該デバイスを再生する再生装置の接続されるインターフェイスからデバイスの残容量、フォーマット形式を検出することにより、デジタルカメラやMP3プレーヤ等の再生装置に内蔵されているデバイスに対しても、適切にその残容量やフォーマット形式を検出して、選択されたファイルを全てデバイスに格納できるようにし、利用性の良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0044】
請求項11記載の発明は、デバイスを搭載し当該デバイスを再生する再生装置の接続されるインターフェイスから当該再生装置で再生可能な圧縮率の範囲を検出し、当該検出した圧縮率の範囲内で、圧縮率を設定することにより、再生装置で適切に再生できる圧縮率のファイルをデバイスに格納し、より一層利用性の良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0045】
請求項12記載の発明は、ファイルの圧縮率の変更範囲を手動設定する圧縮率範囲設定手段で設定された圧縮率の範囲内で、圧縮率を設定することにより、ユーザの意図する音質、画質等の範囲で圧縮してデバイスに格納し、より一層利用性の良好なファイル圧縮装置を提供することを目的としている。
【0046】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明のファイル圧縮装置は、選択されたファイルを圧縮して所定のデバイスに格納するファイル圧縮装置において、前記ファイルを複数種類の圧縮率で圧縮する機能を有し、前記デバイスの残容量を検出し、前記選択されたファイルを全て当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率を設定して、当該ファイルを圧縮することにより、上記目的を達成している。
【0047】
上記構成によれば、選択されたファイルを圧縮して所定のデバイスに格納するに際して、デバイスの残容量を検出し、選択されたファイルを全て当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率を設定して、当該ファイルを圧縮するので、選択されたファイルを全てデバイスに格納することができ、利用性を向上させることができる。
【0048】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記ファイル圧縮装置は、前記ファイルの圧縮率を手動で選択設定する圧縮率設定手段を備え、当該圧縮率設定手段で設定された圧縮率で前記選択されたファイルの全てを前記デバイスの残容量に格納可能か否かを判別し、格納不可能であると、当該設定された圧縮率を当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率に変更して、当該ファイルを圧縮するものであってもよい。
【0049】
上記構成によれば、ファイルの圧縮率を手動で選択設定する圧縮率設定手段で設定された圧縮率で選択されたファイルの全てをデバイスの残容量に格納可能か否かを判別し、格納不可能であると、当該設定された圧縮率を当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率に変更して、当該ファイルを圧縮しているので、ユーザの意図する圧縮率にできるだけ近い圧縮率で、選択された全てのファイルを圧縮して、デバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0050】
また、例えば、請求項3に記載するように、前記デバイスは、交換可能であってもよい。
【0051】
上記構成によれば、デバイスを、交換可能としているので、残容量の異なる各種デバイスが接続されても、適切に選択されたファイルを全てデバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性を向上させることができる。
【0052】
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記ファイル圧縮装置は、所定の表示手段を備え、前記設定、変更した圧縮率を当該表示手段に表示出力するものであってもよい。
【0053】
上記構成によれば、設定、変更した圧縮率を表示手段に表示出力しているので、ユーザが使用しているデバイスの再生装置に対応した圧縮率であるかを確認できるようにすることができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0054】
また、例えば、請求項5に記載するように、前記ファイル圧縮装置は、前記選択されたファイルの圧縮を順次行って、当該圧縮後のファイルの容量と前記デバイスの残容量に基づいて前記選択された全てのファイルを当該デバイスの残容量内に格納不可能であると判断すると、前記圧縮率を当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率に変更して、当該残りのファイルを圧縮するものであってもよい。
【0055】
上記構成によれば、選択されたファイルの圧縮を順次行って、当該圧縮後のファイルの容量とデバイスの残容量に基づいて選択された全てのファイルを当該デバイスの残容量内に格納不可能であると判断すると、圧縮率を当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率に変更して、残りのファイルを圧縮するので、圧縮結果のファイル容量が圧縮前に予測したファイル容量よりも大きい場合にも、順次圧縮率を変更してデバイスに選択された全てのファイルを圧縮して格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0056】
さらに、例えば、請求項6に記載するように、前記ファイル圧縮装置は、前記選択されたファイルのうち、容量の大きいファイルから圧縮を行うものであってもよい。
【0057】
上記構成によれば、選択されたファイルのうち、容量の大きいファイルから圧縮を行うので、設定した圧縮率で全てのファイルをデバイスに格納可能であるか否かを早期に判別して、格納不可能であると、圧縮率を早期に変更することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0058】
また、例えば、請求項7に記載するように、前記ファイル圧縮装置は、圧縮後のファイルの前記デバイスへの書き込みを、前記選択された全てのファイルの圧縮を行った後に行うものであってもよい。
【0059】
上記構成によれば、圧縮後のファイルのデバイスへの書き込みを、選択された全てのファイルの圧縮を行った後に行うので、書込/読取速度の速い記録媒体に圧縮後のファイルを一時記録して、再圧縮の必要が生じる場合にも、処理を速やかに行うことができ、処理速度を向上させて、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0060】
さらに、例えば、請求項8に記載するように、前記ファイル圧縮装置は、前記既に圧縮を完了したファイルが前記デバイスの残容量に格納不可能な大きさであると、当該ファイルを圧縮率を変更して再度圧縮するものであってもよい。
【0061】
上記構成によれば、既に圧縮を完了したファイルがデバイスの残容量に格納不可能な大きさであると、当該ファイルを圧縮率を変更して再度圧縮するので、ユーザの意図する圧縮率にできるだけ近い圧縮率で、選択された全てのファイルを圧縮して、デバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0062】
また、例えば、請求項9に記載するように、前記ファイル圧縮装置は、前記デバイスのフォーマット形式を検出し、当該フォーマット形式に基づいて圧縮後のファイルの格納可能容量を検出し、当該格納可能容量に基づいて前記ファイルの圧縮率を設定するものであってもよい。
【0063】
上記構成によれば、デバイスのフォーマット形式を検出し、当該フォーマット形式に基づいて圧縮後のファイルの格納可能容量を検出し、当該格納可能容量に基づいてファイルの圧縮率を設定するので、例えば、FAT型フォーマットのようにセクタ単位で記録を行いものでは、フルサイズの小さいファイルを数多く圧縮して記録する場合には、データ記録が行われない未使用領域が多く発生するため、デバイスの残容量のみでは、実際に記録可能な残容量を検出することが困難であるが、このような場合にも、デバイスのフォーマット形式で実際にデバイスに記録可能な残容量をより正確に検出することができ、より適切な圧縮率を設定することができるとともに、より速やかに全てのファイルを圧縮して、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0064】
さらに、例えば、請求項10に記載するように、前記ファイル圧縮装置は、前記デバイスを搭載し当該デバイスを再生する再生装置の接続されるインターフェイスを備え、当該インターフェイスから前記デバイスの残容量、フォーマット形式を検出するものであってもよい。
【0065】
上記構成によれば、デバイスを搭載し当該デバイスを再生する再生装置の接続されるインターフェイスからデバイスの残容量、フォーマット形式を検出するので、デジタルカメラやMP3プレーヤ等の再生装置に内蔵されているデバイスに対しても、適切にその残容量やフォーマット形式を検出して、選択されたファイルを全てデバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性を向上させることができる。
【0066】
また、例えば、請求項11に記載するように、前記ファイル圧縮装置は、前記デバイスを搭載し当該デバイスを再生する再生装置の接続されるインターフェイスを備え、当該インターフェイスから当該再生装置で再生可能な圧縮率の範囲を検出し、当該検出した圧縮率の範囲内で、前記圧縮率を設定するものであってもよい。
【0067】
上記構成によれば、デバイスを搭載し当該デバイスを再生する再生装置の接続されるインターフェイスから当該再生装置で再生可能な圧縮率の範囲を検出し、当該検出した圧縮率の範囲内で、圧縮率を設定するので、再生装置で適切に再生できる圧縮率のファイルをデバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0068】
さらに、例えば、請求項12に記載するように、前記ファイル圧縮装置は、前記ファイルの圧縮率の変更範囲を手動設定する圧縮率範囲設定手段を備え、当該圧縮率範囲設定手段で設定された圧縮率の範囲内で、前記圧縮率を設定するものであってもよい。
【0069】
上記構成によれば、ファイルの圧縮率の変更範囲を手動設定する圧縮率範囲設定手段で設定された圧縮率の範囲内で、圧縮率を設定するので、ユーザの意図する音質、画質等の範囲で圧縮してデバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0070】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0071】
図1は、本発明のファイル圧縮装置の第1の実施の形態を適用したコンピュータ1の概略構成図である。
【0072】
図1において、ファイル圧縮装置としてのコンピュータ1は、CPU(Central Processing Unit )2、キーボード(圧縮率設定手段、圧縮率範囲設定手段)3、信号処理回路4、主記憶装置5、D/A(ディジタル/アナログ)変換回路6、モニタ(表示手段)7、I/F回路8、固定ディスク9、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )ドライブ装置10及びカードI/F回路(インターフェイス)11等を備えている。
【0073】
CD−ROMドライブ装置10には、各種データを格納するCD(Compact Disc)21が挿入され、CD−ROMドライブ装置10は、CPU2の制御下で、挿入されたCD21を読み取る。このCD−ROMドライブ装置10に挿入されるCD21としては、例えば、音楽データを格納する音楽CD等である。
【0074】
CD−ROMドライブ装置10は、I/F回路8に接続されており、CD−ROMドライブ装置10の読み取ったデータは、I/F回路8を通して固定ディスク9や信号処理回路4に出力される。
【0075】
固定ディスク9は、例えば、ハードディスク等であり、コンピュータ1のOS(Operating System)が導入されており、また、リッパーとMP3エンコーダが一体化されたオールインワン統合ソフト20が導入されている。
【0076】
信号処理回路4には、D/A変換回路6を介してモニタ7が接続されており、モニタ7には、CPU2の制御下で、コンピュータ1で処理する各種情報が表示される。
【0077】
主記憶装置5は、RAM(Random Access Memory)等で構成され、CPU2が、固定ディスク9に格納されているOSを使用して、当該OS上で動作する各種アプリケーションの処理、例えば、上記オールインワン統合ソフト20で音楽CD21からMPデータを生成するMP3生成処理を実行したり、特に、後述するデータ圧縮制御処理を実行する際の各種データを一時記憶するワークメモリ等として利用される。
【0078】
カードI/F回路11は、信号処理回路4に接続されており、カードI/F回路11には、半導体メモリカード22等のデバイス、例えば、SM、SD、CF等が着脱可能に装着されて接続される。
【0079】
カードI/F回路11は、信号処理回路4に接続されており、CPU2の制御下で、信号処理回路4の処理したデータ、例えば、MP3データを半導体メモリカード22に圧縮されたデータを格納する。
【0080】
CPU2は、固定ディスク9に搭載されているOS上で動作する各種アプリケーション、特に、オールインワン統合ソフト20を実行して、CD21に格納されているデータ、例えば、音楽データを圧縮して、圧縮データ、例えば、MP3データを半導体メモリカード22に書き込む圧縮制御処理を行う。
【0081】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態のコンピュータ1は、CD21のデータを圧縮して圧縮データを半導体メモリカード22に書き込む圧縮制御処理を、半導体メモリカード22の残容量に応じた圧縮率で行う。
【0082】
なお、以下の説明では、CD21として音楽CD21がCD−ROMドライブ装置10に挿入されて、この音楽CD21の音楽データをMP3データに圧縮してデバイスとしての半導体メモリカード22に格納するものとして、説明する。
【0083】
なお、MP3プレーヤの「MP3」は、上述のように、MPEG−1/2 Audio レイヤIII という、MPEGの音声符号化の部分の俗称であり、MPEG−1 AudioとMPEG−2 Audioには、主に三つの圧縮方式が用意されており、これをレイヤ(Layer)と呼ぶ。レイヤには、レイヤI、レイヤII、レイヤIII があり、後者になるほど高品質で高圧縮率になる。
【0084】
MPEG−1 Audio レイヤIII では、音楽CDと同音質のデータを、品質をほとんど損なわずに、約10分の1以下のサイズまで圧縮することができ、音楽CD品質のデータをPCM形式で保存すると、1分間につき約10Mバイトの容量を必用とするが、MPEG−1 AudioレイヤIII で圧縮すると、約1Mバイトの容量で済む。
【0085】
また、ユーザがビットレートを設定する(変更する)前のデフォルトを標準の128kbpsとし、ユーザがビットレートを標準の128kbpsを設定しているものとして、説明する。
【0086】
すなわち、カードI/F回路11に半導体メモリカード22が接続されると、CPU2は、当該半導体メモリカード22をOS上にマウントする。次に、CD−ROMドライブ装置10に音楽CD21が挿入されると、CPU2は、OS上に音楽CD21をマウントして、オールインワン統合ソフト20を起動させる。
【0087】
ここで、ユーザがキーボード3等の入力装置から音楽CD21に格納されている曲の中から半導体メモリカード22にMP3ファイルとして格納したい曲を選択するが、いま、ユーザが音楽CD21に格納されている曲の全曲を選択したものとする。
【0088】
CPU2は、曲の選択が行われると、音楽CD21に格納されていて選択された曲の容量(PCMデータ、演奏時間等)を算出し、また、半導体メモリカード22の残容量を算出する。
【0089】
そして、MPEG1 レイヤIII ビットレートに対する曲1分当たりのファイル容量(MB)は、図2に示すように、ビットレートによって異なる。
【0090】
例えば、半導体メモリカード22の残容量が64MBであると、曲1分間に対して、MP3は、約1MBの容量が必要であり、選択された曲が、64分以内であれば、選択された曲全曲が半導体メモリカード22にMP3ファイルとして格納可能である。
【0091】
ところが、選択された曲が、例えば、74分であると、ユーザが設定したビットレート128kbpsでは、半導体メモリカード22に全ての曲を格納するには、容量が不足していることとなる。
【0092】
ここで、ビットレートを、96kbpsに設定すると、図2から分かるように、曲1分当たりのおおよそのファイル容量が0.75MBとなるため、選択された曲全てを半導体メモリカード22にMP3ファイルとして格納することができる。
【0093】
そこで、CPU2は、半導体メモリカード22の残容量を算出すると、選択された曲の全曲を半導体メモリカード22に格納可能かを判断し、上述のように、格納することができないと、格納可能なビットレートであって、選択されているビットレートに最も近いビットレートを選択・設定する。
【0094】
そして、CPU2は、この選択したビットレートで、選択された全ての曲をMP3ファイルとして格納可能であると判断すると、当該選択・設定したビットレートで音楽CD21の選択された曲全てのPCMデータを信号処理回路4にMP3ファイルに変換させて、変換されたMP3ファイルを半導体メモリカード22に格納させる。
【0095】
このように、選択されたファイルを圧縮して所定の半導体メモリカード22に格納するに際して、半導体メモリカード22の残容量を検出し、選択されたファイルを全て半導体メモリカード22の残容量内に格納可能な圧縮率を設定して、当該ファイルを圧縮すると、選択されたファイルを全て半導体メモリカード22に格納することができ、利用性を向上させることができる。
【0096】
この場合、半導体メモリカード22を、交換可能としているので、残容量の異なる各種デバイスが接続されても、適切に選択されたファイルを全てデバイスに格納することができ、利用性を向上させることができる。
【0097】
また、コンピュータ1は、圧縮されたファイルの容量、すなわち、上記例では、ビットレートに対する曲1分当たりのファイル容量は、おおよそのものであり、変動するため、ビットレートを選択して、圧縮を行って半導体メモリカード22に順次格納している途中で、選択された全ての曲を半導体メモリカード22に格納できないと判断すると、圧縮率、すなわち、ビットレートを変更して、選択された全ての曲を半導体メモリカード22に格納できるようにする。
【0098】
例えば、選択された曲が、1曲3分で、3曲9分であり、半導体メモリカード22の残容量が10MBであった場合、ビットレートを128kbpsに設定すると、選択された曲全てを半導体メモリカード22に格納できることとなる。
【0099】
ところが、ファイルの圧縮を行って、2曲目の圧縮が終了した時点で、半導体メモリカード22を7.5MB消費してしまった場合、現在設定しているビットレート128kbpsでは、3曲目のファイルを圧縮しても、10MBのうち7.5MBが既に使用されているため、格納できないこととなる。
【0100】
CPU2は、このように、半導体メモリカード22の残容量が残っているファイルを設定されている圧縮率(ビットレート)で圧縮したのでは格納しきれないと判断すると、圧縮率(ビットレート)を、残っているファイルを圧縮して半導体メモリカード22の残容量内に格納できる圧縮率(ビットレート)にさらに変更する。
【0101】
例えば、上記の場合、ビットレートを128kbpsから96kbpsに変更して、3曲目のファイルを圧縮すると、図2から分かるように、3曲目のファイルを圧縮して半導体メモリカード22の残容量に格納することができる。
【0102】
このように、選択されたファイルの圧縮を順次行って、当該圧縮後のファイルの容量と半導体メモリカード22の残容量に基づいて選択された全てのファイルを半導体メモリカード22の残容量内に格納不可能であると判断すると、圧縮率を半導体メモリカード22の残容量内に格納可能な圧縮率に変更して、残りのファイルを圧縮すると、圧縮結果のファイル容量が圧縮前に予測したファイル容量よりも大きい場合にも、順次圧縮率を変更して半導体メモリカード22に選択された全てのファイルを圧縮して格納することができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0103】
さらに、CPU2は、選択されたファイルを圧縮するに際して、選択されたファイルの容量の大きい方から圧縮を行わせるようにしてもよい。
【0104】
例えば、選択された曲(ファイル)が、3分(30MB)、4分(40MB)、5分(50MB)であったとすると、CPU2は、選択された曲の時間(ファイル)容量を検出して、容量の大きい順にソートを行い、圧縮実行の順番を決定する。この場合、CPU2は、5分、4分、3分の曲の順番で信号処理回路4に圧縮を実行させる。
【0105】
このように、選択されたファイルのうち、容量の大きいファイルから圧縮を行うと、設定した圧縮率で全てのファイルを半導体メモリカード22に格納可能であるか否かを早期に判別して、格納不可能であると、圧縮率を早期に変更することができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0106】
さらに、CPU2は、圧縮したファイルを主記憶装置5または固定ディスク9に一旦格納し、選択された全てのファイルの圧縮が半導体メモリカード22の残容量に格納可能な容量で完了した時点で一括して半導体メモリカード22に格納してもよい。
【0107】
すなわち、選択された曲(ファイル)が、大きな容量(例えば、50MB)の1つのファイルと大きな容量のファイルに比較して十分に小さな容量(例えば、5MB)の1つのファイルの系2つのファイルが選択されて、残容量が5.6MBである半導体メモリカード22に格納する場合、CPU2は、圧縮率として、2つのファイルの容量55MBを残容量5.6MBの半導体メモリカード22に格納可能な1/10を選択し、上述のように、2つのファイルのうち容量の大きい方のファイルから圧縮を開始する。
【0108】
CPU2は、容量の大きい方のファイルが、予定のファイル容量に対して、所定容量、例えば、10%(上記の場合、5.5MB)多くなると、大きな容量のファイルを半導体メモリカード22に格納した時点で、半導体メモリカード22の残容量は、0.1MBとなってしまう。
【0109】
この残容量に対して、小さい容量のファイルを圧縮して格納する場合、予定の1/10に対して、5倍の1/50以上の圧縮率で圧縮する必要があり、ユーザの意図する音質(圧縮率)に対して、大きく異なった結果となってしまう。
【0110】
そこで、このような場合に、既に圧縮を終了している大きな容量のファイルに対して、圧縮率を最初の圧縮率に近くかつより圧縮率の高い圧縮率に変更して、再圧縮を行い、次いで、小さい容量のファイルの圧縮を行う。
【0111】
このようにすることで、全てのファイルを意図する圧縮率に近い圧縮率で圧縮することができる。
【0112】
このように、圧縮後のファイルの半導体メモリカード22への書き込みを、選択された全てのファイルの圧縮を行った後に行うと、書込/読取速度の速い記録媒体に圧縮後のファイルを一時記録して、再圧縮の必要が生じる場合にも、処理を速やかに行うことができ、処理速度を向上させて、利用性をより一層向上させることができる。
【0113】
この場合、既に圧縮を完了したファイルが半導体メモリカード22の残容量に格納不可能な大きさであると、当該ファイルを圧縮率を変更して再度圧縮すると、ユーザの意図する圧縮率にできるだけ近い圧縮率で、選択された全てのファイルを圧縮して、半導体メモリカード22に格納することができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0114】
また、CPU2は、半導体メモリカード22のフォーマット形式をFDC記述子を検出することで認識する。
【0115】
なお、以下の説明では、半導体メモリカード22への書き込みを、選択したファイル(曲)の全ての圧縮が終了してから行うものとし、半導体メモリカード22への書き込みを行うまでは、圧縮したファイルを、固定ディスク9に蓄積する。
【0116】
ただし、圧縮したファイル毎に、半導体メモリカード22に格納はしないが、その都度、当該圧縮したファイルを半導体メモリカード22に格納した場合に、半導体メモリカード22の残容量がどのように変化するかを下記の方法で検出する。
【0117】
この固定ディスク9もなんらかの形式でフォーマットされているが、一般的に、この圧縮したファイルの容量は、ファイル長で認識している。
【0118】
そして、CPU2は、オールインワン統合ソフトを動作させて、1つのファイルの圧縮を終了した時点で、、圧縮されたファイル毎に、半導体メモリカード22に格納するときに、半導体メモリカード22のフォーマット形式で使用される容量を算出し、その時点での半導体メモリカード22の残容量がどのように変化するかを認識する。
【0119】
例えば、1セクタ512バイト、1クラスタ64セクタのフォーマットであると、1クラスタ=32kバイトであり、半導体メモリカード22への書き込みは、32kバイトで行われることになる。また、半導体メモリカード22の残容量が、32768kバイト(32MB)としたとき、1つのファイルを圧縮して、圧縮した結果が3100kバイトの圧縮ファイルであると、このファイルを半導体メモリカード22に格納すると、97クラスタが使用され、残容量が29664kバイトとなり、半導体メモリカード22の残容量(32768kバイト)から、ファイル長(3100kバイト)を減算した場合(29668kバイト)と違いがある。
【0120】
このような違いは、クラスタに対して、1つの圧縮ファイル容量がそれほど大きくなく、そのような圧縮ファイル数が大きい場合に、残容量の誤差が大きくなる。
【0121】
CPU2は、この時点で、設定した圧縮率で残りのファイル圧縮を行っても、選択したファイル全てを半導体メモリカード22に格納できないと判断すると、設定した圧縮率の変更等を実施する。
【0122】
具体的には、コンピュータ1には、上記図1のように、カードI/F回路11に、半導体メモリカード22が直接接続され、この半導体メモリカード22をMP3プレーヤー等に装着して、再生したり、図3に示すように、再生装置としてデジタルカメラ30をUSB等のインターフェイスを経由して、直接またはクレードル31経由で接続して、このデジタルカメラ30に半導体メモリカード22が装着されている。また、デジタルカメラ30では、MP3の再生が可能なものもある。
【0123】
そして、CPU2は、圧縮したファイルの再生が可能な装置、図3では、デジタルカメラ30のデバイスである半導体メモリカード22の残容量、フォーマット形式をUSB等のインターフェイスで検出して、圧縮率の設定に反映して、利便性を高めている。
【0124】
すなわち、図3の場合、CPU2は、再生装置(MP3再生機能付きデジタルカメラ)30で再生可能な圧縮率の範囲をコンピュータ1に接続されたクレードル(USB)31経由で検出して、その範囲内(例えば、図2のビットレート64kbpsから128kbps)での圧縮を行うことによって、デジタルカメラ30で再生可能な圧縮率でファイル圧縮する。
【0125】
この場合、選択されたファイル全てを半導体メモリカード22の残容量に格納するのに、ビットレート64kbpsでは格納できない場合には、警告表示、例えば、「再生装置で対応可能なビットレートでは、デバイスに格納できません。」をモニタ7に行って、選択ファイルの変更(選択ファイル数等)などを促す。
【0126】
また、オールインワン統合ソフトでは、前もって可能な圧縮率の中から実施を許可する圧縮率の範囲を設定可能となっており、キーボード3等から圧縮率の範囲を設定することができる。
【0127】
例えば、実施を許可する圧縮率(ビットレート)を64kbpsから128kbpsに設定し、大きな容量のファイル(曲)1つ(50MB)と大きな容量のファイル1つに比べて充分に小さな容量のファイル1つ(5MB)の計2つのファイルをファイル選択して、デバイス残容量(5.6MB)に格納する場合、設定した圧縮率(ビットレート128kbps)で選択されたファイルがほぼギリギリで、半導体メモリカード22の残容量に格納できそうなときに、大きな容量のファイルから圧縮を開始する。
【0128】
大きな容量のファイルが、予定のファイル容量に対して、10%(5.5MB)多くなると、大きな容量のファイルを半導体メモリカード22に格納した時点で、半導体メモリカード22の残容量は、0.1MBとなってしまう。
【0129】
この残容量に対して、小さな容量のファイルを圧縮して格納しようとした場合、予定の1/10に対して5倍の1/50以上(ビットレートでは、32kbps以下)の圧縮率で圧縮を行う必要があり、予定の音質(圧縮率)に対して大きく異なった結果となるため、警告表示「再生装置で対応可能なビットレートでは、デバイスに格納できません。」を行うことによって、選択ファイルの変更(選択ファイル数等)等を促す。
【0130】
このように、半導体メモリカード22等のデバイスのフォーマット形式を検出し、当該フォーマット形式に基づいて圧縮後のファイルの格納可能容量を検出し、当該格納可能容量に基づいてファイルの圧縮率を設定すると、例えば、FAT型フォーマットのようにセクタ単位で記録を行いものでは、フルサイズの小さいファイルを数多く圧縮して記録する場合には、データ記録が行われない未使用領域が多く発生するため、デバイスの残容量のみでは、実際に記録可能な残容量を検出することが困難であるが、このような場合にも、デバイスのフォーマット形式で実際にデバイスに記録可能な残容量をより正確に検出することができ、より適切な圧縮率を設定することができるとともに、より速やかに全てのファイルを圧縮して、利用性をより一層向上させることができる。
【0131】
また、図3に示したように、デバイス、例えば、半導体メモリカード22を搭載し当該デバイスを再生する再生装置、例えば、デジタルカメラ30の接続されるインターフェイスからデバイスの残容量、フォーマット形式を検出すると、デジタルカメラ30やMP3プレーヤ等の再生装置に内蔵されているデバイスに対しても、適切にその残容量やフォーマット形式を検出して、選択されたファイルを全てデバイスに格納することができ、利用性を向上させることができる。
【0132】
さらに、デバイス(半導体メモリカード22等)を搭載し当該デバイスを再生する再生装置(デジタルカメラ30等)の接続されるインターフェイスから当該再生装置で再生可能な圧縮率の範囲を検出し、当該検出した圧縮率の範囲内で、圧縮率を設定すると、再生装置で適切に再生できる圧縮率のファイルをデバイスに格納することができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0133】
また、ファイルの圧縮率の変更範囲を手動設定するキーボード3等で設定された圧縮率の範囲内で、圧縮率を設定すると、ユーザの意図する音質、画質等の範囲で圧縮してデバイスに格納することができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0134】
なお、上記説明においては、MP3の場合について説明したが、ファイル形式としては、MP3に限るものではなく、例えば、音楽ファイル形式としては、ATRAC3,WMA,AAC,TwinVQ等があり、画像ファイル形式としては、JPEG,JPEG2000,MPEG1,MPEG2,MPEG4等があり、いずれのファイル形式に対しても適用することができる。
【0135】
また、上記説明では、圧縮を行うファイルを、ユーザが選択するようにしているが、自動(デフォルト)で選択しているドライブやディレクトリの全ファイルを選択するようにしてもよい。
【0136】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0137】
【発明の効果】
請求項1記載の発明のファイル圧縮装置によれば、選択されたファイルを圧縮して所定のデバイスに格納するに際して、デバイスの残容量を検出し、選択されたファイルを全て当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率を設定して、当該ファイルを圧縮するので、選択されたファイルを全てデバイスに格納することができ、利用性を向上させることができる。
【0138】
請求項2記載の発明のファイル圧縮装置によれば、ファイルの圧縮率を手動で選択設定する圧縮率設定手段で設定された圧縮率で選択されたファイルの全てをデバイスの残容量に格納可能か否かを判別し、格納不可能であると、当該設定された圧縮率を当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率に変更して、当該ファイルを圧縮しているので、ユーザの意図する圧縮率にできるだけ近い圧縮率で、選択された全てのファイルを圧縮して、デバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0139】
請求項3記載の発明のファイル圧縮装置によれば、デバイスを、交換可能としているので、残容量の異なる各種デバイスが接続されても、適切に選択されたファイルを全てデバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性を向上させることができる。
【0140】
請求項4記載の発明のファイル圧縮装置によれば、設定、変更した圧縮率を表示手段に表示出力しているので、ユーザが使用しているデバイスの再生装置に対応した圧縮率であるかを確認できるようにすることができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0141】
請求項5記載の発明のファイル圧縮装置によれば、選択されたファイルの圧縮を順次行って、当該圧縮後のファイルの容量とデバイスの残容量に基づいて選択された全てのファイルを当該デバイスの残容量内に格納不可能であると判断すると、圧縮率を当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率に変更して、残りのファイルを圧縮するので、圧縮結果のファイル容量が圧縮前に予測したファイル容量よりも大きい場合にも、順次圧縮率を変更してデバイスに選択された全てのファイルを圧縮して格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0142】
請求項6記載の発明のファイル圧縮装置によれば、選択されたファイルのうち、容量の大きいファイルから圧縮を行うので、設定した圧縮率で全てのファイルをデバイスに格納可能であるか否かを早期に判別して、格納不可能であると、圧縮率を早期に変更することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0143】
請求項7記載の発明のファイル圧縮装置によれば、圧縮後のファイルのデバイスへの書き込みを、選択された全てのファイルの圧縮を行った後に行うので、書込/読取速度の速い記録媒体に圧縮後のファイルを一時記録して、再圧縮の必要が生じる場合にも、処理を速やかに行うことができ、処理速度を向上させて、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0144】
請求項8記載の発明のファイル圧縮装置によれば、既に圧縮を完了したファイルがデバイスの残容量に格納不可能な大きさであると、当該ファイルを圧縮率を変更して再度圧縮するので、ユーザの意図する圧縮率にできるだけ近い圧縮率で、選択された全てのファイルを圧縮して、デバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0145】
請求項9記載の発明のファイル圧縮装置によれば、デバイスのフォーマット形式を検出し、当該フォーマット形式に基づいて圧縮後のファイルの格納可能容量を検出し、当該格納可能容量に基づいてファイルの圧縮率を設定するので、例えば、FAT型フォーマットのようにセクタ単位で記録を行いものでは、フルサイズの小さいファイルを数多く圧縮して記録する場合には、データ記録が行われない未使用領域が多く発生するため、デバイスの残容量のみでは、実際に記録可能な残容量を検出することが困難であるが、このような場合にも、デバイスのフォーマット形式で実際にデバイスに記録可能な残容量をより正確に検出することができ、より適切な圧縮率を設定することができるとともに、より速やかに全てのファイルを圧縮して、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0146】
請求項10記載の発明のファイル圧縮装置によれば、デバイスを搭載し当該デバイスを再生する再生装置の接続されるインターフェイスからデバイスの残容量、フォーマット形式を検出するので、デジタルカメラやMP3プレーヤ等の再生装置に内蔵されているデバイスに対しても、適切にその残容量やフォーマット形式を検出して、選択されたファイルを全てデバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性を向上させることができる。
【0147】
請求項11記載の発明のファイル圧縮装置によれば、デバイスを搭載し当該デバイスを再生する再生装置の接続されるインターフェイスから当該再生装置で再生可能な圧縮率の範囲を検出し、当該検出した圧縮率の範囲内で、圧縮率を設定するので、再生装置で適切に再生できる圧縮率のファイルをデバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【0148】
請求項12記載の発明のファイル圧縮装置によれば、ファイルの圧縮率の変更範囲を手動設定する圧縮率範囲設定手段で設定された圧縮率の範囲内で、圧縮率を設定するので、ユーザの意図する音質、画質等の範囲で圧縮してデバイスに格納することができ、ファイル圧縮装置の利用性をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファイル圧縮装置の一実施の形態を適用したコンピュータの概略構成図。
【図2】MPEG1 レイヤIII ビットレートに対する曲1分当たりのファイル容量(MB)を示す図。
【図3】図1のカードI/F回路に再生装置としてデジタルカメラが接続されている図。
【符号の説明】
1 コンピュータ
2 CPU
3 キーボード
4 信号処理回路
5 主記憶装置
6 D/A変換回路
7 モニタ
8 I/F回路
9 固定ディスク
10 CD−ROMドライブ装置
11 カードI/F回路
20 オールインワン統合ソフト
21 CD
22 半導体メモリカード
30 デジタルカメラ
31 クレードル
Claims (12)
- 選択されたファイルを圧縮して所定のデバイスに格納するファイル圧縮装置において、前記ファイルを複数種類の圧縮率で圧縮する機能を有し、前記デバイスの残容量を検出し、前記選択されたファイルを全て当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率を設定して、当該ファイルを圧縮することを特徴とするファイル圧縮装置。
- 前記ファイル圧縮装置は、前記ファイルの圧縮率を手動で選択設定する圧縮率設定手段を備え、当該圧縮率設定手段で設定された圧縮率で前記選択されたファイルの全てを前記デバイスの残容量に格納可能か否かを判別し、格納不可能であると、当該設定された圧縮率を当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率に変更して、当該ファイルを圧縮することを特徴とする請求項1記載のファイル圧縮装置。
- 前記デバイスは、交換可能であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のファイル圧縮装置。
- 前記ファイル圧縮装置は、所定の表示手段を備え、前記設定、変更した圧縮率を当該表示手段に表示出力することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のファイル圧縮装置。
- 前記ファイル圧縮装置は、前記選択されたファイルの圧縮を順次行って、当該圧縮後のファイルの容量と前記デバイスの残容量に基づいて前記選択された全てのファイルを当該デバイスの残容量内に格納不可能であると判断すると、前記圧縮率を当該デバイスの残容量内に格納可能な圧縮率に変更して、当該残りのファイルを圧縮することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のファイル圧縮装置。
- 前記ファイル圧縮装置は、前記選択されたファイルのうち、容量の大きいファイルから圧縮を行うことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のファイル圧縮装置。
- 前記ファイル圧縮装置は、圧縮後のファイルの前記デバイスへの書き込みを、前記選択された全てのファイルの圧縮を行った後に行うことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のファイル圧縮装置。
- 前記ファイル圧縮装置は、前記既に圧縮を完了したファイルが前記デバイスの残容量に格納不可能な大きさであると、当該ファイルを圧縮率を変更して再度圧縮することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のファイル圧縮装置。
- 前記ファイル圧縮装置は、前記デバイスのフォーマット形式を検出し、当該フォーマット形式に基づいて圧縮後のファイルの格納可能容量を検出し、当該格納可能容量に基づいて前記ファイルの圧縮率を設定することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載のファイル圧縮装置。
- 前記ファイル圧縮装置は、前記デバイスを搭載し当該デバイスを再生する再生装置の接続されるインターフェイスを備え、当該インターフェイスから前記デバイスの残容量、フォーマット形式を検出することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載のファイル圧縮装置。
- 前記ファイル圧縮装置は、前記デバイスを搭載し当該デバイスを再生する再生装置の接続されるインターフェイスを備え、当該インターフェイスから当該再生装置で再生可能な圧縮率の範囲を検出し、当該検出した圧縮率の範囲内で、前記圧縮率を設定することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載のファイル圧縮装置。
- 前記ファイル圧縮装置は、前記ファイルの圧縮率の変更範囲を手動設定する圧縮率範囲設定手段を備え、当該圧縮率範囲設定手段で設定された圧縮率の範囲内で、前記圧縮率を設定することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載のファイル圧縮装置。
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