JP4307697B2 - 編集装置及び編集プログラムを格納した記録媒体 - Google Patents

編集装置及び編集プログラムを格納した記録媒体 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は編集装置及び編集プログラムを格納した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、パソコンがマルチメディア化されることにより、パソコン本体にA/DおよびD/A変換ボードが搭載されるようになり、マイク入力やライン入力、ライン出力等の入出力端子、スピーカーが搭載されるようになった。そこで、この入力端子に入力デバイスを接続する事により、例えば、マイク端子にマイクを接続する事で、簡単にマイクから入力した音声をハードディスク上にファイルとして記録する事が可能になり、記録された音声データは簡単なユーザーインターフェースでデータの一部を削除したり、指定した位置から音声データを挿入したりといった編集作業が出来るようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、マイク入力端子やライン入力端子から入力されたアナログ信号はA/D変換器によってディジタル信号に変換され、PCMデータとしてハードディスクに記録しているため、ハードディスクに長時間のデータを記録すると非常に膨大なファイルサイズになってしまい、編集操作を行うと、編集処理に膨大な時間がかかり、使い勝手が非常に悪くなってしまうという問題があった。
【0004】
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、入力デバイスにより長時間記録した音声データに対しても一部のデータを削除したり、指定した位置から挿入記録したり上書き記録したりする編集作業をスムーズに行うことが可能な編集装置及び編集プログラムを格納した記録媒体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る録音装置は、音声データファイルの編集装置において、録音に関連したデータを記憶するデータヘッダと、一定のデータサイズからなる複数のセクタを有し、更に、各セクタは、符号化された音声データの記録情報からなるセクタヘッダを有する音声データファイルを作成する音声データファイル作成手段と、前記音声データファイルを複数のデータを1単位としたブロック単位で管理するとともに、各ブロックの先頭から現在のブロックまでの録音時間を管理する情報を記憶する音声データファイル管理テーブルを作成する音声データファイル管理テーブル作成手段と、前記音声データファイルの編集位置を指示する編集位置指示手段と、上記編集位置を含むデータブロックのうち該データブロックの先頭から上記編集位置までの音声データか、または上記編集位置より該データブロックの終端までの音声データのうちの少なくとも一方を含み、上記音声データファイルとは別の一時的な音声データファイルを一時ファイルとして作成する一時ファイル作成手段と、前記一時ファイルの音声データをブロック単位で管理するとともに、前記一時ファイルのブロック数と、各ブロックの先頭からブロック録音時間を管理する情報を記憶する一時ファイル管理テーブルを作成する一時ファイル管理テーブル作成手段と、を有し、前記音声データファイル管理テーブルは、編集時の編集位置のブロックに対応して作成された前記一時ファイルの一時ファイル管理テーブルへリンクするリンク情報を記憶し、前記一時ファイル管理テーブルは、編集位置のブロックのリンク情報として前記音声データファイル管理テーブルへのリンク情報を記録する
【0006】
また、本発明の第2の態様に係る録音装置は、本発明の第1の態様に係る録音装置において、前記音声データファイル管理テーブル及び一時ファイル管理テーブルは、編集に伴って編集開始位置ブロック以降のブロックのブロック録音時間を加算してテーブルデータを更新する
【0007】
また、本発明の第3の態様は、音声データファイルの編集処理をコンピュータに実行させる命令を含むプログラムを格納した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、前記編集処理は、録音に関連したデータを記憶するデータヘッダと、一定のデータサイズからなる複数のセクタを有し、更に、各セクタは、符号化された音声データの記録情報からなるセクタヘッダを有する音声データファイルを作成する音声データファイル作成処理と、前記音声データファイルを複数のデータを1単位としたブロック単位で管理するとともに、各ブロックの先頭から現在のブロックまでの録音時間を管理する情報を記憶する音声データファイル管理テーブルを作成する音声データファイル管理テーブル作成処理と、編集位置指示手段によって前記音声データファイルの編集位置が指示されたときに、上記編集位置を含むデータブロックのうち該データブロックの先頭から上記編集位置までの音声データか、または上記編集位置より該データブロックの終端までの音声データのうちの少なくとも一方を含み、上記音声データファイルとは別の一時的な音声データファイルを一時ファイルとして作成する一時ファイル作成処理と、前記一時ファイルの音声データをブロック単位で管理するとともに、前記一時ファイルのブロック数と、各ブロックの先頭からブロック録音時間を管理する情報を記憶する一時ファイル管理テーブルを作成する一時ファイル管理テーブル作成処理と、を有し、前記音声データファイル管理テーブルは、編集時の編集位置のブロックに対応して作成された前記一時ファイルの一時ファイル管理テーブルへリンクするリンク情報を記憶し、前記一時ファイル管理テーブルは、編集位置のブロックのリンク情報として前記音声データファイル管理テーブルへのリンク情報を記憶する
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る編集装置を適用した音声記録編集システムの全体構成図である。
【0011】
この音声記録編集システムは、主に、音声記録再生装置19と、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)30本体とから構成される。
【0012】
音声記録再生装置19は、音声データを圧縮して記録媒体に記録したり圧縮した音声データをパソコン30に転送するためのもので、マイクロホン1より得られるアナログ信号を、増幅器(AMP)2により増幅し、低減通過フィルタ(LPF)3を通した後、CODEC4によってディジタル信号に変換して、DSP5に入力する。
【0013】
このDSP5は、録音動作時には音声データを圧縮し、また再生動作時には音声データを伸長する。ここでの音声の圧縮方式としては例えば、ハイブリッド符号化で携帯電話に採用されているCELP(Code Excited Linear Prediction)符号化を用いる。この圧縮方式は波形符号化であるADPCMやスペクトル符号化方式であっても良い。本実施形態で用いるCELP符号化方式はサンプリング周波数を12KHz、解析フレーム長を24ms、1フレーム毎の符号化データのビットストリームを41バイトとする。
【0014】
DSP5は24ms毎に符号化した41バイトデータを主制御回路であるCPU6に渡すと、CPU6は受け取ったデータを記録媒体(FM)7に記録する。記録媒体7に記録された音声データはCPU6によって読み出された後、DSP5で音声データに伸張され、CODEC4によってD/A変換された後、ローパスフィルタ8(LPF)を通って増幅器(AMP)9で増幅されてスピーカー10に出力される。
【0015】
インターフェース回路(IF)18はパソコン30と通信するためのインターフェース回路で、例えば、USBインターフェース回路で構成される。また、表示装置(LCD)11は現在の状態を表示する表示装置である。操作ボタンとしては録音ボタン(REC)13、ストップボタン(ST)14、再生ボタン(PL)15、早戻しボタン(REW)16、早送りボタン(FF)17があり、これらのボタンのうち特定のボタンが操作されるとインターフェース回路12を通じてどのボタンが押されたかがCPU6に通知される。
【0016】
パソコン30本体は、主制御回路としてのCPU21、RAM22(Random Access Memory)、ハードディスク記録媒体(HD)23、インターフェース回路20,24,26,28等から構成される。ユーザーがマウス(MS)27やキーボード(KB)25を操作することによりその状況を表示装置29上に表示する。
【0017】
ハードディスク記録媒体23にはオペレーティングシステム(OS)と、音声記録再生装置19より転送されてくる音声データをファイルに記録したり、既に記録されている音声データを編集するための後述する音声データ編集プログラムと、パソコン30と音声記録再生装置19とがデータ通信するための通信ドライバーと、音声記録再生装置19が接続されたことを検出するデバイス検出プログラムとがインストールされている。
【0018】
インターフェース回路20は音声記録再生装置19と通信を行うためのインターフェース回路で、例えば、USBインターフェース回路で構成される。また、オーディオインターフェース回路28は、A/D変換およびD/A変換を行うオーディオ回路であり、ハードディスク記録媒体23に記録されている音声データをCPU21で伸張し、D/A変換し、信号を増幅してスピーカー131に出力する。
【0019】
図2は、ハードディスク記録媒体23に記録されている音声データ編集プログラム130により表示される表示画面を示している。この音声データ編集プログラム130による表示画面は主に、ツールバーボタン31〜34と操作ボタン35〜40と現在位置インジケーター41と音量調節スライダー42と上書き/挿入切り替えコントロール43とで構成される。
【0020】
ユーザーは、この画面のボタン等をマウス27やキーボード25で操作して音声記録再生装置19からの音声データをハードディスク記録媒体23に記録したり、記録した音声データを編集したりする事ができる。
【0021】
次に、図2の音声データ編集プログラム130により表示される表示画面を操作して、音声記録再生装置19からの音声データをハードディスク記録媒体23に記録する動作について説明する。
【0022】
ハードディスク記録媒体23には音声データ編集プログラム130とは別に音声記録再生装置19がパソコン30に接続された事を検出して音声データ編集プログラム130を起動するためのデバイス検出プログラムがインストールされている。このプログラムは常駐プログラムであり、パソコン30にインストールされているOSの起動直後に起動される。操作者がインターフェース回路18、インターフェース回路20間を接続ケーブルで接続すると、OSにより、USBデバイスが接続された事を示すイベントがデバイス検出プログラムに通知される。
【0023】
一方、音声記録再生装置19はインターフェース回路18よりパソコン30に接続された事を示す信号をCPU6に出力する。CPU6はこの信号を受け取るとパソコン30との通信モード状態に入り、表示装置11に“REMOTE”を図3(A)に示すように表示する。
【0024】
上記デバイス検出プログラムは上記通信ドライバーを介してインターフェース回路20、インターフェース回路18を通じて音声記録再生装置19のID情報を取得する。取得したIDが音声記録再生装置19のIDであると判定すると、音声データ編集プログラム130を起動し、表示装置29上に音声データ編集プログラム130の画面が表示される。
【0025】
図4は音声データの新規録音の動作を説明するためのフローチャートである。表示画面中の録音ボタン35がマウス27でクリックされると、ステップS1において、まず、カウンターやバッファーがクリア(初期化)され、新しく音声ファイルが作成される。ファイル名はプログラムによって自動的に生成された名前が付けられ、拡張子は“dss”という拡張子が付けられる(以降dssファイルと呼ぶ)。
【0026】
このdssファイルの構造は図5の40に示すように、先頭に1セクター(512バイト)分のヘッダー領域があり、このヘッダー領域には図5の40Aに示すように、録音日時や録音終了日時、ファイルの優先度等様々なエントリーが存在する。
【0027】
図5の40に示すように音声データはヘッダー以降から記録される。音声データはセクター単位に管理されており、各セクターの音声データにはセクターヘッダー(SH)として40Bがあり、2バイトで構成される。最初の1バイトはそのセクターに記録されている符号化データのフレーム数を記録するフレーム数のエントリーであり、次の1バイトは最初のフレームデータの最初のデータが記録されている位置へのオフセット値をバイナリーデータで記録するオフセットエントリーである。
【0028】
例えば、図40Cは符号化データが記録されているバイト毎のデータ列(バイトNO.2〜NO.511)を示しており、Dn−mのnは0から始まるnフレーム目を表し、mは0から始まる符号化データのmバイト目のデータを表している。例えばD10-38〜D10-40は前のセクターの最後のフレームの符号化データの38から40バイト目のデータを表し、このデータをセクターバウンダリデータと呼ぶ。なお、バイトNO.0と1は40Bのセクターヘッダーとなる。
【0029】
従って、D0-0がこのセクターの先頭データであり、オフセットエントリーには3が記録される。そこで、ステップS1において新規作成したdssファイルに40Aに示すヘッダー情報を記録する。各エントリーのデータはデフォルトのデータがセットされ、録音開始日、録音開始時間のエントリーには現在パソコン30にセットされている日付と時間が記録される。
【0030】
そして、新規作成されたdssファイルとは別に、新たにnew.tmpというテンポラリファイルを作成する。このテンポラリファイルは音声記録再生装置19から受信した符号化データを40に示す音声データ領域のデータとして記録するためのものである。
【0031】
ファイルの作成に成功すると、ステップS2に進み、CPU21は通信ドライバーを介し、インターフェース回路20、インターフェース回路18を通じて音声データ取得コマンドを発行する。音声記録再生装置19のCPU6はこのコマンドを受け取ると、DSP5に音声圧縮開始のコマンドを発行し、DSP5は音声圧縮処理を開始し、24ms毎に符号化した41バイトデータをCPU6に送信する。
【0032】
一方、パソコン30では、通信ドライバーが定期的にCPU6から符号化データを受信し、RAM22上に割り当てたバッファー(ReceiveBuffer)に記録すると同時に、音声データ編集プログラム130に符号化データを受信した事を通知する。ステップS3において音声データ編集プログラム130がこの通知を受け取るとステップS4に進み、ステップS3でReceiveBufferが記録したデータをRAM22上に割り当てたバッファー(SectorBuffer)にコピーする。
【0033】
このバッファー(SectorBuffer)は先頭の2バイト分を図5の40Bに示すセクターヘッダー領域(SectorHeader)とし、上記セクターバウンダリデータの次の位置から続けてコピーして行き、以前にコピーされた符号化データがあればその次の位置からコピーを行う。
【0034】
ステップS5においてSectorBufferにコピーされた符号化データが512バイトを越えたかどうかを判断し、越えた場合にはステップS6に進み、そうでない場合はステップS8に進む。ステップS6では、SectorBufferにコピーされた符号化データのフレーム数とセクターバウンダリのバイト数をSectorHeaderに記録し、SectorBufferの512バイト分のデータをテンポラリファイルnew.tmpに記録する。
【0035】
そして、512バイトを越えたセクターバウンダリデータについてはSectorBufferのSectorHeader領域の次の位置からコピーする。次にステップS7に進みカウンターiをインクリメントする。ステップS8に進み、RAM22上に割り当てられた変数TimeDetaに受信した符号化データのフレーム長24msを加算して受信した符号化データの録音時間を更新する。
【0036】
次に、ステップS9においてステップS7のカウンターiが500かどうかを判断し、500であればステップS10に進み、そうでない場合はステップS12に進む。ステップS10ではテンポラリファイルnew.tmpのデータを管理するための管理テーブル(ManagementTable)がRAM22上に作成される。既に作成されていた場合は、末尾に追加される。
【0037】
この管理テーブルは500セクターを1ブロックとし、ブロック毎の録音時間をデーターベース化してテンポラリファイルを管理する。この管理テーブルの構造を図6に示す。図6においてNumOfBlockはテンポラリファイルnew.tmpのブロック数を登録するエントリーである。lpSMTableはこの管理テーブルにリンクしているリンク元の管理テーブルへのポインタを記憶するエントリーであり、テンポラリファイルnew.tmpの場合はNULLがセットされる。EditBlockNumberは最後に編集のあったブロックの0から始まるブロック番号を記憶するエントリーである。BlockTimeData[0]〜BlockTimeData[n-1]は先頭から各ブロックまでの録音時間を記憶するエントリーである。lpLMTable[0]〜lpLMTable[n-1]は各ブロックがリンクしている管理テーブルへのポインタを記憶するエントリーで、初期値はNULLが格納される。
【0038】
そこで、管理テーブルがRAM22上に作成されていなかった場合は、図6におけるNumOfBlockエントリーと、lpSMTableエントリーと、EditBlockNumberエントリーと、BlockTimeData[0]エントリーと、lpLMTable[0]エントリーが作成され、NumOfBlockは1が、lpSMTableはNULLが、EditBlockNumberは0が、BlockTimeData[0]はステップS8で更新されたTimeDeta変数の値が、lpLMTable[0]はNULLがそれぞれセットされる。
【0039】
一方、管理テーブルがすでに作成されていた場合は、現在、NumOfBlockエントリーの値がnであるとするとn+1をセットし、BlockTimeData[n-1]とlpLMTable[n-1]の次にBlockTimeData[n], lpLMTable[n]をそれぞれ追加し、BlockTimeData[n]はTimeData変数の値をセットし、lpLMTable[n]にはNULLをセットする。ステップS11に進みカウンタiをクリアする。
【0040】
そして、ステップS12において音声データ編集プログラム130のストップボタン37が押されたかどうかを確認し、押されていた場合はステップS13に進み、押されていなかった場合はステップS3に戻り上記処理を繰り返す。ステップS13では、まず、カウンタiの値を確認し、0である場合は既に管理テーブルが更新済みであると判定してステップS14に進む。0でない場合は上記ステップS10と同様の処理を行い管理テーブルの新規作成あるいは更新を行う。
【0041】
ステップS14において符号化データ受信の処理を停止するために音声記録再生装置19に対して停止(Stop)コマンドを送信する。この停止コマンドは通信ドライバーを介して、USBインターフェース回路20、USBインターフェース回路18を通じて音声記録再生装置19のCPU6に送られる。CPU6はこの停止コマンドを受信するとDSP5に対して現在の符号化処理停止のコマンドを送信し、DSP5は符号化処理を停止する。そして、この音声データ新規録音処理から抜け出す。
【0042】
以下に上記したテンポラリファイルの作成の具体例を図3(B)〜図3(E)を参照して説明する。図において番号はブロック番号を示すものとする。例えば通常録音の場合にはまず図3(B)に示すようなnew.tmpという名前のテンポラリファイルが作成される。次に100で示す位置に挿入録音をすると図3(C)に示すような4.tmpという名前のテンポラリファイルが新たに作成される。さらにこのテンポラリファイルの101で示す位置に挿入録音すると図3(D)に示すような4.2.tmpという名前のテンポラリファイルが新たに作成される。
【0043】
図3(E)は作成された3つのテンポラリファイルのリンク関係を示している。ファイル4.tmpはリンク元のファイルnew.tmpのブロック4の100で示す位置にリンクされ、ファイル4.2.tmpはリンク元のファイル4.tmpのブロック2の101で示す位置にリンクされる。言い換えると、ファイルnew.tmpのブロック4のリンク先はファイル4.tmpであり、ファイル4.tmpのブロック2のリンク先はファイル4.2.tmpということになる。
【0044】
上記3つのテンポラリファイルは録音あるいは編集等を終えて保存されるときに1つのファイルにまとめられ、同時にファイルヘッダーが作成されて保存される。
【0045】
次に、図10のフローチャートを用いて、新規録音したファイルの一部のデータを削除する、部分消去編集の処理について説明する。まず、図2における音声データ編集プログラム130で既に新規録音処理が行われ、図7と図8に示すテンポラリファイルnew.tmpと、その管理テーブルが作成されているものとする。また、編集処理を行うに際して必要となる図9に示すグローバル変数42がRAM22上に割り当てられている。
【0046】
音声編集プログラム130により部分消去編集を行うには、図2の現在位置インジケーター41と、部分消去開始ボタン33と、部分消去実行ボタン34とを使用する。マウス(MS)27を使用して現在位置インジケーター41を部分消去する位置(Edit Start)まで移動させた後、部分消去開始ボタン33を押す。これによって部分消去の開始位置が設定される。
【0047】
この状態で再びマウス(MS)27を使用して現在位置インジケーター41を所望の消去終了位置(EditEnd)まで移動させると、上記部分消去の開始位置から現在位置インジケーター41の現在位置までの区間が反転表示され、この反転表示された区間が部分消去の対象となる。したがって部分消去の終了位置まで現在位置インジケーター41を移動させて反転表示させた後、部分消去実行釦34を押すと、当該反転表示の区間の消去が実行される。部分消去実行釦34を押すと、ステップS20において、まず、ステップS21の消去開始位置ブロック検索処理を行うための入力パラメータのセットを行う。
【0048】
入力パラメータとしては部分消去開始点の時間と、テンポラリファイルnew.tmpの管理テーブルのポインタをセットする。そして、ステップS21の処理を実行する事で、指定の部分消去開始点の管理テーブルのポインタと、新規作成するテンポラリファイルのファイル名と、編集開始点のブロックのブロック番号と、編集開始点ブロックの一つ前のブロックの録音時間データがグローバル変数の42a〜42dにセットされる。
【0049】
以下にステップS21の処理の詳細を図11のフローチャートを用いて説明する。この処理へは入力パラメーターとして、編集位置の時間と、管理テーブルへのポインタが渡される。これらのパラメーターはステップS50において変数EditTimeにセットされ、ステップS51において管理テーブルのポインタがグローバル変数42a(lpEditStartTable)あるいは42e(lpEditEndTable)にセットされる。lpEditStartTableにセットされるのは、編集点が部分消去開始点や挿入録音開始点の場合で、lpEditEndTableにセットされるのは部分消去終了点の場合である。
【0050】
次に進みステップS52においてブロック番号をカウンタとするカウンタiをクリアする。次のステップS53では、ブロックの録音時間BlockTimeData[i]と編集位置の時間EditTimeとを比較し、BlockTimeData[i]が大きい場合は、ステップS54に進み、そうでない場合はステップS64に進む。ステップS54では、現在読み出し用にセットされている管理テーブルのEditBlockNumberメンバーにiをセットする。次にステップS55に進み、同じ管理テーブルのリンク先ブロックlpLMTable[i]にリンク先があるかどうかを確認する。
【0051】
リンク先がある場合はステップS61に進み、無い場合はステップS56に進む。ここで、リンク先が無かった場合のステップS56で、編集位置の指定が開始点か終了点かによってセットするグローバル変数42を変える。開始点の場合はステップS57に進み、終了点の場合はステップS59に進む。ステップS57ではグローバル変数42c(StartBlockNum)にiをセットし、ステップS59では42g(EndBlockNum)にiをセットする。
【0052】
次にステップS58およびステップS60では、リンク先のファイル名をそれぞれグローバル変数42b(EditStartName)、42f(EditEndName)にセットする。ファイル名の生成は、現在、EditStartNameあるいはEditEndNameに何も文字が入っていなければ、カウンタiを文字列に変換し、拡張子“.tmp”を付ける。例えばiが1であればファイル名は“1.tmp”となる。既に文字が入っている場合は、iを文字列に変換し、“.”で結合し、更に拡張子“.tmp”を付けてファイル名を生成する。
【0053】
例えば、EditStartNameあるいはEditEndNameに文字“1.3”が入っていたとし、iが2であればファイル名は“1.3.2.tmp”というファイル名になる。そして、この処理から抜け出る。上記ステップS55においてリンク先テーブルがある場合は、ステップS61においてリンク先のファイル名を作成する。このファイル名の作成方法はステップS58およびステップS60の生成と全く同じ方法で行う。
【0054】
次に、リンク先のブロックを検索するために、ステップS63で自分自身の処理を実行する。この処理を実行する前にステップS62において、入力パラメーターのセットを行う。編集点としては、現在EditTimeにセットされている編集時間をセットし、管理テーブルのポインタとしてはグローバル変数42のlpEditStartTableかlpEditEndTableの変数をセットする。
【0055】
lpEditStartTableをセットする場合は編集点が部分消去開始点や挿入録音開始点の場合で、lpEditEndTableにセットされるのは部分消去終了点の場合である。入力パラメーターがセットされると、ステップS63に進み、自分自身の処理をステップS50から実行する。実行が終了し、処理から抜け出ると、ステップS63の処理が終了し、次のステップでこの処理から抜け出る。
【0056】
上記ステップS53において現在ブロックの録音時間BlockTimeData[i]が編集点EditTimeよりも小さい場合は、ステップS64に進み、ブロック番号iが0で無い、且つ、現在のブロックの録音時間BlockTimeData[i]が0で無ければ、ステップS65に進み、この条件が満たされない場合は、ステップS67に進む。ステップS65は編集点が開始点か終了点かで、セットするグローバル変数を変えている。編集点が開始点の場合はBlockTimeData[i]をStartPreBlockTimeDataにセットし(ステップS66)、終了点の場合はEndPreBlockTimeDataにセットする(ステップS68)。次にステップS67に進み、現在ブロックのカウンタiをインクリメントし、ステップS53に進み上記処理を繰り返す。
【0057】
図10のステップS21に戻り、上記処理を行う事で、消去開始位置の情報がグローバル変数42にセットされる。次のステップS22およびステップS23も、ステップS20およびステップS21の処理と同様に行うことで、消去終了点の情報をグローバル変数の42eから42hにセットされる。
【0058】
次にステップS24において、消去開始点と消去終了点のブロックが同じブロック内にあるかどうかを判定する。この判定方法は、現在グローバル変数42にセットされている、lpEditStartTableとlpEditEndTableの値が等しいか、且つ、StartBlockNumとEndBlockNumの値が等しいか否かにより判定する。この条件が満たされると、同一のブロックに編集位置がある事になりステップS25に進み、そうでない場合は、それぞれ別々のブロックに編集点があるとしてステップS32に進む。
【0059】
図7は部分消去の消去範囲を表す図であり、41aと41b間の消去の場合は単一ブロック内での部分消去でありステップS25以下の処理となり、41cと41d間の消去は複数ブロックにまたがる部分消去でステップS32以下の処理を行う事を示している。
【0060】
そして、ステップS25では、新規にテンポラリファイルを作成すると同時にこのテンポラリファイルの管理テーブルを作成する。このファイル名はグローバル変数のEditStartNameにセットされているファイル名が使用される。次にステップS26に進み、消去開始点をセクターレベルで検索し、更にそのセクター内の何フレーム目に位置するかを計算し、セクターをその位置で分割する処理を行う。
【0061】
以下にこの分割処理(ステップS26)の詳細について図12のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS70において、編集位置のブロックのデータをRAM22に割り当てられたBufferに読み込む。このブロックデータの情報はグローバル変数にセットされている。例えば、編集点が開始点であった場合は、EditStartNameよりファイル名を取得する。このファイル名は、部分消去編集のために新規作成されるテンポラリーファイルの名前であるため、そのリンク元のファイル名に変換しなければならない。
【0062】
この変換方法は、例えば、ファイル名が“1.3.2.tmp”であれば、拡張子を取り外し、ピリオドで区切られている末尾の数字を取り外し、再び拡張子をつける事で変換できる。即ち、“1.3.tmp”というファイル名になる。但し、ピリオドで区切られていないファイル名“1.tmp”の場合は“new.tmp”というファイル名に変換する。この変換によって得られたファイル名をオープンし、編集点のブロックデータの位置に移動する。移動するバイト数は、グローバル変数42のStartBlockNumあるいはEndBlockNumを読み出し、この変数にブロックのバイト数250000を掛ける事で求める事が出来る。このようにしてファイルの読み出しポインタを編集点ブロックの先頭に移動し、ここからブロックデータをBufferに読み出す。
【0063】
次に、ステップS71に進み、セクター数をカウントするカウンタiをクリアし、ステップS72においてBufferに読み込まれたブロックデータの最初のセクターヘッダーフレーム数エントリーのオフセット値0をFrameDataOffsetにセットする。次にステップS73において編集点が開始点か終了点かによって編集点ブロックの前のブロックの録音時間データを読み出すグローバル変数を変える。開始点の場合はStartPreBlockDataから読み出し、EditDataにセットする(ステップS74)。終了点の場合はEndPreBlockDataをEditDataにセットする(ステップS75)。次に進み、ステップS76では前ブロックの録音時間EditDataセクター毎の録音時間を加算していく。
【0064】
そして、ステップS77において、このEditDataが編集点よりも大きくなった場合はステップS80に進み、小さい場合は、セクターカウンターをインクリメント(ステップS78)し、FrameDataOffsetを次のセクターの位置に変更するため、512を加算(ステップS79)し、ステップS76に戻る。ステップS80では、現在のセクターまでの録音時間EditDataから編集点の時間EditTimeを差し引き、誤差Errorを計算する。この誤差をフレーム数に変換するために24で割り(ステップS81)、現在のセクターのフレーム数Buffer[FrameDataOffset]から誤差のフレーム数(Frame)を引く(ステップS82)ことにより、編集点の位置がフレーム数(Frame)レベルで求められた事になる。この編集点のセクターをFrameの位置で分割し、先頭からFrameまでのデータをPreSectorにコピーし(ステップS83)、Frame以降のデータをPostSectorにコピー(ステップS84)してこの処理から抜け出る。
【0065】
上記分割処理の様子を図15に示す。43は編集点のセクターを表し、編集点43cが4フレームと5フレームの位置にある。セクターヘッダー43aにはフレーム数10とセクターバウンダリのオフセット5が記録されている。44はPreSectorを表し、セクターヘッダー44aのフレーム数エントリーは編集点までのフレーム数5がセットされる。45はPostSectorを表し、編集点以降のフレームデータF4からF9がコピーされ、セクターヘッダー45aのフレーム数エントリーにはコピーしたフレーム数5がセットされ、セクターバウンダリのオフセットは2がセットされる。
【0066】
ここで図10のフローチャートに戻り、ステップS27において、編集点のブロックのデータをRAM22に読み出し、ステップS25で作成したテンポラリファイルにコピーし、続けて、ステップS26の内部で作成したPostSectorのデータをコピーする。次に、ステップS28において消去終了位置の計算をセクターレベルで行う。この処理はステップS26と同様に、図12のフローチャートを実行する事でセクターレベルでの終了点が求められ、PreSectorとPostSectorが作成される。
【0067】
そしてステップS29に進み、ステップS27でテンポラリーファイルにコピーしたデータに続けて、PostSectorのデータをコピーし、更に、終了点のセクターより以降のブロックデータをコピーする。そして、テンポラリファイルの管理テーブルのブロックの録音時間BlockTimeDataを更新する。次に、部分消去編集をしたことによって変更される各ブロックの録音時間データを更新する。この更新処理を行う前にステップS30において入力パラメータのセットを行う。
【0068】
入力パラメータとしては編集終了点の管理テーブルのポインタ42e(lpEditEndTable)とブロックデータを加算して更新する値をセットする。更新する値は削除した時間のマイナス値をセットする。即ち編集開始点から編集終了点を差し引いた値をセットする。そして、ステップS31において、ブロックの録音時間の更新を行う。
【0069】
以下に、このブロックの録音時間の更新処理について図13、図14のフローチャートを参照して説明する。まず、図13のステップS90において、入力されるパラメータを内部の変数にセットする。編集点における管理テーブルはlpManagementTableにセットし、ブロックの録音時間の更新値はUpDateTimeにセットする。次にlpManagementTableから編集ブロック番号EditBlockNumberを読み出し、変数iにセットする(ステップS91)。
【0070】
次にブロックiの録音時間BlockTimeData[i]の値をチェック(ステップS92)し、0でなければステップS93によってUpDateTimeの更新値だけ録音時間を更新する。0の場合は更新せずステップS94に進む。ステップS94ではブロック番号iをインクリメントし、i以降のブロックの録音時間の更新をステップS96で行う。
【0071】
この録音時間の更新を行う前にステップS95にて管理テーブルを入力パラメーターとしてセットする。この管理テーブルはlpManagementTableをセットする。そして、ステップS96を実行する事で、ブロック番号i以降のブロックの録音時間が更新される。
【0072】
図14はこのブロックの録音時間を更新するためのフローチャートである。まず、ステップS100およびステップS101では入力パラメータを内部変数にセットするが、ステップS100では録音時間を更新するブロック番号をiにセットし、ステップS101では更新する管理テーブルのポインタをlpManagementTableにセットする。次に、lpManagementTableのブロック数NumOfBlockとブロック番号iとを比較して(ステップS102)、NumOfBlockの方が大きい場合は、更新が終了したものとしてこの処理から抜け出す。
【0073】
NumOfBlockの方が小さい場合には、ステップS103においてブロック番号iの録音時間が0であるかどうかをチェックし、0でない場合はステップS104に進み、録音時間を更新値UpDateTimeだけ更新する。0の場合は更新せずにステップS105に進みブロック番号iのリンク先管理テーブルlpLMTable[i]がNULLかどうかをチェックする。NULLの場合はステップS109に進み、NULLでない場合はリンク先の管理テーブルの録音時間を更新するためにステップS108において自分自身の処理を実行する。
【0074】
その前にステップS106とステップS107で入力パラメータのセットを行う。ステップS106では更新するブロックの開始番号を0にセットし、ステップS107では管理テーブルとしてlpLMTable[i]をセットする。そして、ステップS109においてブロック番号iをインクリメントし、ステップS102からの処理を繰り返す。
【0075】
ここで図10のフローチャートに戻り、ステップS31において、録音の処理が終了するとこの処理から抜け出る。
【0076】
一方、ステップS24において消去開始位置と消去終了位置が別のブロックであった場合には、ステップS32に進み、ステップS25と同様に新しくテンポラリファイルを作成すると同時にこのテンポラリファイルの管理テーブルを作成する。
【0077】
次に、消去開始点をセクターレベルで検索し、検索したセクターを上記PreSectorとPostSectorに分割する(ステップS33)。この処理は図12のフローを実行する事で得ることが出来る。次に進み、ステップS34ではステップS32において新規作成したテンポラリファイルに消去開始点のブロックデータを消去開始点セクターの1つ手前までコピーし、続けてPreSectorのデータをコピーする。
【0078】
そして、テンポラリファイルの管理テーブルのブロックの録音時間を更新する。ステップS35に進み、ステップS32と同様に終了点のテンポラリファイルを新規作成し、管理テーブルを作成する。そして、図12のフローを実行して、消去終了点をセクターレベルで検索し、消去終了点のセクターをPreSectorとPostSectorに分割する(ステップS36)。その後、ステップS35で作成したテンポラリファイルにPostSectorのデータをコピーし、続けて、消去終了点のブロックデータを消去終了点セクターの次のセクターからコピーする(ステップS37)。
【0079】
そして、管理テーブルのブロックの録音時間を更新する。次に部分消去編集をしたことによって変更される各ブロックの録音時間データを図13のフローを実行して更新する。この更新処理を行う前にステップS38において入力パラメータのセットを行う。入力パラメータとしては編集終了点の管理テーブルのポインタ42e(lpEditEndTable)とブロックデータを加算して更新する値をセットする。更新する値は削除した時間のマイナス値をセットする。即ち編集開始点から編集終了点を差し引いた値をセットする。
【0080】
そして、ステップS39において、ブロックの録音時間の更新を行う。最後に、消去開始点と消去終了点の間のデータを削除する処理を行う(ステップS40)。このデータ削除処理は管理テーブルのブロックの録音時間BlockTimeDataを0にセットする事でそのブロックが削除されたものとする。そして、この部分消去編集処理から抜け出る。
【0081】
次に、任意の位置に挿入録音する処理方法を図16のフローチャートを用いて説明する。図17に示すのが、挿入録音の概念図である。46は、挿入対象の20ブロックより大きいテンポラリファイルnew.tmpをブロック毎に区切った図であり、46bの位置に挿入する事を表している。46aは挿入位置のセクターの前のセクターまでのブロックデータであり、46cは挿入位置のセクターの次のセクター以降のブロックデータである。46dは挿入されるデータであり、このデータが挿入されると47の様になる。
【0082】
また、48は、挿入対象の20ブロック以下のテンポラリファイルnew.tmpをブロック毎に区切った図であり、48bの位置に挿入する事を表している。48aは挿入位置のセクターの前のセクターまでのブロックデータであり、48cは挿入位置のセクターの次のセクター以降のブロックデータである。48dは挿入されるデータであり、このデータが挿入された図が49であり、丁度、48に直接挿入した形になる。
【0083】
挿入録音を行うために、まず、音声データ編集プログラム130で新規録音がなされており、図7、図8に示すテンポラリファイルと、その管理テーブルがすでに作成されているものとし、このデータに挿入録音を行う場合について説明する。マウス27を使用して図2に示す現在位置インジケーター41を挿入したい位置に移動させるかあるいは、再生ボタン38を押してテンポラリファイルnew.tmpのデータを再生させながら挿入したい位置でストップボタン37を押すことにより挿入位置を決定する。次に上書き/挿入切り替えコントロール43をマウス27でクリックしてチェックマークを付ける。そして録音ボタン35が押されると挿入録音モードとなり、図16のフローチャートを実行する。なお、挿入録音された区間は反転表示される。
【0084】
まず、挿入位置のブロックを検索するためにステップS110にて入力パラメーターのセットを行う。この入力パラメータとしては挿入録音位置の時間と、テンポラリファイルnew.tmpの管理テーブルのポインタをセットする。そして、ステップS111を図11のフローチャートに従って実行することで、挿入位置のテンポラリファイルの管理テーブルのポインタと、新規作成するテンポラリファイルのファイル名と、挿入位置のテンポラリファイルにおけるブロックのブロック番号と、挿入位置ブロックの一つ前のブロックの録音時間データがグローバル変数の42a〜42dにセットされる。
【0085】
そして、挿入する録音データを記録するためのテンポラリファイルを新規作成する(ステップS112)。このテンポラリファイルのファイル名は41bのEditStartNameにセットされている名前が使用される。次に、挿入位置をセクターレベルで検索を行い、挿入位置のセクターをPostSectorとPreSectorに分割する(ステップS113)。この検索は図12のフローを実行することで可能である。ステップS114に進み、挿入位置ブロックのテンポラリファイルにおける管理テーブルからブロック数EditBlockNumberを読み出し、20以下であるか否かをチェックする。
【0086】
20以下であると判定した場合はステップS115に進み直接挿入する方法をとる。20以上の場合はS117に進む。20以下であった場合は、ステップS112で新規作成したテンポラリファイルに、挿入位置の手前のセクターまでのテンポラリファイルのデータを先頭からコピーし、続けてPreSectorデータをコピーする(ステップS115)。そして、新規作成したテンポラリファイルの管理テーブルを作成し、挿入位置のブロックの手前までの各ブロックの録音時間BlockTimeDataと、リンク先の管理テーブルへのポインタlpLMTableのデータをコピーする(ステップS116)。
【0087】
一方、ステップS117ではステップS112で作成した新規テンポラリファイルに挿入位置セクターの手前のセクターまでのブロックデータをコピーし、続けてPreSectorデータをコピーする。そして、ステップS118において、音声記録再生装置19から符号化データを受け取り、順次、新規テンポラリファイルに記録していく。この処理は、図5のフローチャートのステップS2からステップS12までに相当する。
【0088】
ストップボタン32が押されて、挿入録音が停止されると、ステップS119に進み、新規テンポラリファイルにPostSectorデータをコピーし、続けて、挿入位置セクターの次のセクターからブロックデータのコピーを行う。但し、挿入位置ブロックのテンポラリファイルが20ブロック以下の場合は、テンポラリファイルの終端のデータまでをコピーする。このコピーで、ブロックを越えるデータがコピーされれば、同時に管理テーブルにブロックの録音時間BlockTimeDataと、リンク先管理テーブルlpLMTableを追加して行く。
【0089】
次に挿入されたことにより、挿入されたブロックの以降のブロックの録音時間が狂ってしまうためにステップS121においてブロックの録音時間の更新を行う必要がある。この更新処理は図13のフローチャートを実行することで可能である。この処理を行う前に、入力パラメータのセット(ステップS120)が必要となる。この入力パラメータとしては更新する値をセットする事になり、ここでは挿入されたデータの録音時間をセットする。その後、ステップS121を実行する事で、挿入点のブロック以降のブロックの録音時間が更新される。
【0090】
次に、ステップS122で、再度、挿入位置ブロックのテンポラリファイルが20ブロック以下であるか否かを判定し、20ブロック以下である場合は、ステップS123において新規テンポラリファイルに直接挿入されたために、挿入位置ブロックのテンポラリファイルが必要無くなり、削除される。そして、新規テンポラリファイルは削除されたテンポラリファイルのファイル名に変更される。そしてこの挿入録音処理から抜け出す。またステップS122で20ブロックより大きい場合はそのまま挿入録音処理から抜け出す。
【0091】
次に、上書き録音の編集方法があるが、この上書き録音に関しては特別な処理は行わず、挿入録音と部分消去編集を組み合わせることによって実現する。つまり、上書きしたい位置から挿入録音していき、停止したときに、挿入した時間分のデータだけ、挿入後のデータから部分消去編集する事で実現出来る。
【0092】
次に、編集によって作成された複数のテンポラリファイルを1つの音声ファイルにするための処理を図18のフローチャートを用いて説明する。この処理を実行する場合は、既に、新規録音されたテンポラリファイルnew.tmpと音声ファイルにヘッダー部のみ作成されている音声ファイルが少なくとも存在し、また、部分消去編集や挿入録音する事により、複数のテンポラリファイルが存在していることを仮定する。
【0093】
まず、音声データ編集プログラム130の保存ボタン32が押されると、ステップS220においてnew.tmpファイルの管理テーブルのポインタを変数lpManagement Tableにセットする。次に、現在ブロックのブロック番号iをクリアする(ステップS221)。ステップS222に進み、音声ファイルへの書き込み位置をヘッダーの次の位置にセットし、lpManagementTableにおける現在ブロックiのリンク先lpLMTable[i]が存在するかどうかをチェックする(ステップS223)。リンク先がある場合はリンク先ブロックのデータを音声ファイルにコピーするためにステップS225を実行する。この処理は図19のフローに従って実行される。
【0094】
この処理を行う前に、ステップS224において入力パラメータのセットを行う必要がある。入力パラメータとしては、リンク先の管理テーブルへのポインタlpLMTable[i]と、リンク先テンポラリファイルのファイル名を生成するための情報として現在のブロック番号iと空のファイル名“”がセットされ、ステップS225が実行される。この処理の詳細は、図19のフローチャートを用いて説明する。
【0095】
まず、ステップS230において入力されてくるリンク先の管理テーブルへのポインタを変数lpManagementTableにセットし、ステップS231において入力されてくるファイル名生成情報より、lpManagementTableのテンポラリファイルのファイル名を生成する。この生成方法は、例えば、ファイル名生成情報として、リンク元であったブロックのブロック番号が3として入力され、ファイル名が“2.3”であれば、このファイル名の最後のピリオドを接続子としてブロック番号を追加して“2.3.3”というファイル名を生成する。そして拡張子“.tmp”をつけて最終的に“2.3.3.tmp”というファイル名を生成する。
【0096】
ファイル名が空の場合は“3.tmp”というファイル名が生成される。次に進み、ステップS232において現在ブロックのブロック番号iをクリアし、ステップS233において、lpManagementTableにおける現在ブロックiのリンク先lpLM Table[i]が存在するかどうかをチェックする。リンク先が存在する場合は、リンク先のブロックデータを音声ファイルにコピーするために、ステップS235において自分自身の処理を実行する。この処理を実行するためには、ステップS234において入力パラメータをセットする必要が生じる。
【0097】
入力パラメーターとしては、リンク先の管理テーブルへのポインタlpLMTable[i]と、リンク先テンポラリファイルのファイル名を生成するための情報として現在のブロック番号iとステップS231で生成したファイル名のうち拡張子“.tmp”をとったファイル名がセットされ、ステップS235が実行され、処理が返されるとこのリンク先のブロックデータのコピー処理から抜け出る。
【0098】
また、ステップS233においてリンク先が無かった場合は、ステップS236において現在ブロックiのブロックの録音時間BlockTimeData[i]が0であるかどうかを確認する。0である場合はコピーを行わずに、ステップS238に進み、そうで無い場合は、ステップS239においてステップS231で生成したファイルをオープンし、現在ブロックの位置からブロックデータを読み出し、音声ファイルにコピーする。
【0099】
そして、ステップS238において現在ブロックのブロック番号iをインクリメントし、ステップS239において現在のブロック番号iがテンポラリファイルのブロック数EditBlockNumberより大きいかどうかを判定する。大きい場合はこの処理から抜け出て、そうでない場合はステップS233に戻り、同様の処理を繰り返す。
【0100】
ここで図18のステップS223に戻り、lpLMTable[i]にリンク先が無い場合は、ステップS226において現在ブロックiのブロックの録音時間BlockTimeData[i]が0であるかどうかを確認する。0である場合はコピーを行わずに、ステップS228に進み、そうで無い場合は、ステップS229においてステップS221で生成したファイルをオープンし、現在ブロックの位置からブロックデータを読み出し、音声ファイルにコピーする。
【0101】
そして、ステップS228において現在ブロックのブロック番号iをインクリメントし、ステップS229において現在のブロック番号iがテンポラリファイルのブロック数EditBlockNumberより大きいかどうかを判定する。大きい場合はこの処理から抜け出て、そうでない場合はステップS223に戻り、同様の処理を繰り返す。
【0102】
上記した実施形態によれば、一時ファイル(テンポラリファイル)を作成することで音声データを管理するようにしたので、入力デバイスにより長時間記録した音声データに対しても一部のデータを削除したり、指定した位置から挿入記録したり上書き記録したりする編集作業をスムーズに行うことができる。
【0103】
なお、上記した具体的実施形態から以下のような構成の発明を抽出することが可能である。
【0104】
1.音声データが一定サイズ単位で記録される複数のデータブロックを有する音声データファイルの編集装置において、
音声データファイルの編集開始位置を指示する編集開始位置指示手段(現在位置インジケーター41)と、
音声データファイルの編集終了位置を指示する編集終了位置指示手段(現在位置インジケーター41)と、
少なくとも、上記編集開始位置を含むデータブロックのうち、上記編集開始位置より前の音声データか、または上記編集終了位置を含むデータブロックのうち上記編集終了位置より後の音声データのうちどちらか一方を含む上記音声データファイルとは別の一時的な音声データファイルを作成する一時ファイル作成手段(音声データ編集プログラム130)と、
を具備することを特徴とする編集装置。
【0105】
(1.の構成は、図10のステップS25〜S31、S32〜S39で示される部分消去処理と、図16のステップS117〜S121、S115〜S121で示される挿入録音処理に対応する。)
2.データファイルの管理を行うための管理テーブルを各音声データファイル毎に作成する管理テーブル作成手段(音声データ編集プログラム130)を具備し、
上記管理テーブルは上記編集開始位置を含むデータブロックおよび上記編集終了位置を含むデータブロックと関連付けられている音声データファイルに関する位置情報を有することを特徴とする1.に記載の編集装置。
【0106】
(図6のリンク元あるいはリンク先に関連する情報を位置情報として持っている。)
3.上記管理テーブルは上記編集開始位置を含むデータブロックおよび上記編集終了位置を含むデータブロックと関連付けられている音声データファイルの管理テーブルの位置情報を有することを特徴とする2.に記載の編集装置。
【0107】
(図6のリンク元管理テーブルへのポインタを位置情報として持っている。)
4.データファイルの管理を行うための管理テーブルを各音声データファイル毎に作成する管理テーブル作成手段(音声データ編集プログラム130)を具備し、
上記管理テーブルは対応する音声データファイルのデータブロック毎に、音声データファイルの先頭から該データブロック内までの録音時間情報を有することを特徴とする1.に記載の編集装置。
【0108】
(図6のブロックnの録音時間(ファイル先頭から当該ブロック先頭までの時間)を録音時間情報として持っている。)
5.音声データが一定サイズ単位で記録される複数のデータブロックを有する音声データファイルの編集装置において、
音声データファイルのデータの消去開始位置を指示する消去開始位置指示手段(現在位置インジケーター41)と、
上記消去開始位置を含むデータブロックのうち上記消去開始位置よりも前のデータを含む第1のデータファイルを作成する第1のデータファイル作成手段(音声データ編集プログラム130)と、
音声データファイルのデータの消去終了位置を指示する消去終了位置指示手段(現在位置インジケーター41)と、
上記消去終了位置を含むデータブロックのうち上記消去終了位置よりも後のデータを含む第2のデータファイルを作成する第2のデータファイル作成手段(音声データ編集プログラム130)と、
を具備することを特徴とする編集装置。
【0109】
(5.の構成は、図10のステップS25〜S31、S32〜S39で示される部分消去処理に対応する。)
6.音声データが一定サイズ単位で記録される複数のデータブロックを有する音声データファイルの編集装置において、
音声データファイルのデータの消去開始位置を指示する消去開始位置指示手段(現在位置インジケーター41)と、
音声データファイルのデータの消去終了位置を指示する消去終了位置指示手段(現在位置インジケーター41)と、
一時的な新規データファイルを作成する新規データファイル作成手段(音声データ編集プログラム130)と、
上記消去開始位置を含むデータブロックのうち上記消去開始位置よりも前のデータを上記新規データファイルにコピーする第1のコピー手段(音声データ編集プログラム130)と、
上記消去終了位置を含むデータブロックのうち上記消去終了位置よりも後のデータを上記新規データファイル中の上記消去開始位置よりも前のデータの後にコピーする第2のコピー手段(音声データ編集プログラム130)と、
を具備することを特徴とする編集装置。
【0110】
(6.の構成は、図10のステップS25〜S31で示される部分消去処理に対応する。)
7.音声データが一定サイズ単位で記録される複数のデータブロックを有する音声データファイルの編集装置において、
音声データファイルのデータの消去開始位置を指示する消去開始位置指示手段(現在位置インジケーター41)と、
音声データファイルのデータの消去終了位置を指示する消去終了位置指示手段(現在位置インジケーター41)と、
上記消去開始位置および上記消去終了位置が同一のデータブロック内であるか否かを検出する検出手段(音声データ編集プログラム130)と、
一時的な新規データファイルを作成する新規データファイル作成手段(音声データ編集プログラム130)と、
上記検出手段により、上記消去開始位置および上記消去終了位置が同一のデータブロック内であることが検出された場合には、上記消去開始位置または上記消去終了位置を含むデータブロックのうち上記消去開始位置から上記消去終了位置までのデータを除く部分のデータを同一の上記新規データファイルにコピーし、上記検出手段により、上記消去開始位置および上記消去終了位置が同一のデータブロック内にはないことが検出された場合には、上記消去開始位置を含むデータブロックのうち上記消去開始位置よりも前のデータと上記消去終了位置を含むデータブロックのうち上記消去終了位置よりも後のデータとをそれぞれ別の新規データファイルにコピーするコピー手段(音声データ編集プログラム130)と、
を具備することを特徴とする編集装置。
【0111】
(図10のステップS24で消去開始位置と消去終了位置が同一のデータブロック内であるか否かを検出し、ステップS25〜S31により新規データファイルの作成を行うとともに、上記消去開始位置および上記消去終了位置が同一のデータブロック内であることが検出された場合の処理を行い、ステップS32〜S39により上記消去開始位置と上記消去終了位置が同一のデータブロック内にはないことが検出された場合の処理を行う。)
8.音声データが一定サイズ単位で記録される複数のデータブロックを有する音声データファイルの編集装置において、
音声データファイルの編集位置を指示する編集位置指示手段(現在位置インジケーター41)と、
少なくとも、上記編集位置を含むデータブロックのうち該データブロックの先頭から上記編集位置までの音声データか、または上記編集位置より該データブロックの終端までの音声データのうちどちらか一方を含む上記音声データファイルとは別の一時的な音声データファイルを作成する一時ファイル作成手段(音声データ編集プログラム130)と、
を具備することを特徴とする編集装置。
【0112】
(8.の構成は、図16のステップS117〜S121、S115〜S121で示される挿入録音処理に対応する。)
9.データファイルの管理を行うための管理テーブルを各音声データ毎に作成する管理テーブル作成手段(音声データ編集プログラム130)を具備し、
上記管理テーブルは上記編集位置を含むデータブロックと関連付けられている音声データファイルに関する位置情報を有することを特徴とする請求項8に記載の編集装置。
【0113】
(9.の構成と実施形態との対応関係は2.と同様である。)
10.上記管理テーブルは上記編集位置を含むデータブロックと関連付けられている音声データファイルの管理テーブルの位置情報を有することを特徴とする9.に記載の編集装置。
【0114】
(10.の構成と実施形態との対応関係は3.と同様である。)
11.データファイルの管理を行うための管理テーブルを各音声データファイル毎に作成する管理テーブル作成手段(音声データ編集プログラム130)を具備し、
上記管理テーブルは対応する音声データファイルのデータブロック毎に、音声データファイルの先頭から該データブロック内までの録音時間情報を有することを特徴とする8.に記載の編集装置。
【0115】
(11.の構成と実施形態との対応関係は4.と同様である。)
12.音声データが一定サイズ単位で記録される複数のデータブロックを有する音声データファイルの編集装置において、
新規データファイルを作成する新規データファイル作成手段(音声データ編集プログラム130)と、
第1の音声データファイルのデータの編集位置を指示する編集位置指示手段(現在位置インジケーター41)と、
上記編集位置を含むデータブロックの先頭から上記編集位置までのデータと、上記第1の音声データファイルとは異なる第2の音声データファイルのデータと、上記編集位置から上記編集位置を含むデータブロックの終端までのデータと、を上記新規データファイル作成手段により作成された新規データファイルにコピーするデータコピー手段(音声データ編集プログラム130)と、
を具備することを特徴とする編集装置。
【0116】
(12.の構成は図17を参照して説明される挿入録音に対応する。)
13.音声データが一定サイズ単位で記録される複数のデータブロックを有する音声データファイルの編集装置において、
新規データファイルを作成する新規データファイル作成手段(音声データ編集プログラム130)と、
第1の音声データファイルのデータの編集位置を指示する編集位置指示手段(現在位置インジケーター41)と、
第2の音声データファイルの大きさを判別する判別手段(音声データ編集プログラム130、図16のステップS114)と、
上記第2の音声データファイルが所定の値よりも大きい場合には、上記編集位置を含むデータブロックの先頭から上記編集位置までのデータと、上記第1の音声データファイルとは異なる第2の音声データファイルのデータと、上記編集位置から上記編集位置を含むデータブロックの終端までのデータと、を上記新規データファイル作成手段により作成された新規データファイルにコピーし、上記第2の音声データファイルが所定の値よりも小さい場合には、上記第1の音声データファイルの先頭から上記編集位置までのデータと、上記第2の音声ファイルのデータと、上記編集位置から上記第1の音声ファイルの終端までのデータをコピーするコピー手段(音声データ編集プログラム130)と、
を具備することを特徴とする編集装置。
【0117】
(13.の構成は図17を参照して説明される挿入録音に対応する。)
14.音声データが一定サイズ単位で記録される複数のデータブロックを有する音声データファイルの編集処理をコンピュータに実行させる命令を含むプログラムを格納した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、
前記編集処理は、
編集開始位置指示手段により音声データファイルの編集開始位置が指示され、編集終了位置指示手段により音声データファイルの編集終了位置が指示されたときに、
少なくとも、上記編集開始位置を含むデータブロックのうち、上記編集開始位置より前の音声データか、または上記編集終了位置を含むデータブロックのうち上記編集終了位置より後の音声データのうちどちらか一方を含む上記音声データファイルとは別の一時的な音声データファイルを作成する一時ファイル作成処理を含むことを特徴とする記録媒体。
【0118】
15.データファイルの管理を行うための管理テーブルを各音声データファイル毎に作成する管理テーブル作成処理を含み、
上記管理テーブルは上記編集開始位置を含むデータブロックおよび上記編集終了位置を含むデータブロックと関連付けられている音声データファイルに関する位置情報を有することを特徴とする14.に記載の記録媒体。
【0119】
16.上記管理テーブルは上記編集開始位置を含むデータブロックおよび上記編集終了位置を含むデータブロックと関連付けられている音声データファイルの管理テーブルの位置情報を有することを特徴とする15.に記載の記録媒体。
【0120】
17.データファイルの管理を行うための管理テーブルを各音声データファイル毎に作成する管理テーブル作成処理を含み、
上記管理テーブルは対応する音声データファイルのデータブロック毎に、音声データファイルの先頭から該データブロック内までの録音時間情報を有することを特徴とする14.に記載の記録媒体。
【0121】
18.音声データが一定サイズ単位で記録される複数のデータブロックを有する音声データファイルの編集処理をコンピュータに実行させる命令を含むプログラムを格納した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、
前記編集処理は、
消去開始位置指示手段により音声データファイルのデータの消去開始位置が指示されたときに、上記消去開始位置を含むデータブロックのうち上記消去開始位置よりも前のデータを含む第1のデータファイルを作成する第1のデータファイル作成処理と、
消去終了位置指示手段により音声データファイルのデータの消去終了位置が指示されたときに、上記消去終了位置を含むデータブロックのうち上記消去終了位置よりも後のデータを含む第2のデータファイルを作成する第2のデータファイル作成処理と、
を具備することを特徴とする記録媒体。
【0122】
19.音声データが一定サイズ単位で記録される複数のデータブロックを有する音声データファイルの編集処理をコンピュータに実行させる命令を含むプログラムを格納した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、
前記編集処理は、
消去開始位置指示手段により音声データファイルのデータの消去開始位置が指示され、消去終了位置指示手段により音声データファイルのデータの消去終了位置が指示されたときに、
一時的な新規データファイルを作成する新規データファイル作成処理と、
上記消去開始位置を含むデータブロックのうち上記消去開始位置よりも前のデータを上記新規データファイルにコピーする第1のコピー処理と、
上記消去終了位置を含むデータブロックのうち上記消去終了位置よりも後のデータを上記新規データファイル中の上記消去開始位置よりも前のデータの後にコピーする第2のコピー処理と、
を具備することを特徴とする記録媒体。
【0123】
20.音声データが一定サイズ単位で記録される複数のデータブロックを有する音声データファイルの編集処理をコンピュータに実行させる命令を含むプログラムを格納した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、
前記編集処理は、
消去開始位置指示手段により音声データファイルのデータの消去開始位置が指示され、消去終了位置指示手段により音声データファイルのデータの消去終了位置が指示されたときに、
上記消去開始位置および上記消去終了位置が同一のデータブロック内であるか否かを検出する検出処理と、
一時的な新規データファイルを作成する新規データファイル作成処理と、
上記検出処理により、上記消去開始位置および上記消去終了位置が同一のデータブロック内であることが検出された場合には、上記消去開始位置または上記消去終了位置を含むデータブロックのうち上記消去開始位置から上記消去終了位置までのデータを除く部分のデータを同一の上記新規データファイルにコピーし、上記検出処理により、上記消去開始位置および上記消去終了位置が同一のデータブロック内にはないことが検出された場合には、上記消去開始位置を含むデータブロックのうち上記消去開始位置よりも前のデータと上記消去終了位置を含むデータブロックのうち上記消去終了位置よりも後のデータとをそれぞれ別の新規データファイルにコピーするコピー処理と、
を具備することを特徴とする記録媒体。
【0124】
21.音声データが一定サイズ単位で記録される複数のデータブロックを有する音声データファイルの編集処理をコンピュータに実行させる命令を含むプログラムを格納した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、
前記編集処理は、
編集位置指示手段により音声データファイルの編集位置が指示されたときに、少なくとも、上記編集位置を含むデータブロックのうち該データブロックの先頭から上記編集位置までの音声データか、または上記編集位置より該データブロックの終端までの音声データのうちどちらか一方を含む上記音声データファイルとは別の一時的な音声データファイルを作成する一時ファイル作成処理を具備することを特徴とする記録媒体。
【0125】
22.データファイルの管理を行うための管理テーブルを各音声データ毎に作成する管理テーブル作成処理を含み、
上記管理テーブルは上記編集位置を含むデータブロックと関連付けられている音声データファイルに関する位置情報を有することを特徴とする21.に記載の記録媒体。
【0126】
23.上記管理テーブルは上記編集位置を含むデータブロックと関連付けられている音声データファイルの管理テーブルの位置情報を有することを特徴とする22.に記載の記録媒体。
【0127】
24.データファイルの管理を行うための管理テーブルを各音声データファイル毎に作成する管理テーブル作成処理を含み、
上記管理テーブルは対応する音声データファイルのデータブロック毎に、音声データファイルの先頭から該データブロック内までの録音時間情報を有することを特徴とする21.に記載の記録媒体。
【0128】
25.音声データが一定サイズ単位で記録される複数のデータブロックを有する音声データファイルの編集処理をコンピュータに実行させる命令を含むプログラムを格納した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、
前記編集処理は、
新規データファイルを作成する新規データファイル作成処理と、
編集位置指示手段により第1の音声データファイルのデータの編集位置が指示されたときに、上記編集位置を含むデータブロックの先頭から上記編集位置までのデータと、上記第1の音声データファイルとは異なる第2の音声データファイルのデータと、上記編集位置から上記編集位置を含むデータブロックの終端までのデータと、を上記新規データファイル作成処理により作成された新規データファイルにコピーするデータコピー処理と、
を具備することを特徴とする記録媒体。
【0129】
26.音声データが一定サイズ単位で記録される複数のデータブロックを有する音声データファイルの編集処理をコンピュータに実行させる命令を含むプログラムを格納した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、
前記編集処理は、
新規データファイルを作成する新規データファイル作成処理と、
編集位置指示手段により第1の音声データファイルのデータの編集位置が指示されたときに、第2の音声データファイルの大きさを判別し、
上記第2の音声データファイルが所定の値よりも大きい場合には、上記編集位置を含むデータブロックの先頭から上記編集位置までのデータと、上記第1の音声データファイルとは異なる第2の音声データファイルのデータと、上記編集位置から上記編集位置を含むデータブロックの終端までのデータと、を上記新規データファイル作成処理により作成された新規データファイルにコピーし、上記第2の音声データファイルが所定の値よりも小さい場合には、上記第1の音声データファイルの先頭から上記編集位置までのデータと、上記第2の音声ファイルのデータと、上記編集位置から上記第1の音声ファイルの終端までのデータをコピーするコピー処理と、
を具備することを特徴とする記録媒体。
【0130】
【発明の効果】
本発明によれば、入力デバイスにより長時間記録した音声データに対しても一部のデータを削除したり、指定した位置から挿入記録したり上書き記録したりする編集作業をスムーズに行うことが可能な編集装置及び編集プログラムを格納した記録媒体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる、音声編集システム全体の構成図である。
【図2】音声データ編集プログラム130を起動したときの表示画面を示す図である。
【図3】(A)は音声記録再生装置をパソコンに接続したときにLCDに表示される内容を示す図であり、(B)〜(E)はテンポラリファイルの作成の具体例を説明するための図である。
【図4】音声データの新規録音の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本実施形態で記録する音声ファイルのファイル構造を示す図である。
【図6】音声ファイルを管理する管理テーブルの構成を示す図である。
【図7】新規録音したファイルに対して部分消去を行う時の部分消去の範囲を説明するための図である。
【図8】新規録音ファイルの具体的な管理テーブルを示す図である。
【図9】編集処理を行う場合に必要となるグローバル変数を説明するための図である。
【図10】部分消去編集の動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】リンク先ブロックの検索の動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】編集−セクターの検索とセクター分割する動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】部分録音時間の更新の動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】リンク先ブロック録音時間の更新の動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】編集位置セクターをPostSectorとPreSectorに分割するための動作説明に用いる図である。
【図16】挿入録音の動作を説明するためのフローチャートである。
【図17】挿入録音の動作を説明するための概念図である。
【図18】音声ファイル生成の動作を説明するためのフローチャートである。
【図19】リンク先ブロックデータのコピーの動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 マイクロホン
2 増幅器(AMP)
3 低域通過フィルタ(LPF)
4 CODEC
5 DSP
6 CPU
7 記録媒体(FM)
8 ローパスフィルタ(LPF)
9 増幅器(AMP)
10 スピーカ
11 表示装置(LCD)
12 インターフェース回路
13 録音ボタン(REC)
14 ストップボタン(ST)
15 再生ボタン(PL)
16 早戻しボタン(REW)
17 早送りボタン(FF)
18,20 インターフェース回路(IF)
19 音声記録再生装置
21 CPU
22 RAM
23 ハードディスク記録媒体(HD)
24,26,28 インターフェース回路
25 キーボード(KB)
27 マウス(MS)
29 表示装置
30 パーソナルコンピュータ(パソコン)
31〜34 ツールバーボタン
33 部分消去開始ボタン
34 部分消去実行ボタン
35〜40 操作ボタン
35 録音ボタン
37 ストップボタン
38 再生ボタン
41 現在位置インジケーター
42 音量調節スライダー
43 上書き/挿入切り替えコントロール
130 音声データ編集プログラム(表示画面)
131 スピーカー

Claims (3)

  1. 音声データファイルの編集装置において、
    録音に関連したデータを記憶するデータヘッダと、
    一定のデータサイズからなる複数のセクタを有し、
    更に、各セクタは、符号化された音声データの記録情報からなるセクタヘッダを有する音声データファイルを作成する音声データファイル作成手段と、
    前記音声データファイルを複数のデータを1単位としたブロック単位で管理するとともに、各ブロックの先頭から現在のブロックまでの録音時間を管理する情報を記憶する音声データファイル管理テーブルを作成する音声データファイル管理テーブル作成手段と、
    前記音声データファイルの編集位置を指示する編集位置指示手段と、
    上記編集位置を含むデータブロックのうち該データブロックの先頭から上記編集位置までの音声データか、または上記編集位置より該データブロックの終端までの音声データのうちの少なくとも一方を含み、上記音声データファイルとは別の一時的な音声データファイルを一時ファイルとして作成する一時ファイル作成手段と、
    前記一時ファイルの音声データをブロック単位で管理するとともに、前記一時ファイルのブロック数と、各ブロックの先頭からブロック録音時間を管理する情報を記憶する一時ファイル管理テーブルを作成する一時ファイル管理テーブル作成手段と、
    を有し、
    前記音声データファイル管理テーブルは、編集時の編集位置のブロックに対応して作成された前記一時ファイルの一時ファイル管理テーブルへリンクするリンク情報を記憶し、
    前記一時ファイル管理テーブルは、編集位置のブロックのリンク情報として前記音声データファイル管理テーブルへのリンク情報を記憶することを特徴とする編集装置。
  2. 前記音声データファイル管理テーブル及び一時ファイル管理テーブルは、編集に伴って編集開始位置ブロック以降のブロックのブロック録音時間を加算してテーブルデータを更新することを特徴とする請求候1記載の編集装置。
  3. 音声データファイルの編集処理をコンピュータに実行させる命令を含むプログラムを格納した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、
    前記編集処理は、
    録音に関連したデータを記憶するデータヘッダと、
    一定のデータサイズからなる複数のセクタを有し、
    更に、各セクタは、符号化された音声データの記録情報からなるセクタヘッダを有する音声データファイルを作成する音声データファイル作成処理と、
    前記音声データファイルを複数のデータを1単位としたブロック単位で管理するとともに、各ブロックの先頭から現在のブロックまでの録音時間を管理する情報を記憶する音声データファイル管理テーブルを作成する音声データファイル管理テーブル作成処理と、
    編集位置指示手段によって前記音声データファイルの編集位置が指示されたときに、
    上記編集位置を含むデータブロックのうち該データブロックの先頭から上記編集位置までの音声データか、または上記編集位置より該データブロックの終端までの音声データのうちの少なくとも一方を含み、上記音声データファイルとは別の一時的な音声データファイルを一時ファイルとして作成する一時ファイル作成処理と、
    前記一時ファイルの音声データをブロック単位で管理するとともに、前記一時ファイルのブロック数と、各ブロックの先頭からブロック録音時間を管理する情報を記憶する一時ファイル管理テーブルを作成する一時ファイル管理テーブル作成処理と、
    を有し、
    前記音声データファイル管理テーブルは、編集時の編集位置のブロックに対応して作成された前記一時ファイルの一時ファイル管理テーブルへリンクするリンク情報を記憶し、
    前記一時ファイル管理テーブルは、編集位置のブロックのリンク情報として前記音声データファイル管理テーブルへのリンク情報を記憶することを特徴とする記録媒体。
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