JP2004171684A - 音楽再生装置およびシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】編集時の操作性を向上させることができる音楽再生装置およびシステムを提供すること。
【解決手段】音楽再生装置100は、楽曲の再生に必要な音楽データと、楽曲の選曲を行うために必要なアーティスト名や曲名等を含むインデックス情報と、再生する楽曲の順番を指定するプレイリストと、各楽曲の一部を試聴するための試聴データとを格納したハードディスク装置110を備えており、必要に応じて読み出された音楽データに基づいて各楽曲の生成を行う。インデックス情報、プレイリスト、試聴データがブリッジメディア120に転送され、パソコン等の編集装置200を用いてインデックス情報やプレイリストの編集が行われる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハードディスク装置等の大容量記憶装置に格納した音楽データとこれに付随する付加データの編集を行う音楽再生装置およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の車載用のオーディオ装置の中には、大容量記憶装置であるハードディスク装置を備え、多数の楽曲に対応する音楽データを記録するとともに、利用者によって選択された音楽データを読み出して再生することができるものがある(例えば、特許文献1参照)。利用者の好みのアーティスト等に対応する楽曲の音楽データ(音楽コンテンツデータ)を各種のオーディオソースから入手してハードディスク装置に記録することができる。
【0003】
また、各楽曲の音楽データには、アーティスト名や曲名等が含まれるインデックス情報が対応づけられて記録される。利用者は、ハードディスク装置に記録された音楽データを選択して音楽再生を指示する際に、このインデックス情報に基づいて各楽曲の内容を知ることができる。
【0004】
また、再生対象となる楽曲を一曲一曲選択する代わりに、プレイリストと称される再生リストを作成する手法も一般に用いられている。このプレイリストでは、利用者が選択した複数の楽曲の再生順番が指定されており、このプレイリストを用いることにより、ハードディスク装置に記録された多数の楽曲の中から、その時点で特に聴きたい楽曲のみを選択的に再生することが可能になる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−313071号公報(第5−12頁、図1−6)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したインデックス情報は、CDのTOC(Table of Contents)等に含まれるデータに基づいて自動的に作成される場合もあるが、現状では、全てのCDについてTOCのデータに基づいてインデックス情報が作成されるわけではない。すなわち、CDによってはインデックス情報の自動作成が困難な場合も多く、このような場合には、利用者自身がオーディオ装置の操作部を操作して、アーティスト名や各トラックに対応した曲名等を手入力する必要があった。また、市販のCDやDVDからカセットテープやMDに録音した音楽データを用いて、ハードディスク装置に記録する音楽データを作成する場合には、音楽データに付随するアーティスト名や曲名のデータはカセットテープ等には記録されていないため、この場合にも利用者自身が手作業でインデックス情報の作成に必要なアーティスト名等を入力する必要がある。さらに、プレイリストは、利用者が聴きたい楽曲を指定するものであるため、利用者自身がオーディオ装置の操作部を操作してその内容を入力する必要がある。
【0007】
このように、特許文献1等に開示された従来のオーディオ装置では、各楽曲に対応するインデックス情報やプレイリストの内容を編集する操作はオーディオ装置に備わった入力部を用いて行う必要があるため、操作性が悪いという問題があった。特に、車載用のオーディオ装置の場合には、筐体の大きさに制限があるため、入力部に備わったキーの数も少なく、しかも入力作業内容を表示する表示部の面積も大きくすることができないため、さらに操作性が悪くなる。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、編集時の操作性を向上させることができる音楽再生装置およびシステムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の音楽再生装置は、楽曲の再生に必要な音楽データと、楽曲の選択等を行うために用いられる付加データとが記録された音楽情報格納手段と、複数の楽曲に対応する付加データを、着脱可能な記録媒体に転送する転送手段と、記録媒体に編集後の付加データが格納されているときに、この編集後の付加データを読み出して、音楽情報格納手段に格納されている付加データの内容を更新する更新手段と、音楽情報格納手段に格納された音楽データを読み出して、この音楽データに対応する楽曲の音楽を再生する音楽再生手段とを備えている。着脱可能な記録媒体に音楽データ以外の編集対象となる付加データを転送することにより、音楽再生装置を操作して付加データを編集する必要がなくなるため、編集時の操作性を向上させることができる。例えば、記録媒体として、パーソナルコンピュータ等に着脱可能なものを用いた場合には、キーボードや大画面のディスプレイ装置等を用いて付加データの編集を行うことが可能になり、編集の作業性を大幅に上げることが可能になる。
【0010】
また、上述した付加データには、各楽曲に対応するアーティスト名や曲名が含まれるインデックス情報と、複数の楽曲の再生順番を指定するプレイリストとが含まれることが望ましい。インデックス情報を手作業で編集する場合には、アーティスト名や曲名等の多量のデータ入力を行うことになる。また、プレイリストは、音楽情報格納手段に格納されている楽曲の数が膨大なものになってくると、再生順番を指定するために所望の楽曲を探すだけでも煩雑な作業となる。したがって、これらを編集対象の付加データとすることにより、操作性向上の効果が顕著となる。
【0011】
また、上述した付加データには、インデックス情報とプレイリストの他に、各楽曲の一部を試聴する試聴データが含まれることが望ましい。音楽データと切り離してインデックス情報やプレイリストの編集を行う際に、インデックス情報が未作成あるいは未完成の場合にはその楽曲の内容が全くわからないことになるが、このような場合であっても楽曲の一部を試聴データに基づいて試聴することができるようになるため、楽曲の内容確認を行うことが可能になる。
【0012】
また、上述した音楽情報格納手段に格納されている付加データと、記録媒体に格納されている付加データとの比較を行うことにより、付加データについての編集の有無を解析する解析手段をさらに備え、更新手段は、解析手段によって付加データに対して編集がなされた旨の判断がなされたときに、記録媒体に格納されている付加データを、音楽情報格納手段に格納されている付加データに対して上書きすることが望ましい。あるいは、上述した付加データは、編集対象となる複数の項目に分類可能であり、解析手段は、複数の項目のそれぞれについて付加データについての編集の有無を解析し、更新手段は、複数の項目のそれぞれを単位として、付加データの上書きを行うことが望ましい。これにより、実際に編集された付加データのみを対象にデータの上書きが実施されるため、編集されていない付加データを無駄に上書きすることを防止することができ、処理時間の短縮が可能になる。
【0013】
また、上述した転送手段は、記録媒体の空き容量が、試聴データを除く付加データのデータサイズよりも大きく、試聴データを含む付加データのデータサイズよりも小さい場合に、試聴データの試聴時間を短縮したデータサイズの小さな別の試聴データを元の試聴データに置き換えて、付加データの転送を行うことが望ましい。これにより、試聴データを除く編集対象のインデックス情報やプレイリストの容量が小さいにも関わらず、試聴データが大きいために編集作業が行えない事態を回避することが可能になる。
【0014】
また、上述した記録媒体には、編集後の付加データとともに、追加された楽曲に対応する音楽データが格納されており、更新手段は、音楽情報格納手段に対して、付加データを更新するとともに、追加された楽曲に対応する音楽データを追加する処理を行うことが望ましい。これにより、音楽再生装置を用いることなく、楽曲の追加を行うことが可能になる。
【0015】
また、上述した記録媒体には、音楽情報格納手段に格納されている複数の楽曲の一部が削除された旨の情報が含まれる付加データが格納されており、更新手段は、音楽情報格納手段に対して、付加データを更新するとともに、削除された楽曲に対応する音楽データを削除する処理を行うことが望ましい。これにより、音楽再生装置を用いることなく、楽曲の削除を行うことが可能になる。
【0016】
また、本発明の音楽再生システムは、上述した音楽再生装置と、この音楽再生装置によって付加データが格納された記録媒体が装着可能な編集装置とを有している。この編集装置は、記録媒体に格納された付加データの内容を編集する編集手段と、編集手段によって編集された後の付加データを記録媒体に上書きする書込手段とを備えている。これにより、音楽再生装置とは別の編集装置を用いて付加データの編集を行うことが可能になり、一般にパーソナルコンピュータ等を用いて実現される編集装置は、音楽再生装置に比べて設置場所の制約も少なく、操作環境も良好なことが多いため、編集時の操作性を向上させることができる。
【0017】
また、本発明の音楽再生システムは、上述した音楽再生装置と、この音楽再生装置によって付加データが格納された記録媒体が装着可能な編集装置とを有している。この編集装置は、記録媒体に格納された付加データの内容を編集するとともに、追加された楽曲に対応する音楽データを作成する編集手段と、編集手段によって編集された後の付加データを記録媒体に上書きするとともに、編集手段によって作成された追加された楽曲に対応する音楽データを記録媒体に書き込む書込手段とを備えている。あるいは、本発明の音楽再生システムは、この音楽再生装置によって付加データが格納された記録媒体が装着可能な編集装置とを有している。この編集装置は、記録媒体に格納された付加データの内容を編集する編集手段と、楽曲が選択されたときに、付加データに含まれるこの選択された楽曲に対応する試聴データを読み出して楽曲の部分的な再生を行う試聴データ再生手段と、編集手段によって編集された後の付加データを記録媒体に上書きする書込手段とを備えている。これにより、音楽データと切り離して付加データの編集を行う際に、新たに音楽データを追加したり、設置場所等が異なる音楽再生装置に格納されている音楽データを削除したりすることが可能になり、音楽データを含めた編集が可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一実施形態の音楽再生システムについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施形態の音楽再生システムの概要を示す図である。図1に示すように、本実施形態の音楽再生システムは、音楽再生装置100とブリッジメディア120と編集装置200とを含んで構成されている。
【0019】
音楽再生装置100は、車両に搭載されており、内蔵された大容量のハードディスク装置110に格納された多数の楽曲のそれぞれに対応する音楽データを読み出してアナログの音楽信号に変換する機能を有する。この音楽信号は、内蔵あるいは外付けのアンプ(図示せず)によって増幅されてスピーカ(図示せず)から車室内に出力される。なお、音楽再生装置100は、単独の筐体に収納されていてもよいが、限られた空間を有効利用する必要のある車載機の場合にはCDプレーヤやチューナ等が含まれるオーディオ装置の一部として共通の筐体に収納されていることが望ましい。
【0020】
ハードディスク装置110には、上述した多数の楽曲の音楽データの他に、各楽曲に対応するアーティスト名や曲名、ジャンル等からなるインデックス情報と、各楽曲の一部(頭出し部分や特徴あるメロディのいわゆる「さび」の部分)を試聴するための試聴データと、各楽曲を再生する際の順番を指定したプレイリストとを含む付加データが格納されている。
【0021】
編集装置200は、音楽再生装置100内のハードディスク装置110に格納された付加データの内容(特にインデックス情報とプレイリスト)を編集するためのものである。この編集装置200は、一般に普及しているパーソナルコンピュータを用いることができる。
【0022】
ブリッジメディア120は、音楽再生装置100と編集装置200との間で編集前後の付加データを相互に転送するために用いられる記録媒体であり、例えば、数Gバイト程度の記憶容量を有するカード型のハードディスク装置が用いられる。編集対象となっている付加データが音楽再生装置100内のハードディスク装置110から読み出されてこのブリッジメディア120に転送される。編集装置200は、ブリッジメディア120に格納された付加データに対して直接あるいは一旦内部に取り込んだ後に編集処理を行い、その結果を再びブリッジメディア120に格納する。この編集された付加データは、音楽再生装置100によって読み出され、ハードディスク装置100内の付加データに上書きされる。
【0023】
図2は、音楽再生装置100の詳細構成を示すブロック図である。図2に示すように、音楽再生装置100は、ディスクプレーヤ10、音楽データ作成部12、インデックス情報作成部14、プレイリスト作成部16、試聴データ作成部18、音楽データ読出部20、音楽データ再生部22、編集データ転送部30、カードスロット32、編集データ解析部34、編集データ更新部36、操作部40およびハードディスク装置110を含んで構成されている。
【0024】
ディスクプレーヤ10は、CDあるいはDVDに記録された音楽データやこの音楽データに付随するデータを読み出す。例えば、ディスクプレーヤ10からは、CDあるいはDVDに記録された各種形式のデータに対して再生処理を行った後の非圧縮の音楽データが出力される。また、通常、車両には、音楽再生装置100と一体あるいは別体となったオーディオ装置が設置されており、このオーディオ装置にはCDやDVDから音楽データ等を読み出すディスクプレーヤが備わっており、これが音楽再生装置のディスクプレーヤ10として用いられるようにしてもよい。
【0025】
音楽データ作成部12は、ディスクプレーヤ10から出力される非圧縮の音楽データに対して圧縮処理を行って、所定形式(例えばMP3(MPEG−1 Audio Layer−III)形式)の音楽データを作成する。なお、本実施形態では、ディスクプレーヤ10から出力される非圧縮の音声データに基づいてMP3形式の圧縮された音楽データが作成されるものとしているが、CD等にMP3形式の音楽データが記録されている場合にはこの音楽データを用いたり、CD等にMP3形式以外の方式で圧縮された音楽データが記録されている場合にはこの圧縮された音楽データからMP3形式の音楽データを直接作成するようにしてもよい。音楽データ作成部12によって作成されたMP3形式の音楽データは、ハードディスク装置110に格納される。
【0026】
インデックス情報作成部14は、ディスクプレーヤ10から出力される音楽データの付随データに基づいて、この音楽データに対応する楽曲のアーティスト名、曲名、ジャンル等の楽曲選択に利用される各種情報が含まれるインデックス情報を自動生成する。例えば、ディスクプレーヤ10にCDがセットされている場合には、このインデックス情報は、CDのTOCの内容に基づいて作成される。インデックス情報作成部14によって作成されたインデックス情報は、ハードディスク装置110に格納される。
【0027】
プレイリスト作成部16は、ハードディスク装置110に格納されている音楽データに対応する複数の楽曲の再生順番を示すプレイリストを作成する。このプレイリストの作成は、利用者が操作部40を操作して各楽曲の再生順番を指定した内容が反映される。
【0028】
試聴データ作成部18は、ハードディスク装置110に格納された音楽データに対応する各楽曲の一部を試聴する試聴データを作成する。なお、この試聴データは、何も指定しない場合には自動的に楽曲の先頭部分(例えば10秒間のイントロ部)に対応して作成されるが、利用者が操作部40を用いて楽曲の任意箇所を指定した場合にはその指定箇所から10秒間の部分に対応して作成される。また、この試聴データもMP3形式等で圧縮されて作成されるが、必ずしも音楽データと同じ圧縮方式を採用する必要はなく、同じ圧縮方式を採用する場合でもデータ量を削減するために音楽データよりもサンプリング周波数を下げたりビットレートを小さくするようにしてもよい。
【0029】
音楽データ読出部20は、ハードディスク装置110に格納された音楽データを、プレイリストによって指定された楽曲の順番で読み出す。音楽データ再生部22は、音楽データ読出部20によってハードディスク装置110から読み出された各楽曲の音楽データを伸張処理するとともに、この伸張後の音楽データをアナログの音楽信号に変換する処理を行う。
【0030】
編集データ転送部30は、ハードディスク装置110に格納されている付加データ(インデックス情報、プレイリスト、試聴データ)を読み出して、ブリッジメディア120としてのカード型のハードディスク装置120Aに転送する処理を行う。
【0031】
カードスロット32は、ハードディスク装置120Aを着脱自在に取り付けるためのものであり、音楽再生装置100によってハードディスク装置120Aに対して付加データの読み書きを行うときにはハードディスク装置120Aが装着されている必要がある。
【0032】
編集データ解析部34は、ハードディスク装置120Aに格納されている編集後の付加データを読み出して、変更箇所を解析する。例えば、この解析によって、付加データに含まれるインデックス情報およびプレイリストのいずれかが変更されたか否か、インデックス情報の変更に伴って楽曲の追加や削除が行われたか否かが判定される。
【0033】
編集データ更新部36は、編集データ解析部34の解析結果に基づいて、付加データの編集内容を、ハードディスク装置110に格納されている付加データに反映させる更新処理を行う。例えば、編集によってインデックス情報、プレイリストのいずれかの内容が変更された場合には、変更されたインデックス情報等をハードディスク装置110に格納されたインデックス情報等に上書きする更新処理が行われる。また、楽曲の追加があった場合には、追加された楽曲の音楽データをハードディスク装置110に新たに追加して格納する更新処理が行われる。さらに、楽曲の削除があった場合には、ハードディスク装置110に格納されている複数の楽曲の音楽データの中から、削除された楽曲に対応する音楽データのみを削除する更新処理が行われる。
【0034】
図3は、編集装置200の詳細構成を示すブロック図である。図3に示すように、編集装置200は、カードスロット210、編集データ読出部212、データ編集部214、編集データ書込部216、試聴データ再生部222、アンプ224、スピーカ226、表示部228、操作部230を含んで構成されている。
【0035】
カードスロット210は、上述したブリッジメディア120としてのカード型のハードディスク装置120Aを着脱自在に取り付けるためのものであり、編集装置200によってハードディスク装置120Aに対して付加データの編集を行うときにハードディスク装置120Aが装着される。
【0036】
編集データ読出部212は、ハードディスク装置120Aに格納された付加データの中から編集対象となっている項目のデータを読み出す。本実施形態では、編集対象の項目として、付加データに含まれるインデックス情報およびプレイリストのそれぞれが選択可能であり、選択された項目に対応する付加データが読み出される。
【0037】
データ編集部214は、編集データ読出部212によって読み出された付加データに対して所定の編集処理を行う。例えば、編集項目がインデックス情報の場合には、アーティスト名、曲名、ジャンル等の内容変更が、利用者の操作に応じて行われる。また、編集項目がプレイリストの場合には、プレイリストによって指定されている複数の楽曲の再生順番の変更やプレイリストの新規作成が、利用者の操作に応じて行われる。また、インデックス情報の編集の際に、楽曲の追加が利用者によって指示されると、データ編集部214は、追加された楽曲の音楽データを作成するとともに、この楽曲に対応するインデックス情報の作成、編集と試聴データの作成を行う。なお、追加された音楽データの作成処理においては、ディスクプレーヤ(図示せず)から出力される非圧縮の音楽データを圧縮する場合の他に、既に用意されている圧縮済の音声データをそのまま用いるようにしてもよい。また、インデックス情報の編集の際に、楽曲の削除が利用者に指示されると、データ編集部214は、削除が指示された楽曲のインデックス情報を削除する処理を行うが、この楽曲の音楽データは音楽再生装置100のハードディスク装置110に格納されているためこの時点では音楽データの削除処理は実行されず、一部の楽曲が削除された旨の情報と削除された楽曲を特定する情報とが編集データ書込部216によってハードディスク装置120Aに格納される。
【0038】
編集データ書込部216は、データ編集部214によって編集された後の付加データをハードディスク装置120Aに上書きするとともに、追加された楽曲の音楽データが作成された場合にはこの音楽データをハードディスク装置120Aに格納する。
【0039】
試聴データ再生部222は、楽曲が選択されてその試聴が指示されたときに、この楽曲の試聴データをハードディスク装置120Aから読み出して、楽曲の一部に対応する音楽信号を生成する。この音楽信号は、アンプ224によって増幅され、スピーカ226から出力される。
【0040】
表示部228は、楽曲選択やデータ編集を行うために必要な操作画面を作成して表示する。操作部230は、操作画面の特定箇所を指し示したり、楽曲選択やデータ編集に必要な情報を入力するためのものであり、キーボードやマウスによって構成される。
【0041】
上述したハードディスク装置110が音楽情報格納手段に、編集データ転送部30が転送手段に、編集データ更新部36が更新手段に、音楽データ読出部20および音楽データ再生部22が音楽再生手段に、編集データ解析部34が解析手段にそれぞれ対応する。また、編集データ読出部212、データ編集部214が編集手段に、編集データ書込部216が書込手段に、試聴データ再生部222が試聴データ再生手段にそれぞれ対応する。
【0042】
本実施形態の音楽再生システムはこのような構成を有しており、次にその動作を説明する。
本実施形態の音楽再生システムを用いて、音楽再生装置100内のハードディスク装置110に格納された付加データの編集を行う場合には、(1)音楽再生装置100からブリッジメディア120としてのハードディスク装置120Aに付加データを転送する動作、(2)ハードディスク装置120Aに格納されている付加データを編集装置200を用いて編集する動作、(3)ハードディスク装置120Aに格納された編集後の付加データ等の内容を音声再生装置100内のハードディスク装置110に反映させる動作、を順番に実施する必要がある。以下、これらの動作の詳細について、場合を分けて説明する。
【0043】
(1)音楽再生装置100の動作(その1)
図4は、音楽再生装置100からハードディスク装置120Aに対して付加データの転送を行う動作手順を示す流れ図である。
音楽再生装置100が起動されると、音楽データ再生部22による音楽データの再生動作と並行して、編集データ転送部30は、編集データとしての付加データを転送するか否かを判定する(ステップ100)。例えば、利用者によって操作部40が操作されて付加データの転送が指示されるものとすると、この指示がなされない間はステップ100の判定において否定判断が行われ、この判定が繰り返される。
【0044】
また、利用者によって操作部40が操作されて付加データの転送が指示されるとステップ100の判定において肯定判断が行われ、次に、編集データ転送部30は、ハードディスク装置110に格納されているインデックス情報、プレイリストおよび試聴データからなる付加データを読み出して、カードスロット32に装着されたブリッジメディア120としてのハードディスク装置120Aに転送する処理を行う(ステップ101)。このようにして、編集対象となるインデックス情報等が音楽再生装置100からハードディスク装置120Aに転送される。
【0045】
(2)編集装置200の動作
図5は、ハードディスク装置120Aに格納されているインデックス情報等に対して編集装置200を用いて編集を行う動作手順を示す流れ図である。
編集装置200が起動されると、編集データ読出部212は、編集対象となる付加データ(編集データ)があるか否かを判定する(ステップ200)。この判定では、カードスロット210に装着されたハードディスク装置120Aが存在し、かつ、このハードディスク装置120Aに付加データが格納されている場合に肯定判断が行われ、それ以外のときに否定判断が行われる。すなわち、カードスロット210にハードディスク装置120Aが装着されていない場合や、装着されているが付加データが格納されていない場合には否定判断が行われ、ステップ200の判定が繰り返される。
【0046】
また、カードスロット210に装着されたハードディスク装置120Aに編集対象となる付加データが格納されていてステップ200の判定において肯定判断が行われると、次に、この付加データが編集データ読出部212に読み出され、データ編集部214は、この読み出された付加データについて利用者によって編集項目が選択されたか否かを判定する(ステップ201)。例えば、この状態では、「編集項目を選択してください」というメッセージとともに2つの選択肢「インデックス情報」、「プレイリスト」が含まれる編集項目選択メニューが表示部228に表示され、利用者が操作部230を操作していずれかの選択肢を選択可能になっている。利用者がいずれの編集項目も選択しない場合にはステップ201の判定において否定判断が行われ、この判定が繰り返される。
【0047】
また、利用者によっていずれかの編集項目が選択されるとステップ201の判定において肯定判断が行われ、次に、データ編集部214は、インデックス情報の編集か否かを判定する(ステップ202)。利用者によって選択された編集項目がインデックス情報の場合には肯定判断が行われ、次に、試聴データ再生部222は、編集対象の楽曲が指定されてその試聴が指示されたか否かを判定する(ステップ203)。利用者によって操作部230が操作されて試聴が指示されると、視聴データ再生部222は、指定された楽曲に対応する試聴データをハードディスク装置120Aから読み出して再生処理を行う(ステップ204)。これにより、利用者は、編集対象の楽曲の内容を直接試聴して確認することができる。特に、インデックス情報が不十分な楽曲(例えばCDのTOCからインデックスを自動生成できなかった場合等)については、インデックス情報の内容を表示しても楽曲の内容を確認することができないが、本実施形態では、試聴データを再生することで楽曲の内容確認を行うことが可能になる。
【0048】
編集対象の楽曲の試聴が行われた後、あるいは試聴が不要である場合にはステップ203の判定において否定判断が行われた後に、データ編集部214は、指定された楽曲のインデックス情報の編集処理を行う(ステップ205)。例えば、利用者の操作内容に応じて、アーティスト名、曲名、ジャンル等の内容変更や削除が行われる。なお、この編集処理では、指定された楽曲の削除や追加を行うことも可能であり、例えば、楽曲の削除が指示された場合にはこの楽曲の削除情報が作成される。また、楽曲の追加が指示された場合には、この追加された楽曲に対応するインデックス情報の入力、編集が行われる。
【0049】
次に、データ編集部214は、楽曲の追加があるか否かを判定する(ステップ206)。楽曲が追加された場合には肯定判断が行われ、データ編集部214は、この追加された楽曲に対応する音楽データの作成(ステップ207)と試聴データの作成(ステップ208)を行う。その後、あるいは楽曲の追加がない場合にはステップ206の判定において否定判断が行われた後、データ編集部214は、インデックス情報に関する編集が終了したか否かを判定する(ステップ209)。インデックス情報の編集が終了していない場合、例えば他の楽曲が指定された場合には否定判断が行われ、他の楽曲に対する編集処理を継続して行うためにステップ203以降の処理が繰り返される。
【0050】
また、インデックス情報の編集が終了してその旨が利用者によって指示された場合にはステップ209の判定において肯定判断が行われ、その後、あるいは利用者によって指定された編集項目がインデックス情報ではない場合にはステップ202の判定において否定判断された後、データ編集部214は、プレイリストの編集か否かを判定する(ステップ210)。利用者によって選択された編集項目がプレイリストである場合には肯定判断が行われ、次に、試聴データ再生部222は、プレイリストを編集する際に楽曲が指定されてその試聴が指示されたか否かを判定する(ステップ211)。利用者によって操作部230が操作されて試聴が指示されると、視聴データ再生部222は、指定された楽曲に対応する試聴データをハードディスク装置120Aから読み出して再生処理を行う(ステップ212)。これにより、利用者は、編集中のプレイリストに含まれる楽曲や、これからプレイリストに追加したい楽曲の内容を直接試聴して確認することができる。
【0051】
楽曲の試聴が行われた後、あるいは試聴が不要である場合にはステップ211の判定において否定判断が行われた後に、データ編集部214は、プレイリストの内容変更や新規作成あるいは削除等の編集処理を行う(ステップ213)。
次に、データ編集部214は、プレイリストに関する編集が終了したか否かを判定する(ステップ214)。プレイリストの編集が終了していない場合には否定判断が行われ、ステップ211以降の処理が繰り返される。
【0052】
また、プレイリストの編集が終了してその旨が利用者によって指示された場合にはステップ214の判定において肯定判断が行われ、その後、あるいは利用者によって指定された編集項目がプレイリストでない場合にはステップ210の判定において否定判断が行われた後、データ編集部214は、全ての編集作業が終了したか否かを判定する(ステップ215)。インデックス情報あるいはプレイリストの編集を追加して行いたい場合等においては利用者によってその旨の指示がなされる。この場合にはステップ215の判定において否定判断が行われ、ステップ201以降の処理が繰り返される。
【0053】
また、全ての編集作業が終わって利用者によってその旨の指示がなされるとステップ215の判定において肯定判断が行われ、次に、編集データ書込部216は、編集後のデータ(内容が変更された付加データや追加された音楽データ)をハードディスク装置120Aに書き込み、一連の編集処理が終了する。
【0054】
(3)音楽編集装置100の動作(その2)
図6は、ハードディスク装置120Aに格納されている編集後のデータの内容を、音楽再生装置100内のハードディスク装置110に反映させる動作手順を示す流れ図である。
【0055】
音楽再生装置100が起動されると、編集データ解析部34は、編集対象となる付加データ(編集データ)があるか否かを判定する(ステップ110)。この判定では、カードスロット32に装着されたハードディスク装置120Aが存在し、かつ、このハードディスク装置120Aに付加データや音楽データが格納されている場合に肯定判断が行われ、それ以外のときに否定判断が行われる。すなわち、カードスロット32にハードディスク装置120Aが装着されていない場合や、装着されているが付加データが格納されていない場合には否定判断が行われ、ステップ110の判定が繰り返される。
【0056】
また、カードスロット32に装着されたハードディスク装置120Aに付加データが格納されていてステップ110の判定において肯定判断が行われると、次に、編集データ解析部34は、ハードディスク装置110に格納されている編集前の付加データとハードディスク装置120Aに格納されている付加データとを比較し、内容が変更されているか否かを判定する(ステップ111)。変更されていない場合には否定判断が行われ、ステップ110に戻って処理が繰り返される。
【0057】
また、編集によって付加データの内容が変更されている場合にはステップ111の判定において肯定判断が行われ、次に、編集データ更新部36は、内容が変更されたインデックス情報やプレイリストの内容を、ハードディスク装置110に格納されたこれらの情報に上書きして内容の更新を行う(ステップ112)。
【0058】
次に、編集データ更新部36は、楽曲が追加されたか否かを判定する(ステップ113)。ハードディスク装置120Aに付加データの他に音楽データが格納されている場合には(あるいはインデックス情報に基づいて楽曲の追加があったか否かを判定してもよい)肯定判断が行われ、編集データ更新部36は、追加された楽曲の音楽データをハードディスク装置110に書き込む(ステップ114)。
【0059】
その後、あるいは、楽曲の追加がなかった場合にはステップ113の判定において否定判断が行われた後、編集データ更新部36は、編集処理において楽曲の削除が行われたか否かを判定する(ステップ115)。楽曲の削除が行われている場合にはその旨と削除された楽曲を特定する情報とがハードディスク装置120Aに格納されており、この場合には肯定判断が行われ、編集データ更新部36は、ハードディスク装置110に格納されている音楽データの中から削除された楽曲の音楽データを探して削除する(ステップ116)。その後、あるいは、楽曲の削除がなかった場合にはステップ115の判定において否定判断が行われた後、ステップ110以降の処理が繰り返される。
【0060】
このように、本実施形態の音楽再生システムでは、着脱可能なブリッジメディア120としてのカード型のハードディスク装置120Aに音楽データ以外の編集対象となる付加データを転送することにより、音楽再生装置100を操作して付加データを編集する必要がなくなるため、編集時の操作性を向上させることができる。例えば、ハードディスク装置120Aとして、パーソナルコンピュータ等に着脱可能なものが市場に出回っているため、これを用いた場合には、パーソナルコンピュータに備わったキーボードや大画面のディスプレイ装置等を用いて付加データの編集を行うことが可能になり、編集の作業性を大幅に上げることが可能になる。
【0061】
また、編集対象となる付加データには、各楽曲に対応するアーティスト名や曲名が含まれるインデックス情報と、複数の楽曲の再生順番を指定するプレイリストとが含まれている。この中で、インデックス情報を手作業で編集する場合には、アーティスト名や曲名等の多量のデータ入力を行うことになる。また、プレイリストは、音楽再生装置100のハードディスク装置110に格納されている楽曲の数が膨大なものになってくると、再生順番を指定するために所望の楽曲を探すだけでも煩雑な作業となる。したがって、これらを編集対象の付加データとすることにより、操作性向上の効果が顕著となる。
【0062】
また、ハードディスク装置120Aに転送される付加データに、各楽曲の一部を試聴する試聴データを含ませておくことにより、音楽データと切り離してインデックス情報やプレイリストの編集を行う場合であっても、各楽曲の内容を確認することが容易となる。特に、インデックス情報が未作成あるいは未完成の場合にはその楽曲の内容が全くわからないことになるが、このような場合であっても楽曲の一部を試聴データに基づいて試聴して、楽曲の内容を知ることが可能になる。
【0063】
音楽再生装置100内の編集データ解析部34によって、ハードディスク装置120A内の付加データが実際に編集が行われた後のものであるか否かが判定されるため、実際に編集が行われていない付加データを編集前の付加データに上書きしてしまう等の無駄な処理をなくすことが可能になり、処理時間の短縮が可能になる。
【0064】
また、本実施形態の音楽再生システムでは、音楽データと切り離して編集装置200を用いて付加データの編集を行う際に、新たに音楽データを追加したり、設置場所等が異なる音楽再生装置100に格納されている音楽データを削除したりすることが可能になり、音楽データを含めた編集が可能になる。
【0065】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、ブリッジメディアとしてカード型のハードディスク装置120Aを用いたが、その他の記録媒体、例えば半導体メモリや光磁気ディスク等を用いてもよい。
【0066】
また、上述した実施形態では、最初に音楽再生装置100からハードディスク装置120Aに対して、インデックス情報、プレイリストおよび試聴データの全てを転送するようにしたが、編集項目(インデックス情報あるいはプレイリスト)が予め決まっているような場合には、この編集項目のみを転送するようにしてもよい。
【0067】
図7は、一部の編集項目についてのみデータの転送処理を行うようにした音楽再生装置100の動作手順を示す流れ図である。図7に示した流れ図は、図4に示した流れ図に対して、ステップ100と101の間にステップ102の動作を追加し、所定の条件を満たす場合にステップ103の動作を行うようにした点が異なっている。すなわち、データ転送が指示された後(ステップ100の判定において肯定判断が行われた後)に、編集データ転送部30は、編集項目の個別選択の指示があるか否かを判定し(ステップ102)、個別選択が指示されない場合にはステップ101の動作に移行して全ての付加データがハードディスク装置120Aに転送される。一方、編集項目の個別選択が指示された場合にはステップ102の判定において肯定判断が行われ、編集データ転送部30は、指示された編集項目(インデックス情報あるいはプレイリスト)と試聴データをハードディスク装置120Aに転送する(ステップ103)。このように、編集項目を選択することにより、編集しないことが明らかなデータの転送を回避することができ、処理時間の短縮が可能になる。
【0068】
また、上述した実施形態では、インデックス情報やプレイリストとともに試聴データをハードディスク装置120Aに転送するようにしているが、試聴データのデータ量は、インデックス情報やプレイリストのデータ量に比べると非常に大きい。このため、ハードディスク装置120Aの空き容量によっては、編集対象のインデックス情報やプレイリストは格納可能であるが、試聴データを含めた付加データ全体を格納することが困難な場合も生じる。
【0069】
図8は、ハードディスク装置120Aの空き容量が小さくて付加データ全体の転送が不可能な場合の音楽再生装置100の動作手順を示す流れ図である。図8に示した流れ図は、図4に示した流れ図に対して、ステップ100と101の間にステップ104〜108の動作を追加した点が異なっている。すなわち、データ転送が指示された後(ステップ100の判定において肯定判断が行われた後)に、編集データ転送部30は、ブリッジメディアとしてのハードディスク装置120Aの空き容量の検出を行い(ステップ104)、編集データとして付加データ全体のデータ量(容量)よりも検出した空き容量の方が大きいか否かを判定する(ステップ105)。空き容量の方が大きい場合には肯定判断が行われ、ステップ101の動作に移行して全ての付加データがハードディスク装置120Aに転送される。一方、空き容量の方が小さい場合にはステップ105の判定において否定判断が行われ、次に、編集データ転送部30は、インデックス情報とプレイリストを合計した容量よりも検出した空き容量の方が大きいか否かを判定する(ステップ106)。空き容量の方が大きい場合には肯定判断が行われ、編集データ転送部30は、インデックス情報とプレイリストのみを転送したときに生じる空き容量に格納可能な試聴時間を短縮した新たな試聴データを作成した後(ステップ107)、ステップ101の動作に移行する。なお、新たな試聴データの作成は、編集データ転送部30自身が行ってもよいが、試聴データ作成部18に依頼してもよい。また、インデックス情報とプレイリストを合計した容量がハードディスク装置120Aの空き容量よりも大きい場合には編集処理を行うことは不可能であり、ステップ106の判定において否定判断が行われ、所定のエラー処理(例えば、エラーの発生の通知)が行われる(ステップ108)。
【0070】
このように試聴データの容量をハードディスク装置120Aの空き容量に合わせて短縮することにより、比較的空き容量が小さいハードディスク装置120Aやその他のブリッジメディア120を用いてインデックス情報等の編集を行うことが可能になる。
【0071】
このように、ハードディスク装置120Aの空き容量が、試聴データを除く付加データの容量(データサイズ)よりも大きく、試聴データを含む付加データのデータサイズよりも小さい場合に、試聴データの試聴時間を短縮した容量の小さな別の試聴データを元の試聴データに置き換えて、付加データの転送を行っているため、試聴データを除く編集対象のインデックス情報やプレイリストの容量が小さいにも関わらず、試聴データが大きいために編集作業が行えない事態を回避することが可能になる。
【0072】
また、上述した実施形態では、車両に搭載された音楽再生装置100について考えたが、家庭用あるいは会社等に設置された音楽再生装置について同様に本発明を適用することができる。
【0073】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、着脱可能な記録媒体に音楽データ以外の編集対象となる付加データを転送することにより、音楽再生装置を操作して付加データを編集する必要がなくなるため、編集時の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の音楽再生システムの概要を示す図である。
【図2】音楽再生装置の詳細構成を示すブロック図である。
【図3】編集装置の詳細構成を示すブロック図である。
【図4】音楽再生装置からカード型のハードディスク装置に対して付加データの転送を行う動作手順を示す流れ図である。
【図5】カード型のハードディスク装置に格納されているインデックス情報等に対して編集装置を用いて編集を行う動作手順を示す流れ図である。
【図6】カード型のハードディスク装置に格納されている編集後のデータの内容を、音楽再生装置内のハードディスク装置に反映させる動作手順を示す流れ図である。
【図7】一部の編集項目についてのみデータの転送処理を行うようにした変形例の音楽再生装置の動作手順を示す流れ図である。
【図8】ハードディスク装置の空き容量が小さくて付加データ全体の転送が不可能な場合の変形例の音楽再生装置の動作手順を示す流れ図である。
【符号の説明】
10 ディスクプレーヤ
12 音楽データ作成部
14 インデックス情報作成部
16 プレイリスト作成部
18 試聴データ作成部
20 音楽データ読出部
22 音楽データ再生部
30 編集データ転送部
32、210 カードスロット
34 編集データ解析部
36 編集データ更新部
40、230 操作部
100 音楽再生装置
110、120A ハードディスク装置
120 ブリッジメディア
200 編集装置
212 編集データ読出部
214 データ編集部
216 編集データ書込部
222 試聴データ再生部
224 アンプ
226 スピーカ
228 表示部

Claims (11)

  1. 楽曲の再生に必要な音楽データと、楽曲の選択を行うために用いられる付加データとが記録された音楽情報格納手段と、
    複数の楽曲に対応する前記付加データを、着脱可能な記録媒体に転送する転送手段と、
    前記記録媒体に編集後の前記付加データが格納されているときに、この編集後の前記付加データを読み出して、前記音楽情報格納手段に格納されている前記付加データの内容を更新する更新手段と、
    前記音楽情報格納手段に格納された前記音楽データを読み出して、この音楽データに対応する楽曲の音楽を再生する音楽再生手段と、
    を備えることを特徴とする音楽再生装置。
  2. 請求項1において、
    前記付加データには、各楽曲に対応するアーティスト名や曲名が含まれるインデックス情報と、複数の楽曲の再生順番を指定するプレイリストとが含まれることを特徴とする音楽再生装置。
  3. 請求項2において、
    前記付加データには、前記インデックス情報と前記プレイリストの他に、各楽曲の一部を試聴する試聴データが含まれることを特徴とする音楽再生装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記音楽情報格納手段に格納されている前記付加データと、前記記録媒体に格納されている前記付加データとの比較を行うことにより、前記付加データについての編集の有無を解析する解析手段をさらに備え、
    前記更新手段は、前記解析手段によって前記付加データに対して編集がなされた旨の判断がなされたときに、前記記録媒体に格納されている前記付加データを、前記音楽情報格納手段に格納されている前記付加データに対して上書きすることを特徴とする音楽再生装置。
  5. 請求項4において、
    前記付加データは、編集対象となる複数の項目に分類可能であり、
    前記解析手段は、前記複数の項目のそれぞれについて編集の有無を解析し、
    前記更新手段は、前記複数の項目のそれぞれを単位として、前記付加データの上書きを行うことを特徴とする音楽再生装置。
  6. 請求項3において、
    前記転送手段は、前記記録媒体の空き容量が、前記試聴データを除く前記付加データのデータサイズよりも大きく、前記試聴データを含む前記付加データのデータサイズよりも小さい場合に、前記試聴データの試聴時間を短縮したデータサイズの小さな別の試聴データを元の前記試聴データに置き換えて、前記付加データの転送を行うことを特徴とする音楽再生装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかにおいて、
    前記記録媒体には、編集後の前記付加データとともに、追加された楽曲に対応する前記音楽データが格納されており、
    前記更新手段は、前記音楽情報格納手段に対して、前記付加データを更新するとともに、前記追加された楽曲に対応する前記音楽データを追加する処理を行うことを特徴とする音楽再生装置。
  8. 請求項1〜6のいずれかにおいて、
    前記記録媒体には、前記音楽情報格納手段に格納されている前記複数の楽曲の一部が削除された旨の情報が含まれる前記付加データが格納されており、
    前記更新手段は、前記音楽情報格納手段に対して、前記付加データを更新するとともに、前記削除された楽曲に対応する前記音楽データを削除する処理を行うことを特徴とする音楽再生装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかの音楽再生装置と、この音楽再生装置によって前記付加データが転送された前記記録媒体が装着可能な編集装置とを有する音楽再生システムであって、
    前記編集装置は、
    前記記録媒体に格納された前記付加データの内容を編集する編集手段と、
    前記編集手段によって編集された後の前記付加データを前記記録媒体に上書きする書込手段と、
    を備えることを特徴とする音楽再生システム。
  10. 請求項7の音楽再生装置と、この音楽再生装置によって前記付加データが転送された前記記録媒体が装着可能な編集装置とを有する音楽再生システムであって、
    前記編集装置は、
    前記記録媒体に格納された前記付加データの内容を編集するとともに、前記追加された楽曲に対応する前記音楽データを作成する編集手段と、
    前記編集手段によって編集された後の前記付加データを前記記録媒体に上書きするとともに、前記編集手段によって作成された前記音楽データを前記記録媒体に書き込む書込手段と、
    を備えることを特徴とする音楽再生システム。
  11. 請求項3の音楽再生装置と、この音楽再生装置によって前記付加データが転送された前記記録媒体が装着可能な編集装置とを有する音楽再生システムであって、
    前記編集装置は、
    前記記録媒体に格納された前記付加データの内容を編集する編集手段と、
    楽曲が選択されたときに、前記付加データに含まれるこの選択された楽曲に対応する前記試聴データを読み出して楽曲の部分的な再生を行う試聴データ再生手段と、
    前記編集手段によって編集された後の前記付加データを前記記録媒体に上書きする書込手段と、
    を備えることを特徴とする音楽再生システム。
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